【実施例】
【0105】
以下の実施例は、本開示の特定の実施形態を実証するために含められる。この後の実施例に開示される技法は、本開示の実施において十分機能する技法であること、およびゆえにそれらは、その実施のための特定の様式を構成するとみなされ得ることが、当業者によって理解されるべきである。しかしながら、当業者は、開示されるそれらの特定の実施形態において多くの変更が行われ得ること、ならびにその変更が本開示の趣旨および範囲から逸脱することなくなおも同様または類似の結果をもたらすことを、本開示に鑑みて理解するはずある。
省略形および頭字語のリスト
省略形 意味
℃ 摂氏温度
Ac アセチル
aq. 水性
ATP アデノシン三リン酸
B
2Pin
2 ビス(ピナコラト)ジボロン
BOC tert−ブトキシカルボニル
Br ブロード
BSA ウシ血清アルブミン
d 二重線
DCM ジクロロメタン
Dd 二重線の二重線
Ddd 二重線の二重線の二重線
DIPEA N,N−ジイソプロピルエチルアミン(ヒューニッヒ塩基)
DMA ジメチルアセトアミド
DME 1,2−ジメトキシエタン
DMF ジメチルホルムアミド
DMSO ジメチルスルホキシド
dt 二重線−三重線
DTT ジチオトレイトール(クリーランド試薬)
EC
50 半数効果濃度
EDC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド
EDTA エチレンジアミン四酢酸
EGFR 上皮成長因子レセプター
Eq 当量
ES/MS エレクトロスプレー質量分析
Et エチル
EtOAc 酢酸エチル
EtOH エタノール(エチルアルコール)
FBS ウシ胎仔血清
g グラム
HATU 1−[ビス(ジメチルアミノ)メチレン]−1H−1,2,3−トリアゾロ[4,5−b]ピリジニウム3−オキシド ヘキサフルオロホスフェート
HEPES 2−[4−(2−ヒドロキシエチル)ピペラジン−1−イル]エタンスルホン酸
HCl 塩酸
HPLC 高圧液体クロマトグラフィー
Hrs 時間
HTRF(登録商標) 均一時間分解蛍光、Cisbio Bioassays(parc marcel boiteux 30200 codolet,France)の登録商標
Hz ヘルツ
IBD 炎症性腸疾患
IC
50 半数阻害濃度
i−pr イソプロピル
J 結合定数(MHz)
K
3PO
4 リン酸三カリウム
KOtBu カリウムtert−ブトキシド
KOAc 酢酸カリウム
Lawesson’s Reagent 2,4−ビス−(4−メトキシフェニル)−1,3−ジチア−2,4−ジホスフェタン 2,4−ジスルフィド
LCMS 液体クロマトグラフィー−質量分析
LiHMDS リチウムビス(トリメチルシリル)アミド
LiOH 水酸化リチウム
LiI ヨウ化リチウム
LPS リポ多糖
M モル濃度
m 多重線
M+ 質量ピーク
M+H+ 質量ピーク+水素
Me メチル
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール(メチルアルコール)
MeLi メチルリチウム
MeMgX ハロゲン化メチルマグネシウム(グリニャール試薬)(Xは、フルオロ、クロロ、ブロモまたはヨードである)
Me
6Sn
2 ヘキサメチルジスタンナン(ヘキサメチル二スズ)
mg ミリグラム
MgSO
4 硫酸マグネシウム
MHz メガヘルツ
Min 分
ml/mL ミリリットル
mM ミリモル濃度
mmol ミリモル
MS 質量分析
MsCl 塩化メシル
NBS N−ブロモスクシンイミド
n− ノルマル
nBu/Bu n−ブチル(ノルマルブチル)
n−BuLi n−ブチルリチウム
NaH 水素化ナトリウム
NaHCO
3 炭酸水素ナトリウム
NaN
3 アジ化ナトリウム
Na
3PO
4 リン酸三ナトリウム
Na
2SO
4 硫酸ナトリウム
nL ナノリットル
Nm ナノメートル
NMP 1−メチルピロリジン−2−オン
NMR 核磁気共鳴
NP−40 ノニルフェノキシポリエトキシルエタノール
Pd−PEPPSI
TM−IPent [1,3−ビス(2,6−ジ−3−ペンチルフェニル)イミダゾール−2−イリデン](3−クロロピリジル)パラジウム(II)ジクロリド
Pen−Strep ペニシリン−ストレプトマイシン(5,000単位のペニシリンGナトリウム塩および5,000μgの硫酸ストレプトマイシンを含む0.85%食塩水)
Ph フェニル
q 四重線
q.s. 述べている機能を達成するために十分な量
RP 逆相
RPMI ロズウェルパーク記念研究所培地
Rt 室温
S 一重線
sat. 飽和
Selectfluor(登録商標) 1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(Air Products and Chemicalsの登録商標)
SFC 超臨界流体クロマトグラフィー
SiliaMetS(登録商標)Thiol シリカベースのパラジウムスカベンジャー、Silicycleの登録商標
T 三重線
THF テトラヒドロフラン
TFA トリフルオロ酢酸
XPhos Pd G3 (2−ジシクロヘキシルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピル−1,1’−ビフェニル)[2−(2’−アミノ−1,1’−ビフェニル)]パラジウム(II)メタンスルホネート
【0106】
実験手順
一般スキーム
スキーム1:
【化5】
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【0107】
スキーム1に概説されている方法に従って、式1.5の化合物に到達し得る。好適な触媒(例えば、HClなど)および好適な溶媒(例えば、EtOHなど)を使用して、1−アミノピロール1.1を好適なカップリングパートナーと縮合することにより、置換ピロロ[1,2−b]ピリダジン1.2が生成され得る。示されている位置における、公知のハロゲン化試薬(例えば、NBSなど)を使用するハロゲン化により、中間体1.3が形成され得、中間体1.3を、C−H活性化、または求電子芳香族置換を介して好適な試薬(例えば、セレクトフルオルなど)でさらに置換することにより、中間体1.4が生成され得る。次いで、好適な試薬(例えば、n−BuLiなど)を用いて−Xから−Mへのハロゲン金属交換を達成するか、またはパラジウム触媒および金属源(例えば、B
2Pin
2、Me
6Sn
2など)を用いて遷移金属カップリングを達成することにより、中間体1.5が生じ得る。
スキーム2:
【化6】
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【0108】
スキーム2に概説されている方法に従って、式2.3の化合物に到達し得る。酸2.1は、塩基(例えば、DIPEAなど)の存在下で、カップリング試薬(例えば、HATUなど)を使用して、対応するアシルヒドラジンに変換することができる。化合物2.2の環化は、チオ化試薬(例えば、Lawesson試薬など)の存在下で加熱することによって実現され、化合物2.3を得ることができる。
スキーム3:
【化7】
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【0109】
スキーム3に概説されている方法に従って、式3.6の化合物に到達し得る。ジハロピリジン3.1は、ハロゲン基のうちの1つの置き換え(例えば、求核芳香族置換など)により、化合物3.2に変換することができる。パラジウム触媒などの好適な触媒を用いる、金属含有複素環式種(例えば、化合物1.5)を使用する化合物3.2のさらなる官能基化により化合物3.3を得ることができる。示されている位置における、公知のハロゲン化試薬(例えば、NBSなど)を使用するハロゲン化により、中間体3.4を形成することができ、これは、パラジウム触媒などの好適な触媒を使用するクロスカップリング反応によりさらに置換されて、化合物3.5を得ることができる。
スキーム4:
【化8】
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【0110】
式4.2の化合物は、スキーム4に従いアセンブルされ得る。ハロチアジアゾール4.1のハロゲン基を求核剤(例えば、アミンなど)により置き換える(例えば、求核芳香族置換など)と、化合物2.3を得ることができる。示されている位置における、公知のハロゲン化試薬(例えば、NBSなど)を使用するハロゲン化により、中間体4.2を形成することができる。
スキーム5:
【化9】
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【0111】
式3.5の化合物はまた、スキーム5に従いアセンブルされ得る。次いで、好適な試薬(例えば、n−BuLiなど)、またはパラジウム触媒および金属源(例えば、B
2Pin
2、Me
6Sn
2など)を使用する遷移金属カップリングを使用して、−Xの−Mへのハロゲン金属交換を実現して、中間体5.1を得ることができる。化合物5.1の官能基化は、パラジウム触媒などの好適な触媒を使用する、化合物4.2とのクロスカップリング反応を利用して行い、化合物3.5を得ることができる。
スキーム6:
【化10】
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【0112】
到達化合物3.5の代替方法が、スキーム6に示されている。対応するアシルヒドラジンは、ニコチン酸6.1から始めて、塩基(例えば、DIPEAなど)の存在下、カップリング試薬(例えば、HATUなど)を使用して調製することができる。化合物6.3の環化は、チオ化試薬(例えば、Lawesson試薬など)の存在下で加熱することによって実現され、化合物6.4を得ることができる。パラジウム触媒などの好適な触媒を用いる、金属含有複素環式種(例えば、化合物1.5)を使用する化合物6.4のさらなる官能基化により化合物3.5を得ることができる。
スキーム7:
【化11】
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【0113】
組み込まれたR基の合成操作は、その組み込みの後に可能であることにも留意されたい。R
2基に変化させる具体的な例示的な例が、スキーム7に示されており、ここでは、二級カルバメート7.1が、一級アミン7.2に変換されている。他の官能基もまた、R
2中に存在することがあり、操作され得る。これらの基および操作は、以下に限定されないが、当業者に公知の好適な試薬を使用した、酸化、脱離または置換を含むことができる。合成操作の順序は、スキーム1〜6に概説されている方法に一致するように行ってもよく、化合物調製の最終工程まで限定されるべきではない。
中間体の合成
中間体I−1の調製:
【化12】
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【0114】
tert−ブチル((1r,4r)−4−(2−ホルミルヒドラジン−1−カルボニル)シクロヘキシル)カルバメート:DMF(2mL)中の(1r,4r)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサン−1−カルボン酸(250mg、1.0mmol)の溶液に、ホルモヒドラジド(80mg、1.3mmol)、HATU(469mg、1.2mmol)および最後に、DIPEA(0.45mL、2.6mmol)を加え、得られた混合物を室温で15分間撹拌した。完了したら、反応混合物を水(5mL)に注ぎ込み、EtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:285.9[M+H]
+。
【0115】
tert−ブチル((1r,4r)−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)カルバメート:ジオキサン(5mL)中のtert−ブチル((1r,4r)−4−(2−ホルミルヒドラジン−1−カルボニル)シクロヘキシル)カルバメート(193mg、0.68mmol)の溶液に、Lawesson試薬(301mg、0.74mmol)を加え、得られた反応混合物を3時間、100℃に加熱した。完了したら、反応混合物を水(5mL)に注ぎ込み、EtOAc(2×15mL)で抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:284.0[M+H]
+。
【0116】
(1r,4r)−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキサン−1−アミン塩酸塩:次いで、tert−ブチル((1r,4r)−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)カルバメート(59mg、0.21mmol)をHCl(ジオキサン中の4.0M、4mL、16mmol)に溶解し、室温で7時間撹拌し、その後、この反応混合物を直接、濃縮乾固し、所望の生成物をHCl塩として得て、これをさらに精製することなく使用した。
ES/MS:184.1[M+H]
+。
【0117】
N−((1r,4r)−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)アセトアミド(I−1):(1r,4r)−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキサン−1−アミン塩酸塩(175mg、0.8mmol)をCH
2Cl
2(4mL)に溶解し、この反応混合物を0℃まで冷却した。トリエチルアミン(0.33mL、2.39mmol)、次いで無水酢酸(0.094mL、1mmol)を加えた。この反応物を0℃で30分間撹拌し、その後、この混合物をCH
2Cl
2で希釈し、水で洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤EtOAc/ヘキサン、次いでメタノール/EtOAc)によって精製することにより、I−1を得た。
ES/MS:226.1[M+H]
+。
以下の中間体は、適切な出発カルボン酸および適切な無水物、塩化カルボニルまたはアルキルトリフレートを使用して、I−1について記載されているとおりに合成した。
【化13】
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【化14】
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中間体I−2の調製:
【化15】
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【0118】
2−ブロモ−N−イソプロピルピリジン−4−アミン:NMP(10mL)中の2−ブロモ−4−フルオロピリジン(1.0g、5.68mmol)の溶液に、イソプロピルアミン(0.8mL、12.02mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.25mL、7.18mmol)を加えた。得られた混合物をマイクロ波中、150℃で30分間加熱し、その後、この反応の内容物をEtOAcで希釈し、水で3回洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた物質を順相SiO
2クロマトグラフィー(溶離剤:酢酸エチル/ヘキサン)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:215.2(M+H
+)
【0119】
7−(4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル:DME(12.3mL)中の2−ブロモ−N−イソプロピルピリジン−4−アミン(1.18g、5.14mmol)、(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)ボロン酸(2.1g、10.34mmol)(この変換では、対応するピナコールボロン酸エステルが、等しく適用可能である)およびXphos Pd G3(0.31g、0.37mmol)の溶液に、リン酸カリウム水溶液(2M、4.9mL、9.9mmol)を加えた。得られた溶液を2分間、アルゴンで脱気し、マイクロ波条件下、120℃で40分間加熱し、その後、シリカゲルを加え、得られたスラリーをセライトで濾過し、EtOAcでリンスした。この物質を濃縮して、得られた粗製物質を順相SiO
2クロマトグラフィー(溶離剤:酢酸エチル/ヘキサン)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:278.2(M+H
+)
【0120】
7−(5−ブロモ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−2):DCM:MeCN(1:1、60mL)中の7−[4−(イソプロピルアミノ)−2−ピリジル]ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(0.75g、2.4mmol)の溶液に、0℃で9mLの1:1 DCM:MeCN中のN−ブロモスクシンイミド(0.433g、2.4mmol)の溶液を加え、得られた混合物を0度で撹拌した。30分後、多量の沈殿物が観察され、反応混合物を真空下で濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、I−2を得た。
ES/MS:356.2(M+H
+)
【0121】
以下の中間体は、工程1に適切なアミンまたは工程2に適切なボロン酸エステル/ボロン酸を使用して、I−2に関して記載されているとおりに調製した。
【化16】
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【化17】
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中間体I−3の調製:
【化18】
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【0122】
(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)ボロン酸(I−3):7−(5−ブロモ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−2)(120mg、0.34mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(171mg、0.674mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(37mg、0.05mmol)および酢酸カリウム(99mg、1mmol)を含有するマイクロ波用バイアルに、1,4−ジオキサン(1mL)およびDMF(0.5mL)を加えた。この混合物を1分間、アルゴンで脱気し、密封し、マイクロ波条件下、120℃で20分間加熱し、その後、得られた粗製物質を濾過し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物(I−3)をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:322.2(M+H
+)
【0123】
以下の中間体は、適切な3−ブロモ−ピリジンからI−3に関して記載されているとおりに調製した。
【化19】
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【化20】
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中間体I−4の調製:
【化21】
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【0124】
N−(1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル)アセトアミド:n−ブタノール(1.2mL)中の2−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール(100.0mg、0.61mmol)およびN−(ピペリジン−4−イル)アセトアミド塩酸塩(270.7mg、1.5mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.42mL、2.4mmol)を加えた。この反応混合物を、120℃において1時間、熱により加熱した。この反応混合物を冷却し、真空中で濃縮することにより、粗生成物を得て、これを精製することなく使用した。
ES/MS:227.12[M+H
+]。
【0125】
N−(1−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル)アセトアミド(I−4):DCM(0.5mL)およびMeCN(0.5mL)中の粗N−(1−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル)アセトアミド(50.0mg、0.22mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミド(118.0mg、0.66mmol)を1回で加えた。室温で5分間撹拌した後、この反応混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、I−4を得た。
ES/MS:305.1、307.0[M+H
+]。
中間体I−5の調製:
【化22】
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【0126】
7−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナン(I−5):7−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナンは、N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミド塩酸塩を2−オキサ−7−アザスピロ[3.5]ノナンに置き換えて、中間体I−4の調製に記載されているとおりに調製した。
ES/MS:290.3、292.0[M+H
+]。
中間体I−6の調製:
【化23】
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【0127】
(R)−4−((5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ)−3−フルオロ−2−メチルブタン−2−オール(I−6):(R)−4−((5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ)−3−フルオロ−2−メチルブタン−2−オールは、N−(ピペリジン−4−イル)アセトアミド塩酸塩を(R)−4−アミノ−3−フルオロ−2−メチルブタン−2−オール塩酸塩に置き換えて、中間体I−4の調製に記載されているとおりに調製した。
ES/MS:284.0、285.9[M+H
+]。
中間体I−7の調製:
【化24】
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【0128】
tert−ブチル(2−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)エチル)カルバメート(I−7):THF中の2−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)エタン−1−アミン(100.0mg、0.77mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(186mg、0.85mmol)の溶液に、0℃でトリエチルアミン(0.13mL、0.93mmol)を加えた。この反応混合物を室温まで温め、90分間撹拌した。この反応混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、I−7を得た。
ES/MS:229.9[M+H
+]。
中間体I−8の調製:
【化25】
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【0129】
3,3−ジエトキシ−2−ホルミルプロピオニトリルカリウム塩(I−8C):10℃の無水THF(1.1L)中の、3,3−ジエトキシプロパン−ニトリル(I−8A,283.80g,1.98モル)およびギ酸メチル(I−8B,148.80g,2.48モル)の撹拌溶液に、THF中1.0Mカリウムtert−ブトキシド(2.2L,2.2モル)を加えた。45分間の添加中にわたって、その温度を10℃〜15℃の範囲内で維持した。添加後、得られたスラリーを周辺温度で2時間撹拌した。次いで、ヘキサン(400mL)を加え、さらに20分間、撹拌を続けた。そのスラリーを濾過し、ケークを1/1ヘキサン/THFで洗浄し、真空オーブンにおいて60℃で一晩乾燥させることにより、I−8Cを得た。
1H−NMR(CD
3OD)は、所望の構造と一致した。
【0130】
ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−8E):3,3−ジエトキシ−2−ホルミルプロピオニトリルカリウム塩(I−8C,5.10g,24.36mmol)の撹拌懸濁液を、0℃に冷却し、濃HCl(7.11mL,85.26mmol)を、反応物の内部温度が20℃より高くならないような速度で滴下添加した。滴下添加が完了した後、反応物を室温で20分間撹拌した。この反応混合物に、メタノール(4.0mL)中の1−アミノピロール(I−8D,1.00g,12.18mmol)の溶液を加えた。添加後、その反応混合物を90℃で2時間還流した。加熱が完了したら、反応物を室温に冷却し、元の体積の約半分まで濃縮した。得られた残渣に炭酸水素ナトリウム飽和水溶液を、発泡が止むまで慎重に加えた。その溶液を酢酸エチルで2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、I−8Eを得た。
【0131】
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.16 - 8.03 (m, 2H), 7.93 (ddd, J = 2.6, 1.4, 0.6 Hz, 1H), 7.04 (dd, J = 4.5, 2.7 Hz, 1H), 6.84 (dd, J = 4.6, 1.4 Hz, 1H).
【0132】
7−ブロモピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−8F):室温のMeCN(30mL)中のピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−8E,840.0mg,5.9mmol)の溶液に、N−ブロモスクシンイミドを一度に加えた。その反応物を室温で30分間撹拌し、次いで、炭酸水素ナトリウム飽和水溶液に注ぎ込んだ。その溶液を真空中で濃縮して、アセトニトリルを除去した。得られた水層をEtOAcで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、真空中で濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、I−8Fを得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.28 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 7.12 (d, J = 4.8 Hz, 1H), 6.93 (d, J = 4.8 Hz, 1H).
【0133】
7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−8):マイクロ波用バイアルに、7−ブロモピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−8F,416.5mg,1.9mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(762.1mg,3.0mmol)、酢酸カリウム(552.3mg,5.6mmol)およびビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(65.8mg,0.094mmol)を投入した。ジオキサン(8.0mL)およびDMF(4.0mL)を加え、アルゴンを2分間バブリングして、反応混合物を脱気した。バイアルを密封し、その反応物をマイクロ波反応器において60分間、120℃で加熱した。冷却後、その反応混合物を濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をEtOAcと水とに分配した。水層を第2の部分のEtOAcで抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、セライトのプラグで濾過し、真空中で濃縮した。得られた残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、I−8を得た。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 8.31 (d, J = 2.3 Hz, 1H), 8.14 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 7.52 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 6.84 (d, J = 4.6 Hz, 1H), 1.41 (s, 12H).
中間体I−9の調製:
【化26】
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【0134】
tert−ブチル((1r,4r)−4−(ヒドラジンカルボニル)シクロヘキシル)カルバメート:THF(360mL)中の(1r,4r)−4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサン−1−カルボン酸(10.0g、41.1mmol)の溶液に、1,1’−カルボニルジイミダゾール(10.7g、65.8mmol)を一度に加え、得られた混合物を室温で16時間撹拌した。次いで、ヒドラジン水和物(10.0mL、206mmol)を一度に加えた。15分後、約200mLのTHFを回転蒸発により除去し、得られたスラリーを濾過し、THFでリンスした。この固体を真空下で乾燥させることにより、tert−ブチル((1r,4r)−4−(ヒドラジンカルボニル)シクロヘキシル)カルバメートを得て、これをさらに精製することなく使用した。
ES/MS:202.2(M+H
+)。
【0135】
tert−ブチル((1r,4r)−4−(2−(2,2−ジフルオロアセチル)ヒドラジン−1−カルボニル)シクロヘキシル)カルバメート:THF(20mL)中のtert−ブチル((1r,4r)−4−(ヒドラジンカルボニル)シクロヘキシル)カルバメート(1.50g、5.83mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(2.6mL、14.9mmol)の溶液に、無水ジフルオロ酢酸(0.93mL、7.43mmol)を加え、この反応混合物を室温で撹拌した。30分後、追加の無水ジフルオロ酢酸(0.40mL、3.20mmol)を加え、この反応混合物を30分間撹拌した。次いで、この反応混合物を水(20mL)に注ぎ込み、EtOAc(2×40mL)で抽出し、ブライン(1×15mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮することにより、粗tert−ブチル((1r,4r)−4−(2−(2,2−ジフルオロアセチル)ヒドラジン−1−カルボニル)シクロヘキシル)カルバメートを得て、これをさらに精製することなく使用した。
ES/MS:280.0(M+H
+)。
【0136】
tert−ブチル((1r,4r)−4−(5−(ジフルオロメチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)カルバメート:乾燥アセトニトリル(40mL)中のtert−ブチル((1r,4r)−4−(2−(2,2−ジフルオロアセチル)ヒドラジン−1−カルボニル)シクロヘキシル)カルバメート(1.66g、4.96mmol)の溶液に、トリフェニルホスフィン(3.90g、14.9mmol)、ヘキサクロロエタン(1.76g、7.34mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(5.2mL、29.7mmol)を逐次加え、得られた溶液を室温で15分間撹拌した。完了したら、この反応混合物を飽和NH
4Cl水溶液(30mL)に注ぎ込み、EtOAc(2×60mL)で抽出した。合わせた有機物をブライン(1×15mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮することにより、粗残留物を得て、これをシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)を使用してさらに精製することにより、生成物tert−ブチル((1r,4r)−4−(5−(ジフルオロメチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)カルバメートを得た。
【0137】
(1r,4r)−4−(5−(ジフルオロメチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)シクロヘキサン−1−アミン塩酸塩(I−9):tert−ブチル((1r,4r)−4−(5−(ジフルオロメチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)カルバメート(1.26g、3.96mmol)をHCl溶液(ジオキサン中の4.0M、12mL、48mmol)に溶解し、得られた混合物を事前に加熱した50℃の加熱用ブロック中、30分間撹拌した。完了したら、懸濁液を直接濾過して、ジオキサン(1×4mL)で洗浄し、固体を真空下で乾燥させることにより、(1r,4r)−4−(5−(ジフルオロメチル)−1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)シクロヘキサン−1−アミン塩酸塩(I−9)を得て、これをさらに精製することなく使用した。
ES/MS:218.0(M+H
+)。
中間体I−10の調製:
【化27】
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【0138】
(R)−7−(5−ブロモ−4−((1−シアノエチル)アミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−10):THF(6.5mL)中の(R)−2−((5−ブロモ−2−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)ピリジン−4−イル)アミノ)プロパンアミド(工程1において適切なアミンを使用して、I−2に関して記載されているとおりに調製した)(500mg、1.30mmol)の溶液を0℃に冷却した。冷却した溶液に、ピリジン(0.52mL、6.49mmol)、次いで無水トリフルオロ酢酸(0.27mL、1.95mmol)を加えた。この反応混合物を室温まで温めた。2時間後、無水トリフルオロ酢酸(trifluoroacetic 1anhydride)(36μL、0.26mmol)を加えた。この反応混合物を室温でさらに30分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、I−10を得た。
ES/MS:367.43、369.09[M+H
+]。
中間体I−11の調製:
【化28】
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【0139】
(S)−8−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)オクタヒドロピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン(I−11):1,4−オキサジン(1.0mL)中の2,5−ジブロモ−1,3,4−チアジアゾール(100mg、0.41mmol)および(S)−オクタヒドロピラジノ[2,1−c][1,4]オキサジン二塩酸塩(106mg、0.49mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.29mL、1.64mmol)を加えた。この反応混合物を密封したバイアル中、1時間加熱し、次いで、真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、I−11を得た。
ES/MS:305.31、307.03[M+H
+]。
【0140】
以下の中間体は、適切な出発アミンを使用して、I−11に関して記載されているとおりに合成した。
【化29】
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【化30】
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【化31】
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中間体I−12の調製:
【化32】
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【0141】
(1R,5S,8r)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン塩酸塩:1,4−ジオキサン(0.5mL)中のtert−ブチル((1R,5S,8r)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)カルバメート(I−11に関して記載されているとおりに合成)(40.0mg、0.10mmol)の溶液に、塩酸(ジオキサン中4M、0.13mL、0.51mmol)を加えた。この反応混合物を40℃で90分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮し、さらに精製することなく使用した。
ES/MS:289.17、291.07[M+H
+]。
【0142】
N−((1R,5S,8r)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド(I−12):DCM(1.0mL)中の(1R,5S,8r)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン塩酸塩(29.7mg、0.10mmol)の懸濁液に、トリエチルアミン(57μL、0.41mmol)、次いで無水酢酸(11.7μL、0.12mmol)を加えた。この反応混合物を室温で10分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、I−12を得た。
ES/MS:331.37、333.03[M+H
+]。
【0143】
以下の中間体は、工程1において適切なアミン、および工程2において適切な無水物、酸塩化物、クロロギ酸エステルまたは塩化スルホニルを使用して、I−12に関して記載されているとおりに合成した。
【化33】
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【化34】
[この文献は図面を表示できません]
【化35】
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中間体I−13の調製:
【化36】
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【0144】
1−((1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アミノ)−2−メチルプロパン−2−オール(I−13):1−ブタノール(1.2mL)中の2−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール(100mg、0.61mmol)および1−アミノ−2−メチル−プロパン−2−オール(56μL、0.91mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(264μL、1.52mmol)を加えた。この反応混合物を密封したバイアル中、120℃で1時間撹拌し、次いで、濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、I−13を得た。
中間体I−14の調製:
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
【0145】
tert−ブチル((1S,2R)−2−((7−ブロモピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート:DMA(2.0mL)中の7−ブロモ−2−クロロピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン(150mg、0.65mmol)およびtert−ブチル((1S,2R)−2−アミノシクロヘキシル)カルバメート(152mg、0.71mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミンを加えた。この反応混合物を、マイクロ波用反応器中、1時間、160℃に加熱した。冷却した反応混合物を水で希釈し、EtOAcで3×抽出した。合わせた有機層を飽和塩化アンモニウム水溶液およびブラインで洗浄し、次いで、硫酸ナトリウムで乾燥させ、吸引濾過によって単離し、真空中で濃縮した。得られた油状物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、所望の物質を得た。
ES/MS:410.90、412.04[M+H
+]。
【0146】
tert−ブチル((1S,2R)−2−((7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(I−14):マイクロ波用バイアルにtert−ブチル((1S,2R)−2−((7−ブロモピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(150mg、0.37mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(149mg、0.59mmol)、trans−ジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)(12.9mg、0.018mmol)および酢酸カリウム(109mg、1.11mmol)を投入した。ジオキサン(0.82mL)およびDMF(0.4mL)を加え、この反応混合物に60秒間、アルゴンをバブリングすることによって、この混合物を脱気した。バイアルを密封して反応混合物をマイクロ波用反応器中、150℃で20分間加熱した。この反応混合物を濾過し、濾液を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、I−14を得た。質量のフラグメント化は、ボロン酸の質量をもたらした。
ES/MS:376.21[M+H
+]。
中間体I−15の調製:
【化38】
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【0147】
N−((1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド(I−15):MeCN(0.5mL)中の2−ヒドロキシイソ酪酸(35.2mg、0.34mmol)およびHATU(128mg、0.34mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.12mL、0.65mmol)を加えた。この混合物を5分間撹拌し、次いで、MeCN(0.5mL)中の(1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン塩酸塩(100mg、0.31mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.16mL、0.92mmol)の溶液を加えた。完了したら、この反応混合物を濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、I−15を得た。
ES/MS:375.44、377.07[M+H
+]。
中間体I−16の調製:
【化39】
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【0148】
N−(2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イル)アセトアミド塩酸塩:DCM(2.0mL)中のtert−ブチル4−アミノ−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−2−カルボキシレート(200mg、0.88mmol)の溶液に、トリエチルアミン(0.25mL、1.77mmol)、次いで無水酢酸(92μL、0.97mmol)を加えた。この反応混合物を30分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮した。得られた油状物に、HCl(1,4−ジオキサン中4M、2.2mL、8.8mmol)を加えた。この懸濁液を40℃で2時間撹拌し、次いで、濃縮し、さらに精製することなく使用した。
【0149】
N−(2−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イル)アセトアミド(I−16):ジオキサン(2mL)中のN−(2−アザビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イル)アセトアミド塩酸塩(132mg、0.65mmol)の粗懸濁液に、2,5−ジブロモ−1,3,4−チアジアゾール(75.0mg、0.31mmol)、次いでN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.27mL、1.5mmol)を加えた。この反応混合物を、120℃で1時間加熱した。冷却した反応混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、I−16を得た。
ES/MS:331.19、333.10[M+H
+]。
【0150】
以下の中間体は、適切な出発アミンを使用して、I−16に関して記載されているとおりに合成した。
【化40】
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中間体I−17の調製:
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
【0151】
2−アザスピロ[3.5]ノナン−7−オン塩酸塩:tert−ブチル7−オキソ−2−アザスピロ[3.5]ノナン−2−カルボキシレート(150mg、0.63mmol)をHCl(1,4−ジオキサン中4M、1.6mL、6.27mmol)に溶解し、40℃で30分間加熱した。この反応混合物を濃縮して、精製することなく使用した。
【0152】
2−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−アザスピロ[3.5]ノナン−7−オン:ジオキサン(2.0mL)中の粗2−アザスピロ[3.5]ノナン−7−オン塩酸塩(110mg、0.63mmol)の懸濁液に、2,5−ジブロモ−1,3,4−チアジアゾール(125mg、0.51mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.45mL、2.56mmol)を加えた。この反応混合物を120℃で1時間加熱し、次いで、真空中で濃縮し、精製することなく使用した。
【0153】
2−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−7−メチル−2−アザスピロ[3.5]ノナン−7−オール(I−17):THF(1.0mL)中の粗2−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−アザスピロ[3.5]ノナン−7−オン(155mg、0.51mmol)の溶液に、0℃で臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、0.26mL、0.77mmol)を加えた。この反応混合物を室温まで温め、1時間撹拌した。この反応混合物を飽和炭酸水素ナトリウム水溶液でクエンチし、EtOAcで3回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過により単離し、真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、I−17を得た。
ES/MS:318.09、320.06[M+H
+]。
中間体I−18の調製:
【化42】
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【0154】
2−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(2.2mL、20.8mmol)中のtert−ブチル3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(適切なアミンを使用して、I−11のプロトコールに従い合成した)(150mg、0.42mmol)の溶液をマイクロ波用反応器中、150℃で30分間加熱した。冷却した反応物を真空中で濃縮することにより、所望の生成物を得て、これを精製することなく使用した。
ES/MS:261.05、263.02[M+H
+]。
【0155】
1−(3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン−1−オン(I−18):DMF(0.5mL)中の粗2−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール(108mg、0.42mmol)および2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸(56.2mg、0.54mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.30mL、1.66mmol)、次いで、DMF(0.5mL)中のHATU(237mg、0.62mmol)の溶液を加えた。この反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮し、水とEtOAcとに分配した。水層をEtOAcでさらに2回抽出し、合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過により単離し、真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、I−18を得た。
ES/MS:347.04、349.03[M+H
+]。
中間体I−19の調製:
【化43】
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【0156】
1−(3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−イル)エタン−1−オン(I−19):DCM(3.2mL)中の粗2−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール(41.9mg、0.16mmol)の溶液に、トリエチルアミン(92μL、0.66mmol)、次いで、無水酢酸(16.7μL、0.18mmol)を加えた。この反応混合物を室温で30分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、I−19を得た。
ES/MS:303.15、305.08[M+H
+]。
【0157】
以下の中間体は、適切なアミン、および適切な無水物、酸塩化物、クロロギ酸エステルまたは塩化スルホニルを使用して、I−19に関して記載されているとおりに合成した。
【化44】
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中間体I−20の調製:
【化45】
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【0158】
(±)メチルtrans−2−(2−ホルミルヒドラジン−1−カルボニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート:THF(50mL)中のラセミtrans−2−メトキシカルボニルシクロプロパンカルボン酸(2g、13.9mmol)およびN−メチルモルホリン(1.68mL、15.3mmol)の懸濁液に、0℃でクロロギ酸イソブチル(1.98mL、15.3mmol)を滴下添加した。この懸濁液を0℃で15分間撹拌し、次いで、ホルモヒドラジド(917mg、15.3mmol)を1回で加えた。この懸濁液を、0℃で10分間撹拌し、次いで、室温で30分間撹拌した。メタノール(10mL)をこの反応混合物に加え、スラリーを濾過し、メタノールでリンスした。この濾液を濃縮して、さらに精製することなく使用した。
ES/MS:187.009(M+H
+)
(±)メチルtrans−2−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−カルボキシレート(±I−20):
【0159】
THF(50mL)中のメチル(1S,2S)−2−(2−ホルミルヒドラジン−1−カルボニル)シクロプロパン−1−カルボキシレート(2g、10.7mmol)の溶液に、65℃でLawesson試薬(6.52g、16.1mmol)を1回で加えた。出発原料の所望の生成物への変換がLCMSによって観察されるまで、この反応物を65℃で20分間撹拌した。フラスコを冷却して、EtOAc(100mL)で希釈した。有機層を水(50mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2×50mL)で逆抽出し、合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤EtOAc/ヘキサン、次いでメタノール/EtOAc)により2回精製することにより、±I−20を透明で粘稠な油状物として得た。
ES/MS:185.023[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 9.32 (s, 1H), 3.76 (s, 3H), 3.13 - 2.98 (m, 1H), 2.41 (ddd, J = 8.8, 5.7, 4.0 Hz, 1H), 1.76 (dddd, J = 19.3, 8.8, 6.0, 4.5 Hz, 2H).
中間体I−21の調製:
【化46】
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【0160】
2−(1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール(I−21):CH
2Cl
2(5mL)中の2−(ピペリジン−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール塩酸塩(適切なカルボン酸を使用して、I−1に関して記載したとおりに合成した)(200mg、0.97mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.17mL、0.97mmol)を加えた。この混合物を0℃に冷却し、次いで、オキセタン−3−オン(0.14g、1.94mmol)、次いでトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(618mg、2.92mmol)を加えた。この混合物を窒素下、90分間撹拌し、この時点で、出発原料の所望の生成物への変換がLCMSによって観察された。反応を5滴の飽和NaHCO
3水溶液でクエンチし、粗反応物をシリカに乾式ロードした。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤EtOAc/ヘキサン、次いでメタノール/EtOAc)によって精製することにより、I−21を得た。
ES/MS:226.178[M+H]
+。
中間体I−22の調製:
【化47】
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【0161】
(1R,5S,8r)−3−ベンジル−8−メチル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−オール(I−22):オーブン乾燥した250mLの丸底フラスコに、3−ベンジル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−オン(3g、13.9mmol)を加え、このフラスコをN
2雰囲気下に置いた。THF(100mL)を加え、この溶液を−78℃に冷却した。MeMgBr(エーテル中3M、13.9mL、41.8mmol)を滴下添加し、この反応物を−78℃で30分間撹拌した。一定分量のLCMSにより所望の生成物への変換が示された。10mL飽和塩化アンモニウム水溶液を滴下添加し、この混合物を室温まで温めた。この混合物を200mLのEtOAcおよび50mLの水で希釈し、これらの層を分離した。水層を50mLのEtOAcで2回抽出し、合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、I−22を得た。
ES/MS:232.390[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.40 - 7.22 (m, 5H), 3.57 (s, 2H), 2.69 (d, J = 10.6 Hz, 2H), 2.53 - 2.44 (m, 2H), 1.82 (dt, J = 8.0, 2.2 Hz, 2H), 1.69 (d, J = 4.1 Hz, 4H), 1.29 (s, 3H).
中間体I−23の調製:
【化48】
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【0162】
(1R,5S,8r)−8−メチル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−オール:25mLの丸底フラスコにI−22(0.75g、3.24mmol)およびエタノール(10mL)を加えた。炭素担持Pd(10重量%、0.1g)を1回で加え、この混合物をH
2で脱気した後、H
2雰囲気下で一晩撹拌した。LCMSにより所望の生成物への完全な変換が示され、この混合物をアルゴンで脱気した。この混合物をセライトで濾過し、固体を除去してEtOHによりリンスした。この濾液を濃縮し、次の工程に直接、使用した。
ES/MS:142.189[M+H]
+。
【0163】
(1R,5S,8r)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−8−メチル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−オール(I−23):DMF(2.0mL)中の2,5−ジブロモ−1,3,4−チアジアゾール(777mg、3.19mmol)および(1R,5S,8r)−8−メチル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−オール(450mg、3.19mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.11mL、6.37mmol)を加えた。この反応混合物を密封したバイアル中、1時間、120℃で撹拌した。冷却した反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、水(15mL)で2回洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、I−23を得た。
ES/MS:304.309[M+H
+]。
中間体I−24の調製:
【化49】
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【0164】
N−((1R,5S,8s)−3−ベンジル−8−メチル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド:250mLの丸底フラスコに3−ベンジル−8−メチル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−オール(I−22)(2g、8.65mmol)およびアセトニトリル(15mL)を加え、次いで、この溶液を0℃に冷却した。濃硫酸(12mL)を滴下添加し、この反応物を室温まで温めて、一晩撹拌した。この反応混合物を氷に注ぎ込み、得られた溶液を飽和KOH水溶液でpH10に調整(注意深く)した。かなりの沈殿物が現れた。混合物をEtOAc(3×200mL)で抽出し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン、次いでMeOH/EtOAc)によって精製することにより、生成物を得た。
ES/MS:273.250[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.38 - 7.19 (m, 5H), 5.11 (s, 1H), 3.56 (s, 2H), 2.61 - 2.49 (m, 4H), 2.29 (s, 2H), 1.94 (s, 3H), 1.89 - 1.74 (m, 4H), 1.53 (s, 3H).
【0165】
N−((1R,5S,8s)−8−メチル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド:25mLの丸底フラスコに、N−((1R,5S,8s)−3−ベンジル−8−メチル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド(0.14g、0.514mmol)およびエタノール(6mL)を加えた。炭素担持Pd(10重量%、55mg)を1回で加え、この混合物をH
2で脱気した後、H
2雰囲気下で一晩撹拌した。LCMSにより所望の生成物への完全な変換が示され、この混合物をアルゴンで脱気した。この混合物をセライトで濾過し、固体を除去してEtOHでリンスした。この濾液を濃縮して、次の工程に直接、使用した。
ES/MS:183.203[M+H]
+。
【0166】
N−((1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−8−メチル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド(I−24):1,4−ジオキサン(0.5mL)中の2,5−ジブロモ−1,3,4−チアジアゾール(132mg、0.543mmol)およびN−((1R,5S,8s)−8−メチル−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド(90mg、0.494mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.22mL、1.23mmol)を加えた。この反応混合物を密封したバイアル中、1時間、120℃で撹拌した。冷却した反応混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン、次いでMeOH/EtOAc)によって精製することにより、I−24を得た。
ES/MS:345.151[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 5.20 (s, 1H), 3.61 - 3.43 (m, 4H), 2.66 - 2.55 (m, 2H), 2.04 - 1.90 (m, 5H), 1.73 - 1.65 (m, 2H), 1.62 (s, 3H).
中間体I−25およびI−26の調製:
【化50】
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【0167】
exo−N−((1R,5S,9r)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)アセトアミド(I−SEA6)およびendo−N−((1R,5S,9s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)アセトアミド(I−26):1,4−ジオキサン(1mL)中の2,5−ジブロモ−1,3,4−チアジアゾール(250mg、1.02mmol)およびtert−ブチルN−(3−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)カルバメート(246mg、1.02mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.36mL、2.05mmol)を加えた。この反応混合物を密封したバイアル中、1時間、120℃で撹拌した。冷却した反応混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、エンド異性体(I−25)とエキソ異性体(I−26)の両方を分離した。エンドおよびエキソ異性体は、2D NOESY分光法により区別した。
I−25:ES/MS:403.851[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 4.75 (s, 1H), 3.82 - 3.71 (m, 1H), 3.68 - 3.60 (m, 2H), 3.60 - 3.45 (m, 2H), 2.19 (s, 2H), 1.99 - 1.63 (m, 6H), 1.47 (s, 9H).
I−26:ES/MS:403.204[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 4.93 (d, J = 7.4 Hz, 1H), 3.95 - 3.80 (m, 3H), 3.56 (dd, J = 12.7, 3.5 Hz, 2H), 2.10 (s, 2H), 1.88 - 1.59 (m, 6H), 1.49 (s, 9H).
中間体I−27の調製:
【化51】
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【0168】
N−(4−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)フェニル)アセトアミド(I−27):CH
2Cl
2(5mL)およびTHF(5mL)中の4−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アニリン(200mg、1.13mmol)の懸濁液に、0℃でトリエチルアミン(0.315mL、2.26mmol)、次いで無水酢酸(0.11mL、1.13mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1時間、次いで40℃で30分間撹拌した。この反応物を20mLのEtOAcで希釈し、10mLの水で洗浄した。水層をEtOac(3×10mL)で抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮した。残留物をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン、次いでMeOH/EtOAc)によって精製することにより、I−27を得た。
ES/MS:220.113[M+H
+]。
中間体I−28およびI−29の調製:
【化52】
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【0169】
tert−ブチル(3R)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボキシレート:オーブン乾燥した100mLの丸底フラスコに、tert−ブチル(3S)−3−フルオロ−4−オキソ−ピペリジン−1−カルボキシレート(1g、4.6mmol)を加え、このフラスコをN
2雰囲気下に置いた。THF(40mL)を加え、この溶液を−78℃に冷却した。MeMgBr(エーテル中3M、3.84mL、11.5mmol)を滴下添加し、この反応物を−78℃で5分間撹拌した。一定分量のLCMSにより所望の生成物への変換が示された。5mL飽和塩化アンモニウム水溶液を滴下添加し、この混合物を室温まで温めた。この混合物を100mLのEtOAcおよび50mLの水で希釈し、これらの層を分離した。水層を50mLのEtOAcで2回抽出し、合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、生成物をジアステレオマー混合物として得た。
ES/MS:233.69[M+H]
+。
【0170】
(3R)−3−フルオロ−4−メチルピペリジン−4−オール塩酸塩:1,4−ジオキサン(8mL)およびメタノール(3mL)中のtert−ブチル(3R)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボキシレート(ジアステレオマーの混合物)(1.03g、4.42mmol)の溶液に、塩酸(ジオキサン中4M、4.7mL、18.7mmol)を加えた。この反応混合物を室温で4時間撹拌し、次いで減圧下で濃縮し、さらに精製することなく使用した。
ES/MS:134.129[M+H
+]。
【0171】
(3R,4R)−1−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−フルオロ−4−メチルピペリジン−4−オール(I−28)および(3R,4S)−1−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−フルオロ−4−メチルピペリジン−4−オール(I−29):DMF(4.0mL)中の2,5−ジブロモ−1,3,4−チアジアゾール(800mg、3.28mmol)および(3R)−3−フルオロ−4−メチルピペリジン−4−オール塩酸塩(700mg、4.13mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.71mL、9.84mmol)を加えた。この反応混合物を密封したバイアル中、1時間、120℃で撹拌した。冷却した反応混合物をEtOAc(50mL)で希釈し、飽和NH
4Cl水溶液(20mL)で洗浄した。水層をEtOAc(20mL)で3回逆抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、ジアステレオマーの混合物を得て、これをSFCによりさらに分離した。
I−28:ES/MS:296.039[M+H
+]。
I−29:ES/MS:296.034[M+H
+]。
【0172】
以下の中間体は、工程1においてtert−ブチル(3S)−3−フルオロ−4−ヒドロキシ−4−メチルピペリジン−1−カルボキシレートを使用して、I−28に関して記載したとおり合成した。
【化53】
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中間体I−30の調製:
【化54】
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【0173】
endo−7−ベンジル−3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オンオキシム:エタノール(20mL)中の7−ベンジル−3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オン(2g、8.65mmol)、ヒドロキシルアミン塩酸塩(900mg、13mmol)およびピリジン(1.2mL、14.9mmol)を2時間、100℃に加熱した。この反応混合物を減圧下で濃縮した。この残留物に2.5N水酸化ナトリウム水溶液(10mL)を加えた。得られた溶液を酢酸エチル(50mL)で2回抽出し、水で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗生成物をシリカゲルでのカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン混合物)によって精製することにより、生成物を得た。
【0174】
7−ベンジル−3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−アミン:エタノール(50mL)中の7−ベンジル−3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−オンオキシム(1.77g、7.19mmol)の脱酸素化した溶液に、アルゴン雰囲気下、ラネーニッケル(水中、0.6gの懸濁物)を加えた。水素バルーンを使用して、この反応物を一晩水素化した。この反応物をセライト床で濾過し、濾液を濃縮乾固した。濾過したニッケル触媒の乾燥を回避するよう、注意を払った。粗残留物をシリカゲルでのフラッシュカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/CH
2Cl
2)によって精製した。エキソ異性体およびエンド異性体の混合物が得られた。
ES/MS:233.198[M+H
+]。
【0175】
N−(7−ベンジル−3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)アセトアミド:CH
2Cl
2(20mL)中の7−ベンジル−3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−アミン(1.43g、6.16mmol)の懸濁液に、0℃でトリエチルアミン(1.72mL、12.3mmol)、次いで無水酢酸(0.64mL、6.77mmol)を加えた。この反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで、EtOAc(50mL)および飽和NH
4Cl水溶液で希釈した。層を分離して、水層をEtOAc(5×20mL)で抽出し、合わせた有機層を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン、次いでMeOH/EtOAc)によって精製することにより、生成物を得た。
ES/MS:275.267[M+H
+]。
【0176】
N−(3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)アセトアミド:100mLの丸底フラスコに、N−(7−ベンジル−3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)アセトアミド(1.35g、4.92mmol)およびエタノール(20mL)を加えた。炭素担持Pd(10重量%、524mg)を1回で加え、この混合物をH
2で脱気した後、H
2雰囲気下で一晩撹拌した。LCMSにより所望の生成物への完全な変換が示され、この混合物をアルゴンで脱気した。この混合物をセライトで濾過し、固体を除去してEtOHでリンスした。この濾液を濃縮して、次の工程に直接、使用した。
ES/MS:185.213[M+H
+]。
【0177】
endo−N−(7−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)アセトアミド(I−30):1,4−ジオキサン(6mL)中の2,5−ジブロモ−1,3,4−チアジアゾール(1.13g、4.64mmol)およびN−(3−オキサ−7−アザビシクロ[3.3.1]ノナン−9−イル)アセトアミド(900mg、4.89mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(1.7mL、9.77mmol)を加えた。この反応混合物を密封したバイアル中、1時間、120℃で撹拌した。冷却した反応混合物を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、エンド異性体およびエキソ異性体の混合物(約1:4のエンド:エキソ)を得た。この混合物をSFCによってさらに精製することにより、エンド異性体1−30を単離した。
ES/MS:347.079[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 4.15 (d, J = 3.0 Hz, 1H), 4.10 - 4.00 (m, 4H), 3.89 - 3.77 (m, 2H), 3.77 - 3.67 (m, 2H), 2.06 (s, 3H), 1.97 (q, J = 2.2 Hz, 2H).
中間体I−31の調製:
【化55】
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【0178】
メチル4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−フルオロシクロヘキサン−1−カルボキシレート:THF(50mL)中のtrans−4−アミノシクロヘキサン−1−フルオロ−1−カルボン酸メチルエステル塩酸塩(3g、14.2mmol)の溶液に、室温でトリエチルアミン(4.35mL、31.2mmol)およびジ−tert−ブチルジカーボネート(3.4g、15.6mmol)を加えた。この混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、飽和塩化アンモニウム水溶液(50mL)に注ぎ込み、酢酸エチル(3×100mL)で抽出した。合わせた有機相を水およびブラインで洗浄し、無水MgSO
4で乾燥させ、減圧下で濃縮することにより、生成物を得た。物質をさらに精製することなく使用した。
ES/MS:233.924[M+H−
tBu]
+。
【0179】
4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−フルオロシクロヘキサン−1−カルボン酸:メチル4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−フルオロシクロヘキサン−1−カルボキシレート(3.9g、14.2mmol)を含む250mLの丸底フラスコに、THF(50mL)、MeOH(10mL)および水(5mL)を加えた。LiOH(1M水溶液、42.5mL、42.5mmol)を加え、この混合物を室温で一晩撹拌した。混合物を回転式蒸発器で濃縮し、EtOAc(100mL)に溶解した。この混合物を50%クエン酸で酸性にし、これらの層を分離した。水層を2×50mLのEtOAcで逆抽出した、合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。物質をさらに精製することなく使用した。
ES/MS:206.003[M+H−
tBu]
+。
【0180】
tert−ブチル(4−フルオロ−4−(2−ホルミルヒドラジン−1−カルボニル)シクロヘキシル)カルバメート:THF(50mL)中の4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−1−フルオロシクロヘキサン−1−カルボン酸(3.6g、13.8mmol)およびN−メチルモルホリン(1.67mL、15.2mmol)の懸濁液に、0℃でクロロギ酸イソブチル(1.97mL、15.2mmol)を滴下添加した。この懸濁液を0℃で20分間撹拌し、次いで、ホルモヒドラジド(1.24mg、20.7mmol)を1回で加えた。この懸濁液を室温で1時間撹拌した。メタノール(10mL)をこの反応混合物に加え、スラリーを濾過して、メタノールでリンスした。この濾液を濃縮して、さらに精製することなく使用した。
ES/MS:247.979(M+H−
tBu)
+。
【0181】
tert−ブチル(4−フルオロ−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)カルバメート:THF(100mL)中のtert−ブチル(4−フルオロ−4−(2−ホルミルヒドラジン−1−カルボニル)シクロヘキシル)カルバメート(3.79g、12.5mmol)の溶液に、65℃でLawesson試薬(7.58g、18.7mmol)を1回で加えた。出発原料の所望の生成物への変換がLCMSによって観察されるまで、この反応物を65℃で60分間撹拌した。フラスコを冷却して、EtOAc(100mL)で希釈した。有機層を水(50mL)で洗浄した。水層をEtOAc(2×50mL)で逆抽出し、合わせた有機層をMgSO4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤EtOAc/ヘキサン、次いでメタノール/EtOAc)によって精製することにより、生成物を得た。
ES/MS:301.919(M+H
+)
【0182】
4−フルオロ−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキサン−1−アミン塩酸塩:1,4−ジオキサン(20mL)およびメタノール(4mL)中のtert−ブチル(4−フルオロ−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)カルバメート(2.5g、8.3mmol)の溶液に、塩酸(ジオキサン中4M、10mL、40mmol)を加えた。この反応混合物を室温で1分間、次いで55℃で一晩撹拌した。この混合物を減圧下で濃縮し、さらに精製することなく使用した。
ES/MS:202.246[M+H
+]。
【0183】
N−(4−フルオロ−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)アセトアミド(I−31):CH
2Cl
2(50mL)中の4−フルオロ−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキサン−1−アミン塩酸塩(2.1g、8.83mmol)の懸濁液に、0℃でトリエチルアミン(3.70mL、26.5mmol)、次いで無水酢酸(0.835mL、8.83mmol)を加えた。この反応混合物を0℃で15分間撹拌し、次いで、EtOAc(100mL)および飽和NH
4Cl水溶液(30mL)で希釈した。層を分離し、水層をEtOAc(5×40mL)で抽出した。合わせた有機層を減圧下で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン、次いでMeOH/EtOAc)によって、次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/EtOAc)によって精製することにより、生成物I−31をジアステレオマーの混合物として得た。
ES/MS:244.045[M+H
+]。
中間体I−32の調製:
【化56】
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【0184】
メチルtrans−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブタン−1−カルボキシレート:メタノール(15mL)中のtrans−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブタン−1−カルボン酸(850mg、6.53mmol)の溶液に濃硫酸(0.142mL)を加えた。この混合物を、一晩還流し、次いで濃縮した。この残留物を水(10mL)に溶解し、この混合物を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。合わせた有機相を飽和NaHCO
3水溶液(100mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。濃縮するとメチルエステルが得られ、これを進めた。
【0185】
メチルtrans−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−メチルシクロブタン−1−カルボキシレート:無水DMF(15mL)中のメチルtrans−3−ヒドロキシ−3−メチルシクロブタン−1−カルボキシレート(900mg、6.24mmol)に、イミダゾール(1.27g、18.7mmol)および塩化tert−ブチルジメチルシリル(2.82g、18.7mmol)を加えた。得られた混合物を、80℃で一晩加熱した。室温まで冷却した後、水(20mL)を加え、この水層を酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、無水MgSO
4で乾燥させた。固体を濾別し、濾液を真空中で濃縮した。残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤EtOAc/ヘキサン)によって精製した。
ES/MS:258.948[M+H
+]。
【0186】
trans−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−メチルシクロブタン−1−カルボン酸:50mLの丸底フラスコに、メチルtrans−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−メチルシクロブタン−1−カルボキシレート(1.36g、5.26mmol)を加え、MeOH(15mL)および水(1mL)に溶解した。固体のLiOH(378mg、15.8mmol)加え、この混合物を50℃で一晩撹拌した。メタノールの大部分を減圧下で蒸発させて、残留物をEtOAc(100mL)に溶解した。この混合物を50%クエン酸水溶液で酸性にし、これらの層を分離した。水層を2×50mLのEtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。この物質をさらに精製することなく進めた。
ES/MS:245.133[M+H
+]。
【0187】
N−[[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−メチル−シクロブタンカルボニル]アミノ]ホルムアミド:2−MeTHF(15mL)中のtrans−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−メチルシクロブタン−1−カルボン酸(1.17g、4.79mmol)およびN−メチルモルホリン(0.579mL、5.27mmol)の懸濁液に、0℃でクロロギ酸イソブチル(0.683mL、5.27mmol)を滴下添加した。この懸濁液を0℃で20分間撹拌し、次いで、ホルモヒドラジド(575mg、9.57mmol)を1回で加えた。この懸濁液を室温で1時間撹拌した。得られたスラリーを濾過した。この濾液を濃縮して、さらに精製することなく使用した。
ES/MS:287.211(M+H
+)
【0188】
2−(trans−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−メチルシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール:THF(20mL)中のN−[[3−[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ−3−メチル−シクロブタンカルボニル]アミノ]ホルムアミド(1.3g、4.54mmol)の溶液に、65℃でLawesson試薬(2.75g、6.81mmol)を1回で加えた。出発原料の所望の生成物への変換がLCMSによって観察されるまで、この反応物を65℃で10分間撹拌した。フラスコを冷却して、シリカに乾式ロードした。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤EtOAc/ヘキサン、次いでメタノール/EtOAc)によって精製することにより、生成物を得た。
ES/MS:285.226(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 9.37 (s, 1H), 3.65 (tt, J = 9.7, 8.0 Hz, 1H), 2.77 - 2.59 (m, 2H), 2.59 - 2.37 (m, 2H), 1.52 (d, J = 0.9 Hz, 3H), 0.92 (s, 9H), 0.14 (s, 6H).
【0189】
trans−1−メチル−3−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロブタン−1−オール(I−32):2−MeTHF(5mL)中の2−(trans−3−((tert−ブチルジメチルシリル)オキシ)−3−メチルシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール(660mg、2.32mmol)の溶液に、TBAF(1M THF、2.3mL、2.32mmol)を加えた。この反応物を室温で一晩撹拌した。この反応混合物に水(5mL)を加え、得られた混合物を酢酸エチル(3×10mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤EtOAc/ヘキサン、次いでメタノール/EtOAc)によって精製することにより、生成物I−32を得た。
ES/MS:171.049(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 9.06 (s, 1H), 3.63 (p, J = 8.5 Hz, 1H), 2.81 - 2.68 (m, 2H), 2.52 (td, J = 9.4, 2.9 Hz, 2H), 1.53 (s, 3H).
中間体I−33の調製:
【化57】
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【0190】
N’−ホルミル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−カルボヒドラジド:THF(15mL)中の1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸(0.8g、4.3mmol)およびN−メチルモルホリン(0.496mL、4.51mmol)の懸濁液に、0℃でクロロギ酸イソブチル(0.585mL、4.51mmol)を滴下添加した。この懸濁液を0℃で30分間撹拌し、次いで、ホルモヒドラジド(387mg、6.44mmol)を1回で加えた。この懸濁液を室温で30分間撹拌した。得られたスラリーを濾過した。この濾液を濃縮して、さらに精製することなく使用した。
ES/MS:229.032(M+H
+)
【0191】
2−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1,3,4−チアジアゾール(I−33):THF(20mL)中のN’−ホルミル−1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−カルボヒドラジド(0.9g、3.94mmol)の溶液に、65℃でLawesson試薬(1.91g、4.73mmol)を1回で加えた。出発原料の所望の生成物への変換がLCMSによって観察されるまで、この反応物を65℃で20分間撹拌した。フラスコを冷却して、シリカに乾式ロードした。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤EtOAc/ヘキサン、次いでメタノール/EtOAc)によって2回精製することにより、生成物I−33を得た。
ES/MS:227.118(M+H
+)
中間体I−34の調製:
【化58】
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【0192】
2−クロロ−5−ヨード−N−(オキセタン−3−イル)ピリジン−4−アミン:NMP(4.0mL)中の2−クロロ−4−フルオロ−5−ヨード−ピリジン(750mg、2.91mmol)およびオキセタン−3−アミン(4.23g、68.0mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(319mg、4.37mmol)を加えた。この反応混合物をマイクロ波中、150℃で60分間加熱し、次いで、冷却して、EtOAc(50mL)および水(10mL)で希釈した。得られた混合物を酢酸エチル(4×20mL)で抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、生成物を得た。
ES/MS:311.183(M+H
+)
【0193】
5−(5−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−クロロ−N−(オキセタン−3−イル)ピリジン−4−アミン:バイアルに2−クロロ−5−ヨード−N−(オキセタン−3−イル)ピリジン−4−アミン(250mg、0.805mmol)、2−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1,3,4−チアジアゾール(I−33)(219mg、0.0.966mmol)、Pd(OAc)
2(45mg、0.2mmol)、Xantphos(234mg、0.4mmol)、ヨウ化銅(I)(92mg、0.48mmol)および炭酸セシウム(787mg、2.4mmol)を加えた。1,4−ジオキサン(3mL)を加え、この混合物を1分間、アルゴンで脱気した。バイアルを密封して、105℃で1時間撹拌した。その後、このバイアルを冷却してシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン、次いでMeOH/EtOAc)によって精製することにより、生成物を得た。
ES/MS:409.199(M+H
+)
【0194】
4−(5−(6−クロロ−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキサン−1−オン:5−(5−(1,4−ジオキサスピロ[4.5]デカン−8−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−クロロ−N−(オキセタン−3−イル)ピリジン−4−アミン(159mg、0.389mmol)を含むバイアルに、アセトニトリル(5mL)およびHCl(1N水溶液、2mL、2mmol)を加えた。この反応物を室温で4時間撹拌し、次いで、EtOAc(40mL)で希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で中和した。層を分離して、水層を20mLのEtOAcで2回抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン、次いでMeOH/EtOAc)によって精製することにより、生成物を得た。
ES/MS:365.131(M+H
+)
【0195】
4−(5−(6−クロロ−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−1−メチルシクロヘキサン−1−オール(I−34):オーブン乾燥したバイアルに、4−(5−(6−クロロ−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキサン−1−オン(110mg、0.3mmol)を加え、このフラスコをN
2雰囲気下に置いた。THF(5mL)を加え、この溶液を−78℃に冷却した。MeMgBr(エーテル中3M、0.4mL、1.2mmol)を滴下添加し、この反応物を−78℃で15分間撹拌した。一定分量のLCMSにより所望の生成物への変換が示された。5mL飽和塩化アンモニウム水溶液を滴下添加し、この混合物を室温まで温めた。この混合物を30mLのEtOAcおよび5mLの水で希釈し、これらの層を分離した。水層を10mLのEtOAcで2回抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。粗製物質をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン、次いでMeOH/EtOAc)によって精製することにより、分離可能な生成物I−34の両方の異性体を得た。
異性体1:ES/MS:381.167[M+H]
+。
異性体2:ES/MS:381.207[M+H]
+。
中間体I−35の調製:
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
【0196】
N−((1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−N−メチルアセトアミド(I−35):THF(1.5mL)中のN−((1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド(50mg、0.15mmol)の溶液に、水素化ナトリウム(5mg、0.22mmol)を加えた。ガスの放出が観察され、得られた混合物を室温で5分間撹拌した後、ヨードメタン(0.011mL、0.18mmol)を加えた。この反応物を室温で3日間撹拌した後、さらなる水素化ナトリウム(5mg、0.22mmol)およびヨードメタン(0.011mL、0.18mmol)を加えた。完了したら、この反応混合物を水/NH
4Clに注ぎ込み、EtOAcで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/CH
2Cl
2)によって精製することにより、I−35を得た。
ES/MS:345.160[M+H]
+。
中間体I−36の調製:
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
【0197】
2−クロロエチル((1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)カルバメート:THF(4.5mL)中の(1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン塩酸塩(150mg、0.46mmol)の溶液に、炭酸カリウム(190mg、1.37mmol)およびクロロギ酸2−クロロエチル(98mg、0.68mmol)を加えた。得られたスラリーを室温で2日間撹拌した。追加のクロロギ酸2−クロロエチル(98mg、0.68mmol)を加え、4.5時間撹拌した。この反応物をセライトで濾過し、EtOAcで洗浄し、濃縮乾固した。得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:395.900[M+H]
+。
【0198】
3−((1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)オキサゾリジン−2−オン(I−36):MeOH(0.75mL)中の2−クロロエチル((1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)カルバメート(24.5mg、0.062mmol)の溶液に、ナトリウムメトキシド(0.023mL、0.10mmol)を加えた。3日間、室温で撹拌した後、この反応物を濃縮し、EtOAcに溶解した。有機層をNH
4Cl/H
2Oで洗浄し、MgSO
4で乾燥させ、濃縮した。得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/CH
2Cl
2)によって精製することにより、I−36を得た。
ES/MS:359.160[M+H]
+。
中間体I−37の調製:
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
【0199】
(1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(I−37):NMP(0.4mL)中の(1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン塩酸塩(25mg、0.077mmol)の溶液に、2−クロロピリジン(19mg、0.17mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.07mL、0.40mmol)を加えた。この反応物を密封し、マイクロ波中、30分間、150℃に加熱した。反応混合物をRP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製した。得られた生成物の画分を合わせ、濃縮乾固した。残留物をCH
2Cl
2に溶解し、炭酸水素塩水溶液で洗浄した。水層をCH
2Cl
2で逆抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮することにより、I−37を得た。
ES/MS:367.210[M+H]
+。
中間体I−38の調製:
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
【0200】
(1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−N−(ピリミジン−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン(I−38):NMP(1.2mL)中の(1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−アミン塩酸塩(75mg、0.23mmol)の溶液に、2,3−ジフルオロピリジン(82mg、0.71mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.2mL、1.15mmol)を加えた。この反応物を密封し、120℃で4日間加熱した。反応混合物をRP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製した。得られた生成物の画分を合わせ、濃縮乾固した。残留物をCH
2Cl
2に溶解し、炭酸水素塩水溶液で洗浄した。水層をCH
2Cl
2で逆抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮することにより、I−38を得た。
ES/MS:384.349[M+H]
+。
中間体I−39の調製:
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
【0201】
1−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸:MeOH(0.15mL)およびTHF(0.3mL)中のメチル1−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−カルボキシレート(22mg、0.073mmol)の溶液に、水酸化リチウム水溶液(1M、0.15mL、0.15mmol)を加えた。得られた溶液を、室温で3日間撹拌した。この混合物を濃縮乾固し、粗製物を次の工程に使用した。
ES/MS:292.095[M+H]
+。
【0202】
1−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−N−メチルピペリジン−4−カルボキサミド(I−39):DMF(0.3mL)中の1−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−カルボン酸(21mg、0.72mmol)の溶液に、メチルアミンのTHF溶液(2M、0.35mL、0.7mmol)、HATU(33mg、0.087mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.1mL、0.57mmol)を加えた。この反応物を室温で1.5時間撹拌し、濃縮乾固した。得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/CH
2Cl
2)によって精製することにより、I−39を得た。
ES/MS:305.137[M+H]
+。
中間体I−40の調製:
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
【0203】
tert−ブチル(4−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)カルバメート(I−40):ジオキサン(1.5mL)中のtert−ブチル(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)カルバメート(100mg、0.31mmol)の溶液に、2,5−ジブロモ−1,3,4−チアジアゾール(150mg、0.62mmol)、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(36mg、0.031mmol)および炭酸ナトリウム水溶液(2M、0.3mL、0.6mmol)を加えた。得られたスラリーを2分間、アルゴンで脱気し、密封し、マイクロ波中、150℃で2.5時間加熱した。得られた混合物をセライトで濾過し、酢酸エチルで洗浄した。合わせた濾液を濃縮乾固した。粗残留物をDMFに溶解し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、I−40をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:360.003[M+H]
+。
中間体I−41の調製:
【化65】
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【0204】
N−((1s,4s)−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド(I−41):DMF(1mL)中の(1s,4s)−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキサン−1−アミン塩酸塩(100mg、0.46mmol)のスラリーに、2−ヒドロキシイソ酪酸(60.0mg、0.576mmol)、HATU(190mg、0.5mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.4mL、2.3mmol)を加えた。この反応物を室温で16時間撹拌し、濃縮乾固した。得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/CH
2Cl
2)によって精製することにより、I−41を得た。
ES/MS:270.302[M+H]
+。
中間体I−42の調製:
【化66】
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【0205】
(S)−(1−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピロリジン−2−イル)メタノール(I−42):テトラヒドロフラン(0.55mL)中のメチル(2S)−1−(5−ブロモ−1,3,4−チオジアゾール−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(64.74mg、0.221mmol)の溶液に、塩化リチウム(28.2mg、0.664mmol)および水素化ホウ素ナトリウム(25.1mg、0.664mmol)を室温で加え、次いで、エタノール(1mL)を加え、この混合物を上記と同じ温度で24時間撹拌した。ここに水(0.5mL)を注意深く加え、この混合物を減圧下で濃縮した。30%〜100%のヘキサン/EtOAcを使用するシリカで精製し、次いで、100%MeOHを流した。化合物含有画分を濃縮することにより、I−42を得た。
ES/MS:264.32、266.03[M+H
+]。
中間体I−43の調製:
【化67】
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【0206】
(S)−1−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−N−メチルピロリジン−2−カルボキサミド(I−43):メタノール(0.650mL)中のメチル(2S)−1−(5−ブロモ−1,3,4−チオジアゾール−2−イル)ピロリジン−2−カルボキシレート(38.0mg、0.130mmol)の溶液に、室温でメチルアミン塩酸塩(13.2mg、0.195mmol)を加えた。この混合物を、上記と同一温度で24時間撹拌した。飽和炭酸水素ナトリウム溶液(5mL)を注意深く加え、この混合物を10mLのEtOAcで2回抽出し、5mLのブラインで洗浄して、MgSO
4で乾燥させた。この混合物を濾過し、減圧下で濃縮することにより、I−43を得て、これをさらに精製することなく使用した。
ES/MS:294.08[M+H+]。
中間体I−44の調製:
【化68】
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【0207】
2−ヒドロキシ−2−メチル−N−[4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−1−ビシクロ[2.1.1]ヘキサニル]プロペンアミド(I−44):DMF(0.5mL)中の粗4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.1.1]ヘキサン−1−アミン;塩酸塩(45.0mg、0.207mmol)および2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン酸(23.7mg、0.227mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.118mL、0.661mmol)を加え、次いで、DMF(0.5mL)中のHATU(82.5mg、0.217mmol)の溶液を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって直接、精製することにより、I−44をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:268.2[M+H]
+。
中間体I−45の調製:
【化69】
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【0208】
tert−ブチル(4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)カルバメート:4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)シクロヘキサ−1−エン−1−イルトリフルオロメタンスルホネート(3.52g、10.2mmol)、1−(ジフルオロメチル)−4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−1H−ピラゾール(3.11g、12.7mmol)、Pd(OAc)
2(0.11g、0.51mmol)、ブチルジ−1−アダマンチルホスフィン(0.37g、1.02mmol)およびK
2CO
3(2.82g、10.4mmol)を、DME(20mL)および水(10mL)と封管中で合わせ、得られたスラリーをアルゴンで脱気し、次いで、80℃で16時間加熱した。この反応の内容物をEtOAc(70mL)で希釈し、ブライン(1×15mL)で洗浄し、MgSO
4で乾燥させた。次いで、この粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、生成物であるtert−ブチル(4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)カルバメートを得た。
ES/MS:258.0(M+H
+)。
【0209】
4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)シクロヘキサン−1−アミン塩酸塩:EtOH(15mL)中のtert−ブチル(4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)シクロヘキサ−3−エン−1−イル)カルバメート(0.23g、0.75mmol)の懸濁液を、アルゴンおよび真空で脱気した。Pd/C(10%、91mg、0.086mmol)を加え、この混合物をH
2のバルーンを備えて一晩撹拌した。この反応物をセライトプラグで濾過し、EtOAcでリンスし、濾液を濃縮することにより、tert−ブチル(4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)シクロヘキシル)カルバメートを得て、これは、定量的収率であると仮定して、さらに精製することなく、進めた。DCM(6mL)中のtert−ブチル(4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)シクロヘキシル)カルバメート(0.24g、0.75mmol)の溶液に、HCl(ジオキサン中4.0M、3mL、12mmol)を加え、得られた溶液を室温で16時間撹拌した。完了したら、この反応混合物を濃縮乾固することにより、4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)シクロヘキサン−1−アミン塩酸塩(I−9)を得て、これをさらに精製することなく使用した。
ES/MS:216.1(M+H
+)。
【0210】
2−ブロモ−N−((1r,4r)−4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)シクロヘキシル)ピリジン−4−アミン:NMP(7mL)中の2−ブロモ−4−フルオロピリジン(0.23g、1.29mmol)の溶液に、4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)シクロヘキサン−1−アミン塩酸塩(0.38g、1.51mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.70mL、4.02mmol)を加えた。得られた混合物を、マイクロ波中、160℃で1時間加熱し、その後、反応の内容物をEtOAcで希釈し、5%LiCl水溶液で3回洗浄し、乾燥させ、濃縮することにより、粗残留物を得て、これを順相SiO
2クロマトグラフィー(溶離剤:酢酸エチル/ヘキサン)によって精製することにより、シスおよびトランス生成物の両方を得た。トランス生成物2−ブロモ−N−((1r,4r)−4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)シクロヘキシル)ピリジン−4−アミンを単離し、進めた。
ES/MS:371.3、373.0(M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, クロロホルム-d) δ 7.91 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.62 (s, 1H), 7.56 (s, 1H), 7.17 (t, J = 60.7 Hz, 1H), 6.61 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 6.38 (dd, J = 5.8, 2.2 Hz, 1H), 4.29 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 3.33 (dtd, J = 11.3, 7.6, 3.9 Hz, 1H), 2.58 (tt, J = 12.0, 3.6 Hz, 1H), 2.28 - 2.09 (m, 4H), 1.64 - 1.44 (m, 2H), 1.44 - 1.16 (m, 2H).
【0211】
7−(5−ブロモ−4−(((1r,4r)−4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)シクロヘキシル)アミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−45):2−ブロモ−N−((1r,4r)−4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)シクロヘキシル)ピリジン−4−アミンを中間体I−2の調製の工程2〜3に記載されているものと同じ方法で、最終中間体7−(5−ブロモ−4−(((1r,4r)−4−(1−(ジフルオロメチル)−1H−ピラゾール−4−イル)シクロヘキシル)アミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−45)へと作り上げた。
ES/MS:512.14(M+H
+)。
実施例手順および化合物実施例
【0212】
以下の化合物を、本明細書における手順で、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表3-1】
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【表3-2】
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手順7:実施例5:
7−(5−(5−(ヒドロキシメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例5)
【化70】
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【0213】
(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)メタノール:THF(0.5mL)中のメチル5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−カルボキシレート(50.0mg、0.16mmol)の溶液に、水素化ホウ素リチウム(THF中2M、80μL、0.16mmol)を加えた。この反応混合物を、室温で15分間撹拌し、次いで数滴の飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。この反応混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)メタノールを得た。
ES/MS:285.1[M+H
+]。
【0214】
7−(5−(5−(ヒドロキシメチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例5):1,4−ジオキサン(0.4mL)中の(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)メタノール(15.3mg、0.054mmol)、7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−8)(20.2mg、0.075mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(11.0mg、0.013mmol)および炭酸ナトリウム(水中2N、54μL、0.11mmol)の溶液に、60秒間、アルゴンを吹き付け、次いで、マイクロ波用反応器中、125℃で20分間加熱した。冷却したら、この反応混合物を濾過し、逆相高圧液体クロマトグラフィー(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、最終化合物である実施例5を得た。
ES/MS:392.2[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.75 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.68 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.23 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.05 (s, 2H), 4.30 (hept, J = 6.4 Hz, 1H), 1.49 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
手順4:実施例6:
N−(1−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル)アセトアミド(実施例6)
【化71】
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【0215】
N−(1−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル)アセトアミド(実施例6):1,4−ジオキサン(1.2mL)およびDMF(0.4mL)中の7−(5−ブロモ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−2)(42.0mg、0.12mmol)、ビス(ピナコラト)ジボロン(60.5mg、0.24mmol)、ビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(II)ジクロリド(8.4mg、0.012mmol)および酢酸カリウム(36.0mg、0.37mmol)の溶液に、60秒間、アルゴンを吹き付け、次いで、マイクロ波用反応器中、120℃で20分間加熱した。この反応混合物を冷却し、粗混合物に、N−(1−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−4−イル)アセトアミド(I−4、28.7mg、0.094mmol)、XPhos Pd G3(8.4mg、0.0099mmol)、リン酸三カリウム(75.1mg、0.35mmol)、DME(1.3mL)および水(0.18mL)を加えた。この反応混合物に60秒間、アルゴンを吹き付け、次いで、マイクロA波用反応器中、120℃で30分間加熱した。冷却したら、この反応混合物を濾過し、逆相高圧液体クロマトグラフィー(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、最終化合物である実施例6を得た。
ES/MS:502.3[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.76 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.47 (s, 1H), 8.12 (d, J = 7.6 Hz, 1H), 8.06 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.23 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.29 (p, J = 6.4 Hz, 1H), 4.09 - 3.90 (m, 3H), 3.52 - 3.39 (m, 2H), 2.05 (dd, J = 12.8, 3.9 Hz, 2H), 1.96 (s, 3H), 1.75 - 1.54 (m, 2H), 1.47 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
【0216】
以下の化合物を、本明細書における手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した:
【表4-1】
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【表4-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表4-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0217】
手順5:実施例16:
(S)−7−(5−(5−(3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例16)
【化72】
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【0218】
(S)−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノネア((S)-(5-(6-chloro-4-(isopropylamino)pyridin-3-yl)-1,3,4-thiadiazol-2-yl)(3-hydroxypyrrolidin-1-yl)methanonea):MeOH(0.5mL)中のメチル5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−カルボキシレート(50.0mg、0.16mmol)の溶液に、(S)−3−ヒドロキシピロリジン(13μL、0.16mmol)を加えた。この反応混合物を80℃で1時間加熱し、次いで、真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、(S)−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノネアを得た。
ES/MS:368.1[M+H
+]。
【0219】
(S)−7−(5−(5−(3−ヒドロキシピロリジン−1−カルボニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例16):1,4−ジオキサン(0.57mL)中の(S)−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)(3−ヒドロキシピロリジン−1−イル)メタノネア(25.0mg、0.068mmol)、7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(22.0mg、0.082mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(14.0mg、0.017mmol)および炭酸ナトリウム(水中2N、68μL、0.14mmol)の溶液に、60秒間、アルゴンを吹き付け、次いで、マイクロ波用反応器中、125℃で20分間加熱した。冷却したら、この反応混合物を濾過し、逆相高圧液体クロマトグラフィー(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、最終化合物である実施例16を得た。
ES/MS:475.3[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.85 (s, 1H), 8.79 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.72 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.26 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.61 (q, J = 3.0, 2.1 Hz, 0H), 4.54 (t, J = 3.4 Hz, 1H), 4.46 - 4.11 (m, 3H), 3.86 (dt, J = 10.2, 5.1 Hz, 1H), 3.77 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 2.27 - 2.00 (m, 2H), 1.53 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
【0220】
以下の化合物を、本明細書における手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した:
【表5-1】
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【表5-2】
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【0221】
手順1:実施例24:
N−((1r,4r)−4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)アセトアミド(実施例24)
【化73】
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【0222】
N−((1r,4r)−4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)アセトアミド(実施例24):バイアルに、7−(5−ブロモ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−2)(35mg、0.098mmol)、N−((1r,4r)−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)アセトアミド(I−1)(32mg、0.14mmol)、Pd(OAc)
2(5.5mg、0.024mmol)、Xantphos(28.5mg、0.049mmol)、ヨウ化銅(I)(9.4mg、0.049mmol)および炭酸セシウム(64mg、0.197mmol)を加えた。1,4−ジオキサン(0.5mL)を加え、この混合物を1分間、アルゴンで脱気した。バイアルを密封し、105℃で2時間撹拌した。その後、バイアルを冷却し、粗製物質をDMF(0.5mL)で希釈した。この混合物を濾過し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例24をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:501.3(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.79 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.71 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.26 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.39 - 4.29 (m, 1H), 3.83 - 3.67 (m, 1H), 3.32 - 3.25 (m, 1H), 2.33 (d, J = 13.1 Hz, 2H), 2.12 (d, J = 12.7 Hz, 2H), 1.97 (s, 3H), 1.82 (qd, J = 13.0, 3.3 Hz, 2H), 1.57 - 1.42 (m, 8H).
手順9:実施例25:
7−(4−(イソプロピルアミノ)−5−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例25)
【化74】
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【0223】
N’−アセチル−6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチノヒドラジド:DMF(1.8mL)中の6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチン酸(0.2g、0.93mmol)、アセトヒドラジド(138.05mg、1.86mmol)、HATU(425.1mg、1.12mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.41ml、2.33mmol)の溶液を室温で18時間撹拌した。この反応溶液を酢酸エチルに希釈し、飽和塩化アンモニウム水溶液で3回洗浄した。有機抽出物を硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮することにより、N’−アセチル−6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチノヒドラジドを得た。
ES/MS:271.279[M+H
+]。
【0224】
2−クロロ−N−イソプロピル−5−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−4−アミン:1,4−ジオキサン(2.3mL)中のN’−アセチル−6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−カルボヒドラジド(0.13g、0.46mmol)およびLawesson試薬(0.21g、0.51mmol)の懸濁液をアルミニウム製加熱ブロック中、80℃で18時間加熱した。粗反応混合物を順相シリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、2−クロロ−N−イソプロピル−5−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−4−アミンを得た。
ES/MS:269.145[M+H
+]。
【0225】
7−(4−(イソプロピルアミノ)−5−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例25):1,4−ジオキサン(0.6mL)中の2−クロロ−N−イソプロピル−5−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−4−アミン(0.03g、0.13mmol)、7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−8)(0.05g、0.18mmol)、ジクロロ1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセンパラジウム(II)(0.02g、0.02mmol)および炭酸ナトリウム溶液(水性、2M、0.13ml)の混合物を2分間、N
2で脱気し、次いで、マイクロ波用反応器中、20分間、80度で加熱した。粗反応物をRP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製し、順相シリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ジクロロメタン)によってさらに精製することにより、7−(4−(イソプロピルアミノ)−5−(5−メチル−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例25)を得た。
ES/MS:376.265[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.63 - 8.55 (m, 1H), 8.52 (s, 1H), 8.32 (d, J = 2.9 Hz, 1H), 7.84 (t, J = 4.5 Hz, 1H), 7.10 (t, J = 5.0 Hz, 1H), 5.48 (s, 0H), 5.34 (s, 1H), 4.04 (s, 0H), 2.82 (d, J = 3.7 Hz, 1H), 2.18 (s, 1H), 2.08 - 1.97 (m, 2H), 1.60 (s, 1H), 1.46 - 1.40 (m, 3H), 1.29 (s, 1H), 0.95 - 0.82 (m, 2H).
手順8:実施例26:
7−(5−(5−(2−アミノエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例26)
【化75】
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【0226】
7−(5−(5−(2−アミノエチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例26):1,4−ジオキサン(0.25mL)中のtert−ブチル(2−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)エチル)カルバメート(実施例31)(手順1に記載されているとおりに得た)(4.6mg、0.0091mmol)の溶液に、HCl(1,4−ジオキサン中4M、11.0μL、0.046mmol)を加えた。この反応混合物を30分間、30℃に加熱し、次いで、真空中で濃縮し、逆相高圧液体クロマトグラフィー(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、最終化合物である実施例26を得た。
ES/MS:405.2[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.82 - 8.63 (m, 3H), 8.07 (d, J = 5.3 Hz, 2H), 7.24 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.31 (p, J = 6.4 Hz, 1H), 3.66 - 3.55 (m, 4H), 1.50 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
【0227】
以下の化合物を、本明細書における手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した:
【表6】
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【0228】
手順2:実施例29:
7−(4−(イソプロピルアミノ)−5−(5−(ピロリジン−1−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例29)
【化76】
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【0229】
7−(4−(イソプロピルアミノ)−5−(5−(ピロリジン−1−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例29):(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)ボロン酸(I−3)(トリフルオロ酢酸塩として)(10mg、0.023mmol)、2−ブロモ−5−ピロリジン−1−イル−1,3,4−チアジアゾール(6mg、0.025mmol)、Pd(OAc)
2(1mg、0.0046mmol)、Xantphos(5.3mg、0.0092mmol)および炭酸セシウム(22.5mg、0.069mmol)を含有するマイクロ波用バイアルに、1,4−ジオキサン(0.5mL)を加えた。この混合物を1分間、アルゴンで脱気し、密封し、マイクロ波条件下、150℃で20分間加熱した。その後、バイアルを冷却し、粗製物質をDMF(0.5mL)で希釈した。この混合物を濾過し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例29をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:341.3(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.78 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.08 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.25 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.37 - 4.24 (m, 1H), 3.67 - 3.60 (m, 4H), 2.22 - 2.15 (m, 4H), 1.53 - 1.43 (m, 6H).
手順6:実施例30:
7−(4−(イソプロピルアミノ)−5−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例30)
【化77】
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【0230】
2−クロロ−N−イソプロピル−5−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−4−アミン:1,4−ジオキサン(2.0mL)中のメチル5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−カルボキシレート(50.0mg、0.16mmol)の溶液に、炭酸カリウム(水中2.4M、0.20mL、0.48mmol)を加えた。この反応混合物を、110℃で2時間加熱した。この反応物を濃縮し、水とEtOAcとに分配した。有機層を単離し、水層を、追加の2回分のEtOAcで抽出した。有機層を合わせ、硫酸ナトリウムで乾燥させ、濾過し、濃縮することにより、2−クロロ−N−イソプロピル−5−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−4−アミンを得て、これをさらに精製することなく使用した。
ES/MS:255.1[M+H
+]。
【0231】
7−(4−(イソプロピルアミノ)−5−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例30):1,4−ジオキサン(1.0mL)中の2−クロロ−N−イソプロピル−5−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−4−アミン(32.0mg、0.13mmol)、7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−8)(40.3mg、0.15mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(25.0mg、0.031mmol)および炭酸ナトリウム(水中2N、125μL、0.14mmol)の溶液に、60秒間、アルゴンを吹き付け、次いで、マイクロ波用反応器中、125℃で20分間加熱した。冷却したら、この反応混合物を濾過し、逆相高圧液体クロマトグラフィー(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、最終化合物である実施例30を得た。
ES/MS:362.2[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 9.62 (s, 1H), 8.83 (s, 1H), 8.78 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.71 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.02 (s, 1H), 7.26 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.35 (hept, J = 6.3 Hz, 1H), 1.53 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
手順3:実施例31:
7−(5−(5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例31)
【化78】
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【0232】
メチル4−(2−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチノイル)ヒドラジニル)−4−オキソブタノエート:ジクロロメタン(dichoromethane)(100mL)中の公知化合物である6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチノヒドラジド(2g、8.75mmol)の溶液に、トリエチルアミン(3.66mL、26.2mmol)を加え、この反応物を0℃に冷却した。この反応物に、メチル4−クロロ−4−オキソブタノエート(1.72mL、14mmol)を滴下添加し、得られた混合物を室温で5時間撹拌した。その後に、飽和NaHCO
3水溶液を加え、これらの層を分離した。有機層をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン、次いでMeOH/EtOAc)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:343.4[M+H]
+。
【0233】
メチル3−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)プロパノエート:THF(50mL)中のメチル4−(2−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチノイル)ヒドラジニル)−4−オキソブタノエート(710mg、2.07mmol)の溶液に、Lawesson試薬(1.68g、4.14mmol)を1回で加え、この反応物を90分間、還流して撹拌した。その後に、この反応物を冷却し、この混合物をEtOAcで希釈し、有機物を50%(体積基準)NaHCO
3水溶液で2回洗浄した。有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:341.3[M+H]
+。
【0234】
4−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−メチルブタン−2−オール:メチル3−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)プロパノエート(216mg、0.63mmol)を含むフラスコにN
2下、THF(7mL)を加え、この反応物を0℃に冷却した。この反応物に臭化メチルマグネシウム(Et
2O中3M溶液、1.48mL、4.44mmol)を滴下添加し、この反応物を0℃で30分間撹拌した。その後、飽和NH
4Cl水溶液を滴下添加することによって反応をクエンチし、混合物をEtOAcおよび水で希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで1回洗浄した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:341.2[M+H]
+。
【0235】
7−(5−(5−(3−ヒドロキシ−3−メチルブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例31):マイクロ波用バイアルに4−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−メチルブタン−2−オール(50mg、0.15mmol)、7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−8)(55mg、0.21mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(21.8mg、0.029mmol)を加えた。このバイアルに、DME(1.0mL)および炭酸ナトリウム(水中2M溶液、0.15mL、0.29mmol)を加えた。この混合物を1分間、アルゴンで脱気し、密封し、マイクロ波条件下、120℃で20分間加熱した。その後、バイアルを冷却し、この混合物を真空下で濃縮した。この粗製物質をDMF(1mL)で希釈した。この混合物を濾過し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例31をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:448.5[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.74 - 8.71 (m, 2H), 8.11 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.26 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.35 (hept, J = 6.4 Hz, 1H), 3.41 - 3.35 (m, 2H), 2.12 - 1.99 (m, 2H), 1.52 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 1.33 (s, 6H).
【0236】
以下の化合物を、これまでに説明した手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した:
【表7-1】
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【表7-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表7-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表7-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表7-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表7-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表7-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0237】
手順10:実施例50:
【化79】
[この文献は図面を表示できません]
【0238】
N−((1r,4r)−4−(5−(6−(2−(((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシル)アミノ)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)アセトアミド(実施例50):tert−ブチル((1S,2R)−2−((7−(5−(5−((1r,4r)−4−アセトアミドシクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(適切な3−ブロモ−ピリジンおよびチアジアゾールから手順1に記載されているとおりに調製した)(39.1mg、0.057mmol)をトリフルオロ酢酸(1.0mL)に溶解し、5分間、室温で撹拌した。この反応物を濃縮し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例50をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:589.82(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 9.06 (s, 1H), 8.73 (s, 1H), 7.74 (d, J = 5.2 Hz, 1H), 7.71 (s, 1H), 7.08 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.65 - 4.57 (m, 1H), 4.33 (p, J = 6.4 Hz, 1H), 3.84 - 3.68 (m, 1H), 3.63 - 3.52 (m, 1H), 2.31 (d, J = 13.0 Hz, 2H), 2.10 (d, J = 12.8 Hz, 2H), 2.06 - 1.65 (m, 13H), 1.67 - 1.36 (m, 9H).
【0239】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した:
【表8】
[この文献は図面を表示できません]
【0240】
手順11:実施例53:
N−((1R,5S,8S)−3−(5−(4−(((R)−1−シアノエチル)アミノ)−6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド(実施例53)
【化80】
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【0241】
N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−クロロ−4−フルオロピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド:マイクロ波用バイアルにN−((1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド(200mg、0.60mmol)、2−クロロ−4−フルオロ−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピリジン(171mg、0.66mmol)、酢酸パラジウム(II)(20.3mg、0.091mmol)、Xantphos(105mg、0.18mmol)および炭酸セシウム(590mg、0.18mmol)を投入した。ジオキサン(3.0mL)を加え、この反応混合物を60秒間、アルゴンをバブリングすることにより脱気した。このバイアルを密封し、マイクロ波用反応器中、120℃で20分間、撹拌しながら加熱した。冷却した反応混合物を、EtOAcを用いてセライトのパッドで濾過し、真空中で濃縮し、さらに精製することなく使用した。
【0242】
(R)−2−((5−(5−((1R,5S,8S)−8−アセトアミド−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−クロロピリジン−4−イル)アミノ)プロパンアミド:ブチロニトリル(3.0mL)中の粗N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−クロロ−4−フルオロピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド(231mg、0.60mmol)の溶液に、D−アラニンアミド塩酸塩(90.3mg、0.73mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.47mL、2.7mmol)を加えた。この反応物を、130℃で45分間加熱した。冷却した反応物を真空中で濃縮し、さらに精製することなく使用した。
【0243】
N−((1R,5S,8S)−3−(5−(6−クロロ−4−(((R)−1−シアノエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド:THF(3.0mL)中の粗(R)−2−((5−(5−((1R,5S,8S)−8−アセトアミド−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−クロロピリジン−4−イル)アミノ)プロパンアミド(272mg、0.60mmol)の溶液を0℃に冷却した。この溶液に、ピリジン(0.24mL、3.0mmol)および無水トリフルオロ酢酸(0.13mL、0.91mmol)を加えた。この反応物を撹拌しながら室温まで25分間温めた。この反応混合物を真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:432.61(M+H
+)
【0244】
N−((1R,5S,8S)−3−(5−(4−(((R)−1−シアノエチル)アミノ)−6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド(実施例53):マイクロ波用バイアルに、N−((1R,5S,8S)−3−(5−(6−クロロ−4−(((R)−1−シアノエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド(84.0mg、0.19mmol)、7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(中間体I−8、78.5mg、0.29mmol)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(28.9mg、0.039mmol)を投入した。このフラスコに、DME(4.0mL)および2Mの炭酸ナトリウム水溶液(0.39mL、0.78mmol)を加えた。この反応混合物に60秒間、アルゴンをバブリングすることによって脱気した。このバイアルを密封し、マイクロ波用反応器中、120℃で15分間、撹拌しながら加熱した。冷却した反応混合物を濃縮し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例53をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:539.38(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.72 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.14 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.08 (s, 1H), 8.03 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.27 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 5.26 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 4.01 (d, J = 4.9 Hz, 1H), 3.84 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 3.57 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 2.46 (s, 2H), 2.08 - 1.98 (m, 5H), 1.92 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.75 - 1.64 (m, 2H).
【0245】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した:
【表9-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表9-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0246】
手順12:実施例61:
N−((1R,5S,8S)−3−(5−(6−(2−(((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシル)アミノ)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−(((R)−1−シアノエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド(実施例61)
【化81】
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【0247】
N−((1R,5S,8S)−3−(5−(6−(2−(((1R,2S)−2−アミノシクロヘキシル)アミノ)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−7−イル)−4−(((R)−1−シアノエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)アセトアミド(実施例61):DCM(1.0mL)中のtert−ブチル((1S,2R)−2−((7−(5−(5−((1R,5S,8S)−8−アセトアミド−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(((R)−1−シアノエチル)アミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[2,1−f][1,2,4]トリアジン−2−イル)アミノ)シクロヘキシル)カルバメート(I−8の代わりに適切なボロン酸エステルを使用して、実施例P−GJB2に記載されているとおりに合成した)(25.2mg、0.035mmol)の溶液に、トリフルオロ酢酸(0.5mL、7.0mmol)を加えた。この反応混合物を室温で20分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製ことにより、生成物である実施例61をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:627.53(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 9.07 (s, 1H), 8.65 (s, 1H), 8.02 (d, J = 5.8 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.70 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.09 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.22 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 4.64 (d, J = 4.1 Hz, 1H), 4.07 - 3.95 (m, 1H), 3.81 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 3.55 (d, J = 11.6 Hz, 3H), 2.44 (s, 2H), 2.06 - 1.93 (m, 6H), 1.93 - 1.72 (m, 8H), 1.75 - 1.63 (m, 4H), 1.62 - 1.49 (m, 1H).
【0248】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した:
【表10-1】
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【表10-2】
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【表10-3】
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【表10-4】
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【0249】
手順13:実施例72:
(R)−N−(4−(5−(4−((1−シアノエチル)アミノ)−6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)アセトアミド(実施例72)
【化82】
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【0250】
(R)−2−((2−クロロ−5−ヨードピリジン−4−イル)アミノ)プロペンアミド:NMP(30.0mL)中の2−クロロ−4−フルオロ−5−ヨード−ピリジン(3.50g、13.6mmol)およびD−アラニンアミド塩酸塩(4.23g、68.0mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(11.8mL、68.0mmol)を加えた。この反応混合物を150℃まで一晩加熱し、次いで冷却し、水(125mL)で希釈した。この溶液を室温で2時間撹拌し、次いで、得られた固体を吸引濾過によって単離し、水で洗浄し、高真空により乾燥させた。粗固体をさらに精製することなく使用した。
ES/MS:326.24(M+H
+)
【0251】
(R)−2−((5−(5−(4−アセトアミドビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−クロロピリジン−4−イル)アミノ)プロパンアミド:適切なカップリングパートナーを使用して、手順1におけるプロトコールに従い、(R)−2−((5−(5−(4−アセトアミドビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−クロロピリジン−4−イル)アミノ)プロパンアミドを調製した。
ES/MS:449.28(M+H
+)
【0252】
(R)−N−(4−(5−(6−クロロ−4−((1−シアノエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)アセトアミド:手順11の工程3におけるプロトコールに従い、(R)−N−(4−(5−(6−クロロ−4−((1−シアノエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)アセトアミドを調製した。
ES/MS:431.33(M+H
+)
【0253】
(R)−N−(4−(5−(4−((1−シアノエチル)アミノ)−6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)アセトアミド(実施例72):適切なカップリングパートナーを使用して、手順11の工程4におけるプロトコールに従い実施例72を調製し、実施例72をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:538.39(M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.84 (s, 1H), 8.78 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.71 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.16 (s, 1H), 8.13 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.25 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.25 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 2.27 - 2.16 (m, 6H), 2.17 - 2.08 (m, 6H), 1.92 (d, J = 7.0 Hz, 3H), 1.90 (s, 3H).
【0254】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した:
【表11-1】
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【表11-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表11-3】
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【0255】
手順14:実施例83:
N−(1−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イル)アセトアミド(実施例83)
【化83】
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【0256】
tert−ブチル(1−(2−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチノイル)ヒドラジン−1−カルボニル)−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イル)カルバメート:DMF(0.5mL)中の6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチノヒドラジド(123mg、0.54mmol)、4−((tert−ブトキシカルボニル)アミノ)−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸(175mg、0.65mmol)およびHATU(215mg、0.57mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.31mL、1.72mmol)を加えた。この反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いで、水(10mL)で希釈し、EtOAc(2×10mL)で抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、吸引濾過により単離し、真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:482.67(M+H
+)。
【0257】
tert−ブチル(1−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イル)カルバメート:THF(6.0mL)中のtert−ブチル(1−(2−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ニコチノイル)ヒドラジン−1−カルボニル)−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イル)カルバメート(240mg、0.50mmol)の溶液に、65℃でLawesson試薬(302mg、0.75mmol)を加えた。反応混合物を65℃で15分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:480.80(M+H
+)。
【0258】
N−(1−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イル)アセトアミド:tert−ブチル(1−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イル)カルバメート(152mg、0.32mmol)をHCl(ジオキサン中4M、0.8mL、3.17mmol)に懸濁し、40℃で2時間、撹拌しながら加熱した。この反応混合物を冷却し、真空中で濃縮した。得られた残留物をDCM(2.0mL)に懸濁した。この懸濁液に、トリエチルアミン(60μL、0.43mmol)および無水酢酸(11.2μL、0.12mmol)を加えた。この反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:422.32(M+H
+)。
【0259】
N−(1−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イル)アセトアミド(実施例83):適切なカップリングパートナーを使用して、手順11の工程4におけるプロトコールに従い実施例83を調製し、実施例83をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:529.36(M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.77 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.23 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.40 - 4.20 (m, 3H), 2.59 - 2.24 (m, 6H), 2.15 - 2.05 (m, 2H), 1.91 (s, 3H), 1.48 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
【0260】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した:
【表12-1】
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【表12-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表12-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0261】
手順15:実施例88:
N−(1−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−オキサビシクロ[2.2.2]オクタン−4−イル)アセトアミド(実施例88)
【化84】
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【0262】
2−((1,2−trans)−2−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロブチル)プロパン−2−オール:THF(0.5mL)中のメチル(1,2−trans)−2−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロブタン−1−カルボキシレート(適切なカルボン酸を使用して、手順14の工程1および2におけるプロトコールに従い調製した)(100mg、0.24mmol)の溶液に、0℃で臭化メチルマグネシウム(ジエチルエーテル中3M、0.12mL、0.37mmol)を加えた。この反応混合物を撹拌しながら30分間かけて室温まで温め、次いで飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチした。この反応物を水とEtOAcとに分配し、水層をEtOAcでさらに2回抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、吸引濾過により単離し、真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:411.45、413.19(M+H
+)。
【0263】
7−(5−(5−((1,2−trans)−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例88):適切なカップリングパートナーを使用して、手順11の工程4におけるプロトコールに従い実施例88を調製し、実施例88をトリフルオロ酢酸塩として、トランス立体異性体の混合物として得た。
ES/MS:474.36(M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.71 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.67 (s, 1H), 8.64 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.05 (s, 1H), 8.01 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.19 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.24 (hept, J = 6.1 Hz, 1H), 4.04 (q, J = 9.0 Hz, 1H), 2.82 (q, J = 9.1 Hz, 1H), 2.51 - 2.32 (m, 1H), 2.30 - 2.18 (m, 1H), 2.17 - 2.06 (m, 1H), 2.05 - 1.90 (m, 1H), 1.48 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 1.17 (s, 3H), 1.13 (s, 3H).
【0264】
以下の化合物を、手順9に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した:
【表13】
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【0265】
手順16:実施例90:
(R)−N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−ヒドロキシプロパンアミド(実施例90)
【化85】
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【0266】
tert−ブチル((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)カルバメート:tert−ブチル((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)カルバメートを、手順11の工程4におけるプロトコールに従い、tert−ブチル((1R,5S,8s)−3−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)カルバメート(工程1において適切な2−ブロモ−チアジアゾール、および工程2において適切なアミンを使用して、手順11の工程1および2におけるプロトコールに従い調製した)から調製した。
ES/MS:586.59(M+H
+)。
【0267】
7−(5−(5−((1R,5S,8s)−8−アミノ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル塩酸塩:1,4−ジオキサン(1.0mL)中のtert−ブチル((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)カルバメート(180mg、0.31mmol)の溶液に、HCl(1,4−ジオキサン中4M、0.77mL、3.1mmol)を加えた。この反応混合物を40℃で1時間撹拌し、次いで、濃縮し、精製することなく使用した。
ES/MS:486.60(M+H
+)。
【0268】
(R)−N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−ヒドロキシプロパンアミド(実施例90):DMF(0.5mL)中の7−(5−(5−((1R,5S,8s)−8−アミノ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル塩酸塩(12.0mg、0.023mmol)および(R)−2−ヒドロキシプロパン酸(2.7mg、0.03mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(20.5μL、0.12mmol)を加えた。この溶液にDMF(0.5mL)中のHATU(13.1mg、0.035mmol)を加えた。この反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例90をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:558.42(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.76 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.06 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.50 (d, J = 6.1 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.29 (p, J = 6.4 Hz, 1H), 4.14 (q, J = 6.8 Hz, 1H), 4.01 (d, J = 6.0 Hz, 1H), 3.82 (dd, J = 12.1, 3.1 Hz, 2H), 3.56 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 2.49 (s, 2H), 2.02 - 1.96 (m, 2H), 1.81 - 1.65 (m, 2H), 1.47 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 1.36 (d, J = 6.8 Hz, 3H).
【0269】
以下の化合物を、手順16に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表14-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表14-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0270】
手順17:実施例96:
N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4−メチルピペラジン−1−カルボキサミド(実施例96)
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
【0271】
N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4−メチルピペラジン−1−カルボキサミド(実施例96):DMF(0.5mL)中の7−(5−(5−((1R,5S,8s)−8−アミノ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル塩酸塩(手順16におけるプロトコールに従い合成した)(12.0mg、0.023mmol)の懸濁液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(20.5μL、0.12mmol)を加えた。得られた溶液に、DMF(0.5mL)中の塩化4−メチルピペラジン−1−カルボニル塩酸塩(6.0mg、0.030mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(8.2μL、0.046mmol)の溶液を加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって直接、精製することにより、生成物である実施例96をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:612.35(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.76 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.07 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.23 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.38 - 4.10 (m, 3H), 3.88 (s, 1H), 3.80 (dd, J = 12.2, 3.1 Hz, 2H), 3.62 - 3.44 (m, 4H), 3.25 - 3.02 (m, 4H), 2.94 (s, 3H), 2.50 (s, 2H), 2.11 - 1.96 (m, 2H), 1.73 - 1.61 (m, 2H), 1.47 (d, J = 6.4 Hz, 6H).さらなるピークは溶媒により不明瞭。
【0272】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した:
【表15-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表15-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表15-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0273】
手順18:実施例104:
4−アセチル−N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピペラジン−1−カルボキサミド(実施例104)
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
【0274】
N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピペラジン−1−カルボキサミド塩酸塩:tert−ブチル4−(((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)カルバモイル)ピペラジン−1−カルボキシレート(適切なカップリングパートナーを使用して、手順2におけるプロトコールに従い合成)(130mg、0.19mmol)をHClの溶液(1,4−ジオキサン中4M、0.93mL、3.73mmol)中、40℃で1時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、得られた固体を精製することなく使用した。
ES/MS:598.42(M+H
+)
【0275】
4−アセチル−N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピペラジン−1−カルボキサミド(実施例104):DMF中の粗N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピペラジン−1−カルボキサミド塩酸塩(10.0mg、0.016mmol)の懸濁液に、トリエチルアミン(8.8μL、0.063mmol)、次いで無水酢酸(1.8μL、0.019mmol)を加えた。この反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって直接、精製することにより、生成物である実施例104をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:640.41(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.76 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.06 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.23 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.29 (p, J = 6.4 Hz, 1H), 3.88 (s, 1H), 3.80 (dd, J = 12.3, 3.1 Hz, 2H), 3.66 - 3.52 (m, 6H), 3.51 - 3.47 (m, 2H), 3.45 - 3.39 (m, 2H), 2.50 (s, 2H), 2.13 (s, 3H), 2.08 - 2.00 (m, 2H), 1.72 - 1.59 (m, 2H), 1.47 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
【0276】
以下の化合物を、手順18に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した:
【表16】
[この文献は図面を表示できません]
【0277】
手順19:実施例107:
7−(5−(5−(6−(2−((ジメチル(オキソ)−16−スルファニリデン)アミノ)アセチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例107)
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
【0278】
7−(5−(5−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(1.9mL、17.9mmol)中のtert−ブチル3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−6−カルボキシレート(適切なカップリングパートナーを使用して、手順2におけるプロトコールに従い合成した)(153mg、0.28mmol)の溶液を、マイクロ波用反応器中、150℃で30分間加熱した。冷却した反応物を真空中で濃縮することにより、所望の生成物を得て、これを精製することなく使用した。
ES/MS:458.45(M+H
+)
【0279】
7−(5−(5−(6−(2−((ジメチル(オキソ)−λ
6−スルファニリデン)アミノ)アセチル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例107):DMF(0.5mL)中の粗7−(5−(5−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(15.0mg、0.033mmol)および2−((ジメチル(オキソ)−λ
6−スルファニリデン)アミノ)酢酸(6.4mg、0.043mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(23μL、0.13mmol)を加え、次いで、DMF(0.5mL)中のHATU(18.7mg、0.049mmol)の溶液を加えた。この反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって直接、精製することにより、生成物である実施例107をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:591.31(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.77 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.53 (s, 1H), 8.07 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.88 (s, 1H), 7.23 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.65 (s, 1H), 4.30 (p, J = 6.2 Hz, 1H), 4.17 (dd, J = 32.3, 11.3 Hz, 2H), 3.96 - 3.76 (m, 4H), 3.30 (s, 6H), 3.02 (s, 1H), 2.98 - 2.91 (m, 1H), 1.85 (d, J = 9.3 Hz, 1H), 1.48 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
手順20:実施例108:
7−(4−(イソプロピルアミノ)−5−(5−(6−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例108)
【化89】
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【0280】
7−(4−(イソプロピルアミノ)−5−(5−(6−(4−メチルピペラジン−1−カルボニル)−3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例108):DMF(0.5mL)中の粗7−(5−(5−(3,6−ジアザビシクロ[3.1.1]ヘプタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(手順19に記載されているとおりに合成した)(15mg、0.033mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(11.7μL、0.066mmol)、DMF(0.5mL)中の塩化4−メチルピペラジン−1−カルボニル塩酸塩(8.5mg、0.43mmol)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(11.7μL、0.066mmol)の溶液を加えた。この反応混合物を室温で3時間撹拌し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって直接、精製することにより、生成物である実施例108をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:584.46(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.76 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.07 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.89 (s, 1H), 7.23 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.49 (d, J = 6.4 Hz, 2H), 4.35 - 4.19 (m, 3H), 4.20 - 3.0 (br m, 8H), 3.73 (d, J = 11.3 Hz, 2H), 2.97 - 2.81 (m, 4H), 1.75 (d, J = 9.2 Hz, 1H), 1.47 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
【0281】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した:
【表17-1】
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【表17-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表17-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0282】
手順21:実施例116:
N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキサミド(実施例116)
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
【0283】
N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−4−(オキセタン−3−イル)ピペラジン−1−カルボキサミド(実施例116):DMF(1.0mL)中の粗N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピペラジン−1−カルボキサミド塩酸塩(20.0mg、0.032mmol)の懸濁液に、3−オキセタノン(9.1mg、0.13mmol)、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(33.4mg、0.16mmol)および酢酸(9.0μL、0.16mmol)を加えた。この反応混合物を室温で90分間撹拌し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって直接、精製することにより、生成物である実施例116をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:654.43(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.76 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.07 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.23 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.92 - 4.83 (m, 2H), 4.82 - 4.76 (m, 2H), 4.38 - 4.25 (m, 2H), 3.88 (s, 1H), 3.80 (dd, J = 12.3, 3.1 Hz, 2H), 3.71 (s, 4H), 3.60 - 3.51 (m, 2H), 3.18 - 3.08 (m, 4H), 2.49 (s, 2H), 2.08 - 1.95 (m, 2H), 1.72 - 1.62 (m, 2H), 1.47 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
【0284】
以下の化合物を、手順19に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表18-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表18-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0285】
手順22:実施例120:
N−(4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド(実施例120)
【化91】
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【0286】
tert−ブチル(4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)カルバメート:tert−ブチル(4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)カルバメートを、手順14の工程4におけるプロトコールに従い、tert−ブチル(4−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)カルバメート(適切なカルボン酸を使用して、手順14の工程1および2におけるプロトコールに従い合成した)から合成した。
ES/MS:585.62(M+H
+)
【0287】
7−(5−(5−(4−アミノビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール中のtert−ブチル(4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)カルバメートの溶液をマイクロ波用反応器中、150℃で90分間加熱した。冷却した反応混合物を濃縮することにより、所望の生成物を得て、これを精製することなく使用した。
ES/MS:485.47(M+H
+)
【0288】
N−(4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド(実施例120):DMF(0.5mL)中の粗7−(5−(5−(4−アミノビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(10.0mg、0.021mmol)および2−ヒドロキシ−2−メチルプロパン酸(2.8mg、0.027mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(14.7μL、0.083mmol)、次いで、DMF(0.5mL)中のHATU(11.8mg、0.031mmol)の溶液を加えた。この反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって直接、精製することにより、生成物である実施例120をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:571.49(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.77 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.71 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.24 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.31 (p, J = 6.3 Hz, 1H), 2.27 - 2.09 (m, 12H), 1.49 (d, J = 6.4 Hz, 6H), 1.34 (s, 6H).
【0289】
以下の化合物を、手順22に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表19】
[この文献は図面を表示できません]
【0290】
手順23:実施例123:
1−アセチル−N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(実施例123)
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
【0291】
7−(5−(5−((1R,5S,8s)−8−アミノ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル塩酸塩:tert−ブチル((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)カルバメート(適切なカップリングパートナーを使用して、手順2におけるプロトコールに従い合成)(451mg、0.77mmol)をHCl(1,4−ジオキサン中4M、3.9mL、15.4mmol)とともに、40℃で1時間撹拌した。冷却した反応物を真空中で濃縮することにより、所望の生成物を得て、これを精製することなく使用した。
ES/MS:486.38(M+H
+)
【0292】
tert−ブチル4−(((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシレート:DMF(0.5mL)中の粗7−(5−(5−((1R,5S,8s)−8−アミノ−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル塩酸塩(50.0mg、0.096mmol)および1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−カルボン酸(65.9mg、0.29mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルアミン(0.21mL)、次いで、DMF(0.5mL)中のHATU(142mg、0.37mmol)の溶液を加えた。この反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いで水とEtOAcとに分配した。水層を、追加の2回分のEtOAcで抽出した。合わせた有機層を硫酸ナトリウムで乾燥させ、吸引濾過により単離し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:697.54(M+H
+)。
【0293】
N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド:1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−プロパノール(2.0mL、19.4mmol)中のtert−ブチル4−(((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)カルバモイル)ピペリジン−1−カルボキシレート(135mg、0.19mmol)の溶液をマイクロ波用反応器中、140℃で75分間加熱した。冷却した反応物を濃縮することにより、所望の生成物を得て、これを精製することなく使用した。
ES/MS:697.39(M+H
+)。
【0294】
1−アセチル−N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(実施例123):DMF(1.0mL)中の粗N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(10.0mg、0.017mmol)の溶液に、トリエチルアミン(7.0μL、0.050mmol)、次いで無水酢酸(2.0μL、0.022mmol)を加えた。この反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって直接、精製することにより、生成物である実施例123をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:639.46(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.76 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.48 (s, 1H), 8.07 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.90 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.23 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.54 (d, J = 13.3 Hz, 1H), 4.29 (p, J = 6.4 Hz, 1H), 4.09 - 3.92 (m, 2H), 3.86 - 3.75 (m, 2H), 3.54 (d, J = 12.0 Hz, 2H), 3.23 - 3.10 (m, 1H), 2.68 (td, J = 12.9, 2.9 Hz, 1H), 2.53 (tt, J = 11.4, 3.9 Hz, 1H), 2.44 (s, 2H), 2.11 (s, 3H), 2.06 - 1.97 (m, 2H), 1.88 - 1.74 (m, 2H), 1.74 - 1.63 (m, 3H), 1.58 (qd, J = 12.6, 4.4 Hz, 1H), 1.47 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
手順24:実施例124:
N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(実施例124)
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
【0295】
N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−1−(オキセタン−3−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(実施例124):DMF(1.0mL)中の粗N−((1R,5S,8s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)ピペリジン−4−カルボキサミド(10.0mg、0.017mmol)および3−オキセタノン(4.8mg、0.067mmol)の溶液に、酢酸(4.8μL、0.084mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(17.8mg、0.084mmol)を加えた。この反応混合物を40℃で30分間撹拌し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって直接、精製することにより、生成物である実施例124をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:653.42(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.76 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.68 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.49 (s, 1H), 8.07 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 8.03 (d, J = 5.5 Hz, 1H), 7.87 (s, 1H), 7.23 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.79 (dd, J = 8.3, 5.7 Hz, 2H), 4.39 (s, 1H), 4.29 (p, J = 6.5 Hz, 1H), 3.99 (d, J = 5.4 Hz, 1H), 3.81 (dd, J = 12.4, 3.1 Hz, 2H), 3.62 - 3.51 (m, 3H), 2.95 - 2.81 (m, 2H), 2.68 - 2.53 (m, 1H), 2.45 (s, 2H), 2.19 - 1.91 (m, 7H), 1.77 - 1.64 (m, 2H), 1.47 (d, J = 6.4 Hz, 6H).さらなるピークは溶媒により不明瞭。
【0296】
以下の化合物を、手順1に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表20】
[この文献は図面を表示できません]
【0297】
手順25:実施例129:
7−(4−(イソプロピルアミノ)−5−(5−(ピペリジン−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例129)
【化94】
[この文献は図面を表示できません]
【0298】
7−(4−(イソプロピルアミノ)−5−(5−(ピペリジン−4−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例129):tert−ブチル4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピペリジン−1−カルボキシレート(手順1により調製)(40mg、0.061mmol)を含む丸底フラスコに、1,4−ジオキサン(7mL)およびメタノール(1.5mL)を加えた。HCl(ジオキサン中4.0M、1mL)を加え、この反応物を50℃で2時間撹拌した。次いで、この反応物を減圧下で濃縮し、粗製物質をDMFに溶解し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例129をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:445.530(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.77 (s, 1H), 8.71 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.11 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 8.01 (s, 1H), 7.26 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.41 - 4.25 (m, 1H), 3.84 - 3.65 (m, 1H), 3.65 - 3.50 (m, 2H), 3.26 (d, J = 12.6 Hz, 2H), 2.50 (d, J = 14.2 Hz, 2H), 2.29 - 2.12 (m, 2H), 1.51 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
【0299】
以下の化合物を、手順2に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表21】
[この文献は図面を表示できません]
【0300】
手順26:実施例132:
±7−(5−(5−(trans−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロプロピル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例132)
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
【0301】
±メチルtrans−2−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−カルボキシレート:バイアルに、7−(5−ブロモ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−2)(60mg、0.168mmol)、(±)メチルtrans−2−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−カルボキシレート(I−20)(47mg、0.253mmol)、Pd(OAc)
2(9.5mg、0.042mmol)、Xantphos(49mg、0.084mmol)、ヨウ化銅(I)(16mg、0.084mmol)および炭酸セシウム(165mg、0.5mmol)を加えた。1,4−ジオキサン(1mL)を加え、この混合物を1分間、アルゴンで脱気した。バイアルを密封し、105℃で2時間撹拌した。その後、バイアルを冷却し、粗製物質をDMF(0.5mL)で希釈した。この混合物を濾過し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物をトリフルオロ酢酸塩として得た。精製物質をEtOAcに溶解し、飽和NaHCO
3水溶液で中和した。層を分離し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。
ES/MS:460.550(M+H
+)
【0302】
±7−(5−(5−(trans−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロプロピル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例132):THF(2mL)中の±メチルtrans−2−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−カルボキシレート(40mg、0.087mmol)の溶液に、−78℃でメチルリチウム(エーテル中1.6M、0.16mL、0.26mmol)を滴下添加した。この反応を−78℃で飽和塩化アンモニウム水溶液を滴下添加してクエンチし、次いで、ゆっくりと室温まで温めた。この反応物を水とEtOAcとに分配し、水層をEtOAcでさらに2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例132をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:460.413(M+H
+)。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.79 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.71 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.68 (s, 1H), 8.09 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.96 (s, 1H), 7.26 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.40 - 4.23 (m, 1H), 2.63 (dt, J = 9.1, 4.8 Hz, 1H), 1.81 (ddd, J = 9.3, 6.7, 4.6 Hz, 1H), 1.56 - 1.43 (m, 7H), 1.43 - 1.28 (m, 7H).
【0303】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表22-1】
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【表22-2】
[この文献は図面を表示できません]
【0304】
手順30:実施例136:
7−(5−(5−(trans−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロプロピル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(±実施例136):
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
【0305】
メチルtrans−2−(5−(6−クロロ−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−カルボキシレート:バイアルに、2−クロロ−5−ヨード−N−(オキセタン−3−イル)ピリジン−4−アミン(I−34の工程1において合成)(60mg、0.0.19mmol)、(±)メチルtrans−2−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−カルボキシレート(1−20)(40mg、0.213mmol)、Pd(OAc)
2(8.7mg、0.039mmol)、Xantphos(45mg、0.077mmol)、ヨウ化銅(I)(15mg、0.077mmol)および炭酸セシウム(189mg、0.58mmol)を加えた。1,4−ジオキサン(1mL)を加え、この混合物を1分間、アルゴンで脱気した。バイアルを密封し、105℃で90分間撹拌した。その後、バイアルを冷却し、粗製物質をDMF(0.5mL)で希釈した。この混合物を濾過し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物をトリフルオロ酢酸塩として得た。精製物質をEtOAcに溶解し、飽和NaHCO
3水溶液で中和した。層を分離し、有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮した。
ES/MS:367.290(M+H
+)
【0306】
2−(trans−2−(5−(6−クロロ−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)プロパン−2−オール:THF(10mL)中のメチルtrans−2−(5−(6−クロロ−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロパン−1−カルボキシレート(80mg、0.218mmol)の溶液に、−78℃でメチルリチウム(エーテル中1.6M、0.2mL、0.33mmol)を滴下添加し、この反応物を−78℃で5分間撹拌した。この反応を−78℃で1mLの飽和塩化アンモニウム水溶液を滴下添加してクエンチし、次いで、ゆっくりと室温まで温めた。この反応物を水とEtOAcとに分配し、水層をEtOAcでさらに2回抽出した。合わせた有機層を硫酸マグネシウムで乾燥させ、濾過し、減圧下で濃縮し、次いで、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン、次いでMeOH/EtOAc)によって精製することにより、生成物を得た。
ES/MS:367.195(M+H
+)
【0307】
7−(5−(5−(trans−2−(2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロプロピル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(±P−SEA6):マイクロ波用バイアルに、2−(trans−2−(5−(6−クロロ−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロプロピル)プロパン−2−オール(50mg、0.136mmol)、7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−8、51.3mg、0.191mmol)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(20mg、0.027mmol)を投入した。このフラスコに、1,4−ジオキサン(1.0mL)および2Mの炭酸ナトリウム水溶液(0.136mL、0.27mmol)を加えた。この反応混合物に30秒間、アルゴンをバブリングすることによって脱気した。このバイアルを密封し、マイクロ波用反応器中、120℃で20分間、撹拌しながら加熱した。冷却した反応混合物を濃縮し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である±実施例136をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:474.503(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.79 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.77 - 8.72 (m, 2H), 8.08 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.73 (s, 1H), 7.25 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.37 - 5.13 (m, 3H), 4.82 (dd, J = 6.7, 5.3 Hz, 2H), 2.65 (dt, J = 8.7, 4.9 Hz, 1H), 1.82 (ddd, J = 9.3, 6.7, 4.6 Hz, 1H), 1.54 (ddd, J = 8.8, 6.8, 4.7 Hz, 1H), 1.46 - 1.24 (m, 7H).
【0308】
単一異性体は、キラルな超臨界流体クロマトグラフィー分離によって単離した。
【0309】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表23-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表23-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表23-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表23-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表23-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表23-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表23-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0310】
手順27:実施例148:
N−((1R,5S,8S)−3−(5−(4−(((R)−1−シアノエチル)アミノ)−6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)シクロプロパンカルボキサミド(実施例148)
【化97】
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【0311】
N−((1R,5S,8S)−3−(5−(4−(((R)−1−シアノエチル)アミノ)−6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)シクロプロパンカルボキサミド(実施例148):(R)−(4−((1−シアノエチル)アミノ)−6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)ピリジン−3−イル)ボロン酸(トリフルオロ酢酸塩として)(25mg、0.056mmol)、N−((1R,5S,8s)−3−(5−ブロモ−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−3−アザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)シクロプロパンカルボキサミド(20mg、0.056mmol)、Pd(dppf)Cl
2(1.8mg、0.014mmol)を含有するバイアルに、1,4−ジオキサン(1mL)および炭酸ナトリウム(2M水性、0.085mL、0.17mmol)を加えた。この混合物を30秒間、アルゴンで脱気し、密封し、120℃で1時間加熱した。その後、バイアルを冷却し、粗製物質をDMF(0.5mL)で希釈した。この混合物を濾過し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例148をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:565.573(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.79 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.71 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.64 (s, 1H), 8.16 - 8.08 (m, 2H), 7.27 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.24 (q, J = 7.0 Hz, 1H), 4.02 (s, 1H), 3.84 (d, J = 12.1 Hz, 2H), 3.57 (d, J = 11.9 Hz, 2H), 2.47 (s, 2H), 2.13 - 2.03 (m, 2H), 1.92 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.77 - 1.60 (m, 3H), 0.88 (dt, J = 6.1, 3.1 Hz, 2H), 0.79 (dt, J = 8.1, 3.2 Hz, 2H).
【0312】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表24-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表24-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表24-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表24-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表24-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表24-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表24-7】
[この文献は図面を表示できません]
【表24-8】
[この文献は図面を表示できません]
【表24-9】
[この文献は図面を表示できません]
【表24-10】
[この文献は図面を表示できません]
【表24-11】
[この文献は図面を表示できません]
【表24-12】
[この文献は図面を表示できません]
【表24-13】
[この文献は図面を表示できません]
【表24-14】
[この文献は図面を表示できません]
【0313】
手順28:実施例195および196:
N−(4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−フルオロシクロヘキシル)アセトアミド(実施例195および196)
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
【0314】
N−(4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−フルオロシクロヘキシル)アセトアミド(実施例195および196):バイアルに、7−(5−ブロモ−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(30mg、0.081mmol)、N−(4−フルオロ−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)アセトアミド(I−31)(40mg、0.162mmol)、Pd(OAc)
2(4.5mg、0.02mmol)、Xantphos(23.5mg、0.04mmol)、ヨウ化銅(I)(7.7mg、0.04mmol)および炭酸セシウム(80mg、0.24mmol)を加えた。1,4−ジオキサン(0.75mL)およびDMF(0.25mL)を加え、この混合物を1分間、アルゴンで脱気した。バイアルを密封し、105℃で1時間撹拌した。その後、バイアルを冷却し、粗製物質をDMF(0.5mL)で希釈した。この混合物を濾過し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例195の異性体1および実施例196の異性体2を分離可能な異性体として得た。トリフルオロ酢酸塩として単離した異性体。
異性体1(実施例195):ES/MS:533.319(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.87 (s, 1H), 8.81 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.75 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.75 (s, 1H), 7.27 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.38 - 5.26 (m, 1H), 5.22 (q, J = 6.8, 6.1 Hz, 2H), 4.83 (dd, J = 6.9, 5.6 Hz, 2H), 3.98 - 3.85 (m, 1H), 2.50 - 2.22 (m, 2H), 2.04 (d, J = 14.2 Hz, 4H), 1.98 (s, 3H), 1.86 - 1.70 (m, 2H).
異性体2(実施例196):ES/MS:533.297(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.88 (s, 1H), 8.80 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.75 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.77 (s, 1H), 7.26 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.38 - 5.26 (m, 1H), 5.26 - 5.19 (m, 2H), 4.82 (dd, J = 6.9, 5.5 Hz, 2H), 4.09 - 3.99 (m, 1H), 2.53 (dddd, J = 23.8, 13.7, 9.2, 4.2 Hz, 2H), 2.35 - 2.19 (m, 2H), 2.09 (ddd, J = 14.3, 9.3, 4.6 Hz, 2H), 2.00 (s, 3H), 1.98 - 1.81 (m, 2H).
【0315】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表25-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表25-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表25-3】
[この文献は図面を表示できません]
【0316】
手順29:実施例206:
7−(5−(5−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例206)
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
【0317】
7−(5−(5−(4−ヒドロキシ−4−メチルシクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(異性体1からの実施例206):マイクロ波用バイアルに、4−(5−(6−クロロ−4−(オキセタン−3−イルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−1−メチルシクロヘキサン−1−オール(I−34異性体1)(21.1mg、0.055mmol)、7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−8、20.9mg、0.078mmol)および[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(8.2mg、0.011mmol)を投入した。このフラスコに、DME(1.0mL)および2Mの炭酸ナトリウム水溶液(0.06mL、0.11mmol)を加えた。この反応混合物に30秒間、アルゴンをバブリングすることによって脱気した。このバイアルを密封し、マイクロ波用反応器中、120℃で20分間、撹拌しながら加熱した。冷却した反応混合物を濃縮し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、異性体1から生成物である実施例206をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:488.296(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.80 - 8.76 (m, 2H), 8.72 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.78 (s, 1H), 7.24 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.30 - 5.19 (m, 3H), 4.86 - 4.78 (m, 2H), 3.45 - 3.36 (m, 1H), 2.35 - 2.20 (m, 2H), 1.99 - 1.78 (m, 4H), 1.78 - 1.64 (m, 2H), 1.31 (s, 3H).
【0318】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表26-1】
[この文献は図面を表示できません]
【表26-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表26-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表26-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表26-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表26-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表26-7】
[この文献は図面を表示できません]
【0319】
手順31:実施例229:
(S)−7−(5−(5−(2−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例229)
【化100】
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【0320】
tert−ブチル(S)−((1−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−カルボニル)ピロリジン−2−イル)メチル)カルバメート:MeOH(0.5mL)中のメチル5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−カルボキシレート(50.0mg、0.16mmol)の溶液に、tert−ブチル(S)−(ピロリジン−2−イルメチル)カルバメート(38.4mg、0.19mmol)を加えた。この反応混合物を80℃で1時間加熱し、次いで、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製することにより、tert−ブチル(S)−((1−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−カルボニル)ピロリジン−2−イル)メチル)カルバメートを得た。
ES/MS:481.6[M+H
+]。
【0321】
tert−ブチル(S)−((1−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−カルボニル)ピロリジン−2−イル)メチル)カルバメート:1,4−ジオキサン(0.71mL)中のtert−ブチル(S)−((1−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−カルボニル)ピロリジン−2−イル)メチル)カルバメート(40.7mg、0.084mmol)、7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(27.3mg、0.10mmol)、[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウム(II)(17.3mg、0.021mmol)および炭酸ナトリウム(水中2N、85μL、0.17mmol)の溶液に、60秒間、アルゴンを吹き付け、次いで、マイクロ波用反応器中、125℃で20分間加熱した。冷却したら、この反応混合物を濾過し、逆相高圧液体クロマトグラフィー(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、tert−ブチル(S)−((1−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−カルボニル)ピロリジン−2−イル)メチル)カルバメートを得た。
ES/MS:588.2[M+H
+]。
【0322】
(S)−7−(5−(5−(2−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボニル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例229):ジオキサン(0.25mL)中のtert−ブチル(S)−((1−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−カルボニル)ピロリジン−2−イル)メチル)カルバメート(19mg、0.032mmol)の溶液に、塩酸(ジオキサン中4N、121.2μL、0.48mmol)を加え、3時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、濾過し、逆相高圧液体クロマトグラフィー(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、最終化合物である実施例229を得た。
ES/MS:488.2[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.84 (d, J = 5.6 Hz, 1H), 8.76 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.69 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.13 (s, 1H), 8.06 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.24 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.61 (dd, J = 8.4, 4.2 Hz, 1H), 4.42 - 4.18 (m, 3H), 3.29 - 3.20 (m, 1H), 2.35 - 2.08 (m, 4H), 1.94 (dq, J = 11.1, 5.2, 4.7 Hz, 1H), 1.52 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
【0323】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表27-1】
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【表27-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表27-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表27-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表27-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表27-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表27-7】
[この文献は図面を表示できません]
【表27-8】
[この文献は図面を表示できません]
【表27-9】
[この文献は図面を表示できません]
【表27-10】
[この文献は図面を表示できません]
【表27-11】
[この文献は図面を表示できません]
【表27-12】
[この文献は図面を表示できません]
【表27-13】
[この文献は図面を表示できません]
【表27-14】
[この文献は図面を表示できません]
【表27-15】
[この文献は図面を表示できません]
【0324】
手順32:実施例281:
N−((1s,3s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロブチル)シクロプロパンカルボキサミド(実施例281)
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
【0325】
7−(5−(5−((1r,3r)−3−アミノシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル塩酸塩:tert−ブチル((1r,3r)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロブチル)カルバメート(150mg、0.28mmol)を、次いで、HCl(ジオキサン中4.0M、2mL、8mmol)に溶解し、室温で1時間撹拌し、その後、反応混合物を直接、濃縮乾固することにより、所望の生成物をHCl塩として得て、これをさらに精製することなく使用した。
ES/MS:431.3[M+H]
+。
【0326】
N−((1s,3s)−3−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロブチル)シクロプロパンカルボキサミド(実施例281):フラスコ中のシクロプロパンカルボン酸(12mg、0.14mmol)、DIPEA(39mg、0.3mmol)およびHATU(61.5mg、0.16mmol)を、DMF(1mL)に溶解し、この溶液に7−(5−(5−((1r,3r)−3−アミノシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル塩酸塩(50mg、0.11mmol)を加えた。それを20分間撹拌した。この混合物を濾過し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例281をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:499.4[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.68 (s, 1H), 8.57 (t, J = 1.9 Hz, 2H), 8.05 - 7.91 (m, 2H), 7.17 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.64 (p, J = 8.0 Hz, 1H), 4.18 (p, J = 6.5 Hz, 1H), 4.02 (dt, J = 9.5, 4.8 Hz, 1H), 2.78 (ddd, J = 12.6, 7.6, 4.0 Hz, 2H), 2.67 (td, J = 12.8, 11.2, 8.3 Hz, 2H), 1.49 (d, J = 6.4 Hz, 7H), 0.87 (p, J = 4.2 Hz, 2H), 0.74 (dq, J = 7.4, 4.3, 3.9 Hz, 2H).
【0327】
実施例282を、手順14に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表28】
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【0328】
手順33:実施例283:
7−(4−(イソプロピルアミノ)−5−(5−((1r,3r)−3−(オキセタン−3−イルアミノ)シクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例283)
【化102】
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【0329】
7−[4−(イソプロピルアミノ)−5−[5−[rac−(2R)−2−(アミノメチル)ピロリジン−1−カルボニル]−1,3,4−チアジアゾール−2−イル]−2−ピリジル]ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例283):1mLのDCEおよび1mLの酢酸中の7−(5−(5−((1r,3r)−3−アミノシクロブチル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル塩酸塩(30mg、0.064mmol)、オキセタン−3−オン(32.4mg、0.45mmol)の溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(95.3mg、0.45mmol)をこの懸濁液に加えた。それを一晩撹拌した。オキセタン−3−オン(32.4mg、0.45mmol)およびトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(95.3mg、0.45mmol)をこの混合物に加えた。5時間後、EtOAc(20mL)で希釈し、10mLの飽和NaHCO
3で洗浄した。有機層を乾燥させ、濃縮した。この混合物を濾過し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例283をトリフルオロ酢酸塩として得た。ES/MS:487.6[M+H
+]。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.76 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.72 (s, 1H), 8.67 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.07 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.99 (s, 1H), 7.23 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.93 (t, J = 7.5 Hz, 2H), 4.68 (dd, J = 8.0, 5.2 Hz, 2H), 4.44 (h, J = 6.1, 5.6 Hz, 1H), 4.31 (p, J = 6.6 Hz, 1H), 4.23 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 4.20 - 4.09 (m, 1H), 2.89 (t, J = 7.5 Hz, 4H), 1.48 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
【0330】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表29-1】
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【表29-2】
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【表29-3】
[この文献は図面を表示できません]
【表29-4】
[この文献は図面を表示できません]
【表29-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表29-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表29-7】
[この文献は図面を表示できません]
【表29-8】
[この文献は図面を表示できません]
【表29-9】
[この文献は図面を表示できません]
【0331】
手順34:実施例314:
N−((1r,4r)−4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−3−メチルオキセタン−3−カルボキサミド(実施例314)
【化103】
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【0332】
tert−ブチル((1r,4r)−4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)カルバメート:DME(3mL)中のtert−ブチル((1r,4r)−4−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)カルバメート(適切なカルボン酸を使用して、手順14の工程1および2におけるプロトコールに従い調製した)(89mg、0.20mmol)のスラリーに、7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(85mg、0.32mmol)、XPhos Pd G3(12mg、0.15mmol)およびリン酸三カリウム水溶液(2M、0.2mL、0.4mmol)を加えた。得られた混合物を2分間、アルゴンで脱気し、密封し、マイクロ波中、120℃で20分間加熱した。得られたスラリーをEt
2Oで希釈し、濾過し、Et
2Oで洗浄した。得られた固体をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/CH
2Cl
2)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:559.605[M+H]
+。
【0333】
7−(5−(5−((1R,4R)−4−アミノシクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル:CH
2Cl
2(2.5mL)中のtert−ブチル((1r,4r)−4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)カルバメート(75mg、0.13mmol)の溶液に、ジオキサン中の塩酸の溶液(4M、0.5mL、2mmol)を加えた。得られたスラリーを50℃で1時間撹拌した。追加のジオキサン中の塩酸(4M、0.5mL、2mmol)およびメタノール(0.5mL)を加え、この溶液を50℃で2時間撹拌し、次いで室温で18時間撹拌した。この反応混合物を濃縮し、粗生成物を直接、次の工程に使用した。
ES/MS:459.622[M+H]
+。
【0334】
N−((1r,4r)−4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)−3−メチルオキセタン−3−カルボキサミド(実施例314):DMF(0.8mL)およびMeOH(0.5mL)中の7−(5−(5−((1R,4R)−4−アミノシクロヘキシル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリルのスラリーに、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.06mL、0.34mmol)、3−[2−[2−[2−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)エトキシ]エトキシ]エトキシ]プロパン酸(18mg、0.056mmol)およびHATU(20mg、0.053mmol)を加えた。この溶液を、室温で16時間撹拌し、濃縮した。この粗製物質をDMFに溶解し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例314をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:557.537[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.79 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.74 (s, 1H), 8.71 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.10 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.97 (s, 1H), 7.88 (d, J = 7.8 Hz, 1H), 7.26 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.42 (d, J = 6.1 Hz, 2H), 4.34 (p, J = 6.4 Hz, 1H), 3.93 - 3.77 (m, 1H), 2.35 (d, J = 13.0 Hz, 2H), 2.12 (d, J = 12.6 Hz, 2H), 1.84 (qd, J = 13.1, 3.4 Hz, 3H), 1.62 (s, 3H), 1.51 (d, J = 6.4 Hz, 8H).さらなるピークは溶媒により不明瞭。
【0335】
実施例315を、手順34に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表30】
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【0336】
手順35:実施例316:
N−((1R,4r)−4−(5−(4−(((R)−1−シアノエチル)アミノ)−6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)アセトアミド(実施例316)
【化104】
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【0337】
(R)−2−((2−クロロ−5−ヨードピリジン−4−イル)アミノ)プロパンニトリル:メチル−THF(165mL)中の(R)−2−((2−クロロ−5−ヨードピリジン−4−イル)アミノ)プロパンアミド(10.1g、30mmol)の溶液に、トリメチルアミン(21mL、154mmol)を加えた。このスラリーに15分間かけて、メチル−THF(10mL)中の無水トリフルオロ酢酸(1.15mL、8.27mmol)をゆっくりと加えた。得られた溶液を、室温で45分間撹拌した後、H
2Oで希釈し、NH
4Cl水溶液で洗浄した。水層を酢酸エチルで逆抽出し、合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濃縮乾固した。粗製物質を熱酢酸エチルに溶解し、ここに沈殿が開始するまでヘキサンを加えた。この溶液を18時間、室温まで冷却し、生じた沈殿物を濾過し、ヘキサンで洗浄することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:308.052[M+H]
+。
【0338】
N−((1R,4r)−4−(5−(6−クロロ−4−(((R)−1−シアノエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)アセトアミド:ジオキサン(3.3mL)中の(R)−2−((2−クロロ−5−ヨードピリジン−4−イル)アミノ)プロパンニトリル(80mg、0.26mmol)の溶液に、N−((1r,4r)−4−(1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)アセトアミド(62mg、0.27mmol)、酢酸パラジウム(9mg、0.04mmol)、9,9−ジメチル−4,5−ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(50mg、0.08mmol)、ヨウ化銅(i)(20mg、0.08mmol)および炭酸セシウム(108mg、0.33mmol)を加えた。反応混合物を3分間、アルゴンで脱気し、密封し、1.5時間、100℃まで加熱した。この反応混合物をRP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、所望の生成物をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:405.213[M+H]
+
【0339】
N−((1R,4r)−4−(5−(4−(((R)−1−シアノエチル)アミノ)−6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)アセトアミド(実施例316):DME(0.5mL)中のN−((1R,4r)−4−(5−(6−クロロ−4−(((R)−1−シアノエチル)アミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)シクロヘキシル)アセトアミド(6mg、0.012mmol)の溶液に、7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(6mg、0.023mmol)、XPhos Pd G3(3mg、0.0035mmol)およびリン酸三カリウム水溶液(2M、0.023mL、0.01mmol)を加えた。得られた混合物を2分間、アルゴンで脱気し、密封し、マイクロ波中、120℃で15分間加熱した。この反応混合物をDMFで希釈し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例316をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:512.397[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.83 (s, 1H), 8.73 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.67 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.23 (s, 1H), 8.08 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 7.22 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 5.20 (q, J = 6.9 Hz, 1H), 3.75 (ddq, J = 12.1, 7.8, 4.2 Hz, 1H), 2.31 (d, J = 13.2 Hz, 1H), 2.09 (d, J = 12.3 Hz, 2H), 1.94 (s, 3H), 1.91 (d, J = 6.9 Hz, 3H), 1.80 (qd, J = 12.7, 2.4 Hz, 3H), 1.47 (qd, J = 12.9, 12.4, 2.9 Hz, 3H).
手順36:実施例317:
7−(5−(5−(3−ヒドロキシ−3−(メチル−d3)ブチル−4,4,4−d3)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例317)
【化105】
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【0340】
4−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−(メチル−d3)ブタン−1,1,1−d3−2−オール:メチル3−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)プロパノエート(100mg、0.29mmol)を含むフラスコに、N
2下、THF(2mL)を加え、この反応物を0℃に冷却した。この反応物にメチル−d3−リチウムをヨウ化リチウム溶液との錯体(117mg、0.73mmol)として滴下添加し、この反応物を0℃で30分間撹拌した。その後、飽和NH
4Cl水溶液を滴下添加することによって反応をクエンチし、混合物をEtOAcおよび水で希釈した。層を分離し、水層をEtOAcで1回洗浄した。合わせた有機層をMgSO
4で乾燥させ、濾過し、濃縮した。得られた粗残留物をシリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:347.27[M+H]
+
【0341】
7−(5−(5−(3−ヒドロキシ−3−(メチル−d3)ブチル−4,4,4−d3)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例317):カップリングを手順9のとおりに行うことにより、生成物である実施例317をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:454.59(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.81 - 8.62 (m, 3H), 8.07 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.95 (s, 1H), 7.23 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.31 (hept, J = 6.3 Hz, 1H), 3.33 (d, J = 6.0 Hz, 2H), 2.12 - 1.97 (m, 2H), 1.49 (d, J = 6.4 Hz, 6H).
【0342】
実施例318を、手順9に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表31】
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【0343】
手順37:実施例319:
2−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)酢酸(実施例319)
【化106】
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【0344】
2−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)酢酸(実施例319):THF(0.5mL)中のエチル2−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)アセテート(10mg、0.022mmol)に、水酸化リチウム(3mg、0.125mmol)を加えた。この反応混合物を室温で6時間撹拌し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって直接、精製することにより、生成物である実施例319をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:420.19(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 9.58 (s, 1H), 8.87 - 8.74 (m, 2H), 8.68 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.13 - 7.92 (m, 2H), 7.22 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 4.42 - 4.25 (m, 1H), 2.99 (s, 1H), 2.86 (d, J = 0.8 Hz, 1H), 1.49 (dd, J = 6.4, 4.8 Hz, 6H).
手順38:実施例320:
7−(5−(5−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例320)
【化107】
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【0345】
THF(1mL)中の1−(5−(6−クロロ−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−2−メチルプロパン−2−オールエチル(60mg、0.22mmol)に、リチウムジイソプロピルアミド(2.0M THF、0.56mmol)を加えた。15分間の添加の間、温度を−70℃〜−78℃の範囲に維持した。添加後、得られたスラリーを周囲温度で2時間撹拌し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって直接、精製することにより、生成物である7−(5−(5−(2−ヒドロキシ−2−メチルプロピル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−(イソプロピルアミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例320)を得た:カップリングを手順9のとおりに行うことにより、生成物である実施例320をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:434.36(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, メタノール-d4) δ 8.82 - 8.74 (m, 2H), 8.68 (d, J = 2.2 Hz, 1H), 8.08 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.95 (d, J = 1.9 Hz, 1H), 7.23 (d, J = 5.0 Hz, 1H), 4.38 - 4.25 (m, 1H), 3.34 (s, 2H), 1.73 (s, 1H), 1.49 (dd, J = 6.5, 2.4 Hz, 6H), 1.31 (s, 5H).
【0346】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した。
【表32-1】
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【表32-2】
[この文献は図面を表示できません]
【表32-3】
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【表32-4】
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【0347】
手順39:実施例336:
7−(5−(5−(4−アミノビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例336):
【化108】
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【0348】
メチル6−クロロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ニコチネート:THF(20mL)中のメチル4,6−ジクロロピリジン−3−カルボキシレート(4.00g、19.4mmol)およびテトラヒドロピラン−4−アミン塩酸塩(4.01g、29.1mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(10.1mL、58.2mmol)を加えた。この反応混合物を一晩、120℃に加熱した。この反応物を室温まで冷却し、次いで、水とEtOAcとに分配し、水層をEtOAcでさらに2回抽出した。合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させ、吸引濾過により単離し、真空で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製することにより、所望の生成物を得た。
ES/MS:271.24(M+H
+)
【0349】
6−クロロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ニコチノヒドラジド:EtOH(18mL)中のメチル6−クロロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ニコチネート(3.03g、11.2mmol)の溶液に、ヒドラジン水和物(4.42mL、90.9mmol)を加えた。この溶液を、80℃で3時間還流した。この溶液を冷却し、濃縮し、さらに精製することなく進めた。
ES/MS:271.20(M+H
+)
【0350】
tert−ブチル(4−(2−(6−クロロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ニコチノイル)ヒドラジン−1−カルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)カルバメート:DMF(50mL)中の粗6−クロロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ニコチノヒドラジド(2.7g、9.97mmol)および4−(tert−ブトキシカルボニルアミノ)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−カルボン酸(2.8g、10.5mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(5.70mL、31.9mmol)、次いでHATU(4.55g、12.0mmol)の溶液を加えた。この反応混合物を室温で15分間撹拌し、次いで、真空中で濃縮し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製した。
ES/MS:522.89[M+H
+]。
【0351】
tert−ブチル(4−(5−(6−クロロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)カルバメート:2−メチルテトラヒドロフラン(47.9mL)中のtert−ブチル(4−(2−(6−クロロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ニコチノイル)ヒドラジン−1−カルボニル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)カルバメート(5.00g、9.58mmol)の溶液に、Lawesson試薬(4.26g、10.5mmol)を加え、得られた反応混合物を一晩、50℃に加熱した。完了したら、反応混合物を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:EtOAc/ヘキサン)によって精製した。生成物含有画分を合わせ、10%の炭素担持パラジウム5gとともに撹拌し、濾過した。溶液を濃縮し、シリカゲルクロマトグラフィー(溶離剤:MeOH/DCM)によって精製した。
ES/MS:520.2[M+H]
+。
【0352】
tert−ブチル(4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)カルバメート:マイクロ波用バイアルに、tert−ブチル(4−(5−(6−クロロ−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)カルバメート(86.0mg、0.136mmol)、2 7−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(I−8、58.7mg、0.218mmol)、XPhos Pd G3(8.63mg、0.010mmol)、2Mリン酸三カリウム水溶液(0.138mL、0.276mmol)を投入した。DMF(2.0mL)を加え、この反応混合物を60秒間、アルゴンをバブリングすることにより脱気した。このバイアルを密封し、マイクロ波用反応器中、120℃で30分間、撹拌しながら加熱した。冷却した反応混合物をTHFで希釈し、シリンジフィルターで濾過し、真空中で濃縮し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:539.38(M+H
+)
【0353】
7−(5−(5−(4−アミノビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル(実施例336):0.04mLの1,2−ジクロロエタン中のtert−ブチル(4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)カルバメート(24.8mg、0.039mmol)の溶液に、ジオキサン中の4M HCl(0.0964mL、0.039mmol)を加えた。この溶液を室温で1時間撹拌し、この間、沈殿物が形成した。この反応混合物を真空中で濃縮し、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって精製することにより、生成物である実施例336をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:527.33(M+H
+)
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 9.90 (s, 1H), 8.69 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.65 (d, J = 2.1 Hz, 1H), 8.57 (d, J = 2.7 Hz, 1H), 8.54 (s, 1H), 8.07 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.94 (d, J = 1.7 Hz, 1H), 7.55 (s, 1H), 7.23 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.71 (dd, J = 2.8, 1.7 Hz, 1H), 5.48 (s, 2H), 5.38 (t, J = 4.9 Hz, 1H), 4.32 (dq, J = 13.1, 6.5 Hz, 1H), 2.30 - 2.25 (m, 1H), 2.23 - 2.16 (m, 1H), 2.11 (s, 1H), 2.05 (q, J = 6.7 Hz, 3H), 1.47 (d, J = 6.4 Hz, 7H).
手順40:実施例337:
N−(4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド(実施例337)
【化109】
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【0354】
N−(4−(5−(6−(3−シアノピロロ[1,2−b]ピリダジン−7−イル)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−3−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)ビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−2−ヒドロキシ−2−メチルプロパンアミド(実施例337):DMF(0.5mL)中の粗7−(5−(5−(4−アミノビシクロ[2.2.2]オクタン−1−イル)−1,3,4−チアジアゾール−2−イル)−4−((テトラヒドロ−2H−ピラン−4−イル)アミノ)ピリジン−2−イル)ピロロ[1,2−b]ピリダジン−3−カルボニトリル塩酸塩(12.0mg、0.018mmol)および2−ヒドロキシ−2−メチル−プロパン酸(23.7mg、0.227mmol)の溶液に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(0.011mL、0.059mmol)を加え、次いで、DMF(0.1mL)中のHATU(7.48mg、0.019mmol)の溶液を加えた。この反応混合物を室温で一晩撹拌し、次いで、RP−HPLC(溶離剤:水/MeCN
*0.1%TFA)によって直接、精製することにより、生成物である実施例337をトリフルオロ酢酸塩として得た。
ES/MS:613.40[M+H]
+。
1H NMR (400 MHz, アセトニトリル-d3) δ 10.14 (d, J = 7.7 Hz, 1H), 8.69 (s, 1H), 8.65 - 8.60 (m, 2H), 8.11 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 7.80 (s, 1H), 7.21 (d, J = 5.1 Hz, 1H), 6.71 (s, 1H), 4.24 - 4.14 (m, 1H), 4.01 (dt, J = 12.0, 3.8 Hz, 3H), 3.67 (ddd, J = 12.0, 10.6, 2.4 Hz, 3H), 2.19 (dd, J = 10.8, 4.4 Hz, 6H), 2.10 (dd, J = 10.6, 4.6 Hz, 6H), 1.32 (s, 6H).
【0355】
単一異性体は、キラルな超臨界流体クロマトグラフィー分離によって単離した。
【0356】
以下の化合物を、これまでの手順に従い、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して作製した:
【表33-1】
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【表33-2】
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【0357】
1HNMR
例示した各化合物に関するプロトンNMRデータが、表1に示されている。
【表1-1】
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【表1-2】
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【表1-3】
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【表1-4】
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【表1-5】
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【表1-6】
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【表1-7】
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【表1-8】
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【表1-9】
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【表1-10】
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【表1-11】
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【表1-12】
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【表1-13】
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【表1-14】
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【表1-15】
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【表1-16】
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【表1-17】
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【表1-18】
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【表1-19】
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【表1-20】
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【表1-21】
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【表1-22】
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【表1-23】
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【表1-24】
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【表1-25】
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【表1-26】
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【表1-27】
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【表1-28】
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【表1-29】
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【表1-30】
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【表1-31】
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【表1-32】
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【表1-33】
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【表1-34】
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【表1-35】
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【表1-36】
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【表1-37】
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【表1-38】
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【表1-39】
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【表1-40】
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【表1-41】
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【表1-42】
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【表1-43】
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【表1-44】
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【表1-45】
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【表1-46】
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【表1-47】
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【表1-48】
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【表1-49】
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【表1-50】
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【表1-51】
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【表1-52】
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【表1-53】
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【表1-54】
[この文献は図面を表示できません]
【表1-55】
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【表1-56】
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【表1-57】
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【表1-58】
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【表1-59】
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【表1-60】
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【表1-61】
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【0358】
以下の構成要素を含む化合物、または本明細書において例示されている他の構成要素と組み合わせた化合物は、適切な出発原料および必要に応じて保護基化学を使用して、本明細書に記載されている実施例および手順に従い調製することができる。
【0359】
これらの化合物中に存在する以下の構成要素を形成するR
1およびHetの組み合わせは、中間体I−2およびI−3から生成されると思われる。これらは、チアジアゾール−R
2構成要素と対を形成する。
【化110】
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【0360】
上記の構成要素は、本明細書に記載されている方法によって、以下のR
2基および/または例示されているR
2基に結合している中間体および構成要素と組み合わされる。
【化111】
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【化112】
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【化113】
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【0361】
同様に、例示されている化合物のいずれも、構成要素として、以下の「Het」基を使用して作製され得る。
【化114】
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生物学的アッセイ
【0362】
生物学的アッセイは、TNFαおよびIRAK4に対する活性を測定するために行った。表2に要約されるように、試験化合物は、IRAK4の阻害剤である。
IRAK4単球TNFα細胞ベースアッセイの手順:
【0363】
凍結保存ヒト単球(Stem Cell Technologies)を解凍し、10%FBSを含みGlutaMAX
TM(Gibco(登録商標)200mM L−アラニル−L−グルタミン)を補充したRPMI培地(10mM HEPES、1X Pen−Strep、55μM β−メルカプトエタノール、1mMピルビン酸ナトリウム)中で0.125×10
6細胞/mlに希釈し、37℃で2時間回復させた。次いで、その細胞懸濁液を、5,000細胞/ウェルの密度で黒色384ウェルGreiner透明ボトムプレートにプレーティングした。プレートには、予め試験化合物をスポットしておき、DMSOで段階希釈した。DMSOの最終濃度が0.1%となるように、Echo 550音響液体ディスペンサー(acoustic liquid dispenser)(Labcyte(登録商標))を用いて40nL/ウェルを送達した。プレーティングした細胞を37℃において1時間、化合物で処置した。次いで、無刺激細胞コントロールのウェルに使用されたプレートの外側の列を除いて、細胞を50pg/mlのLPS(Sigma)で刺激した。細胞を、37℃でさらに4時間インキュベートした。次いで、細胞を培地から遠心し、5μlのサンプルを採取し、TR−FRETヒトTNFα検出システム(CisBio)を用いてTNFα総含有量について解析した。このシステムでは、TNFα分子の2つの異なるエピトープに結合し、サンプル中のTNFα濃度に比例するFRETシグナルを生成する、2種の標識抗体(クリプテートおよびXL665)を使用する。検出抗体を50:50混合し、5μLを各ウェルに分注した。プレートを透明のシールで覆い、室温で一晩インキュベートした。翌朝、340nm/615nm/665nmにおけるそれぞれ励起/発光/FRET発光を用いるEnvision 2103 Multilabeledリーダー(PerkinElmer)を使用して、プレートを読み出した。615nmおよび665nm発光波長における蛍光強度を、比(665nm/615nm)として表現した。コントロールに対するパーセントを以下のとおり計算した:
%コントロール=100×(比
サンプル−比
0%刺激)/(比
100%刺激−比
0%刺激)
ここで、刺激されなかった細胞(0%刺激)が、ネガティブコントロールであり、刺激された細胞(100%刺激)をポジティブコントロールとして使用した。
IRAK4生化学的アッセイの手順:
【0364】
IRAK4酵素(Carna Biosciences,Chuo−ku,Kobe,Japan)の活性を、リン酸化されたペプチド基質に対する抗体を用いて、そのリン酸化されたペプチド基質の形成を検出することによって測定した。これは、STK1 KinEASE Assay(Cisbio,Bedford,Massachusetts)に基づく時間分解蛍光共鳴エネルギー転移(TR−FRET)イムノアッセイである。このアッセイは、ProxiPlate−384 Plusプレート(Perkin Elmer,Waltham,Massachusetts)において行われる、単純な2工程のエンドポイントアッセイ(5μlの酵素反応溶液に続き、5μlの停止・検出溶液)としてデザインされた。非選択的キナーゼ阻害剤であるスタウロスポリンをポジティブコントロールとして使用した。DMSOに希釈された化合物を、Labcyte(登録商標)Echo 550 Liquid Handling Systemを用いて384ウェルプレートにスポットした後、IRAK4酵素およびペプチド基質を加えた。Multi−Flo(Bio−Tek Instruments)を用いて、反応溶液を送達した。その酵素およびペプチド溶液を、化合物とともに室温で15分間インキュベートした後、ATPを加えることによって、反応を惹起した。標準的な5μlの反応混合物は、反応緩衝液(50mM HEPES,pH7.0、0.02%NaN
3、0.01%BSA、0.1mMオルトバナジン酸塩、5mM MgCl
2、0.025%NP−40、1mM DTT)中に500□M ATP、2□Mペプチド(STK1ペプチド)、0.75nMのIRAK4を含んだ。室温で120分間インキュベーションした後、5□lの停止・検出溶液(十分なEDTAを含む50mM HEPES pH7.0検出緩衝液中の、1:100クリプテート標識抗リン酸化ペプチド抗体溶液および125nMトレーサー)を加えた。次いで、そのプレートをさらに室温で60分間インキュベートし、340nm/615nm/665nmにおけるそれぞれ励起/発光/FRET発光を用いるEnvision 2103 Multilabeledリーダー(PerkinElmer)において読み出した。615nmおよび665nm発光波長における蛍光強度を比(665nm/615nm)として表現した。阻害のパーセンテージを下記のとおり計算した:
%阻害=100×(比
サンプル−比
0%阻害)/(比
100%阻害−比
0%阻害)
【0365】
0%阻害値は、阻害剤を欠くコントロールのウェルに由来する。100%阻害値は、飽和量の公知の阻害剤スタウロスポリンを含むコントロールのウェルに由来する。
【表2-1】
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【表2-2】
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【表2-3】
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【表2-4】
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【表2-5】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-6】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-7】
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【表2-8】
[この文献は図面を表示できません]
【表2-9】
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【表2-10】
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【表2-11】
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【表2-12】
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【表2-13】
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【表2-14】
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