特表2021-535651(P2021-535651A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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2021-535651空間遅延プリコーディングを採用する受信機、送信機、システム、および方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-535651(P2021-535651A)
(43)【公表日】2021年12月16日
(54)【発明の名称】空間遅延プリコーディングを採用する受信機、送信機、システム、および方法
(51)【国際特許分類】
   H04B 7/0456 20170101AFI20211119BHJP
   H04B 7/06 20060101ALI20211119BHJP
【FI】
   H04B7/0456 110
   H04B7/06 956
   H04B7/0456 300
【審査請求】有
【予備審査請求】有
【全頁数】101
(21)【出願番号】特願2021-507898(P2021-507898)
(86)(22)【出願日】2018年8月29日
(85)【翻訳文提出日】2021年4月13日
(86)【国際出願番号】EP2018073254
(87)【国際公開番号】WO2020043282
(87)【国際公開日】20200305
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.3GPP
(71)【出願人】
【識別番号】500341779
【氏名又は名称】フラウンホーファー−ゲゼルシャフト・ツール・フェルデルング・デル・アンゲヴァンテン・フォルシュング・アインゲトラーゲネル・フェライン
(74)【代理人】
【識別番号】100134119
【弁理士】
【氏名又は名称】奥町 哲行
(72)【発明者】
【氏名】ラミレディ・ベンカテッシュ
(72)【発明者】
【氏名】ランドマン・マーカス
(72)【発明者】
【氏名】グロスマン・マーカス
(57)【要約】
複数の送信層および送信アンテナを採用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信した無線信号を受信および処理する受信機が、記載される。受信機は、受信信号に基づいて、無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、送信機での送信層および送信アンテナの第1のサブセットに対するそれぞれの周波数領域プリコーダの複素プリコーダ係数と、無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、送信機での送信層および送信アンテナの第2のサブセットに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延とを決定する。受信機は、決定された遅延を明示的または暗黙的に、および決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に、送信機にフィードバックし、送信機は、フィードバックされた遅延および複素プリコーダ係数を使用して、受信機に送信される信号をプリコードする。周波数領域プリコーダは、空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、空間ビームフォーミングベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための結合素子とを含む、二段構造を有する。空間遅延プリコーダは、空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、空間および/または周波数領域コードブックマトリックスからのベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための層ごと結合素子と、を含む二段構造を有する。
[この文献は図面を表示できません]
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信機であって、
複数の送信層および送信アンテナを採用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信した無線信号を受信および処理し、
前記受信信号に基づいて、
・前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での送信層および送信アンテナの第1のサブセットに対するそれぞれの周波数領域プリコーダの複素プリコーダ係数と、
・前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での送信層および送信アンテナの第2のサブセットに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延と
を決定し、
前記送信機に、前記決定された遅延を明示的または暗黙的に、ならびに前記決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的にフィードバックし、前記送信機は、前記フィードバックされた遅延および複素プリコーダ係数を使用して、前記受信機に送信される前記信号をプリコードする
ように構成されており、
前記周波数領域プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・前記空間ビームフォーミングベクトルのうちの1つ以上を複素スケーリング/結合するための結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスからの前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有する、受信機。
【請求項2】
前記周波数領域プリコーダの前記結合素子は、
・前記空間コードブックマトリックスから選択された単一の空間ビームフォーミングベクトルのための層または周波数ごとの複素数値のスケーリング係数、または
・前記空間コードブックマトリックスから選択された1つ以上の空間ビームフォーミングベクトルを結合するための周波数ビンごとの結合ベクトル
を含む、請求項1に記載の受信機。
【請求項3】
受信機であって、
複数の送信アンテナを採用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信した無線信号を受信および処理し、
前記受信信号に基づいて、前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での1つ以上の送信層および送信アンテナに対する1つ以上の空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定し、
前記送信機に、前記決定された遅延を明示的または暗黙的に、ならびに前記決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的にフィードバックし、前記送信機は、前記フィードバックされた遅延および複素プリコーダ係数を使用して、前記受信機に送信される前記信号をプリコーダする
ように構成されており、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスから選択された前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスの1つ以上のサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの各サブマトリックスは、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている、受信機。
【請求項4】
前記空間遅延プリコーダの前記結合素子は、
・前記周波数領域コードブックから選択された1つ以上のベクトルを結合するための、前記周波数ビンとは無関係の複素数値遅延領域結合ベクトルと、
・前記空間コードブックマトリックスから選択された1つ以上の空間ビームフォーミングベクトルを結合するための周波数ビンごとの複素数値結合ベクトルと
を含む、請求項1から3のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項5】
s番目の周波数ビンに関連付けられた前記複素数値結合ベクトルのu番目のエントリは、u番目のビームに関連付けられた前記複素数値遅延領域結合ベクトルと前記周波数領域コードブックから選択された1つ以上のベクトルとの結合によって定義されたベクトルのs番目のエントリによって与えられる、請求項4に記載の受信機。
【請求項6】
前記周波数領域コードブックマトリックスを構築するために使用される前記DFTマトリックスは、オーバーサンプリングされたDFTマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
であり、ここで
[この文献は図面を表示できません]
、ただし
[この文献は図面を表示できません]
は前記DFTマトリックスの前記オーバーサンプリング係数である、請求項1から5のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項7】
前記オーバーサンプリング係数
[この文献は図面を表示できません]
は前記受信機において先験的に知られているか、または前記受信機は、前記送信機から前記オーバーサンプリング係数
[この文献は図面を表示できません]
を受信するように構成されている、請求項1から6のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項8】
前記DFTマトリックスの前記1つ以上のサブマトリックスは、前記空間コードブックマトリックスの前記選択されたビームをMIMOチャネルインパルス応答と結合するときに得られるビームフォーミングチャネルインパルス応答の遅延広がりに応じて選択される、請求項1から7のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項9】
前記周波数領域コードブックマトリックスは、
−前記DFTマトリックスの最初のN列、または
−前記DFTマトリックスの最初の
[この文献は図面を表示できません]
列および最後の
[この文献は図面を表示できません]
列、または
−前記DFTマトリックスの
[この文献は図面を表示できません]
列、または
−前記DFTマトリックスの
[この文献は図面を表示できません]
列および
[この文献は図面を表示できません]

によって定義される、請求項1から8のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項10】
前記周波数領域コードブックを定義する前記DFTマトリックスの前記複数の列を示す1つ以上のパラメータは、前記受信機において先験的に知られているか、または前記送信機から受信される、請求項1から9のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項11】
前記受信機は、

[この文献は図面を表示できません]
個のエントリ/列を含む前記周波数領域コードブックマトリックスから
[この文献は図面を表示できません]
番目の層の前記空間遅延二段プリコーダマトリックスを構築するための
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延または遅延差を選択し、

[この文献は図面を表示できません]
番目の層の
[この文献は図面を表示できません]
個の選択されていない遅延インデックスを前記周波数領域コードブックマトリックスから前記送信機にフィードバックする
ように構成されている、請求項1から10のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項12】
前記パラメータ
[この文献は図面を表示できません]
は前記受信機において先験的に知られているか、または前記受信機は、前記送信機から前記パラメータ
[この文献は図面を表示できません]
を受信するように構成されている、請求項11に記載の受信機。
【請求項13】
前記受信機は、

[この文献は図面を表示できません]
個のエントリ/列を含む前記周波数領域コードブックマトリックスから前記空間遅延二段プリコーダマトリックスを構築するための
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延または遅延差を選択し、前記
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延は各層で同じであり、
−前記
[この文献は図面を表示できません]
番目の層の前記
[この文献は図面を表示できません]
個の選択されていない遅延インデックスを前記周波数領域コードブックマトリックスから前記送信機にフィードバックする
ように構成されている、請求項1から10のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項14】
前記パラメータ
[この文献は図面を表示できません]
は前記受信機において先験的に知られているか、または前記受信機は、前記送信機から前記パラメータ
[この文献は図面を表示できません]
を受信するように構成されている、請求項13に記載の受信機。
【請求項15】
前記受信機は、
−前記プリコーダを計算するための前記ビームの前記遅延インデックスを選択し、
−前記空間遅延二段プリコーダを計算するために前記受信機によって選択された前記ビームの前記遅延インデックスを含むDIを構築し、
−前記DIの最も強い遅延に対応する前記遅延インデックスを示し、
−前記最も強い遅延インデックスの表示を有する前記DIを前記送信機にフィードバックする
ように構成されている、請求項1から14のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項16】
前記遅延が前記空間ビームおよび前記送信層に依存する、請求項1から15のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項17】
−送信層の前記空間ビームのサブセットに関連付けられた前記遅延のサブセットが同一であるか、または
−送信層の前記空間ビームのサブセットの遅延の数が同一であるか、または
−前記遅延のサブセットが、前記空間ビームおよび送信層のサブセットで同一である、
請求項16に記載の受信機。
【請求項18】
送信層の全てのビームが同じ遅延に関連付けられるように、遅延の数およびビームごとの前記遅延は送信層について同一である、請求項1から15のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項19】
前記プリコーダは、以下によって表され、
[この文献は図面を表示できません]
ここで、

[この文献は図面を表示できません]
は前記送信機アレイの送信アンテナの数であり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層のビームの数であり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層および
[この文献は図面を表示できません]
番目のビームの遅延の数であり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層、
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビーム、および前記送信機アンテナアレイの
[この文献は図面を表示できません]
番目の偏波に関連付けられたサイズ
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の遅延ベクトルであり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層に関連付けられた
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビームであり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層、
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビーム、
[この文献は図面を表示できません]
番目の遅延、および前記送信機アンテナアレイの
[この文献は図面を表示できません]
番目の偏波に関連付けられたスカラー遅延ビーム複素結合係数であり、

[この文献は図面を表示できません]
は、全てのプリコーダ層の平均総送信電力が固定値に等しいことを保証するための正規化係数である、請求項1から18のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項20】
マトリックスベクトル表記の前記プリコーダは以下によって表され、
[この文献は図面を表示できません]
ここで、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
を有する
[この文献は図面を表示できません]
番目の偏波の前記ビーム結合係数を含み、

[この文献は図面を表示できません]
、および
[この文献は図面を表示できません]
はベクトル
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目のエントリである
請求項19に記載の受信機。
【請求項21】
前記周波数領域コードブックの前記ベクトルの長さを示す前記パラメータ
[この文献は図面を表示できません]
は前記受信機において先験的に知られているか、または前記受信機は、前記送信機から前記パラメータ
[この文献は図面を表示できません]
を受信するように構成されている、請求項19または20に記載の受信機。
【請求項22】
前記受信機は、前記空間遅延プリコーダの前記遅延を明示的または暗黙的にフィードバックするように構成されており、前記暗黙的フィードバックは、前記送信機で使用される周波数領域コードブックマトリックスのそれぞれの列ベクトルに関連付けられたインデックスを含む遅延識別子を使用する、請求項1から21のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項23】
前記暗黙的な遅延フィードバックは、1つ以上の遅延識別子DIを含み、各遅延識別子は、周波数領域コードブックマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
の列ベクトルに関連付けられた
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスのセットを含み、
[この文献は図面を表示できません]
は遅延の総数である、請求項22に記載の受信機。
【請求項24】
前記遅延
[この文献は図面を表示できません]
は離散化され、セット
[この文献は図面を表示できません]
の要素によって与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
の各値は前記周波数領域コードブックマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
の列ベクトルに関連付けられており、
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はサブキャリアまたはサブバンドまたは物理リソースブロックの総数である
請求項23に記載の受信機。
【請求項25】
DIは空間ビームに関連付けられ、前記フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームに対して
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含み、
[この文献は図面を表示できません]
はビームの総数、
[この文献は図面を表示できません]
は偏波の数、ここで前記送信機での共偏波アンテナアレイについては
[この文献は図面を表示できません]
、前記送信機での二重偏波アンテナアレイについては
[この文献は図面を表示できません]
である、請求項22から24のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項26】
前記プリコーダは二段プリコーディング構造を含み、前記二段プリコーディング構造は、
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個の空間ビームを含むビームフォーミングマトリックスを含み、
[この文献は図面を表示できません]
はビームの総数、
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は偏波の数であり、ここで前記送信機での共偏波アンテナアレイについては
[この文献は図面を表示できません]
、前記送信機での二重偏波アンテナアレイについては
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であり、
(v)
[この文献は図面を表示できません]
個全てのビームに対して同一の遅延の場合、前記フィードバックは前記
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個のビームに対して1つの遅延識別子1DIを含むか、または
(vi)偏波依存およびビーム依存遅延の場合、前記フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個のビームに対して
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子、
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含み、各DIは、単一の空間ビームに関連付けられた前記遅延のインデックスを含むか、または
(vii)偏波非依存およびビーム依存遅延の場合、前記フィードバックは、前記
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個のビームに対して
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子、
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含むか、または
(viii)偏波依存およびビーム非依存遅延の場合、前記フィードバックは、前記
[この文献は図面を表示できません]
個のビームに対して2個の遅延識別子、
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含む
請求項22から25のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項27】
前記DIのインデックスの数が前記空間ビームに関して同一または異なる、請求項25または26に記載の受信機。
【請求項28】
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビームに関連付けられた、遅延識別子DIの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延インデックスのうちの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延インデックスは、1つ以上の他の空間ビームに関連付けられた遅延インデックスDIと同一であり、すると前記
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビームの前記DIは、
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスの代わりに
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスを含む、請求項22から27のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項29】
前記フィードバックは、特定の空間ビームのインデックスを含むビーム固有のDIに加えて、
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームに共通の共通DIを含み、前記共通DIは
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームに共通のインデックスを示す、請求項22から28のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項30】
DI構成が前記送信機から前記受信機に信号伝達されてもよく、前記DI構成は、
−ビーム固有のDIのインデックスの総数、または
−共通DIの数、または
−共通DIごとのインデックスの数
に関する情報を含む、請求項22から29のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項31】
空間ビームに関連付けられた前記遅延が単一の平均遅延の周りの所定のウィンドウ内にあるとき、前記空間ビームの前記遅延識別子は、前記平均遅延に関連付けられた単一のインデックスのみを含む、請求項22から30のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項32】
前記受信機は、所定のウィンドウサイズを指定するウィンドウパラメータを前記送信機から受信するように構成されている、請求項31に記載の受信機。
【請求項33】
[この文献は図面を表示できません]
個のビームの場合、前記フィードバックは、前記
[この文献は図面を表示できません]
個のビームに対して
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含み、各DIは単一のインデックスのみを含む、請求項31または32に記載の受信機。
【請求項34】
前記フィードバックは、前記空間ビームに対して単一または複数のDIを含み、各DIは単一または複数のインデックスを含み、各インデックスは前記ビームの特定の平均遅延に関連付けられている、請求項31から33のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項35】
前記
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームが、同じかまたは異なる平均遅延を有する、請求項31から34のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項36】
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビームの
[この文献は図面を表示できません]
個の複素遅延領域結合係数は、特定の平均遅延インデックスに関連付けられており、前記特定の平均遅延インデックスの残りまたは他の
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個のビームの前記複素結合係数を計算するために使用される、請求項31から35のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項37】
前記
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番目のビームの前記平均遅延インデックス
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に対応する前記残りの
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個のビームの前記複素係数は、以下によって与えられ、
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ここで、
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[この文献は図面を表示できません]
番目のビーム
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に関連付けられたスカラー複素係数であり、
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は前記
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番目のビームおよび平均遅延インデックス
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に関連付けられた
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延結合係数を含む、請求項36に記載の受信機。
【請求項38】
前記フィードバックは、プリコーディングマトリックス識別子PMIのように、インデックスのセットを含み、前記インデックスのセットは、前記無線信号のそれぞれの空間ビームを示す第1の数のインデックスと、前記それぞれの複素遅延領域結合係数を示す第2の数のインデックスと、(1つまたは複数の)前記遅延識別子に含まれる前記遅延に関連付けられた第3の数のインデックスとを含む、請求項22から37のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項39】
前記受信機は、
(i)全てのアンテナまたはビームに基準遅延を設定することであって、前記基準遅延に対して
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個の遅延差が前記送信機にフィードバックされることによって明示的に、または
(ii)全てのアンテナまたはビームに基準遅延を設定することであって、前記基準遅延に対して
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個の遅延差に関連付けられた
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスがフィードバックされることによって暗黙的に、
前記空間遅延プリコーダの前記遅延をフィードバックするように構成されている、請求項1から22のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項40】
前記受信機は、
(i)アンテナまたはビームごとの基準遅延を設定することであって、前記アンテナまたはビームごとの基準遅延に対して
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個のアンテナまたはビームごとの遅延差が前記送信機にフィードバックされることによって明示的に、または
(ii)アンテナまたはビームごとの基準遅延を設定することであって、前記アンテナまたはビームごとの基準遅延に対して前記
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個のアンテナまたはビームごとの遅延差に関連付けられた
[この文献は図面を表示できません]
個のアンテナまたはビームごとのインデックスが前記送信機にフィードバックされることによって暗黙的に、
前記空間遅延プリコーダの前記遅延をフィードバックするように構成されている、請求項1から22のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項41】
前記遅延がアンテナ固有および層固有であるか、または前記遅延が非アンテナ固有および非層固有である、請求項1から22のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項42】
前記遅延
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がアンテナ固有および層固有である場合、n番目の送信アンテナのl番目の遅延
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であるr番目の層は、k番目の送信アンテナのl番目の遅延
[この文献は図面を表示できません]
であるp番目の層
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
と異なっており、
前記遅延
[この文献は図面を表示できません]
が非アンテナ固有および非層固有である場合、前記n番目の送信アンテナの前記l番目の遅延
[この文献は図面を表示できません]
であるr番目の層は、前記k番目の送信アンテナの前記l番目の遅延
[この文献は図面を表示できません]
であるp番目の層
[この文献は図面を表示できません]
と同一である、請求項41に記載の受信機。
【請求項43】
アンテナ固有および層固有遅延ならびに前記複素プリコーダ係数の明示的フィードバックの場合、
前記遅延の明示的フィードバックの場合、前記フィードバックは、
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個の複素プリコーダ係数および
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個の遅延を含み、
前記遅延の暗黙的フィードバックの場合、前記フィードバックは、
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個の複素プリコーダ係数および
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個の遅延識別子を含み、
ここで、
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は送信アンテナの数を示し、
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は層ごとおよびアンテナごとの遅延の数を示し、
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は層の数を示す、請求項41または42に記載の受信機。
【請求項44】
非アンテナ固有および非層固有遅延ならびに前記複素プリコーダ係数の明示的フィードバックの場合、
前記遅延の明示的フィードバックの場合、前記フィードバックは、
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個の複素プリコーダ係数および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を含み、
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個の遅延は
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個の送信アンテナおよび
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個の層の全てと同一であり、
前記遅延の暗黙的フィードバックの場合、前記フィードバックは、
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個の複素プリコーダ係数および
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個の遅延を指定する
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個の遅延識別子を含み、前記遅延識別子で指定された前記遅延は、
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個の送信アンテナおよび
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個の層の全てと同一のプリコーダタップの遅延である、
請求項41または42に記載の受信機。
【請求項45】
アンテナ固有および層固有遅延ならびに前記複素プリコーダ係数の暗黙的フィードバックの場合、前記遅延ごとおよび層ごとの複素プリコーダ係数は1つ以上のコードブックに基づき、前記フィードバックは、
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個の送信アンテナ、
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個の遅延、および
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個の層に関連付けられた複素プリコーダ係数のマトリックス(PMI)を指定し、
前記遅延の明示的フィードバックの場合、前記フィードバックは、
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個のプリコーディングマトリックス識別子(PMI)および
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個の遅延を含み、
前記遅延の暗黙的フィードバックの場合、前記フィードバックは、
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個のプリコーディングマトリックス識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子を含む、
請求項41または42に記載の受信機。
【請求項46】
非アンテナ固有および非層固有遅延ならびに前記複素プリコーダ係数の暗黙的フィードバックの場合、前記遅延ごとおよび層ごとの複素プリコーダ係数が1つ以上のコードブックに基づき、前記フィードバックは、
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個の送信アンテナ、
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個の遅延、および
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個の層に関連付けられた複素プリコーダ係数のマトリックス(PMI)を指定し、
前記遅延の明示的フィードバックの場合、前記フィードバックは、
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個のプリコーディングマトリックス識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を含み、
前記遅延の暗黙的フィードバックの場合、前記フィードバックは、
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個のプリコーディングマトリックス識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子を含む、
請求項41または42に記載の受信機。
【請求項47】
前記コードブックベースのスキームは、全ての遅延に対して同一の層ごとのプリコーダマトリックスを採用する、請求項45または46に記載の受信機。
【請求項48】
前記プリコーダは、
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個の送信アンテナの遅延ごとおよび層ごとの複素結合係数を含むビームセットマトリックスおよび少なくとも1つの結合ベクトルまたは結合マトリックスと、遅延のベクトルとを含む多段構造を含み、前記フィードバックは、ベクトルインジケータを使用して、遅延ごとに、前記複素結合係数を明示的または暗黙的にさらに識別し、これにより、前記フィードバックが、前記複素結合係数を明示的に信号伝達するときには前記複素結合係数を、もしくは前記複素結合係数を暗黙的に信号伝達するときには
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個のベクトルインジケータをさらに含むようにする、請求項45から47のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項49】
前記プリコーダが二段構造または三段構造を含む、請求項48に記載の受信機。
【請求項50】
前記遅延ごとおよび層ごとの複素プリコーダ係数は、
第1の配向の全てのアンテナの、透過/入射波面の第1の偏波、たとえば水平偏波に関連付けられた遅延および層ごとの第1の複素プリコーダ係数、および
前記第1の配向の全てのアンテナの、透過/入射波面の第2の偏波、たとえば垂直偏波に関連付けられた遅延および層ごとの第2の複素プリコーダ係数、および
第2の配向の全てのアンテナの、透過/入射波面の前記第1の偏波、たとえば前記水平偏波に関連付けられた遅延および層ごとの第3の複素プリコーダ係数、および
前記第2の配向の全てのアンテナの、透過/入射波面の前記第2の偏波、たとえば前記垂直偏波に関連付けられた遅延および層ごとの第4の複素プリコーダ係数
を含み、
前記フィードバックは、それぞれ前記第1の偏波と前記第1のアンテナ配向、前記第2の偏波と前記第1のアンテナ配向、前記第2の偏波と前記第1のアンテナ配向、および前記第2の偏波と前記第2のアンテナ配向に関連付けられた遅延ごとおよび層ごとの複素プリコーダ係数のマトリックスのそれぞれのマトリックス識別子を含む、
請求項45から49のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項51】
前記空間コードブックマトリックスの前記エントリは
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長さの列ベクトルによって表され、
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はアンテナポートの数であり、
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番目のベクトル(
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/2)は、
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番目の位置では単一の1を、他の場所ではゼロを含む、請求項1から50のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項52】
送信機であって、
複数の送信層および複数のアンテナを採用する1つ以上の受信機との無線通信のための前記複数のアンテナを有するアンテナアレイと、
前記アンテナアレイに接続された複数のプリコーダであって、前記プリコーダは、前記アンテナアレイによって1つ以上の送信ビームを形成するために前記アンテナアレイの1つ以上のアンテナにビームフォーミング重みのセットを適用する、複数のプリコーダと、
を含み、
前記送信機は、受信機から受信したフィードバックに応答して前記ビームフォーミング重みを決定するように構成されており、前記フィードバックは、遅延を明示的または暗黙的に、ならびに複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に示し、前記示された遅延および複素プリコーダ係数は、
・前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での送信層および送信アンテナの第1のサブセットに対するそれぞれの周波数領域プリコーダの複素プリコーダ係数と、
・前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での送信層および送信アンテナの第2のサブセットに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延と
を決定し、
前記周波数領域プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・前記空間ビームフォーミングベクトルのうちの1つ以上を複素スケーリング/結合するための結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスからの前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有する、送信機。
【請求項53】
送信機であって、
1つ以上の受信機との無線通信のための複数のアンテナを有するアンテナアレイと、
前記アンテナアレイに接続された1つ以上のプリコーダであって、前記プリコーダは、前記アンテナアレイによって1つ以上の送信ビームを形成するために前記アンテナアレイの1つ以上のアンテナにビームフォーミング重みのセットを適用する、1つ以上のプリコーダと、
を含み、
前記送信機は、受信機から受信したフィードバックに応答して前記ビームフォーミング重みを決定するように構成されており、前記フィードバックは、前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での1つ以上の送信層および送信アンテナの、1つ以上の空間遅延プリコーダの遅延を明示的または暗黙的に、ならびに複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に示し、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスからの前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスの1つ以上のサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの各サブマトリックスは、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている、送信機。
【請求項54】
請求項1から51のいずれか一項に記載の少なくとも1つの受信機と、
請求項52または53に記載の少なくとも1つの受信機と
を含む、無線通信ネットワーク。
【請求項55】
前記送信機が、ユーザ機器にサービス提供する基地局、または基地局によってサービス提供されるユーザ機器を含むか、もしくは前記受信機が、ユーザ機器にサービス提供する基地局、または基地局によってサービス提供されるユーザ機器を含む、請求項54に記載の無線通信ネットワーク。
【請求項56】
複数の送信層および送信アンテナを採用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信した無線信号を受信および処理するステップと、
前記受信信号に基づいて、
・前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での送信層および送信アンテナの第1のサブセットに対するそれぞれの周波数領域プリコーダの複素プリコーダ係数と、
・前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での送信層および送信アンテナの第2のサブセットに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延と
を決定するステップと、
前記送信機に、前記決定された遅延を明示的または暗黙的に、ならびに前記決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的にフィードバックするステップであって、前記送信機は、前記フィードバックされた遅延および複素プリコーダ係数を使用して、前記受信機に送信される前記信号をプリコードする、ステップと
を含む方法であって、
前記周波数領域プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・前記空間ビームフォーミングベクトルのうちの1つ以上を複素スケーリング/結合するための結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスからの前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有する、方法。
【請求項57】
送信機および1つ以上の受信機の間の無線通信のために1つ以上のビームを形成する方法であって、
アンテナアレイによって1つ以上の送信ビームを形成するために前記アンテナアレイの1つ以上のアンテナにビームフォーミング重みのセットを適用するステップを含み、
前記ビームフォーミング重みは、受信機から受信したフィードバックに応答して決定され、前記フィードバックは、遅延を明示的または暗黙的に、ならびに複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に示し、前記示された遅延および複素プリコーダ係数は、
・前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での送信層および送信アンテナの第1のサブセットに対するそれぞれの周波数領域プリコーダの複素プリコーダ係数と、
・前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での送信層および送信アンテナの第2のサブセットに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延と
を含み、
前記周波数領域プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・前記空間ビームフォーミングベクトルのうちの1つ以上を複素スケーリング/結合するための結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスからの前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有する、方法。
【請求項58】
複数の送信アンテナを採用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信した無線信号を受信および処理するステップと、
前記受信信号に基づいて、前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での1つ以上の送信層および送信アンテナに対する1つ以上の空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定するステップと、
前記送信機に、前記決定された遅延を明示的または暗黙的に、ならびに前記決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的にフィードバックするステップであって、前記送信機は、前記フィードバックされた遅延および複素プリコーダ係数を使用して、前記受信機に送信される前記信号をプリコードする、ステップと
を含む方法であって、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスから選択された前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスの1つ以上のサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの各サブマトリックスは、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている、方法。
【請求項59】
送信機および1つ以上の受信機の間の無線通信のために1つ以上のビームを形成する方法であって、
アンテナアレイによって1つ以上の送信ビームを形成するために前記アンテナアレイの1つ以上のアンテナにビームフォーミング重みのセットを適用するステップを含み、
前記ビームフォーミング重みは、受信機から受信したフィードバックに応答して決定され、前記フィードバックは、前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での1つ以上の送信層および送信アンテナの、1つ以上の空間遅延プリコーダの遅延を明示的または暗黙的に、ならびに複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に示し、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスからの前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスの1つ以上のサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの各サブマトリックスは、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている、方法。
【請求項60】
コンピュータ上で実行されると、請求項56または59に記載の方法を実行する命令を格納しているコンピュータ可読媒体を含む、非一時的なコンピュータプログラム製品。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、移動体通信ネットワークなどの無線通信システムの分野に関する。本発明の実施形態は、より少ないフィードバックでのプリコーディング、たとえばミリ波システムのための空間遅延広帯域MIMO(多重入力多重出力:Multiple Input Multiple Output)プリコーディングを採用する無線通信システムに関する。
【背景技術】
【0002】
図1は、コアネットワーク102および無線アクセスネットワーク104を含む無線ネットワーク100の例の概略図である。無線アクセスネットワーク104は、各々がそれぞれのセル106から106によって概略的に表される基地局を取り囲む特定の領域にサービス提供する、複数の基地局eNBからeNBを含み得る。基地局は、セル内のユーザにサービス提供するために設けられている。ユーザは、固定デバイスまたはモバイルデバイスであり得る。さらに、無線通信システムは、基地局またはユーザに接続するモバイルまたは固定IoTデバイスによってアクセスされ得る。モバイルデバイスまたはIoTデバイスは、物理デバイス、ロボットまたは車などの陸上車両、有人または無人航空(UAV)などの航空機(後者はドローンとも呼ばれる)、電子機器、ソフトウェア、センサ、アクチュエータなど、ならびにこれらのデバイスが既存のネットワーク基盤にわたってデータを収集および交換できるようにするネットワーク接続性が埋め込まれた建物またはその他のアイテムを含み得る。図1は、5つのセルのみの例示的な図を示しているが、無線通信システムは、より多くのこのようなセルを含み得る。図1は、セル106内にあって基地局eNBによってサービス提供されている、ユーザ機器(UE)とも呼ばれる2つのユーザUE1およびUE2を示している。別のユーザUEは、基地局eNBによってサービス提供されているセル106内に示されている。矢印108、108、および108は、ユーザUE、UE、およびUEから基地局eNB、eNBにデータを送信するための、または基地局eNB、eNBからユーザUE、UE、UEにデータを送信するための、アップリンク/ダウンリンク接続を概略的に表す。さらに、図1は、セル106内の2つのIoTデバイス110および110を示しており、これらは固定またはモバイルデバイスであり得る。IoTデバイス110は、矢印112によって概略的に表されるように、データを送受信するために、基地局eNBを介して無線通信システムにアクセスする。IoTデバイス110は、矢印112によって概略的に表されるように、ユーザUEを介して無線通信システムにアクセスする。それぞれの基地局eNBからeNBは、「コア」を指す矢印によって図1で概略的に表される、バックホールリンク114から114を介してコアネットワーク102に、および/または互いに、接続されている。コアネットワーク102は、1つ以上の外部ネットワークに接続され得る。
【0003】
データ送信には、物理リソースグリッドが使用され得る。物理リソースグリッドは、様々な物理チャネルおよび物理信号がマッピングされているリソース要素のセットを含み得る。たとえば、物理チャネルは、ダウンリンクおよびアップリンクペイロードデータとも呼ばれる、ユーザ固有のデータを搬送する物理ダウンリンクおよびアップリンク共有チャネル(PDSCH、PUSCH)、たとえばマスター情報ブロック(MIB)およびシステム情報ブロック(SIB)を搬送する物理報知チャネル(PBCH)、たとえばダウンリンク制御情報(DCI)を搬送する物理ダウンリンクおよびアップリンク制御チャネル(PDCCH、PUCCH)などを含み得る。アップリンクでは、物理チャネルは、UEが同期してMIBおよびSIBを取得した後にネットワークにアクセスするためにUEによって使用される物理ランダムアクセスチャネル(PRACHまたはRACH)をさらに含み得る。物理信号は、基準信号(RS)、同期信号などを含み得る。リソースグリッドは、時間領域における特定の持続時間および周波数領域における所与の帯域幅を有するフレームを含み得る。フレームは、所定の長さの特定の数のサブフレームを有し得、各サブフレームは、OFDMシンボルのようなシンボルを含み得る。
【0004】
無線通信システムは、たとえば、LTE−Advanced pro規格または5GまたはNR(New Radio)規格にしたがって動作し得る。
【0005】
無線通信システムは、直交周波数分割多重(OFDM)システム、直交周波数分割多重アクセス(OFDMA)システムのような、周波数分割多重、もしくはCPありまたはなしのその他いずれかのIFFTベースの信号、たとえばDFT−s−OFDMに基づく、任意のシングルトーンまたはマルチキャリアシステムであり得る。多重アクセス、たとえばフィルタバンクマルチキャリア(FBMC)、一般化周波数分割多重(GFDM)、またはユニバーサルフィルタマルチキャリア(UFMC)のための非直交波形のような、他の波形も使用され得る。
【0006】
図1に概略的に示されるもののような無線通信システムでは、ユーザデータレート、リンク信頼性、セルカバレッジ、およびネットワーク容量を改善するために、たとえばLTEまたはNRにしたがって、マルチアンテナ技術が使用され得る。マルチストリームまたはマルチレイヤ送信をサポートするために、通信システムの物理層で線形プリコーディングが使用される。線形プリコーディングは、データの層をアンテナポートにマッピングするプリコーダマトリックスによって実行される。プリコーディングはビームフォーミングの一般化と見なされてもよく、これは目標の受信機にデータ送信を空間的に配向/集中させる技術である。
【0007】
以下では、モバイル多重入力多重出力通信システムにおけるダウンリンク(DL)送信、すなわち基地局(eNodeB)からモバイルユーザ機器(UE)へのデータトラフィックを搬送する通信リンクが検討される。
[この文献は図面を表示できません]
個のアンテナを有する基地局(eNodeB)および
[この文献は図面を表示できません]
個のアンテナを有するモバイルユーザ機器(UE)を考えると、UEでDL送信の特定の瞬間に受信したシンボル
[この文献は図面を表示できません]
は以下のように記述され、
[この文献は図面を表示できません]
【0008】
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
はチャネルマトリックスを示し、
[この文献は図面を表示できません]
はeNodeBでのプリコーダマトリックスを表し、
[この文献は図面を表示できません]
は受信機における加法性雑音であり、
[この文献は図面を表示できません]
はUEによってデコードされることになっていたeNodeBによって送信されたデータベクトルであり、
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は送信されたデータストリームの数を示す。データ
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
個のアンテナポートにマッピングするためにeNodeBで使用されるプリコーダマトリックスは、瞬間的なチャネル情報
[この文献は図面を表示できません]
に基づく最適化問題を解決することによって決定される。閉ループ通信モードでは、UEは、チャネルの状態を推定し、アップリンクのフィードバックチャネル(UEからeNodeBへのトラフィックを搬送する通信リンク)を介してチャネル状態情報(CSI)などの報告をeNodeBに送信し、eNodeBがプリコーディングマトリックスを決定できるようにする(参考文献[1]参照)。プリコーディングマトリックスを決定するために、UEからのフィードバックなしで多層送信が実行される場合もある。このような通信モードは「開ループ」と呼ばれ、eNodeBは、情報を送信するために、信号の多様性および空間多重化を利用する(参考文献[1]参照)。
【0009】
図2は、LTEリリース8によるコードブックベースのプリコーディングを使用するMIMO DL送信のブロックベースモデルを示す。図2は、基地局200とユーザ機器300との間の無線データ通信のための無線チャネルのように、基地局200、ユーザ機器300、およびチャネル400を概略的に示している。基地局は、複数のアンテナまたはアンテナ素子を有するアンテナアレイ202と、コードブック208からデータベクトル206およびプリコーダマトリックスFを受信するプリコーダ204とを含む。チャネル400は、チャネルマトリックス402によって記述され得る。ユーザ機器300は、アンテナもしくは複数のアンテナまたはアンテナ素子を有するアンテナアレイ304を介してデータベクトル302を受信する。ユーザ機器300と基地局200との間のフィードバックチャネル500は、フィードバック情報を送信するために提供される。
【0010】
暗黙的フィードバックの場合、フィードバックチャネル500を介してUE300によって送信されるCSIは、ランクインデックス(RI)、プリコーディングマトリックスインデックス(PMI)、およびチャネル品質インデックス(CQI)を含み、eNodeB200において、プリコーディングマトリックス、および送信されるシンボルの変調順およびコーディングスキーム(MCS)を決定できるようにする。PMIおよびRIは、「コードブック」208と呼ばれる所定のマトリックスのセット
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からプリコーディングマトリックスを決定するために使用される。たとえばLTEによるコードブック208は、テーブルの各エントリにマトリックスを有するルックアップテーブルであってもよく、UEからのPMIおよびRIは、テーブルのどの行および列から使用されるプリコーダマトリックスが得られるかを決定する。
【0011】
明示的なCSIフィードバックでは、プリコーダを決定するためにコードブックは使用されない。プリコーダマトリックスの係数は、UEによって明示的に送信される。あるいは、瞬時チャネルマトリックスの係数が送信され、そこからeNodeBによってプリコーダが決定されてもよい。
【0012】
プリコーダ204およびコードブック208の設計および最適化は、固定されたダウンチルトを有する1次元均一線形アレイ(ULA)または2次元均一平面アレイ(UPA)を備えたeNodeBのために実行され得る。これらのアンテナアレイ202は、eNodeB200において方位角のみのビームフォーミングが可能となるように、水平(方位角)方向の電波を制御できるようにする。別の例によれば、コードブック208の設計は、垂直(仰角)方向および水平(方位角)方向の両方でビームフォーミングを送信するためにUPAをサポートするように拡張され、これは全次元(FD)MIMOとも呼ばれる(参考文献[2]参照)。コードブック208は、たとえばFD−MIMOなどの大規模アンテナアレイの場合、アレイのアレイ応答ベクトルを使用して空間的に分離された電磁送信/受信ビームを形成するビームフォーミング重みのセットであり得る。アレイのビームフォーミング重み(または「アレイステアリングベクトル」)は、特定の方向に向かって(または特定の方向から)放射を送信(または取得)するために、アンテナに供給される信号(またはアンテナから受信する信号)に適用される振幅増幅および位相調整である。プリコーダマトリックスの成分は、アレイのコードブックから取得され、PMIおよびRIは、コードブックを「読み取り」、プリコーダを取得するために使用される。アレイステアリングベクトルは、2D離散フーリエ変換(DFT)マトリックスの列によって記述され得る(参考文献[3]参照)。
【0013】
3GPP New Radio Release15のタイプIおよびタイプIIのCSI報告スキームで使用される周波数領域プリコーダマトリックスは二段階構造
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を有し(参考文献[7]参照)、ここで、
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は、サブバンド/サブキャリアまたは物理リソースブロック(PRB)の数を示す。マトリックス
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は、インデックス
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に依存しない広帯域マトリックスであり、以下のDFTコードブックマトリックスから選択された
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ビームフォーミングベクトル
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を含み、
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ここで、
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は偏波ごとの送信アンテナの数を示し、
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はアンテナ偏波の数を示し、
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は偏波ごとのビームフォーミングベクトルの数である。共偏波アンテナアレイでは
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だが、二重偏波アンテナアレイでは
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である。また、二重偏波アンテナアレイでは、
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番目のビームベクトル
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は両方の偏波と同一である。マトリックス
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は、各サブバンド/サブキャリアまたは物理リソースブロック(PRB)
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ごとに
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で定義されたビームを選択/結合/共位相整合する選択/結合/共位相整合マトリックスである。異なる方向に配向された複数のアンテナ素子が、信号を送受信しながら偏波の多様性を利用するために、アレイアンテナの各々の位置に配置され得ることに、留意されたい。多くの場合、アンテナ素子の配向は、アンテナが応答する偏波角と同じであり、したがって、「アンテナ偏波」および「アンテナ配向」という用語は、文献全体で交換可能に使用される。この明細書では、「配向」という用語は、送信または受信された波面の偏波と混同するのを回避するために、アンテナを指すときに使用される。
【0014】
ランク1の送信およびタイプIの報告では、[7]によって二重偏波アンテナアレイ(
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)に
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が与えられる。
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ここで、
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番目の位置を除く全ての位置でゼロを含む。
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のこのような定義は、各偏波の
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番目のベクトルを選択し、異なる偏波にわたってこれらを結合する。さらに、
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は、2番目の偏波の量子化された位相調整である。
【0015】
ランク1の送信およびタイプIIの報告では、[7]によって二重偏波アンテナアレイ(
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)に
[この文献は図面を表示できません]
が与えられる。
[この文献は図面を表示できません]
ここで、量子化された値
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および
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は、それぞれ振幅および位相結合係数である。
【0016】
ランク
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の送信では、
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個のベクトルを含み、ここで、各偏波内の単一または複数のビームを結合するため、および/または異なる偏波にわたってこれらを結合するために、各ベクトルのエントリが選択される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明の目的は、プリコーディングを採用する無線通信システムにおけるフィードバックオーバーヘッドを削減するための改善されたアプローチを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0018】
この目的は、独立請求項で定義される主題によって達成される。
実施形態は、従属請求項で定義される。
ここで、本発明の実施形態は、以下の添付図面を参照して、さらに詳細に説明される。
【図面の簡単な説明】
【0019】
図1】無線通信システムの例の概略図を示す。
図2】暗黙的なCSIフィードバックを使用するMIMO通信システムのブロックベースモデルを示す。
図3】本発明のアプローチの実施形態によるMIMOシステムのブロック図を示す。
図4】本発明のアプローチのさらなる実施形態によるMIMOシステムのブロック図を示す。
図5(a)】第1段プリコーダFをMIMOチャネルインパルス応答と結合したときに得られるビームフォーミングチャネルインパルス応答の例を示し、ビームフォーミングチャネルインパルス応答の主ピーク内の遅延または遅延差に関連付けられた周波数領域コードブックからのDFTベクトルのインデックスを示している。
図5(b)】第1段プリコーダFをMIMOチャネルインパルス応答と結合したときに得られるビームフォーミングチャネルインパルス応答の例を示し、ビームフォーミングチャネルインパルス応答の2つのピーク内の遅延または遅延差に関連付けられた周波数領域コードブックからのDFTベクトルのインデックスを示している。
図6】平均遅延インデックスbu,1を中心としたu番目のビームのL個の遅延インデックスを示す。
図7図7(a)は、サンプリンググリッドの開始に位置する図6の平均遅延について可能な箇所を示す。図7(b)は、サンプリンググリッドの終了に位置する図6の平均遅延について可能な箇所を示す。
図8】u番目のビームの2つの平均遅延インデックスbu,1およびbu,2を中心としたC個の遅延インデックスを示す。
図9】平均遅延bu,iの基準ビームに対する(2U−1)個のビームの複素係数の計算を示す。
図10】ユニットまたはモジュール、ならびに本発明のアプローチにしたがって記述された方法のステップが実行され得るコンピュータシステムの例を示す。
【発明を実施するための形態】
【0020】
以下、本発明の好適な実施形態は、同じまたは類似の機能が同じ参照符号によって参照される同封図面を参照して、さらに詳細に説明される。
【0021】
本発明の一態様の実施形態は、複数の送信層および送信アンテナを採用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信した無線信号を受信および処理する受信機を提供する。受信機は、受信信号に基づいて、
・無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、送信機での送信層および送信アンテナの第1のサブセットに対するそれぞれの周波数領域プリコーダの複素プリコーダ係数と、
・無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、送信機での送信層および送信アンテナの第2のサブセットに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延と
を決定し、
受信機は、送信機に、決定された遅延を明示的または暗黙的に、ならびに決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的にフィードバックし、送信機は、フィードバックされた遅延および複素プリコーダ係数を使用して、受信機に送信される信号をプリコードする。周波数領域プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・空間ビームフォーミングベクトルのうちの1つ以上を複素スケーリング/結合するための結合素子と
を含む二段構造を有し、
空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・空間および/または周波数領域コードブックマトリックスからのベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有する。
【0022】
この態様のさらなる実施形態は、複数の送信層および複数のアンテナを使用する1つ以上の受信機との無線通信のための複数のアンテナを有するアンテナアレイと、アンテナアレイに接続された複数のプリコーダであって、プリコーダは、アンテナアレイによって1つ以上の送信ビームを形成するために、ビームフォーミング重みのセットをアンテナアレイの1つ以上のアンテナに適用する、複数のプリコーダとを有する、送信機を提供する。送信機は、受信機から受信したフィードバックに応答してビームフォーミング重みを決定し、フィードバックは、遅延を明示的または暗黙的に、および複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に示し、示された遅延および複素プリコーダ係数は、
・無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、送信機での送信層および送信アンテナの第1のサブセットに対するそれぞれの周波数領域プリコーダの複素プリコーダ係数と、
・無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、送信機での送信層および送信アンテナの第2のサブセットに対するそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延と、を含む。
周波数領域プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・空間ビームフォーミングベクトルのうちの1つ以上を複素スケーリング/結合するための結合素子と
を含む二段構造を有する。そして、
空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・空間および/または周波数領域コードブックマトリックスからのベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有する。
【0023】
本発明のこの態様は、異なる送信層またはランクに対して異なるプリコーダを使用することが、たとえば、下位互換性を提供するために、または特定のランクのそれぞれのプリコーダの特定の利点を利用するために望ましい場合があるという所見に基づく。たとえば、ランク1およびランク2の送信は周波数領域プリコーダを使用することができるが、より高いランクの送信は空間遅延デコーダを使用することができる。
【0024】
本発明の別の態様の実施形態は、複数の送信アンテナを採用する送信機から周波数選択無線チャネルを介して受信した無線信号を受信および処理し、無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、受信信号に基づいて、送信機での1つ以上の送信層および送信アンテナに対する1つ以上の空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定し、送信機に、決定された遅延を明示的または暗黙的に、ならびに決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的にフィードバックする受信機であって、送信機は、フィードバックされた遅延および複素プリコーダ係数を使用して、受信機に送信される信号をプリコードする、受信機を提供する。空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・空間および/または周波数領域コードブックマトリックスから選択されたベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有する。
周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスの1つ以上のサブマトリックスによって定義され、DFTマトリックスの各サブマトリックスは、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている。
【0025】
この態様のさらなる実施形態は、1つ以上の受信機との無線通信のための複数のアンテナを有するアンテナアレイと、アンテナアレイに接続された1つ以上のプリコーダであって、該プリコーダは、アンテナアレイによって1つ以上の送信ビームを形成するために、ビームフォーミング重みのセットをアンテナアレイの1つ以上のアンテナに適用する、1つ以上のプリコーダとを有する、送信機を提供する。送信機は、受信機から受信したフィードバックに応答してビームフォーミング重みを決定し、フィードバックは、無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、送信機での1つ以上の送信層および送信アンテナの1つ以上の空間遅延プリコーダの、遅延を表すフィードバックを明示的または暗黙的に、および複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に示す。空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・空間および/または周波数領域コードブックマトリックスから選択されたベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有する。
周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスの1つ以上のサブマトリックスによって定義され、DFTマトリックスの各サブマトリックスは、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている。
【0026】
本発明のこの態様は、遅延プリコーディングに使用される遅延または遅延差は、典型的に、限られた値の範囲のみを有し、この限られた範囲のため、空間遅延二段プリコーダを構築するためにコードブックマトリックスの全てのエントリが受信機で使用される必要はないという所見に基づく。本発明のアプローチによれば、コードブックのサイズ、および空間遅延二段プリコーダを構築するためにコードブックエントリ(遅延または遅延差)を選択する複雑さが、大幅に軽減される。
【0027】
上記で説明されたように、従来、プリコーディングはサブキャリアごと、またはサブバンドごとに実行されており、サブバンドは、OFDMベースのシステムでは、複数の隣接するサブキャリアを含む。サブキャリア/サブバンドの数が多いため、サブキャリア/サブバンドごとの単一の信号PMI/RIをgNBに送信することで、フィードバックオーバーヘッドが非常に大きくなる。このように大きなフィードバックオーバーヘッドの問題は、サブキャリアごとまたはサブバンドごとに周波数領域をプリコードする、従来のOFDMシステムで以下のように対処される。減衰する利得は複数の隣接するサブキャリア間で高度に相関しているため、いくつかのサブキャリアに対して、すなわちサブバンドごとに、単一のプリコーディングマトリックスが計算されてもよく、その結果、サブキャリアごとに単一のプリコーディングマトリックスを計算するときと比較して、フィードバックオーバーヘッドが減少し得る。
しかしながら、サブキャリア/サブバンドの数が非ゼロチャネルインパルス応答係数よりもはるかに大きい状況では、時間領域でのプリコーディングは、計算の複雑さおよびフィードバックオーバーヘッドの両方の点において有益であり得る。
【0028】
したがって、本発明のアプローチによれば、サブキャリア/サブバンドごとのプリコーディングの代わりに、遅延ごとのプリコーディングが実行される。実施形態によれば、本発明のアプローチは、サブキャリア/サブバンドプリコーディングと比較してフィードバックが減少し、相互情報量またはレートなどが増加した、新規な空間遅延プリコーダを採用する。本発明の実施形態によれば、PMI、RI、およびCQIのような3GPP Rel.10に記載されるフィードバックパラメータ(参考文献[4]参照)に加えて、送信機での信号プリコーダのタップ遅延のような追加のフィードバックパラメータを提供する、シングルおよび/またはマルチキャリアMIMO通信システムのためのプリコーディングおよびフィードバックスキームが提供される。本発明のフィードバックスキームは、3GPP LTE Rel14までで論じられた最先端のビームフォーミング/プリコーディングスキーム(参考文献[5]参照)と比較して、相互情報量またはレートなどに関して性能が強化された方向および遅延ベースのビームフォーミング/プリコーディングを可能にする。
【0029】
本発明の実施形態によれば、MIMO通信システムは、ミリ波周波数で動作し得る。ミリ波周波数では、通信チャネルはまばらであり、マルチパス成分のエネルギーはわずかなチャネルクラスタまたはチャネルタップに集中し、多数の光線が各クラスタに関連付けられる。各チャネルクラスタまたはチャネルタップは、異なる遅延および空間方向に対応し得る。このため、支配的なチャネルクラスタまたはチャネルタップの数は、典型的にはサブキャリアの数よりもはるかに少ない。したがって、ミリ波周波数で動作するシステムでは、空間遅延プリコーディングは、従来の周波数領域サブキャリアベースまたはサブバンドベースのプリコーディングと比較して、複雑さおよびフィードバックオーバーヘッドの点で有益である。本発明のアプローチによれば、支配的なチャネルクラスタ方向に対応する追加のタップ遅延情報が利用され、gNBにフィードバックされ得る。プリコーダの設計においてクラスタ方向の追加の遅延情報を利用すると、考慮される追加の自由度のため、相互情報量またはレートに関してシステム性能が強化され得る。
【0030】
本発明は、サブ6GHz周波数で動作するMIMO通信システムにも適用可能である。
実施形態によれば、周波数領域プリコーダの結合素子は、空間コードブックマトリックスから選択された単一の空間ビームフォーミングベクトルのための層または周波数ごとの複素数値のスケーリング係数、もしくは空間コードブックマトリックスから選択された1つ以上の空間ビームフォーミングベクトルを結合するための周波数ビンごとの結合ベクトルを含む。
【0031】
実施形態によれば、空間遅延プリコーダの結合素子は、周波数領域コードブックから選択された1つ以上のベクトルを結合するための、周波数ビンとは無関係の複素数値遅延領域結合ベクトルと、空間コードブックマトリックスから選択された1つ以上の空間ビームフォーミングベクトルを結合するための周波数ビンごとの複素数値結合ベクトルとを含む。たとえば、s番目の周波数ビンに関連付けられた複素数値結合ベクトルのu番目のエントリは、u番目のビームに関連付けられた複素数値遅延領域結合ベクトルと周波数領域コードブックから選択された1つ以上のベクトルとの結合によって定義されたベクトルのs番目のエントリによって与えられてもよい。
【0032】
実施形態によれば、周波数領域コードブックマトリックスを構築するために使用されるDFTマトリックスは、オーバーサンプリングされたDFTマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
であり、ここで
[この文献は図面を表示できません]
、ただし
[この文献は図面を表示できません]
はDFTマトリックスのオーバーサンプリング係数である。
【0033】
実施形態によれば、オーバーサンプリング係数
[この文献は図面を表示できません]
は受信機において先験的に知られているか、または受信機は、送信機からオーバーサンプリング係数
[この文献は図面を表示できません]
を受信するように構成されている。
【0034】
実施形態によれば、DFTマトリックスの1つ以上のサブマトリックスは、空間コードブックマトリックスの選択されたビームをMIMOチャネルインパルス応答と結合するときに得られるビームフォーミングチャネルインパルス応答の遅延広がりに応じて選択される。
【0035】
実施形態によれば、周波数領域コードブックマトリックスは、
−DFTマトリックスの最初のN列、または
−DFTマトリックスの最初の
[この文献は図面を表示できません]
列および最後の
[この文献は図面を表示できません]
列、または
−DFTマトリックスの
[この文献は図面を表示できません]
列、または
−DFTマトリックスの
[この文献は図面を表示できません]
列および
[この文献は図面を表示できません]

によって定義される。
【0036】
実施形態によれば、周波数領域コードブックを定義するDFTマトリックスの複数の列を示す1つ以上のパラメータは、受信機において先験的に知られているか、または送信機から受信される。
【0037】
実施形態によれば、受信機は、

[この文献は図面を表示できません]
個のエントリ/列を含む周波数領域コードブックマトリックスから
[この文献は図面を表示できません]
番目の層の空間遅延二段プリコーダマトリックスを構築するための
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延または遅延差を選択し、

[この文献は図面を表示できません]
番目の層の
[この文献は図面を表示できません]
個の選択されていない遅延インデックスを周波数領域コードブックマトリックスから送信機にフィードバックする
ように構成されている。
【0038】
実施形態によれば、パラメータ
[この文献は図面を表示できません]
は受信機において先験的に知られているか、または受信機は、送信機からパラメータ
[この文献は図面を表示できません]
を受信するように構成されている。
【0039】
実施形態によれば、受信機は、

[この文献は図面を表示できません]
個のエントリ/列を含む周波数領域コードブックマトリックスから空間遅延二段プリコーダマトリックスを構築するための
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延または遅延差を選択し、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延または遅延差は各層で同じであり、

[この文献は図面を表示できません]
番目の層の
[この文献は図面を表示できません]
個の選択されていない遅延インデックスを周波数領域コードブックマトリックスから送信機にフィードバックする
ように構成されている。
【0040】
実施形態によれば、パラメータ
[この文献は図面を表示できません]
は受信機において先験的に知られているか、または受信機は、送信機からパラメータ
[この文献は図面を表示できません]
を受信するように構成されている。
【0041】
実施形態によれば、受信機は、
−r番目の送信層の全てのビーム、またはr番目の送信層のビームのサブセットに同一の遅延を適用し、
−空間遅延二段プリコーダを計算するために受信機によって選択されたビームの遅延インデックスを含む共通DIを構築し、
−共通DIの最も強い遅延に対応する遅延インデックスを示し、
−最も強い遅延インデックスの表示を有する共通DIを送信機にフィードバックする
ように構成されている。
【0042】
実施形態によれば、遅延は、空間ビームおよび送信層に依存する。
実施形態によれば、
−送信層の空間ビームのサブセットに関連付けられた遅延のサブセットが同一であるか、または
−送信層の空間ビームのサブセットの遅延の数が同一であるか、または
−遅延のサブセットが、空間ビームおよび送信層のサブセットで同一である。
【0043】
実施形態によれば、送信層の全てのビームが同じ遅延に関連付けられるように、遅延の数およびビームごとの遅延は送信層について同一である。
【0044】
実施形態によれば、プリコーダは、以下によって表され、
[この文献は図面を表示できません]
ここで、

[この文献は図面を表示できません]
は送信機アレイの送信アンテナの数であり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層のビームの数であり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層および
[この文献は図面を表示できません]
番目のビームの遅延の数であり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層、
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビーム、および送信機アンテナアレイの
[この文献は図面を表示できません]
番目の偏波に関連付けられたサイズ
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の遅延ベクトルであり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層に関連付けられた
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビームであり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層、
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビーム、
[この文献は図面を表示できません]
番目の遅延、および送信機アンテナアレイの
[この文献は図面を表示できません]
番目の偏波に関連付けられたスカラー遅延ビーム複素結合係数であり、

[この文献は図面を表示できません]
は、全てのプリコーダ層の平均総送信電力が固定値に等しいことを保証するための正規化係数である。
【0045】
実施形態によれば、マトリックスベクトル表記のプリコーダは以下によって表され、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
ここで、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
を有する
[この文献は図面を表示できません]
番目の偏波のビーム結合係数を含み、

[この文献は図面を表示できません]
、および
[この文献は図面を表示できません]
はベクトル
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目のエントリである。
【0046】
実施形態によれば、周波数領域コードブックのベクトルの長さを示すパラメータ
[この文献は図面を表示できません]
は受信機において先験的に知られているか、または受信機は、送信機からパラメータ
[この文献は図面を表示できません]
を受信するように構成されている。
実施形態によれば、受信機は、空間遅延プリコーダの遅延を明示的または暗黙的にフィードバックするように構成されており、暗黙的フィードバックは、送信機で使用される周波数領域コードブックマトリックスのそれぞれの列ベクトルに関連付けられたインデックスを含む遅延識別子を使用する。
【0047】
実施形態によれば、受信機は、送信機で使用される周波数領域コードブックマトリックスのそれぞれの列ベクトルに関連付けられたインデックスを含む遅延識別子を使用して、空間遅延プリコーダの遅延を明示的にフィードバックするように構成されている。
実施形態によれば、空間遅延プリコーダは周波数領域で表され、受信機は、空間遅延プリコーダの遅延を明示的または暗黙的にフィードバックするように構成されている。
【0048】
実施形態によれば、暗黙的な遅延フィードバックは、1つ以上の遅延識別子DIを含み、各遅延識別子は、周波数領域コードブックマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
の列ベクトルに関連付けられた
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスのセットを含み、
[この文献は図面を表示できません]
は遅延の総数である。
実施形態によれば、コードブックマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
のサイズは、遅延の必要な分解能に基づいて柔軟に設計される。
【0049】
実施形態によれば、
遅延
[この文献は図面を表示できません]
は離散化され、セット
[この文献は図面を表示できません]
の要素によって与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
の各値は周波数領域コードブックマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
の列ベクトルに関連付けられており、
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
はサブキャリアまたはサブバンドまたは物理リソースブロックの総数であり、
周波数領域コードブックマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
はオーバーサンプリングされたコードブックDFTマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
、ここで、
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
は周波数領域コードブックDFTマトリックスのオーバーサンプリング係数である。
【0050】
実施形態によれば、受信機は、送信機からオーバーサンプリング係数
[この文献は図面を表示できません]
を受信するように構成されている。
実施形態によれば、DIは空間ビームに関連付けられ、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームに対して
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含み、
[この文献は図面を表示できません]
はビームの総数、
[この文献は図面を表示できません]
は偏波の数、ここで送信機での共偏波アンテナアレイについては
[この文献は図面を表示できません]
、送信機での二重偏波アンテナアレイについては
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0051】
実施形態によれば、
プリコーダは二段プリコーディング構造を含み、二段プリコーディング構造は、
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームを含むビームフォーミングマトリックスを含み、
[この文献は図面を表示できません]
はビームの総数、
[この文献は図面を表示できません]
は偏波の数であり、ここで送信機での共偏波アンテナアレイについては
[この文献は図面を表示できません]
、送信機での二重偏波アンテナアレイについては
[この文献は図面を表示できません]
であり、
(i)
[この文献は図面を表示できません]
個全てのビームに対して同一の遅延の場合、フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個のビームに対して1つの遅延識別子1DIを含むか、または
(ii)偏波依存およびビーム依存遅延の場合、フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個のビームに対して
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子、
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含み、各DIは、単一の空間ビームに関連付けられた遅延のインデックスを含むか、または
(iii)偏波非依存およびビーム依存遅延の場合、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個のビームに対して
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子、
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含むか、または
(iv)偏波依存およびビーム非依存遅延の場合、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個のビームに対して
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子、
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含むか、または
実施形態によれば、DI内のインデックスの数は、空間ビームに関して同一であるかまたは異なる。
【0052】
実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビームに関連付けられた、遅延識別子DIの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延インデックスのうちの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延インデックスは、1つ以上の他の空間ビームに関連付けられた遅延インデックスDIと同一であり、すると
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビームのDIは、
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスの代わりに
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスを含む。
実施形態によれば、特定の空間ビームのインデックスを含むビーム固有のDIに加えて、
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームに共通のインデックスを示すために、
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームに共通DIが使用され得る。このような複数の共通DIは、異なる空間ビームのDIの間に同一の遅延の複数のセットがあるときに適切になるだろう。
【0053】
実施形態によれば、DI構成は、送信機から受信機に信号伝達され得る。DI構成は、たとえば、下記に関する情報を含み得る。
−ビーム固有のDIごとのインデックスの総数、または
−共通DIの数、共通DIごとのインデックスの数。
実施形態によれば、空間ビームに関連付けられた遅延が単一の平均遅延の周りの所定のウィンドウ内にあるとき、空間ビームの遅延識別子は、平均遅延に関連付けられた単一のインデックスのみを含む。
【0054】
実施形態によれば、受信機は、所定のウィンドウサイズを指定するウィンドウパラメータを送信機から受信するように構成されている。
実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
個のビームの場合、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個のビームに対して
[この文献は図面を表示できません]
個のDIを含み、各DIは単一のインデックスのみを含む。
実施形態によれば、フィードバックは、空間ビームに対して単一または複数のDIを含み、各DIは単一または複数のインデックスを含み、各インデックスはビームの特定の平均遅延に関連付けられている。
【0055】
実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームは、同じかまたは異なる平均遅延を有する。
実施形態によれば、特定の平均遅延インデックスに関連付けられた
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番目の空間ビームの
[この文献は図面を表示できません]
個の複素遅延領域結合係数は、特定の平均遅延インデックスの残りまたは他の
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個のビームの複素結合係数を計算するために使用される。
【0056】
実施形態によれば、
[この文献は図面を表示できません]
番目のビームの平均遅延インデックス
[この文献は図面を表示できません]
に対応する残りの
[この文献は図面を表示できません]
個のビームの複素係数は、以下によって与えられる。
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目のビーム
[この文献は図面を表示できません]
に関連付けられたスカラー複素係数であり、
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[この文献は図面を表示できません]
番目のビームおよび平均遅延インデックス
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に関連付けられた
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個の遅延結合係数を含む。
実施形態によれば、フィードバックは、プリコーディングマトリックス識別子PMIのように、インデックスのセットを含み、インデックスのセットは、無線信号のそれぞれの空間ビームを示す第1の数のインデックスと、それぞれの複素遅延領域結合係数を示す第2の数のインデックスと、(1つまたは複数の)遅延識別子に含まれる遅延に関連付けられた第3の数のインデックスとを含む。
【0057】
実施形態によれば、
受信機は、以下によって空間遅延プリコーダの遅延を明示的にフィードバックするように構成されている。
(i)全てのアンテナまたはビームに基準遅延を設定することであって、基準遅延に対して
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延差が送信機にフィードバックされること、または
(ii)アンテナまたはビームごとの基準遅延を設定することであって、アンテナまたはビームごとの基準遅延に対して
[この文献は図面を表示できません]
個のアンテナまたはビームごとの遅延差が送信機にフィードバックされること、または
受信機は、以下によって空間遅延プリコーダの遅延を暗黙的にフィードバックするように構成されている。
(i)全てのアンテナまたはビームに基準遅延を設定することであって、基準遅延に対して
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延差に関連付けられた
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスがフィードバックされること、または
(ii)アンテナまたはビームごとの基準遅延を設定することであって、アンテナまたはビームごとの基準遅延に対して
[この文献は図面を表示できません]
個のアンテナまたはビームごとの遅延差に関連付けられた
[この文献は図面を表示できません]
個のアンテナまたはビームごとのインデックスが送信機にフィードバックされること。
【0058】
実施形態によれば、遅延
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は、アンテナ固有および層固有または非アンテナ固有および非層固有である。アンテナ固有および層固有遅延
[この文献は図面を表示できません]
の場合、n番目の送信アンテナ、r番目の層のl番目の遅延
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は、k番目の送信アンテナ、p番目の層のl番目の遅延
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とは異なり、すなわち
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および
[この文献は図面を表示できません]
である。非アンテナ固有および非層固有遅延
[この文献は図面を表示できません]
の場合、n番目の送信アンテナ、r番目の層のl番目の遅延
[この文献は図面を表示できません]
は、k番目の送信アンテナ、p番目の層のl番目の遅延
[この文献は図面を表示できません]
と同一であり、すなわち
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0059】
実施形態によれば、アンテナ固有および層固有遅延ならびに複素プリコーダ係数の明示的フィードバックの場合、
遅延の明示的フィードバックの場合、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個の複素プリコーダ係数および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を含むか、または合計フィードバックがこれらの量に達し、
遅延の暗黙的フィードバックの場合、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個の複素プリコーダ係数および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子を含むか、または合計フィードバックがこれらの量に達し、
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
は送信アンテナの数を示し、
[この文献は図面を表示できません]
は層ごとおよびアンテナごとの遅延の数を示し、
[この文献は図面を表示できません]
は層の数を示す。
【0060】
実施形態によれば、非アンテナ固有および非層固有遅延ならびに複素プリコーダ係数の明示的フィードバックの場合、
遅延の明示的フィードバックの場合、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個の複素プリコーダ係数および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を含むか、または合計フィードバックがこれらの量に達し、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延は
[この文献は図面を表示できません]
個の送信アンテナおよび
[この文献は図面を表示できません]
個の層の全てと同一であり、
遅延の暗黙的フィードバックの場合、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個の複素プリコーダ係数および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を指定する
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子を含み、遅延識別子で指定される遅延は、
[この文献は図面を表示できません]
個の送信アンテナおよび
[この文献は図面を表示できません]
個の層の全てと同一のプリコーダタップの遅延である。
実施形態によれば、アンテナ固有および層固有遅延ならびに複素プリコーダ係数の暗黙的フィードバックの場合、遅延ごとおよび層ごとの複素プリコーダ係数は1つ以上のコードブックに基づいており、フィードバックは、N個の送信アンテナ、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延、および
[この文献は図面を表示できません]
個の層に関連付けられた複素プリコーダ係数のマトリックス(PMI)を指定し、
遅延の明示的フィードバックの場合、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディングマトリックス識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を含むか、または合計フィードバックがこれらの量に達し、
遅延の暗黙的フィードバックの場合、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディングマトリックス識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子を含むか、または合計フィードバックがこれらの量に達する。
【0061】
実施形態によれば、非アンテナ固有および非層固有遅延ならびに複素プリコーダ係数の暗黙的フィードバックの場合、遅延ごとおよび層ごとの複素プリコーダ係数は1つ以上のコードブックに基づいており、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個の送信アンテナ、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延、および
[この文献は図面を表示できません]
個の層に関連付けられた複素プリコーダ係数のマトリックス(PMI)を指定し、
遅延の明示的フィードバックの場合、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディングマトリックス識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を含むか、または合計フィードバックがこれらの量に達し、
遅延の暗黙的フィードバックの場合、フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個のプリコーディングマトリックス識別子(PMI)および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延識別子を含むか、または合計フィードバックがこれらの量に達する。
【0062】
実施形態によれば、コードブックベースのスキームは、全ての遅延に対して同一の層ごとのプリコーダマトリックスを採用する。
実施形態によれば、プリコーダは、多段構造、たとえば二段構造または三段構造を含む。多段構造は、
[この文献は図面を表示できません]
個の送信アンテナの遅延ごとおよび層ごとの複素結合係数を含むビームセットマトリックスおよび少なくとも1つの結合ベクトルまたは結合マトリックスと、遅延のベクトルとを含むことができ、フィードバックは、ベクトルインジケータを使用して、遅延ごとに、複素結合係数を明示的または暗黙的にさらに識別し、これにより、フィードバックまたは合計フィードバックが、複素結合係数を明示的に信号伝達するときには複素結合係数を、もしくは複素結合係数を暗黙的に信号伝達するときには
[この文献は図面を表示できません]
個のベクトルインジケータを、さらに含むようにする。
【0063】
実施形態によれば、遅延ごとおよび層ごとの複素プリコーダ係数は、1つ以上の非偏光測定コードブックまたは偏光測定コードブックに基づく。偏光測定コードブックの場合、遅延ごとおよび層ごとの複素プリコーダ係数は、
・第1の配向の全てのアンテナの、透過/入射波面の第1の偏波、たとえば水平偏波に関連付けられた遅延および層ごとの第1の複素プリコーダ係数、および
・第1の配向の全てのアンテナの、透過/入射波面の第2の偏波、たとえば垂直偏波に関連付けられた遅延および層ごとの第2の複素プリコーダ係数、および
・第2の配向の全てのアンテナの、透過/入射波面の第1の偏波、たとえば水平偏波に関連付けられた遅延および層ごとの第3の複素プリコーダ係数、および
・第2の配向の全てのアンテナの、透過/入射波面の第2の偏波、たとえば垂直偏波に関連付けられた遅延および層ごとの第4の複素プリコーダ係数
を含む。
【0064】
フィードバックは、それぞれ第1の偏波と第1のアンテナ配向、第2の偏波と第1のアンテナ配向、第2の偏波と第1のアンテナ配向、および第2の偏波と第2のアンテナ配向に関連付けられた遅延ごとおよび層ごとの複素プリコーダ係数のマトリックスのそれぞれのマトリックス識別子を含む。
【0065】
本発明は、OFDM、離散フーリエ変換拡散OFDM(DFT−s−OFDM)などの周波数分割多重に基づくシングルキャリアまたはマルチキャリア無線通信システムに適用され得る。以下の実施形態の説明は、
[この文献は図面を表示できません]
個の送信アンテナおよび
[この文献は図面を表示できません]
個の受信アンテナを有するマルチキャリアMIMOシステムのOFDMシステムモデルに基づく。
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番目のTxアンテナと
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番目のRxアンテナとの間の周波数選択チャネル
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は、
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個の経路成分を含む。
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送信されたデータは送信ブロックに編成され、長さ
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の各ブロック
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はプリコーディングマトリックス
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で線形にプリコードされ、ここで
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はサブキャリアの数である。その結果、ブロックごとに
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個のデータ層が送信され、ランク
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の送信となる。
サイクルプレフィックス(CP)送信を想定すると、CPは少なくとも長さ
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であり、UEにおける受信信号ベクトル(CP除去後)は以下のように記述され得る。
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
はブロック循環MIMOチャネルマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
を示し、
[この文献は図面を表示できません]
は、その最初の列に
[この文献は図面を表示できません]
を有するリンク
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
サイズの循環マトリックスであり、
[この文献は図面を表示できません]
は雑音である。
【0066】
ランク1の送信のプリコーダマトリックスは、
[この文献は図面を表示できません]
によって与えられ、ランクRの送信のプリコーダマトリックスは、
[この文献は図面を表示できません]
によって与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
はサイズ
[この文献は図面を表示できません]
の循環プリコーダマトリックスである。
ブロック循環MIMOチャネルマトリックスおよびプリコーダマトリックスの周波数領域表現は、それぞれ
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
によって与えられ、ここで
[この文献は図面を表示できません]
であり、
[この文献は図面を表示できません]
はサイズ
[この文献は図面を表示できません]
のDFTマトリックスである。
【0067】
周波数領域のMIMOチャネルマトリックスは、以下によって与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
は、全てのサブキャリアのチャネル係数
[この文献は図面を表示できません]
が主対角線上にある対角マトリックスである。
[この文献は図面を表示できません]
r番目の層の周波数領域のプリコーダマトリックスは、以下によって与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
ここで
[この文献は図面を表示できません]
は、主対角線上の全てのサブキャリアのプリコーダ係数からなる対角マトリックスである。
再配置することにより、サブキャリア
[この文献は図面を表示できません]
に関連付けられたMIMOチャネルマトリックスは、以下のようになる。
[この文献は図面を表示できません]
【0068】
サブキャリアsに関連付けられたランク1の送信のプリコーダマトリックスは
[この文献は図面を表示できません]
であり、サブキャリアsに関連付けられたランクRの送信のプリコーダマトリックスは
[この文献は図面を表示できません]
である。
【0069】
図3は、本発明のアプローチの実施形態によるMIMOシステムのブロック図を示す。図2を参照して説明された要素に対応するMIMOシステムの要素には、同じ参照符号が割り当てられている。ユーザ機器300は、アンテナまたはアンテナアレイ304において、チャネル400からの無線信号を受信する。306に示されるように、サイクルプレフィックスを除去した後、ユーザ機器300は、データベクトル302を取得するために受信信号を処理する。本発明の実施形態によれば、受信信号は、無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、基地局200での各層および送信アンテナのそれぞれの空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を、308に示されるように決定し、310に示されるように提供するために、処理される。たとえば、308において、空間遅延プリコーダの複素係数および遅延(以下の式(1)参照)は、たとえば、以下により詳細に記載されるように、長期および短期のチャネル状態情報に基づく相互情報量またはレートなどのコスト関数を最大化することにより、無線チャネルを介した通信の所定の特製を達成するために、UE300において最適化され得る。最適化されたプリコーダタップおよび遅延は、暗黙的または明示的フィードバックスキームもしくは両方の組み合わせを介して、フィードバックチャネル500を通じてgNB200にフィードバックされる。偏光測定および非偏光測定のケースのフィードバックスキームの実施形態は、以下でより詳細に説明される。実施形態によれば、フィードバックは、さらなるパラメータ、たとえば従来のアプローチでも使用されるCQIおよびRIを含み得る。
【0070】
図4は、本発明のアプローチの別の実施形態によるMIMOシステムのブロック図を示す。図2および図3を参照して説明された要素に対応するMIMOシステムの要素には、同じ参照符号が割り当てられている。基地局200では、サイクルプレフィックス210を追加する前の波形変調器212も示されている。ユーザ機器300は、アンテナまたはアンテナアレイ304において、チャネル400からの無線信号を受信する。サイクルプレフィックスを除去した後、306および波形復調312に示されるように、ユーザ機器300は、データベクトル302を取得するために受信信号を処理する。本発明の実施形態によれば、受信信号は、無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、空間ビーム、ならびに基地局200での各層および送信アンテナの遅延領域結合係数および遅延(明示的フィードバック)もしくは単一または複数の遅延識別子(暗黙的フィードバック)を、308に示されるように決定し、310’に示されるように提供するために、処理される。たとえば、308において、空間遅延プリコーダの複素係数および遅延は、たとえば、以下により詳細に記載されるように、長期および短期のチャネル状態情報に基づく相互情報量またはレートなどのコスト関数を最大化することにより、無線チャネルを介した通信の所定の特製を達成するために、UE300において最適化され得る。最適化されたプリコーダ係数および遅延は、暗黙的または明示的フィードバックスキームもしくは両方の組み合わせを介して、フィードバックチャネル500を通じてgNB200にフィードバックされる。たとえば、フィードバックは、CQI、RI、PMI、またはビームベースのフィードバック、遅延識別子(DI)を使用する遅延の明示的フィードバックまたは遅延の暗黙的フィードバックを有する複素結合係数を示す、CSIを使用し得る。
【0071】
第1の実施形態:空間遅延プリコーダの時間領域表現
実施形態によれば、308の空間遅延プリコーダは、関連する送信アンテナについて、それぞれ対応するプリコーダ遅延および複素プリコーダ係数で送信される信号を遅延および重み付けする複数のサイクリックフィルタをモデル化または定義する。このため、送信アンテナ
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およびランク
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のプリコーダ係数が以下によって定義されるパラメトリック空間遅延プリコーダスキームが提供され、
[この文献は図面を表示できません]
(1)
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
は遅延
[この文献は図面を表示できません]
における複素係数を示す。
【0072】
遅延
[この文献は図面を表示できません]
は、アンテナ固有であってもなくてもよい。さらに、遅延は、
[この文献は図面を表示できません]
となるように特定のサンプリンググリッドに対して定義されてもよく、ここで
[この文献は図面を表示できません]
は正の整数を示し、または遅延は、
[この文献は図面を表示できません]
となるようにサンプリンググリッドを外して定義されてもよく、ここで
[この文献は図面を表示できません]
は正の実数を示す。サンプリンググリッドは、チャネル係数が利用可能な遅延の整数値のセットである。サンプリンググリッドを外して定義された遅延では、チャネル係数は内挿によって取得される。遅延
[この文献は図面を表示できません]
は、n番目の送信アンテナのl番目の遅延
[この文献は図面を表示できません]
、r番目の層がk番目の送信アンテナのl番目の遅延
[この文献は図面を表示できません]
、p番目の層と異なるように、アンテナ固有および層固有であってもよく、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
または
遅延
[この文献は図面を表示できません]
は、n番目の送信アンテナのl番目の遅延
[この文献は図面を表示できません]
、r番目の層がk番目の送信アンテナのl番目の遅延
[この文献は図面を表示できません]
、p番目の層と同一になるように、非アンテナ固有および非層固有であってもよい。
[この文献は図面を表示できません]
【0073】
オングリッド遅延では、空間遅延プリコーダの周波数応答を計算するために、DFTが使用され得る。オフグリッド遅延は、遅延領域内の空間遅延プリコーダ(式(1)参照)の不均一なサンプリングを示し、空間遅延プリコーダの周波数応答を計算するためにDFTが使用され得ない。遅延の不均一なサンプリングでは、以下によって与えられる不均一な離散フーリエ変換(NUDFT)を使用して、サブキャリアごとの離散周波数応答
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が計算される。
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
はNUDFTベクトルであり、
[この文献は図面を表示できません]
、および
[この文献は図面を表示できません]
はサブキャリア
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および送信アンテナ
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および層
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に関連付けられたプリコーダ係数である。複素係数
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および空間遅延プリコーダの遅延
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(式(1)参照)は、UEで計算され、非常に少ないフィードバックでgNBに送信され得る。
【0074】
図3または図4の実施形態では、基地局200は、図2を参照して上述されたものと同様に、従来のプリコーダを実装することができ、サイクルプレフィックス210は、アンテナ202に印加される信号に追加され得る。プリコーダにおいて従来のプリコーダを使用する場合、基地局200は、UE200からのフィードバックに応答して、上述のように空間遅延プリコーダの周波数応答を計算し、取得されたサブキャリアごとの周波数応答に応答して周波数領域でプリコーディングを実行し得る。実施形態によれば、基地局200は、上述のように空間遅延プリコーダを実装し得る。実施形態によれば、基地局200は、オーバーサンプリングされたDFTコードブックに基づいて、参照により本明細書に組み込まれる、2017年2月2日に出願されたSutharshun Varatharaajan,Marcus Grossmann,Markus Landmannの欧州特許出願第17154486.9号明細書「アンテナアレイ欠陥に対するビームフォーミングコードブックの適合(Beamforming codebook adaption to antenna array imperfections)」,”に記載されるような、アンテナアレイの欠陥に適合したコードブックに基づいて、または参照により本明細書に組み込まれる、2017年2月2日に出願されたVenkatesh Ramireddy,Marcus Grossmann,Markus Landmannの欧州特許出願第17154487.7号明細書、「アンテナアレイの所定のアンテナ応答に適合したビームフォーミング係数を有するアンテナアレイコードブック(Antenna array codebook with beamforming coefficients adapted to a predefined antenna response of the antenna array)」に記載されるような、アンテナアレイの所定のアンテナ応答に適合したコードブックに基づいて、動作し得る。
上述のように、ユーザ機器300において、空間遅延プリコーダの複素係数および遅延(式(1)参照)は、たとえば、長期および短期のチャネル状態情報に基づいて相互情報量または受信信号雑音比(SNR)などのコスト関数を最大化することにより、無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するために最適化され得る。フィードバックされた遅延がグリッド上にある場合、システムモデルは、DFTマトリックスによって周波数応答を計算する。遅延がグリッド上にない場合、サブキャリアごとの周波数応答を計算するために、NUDFTが使用され得る。
【0075】
以下では、ランク1の送信が検討され、ランク1の送信について最適化問題およびフィードバックスキームが提示される。簡単にするために、ランク1の送信について言及するとき、下付き文字
[この文献は図面を表示できません]
は省略される。しかしながら、本発明はこのような実施形態に限定されず、より高いランクまたは層の通信を採用する通信システムで実施されてもよく、ランク
[この文献は図面を表示できません]
の送信への拡張は簡単であることに留意されたい。
【0076】
ランク1の送信では、UEにおける平均相互情報量を最大化する最適化問題は、以下のように定式化され得る。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
(2)
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
は、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延に関連付けられたプリコーダ複素係数を含む長さ
[この文献は図面を表示できません]
のベクトルである。
式(2)の最適化問題を解くことで、複素係数フィードバックとは別に、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延がgNBにフィードバックされるように、UEでのSNRを最大化するプリコーダ係数および遅延が得られる。
【0077】
ランク1の送信では、遅延が全てのアンテナにわたって同一である非アンテナ固有のケースで、UEでの平均相互情報量を最大化する最適化問題は

[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
(3)
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
、および
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
個の遅延に関連付けられたプリコーダ複素係数を含む長さ
[この文献は図面を表示できません]
のベクトルである。
式(3)の最適化問題を解くことで、プリコーダ係数および遅延が得られる。式(3)を解くことで得られた空間遅延プリコーダは、式(2)からの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延ではなく、gNBへの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延のみのフィードバックをもたらす。
ここで、ランク1または層1の通信を採用するシステムについて、偏光測定および非偏光測定のケースのフィードバックスキームの実施形態が説明される。アンテナ固有遅延の場合、
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、すなわち送信アンテナ間で
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番目の遅延が異なる。非アンテナ固有遅延の場合、
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、すなわち全ての送信アンテナにわたって
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番目の遅延は同一である。
【0078】
非偏光測定のケース
空間遅延プリコーダの複素係数は、コードブックまたは非コードブックベースのスキームを使用してフィードバックされ、遅延もまた明示的または暗黙的にフィードバックされる。暗黙的な遅延フィードバックは、遅延識別子(DI)を介して行われる。各DIは、特定の遅延のセットを指し、各セットは、サンプリンググリッドで定義されているかどうかに関係なく、遅延の組み合わせで構成されている。各DIは、コードブックからのベクトルに関連付けられた特定の遅延のセットを差すこともでき、各セットは、サンプリンググリッドで定義されているかどうかに関係なく、遅延の組み合わせで構成されている。
全てのアンテナの
[この文献は図面を表示できません]
番目の遅延位置に対応する複素係数は、ベクトル内で以下のように収集される。
[この文献は図面を表示できません]
【0079】
フィードバックスキーム1:プリコーダ係数および遅延の明示的フィードバック
明示的フィードバックを使用して、遅延ごとに、それぞれ
[この文献は図面を表示できません]
個の送信アンテナに関連付けられた
[この文献は図面を表示できません]
個の複素係数および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延がgNB200にフィードバックされる。したがって、合計フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個の複素係数および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延となる。
非アンテナ固有のケースでは、フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個の複素係数および
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延となる。
【0080】
コードブックベースの空間遅延プリコーディング
上記のような二段プリコーディング構造
[この文献は図面を表示できません]
を考慮すると、
[この文献は図面を表示できません]
番目の遅延の対応する遅延領域プリコーダ
[この文献は図面を表示できません]
は、以下のように記述することができ、
[この文献は図面を表示できません]
ここで、遅延固有のマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
は、
[この文献は図面を表示できません]
個のベクトルを含むサイズ
[この文献は図面を表示できません]
のブロック対角マトリックスであり、
[この文献は図面を表示できません]
は、
[この文献は図面を表示できません]
個のベクトルを含むサイズ
[この文献は図面を表示できません]
1の結合/選択/共位相整合ベクトルである。
マトリックス
[この文献は図面を表示できません]
内のビームフォーミングベクトルは、
[この文献は図面を表示できません]
と類似のオーバーサンプリングされたDFTコードブックマトリックスから、もしくは参照により本明細書に組み込まれる、上述の欧州特許出願第17154486.9号明細書または欧州特許出願第17154487.7号明細書に記載されるような任意のアンテナアレイ構成のために設計されたアレイ応答適合コードブックから、選択され得る。
【0081】
フィードバックスキーム2:
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
の暗黙的フィードバック
UE300からgNB200へのマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
およびベクトル
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に対応するフィードバックは、それぞれPMI1およびPMI2を介して暗黙的に示される。
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番目の遅延位置に関連付けられたプリコーダは、PMI1およびPMI2、ならびに
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個の送信アンテナに関連付けられた
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個の遅延によって指定される。したがって、
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個の遅延では、合計フィードバックは、アンテナ固有のケースでは、
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個のPMI1+
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個のPMI2+
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個の遅延となり、非アンテナ固有のケースでは、
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個のPMI1+
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個のPMI2+
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個の遅延となる。
【0082】
実施形態によれば、
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番目の遅延に対応する空間遅延プリコーダは、以下のように分解することができ、
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ここで、
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は全ての遅延
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にわたって同一である広帯域プリコーダマトリックスであり、
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は遅延固有の選択/結合/共位相整合ベクトルである。フィードバックは、アンテナ固有のケースでは、1個のPMI1+
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個のPMI2+
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個の遅延となり、非アンテナ固有のケースでは、1個のPMI1+
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個のPMI2+
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個の遅延となる。
【0083】
フィードバックスキーム3:
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の暗黙的フィードバックおよび
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の明示的フィードバック
マトリックス
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に関連付けられたフィードバックは、フィードバックスキーム2で説明されたものと同様である。
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サイズのベクトル
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のフィードバックは、
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個の複素数エントリを用いてgNB200に対して明示的に示され得る。
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番目の遅延位置に関連付けられたプリコーダは、PMI1および
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個の複素数値、ならびに
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個の送信アンテナに関連付けられた
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個の遅延によって指定される。
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個の遅延の場合、アンテナ固有のケースでは、合計フィードバックは
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個のPMI1+
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個の複素係数+
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個の遅延となり、非アンテナ固有のケースでは、フィードバックは
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個のPMI1+
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個の複素係数+
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個の遅延に等しい。
上記の広帯域プリコーダマトリックスを採用する実施形態では、フィードバックは、アンテナ固有のケースでは、1個のPMI1+
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個の複素係数+
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延となり、非アンテナ固有のケースでは、1個のPMI1+
[この文献は図面を表示できません]
個の複素係数+
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延となる。
【0084】
フィードバックスキーム1、2、および3では、遅延はまた、遅延識別子(DI)を介して暗黙的にgNBにフィードバックされてもよい。アンテナ固有のケースでは、遅延を示すために
[この文献は図面を表示できません]
個のDIが必要とされ、ここで各DIは、アンテナ全体の遅延に対して定義される。非アンテナ固有のケースでは、gNBに遅延を提示するには単一のDIで十分であり、遅延はアンテナ全体にわたって同一であるため、この場合のDIは、プリコーダタップ全体の遅延を定義する。
【0085】
以下の表1は、非偏光測定のケースについて上記で論じられたフィードバックスキームのフィードバックをまとめたものである。
【表1】
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【0086】
偏光測定のケース
フィードバックスキーム1:プリコーダ係数および遅延の明示的フィードバック
明示的フィードバックを使用して、遅延ごとに、それぞれ
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個の送信アンテナに関連付けられた
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個の複素係数および
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個の遅延がgNB200にフィードバックされる。したがって、合計フィードバックは、
[この文献は図面を表示できません]
個の複素係数および
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個の遅延となる。
非アンテナ固有のケースでは、フィードバックは
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個の複素係数および
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個の遅延となる。
【0087】
コードブックベースの空間遅延プリコーディング
上記のような二段プリコーディング構造
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を考慮すると、
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番目の遅延のプリコーダ
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は、以下のように記述することができ、
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ここで、遅延固有のマトリックス
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は、
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個のベクトルを含むサイズ
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のブロック対角マトリックスであり、
[この文献は図面を表示できません]
は、
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個のベクトルを含むサイズ
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1の結合/選択/共位相整合ベクトルである。
【0088】
マトリックス
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内のビームフォーミングベクトルは、オーバーサンプリングされたDFTコードブックマトリックス、もしくは参照により本明細書に組み込まれる、上述の欧州特許出願第17154486.9号明細書または欧州特許出願第17154487.7号明細書に記載されるような任意のアンテナアレイ構成のために設計されたアレイ応答適合コードブックから、選択され得る。
【0089】
フィードバックスキーム2:
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および
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の暗黙的フィードバック
水平偏波および垂直偏波のプリコーダマトリックスインデックスは、プリコーダマトリックス
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のPMI1hおよびPMI1vによってそれぞれ示される。ベクトル
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に対応するフィードバックは、PMI2を介してgNBに示される。
[この文献は図面を表示できません]
番目の遅延では、それぞれ
[この文献は図面を表示できません]
に関連付けられたPMI1hおよびPMI1v、
[この文献は図面を表示できません]
に関連付けられたPMI2、ならびに
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延が、UE300からgNB200にフィードバックされる。
アンテナ固有のケースでは、フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI1h+
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI1v+
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI2+
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延となり、非アンテナ固有のケースでは、フィードバックは
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI1h+
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI1v+
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI2+
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延となる。
【0090】
上記のような広帯域プリコーダマトリックスとして
[この文献は図面を表示できません]
が選択された場合、アンテナ固有のケースでは、合計フィードバックは、1個のPMI1h+1個のPMI1v+
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI2+
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延となり、非アンテナ固有のケースでは、フィードバックは1個のPMI1h+1個のPMI1v+
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI2+
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延となる。
【0091】
フィードバックスキーム3:
[この文献は図面を表示できません]
の暗黙的フィードバックおよび
[この文献は図面を表示できません]
の明示的フィードバック
マトリックス
[この文献は図面を表示できません]
に関連付けられたフィードバックは、偏光測定のケースのフィードバックスキーム2で説明されたものと同様である。
[この文献は図面を表示できません]
番目の遅延位置については、プリコーダマトリックス
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の水平偏波(PMI1h)のプリコーダマトリックスインデックスおよび垂直偏波(PMI1v)のプリコーダマトリックスインデックス、およびマトリックス
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個の複素係数、ならびに
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延が、UE300からgNB200にフィードバックされる。
【0092】
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延については、フィードバックは、アンテナ固有のケースでは
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI1h+
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI1v+
[この文献は図面を表示できません]
個の複素係数+
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延となり、非アンテナ固有のケースでは
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI1h+
[この文献は図面を表示できません]
個のPMI1v+
[この文献は図面を表示できません]
個の複素係数+
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延となる。
上記のような広帯域プリコーダマトリックスとして
[この文献は図面を表示できません]
が選択された場合、アンテナ固有のケースでは、フィードバックは1個のPMI1h+1個のPMI1v+
[この文献は図面を表示できません]
個の複素係数+
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延となるが、非アンテナ固有のケースでは、合計フィードバックは、1個のPMI1h+1個のPMI1v+
[この文献は図面を表示できません]
個の複素係数+
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延となる。
【0093】
フィードバックスキーム1、2および3の場合、遅延はまた、遅延識別子(DI)を介して暗黙的にgNBにフィードバックされ得る。アンテナ固有のケースでは、遅延を示すために
[この文献は図面を表示できません]
個のDIが必要とされ、ここで各DIは、アンテナ全体の遅延に対して定義される。非アンテナ固有のケースでは、gNBに遅延を提示するには単一のDIで十分であり、遅延はアンテナ全体にわたって同一であるため、この場合のDIは、プリコーダタップ全体の遅延を定義する。
【0094】
以下の表2は、偏光測定のケースについて上記で論じられたフィードバックスキームのフィードバックをまとめたものである。
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【0095】
実施形態によれば、本発明のアプローチは、MISOシステムにも採用され得る。チャネル推定に基づいて、時間領域チャネル内の
[この文献は図面を表示できません]
個の支配的なピークに対応する遅延がプリコーダの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延として選択または選ばれてもよく、または時間領域で計算されたMRT(最大比送信:maximum ratio transmission)に基づいて、
[この文献は図面を表示できません]
個の支配的なピークがプリコーダの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延として選択または選ばれてもよい。
チャネルの遅延も推定される場合、チャネルの最初の
[この文献は図面を表示できません]
個の支配的なピークに対応する遅延が、プリコーダの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延として選択または選ばれてもよく、MRTプリコーダの最初の
[この文献は図面を表示できません]
個の支配的なピークに対応する遅延が、プリコーダの
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延として選択または選ばれてもよい。
チャネル遅延がグリッドから外れている場合、遅延を推定するために、高分解能パラメータ推定アプローチ、たとえば空間交互一般化期待値最大化(SAGE:space alternating generalized expectation−maximization)アルゴリズムが使用され得る(参考文献[6]参照)。
【0096】
本発明の実施形態のいくつかは、二段/二重構造コードブックを使用して、二次元(2D)均一平面アレイ(UPA:uniform planar array)を参照して、上記で説明されてきた。しかしながら、本発明はこのような実施形態に限定されず、5GまたはNR(New Radio)規格による三重構造コードブックを使用して実施されてもよい。さらに、本発明は、2Dアレイに限定されない。本発明のアプローチは、円筒形アレイまたは円錐形アレイのような三次元(3D)アレイアンテナ上の一次元(1D)均一線形アレイ(ULA:uniform linear array)のような任意のアンテナアレイ構成に、等しく適用可能である。三次元(3D)アレイアンテナは、たとえば、参照により本明細書に組み込まれる、2017年6月16日に出願された国際出願EP2017/064828号明細書「送信機、受信機、無線通信ネットワーク、およびこれらを動作させる方法(Transmitter,Receiver,Wireless Communication Network and Methods for Operating the Same)」に記載されている。
【0097】
各行に
[この文献は図面を表示できません]
個のパネルがあり、各列に
[この文献は図面を表示できません]
個のパネルがあるマルチパネルアレイを検討すると、パネルの総数は以下によって与えられる。
[この文献は図面を表示できません]
パネルごとのアンテナの数は、二段構造について上述されたものと同じままである。このようなマルチパネルアンテナ構造では、プリコーダは以下の三元/三段構造によって与えられる。
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
はサイズ
[この文献は図面を表示できません]
の広帯域位相補償マトリックスであり、これは以下によって与えられる複数のパネル間の位相オフセットを保証するために使用される。
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
はパネルごとの位相補償係数である。ここで、
[この文献は図面を表示できません]
は、全ての偏波/配向を含むパネルごとのアンテナの総数を示す。マトリックス
[この文献は図面を表示できません]
および
[この文献は図面を表示できません]
は、パネル内のプリコーディングに使用され、二段構造で説明されたのと同じ機能を有する。
【0098】
本発明では、遅延lおよびパネル
[この文献は図面を表示できません]
のプリコーダ係数は、以下のように記述され得る。
[この文献は図面を表示できません]
マトリックス
[この文献は図面を表示できません]
は、
[この文献は図面を表示できません]
によって与えられる位相補償係数によって定義される広帯域マトリックスであり、マトリックス
[この文献は図面を表示できません]
およびベクトル
[この文献は図面を表示できません]
は、パネル全体にわたって同一であっても異なってもよく、すなわちこれらはパネル固有であってもパネル非固有であってもよい。
【0099】
パネル固有のケースでは、マトリックス
[この文献は図面を表示できません]
およびベクトル
[この文献は図面を表示できません]
のフィードバックが、それぞれパネルごとの位相補償係数とともにgNBにフィードバックされる。
パネル非固有のケースでは、単一のパネルのマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
およびベクトル
[この文献は図面を表示できません]
のフィードバックが、パネルごとの位相補償係数とともにgNBにフィードバックされる。
パネル固有およびパネル非固有のケースでは、偏光測定および非偏光測定のケースについてフィードバックスキーム1、フィードバックスキーム2、およびフィードバックスキーム3に記載されたマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
およびベクトル
[この文献は図面を表示できません]
のフィードバックが適用される。
【0100】
パネル全体の位相補償係数のフィードバックは、変調スキームの集合から、またはDFTコードブックから選ばれた、または選択されたインデックス(PMI3)を介して暗黙的であってもよく、または明示的であってもよい。明示的なケースでは、
[この文献は図面を表示できません]
個の位相補償係数がフィードバックされるが、暗黙的なケースでは、フィードバックにPMI3が使用される。
【0101】
以下の表3は、パネル固有およびパネル非固有のケースでのマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
のフィードバックをまとめたものである。
【表3】
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【0102】
第2の実施形態:空間遅延プリコーダの周波数領域表現
これまでに説明された実施形態では、空間遅延プリコーダ
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は、時間領域で表されている。しかしながら、本発明のアプローチは、このような実施形態に限定されず、本発明のアプローチのさらなる実施形態によれば、空間遅延プリコーダ
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は周波数領域で表される。
ここで、空間遅延プリコーダの周波数領域表現に基づくフィードバックスキームは、ランク1または層1の通信を採用するシステムの非偏光測定のケースについて説明される。アンテナ固有遅延の場合、
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、すなわち送信アンテナ間で
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番目の遅延が異なる。非アンテナ固有遅延の場合、
[この文献は図面を表示できません]
、すなわち全ての送信アンテナにわたって
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番目の遅延は同一である。上述のように、本発明はランク1の実施形態に限定されず、より高いランクまたは層の通信を採用する通信システムで実施されてもよく、ランク
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の送信への拡張は簡単である。さらに、偏光測定のケースへの拡張は簡単である(上記参照)。
【0103】
空間遅延プリコーダを記述する複素係数は、コードブックまたは非コードブックベースのスキームを使用して、たとえば第1の実施形態を参照して上述されたような方法で、フィードバックされてもよく、遅延は、明示的または暗黙的にフィードバックされ得る。暗黙的な遅延フィードバックは、遅延識別子、DIを使用し得る。各DIは、送信機で使用されるコードブックマトリックスのそれぞれの列ベクトルに関連付けられたインデックスを含み得る。
空間遅延プリコーダ
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は、以下のように、全てのアンテナの
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番目の遅延位置に対応する複素係数を使用して記述される。
[この文献は図面を表示できません]
空間遅延プリコーダ
[この文献は図面を表示できません]
は、NU−DFTマトリックスを適用することにより、周波数領域に変換され得る。これを行うために、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延のベクトル
[この文献は図面を表示できません]
は、マトリックス
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に積み重ねられる。
[この文献は図面を表示できません]
【0104】
以下、アンテナ固有およびアンテナ非固有のケースは別々に扱われる。さらに、以下では、3GPPで使用される二段プリコーダ構造(参考文献[7]参照)が採用され、ランク1の送信が検討される。また、以下では、
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となるような、二重偏波アンテナアレイのケースを検討する。次に、サブキャリア
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のプリコーダは、以下によって与えられる。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
,
ここで、
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
、および
[この文献は図面を表示できません]
は、ビーム
[この文献は図面を表示できません]
およびサブキャリア
[この文献は図面を表示できません]
に関連付けられた複素係数を示す。
マトリックス
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内の全てのサブキャリアのプリコーダを集めると、以下のようになる。
[この文献は図面を表示できません]
【0105】
(a)アンテナ固有のケース:
アンテナ固有のケースでは、
[この文献は図面を表示できません]
の対応する周波数領域プリコーダは、以下によって与えられる。
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
のエントリはブロック対角マトリックス
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内に配置され、
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
個の遅延および
[この文献は図面を表示できません]
番目の送信アンテナの空間遅延プリコーダの遅延領域プリコーダ係数であり、
[この文献は図面を表示できません]
はサイズ
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の全てゼロ要素の列ベクトルである。サイズ
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のNU−DFTマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
は、以下によって与えられる。
[この文献は図面を表示できません]
ここで、NU−DFTマトリックス
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
個のベクトルを含む。
[この文献は図面を表示できません]
ベクトル
[この文献は図面を表示できません]
は、遅延
[この文献は図面を表示できません]
およびアンテナインデックス
[この文献は図面を表示できません]
に依存する。
アンテナごとに定義された遅延の数は異なってもよい。
【0106】
(b)非アンテナ固有のケース:
非アンテナ固有のケースでは、
[この文献は図面を表示できません]
の対応する周波数領域プリコーダは、以下によって与えられる。
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
個の遅延に対して定義されたNU−DFTマトリックスであり、
[この文献は図面を表示できません]
は遅延
[この文献は図面を表示できません]
に関連付けられたNU−DFTベクトルである。
[この文献は図面を表示できません]
【0107】
暗黙的な遅延(DI)フィードバック:
実施形態によれば、周波数領域で表された空間遅延プリコーダ
[この文献は図面を表示できません]
の遅延は、暗黙的に、たとえば受信機で使用される周波数領域コードブックマトリックスのそれぞれの列ベクトルに関連付けられた1つ以上のインデックスを使用して、フィードバックされ得る。たとえば、プリコーディングマトリックス識別子(PMI)が採用されてもよく、PMIはインデックスのセットに対応でき、各インデックスは、DFTコードブック内の特定の列を指す。実施形態によれば、PMI内の第1の数のインデックスはそれぞれのビームを示し、PMI内の第2の数のインデックスはそれぞれの遅延領域プリコーダ係数を示し、第3の数のインデックスは、遅延識別子、DIのインデックスである。
【0108】
実施形態によれば、通信デバイスは、送信機から受信したCSI報告構成にしたがってCSIフィードバックを送信機に報告するように構成されており、CSI報告構成は、たとえば、パラメータReportQuantityを含み、これは以下の値のうちの少なくとも1つを含む。
−cri−RI−PMID−CQI、
−cri−RI−LI−PMID−CQI、
−cri−RI−PMID、
ここで、PMI量PMIDは、遅延インデックスを含むPMI値を含む。
【0109】
(a)コードブックベースのDIフィードバック
暗黙的なDIフィードバックの場合、実施形態によれば、DIは、周波数領域コードブックマトリックス
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の列ベクトルに関連付けられた
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個のインデックスのセットを含む。遅延
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は離散化され、セット
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の要素によって与えられる。また、
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の各値は周波数領域コードブックマトリックス
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の列ベクトルに関連付けられている。したがって、NU−DFTベクトル
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は、DFTベクトルによって以下のように表され得る。
[この文献は図面を表示できません]
[この文献は図面を表示できません]
はコードブックDFTマトリックス
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のオーバーサンプリング係数であり、
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である。
コードブックマトリックス
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は、サブバンド、PRB、またはサブキャリアの数
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、およびオーバーサンプリング係数
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によってパラメータ化される。
[この文献は図面を表示できません]
であるとき、コードブックマトリックス
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は、
[この文献は図面を表示できません]
のDFTマトリックスによって与えられる。
[この文献は図面を表示できません]
であるとき、コードブックマトリックス
[この文献は図面を表示できません]
は、サイズ
[この文献は図面を表示できません]
のオーバーサンプリングされたDFTマトリックスによって与えられる。
1つの方法では、オーバーサンプリング係数
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は、受信機がコードブックマトリックスを構築するように、送信機から受信機に信号伝達され得る。別の方法では、オーバーサンプリング係数は受信機において既知である。
周波数領域コードブックマトリックス
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の上記の定義に基づいて、
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の対応する周波数領域プリコーダは、以下によって定義される。
[この文献は図面を表示できません]
、ここで
[この文献は図面を表示できません]
【0110】
(b)二段プリコーディング構造
実施形態によれば、周波数領域の二段プリコーダ構造
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と同様に、空間遅延プリコーダは、
−たとえば
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と呼ばれる空間ビームフォーミングベクトルを含む、以下でたとえば
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または
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と呼ばれる、空間コードブックマトリックスと、
−以下でたとえば
[この文献は図面を表示できません]
と呼ばれる周波数領域コードブックマトリックスであって、周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルまたはマトリックスが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
−空間および/または周波数領域コードブックマトリックスから選択されたベクトルの1つ以上を複素スケーリング/結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有する。
周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスの1つ以上のサブマトリックスによって定義され、DFTマトリックスの各サブマトリックスは、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている。
【0111】
実施形態によれば、空間遅延プリコーダの層ごと結合素子は、
・周波数領域コードブックから選択された1つ以上のベクトルを結合するための、周波数ビンとは無関係の複素数値遅延領域結合ベクトルと、
・空間コードブックマトリックスから選択された1つ以上の空間ビームフォーミングベクトルを結合するための周波数ビンごとの複素数値結合ベクトルと
を含む。
実施形態によれば、s番目の周波数ビンに関連付けられた複素数値結合ベクトルのu番目のエントリは、u番目のビームに関連付けられた複素数値遅延領域結合ベクトルと周波数領域コードブックから選択された1つ以上のベクトルとの結合によって定義されたベクトルのs番目のエントリによって与えられる。
【0112】
上述のように、遅延または遅延差
[この文献は図面を表示できません]
は、典型的には限られた値の範囲のみを有する。値の範囲は、第1段プリコーダ
[この文献は図面を表示できません]
をMIMOチャネルインパルス応答と結合したときに得られる
[この文献は図面を表示できません]
個のビームフォーミングチャネルインパルス応答の遅延広がりに依存し得る。図5は、第1段プリコーダ
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のビームフォーミングベクトルをMIMOチャネルインパルス応答と結合したときに得られるチャネルインパルス応答の2つの例を示す。図5(a)から、ビームフォーミングチャネルインパルス応答が集中しており、少数の遅延のみが主ピークに関連付けられていることが観察される。また、図5(a)は、周波数領域コードブックからこれらの遅延または遅延差へのDFTベクトルの関連付けられたインデックスも示す。同様に、図5(b)は、2つのピークを含むビームフォーミングチャネルインパルス応答、これら2つのピークに関連付けられた遅延、および周波数領域コードブックからのDFTベクトルの対応するインデックスを示す。このように、遅延または遅延差は、主にコードブックマトリックス
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の一部、図5(a)の場合はDFTマトリックスの最初のエントリ/列、図5(b)の場合はDFTマトリックスの最初と最後のエントリ/列にのみ関連付けられていることが観察され得る。したがって、空間遅延二段プリコーダを構築するために受信機で使用されるコードブックマトリックス
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のエントリは、サブマトリックスによって与えられてもよく、もしくはDFTマトリックスまたはオーバーサンプリングされたDFTマトリックスの複数のサブマトリックスを含んでもよい。このようにして、周波数領域コードブックのサイズ、および空間遅延二段プリコーダのパラメータの最適化の間の遅延の組み合わせの検索空間が、大幅に縮小され得る。たとえば、周波数領域コードブックが
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個のベクトルを含む完全にオーバーサンプリングされたDFTマトリックスによって与えられ、受信機がビームごとにD個の遅延を選択するように構成されているとき、受信機は、空間遅延二段プリコーダのパラメータ最適化の間にビームごとに
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この可能な遅延の組み合わせを計算する。
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、および
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の典型的な値では、受信機は、ビームごとに680個の遅延の組み合わせの各々のパラメータ最適化を実行する。遅延の組み合わせの検索空間、したがってパラメータ最適化の計算の複雑さを低減するために、コードブックマトリックス
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は、
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[
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]となるように、DFTマトリックスまたはオーバーサンプリングされたDFTマトリックスの最初のN列によって定義され得る(図5(a)参照)。
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の典型的な値では、上記の例の検索空間は、ビームごとに680個から4個の遅延の組み合わせに減少する。このため、受信機は、ビームごとに680個ではなく4個の遅延の組み合わせのみのパラメータ最適化を実行する。別の例では、コードブックマトリックスDは、
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]となるように、DFTマトリックスまたはオーバーサンプリングされたDFTマトリックスの最初の
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列および最後の
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列によって定義される(図5(b)参照)。さらなる例では、コードブックマトリックスDは、
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]となるように、DFTマトリックスまたはオーバーサンプリングされたDFTマトリックスの
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列によって定義される。コードブックマトリックスは、DFTマトリックスまたはオーバーサンプリングされたDFTマトリックスの複数のサブマトリックスも含み得る。
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列および
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列によって定義された2つのDFTサブマトリックスの場合、コードブックマトリックスは、
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]によって与えられる。
【0113】
(c)二段プリコーディング構造
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個のビーム全てで同一の遅延
実施形態によれば、周波数領域二段プリコーダ構造
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と同様に、l番目の遅延の空間遅延プリコーダは、以下のように表され、
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ここで、
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個の空間ビームを含むサイズ
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のマトリックスであり、
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はサイズ
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のベクトルであり、
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番目のビームおよびl番目の遅延に関連付けられたスカラー複素遅延領域結合係数である。
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が広帯域マトリックスであるとき、空間遅延プリコーダマトリックス
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は、以下のように表され、
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ここで、
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は、マトリックス
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と同一であり、
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である。したがって、二段プリコーディング構造
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は、以下のように記述され得る。
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マトリックス
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で使用されるDI内の遅延
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は、マトリックス
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内の
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個のビーム全てと同一である。
この実施形態では、
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番目のビームに関連付けられた上述の複素数値遅延領域結合ベクトルは、マトリックス
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番目の行によって与えられ、s番目の周波数ビンの上述の複素数値結合ベクトルは、マトリックス
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のs番目の列によって定義される。
【0114】
(d)ビーム固有遅延への拡張−偏波およびビーム依存遅延
実施形態によれば、
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が非広帯域マトリックスであり、l番目の遅延に対するビームの組み合わせが他の遅延と異なるとき、
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個のビームに関連付けられた遅延は異なる可能性がある。したがって、
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個のビームが
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個のDIに関連付けられている可能性がある。次に、
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番目のDIは、ビームインデックス
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および
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個の遅延
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に関連付けられ、ここで、
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個の遅延は、異なるビームに対して同一であっても非同一であってもよい。また、各ビームは、異なる数の遅延
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を有し得る。次に、周波数領域プリコーダは、以下によって表されてもよく、
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ここで、マトリックス
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は、空間遅延−領域結合係数マトリックスであり、以下のように定義される。
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[この文献は図面を表示できません]
は、ビーム
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に関連付けられた遅延領域結合係数である。さらに、
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は以下によって与えられ、
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[この文献は図面を表示できません]
は、ビーム
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に関連付けられたDFTマトリックスであり、その
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列がコードブック
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から選択される。
【0115】
周波数領域結合係数
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を含むマトリックス
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は、以下のように表されてもよく、
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
および
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[この文献は図面を表示できません]
したがって、プリコーダ
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は、以下のように記述され得る。
[この文献は図面を表示できません]
【0116】
(d.1)ビーム固有遅延−偏波非依存およびビーム依存遅延の特殊なケース
実施形態によれば、遅延
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は、偏波非依存性およびビーム依存性であり、以下が適用される。
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次に、周波数領域ベクトル
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について、以下の関係が維持される。
[この文献は図面を表示できません]
したがって、
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個のDIフィードバックの代わりに、
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個のDIのみが送信機にフィードバックされる必要がある。
【0117】
(d.2)ビーム固有遅延−偏波依存およびビーム非依存遅延の特殊なケース
実施形態によれば、遅延は、偏波依存性およびビーム非依存性であり、以下が適用される。
[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
または
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次に、周波数領域ベクトル
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[この文献は図面を表示できません]
ここで、
[この文献は図面を表示できません]
または
[この文献は図面を表示できません]
について、以下の関係が維持される。
したがって、
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個のDIフィードバックの代わりに、2つのDI、2DIのみが送信機にフィードバックされる必要があり、ここで第1のDIはアンテナアレイの第1の偏波の遅延を指し、第2のDIはアンテナアレイの第2の偏波の遅延を指す。
【0118】
以下の表は、様々なフィードバック実施形態について、マトリックス
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のフィードバックの総量およびDIの数をまとめたものである。
【表4】
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【0119】
(e)ビーム固有遅延−
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個の遅延のうち
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個の同一の遅延の特殊なケース
実施形態によれば、
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番目のビームに関連付けられたDIの
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個のインデックスのうち
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個のインデックスは、他のビームに関連付けられたDIの遅延インデックスと同一であり得る。このような場合、
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番目のビームのDIは、
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個のインデックスではなく
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個のインデックスのみを有し得る。
特定の空間ビームのインデックスを含むビーム固有のDIに加えて、
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個の空間ビームに共通のインデックスを示すために、
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個の空間ビームに共通DIが使用され得る。このような複数の共通DIは、異なる空間ビームのDIの間に同一の遅延の複数のセットがあるときに適切になるだろう。
DI構成は、送信機から受信機に信号伝達され得る。たとえば、DI構成は、下記に関する情報を含み得る。
−ビーム固有のDIごとのインデックスの総数、または
−共通DIの数、共通DIごとのインデックスの数。
【0120】
(f)ビーム固有遅延−遅延の制限
さらなる実施形態によれば、各ビームについて、
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個の遅延は、単一の平均遅延を中心とするか、またはその周りに制限され得る。次に、
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番目のビームの周波数領域コードブックマトリックス
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は、以下によって与えられる。
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ここで、
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はウィンドウパラメータであり、
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は平均遅延に関連付けられたインデックスであり、平均遅延インデックス
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を中心とした
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番目のビームの
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個の遅延インデックスを示す図6を参照されたい。1つの方法では、ウィンドウサイズパラメータ
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は、空間ビームについて同一であっても異なってもよく、制御チャネルを介して、または上位層信号伝達を介して、送信機から受信機に信号伝達され得る。別の方法では、ウィンドウサイズパラメータ
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は、受信機において既知である。
【0121】
各ビームについて、
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個の遅延領域複素結合係数の係数が送信機にフィードバックされる。しかしながら、ビームごとに
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個の遅延のフィードバックの代わりに、関連する平均遅延の単一のインデックス
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が送信機にフィードバックされれば十分である。
たとえば、ウィンドウサイズパラメータ
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が全てのビームで同一であるとき、合計フィードバックは、
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個のビームに対して
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個の複素遅延領域結合係数および
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個のDIとなり、ここで各DIは単一のインデックスのみを含む。
【0122】
最適化された平均遅延は、図7に示されるように、定義されたサンプリンググリッドの開始または終了に位置し得る。図7(a)および図7(b)は、サンプリンググリッドの開始および/または終了に位置する図6の平均遅延の可能な箇所を示す。このような場合、平均遅延の周辺の遅延の正しい位置(インデックス)を計算するために、モジュロ演算が使用され得る。モジュロ演算が必要とされるインデックスは、ボックスb1、b2で強調表示されている。
【0123】
(g)ビームごとの複数の平均遅延への拡張:
単一の平均遅延を有する代わりに、実施形態によれば、上記のケースは、複数の平均遅延に拡張され得る。単一の平均遅延のケースと同様に、図8に示されるように、
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個の遅延が各平均遅延の周りで最適化され、図8は、
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番目のビームについて2つの平均遅延インデックス
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および
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を中心とした
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個の遅延インデックスを示す。
たとえば、ウィンドウサイズパラメータ
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が全てのビームおよび全ての平均遅延で同一であるとき、ビームごとに
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個の平均遅延で、合計フィードバックは、
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個のビームに対して、
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個の複素遅延領域結合係数および
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個のDIとなり、ここで各DIは
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個のインデックスを含む。
また、平均遅延のいくつかは、
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個のビームのサブセットで同一であってもよく、またはこれらは
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個のビーム全てについて同一であってもよい。たとえば、平均遅延が
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個のビーム全てについて同一であるとき、
[この文献は図面を表示できません]
個の遅延を含む単一のDIのみが送信機にフィードバックされ得る。
【0124】
(h)制限された遅延の場合の遅延領域結合係数のクロネッカー積構造
さらに別の実施形態によれば、他の
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個全てのビームの結合係数を計算するために、平均遅延インデックス
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に関連付けられた
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番目のビームの
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個の複素遅延領域係数が使用される。以下では、単一の平均遅延および単一の空間ビームを検討する。行ベクトル
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内の
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番目のビームおよび平均遅延インデックス
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(lは1から
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までの範囲)に関連付けられた
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個の遅延結合係数を収集すると、平均遅延インデックス
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に関連付けられた残り
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個のビーム
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の複素遅延領域結合係数は、以下によって計算され、
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ここで、
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は、
[この文献は図面を表示できません]
番目のビームに関連付けられたスカラー複素係数である。図9は、平均遅延
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の基準ビーム(ボックスR)に対する
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個のビームの複素係数の計算を示す。
なお、上記のクロネッカー積構造では、
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個の遅延領域結合係数ベクトル
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のフィードバックに加えて、複素結合係数
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が送信機にフィードバックされる必要があることに、留意されたい。
【0125】
(i)多層送信への拡張
空間遅延プリコーダの上記の二段表現は、異なるまたは異ならない数の層ごとのビームまたはビームごとの遅延を採用する複数の層に拡張され得る。層ごとのビームまたはビームごとの遅延の数が柔軟に選択され得る場合、一般的な空間遅延二段プリコーダ構造が与えられてもよい。
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層送信を想定すると、
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番目の層に関連付けられたプリコーダは以下によって与えられ、
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ここで、

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は送信機アレイの送信アンテナの数であり、

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番目の層のビームの数であり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層および
[この文献は図面を表示できません]
番目のビームの遅延の数であり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層、
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番目の空間ビーム、および送信機アンテナアレイの
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番目の偏波に関連付けられたサイズ
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番目の遅延ベクトルであり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層に関連付けられた
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビームであり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層、
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビーム、
[この文献は図面を表示できません]
番目の遅延、および送信機アンテナアレイの
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番目の偏波に関連付けられたスカラー遅延ビーム複素結合係数であり、

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は、全てのプリコーダ層の平均総送信電力が固定値に等しいことを保証するための正規化係数である。
【0126】
この実施形態では、u番目のビームに関連付けられた上述の複素数値遅延領域結合ベクトルは、ベクトル
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によって与えられ、
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個の空間ビームフォーミングベクトル
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を組み合わせるためのs番目の周波数ビンの上述の複素数値結合ベクトルは、以下のマトリックスのs番目の列によって与えられる。
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空間ビームフォーミングベクトル
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は、空間領域2D−DFTコードブックマトリックスから選択され、各層で異なっていてもよい。DFTベクトル
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は、遅延に関連付けられ、周波数領域コードブックマトリックス
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から選択される。
【0127】
実施形態によれば、空間遅延二段プリコーダマトリックスは、以下のマトリックスベクトル表記で表すことができる。
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ここで、
[この文献は図面を表示できません]

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番目の偏波のビーム結合係数を含み、
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である。
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番目のビームおよび
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番目のサブバンドに関連する
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の(
[この文献は図面を表示できません]
)エントリ
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は、
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個の複素指数
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を有する
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個の複素遅延−ビーム結合係数
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の線形結合によって表すことができる。
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ここで、
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は、u番目のビームおよびp番目の偏波の遅延成分に関連付けられたDFTベクトル
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番目のエントリを示す。
【0128】
実施形態によれば、空間ビームおよび選択されたビームの数
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は、送信層に依存し得る。1つの方法では、選択された空間ビームのサブセット
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は、層のサブセットに対して同一であり得る。たとえば、第1の層で偏波ごとに
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個のビーム、第2の層で偏波ごとに
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個のビーム、第3の層で偏波ごとに
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個のビーム、および第4の層で偏波ごとに
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個のビームを有する4層送信では、第1の層および第2の層の最初の2つの空間ビームは同一であり(
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)、最初の2つの層と第3および第4の層との残りの空間ビームは異なっている(
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。別の方法では、ビームの数は、層のサブセットで同一である。たとえば、4層送信では、第1の層のビームの数は、第2の層のビームの数と同一であり
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、残り2つの層では異なる(
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)。
【0129】
実施形態によれば、空間ビームの数およびビームインデックスは全ての層に付いて同一であり得、送信層インデックスには依存しない。
実施形態によれば、遅延は、ビームおよび送信層に依存し得る。1つの方法では、送信層の空間ビームのサブセットに関連付けられた遅延のサブセットは同一であり得る。たとえば、
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番目の層に4つのビームを使用する送信では、ビーム1およびビーム2の遅延のいくつかは同一であり(
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、最初の2つのビームの残りの遅延(
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)と第3および第4のビームの遅延は異なっている。さらなる方法では、送信層のビームのサブセットの遅延の数は同一であり得る。たとえば、第1のビームの遅延の数は、第2のビームの遅延の数と同一である(
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)。さらなる方法では、遅延のサブセットは、空間ビームおよび送信層のサブセットに対して同一であり得る。たとえば、第1の層の第1のビームおよび第2のビームに関連付けられた2つの遅延は、第2の層の第1のビームおよび第2のビームに関連付けられた2つの遅延と同一であり得る(
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。遅延の数とビームおよび層ごとの遅延との組み合わせの他の例が除外されるものではない。
実施形態によれば、送信層の全てのビームが同じ遅延に関連付けられるように、遅延の数およびビームごとの遅延は送信層について同一であり得る。
【0130】
(j)空間遅延二段プリコーダマトリックスを構築するための選択されていない遅延/遅延差値のフィードバック
実施形態によれば、フィードバックオーバーヘッドを削減するために、受信機は、
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個のエントリ/列を含むコードブックマトリックス
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から
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番目の層の空間遅延二段プリコーダマトリックスを構築するための
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個の遅延または遅延差を選択し、
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個の選択されていない遅延インデックスをコードブックマトリックス
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から送信機にフィードバックするように構成されている。たとえば、コードブックマトリックス
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が5つのエントリ/列を含み、受信機が空間遅延二段プリコーダを構築するために3つの遅延/遅延差を選択するように構成されており、ベクトル
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を選択するとき、受信機は、インデック
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および
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(または相対インデックス3および4)を信号伝達する上位層(無線リソース制御(RRC)層またはMAC−CEなど)または物理層(L1)によって送信機にフィードバックする。パラメータ
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は、層全体にわたって同一であっても非同一であってもよい。
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で同一の値の場合。
【0131】
実施形態によれば、受信機は、送信機から、r番目の層に対する空間遅延二段プリコーダマトリックスの遅延成分の選択に使用される遅延の数を示す上位層(無線リソース制御(RRC)層またはMAC−CEなど)または物理層(L1)パラメータ
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(または単一のパラメータ
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)を受信するように構成されている。
実施形態によれば、受信機は、r番目の層に対する空間遅延二段プリコーダマトリックスの遅延成分の選択に使用される遅延の数を示す、先験的に既知(デフォルト)のパラメータ
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(または単一のパラメータ
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)を使用するように構成されている。
【0132】
(k)周波数領域コードブック構成
実施形態によれば、受信機は、送信機から、周波数領域コードブック(
[この文献は図面を表示できません]
)の構成のための上位層(無線リソース制御(RRC)層またはMAC−CEなど)または物理層(L1)パラメータ
[この文献は図面を表示できません]
を受信するように構成されている。
実施形態によれば、受信機は、周波数領域コードブック(
[この文献は図面を表示できません]
)の構成のために、先験的に既知(デフォルト)のパラメータ
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を使用するように構成されている。
実施形態によれば、受信機は、送信機から、周波数領域コードブック(
[この文献は図面を表示できません]
)の構成のための上位層(無線リソース制御(RRC)層またはMAC−CEなど)または物理層(L1)パラメータオーバーサンプリング係数
[この文献は図面を表示できません]
を受信するように構成されている。
実施形態によれば、受信機は、周波数領域コードブック(
[この文献は図面を表示できません]
)の構成のために、先験的に既知(デフォルト)のパラメータオーバーサンプリング係数
[この文献は図面を表示できません]
を使用するように構成されている。
実施形態によれば、受信機は、送信機から、周波数領域コードブック(
[この文献は図面を表示できません]
)の構成のためのDFTまたはオーバーサンプリングされたDFTサブマトリックスの列に関連付けられた上位層(無線リソース制御(RRC)層またはMAC−CEなど)または物理層(L1)パラメータを受信するように構成されている。
実施形態によれば、受信機は、周波数領域コードブック(
[この文献は図面を表示できません]
)の構成のためのDFTまたはオーバーサンプリングされたDFTサブマトリックスの列に関連付けられた先験的に既知(デフォルト)のパラメータを使用するように構成されている。
【0133】
(l)最強遅延インジケータ
実施形態によれば、受信機は、
−プリコーダを計算するためのビームの遅延インデックスを選択し、
−空間遅延二段プリコーダを計算するために受信機によって選択されたビームの遅延インデックスを含むDIを構築し、
−DIの最も強い遅延に対応する遅延インデックスを示し、
−最も強い遅延インデックスの表示を有するDIを送信機にフィードバックする
ように構成されている。
たとえば、最も強い遅延は、選択されたビームの遅延に関連付けられた他の全ての遅延結合係数のうちで最も強いパワーを有する遅延結合係数に関連付けられ得る。共通DIの遅延インデックスは、共通DIの最初のインデックスが最も強い遅延に関連付けられるようにソートされ得る。共通DIの最も強い遅延は、複数のユーザのスケジューリング決定を最適化するため、および二段プリコードされた空間遅延がマルチユーザ送信に適用されるときにユーザ間の干渉を低減するために、送信機で使用され得る。
【0134】
遅延の正規化
別の実施形態によれば、遅延は、単一の基準遅延に関して正規化され得る。基準遅延が設定されてもよく、全てのビームまたは全てのアンテナに対応する
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個の遅延が、単一の基準遅延から差し引かれる。
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個の遅延のセットのl番目の遅延が、基準遅延として選択され得る。遅延の明示的フィードバックの場合、
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個の遅延差が、遅延の代わりに送信機にフィードバックされる。遅延の暗黙的フィードバックの場合、
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個の遅延差がセット
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の要素によって与えられ、DIは、遅延差に関連付けられたインデックスを含む。
【0135】
ビーム/アンテナごと正規化の特定のケース:
基準遅延はまた、ビームごとまたはアンテナごとに設定されてもよく、各ビームまたは各アンテナに対応する
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個の遅延が、ビームまたはアンテナ固有基準遅延から差し引かれる。遅延の暗黙的フィードバックの場合、
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個の遅延差がセット
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の要素によって与えられ、DIは、遅延差に関連付けられたインデックスを含む。
【0136】
本明細書に記載される実施形態では、フィードバックは、図2図3、または図4に示されるように、ユーザ機器と基地局との間のフィードバックチャネルを使用して信号伝達され得る。フィードバックはまた、PUCCHのような制御チャネル、またはPUSCHのようなデータチャネルを介して信号伝達または送信されてもよく、これはRRC信号伝達のような上位層信号伝達を介して信号伝達されてもよい。
本発明の実施形態は、より高いランクまたは層の通信を採用する通信システムで実施されてもよい。このような実施形態では、フィードバックは、層ごとの遅延および層ごとの複素プリコーダ係数を含む。
【0137】
実施形態によれば、通信デバイスは、CQIおよび/またはRIおよび/またはPMI計算について、送信機が、
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個の層のアンテナポート
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上のPDSCH信号に空間遅延二段プリコーダを以下のように適用することを想定しており、
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ここで、
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はPDSCHシンボルのシンボルベクトル
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であり、
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は層
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のi番目のシンボルであり、
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はアンテナポート
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上で送信されたi番目のプリコードされたシンボルであり、
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は空間遅延二段プリコーダマトリックスのi番目の列である。
ポート選択空間コードブックへの拡張:
実施形態によれば、空間コードブックマトリックスのエントリは
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長さの列ベクトルによって表され、
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はアンテナポートの数であり、
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番目のベクトル(
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/2)は、
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番目の位置では単一の1を、他の場所ではゼロを含む。
【0138】
本発明の実施形態は、送信機がユーザ機器にサービス提供する基地局であり、受信機が基地局によってサービス提供されるユーザ機器である通信システムを参照して、上記で説明されてきた。しかしながら、本発明は、このような実施形態に限定されず、送信機が基地局によってサービス提供されるユーザ機器であり、受信機がユーザ機器にサービス提供する基地局である通信システムで実施されてもよい。
【0139】
説明された概念のいくつかの態様は装置の文脈で説明されてきたが、これらの態様が対応する方法の説明も表すことは明らかであり、ブロックまたはデバイスは、方法ステップまたは方法ステップの特徴に対応する。同様に、方法ステップの文脈で説明された態様は、対応する装置の対応するブロックまたはアイテムまたは特徴の説明も表す。
【0140】
本発明の様々な要素および特徴は、アナログおよび/またはデジタル回路を使用するハードウェアで、ソフトウェアで、1つ以上の汎用または特殊目的プロセッサによる命令の実行を通じて、またはハードウェアとソフトウェアの組み合わせとして、実施され得る。たとえば、本発明の実施形態は、コンピュータシステムまたはその他の処理システムの環境で実施され得る。図10は、コンピュータシステム700の例を示す。ユニットおよびモジュール、ならびにこれらのユニットによって実行される方法のステップは、1つ以上のコンピュータシステム700上で実行され得る。コンピュータシステム700は、専用または汎用デジタル信号プロセッサのような、1つ以上のプロセッサ702を含む。プロセッサ702は、バスまたはネットワークのような、通信基盤704に接続されている。コンピュータシステム700は、メインメモリ706、たとえばランダムアクセスメモリ(RAM)、および二次メモリ708、たとえばハードディスクドライブおよび/またはリムーバブルストレージドライブを含む。二次メモリ708は、コンピュータプログラムまたはその他の命令をコンピュータシステム700にロードすることを可能にし得る。コンピュータシステム700は、ソフトウェアおよびデータをコンピュータシステム700と外部デバイスとの間で転送できるようにするための通信インターフェース710をさらに含み得る。通信は、通信インターフェースによって処理することが可能な電子、電磁、光、またはその他の信号の形態であり得る。通信は、ワイヤまたはケーブル、光ファイバ、電話回線、携帯電話リンク、RFリンク、およびその他の通信チャネル712を使用し得る。
【0141】
「コンピュータプログラム媒体」および「コンピュータ可読媒体」という用語は、一般に、リムーバブルストレージユニット、またはハードディスクドライブにインストールされたハードディスクのような、有形の記憶媒体を指すために使用される。これらのコンピュータプログラム製品は、コンピュータシステム700にソフトウェアを提供するための手段である。コンピュータ制御ロジックとも呼ばれるコンピュータプログラムは、メインメモリ706および/または二次メモリ708に格納される。コンピュータプログラムはまた、通信インターフェース710を介して受信されてもよい。コンピュータプログラムは、実行されると、コンピュータシステム700が本発明を実施することを可能にする。特に、コンピュータプログラムは、実行されると、プロセッサ702が、本明細書に記載される方法のいずれかなど、本発明のプロセスを実施することを可能にする。したがって、このようなコンピュータプログラムは、コンピュータシステム700のコントローラを表すことができる。本開示がソフトウェアを使用して実施されるとき、ソフトウェアは、コンピュータプログラム製品に格納され、リムーバブルストレージドライブ、通信インターフェース710のようなインターフェースを使用してコンピュータシステム700にロードされてもよい。
【0142】
ハードウェアまたはソフトウェアでの実施は、それぞれの方法が実行されるようにプログラム可能なコンピュータシステムと協働する(または協働可能な)、電子可読制御信号が記憶された、クラウドストレージ、フロッピーディスク、DVD、Blue−Ray、CD、ROM、PROM、EPROM、EEPROM、またはフラッシュメモリなどのデジタル記憶媒体を使用して、実行され得る。したがって、デジタル記憶媒体はコンピュータ読み取り可能であり得る。
【0143】
本発明によるいくつかの実施形態は、本明細書に記載された方法の1つが実行されるように、プログラム可能なコンピュータシステムと協働することが可能な電子的可読制御信号を有するデータキャリアを含む。
【0144】
一般に、本発明の実施形態は、プログラムコードを有するコンピュータプログラム製品として実装されることが可能であり、プログラムコードは、コンピュータプログラム製品がコンピュータ上で実行されたときに方法の1つを実行するように動作する。プログラムコードは、たとえば機械可読キャリアに記憶されてもよい。
【0145】
別の実施形態は、機械可読キャリア上に記憶された、本明細書に記載される方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを含む。したがって、言い換えると、本発明の方法の一実施形態は、コンピュータプログラムがコンピュータ上で実行されたときに、本明細書に記載される方法の1つを実行するためのプログラムコードを有するコンピュータプログラムである。
【0146】
したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書に記載された方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを備え、該コンピュータプログラムが記録されたデータキャリア(またはデジタル記憶媒体またはコンピュータ可読媒体)である。したがって、本発明の方法のさらなる実施形態は、本明細書に記載された方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムを表すデータストリームまたは一連の信号である。データストリームまたは信号のシーケンスはたとえば、データ通信接続を介して、たとえばインターネットを介して転送されるように構成されてもよい。さらなる実施形態は、本明細書に記載される方法の1つを実行するように構成または適合された、たとえばコンピュータまたはプログラマブル論理デバイスなどの処理手段を含む。さらなる実施形態は、本明細書に記載された方法の1つを実行するためのコンピュータプログラムがインストールされたコンピュータを備える。
【0147】
いくつかの実施形態では、本明細書に記載された方法の機能の一部または全てを実行するために、プログラマブルロジックデバイス(たとえばフィールドプログラマブルゲートアレイ)が使用されてもよい。いくつかの実施形態では、フィールドプログラマブルゲートアレイは、本明細書に記載される方法の1つを実行するためにマイクロプロセッサと協働し得る。一般に、方法は、好ましくはいずれかのハードウェア装置によって実行される。
【0148】
上記の実施形態は、本発明の原理を単に例示するものである。本明細書に記載される配置および詳細の修正および変形は、当業者にとって明らかとなることが理解される。したがって、喫緊の請求項の範囲によってのみ限定され、本明細書の実施形態の記載および説明によって提示される具体的詳細によっては限定されないことが意図される。
【0149】
参考文献
[1] Erik Dahlman, Stefan Parkvall, Johan Skoeld, “4G: LTE/LTE−Advanced for Mobile Broadband,” Academic Press, 2011. (ISBN:012385489X 9780123854896)
【0150】
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【0151】
[3] Cheng et al., “Two−dimensional Discrete Fourier Transform based Codebook for Elevation Beamforming,” United States Patent Application, US 2016/0173180 A1, June 2016.
【0152】
[4] 3GPP TS 36.211, “Technical Specification Group Radio Access Network; Evolved Universal Terrestrial Radio Access (E−UTRA); Physical Channels and Modulation (Release 10),” V10.4.0, Dec.2011.
【0153】
[5] 3GPP TR 38.802 V14.1.0, “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; Study on New Radio access technology: Physical layer aspects (release 14),” June 2017.
【0154】
[6] J. A. Fessler and A. O. Hero, “Space−alternating generalized expectation−maximization algorithm,” IEEE transactions on Signal Processing, vol. 42, no. 10, pp. 2664−2677, October 1999.
【0155】
[7] 3GPP TS 38.214 V13.0.0, “3rd Generation Partnership Project; Technical Specification Group Radio Access Network; NR; Physical layer procedures for data (Release 15),” January 2018.

図1
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図2
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図3
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図4
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図5(a)】
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図5(b)】
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図6
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図7
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図8
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図9
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図10
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【手続補正書】
【提出日】2020年4月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信機であって、
複数のアンテナポートを採用する送信機から無線チャネルを介して受信した無線信号を受信および処理し、
前記受信信号に基づいて、前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での1つ以上の送信層およびアンテナポートに対する1つ以上の空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定し、
前記送信機に、前記決定された遅延を明示的または暗黙的に、ならびに前記決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的にフィードバックする
ように構成されており、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスから選択された前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリングまたは結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスのサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている、受信機。
【請求項2】
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスのサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、前記DFTマトリックスの全てのエントリを含むわけではなく、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている、請求項1に記載の受信機。
【請求項3】
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスのサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、前記DFTマトリックスの一部に過ぎず、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている、請求項1に記載の受信機。
【請求項4】
前記遅延または遅延差は、前記周波数領域コードブックマトリックスがDFTマトリックスのサブマトリックスによって定義されるように、前記DFTマトリックスの一部のみに関連付けられており、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、前記DFTマトリックスの全てのエントリを含むわけではなく、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている、請求項1に記載の受信機。
【請求項5】
前記遅延または遅延差は、前記周波数領域コードブックマトリックスがDFTマトリックスのサブマトリックスによって定義されるように、DFTマトリックスの一部のみに関連付けられており、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている、請求項1に記載の受信機。
【請求項6】
前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、前記空間コードブックマトリックスの前記選択されたビームをMIMOチャネルインパルス応答と結合するときに得られるビームフォーミングチャネルインパルス応答の遅延広がりに応じて選択される、請求項1から5のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項7】
前記周波数領域コードブックマトリックスは、
−前記DFTマトリックスの最初のN列、または
−前記DFTマトリックスの最初の
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列および最後の
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列、または
−前記DFTマトリックスの
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列、または
−前記DFTマトリックスの
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列および
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によって定義される、請求項1から8のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項8】
前記周波数領域コードブックを定義する前記DFTマトリックスの前記複数の列を示す1つ以上のパラメータは、前記受信機において先験的に知られているか、または前記送信機によって構成される、請求項1から7のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項9】
前記受信機は、
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個のエントリ/列を含む前記周波数領域コードブックマトリックスから前記空間遅延二段プリコーダマトリックスを構築するための
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個の遅延または遅延差を選択し、前記
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個の遅延または遅延差は各層で同じであるように構成されている、請求項1から8のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項10】
前記パラメータ
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は前記受信機において先験的に知られているか、または前記受信機は、前記送信機から前記パラメータ
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を受信するように構成されている、請求項9に記載の受信機。
【請求項11】
前記遅延が、前記空間ビームおよび前記送信層に依存し、
−送信層の前記空間ビームのサブセットに関連付けられた前記遅延のサブセットが同一であるか、または
−送信層の前記空間ビームのサブセットの遅延の数が同一であるか、または
−前記遅延のサブセットが、前記空間ビームおよび送信層のサブセットで同一である、
請求項1から10のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項12】
送信層の全てのビームが同じ遅延に関連付けられるように、遅延の数およびビームごとの前記遅延は送信層について同一である、請求項1から10のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項13】
前記プリコーディングマトリックスは、以下によって表され、
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ここで、

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は前記送信機のアンテナポートの数であり、

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番目の層のビームの数であり、

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番目の層および
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番目のビームの遅延の数であり、

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番目の層、
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番目の空間ビーム、および前記送信機アンテナアレイの
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番目の偏波に関連付けられたサイズ
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番目の遅延ベクトルであり、

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番目の層に関連付けられた
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番目の空間ビームであり、

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番目の層、
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番目の空間ビーム、
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番目の遅延、および前記送信機アンテナアレイの
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番目の偏波に関連付けられたスカラー遅延ビーム複素結合係数であり、

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は、全てのプリコーダ層の平均総送信電力が固定値に等しいことを保証するための正規化係数である、請求項1から12のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項14】
前記周波数領域コードブックの前記ベクトルの長さを示す前記パラメータ
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は前記受信機において先験的に知られているか、または前記受信機は、前記送信機から前記パラメータ
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を受信するように構成されている、請求項13に記載の受信機。
【請求項15】
前記受信機は、前記空間遅延プリコーダの前記遅延を明示的または暗黙的にフィードバックするように構成されており、前記暗黙的フィードバックは、前記周波数領域コードブックマトリックスのそれぞれの列ベクトルに関連付けられたインデックスを示す遅延識別子を使用する、請求項1から14のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項16】
前記暗黙的な遅延フィードバックは、1つ以上の遅延識別子DIを含み、各遅延識別子は、前記周波数領域コードブックマトリックスの列ベクトルに関連付けられた
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個のインデックスのセットを示し、
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は遅延の総数である、請求項15に記載の受信機。
【請求項17】
前記遅延
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は離散化され、セット
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の要素によって与えられ、
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の各値は前記周波数領域コードブックマトリックス
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の列ベクトルに関連付けられており、
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はサブバンドの総数である
請求項16に記載の受信機。
【請求項18】
DIは空間ビームに関連付けられ、前記フィードバックは、
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個の空間ビームに対して
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個のDIを含み、
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はビームの総数、
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は偏波の数、ここで前記送信機での共偏波アンテナアレイについては
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、前記送信機での二重偏波アンテナアレイについては
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である、請求項15から17のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項19】
前記プリコーダは二段プリコーディング構造を含み、前記二段プリコーディング構造は、
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個の空間ビームを含むビームフォーミングマトリックスを含み、
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はビームの総数、
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は偏波の数であり、ここで前記送信機での共偏波アンテナアレイについては
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、前記送信機での二重偏波アンテナアレイについては
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であり、
(i)
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個全てのビームに対して同一の遅延の場合、前記フィードバックは前記
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個のビームに対して1つの遅延識別子1DIを含むか、または
(ii)偏波依存およびビーム依存遅延の場合、前記フィードバックは
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個のビームに対して
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個の遅延識別子、
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個のDIを含み、各DIは、単一の空間ビームに関連付けられた前記遅延のインデックスを含むか、または
(iii)偏波非依存およびビーム依存遅延の場合、前記フィードバックは、前記
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個のビームに対して
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個の遅延識別子、
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個のDIを含むか、または
(iv)偏波依存およびビーム非依存遅延の場合、前記フィードバックは、前記
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個のビームに対して2個の遅延識別子、
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個のDIを含む
請求項15から18のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項20】
前記DIのインデックスの数が前記空間ビームに関して同一または異なる、請求項18または19に記載の受信機。
【請求項21】
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番目の空間ビームに関連付けられた、遅延識別子DIの
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個の遅延インデックスのうちの
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個の遅延インデックスは、1つ以上の他の空間ビームに関連付けられた遅延インデックスDIと同一であり、すると前記
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番目の空間ビームの前記DIは、
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個のインデックスの代わりに
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個のインデックスを含む、請求項15から20のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項22】
前記フィードバックは、特定の空間ビームのインデックスを含むビーム固有のDIに加えて、
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個の空間ビームに共通の共通DIを含み、前記共通DIは
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個の空間ビームに共通のインデックスを示す、請求項15から21のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項23】
DI構成が前記送信機から前記受信機に信号伝達されてもよく、前記DI構成は、
−ビーム固有のDIのインデックスの総数、または
−共通DIの数、または
−共通DIごとのインデックスの数
に関する情報を含む、請求項15から22のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項24】
空間ビームに関連付けられた前記遅延が単一の平均遅延の周りの所定のウィンドウ内にあるとき、前記空間ビームの前記遅延識別子は、前記平均遅延に関連付けられた単一のインデックスのみを含む、請求項15から23のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項25】
前記受信機は、所定のウィンドウサイズを指定するウィンドウパラメータを前記送信機から受信するように構成されている、請求項24に記載の受信機。
【請求項26】
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個のビームの場合、前記フィードバックは、前記
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個のビームに対して
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個のDIを含み、各DIは単一のインデックスのみを含む、請求項24または25に記載の受信機。
【請求項27】
前記フィードバックは、前記空間ビームに対して単一または複数のDIを含み、各DIは単一または複数のインデックスを含み、各インデックスは前記ビームの特定の平均遅延に関連付けられている、請求項24から26のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項28】
前記
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個の空間ビームが、同じかまたは異なる平均遅延を有する、請求項24から27のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項29】
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番目の空間ビームの
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個の複素遅延領域結合係数は、特定の平均遅延インデックスに関連付けられており、前記特定の平均遅延インデックスの残りまたは他の
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個のビームの前記複素結合係数を計算するために使用される、請求項24から28のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項30】
前記フィードバックは、それぞれの空間ビームフォーミングベクトルを示す第1の数のインデックスと、前記それぞれの複素遅延領域結合係数を示す第2の数のインデックスと、(1つまたは複数の)前記遅延識別子に含まれる前記遅延を示す第3の数のインデックスとを示すプリコーディングマトリックス識別子PMI含む、請求項15から29のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項31】
前記PMIは、前記空間コードブックマトリックスから選択される
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個のビームフォーミングベクトルを示す、請求項30に記載の受信機。
【請求項32】
前記
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個のビームフォーミングベクトルは、DFTベースのコードブックマトリックスから選択される、請求項31に記載の受信機。
【請求項33】
前記受信機は、
(i)全てのアンテナまたはビームに基準遅延を設定することであって、前記基準遅延に対して
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個の遅延差が前記送信機にフィードバックされることによって明示的に、または
(ii)全てのアンテナまたはビームに基準遅延を設定することであって、前記基準遅延に対して
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個の遅延差に関連付けられた
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個のインデックスがフィードバックされることによって暗黙的に、
前記空間遅延プリコーダの前記遅延をフィードバックするように構成されている、請求項1から15のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項34】
前記空間コードブックマトリックスの前記エントリは
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長さの列ベクトルによって表され、
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はアンテナポートの数であり、
[この文献は図面を表示できません]
番目のベクトル(
[この文献は図面を表示できません]
/2)は、
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番目の位置では単一の1を、他の場所ではゼロを含む、請求項1から33のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項35】
送信機であって、
1つ以上の受信機との無線通信のための複数のアンテナを有するアンテナアレイと、
前記アンテナアレイに接続された1つ以上のプリコーダであって、前記プリコーダは、前記アンテナアレイによって1つ以上の送信ビームを形成するために前記アンテナアレイの1つ以上のアンテナにビームフォーミング重みのセットを適用する、1つ以上のプリコーダと、
を含み、
前記送信機は、受信機から受信したフィードバックに応答して前記ビームフォーミング重みを決定するように構成されており、前記フィードバックは、前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での1つ以上の送信層およびアンテナポートの、1つ以上の空間遅延プリコーダの遅延を明示的または暗黙的に、ならびに複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に示し、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスからの前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリングまたは結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスのサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている、送信機。
【請求項36】
請求項1から33のいずれか一項に記載の少なくとも1つの受信機と、
請求項34に記載の少なくとも1つの送信機と
を含む、無線通信ネットワーク。
【請求項37】
前記送信機が、ユーザ機器にサービス提供する基地局、または基地局によってサービス提供されるユーザ機器を含むか、もしくは前記受信機が、ユーザ機器にサービス提供する基地局、または基地局によってサービス提供されるユーザ機器を含む、請求項36に記載の無線通信ネットワーク。
【請求項38】
複数のアンテナポートを採用する送信機から無線チャネルを介して受信した無線信号を受信および処理するステップと、
前記受信信号に基づいて、前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での1つ以上の送信層およびアンテナポートに対する1つ以上の空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定するステップと、
前記送信機に、前記決定された遅延を明示的または暗黙的に、ならびに前記決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的にフィードバックするステップと
を含む方法であって、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスから選択された前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリングまたは結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスのサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている、方法。
【請求項39】
送信機および1つ以上の受信機の間の無線通信のために1つ以上のビームを形成する方法であって、
アンテナアレイによって1つ以上の送信ビームを形成するために前記アンテナアレイの1つ以上のアンテナにビームフォーミング重みのセットを適用するステップを含み、
前記ビームフォーミング重みは、受信機から受信したフィードバックに応答して決定され、前記フィードバックはsss、前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での1つ以上の送信層およびアンテナポートの、1つ以上の空間遅延プリコーダの遅延を明示的または暗黙的に、ならびに複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に示し、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延または遅延差に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスからの前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリングまたは結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスのサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、遅延値の範囲または遅延差値の範囲に関連付けられている、方法。
【請求項40】
コンピュータ上で実行されると、請求項38または39に記載の方法を実行する命令を格納しているコンピュータ可読媒体を含む、非一時的なコンピュータプログラム製品。
【手続補正書】
【提出日】2021年4月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受信機であって、
複数のアンテナポートを採用する送信機から無線チャネルを介して受信した無線信号を受信および処理し、
前記受信信号に基づいて、前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での1つ以上の送信層およびアンテナポートに対する1つ以上の空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定し、
前記送信機に、前記決定された遅延を明示的または暗黙的に、ならびに前記決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的にフィードバックする
ように構成されており、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスから選択された前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリングまたは結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスのサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、遅延値の範囲に関連付けられている、受信機。
【請求項2】
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスのサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、前記DFTマトリックスの全てのエントリを含むわけではなく、遅延値の範囲に関連付けられている、請求項1に記載の受信機。
【請求項3】
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスのサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、前記DFTマトリックスの一部に過ぎず、遅延値の範囲に関連付けられている、請求項1に記載の受信機。
【請求項4】
前記遅延は、前記周波数領域コードブックマトリックスがDFTマトリックスのサブマトリックスによって定義されるように、前記DFTマトリックスの一部のみに関連付けられており、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、前記DFTマトリックスの全てのエントリを含むわけではなく、遅延値の範囲に関連付けられている、請求項1に記載の受信機。
【請求項5】
前記遅延は、前記周波数領域コードブックマトリックスがDFTマトリックスのサブマトリックスによって定義されるように、DFTマトリックスの一部のみに関連付けられており、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは遅延値の範囲に関連付けられている、請求項1に記載の受信機。
【請求項6】
前記周波数領域コードブックマトリックスを構築するために使用される前記DFTマトリックスは、オーバーサンプリングされたDFTマトリックス
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であり、ここで
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、ただし
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は前記DFTマトリックスの前記オーバーサンプリング係数であり、
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はサブキャリア、またはサブバンド、または物理リソースブロックの総数であり、
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であるとき、前記周波数領域コードブックマトリックスは、
[この文献は図面を表示できません]
のDFTマトリックスによって与えられ、
[この文献は図面を表示できません]
であるとき、前記周波数領域コードブックマトリックスは、サイズ
[この文献は図面を表示できません]
のオーバーサンプリングされたDFTマトリックスによって与えられる
請求項1から5のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項7】
前記周波数領域コードブックマトリックスは、前記周波数領域コードブックマトリックスのサイズが前記完全なDFTマトリックスによって定義された前記周波数領域コードブックにわたって減少するように、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスによって定義されるか、または
前記周波数領域コードブックマトリックスは、前記周波数領域コードブックマトリックスのサイズが
[この文献は図面を表示できません]
を用いて前記完全なDFTマトリックスによって定義された前記周波数領域コードブックにわたって減少するように、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスによって定義される、
請求項1から6のいずれか一項に記載の受信機(300)。
【請求項8】
前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、前記空間コードブックマトリックスの前記選択されたビームをMIMOチャネルインパルス応答と結合するときに得られるビームフォーミングチャネルインパルス応答の遅延広がりに応じて選択される、請求項1から7のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項9】
前記周波数領域コードブックマトリックスは、
−前記DFTマトリックスの最初のN列、または
−前記DFTマトリックスの最初の
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列および最後の
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列、または
−前記DFTマトリックスの
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列、または
−前記DFTマトリックスの
[この文献は図面を表示できません]
列および
[この文献は図面を表示できません]

によって定義される、請求項1から6のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項10】
前記周波数領域コードブックを定義する前記DFTマトリックスの前記複数の列を示す1つ以上のパラメータは、前記受信機において先験的に知られているか、または前記送信機によって構成される、請求項1から9のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項11】
前記遅延が、前記空間ビームおよび前記送信層に依存し、
−送信層の前記空間ビームのサブセットに関連付けられた前記遅延のサブセットが同一であるか、または
−送信層の前記空間ビームのサブセットの遅延の数が同一であるか、または
−前記遅延のサブセットが、前記空間ビームおよび送信層のサブセットで同一である、
請求項1から10のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項12】
送信層の全てのビームが同じ遅延に関連付けられるように、遅延の数およびビームごとの遅延は送信層について同一である、請求項1から10のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項13】
前記プリコーディングマトリックスは、以下によって表され、
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ここで、

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は前記送信機のアンテナポートの数であり、

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番目の層のビームの数であり、

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番目の層および
[この文献は図面を表示できません]
番目のビームの遅延の数であり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層、
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番目の空間ビーム、および前記送信機アンテナアレイの
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番目の偏波に関連付けられたサイズ
[この文献は図面を表示できません]

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番目の遅延ベクトルであり、

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番目の層に関連付けられた
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビームであり、

[この文献は図面を表示できません]

[この文献は図面を表示できません]
番目の層、
[この文献は図面を表示できません]
番目の空間ビーム、
[この文献は図面を表示できません]
番目の遅延、および前記送信機アンテナアレイの
[この文献は図面を表示できません]
番目の偏波に関連付けられたスカラー遅延ビーム複素結合係数であり、

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は、全てのプリコーダ層の平均総送信電力が固定値に等しいことを保証するための正規化係数である、請求項1から12のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項14】
前記受信機は、前記空間遅延プリコーダの前記遅延を明示的または暗黙的にフィードバックするように構成されており、前記暗黙的フィードバックは、前記周波数領域コードブックマトリックスのそれぞれの列ベクトルに関連付けられたインデックスを示す遅延識別子を使用し、
前記暗黙的な遅延フィードバックは、1つ以上の遅延識別子、DIを含み、各遅延識別子は、前記周波数領域コードブックマトリックスの列ベクトルに関連付けられた
[この文献は図面を表示できません]
個のインデックスのセットを含み、
[この文献は図面を表示できません]
は遅延の総数であり、
前記DIのインデックスの数は、前記空間ビームに関して同一または異なる、
請求項1から13のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項15】
前記フィードバックは、特定の空間ビームのインデックスを含むビーム固有のDIに加えて、
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームに共通の共通DIを含み、前記共通DIは
[この文献は図面を表示できません]
個の空間ビームに共通のインデックスを示す、請求項14に記載の受信機。
【請求項16】
前記フィードバックは、それぞれの空間ビームフォーミングベクトルを示す第1の数のインデックスと、前記それぞれの複素遅延領域結合係数を示す第2の数のインデックスと、(1つまたは複数の)前記遅延識別子に含まれる前記遅延を示す第3の数のインデックスとを示す、プリコーディングマトリックス識別子PMIを含む、請求項14または15に記載の受信機。
【請求項17】
前記空間コードブックマトリックスの前記エントリは
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長さの列ベクトルによって表され、
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はアンテナポートの数であり、
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番目のベクトル(
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/2)は、
[この文献は図面を表示できません]
番目の位置では単一の1を、他の場所ではゼロを含む、請求項1から16のいずれか一項に記載の受信機。
【請求項18】
送信機であって、
1つ以上の受信機との無線通信のための複数のアンテナを有するアンテナアレイと、
前記アンテナアレイに接続された1つ以上のプリコーダであって、前記プリコーダは、前記アンテナアレイによって1つ以上の送信ビームを形成するために前記アンテナアレイの1つ以上のアンテナにビームフォーミング重みのセットを適用する、1つ以上のプリコーダと、
を含み、
前記送信機は、受信機から受信したフィードバックに応答して前記ビームフォーミング重みを決定するように構成されており、前記フィードバックは、前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での1つ以上の送信層およびアンテナポートの、1つ以上の空間遅延プリコーダの遅延を明示的または暗黙的に、ならびに複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に示し、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスからの前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリングまたは結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスのサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの各サブマトリックスは、遅延値の範囲に関連付けられている、送信機。
【請求項19】
請求項1から17のいずれか一項に記載の少なくとも1つの受信機と、
請求項18に記載の少なくとも1つの送信機と
を含む、無線通信ネットワーク。
【請求項20】
複数のアンテナポートを採用する送信機から無線チャネルを介して受信した無線信号を受信および処理するステップと、
前記受信信号に基づいて、前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での1つ以上の送信層およびアンテナポートに対する1つ以上の空間遅延プリコーダの複素プリコーダ係数および遅延を決定するステップと、
前記送信機に、前記決定された遅延を明示的または暗黙的に、ならびに前記決定された複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的にフィードバックするステップと
を含む方法であって、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスから選択された前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリングまたは結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスのサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、遅延値の範囲に関連付けられている、方法。
【請求項21】
送信機および1つ以上の受信機の間の無線通信のために1つ以上のビームを形成する方法であって、
アンテナアレイによって1つ以上の送信ビームを形成するために前記アンテナアレイの1つ以上のアンテナにビームフォーミング重みのセットを適用するステップを含み、
前記ビームフォーミング重みは、受信機から受信したフィードバックに応答して決定され、前記フィードバックは、前記無線チャネルを介した通信の所定の特性を達成するように、前記送信機での1つ以上の送信層およびアンテナポートの、1つ以上の空間遅延プリコーダの遅延を明示的または暗黙的に、ならびに複素プリコーダ係数を明示的または暗黙的に示し、
前記空間遅延プリコーダは、
・空間ビームフォーミングベクトルを含む空間コードブックマトリックスと、
・周波数領域コードブックマトリックスの各ベクトルが遅延に関連付けられている、周波数領域コードブックマトリックスと、
・前記空間および/または周波数領域コードブックマトリックスからの前記ベクトルの1つ以上を複素スケーリングまたは結合するための層ごと結合素子と
を含む二段構造を有し、
前記周波数領域コードブックマトリックスは、DFTマトリックスのサブマトリックスによって定義され、前記DFTマトリックスの前記サブマトリックスは、遅延値の範囲に関連付けられている、方法。
【請求項22】
コンピュータ上で実行されると、請求項20または21に記載の方法を前記コンピュータに実行させる命令を含むコンピュータプログラムを格納している、コンピュータ可読媒体。
【国際調査報告】
[この文献は図面を表示できません]
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