(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-535661(P2021-535661A)
(43)【公表日】2021年12月16日
(54)【発明の名称】伝送停止を指示する方法、端末装置、ネットワーク装置、及び記憶媒体
(51)【国際特許分類】
H04W 8/24 20090101AFI20211119BHJP
H04W 28/10 20090101ALI20211119BHJP
H04W 28/04 20090101ALI20211119BHJP
【FI】
H04W8/24
H04W28/10
H04W28/04 110
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2021-510166(P2021-510166)
(86)(22)【出願日】2018年8月31日
(85)【翻訳文提出日】2021年2月24日
(86)【国際出願番号】CN2018103486
(87)【国際公開番号】WO2020042142
(87)【国際公開日】20200305
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
【公序良俗違反の表示】
(特許庁注:以下のものは登録商標)
1.FRAM
2.WCDMA
(71)【出願人】
【識別番号】516227559
【氏名又は名称】オッポ広東移動通信有限公司
【氏名又は名称原語表記】GUANGDONG OPPO MOBILE TELECOMMUNICATIONS CORP., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】100091487
【弁理士】
【氏名又は名称】中村 行孝
(74)【代理人】
【識別番号】100120031
【弁理士】
【氏名又は名称】宮嶋 学
(74)【代理人】
【識別番号】100107582
【弁理士】
【氏名又は名称】関根 毅
(74)【代理人】
【識別番号】100152205
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 昌司
(74)【代理人】
【識別番号】100137523
【弁理士】
【氏名又は名称】出口 智也
(74)【代理人】
【識別番号】100120385
【弁理士】
【氏名又は名称】鈴木 健之
(72)【発明者】
【氏名】タン、ハイ
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA21
5K067DD27
5K067DD34
5K067EE02
5K067EE10
5K067GG21
5K067HH28
(57)【要約】
本発明は伝送停止を指示する方法を開示し、端末装置が伝送停止指示の設定情報を取得することと、前記端末装置が前記設定情報に基づいて伝送停止指示情報を受信し、前記伝送停止指示情報はデータ伝送を停止するように前記端末装置に指示することに用いられることと、を含む。本発明は更に他の伝送停止を指示する方法、端末装置、ネットワーク装置、及び記憶媒体を開示している。
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送停止を指示する方法であって、前記方法は、
端末装置が伝送停止指示の設定情報を取得することと、
前記端末装置が前記設定情報に基づいて伝送停止指示情報を受信し、前記伝送停止指示情報はデータ伝送を停止するように前記端末装置に指示することに用いられることと、を含む伝送停止を指示する方法。
【請求項2】
前記設定情報は少なくとも第1データ処理モード又は第2データ処理モードを含み、
前記第1データ処理モードは、データ伝送を停止するように指示することに用いられ、前記第2データ処理モードは、データを再送するように指示することに用いられる請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記設定情報は少なくとも設定モードを更に含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記設定モードは少なくとも、ユーザ専用設定モード、ユーザグループ専用設定モード、又は前記ユーザ専用設定モードと前記ユーザグループ専用設定モードとの組み合わせを含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記端末装置が前記設定情報に基づいて伝送停止指示情報を受信することは、
前記設定情報における設定モードがユーザ専用設定モードである場合、前記端末装置がユーザ専用のダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信することを含む請求項3又は4に記載の方法。
【請求項6】
前記端末装置が前記設定情報に基づいて伝送停止指示情報を受信することは、
前記設定情報における設定モードがユーザグループ専用設定モードである場合、前記端末装置がグループ共通ダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信することを含む請求項3又は4に記載の方法。
【請求項7】
前記ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項5に記載の方法。
【請求項8】
前記ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項5に記載の方法。
【請求項9】
前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項6に記載の方法。
【請求項10】
前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項6に記載の方法。
【請求項11】
前記第1ポリシーは、
前記データをスクランブルするためのスクランブルコードが第1スクランブルコードである場合、データ伝送を停止することを含む請求項8又は10に記載の方法。
【請求項12】
前記伝送停止指示の設定情報は、
データ伝送を停止する時間、
データ伝送を停止する周波数領域位置、
前記設定モードがユーザグループ専用設定モードを含む場合の、前記伝送停止指示の設定情報におけるビット位置と前記ユーザグループ内ユーザとの対応関係のうちの少なくとも1つを含む請求項3乃至11のいずれか1項に記載の方法。
【請求項13】
前記第1データ処理モードはユーザグループ専用設定モードを採用し、
及び/又は、前記第2データ処理モードはユーザ専用設定モードを採用する請求項2乃至4のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
伝送停止を指示する方法であって、前記方法は、
ネットワーク装置が伝送停止指示の設定情報を送信し、前記設定情報は端末装置が伝送停止指示情報を受信することに用いられ、前記伝送停止指示情報はデータ伝送を停止するように前記端末装置に指示することに用いられることを含む伝送停止を指示する方法。
【請求項15】
前記設定情報は少なくとも第1データ処理モード又は第2データ処理モードを含み、
前記第1データ処理モードは、データ伝送を停止するように指示することに用いられ、前記第2データ処理モードは、データを再送するように指示することに用いられる請求項14に記載の方法。
【請求項16】
前記設定情報は少なくとも設定モードを更に含む請求項14又は15に記載の方法。
【請求項17】
前記設定モードは少なくとも、ユーザ専用設定モード、ユーザグループ専用設定モード、又は前記ユーザ専用設定モードと前記ユーザグループ専用設定モードとの組み合わせを含む請求項16に記載の方法。
【請求項18】
前記設定情報における設定モードがユーザ専用設定モードである場合、前記設定情報はユーザ専用のダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信するように前記端末装置に指示する請求項15又は16に記載の方法。
【請求項19】
前記設定情報における設定モードがユーザグループ専用設定モードである場合、前記設定情報はグループ共通ダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信するように前記端末装置に指示する請求項15又は16に記載の方法。
【請求項20】
前記ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項18に記載の方法。
【請求項21】
前記ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項18に記載の方法。
【請求項22】
前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項19に記載の方法。
【請求項23】
前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項19に記載の方法。
【請求項24】
前記第1ポリシーは、
前記データをスクランブルするためのスクランブルコードが第1スクランブルコードである場合、データ伝送を停止することを含む請求項19又は23に記載の方法。
【請求項25】
前記伝送停止指示の設定情報は、
データ伝送を停止する時間、
データ伝送を停止する周波数領域位置、
前記設定モードがユーザグループ専用設定モードを含む場合の、前記伝送停止指示の設定情報におけるビット位置と前記ユーザグループ内ユーザとの対応関係のうちの少なくとも1つを含む請求項16乃至24のいずれか1項に記載の方法。
【請求項26】
前記第1データ処理モードはユーザグループ専用設定モードを採用し、
及び/又は、前記第2データ処理モードはユーザ専用設定モードを採用する請求項15乃至17のいずれか1項に記載の方法。
【請求項27】
端末装置であって、
伝送停止指示の設定情報を取得するように設定される処理ユニットと、
前記設定情報に基づいて伝送停止指示情報を受信するように設定され、前記伝送停止指示情報はデータ伝送を停止するように前記端末装置に指示することに用いられる受信ユニットと、を備える端末装置。
【請求項28】
前記設定情報は少なくとも第1データ処理モード又は第2データ処理モードを含み、
前記第1データ処理モードは、データ伝送を停止するように指示することに用いられ、前記第2データ処理モードは、データを再送するように指示することに用いられる請求項27に記載の端末装置。
【請求項29】
前記設定情報は少なくとも設定モードを更に含む請求項27又は28に記載の端末装置。
【請求項30】
前記設定モードは少なくとも、ユーザ専用設定モード、ユーザグループ専用設定モード、又は前記ユーザ専用設定モードと前記ユーザグループ専用設定モードとの組み合わせを含む請求項29に記載の端末装置。
【請求項31】
前記受信ユニットは、前記設定情報における設定モードがユーザ専用設定モードである場合、ユーザ専用のダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信することに用いられる請求項29又は30に記載の端末装置。
【請求項32】
前記受信ユニットは、前記設定情報における設定モードがユーザグループ専用設定モードである場合、グループ共通ダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信することに用いられる請求項29又は30に記載の端末装置。
【請求項33】
前記ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項31に記載の端末装置。
【請求項34】
前記ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項31に記載の端末装置。
【請求項35】
前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項32に記載の端末装置。
【請求項36】
前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項32に記載の端末装置。
【請求項37】
前記第1ポリシーは、
前記データをスクランブルするためのスクランブルコードが第1スクランブルコードである場合、データ伝送を停止することを含む請求項34又は36に記載の端末装置。
【請求項38】
前記伝送停止指示の設定情報は、
データ伝送を停止する時間、
データ伝送を停止する周波数領域位置、
前記設定モードがユーザグループ専用設定モードを含む場合の、前記伝送停止指示の設定情報におけるビット位置と前記ユーザグループ内ユーザとの対応関係のうちの少なくとも1つを含む請求項29乃至37のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項39】
前記第1データ処理モードはユーザグループ専用設定モードを採用し、
及び/又は、前記第2データ処理モードはユーザ専用設定モードを採用する請求項28乃至30のいずれか1項に記載の端末装置。
【請求項40】
ネットワーク装置であって、前記ネットワーク装置は、
伝送停止指示の設定情報を送信するように設定され、前記設定情報は端末装置が伝送停止指示情報を受信することに用いられ、前記伝送停止指示情報はデータ伝送を停止するように前記端末装置に指示することに用いられる送信ユニットを備えるネットワーク装置。
【請求項41】
前記設定情報は少なくとも第1データ処理モード又は第2データ処理モードを含み、
前記第1データ処理モードは、データ伝送を停止するように指示することに用いられ、前記第2データ処理モードは、データを再送するように指示することに用いられる請求項40に記載のネットワーク装置。
【請求項42】
前記設定情報は少なくとも設定モードを更に含む請求項40又は41に記載のネットワーク装置。
【請求項43】
前記設定モードは少なくとも、ユーザ専用設定モード、ユーザグループ専用設定モード、又は前記ユーザ専用設定モードと前記ユーザグループ専用設定モードとの組み合わせを含む請求項42に記載のネットワーク装置。
【請求項44】
前記設定情報における設定モードがユーザ専用設定モードである場合、前記設定情報はユーザ専用のダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信するように前記端末装置に指示する請求項41又は42に記載のネットワーク装置。
【請求項45】
前記設定情報における設定モードがユーザグループ専用設定モードである場合、前記設定情報はグループ共通ダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信するように前記端末装置に指示する請求項41又は42に記載のネットワーク装置。
【請求項46】
前記ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項44に記載のネットワーク装置。
【請求項47】
前記ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項44に記載のネットワーク装置。
【請求項48】
前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項45に記載のネットワーク装置。
【請求項49】
前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項45に記載のネットワーク装置。
【請求項50】
前記第1ポリシーは、
前記データをスクランブルするためのスクランブルコードが第1スクランブルコードである場合、データ伝送を停止することを含む請求項47又は49に記載のネットワーク装置。
【請求項51】
前記伝送停止指示の設定情報は、
データ伝送を停止する時間、
データ伝送を停止する周波数領域位置、
前記設定モードがユーザグループ専用設定モードを含む場合の、前記伝送停止指示の設定情報におけるビット位置と前記ユーザグループ内ユーザとの対応関係のうちの少なくとも1つを含む請求項42乃至50のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
【請求項52】
前記第1データ処理モードはユーザグループ専用設定モードを採用し、
及び/又は、前記第2データ処理モードはユーザ専用設定モードを採用する請求項41乃至43のいずれか1項に記載のネットワーク装置。
【請求項53】
端末装置であって、プロセッサ、及びプロセッサにおいて実行できるコンピュータプログラムを記憶するためのメモリを備え、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムが実行される時、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の伝送停止を指示する方法のステップを実行することに用いられる端末装置。
【請求項54】
ネットワーク装置であって、プロセッサ、及びプロセッサにおいて実行できるコンピュータプログラムを記憶するためのメモリを備え、
前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムが実行される時、請求項14乃至26のいずれか1項に記載の伝送停止を指示する方法のステップを実行することに用いられるネットワーク装置。
【請求項55】
記憶媒体であって、実行可能なプログラムを記憶し、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項1乃至13のいずれか1項に記載の伝送停止を指示する方法が実現される記憶媒体。
【請求項56】
記憶媒体であって、実行可能なプログラムを記憶し、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される時、請求項14乃至26のいずれか1項に記載の伝送停止を指示する方法が実現される記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線通信技術分野に関し、特に伝送停止を指示する方法、端末装置、ネットワーク装置、及び記憶媒体に関する。
【背景技術】
【0002】
第5世代(5G、5
th Generation)新無線(NR、New Radio)システムは拡張モバイルブロードバンド(eMBB、Enhance Mobile Broadband)サービスと高信頼低遅延(URLLC、Ultra Reliable & Low Latency Communication)サービスを同時にサポートし、URLLCサービスの特徴は、非常に短い遅延(例えば1ms)以内に超高信頼(例えば99.999%)の伝送を実現することである。URLLCサービスの特徴を実現するために、プリエンプション(Preemption)メカニズムが導入されている。
【0003】
プリエンプション(Preemption)メカニズムとは、
図1に示すように、eMBBサービス伝送の過程においてURLLCサービスが挿入されるということを指す。この過程において、URLLCサービスが挿入されたことを知らないため、eMBBサービスに対応する端末装置は、URLLCサービスのデータをeMBBサービスのデータとして復調し、eMBBサービスのデータの復調性能が大きく影響される。eMBBサービスに対するURLLCサービスの影響を低減するために、ネットワーク装置は端末装置にプリエンプション指示(Preemption Indicator)を送信し、Preemption Indicatorは、端末装置がどの時間周波数領域リソースがURLLCサービスによって占有されたかを決定することに用いられる。しかし、Preemption Indicatorの送信時間はPreemptionの時間より遅く、アップリンク伝送のタイムリーな停止は実現できない。
【0004】
関連する技術の中では、如何にしてアップリンク伝送をタイムリーに停止するかについて、今まだ有効な解決案がない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
上記技術課題を解決するために、本発明実施例では伝送停止を指示する方法、端末装置、ネットワーク装置、及び記憶媒体を提供し、端末装置にタイムリーにデータ伝送を停止させることができ、eMBBサービスのデータの復調性能が高められ、eMBBサービスに対するURLLCサービスの影響が低減される。
【課題を解決するための手段】
【0006】
第1態様では、本発明実施例は伝送停止を指示する方法を提供し、端末装置が伝送停止指示の設定情報を取得することと、前記端末装置が前記設定情報に基づいて伝送停止指示情報を取得し、前記伝送停止指示情報はデータ伝送を停止するように前記端末に指示することに用いられることと、を含む。
【0007】
第2態様では、本発明実施例は伝送停止を指示する方法を提供し、ネットワーク装置が伝送停止指示の設定情報を送信し、前記設定情報は端末装置が伝送停止指示情報を受信することに用いられ、前記伝送停止指示情報はデータ伝送を停止するように前記端末装置に指示することに用いられることを含む。
【0008】
第3態様では、本発明実施例は端末装置を提供し、
伝送停止指示の設定情報を取得するように設定される処理ユニットと、
前記設定情報に基づいて伝送停止指示情報を受信するように設定され、前記伝送停止指示情報はデータ伝送を停止するように前記端末装置に指示することに用いられる受信ユニットと、を備える。
【0009】
第4態様では、本発明実施例はネットワーク装置を提供し、前記ネットワーク装置は、
伝送停止指示の設定情報を送信するように設定され、前記設定情報は端末装置が伝送停止指示情報を受信することに用いられ、前記伝送停止指示情報はデータ伝送を停止するように前記端末装置に指示することに用いられる送信ユニットを備える。
【0010】
第5態様では、本発明実施例は端末装置を提供し、プロセッサ、及びプロセッサにおいて実行できるコンピュータプログラムを記憶するためのメモリを備え、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時、上記端末装置が実行する伝送停止を指示する方法のステップを実行することに用いられる。
【0011】
第6態様では、本発明実施例はネットワーク装置を提供し、プロセッサ、及びプロセッサにおいて実行できるコンピュータプログラムを記憶するためのメモリを備え、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時、上記ネットワーク装置が実行する伝送停止を指示する方法のステップを実行することに用いられる。
【0012】
第7態様では、本発明実施例は記憶媒体を提供し、実行可能なプログラムを記憶し、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される時、上記端末装置の実行する、伝送停止を指示する方法が実現される。
【0013】
第8態様では、本発明実施例は記憶媒体を提供し、実行可能なプログラムを記憶し、前記実行可能なプログラムがプロセッサによって実行される時、上記ネットワーク装置の実行する、伝送停止を指示する方法が実現される。
【発明の効果】
【0014】
本発明実施例の提供する、伝送停止を指示する方法では、端末装置は伝送停止指示の設定情報を取得する。そうすると、eMBBサービス伝送の過程において、URLLCサービスが挿入される場合、eMBBサービスに対応する端末装置は、前記設定情報に基づいてタイムリーに伝送停止指示情報を受信することができ、eMBBサービスのデータの復調性能が高められるだけでなく、eMBBサービスに対するURLLCサービスの影響も低減され、データ処理の効率が向上する。
【図面の簡単な説明】
【0015】
【
図1】
図1は本発明実施例の通信システムの構成構造の模式図である。
【
図2】
図2は本発明実施例の、端末装置に適用される伝送停止を指示する方法の選択可能な処理フローの模式図である。
【
図3】
図3は本発明実施例の、ネットワーク装置に適用される伝送停止を指示する方法の選択可能な処理フローの模式図である。
【
図4】
図4は本発明実施例の端末装置の構成構造の模式図である。
【
図5】
図5は本発明実施例のネットワーク装置の構成構造の模式図である。
【
図6】
図6は本発明実施例の電子デバイスのハードウェア構成構造の模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明実施例の特徴と技術内容をより詳しく理解できるために、以下は図面を参照しながら本発明実施例の実現について詳しく説明する。添付の図面は単に説明・参考するためのものであり、本発明実施例を限定するためのものではない。
【0017】
関連技術における、アップリンク伝送をタイムリーに停止することができないという課題を解決するために、本発明の1つの実施例では、端末装置は、データ伝送をタイムリーに停止するために、伝送停止信号を頻繁に検出する。しかし、伝送停止信号を頻繁に検出すると、必然的に消費電力及び検出の複雑度が上がる。特にダウンリンク制御シグナリングにおいて伝送停止信号が搬送される場合、ブラインド検出が必要であり、検出の複雑度が更に上がり、シグナリングオーバーヘッドが増加する。
【0018】
従って、本発明は伝送停止を指示する方法を提供し、本願実施例の伝送停止を指示する方法は、各種の通信システム、例えば、グローバル移動体通信(GSM、Global System of Mobile communication)システム、符号分割多元接続(CDMA、Code Division Multiple Access)システム、広帯域符号分割多元接続(WCDMA、Wideband Code Division Multiple Access)システム、汎用パケット無線サービス(GPRS、General Packet Radio Service)、ロングタームエボリューション(LTE、Long Term Evolution)システム、LTE周波数分割複信(FDD、Frequency Division Duplex)システム、LTE時分割複信(TDD、Time Division Duplex)、ユニバーサル移動体通信システム(UMTS、Universal Mobile Telecommunication System)、マイクロ波アクセスの世界的相互運用性(WiMAX、Worldwide Interoperability for Microwave Access)通信システム、又は5Gシステム等に適用できる。
【0019】
例として、本願実施例の適用される通信システム100は
図1に示す通りである。該通信システム100はネットワーク装置110を備えてもよく、ネットワーク装置110は端末装置120(又は通信端末、端末と称される)と通信する装置であってもよい。ネットワーク装置110は特定の地理的区域に通信カバレッジを提供でき、そして該カバレッジ区域内に位置する端末装置と通信できる。選択肢として、該ネットワーク装置110はGSMシステム又はCDMAシステムにおける基地局(BTS、Base Transceiver Station)であってもよく、WCDMAシステムにおける基地局(NB、NodeB)であってもよく、更にLTEシステムにおける進化型基地局(eNB又はeNodeB、Evolutional NodeB)であってもよく、又はクラウド無線アクセスネットワーク(CRAN、Cloud Radio Access Network)における無線コントローラであり、又は、該ネットワーク装置は、モバイルスイッチングセンター、中継局、アクセスポイント、車載装置、ウェアラブルデバイス、ハブ、交換機、ブリッジ、ルーター、5Gネットワークにおけるネットワーク側装置又は将来進化する公衆陸上移動網(PLMN、Public Land Mobile Network)におけるネットワーク装置等であってもよい。
【0020】
該通信システム100は更にネットワーク装置110のカバレッジ範囲内に位置する少なくとも1つの端末装置120を備える。ここで使用される「端末装置」は、有線回線を介して接続され、例えば、公衆交換電話網(PSTN、Public Switched Telephone Networks)、デジタル加入者線(DSL、Digital Subscriber Line)、デジタルケーブル、直接ケーブル接続、及び/又は他のデータ接続/ネットワークを介して接続される装置、及び/又は無線インタフェース、例えば、セルラーネットワーク、無線ローカルエリアネットワーク(WLAN、Wireless Local Area Network)、DVB−H ネットワーク等のデジタルテレビネットワーク、衛星ネットワーク、AM−FM放送送信機を介して接続される装置、及び/又は他の端末装置の、通信信号を受信/送信するように設定される装置、及び/又はモノのインターネット(IoT、Internet of Things)装置を含むが、それらには限らない。無線インタフェースを介して通信するように設定される端末装置は、「無線通信端末」、「無線端末」又は「モバイル端末」と称されてもよい。モバイル端末の例は、衛星又はセルラー方式の電話、セルラー無線電話とデータ処理、ファックス、及びデータ通信能力を組み合わせることのできる個人通信システム(PCS、Personal Communications System)端末、無線電話、ポケットベル、インターネット/イントラネットアクセス、Webブラウザ、メモ帳、カレンダー及び/又は全地球測位システム(GPS、Global Positioning System)受信機を備えることのできるPDA、及び通常のラップトップタイプ及び/又はパームトップタイプの受信機、又は無線電話送受信機を備える他の電子装置を含むが、それらには限らない。端末装置とは、アクセス端末、ユーザ装置(UE、User Equipment)、加入者ユニット、加入者局、移動局、トラバーサー、遠隔局、遠隔端末、モバイルデバイス、ユーザ端末、端末、無線通信装置、ユーザエージェント、又はユーザデバイスを指してもよい。アクセス端末は、セルラー方式の電話、コードレス電話、セッション開始プロトコル(SIP、Session Initiation Protocol)電話、ワイヤレスローカルループ(WLL、Wireless Local Loop)局、パーソナルデジタルアシスタント(PDA、Personal Digital Assistant)、無線通信機能を備えるハンドヘルド装置、計算装置又は無線モデムに接続される他の処理装置、車載装置、ウェアラブル装置、5Gネットワークにおける端末装置又は将来進化するPLMNにおける端末装置等であってもよい。
【0021】
選択肢として、端末装置120同士の間では端末ダイレクト(D2D、Device to Device)通信を行うことができる。
【0022】
選択肢として、5Gシステム又は5Gネットワークは更に新無線(NR、New Radio)システム又はNRネットワークと称されてもよい。
【0023】
図1は1つのネットワーク装置と2つの端末装置を例示的に示しているが、選択肢として、該通信システム100は複数のネットワーク装置を備えてもよく、そして各ネットワーク装置のカバレッジ範囲内に他の数の端末装置が含まれてもよく、本願実施例はこれについて限定しない。
【0024】
選択肢として、該通信システム100は更に、ネットワークコントローラ、移動管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを備えてもよく、本願実施例はこれについて限定しない。
【0025】
理解されるように、本願実施例におけるネットワーク/システムにおける通信機能を備える装置は通信装置と称されてもよい。
図1に示す通信システム100を例とすると、通信装置は通信機能を有するネットワーク装置110及び端末装置120を含んでもよく、ネットワーク装置110及び端末装置120は上記に記載の具体的な装置であってもよく、ここでは繰り返して説明しない。通信装置は更に通信システム100における他の装置、例えば、ネットワークコントローラ、移動管理エンティティ等の他のネットワークエンティティを含んでもよく、本願実施例はこれについて限定しない。
【0026】
本発明実施例による、端末装置に適用される伝送停止を指示する方法の選択可能な処理フローは、
図2に示すように、以下のS201〜S202のステップを含む。
【0027】
ステップS201、端末装置は伝送停止指示の設定情報を取得する。
【0028】
幾つかの実施例では、端末装置はネットワーク装置から送信された伝送停止指示の設定情報を受信する。
【0029】
前記設定情報は、伝送停止指示情報に関連する情報、例えば、データ受信を停止する時間、データ受信を停止する周波数領域位置等を受信するように端末装置に指示することに用いられる。それに対応して、前記設定情報は少なくとも第1データ処理モードと第2データ処理モードを含み、前記第1データ処理モードは、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられ、前記第2データ処理モードは、データを再送するように端末装置に指示する、即ち、データを再スケジューリングすることに用いられる。
【0030】
前記設定モードは少なくとも設定モードを更に含み、前記設定モードとは前記設定情報の適用対象を指す。例えば、前記設定モードは少なくとも、ユーザ専用設定モード、ユーザグループ専用設定モード、又は前記ユーザ専用設定モードと前記ユーザグループ専用設定モードとの組み合わせを含み、そうすると、前記設定モードがユーザ専用設定モードを含む場合、前記設定情報は1つのユーザに適用され、前記設定モードがユーザグループ専用設定モードを含む場合、前記設定情報は複数ユーザを含むユーザグループに適用され、前記設定モードがユーザ専用設定モードとユーザグループ専用設定モードとの組み合わせを含む場合、前記設定情報は1つのユーザ及びユーザグループに適用される。
【0031】
幾つかの実施例では、前記第1データ処理モードはユーザグループ専用設定モードを採用し、前記第2データ処理モードはユーザ専用設定モードを採用する。
【0032】
他の幾つかの実施例では、前記第1データ処理モードはユーザグループ専用設定モードを採用し、又はユーザ専用設定モードを採用し、又はユーザグループ専用設定モードとユーザ専用設定モードとの組み合わせを採用する。
【0033】
ステップS202、端末装置は前記設定情報に基づいて伝送停止指示情報を受信する。
【0034】
前記伝送停止指示情報は、データ伝送を停止するように前記端末装置に指示することに用いられる。
【0035】
幾つかの実施例では、前記設定情報における設定モードがユーザ専用設定モードである場合、前記端末装置はユーザ専用のダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信する。前記ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられ、又は前記ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる。
【0036】
他の幾つかの実施例では、前記設定情報における設定モードがユーザグループ専用設定モードである場合、前記端末装置はグループ共通ダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信する。前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられ、又は前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる。そして、前記設定情報は更に、データ伝送を停止するユーザの前記ユーザグループにおける位置を指示することにも用いられる。
【0037】
本発明実施例では、前記第1ポリシーは端末装置とネットワーク装置が事前に約束したものであり、前記第1ポリシーは少なくとも、前記データをスクランブルするためのスクランブルコードが第1スクランブルコードである場合、データ伝送を停止することを含む。具体的に実施する時、前記端末装置が、前記設定情報が第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することを決定した場合、前記端末装置は、データをスクランブルするスクランブルコードが第1スクランブルコードであるかどうかを判断し、第1スクランブルコードである場合は、データ伝送を停止する。前記第1スクランブルコードは、セル無線ネットワーク一時識別子(C−RNTI、Cell Radio Network Temporary Identifier)である。
【0038】
本発明実施例による、ネットワーク装置に適用される伝送停止を指示する方法の選択可能な処理フローは、
図3に示すように、以下のS301のステップを含む。
【0039】
ステップS301、ネットワーク装置は伝送停止指示の設定情報を送信する。
【0040】
本発明実施例では、前記設定情報は端末装置が伝送停止指示情報を受信することに用いられ、前記伝送停止指示情報はデータ伝送を停止するように前記端末装置に指示することに用いられる。
【0041】
尚、本発明実施例に記載の伝送停止指示の設定情報及び伝送停止指示情報は、ステップS201及びステップS202における伝送停止指示の設定情報及び伝送停止指示情報と同じであり、ここでは繰り返して説明しない。
【0042】
本発明実施例は更にネットワーク装置と端末装置を備える通信システムに適用される伝送停止を指示する方法を提供し、ステップS401〜ステップS403を含む。
【0043】
ステップS401、ネットワーク装置は、伝送停止指示の設定情報を端末装置に送信する。
【0044】
ステップS402、端末装置は伝送停止指示の設定情報を受信する。
【0045】
ステップS403、端末装置は、前記設定情報に基づいて伝送停止指示情報を受信する。
【0046】
尚、本発明実施例に記載の伝送停止指示の設定情報及び伝送停止指示情報は、ステップS201及びステップS202における伝送停止指示の設定情報及び伝送停止指示情報と同じであり、ここでは繰り返して説明しない。
【0047】
本発明実施例による、伝送停止を指示する方法では、ネットワーク装置は、伝送停止指示の設定情報を送信することによって、前記設定情報に基づいてデータ伝送を停止するように端末装置にさせることができる。ユーザ専用設定モードでは、端末装置は、ユーザ専用のためのダウンリンク制御情報を検出するのみで、伝送停止指示情報を取得でき、ユーザグループ専用設定モードでは、端末装置は、グループ共通ダウンリンク制御情報を検出するのみで、伝送停止指示情報を取得できる。そうすると、端末装置がデータ伝送を停止する時に、ネットワーク装置がフィードバック情報を受信できない場合に、端末装置にデータ再送スケジューリング指示情報送信することによるシグナリングオーバーヘッドが回避され、そして端末が伝送停止信号を完全に検出することによるシグナリングオーバーヘッドが回避される。
【0048】
本発明実施例は更に端末装置を提供し、前記端末装置の構成構造は、
図4に示す通りである。端末装置500は、
伝送停止指示の設定情報を取得するように設定される処理ユニット501と、
前記設定情報に基づいて伝送停止指示情報を受信するように設定され、前記伝送停止指示情報はデータ伝送を停止するように前記端末装置に指示することに用いられる受信ユニット502と、を備える。
【0049】
本発明実施例では、前記設定情報は少なくとも第1データ処理モード又は第2データ処理モードを含み、前記第1データ処理モードは、データ伝送を停止するように指示することに用いられ、前記第2データ処理モードは、データを再送するように指示することに用いられる。
【0050】
前記設定情報が第1データ処理モードを含む場合、前記設定情報は少なくとも設定モードを更に含む。前記設定モードは少なくとも、ユーザ専用設定モード、ユーザグループ専用設定モード、又は前記ユーザ専用設定モードと前記ユーザグループ専用設定モードとの組み合わせを含む。
【0051】
本発明実施例では、前記受信ユニット502は、前記設定情報における設定モードがユーザ専用設定モードである場合、ユーザ専用のダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信することに用いられる。
【0052】
本発明実施例では、前記受信ユニットは、前記設定情報における設定モードがユーザグループ専用設定モードである場合、グループ共通ダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信することに用いられる。
【0053】
本発明実施例では、前記ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる。
【0054】
本発明実施例では、前記ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる。
【0055】
本発明実施例では、前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる。
【0056】
本発明実施例では、前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる。
【0057】
本発明実施例では、前記第1ポリシーは、前記データをスクランブルするためのスクランブルコードが第1スクランブルコードである場合、データ伝送を停止することを含む。
【0058】
本発明実施例では、前記伝送停止指示の設定情報は、
データ伝送を停止する時間、
データ伝送を停止する周波数領域位置、
前記設定モードがユーザグループ専用設定モードを含む場合の、前記伝送停止指示の設定情報におけるビット位置と前記ユーザグループ内ユーザとの対応関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0059】
本発明実施例は更にネットワーク装置を提供し、前記ネットワーク装置の構成構造は、
図5に示す通りである。ネットワーク装置600は、
伝送停止指示の設定情報を送信するように設定され、前記設定情報は端末装置が伝送停止指示情報を受信することに用いられ、前記伝送停止指示情報はデータ伝送を停止するように前記端末装置に指示することに用いられる送信ユニット601を備える。
【0060】
本発明実施例では、前記設定情報は少なくとも第1データ処理モード又は第2データ処理モードを含み、前記第1データ処理モードは、データ伝送を停止するように指示することに用いられ、前記第2データ処理モードは、データを再送するように指示することに用いられる。
【0061】
前記設定情報が第1データ処理モードを含む場合、前記設定情報は少なくとも設定モードを更に含む。前記設定モードは少なくとも、ユーザ専用設定モード、ユーザグループ専用設定モード、又は前記ユーザ専用設定モードと前記ユーザグループ専用設定モードとの組み合わせを含む。
【0062】
本発明実施例では、前記設定情報における設定モードがユーザ専用設定モードである場合、前記設定情報はユーザ専用のダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信するように前記端末装置に指示する。
【0063】
本発明実施例では、前記設定情報における設定モードがユーザグループ専用設定モードである場合、前記設定情報はグループ共通ダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信するように前記端末装置に指示する。
【0064】
本発明実施例では、前記ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる。
【0065】
本発明実施例では、前記ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる。
【0066】
本発明実施例では、前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる。
【0067】
本発明実施例では、前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる。
【0068】
本発明実施例では、前記第1ポリシーは、前記データをスクランブルするためのスクランブルコードが第1スクランブルコードである場合、データ伝送を停止することを含む。
【0069】
本発明実施例では、前記伝送停止指示の設定情報は、
データ伝送を停止する時間、
データ伝送を停止する周波数領域位置、
前記設定モードがユーザグループ専用設定モードを含む場合の、前記伝送停止指示の設定情報におけるビット位置と前記ユーザグループ内ユーザとの対応関係のうちの少なくとも1つを含む。
【0070】
本発明実施例は更に端末装置を提供し、プロセッサ、及びプロセッサにおいて実行できるコンピュータプログラムを記憶するためのメモリを備え、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時、上記端末装置が実行する伝送停止を指示する方法のステップを実行することに用いられる。
【0071】
本発明実施例は更にネットワーク装置を提供し、プロセッサ、及びプロセッサにおいて実行できるコンピュータプログラムを記憶するためのメモリを備え、前記プロセッサは、前記コンピュータプログラムを実行する時、上記ネットワーク装置が実行する伝送停止を指示する方法のステップを実行することに用いられる。
【0072】
図6は本発明実施例の電子デバイス(ネットワーク装置又は端末装置)のハードウェア構成構造の模式図であり、電子デバイス700は、少なくとも1つのプロセッサ701、メモリ702、及び少なくとも1つのネットワークインタフェース704を備える。電子デバイス700における各構成要素はバスシステム705によって結合される。理解できるように、バスシステム705はこれらの構成要素間の接続・通信を実現することに用いられる。バスシステム705はデータバスを備える他、更に電源バス、制御バス及び状態信号バスを備える。しかし明確に説明するために、
図6では様々なバスを全てバスシステム705と表記する。
【0073】
理解できるように、メモリ702は揮発性メモリ又は不揮発性メモリであってもよく、揮発性と不揮発性メモリの両方を含んでもよい。不揮発性メモリはROM、プログラム可能読み出し専用メモリ(PROM、Programmable Read−Only Memory)、消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EPROM、Erasable Programmable Read−Only Memory)、電気的消去可能プログラマブル読取り専用メモリ(EEPROM、Electrically Erasable Programmable Read−Only Memory)、磁気ランダムアクセスメモリ(FRAM、ferromagnetic random access memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)、磁性表面メモリ、光ディスク、又は読み取り専用光ディスク(CD−ROM、Compact Disc Read−Only Memory)であってもよく、磁性表面メモリは磁気ディスクメモリ、又は磁気テープメモリであってもよい。揮発性メモリはランダムアクセスメモリ(RAM、Random Access Memory)であってもよく、外部キャッシュメモリとして使用される。制限的ではなく、例示的な説明によれば、多くの形式のRAM、例えばスタティックランダムアクセスメモリ(SRAM、Static Random Access Memory)、シンクロナススタティックランダムアクセスメモリ(SSRAM、Synchronous Static Random Access Memory)、ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM、Dynamic Random Access Memory)、シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(SDRAM、Synchronous Dynamic Random Access Memory)、ダブルデータレートシンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(DDRSDRAM、Double Data Rate Synchronous Dynamic Random Access Memory)、拡張型シンクロナスダイナミックランダムアクセスメモリ(ESDRAM、Enhanced Synchronous Dynamic Random Access Memory)、シンクリンクダイナミックランダムアクセスメモリ(SLDRAM、SyncLink Dynamic Random Access Memory)、ダイレクトラムバスランダムアクセスメモリ(DRRAM、Direct Rambus Random Access Memory)が利用可能である。本発明実施例に説明されるメモリ702はこれらのメモリ及び任意の他の適切なタイプのメモリを含むが、これらに限らないように意図されている。
【0074】
本発明実施例におけるメモリ702は、電子デバイス700の動作をサポートするために様々なタイプのデータを記憶することに用いられる。これらのデータの例は、電子デバイス700において動作するための任意のコンピュータプログラム、例えば、アプリケーションプログラム7022を含む。本発明実施例の方法を実現するプログラムはアプリケーションプログラム7022に含まれてもよい。
【0075】
上記の本発明実施例に開示される方法は、プロセッサ701において適用され、又はプロセッサ701によって実現されてもよい。プロセッサ701は信号の処理能力を有する集積回路チップでありうる。実現過程において、上記方法の各ステップはプロセッサ701におけるハードウェアの集積論理回路又はソフトウェア形式の命令で遂行されてもよい。上記のプロセッサ701は、汎用プロセッサ、デジタル信号プロセッサ(DSP、Digital Signal Processor)、又は他のプログラマブル論理デバイス、個別ゲート又はトランジスタ論理デバイス、個別ハードウェア構成要素であってもよい。プロセッサ701は、本発明実施例に開示される各方法、ステップ及び論理ブロック図を実現又は実行することができる。汎用プロセッサはマイクロプロセッサ又はいずれかの通常のプロセッサ等であってもよい。本発明実施例によって開示される方法のステップはハードウェア復号プロセッサで遂行し、又は復号プロセッサにおけるハードウェア及びソフトウェアモジュールの組み合わせで遂行するように直接具現されてもよい。ソフトウェアモジュールは記憶媒体に位置してもよく、該記憶媒体はメモリ702に位置し、プロセッサ701はメモリ702における情報を読み取り、ハードウェアと組み合わせて前述の方法のステップを遂行する。
【0076】
例示的な実施例では、電子デバイス700は、1つ又は複数の特定用途向け集積回路(ASIC、Application Specific Integrated Circuit)、DSP、プログラマブル論理デバイス(PLD、Programmable Logic Device)、複合プログラマブル論理デバイス(CPLD、Complex Programmable Logic Device)、FPGA、汎用プロセッサ、コントローラ、MCU、MPU、又は他の電子素子によって実現されてもよく、前述の方法を実行することに用いられる。
【0077】
本願実施例は更にコンピュータ可読記憶媒体を提供し、コンピュータプログラムを記憶することに用いられる。
【0078】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願実施例におけるネットワーク装置に適用されてもよく、そして該コンピュータプログラムは、コンピュータに本願実施例の各方法におけるネットワーク装置によって実現される相応のプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0079】
選択肢として、該コンピュータ可読記憶媒体は本願実施例における端末装置に適用されてもよく、そして該コンピュータプログラムは、コンピュータに本願実施例の各方法における端末装置によって実現される相応のプロセスを実行させ、簡潔のために、ここでは繰り返して説明しない。
【0080】
本発明は本発明実施例による方法、装置(システム)、及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して説明されるものである。理解されるように、コンピュータプログラム命令によって、フローチャート及び/又はブロック図における各プロセス及び/又はブロック、及び、フローチャート及び/又はブロック図におけるプロセス及び/又はブロックの組み合わせが実現されてもよい。これらのコンピュータプログラム命令が汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサ、又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサに提供されてマシンが生成されてもよく、それによって、コンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置のプロセッサを介して実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のプロセス、及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定される機能を実現するための装置を生成する。
【0081】
これらのコンピュータプログラム命令は、コンピュータプ又は他のプログラム可能なデータ処理装置を特定の方式で動作するように導くことのできるコンピュータ可読メモリに記憶されてもよく、それによって、該コンピュータ可読メモリに記憶される命令は命令装置を含む製造品を生成し、該命令装置はフローチャートの1つ又は複数のプロセス、及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定される機能を実現する。
【0082】
これらのコンピュータプログラム命令はコンピュータ又は他のプログラム可能なデータ処理装置に実装されてもよく、それによって、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置において一連の動作ステップが実行されてコンピュータの実現する処理が生成され、これにより、コンピュータ又は他のプログラム可能な装置において実行される命令は、フローチャートの1つ又は複数のプロセス、及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックにおいて指定される機能を実現するためのステップを提供する。
【0083】
以上の説明は本発明の比較的に良い実施例に過ぎず、本発明の保護範囲を限定するためのものではない。本発明の精神及び原則内において行われる全ての修正、同等な代替、改善等は、いずれも本発明の保護範囲に含まれるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2021年2月24日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0030
【補正方法】変更
【補正の内容】
【0030】
前記設定情報は少なくとも設定モードを更に含み、前記設定モードとは前記設定情報の適用対象を指す。例えば、前記設定モードは少なくとも、ユーザ専用設定モード、ユーザグループ専用設定モード、又は前記ユーザ専用設定モードと前記ユーザグループ専用設定モードとの組み合わせを含み、そうすると、前記設定モードがユーザ専用設定モードを含む場合、前記設定情報は1つのユーザに適用され、前記設定モードがユーザグループ専用設定モードを含む場合、前記設定情報は複数ユーザを含むユーザグループに適用され、前記設定モードがユーザ専用設定モードとユーザグループ専用設定モードとの組み合わせを含む場合、前記設定情報は1つのユーザ及びユーザグループに適用される。
【手続補正2】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送停止を指示する方法であって、前記方法は、
端末装置が伝送停止指示の設定情報を取得することと、
前記端末装置が前記設定情報に基づいて伝送停止指示情報を受信し、前記伝送停止指示情報はデータ伝送を停止するように前記端末装置に指示することに用いられることと、を含む伝送停止を指示する方法。
【請求項2】
前記設定情報は少なくとも第1データ処理モード又は第2データ処理モードを含み、
前記第1データ処理モードは、データ伝送を停止するように指示することに用いられ、前記第2データ処理モードは、データを再送するように指示することに用いられる請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記設定情報は少なくとも設定モードを更に含み、
前記設定モードは少なくとも、ユーザ専用設定モード、ユーザグループ専用設定モード、又は前記ユーザ専用設定モードと前記ユーザグループ専用設定モードとの組み合わせを含む請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記端末装置が前記設定情報に基づいて伝送停止指示情報を受信することは、
前記設定情報における設定モードがユーザグループ専用設定モードである場合、前記端末装置がグループ共通ダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信することを含む請求項3に記載の方法。
【請求項5】
前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられ、又は、
前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられる請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記第1ポリシーは、
データをスクランブルするためのスクランブルコードが第1スクランブルコードである場合、データ伝送を停止することを含む請求項5に記載の方法。
【請求項7】
前記伝送停止指示の設定情報は、
データ伝送を停止する時間、
データ伝送を停止する周波数領域位置、
前記設定モードがユーザグループ専用設定モードを含む場合の、前記伝送停止指示の設定情報におけるビット位置とユーザグループ内ユーザとの対応関係のうちの少なくとも1つを含む請求項3乃至6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
伝送停止を指示する方法であって、前記方法は、
ネットワーク装置が伝送停止指示の設定情報を送信し、前記設定情報は端末装置が伝送停止指示情報を受信することに用いられ、前記伝送停止指示情報はデータ伝送を停止するように前記端末装置に指示することに用いられることを含む伝送停止を指示する方法。
【請求項9】
前記設定情報は少なくとも第1データ処理モード又は第2データ処理モードを含み、
前記第1データ処理モードは、データ伝送を停止するように指示することに用いられ、前記第2データ処理モードは、データを再送するように指示することに用いられる請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記設定情報は少なくとも設定モードを更に含み、
前記設定モードは少なくとも、ユーザ専用設定モード、ユーザグループ専用設定モード、又は前記ユーザ専用設定モードと前記ユーザグループ専用設定モードとの組み合わせを含む請求項8又は9に記載の方法。
【請求項11】
前記設定情報における設定モードがユーザグループ専用設定モードである場合、前記設定情報はグループ共通ダウンリンク制御情報に基づいて伝送停止指示情報を受信するように前記端末装置に指示する請求項10に記載の方法。
【請求項12】
前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、データ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられ、又は、
前記グループ共通ダウンリンク制御情報における一部のビット情報は、第1ポリシーでデータ伝送を停止するように端末装置に指示することに用いられ、
前記第1ポリシーは、データをスクランブルするためのスクランブルコードが第1スクランブルコードである場合、データ伝送を停止することを含む請求項11に記載の方法。
【請求項13】
前記伝送停止指示の設定情報は、
データ伝送を停止する時間、
データ伝送を停止する周波数領域位置、
前記設定モードがユーザグループ専用設定モードを含む場合の、前記伝送停止指示の設定情報におけるビット位置とユーザグループ内ユーザとの対応関係のうちの少なくとも1つを含む請求項10乃至12のいずれか1項に記載の方法。
【請求項14】
端末装置であって、請求項1乃至7のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成される端末装置。
【請求項15】
ネットワーク装置であって、請求項8乃至13のいずれか1項に記載の方法を実行するように構成されるネットワーク装置。
【国際調査報告】