【実施例】
【0230】
本開示は例としてのみ作成されたものであり、部分の組み合わせおよび配置における多数の変更は、本開示の真の趣旨および範囲から逸脱することなく、当業者によって再分類することができることが理解される。
【0231】
記載された実施例における化学反応は、本明細書に開示される他の多くの化合物を調製するために容易に適合させることができ、本開示の化合物を調製するための代替方法は、本開示の範囲内であるとみなされる。本開示による非例示化合物の合成は、当業者に明らかな改変によって、たとえば、妨害基を適切に保護することにより、記載されたもの以外の当業者に知られている他の適切な試薬を利用することにより、または、反応条件、試薬、および出発物質をルーチン変更することにより、首尾よく実施することができる。あるいは、本明細書に開示されるかまたは当技術分野で知られている他の反応は、本開示の他の化合物を調製するための適用可能性を有すると認識されるであろう。
【0232】
以下の略語は、本願に関連しうる。
略語
Ac:アセチル
ACN:アセトニトリル
Boc:第3級ブチルオキシカルボニル
Bu:ブチル
DBA:ジベンジリデンアセトン
DMAP:ジメチルアミノピリジン
DMF:ジメチルホルムアミド
DMF-DMA:ジメチルホルムアミド ジメチルアセタール
DMSO:ジメチルスルホキシド
DSC:ジスクシンイミジルカーボネート
Et:エチル
Me:メチル
Pr:プロピル
PyまたはPyr:ピリジン
rt:室温
SEMCl:2-(トリメチルシリル)エトキシメチルクロリド
SFC:超臨界流体クロマトグラフィー
TEA:トリエチルアミン
THF:テトラヒドロフラン
TFA:トリフルオロ酢酸
t-Bu Xphos:2-ジ-tert-ブチルホスフィノ-2',4',6'-トリイソプロピルビフェニル
【0233】
合成例
スキームA:6-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物1e)
【0234】
【化57】
【0235】
3,6-ジクロロ-4-イソプロピルピリダジン(1a)
硫酸(19.75 g、201.37 mmol、10.73 mL)を、H
2O(200 mL)中の3,6-ジクロロピリダジン(10 g、67.12 mmol)、2-メチルプロパン酸(6.21 g、70.48 mmol、6.54 mL)およびAgNO
3(5.70 g、33.56 mmol、5.64 mL)の混合物に60℃にて加えた。次に、H
2O(100 mL)中の過硫酸アンモニウム(45.95 g、201.37 mmol)の溶液を、混合物に75℃にて滴下し、得られる混合物を、75℃にて30分間撹拌した。TLCは、反応の完了を示した。冷却後、混合物をNH
3・H
2OでpH=9〜10に調節し、混合物を、酢酸エチル(200 mL×2)で抽出し、有機相を、塩水(100 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、濃縮して、1aを得た。生成物を直接次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
7H
8Cl
2N
2) m/z 191.1、LCMS実測値:m/z 191.1;
1H NMR(400MHZ、CDCl
3)δ 7.38(s、1H)、3.24 - 3.31(m、1H)、1.31(d、J=6.8 HZ、6H)。
【0236】
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン(1b)
DMSO(30 mL)中の4-アミノ-2,6-ジクロロフェノール(3 g、16.85 mmol)および3,6-ジクロロ-4-イソプロピルピリダジン(1a)(3.22 g、16.85 mmol)の溶液に、K
2CO
3(9.32 g、67.41 mmol)およびCuI(1.93 g、10.11 mmol)を加えた。次に、混合物を脱気し、N
2で3回パージし、窒素雰囲気下、90℃にて16時間撹拌した。TLCおよびLCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。混合物を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル(1000 mL×2)とH
2O(500 mLに分配した)。合わせた有機相を、塩水(50 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=10:1〜3:1、TLCによる)により精製して、1bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
13H
12Cl
3N
3O) m/z 332.0、LCMS実測値:m/z 332.0;
1H NMR(400MHZ、DMSO)δ 7.66(s、1H)、6.67 - 6.76(m、2H)、5.67(s、2H)、3.11 - 3.21(m、1H)、1.28(d、J=6.85 HZ、6H)。
【0237】
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(1c)
HOAc(5 mL)中の3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン(1b)(2.6 g、7.82 mmol)およびイソベンゾフラン-1,3-ジオン(1.16 g、7.82 mmol)の混合物に、NaOAc(3.21 g、39.08 mmol)を加えた。混合物を、120℃にて6時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、AcOHを除去した。固体を水に溶解し、飽和NaHCO
3溶液(10 mL)でpHを9に調節した。次に、混合物を酢酸エチル(30 mL×2)とH
2O(30 mL)に分配した。合わせた有機相を、塩水(10 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。固体を酢酸エチル(10 mL)で希釈し、次に、混合物に石油エーテル(50 mL)を少しずつ加えた。混合物を、ろ過して固体を集めた。固体を乾燥して、1cを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
21H
15Cl
2N
3O
4) m/z 444.0、LCMS実測値:m/z 444.1;
1H NMR(400MHZ、DMSO)δ 12.21(s、1H)、7.98 - 8.06(m、2H)、7.90 - 7.97(m、2H)、7.78 - 7.83(m、2H)、7.46(s、1H)、3.03 - 3.10(m、1H)、1.20(d、J=6.85 HZ、6H)。
【0238】
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(1d)
DMF-DMA(4 mL)中の2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソ-インドリン-1,3-ジオン(1c)(500 mg、1.13 mmol)の溶液を、110℃にて2.5時間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費され、2つの新規スポットが形成されることを示した。混合物を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル(10 mL×2)とH
2O(3 mL)に分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、1dを得た。生成物を精製することなく直接次のステップに使用した。
【0239】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H),-オン(1e)
MeOH(10 mL)中の2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(1d)(700 mg、1.53 mmol)およびブタン-1-アミン(335.13 mg、4.58 mmol)の混合物を、70℃にて1時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、P1:R
f = 0.6)およびLCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、P1:R
f=0.6)によって精製して、1eを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
15Cl
2N
3O
2) m/z 328.1、LCMS実測値:m/z 328.2;
1H NMR(400MHZ、CD3OD)δ 7.22(s、1 H)6.70(s、1 H)3.52(s、3 H)3.17(dt、J=13.81、7.13 Hz、1 H)1.43(s、2 H)1.25(d、J=6.58 Hz、6 H)。
【0240】
実施例1:3-(((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン
【化58】
【0241】
2-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)-アセトニトリル(1f)
ACN(4 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(1e)(240 mg、731.28 umol)の溶液に、2-ブロモアセトニトリル(438.58 mg、3.66 mmol、243.65 uL)、NaI(219.23 mg、1.46 mmol)およびK
2CO
3(202.13 mg、1.46 mmol)を加えた。次に、混合物を管に密封し、100℃にて16時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、パッドをEtOAc(5 mL×3)で洗浄した。合わせたろ液を濃縮乾固して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、P1:R
f =0.5)によって精製して、1fを黄色油状物で得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
16Cl
2N
4O
2) m/z 367.1、LCMS実測値:m/z 366.8;
1H NMR(400MHZ、CDCl
3)δ 7.04(s、1H)、6.72(s、2H)、4.13(d、J=6.85 HZ、2H)、3.54(s、3H)、3.21 - 3.28(m、1H)、1.26(d、J=6.85 HZ、5H)。
【0242】
Tert-ブチル(シアノメチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)-フェニル)カルバメート(1g)
THF(3 mL)中の2-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)アセトニトリル(1f)(210 mg、571.85 umol)の溶液に、Boc
2O(374.41 mg、1.72 mmol、394.12 uL)およびDMAP(69.86 mg、571.85 umol)を加えた。混合物を、40℃にて3時間撹拌した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、P1:R
f =0.9)およびLCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。混合物を、酢酸エチル(10 mL×2)およびH
2O(3 mL)に2回分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=3:1、P1:R
f=0.5)により精製して、1gを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
21H
24Cl
2N
4O
4) m/z 467.1、LCMS実測値:m/z 467.0;
1H NMR(400MHZ、CDCl
3)δ 7.45(s、2H)、4.61(s、2H)、3.43(s、3H)、3.13(dt、J=13.8、6.8 HZ、1H)、1.45(s、9H)、1.22(d、J=6.8 HZ、6H)。
【0243】
(Z)-tert-ブチル(2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)エチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(1h)
DMF(3 mL)中のtert-ブチル(シアノメチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(1g)(250 mg、534.94 umol)の溶液に、NH
2OH・HCl(297.39 mg、4.28 mmol)およびNaOAc(351.06 mg、4.28 mmol)を加えた。混合物を、80℃にて1時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、DMFを除去した。残渣を酢酸エチル(10 mL×2)およびH
2O(3 mL)に分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、1h(260 mg、粗)を黄色固体で得た。生成物をさらに精製することなく直接次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
21H
27Cl
2N
5O
5) m/z 500.1、LCMS実測値:m/z 500.1。
【0244】
tert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(1i)
THF(3 mL)中の(Z/E)-tert-ブチル(2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)エチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-カルバメート(1h)(260 mg、519.61 umol)の溶液に、DSC(173.04 mg、675.49 umol、1.3当量)およびTEA(105.16 mg、1.04 mmol、144.65 uL)を加えた。混合物を、60℃にて16時間撹拌した。TLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1、P1:R
f=0.3)およびLCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。混合物を、酢酸エチル(10 mL×2)およびH
2O(3 mL)に分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、DCM:MeOH=10:1、P1:R
f=0.3)により精製して、1iを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
25Cl
2N
5O
6) m/z 526.1、LCMS実測値:m/z 526.2;
1H NMR(400MHZ、CD3OD)δ 7.54(s、2H)、7.32(s、1H)、4.77(s、2H)、3.48(s、3H)、3.18(dt、J=13.6、6.84 HZ、1H)、1.46(s、9H)、1.27(d、J=6.8 HZ、6H)。
【0245】
3-(((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H),-オン(実施例1)
HCl/EtOAc(2 mL)中のtert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(1i)(170 mg、322.97 umol)の溶液を、25℃にて2時間撹拌した。LCMSおよびHPLCは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。混合物を、水(0.5 mL)で希釈し、pHをNaHCO
3(5 mL)で8に調節した。次に、混合物を酢酸エチル10 mLに2回分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブHPLC(FA)カラム:Luna C18 100×30 5u;移動相:[水(0.2%FA)-ACN];B%:25%-60%,12分]により精製して、実施例1を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
17Cl
2N
5O
4) m/z 426.1、LCMS実測値:m/z 426.0;
1H NMR(400 MHZ、CD3OD)δ 7.23(s、1H)、6.76(s、2H)、4.88(s、139H)、4.28(s、2H)、3.50(s、3H)、3.12 - 3.21(m、1H)、1.25(d、J=7.06 HZ、6H)。
【0246】
実施例2:3-(((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)(メチル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン
【化59】
【0247】
2-((3、5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1、6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)(メチル)アミノ)アセトニトリル(2a)
THF(2 mL)中の2-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)アセトニトリル(1f)(50 mg、136.15 umol)の溶液にCs
2CO
3(66.54 mg、204.23 umol)およびMeI(193.26 mg、1.36 mmol、84.76 uL)、を加えた。混合物を、封管に入れ、100℃にて16時間撹拌した。TLCおよびLCMSは、反応物1fの〜30%が残っており、所望のMSが検出されることを示した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、パッドをEtOAc(5 mL×3)で洗浄した。合わせたろ液を濃縮乾固して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1、TLCによる)により精製して、2aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
18Cl
2N
4O
2) m/z 381.1、LCMS実測値:m/z 381.0。
1H NMR(400 MHZ、CDCl
3)δ 7.03(d、J=0.7 HZ、1H)、6.82(s、2H)、4.19(s、2H)、3.54(s、3H)、3.28 - 3.20(m、1H)、3.05(s、3H)、1.27 - 1.25(m、6H)。
【0248】
(Z)-2-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)(メチル)-アミノ)-N'-ヒドロキシアセトイミダミド(2b)
DMF(2 mL)中の2-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)(メチル)アミノ)アセトニトリル(2a)(52 mg、136.39 umol)の溶液に、NH
2OH・HCl(75.82 mg、1.09 mmol)およびNaOAc(89.51 mg、1.09 mmol)を加えた。混合物を、80℃にて6時間撹拌した。TLCは、反応物2aが完全に消費されることを示し、LCMSは、所望のMSを有する1つの主要ピークを示した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、パッドをEtOAc(5 mL×3)で洗浄した。合わせたろ液を塩水(10 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、DCM:MeOH=10:1、TLCによる)により精製して、2bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
21Cl
2N
5O
3) m/z 414.1、LCMS実測値:m/z 414.1。
【0249】
3-(((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)(メチル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(実施例2)
THF(2 mL)中の(Z/E)-2-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)(メチル)アミノ)-N'-ヒドロキシアセトイミダミド(2b)(30 mg、65.17 umol)の溶液に、DSC(21.70 mg、84.72 umol)およびTEA(33.97 mg、335.75 umol、46.73 uL)を加えた。混合物を、80℃にて2時間撹拌した。TLCおよびLCMSは、2bが完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をHPLCによりチェックし、次に、プレパラティブHPLC(カラム:Waters Atlantis T3 150×30×5um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:40%-70%、13分)により精製して、実施例2を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
18H
19Cl
2N
5O
4) m/z 440.1、LCMS実測値:m/z .440.1。
1H NMR(400MHZ、CD
3OD)δ 7.24(s、1H)、6.92(s、2H)、4.48(s、2H)、3.49(s、3H)、3.17(td、J=7.2、13.9 HZ、1H)、3.05(s、3H)、1.26(d、J=6.8 HZ、6H)。
【0250】
実施例3:P1およびP2:3-(1-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン
【化60】
【0251】
2-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)プロパンニトリル(3a)
CH
3CN(5 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(1e)(0.2 g、609.40 umol、1当量)、K
2CO
3(168.44 mg、1.22 mmo)、NaI(182.69 mg、1.22 mmol)および2-ブロモプロパンニトリル(816.44 mg、6.09 mmol)の混合物を、密封管に入れ、90℃に16時間加熱した。LCMSは、1eの所望のMSとSTMを示し、混合物をろ過し、酢酸エチル(10 mL×2)で洗浄した。合わせたろ液を塩水(20 mL)で洗浄し、有機相を濃縮して、3a(0.25 g、粗)を得、粗生成物を次のステップに直接用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
18Cl
2N
4O
2) m/z 381.1、LCMS実測値:m/z 381.0。
【0252】
Tert-ブチル(1-シアノエチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(3b)
THF(5 mL)中の2-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)プロパンニトリル(3a)(0.25 g、655.73 umol)、Boc
2O(429.33 mg、1.97 mmol、451.93 uL)およびDMAP(80.11 mg、655.73 umol)の混合物を50℃に1時間加熱した。LCMSは所望のMSを示し、TLCは新規スポットを示した。混合物を濃縮し、残渣をプレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により精製して、3bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
26Cl
2N
4O
4) m/z 481.1、LCMS実測値:m/z 481.3;
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.31(s、2H)、7.07(s、1H)、3.51(s、3H)、3.30 - 3.23(m、1H)、3.20(q、J=7.0 Hz、1H)、2.03(s、3H)、1.75(d、J=7.0 Hz、3H)、1.57(s、4H)、1.51 - 1.43(m、9H)、1.28(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0253】
(Z/E)-tert-ブチル(1-アミノ-1-(ヒドロキシイミノ)プロパン-2-イル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(3c)
DMF(3 mL)中のtert-ブチル(1-シアノエチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(3b)(80 mg、166.19 umol)、NH
2OH・HCl(92.39 mg、1.33 mmol)およびNaOAc(109.07 mg、1.33 mmol)の混合物を、80℃に5時間加熱した。LCMSは所望のMSを示し、TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0.47)は新規スポットを示し、混合物をろ過し、酢酸エチル(10 mL×2)で洗浄し、ろ液を塩水(10 mL×2)で洗浄し、有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、濃縮し、残渣をプレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、3cを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
29Cl
2N
5O
5) m/z 514.2、LCMS実測値:m/z 514.0;
【0254】
Tert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)(1-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)エチル)カルバメート(3d)
THF(4 mL)中の(Z/E)-tert-ブチル(1-アミノ-1-(ヒドロキシイミノ)プロパン-2-イル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(3c)(39 mg、75.82 umol)、DSC(25.25 mg、98.56 umol)およびTEA(15.34 mg、151.63 umol、21.11 uL)の混合物を、60℃に2時間加熱した。次に、混合物をさらに4時間加熱還流した。TLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1、R
f=0)は反応の完了を示し、混合物を濃縮して、3d(70 mg、粗)を得、次のステップに直接用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
23H
27Cl
2N
5O
6) m/z 540.1、LCMS実測値:m/z 540.2;
【0255】
3-(1-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(実施例3)
DCM(2 mL)中のtert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)(1-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)エチル)カルバメート(3d)(70 mg、129.53 umol)の溶液に、TFA(0.5 mL)を加え、混合物を、25℃にて50分間撹拌した。LCMSは反応の完了および所望のMSが検出されることを示した。次に、混合物を減圧濃縮した。残渣を、プレパラティブHPLC(FA)(カラム:Waters Atlantis T3 150×30×5um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:40%-80%、13分)により精製して、3-(1-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(実施例3)を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
18H
19Cl
2N
5O
4) m/z 440.0、LCMS実測値:m/z 440.1;
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.25(d、J=0.8 Hz、1H)、6.78(s、2H)、4.55(q、J=6.8 Hz、1H)、3.52(s、3H)、3.23 - 3.13(m、1H)、1.60(d、J=6.8 Hz、3H)、1.27(d、J=7.0 Hz、6H)。
【0256】
SFC分離:3-(1-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)エチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(実施例3)(17.17 mg、39.00 umol、1当量)を、SFC([モニタリング]器具:Thar SFC80プレパラティブSFC;カラム:Chiralpak AS-H、250×30mm i.d.10u;移動相:A CO
2用およびB MeOH(0.1% アンモニア)用;勾配:B%=40%;流速:70 g/分;波長:220 nm;カラム温度:40℃;システムの背圧:100 bar)によって分離して、実施例-P1;MS質量の計算値:[M+1]
+(C
18H
19Cl
2N
5O
4) m/z 440.1、LCMS実測値:m/z 440.0;
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.23(d、J=0.8 Hz、1H)、6.75(s、2H)、4.48(q、J=6.8 Hz、1H)、3.51(s、3H)、3.17(td、J=6.6、13.6 Hz、1H)、1.58(d、J=6.8 Hz、3H)、1.26(d、J=7.2 Hz、6H)および実施例-P2;MS質量の計算値:[M+1]
+(C
18H
19Cl
2N
5O
4) m/z 440.1、LCMS実測値:m/z 440.0;
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.23(s、1H)、6.75(s、2H)、4.48(q、J=6.8 Hz、1H)、3.51(s、3H)、3.17(quin、J=6.8 Hz、1H)、1.58(d、J=6.8 Hz、3H)、1.26(d、J=6.8 Hz、6H)を得た。
【0257】
実施例4:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化61】
【0258】
(Z/E)-エチル 2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)アセテート(4a)
EtOH(25 mL)中のカルボノシアニド酸エチル(2.5 g、25.23 mmol、2.48 mL)の溶液に、NH
2OH・HCl(2.63 g、37.85 mmol)およびNa
2CO
3(2.67 g、25.23 mmol)を加えた。混合物を、25℃にて2時間撹拌した。TLCは、反応の完了を示した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主要ピークを示した。反応混合物を減圧濃縮して、EtOHを除去した。残渣を、H
2O(5 mL)で希釈し、EtOAc(20 mL×5)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(5 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、70℃にてMTBE:石油エーテル=1:1(20 mL)からの再結晶によって精製し、4aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
4H
8N
2O
3) m/z 133.1、LCMS実測値:m/z 133.1;
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.90(br s、1H)、5.12(br s、2H)、4.34(q、J=7.1 Hz、2H)、1.36(t、J=7.2 Hz、3H)
【0259】
(Z)-エチル 2-アミノ-2-(((エトキシカルボニル)オキシ)イミノ)アセテート(4b)
DCM(5 mL)中の(Z/E)-エチル 2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)アセテート(4a)(1 g、7.57 mmol)の溶液に、TEA(2.30 g、22.71 mmol、3.16 mL)およびカルボノクロリド酸エチル(903.56 mg、8.33 mmol、792.59 uL)を加えた。混合物を、0℃にて1時間撹拌した。TLCは、5aが完全に消費され、1つの新規スポットが形成されることを示した。反応物は、TLCによりクリーンであった。反応混合物を減圧濃縮して、4b(1.34 g、粗)を得た。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 5.44(br s、2H)、4.40(q、J=7.2 Hz、2H)、4.34(q、J=7.2 Hz、2H)、1.42 - 1.38(m、3H)、1.38 - 1.34(m、3H)。
【0260】
5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチル(4c)
AcOH(5 mL)中の(Z/E)-エチル 2-アミノ-2-(((エトキシカルボニル)オキシ)イミノ)アセテート(4b)(1.34 g、6.56 mmol)の溶液を、脱気し、窒素で3回パージし、次に、混合物を、窒素雰囲気下、120℃にて10時間撹拌した。LCMSは、4bが完全に消費され、所望のMSを有する1つの主要ピークが検出されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、AcOHを除去し、次に、4c(1.03 g、粗)を得た。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M-1]
-(C
5H
6N
2O
4) m/z 157.0、LCMS実測値:m/z 157.0。
【0261】
5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸(4d)
MeOH(1 mL)およびH
2O(0.2 mL)中の5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸エチル(4c)(200 mg、1.26 mmol、1当量)の溶液に、LiOH(36.35 mg、1.52 mmol、1.2当量)を加えた。混合物を、25℃にて1時間撹拌した。TLCは、反応物4が完全に消費され、1つの新規なスポットが形成されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、HCl(1M、5 mL)で希釈し、pH=4〜6に調節し、次に、EtOAc(5 mL×4)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(5 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、4d(114 mg、粗)を得た。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
5H
6N
2O
4) m/z 159.0、LCMS実測値:m/zなし;
1H NMR(400MHz、DMSO)δ 4.35(q、J=7.0 Hz、2H)、1.28(t、J=7.0 Hz、3H)。
【0262】
5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)
THF(3 mL)中の5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸(4d)(110 mg、845.77 umol)の溶液に、(COCl)
2(128.82 mg、1.01 mmol、88.84 uL)およびDMF(6.18 mg、84.58 umol、6.51 uL)を加えた。混合物を、25℃にて1時間撹拌した。モニタリングのために、反応混合物の数滴をMeOHでクエンチした。TLCは、4dが完全に消費され、1つの新規スポットが形成されることを示し、混合物を減圧濃縮して、4e(155 mg、粗)を得た。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。
【0263】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例4)
THF(3 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(1e)(20 mg、60.94 umol)の溶液に、TEA(18.50 mg、182.82 umol、25.45 uL)および5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(13.57 mg、91.41 umol)を加えた。混合物を、25℃にて0.5時間撹拌した。LCMSは、1eが完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。反応混合物に25℃にてMeOH(1 mL)を加えてクエンチし、次に、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、HPLCによってチェックし、プレパラティブHPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5um;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)-ACN];B%:30%-55%、10分)により精製して、実施例4を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
15Cl
2N
5O
5) m/z 440.0、LCMS実測値:m/z 440.0。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.93(s、2H)、7.31(s、1H)、3.51(s、3H)、3.19(quind、J=7.0、13.8 Hz、1H)、1.27(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0264】
実施例5:3-(((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン
【化62】
【0265】
2-((3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)アセトニトリル(5a)
ACN(2 mL)中の3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン(1b)(180 mg、432.94 umol)および2-ブロモアセトニトリル(259.65 mg、2.16 mmol、144.25 uL)の溶液に、K
2CO
3(119.67 mg、865.87 umol)およびNaI(129.79 mg、865.87 umol)を加えた。混合物を封管に入れ、100℃にて16時間撹拌した。LCMSは、反応物1 bが完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1、TLCによる)により精製して、4aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
15H
13Cl
3N
4O) m/z 371.0、LCMS実測値:m/z .371.0。
1H NMR(400MHz、CD
3Cl)δ 7.25(s、1H)、6.66(s、2H)、4.83 - 4.77(m、1H)、4.05(d、J=6.4 Hz、2H)、3.29(td、J=6.8、13.6 Hz、1H)、1.37(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0266】
Tert-ブチル(シアノメチル)(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(5b)
THF(10 mL)中の2-((3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)アセトニトリル(5a)(172 mg、379.50 umol)の溶液に、DMAP(51.00 mg、417.45 umol)およびBoc
2O(248.48 mg、1.14 mmol、261.55 uL)を加えた。混合物を、40℃にて2時間撹拌した。TLCは、反応物5aが完全に消費され、1つの新規スポットが形成されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC、(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1、TLCによる)により精製して、5bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
20H
21Cl
3N
4O
3) m/z 471.1、LCMS実測値:m/z 471.1。
1H NMR(400MHz、CD3Cl)δ 7.38(s、2H)、7.24(s、1H)、4.48(s、2H)、3.29(td、J=6.7、13.6 Hz、1H)、1.53(s、9H)、1.37(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0267】
(Z/E)-tert-ブチル(2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)エチル)(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(5c)
DMF(2 mL)中のtert-ブチル(シアノメチル)(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(5b)(145 mg、307.36 umol)の溶液に、NH
2OH・HCl(170.87 mg、2.46 mmol)およびNaOAc(201.70 mg、2.46 mmol)を加えた。混合物を、80℃にて6時間撹拌した。TLCは、反応物5bが完全に消費されることを示した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主要ピークを示した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、パッドをEtOAc(5 mL×3)で洗浄した。合わせたろ液を塩水(10 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1、TLCによる)により精製して、5cを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
20H
24Cl
3N
5O
4) m/z 504.1、LCMS実測値:m/z 504.1。
1H NMR(400MHz、CD
3Cl)δ 7.37(s、2H)、7.21(s、1H)、5.11(br s、2H)、4.23(s、2H)、3.28(td、J=7.0、13.8 Hz、1H)、2.09(s、1H)、1.49(s、9H)、1.36(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0268】
Tert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(5d)
THF(2 mL)中の(Z/E)-tert-ブチル(2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)エチル)(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(5c)(50 mg、89.15 umol)の溶液に、DSC(29.69 mg、115.89 umol)およびTEA(33.97 mg、335.75 umol、46.73 uL)を加えた。混合物を、80℃にて1時間撹拌した。LCMSは、5cが完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1、TLCによる)により精製して、5dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
21H
22Cl
3N
5O
5) m/z 530.1、LCMS実測値:m/z 530.1。
【0269】
3-(((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(実施例5)
AcOH(3 mL)中の(tert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート)5d(68 mg、115.30 umol)の溶液に、NaOAc(75.66 mg、922.40 umol)を加えた。混合物を、110℃にて3時間撹拌した。LCMSは、反応物5dが消費され、所望のMSが得られることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、AcOHを除去し、次に、残渣を得た。残渣を、HPLCによってチェックし、プレパラティブHPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150×30 5u;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:30%-65%、13分)により精製して、実施例5を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
15Cl
2N
5O
4) m/z 412.0、LCMS実測値:m/z 412.0。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ 12.11(s、1H)、7.31(s、1H)、6.79(s、2H)、6.66(br t、J=6.0 Hz、1H)、4.27(d、J=6.2 Hz、2H)、3.02(td、J=7.0、13.6 Hz、1H)、1.17(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0270】
実施例6:3-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェノキシ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン
【化63】
【0271】
6-(4-ブロモ-2,6-ジクロロフェノキシ)-3-クロロ-4-イソプロピルピリダジン(6a)
ピリジン(10 mL)中の4-ブロモ-2,6-ジクロロ-フェノール(3.04 g、12.56 mmol)および3,6-ジクロロ-4-イソプロピル-ピリダジン(1a)(2 g、10.47 mmol)の混合物を、100 mLのオートクレーブ中で、130℃にて48時間撹拌した。LCMSは、出発物質1aが完全に消費され、所望のMSが見出されることを示した。混合物を、Tol(30 mL)で希釈し、減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル(30 mL×2)およびH
2O(10 mL)に分配した。合わせた有機相を、塩水(10 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:0〜100:1)により精製して、6aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
13H
10BrCl
3N
2O) m/z 394.9、LCMS実測値:m/z 394.9。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ ppm 7.98 - 8.04(m、1 H)7.92 - 7.97(m、1 H)7.84(s、1 H)3.11 - 3.29(m、1 H)1.23 - 1.47(m、6 H)。
【0272】
6-(4-ブロモ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(6b)
AcOH(10 mL)中の6-(4-ブロモ-2,6-ジクロロ-フェノキシ)-3-クロロ-4-イソプロピル-ピリダジン(6a)(1 g、2.52 mmol)およびNaOAc(827.59 mg、10.09 mmol)の混合物を、120℃にて18時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが見出されることを示した。混合物を減圧濃縮した。固体を水に溶解し、飽和NaHCO
3(2 mL)でpHを9に調節した。次に、混合物を、酢酸エチル(10 mL×2)で抽出した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、6bを得た。生成物をさらに精製することなく直接次のステップに用いた。[M+1]
+(C
13H
11BrCl
2N
2O
2) m/z 376.9、LCMS実測値:m/z 376.9。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ ppm 12.22(br s、1 H)7.91 - 8.02(m、2 H)7.39(s、1 H)2.97 - 3.11(m、1 H)2.87 - 2.95(m、1 H)1.29(d、J=6.72 Hz、1 H)1.15 - 1.23(m、6 H)。
【0273】
6-(4-ブロモ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(6c)
DMF-DMA(22.42 g、188.19 mmol、25.00 mL)中の3-(4-ブロモ-2,6-ジクロロ-フェノキシ)-5-イソプロピル-1H-ピリダジン-6-オン(6b)(500 mg、1.32 mmol)の混合物を、105℃にて16時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。混合物を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル(10 mL×2)およびH
2O(3 mL)に分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=1:0〜30:1)により精製して、6cを得た。[M+1]
+(C
14H
13BrCl
2N
2O
2) m/z 391.0、LCMS実測値:m/z 391.0。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ ppm 7.96(s、2 H)7.41(s、1 H)3.32(s、1 H)3.08(dt、J=13.67、6.84 Hz、1 H)2.50(br d、J=3.53 Hz、8 H)1.18(d、J=7.06 Hz、5 H)1.23(br s、1 H)。
【0274】
6-(2,6-ジクロロ-4-ヒドロキシフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(6d)
ジオキサン(8 mL)およびH
2O(8 mL)中の6-(4-ブロモ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(6c)(170 mg、433.59 umol)、KOH(31.63 mg、563.67 umol)、t-Bu Xphos(27.62 mg、65.04 umol)およびPd
2(dba)
3(39.70 mg、43.36 umol)の混合物を脱気し、窒素で3回パージし、次に、混合物を、窒素雰囲気下、100℃にて3.5時間撹拌した。TLCは、6cが完全に消費されることを示し、LCMSは所望のMSを検出した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、パッドをEtOAc(5 mL×3)で洗浄した。合わせたろ液を濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2,酢酸エチル:石油エーテル=1:1、TLCによる)により精製して、6dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
14Cl
2N
2O
3) m/z 329.0、MS実測値:m/z 329.0。1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.06(s、1H)、6.93(s、2H)、6.45(br s、1H)、3.55(s、3H)、3.25(td、J=6.8、13.6 Hz、1H)、1.27(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0275】
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェノキシ)アセトニトリル(6e)
アセトン(2 mL)中の6-(2,6-ジクロロ-4-ヒドロキシフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(6d)(40 mg、121.51 umol)の溶液に、K
2CO
3(50.38 mg、364.54 umol)および2-ブロモアセトニトリル(21.86 mg、182.27 umol、12.15 uL)を加えた。混合物を、20℃にて2時間撹拌した。TLCは、6dが完全に消費され、1つの新規なスポットが形成されることを示した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、パッドケーキをEtOH(5 mL×3)で洗浄した。合わせたろ液を濃縮乾固して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、酢酸エチル:石油エーテル=1:1)により精製して、6eを黄色固体で得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
15Cl
2N
3O
3) m/z 368.0、MS実測値:m/z 368.0。
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.04(s、3H)、4.80(s、2H)、3.53(s、3H)、3.25(td、J=6.8、13.4 Hz、1H)、1.27(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0276】
(
Z/E)-2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェノキシ)-N'-ヒドロキシアセトイミダミド(6f)
DMF(2 mL)中の2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェノキシ)アセトニトリル(6e)(38 mg、103.20 umol)の溶液に、NH
2OH・HCl(57.37 mg、825.61 umol)およびNaOAc(67.72 mg、825.61 umol)を加えた。混合物を、80℃にて6時間撹拌した。TLCは、を6eが完全に消費されること示し、LCMSは、所望のMSを有する1つの主要ピークを示した。反応混合物を減圧濃縮して、DMFを除去した。残渣を、塩水(5 mL)で希釈し、EtOAc(5 mL×3)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、6f(66.3 mg、粗)を得た。生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
18Cl
2N
4O
4) m/z 401.0、LCMS実測値:m/z 401.2。
【0277】
3-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェノキシ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(実施例6)
THF(2 mL)中の(Z/E)-2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェノキシ)-N'-ヒドロキシアセトイミダミド(6f)(66.3 mg、132.19 umol)の溶液に、DSC(44.02 mg、171.85 umol)およびTEA(26.75 mg、264.38 umol、36.80 uL)を加えた。混合物を、60℃にて4時間撹拌した。LCMSは、6fが完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150×30 5u;移動相:[水(0.04%NH3H2O)-ACN];B%:5%-35%,10分)により精製して、実施例6を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
16Cl
2N
4O
5) m/z 427.1、LCMS実測値:m/z 427.1。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.30(s、1H)、7.24(s、2H)、5.10(s、2H)、3.49(s、3H)、3.19(quind、J=7.0、13.8 Hz、1H)、1.27(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0278】
実施例7:5-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソキサゾール-3(2H)-オン
【化64】
【0279】
6-(2,6-ジクロロ-4-ヨードフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(7a)
HCl(5 M、304.70 uL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(1e)(50 mg、152.35 umol)の溶液に、0℃にてNaNO
2(12.61 mg、182.82 umol)を加えた。次に、混合物を、0.5時間0℃にて撹拌した。次に、H
2O(1.5 mL)中のKI(50.58 mg、304.70 umol)の溶液を、混合物に加え、混合物を、20℃にてさらに16時間撹拌した。TLCは、反応物1eが完全に消費されることを示した。LCMSは、反応物1eが完全に消費され、所望のMSを有する1つの主要ピークが形成されることを示した。反応混合物を、EtOAc(5 mL×4)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(5 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1、product R
f=0.80、TLCによる)により精製して、7aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
12Cl
2N
2O
2) m/z 438.9、LCMS実測値:m/z 438.9。
1H NMR(400MHz、CDCl3)δ 7.71(s、2H)、7.04(s、1H)、3.52(s、3H)、3.25(td、J=7.0、13.4 Hz、1H)、1.26(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0280】
3-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)プロピオール酸エチル(7b)
THF(5 mL)中の6-(2,6-ジクロロ-4-ヨードフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(7a)(25 mg、56.94 umol)、プロピオール酸エチル(12.29 mg、125.26 umol)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(4.00 mg、5.69 umol)、CuI(2.17 mg、11.39 umol)およびCs
2CO
3(37.10 mg、113.88 umol)の混合物を脱気し、窒素で3回パージした。次に、混合物を、110℃にて0.5時間マイクロウェーブ下で撹拌した。TLCは、反応物7aが完全に消費され、多くのスポットが形成されることを示した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、パッドをEtOAc(5 mL×3)で洗浄した。合わせたろ液を濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=3:1、TLCによる)により精製して、7bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
19H
18Cl
2N
2O
4) m/z 409.1、LCMS実測値:m/z 409.1。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.61(s、2H)、7.06(s、1H)、4.32(q、J=7.0 Hz、2H)、3.51(s、3H)、3.25(quind、J=6.8、13.8 Hz、1H)、1.37(t、J=7.2 Hz、3H)、1.27(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0281】
5-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソキサゾール-3(2H)-オン(実施例7)
MeOH(3 mL)中のエチル 3-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)プロピオレート(7b)(27 mg、48.56 umol)の溶液に、NH
2OH・HCl(13.50 mg、194.22 umol)およびKOH(16.35 mg、291.33 umol)を加えた。混合物を、25℃にて16時間撹拌した。TLCは、反応物7bが完全に消費されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、MeOHを除去した。残渣を、H
2O(5 mL)で希釈し、EtOAc(5 mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(5 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、HPLCによってチェックし、プレパラティブHPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150×30 5u;移動相:[水(0.04%NH3H2O)-ACN];B%:5%-35%、10分)により精製して、実施例7を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
15Cl
2N
3O
4) m/z 396.0、LCMS実測値:m/z 396.0。
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.76(s、2H)、7.08(s、1H)、6.25(s、1H)、3.52(s、3H)、3.31 - 3.22(m、1H)、1.28(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0282】
実施例8:5-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソキサゾール-3(2H)-オン
【化65】
【0283】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アセトアミド(8a)
AcOH(10 mL)中の3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン(1b)(1 g、3.01 mmol)の溶液に、NaOAc(863.18 mg、10.52 mmol)を加えた。混合物を、100℃にて16時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主要ピークを示した。反応混合物を減圧濃縮して、AcOHを除去した。残渣を、水(20 mL)で希釈し、1N NaOHを加えてpH=9〜10に調節した。懸濁液を、EtOAc(10mL×4)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、8a(1.55 g、粗)を得た。生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
15H
15Cl
2N
3O
3) m/z 356.1、LCMS実測値:m/z 356.1。
【0284】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(8b)
MeOH(20 mL)中のN-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アセトアミド(8a)(1.55 g、3.48 mmol)の溶液に、NaOH水溶液(1 M、21.26 mL)を加えた。混合物を、120℃にて4時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主要ピークを示した。反応混合物を減圧濃縮して、MeOHを除去した。残渣を、水(20 mL)で希釈し、EtOAc(10mL×4)で抽出した。合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル=5:1〜1:5、TLCによる)により精製して、8bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
13H
13Cl
2N
3O
2) m/z 314.0、LCMS実測値:m/z 314.0。
1H NMR(400MHz、DMSO)δ 12.11(s、1H)、7.25(s、1H)、6.64(s、2H)、5.60(s、2H)、3.07 - 2.94(m、1H)、1.19 - 1.12(m、7H)。
【0285】
6-(2,6-ジクロロ-4-ヨードフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(8c)
HCl(967.11 mg、7.96 mmol、948.14 uL、30%純度)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(8b)(250 mg、795.76 umol)の溶液に、NaNO
2(65.89 mg、954.91 umol)を0℃にて加え、混合物を、0.5時間撹拌した。次に、混合物に、H
2O(5 mL)中のKI(264.19 mg、1.59 mmol)の溶液を加えた。次に、混合物を、20℃にてさらに16時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主要ピークを示した。反応混合物を、EtOAc(10 mL×4)で抽出した。合わせた有機層を洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=3:1、product R
f=0.60、TLCによる)により精製して、8cを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
13H
11Cl
2IN
2O
2) m/z 424.9、LCMS実測値:m/z 424.9。
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 10.50 - 10.29(m、1H)、7.75 - 7.69(m、2H)、7.13 - 7.08(m、1H)、3.30 - 3.14(m、1H)、1.28 - 1.25(m、6H)。
【0286】
6-(2,6-ジクロロ-4-ヨードフェノキシ)-4-イソプロピル-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリダジン-3(2H)-オン(8d)
DMF(4 mL)中の6-(2,6-ジクロロ-4-ヨードフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(8c)(50 mg、117.63 umol)、DIPEA(30.41 mg、235.27 umol、40.98 uL)の混合物に、2-(クロロメトキシ)エチル-トリメチル-シラン(58.84 mg、352.90 umol、62.46 uL)を加えた。混合物を脱気し、窒素で3回パージし、混合物を、窒素雰囲気下、25℃にて2時間撹拌した。TLCは、8cが完全に消費されることを示した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主要ピークを示した。反応混合物に水(5 mL)を加えてクエンチし、次に、EtOAc(6 mL ×3)で抽出した。合わせた有機層を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=5:1、TLCによる)により精製して、8dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
19H
25Cl
2IN
2O
3Si) m/z 555.0、LCMS実測値:m/z 555.0。
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.78 - 7.61(m、2H)、7.13 - 7.00(m、1H)、5.28 - 5.16(m、2H)、3.58 - 3.50(m、2H)、3.32 - 3.18(m、1H)、1.31 - 1.23(m、6H)、0.91 - 0.83(m、2H)、0.01 - 0.11(m、9H)。
【0287】
エチル 3-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)プロピオレート(8e)
THF(4 mL)中の6-(2,6-ジクロロ-4-ヨードフェノキシ)-4-イソプロピル-2-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)ピリダジン-3(2H)-オン(8d)(18 mg、32.41 umol)、プロピオール酸エチル(7.00 mg、71.31 umol、7.00 uL)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(2.28 mg、3.24 umol)、CuI(1.23 mg、6.48 umol)およびCs
2CO
3(21.12 mg、64.83 umol)の混合物を脱気し、窒素で3回パージし、次に、混合物を、マイクロウェーブ下で110℃にて0.5時間撹拌した。TLCは、8dが完全に消費され、多くのスポットが形成されることを示した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主要ピークが形成されることを示した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、パッドをEtOAc(5 mL×3)で洗浄した。合わせたろ液を濃縮乾固して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=8:1、TLCによる)により精製して、8eを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
24H
30Cl
2N
2O
5Si) m/z 525.1、LCMS実測値:m/z 525.1。
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.61 - 7.57(m、2H)、7.08 - 7.06(m、1H)、5.19 - 5.17(m、2H)、4.35 - 4.28(m、2H)、3.57 - 3.50(m、2H)、3.31 - 3.19(m、1H)、1.38 - 1.34(m、3H)、1.28 - 1.25(m、6H)、0.89 - 0.84(m、2H)、-0.03 - 0.06(m、9H)。
【0288】
5-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソキサゾール-3(2H)-オン(8f)
MeOH(2 mL)中のエチル 3-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)プロピオレート(8e)(5 mg、9.51 umol)の溶液に、NH
2OH・HCl(2.64 mg、38.06 umol)およびKOH(3.20 mg、57.09 umol)を加えた。混合物を、25℃にて5時間撹拌した。TLCは、8eが完全に消費されることを示した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主要ピークが形成されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、MeOHを除去した。残渣を、H
2O(5 mL)で希釈し、EtOAc(5 mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(5 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=3:2、TLCによる)により精製して、8fを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
27Cl
2N
3O
5Si) m/z 512.1、LCMS実測値:m/z 512.1。
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.78 - 7.73(m、2H)、7.12 - 7.08(m、1H)、6.29 - 6.24(m、1H)、5.23 - 5.20(m、2H)、3.59 - 3.52(m、2H)、3.33 - 3.22(m、1H)、1.30 - 1.27(m、6H)、0.90 - 0.85(m、2H)、-0.05 - 0.10(m、9H)。
【0289】
5-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソキサゾール-3(2H)-オン(実施例8)
TFA(2 mL)中の5-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1-((2-(トリメチルシリル)エトキシ)メチル)-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソキサゾール-3(2H)-オン(8f)(4 mg、7.81 umol)の溶液を、25℃にて 4時間撹拌した。LCMSは、8fが完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。次に、混合物を減圧濃縮した。残渣を、HPLCによってチェックし、プレパラティブHPLC(カラム:Luna C18 100×30 5u;移動相:[水(0.2%FA)-ACN];B%:30%-60%、12分)により精製して、実施例8を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
13Cl
2N
3O
4) m/z 382.0、LCMS実測値:m/z 382.0。
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.91 - 7.86(m、2H)、7.37 - 7.35(m、1H)、6.48 - 6.46(m、1H)、3.20 - 3.14(m、1H)、1.33 - 1.24(m、6H)。
【0290】
実施例9:3-[3,5-ジクロロ-4-[(5-イソプロピル-6-オキソ-1H-ピリダジン-3-イル)オキシ]フェニル]-4H-1,2,4-オキサジアゾール-5-オン
【化66】
【0291】
3,5-ジクロロ-4-(6-クロロ-5-イソプロピル-ピリダジン-3-イル)オキシ-ベンゾニトリル(9a)
Py(3 mL)中の3,5-ジクロロ-4-ヒドロキシ-ベンゾニトリル(1a)(100 mg、531.88 umol)および3,6-ジクロロ-4-イソプロピル-ピリダジン(101.62 mg、531.88 umol)の混合物を、130℃にて36時間撹拌した。LCMSは、1aが完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。混合物を、Tol.(5 mL×3)で希釈し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製して、9aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
10Cl
3N
3O) m/z 342.0、LCMS実測値:m/z 342.1;
1HNMR(400MHZ、CD
3OD)δ 8.02(s、2H)、7.67(s、1H)、3.47 - 3.50(m、1H)、3.32 - 3.39(m、1H)、1.37(d、J=6.84 HZ、6H)。
【0292】
(Z/E)-3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)-N'-ヒドロキシベンズイミダミド(9b)
DMF(2 mL)中の3,5-ジクロロ-4-(6-クロロ-5-イソプロピル-ピリダジン-3-イル)オキシ-ベンゾニトリル(9a)(60 mg、175.13 umol)の溶液に、NH
2OH・HCl(97.36 mg、1.40 mmol)およびNaOAc(114.93 mg、1.40 mmol)を加えた。混合物を、80℃にて1時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、DMFを除去した。残渣を酢酸エチル(10 mL×2)およびH
2O(3 mL)に分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製して、9bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
13Cl
3N
4O
2) m/z 375.0、LCMS実測値:m/z 375.0。
【0293】
3-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H),-オン(9c)
THF(3 mL)中の(Z/E)-3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)-N'-ヒドロキシベンズイミダミド(9b)(60 mg、159.73 umol)の溶液に、DSC(53.19 mg、207.65 umol)およびTEA(32.33 mg、319.46 umol、44.46 uL)を加えた。混合物を、60℃にて16時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。混合物を減圧濃縮して、9c(60 mg、粗)を得た。生成物をさらに精製することなく直接次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
15H
11Cl
3N
4O
3) m/z 401.0、LCMS実測値:m/z 401.0。
【0294】
3-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H),-オン(実施例9)
HOAc(3 mL)中の3-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H),-オン(9c)(60 mg、149.39 umol)の溶液に、NaOAc(49.02 mg、597.56 umol)を加えた。混合物を、120℃にて16時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Waters Atlantis T3 150×30×5um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:35%-75%、13分)により精製して、実施例9を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
15H
12Cl
2N
4O
4) m/z 383.0、LCMS実測値:m/z 383.0;
1H NMR(400MHZ、CD
3OD)δ 7.93(s、2H)、7.38(d、J=0.8 HZ、1H)、3.17(spt、J=6.8 HZ、1H)、1.29(d、J=6.8 HZ、6H)。
【0295】
実施例10:3-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H),-オン
【化67】
【0296】
3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)ベンゾニトリル(10a)
HOAc(4 mL)中の3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)ベンゾニトリル(9a)(40 mg、116.75 umol)の溶液に、NaOAc(38.31 mg、467.01 umol)を加えた。混合物を、120℃にて16時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが見出されることを示した。混合物を減圧濃縮した。固体を水に溶解し、NaHCO
3(4 mL)でpHを9に調節した。次に、混合物を酢酸エチル10 mLに2回分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、10a(34 mg、粗)を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
11Cl
2N
3O
2) m/z 324.0、LCMS実測値:m/z 324.2;
1H NMR(400MHZ、DMSO)δ 12.28(s、1H)、8.27 - 8.35(m、2H)、7.44(s、1H)、3.27 - 3.44(m、25H)、2.98 - 3.10(m、1H)、1.15 - 1.23(m、6H)。
【0297】
3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)ベンゾニトリル(10b)
DMF-DMA(2 mL)中の3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)ベンゾニトリル(10a)(34 mg、104.89 umol)の混合物を、110℃にて5時間還流撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。混合物を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル(10 mL)およびH
2O(3 mL)に2回分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製して、10bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
15H
13Cl
2N
3O
2) m/z 338.0、LCMS実測値:m/z 338.0;
1H NMR(400MHZ、CD
3OD)δ 8.00(s、2H)、7.38(s、1H)、3.48(s、3H)、3.14 - 3.25(m、1H)、1.28(d、J=6.85 HZ、6H)。
【0298】
(Z)-3,5-ジクロロ-N'-ヒドロキシ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)ベンズイミダミド(10c)
DMF(2 mL)中の3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)ベンゾニトリル(10b)(25 mg、73.92 umol)の溶液に、NH
2OH・HCl(41.10 mg、591.39 umol)およびNaOAc(48.51 mg、591.39 umol)を加えた。混合物を、80℃にて1時間撹拌した。LCMSは、10bが完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、DMFを除去した。残渣を酢酸エチル(10 mL)およびH
2O(3 mL)に分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、10c(25 mg、粗)を得た。生成物をさらに精製することなく直接次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
15H
16Cl
2N
4O
3) m/z 371.1、LCMS実測値:m/z 371.2。
【0299】
3-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H),-オン(実施例10)
THF(3 mL)中の(Z)-3,5-ジクロロ-N'-ヒドロキシ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3−イル)オキシ)ベンズイミダミド(10c)(25 mg、67.35 umol)の溶液に、DSC(22.43 mg、87.55 umol)およびTEA(13.63 mg、134.69 umol、18.75 uL)を加えた。混合物を、60℃にて16時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Waters Atlantis T3 150×30×5um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:30%-70%、13分)により精製して、実施例10を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
14Cl
2N
4O
4) m/z 397.0、LCMS実測値:m/z 397.0;
1H NMR(400MHZ、CD
3OD)δ 7.92 - 7.98(m、2H)、7.37(d、J=0.73 HZ、1H)、3.48(s、3H)、3.12 - 3.26(m、1H)、1.28(d、J=6.85 HZ、6H)。
【0300】
スキームB:6-(4-アミノ-2,6-ジクロロ-3-メチルフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(化合物11d)
【化68】
【0301】
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)-2-メチルアニリン(11a)
DMSO(5 mL)中の4-アミノ-2,6-ジクロロ-3-メチル-フェノール(0.2 g、1.04 mmol)および3,6-ジクロロ-4-イソプロピル-ピリダジン(1a)(198.97mg、1.04 mmol)の混合物に、K
2CO
3(575.75 mg、4.17 mmol)およびCuI(119.01 mg、624.86 umol)を25℃にて加えた。次に、混合物を、90℃にて16時間撹拌した。混合物をH
2O(25 mL)に加え、酢酸エチル(20 mL×2)で抽出した。合わせた有機相を、塩水(20 mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。混合物を、石油エーテル(5 mL)で洗浄し、ろ過した。ろ過ケーキを減圧濃縮して、11aを得た。
【0302】
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)-2-メチルフェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(11b)
AcOH(10 mL)中の3,5-ジクロロ-4-(6-クロロ-5-イソプロピル-ピリダジン-3-イル)オキシ-2-メチル-アニリン(11a)(0.4 g、1.15 mmol)およびイソベンゾフラン-1,3-ジオン(170.92 mg、1.15 mmol)の混合物に、NaOAc(378.63 mg、4.62 mmol)を25℃にて加えた。次に、混合物を、120℃にて12時間撹拌した。LCMSは、反応の完了を示した。混合物を、濃縮して残渣を得、残渣にH
2O(20 mL)を加え、酢酸エチル(50 mL×2)で抽出した。合わせた有機相を、塩水(50 mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残渣を、MTBE(5 mL)で洗浄しろ過した。ろ過ケーキを濃縮して、11bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
17Cl
2N
3O
4) m/z 458.1、LCMS実測値:m/z 458.1。
【0303】
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(11c)
DMF-DMA(5 mL)中の2-[3,5-ジクロロ-4-[(5-イソプロピル-6-オキソ-1H-ピリダジン-3-イル)オキシ]-2-メチル-フェニル]イソインドリン-1,3-ジオン(11b)(0.37 g、807.34 umol)の混合物を、105℃にて4時間撹拌した。LCMSは、反応の完了を示した。混合物をH
2O(20 mL)に加え、酢酸エチル(20 mL×2)で抽出した。合わせた有機相を、塩水(20 mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、11cを得た。粗物質を直接次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
17Cl
2N
3O
4) m/z 472.1、LCMS実測値:m/z 472.1。
【0304】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロ-3-メチルフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(11d)
MeOH(1 mL)中の2-[3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-ピリダジン-3-イル)オキシ-2-メチル-フェニル]イソインドリン-1,3-ジオン(11c)(440 mg、931.57 umol)の溶液に、ブタン-1-アミン(2 M、1.40 mL)を70℃にて加えた。混合物を、70℃にて1時間撹拌した。混合物を減圧濃縮した。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル /酢酸エチル=1:1)により精製して、11dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
17Cl
2N
3O
4) m/z 342.1、LCMS実測値:m/z 342.1。
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.22(s、1H)、6.77(s、1H)、3.50(s、3H)、3.20 - 3.14(m、1H)、2.20(s、3H)、1.25(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0305】
実施例11:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)-2-メチルフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化69】
【0306】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)-2-メチルフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例11)
THF(3 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロ-3-メチルフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(11d)(20.85 mg、60.94 umol)の溶液に、TEA(18.50 mg、182.82 umol)および5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(13.57 mg、91.41 umol)を加えた。混合物を、25℃にて0.5時間撹拌した。TLCは、11dが消費されることを示した。反応混合物に25℃にてMeOH(1 mL)を加えてクエンチし、次に、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5um;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-ACN];B%:20%-50%、10分)により精製して、実施例11を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
18H
17Cl
2N
5O
5) m/z 454.1、LCMS実測値:m/z 454.1;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.77(s、1H)、7.31(d、J=0.7 Hz、1H)、3.49(s、3H)、3.23 - 3.11(m、1H)、2.38(s、3H)、1.27(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0307】
実施例12:3-(((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)-2-メチルフェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン
【化70】
【0308】
2-[3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-ピリダジン-3-イル)オキシ-2-メチル-アニリノ]アセトニトリル(12a)
ACN(1 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロ-3-メチルフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(11d)(50 mg、146.10 umol)の溶液に、2-ブロモアセトニトリル(87.62 mg、730.52 umol、48.68 uL)、NaI(43.80 mg、292.21 umol)およびK
2CO
3(40.39 mg、292.21 umol)を加えた。混合物を、100℃にて16時間撹拌した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、パッドをEtOAc(5 mL×3)で洗浄した。合わせたろ液を濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、(12a)を得た。
1HNMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.04(s、1H)、6.71(s、1H)、4.20(d、J=6.6 Hz、2H)、4.13(q、J=7.2 Hz、1H)、4.08 - 4.01(m、1H)、3.53(s、3H)、3.31 - 3.16(m、1H)、2.27(s、3H)、1.59(br s、4H)、1.38 - 1.15(m、8H)。
【0309】
tert-ブチル N-(シアノメチル)-N-[3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-ピリダジン-3-イル)オキシ-2-メチル-フェニル]カルバメート(12b)
THF(1 mL)中の2-[3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-ピリダジン-3-イル)オキシ-2-メチル-アニリノ]アセトニトリル(12a)(55 mg、144.26 umol)の溶液に、Boc
2O(94.45 mg、432.78 umol、99.42 uL)およびDMAP(17.62 mg、144.26 umol)を加えた。混合物を、40℃にて1時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。混合物を、酢酸エチル(10 mL)およびH
2O(3 mL)に2回分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により精製して、12bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
26Cl
2N
4O
4) m/z 481.1、LCMS実測値:m/z 481.1;
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.04(d、J=1.0 Hz、1H)、4.57 - 4.27(m、2H)、3.48(br s、3H)、3.28 - 3.16(m、1H)、2.29(s、3H)、1.66 - 1.47(m、10H)、1.38(br s、6H)。
【0310】
tert-ブチル N-[(2Z)-2-アミノ-2-ヒドロキシイミノ-エチル]-N-[3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-ピリダジン-3-イル)オキシ-2-メチル-フェニル]カルバメート(12c)
DMF(1 mL)中のtert-ブチル N-(シアノメチル)-N-[3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-ピリダジン-3-イル)オキシ-2-メチル-フェニル]カルバメート(12b)(40 mg、83.10 umol)の溶液に、NH
2OH・HCl(46.19 mg、664.77 umol)およびNaOAc(54.53 mg、664.77 umol)を加えた。混合物を、80℃にて1時間撹拌した。残渣を酢酸エチル(10 mL)およびH
2O(3 mL)に2回分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、12cを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
29Cl
2N
5O
5) m/z 514.2、LCMS実測値:m/z 514.2;
1H NMR(400MHz、CDCl
3)δ 7.16(s、1H)、7.05(d、J=1.0 Hz、1H)、5.27(br s、2H)、3.50(s、3H)、3.33 - 3.17(m、1H)、2.25(s、4H)、1.39(s、8H)、1.28 - 1.26(m、7H)。
【0311】
tert-ブチル N-[3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-ピリダジン-3-イル)オキシ-2-メチル-フェニル]-N-[(5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル]カルバメート(12d)
THF(1 mL)中のtert-ブチル N-[(2Z)-2-アミノ-2-ヒドロキシイミノ-エチル]-N-[3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-ピリダジン-3-イル)オキシ-2-メチル-フェニル]カルバメート(12c)(40 mg、77.76 umol)の溶液に、DSC(25.90 mg、101.09 umol)およびTEA(15.74 mg、155.52 umol、21.65 uL)を加えた。混合物を、60℃にて16時間撹拌した。LCMSは、出発物質が完全に消費され、所望のMSが検出されることを示した。混合物を、酢酸エチル(10 mL)およびH
2O(3 mL)に2回分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、DCM:MeOH=5:1)により精製して、12dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
29Cl
2N
5O
5) m/z 540.1、LCMS実測値:m/z 540.1。
【0312】
3-[[3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-ピリダジン-3-イル)オキシ-2-メチル-アニリノ]メチル]-4H-1,2,4-オキサジアゾール-5-オン(実施例12)
EtOAc(1 mL)中のtert-ブチル N-[3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-ピリダジン-3-イル)オキシ-2-メチル-フェニル]-N-[(5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル]カルバメート(12d)(30 mg、55.51 umol)の溶液に、HCl/EtOAc(2 M、27.76 uL)を25℃にて加えた。混合物を、25℃にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(HCl条件)により精製して、実施例12を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
29Cl
2N
5O
5) m/z 440.1、LCMS実測値:m/z 440.2。
1H NMR(400MHz、CD
3OD)δ 7.24(s、1H)、6.72(s、1H)、4.37(s、2H)、3.48(s、3H)、3.23 - 3.11(m、1H)、2.29(s、3H)、1.26(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0313】
スキームC:6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(化合物13e)
【化71】
【0314】
2-シアノ-2-(2,6-ジクロロ-4-ニトロフェニル)酢酸エチル(13a)
DMSO(40 mL)中のNaH(1.41 g、35.33 mmol、60%純度)の懸濁液に、2-シアノ酢酸エチル(4.00 g、35.33 mmol)を0℃にて滴下し、15℃にて30分間撹拌し、次に、1,2,3-トリクロロ-5-ニトロベンゼン(4 g、17.66 mmol)を加え、得られる混合物を、15℃にて16時間撹拌した。次に、混合物を水(100 mL)でクエンチし、1 M HClでpH=1に調節した。次に、白色沈殿をろ取し、減圧乾燥した。固体を石油エーテル (40 mL)で洗浄し、減圧乾燥して、13aを得た。
1H NMR(400 MHz、 CDCl3)δ 8.32(s、2H)、5.72(s、1H)、4.38(q、J=7.1 Hz、2H)、1.37(t、J=7.2 Hz、3H)。
【0315】
2-(2,6-ジクロロ-4-ニトロフェニル)アセトニトリル(13b)
DMSO(6 mL)、H
2O(2.5 mL)中の2-シアノ-2-(2,6-ジクロロ-4-ニトロフェニル)酢酸エチル(13a)(1.7 g、5.61 mmol)およびLiCl(285.33 mg、6.73 mmol)の混合物を165℃に1時間加熱した。冷却後、混合物を水(50 mL)でクエンチし、酢酸エチル(20 mL×2)で抽出し、有機相を、塩水で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、濃縮して、13bを得た。
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 8.21(s、2H)、4.03(s、2H)。
【0316】
2-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)アセトニトリル(13c)
HOAc(10 mL)中の2-(2,6-ジクロロ-4-ニトロフェニル)アセトニトリル(13b)(1 g、4.33 mmol)およびFe(1.21 g、21.64 mmol)の混合物を15℃に1時間加熱した。TLCは新規スポットを示し、混合物をろ過し、ろ液に水(100 mL)を加え、酢酸エチル(50 mL)で抽出し、有機相を飽和NaHCO
3(20 mL×2)で中和し、水(20 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、濃縮して、13cを得た。
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 6.67(s、2H)、3.88(s、4H)。
【0317】
2-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)-2-(6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)アセトニトリル(13d)
THF(5 mL)中の2-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)アセトニトリル(13c)(0.43 g、2.14 mmol)および3,6-ジクロロ-4-イソプロピルピリダジン(1a)(408.62 mg、2.14 mmol)の溶液に、t-BuOK(1 M、4.28 mL)を60℃にて滴下し、得られる混合物を60℃に 40分間加熱した。冷却後、混合物を酢酸エチル(20 mL)で希釈し、塩水(20 mL)で洗浄した。有機層を分離し、Na
2SO
4で乾燥し、ろ過し、濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製して、13dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
15H
13Cl
3N
4) m/z 355.0、LCMS実測値:m/z .355.1;
1H NMR(400 MHz、 CDCl
3)δ 7.60(s、1H)、6.69(s、2H)、6.33(s、1H)、3.99(br s、2H)、3.33(td、J=6.8、13.6 Hz、1H)、1.32(dd、J=4.0、6.8 Hz、6H)。
【0318】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(13e)
HOAc(0.6 mL)、H
2O(0.6 mL)および濃HCl(2.4 mL)中の2-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)-2-(6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)アセトニトリル(13d)(0.15 g、421.76 umol)の溶液を、120℃に32時間加熱した。LCMSは、所望のMSを示した。冷却後、混合物を0℃にて4M NaOHでpH〜7に調節し、固体をろ過し、乾燥して、13eをオフホワイト固体で得、固体を直接次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
15Cl
2N
3O) m/z 311.0、LCMS実測値:m/z .311.1。
【0319】
実施例13:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化72】
【0320】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例13)
THF(3 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(13e)(20 mg、64.06 umol)の溶液に、TEA(19.45 mg、192.19 umol)および5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(14.27 mg、96.09 umol、1.5当量)を加えた。混合物を、25℃にて0.5時間撹拌した。TLCは、13eが完全に消費されることを示した。反応混合物に25℃にてMeOH(1 mL)を加えてクエンチし、次に、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、HPLCによってチェックし、プレパラティブHPLC(カラム:Waters Xbridge 150×25 5u;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-ACN];B%:5%-35%、10分)により精製して、実施例13を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
15Cl
2N
5O
4) m/z 424.0、LCMS実測値:m/z 424.0。
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.87(s、2H)、7.23(s、1H)、4.30(s、2H)、3.16 - 3.04(m、1H)、1.20(d、J=7.1 Hz、6H)。
【0321】
実施例14:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化73】
【0322】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(14a)
濃HCl(16 mL)およびHOAc(2 mL)中の2-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)-2-(6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)アセトニトリル(13d)(1.5 g、4.22 mmol)の溶液に、H
2O(2 mL)を加えた。混合物を、120℃にて72時間撹拌した。LCMSは、所望のマスを示した。混合物を、6 M ナトリウムヒドロキシド水溶液の添加によって、pH=7に調節した。懸濁物を、15分間撹拌した。得られる固体をろ過し、H
2Oおよび石油エーテルで洗浄した。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1〜1:1)により精製して、14aを得た。
1HNMR(400 MHz、DMSO-d6)δ 12.59(s、1H)、7.12 - 7.10(m、1H)、6.62(s、2H)、5.60(s、2H)、3.99(s、2H)、2.96(td、J=6.9、13.5 Hz、1H)、1.11(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0323】
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(14b)
AcOH(5 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(14a)(450 mg、1.44 mmol)の溶液を、イソベンゾフラン-1,3-ジオン(213.50 mg、1.44 mmol)に加えた。混合物を、130℃にて4時間撹拌した。LCMSは、所望のマスを示した。反応混合物を減圧濃縮して、AcOHを除去した。この混合物を、水(50 mL)および酢酸エチル(50 mL)で抽出し、次に、NaHCO
3(20 mL×3)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、14bを得た。生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
17Cl
2N
3O
3) m/z 442.1、LCMS実測値:m/z 442.1。
【0324】
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(14c)
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(14b)(600 mg、1.36 mmol)およびDMF-DMA(5 mL)の混合物を、105℃に3時間加熱した。LCMSは、所望のマスを示した。反応混合物を減圧濃縮して、14cを得た。生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
23H
19Cl
2N
3O
3) m/z 456.1、LCMS実測値:m/z 456.1。
【0325】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(14d)
N-ブチルアミン(981.11 mg、6.57 mmol)およびMeOH(3 mL)中の2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(14c)(600 mg、1.31 mmol)の溶液を、70℃に3時間加熱した。TLCは、反応の完了を示した。LCMSは、所望のマスを示した。反応混合物を減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1〜2:1)により精製して、14dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
18H
17Cl
2N
5O
4) m/z 326.1、LCMS実測値:m/z 326.0。
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.08 - 7.04(m、1H)、6.72 - 6.69(m、2H)、4.13(s、2H)、3.70(s、3H)、3.14 - 3.06(m、1H)、1.15(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0326】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例14)
DCM(2 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(14d)(19.43 mg、59.78 umol)の溶液を、TEA(18.15 mg、179.33 umol、3eq)および5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(8.88 mg、59.78 umol)に加えた。混合物を脱気し、窒素で3回パージし、25℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(NH
4CO
3)により精製して、実施例14を得た。MS質量の計算値:[M+1]+(C18H17Cl2N5O4) m/z 438.1、LCMS実測値:m/z 438.0;1H NMR(400 MHz、CD3OD)δ 7.89(s、2H)、7.18(s、1H)、4.30(s、2H)、3.69 - 3.63(m、3H)、3.13(td、J=7.0、13.8 Hz、1H)、1.19(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0327】
実施例15:3-(((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン
【化74】
【0328】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-イソプロピル-2-(4-メトキシベンジル)ピリダジン-3(2H)-オン(15a)
DMF(5 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(13e)(200 mg、640.63 umol)の溶液に、PMB-Cl(120.39 mg、768.75 umol)、K
2CO
3(106.25 mg、768.75 umol)を加えた。混合物を、20℃にて16時間撹拌した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、パッドケーキをEtOH(5 mL×3)で洗浄した。合わせたろ液を濃縮乾固して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLCにより精製して、15aを得た。
1H NMR(400 MHz、DMSO-d
6)δ ppm 7.17(d、J=8.6 Hz、2H)、7.04(s、1H)、6.85 - 6.80(m、2H)、6.65(s、2H)、5.63(s、2H)、5.02(s、2H)、4.01(s、2H)、3.71(s、3H)、2.97(td、J=6.8、13.5 Hz、1H)、1.07(d、J=7.1 Hz、6H)。
【0329】
2-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-(4-メトキシベンジル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)アミノ)アセトニトリル(15b)
DMF(10 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-イソプロピル-2-(4-メトキシベンジル)ピリダジン-3(2H)-オン(15a)(150 mg、346.95 umol)および2-ブロモアセトニトリル(416.16 mg、3.47 mmol)の溶液に、K
2CO
3(57.54 mg、416.34 umol)およびKI(28.80 mg、173.47 umol)を加えた。混合物を、100℃にて 6時間撹拌した。反応混合物に水 5 mLを加えてクエンチし、次に、EtOAcで抽出した(5 mL×3)。合わせた有機層を、塩水(5 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1、TLCによる)により精製して、15bを得た。
1H NMR(400 MHz、DMSO-d
6)δ 7.15(d、J=8.6 Hz、2H)、7.12(s、1H)、6.87(s、2H)、6.83(d、J=8.8 Hz、2H)、6.76(t、J=6.7 Hz、1H)、5.00(s、2H)、4.37(d、J=6.6 Hz、2H)、4.08(s、2H)、3.71(s、3H)、2.99(td、J=6.7、13.7 Hz、1H)、1.08(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0330】
tert-ブチル(シアノメチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-(4-メトキシベンジル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)カルバメート(15c)
THF(3 mL)中の2-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-(4-メトキシベンジル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)アミノ)アセトニトリル(15 b)(133 mg、282.15 umol)の溶液に、DMAP(34.47 mg、282.15 umol)およびBoc
2O(184.74 mg、846.45 umol)を加えた。混合物を、20℃にて1時間撹拌した。反応物は、TLCによりクリーンであった。LCMSは、所望のMSを有する1つの主要ピークを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1、TLCによる)により精製して、15cを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
29H
32Cl
2N
4O
4) m/z 571.2、LCMS実測値:m/z 471.1/571.1;
1HNMR(400 MHz、CD
3Cl)δ 7.35 - 7.33(m、2H)、7.31(s、1H)、6.91(s、1H)、6.82(d、J=8.8 Hz、2H)、5.13(s、2H)、4.49(s、2H)、4.24(s、2H)、3.78(s、3H)、3.16(quin、J=6.9 Hz、1H)、1.51(s、9H)、1.15(d、J=6.6 Hz、6H)。
【0331】
(Z)-tert-ブチル(2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)エチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-(4-メトキシベンジル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)カルバメート(15d)
DMF(3 mL)中のtert-ブチル(シアノメチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-(4-メトキシベンジル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)カルバメート(15c)(100 mg、174.98 umol)の溶液に、NH
2OH・HCl(97.27 mg、1.40 mmol)およびNaOAc(114.83 mg、1.40 mmol)を加えた。混合物を、80℃にて6時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主要ピークを示した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、パッドをEtOAc(5 mL×3)で洗浄した。合わせたろ液を塩水10 mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、15dをオフホワイトガム状物で得、さらに精製することなく次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
15Cl
2N
3O
2) m/z 604.2、LCMS実測値:m/z 504.2/604.2;
1H NMR(400 MHz、DMSO-d
6)δ 9.15(s、1H)、7.51(s、2H)、7.18(s、1H)、7.11(d、J=8.6 Hz、2H)、6.82(d、J=8.6 Hz、2H)、5.40(s、2H)、4.96(s、2H)、4.21(s、2H)、4.19(s、2H)、3.71(s、3H)、2.99(td、J=6.8、13.5 Hz、1H)、1.38(s、9H)、1.09(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0332】
tert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-(4-メトキシベンジル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(15e)
THF(3 mL)中の(Z)-tert-ブチル(2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)エチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-(4-メトキシベンジル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)カルバメート(15d)(40.00 mg、66.17 umol)の溶液に、0℃にてTEA(13.39 mg、132.34 umol)およびDSC(22.04 mg、86.02 umol)を加えた。混合物を、65℃にて16時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主要ピークを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により精製して、15eを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
30H
33Cl
2N
5O
6) m/z 630.1、LCMS実測値:m/z 630.1。
【0333】
tert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(15f)
ACN(2 mL)およびH
2O(0.5 mL)中のtert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-(4-メトキシベンジル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(15e)(17 mg、21.57 umol)の溶液に、CAN(47.30 mg、86.28 umol)を加えた。混合物を、20℃にて4時間撹拌した。TLCは、を示した15eが〜10%残っており、1つの新規なスポットが形成されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、ACNを除去した。残渣を、塩水5 mLで希釈し、EtOAc30 mL(10 mL ×3)で抽出した。合わせた有機層を、塩水10 mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、15fを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
25Cl
2N
5O
5) m/z 510.1、LCMS実測値:m/z 510.1。
【0334】
3-(((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(実施例15)
EtOAc(2 mL)およびHCl/EtOAc(2 M、161.65 uL)中のtert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(15f)(33 mg、64.66 umol)の溶液を、20℃にて1時間撹拌した。TLCは、出発物質が完全に消費され、1つの新規なスポットが形成されることを示した。LCMSは、所望のMSを検出した。反応混合物を減圧濃縮して、EtOAcを除去した。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Luna C18 100×30 5u;移動相:[水(0.04%HCl)-ACN];B%:25%-50%、12分)により精製して、実施例15を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
17Cl
2N
5O
3) m/z 410.0、LCMS実測値:m/z 410.0。
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.12(s、1H)、6.76(s、2H)、4.28(s、2H)、4.17(s、2H)、3.08(td、J=6.9、13.6 Hz、1H)、1.17(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0335】
実施例16:3-(((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン
【化75】
【0336】
2-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)アミノ)アセトニトリル(16a)
DMF(5 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(14d)(150 mg、459.81 umol)および2-ブロモアセトニトリル(551.53 mg、4.60 mmol)の溶液に、KI(38.16 mg、229.91 umol)およびK
2CO
3(76.26 mg、551.77 umol)を加えた。混合物を、100℃にて8時間撹拌した。LCMSは、所望のマスを示した。冷却後、反応混合物を酢酸エチル(20 mL)およびH
2O(20 mL)に分配した。有機相を分離し、塩水(10 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により精製して、16aを得た。
1HNMR(400 MHz、DMSO-d
6)δ 7.10(s、1H)、6.85(s、2H)、6.75(t、J=6.7 Hz、1H)、4.35(d、J=6.6 Hz、2H)、4.07(s、2H)、3.53(s、3H)、3.01(td、J=7.0、13.7 Hz、1H)、1.10(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0337】
tert-ブチル(シアノメチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)カルバメート(16b)
THF(2 mL)中の2-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)アミノ)アセトニトリル(16a)(20 mg、54.76 umol)、DMAP(6.69 mg、54.76 umol)およびBoc
2O(119.50 mg、547.56 umol)の混合物を、20℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により精製して、16bを得た。
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.45(s、2H)、7.22 - 7.19(m、1H)、4.67 - 4.64(m、2H)、4.35 - 4.32(m、2H)、3.66 - 3.62(m、3H)、3.17 - 3.09(m、1H)、1.51 - 1.47(m、9H)、1.19(d、J=7.0 Hz、6H)。
【0338】
(Z)-tert-ブチル(2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)エチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)カルバメート(16c)
DMF(2 mL)中のtert-ブチル(シアノメチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)カルバメート(16b)(50 mg、107.44 umol)の溶液に、NH
2OH・HCl(37.33 mg、537.20 umol)およびNaOAc(44.07 mg、537.20 umol)を加えた。混合物を、80℃にて1時間撹拌した。LCMSは、所望のマスを示した。反応混合物を酢酸エチル(20 mL)およびH
2O(20 mL)に分配した。有機相を分離し、水(20 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、さらに精製することなく16cを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
29Cl
2N
5O
4) m/z 498.2、LCMS実測値:m/z 498.2。
【0339】
tert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(16d)
THF(2 mL)中の(Z)-tert-ブチル(2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)エチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)カルバメート(16c)(26 mg、52.17 umol)の溶液に、DSC(17.37 mg、67.82 umol)およびTEA(10.56 mg、104.33 umol)を加えた。混合物を、60℃にて16時間撹拌した。室温に冷却後、反応混合物を減圧濃縮した。残渣をプレパラティブTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により精製して、16dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
23H
27Cl
2N
5O
5) m/z 524.1、LCMS実測値:m/z 524.1。
【0340】
3-(((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(実施例16)
EtOAc(1 mL)中のtert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(16d)(24 mg、45.77 umol)の溶液に、EtOAc/HCl(4 M、11.44 uL)を加えた。混合物を、20℃にて2時間撹拌した。LCMSは、所望のマスを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(FA)により精製して、実施例16を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
18H
19Cl
2N
5O
3) m/z 424.1、LCMS実測値:m/z 424.1。
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.10 - 7.06(m、1H)、6.76(s、2H)、4.27(s、2H)、4.16(s、2H)、3.70 - 3.67(m、3H)、3.14 - 3.06(m、1H)、1.15(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0341】
実施例17:N-(3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化76】
【0342】
(4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)(6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)メタノン(17a)
CH
3CN(20 mL)中の2-(4-アミノ-2,6-ジクロロ-フェニル)-2-(6-クロロ-5-イソプロピル-ピリダジン-3-イル)アセトニトリル(13d)(0.9 g、2.53 mmol)の溶液に、20℃にてt-BuOK(1 M、2.40 mL)を加えた。そして、混合物を、20℃にて0.5時間撹拌した。次に、混合物を0℃に冷却し、H
2O
2(573.85 mg、5.06 mmol、486.31 uL、30%純度)を混合物に滴下した。次に、混合物を、0℃にて0.5時間撹拌し、20℃にてさらに2時間撹拌した。次に、飽和Na
2SO
3溶液(5 mL)を混合物に加え、混合物を、20℃にて1時間撹拌した。次に、混合物を減圧濃縮して、CH
3CNを除去した。残渣を、EtOAcで抽出した(10 mL×2)。合わせた有機層を、塩水(5 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残渣を、カラムシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=30:1〜5:1)により精製して、17aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
12Cl
3N
3O) m/z 344.0、LCMS実測値:m/z 344.0/346.0;
1HNMR(400 MHz、DMSO-d
6)δ 8.24(s、1 H)6.67(s、2 H)6.21(s、2 H)3.18 - 3.31(m、1 H)2.50(br s、5 H)1.27 - 1.39(m、6 H)。
【0343】
2-(3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(17b)
HOAc(10 mL)中の(4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)(6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)メタノン(17a)(260 mg、797.11 umol)の溶液に、NaOAc(326.94 mg、3.99 mmol)およびイソベンゾフラン-1,3-ジオン(129.87 mg、876.82 umol)を加えた。混合物を、120℃にて1時間撹拌した。LCMSは、所望のマスを示した。混合物を減圧濃縮し、残渣をH
2O(50 mL×2)およびNaHCO
3(50 mL×2)中で希釈した。次に、混合物を、酢酸エチル(30 mL×2)で抽出した。合わせた有機層を減圧濃縮した。残渣をプレパラティブTLCにより精製して、17bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
15Cl
2N
3O
4) m/z 456.0、LCMS実測値:m/z 456.0。
【0344】
2-(3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(17c)
DMF-DMA(30 mL)中の2-(3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(17b)(250 mg、547.91 umol)の溶液に、混合物を、110℃にて3.5時間撹拌した。LCMSは、所望のマスを示した。反応混合物をH
2O 30 mL×2およびEtOAc 30 mL×2に分配した。有機相を減圧濃縮して、17cを得た。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
23H
17Cl
2N
3O
4) m/z 470.1、LCMS実測値:m/z 470.1。
【0345】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンゾイル)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(17d)
MeOH(2 mL)中の2-(3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(17c)(200 mg、425.26 umol)の溶液に、N-ブチルアミン(190.39 mg、1.28 mmol、204.72 uL)を加えた。混合物を、70℃にて0.5時間撹拌した。LCMSは、所望のマスを示した。混合物を、減圧濃縮した。残渣をプレパラティブTLCにより精製して、 17dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
15H
15Cl
2N
3O
2) m/z 340.1、LCMS実測値:m/z 340.1;
1HNMR(400 MHz、CD3OD)δ 7.85(d、J=0.9 Hz、1H)、6.64(s、2H)、3.76 - 3.72(m、4H)、3.22 - 3.14(m、1H)、1.29 - 1.26(m、7H)。
【0346】
N-(3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例17)
THF(5 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンゾイル)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(17d)(20 mg、58.79 umol)の溶液に、TEA(17.85 mg、176.36 umol)および5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(13.10 mg、88.18 umol)を加えた。混合物を、25℃にて0.5時間撹拌した。LCMSは、所望のMSが検出されることを示した。反応混合物に25℃にてMeOH 1 mLを加えてクエンチし、次に、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、HPLCによってチェックし、プレパラティブHPLC(カラム:Waters Xbridge 150×25 5u;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-ACN];B%:20%-40%、10分)により精製して、実施例17を得た。MS質量の計算値:[M+1]+(C18H15Cl2N5O5) m/z 452.0、LCMS実測値:m/z 452.0;
1H NMR(400 MHz、CD3OD)δ 7.94(br s、2H)、7.93(br d、J=2.9 Hz、1H)、3.73(s、3H)、3.26 - 3.11(m、1H)、1.30(br d、J=6.7 Hz、6H)。
【0347】
実施例18:3-(((3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン
【化77】
【0348】
2-((3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)アミノ)アセトニトリル(18a)
MeCN(2 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンゾイル)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(72 mg、211.64 umol)(17d)の溶液に、2-ブロモアセトニトリル(126.93 mg、1.06 mmol、70.52 uL)、NaI(63.45 mg、423.28 umol)およびK
2CO
3(58.50 mg、423.28 umol)を加えた。混合物を、100℃にて13時間撹拌した。反応混合物を、酢酸エチル(20 mL×2)およびH
2O(20 mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(20 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、18aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
16Cl
2N
4O
2) m/z 379.1、LCMS実測値:m/z 379.2;
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.84(d、J=0.7 Hz、1H)、6.68(s、2H)、4.16(d、J=6.8 Hz、2H)、3.77(s、3H)、3.27 - 3.19(m、1H)、1.28(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0349】
tert-ブチル(シアノメチル)(3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)カルバメート(18b)
THF(3 mL)中の2-((3、5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)アミノ)-アセトニトリル(18a)(53 mg、139.75 umol)の溶液にDMAP(17.07 mg、139.75 umol)およびBoc
2O(274.51 mg、1.26 mmol、288.95 uL)、を加えた。混合物を、25℃にて5分間撹拌した。混合物を、酢酸エチル(10 mL×2)およびH
2O(10 mL×2)に分配した。合わせた有機相を、塩水(10 mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、18bを得た。
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.87 - 7.84(m、1H)、7.35(s、2H)、4.52(s、2H)、3.75(s、3H)、3.28 - 3.19(m、1H)、1.54(s、9H)、1.29(d、J=7.0 Hz、6H)。
【0350】
(Z)-tert-ブチル(2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)エチル)(3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)カルバメート(18c)
DMF(3 mL)中のtert-ブチル(シアノメチル)(3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)カルバメート(18b)(32 mg、66.76 umol)の溶液に、NH
2OH・HCl(37.11 mg、534.05 umol)およびNaOAc(27.38 mg、333.78 umol)を加えた。混合物を、80℃にて1時間撹拌した。室温に冷却後、反応混合物を減圧濃縮して、DMFを除去した。残渣を酢酸エチル(10 mL)およびH
2O(3 mL)に2回分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、18cを得た。生成物をさらに精製することなく直接次のステップに用いた。
【0351】
tert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(18d)
THF(3 mL)中の(Z)-tert-ブチル(2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)エチル)(3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)カルバメート(32 mg、62.45 umol)(18c)の溶液に、DSC(20.80 mg、81.19 umol)およびTEA(12.64 mg、124.91 umol、17.39 uL)を加えた。混合物を、60℃にて13時間撹拌した。LCMSは、所望のマスを示した。反応混合物を、酢酸エチル 20 mL×2およびH
2O 20 mL×2で抽出した。合わせた有機層を、塩水20 mLで洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、18dを黄色固体で得た。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
23H
25Cl
2N
5O
6) m/z 538.1、LCMS実測値:m/z 438.2/538.2。
【0352】
3-(((3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(実施例18)
EtOAc/HCl(2 M、2 mL)中のtert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-カルボニル)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(18d)(22 mg、40.86 umol)の溶液。混合物を、25℃にて1時間撹拌した。LCMSは、所望のマスを示した。混合物を減圧濃縮した。残渣を、プレパラティブHPLC(FA)により精製して、実施例18を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
18H
17Cl
2N
5O
4) m/z 438.1、LCMS実測値:m/z 438.2;
1H NMR(400 MHz、MeOD)δ 7.86(s、1H)、6.78 - 6.71(m、2H)、4.32(s、2H)、3.72(s、3H)、3.18(td、J=6.8、13.7 Hz、1H)、1.27(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0353】
スキームD:6-((4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)チオ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(19h)
【化78】
【0354】
O-(2,6-ジクロロ-4-ニトロフェニル)ジメチルカルバモチオエート(19a)
DMF(20 mL)中の2,6-ジクロロ-4-ニトロフェノール(1 g、4.81 mmol)の溶液に、NaH(288.44 mg、7.21 mmol、60%純度)を加えた。次に、混合物を、20℃にて1時間撹拌した。次に、N,N-ジメチルカルバモチオイルクロリド(950.81 mg、7.69 mmol)混合物を加えた。混合物を、20℃にて16時間撹拌した。混合物を、EtOAcで抽出した(20 mL×2)。合わせた有機層を、塩水(15 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残渣を、カラムシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=20:1〜5:1)により精製して、19aを得た。
1HNMR(400MHz、CDCl
3)δ 8.28(s、2H)3.50(s、3H)3.44(s、3H)。
【0355】
S-(2,6-ジクロロ-4-ニトロフェニル)ジメチルカルバモチオエート(19b)
O-(2,6-ジクロロ-4-ニトロフェニル)ジメチルカルバモチオエート(19a)(0.9 g、3.05 mmol)をフラスコに加え、200℃にて4時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを示した。混合物を、20℃に冷却して、19bを得た。粗反応生成物を直接次のステップに用いた。
1H NMR(400 MHz、DMSO-d
6)δ 8.44(s、2H)3.13(br s、3H)2.95(br s、3H)。
【0356】
O-(2,6-ジクロロ-4-ニトロフェニル)ジメチルカルバモチオエート(19c)
AcOH(10 mL)、2-propanol(20 mL)およびH
2O(10 mL)中のS-(2,6-ジクロロ-4-ニトロフェニル)ジメチルカルバモチオエート(19b)(0.8 g、2.71 mmol)の溶液に、Fe(1.06 g、18.97 mmol)を加えた。次に、混合物を、95℃にて2時間撹拌した。混合物を、20℃に冷却し、混合物にpH=8〜9になるまで飽和NaHCO
3溶液を加え、ろ過した。次に、ろ液を減圧濃縮して、大部分の溶媒を除去した。次に、残渣を、H
2O(50 mL)およびEtOAc(50 mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、19cを得た。生成物を直接次のステップに用いた。
1HNMR(400 MHz、CDCl
3)δ 6.73(s、2H)3.98(br s、2H)2.90 - 3.25(m、6H)。
【0357】
4-アミノ-2,6-ジクロロベンゼンチオール(19d)
EtOH(20 mL)中のO-(2,6-ジクロロ-4-ニトロフェニル)ジメチルカルバモチオエート(19c)(0.7 g、2.64 mmol)の溶液に、KOH(3 M、20 mL)を加えた。次に、混合物を100℃にて16時間還流した。LCMSは、反応の完了を示した。混合物を、20℃に冷却し、混合物にpH=2〜3になるまでHCl溶液(1M)を加えた。混合物を、EtOAcで抽出した(50 mL)。有機層を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、19dを得た。生成物を直接次のステップに用いた。
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.27(s、2H)6.70(s、2H)4.23(s、1H)3.70(br s、2H)。
【0358】
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)チオ)アニリン(19e)
DMSO(15 mL)中の4-アミノ-2,6-ジクロロベンゼンチオール(19d)(520 mg、2.68 mmol)および3,6-ジクロロ-4-イソプロピルピリダジン(1a)(511.90 mg、2.68 mmol)の溶液に、K
2CO
3(1.11 g、8.04 mmol)を加えた。次に、混合物を、95℃にて16時間撹拌した。室温に冷却した後、混合物を水(50 mL)で希釈し、EtOAc(50 mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(30 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残渣をプレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により精製して、19eを得た。
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ ppm 7.01(s、1H)6.78(s、2H)4.10(br s、2H)3.14 - 3.27(m、1H)1.23(d、J=6.84 Hz、6H)。
【0359】
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)チオ)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(19f)
HOAc(8 mL)中の3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)チオ)アニリン(19e)(1 g、2.87 mmol)およびイソベンゾフラン-1,3-ジオン(424.79 mg、2.87 mmol)の混合物に、NaOAc(1.18 g、14.34 mmol)を加えた。混合物を、120℃にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、AcOHを除去した。固体を水に溶解し、NaHCO
3(10 mL)でpHを9に調節した。次に、混合物を酢酸エチル(30 mL)に2回分配した。合わせた有機相を、塩水(10 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。固体を、酢酸エチル(10 mL)および石油エーテル(50 mL)中で撹拌し、次に、ろ過し、乾燥して、を得た19f。生成物をさらに精製することなく直接次のステップに用いた。
1H NMR(400 MHz、DMSO)δ 8.00 - 8.05(m、2 H)7.93 - 7.97(m、2 H)7.84(s、2 H)7.32(d、J=0.86 Hz、1 H)3.01(quin、J=6.79 Hz、1 H)1.14(d、J=6.85 Hz、6 H)。
【0360】
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)チオ)-フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(19g)
DMF-DMA(8 mL)中の2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)チオ)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(19f)(955 mg、2.07 mmol)の溶液を、120℃にて16時間撹拌した。混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を酢酸エチル(10 mL)およびH
2O(3 mL)に2回分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、19gを得た。生成物をさらに精製することなく直接次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
17Cl
2N
3O
3S) m/z 474.0、LCMS実測値:m/z 474.0。
【0361】
6-((4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)チオ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(19h)
MeOH(2 mL)中の2-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)チオ)-フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(19g)(980 mg、2.07 mmol)およびブタン-1-アミン(453.29 mg、6.20 mmol、612.55 uL)の混合物を、70℃にて1時間撹拌した。混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、19hを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
15Cl
2N
3OS) m/z 344.0、LCMS実測値:m/z 344.1;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 6.85(d、J=0.73 Hz、1 H)6.80(s、2 H)3.64(s、3 H)3.09(qd、J=7.01、6.48 Hz、1 H)1.12(d、J=6.97 Hz、6 H)。
【0362】
実施例19:3-(((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)スルホニル)フェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン
【化79】
【0363】
2-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)チオ)フェニル)アミノ)アセトニトリル(19i)
ACN(3 mL)中の6-((4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)チオ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(19h)(420 mg、1.22 mmol)の溶液に、2-ブロモアセトニトリル(731.69 mg、6.10 mmol、406.49 uL)、K
2CO
3(337.23 mg、2.44 mmol)およびNaI(365.75 mg、2.44 mmol)を加えた。混合物を、100℃にて16時間撹拌した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、パッドケーキをEtOAc(10 mL×3)で洗浄した。合わせたろ液を濃縮乾固して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、19iを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
16Cl
2N
4OS) m/z 383.3、LCMS実測値:m/z 383.0;
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 6.82(s、2H)6.79(d、J=0.73 Hz、1H)4.39(d、J=6.85 Hz、1H)4.12 - 4.24(m、2H)3.77(s、1H)3.67(s、3H)3.11 - 3.20(m、1H)1.16(d、J=6.85 Hz、6H)。
【0364】
tert-ブチル(シアノメチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)チオ)フェニル)カルバメート(19j)
THF(3 mL)中の2-((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)チオ)フェニル)アミノ)アセトニトリル(19i)(420 mg、1.10 mmol)の溶液に、DMAP(133.87 mg、1.10 mmol)およびBoc
2O(717.45 mg、3.29 mmol)を25℃にて加えた。混合物を、25℃にて20分間撹拌した。混合物を、酢酸エチル 10 mLおよびH
2O 3 mLに2回分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により精製して、19jを得た。
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.46(s、2H)6.84(s、1H)4.53(s、2H)3.64(s、3H)3.18(dt、J=13.66、6.80 Hz、1H)1.53(s、9H)1.18(d、J=6.85 Hz、6H)。
【0365】
(Z)-tert-ブチル(2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)エチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)チオ)フェニル)カルバメート(19k)
DMF(3 mL)中のtert-ブチル(シアノメチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)チオ)フェニル)カルバメート(19j)(250 mg、517.16 umol、1当量)の溶液に、NH
2OH・HCl(287.50 mg、4.14 mmol、8当量)およびNaOAc(339.38 mg、4.14 mmol、8当量)を25℃にて加えた。混合物を、80℃にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、DMFを除去した。残渣を、水で希釈し(5 mL)、酢酸エチル(15 mL、2回)で抽出した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、19kを得た。
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.99(s、1H)7.60(s、2H)7.05(d、J=0.66 Hz、1H)4.31(s、2H)3.59(s、3H)3.11(dt、J=13.67、6.84 Hz、1H)1.49(s、9H)1.17(d、J=7.06 Hz、6H)。
【0366】
tert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)チオ)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(19l)
THF(4 mL)中の(Z)-tert-ブチル(2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)エチル)(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)チオ)フェニル)カルバメート(19k)(220 mg、425.99 umol)の溶液に、DSC(141.86 mg、553.79 umol)およびTEA(86.21 mg、851.99 umol、118.59 uL)を加えた。混合物を、60℃にて16時間撹拌した。混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、DCM:MeOH=10:1)により精製して、19lを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
25Cl
2N
5O
5S) m/z 542.4、LCMS実測値:m/z 542.1;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.63(s、2H)7.04(d、J=0.73 Hz、1H)4.82(s、2H)3.58(s、3H)3.07 - 3.15(m、1H)1.48(s、9H)1.16(d、J=6.85 Hz、6H)。
【0367】
tert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)スルホニル)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(19m)
DCM(2 mL)中のtert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)チオ)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(19l)(20 mg、36.87 umol)の溶液に、m-CPBA(37.43 mg、184.35 umol、85%純度)を加えた。次に、混合物を、60℃にて48時間撹拌した。反応混合物に、20℃にてNa
2SO
3(23 mg)を加えてクエンチし、30分間撹拌した。次に、混合物を減圧濃縮して、19mを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
25Cl
2N
5O
7S) m/z 574.4、LCMS実測値:m/z 574.1。生成物をさらに精製することなく直接次のステップに用いた。
【0368】
3-(((3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)スルホニル)フェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(実施例19)
HCl/EtOAc(4 M、2 mL)中のtert-ブチル(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)スルホニル)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(19m)(20 mg、34.82 umol)の溶液を、20℃にて2時間撹拌した。混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Luna C18 100×30 5u;移動相:[水(0.04%HCl)-ACN];B%:20%-50%,11分)により精製して、実施例19を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
17Cl
2N
5O5
S) m/z 474.3、LCMS実測値:m/z 474.0;
1HNMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.74(s、1H)6.83(s、2H)4.38(s、2H)3.72(s、3H)3.13(br d、J=1.71 Hz、1H)1.24(d、J=6.85 Hz、6H)。
【0369】
実施例20:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)スルホニル)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化80】
【0370】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)チオ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(20a)
DCM(5 mL)中の6-((4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)チオ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(19h)(20 mg、58.10 umol)の混合物に、TEA(29.39 mg、290.48 uml、40.43 uL)および5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(8.63 mg、58.10 umol)を加え、混合物を、25℃にて0.2時間撹拌した。反応混合物をH
2O(5 mL)およびEtOAc(5 mL)に分配した。有機相を分離し、塩水(5 mL×3)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。粗生成物を、逆相HPLC(0.1% FA条件)により精製して、20aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
15Cl
2N
5O
4S) m/z 456.0、LCMS実測値:m/z 456.1;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.94 - 8.14(m、2H)7.07(s、1H)3.52 - 3.64(m、3H)3.05 - 3.18(m、1H)1.17(d、J=6.85 Hz、6H)。
【0371】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)スルホニル)-フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例20)
DCM(1 mL)中のN-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)チオ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(20a)(8 mg、17.53 umol)に、MCPBA(21.36 mg、105.19 umol、85%純度)を加え、混合物を、50℃にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(水性アセトニトリル w/TFA)により精製して、実施例20を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
15Cl
2N
5O
6S) m/z 488.0、LCMS実測値:m/z 488.1;
1HNMR(400 MHz、DMSO)δ 11.40 - 11.66(m、1 H)8.09 - 8.13(m、2 H)7.72 - 7.75(m、1 H)3.62 - 3.65(m、3 H)3.08 - 3.11(m、1 H)1.16 - 1.21(m、6 H)。
【0372】
スキームE:6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-シクロプロピルピリダジン-3(2H)-オン(21e)
【化81】
【0373】
3,6-ジクロロ-4-シクロプロピルピリダジン(21a)
H
2SO
4(9.88 g、100.69 mmol)を、H
2O(100 mL)中の3,6-ジクロロピリダジン(5 g、33.56 mmol)、シクロプロパンカルボン酸(2.89 g、33.56 mmol)およびAgNO
3(5.70 g、33.56 mmol)の溶液に60℃にて加え、次に、H
2O(100 mL)中の過硫酸アンモニウム(22.98 g、100.69 mmol)を、70℃にて混合物に加え、得られる混合物を、70℃にて30分間撹拌し、混合物を、酢酸エチル(100 mL×2)で抽出し、合わせた有機相を、塩水(100 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、濃縮し、残渣を、MPLC(silica gel、石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製して、21aを得た。
1HNMR(400 MHz、CD
3Cl)δ 6.94(s、1H)、2.27 - 2.14(m、1H)、1.37 - 1.23(m、2H)、0.91 - 0.77(m、2H)。
【0374】
2-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)-2-(6-クロロ-5-シクロプロピルピリダジン-3-イル)アセトニトリル(21b)
THF(10 mL)中の3,6-ジクロロ-4-シクロプロピルピリダジン(21a)(0.4 g、2.12 mmol)および2-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)アセトニトリル(13c)(467.96 mg、2.33 mmol)の溶液に、t-BuOK(1 M、4.23 mL)を60℃にて滴下し、得られる混合物を、60℃にて40分間撹拌した。冷却後、混合物を酢酸エチル(20 mL)で希釈し、水(20 mL)で洗浄し、有機相を硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、濃縮し、残渣をシリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により精製して、21bを得た。
1H NMR(400 MHz、DMSO-d
6)δ 7.00(s、1H)、6.71 - 6.68(m、2H)、6.46(s、1H)、6.02(s、2H)、2.22 - 2.14(m、1H)、1.25 - 1.19(m、2H)、0.88 - 0.75(m、2H)。
【0375】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンゾイル)-4-シクロプロピルピリダジン-3(2H)-オン(21c)
ジオキサン(5 mL)およびH
2O(10 mL)中の2-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)-2-(6-クロロ-5-シクロプロピルピリダジン-3-イル)アセトニトリル(21b)(365 mg、1.03 mmol)の溶液に、KOH(1.16 g、20.64 mmol)を加えた。混合物を、O
2下、100℃にて16時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主要ピークを示した。反応混合物を減圧濃縮して、ジオキサンを除去した。残渣を、2MHCl水溶液で希釈して、pH=5-7に調節し、EtOAc(20 mL×4)で抽出した。合わせた有機層を、塩水20 mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、21cを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
11Cl
2N
3O
2) m/z 324.0、LCMS実測値:m/z 324.1。
【0376】
6-((4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-4-シクロプロピルピリダジン-3(2H)-オン(21d)
MeOH(5 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンゾイル)-4-シクロプロピルピリダジン-3(2H)-オン(21c)(100 mg、308.49 umol)の溶液に、NaBH
4(116.70 mg、3.08 mmol)を0℃にて加えた。混合物を、15℃にて16時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを検出した。反応混合物を減圧濃縮して、MeOHを除去した。残渣を、水で希釈し(5 mL)、EtOAc(10 mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(5 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、酢酸エチル:石油エーテル =2:1、TLC)により精製して、21dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
13Cl
2N
3O
2) m/z 326.1、LCMS実測値:m/z 326.1;
1H NMR(400 MHz、DMSO-d
6)δ 12.58(s、1H)、7.16(s、1H)、6.54(s、2H)、6.07 - 6.05(m、1H)、6.02 - 6.00(m、1H)、5.64(s、2H)、2.12 - 2.07(m、1H)、1.01(br dd、J=2.8、8.5 Hz、2H)、0.81(br t、J=6.0 Hz、2H)。
【0377】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-シクロプロピルピリダジン-3(2H)-オン(21e)
TFA(1 mL)およびDCE(5 mL)中の6-((4-アミノ-2,6-ジクロロフェニル)(ヒドロキシ)メチル)-4-シクロプロピルピリダジン-3(2H)-オン(21d)(50 mg、153.29 umol)の溶液に、Et
3SiH(89.12 mg、766.46 umol)を加えた。混合物を、50℃にて6時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する1つの主要なピークを示した。反応混合物を飽和NaHCO
3(5 mL)で希釈し、DCM(10 mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(5 mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO2、酢酸エチル:石油エーテル =2:1;TLC)により精製して、21eを得た。MS質量の計算値:[M+1]+(C
14H
13Cl
2N
3O) m/z 310.0、LCMS実測値:m/z 310.1;1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 10.39(br s、2H)、6.68(s、2H)、6.64(s、1H)、4.10(s、2H)、2.19 - 2.14(m、1H)、1.12 - 1.06(m、2H)、0.85 - 0.79(m、2H)。
【0378】
実施例21:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化82】
【0379】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例21)
DCM(2 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-シクロプロピルピリダジン-3(2H)-オン(21e)(16 mg、51.58 umol)の溶液に、TEA(15.66 mg、154.75 umol)および5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(11.49 mg、77.37 umol)を加えた。混合物を、25℃にて0.5時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Xtimate C18 150×25mm×5um;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-ACN];B%:20%-40%、10分)により精製して、実施例21を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
13Cl
2N
5O
4) m/z 422.0、LCMS実測値:m/z 422.0;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.86(s、2H)、6.88(s、1H)、4.23(s、2H)、2.15 - 2.06(m、1H)、1.10 - 1.04(m、2H)、0.85 - 0.79(m、2H)。
【0380】
実施例22:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化83】
【0381】
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(22a)
AcOH(3 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-シクロプロピルピリダジン-3(2H)-オン(21e)(44 mg、141.85 umol)の溶液に、イソベンゾフラン-1,3-ジオン(22.06 mg、148.95 umol)を加えた。混合物を、120℃にて2時間撹拌した。TLCは、1つの新規なスポットが形成されることを示した。反応混合物を減圧濃縮して、AcOHを除去した。残渣を、水2 mLで希釈しNaHCO
3飽和水溶液を加えてpH=9〜10にした。懸濁液を、EtOAc 20 mL(5mL×4)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、22aを得、黄色油状物として、さらに精製することなく次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
15Cl
2N
3O
3) m/z 440.1、LCMS実測値:m/z 440.1。
【0382】
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(22b)
DMF-DMA(5 mL)中の2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(22a)(70 mg、158.99 umol)の溶液を、脱気し、窒素で3回パージし、次に、混合物を、窒素雰囲気下、100℃にて3時間撹拌した。LCMSは、22aが完全に消費されること、および所望のMSを有する1つの主要なピークを示した。反応混合物を減圧濃縮して、DMF-DMAを除去し、次に、混合物は、残渣を得た。残渣を、H
2O 5 mLで希釈しEtOAc20 mL(5 mL×4)で抽出した。合わせた有機層を、塩水5 mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、22bを得、明黄色ガム状物として、さらに精製することなく次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
23H
17Cl
2N
3O
3) m/z 454.1、LCMS実測値:m/z 454.0。
【0383】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-シクロプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(22c)
MeOH(3 mL)中の2-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(22b)(100 mg、154.08 umol)の溶液に、N-ブチルアミン(33.81 mg、462.24 umol)を加えた。混合物を、70℃にて0.5時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを検出した。反応混合物を減圧濃縮して、溶媒を除去した。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル;TLC)により精製して、22cを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
15H
15Cl
2N
3O) m/z 324.1、LCMS実測値:m/z 324.0;
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 6.70 - 6.65(m、2H)、6.48(s、1H)、4.07(s、2H)、3.79(br s、2H)、3.74(s、3H)、2.24 - 2.13(m、1H)、1.07 - 0.99(m、2H)、0.75 - 0.66(m、2H)。
【0384】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例22)
DCM(2 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロベンジル)-4-シクロプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(22c)(10 mg、30.84 umol)の溶液に、TEA(9.36 mg、92.53 umol、12.88 uL)および5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(6.87 mg、46.27 umol)を加えた。混合物を、25℃にて0.5時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、HPLCによってチェックし、プレパラティブHPLC(カラム:Waters Xbridge 150×25 5u;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-ACN];B%:5%-35%、14分)により精製して、実施例22を白色固体で得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
18H
15Cl
2N
5O
4) m/z 436.0、LCMS実測値:m/z 436.0;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.87(s、2H)、6.85(s、1H)、4.24(s、2H)、3.65(s、3H)、2.20 - 2.09(m、1H)、1.11 - 1.04(m、2H)、0.83 - 0.75(m、2H)。
【0385】
実施例23:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化84】
【0386】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例23)
THF(140 mL)中の3-(4-アミノ-2,6-ジクロロ-フェノキシ)-5-イソプロピル-1H-ピリダジン-6-オン(8b)(13.7 g、43.61 mmol)の溶液に、TEA(13.24 g、130.82 mmol)および5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(9.71 g、65.41 mmol)を加えた。混合物を、20℃にて0.5時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有するピークを示した。反応混合物を減圧濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、EtOAc(100 mL)で80℃にて30分間トリチュレートし、次に、20℃に冷却した。懸濁物をろ過し、ろ過ケーキをEtOAc(5 mL×3)で洗浄し、濃縮乾固して、実施例23を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
13Cl
2N
5O
5) m/z 426.0、LCMS実測値:m/z 426.0;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.92(s、2H)、7.33(d、J=0.9 Hz、1H)、3.21 - 3.13(m、1H)、1.29(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0387】
実施例24:N-(6-クロロ-7-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化85】
【0388】
6-クロロ-7-(6-クロロ-5-イソプロピル-ピリダジン-3-イル)オキシ-インダン-4-アミン(24a)
DMA(15 mL)中の7-アミノ-5-クロロ-インダン-4-オール(0.39 g、2.12 mmol)、3,6-ジクロロ-4-イソプロピル-ピリダジン(1a)(405.77 mg、2.12 mmol)、CuI(40.45 mg、212.38 umol)およびK
2CO
3(440.28 mg、3.19 mmol)をN
2で脱気し、次に、N
2下、100℃に16時間加熱した。LCMSは反応の完了および所望のMSが検出されることを示した。混合物を、セライトパッドでろ過し、酢酸エチル(20 mL×2)で洗浄した。合わせた有機相を、塩水(20 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により精製して、24aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
17Cl
2N
3O) m/z 338.1、LCMS実測値:m/z 338.1。
1HNMR(400 MHz、DMSO-d
6)δ 7.53(s、1H)、6.56(s、1H)、5.15(br s、2H)、3.14(td、J=6.8、13.6 Hz、1H)、2.68(br t、J=7.3 Hz、2H)、2.60(br t、J=7.4 Hz、2H)、2.03 - 1.95(m、2H)、1.27(d、J=6.7 Hz、6H)。
【0389】
2-[6-クロロ-7-[(5-イソプロピル-6-オキソ-1H-ピリダジン-3-イル)オキシ]インダン-4-イル]イソインドリン-1,3-ジオン(24b)
NaOAc(101.87 mg、1.24 mmol)中の6-クロロ-7-(6-クロロ-5-イソプロピル-ピリダジン-3-イル)オキシ-インダン-4-アミン(24a)(120 mg、354.79 umol)およびイソベンゾフラン-1,3-ジオン(52.55 mg、354.79 umol)の混合物に、AcOH(1 mL)を加えた。混合物を、120℃にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、AcOHを除去した。固体を水に溶解し、NaHCO
3(10 mL)でpHを9に調節した。次に、混合物を酢酸エチル(30 mL)に2回分配した。合わせた有機相を、塩水(10 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、24bを得た。生成物を精製することなく直接次のステップに使用した。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
24H
20ClN
3O
4) m/z 450.1、LCMS実測値:m/z 450.2。
【0390】
2-[6-クロロ-7-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-ピリダジン-3-イル)オキシ-インダン-4-イル]イソインドリン-1,3-ジオン(24c)
DMFDMA(2 mL)中の2-[6-クロロ-7-[(5-イソプロピル-6-オキソ-1H-ピリダジン-3-イル)オキシ]インダン-4-イル]イソインドリン-1,3-ジオン(24b)(150 mg、333.42 umol)の溶液を、80℃にて2時間撹拌した。混合物を減圧濃縮した。残渣を酢酸エチル10 mLおよびH
2O3 mLに2回分配した。合わせたろ液を水(20 mL)で洗浄し、有機相を濃縮して、24cを得、粗生成物を次のステップに直接用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
25H
22ClN
3O
4) m/z 464.1、LCMS実測値:m/z 464.2。
【0391】
6-(7-アミノ-5-クロロ-インダン-4-イル)オキシ-4-イソプロピル-2-メチル-ピリダジン-3-オン(24d)
MeOH(2 mL)中の2-[6-クロロ-7-(5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-ピリダジン-3-イル)オキシ-インダン-4-イル]イソインドリン-1,3-ジオン(24c)(100 mg、215.56 umol)およびN-ブチルアミン(15.77 mg、215.56 umol)の混合物を、25℃にて1時間撹拌した。混合物を減圧濃縮した。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル /酢酸エチル=1:1)により精製して、24dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
20ClN
3O
2) m/z 334.1、LCMS実測値:m/z 334.1。
【0392】
N-(6-クロロ-7-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)-2,3-ジヒドロ-1H-インデン-4-イル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例24)
THF(5 mL)中の24d(10 mg、29.96 umol、1当量)の溶液に、TEA(9.09 mg、89.87 umol、12.51 uL)および5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(6.67 mg、44.94 umol)を加えた。混合物を、25℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物に25℃にてMeOH(1 mL)を加えてクエンチし、次に、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をHPLCによりチェックし、次に、プレパラティブHPLC(カラム:Luna C18 100×30 5u;移動相:[水(0.04%HCl)-ACN];B%:35%-60%、12分)により精製して、実施例24を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
20H
20ClN
5O
5) m/z 446.1、LCMS実測値:m/z 446.2;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.55(s、1H)、7.27(s、1H)、3.50(s、3H)、3.20 - 3.12(m、1H)、2.94(br t、J=7.4 Hz、2H)、2.87(br t、J=7.3 Hz、2H)、2.17 - 2.12(m、2H)、1.27(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0393】
実施例25:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化86】
【0394】
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン(25a)
DMA(5 mL)中の3,6-ジクロロ-4-シクロプロピル-ピリダジン(1 g、5.29 mmol)(21a)、4-アミノ-2,6-ジクロロ-フェノール(941.67 mg、5.29 mmol)、K
2CO
3(1.10 g、7.93 mmol)およびCuI(201.49 mg、1.06 mmol)を脱気し、次に、N
2下、100℃に16時間加熱した。固体をろ去し、ろ液に水(20 mL)を加え、酢酸エチル(15 mL×2)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(20 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣を、シリカゲルクロマトグラフィー(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製して、25aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
13H
10Cl
3N
3O) m/z 330.0、LCMS実測値:m/z 329.9/331.9;
【0395】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(25b)
THF(2 mL)中の5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボン酸(11.80 mg、90.75 umo)の溶液に、一滴のDMFを加え、次に、(COCl)
2(11.52 mg、90.75 umol、7.94 uL、1.5当量)を0℃にて加え、混合物を、25℃にて1時間撹拌した、溶液を、DCM(3 mL)中の3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン(25a)(20 mg、60.50 umol)およびTEA(18.37 mg、181.50 umol、25.26 uL)の混合物に25℃にて加え、得られる混合物を、25℃にて30分間撹拌した。混合物を濃縮し、残渣をプレパラティブTLC(ジクロロメタン:メタノール=10:1)により精製して、25bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
10Cl
3N
5O
4) m/z 442.0、LCMS実測値:m/z 442.0。
【0396】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-シクロプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例25)
HOAc(3 mL)中のN-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-シクロプロピルピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(25b)(30 mg、67.78 umol)およびNaOAc(33.36 mg、406.65 umol)の混合物を110℃に16時間加熱した。混合物を、濃縮した。残渣を、プレパラティブHPL(中性)Cにより精製して、実施例25を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
11Cl
2N
5O
5) m/z 424.2、LCMS実測値:m/z 424.2;
1H NMR(400 MHz、MeOD)δ 7.92(s、2H)、7.03(s、1H)、2.28 - 2.18(m、1H)、1.23 - 1.14(m、2H)、1.04 - 0.94(m、2H)。
【0397】
実施例26:N-(3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化87】
【0398】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロ-3-フルオロフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(26a)
CH
3CN(200 mL)およびTHF(60 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロ-フェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチル-ピリダジン-3-オン(1e)(20 g、60.94 mmol)の懸濁液に、窒素雰囲気下、NaHCO
3(15.36 g、182.82 mmol)を加えた。得られる溶液に、セレクトF(21.59 g、60.94 mmol)を30分かけて少しずつ加えた。混合物を、20℃にて16時間撹拌した。反応混合物をH
2O 200 mLおよびEtOAc 300 mLに分配した。有機相を分離し、塩水(100 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル /酢酸エチル=4/1〜1/1;TLC)により精製して、26aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
14Cl
2FN
3O
2) m/z 346.0、LCMS実測値:m/z 346.0;
1HNMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.02(s、1H)、6.80(d、J=8.8 Hz、1H)、3.89(br s、2H)、3.53(s、3H)、3.24(quind、J=6.8、13.5 Hz、1H)、1.26(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0399】
N-(3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例26)
THF(130 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロ-3-フルオロ-フェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチル-ピリダジン-3-オン(26a)(13 g、37.55 mmol)の溶液に、TEA(11.40 g、112.66 mmol)および5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(8.37 g、56.33 mmol)を加えた。混合物を、20℃にて0.5時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有するピークを示した。混合物を、1M HClで希釈して、pH 6-7に変更し、EtOAcで抽出した 300 mL(100 mL×3)。合わせた有機層を、塩水150 mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過して、明黄色液体を得た。明黄色液体を減圧濃縮して、固体が溶解するまで溶媒を除去した。混合物を、20℃にて1時間撹拌し、ろ過して、実施例26を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
14Cl
2FN
5O
5) m/z 458.0、LCMS実測値:m/z 458.0;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 8.30(d、J=7.5 Hz、1H)、7.35(s、1H)、3.51(s、3H)、3.24 - 3.12(m、1H)、1.28(d、J=6.8 Hz、6H)。
【0400】
実施例27:3-(((3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン
【化88】
【0401】
2-((3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)アセトニトリル(27a)
ACN(2 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロ-3-フルオロフェノキシ)-4-イソプロピル-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(26a)(20 mg、57.77 umol)の溶液に、2-ブロモアセトニトリル(52.26 mg、435.72 umol、29.03 uL)、K
2CO
3(24.09 mg、174.29 umol)およびNaI(26.12 mg、174.29 umol)を加えた。混合物を、100℃にて20時間撹拌した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、パッドをEtOAc(5 mL×3)で洗浄した。合わせたろ液を濃縮乾固して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、27aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
15Cl
2FN
4O
2) m/z 385.2、LCMS実測値:m/z 385.0;
1HNMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.04(s、1H)6.81(d、J=8.16 Hz、1H)4.38 - 4.50(m、1H)4.21(d、J=7.06 Hz、2H)3.54(s、3H)3.24(dt、J=13.62、6.75 Hz、1H)1.26 - 1.28(m、6H)。
【0402】
tert-ブチル(シアノメチル)(3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(27b)
THF(3 mL)中の2-((3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)アセトニトリル(27a)(20 mg、51.92 umol)の溶液に、DMAP(6.34 mg、51.92 umol)およびBoc
2O(33.99 mg、155.76 umol、35.78 uL)を20℃にて加えた。混合物を、20℃にて20分間撹拌した。混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により精製して、27bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
21H
23Cl
2FN
4O
4) m/z 485.3、LCMS実測値:m/z 485.2;
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.43(br s、1H)7.07(s、1H)4.52(br s、2H)3.52(s、3H)3.26(dt、J=13.66、6.92 Hz、1H)1.25 - 1.47(m、15H)。
【0403】
(Z)-tert-ブチル(2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)エチル)(3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(27c)
DMF(2 mL)中のtert-ブチル(シアノメチル)(3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(27b)(20 mg、41.21 umol)の溶液に、NH
2OH・HCl(22.91 mg、329.67 umol)およびNaOAc(27.04 mg、329.67 umol)を20℃にて加えた。混合物を、80℃にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、DMFを除去した。残渣を酢酸エチル10 mLおよびH
2O 5 mLに2回分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、27cを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
21H
26Cl
2FN
5O
5) m/z 518.4、LCMS実測値:m/z 518.0。
【0404】
tert-ブチル(3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(27d)
THF(3 mL)中の(Z)-tert-ブチル(2-アミノ-2-(ヒドロキシイミノ)エチル)(3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロp-yridazin-3-イル)オキシ)フェニル)カルバメート(27c)(20 mg、38.58 umol)の溶液に、DSC(12.85 mg、50.16 umol)およびTEA(7.81 mg、77.17 umol、10.74 uL)を加えた。混合物を、60℃にて16時間撹拌した。混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、DCM:MeOH=10:1、P1:R
f=0.3)により精製して、27dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
24Cl
2FN
5O
6) m/z 544.4、LCMS実測値:m/z 544.0。
【0405】
3-(((3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)アミノ)メチル)-1,2,4-オキサジアゾール-5(4H)-オン(実施例27)
HCl/EtOAc(2 mL)中のtert-ブチル(3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-((5-イソプロピル-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)((5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-イル)メチル)カルバメート(27d)(8 mg、14.70 umol)の溶液を、20℃にて1.5時間撹拌した。混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Luna C18 100×30 5u;移動相:[水(0.04%HCl)-ACN];B%:30%-60%,12分)により精製して、実施例27を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
16Cl
2FN
5O
4) m/z 444.2、LCMS実測値:m/z 444.0;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.27(s、1H)6.91(d、J=8.33 Hz、1H)4.38(s、2H)3.49(s、3H)3.13 - 3.21(m、1H)1.26(d、J=7.02 Hz、6H)。
【0406】
実施例28:N-(4-((5-(tert-ブチル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化89】
【0407】
4-((5-(tert-ブチル)-6-クロロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロアニリン(28a)
DMSO(5 mL)中の4-(tert-ブチル)-3,6-ジクロロピリダジン(200 mg、0.975 mmol)の溶液に、4-アミノ-2,6-ジクロロフェノール(173.61 mg、0.975 mmol)、K
2CO
3(404.34 mg、2.93 mmol)およびCuI(111.44 mg、0.585 mmol)を加え、混合物を、窒素雰囲気下、90℃にて16時間撹拌した。溶媒をEtOAc(10 mL)およびH
2O(10 mL)で希釈し、EA(10 mL×2)で抽出し、有機層を、塩水(20 mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、有機層を、Na
2SO
4上で乾燥し、減圧濃縮して、粗生成物を得た。粗生成物を、プレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製して、28aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
14Cl
3N
3O) m/z 346.6、LCMS実測値:m/z 346.6;
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 1.51(s、9H)、6.67(s、2H)、7.24(s、1H)。
【0408】
N-(4-((5-(tert-ブチル)-6-クロロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(28b)
THF(2 mL)中の4-((5-(tert-ブチル)-6-クロロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロアニリン(28a)(100 mg、288.48 mmol)の混合物に、DCM(2 mL)中のTEA(87.58 mg、865.45 umol)、5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(64.26 mg、432.73 umol)窒素雰囲気下で加えた。混合物を、N
2下、20℃にて0.5時間撹拌した。混合物を、H
2O(10 mL)に注ぎ入れ、得られる混合物を、EtOAc(10 mL×3)で抽出し、有機層を、塩水(20 mL×2)で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、粗生成物28cを得た。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
14Cl
3N
5O
4) m/z 458.1、LCMS実測値:m/z 458.1。
【0409】
N-(4-((5-(tert-ブチル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例28)
HOAc(10 mL)中のN-(4-((5-(tert-ブチル)-6-クロロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(140 mg、305.2 ummol)の混合物に、NaOAc(125.19 mg、1.53 mmol)を加えた。次に、混合物を、120℃にて16時間撹拌した。溶媒を減圧除去して、粗生成物を得た。粗生成物を、プレパラティブHPLC(H
2O中のCH
3CN、40%)により精製して、実施例28(9.9 mg、7.4%収率)を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
15Cl
2N
5O
5) m/z 440.2、LCMS実測値:m/z 440.2;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 1.44(s、9H)、7.32(s、1H)、7.92(s、2H)。
【0410】
実施例29(P1およびP2):N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(1-ヒドロキシエチル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化90】
【0411】
1-(3,6-ジクロロピリダジン-4-イル)エタノール(29a)
Tol中の3,6-ジクロロ-1,2,4,5-テトラジン(500 mg、3.31 mmol)。(3 mL)の溶液に、ブト-3-イン-2-オール(278.59 mg、3.97 mmol)を加えた。混合物を、110℃にて16時間封管に入れ、撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1、TLC)により精製して、29aを得た。
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.82(d、J=1.0 Hz、1H)、5.14(dq、J=4.2、6.3 Hz、1H)、2.38(d、J=3.4 Hz、1H)、1.56(d、J=6.4 Hz、3H)。
【0412】
3,6-ジクロロ-4-(1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)ピリダジン(29b)
DCM(10 mL)中の1-(3,6-ジクロロピリダジン-4-イル)エタノール(29a)(300 mg、1.55 mmol)およびDHP(653.68 mg、7.77 mmol、710.52 uL)の溶液に、TsOH(13.38 mg、77.71 umol)を加えた。混合物を、20℃にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル /酢酸エチル=5:1、TLCによる)により精製して、29bを得た。
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.77(s、1H)、7.63(s、1H)、5.10(q、J=6.5 Hz、1H)、4.98(q、J=6.6 Hz、1H)、4.81(br d、J=4.6 Hz、1H)、4.47(br s、1H)、3.99 - 3.90(m、1H)、3.67 - 3.53(m、2H)、3.47 - 3.40(m、1H)、1.95 - 1.55(m、12H)、1.53(d、J=6.4 Hz、3H)、1.46(d、J=6.4 Hz、3H)。
【0413】
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)ピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン(29c)
DMSO(5 mL)中の4-アミノ-2,6-ジクロロ-フェノール (167.00 mg、938.13 umol)および3,6-ジクロロ-4-(1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)ピリダジン(29b)(200 mg、721.64 umol)の溶液に、K
2CO
3(299.21 mg、2.16 mmol)およびCuI(82.46 mg、432.98 umol)を加、た脱気し、窒素で3回パージし、次に、混合物を、窒素雰囲気下、90℃にて2時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを有する1つのピークを検出した。反応混合物をH
2O 5 mLで希釈し、エチルアセテート 30 mL(10 mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、塩水10 mLで洗浄し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し
、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1、TLC)により精製して、29cを得た。
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.55(s、1H)、7.37(s、1H)、6.68(s、4H)、5.10(q、J=6.6 Hz、1H)、5.00(q、J=6.4 Hz、1H)、4.90 - 4.85(m、1H)、4.52(t、J=3.6 Hz、1H)、3.96(ddd、J=3.8、7.5、11.2 Hz、1H)、3.81(br d、J=2.4 Hz、4H)、3.65(ddd、J=3.2、8.0、11.3 Hz、1H)、3.61 - 3.54(m、1H)、3.47 - 3.40(m、1H)、1.96 - 1.60(m、12H)、1.55(d、J=6.5 Hz、3H)、1.49(d、J=6.4 Hz、3H)。
【0414】
N-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(29d)
DCM(5 mL)中の3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)ピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン(29c)(250 mg、597.08 umol)の溶液に、TEA(181.26 mg、1.79 mmol、249.32 uL)および5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(133.00 mg、895.63 umol)を加えた。混合物を、25℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、DCM:MeOH=10:1、TLCによる)により精製して、29dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
20H
18Cl
3N
5O
6) m/z 530.0、LCMS実測値:m/z 529.9。
【0415】
1-(6-(2,6-ジクロロ-4-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド)フェノキシ)-3-オキソ-2,3-ジヒドロピリダジン-4-イル)酢酸エチル(29e)
AcOH(3 mL)中のN-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)エチル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(29d)(60 mg、90.44 umol)の溶液に、NaOAc(37.09 mg、452.19 umol)を加えた。混合物を、120℃にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、AcOHを除去し、次に、29eを得、さらに精製することなく次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
13Cl
2N
5O
7) m/z 470.0、LCMS実測値:m/z 470.0。
【0416】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(1-ヒドロキシエチル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例29)
MeOH(3 mL)およびH
2O(0.5 mL)中の1-(6-(2,6-ジクロロ-4-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド)フェノキシ)-3-オキソ-2,3-ジヒドロピリダジン-4-イル)酢酸エチル(29 e)(105 mg、223.30 umol)の溶液に、LiOH.H
2O(18.74 mg、446.60 umol)を加えた。混合物を、25℃にて1時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを検出した。反応混合物を減圧濃縮して、MeOHを除去した。残渣を、6 M HClで希釈して、pH=6-8に変更し、EtOAc(5 mL×4)で抽出し、無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Luna C18 100×30 5u;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-ACN];B%:1%-40%、12分)により精製して実施例29、を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
15H
11Cl
2N
5O
6) m/z 428.0、LCMS実測値:m/z 428.0;
1H NMR(400 MHz、DMSO-d
6)δ 12.28(s、1H)、11.31(s、1H)、7.99(s、2H)、7.40(d、J=1.1 Hz、1H)、5.49(br s、1H)、4.70(q、J=6.1 Hz、1H)、1.33(d、J=6.4 Hz、3H)。
【0417】
(R)-N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(1-ヒドロキシエチル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例29-P1)および(S)-N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(1-ヒドロキシエチル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例29-P2)
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(1-ヒドロキシエチル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例29)をチェックし、キラルSFC(カラム:DAICEL CHIRALPAK AD(250mm×30mm、10um);移動相:[0.1%NH3×H2O MeOH];B%:40%-40%、10分)により精製して、実施例29-P1および実施例29-P2を得た。
【0418】
実施例29-P1:MS質量の計算値:[M+1]
+(C
15H
11Cl
2N
5O
6) m/z 428.0、LCMS実測値:m/z 428.0;
1H NMR(400 MHz、DMSO-d
6)δ 12.26(s、1H)、10.71(br s、1H)、8.06(s、2H)、7.39(d、J=1.3 Hz、1H)、5.49(br d、J=4.4 Hz、1H)、4.74 - 4.66(m、1H)、1.33(d、J=6.6 Hz、3H)。
【0419】
実施例29-P2:MS質量の計算値:[M+1]+(C15H11Cl2N5O6) m/z 428.0、LCMS実測値:m/z 427.9;
1H NMR(400 MHz、DMSO-d
6)δ 12.26(s、1H)、10.74(br s、1H)、8.05(s、2H)、7.39(d、J=1.3 Hz、1H)、5.49(br d、J=4.4 Hz、1H)、4.75 - 4.66(m、1H)、1.33(d、J=6.4 Hz、3H)。
【0420】
実施例30:N-(4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)-3,5-ジメチルフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化91】
【0421】
5-ブロモ-2-(ブロモメチル)-1,3-ジメチルベンゼン(30a)
DCM(30 mL)中の(4-ブロモ-2,6-ジメチルフェニル)メタノールの溶液に、PPh
3(1.83 g、6.97 mmol)を加えた。次に、混合物を0-5℃に冷却した。次に、CBr
4(2.31 g、6.97 mmol)を混合物に少しずつ加えた。次に、混合物を、N
2下、15℃にて0.5時間撹拌した。混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル /酢酸エチル=1/0〜10:1,TLC)により精製して、30aを得た。
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.21(s、2H)4.50(s、2H)2.39(s、6H)。
【0422】
2-(4-ブロモ-2,6-ジメチルフェニル)アセトニトリル(30b)
DMF(30 mL)中の5-ブロモ-2-(ブロモメチル)-1,3-ジメチルベンゼン(30a)(1.26 g、4.53 mmol)の溶液に、NaCN(244.35 mg、4.99 mmol)を15℃にて加えた。次に、混合物を、15℃にて16時間撹拌した。混合物を、酢酸エチル(50 mL)およびNH
4Cl水溶液(20 mL)に2回分配した。合わせた有機相を、塩水(20 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=10:1〜3:1、TLC)により精製して、30bを得た。
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.28(s、2H)3.79(s、2H)2.38(s、6H)。
【0423】
2-(4-ブロモ-2,6-ジメチルフェニル)-2-(6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)アセトニトリル(30c)
THF(10 mL)中の2-(4-ブロモ-2,6-ジメチルフェニル)アセトニトリル(30b)(800 mg、3.57 mmol)および3,6-ジクロロ-4-イソプロピルピリダジン(1a)(682.05 mg、3.57 mmol)の溶液に、t-BuOK(1 M、7.14 mL、2当量)を60℃にて滴下し、得られる混合物を60℃に1時間加熱した。混合物を、水で希釈し(20 mL)、酢酸エチル(50 mL、2x)で抽出した。合わせた有機相を塩水(10 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=10:1〜3:1、TLC)により精製して、30cを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
17BrClN
3) m/z 378.0、LCMS実測値:m/z 378.2;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.34(s、3H)7.21(s、1H)6.28(s、1H)3.01(dt、J=13.54、6.74 Hz、1H)2.89(dt、J=13.72、6.89 Hz、1H)2.27(s、6H)1.27 - 1.30(m、6H)。
【0424】
6-(4-ブロモ-2,6-ジメチルベンジル)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(30d)
AcOH(10 mL)中の2-(4-ブロモ-2,6-ジメチルフェニル)-2-(6-クロロ-5-イソプロピルピリダジン-3-イル)アセトニトリル(30c)(1 g、2.78 mmol)、H
2O(10 mL)およびHCl(40 mL)の溶液を、120℃にて48時間に加熱した。LCMSは、出発物質が消費され、所望のMSが得られることを示した。混合物を、15℃にて3M NaOHでpH〜7に調節し、固体をろ過し、乾燥して、30dを得た。生成物をさらに精製することなく直接次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
19BrN
2O) m/z 335.1、LCMS実測値:m/z 335.2;
1H NMR(400 MHz、DMSO)δ 12.56(s、1H)7.24(s、2H)7.11(s、1H)3.90(s、2H)2.97(quin、J=6.82 Hz、1H)2.21(s、6H)1.11(d、J=6.85 Hz、6H)。
【0425】
6-(4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-2,6-ジメチルベンジル)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(30e)
ジオキサン(5 mL)中の6-(4-ブロモ-2,6-ジメチルベンジル)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(30d)(100 mg、298.30 umol)およびベンゾフェノンイミン(54.06 mg、298.30 umol、50.06 uL)の溶液に、t-BuONa(43.00 mg、447.44 umol)、Pd
2(dba)
3(27.32 mg、29.83 umol)およびキサントホス(17.26 mg、29.83 umol)を加えた。混合物を脱気し、窒素で3回パージし、80℃にて16時間撹拌した。混合物を、DCM(20 mL)および飽和NH
4Cl水溶液(10 mL)に分配し、DCMで2回目の抽出を行った。合わせた有機層を、塩水(10 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、30eを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
29H
29N
3O) m/z 436.2、LCMS実測値:m/z 436.4。残渣を、さらに精製することなく次のステップに直接用いた。
【0426】
6-(4-アミノ-2,6-ジメチルベンジル)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(30f)
HCl/EtOAc(5 mL)中の6-(4-((ジフェニルメチレン)アミノ)-2,6-ジメチルベンジル)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(30e)(100 mg、229.59 umol)の溶液を、15℃にて16 時間撹拌した。LCMSは、所望のMSが検出されることを示した。混合物を、水5 mLで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液でpH=9〜10に変更した。懸濁液を、EtOAc(15 mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル)により精製して、30fを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
21N
3O) m/z 272.2、LCMS実測値:m/z 272.3;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 6.89(s、1H)6.48(s、2H)3.89(s、2H)3.04(dt、J=13.69、6.72 Hz、1H)2.18(s、5H)1.11(d、J=6.97 Hz、6H)。
【0427】
N-(4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)メチル)-3,5-ジメチルフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例30)
THF(1 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジメチルベンジル)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(30f)(10 mg、36.85 umol)の混合物に、TEA(14.92 mg、147.41 umol、20.52 uL)および5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(10.95 mg、73.70 umol)を15℃にて加えた。混合物を、15℃にて0.5時間撹拌した。混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Nano-micro Kromasil C18 100×30mm 5um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:30%-50%,12分)により精製して、実施例30を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
19H
21N
5O
4) m/z 384.2、LCMS実測値:m/z 384.2;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.41(s、2H)7.02(s、1H)4.86(s、19H)4.02(s、2H)3.07(dt、J=13.72、6.77 Hz、1H)2.30(s、6H)1.15(d、J=6.85 Hz、6H)。
【0428】
実施例31:N-(4-((5-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化92】
【0429】
4-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3,6-ジクロロピリダジン(31a)
H
2O(5 mL)中の3,6-ジクロロピリダジン(170 mg、1.14 mmol)およびビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-カルボン酸(134.35 mg、1.20 mmol)の混合物に、AgNO
3(193.84 mg、1.14 mmol)および過硫酸アンモニウム(286.44 mg、1.26 mmol)およびH
2SO
4(335.75 mg、3.42 mmol、182.48 uL in H
2O(2.5 mL)を窒素下、60℃にて一度に加えた。混合物を、70℃にて20分間撹拌した。冷却後、混合物を、酢酸エチル(5 mL×2)で抽出し、有機相を、NaHCO
3(2 mL)、塩水(5 mL)で洗浄し、次に、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=5:1)により精製して、31aを得た。
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.62(s、1H)、2.66(s、1H)、2.34(s、6H)。
【0430】
4-((5-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-6-クロロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロアニリン(31b)
DMSO(9 mL)中の4-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-3,6-ジクロロピリダジン(31a)(150 mg、697.42 umol)および4-アミノ-2,6-ジクロロフェノール(124.15 mg、697.42 umo)に、K
2CO
3(385.55 mg、2.79 mmol)およびCuI(79.69 mg、418.45 umol)を窒素下、25℃にて一度に加えた。混合物を、90℃にて16時間撹拌した。残渣を酢酸エチル(20 mL)およびH
2O(5 mL×2)に分配した。合わせた有機相を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。固体をプレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により精製して、31bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
15H
12Cl
3N
3O) m/z 356.0、LCMS実測値:m/z 355.9。
【0431】
N-(4-((5-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-6-クロロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロフェニル-)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(31c)
DCM(5 mL)中の4-((5-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-6-クロロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロアニリン(31b)(30 mg、84.12 umol)の混合物に、TEA(25.54 mg、252.36 umol、35.13 uL)および5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(18.74 mg、126.18 umol)を窒素下、0℃にて一度に加え、反応物を、0℃にて30分間撹拌した。残渣を、水(5 mL)で希釈し、DCM(10 mL、2x)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(5 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。固体をプレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、31cを得た。
【0432】
N-(4-((5-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロフェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例31)
AcOH(3 mL)中のN-(4-((5-(ビシクロ[1.1.1]ペンタン-1-イル)-6-クロロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロフェニル-)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(31c)(18 mg、38.41 umol)の混合物に、NaOAc(15.75 mg、192.03 umol)を一度に加えた。次に、混合物を、窒素下、120℃にて16時間撹拌した。混合物を、濃縮した。残渣を、プレパラティブHPL(カラム:Phenomenex Luna C18 100×30mm×5um;移動相:[水(0.225% FA)-ACN];B%:45%-75%,10分)Cにより精製して、実施例31を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
18H
13Cl
2N
5O
5) m/z 450.0、LCMS実測値:m/z 450.0;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.91(s、2H)、7.19(s、1H)、2.60(s、1H)、2.25(s、6H)。
【0433】
実施例32:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(1-ヒドロキシプロピル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化93】
【0434】
1-(3,6-ジクロロピリダジン-4-イル)プロパン-1-オール(32a)
Tol.(10 mL)中の3,6-ジクロロ-1,2,4,5-テトラジン(1 g、6.62 mmol)の溶液に、ペント-1-イン-3-オール(1.11 g、13.25 mmol、1.14 mL)を20℃にて加えた。混合物を、110℃にて16時間封管に入れ、撹拌した。LCMSは、所望のMSを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、32aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
7H
8Cl
2N
2O) m/z 207.1、LCMS実測値:m/z 207.0;
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.79(s、1H)4.94(dt、J=7.73、3.77 Hz、1H)2.72(d、J=4.03 Hz、1H)1.94(dqd、J=14.52、7.39、7.39、7.39、3.55 Hz、1H)1.60 - 1.72(m、1H)1.06(t、J=7.34 Hz、3H)。
【0435】
3,6-ジクロロ-4-(1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)ピリダジン(32b)
DCM(5 mL)中の1-(3,6-ジクロロピリダジン-4-イル)プロパン-1-オール(32a)(140 mg、676.14 umol)およびDHP(284.37 mg、3.38 mmol、309.10 uL)の溶液に、TsOH(5.82 mg、33.81 umol)を加えた。混合物を、20℃にて1時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO2、石油エーテル /酢酸エチル=2:1、TLC)により精製して、32bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
12H
16Cl
2N
2O
2) m/z 291.2、LCMS実測値:m/z 291.1;
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.71(s、1H)7.56(s、1H)4.95 - 5.00(m、1H)4.78(dd、J=7.06、3.97 Hz、1H)4.69(dd、J=5.40、2.09 Hz、1H)4.40(t、J=3.42 Hz、1H)3.85 - 4.03(m、2H)3.54 - 3.55(m、1H)3.45 - 3.62(m、2H)3.33 - 3.41(m、1H)2.04 - 2.10(m、1H)1.47 - 1.94(m、24H)1.05(t、J=7.39 Hz、3H)0.95(t、J=7.39 Hz、3H)。
【0436】
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)ピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン(32c)
DMSO(5 mL)中の3,6-ジクロロ-4-(1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)ピリダジン(32b)(130 mg、446.47 umol)および4-アミノ-2,6-ジクロロフェノール(79.48 mg、446.47 umol)の溶液に、K
2CO
3(246.83 mg、1.79 mmol)およびCuI(51.02 mg、267.88 umol)を加え、脱気し、窒素で3回パージし、次に、混合物を、窒素雰囲気下、90℃にて16時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを示した。混合物を、EtOAc(5 mL)で希釈し、ろ過し、ろ液を酢酸エチル(5 mL)およびH
2O 3 mLに分配した。有機相を分離し、水相を、EtOAc(5 mL)で抽出した。合わせた有機相を、塩水(10 mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残渣をプレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=2:1)により精製して、32cを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
18H
20Cl
3N
3O
3) m/z 432.7、LCMS実測値:m/z 432.1;
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.48(s、1H)7.29(s、1H)6.68(s、2H)4.97(dd、J=7.46、3.79 Hz、1H)4.76 - 4.83(m、1H)4.46(t、J=3.30 Hz、1H)3.93 - 4.02(m、1H)3.80(br s、2H)3.54 - 3.62(m、1H)3.33 - 3.41(m、1H)1.85 - 1.99(m、2H)1.66 - 1.83(m、4H)1.06(t、J=7.34 Hz、2H)0.96(t、J=7.34 Hz、2H)。
【0437】
N-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(32d)
DCM(5 mL)中の3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)ピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン(32c)(110 mg、254.20 umol)の溶液に、TEA(77.17 mg、762.60 umol、106.15 uL)および5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(56.63 mg、381.30 umol)を加えた。混合物を、20℃にて0.5時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、32dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
21H
20Cl
3N
5O
6) m/z 544.8、LCMS実測値:m/z 544.6;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.97(s、2H)7.64(s、1H)4.83(dd、J=8.05、3.20 Hz、1H)3.92(s、1H)1.87 - 1.97(m、2H)1.59 - 1.69(m、1H)1.06(t、J=7.28 Hz、3H)。
【0438】
1-(6-(2,6-ジクロロ-4-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド)フェノキシ)-3-オキソ-2,3-ジヒドロピリダジン-4-イル)プロピル アセテート(32e)
HOAc(5 mL)中のN-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(32d)(130 mg、238.63 umol、1当量)の溶液に、NaOAc(97.88 mg、1.19 mmol)を加えた。混合物を、120℃にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、AcOHを除去して、32eを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
18H
15Cl
2N
5O
7) m/z 484.2、LCMS実測値:m/z 484.1。粗生成物をさらに精製することなく次のステップに用いた。
【0439】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(1-ヒドロキシプロピル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例32)
MeOH(3 mL)およびH
2O(0.5 mL)中の1-(6-(2、6-ジクロロ-4-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド)フェノキシ)-3-オキソ-2,3-ジヒドロピリダジン-4-イル)プロピルアセテート(32e)(115 mg、237.48 umol)の溶液に、LiOH.H
2O(1 M、474.97 uL)を加えた。混合物を、25℃にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、AcOHを除去した。残渣を、水5 mLで希釈した。懸濁液を、EtOAc(30 mL×3)で抽出し、合わせた有機層を無水硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 100×30mm×5um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:30%-60%,10分)により精製して、実施例32を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
13Cl
2N
5O
6) m/z 442.2、LCMS実測値:m/z 442.0;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.92(s、2H)7.47(s、1H)4.85(s、29H)4.74(br d、J=4.77 Hz、1H)1.88 - 2.02(m、1H)1.51 - 1.64(m、1H)1.02(t、J=7.40 Hz、3H)。
【0440】
実施例32-P1およびP2:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(1-ヒドロキシプロピル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化94】
【0441】
N-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-ヒドロキシプロピル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(32f)
TFA(1 mL)およびDCM(3 mL)中のN-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロピル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(32d)(160 mg、293.70 umol)の溶液を、20℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 100×30mm×5um;移動相:[水(0.2%FA)-ACN];B%:35%-65%,10分)により精製して、32fを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
12Cl
3N
5O
5) m/z 460.0、LCMS実測値:m/z 460.1。
【0442】
SFC分離:N-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-ヒドロキシプロピル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(32f)(95 mg、206.23 umol)を、SFC(カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ(250mm×30mm,10um);移動相:[0.1%NH3×H2O MeOH];B%:30%-30%,5分)により分離して、32f-P1および32f-P2を得た。
【0443】
(R)-N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(1-ヒドロキシプロピル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例32-P1)
HOAc(2 mL)およびH
2O(0.1 mL)中の(R)-N-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-ヒドロキシプロピル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(32f-P1)(10.00 mg、21.71 umol)の溶液を、120℃にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:20%-50%,12分)により精製して、実施例32-P1を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
13Cl
2N
5O
6) m/z 442.0、LCMS実測値:m/z 442.0;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.92(s、2H)7.47(d、J=0.98 Hz、1H)4.87(s、40H)4.73(br d、J=4.03 Hz、1H)1.90 - 1.98(m、1H)1.58(dt、J=14.15、7.29 Hz、1H)1.02(t、J=7.40 Hz、3H)。
【0444】
(S)-N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(1-ヒドロキシプロピル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例32-P2)
HOAc(2 mL)およびH
2O(0.1 mL)中の(S)-N-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-ヒドロキシプロピル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(32f-P2)(10.00 mg、21.71 umol)の溶液を、120℃にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 100×30mm×5um;移動相:[水(0.2%FA)-ACN];B%:20%-50%,10分)により精製して、実施例32-P2を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
13Cl
2N
5O
6) m/z 442.0、LCMS実測値:m/z 442.0;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.91(s、2H)7.47(d、J=1.10 Hz、1H)4.87(s、19H)4.73(dd、J=7.09、3.06 Hz、1H)1.95(ddd、J=13.91、7.43、3.48 Hz、1H)1.52 - 1.63(m、1H)1.02(t、J=7.34 Hz、3H)。
【0445】
実施例33:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化95】
【0446】
2-(3,6-ジクロロピリダジン-4-イル)プロパン-2-オール(33a)
Tol.(5 mL)中の3,6-ジクロロ-1,2,4,5-テトラジン(500 mg、3.31 mmol)の溶液に、2-メチルブト-3-イン-2-オールを20℃にて加えた。混合物を、封管に入れ、115℃にて16時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO2、石油エーテル:酢酸エチル=10:1〜4:1 ,TLC)により精製して、33aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
7H
8Cl
2N
2O) m/z 207.0、LCMS実測値:m/z 207.0;
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.98(s、1H)2.17(s、1H)1.77(s、6H)。
【0447】
3,6-ジクロロ-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパン-2-イル)ピリダジン(33b)
DCM(5 mL)中の2-(3,6-ジクロロピリダジン-4-イル)プロパン-2-オール(33a)(70 mg、338.07 umol)の溶液に、DHP(142.19 mg、1.69 mmol、154.56 uL)およびPPTS(16.99 mg、67.61 umol)を加えた。混合物を、20℃にて16時間撹拌した。混合物を、水(5 mL)で希釈し、酢酸エチル(15 mL、2x)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(10 mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO2、石油エーテル:酢酸エチル=5:1,TLC)により精製して、33bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
12H
16Cl
2N
2O
2) m/z 291.1、LCMS実測値:m/z 291.1;
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.85(s、1H)4.84(dd、J=5.62、2.81 Hz、1H)4.01 - 4.08(m、1H)3.88 - 3.95(m、1H)3.57(dt、J=11.13、5.44 Hz、1H)3.47(dt、J=11.37、5.69 Hz、1H)1.83 - 1.96(m、2H)1.78(s、3H)1.75(s、3H)1.56 - 1.73(m、6H)。
【0448】
3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン(33c)
DMSO(4 mL)中の3,6-ジクロロ-4-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパン-2-イル)ピリダジン(33b)(40 mg、137.38 umol)および4-アミノ-2,6-ジクロロフェノール(24.45 mg、137.38 umol)の溶液に、K
2CO
3(75.94 mg、549.50 umol)およびCuI(15.70 mg、82.43 umol)を加え、脱気し、窒素で3回パージし、次に、混合物を、窒素雰囲気下、90℃にて16時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを示した。混合物を、EtOAc(5 mL)で希釈し、ろ過した。ろ液を、酢酸エチル(5 mL)およびH
2O(3 mL)に分配した。有機相を分離し、水相を、EtOAc(5 mL)で抽出した。合わせた有機相を、塩水(10 mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。混合物を、プレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=3:1)により精製して、33cを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
18H
20Cl
3N
3O
3) m/z 432.1、LCMS実測値:m/z 432.1。
【0449】
N-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(33d)
DCM(1.5 mL)中の3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン(33c)(25 mg、57.77 umol)の溶液に、TEA(17.54 mg、173.32 umol、24.12 uL)および5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(12.87 mg、86.66 umol)を加えた。混合物を、20℃にて0.5時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル)により精製して、33dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
21H
20Cl
3N
5O
6) m/z 544.0、LCMS実測値:m/z 544.1;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.98(s、2H)7.76(s、1H)4.36 - 4.41(m、6H)3.93(s、3H)3.83 - 3.89(m、1H)3.62 - 3.65(m、2H)3.59(t、J=6.60 Hz、5H)3.48(dt、J=7.73、6.22 Hz、9H)1.92(dt、J=6.14、3.10 Hz、4H)1.78 - 1.88(m、16H)1.66 - 1.75(m、9H)。
【0450】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例33)
HOAc(2 mL)およびH
2O(0.1 mL)中のN-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(33d)(25 mg、45.89 umol)の溶液を、120℃にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:20%-55%,12分)により精製して、実施例33を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
13Cl
2N
5O
6) m/z 442.0、LCMS実測値:m/z 441.9;1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.91(s、2H)7.58(s、1H)4.85(br s、126H)1.62(s、6H)。
【0451】
実施例34:N-(3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化96】
【0452】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロ-3-フルオロフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(34a)
CH
3CN(10 mL)およびTHF(10 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(8b)(300 mg、954.91 umol)の溶液に、NaHCO
3(240.66 mg、2.86 mmol、111.41 uL)を加えた。次に、セレクトF(372.11 mg、1.05 mmol)を、混合物に20℃にて一度に加えた。次に、混合物を、20℃にて2時間撹拌した。混合物を、EtOAc(30 mL)およびH
2O(30 mL)で希釈した。有機層を塩水(10 mL)で洗浄し、減圧乾燥した。残渣をプレパラティブTLC(石油エーテル:酢酸エチル=1:1)により精製して、34aを得た。
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.29(d、J=0.86 Hz、1H)6.89(d、J=8.44 Hz、1H)3.10 - 3.23(m、1H)1.25 - 1.33(m、6H)。
【0453】
N-(3,5-ジクロロ-2-フルオロ-4-((5-イソプロピル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例34)
DCM(4 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロ-3-フルオロフェノキシ)-4-イソプロピルピリダジン-3(2H)-オン(34a)(100 mg、301.06 umol)の溶液に、TEA(91.39 mg、903.19 umol、125.71 uL)および5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(4e)(67.06 mg、451.59 umol)を加えた。混合物を、20℃にて0.5時間撹拌した。LCMSは、所望のMSを示した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル)により精製して、所望の物質を得た。所望の化合物をプレパラティブHPLC(カラム:Phenomenex Luna C18 200×40mm×10um;移動相:[水(0.225%FA)-ACN];B%:20%-60%,12分)により再精製して、実施例34を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C16H12Cl2FN5O5) m/z 444.0、LCMS実測値:m/z 443.9;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.97(br d、J=6.72 Hz、1H)7.37(s、1H)4.87(br s、13H)3.12 - 3.22(m、1H)1.28(br d、J=6.60 Hz、6H)。
【0454】
スキームF:4-((5-(1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)-6-クロロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロアニリン(化合物35c)
【化97】
【0455】
2-(3,6-ジクロロピリダジン-4-イル)プロパン-1-オール(35a)
H
2O(25 mL)に、TFA(4.97 g、43.63 mmol、3.23 mL)を50℃にて加え、次に、2-メチルプロパン-1,3-ジオール(6.65 g、73.8 mmol、6.59 mL)を混合物に加え、次に、3,6-ジクロロピリダジン(5 g、33.6 mmol)およびAgNO
3(7.70 g、45.3 mmol)を加えた。次に、H
2O(15 mL)中のチオ硫酸水素アンモニウム(15.3 g、67.1 mmol、14.6 mL)の溶液を、混合物に50℃にて少しずつ加え、得られる混合物を、50℃にて0.5時間撹拌した。反応混合物をH
2O(45 mL)およびEtOAc(50 mL)に分配した。有機相を分離し、H
2O(50 mL×3)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル)により精製して、35aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
7H
8Cl
2N
2O) m/z 207.0、LCMS実測値:m/z 207.0;
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.52(s、1H)、3.93 - 3.84(m、2H)、3.45 - 3.30(m、1H)、1.35(d、J=7.2 Hz、3H)。
【0456】
4-(1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)-3,6-ジクロロピリダジン(35b)
DMF(25 mL)中の2-(3,6-ジクロロピリダジン-4-イル)プロパン-1-オール(35a)(3.4 g、16.4 mmol)およびtert-ブチル-クロロ-ジメチル-シラン(2.47 g、16.4 mmol、2.01 mL)の溶液に、イミダゾール(1.34 g、19.7 mmol)を加えた。混合物を、窒素雰囲気下、25℃にて1時間撹拌した。反応混合物を水(100 mL)で希釈し、EtOAc(100 mL×3)で抽出した。合わせた有機相を、塩水(50 mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、35bを得た。生成物をさらに精製することなく次のステップに直接用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
13H
22Cl
2N
2OSi) m/z 321.1、LCMS実測値:m/z 321.0;
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.48(s、1H)、3.77(d、J=4.4 Hz、2H)、3.38 - 3.29(m、1H)、1.32(d、J=6.8 Hz、3H)、0.88 - 0.79(m、9H)、0.04 - 0.02(m、3H)、0.02 - 0.08(m、3H)。
【0457】
4-((5-(1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)-6-クロロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロアニリン(35c)
DMSO(15 mL)中の4-(1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)-3,6-ジクロロピリダジン(35b)(1 g、3.11 mmol)の溶液に、4-アミノ-2,6-ジクロロフェノール(752.84 mg、3.11 mmol)、K
2CO
3(1.29 g、9.34 mmol)およびCuI(355.63 mg、1.87 mmol)を加えた。混合物を、窒素雰囲気下、90℃にて5時間撹拌した。懸濁液をセライトパッドでろ過し、パッドケーキをEtOAc(50 mL)で洗浄した。反応混合物にH
2O(30 mL)を加えてクエンチし、次に、酢酸エチル(50 mL)で抽出し、EtOAc(50 mL×5)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(50 mL×2)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル)により精製して、35cを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
19H
26Cl
3N
3O
2Si) m/z 462.1、LCMS実測値:m/z 462.1。
【0458】
実施例35:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化98】
【0459】
2-(6-(2,6-ジクロロ-4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)フェノキシ)-3-オキソ-2,3-ジヒドロピリダジン-4-イル)プロピルアセテート(35d)
HOAc(8 mL)中の4-((5-(1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)-6-クロロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロアニリン(35c)(510 mg、1.10 mmol)の溶液に、イソベンゾフラン-1、3-ジオン(244.8 mg、1.65 mmol)およびNaOAc(271.2 mg、3.31 mmol)を加えた。混合物を、120℃にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、HOAcを除去した。残渣を、H
2O(30 mL)で希釈し、EtOAc(30 mL×3)で抽出した。合わせた有機層を、塩水(30 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をカラムクロマトグラフィー(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル)により精製して、35dを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
23H
17Cl
2N
3O
6) m/z 502.0、LCMS実測値:m/z 502.1。
【0460】
2-(6-(2,6-ジクロロ-4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)フェノキシ)-2-メチル-3-オキソ-2,3-ジヒドロピリダジン-4-イル)プロピルアセテート(35e)
DMF(3 mL)中の2-(6-(2,6-ジクロロ-4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)フェノキシ)-3-オキソ-2,3-ジヒドロピリダジン-4-イル)プロピルアセテート(35d)(230 mg、457.9 umol)の溶液に、K
2CO
3(107.6 mg、778.4 umol)およびMeI(130.0 mg、915.8 umol、57.0 uL)を加えた。混合物を、25℃にて3時間撹拌した。反応混合物に25℃にてH
2O(15 mL)を加えてクエンチし、次に、EtOAcで抽出した(15 mL×3)。合わせた有機層を、塩水(30 mL)で洗浄し、硫酸ナトリウム上で乾燥し、ろ過し、減圧濃縮して、35eを得た。混合物を、さらに精製することなく次のステップに用いた。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
24H
19Cl
2N
3O
6) m/z 516.1、LCMS実測値:m/z 516.1。
【0461】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(35f)
MeOH(5 mL)中の2-(6-(2,6-ジクロロ-4-(1,3-ジオキソイソインドリン-2-イル)フェノキシ)-2-メチル-3-オキソ-2,3-ジヒドロピリダジン-4-イル)プロピル アセテート(35e)(223 mg、431.89 umol)の溶液に、ブタン-1-アミン(1.11 g、15.2 mmol、1.5 mL)を加えた。混合物を、70℃にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、MeOHを除去した。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル)により精製して、35fを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
14H
15Cl
2N
3O
3) m/z 344.0、LCMS実測値:m/z 344.0。
【0462】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例35)
THF(3 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(35f)(50 mg、145.3 umol)の溶液に、TEA(44.1 mg、435.8 umol、60.7 uL)および5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(32.4 mg、217.9 umol)を加えた。混合物を、25℃にて5分間撹拌した。TLCおよびLCMSは、35fが完全に消費されること、および所望のマス+Acが検出されることを示した。反応混合物に25℃にてMeOH(5 mL)を加えてクエンチした。次に、pHをLiOH
.H
2Oで10〜12に調節し、得られる混合物を、25℃にて1時間撹拌した。LCMSは、所望のMSが主要ピークに見出されることを示した。次に、混合物を減圧濃縮し、残渣をプレパラティブHPLC(カラム:Waters Xbridge Prep OBD C18 150×40mm×10um;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-MeCN])により精製して、実施例35を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
15Cl
2N
5O
6) m/z 456.0、LCMS実測値:m/z 456.1;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.93(s、2H)、7.34(s、1H)、3.80(dd、J=6.0、10.6 Hz、1H)、3.73 - 3.66(m、1H)、3.51(s、3H)、3.29 - 3.23(m、1H)、1.29(d、J=7.0 Hz、3H)。
【0463】
実施例36:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化99】
【0464】
N-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(36a)
THF(2 mL)中の4-((5-(1-((tert-ブチルジメチルシリル)オキシ)プロパン-2-イル)-6-クロロピリダジン-3-イル)オキシ)-3,5-ジクロロアニリン(35c)(50 mg、108.0 umol)の溶液に、TEA(32.8 mg、324.0 umol、45.1 uL)および5-オキソ-4H-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(24.1 mg、162.0 umol)を加えた。混合物を、25℃にて5分間撹拌した。反応混合物に25℃にてMeOH(25 mL)を加えてクエンチし、反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル)により精製して、36aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
16H
12Cl
3N
5O
5) m/z 460.0、LCMS実測値:m/z 460.0。
【0465】
2
-(6-(2,6-ジクロロ-4-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド)フェノキシ)-3-オキソ-2,3-ジヒドロピリダジン-4-イル)プロピルホルメート(36b)
HCOOH(5 mL)中のN-(3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(36a)(40 mg、86.8 umol)の溶液を、100℃にて16時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、HCOOHを除去した。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、酢酸エチル:石油エーテル)により精製して、36bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
13Cl
2N
5O
7) m/z 470.0、LCMS実測値:m/z 470.0。
【0466】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(1-ヒドロキシプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例36)
MeOH(4 mL)中の2-(6-(2,6-ジクロロ-4-(5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド)フェノキシ)-3-オキソ-2,3-ジヒドロピリダジン-4-イル)プロピルホルメート(36b)(35 mg、74.4 umol)の溶液に、LiOH.H
2O(3.8 mg、89.3 umol)H
2O(1 mL)を加えた。混合物を、25℃にて1時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、MeOHを除去した。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×30mm×10um;移動相:[水(10mM NH4HCO3)-MeCN])により精製して、実施例36を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C16H13Cl2N5O6) m/z 442.0、LCMS実測値:m/z 442.1、
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.91(s、1H)、7.36(s、1H)、3.84 - 3.78(m、1H)、3.73 - 3.67(m、1H)、3.26 - 3.20(m、1H)、1.30(d、J=7.0 Hz、3H)。
【0467】
実施例37:N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド
【化100】
【0468】
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(37a)
HOAc(2 mL)中の3,5-ジクロロ-4-((6-クロロ-5-(2-((テトラヒドロ-2H-ピラン-2-イル)オキシ)プロパン-2-イル)ピリダジン-3-イル)オキシ)アニリン(33c)(100 mg、231.1 umol)およびイソベンゾフラン-1,3-ジオン(37.7 mg、254.2 umol)の混合物に、N
2下、NaOAc(94.8 mg、1.16 mmol)under を加えた。混合物を、120℃にて16時間撹拌した。残渣に水(5 mL)を注ぎ入れた。水相を、酢酸エチル(10 mL×3)で抽出した。合わせた有機相を、塩水(10 mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル/酢酸エチル)により精製して、37aを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
21H
15Cl
2N
3O
5) m/z 460.0、MSマス実測値:m/z 460.0;
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 9.91(br s、2H)、8.11 - 7.93(m、2H)、7.92 - 7.74(m、3H)、7.61(d、J=1.6 Hz、3H)、7.30 - 7.28(m、1H)、2.16 - 2.00(m、3H)、1.90 - 1.84(m、2H)、1.68(br d、J=6.0 Hz、1H)、1.67 - 1.65(m、1H)、1.67 - 1.65(m、1H)、1.66(s、1H)。
【0469】
2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(37b)
DMF(3 mL)中の2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(37a)(50 mg、108.6 umol)の混合物に、N
2下、K
2CO
3(30.0 mg、217.3 umol)およびMeI(30.8 mg、217.3 umol、13.53 uL)を加えた。混合物を、20℃にて1時間撹拌した。反応物を水(5 mL)に注ぎ入れた。水相を、EtOAc(15 mL×2)で抽出した。合わせた有機相を、塩水(10 mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥し、ろ過し、減圧濃縮した。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル)により精製して、37bを得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
22H
17Cl
2N
3O
5) m/z 474.1、MSマス実測値:m/z 474.1。
【0470】
6-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(37c)
MeOH(1.5 mL)中の2-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)イソインドリン-1,3-ジオン(37b)(30 mg、63.3 umol)の混合物に、N
2下、n-ブチルアミン(11.6 mg、158.1 umol、15.63 uL)を加えた。混合物を、70℃にて1.5時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣をプレパラティブTLC(SiO
2、石油エーテル:酢酸エチル)により精製し、得られた粗生成物をプレパラティブHPLC(カラム:Waters Xbridge BEH C18 100×30mm×10um;移動相:[水(10mM NH
4HCO
3)-MeCN])により再精製して、37cを得た。
1H NMR(400 MHz、CDCl
3)δ 7.20 - 7.08(m、1H)、6.75 - 6.62(m、2H)、5.68 - 5.51(m、1H)、3.85 - 3.71(m、2H)、3.63 - 3.50(m、3H)、1.62(s、6H)。
【0471】
N-(3,5-ジクロロ-4-((5-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-1-メチル-6-オキソ-1,6-ジヒドロピリダジン-3-イル)オキシ)フェニル)-5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボキサミド(実施例37)
THF(2 mL)中の6-(4-アミノ-2,6-ジクロロフェノキシ)-4-(2-ヒドロキシプロパン-2-イル)-2-メチルピリダジン-3(2H)-オン(37c)(10 mg、29.05 umol)の混合物に、N
2下、TEA(8.82 mg、87.12umol、12.1 uL)および5-オキソ-4,5-ジヒドロ-1,2,4-オキサジアゾール-3-カルボニルクロリド(12.9 mg、87.2 umol)を加えた。混合物を、20℃にて2時間撹拌した。反応混合物を減圧濃縮して、残渣を得た。残渣を、プレパラティブHPLC(カラム:Welch Ultimate AQ-C18 150×30mm×5um;移動相:[水(0.1%TFA)-MeCN])により精製して、実施例37を得た。MS質量の計算値:[M+1]
+(C
17H
15Cl
2N
5O
6) m/z 456.0、MSマス実測値:m/z 456.0;
1H NMR(400 MHz、CD
3OD)δ 7.96 - 7.88(m、2H)、7.60 - 7.52(m、1H)、4.46 - 4.37(m、1H)、3.68 - 3.59(m、1H)、3.53 - 3.47(m、1H)、3.50 - 3.47(m、1H)、3.49(s、1H)、1.94 - 1.84(m、1H)、1.66 - 1.54(m、6H)。
【0472】
生物学的実施例:生物学的スクリーニング
実施例B1:甲状腺ホルモン受容体アゴニストスクリーニングのための時間分解蛍光共鳴エネルギー移動(TR-FRET)アッセイ
LanthaScreen(商標)TR-FRET甲状腺受容体アルファコアクチベーターアッセイキット(ThermoFisher)およびLanthaScreen(商標)TR-FRET甲状腺受容体受容体ベータコアクチベーターアッセイキット(ThermoFisher)をアゴニスト化合物スクリーニングに使用した。DMSO中の化合物を、ECHO Liquid Handler(Labcyte Inc.)を使用して、10ポイント3倍連続で384プレートに2回希釈した(5マイクロMの最終最高濃度)。バッファーC(ThermoFisher)を、フルオレセイン-SCR2-2コアクチベーター(最終濃度200nM)、テルビウム標識抗GST抗体(最終濃度2nM)、およびTRアルファ-LBD(最終濃度0.4nM)の4倍混合の前に、各ウェルに加えるか、またはTRベータ-LBD(最終濃度1.0nM)を加えた。暗所における室温での2時間のインキュベーションの後、340 nmでの励起および100マイクロ秒の遅延時間および200マイクロ秒の積分時間による495と520 nmでの二重発光読み取りで、TR-FRETシグナルをEnVisionプレートリーダー(PerkinElmer)で測定した。520と495での発光シグナルの比率を用い、GraphPad Prism(GraphPad Software)を用いて、EC
50を計算した。化合物スクリーニングのすべてのバッチで、T3(L-3,3’,5-トリヨードサイロニンナトリウム塩、>95%)(Calbiochem)を参照化合物として使用した。測定されたT3のEC
50は、アッセイキット製造者(ThermoFisher Scientific)から提供された参照値の3倍以内であった。高パーセント効果(HPE)コントロールとしてT3およびゼロパーセント効果(ZPE)コントロールとして0.5%DMSOを使用するスクリーニングのすべてのバッチで測定されたZ’ファクターは、0.5〜0.8の範囲であった。化合物のTHR-ベータ選択性値は、T3選択性正規化データから算出される。本明細書に開示される特定の化合物についてTR-FRETアッセイを使用して得られたデータを表2に記載する。
【0473】
表2
【表4】
【表5】
n.a.は、該当なしを示す;
a すべての化合物が複数回重複して実行され、平均データが記録される。
【0474】
本明細書に記載の特許、特許出願、および科学論文を含むすべての刊行物は、特許、特許出願、または科学論文を含む個々の刊行物が具体的および個別に参照により組み込まれることが示されたかのように、あらゆる目的のためにその全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0475】
前述の発明は、理解を明確にするために説明および例としてある程度詳細に記載されてきたが、特定の若干の変更および修正が上記の教示に照らして実施されることは当業者には明らかである。したがって、説明および例は、本発明の範囲を限定するものとして解釈されるべきではない。