(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
本発明は眼鏡に関し、前記眼鏡は、眼鏡フレーム(11)と、制御回路又は電池を収納する眼鏡ツル(15)と、眼鏡フレーム(11)と眼鏡ツル(15)を、眼鏡フレーム(11)と眼鏡ツル(15)が回転軸ユニット(19)を中心に相対回動可能に接続することに用いられ、軸方向に沿って回転軸配線チャンネル(1901)が設けられた回転軸ユニット(19)と、回転軸配線チャンネル(1901)内に挿通され、それぞれ眼鏡フレーム(11)及び眼鏡ツル(15)まで延在している接続ワイヤ(17)と、ヘッドホンコア(102)を含み、眼鏡ツル(15)に接続され、眼鏡ツル(15)中の回路又は電池が接続ワイヤ(17)を介してヘッドホンコア(102)を振動駆動して音声を発生させる拡声ユニットと、眼鏡ツル(15)又は拡声ユニット内に設けられ、使用者の嘴部から離れた距離の異なる位置にある少なくとも2つのマイクロフォン(432a、432b)と、を含む。眼鏡は、軟質回路基板(106)を使用することでスピーカー(100)内の配線方式を簡素化させ、また、眼鏡フレーム(11)と眼鏡ツル(15)を回転軸ユニット(19)で接続することで、眼鏡内の接続ワイヤ(17)を確保し、接続ワイヤ(17)の耐用年数を延ばす。
前記回転軸ユニットは第1の回転軸を含み、前記第1の回転軸の両端のそれぞれに前記眼鏡フレームと前記眼鏡ツルが接続され、前記回転軸配線チャンネルは前記第1の回転軸の軸方向に沿って設けられ、前記第1の回転軸の少なくとも1つの端面に設けられた配線口を介して外部に連通し、前記接続ワイヤは前記配線口を介して前記眼鏡フレーム又は前記眼鏡ツルまで延在している、ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡。
前記回転軸配線チャンネルは、それぞれ前記第1の回転軸の両端面に設けられた第1の配線口と第2の配線口を介して外部に連通し、前記接続ワイヤは前記第1の配線口と第2の配線口を介して前記眼鏡フレーム及び前記眼鏡ツルのそれぞれまで延在している、ことを特徴とする請求項2に記載の眼鏡。
前記回転軸配線チャンネルは、前記第1の回転軸の端面に設けられた第1の配線口と、前記第1の回転軸の側壁に設けられた第2の配線口とを介して外部に連通し、前記接続ワイヤは前記第1の配線口と第2の配線口を介して、前記眼鏡フレーム及び前記眼鏡ツルのそれぞれまで延在している、ことを特徴とする請求項2に記載の眼鏡。
前記第1の回転軸は、前記眼鏡フレーム及び前記眼鏡ツルのうち、前記第2の配線口に接近して設けられた一方に固定して接続されるとともに、前記第1の配線口に接近して設けられた他方に回動可能に接続される、ことを特徴とする請求項4に記載の眼鏡。
前記第1の配線口は前記第1の回転軸の前記第2の回転軸に接近する端面に設けられ、前記第2の配線口は前記第1の回転軸の前記第2のタブに接近する側壁に設けられ、前記第1の回転軸は前記第1のタブに回動可能に接続されるとともに、前記第2のタブに固定して接続される、ことを特徴とする請求項6に記載の眼鏡。
前記第1のタブと前記第2のタブには、第1の収容孔と第2の収容孔が同軸に設けられ、前記第1の収容孔と第2の収容孔は、前記第1の回転軸が前記眼鏡ツルの外部から前記第2の収容孔を介して前記第1の収容孔内に挿入されるとともに、前記第1の回転軸が前記第2の収容孔と締り嵌めし且つ前記第1の収容孔と隙間嵌めするようなサイズに設定されている、ことを特徴とする請求項7に記載の眼鏡。
前記第1のタブと前記第3のタブには、第3の収容孔と第4の収容孔が同軸に設けられ、第3の収容孔と第4の収容孔は、前記第2の回転軸が前記眼鏡ツルの外部から前記第4の収容孔を介して前記第3の収容孔内に挿入されるとともに、前記第2の回転軸が前記第3の収容孔と締り嵌めし且つ前記第4の収容孔と隙間嵌めし、又は前記第2の回転軸が前記第3の収容孔と隙間嵌めし且つ前記第4の収容孔と締り嵌めするようなサイズに設定されている、ことを特徴とする請求項7に記載の眼鏡。
前記第2の回転軸は、直径が前記第1の回転軸の直径未満である中実軸であり、着用状態で、前記第2の回転軸は前記眼鏡ツルの上側に位置し、前記第1の回転軸は前記眼鏡ツルの下側に位置し、前記第1の回転軸の前記第1の配線口を設けるための端面と前記第1の回転軸の前記回転軸配線チャンネルを画定するための内側壁面との接続部位が、円弧状に設計される、ことを特徴とする請求項9に記載の眼鏡。
前記軟質回路基板は、少なくとも本体回路基板と第1の分岐回路基板を含み、前記第1の分岐回路基板は前記本体回路基板に繋がっているとともに、前記本体回路基板から離れて前記本体回路基板の一端に沿って延在しており、
前記補助機能モジュールは、少なくとも第1の補助機能モジュールと第2の補助機能モジュールを含み、前記第1の補助機能モジュールは前記本体回路基板に設けられ、前記第2の補助機能モジュールは前記第1の分岐回路基板に設けられる、ことを特徴とする請求項12に記載の眼鏡。
前記複数の第1の溶接パッドは前記本体回路基板に設けられ、前記少なくとも1つの前記第2の溶接パッドは前記第1の分岐回路基板に設けられる、ことを特徴とする請求項13に記載の眼鏡。
前記軟質回路基板は第2の分岐回路基板をさらに含み、前記第2の分岐回路基板は前記本体回路基板に繋がっているとともに、前記本体回路基板から離れて前記本体回路基板の他端に沿って延在しながら、前記第1の分岐回路基板と間隔をあけて設けられ、
前記補助機能モジュールは第3の補助機能モジュールをさらに含み、前記第3の補助機能モジュールは前記第2の分岐回路基板に設けられる、ことを特徴とする請求項13に記載の眼鏡。
前記複数の第1の溶接パッドは前記本体回路基板に設けられ、少なくとも1つの前記第2の溶接パッドは前記第1の分岐回路基板に設けられ、他の前記第2の溶接パッドは前記第2の分岐回路基板に設けられる、ことを特徴とする請求項15に記載の眼鏡。
前記ヘッドホンコアハウジング内に埋設溝を有し、前記外部リード及び/又は前記内部引き出し線は前記埋設溝内に設けられる、ことを特徴とする請求項17に記載の眼鏡。
前記開口にカバーするように、前記ブラケットの前記収容本体を向く側の形状は前記開口の形状と適合し、前記覆設層は前記ブラケットの前記収容本体から離れた外面に被覆される、ことを特徴とする請求項20に記載の眼鏡。
前記ブラケットは挿入部と被覆部を含み、前記被覆部は前記開口に覆設され、前記挿入部は前記被覆部の一側に設けられ、前記キャビティの内側壁に沿って前記キャビティ内に伸び、前記被覆部を前記開口に固定する、ことを特徴とする請求項21に記載の眼鏡。
前記収容本体は、前記開口を画定するための開口縁部を含み、前記被覆部は前記開口縁部の前記開口に接近する内側領域に圧着され、前記覆設層は前記被覆部の前記収容本体から離れた外面に被覆され、前記開口縁部の前記内側領域の外周の外側領域に圧着され、前記開口縁部とシールする、ことを特徴とする請求項22に記載の眼鏡。
カバー状態では、前記被覆部と前記開口縁部との接触端面と、前記覆設層と前記開口縁部との接触端面とは互いに面一であり、又は前記覆設層はさらに前記被覆部と前記開口縁部との間まで延在しており、前記被覆部によって前記開口縁部の内側領域に圧着される、ことを特徴とする請求項23に記載の眼鏡。
前記収容本体のキャビティ内には、互いに傾斜している第1の回路基板と第2の回路基板が設けられ、第1の回路基板と第2の回路基板のユニット本体を向く側壁には、それぞれ第1のマイクロフォン素子と第2のマイクロフォン素子が設けられ、
前記収容本体の第1のマイクロフォン素子に対向する側壁には、音声を第1のマイクロフォン素子に導くための第1の導音孔が設けられ、
前記収容本体の第1のマイクロフォン素子に対向する側壁には、音声を第2のマイクロフォン素子に導くための第2の導音孔が設けられる、ことを特徴とする請求項20に記載の眼鏡。
前記第1の回路基板は前記蓋体を向いて設けられ、前記第1のマイクロフォン素子は前記第1の回路基板の前記蓋体を向く側に設けられる、ことを特徴とする請求項26に記載の眼鏡。
前記第1の回路基板は、前記蓋体に平行又は傾斜するように前記蓋体を向き、且つ前記第1の導音孔は前記蓋体の表面に垂直であるか、又は傾斜している、ことを特徴とする請求項28に記載の眼鏡。
前記第2の回路基板は前記収容本体を向いて設けられ、前記第2のマイクロフォン素子は、前記第2の回路基板の前記収容本体を向く側に設けられる、ことを特徴とする請求項26に記載の眼鏡。
前記防水膜ユニットは、防水膜本体と、前記防水膜本体の前記剛性支持板を向く側に設けられた第1の環状ゴムパッドとを含み、前記第1の環状ゴムパッドは前記第1の音導入孔と前記第2の音導入孔の外周に設けられ、前記剛性支持板は前記第1の環状ゴムパッドに押し当てられる、ことを特徴とする請求項32に記載の眼鏡。
前記第1の環状ゴムパッドは、前記防水膜本体と前記剛性支持板との間で、前記第2の音導入孔だけを介して前記マイクロフォンに連通するシールキャビティを形成するように配置される、ことを特徴とする請求項32に記載の眼鏡。
前記防水膜ユニットは、前記防水膜本体の前記ヘッドホンコアハウジングの内面を向く側に設けられ、且つ前記第1の環状ゴムパッドと重なって設けられた第2の環状ゴムパッドをさらに含む、ことを特徴とする請求項32に記載の眼鏡。
前記ヘッドホンコアハウジングは、メインハウジングとセパレータユニットを含み、前記セパレータユニットは前記メインハウジングの内部に位置し、前記メインハウジングに接続され、前記メインハウジングの内部スペースを第1の収容スペースと第2の収容スペースに仕切り、
前記ヘッドホンコアハウジングには、前記ヘッドホンコアハウジングの外端面に連通している差し込み孔がさらに設けられる、ことを特徴とする請求項11に記載の眼鏡。
前記セパレータユニットは、両端が前記周壁に接続されたサイドセパレータと、前記底壁と間隔をあけて設けられ、且つ前記周壁とサイドセパレータのそれぞれに接続されたボトムセパレータとを含み、前記ボトムセパレータには配線孔が設けられる、ことを特徴とする請求項38に記載の眼鏡。
【発明を実施するための形態】
【0007】
本出願の実施例の技術案をより明確に説明するために、以下、実施例の説明に使用される図面を簡単に説明する。明らかなように、以下の説明における図面は本出願のいくつかの例又は実施例に過ぎず、当業者であれば、創造的な努力を必要とせずに、これらの図面に基づいて本出願を他の類似の場面に適用することができる。なお、これらの例示的な実施例は、当業者が本発明をさらに理解して実施できるために提供されるものであり、本発明の範囲を何制限するものではない。文脈から明らかではないか、又は別途説明しない限り、図の同じ符号は同一の構造又は操作を示す。
【0008】
本出願及び特許請求の範囲に示すように、文脈において明示的に記載されていない限り、「一」、「1つ」、「1種」及び/又は「該」などの用語は、単に単数形ではなく、複数形も含む。一般には、用語「含み」及び「含む」は、明記されているステップ及び構成要素を含むことだけを示し、これらのステップ及び構成要素は排他的な列挙ではなく、方法又は機器はそれ以外のステップ又は元素を含んでもよい。用語「に基づく」は「少なくとも部分的に基づく」のことである。用語「1つの実施例」は「少なくとも1つの実施例」を示し、用語「別の実施例」は「少なくとも別の1つの実施例」を示す。他の用語に関連する定義は以下の説明に記載される。以下、一般には、本出願に記載の「眼鏡」又は「サングラス」は、スピーカー装置を備えた「眼鏡」又は「サングラス」である。当業者にとっては、「眼鏡」又は「サングラス」はたとえば「目保護装置」、「アイウェアラブル装置」など、他の同類の用語に切り替えることもできる。「拡声装置」も、たとえば「スピーカー装置」、「補聴器」、「プレーヤー」、「再生装置」など、他の同類の用語に切り替えることができる。当業者にとっては、眼鏡の基本的な原理を把握すると、このような原理を逸脱することなく、眼鏡を実施する具体的な形態及びステップについて形態及び詳細に対してさまざまな修正及び変化を行うことができ、特に、眼鏡に周囲音声収集・処理機能を追加して、この眼鏡に補聴器の機能を持たせる。たとえば、マイクロフォンなどの音声伝達装置は使用者/着用者の周辺環境にある音声を拾い、所定のアルゴリズムによって、音声を処理して(又は発生させた電気信号)眼鏡の拡声ユニット部分に伝送すればよい。即ち、眼鏡は、一定の修正を受けて、周囲音声を収集する機能を持つようになり、一定の信号処理を経て拡声ユニット部分によって音声を使用者/着用者に伝達することによって、補聴器の機能を実現する。一例として、ここでのアルゴリズムはノイズキャンセリング、自動ゲイン制御、音響フィードバックキャンセル、ワイドダイナミックレンジ圧縮、アクティブな環境認識、アクティブノイズキャンセレーション、オリエンテーション処理、耳鳴り処理、マルチチャンネルワイドダイナミックレンジ圧縮、適応ハウリング抑圧、音量制御などの1種又は複数種の組み合わせを含むことができる。
【0009】
図1は本出願のいくつかの実施例に示すスピーカーの構造モジュールの図である。
スピーカー100は、ヘッドホンコア102、補助機能モジュール104、及び軟質回路基板106を少なくとも含むことができる。
【0010】
いくつかの実施例では、ヘッドホンコア102は、オーディオ電気信号を受信してオーディオ信号を音声信号に変換する。軟質回路基板106は、各モジュール/ユニット間の電気接続に用いられる。たとえば、軟質回路基板106は、ヘッドホンコア102と外部制御回路及び補助機能モジュール104との電気接続に用いられ得る。
【0011】
いくつかの実施例では、ヘッドホンコア102は、磁気回路ユニット、振動ユニット、及び磁気回路ユニットと振動ユニットを収容するブラケットを少なくとも含む。磁気回路ユニットは磁場を提供し、振動ユニットは振動ユニットに入力された電気信号を機械振動信号に変換して、音声を発生させる。いくつかの実施例では、振動ユニットは、少なくともコイルと内部引き出し線を含む。いくつかの実施例では、ヘッドホンコア102は外部リードをさらに含み、外部リードはオーディオ電流を振動ユニットのコイルに伝送することができる。外部リードは、一端がヘッドホンコアの内部引き出し線に接続され、他端がスピーカーの軟質回路基板に接続されるようにしてもよい。いくつかの実施例では、ブラケットは埋設溝を有し、前記外部リード及び/又は前記内部リードは部分的に前記埋設溝に設けられてもよく、詳細については本出願のほかの部分の説明に記載されている。
【0012】
いくつかの実施例では、補助機能モジュール104は補助信号を受信して、補助機能を実行する。補助機能モジュール104は、ヘッドホンコアとは別の、補助信号を受信して補助機能を実行するモジュールであってもよい。本出願では、オーディオ信号を音声信号に変換することは、スピーカー100の主要な機能であり、主要機能以外のほかの機能はスピーカー100の補助機能であると考えられる。たとえば、スピーカー100の補助機能は、マイクロフォンがユーザ及び/又は周囲音声を受信して、ボタンを通じて前記音声信号の再生などを制御することを含んでもよい。それに対応する補助機能モジュールは、マイクロフォン、ボタンスイッチなどであってもよく、具体的には、実際のニーズに応じて設定してもよい。前記補助信号は補助機能に関連する電気信号、光信号、声信号や振動信号のうちの1種又は複数種の組み合わせであってもよい。
【0013】
スピーカー100は、前記ヘッドホンコア102、前記補助機能モジュール104及び前記軟質回路基板106を収納するためのヘッドホンコアハウジング108をさらに含む。スピーカー100が骨伝導ヘッドセットである場合、ヘッドホンコアハウジング108の内側壁はヘッドホンコアの振動ユニットに直接又は間接的に接続され、ユーザが前記骨伝導ヘッドセットを着用すると、ヘッドホンコアハウジング108の外側壁は、ユーザに接触して振動ユニットの機械振動を、骨格を介して聴神経に伝達し、人が音声を聞こえるようにする。いくつかの実施例では、スピーカーは、ヘッドホンコア102、補助機能モジュール104、軟質回路基板106、及びヘッドホンコアハウジング108を含む。
【0014】
いくつかの実施例では、前記軟質回路基板106は、フレキシブル回路基板(Flexible Printed Circuit、FPC)であり、ヘッドホンコアハウジング108の内部スペースに収容される。前記軟質回路基板106は高可とう性を有することができ、ヘッドホンコアハウジング108の内部スペースに適用できる。具体的には、いくつかの実施例では、軟質回路基板106は第1の板と第2の板を含む。前記軟質回路基板106は、ヘッドホンコアハウジング108におけるその位置などに合わせて、第1の板と第2の板の箇所で曲げられてもよい。より具体的な内容については、本出願のほかの部分の説明を参照できる。
【0015】
いくつかの実施例では、スピーカー100は骨伝導の方式で音声に伝達する。ヘッドホンコアハウジング108の外面には貼り合わせ面を有してもよい。前記貼り合わせ面は、ユーザがスピーカー100を着用したときに、人体に接触するスピーカー100の外面のことである。スピーカー100は、貼り合わせ面を所定の領域(耳珠先端、頭蓋骨位置又は耳介裏面)に押し付けて、骨格を介して振動信号をユーザの聴神経に効果的に伝達し、スピーカー100の音質を向上させることができる。いくつかの実施例では、貼り合わせ面は耳介裏面に貼り合わせてもよい。機械振動信号は、ヘッドホンコアを介してヘッドホンコアハウジングに伝達され、ヘッドホンコアハウジングの貼り合わせ面を介して耳介裏面に伝達され、耳介裏面付近の骨格を介して振動信号を聴神経に与える。このような場合、耳介裏面付近の骨格が聴神経により接近し、より良好な伝導効果を奏し、スピーカー100の聴神経への音声伝達効率を向上させる。
【0016】
いくつかの実施例では、スピーカー100は固定機構110をさらに含む。固定機構110は前記ヘッドホンコアハウジング108の外部に接続され、前記ヘッドホンコアハウジング108の位置を支持して保持する。いくつかの実施例では、前記固定機構110内には、電池ユニット及び制御回路が設置されてもよい。前記電池ユニットはスピーカー100のいずれの電子ユニットにも給電できる。前記制御回路はスピーカー100の任意の機能ユニットを制御することができ、前記機能ユニットは、ヘッドホンコア、補助機能モジュールなどを含むが、これらに制限されない。前記制御回路は、軟質回路基板を介して電池及び他の機能ユニットに接続されてもよいし、リードを介して電池及び他の機能ユニットに接続されてもよい。
【0017】
いくつかの実施例では、固定機構110は眼鏡ホルダ、帽子、被り物や他の頭部着用用品のうちの1種又は複数種の組み合わせであってもよい。たとえば、固定機構110は眼鏡ホルダである。眼鏡ホルダの内部が空洞となり、電池ユニット、軟質回路基板及び制御回路を収納できる。このような場合、ヘッドホンコア102は眼鏡ツルの末端に位置してもよく、ユーザが眼鏡を着用したときに耳の近くに配置されて音声信号を供給する。
【0018】
図2は本出願のいくつかの実施例に示すヘッドホンコアハウジングの内部の軟質回路基板の構造模式図を示す。
【0019】
いくつかの実施例では、軟質回路基板には複数の溶接パッドが設けられ、複数の異なる軟質引き出し線を介して異なる信号リード(たとえば、オーディオ信号リード、補助信号リード)は、異なる溶接パッドのそれぞれに電気的に接続され、それによって、オーディオ信号リードと補助信号リードの両方がヘッドホンコア又は補助機能モジュールに接続された結果、内部のリードが多くなり、複雑化しているという問題を回避する。
図2及び
図3に示すように、軟質回路基板44は、複数の第1の溶接パッド45と複数の第2の溶接パッド(図示せず)を少なくとも含む。いくつかの実施例では、
図2の軟質回路基板44は
図1の軟質回路基板106に対応する。前記第1の溶接パッド45のうち、少なくとも1つの第1の溶接パッド45は補助機能モジュールに電気的に接続され、前記少なくとも1つの第1の溶接パッド45は前記軟質回路基板44の第1の軟質引き出し線47を介して、少なくとも1つの前記第2の溶接パッドに電気的に接続され、前記少なくとも1つの第2の溶接パッドは外部リード(図示せず)を介して前記ヘッドホンコア(図示せず)に電気的に接続される。前記第1の溶接パッド45のうち、少なくとも別の1つの第1の溶接パッド45は補助信号リードに電気的に接続され、前記少なくとも別の1つの第1の溶接パッド45は前記軟質回路基板44の第2の軟質引き出し線49を介して前記補助機能モジュールに電気的に接続される。本実施例では、少なくとも1つの第1の溶接パッド45は補助機能モジュールに電気的に接続され、少なくとも1つの第2の溶接パッドは外部リードを介してヘッドホンコアに電気的に接続され、さらに第1の軟質引き出し線47を介して、少なくとも1つの第1の溶接パッド45のうちの1つを少なくとも1つの第2の溶接パッドのうちの1つに電気的に接続し、それによって、外部オーディオ信号リード及び補助信号リードの両方は、軟質回路基板とヘッドホンコアを介して、複数の補助機能モジュールに電気的に接続され、それにより、配線の配列を簡素化させる。
【0020】
いくつかの実施例では、前記オーディオ信号リードはヘッドホンコアに電気的に接続され、ヘッドホンコアにオーディオ信号を伝送するリードであってもよい。前記補助信号リードは、補助機能モジュールに電気的に接続され、補助機能モジュールと信号伝送を行うリードであってもよい。
【0021】
いくつかの実施例では、
図2に示すように、具体的には、前記軟質回路基板44には、複数の溶接パッド45及び2つの溶接パッド(図示せず)が設けられ、この2つの溶接パッド及び複数の溶接パッド45は軟質回路基板44の同一側にあり、間隔をあけて設けられる。且つ、2つの溶接パッドは、軟質回路基板44の軟質引き出し線47を介して、複数の溶接パッド45のうち対応する2つの溶接パッド45に接続される。さらに、このヘッドホンコアハウジング41内には、2本の外部リードがさらに収納されており、各外部リードは、一端が対応する溶接パッドに溶接され、他端がヘッドホンコアに接続され、このようにして、ヘッドホンコアは外部リードを介して溶接パッドに接続される。補助機能モジュールは、この軟質回路基板44に貼設され、この軟質回路基板44の軟質引き出し線49を介して、複数の溶接パッド45のうち他の溶接パッドに接続されてもよい。
【0022】
いくつかの実施例では、スピーカー100の固定機構110にはリードが設けられ、リードはオーディオ信号リードと補助信号リードを少なくとも含む。いくつかの実施例では、固定機構110のリードは複数あってもよく、少なくとも2本のオーディオ信号リードと少なくとも2本の補助信号リードを含む。たとえば、固定機構110は眼鏡ホルダであってもよく、眼鏡ホルダはヘッドホンコアハウジング41に接続され、リードは眼鏡ホルダのリードに設けられてもよい。眼鏡ホルダのリードは、一端が制御回路基板に溶接され、他端がヘッドホンコアハウジング41の内部に入り、軟質回路基板44の溶接パッド45に溶接される。
【0023】
ここで、眼鏡ホルダのリードのうち、2本のオーディオ信号リードでは、ヘッドホンコアハウジング41内の一端は2本の軟質引き出し線47が溶接する2つの溶接パッド45に溶接され、他端は制御回路基板に直接又は間接的に接続され、この2つの溶接パッド45は、さらに軟質引き出し線49と2つの溶接パッド46との溶接、2本の外部リードと溶接パッドとの溶接によってヘッドホンコアに接続されることで、ヘッドホンコアにオーディオ信号を伝達する。
【0024】
少なくとも2本の補助信号リードでは、ヘッドホンコアハウジング41内の一端は軟質引き出し線49が溶接する溶接パッド45に溶接され、他端は制御回路基板に直接又は間接的に接続され、それによって、補助機能モジュールが受信して変換して得る補助信号が制御回路(図示せず)に伝達される。
【0025】
上記形態では、ヘッドホンコアハウジング41内に軟質回路基板44が設けられ、軟質回路基板44には、対応する溶接パッドがさらに設けられ、このようにして、リード(図示せず)はヘッドホンコアハウジング41内に入ると、対応する溶接パッドに溶接され、さらに溶接パッドの軟質引き出し線47、軟質引き出し線49を介して、対応する補助機能モジュールに接続され、それにより、複数のリードがすべて補助機能モジュールに直接接続され、ヘッドホンコアハウジング41内の配線の複雑化を引き起こすということを回避し、配線の配列を最適化させ、ヘッドホンコアハウジング41の占有するスペースを節約する。さらに、複数の眼鏡ホルダリードがすべて補助機能モジュールに直接接続された場合、眼鏡ホルダリードの中間部位はヘッドホンコアハウジング41内に吊り上がって振動しやすくなり、その結果、ヘッドホンコアの発音品質に影響を与える異音を発生させ、一方、上記形態では、眼鏡ホルダのリードは軟質回路基板44に溶接され、対応する補助機能モジュールにさらに接続され、このようにして、リードの吊りによりヘッドホンコアの発音品質に悪影響を与える状況を回避し、ヘッドホンコアの発音質量をある程度向上させる。
【0026】
いくつかの実施例では、軟質回路基板(軟質回路基板44ともいう)を分割して、軟質回路基板を少なくとも2つの領域に分割することはできる。各分割部ごとに1つの補助機能モジュールが設けられ、軟質回路基板に少なくとも2つの補助機能モジュールが設けられるようにし、軟質回路基板によってオーディオ信号リード及び補助信号リードと少なくとも2つの補助機能モジュールとの間の配線が実現される。いくつかの実施例では、前記軟質回路基板は本体回路基板と第1の分岐回路基板を少なくとも含むことができる。前記第1の分岐回路基板は前記本体回路基板に繋がっているとともに、前記本体回路基板から離れて、前記本体回路基板の一端に沿って延在している。補助機能モジュールは、第1の補助機能モジュールと第2の補助機能モジュールを少なくとも含むことができる。第1の補助機能モジュールは前記本体回路基板に設けられ、第2の補助機能モジュールは前記第1の分岐回路基板に設けられるようにしてもよい。複数の第1の溶接パッドは前記本体回路基板に設けられ、第2の溶接パッドは前記第1の分岐回路基板に設けられるようにしてもよい。いくつかの実施例では、前記第1の補助機能モジュールはボタンスイッチであってもよく、前記ボタンスイッチは前記本体回路基板に設けられ、ボタンスイッチに対応して前記第1の溶接パッドが設けられてもよい。前記第2の補助機能モジュールはマイクロフォンであってもよく、前記マイクロフォンは第1の分岐回路基板に設けられ、第1の分岐回路基板には、マイクロフォンに対応する第2の溶接パッドが設けられる。前記本体回路基板のうちボタンスイッチに対応する第1の溶接パッドと第1の分岐回路基板のうちマイクロフォンに対応する第2の溶接パッドとは第2の軟質引き出し線を介して接続されると、ボタンスイッチとマイクロフォンとを電気的に接続し、ボタンスイッチがマイクロフォンを制御又は操作できるようにする。
【0027】
いくつかの実施例では、前記軟質回路基板は第2の分岐回路基板をさらに含んでもよく、前記第2の分岐回路基板は前記本体回路基板に繋がっているとともに、前記本体回路基板から離れて、前記本体回路基板の他端に沿って延しており、前記第1の分岐回路基板と間隔をあけて設けられる。前記補助機能モジュールは第3の補助機能モジュールをさらに含んでもよく、前記第3の補助機能モジュールは前記第2の分岐回路基板に設けられる。前記複数の第1の溶接パッドは前記本体回路基板に設けられ、少なくとも1つの前記第2の溶接パッドは前記第1の分岐回路基板に設けられ、他の前記第2の溶接パッドは前記第2の分岐回路に設けられる。いくつかの実施例では、前記第3の補助機能モジュールは第2のマイクロフォンであってもよい。第2の分岐回路基板は本体回路基板に垂直に延在しており、第2のマイクロフォンは第2の分岐回路基板の本体回路基板から離れた端部に貼設され、複数の溶接パッドは本体回路基板の第2の分岐回路基板から離れた端部に設けられる。
【0028】
具体的には、
図2及び
図3に示すように、第2の補助機能モジュールは第1のマイクロフォン432aであってもよく、第3の補助機能モジュールは第2のマイクロフォン432bであってもよい。第1のマイクロフォン432a及び第2のマイクロフォン432bはともに、作動電流が小さく、性能が安定的であり、且つ発生させた音の品質が高いMEMS(微小電気機械システム)マイクロフォン432であってもよい。2つのマイクロフォン432は、必要に応じて軟質回路基板44のさまざまな位置に設けられてもよい。
【0029】
軟質回路基板44は、本体回路基板441(本体回路基板ともいう)と、本体回路基板441に接続された分岐回路基板442(第1の分岐回路基板ともいう)及び分岐回路基板443(第2の分岐回路基板ともいう)とを含み、分岐回路基板442は本体回路基板441に同一向に延在しており、第1のマイクロフォン432aは分岐回路基板442の本体回路基板441から離れた端部に貼設され、分岐回路基板443は本体回路基板441に垂直に延在しており、第2のマイクロフォン432bは分岐回路基板443の本体回路基板441から離れた端部に貼設され、複数の溶接パッド45は本体回路基板441の分岐回路基板442及び分岐回路基板443から離れた端部に設けられる。
【0030】
一実施形態では、ヘッドホンコアハウジング41は、周設された周壁411と、周壁411の一端面に接続された底壁412を含んで、開口端を有する収容スペースを形成したものである。ここで、ヘッドホンコアは開口端を介して収容スペースに入れられ、第1のマイクロフォン432aは底壁412に固定され、第2のマイクロフォン432bは周壁411に固定される。
【0031】
本実施形態では、マイクロフォン432に対応する音導入孔のヘッドホンコアハウジング41での位置の配置に応じて、分岐回路基板442及び/又は分岐回路基板443を適宜曲げることができる。具体的には、軟質回路基板44は、本体回路基板441を曲げることなく、第1のマイクロフォン432aが底壁412に対応するように、本体回路基板441が底壁412に平行するようにヘッドホンコアハウジング41内に設けられてもよい。一方、第2のマイクロフォン432bがヘッドホンコアハウジング41の周壁411に固定されているので、第2の本体回路基板441を曲げて設ける必要があり、具体的には、分岐回路基板443は、本体回路基板441から離れた端部で曲げられて設けられ、それにより、分岐回路基板443の板面は本体回路基板441と分岐回路基板442の板面に垂直であり、第2のマイクロフォン432bは、本体回路基板441及び分岐回路基板442と反対する方向を向いて、ヘッドホンコアハウジング41の周壁411に固定される。
【0032】
一実施形態では、溶接パッド45、溶接パッド、第1のマイクロフォン432a、及び第2のマイクロフォン432bはすべて、軟質回路基板44の同一側に設けられ、溶接パッドと第2のマイクロフォン432bは隣接して設けられる。
【0033】
溶接パッドは、具体的には、分岐回路基板443の本体回路基板441から離れた端部に設けられ、第2のマイクロフォン432bと同一方向を向いて間隔をあけて設けられ、それにより、分岐回路基板443の曲げに伴い溶接パッド45の向きに垂直となる。なお、分岐回路基板443は、曲げられた後には、
その板面が本体回路基板441の板面に垂直ではなくてもよく、具体的には、周壁411と底壁412との間の配置形態に応じて決定できる。
【0034】
さらに、軟質回路基板44の他方の側には、溶接パッド45を支持するための剛性支持板4a、マイクロフォン剛性支持板4bが設けられ、このマイクロフォン剛性支持板4bは、第1のマイクロフォン432aを支持するための剛性支持板4b1と、溶接パッド46と第2のマイクロフォン432bを同時に支持するための剛性支持板4b2とを含む。
【0035】
剛性支持板4a、剛性支持板4b1、及び剛性支持板4b2は、主に対応する溶接パッド及びマイクロフォン432に支持作用を果たし、一定の強度を持たせる。この3つの材質は同一であってもよく、異なってもよく、具体的には、ポリイミド(PolyimideFilm、PI)、又は強固な支持作用を果たす他の材質、たとえばポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなどであってもよい。また、3つの剛性支持板の厚さは剛性支持板自体の有する強度、及び溶接パッド45、溶接パッド及び第1のマイクロフォン432a、第2のマイクロフォン432bに実際に必要な強度に応じて設定することができ、ここでは特に限定しない。
【0036】
剛性支持板4a、剛性支持板4b1、及び剛性支持板4b2は、全体の剛性支持板の3つの異なる領域であってもよく、又は、間隔をあけて設けられた独立した3つの全体であってもよく、ここでは特に限定しない。
【0037】
一実施形態では、第1のマイクロフォン432aと第2のマイクロフォン432bは、それぞれ2つのマイクロフォンユニット(図示せず)に対応する。一実施形態では、2つのマイクロフォンユニットは構造が同一であり、ヘッドホンコアハウジング41には音導入孔413が設けられ、さらに、この拡声装置では、ヘッドホンコアハウジング41には、ヘッドホンコアハウジング41の内面に一体成形された環状止め壁414がさらに設けられ、かつ音導入孔413の外周に設けられ、このようにして、音導入孔413に連通している収容スペース(図示せず)が画定される。
【0038】
一実施形態では、軟質回路基板44は、剛性支持板(たとえば、剛性支持板4a、剛性支持板4b1、及び剛性支持板4b2)とマイクロフォン432との間に設けられ、マイクロフォン剛性支持板4bの音導入孔4b3に対応する位置には音導入孔444が設けられる。
【0039】
さらに、軟質回路基板44はさらにマイクロフォン432から離れた方向に延在して、他の機能素子又はリードに接続され、対応する機能を実現する。このような場合、マイクロフォン剛性支持板4bも、軟質回路基板とともに、マイクロフォン432から離れた方向へ所定の距離だけ延在している。
【0040】
このような場合、環状止め壁414には、軟質回路基板44の形状に合わせた切り欠きが設けられ、この軟質回路基板44が収容スペースから外部へ延在しるようにする。また、この切り欠きには、シーラントがさらに充填されて、シール性を向上させることができる。
【0041】
いくつかの実施例では、
図4に示すように、軟質回路基板44は、本体回路基板445と分岐回路基板446を含むことができ、ここで、この分岐回路基板446は、本体回路基板445に垂直な延在し方向に沿って延在してもよい。複数の溶接パッド45は、本体回路基板445の分岐回路基板446から離れた端部に設けられ、ボタンスイッチは本体回路基板445に貼設され、溶接パッド46は、分岐回路基板446の本体回路基板445から離れた端部に設けられる。第1の補助機能モジュールはボタンスイッチ431であってもよいし、第2の補助機能モジュールはマイクロフォン432であってもよい。
【0042】
本実施形態では、軟質回路基板44の板面は底壁412に平行して間隔をあけて設けられ、それにより、ボタンスイッチはヘッドホンコアハウジング41の底壁412を向いて設けられ得る。
【0043】
前記のように、ヘッドホンコア(ヘッドホンコア102ともいう)は磁気回路ユニット、振動ユニット、外部リード、ブラケットを含むことができる。これらのうち、振動ユニットはコイルと内部引き出し線を含み、外部リードはオーディオ電流を振動ユニットのコイルに伝送できる。外部リードは、一端がヘッドホンコアの内部引き出し線に接続され、他端がスピーカーの軟質回路基板に接続されうる。ブラケットは埋設溝をさらに有してもよく、少なくとも一部の前記外部リード及び/又は前記内部リードは前記埋設溝に設けられる。いくつかの実施例では、内部引き出し線と外部引き出し線は互いに溶接により接続され、溶接位置は前記埋設溝内にある。
【0044】
具体的には、
図5及び
図6に示すように、ヘッドホンコアは、ブラケット421、コイル422及び外部リード48を含む。ブラケット421は、ヘッドホンコア構造全体に対して支持・保護作用を果たす。本実施形態では、ブラケット421には、ヘッドホンコアのワイヤを収納するための埋設溝4211が設けられる。
【0045】
コイル422は、ブラケット421に設けられ、少なくとも1つの内部引き出し線423を有することができ、この内部引き出し線423は、一端がコイル422のメインワイヤに接続されて、メインワイヤを引き出し、この内部引き出し線423を介してコイル422にオーディオ電流を伝送する。
【0046】
外部リード48の一端は内部引き出し線423に接続され、さらに、この外部リード48の他端は制御回路(図示せず)に接続され、それにより、オーディオ電流は制御回路によって内部引き出し線423を介してコイル422に伝送される。
【0047】
具体的には、組み立て段階では、外部リード48と内部引き出し線423を溶接などにより接続する必要があり、構造などの要素による制限のため、溶接終了後、ラインの長さとチャンネルの長さとを一致させなければならず、このため、通常、余分なラインがある。余分なラインは適切に配置できないと、コイル422の振動に連動して振動し、異音を発音し、ヘッドホンコアからの音声の品質に悪影響を及ぼす。
【0048】
さらに、外部リード48及び内部引き出し線423のうち、少なくとも1つは埋設溝4211に巻設されてもよく、1つの適用場面では、内部引き出し線423と外部リード48との間の溶接位置は埋設溝4211に設けられ、それにより、外部リード48と内部引き出し線423のうち溶接位置付近に位置する部分が埋設溝4211に巻設される。また、安定性を保持するために、埋設溝4211内にシーラントがさらに充填されて、埋設溝4211内の配線を固定する役割を果たす。
【0049】
上記形態では、ブラケット421には埋設溝4211が設けられ、それにより、外部リード48及び内部引き出し線423のうち少なくとも一方は埋設溝4211に巻設され、このように余分な長さの配線が収納され、チャンネルで生じた振動に起因する異音によるヘッドホンコアからの音声の品質への影響を低減させる。
【0050】
一実施形態では、ブラケット421は、環状本体4212、支持フランジ4213及び外止め壁4214を含む。環状本体4212、支持フランジ4213及び外止め壁4214は一体成形により得られ得る。
【0051】
環状本体4212はブラケット421全体の内側に設けられ、コイル422を支持する。具体的には、環状本体4212の環状径向に垂直な方向における横断面がコイル422と一致し、コイル422は、この環状本体4212のヘッドホンコアハウジングの内部を向く一端に設けられ、且つこの環状本体4212の内側壁と外側壁は、コイル422の内側壁と外側壁のそれぞれに面一であってもよく、それによって、コイル422の内側壁と環状本体4212の内側壁は同一面に設けられ、コイル422の外側壁と環状本体4212の外側壁は同一面に設けられる。
【0052】
さらに、支持フランジ4213は環状本体4212の外側壁に凸設され、環状本体4212の外側に延在し、具体的には、環状本体4212の外側壁に垂直な方向に沿って外側へ延在しる。この支持フランジ4213は、環状本体4212の両端部の間の位置に設けられてもよい。本実施形態では、この支持フランジ4213は、環状本体4212の外側壁を取り囲んで、環状の支持フランジ4213として凸設されてもよい。別の実施形態では、必要に応じて環状本体4212の外側壁の一部の位置にのみ凸設されてもよい。
【0053】
外止め壁4214は、支持フランジ4213に接続され、環状本体4212の側方向に沿って環状本体4212と間隔をあけて設けられる。外止め壁4214は、間隔をあけて環状本体4212及び/又はコイル422の外周に套設されてもよく、具体的には、実際のニーズに応じて、一部は環状本体4212及びコイル422の外周に套設され、残りの部分は環状本体4212の外周に套設されてもよい。なお、本実施形態では、外止め壁4214のうち埋設溝4211に接近する部分は環状本体4212の一部の外周に套設される。具体的には、外止め壁4214は、支持フランジ4213のヘッドホンコアハウジングから離れた側に設けられる。環状本体4212の外側壁は、支持フランジ4213のヘッドホンコアハウジングから離れた側壁及び外止め壁4214の内側壁とともに、この埋設溝4211を画定する。
【0054】
一実施形態では、環状本体4212及び支持フランジ4213に配線チャンネル424が設けられ、内部引き出し線423は配線チャンネル424を介して埋設溝4211に延在している。
【0055】
この配線チャンネル424は、環状本体4212に位置するサブ配線チャンネル4241と、支持フランジ4213に位置するサブ配線チャンネル4242とを含む。サブ配線チャンネル4241は、環状本体4212の内側壁と外側壁を貫通して設けられ、環状本体4212では、コイル422に接近する側には、このサブ配線チャンネル4241の一端に連通している配線口42411が設けられ、支持フランジ4213のヘッドホンコアハウジング内部を向く側には、このサブ配線チャンネル4241の他端に連通している配線口42412が設けられる。サブ配線チャンネル4242は、ヘッドホンコアハウジングの外部を向く方向に沿って支持フランジ4213を貫通し、支持フランジ4213のヘッドホンコアハウジング内部を向く側には、このサブ配線チャンネル4242の一端に連通している配線口42421が設けられ、ヘッドホンコアハウジング内部から離れた一側には、サブ配線チャンネル4242の他端に連通している配線口42422が設けられる。配線口42412と配線口42421は、支持フランジ4213と環状本体4212との間のスペースを介して連通している。
【0056】
さらに、内部引き出し線423は配線口42411に入り、サブ配線チャンネル4241に沿って延在し、配線口42412から外部に貫通して、環状本体4212と支持フランジ4213との間の領域に入り、配線口42421からサブ配線チャンネル4242に入り、さらに配線口42422から外部に貫通して埋設溝4211に伸びている。
【0057】
一実施形態では、外止め壁4214の最上端にスロット42141が設けられ、外部リード48はスロット42141を経て埋設溝4211まで延在している。
【0058】
外部リード48の一端はフレキシブル回路基板44に設けられ、このフレキシブル回路基板44は、具体的には、ヘッドホンコアのヘッドホンコアハウジング内部を向く側に設けられる。
【0059】
本実施形態では、支持フランジ4213は、さらに、外止め壁4214の環状本体4212から離れた側まで延在して、外縁部を形成する。さらに、この外縁部はヘッドホンコアハウジングの内側壁を一周にわたり押し当てる。具体的には、支持フランジ4213の外縁部にはスロット42131が設けられ、それにより、ヘッドホンコアのヘッドホンコアハウジング内部を向く側に位置する外部リード48は、このスロット42131を介して、支持フランジ4213のヘッドホンコアハウジング外部を向く側に延在し、さらにスロット42141に延在し、スロット42141を介して埋設溝4211に入る。
【0060】
さらに、ヘッドホンコアハウジングの内側壁には、一端が軟質回路基板44の一側に位置し、他端がスロット42131のヘッドホンコアハウジング外部を向く方向に連通して延在している案内溝416が設けられ、それによって、外部リード48はこの案内溝416を介して軟質配線基板から第2の配線溝3331に延在している。
【0061】
一実施形態では、ブラケット421は、環状本体4212の周方向に沿って間隔をあけて設けられ、且つ環状本体4212、支持フランジ4213、及び外止め壁4214を接続する2つの側止め壁4215をさらに含み、2つの側止め壁4215の間に埋設溝4211がさらに画定されている。
【0062】
具体的には、2つの側止め壁4215は、支持フランジ4213に対向して設けられ、支持フランジ4213のヘッドホンコアハウジング外部を向く側に沿って凸出している。2つの側止め壁4215の環状本体4212を向く側は環状本体4212の外側壁に接続され、環状本体4212から離れた側は外止め壁4214の外側壁で終了し、配線口42422及びスロット42141は2つの側止め壁4215の間に制限され、それによって、配線口42422から貫通している内部引き出し線423及びスロット42141から入った外部リード48は、2つの側止め壁4215により画定された埋設溝4211に延在している。
【0063】
図7は本出願のいくつかの実施例に示すスピーカーの構造模式図を示す。
【0064】
いくつかの実施例では、スピーカーは眼鏡であってもよい。いくつかの実施例では、固定機構は眼鏡ホルダであってもよい。固定機構は少なくとも1つの回転軸ユニットを含むことができ、前記回転軸ユニットは眼鏡フレームと眼鏡ツルを、前記眼鏡フレームと前記眼鏡ツルが前記回転軸ユニットを中心に回動可能に接続し、回転軸ユニットは軸線に沿って設けられた回転軸配線チャンネルを有する。固定機構には接続ワイヤが設けられ、接続ワイヤは電気接続ワイヤであり、前記回転軸配線チャンネル内に挿通され、両端のそれぞれが前記眼鏡フレーム内及び前記眼鏡ツル内まで延在している。いくつかの実施例では、両側の眼鏡ツル内には制御回路及び電池ユニットをそれぞれ収納することができ、前記眼鏡フレーム内の接続ワイヤは前記制御回路と前記電池ユニットを電気的に接続する。接続ワイヤは、前記オーディオ信号リードと前記補助信号リードを含むことができる。接続ワイヤは、ヘッドホンコアハウジング(即ちヘッドホンコアハウジング108)内の軟質回路基板(即ち軟質回路基板106)に電気的に接続され、軟質回路基板を介してヘッドホンコア(即ちヘッドホンコア102)と補助機能モジュール(即ち補助機能モジュール104)に電気的に接続することができる。
【0065】
いくつかの実施例では、本出願の眼鏡は、人々の日常生活や仕事時に着用されて、視力を矯正したり、目を保護したりする眼鏡、又は上記眼鏡を基に一定の回路構造や電子素子などを増設し、これらの回路構造及び電子素子などによって特定の機能を実現する眼鏡であってもよい。具体的には、本出願における眼鏡は、スマート眼鏡、バーチャルリアリティ眼鏡、ホログラフィック眼鏡、拡張現実眼鏡、他の機能構造を備えた眼鏡(たとえば、骨伝導ヘッドセット又は空気伝導ヘッドセットを備えた眼鏡など)であってもよい。
【0066】
いくつかの実施例では、
図7に示すように、前記眼鏡ホルダは、眼鏡フレーム11、鼻当て12、眼鏡レンズ13及び眼鏡ツル15を含むことができる。
【0067】
眼鏡フレーム11は、少なくとも一部の眼鏡レンズ13を支持し、鼻当て12は、ユーザが着用したときに、眼鏡をユーザの鼻梁に支える。
【0068】
鼻当て12は眼鏡フレーム11の中央部に設けられ、眼鏡フレーム11と一体成形される。従来技術では、眼鏡フレーム11と鼻当て12は通常、それぞれ成形され、眼鏡フレーム11の中央部には、鼻当て12に接続された構造が設けられ、成形後、鼻当て12は眼鏡フレーム11の接続構造に取り付けられる。本実施形態では、一体構造を有する眼鏡フレーム11と鼻当て12は直接形成され、具体的には、対応する金型を用いて、射出成形などによって一体成形してもよい。本実施形態では、眼鏡フレーム11と鼻当て12は、形成されると、さらなる装着を必要とせず、このため、眼鏡の作製工程を簡素化できる。
【0069】
また、眼鏡レンズ13も、一体デザインとし、眼鏡フレーム11と鼻当て12によって係合方式で固定される。
【0070】
さらに、眼鏡フレーム11と鼻当て12のそれぞれには、眼鏡レンズ13を係合する構造が設けられ、眼鏡を組み合わせる際には、一体に設計された眼鏡レンズ13は、対応する係合構造を介して、一体成形された眼鏡フレーム11と鼻当て12に直接係合すればよい。
【0071】
上記実施形態では、眼鏡フレーム11と鼻当て12は一体成形され、且つ眼鏡レンズ13も、一体デザインとし、それにより、眼鏡全体の構造を簡素化させ、且つ眼鏡の作製工程を簡素化させることもできる。
【0072】
さらに、
図7を参照すると、
図7は本出願の眼鏡の一実施形態の解体図である。本実施形態では、眼鏡レンズ13は、上側縁部131と、上側縁部131の両端に接続され、且つ鼻当て12から離れて設けられた2つの外側縁部132とを含み、各外側縁部132には、第1の係合部材1321が凸設され、眼鏡フレーム11には、上側縁部131と少なくとも一部の外側縁部132を受ける第1の取り付け溝111と、第1の取り付け溝111と連通して第1の係合部材1321を受ける第1の係合部材溝112とが、設けられる。
【0073】
眼鏡が着用状態である場合、上側縁部131は眼鏡レンズ13の上側に位置し、外側縁部は眼鏡レンズ13のユーザの耳に近い両側に位置し、上側縁部131は2つの外側縁部132の両方に一体に接続される。第1の取り付け溝111は、眼鏡フレーム11の眼鏡レンズ13を向く側に設けられ、そのサイズが対応する眼鏡レンズ13の上側縁部131と2つの外側縁部132のサイズと適合し、眼鏡レンズ13が上側縁部131と少なくとも一部の外側縁部132を第1の取り付け溝111内に取り付けることで、眼鏡フレーム11に取り付けられ得るようにする。
【0074】
さらに、第1の係合部材1321は眼鏡レンズ13の少なくとも一部の外側縁部131から、鼻当て12から離れた両側にさらに延在して形成され、第1の係合部材溝112は、第1の取り付け溝111のうち第1の係合部材1321に対応する位置から、レンズ13から離れた方向に窪んで形成される。第1の係合部材溝112の形状及びサイズは第1の係合部材1321のこれらと適合し、眼鏡レンズ13がさらに第1の係合部材1321を第1の係合部材溝112に係合することで、眼鏡フレーム11に取り付けられ得るようにする。
【0075】
なお、少なくとも一部の外側縁部132は、第1の係合部材1321の上側縁部131から離れた一側に位置し、それによって、第1の係合部材1321の眼鏡レンズ13の縁部に沿う両側付近の眼鏡レンズ13がともに第1の取り付け溝111に収容され、眼鏡レンズ13が眼鏡フレーム11により強固に固定される。
【0076】
一実施形態では、眼鏡レンズ13は、鼻当て12に当接する内側縁部133をさらに含み、鼻当て12には、内側縁部133を受ける第2の取り付け溝121が設けられる。
【0077】
なお、眼鏡レンズ13は、左眼レンズと右眼レンズを含み、眼鏡レンズ13の内側縁部133は、左眼レンズと右眼レンズとの接続部及び接続部付近に設けられる。したがって、第2の取り付け溝121と第1の取り付け溝111は対向して設けられ、それにより、眼鏡レンズ13の対向両側はそれぞれ眼鏡フレーム11と鼻当て12により構成された収容スペースに収容固定される。
【0078】
一実施形態では、内側縁部133の両側のそれぞれには、第2の係合部材1331が凸設され、鼻当て12には、第2の取り付け溝121に接続され、第2の係合部材1331を受ける第2の係合部材溝122がさらに設けられる。
【0079】
内側縁部133は、左眼レンズの右眼レンズを向く側、及び右眼レンズの左眼レンズを向く側にそれぞれ設けられた、互いに接続された2つの部分を含む。鼻当て12も、ユーザが着用したときにそれぞれユーザの左右両側の鼻梁に対応して支えられる、2つの部分に分けられる。したがって、本実施形態では、第2の係合部材溝122と第2の係合部材1331の数もすべて2つある。第2の係合部材1331の形状及びサイズは、第2の係合部材1331をそれぞれ対応する第2の係合部材溝122に取り付けるために、対応する第2の係合部材溝122のこれらと適合する。
【0080】
また、眼鏡レンズ13では、第2の係合部材1331の両側の両方の付近に内側縁部133が設けられ、それによって、第2の係合部材1331の両側付近はともに第2の取り付け溝121に取り付けることができ、このように、眼鏡レンズ13は鼻当て12により強固に固定できる。
【0081】
上記形態によれば、眼鏡レンズ13は、それぞれ上側縁部131、外側縁部132、内側縁部133及び第1の係合部材1321と第2の係合部材1331を介して、眼鏡フレーム11及び鼻当て12に取り付けられる。
【0082】
1つの適用場面では、眼鏡レンズ13には通気孔134がさらに設けられ、具体的には、通気孔の数は2つあってもよく、それぞれ、左右両側の眼鏡レンズ13の上側縁部131に接近する位置に設けられる。通気孔134を設けることによって、ユーザが眼鏡を着用したときに、眼鏡レンズ13の内外両側の空気を流通可能にし、ユーザの動きなどにより局所が過熱になり眼鏡レンズ13に霧が生じるという現象を減らすことができる。
【0083】
具体的には、さらに
図7及び
図8を参照すると、
図7は本出願のいくつかの実施例に示すスピーカーの解体図であり、
図8は本出願の眼鏡の一実施形態における鼻当てスリーブの構造模式図である。一実施形態では、鼻当て12は、着用状態での第1の取り付け溝111のユーザに接近する側又はユーザから離れた側で眼鏡フレーム11に接続された接続部123と、接続部123の眼鏡フレーム11から離れた側で接続部123に逆Y字形状に接続された2つの支持部124とを含み、支持部124は、着用時に眼鏡をユーザの鼻梁に支える。
【0084】
1つの適用場面では、接続部123と眼鏡フレーム11は一体接続され、且つユーザが着用したときに、接続部123は第1の取り付け溝111のユーザに接近する側に設けられる。
【0085】
各支持部124では、ユーザの鼻梁を向く側には、工字形フック1241が凸設され、眼鏡は、フック1241に取り外し可能に套設された鼻当てスリーブ14をさらに含む。
【0086】
鼻当てスリーブ14はソフトゴムで製造されてもよい。具体的には、工字形フック1241の数は2つあってもよく、それぞれ、ユーザの左右鼻梁に対応し、鼻当てスリーブ14は、2つのスリーブ本体141と、2つのスリーブ本体141に接続された接続部142とを含み、接続部142はユーザの鼻梁の上方で接続されている。スリーブ本体141には、フック1241と適合する工字形収容槽1411が対応して設けられ、且つスリーブ本体141のユーザの鼻梁を向く側には、複数の凹溝からなる滑り止め部1412がさらに設けられる。本実施形態では、鼻当てスリーブ14の洗浄及び交換のし易さから、鼻当てスリーブ14は取り外し可能に設けられる。
【0087】
さらに、一実施形態では、2つの支持部124のフック1241と反対の一側には、長尺状リブ1242が凸設され、長尺状リブ1242は2つの支持部124と組み合わせて、第2の取り付け溝121と第2の係合部材溝122を形成する。
【0088】
長尺状リブ1242は、2つの支持部124の眼鏡レンズ13から離れたエッジに沿って凸設され、それによって、眼鏡レンズ13の内側縁部133を受ける第2の取り付け溝121が形成される。眼鏡レンズ13の第2の係合部材1331の位置に対応して、長尺状リブ1242はさらに窪んで第2の係合部材溝122となる。
【0089】
さらに
図7を合わせて参照すると、一実施形態では、眼鏡ホルダは眼鏡ツル15、機能ユニット16及び接続ワイヤ17をさらに含む。眼鏡ツル15は第1の眼鏡ツル151と第2の眼鏡ツル152を含み、機能ユニット16は第1の機能ユニット161と第2の機能ユニット162を含む。
【0090】
具体的には、第1の眼鏡ツル151と第2の眼鏡ツル152は、それぞれ眼鏡フレーム11に接続され、第1の機能ユニット161と第2の機能ユニット162は、それぞれ第1の眼鏡ツル151と第2の眼鏡ツル152に設けられ、2本の眼鏡ツル15のそれぞれには、対応する機能ユニット16を収容するための少なくとも1つのキャビティが設けられる。
【0091】
接続ワイヤ17は第1の取り付け溝111に設けられ、且つ第1の取り付け溝111の底部と眼鏡レンズ13の上側縁部131との間に位置し、第1の眼鏡ツル151と第2の眼鏡ツル152まで延在し、第1の機能ユニット161と第2の機能ユニット162を電気的に接続する。
【0092】
本実施形態では、2本の眼鏡ツル15にそれぞれ設けられた機能ユニット16は、接続ワイヤ17を介して電気的に接続され、眼鏡に特定の機能を付与する。具体的には、1つの適用場面では、第1の機能ユニット161は電池ユニットであり、第2の機能ユニット162は制御回路ユニットであり、制御回路ユニットは接続ワイヤ17を介して電池ユニットに接続され、電池ユニットは、制御回路ユニットが特定の機能を実現するように、制御回路ユニットに電力を供給する。
【0093】
眼鏡に求められる外観性や軽量性などのニーズから、接続ワイヤ17は、眼鏡レンズ13の上側縁部131に沿って第1の取り付け溝111に設けられ、第1の取り付け溝111と眼鏡レンズ13の上側縁部131とにより形成されたスペースに収容され、このように、接続ワイヤ17は、眼鏡外に露出することも、追加のスペースを占有することもない。1つの適用場面では、接続ワイヤ17は、第1の取り付け溝111内で眼鏡レンズ13の外側縁部132に沿ってさらに延在してもよい。
【0094】
具体的には、眼鏡フレーム11には、第1の眼鏡ツル151、第2の眼鏡ツル152にそれぞれ連通している配線チャンネルが設けられてもよく、それにより、接続ワイヤ17は、対応する配線チャンネルを介して、眼鏡フレーム11の第1の取り付け溝111から第1の眼鏡ツル151、第2の眼鏡ツル152に入り、第1の機能ユニット161と第2の機能ユニット162を接続する。
【0095】
本実施形態では、接続ワイヤ17は電気的接続の機能を有し、別の実施形態では、接続ワイヤ17はまた、機械接続機能を有してもよい。
【0096】
上記実施形態では、第1の機能ユニット161と第2の機能ユニット162は、それぞれ第1の眼鏡ツル151と第2の眼鏡ツル152に設けられ、第1の機能ユニット161と第2の機能ユニット162を電気的に接続する接続ワイヤ17は眼鏡フレーム11のうち眼鏡レンズ13の上側縁部131を受ける第1の取り付け溝111に設けられ、それによって、接続ワイヤ17は、第1の取り付け溝111の底部と眼鏡レンズの上側縁部131との間に位置し、第1の眼鏡ツル151と第2の眼鏡ツル152まで延在しており、このように、接続ワイヤ17は露出することはなく、また、接続ワイヤ17を設けるために追加のスペースを設ける必要がなくなり、それにより、眼鏡の外観性や軽量性が確保される。
【0097】
さらに
図9、
図10及び
図11を合わせて参照すると、
図9は本出願の眼鏡の一実施形態における眼鏡フレームと眼鏡レンズの部分断面模式図であり、
図10は
図9のA部の拡大図であり、
図11は本出願の眼鏡の一実施形態における接続ワイヤの部分構造模式図である。本実施形態では、接続ワイヤ17は、ライン本体171と、ライン本体171の外周に被覆されたラインシース172とを含む。ラインシース172の断面形状は、ラインシース172が面接触により第1の取り付け溝111に保持されるように、第1の取り付け溝111の断面形状と適合する。
【0098】
ラインシース172は、接続ワイヤ17が第1の取り付け溝111の形状に適合するように曲げられるように、ソフトゴム材質とされる。ライン本体171は細いので、第1の取り付け溝111に直接取り付けると、第1の取り付け溝111の底部との接触面積が小さいので、第1の取り付け溝111に強固に固定できないことは容易に理解できる。本実施形態では、ライン本体171の外周には、周設されたラインシース172がさらに設けられ、それによって、イン本体171を保護する作用を果たす一方では、ラインシース172の表面積を調整することで、接続ワイヤ17と第1の取り付け溝111との接触面積を増大し、ライン本体171が第1の取り付け溝111に強固に固定できるようにする。
【0099】
さらに、第1の取り付け溝111の断面形状は、ラインシース172が大きな面接触で第1の取り付け溝111に保持できるようにする形状である。たとえば、U字形、矩形又は波形などであってもよく、ここでは特に限定しない。したがって、ラインシース172の第1の取り付け溝111の底部を向く側の形状は上記形状に対応し、ラインシース172が第1の取り付け溝111の底部に直接又は間接的に貼り合わせ得るようにする。
【0100】
1つの適用場面では、さらに
図7を参照すると、ラインシース172と眼鏡フレーム11との間には、接着層18が設けられ、ラインシース172は接着層18を介して第1の取り付け溝111に固定される。
【0101】
接着層18は、第1の取り付け溝111の底部に設けられてもよし、さらに両側へ延在して第1の取り付け溝111の底部付近の側壁に設けられてもよく、それによって、接着層18はラインシース172を取り込んで、接続ワイヤ17を第1の取り付け溝111により強固に固定する。
【0102】
具体的には、この適用場面では、第1の取り付け溝111の断面は矩形であり、第1の取り付け溝111の底部とラインシース172の第1の取り付け溝111の底部を向く側はすべて平面として設けられ、接着層18は両方の間に設けられた両面接着剤層である。
【0103】
さらに、一実施形態では、ラインシース172の眼鏡レンズ13の上側縁部131を向く側には、ライン本体171に対応する凸起部1721が設けられ、眼鏡レンズ13の上側縁部131には凸起部1721を受けるための逃し溝1311が設けられる。
【0104】
具体的には、ライン本体171の断面は円状であってもよく、ラインシース172は、ライン本体171の第1の取り付け溝111の底部を向く側では、ライン本体171と面一であり、一方、ライン本体171の第1の取り付け溝111の底部と反対の側では、ライン本体171の形状を示し、対応する凸起部1721を形成することができる。
【0105】
さらに、眼鏡レンズ13の上側縁部131は第1の取り付け溝111内にさらに設けられ、本実施形態では、上側縁部131には、突起部1721を受ける逃し溝1311がさらに設けられ、それによって、第1の取り付け溝111に装着された接続ワイヤ17は、少なくとも部分的に上側縁部131に対応する逃し溝1311に収容される。
【0106】
さらに、凸起部1721は、ラインシース172の幅方向においてラインシース172の中間領域に位置し、凸起部1721の両側で当接部1722を形成し、2つの当接部1722は、それぞれ逃し溝1311の両側の上側縁部131に当接する。ラインシース172の幅方向とは、ラインシース172の第1の取り付け溝111に沿う配置方向に垂直な方向、具体的には、
図10のWに示される方向を指す。
【0107】
容易に理解できるように、第1の取り付け溝111の深さには限りがあり、眼鏡レンズ13の上側縁部131と接続ワイヤ17の凸起部1721とを面一に設けるか、又はラインシース172及びライン本体171の第1の取り付け溝111の底部と反対の一側とライン本体171とを面一に設けると、第1の取り付け溝111への眼鏡レンズ13の上側縁部131の挿入深さが減少し、眼鏡レンズ13を眼鏡フレーム11に安定的に取り付けるのに不利である。一方、本実施形態では、眼鏡レンズ13の上側縁部131は、逃し溝1311を介して一部の接続ワイヤ17を逃し、それによって、上側縁部131は、逃し溝1311に対して第1の取り付け溝111の底部の方向へ延在して、凸起部1721の両側の当接部1722に当接し、このようにして、第1の取り付け溝111に占める接続ワイヤ17のスペースをある程度減らし、眼鏡レンズ13が第1の取り付け溝111のより奥に取り付けるようにし、眼鏡レンズ13の眼鏡フレーム11への取り付け安定性を向上させる。
【0108】
1つの適用場面では、眼鏡フレーム11は薄く、少なくとも一部の凸起部1721は第1の取り付け溝111の外部に露出し、それによって、接続ワイヤ17の占める眼鏡フレームのスペースを減らし、第1の取り付け溝111の深さを減らし、眼鏡フレーム11の安定性を向上させる。
【0109】
さらに
図2、
図12と組み合わせると、
図12は
図7のB部の部分構造模式図である。一実施形態では、第1の係合部材1321は、第1のサブ縁部13211、第2のサブ縁部13212、及び第3のサブ縁部13213を含む。
【0110】
第1のサブ縁部13211は上側縁部131に隣接して設けられ、第2のサブ縁部13212は上側縁部131から離れ、且つ第1のサブ縁部13211に対向して設けられ、第3のサブ縁部13213は第1のサブ縁部13211と第2のサブ縁部13212の、眼鏡レンズ13から離れた一側で第1のサブ縁部13211と第2のサブ縁部13212に接続される。
【0111】
本実施形態では、ラインシース172は、さらに、第1のサブ縁部13211に沿って第1の係合部材溝112内に延在している。
【0112】
上記形態によれば、ラインシース172は第1の取り付け溝111に保持され、第1の係合部材溝112まで延在して眼鏡フレーム11に隠され、それによって、ユーザが使用時に眼鏡レンズ13を取り外す際には、ラインシース172は眼鏡レンズ13を取り外した後に外部に露出することはなく、眼鏡の外観性が確保される。
【0113】
さらに、ラインシース172は、第1の係合部材溝112に延在しるときに、第1のサブ縁部13211と第3のサブ縁部13213との接続部で停止する。もちろん、ラインシース172は、停止せずにライン本体171に追従してさらに延在してもよく、眼鏡レンズ13を取り外したときにラインシース172は露出しなくてもよい。
【0114】
さらに
図13を参照すると、
図13は、本出願の眼鏡の一実施形態の部分構造の断面拡大模式図である。本実施形態における眼鏡は、回転軸ユニット19をさらに含む。
【0115】
回転軸ユニット19は2つあり、それぞれ眼鏡フレーム11と2本の眼鏡ツル15を、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15が回転軸ユニット19を中心に相対回動可能に接続することに用いられる。回転軸ユニット19では、回転軸配線チャンネル1901が軸方向に沿って設けられ、接続ワイヤ17は回転軸配線チャンネル1901に挿通され、それぞれ至眼鏡フレーム11及び眼鏡ツル15まで延在している。
【0116】
具体的には、本実施形態では、接続ワイヤ17は、回転軸配線チャンネル1901を経た後、一端が直接一方の眼鏡ツル15に延在し、他端が眼鏡フレーム11に入り、第1の取り付け溝111に沿って他方の眼鏡ツル15に延在し、それぞれ2本の眼鏡ツル15内に位置する2つの機能ユニット16を電気的に接続する。
【0117】
本実施形態では、回転軸配線チャンネル付近の接続ワイヤ17はラインシース172を含まなくてもよい。回転軸配線チャンネル1901は回転軸ユニット19を貫通してもよい。
【0118】
容易に理解できるように、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15が折り畳まれたときに、回転軸ユニット19付近の構造の相対位置が変わり、このとき、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15との間の接続部に位置する接続ワイヤ17は、直接回転軸ユニット19の外周に周設され、このように、ここでの接続ワイヤ17は、眼鏡フレーム11又は眼鏡ツル15の折り畳みにより、押されたり、引っ張られたり、変形したり、破断したりして、接続ワイヤ17の安定性に悪影響を及ぼして、接続ワイヤ17の耐用年数を短縮させる。
【0119】
一方、本実施形態では、回転軸ユニット19は、回転軸配線チャンネル1901が軸方向に沿って設けられ、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15との接続部に位置する接続ワイヤ17は、この回転軸配線チャンネル1901の内部を貫通しており、それによって、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15が折り畳まれたときに、回転軸配線チャンネル1901の接続ワイヤ17は、転軸ユニット19の回動に連動して一定量の回転を生じるだけであり、それにより、折り畳みにより接続ワイヤ17が押されたり引っ張れたりすることを回避し、接続ワイヤ17に対して一定の保護作用を果たし、接続ワイヤ17の安定性を向上させ、接続ワイヤ17の耐用年数を短縮させる。
【0120】
本実施形態では、回転軸配線チャンネル1901の内径が、接続ワイヤ17の外径よりも大きい。たとえば、回転軸配線チャンネル1901の内径は接続ワイヤ17の外径の2倍としてもよい。それにより、接続ワイヤ17に対する回転軸配線チャンネル1901の内側壁の拘束作用を低下させ、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15とが折り畳まれたときに接続ワイヤ17の回動の度合いを低減させる。
【0121】
さらに
図13及び
図14を参照すると、
図14は、本出願の眼鏡の一実施形態における回転軸ユニットと接続ワイヤの構造模式図である。本実施形態では、回転軸ユニット19は第1の回転軸1902を含み、第1の回転軸1902の両端はそれぞれ眼鏡フレーム11及び眼鏡ツル15に接続され、回転軸配線チャンネル1901は第1の回転軸1902の軸方向に沿って設けられ、回転軸配線チャンネル1901は第1の回転軸1902の少なくとも1つの端面に設けられた配線口19021を介して外部に連通し、接続ワイヤ17は配線口19021を介して眼鏡フレーム11又は眼鏡ツル15まで延在している。
【0122】
なお、本実施形態では、第1の回転軸1902は、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15のうちの一方に回動可能に接続されるとともに、他方に固定して接続され、それにより、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15は第1の回転軸1902を中心に回動可能に接続される。
【0123】
具体的には、本実施形態では、回転軸配線チャンネル1901は第1の回転軸1902に設けられ、配線口19021を介して外部に連通している。
【0124】
具体的には、回転軸配線チャンネル1901は、第1の回転軸1902の少なくとも1つの端面を貫通して回転軸配線チャンネル1901の配線口19021となり、それにより、接続ワイヤ17は第1の回転軸1902の少なくとも1つの端面を介して回転軸配線チャンネル1901から張り出し、眼鏡フレーム11又は眼鏡ツル15まで延在している。容易に理解できるように、第1の回転軸1902の端面の外周は大きな可動スペースを有し、この第1の回転軸1902の端面から張り出した接続ワイヤ17は、この可動スペースに収容することができ、この端面では第1の回転軸1902と対応する眼鏡フレーム11又は眼鏡ツル15とが回動可能に接続されると、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15が折り畳まれたときに、この端面における配線口19021付近の接続ワイヤ17は第1の回転軸1902の回動により一定の程度のねじりを生じたときに、この活動スペースで適切に緩衝することができ、ねじりを移動に変換し、接続ワイヤ17のねじりの度合いを低減させ、接続ワイヤ17の安定性を向上させることができる。
【0125】
図15を参照すると、
図15は本出願の眼鏡の一実施形態における第1の回転軸の構造模式図である。本実施形態では、配線口19021は、それぞれ第1の回転軸1902の両端面に設けられた第1の配線口190211と第2の配線口190212を含み、回転軸配線チャンネル1901は、それぞれ2つの配線口19021を介して外部に連通し、それによって、接続ワイヤ17は第1の回転軸1902の両端面を貫通して、第1の配線口190211及び第2の配線口190212を介して、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15にそれぞれ延在している。
【0126】
つまり、本適用場面では、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15との間の接続部での接続ワイヤ17は、第1の回転軸1902内の回転軸配線チャンネル1901に設けられ、第1の回転軸1902の両端面のそれぞれを介して、回転軸配線チャンネル1901から張り出す。このとき、第1の回転軸1902の両端面の外周に大きな活動スペースを有するので、第1の回転軸1902の両端面から張り出した接続ワイヤ17は、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15とが相対回動を生じたときに、移動又はわずかなねじりだけを生じさせ、押されたり引っ張られたりして変形することはない。
【0127】
さらに
図14を参照すると、本実施形態では、配線口19021は、第1の配線口190213と第2の配線口190214を含む。第1の配線口190213は第1の回転軸1902の端面に設けられ、第2の配線口190214は第1の回転軸1902の側壁に設けられ、それにより、回転軸配線チャンネル1901は、一端が軸方向に沿って第1の配線口190213を介して第1の回転軸1902の端面を貫通し、他端が第2の配線口190214を介して第1の回転軸1902の側壁を貫通し、さらに外部に連通し、接続ワイヤ17は、第1の配線口190213と第2の配線口190214を介して、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15にそれぞれ延在している。
【0128】
同様に、第1の配線口190213が設けられた第1の回転軸1902の端面付近に大きな可動スペースを有し、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15が相対移動したときに、第1の配線口190213付近の接続ワイヤ17は相対移動、又はわずかなねじりだけを生じさせる。
【0129】
1つの適用場面では、第1の回転軸1902は、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15のうち、第2の配線口190214に接近して設けられた一方に固定して接続されるとともに、第1の配線口19213に接近して設けられた他方に回動可能に接続される。つまり、第1の回転軸1902は、端面に設けられた配線口19021では、眼鏡フレーム11又は眼鏡ツル15のうち一方に回動可能に接続され、一方、第1の回転軸1902は、側壁に設けられた配線口19021では、眼鏡フレーム11又は眼鏡ツル15のうちの他方に固定して接続される。
【0130】
1つの適用場面では、第1の回転軸1902は、第1の配線口190213箇所では眼鏡フレーム11に接近するとともに、眼鏡フレーム11に回動可能に接続され、第2の配線口190214箇所では眼鏡ツル15に接近するとともに、眼鏡ツル15に固定して接続される。
【0131】
なお、本適用場面では、第1の回転軸1902は眼鏡フレーム11に回動可能に接続され、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15が相対回動したときに、接続ワイヤ17が第1の配線口190213で相対運動をさせられるものの、第1の配線口190213は第1の回転軸1902の端面に設けられているので、上記実施形態と同様に、第1の回転軸1902の端面には大きな可動スペースを有し、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15が折り畳まれたり回動したりするときに、この端面における配線口19021付近の接続ワイヤ17は、第1の回転軸1902の回動により一定のねじりを生じさせたときに、この可動スペースで適切に緩衝し、ねじりを移動、又はわずかなねじりに変換したりすることができ、接続ワイヤを押したり引っ張たりすることはなく、接続ワイヤの安定性を向上させ、接続ワイヤの耐用年数を延ばすことができる。
【0132】
また、第1の回転軸1902は、第2の配線口190214箇所で眼鏡ツル15に固定して接続され、容易に理解できるように、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15は、相対回動したときに、同期に保持され、したがって、回転軸配線チャンネル1901内の接続ワイヤ17のうち、第2の配線口190214を介して眼鏡ツル11に延在している接続ワイヤ17は、ねじたり、押されたり、引っ張られたりすることはない。したがって、このとき、第2の配線口190214が第1の回転軸1902の端面に設けられている場合にも、第1の回転軸1902の側壁に設けられている場合にも、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15との間の相対回動により、ここでの接続ワイヤ17のねじり、押圧、引っ張りなどを引き起こすことはない。
【0133】
別の実施形態では、第2の配線口190214で第1の回転軸1902と眼鏡ツル15が回動可能に接続されると、両方の間に相対回動が生じて接続ワイヤ17を移動させたときに、第2の配線口190214での第1の回転軸1902の側壁による制約があり、それにより、接続ワイヤ17は第1の回転軸1902の側壁と眼鏡ツル15との間により押される。
【0134】
第1の回転軸1902は第1の配線口190213で眼鏡ツル15に接近するとともに、眼鏡ツル15に回動可能に接続され、第2の配線口190214で眼鏡フレーム11に接近するとともに、眼鏡フレーム11に固定して接続される場合も、同様に、在眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15とが折り畳まれたときに、回転軸配線チャンネル1901内及び第1の配線口190213と第2の配線口190214付近の接続ワイヤ17は、わずかなねじり又は移動だけを生じさせる。
【0135】
さらに
図14を参照すると、一実施形態では、回転軸ユニット19は、第1の回転軸1902と同軸で且つ間隔をあけた第2の回転軸1903をさらに含む。
【0136】
本実施形態では、第2の回転軸1903は、第1の回転軸1902の第1の配線口190213に接近する側に設けられる。もちろん、別の実施形態では、第2の回転軸1903は、第1の回転軸1902の第2の配線口190214に接近する側に設けられてもよい。
【0137】
さらに
図16を参照すると、
図16は本出願の眼鏡の一実施形態の部分解体図である。本実施形態では、眼鏡フレーム11は第1のタブ113を含み、具体的には、第1のタブ113の数は2つあり、2本の眼鏡ツル15に接続された眼鏡フレーム11の両端にそれぞれ設けられ、それぞれ対応する眼鏡ツル15に向かって凸出する。
【0138】
眼鏡ツル15は、間隔をあけて設けられた第2のタブ1501と第3のタブ1502を含む。第2のタブ1501と第3のタブ1502はともに、これらを含む眼鏡ツル15が接続する眼鏡フレーム11の端部に向かっている。且つ、ユーザがこの眼鏡を着用したときに、第2のタブ1501と第3のタブ1502は、ユーザの頭部から離れた側に接続され、それにより、眼鏡の外観をより一体的かつ美しくすることができる。1つの適用場面では、間隔をあけて設けられた第2のタブ1501と第3のタブ1502は、眼鏡ツル15の眼鏡フレーム11を向く一端の中央部に凹溝が設けられることにより形成される。
【0139】
さらに、第1の回転軸1902と第2の回転軸1903の互いに接近する端部は、すべて第1のタブ113に接続され、第1の回転軸1902と第2の回転軸1903の互いに離れた端部は、それぞれ第2のタブ1501と第3のタブ1502に接続され、第1のタブ113を第2のタブ1501と第3のタブ1502との間に保持する。
【0140】
図14を参照すると、一実施形態では、第1の配線口190213は、第1の回転軸1902の第2の回転軸1903に接近する端面に設けられ、第2の配線口190214は、第1の回転軸1902の第2のタブ1501に接近する側壁に設けられ、第1の回転軸1902は第1のタブ113に回動可能に接続され、第2のタブ1501に固定して接続される。
【0141】
具体的には、本実施形態では、回転軸配線チャンネル1901内の接続ワイヤ17の一端は、第1の配線口190213から、第1の回転軸1902と第2の回転軸1903との間の隙間を介して張り出す。さらに、1つの適用場面では、第1のタブ113には、第1の配線口190213に連通している配線チャンネルが設けられ、それにより、接続ワイヤ17はさらに、第1のタブ113から眼鏡フレーム11に入る。
【0142】
また、回転軸配線チャンネル1901内の接続ワイヤ17の他端は第2の配線口190214から張り出す。さらに、1つの適用場面では、第3のタブ1502には、第2の配線口190214に連通している配線チャンネルが設けられ、それにより、接続ワイヤ17はさらに、第3のタブ1502の配線チャンネルを経て眼鏡ツル15に入る。
【0143】
第2の配線口190214は、第1の回転軸1902の側壁に設けられ、第1の回転軸1902の端部に連通していない、回転軸配線チャンネル1901に連通している貫通孔に設けられてもよい。本実施形態では、第2の配線口190214はさらに、第1の回転軸1902の側壁に沿って第1の回転軸1902の第1の配線口190213から離れた端部まで貫通している。容易に理解できるように、本実施形態における第2の配線口190214には大きなスペースを有し、それにより、ここでの接続ワイヤ17がいくつかの原因により移動したときに、接続ワイヤ17に対する制限をさらに低減させ、第1の回転軸1902の側壁によるバリアに起因するダメージをさらに低減できる。
【0144】
さらに、
図16、
図17及び
図18を合わせて参照すると、
図17は、本出願の眼鏡の一実施形態における眼鏡フレームと眼鏡レンズの構造模式図であり、
図18は本出願の眼鏡の一実施形態における眼鏡ツルの部分構造模式図である。本実施形態では、第1のタブ113と第2のタブ1501のそれぞれには、第1の収容孔1131と第2の収容孔15011が同軸に設けられ、第1の収容孔1131と第2の収容孔15011は、第1の回転軸1902が眼鏡ツル15の外部から、第2の収容孔15011を介して第1の収容孔1131に挿入され、且つ第1の回転軸1902が第2の収容孔15011と締り嵌めするとともに、第1の収容孔1131と隙間嵌めするようなサイズに設定される。
【0145】
具体的には、第2の収容孔15011は、第2のタブ1501を貫通している貫通孔であり、第1の収容孔1131は、第2の収容孔15011に対応し、第1のタブ113の少なくとも一部を貫通している。第1の収容孔1131の内径が第2の収容孔15011よりも大きく、第1の回転軸の外径サイズが第1の収容孔1131と第2の収容孔15011との間にあり、それにより、第1の回転軸1902は眼鏡ツル15に固定して接続され、眼鏡フレーム11に回動可能に接続され、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15は第1の回転軸1902を中心に回動して、折り畳んだり展開したりすることができる。
【0146】
さらに、一実施形態では、第1のタブ113と第3のタブ1502のそれぞれには、第3の収容孔1132と第4の収容孔15021が同軸に設けられ、第3の収容孔1132と第4の収容孔15021は、第2の回転軸1903が眼鏡ツル15の外部から、第4の収容孔15021を介して第3の収容孔1132に挿入され、且つ第2の回転軸1903が第3の収容孔1132と締り嵌めするとともに、第4の収容孔15021と隙間嵌めし、又は第2の回転軸1903が第3の収容孔1132と隙間嵌めするとともに、第4の収容孔15021と締り嵌めするようなサイズに設定される。
【0147】
本実施形態では、第3の収容孔1132と第4の収容孔15021はともに、第1の収容孔1131と第2の収容孔15011に同軸に設けられる。第3の収容孔1132は、第1のタブ113の少なくとも一部を貫通し、1つの適用場面では、第1の収容孔1131と第3の収容孔1132は、同軸で且つ貫通して設けられる。具体的には、上記実施形態に記載のとおり、眼鏡フレーム11の第1のタブ113には、第1の配線口190213に連通している配線チャンネルが設けられ、第1の収容孔1131と第3の収容孔1132は、第1のタブ113内の配線チャンネルの両側にそれぞれ設けられ、且つこの配線チャンネルを貫通している。第4の収容孔15021は第3のタブ1502を貫通して設けられる。第2の回転軸1903の外径サイズが、第3の収容孔1132と第4の収容孔15021との内径の間にあり、且つ第3の収容孔1132の内径が、第4の収容孔15021よりも大きく、又は、第4の収容孔15021の内径が第3の収容孔1132よりも大きく、それにより、第2の回転軸1903は眼鏡ツル15に固定して接続され、眼鏡フレーム11に回動可能に接続され、又は、第2の回転軸1903は眼鏡フレーム11に固定して接続され、眼鏡ツル15は回動可能に接続され、それにより、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15は、第1の回転軸1902を中心に回動して、折り畳んだり展開したりすることはできる。
【0148】
一実施形態では、第2の回転軸1903は、直径が第1の回転軸1902の直径未満の中実軸であってもよい。着用状態では、第2の回転軸1903は眼鏡ツル15の上側に位置し、第1の回転軸1902は眼鏡ツル15の下側に位置する。
【0149】
なお、回転軸配線チャンネル1901が第1の回転軸1902の内部に設けられているので、第1の回転軸1902の外径が大きくなり、これは、ユーザによる外観性のニーズに対応できない。したがって、本実施形態では、小外径を有する第2の回転軸1903がさらに設けられ、ユーザが眼鏡を着用したときに、第2の回転軸1903は視認しやすい上部に設けられ、第1の回転軸1902は視認しにくい下部に設けられ、第2の回転軸1903の外径が小さいため、眼鏡全体の外観性をある程度で改善できる。
【0150】
もちろん、別の実施形態では、第1の回転軸1902と第2の回転軸1903は他の形態にしてもよく、たとえば、第2の回転軸1903は、空心軸としてもよく、且つ第2の回転軸1903の直径が第1の回転軸1902の直径よりも大きく、又は、着用状態では、第2の回転軸1903は眼鏡ツル15の下側に位置し、第1の回転軸1902は眼鏡ツル15の上側に位置するなどしてもよく、ここでは限定しない。
【0151】
また、さらに
図14を参照すると、第1の回転軸1902の第1の配線口190213を設けるための端面19022と第1の回転軸1902の回転軸配線チャンネル1901を画定するための内側壁面19023との接続部位が、円弧状に設計される。容易に理解できるように、眼鏡フレーム11と眼鏡ツル15が回転軸ユニット190を介して回動するときに、第1の回転軸1902と眼鏡フレーム11が回動可能に接続されるため、第1の配線口190213での接続ワイヤ17が移動させられ、本実施形態では、第1の回転軸1902の上記端面19022と内側壁面19023との接続部位を円弧状に設計することによって、第1の配線口190213での接続ワイヤ17が移動し第1の回転軸1902に接触すると、上記接続部がシャープであるため接続ワイヤ17を割ることを回避し、接続ワイヤ17に対して、さらなる保護作用をさらに果たす。
【0152】
1つの適用場面では、第1の回転軸1902の第2の配線口190214を設けるための端面と第1の回転軸1902の回転軸配線チャンネル1901を画定するための内側壁面19023との接続部位も円弧状に設計され、同様に、このような形態も、接続ワイヤ17に対して、さらなる保護作用を果たす。
【0153】
なお、眼鏡における回転軸ユニットの配線の以上の説明は具体例に過ぎず、唯一の可能な実施態様とみなすべきではない。もちろん、当業者であれば、眼鏡における回転軸ユニット及び配線の基本的な原理を把握すると、このような原理を逸脱することなく、眼鏡における回転軸ユニット及び配線を実施するための具体的な形態及びステップについて、形態や詳細に対して各種の修正及び変化を行うことができるが、このような修正及び変化は以上で説明した範囲に属する。たとえば、分岐回路基板は、第3の溶接パッドと第3の軟質回路基板をさらに含んでもよい。このような変形はすべて本出願の特許範囲内であるものとする。
【0154】
図19は、本出願のいくつかの実施例によるスピーカーの解体構造図であり、
図20は、本出願のいくつかの実施例によるスピーカーの部分断面図であり、
図21は
図20のA部の拡大図である。
図19〜
図21に示すように、いくつかの実施例では、スピーカーはユニット本体を含み、ユニット本体の内部にはキャビティ1911が形成される。なお、ユニット本体は前述実施例の眼鏡ツル15(
図7)に位置してもよい。いくつかの実施例では、少なくとも2つのデュアルマイクロフォンは眼鏡ツル15内に設けられてもよい。
【0155】
なお、補助機能モジュール104はヘッドホンコアハウジング108内に位置してもよいし、固定機構110内、たとえば、眼鏡ツル15内(
図7)に固定されてもよい。
【0156】
ユニット本体は、少なくとも2つの部品を組み合わせた構造としてもよく、一体成形技術により製造された構造、たとえば一体射出成形プロセスにより一体成形された構造としてもよい。前記ユニット本体の三次元形状は、直方体、立方体、楕円体、球体、円錐体や他の非規則的な三次元形状などを含むが、これらに制限されない。前記ユニット本体の材質は、プラスチック、シリコン、ゴム、プラスチック、ガラス、セラミックス、合金、ステンレス鋼などの1種又は複数種の組み合わせを含むが、これらに制限されない。
【0157】
いくつかの実施例では、ユニット本体は、収容本体1910と蓋体1920を含むことができ、前記収容本体1920の内部は中空であって、前記キャビティ1911となり、前記収容本体1910には、前記キャビティ1911に連通している開口1912が設けられ、前記蓋体1920は、前記開口1912に覆設されて、前記キャビティ1911をシールさせる。前記キャビティ1911は、2つ以上の部品を組み立てたときに両方から構成された内部空洞であってもよいし、ユニットを一体成形するときに、成形型の形状に応じて形成された内部空洞であってもよい。前記キャビティ1911は、スピーカーの複数の電子素子と回路構造を収納することに用いられ得る。前記ユニット本体はキャビティ1911をシールすることに用いられ、前記キャビティ1911はユニット本体により完全にシールされてもよく、ユニット本体とユニット本体のほかの付属品により共同でシールしてもよい。
【0158】
収容本体1910はスピーカーの少なくとも1つの部分であってもよい。本実施例では、収容本体1910は、具体的には、スピーカーにおいてたとえば回路基板、電池52や電子素子などを収容する構造、たとえば、スピーカーの筐体などの全体又は一部としてもよい。
【0159】
また、収容本体1910は、開口1912を有するキャビティ1911を設けることで、上記回路基板、電池や電子素子などを収容する。前記開口1912は、前記キャビティに連通しており、上記回路基板、電池や電子素子などの着脱チャンネルとして機能する。具体的には、開口1912は1つであってもよく、複数であってもよく、ここでは限定しない。
【0160】
さらに、蓋体1920が開口1912に覆設されてキャビティ1911をシールするように、蓋体1920の形状は少なくとも部分的に上記開口1912の形状と適合する。蓋体1920の材質は、収容本体1910と異なってもよいし、少なくとも部分的に同一であってもよい。
【0161】
本実施例では、蓋体1920は、硬質ブラケット1921と軟質覆設層1922を含む。硬質ブラケット1921は、収容本体1910に機械的に接続され、軟質覆設層1922は硬質ブラケット1921の表面上に一体射出成形され、硬質ブラケット1921と収容本体1910とが接続された後、キャビティ1911をシールする。
【0162】
具体的には、硬質ブラケット1921の材質は硬質のプラスチックであってもよく、軟質覆設層1922の材質は軟質のシリコンやゴムなどであってもよい。硬質ブラケット1921の収容本体1910を向く側の形状は、挿着やカバーなどの方式によりキャビティ1911の開口1912に固定され、収容本体1910に機械的に接続されるために、開口1912の形状と適合してもよい。硬質ブラケット1921と収容本体1910との接続部位では、隙間が生じてキャビティ1911のシール性を低下させやすいが、軟質覆設層1922は一体射出成形により硬質ブラケット1921の収容本体1910から離れた外面上に形成され、硬質ブラケット121と収容本体1910との接続部位に被覆され、キャビティ1911をシールすることができる。
【0163】
上記実施例では、蓋体1920は、硬質ブラケット1921と、硬質ブラケット1921の表面上に一体射出成形された軟質覆設層1922とを含み、硬質ブラケット1921は収容本体1910に機械的に接続され、軟質覆設層1922は硬質ブラケット1921と収容本体1910とが接続された後、キャビティ1911をさらにシールし、且つ軟質覆設層1922は、硬質ブラケット1921と収容本体1910との間の隙間に対する密着により有利であり、電子ユニットのシール性をさらに向上させ、電子ユニットの防水効果をさらに向上させる。また、硬質ブラケット1921と軟質覆設層1922は一体射出成形されることによって、電子ユニットの組み立て工程を簡素化できる。
【0164】
一実施例では、硬質ブラケット1921は挿入部19211と被覆部19212を含み、被覆部19212は開口1912に覆設され、挿入部19211は被覆部19212の一側に設けられ、キャビティ1911の内側壁に沿ってキャビティ1911内に伸び、被覆部19212を開口1912に固定する。
【0165】
1つの適用場面では、挿入部19211は、キャビティ1911の内側壁を介せずに挿着してもよく、たとえば、キャビティ1911の内部には、硬質ブラケット1921の挿入部19211の形状と適合した挿着部が設けられ、挿入部19211が挿着部に挿着されて、挿着部をキャビティ1911の内部に固定できるようにする。たとえば、挿入部19211の形状は円柱体であり、このような場合、挿着部はこの円柱体の挿着部を取り囲めるリングであってもよく、ここで、リングである挿着部の内径が、円柱体の挿着部の外径よりも適切に小さくてもよく、それにより、挿入部19211は、挿着部に挿着されると、挿着部と締り嵌めして、硬質ブラケット1921をキャビティ1911に安定的に接続することができる。もちろん、他の挿着方式を取ってもよく、挿入部19211をキャビティ1911の内部に挿入して固定できればよい。
【0166】
具体的には、被覆部19212は、挿入部19211のキャビティ1911と反対の側に設けられ、挿入部19211がキャビティ1911に挿入された後、開口1912に被覆する。被覆部19212は、完全な構造であってもよく、又は必要に応じて、一定の機能を発揮するようにいくつかの孔が設けられたものであってもよい。
【0167】
さらに
図22を参照すると、
図22は本出願のスピーカーの組み合わせ状態での
図19のA−A軸線に沿いう断面図である。一実施例では、収容本体1910は、開口1912を画定するための開口縁部1913を含み、被覆部19212は、開口縁部1913の開口1912に接近する内側領域19131に圧着され、軟質覆設層1922は、被覆部19212の収容本体1910から離れた外面に被覆され、開口縁部1913の内側領域19131の外周の外側領域19132に圧着され、開口縁部1913同士をシールする。
【0168】
開口縁部1913の内側領域19131と外側領域19132はともに、開口縁部1913以外の其它領域ではなく、開口縁部1913に属する。開口縁部1913の内側領域19131は、開口縁部1913の開口1912に接近する領域であり、開口縁部1913の外側領域19132は、開口縁部1913の開口1912から離れた領域である。
【0169】
本実施例では、硬質ブラケット1921の被覆部19212は、開口縁部1913の開口1912に接近する内側領域19131に圧着され、このようにして、被覆部19212は、まず、開口縁部1913箇所を最初にシールする。ただし、収容本体1910と硬質ブラケット1921はともに硬質材質であるため、両方間の接続及び被覆部19212によるさらなる被覆によっても、良好なシール効果を達成できず、開口縁部1913に圧着され開口1912から離れた被覆部19212の端部では開口縁部1913とのスリットが生じやすく、このスリットがキャビティ1911に連通すると、シール性がさらに低下する。
【0170】
したがって、本実施例では、軟質覆設層1922は被覆部19212の収容本体1910から離れた外面に被覆され、開口縁部1913の内側領域19131の外周の外側領域19132にさらに圧着され、それによって、硬質ブラケット1921の被覆部19212と開口縁部1913との間に生じたスリットをさらに被覆することができ、さらに、軟質覆設層1922が軟質材質であることから、スピーカーのシール効果をさらに向上させ、スピーカーの防水性をより良好なものとすることができる。
【0171】
さらに
図23を参照すると、
図23は
図22のB部の構造拡大図であり、1つの適用場面では、蓋体1920がカバーされた状態では、被覆部19212の外周は開口縁部1913の内側領域19131を被覆し、開口縁部1913の内側領域19131に接触し、一方、軟質覆設層1922は被覆部19212の収容本体1910から離れた側に設けられ、それにより、開口縁部1913の内側領域19131に位置する被覆部19212は、開口縁部1913の内側領域19131と軟質覆設層1922との間に介在し、且つ軟質覆設層1922は、開口縁部1913の外側領域19132と接触するまで、被覆部19212の開口1912から離れた方向及び開口縁部1913を向く方向にさらに延在し、被覆部19212と開口縁部1913との接触端面と、軟質覆設層1922と開口縁部1913との接触端面とを面一にし、このようにして、開口縁部1913の内側領域19131には、「開口縁部1913−被覆部19212−軟質覆設層1922」の構造が形成される。
【0172】
別の適用場面では、さらに
図24を参照すると、
図24は、本出願のスピーカーの実施例の部分断面図である。本適用場面では、軟質覆設層1922は、開口縁部1913の外側領域19132と接触するまで延在しると、被覆部19212と開口縁部1913との間の領域に沿って開口縁部1913の内側領域19131まで延在し、開口縁部1913の内側領域19131と被覆部19212との間に介在し、被覆部19212によって開口縁部1913の内側領域19131に圧着され、このようにして、「開口縁部1913−軟質覆設層1922−被覆部19212−軟質覆設層1922」の構造が形成される。本適用場面では、軟質覆設層1922は、硬質ブラケット1921の被覆部19212に被覆された上、硬質ブラケット1921と開口縁部1913との間にさらに延在し、それにより、キャビティ1911と蓋体1920との間のシール、及びスピーカーの防水効果をさらに向上させる。
【0173】
一実施例では、さらに
図19〜
図24を参照すると、スピーカーは、キャビティ1911内に設けられた回路ユニット1930をさらに含み、回路ユニット1930には、スイッチ19311が設けられる。
【0174】
具体的には、回路ユニット1930は第1の回路基板1931を含んでもよく、スイッチ19311は、第1の回路基板1931のキャビティ1911の開口1912の外部を向く側に設けられる。スイッチ19311は1つであってもよく、複数であってもよい。スイッチ19311は、複数ある場合、間隔をあけて第1の回路基板1931に設けられ得る。なお、第1の回路基板1931は前述実施例における第1の分岐回路基板に相当する。
【0175】
したがって、硬質ブラケット1921には、スイッチ19311に対応するスイッチ孔19213が設けられ、軟質覆設層1922はスイッチ孔19213も被覆し、且つスイッチ孔19213に対応する位置には、当接部19221が設けられ、当接部19221はスイッチ孔19213を介してキャビティ1911の内部へ延在し、軟質覆設層1922に対応する位置が押されると、当接部19221は回路ユニット1930のスイッチ19311に当接して、回路ユニット1930による所定の機能の実行をトリガーする。
【0176】
軟質覆設層1922に設けられた当接部19221は、軟質覆設層1922のブラケット1921
を向く側がスイッチ孔19213及びスイッチ19311の方向へ凸出したものであり、当接部19221の形状はスイッチ孔19213の形状と適合し、それにより、当接部19221は、軟質覆設層1922に対応する位置が押圧されると、スイッチ孔19213を貫通して第1の回路基板1931の対応するスイッチ19311に到達する。また、当接部19221のスイッチ19311に向かう方向における長さは、軟質覆設層1922に対応する位置が押圧されていないときに当接部19221がスイッチ19311に当接せず、押圧されたときに、当接部19221が対応するスイッチ19311に当接するように設定すればよい。
【0177】
1つの適用場面では、軟質覆設層1922において、当接部19221に対応する位置が、硬質ブラケット1921から離れた側へさらに凸出し、凸起した押圧部19222が形成され、それにより、ユーザはスイッチ19311の位置を特定し、対応する押圧部19222を押圧することで、回路ユニット1930による対応する機能の実行をトリガーできる。
【0178】
いくつかの実施例では、補助機能モジュール204は、補助信号を受信して、補助機能を実行する。補助機能モジュール204は、ヘッドホンコア以外の、補助信号を受信して補助機能を実行するモジュールであってもよい。さらに、補助機能モジュール204は画像機能、発音機能、補助制御機能、スイッチ制御機能のうちの1種又は複数種の機能を実現することができ、本出願では、オーディオ信号を音声信号に変換することはスピーカーの主要機能であり、一方、主要機能と異なる他の機能はスピーカーの補助機能であると考えられる。たとえば、スピーカーの補助機能は、マイクロフォンによってユーザ及び/又は周囲音声を受信すること、ボタンによって前記音声信号の再生過程を制御することなどを含んでもよい。
【0179】
さらに、補助機能モジュールは、第1の補助機能モジュールと第2の補助機能モジュールを少なくとも含むことができる。第1の補助機能モジュールは前記本体回路基板445に設けられてもよく、第2の補助機能モジュールは前記第1の分岐回路基板442に設けられてもよい。
【0180】
またさらに、前記補助機能モジュールは第3の補助機能モジュールをさらに含んでもよく、前記第3の補助機能モジュールは前記第2の分岐回路基板に設けられる。
【0181】
具体的には、第2の補助機能モジュールは第1のマイクロフォン素子19312、第3の補助機能モジュールは第2のマイクロフォン素子19321でありうる。第1のマイクロフォン素子19312と第2のマイクロフォン素子19321はともに、作動電流が小さく、性能が安定的であり、且つ発生させた音の品質が高いMEMS(微小電気機械システム)マイクロフォンであってもよい。
【0182】
なお、第1のマイクロフォン素子19312と第2のマイクロフォン素子19321は、前述実施例におけるマイクロフォン432に相当する。
【0183】
いくつかの実施例では、前記第1のマイクロフォンと前記第2のマイクロフォンは、特定の形態で前記スピーカーに配置され、主音源(たとえば、人の嘴)が前記第2のマイクロフォン素子19321の前記第1のマイクロフォン素子19312を指す方向に位置するようにする。
【0184】
具体的には、前記第1のマイクロフォン素子19312は前記第1の回路基板1931の前記蓋体1920を向く側に設けられ、前記第2のマイクロフォン素子19321は前記第2の回路基板132の前記収容本体を向く側に設けられる。
【0185】
ユーザが前記スピーカーを着用する際には、第1のマイクロフォン素子19312と第2のマイクロフォン素子1321に対する嘴(主音源)の距離が、第1のマイクロフォン素子19312と第2のマイクロフォン素子1321に対する環境での他の音源(たとえば、騒音源)の距離よりも少ないことから、嘴は第1のマイクロフォン素子19312と第2のマイクロフォン素子19321の近接場音源であると考えられる。近接場音源に対しては、2組のマイクロフォン素子の受ける音声の大きさは音源からの距離に関連する。第1のマイクロフォン素子1312は、主音源に近いため、大きなオーディオ信号V
J1を受信し、第2のマイクロフォン素子1321は、主音源から遠いため、小さなオーディオ信号V
J2を受信する。即ち、V
J1>V
J2である。
【0186】
第1のマイクロフォン素子19312と第2のマイクロフォン素子19321に対する環境での騒音源の距離が大きいので、環境での騒音源は第1のマイクロフォン素子19312と第2のマイクロフォン素子19321の遠距離場音源であると考えられる。遠距離場音源に対しては、2組のマイクロフォン素子が受信する騒音信号の大きさは近く、即ちV
Y1≒V
Y2である。
【0187】
したがって、第1のマイクロフォン素子19312の受信する音声合計信号は、以下のとおりである。
V
1=V
J1+V
Y1 (1)
【0188】
第2の組のマイクロフォン素子の受信する音声合計信号は、以下のとおりである。
V
2=V
J2+V
Y2 (2)
【0189】
受信した音声信号中の騒音を解消するために、第1のマイクロフォン素子19312の音声合計信号と第2のマイクロフォン素子19321の音声合計信号について差分処理を行うことができる。差分処理は以下の形態で実施できる。
V=V
1−V
2=(V
J1−V
J2)+(V
Y1−V
Y2)≒V
J1−V
J2 (3)
【0190】
さらに、式(3)により得られた信号の差分結果から、主音源に対する第1のマイクロフォン素子1312と第2のマイクロフォン素子1321の距離と組み合わせると、第1のマイクロフォン素子1312及び/又は第2のマイクロフォン素子1321により実際に取得された主音源からのオーディオ信号、即ちV
J1又はV
J2を取得できる。
【0191】
したがって、最終的に取得したオーディオ信号の品質を確保するために、式(3)で取得した信号の差分結果をできるだけ大きくすべきであり、即ちV
J1>>V
J2とする。本出願のいくつかの実施例では、以下の方法でこのような効果を実施できる。第1のマイクロフォン素子1312の取り付け位置をできるだけ主音源(たとえば人の嘴部)に接近させ、第2のマイクロフォン素子19321の取り付け位置をできるだけ主音源(たとえば人の嘴部)から遠くし、2つのマイクロフォンのスペースを分離し、2つのマイクロフォン素子の間に音遮断部材などを設ける。なお、以上の手段のいずれもオーディオ信号の品質向上の効果を奏することができ、これらの手段は単独で使用してもよいし、組み合わせて使用してもよい。
【0192】
いくつかの実施例では、第1のマイクロフォン素子19312の取り付け位置をできるだけ主音源(たとえば人の嘴部)に接近させるには、第1の回路基板1931及びそれに取り付けられた第1のマイクロフォン素子19312は傾斜して設けられる。いくつかの実施例では、第2のマイクロフォン素子19321の取り付け位置をできるだけ主音源(たとえば人の嘴部)から遠くするには、第2の回路基板132及びそれに取り付けられた第2のマイクロフォン素子19321は傾斜して設けられ、このように、所望の取り付け距離に柔軟に調整できる。また、マイクロフォン素子の取り付け領域ごとに、対応する導音チャンネル及び音遮断部材が設けられてもよい。具体的な取り付け方式については、
図25〜19及びその関連説明を参照できる。
【0193】
なお、第2の回路基板1932は前述実施例における第2の分岐回路基板に相当する。
【0194】
一実施例では、さらに
図25、
図26を参照すると、
図25は本出願のスピーカーの組み合わせ状態での
図19のB−B軸線に沿う断面図であり、
図26は本出願の第1の回路基板と第2の回路基板が
図25におけるものと異なる挟角を有する実施例の構造模式図である。第1の回路基板1931は第1のマイクロフォン素子19312を含む。具体的には、前記第1の回路基板1931は前記蓋体1920を向いて設けられ、前記第1のマイクロフォン素子19312は第1の回路基板1931の前記蓋体1920を向く側に設けられる。たとえば、第1のマイクロフォン素子19312は、上記実施例のスイッチ19311と間隔をあけて第1の回路基板1931に設けられる。具体的には、第1のマイクロフォン素子19312は、スピーカー外部からの音声信号を受信し、音声信号を電気信号に変換して分析処理を行う。
【0195】
そのような場合、ブラケット1921には、第1のマイクロフォン素子19312に対応するものが設けされており、軟質覆設層1922には、第1のマイクロフォン孔19214に対応する第1の導音孔19223が設けられる。第1の導音孔19223は第1のマイクロフォン素子19312に対応して設けられてもよい。
【0196】
具体的には、前記第1の導音孔19223は前記蓋体1920に設けられ、第1の導音孔19223の一端は蓋体1920の第1のマイクロフォン孔19214に接続され、第1の導音孔19223の他端は第1のマイクロフォン素子19312を向き、それにより、導音距離が短くなり、導音効果が向上する。
【0197】
具体的には、第1の回路基板1931は、前記蓋体1920に平行する又は傾斜するように、前記蓋体1920を向き、且つ前記第1の導音孔19223は、前記蓋体1920の表面に垂直であるか、又は傾斜している。
【0198】
いくつかの実施例では、前記開口1912の深さ方向は、収容本体1910の底部に対して鉛直であってもよく、傾斜していてもよい。前記開口1912が鉛直である場合、前記蓋体1920は、閉じられると収容本体1910に対して水平とあり、前記開口1912が傾斜している場合、前記蓋体1920は、閉じられると収容本体1910に対して傾斜するようになり、前記傾斜は、人の嘴部を向く側への傾斜であり、このような方式では、第1の導音孔19223はより直接的に人の嘴部又は顔部を向き、マイクロフォンユニットの主音源の音声の取得効果を向上させる。
【0199】
さらに、開口1912が傾斜している場合、第1の導音孔19223がさらに人の嘴部領域を向くように、開口1912の位置する平面と収容本体の幅方向の位置する平面との挟角は10°〜30°の範囲とする。具体的には、開口1912が傾斜している場合、開口1912の位置する平面と収容本体の幅方向の位置する平面との挟角は、上記範囲内の任意の角度、たとえば10°、15°、20°、23°、27°、30°などであってもよく、ここでは特に限定しない。
【0200】
具体的には、第1の導音孔19223は軟質覆設層1922を貫通して設けられ、前記開口1912が鉛直であるとともに、第1の回路基板1931が蓋体1920に平行する場合、第1の導音孔19223は蓋体1920に垂直に設けられ、即ち、第1の導音孔19223は鉛直であり、前記開口1912が鉛直であるとともに、第1の回路基板1931が蓋体1920に対して傾斜している場合、第1の導音孔19223は蓋体1920に対して傾斜して設けられ、即ち、第1の導音孔19223は傾斜しており、前記開口1912が傾斜しているとともに、第1の回路基板1931が蓋体1920に平行する場合、第1の導音孔19223は蓋体1920に垂直に設けられ、即ち、第1の導音孔19223は傾斜しており、前記開口1912が傾斜しているとともに、第1の回路基板1931が蓋体1920に対して傾斜している場合、第1の導音孔19223も蓋体1920に対して傾斜して設けられ、即ち、第1の導音孔19223は鉛直であってもよし、傾斜していてもよい。
【0201】
さらに、第1の回路基板131が前記蓋体1920に傾斜するように前記蓋体1920を向く場合、第1の回路基板1931と蓋体1920の位置する平面の挟角は5°〜20°の範囲内である。具体的には、第1の回路基板1931が前記蓋体1920に傾斜するように前記蓋体1920を向く場合、第1の回路基板1931と蓋体1920の位置する平面の挟角は、たとえば5°、8°、10°、15°、20°など、挟角範囲内の任意の角度であってもよく、ここでは特に限定しない。
【0202】
具体的には、第1の導音孔19223はブラケット1921の第1のマイクロフォン孔19214に対応し、第1のマイクロフォン素子19312とスピーカーの外部とを連通させ、それにより、スピーカー外部の音声は第1の導音孔19223及び第1のマイクロフォン孔19214を介して、第1のマイクロフォン素子19312により受信できる。
【0203】
導音効果をさらに向上させるために、前記第1の導音孔19223の中軸線は第1のマイクロフォン素子19312の受音エリア193121の主軸線と重なる。前記第1のマイクロフォン素子19312の受音エリア193121とは、第1のマイクロフォン素子19312のうち音波を受信する領域(たとえば、ダイヤフラム)のことである。第1の導音孔19223の中軸線が第1のマイクロフォン素子19312の受音エリア193121の主軸線と重なった場合、主音源の音声は第1のマイクロフォン孔19214により収集されると、第1の導音孔19223を介して第1のマイクロフォン素子19312の受音エリア193121に直接導き、それにより、音声の伝播経路をさらに短縮させ、主音源のキャビティ内の繰り返し伝播に起因するロスやエコーを回避しつつ、主音源がキャビティ内のチャンネルを介して第2のマイクロフォン素子1321の位置する領域に伝達されることを回避し、音効向上の役割を果たす。
【0204】
一実施例では、蓋体1920は長尺状に設けられ、第1の導音孔19223の主軸線と第1のマイクロフォン素子19312の受音エリア193121の主軸線とは蓋体1920の幅方向において互いに重なる。第1のマイクロフォン素子19312の受音エリア193121の主軸線とは、第1のマイクロフォン素子19312の受音エリア193121の蓋体1920の幅方向での主軸線、たとえば、
図25の軸線nであり、第1の導音孔19223の主軸線は、たとえば
図25の軸線mであり、軸線nと軸線mは重なる。
【0205】
さらに、第1の導音孔19223の形状は任意の形状であってもよく、スピーカー外部の音声を導入できればよい。1つの適用場面では、第1の導音孔19223はサイズの小さい円形孔であり、蓋体1920の第1のマイクロフォン孔19214に対応する領域内に設けられる。小サイズ第1の導音孔19223によれば、スピーカー内の第1のマイクロフォン素子19312などの外界との連通を減少させ、スピーカーのシール性を向上させることができる。
【0206】
またさらに、第1の導音孔19223からの音声信号を第1のマイクロフォン素子19312にガイドするために、導音チャンネル192241は湾曲状に設けられてもよい。
【0207】
具体的には、1つの適用場面では、前記第1の導音孔19223の主軸線は、前記蓋体1920の幅方向において前記蓋体1920の中央部に設けられる。
【0208】
また、蓋体1920の軟質覆設層1922は、第1の導音孔19223に対応する位置に第1の音遮断部材19224がさらに設けられ、第1の音遮断部材19224はマイクロフォン孔19214を介してキャビティ1911の内部へ延在し、第1のマイクロフォン素子19312の伝送方向への音声伝達を制限する。ささに、導音チャンネル192241が画定されており、導音チャンネル192241の一端は軟質覆設層1922の第1の導音孔19223に連通し、第1のマイクロフォン素子19312は導音チャンネル192241の他端から導音チャンネル192241に挿入される。
【0209】
スピーカーが上記実施例のスイッチ19311をさらに含む場合、スイッチ孔19213と第1のマイクロフォン孔19214は、間隔をあけて硬質ブラケット1921に設けられてもよい。
【0210】
さらに、スイッチ孔19213と第1のマイクロフォン孔19214との間隔は10〜20mm、具体的には、10mm、15mm、20mmなどであってもよい。
【0211】
そのような場合、第1の音遮断部材19224は、軟質覆設層1922から、第1の導音孔19223の外周を経て第1のマイクロフォン孔19214を貫通して、キャビティ1911の内部へ第1のマイクロフォン素子19312の外周まで延在し、それにより、第1の導音孔19223から第1のマイクロフォン素子19312までの導音チャンネル192241が形成され、スピーカーから導音孔に入った音声信号が、導音チャンネル12241を介して第1のマイクロフォン素子19312に直接送られることを可能とする。
【0212】
具体的には、導音チャンネル192241では、その長さ方向に垂直である断面の形状は、第1のマイクロフォン孔19214又は第1のマイクロフォン素子19312の形状と一致してもよく、もちろん、一致しなくてもよい。1つの適用場面では、第1のマイクロフォン孔19214と第1のマイクロフォン素子19312は、ともに、ブラケット1921のキャビティ1911を向く方向に垂直な断面の形状が四角形であり、且つ第1のマイクロフォン孔19214のサイズが、導音チャンネル192241の外周サイズよりもわずかに大きく、導音チャンネル192241の内部サイズも第1のマイクロフォン素子19312の外周サイズ以上であり、このように、導音チャンネル192241は、第1の導音孔19223を貫通して第1のマイクロフォン素子19312に至り、第1のマイクロフォン素子19312の外周に被覆される。
【0213】
上記方式によれば、スピーカーの軟質覆設層1922には、第1の導音孔19223と、第1の導音孔19223の外周から第1のマイクロフォン孔19214を貫通して第1のマイクロフォン素子19312に至り、第1のマイクロフォン素子19312の外周に被覆される導音チャンネル192241とが設けられ、この導音チャンネル192241が設けられることにより、第1の導音孔19223からの音声信号は、この第1の導音孔19223を介して第1のマイクロフォン素子19312に送られ、第1のマイクロフォン素子19312により受信され、それにより、音声信号の伝播中のリークを低下させ、スピーカーの音声信号受信効率を向上できる。
【0214】
1つの適用場面では、スピーカーは、導音チャンネル192241内に設けられた防水メッシュ194をさらに含み、この防水メッシュ194は、第1のマイクロフォン素子19312から軟質覆設層1922のマイクロフォン素子を向く側に押し当てられ、第1の導音孔19223を覆う。
【0215】
具体的には、防水メッシュ194は、導音チャンネル192241内の接近可能な位置で、第1のマイクロフォン素子19312に対向する凸面がブラケット1921から凸設されることで、第1のマイクロフォン素子19312とこの凸面との間に介在するか、又は、第1のマイクロフォン素子1312の外周に直接粘接することができ、具体的な配置形態については、ここでは特に限定しない。
【0216】
本実施例では、防水メッシュ194は、第1のマイクロフォン素子19312の受音エリア193121の受音効果へ悪影響を及ぼさないように、第1のマイクロフォン素子19312に対して、さらなる防水作用を果たすことに加えて、音透過などの作用を有してもよい。
【0217】
なお、回路ユニット1930自体の配置によるニーズから、第1のマイクロフォン素子19312は第1の回路基板1931の第1の位置に設けられてもよく、一方、第1の導音孔19223に設けられた場合、外観性や利便性などの必要のため、第1の導音孔19223は蓋体1920の第2の位置に設けられ、本実施例では、第1の位置と第2の位置は、蓋体1920の幅方向において対応しなくてもよく、このようにすると、第1の導音孔19223の主軸線と第1のマイクロフォン素子13912の受音エリア193121の主軸線とは蓋体1920の幅方向において互いに間隔をあけて設けられ、それにより、第1の導音孔19223からの音声が直線に沿って第1のマイクロフォン素子19312の受音エリア193121に伝達できないことはない。
【0218】
本実施例では、蓋体1920はスピーカーの外ハウジングの一部であってもよいが、スピーカー全体の外観性のニーズに対応するために、第1の導音孔19223は、第1の導音孔19223がより対称に見えるようにし、人々の視覚的な要求を満たすために、蓋体1920の幅方向の中央部に設けられてもよい。
【0219】
本適用場面では、対応する導音チャンネル192241は、
図19のB−B軸線に沿う断面が段差状となるように配置されてもよく、このようにすると、第1の導音孔19223からの音声信号は段差状の導音チャンネル192241を介して第1のマイクロフォン素子19312に伝播されて、第1のマイクロフォン素子19312により受信される。
【0220】
さらに、
図27を参照すると、
図27は、本出願のスピーカーの組み合わせ状態での
図19のC−C軸線に沿う断面図である。一実施例では、スピーカーは発光素子19313をさらに含む。具体的には、発光素子19313は、回路ユニット1930の第1の回路基板1931に設けられ、キャビティ1911に収容してもよい。たとえば、発光素子19313は、上記実施例のスイッチ19311、第1のマイクロフォン素子1312と所定の配列形態で第1の回路基板19931に設けられる。なお、回路ユニット1930は、前述実施例の制御回路に相当してもよい。
【0221】
そのような場合、硬質ブラケット1921には、発光素子19313に対応する出光孔19215が設けられ、軟質覆設層1922は出光孔19215を覆い、且つ出光孔19215に対応する軟質覆設層1922の領域の厚さは、発光素子19313による光線が軟質覆設層1922を介して透過できるように設定される。
【0222】
発光素子19313は発光ダイオードなどとしてもよく、発光素子19313の数は1つ又は複数であってもよく、硬質ブラケット1921の出光孔19215の数は発光素子19313と一致してもよく、発光素子19313の数が複数である場合では、異なる出光孔19215があり、異なる信号が異なる発光素子19313から伝達される。
【0223】
本実施例では、所定の手段によって、軟質覆設層1922が出光孔19215を覆った場合にも、発光素子19313から放射された光線がスピーカーの外部に透射できるようにする。
【0224】
具体的には、1つの適用場面では、出光孔19215に対する軟質覆設層1922の領域全体又は一部の厚さは、発光素子19313から発光する光線が出光孔19215を透過し、軟質覆設層1922により透過されるように、出光孔19215の外周に対する軟質覆設層1922の領域の厚さよりも小さく設定してもよい。もちろん、他の手段によって、軟質覆設層1922により覆われた出光孔19215の領域を、光線を透過可能にしてもよく、ここでは特に限定しない。たとえば、出光孔19215に対する軟質覆設層1922の領域全体又は一部に窓が設けられ、窓に透明又は透光性材料(たとえば、薄膜、石英など)が1層被覆されることによって、発光素子19313から発光する光線は出光孔19215を透過して、さらに窓から透過できる。
【0225】
上記方式によれば、軟質覆設層1922は、対応する発光素子19313の出光孔19215を覆う上、発光素子19313から発光する光線が軟質覆設層1922からスピーカーの外部に透過できるように構成され、それにより、不スピーカーの発光機能を損なわずに、軟質覆設層1922で発光素子19313をシールし、スピーカーのシール性及び防水性を向上する。
【0226】
具体的には、一実施例では、硬質ブラケット1921は、出光孔19215の外周に、キャビティ1911の内部に向かって延在している遮光部材19216がさらに設けられ、発光素子19313による光線の伝送方向は遮光部材19216により制限される。
【0227】
出光孔19215の形状は、発光素子19313から発光する光線を透過できる任意の形状、たとえば円形、角形、三角形などであってもよいが、本実施例では、出光孔19215の形状は円形である。
【0228】
発光素子19313と出光孔19215との間に一定の間隔があるため、制約が設定されないと、発光素子19313から放射した光線の一部が、出光孔19215にいたるまでにリークし、出光孔19215に効果的に伝播できず、その結果、スピーカー外部から視認可能な光の輝度を低下させ、ユーザによる信号受信に悪影響を及ぼす。一方、本実施例では、遮光部材19216が設けられることによって、発光素子19313による光線の伝送方向が制限され、光漏れが小さくなり、出光孔19215から透過した光線の輝度が向上する。
【0229】
具体的には、本実施例では、遮光部材19216は、部分的又は完全に硬質ブラケット1921で形成され、たとえば、硬質ブラケット1921は、出光孔19215の外周に沿ってキャビティ1911の内部へ延在して、発光素子19313を取り囲み、光線伝播的光チャンネルを構成し、この光チャンネルによって、発光素子19313による光線は、このチャンネルの配置方向に沿って出光孔19215に伝播直接することができ、もしくは、硬質ブラケット1921は、光チャンネルを構成するのではなく、1つの方向だけ又は複数の方向において光線の伝播を制限することもでき、たとえば、硬質ブラケット1921は、出光孔19215の一側のみから、キャビティ1911内へ延在して、発光素子19313を一側で遮断する遮光部材1216を形成する。又は、他の部件と組み合わせて光線の伝播を制限することも可能である。たとえば、硬質ブラケット1921は、出光孔19215の一側から、キャビティ1911内へ延在して、発光素子19313を一側で遮断する遮光部材19216を形成し、この遮光部材19216は、キャビティ1911の内側壁や硬質ブラケット1921のほかの構造などと組み合わせて、複数の方向から発光素子19313による光線の伝送方向を制限する。
【0230】
1つの適用場面では、発光素子19313と第1のマイクロフォン素子19312は隣接して第1の回路基板1931に設けられ、対応する出光孔19215と第1のマイクロフォン孔19214は、間隔をあけて硬質ブラケット1921に設けられ、上記実施例に記載のとおり、第1のマイクロフォン素子19312の外周には、軟質覆設層1922で形成され導音チャンネル192241を画定する第1の音遮断部材19224が設けられ、この第1の音遮断部材19224は第1のマイクロフォン孔19214を貫通して設けられ、それにより、第1のマイクロフォン素子19312と発光素子19313、及び第1のマイクロフォン孔19214と出光孔19215は間隔をあけて設けられる。
【0231】
具体的には、本適用場面では、硬質ブラケット1921で形成される遮光部材19216は第1の音遮断部材19224の発光素子19313に接近する側壁と組み合わせ、両方ともに発光素子19313による光線の伝送方向を制限する。
【0232】
別の適用場面では、キャビティ1911は、開口1912に垂直な方向の断面として長尺状に設けられ、このような場合、硬質ブラケット1921も、長尺状として開口1912から挿入部19211を通ってキャビティ1911に挿入され、キャビティ1911に機械的に接続される。硬質ブラケット1921の長さ方向における両側には挿入部19211が設けられ、それにより、硬質ブラケット1921の長さ方向における発光素子19313の両側にも、対応する硬質ブラケット1921の挿入部19211が設けられ、発光素子19313の両側で光線が制限され、さらに、本適用場面では、遮光部材19216は、発光素子19313の硬質ブラケット1921の長さ方向に垂直な一方の側にさらに設けられ、一方、第1の音遮断部材19224の側壁は、発光素子19313の硬質ブラケット1921の長さ方向に垂直な他方の側に設けられ、両方は互いに平行する板としてもよく、さらに発光素子19313の両側の挿入部19211とともに、発光素子19313による光線の伝送方向を制限する。
【0233】
一実施例では、スピーカーの回路ユニット1930は、上記スピーカー実施例における第1の回路基板1931を含み、且つ第2の回路基板1932をさらに含んでもよく、具体的には、
図19、
図22、
図25、
図26を参照する。
【0234】
なお、第2の回路基板1932は、前述実施例における第2の分岐回路基板に相当する。
【0235】
具体的には、前記第2の回路基板1932は前記収容本体1910を向いて設けられ、且つ第2の回路基板1932は、第1の回路基板1931に傾斜するようにキャビティ1911内に設けられ、第2の回路基板1932の前記収容本体1910を向く側には、第2のマイクロフォン素子19321が設けられる。
【0236】
第2のマイクロフォン素子19321は収容本体1910の側壁を向いて設けられることによって、第2のマイクロフォン素子19321付近に大きなスペースを付与し、このように、第2のマイクロフォン素子19321に対応する機能部材を収容本体1910に簡便に設けることができる。且つ、第2の回路基板1932は第1の回路基板1931に傾斜して設けられ、2つの回路基板の機能部材は互いにずれて設けられてもよく、それにより、機能部材間の間隔を小さくする役割も果たし、スピーカーの内部スペースをさらに減少したり節約したりすることができる。
【0237】
前記蓋体1920又は前記第1の導音孔19223に対向する前記収容本体1910の側壁には、第2の導音孔1914がさらに設けられる。
【0238】
収容本体1910の側壁に対応して第2の導音孔1914が設けられ、第2の導音孔1914と第1の導音孔19223は互いに離れている。いくつかの実施例では、収容本体1910の開口1912は傾斜開口であり、蓋体1920は収容本体1910に対して傾斜しており、第1の導音孔19223に対向する前記収容本体1910の側壁はキャビティ1911の一側面となり、第2の導音孔1914は収容本体1910の一側面に設けられる。さらに、第2の導音孔1914は収容本体1910の一側面の、収容本体1910の頂部から3〜6mmの範囲に設けられる。具体的には、3mm、4mm、5mm、6mmなどであってもよい。
【0239】
いくつかの実施例では、収容本体1910の開口1912の深さ方向が収容本体の底部に対して鉛直である場合、蓋体1920は収容本体1910に対して水平に設けられ、第1の導音孔19223に対向する前記収容本体1910の側壁はキャビティ1911の頂部となり、導音孔1914は収容本体1910の頂部に設けられる。さらに、第2の導音孔1914は、収容本体1910の頂部の中央位置に設けられてもよい。
【0240】
上記方式によれば、第2の導音孔1914が主音源から離れるようになり、第2の導音孔1914の受信する主音源による音声を減少させ、第2の導音孔1914の受信する環境騒音の割合を増大し、騒音低減効果を高める。
【0241】
一方、上記本出願のスピーカー実施例に記載のとおり、蓋体1920には、第1のマイクロフォン素子19312及び第1のマイクロフォン孔19214に対応する第1の導音孔19223が設けられ、第1のマイクロフォン素子19312は、第1の導音孔19223からの音声を受信することに用いられ、第2のマイクロフォン素子19321は、第2の導音孔1914からの音声を受信することに用いられる。
【0242】
さらに、前記第2の導音孔1914の中軸線と第2のマイクロフォン素子19321の受音エリアの主軸線とは重なる。
【0243】
第2の導音孔1914の中軸線と第2のマイクロフォン素子19321の受音エリアの主軸線とが重なった場合、騒音は第2の導音孔1914を介して第2のマイクロフォン素子19321の受音エリアに直接導き、それにより、キャビティ1911内部での騒音の伝播を減少させる。また、騒音は第1の導音孔19223を介して第1のマイクロフォン素子19312の受音エリア193121に直接導くことができる。第1のマイクロフォン素子19312と第2のマイクロフォン素子19321の受信する騒音がほぼ同じであるため、後続処理による騒音解消に有利であり、主音源の品質を向上させる。
【0244】
いくつかの実施例では、前記第2の導音孔1914の中軸線と前記第1の導音孔19223の中軸線は重なるか、又は平行する。
【0245】
第2の導音孔1914と第1の導音孔19223は、同一の中軸線方向を有し、即ち、両方の中軸線は重なるか、又は平行する。且つ、第2の導音孔1914の音声入口
と第1の導音孔19223の音声入口とは反対の方向を向いており、それにより、第2の導音孔1914の受信する主音源を減少させ、後続処理による騒音解消に有利であり、主音源の品質を向上させる。
【0246】
いくつかの実施例では、前記第2のマイクロフォン素子19321の受音エリアの主軸線と前記第1のマイクロフォン素子19312の受音エリア193121の主軸線はは重なるか、又は平行する。第2のマイクロフォン素子19321の受音エリアは、第2の導音孔1914を透過した音声信号を受信し、第1のマイクロフォン素子19312の受音エリア193121は、第1の導音孔19223を透過した音声信号を受信する。第2の導音孔1914を透過した主音源信号が小さいため、第2のマイクロフォン素子19321の受音エリアによって受信される主音源信号は小さく、これは、オーディオ信号の品質向上効果に寄与する。
【0247】
いくつかの実施例では、第1の回路基板1931は、開口1912の開口平面に平行し且つ開口1912に接近して設けられてもよい。任意選択には、第1の回路基板1931は、開口1912の開口平面に傾斜し且つ開口1912に接近して設けられてもよい。さらに、第1の回路基板1931には、前記のスイッチ19311、発光素子19313などがさらに設けられてもよく、スイッチ19311、発光素子19313及び第1のマイクロフォン素子19312などは、所定の配列形態で第1の回路基板1931に設けられてもよく、このような場合、蓋体1920には、スイッチ孔19213、出光孔19215及び第1のマイクロフォン孔19214などがそれぞれ間隔をあけて設けられ、それにより、スピーカーの外部との信号伝送は対応する孔を介して行われる。
【0248】
さらに、第1のマイクロフォン孔19214は、蓋体1920の中央部の中心位置に設けられてもよく、スイッチ孔19213と出光孔19215は、蓋体1920の長さ方向において、それぞれ第1のマイクロフォン孔19214の両側に設けられ得る。スイッチ孔19213と出光孔19215は、第1のマイクロフォン孔19214からの距離が5〜10mmの範囲内であってもよく、具体的には、5mm、6mm、7mm、8mm、9mm、10mmなどであってもよい。スイッチ孔19213と出光孔19215は、第1のマイクロフォン孔19214からの距離が等しくてもよく、異なってもよい。
【0249】
いくつかの実施例では、収容本体1910は、開口1912から、開口平面に垂直な方向に沿って延在して、一定の幅を有するキャビティ1911を形成し、第2の回路基板1932は、キャビティ1911の幅方向に平行するとともに、開口平面に垂直に設けられてもよい。任意選択には、第2の回路基板1932は、キャビティ1911の幅方向に傾斜するとともに、開口1912の平面に傾斜して設けることもできる。第2の回路基板1932は、第1の回路基板1931に傾斜するようにキャビティ1911に設けられる。ここで、第2の回路基板1932には、マスターチップやアンテナなどがさらに設けられてもよい。
【0250】
いくつかの実施例では、第2の回路基板1932は、キャビティ1911の幅方向に傾斜するとともに、開口1912の平面に傾斜するように設けられる。第2の回路基板1932とキャビティ1911の幅方向との挟角が、5°〜20°の範囲内である。具体的には、第2の回路基板1932とキャビティ1911の幅方向との挟角は、たとえば5°、10°、15°、20°など、上記範囲内の任意の角度であってもよく、ここでは特に限定しない。
【0251】
1つの適用場面では、ユーザがこのスピーカーを使用する際には、前記第2のマイクロフォン素子19321の受音エリアの主軸線と前記第1のマイクロフォン素子19312の受音エリア193121の主軸線は重なり、且つ第1のマイクロフォン素子19312と第2のマイクロフォン素子19321は、ユーザの嘴と同一の直線上にある。
【0252】
本実施例では、2つの回路基板のそれぞれには、第1のマイクロフォン素子19312と第2のマイクロフォン素子19321が設けられ、2つのマイクロフォン素子はそれぞれ、第1の導音孔19223と第2の導音孔1914を介して音声信号を受信し、これらのうち、一方のマイクロフォン素子は人の音など主要な音声を収集し、他方のマイクロフォン素子は背景騒音収集機能を兼ね備え、周囲の環境での騒音を簡便に収集することができ、両方を組み合わせて、受信した音声信号を分析処理すると、降噪などの役割を果たし、音声信号の処理品質を向上させる。
【0253】
さらに、
図25及び
図26に示すように、
図26は本出願のスピーカーの組み合わせ状態での、
図25のものと挟角が異なる実施例の構造模式図であり、第1の回路基板1931と第2の回路基板1932は、互いに傾斜するように、同一キャビティ1911に設けられ、それにより、2つの回路基板の取り付け方式がより柔軟になり、2つの回路基板の間の挟角が2つの回路基板での電子素子の大きさや位置に応じて調整することができ、このようにスピーカーのスペース利用率が向上し、スピーカーに適用する場合、スピーカーのスペースが節約され、スピーカーの軽量化や薄型化に役立つ。
【0254】
さらに、第1の回路基板1931と第2の回路基板1932との挟角は50°〜150°の範囲内であり、具体的には、第1の回路基板1931と第2の回路基板1932との挟角は、たとえば70°、80°、90°、100°、110°など、上記範囲内の任意の角度であってもよい。
【0255】
具体的には、1つの適用場面では、開口1912と蓋体1920は、対応する長尺状として設けられ、第1の回路基板1931の形状は開口1912の形状と適合し、且つ第1の回路基板1931の幅d1が、開口平面の開口1912の幅方向におけるサイズ以下であり、それにより、第1の回路基板1931(開口の位置する平面に平行又は傾斜)はキャビティ1911内の開口1912に接近する位置に収容でき、即ち、第1の回路基板1931も長尺状として設けられる。このような場合、スイッチ19311、発光素子19313及び第1のマイクロフォン素子19312は、第1の回路基板1931の長さ方向、すなわち、蓋体1920の長さ方向において、第1の回路基板1931に間隔をあけて設けられてもよい。
【0256】
いくつかの実施例では、前記第2のマイクロフォン素子13921は骨伝導マイクロフォンであり、前記骨伝導マイクロフォンは第2の導音孔1914を通って前記収容本体1910外へ延在しる。前記骨伝導マイクロフォンは収容本体1910の一側壁に設けられる。前記側壁は、ユーザがスピーカーを着用したときに、前記骨伝導マイクロフォンが主音源の振動信号をよりよく受信できるようにユーザの体に貼り合わせる一側壁である。ユーザがスピーカーを着用して音声入力を行う際には、第2のマイクロフォン素子19321は主に主音源の振動信号を収集して、前記振動信号を第1のマイクロフォン素子19312(空気伝導)により収集された音声信号(オーディオ信号と騒音を含む)と比較する。いくつかの実施例では、上記比較結果から、前記第1のマイクロフォン素子19312によって収集された音声信号を最適化させ、高品質のオーディオ信号を取得することができる。
【0257】
いくつかの実施例では、ユニット本体には、キャビティ1911の側壁を貫通している第2の導音孔1914が設けられ、且つ、第2の導音孔1914に対応する位置には、第2の音遮断部材1915が設けられ、第2の音遮断部材1915は、第2の導音孔1914を通ってキャビティ1911の内部へ延在して、第2のマイクロフォン素子19321の伝送方向への音声伝達を制限する。
【0258】
具体的には、本実施例では、第2のマイクロフォン素子19321に対応する第2の導音孔1914は、ユニット本体に設けられ、キャビティ1911を貫通して第2のマイクロフォン素子19321を外界と連通させ、それにより、第2のマイクロフォン素子19321は外界の音声信号を受信可能になる。
【0259】
第2の音遮断部材1915は、硬質材料、又は軟質材料であってもよく、たとえば第2の音遮断部材1915は、キャビティ1911の内部に位置する収容本体1910の一側から、第2の導音孔1914の外周に沿ってキャビティ1911の内部へ延在して形成する。本実施例では、第2の音遮断部材1914は、収容本体1910と一体射出成形されたソフトゴムが、キャビティ1911の内部の一側で第2の導音孔1914の外周に沿ってキャビティ1911の内部へ延在して形成するものである。1つの適用場面では、第2の音遮断部材1915は、第2の導音孔1914の周辺に沿って、キャビティ1911の内部へ延在して、第2のマイクロフォン素子19321まで延在し、第2のマイクロフォン素子19321の受音エリアを取り囲んで、第2の導音孔1914と第2のマイクロフォン素子19321を接続するチャンネルを形成し、それにより、外界から第2の導音孔1914に入力された音声信号は、このチャンネルを直接通過して、第2のマイクロフォン素子19321の受音エリアにより受信される。別の適用場面では、第2の音遮断部材1915は、すべて第2の導音孔1914の周辺を取り囲むのではなく、第2の導音孔1914の一側又は両側などに沿ってキャビティ1911の内部へ延在し、第2のマイクロフォン素子19321まで延在し、第2の導音孔1914からの音声をガイドして第2のマイクロフォン素子19321に伝播し受音エリアにより受信することができる。
【0260】
なお、スピーカーのデュアルマイクロフォンモジュールに対する以上の説明は具体例に過ぎず、唯一の可能な実施形態とみなすべきではない。もちろん、当業者であれば、スピーカーのデュアルマイクロフォンモジュールの基本的な原理を把握すると、このような原理を逸脱することなく、スピーカーのデュアルマイクロフォンモジュールを実施するための具体的な形態及びステップについて、形態や詳細に対して各種の修正及び変化を行うことができるが、このような修正及び変化は以上で説明した範囲に属する。たとえば、デュアルマイクロフォンユニットはオーディオ信号処理ユニットをさらに含み、オーディオ信号処理ユニットは第2のマイクロフォン素子1321によって主に収集された主音源の振動信号と第1のマイクロフォン素子1312(空気伝導)によって収集された音声信号(オーディオ信号と騒音を含む)とを比較することができ、且つ上記対比結果から、前記第1のマイクロフォン素子1312によって収集された音声信号を最適化させ、高品質のオーディオ信号を取得することができる。このような変形はすべて、本出願の特許範囲内であるものとする。
【0261】
図19、
図20及び
図21に示すように、いくつかの実施例では、電子ユニット(回路ハウジング、ユニット本体ともいう)は、収容本体1910と蓋体1920を含むことができる。収容本体1910には、少なくとも1つの開口1912を有するキャビティ1911が設けられ、蓋体1920は、このキャビティ1911の開口1912に覆設され、キャビティ1911をシールする。本実施例における電子ユニットは、前記の実施例のユニット本体と一致する。
【0262】
本出願では、電子ユニットは、電子機器に適用でき、ここで、電子機器は、たとえばヘッドセット、MP3プレーヤー、補聴器、携帯電話、タブレットコンピュータ、又は回路ユニットや電子デバイスを有する眼鏡など、内部構造をシールすることを必要とする任意の電子機器であってもよく、ここでは特に限定しない。いくつかの実施例では、電子ユニットは、
図7の眼鏡ツル15箇所に設けられてもよい。いくつかの実施例では、電子ユニットは回路ハウジングともいう。
【0263】
いくつかの実施例では、収容本体1910は、電子機器(たとえば、スピーカー)の少なくとも一部であってもよい。
【0264】
いくつかの実施例では、回路ユニットは
図2の制御回路に対応する。
【0265】
図28は、本出願の電子ユニットの組み合わせ状態での
図19のA−A軸線に沿う断面図である。
図28に示すように、いくつかの実施例では、収容本体1910は、開口1912を画定するための開口縁部1913を含み、被覆部19212は、開口縁部1913の開口1912に接近する内側領域19131に圧着され、覆設層1922は、被覆部19212の収容本体1910から離れた外面に被覆され、開口縁部1913の内側領域19131の外周の外側領域19132に圧着され、開口縁部1913とシールする。
【0266】
図29は、本出願の電子ユニットの組み合わせ状態での
図19のB−B軸線に沿う断面図である。
図29に示すように、電子ユニットは第1のマイクロフォン素子19312を含む。いくつかの実施例では、第1のマイクロフォン素子19312は、回路ユニット1930の第1の回路基板1931に設けられて、キャビティ1911に収容する。たとえば、第1のマイクロフォン素子19312は、上記実施形態におけるスイッチ19311と間隔をあけて第1の回路基板1931に設けられる。第1のマイクロフォン素子19312は、電子ユニットの外部からの音声信号を受信し、音声信号を電気信号に変換して分析処理することに用いられる。
【0267】
いくつかの実施例では、ブラケット1921には、第1のマイクロフォン素子19312に対応するマイクロフォン孔19214がさらに設けられ、覆設層1922には、マイクロフォン孔19214に対応する第1の導音孔19223が設けられ、且つマイクロフォン孔19214に対応する位置には、第1の音遮断部材19224が設けられ、第1の音遮断部材19224は、マイクロフォン孔19214を介してキャビティ1911の内部へ延在して、導音チャンネル192241を画定する。
【0268】
いくつかの実施例では、第1の導音孔19223は、覆設層1922を貫通して設けられ、第1のマイクロフォン素子19312の位置に対応し、第1の導音孔19223は、ブラケット1921のマイクロフォン孔19214に対応し、第1のマイクロフォン素子19312を電子ユニットの外部と連通させ、それにより、電子ユニット外部の音声は、第1の導音孔19223及びマイクロフォン孔19214を介して、第1のマイクロフォン素子19312により受信される。
【0269】
なお、以上の眼鏡の説明は具体例に過ぎず、唯一の可能な実施態様とみなすべきではない。もちろん、当業者であれば、眼鏡の基本的な原理を把握すると、このような原理を逸脱することなく、眼鏡を実施するための具体的な形態及びステップについて、形態や詳細に対して各種の修正及び変化を行うことができるが、このような修正及び変化は以上で説明した範囲に属する。たとえば、開口1912の数は1つであってもよく、複数であってもよく、ここでは限定しない。又たとえば、いくつかの実施例では、スイッチ19311の数は1つであってもよく、複数であってもよい。スイッチ19311は、複数である場合、間隔をあけて第1の回路基板1931に設けられてもよい。このような変形はすべて出願の特許範囲内であるものとする。
【0270】
図2は本出願の拡声ユニットの一実施形態の部分構造図であり、
図3は本出願の拡声ユニットの一実施形態の部分構造解体図であり、
図30は本出願の拡声ユニットの一実施形態の部分構造断面図である。
【0271】
図2及び
図3に示すように、いくつかの実施例では、補助機能モジュールはマイクロフォン432を含むことができ、このマイクロフォン432は2つあり、それぞれ第1のマイクロフォン432aと第2のマイクロフォン432bである。第1のマイクロフォン432a及び第2のマイクロフォン432bはともに、作動電流が小さく、性能が安定的であり、且つ発生させた音の品質が高いMEMS(微小電気機械システム)マイクロフォン432であってもよい。
【0272】
いくつかの実施例では、軟質回路基板44は、
図1のスピーカーに設けられ、
図1の軟質回路基板106に対応する。軟質回路基板44は、本体回路基板441と、本体回路基板441に接続された分岐回路基板442及び分岐回路基板443とを含むことができ、分岐回路基板442は、本体回路基板441と同一方向に延在し、第1のマイクロフォン432aは分岐回路基板442の本体回路基板441から離れた端部に貼設され、分岐回路基板443は本体回路基板441に垂直に延在し、第2のマイクロフォン432bは分岐回路基板443の本体回路基板441から離れた端部に貼設され、複数の溶接パッド45は、分岐回路基板442及び分岐回路基板443から離れた本体回路基板441の端部に設けられる。
【0273】
いくつかの実施例では、ヘッドホンコアハウジング41は、周設された周壁411と、周壁411の一端面に接続された底壁412とを含み、開口端を有する収容スペースを形成する。ヘッドホンコア42は、開口端から収容スペースに入れて、第1のマイクロフォン432aは底壁412に固定され、第2のマイクロフォン432bは周壁411に固定される。
【0274】
いくつかの実施例では、マイクロフォン432に対応する音導入孔のヘッドホンコアハウジング41での位置の配置に応じて、分岐回路基板442及び/又は分岐回路基板443を適宜曲げることができる。具体的には、具体的には、軟質回路基板44は、本体回路基板441を曲げることなく、第1のマイクロフォン432aが底壁412に対応するように、本体回路基板441が底壁412に平行するようにヘッドホンコアハウジング41内に設けられてもよい。一方、第2のマイクロフォン432bがヘッドホンコアハウジング41の周壁411に固定されているので、第2の本体回路基板441を曲げて設ける必要があり、具体的には、分岐回路基板443は、本体回路基板441から離れた端部で曲げられて設けられ、それにより、分岐回路基板443の板面は本体回路基板441と分岐回路基板442の板面に垂直であり、第2のマイクロフォン432bは、本体回路基板441及び分岐回路基板442と反対する方向を向いて、ヘッドホンコアハウジング41の周壁411に固定される。
【0275】
いくつかの実施例では、溶接パッド45、溶接パッド、第1のマイクロフォン432a、及び第2のマイクロフォン432bはすべて、軟質回路基板44の同一側に設けられ、溶接パッドと第2のマイクロフォン432bは隣接して設けられる。
【0276】
いくつかの実施例では、溶接パッドは、具体的には、分岐回路基板443の本体回路基板441から離れた端部に設けられ、第2のマイクロフォン432bと同一方向を向いて間隔をあけて設けられ、それにより、分岐回路基板443の曲げに伴い溶接パッド45の向きに垂直となる。なお、分岐回路基板443は、曲げられた後には、
その板面が本体回路基板441の板面に垂直ではなくてもよく、具体的には、周壁411と底壁412との間の配置形態に応じて決定できる。
【0277】
いくつかの実施例では、軟質回路基板44の他方の側には、溶接パッド45を支持するための剛性支持板4a、マイクロフォン剛性支持板4bが設けられ、このマイクロフォン剛性支持板4bは、第1のマイクロフォン432aを支持するための剛性支持板4b1と、溶接パッド46と第2のマイクロフォン432bを同時に支持するための剛性支持板4b2とを含む。
【0278】
いくつかの実施例では、剛性支持板4a、剛性支持板4b1、及び剛性支持板4b2は、主に対応する溶接パッド及びマイクロフォン432に支持作用を果たし、一定の強度を持たせる。この3つの材質は同一であってもよく、異なってもよく、具体的には、ポリイミド(PolyimideFilm、PI)、又は強固な支持作用を果たす他の材質、たとえばポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなどであってもよい。また、3つの剛性支持板の厚さは剛性支持板自体の有する強度、及び溶接パッド45、溶接パッド46及び第1のマイクロフォン432a、第2のマイクロフォン432bに実際に必要な強度に応じて設定することができ、ここでは特に限定しない。
【0279】
第1のマイクロフォン432aと第2のマイクロフォン432bは、それぞれ2つのマイクロフォンユニット4cに対応する。一実施形態では、2つのマイクロフォンユニット4cは構造が同一であり、ヘッドホンコアハウジング41には音導入孔413が設けられ、さらに、この拡声装置では、ヘッドホンコアハウジング41には、ヘッドホンコアハウジング41の内面に一体成形された環状止め壁414がさらに設けられ、かつ音導入孔413の外周に設けられ、このようにして、音導入孔413に連通している収容空間415が画定される。
【0280】
図2、
図3及び
図30を参照すると、いくつかの実施例では、マイクロフォンユニット4cは、防水膜ユニット4c1をさらに含む。
【0281】
防水膜ユニット4c1は収容スペース415内に設けられ、音導入孔413を覆う。マイクロフォン剛性支持板4bは収容スペース415内に設けられ、防水膜ユニット4c1の音導入孔413から離れた側に位置し、防水膜ユニット4c1をヘッドホンコアハウジング41の内面に当接支持する。いくつかの実施例では、マイクロフォン剛性支持板4bには、音導入孔413に対応する音導入孔4b3が設けられる。いくつかの実施例では、マイクロフォン432は、マイクロフォン剛性支持板4bの防水膜ユニット4c1から離れた側に設けられ、音導入孔4b3を覆う。
【0282】
防水膜ユニット4c1は防水・音透過の役割を果たし、ヘッドホンコアハウジング41の内面に密着し、それにより、ヘッドホンコアハウジング41外部の液体が音導入孔413からヘッドホンコアハウジング41の内部に侵入してマイクロフォン432の性能に悪影響を与えることを回避する。
【0283】
音導入孔4b3と音導入孔413の軸方向は、重なってもよいし、マイクロフォン432などの実際のニーズに応じて一定の角度をもって交差してもよい。
【0284】
マイクロフォン剛性支持板4bは、防水膜ユニット4c1とマイクロフォン432との間に設けられ、一方では、防水膜ユニット4c1を押し当てて、防水膜ユニット4c1をヘッドホンコアハウジング41の内面に密着させ、他方では、マイクロフォン剛性支持板4bは、一定の強度を有するので、マイクロフォン432を支持する役割を果たす。
【0285】
いくつかの実施例では、マイクロフォン剛性支持板4bの材質は、ポリイミド(PolyimiceFilm、PI)、又は強固な支持作用を果たす他の材質、たとえばポリカーボネート、ポリ塩化ビニルなどであってもよい。また、マイクロフォン剛性支持板4bの厚さは、マイクロフォン剛性支持板4bの強度及びマイクロフォン432に実際に必要な強度に応じて設定することができ、ここでは特に限定しない。
【0286】
図31は、
図30のC部の部分拡大図である。
図28に示すように、いくつかの実施例では、防水膜ユニット4c1は、防水膜本体4c11と環状ゴムパッド4c12を含むことができる。この環状ゴムパッド4c12は、防水膜本体4c11のマイクロフォン剛性支持板4bを向く側に設けられ、音導入孔413と音導入孔4b3との外周に設けられる。
【0287】
マイクロフォン剛性支持板4bは、環状ゴムパッド4c12に押し当てられ、それにより、防水膜ユニット4c1とマイクロフォン剛性支持板4bは粘着により固定される。
【0288】
いくつかの実施例では、環状ゴムパッド4c12は、音導入孔4b3だけを介してマイクロフォン432に連通しているシールキャビティを防水膜本体4c11と剛性支持板との間で形成するように構成され、即ち、防水膜ユニット4c1とマイクロフォン剛性支持板4bとは隙間なく接続され、それにより、防水膜本体4c11とマイクロフォン剛性支持板4bとの間の環状ゴムパッド4c12の外周のスペースは音導入孔4b3から隔離されている。
【0289】
いくつかの実施例では、防水膜本体4c11は、具体的には、人耳の鼓膜に相当する防水・音透過膜であってもよい。外界の音声が音導入孔413から入ると、この防水膜本体4c11は振動し、シールキャビティ内の気圧を変化させ、マイクロフォン432に発音させる。
【0290】
さらに、防水膜本体4c11の振動がシールキャビティ内の気圧の変化を引き起こすため、この気圧は適切な範囲に制御する必要があり、大きすぎたり小さすぎたりすると、音声の品質に影響を与える。本実施形態では、防水膜本体4c11と剛性支持板との間の間隔は、0.1〜0.2mm、具体的には、0.1mm、0.15mm、0.2mmなどであってもよく、それにより、防水膜本体4c11の振動により引き起こされるシールキャビティ内の気圧の変化を適切な範囲内のものとし、音声の品質を向上させることができる。
【0291】
いくつかの実施例では、防水膜ユニット4c1は、防水膜本体4c11のヘッドホンコアハウジング41の内面を向く側に設けられ、環状ゴムパッド4c12に積層して設けられた環状ゴムパッド4c13をさらに含む。
【0292】
このような方式によれば、防水膜ユニット4c1と音導入孔413の外周のヘッドホンコアハウジング41の内面を密着することで、音導入孔413からの音声の放散を減らし、音声を防水膜本体4c11の振動に変換する変換率を向上させる。
【0293】
いくつかの実施例では、環状ゴムパッド4c12と環状ゴムパッド4c13は、それぞれ、両面テープやシーラントなどとしてもよい。
【0294】
いくつかの実施例では、シール性を向上させ、音声の変換率を高め、音声の品質を向上させるために、環状止め壁414及びマイクロフォン432の外周にシーラントがさらに塗布されてもよい。
【0295】
いくつかの実施例では、軟質回路基板44は、剛性支持板とマイクロフォン432との間に設けられ、マイクロフォン剛性支持板4bの音導入孔4b3に対応する位置に音導入孔444が設けられ、それにより、外界の音声に起因する防水膜本体4c11の振動が、この音導入孔444を透過してマイクロフォン432に影響を与える。
【0296】
図3を参照すると、いくつかの実施例では、軟質回路基板44は、さらにマイクロフォン432から離れた方向へ延在して、他の機能素子又はリードに接続され、対応する機能を実現する。このような場合、マイクロフォン剛性支持板4bも、軟質回路基板とともに、マイクロフォン432から離れた方向へ所定の距離だけ延在している。
【0297】
このような場合、環状止め壁414には、軟質回路基板の形状に合わせた切り欠きが設けられ、この軟質回路基板が収容スペース415から外部へ延在しるようにする。また、この切り欠きには、シーラントがさらに充填されて、シール性を向上させることができる。
【0298】
なお、マイクロフォンの防水に対する以上の説明は具体例に過ぎず、唯一の可能な実施態様とみなすべきではない。もちろん、当業者であれば、マイクロフォン防水の基本的な原理を把握すると、このような原理を逸脱することなく、マイクロフォン防水を実施するための具体的な形態及びステップについて、形態や詳細に対して各種の修正及び変化を行うことができるが、このような修正及び変化は以上で説明した範囲に属す。たとえば、音導入孔413の数は1つ又は複数としてもよい。このような変形はすべて本出願の特許範囲内であるものとする。
【0299】
図32は、本出願のいくつかの実施例による拡声ユニットのヘッドホンコアハウジングの部分構造模式図であり、
図33は
図32のD部の部分拡大図であり、
図34は、本出願のいくつかの実施例による拡声ユニットのヘッドホンコアハウジングの部分断面図である。
【0300】
図32、
図33、
図34を合わせて参照すると、ヘッドホンコアハウジングは、メインハウジング2825(即ち、
図1におけるヘッドホンコアハウジング108)とセパレータユニット2826を含むことができ、セパレータユニット2826はメインハウジング2825の内部に位置し、メインハウジング2825に接続され、メインハウジング2825の内部スペース2827を第1の収容スペース271と差し込み孔2822に接近する側の第2の収容スペース272とに分割する。いくつかの実施例では、メインハウジング2825は、周壁251と、周壁251の一端面に接続された底壁252とを含み、周壁251と底壁252の両方により、メインハウジング2825の内部スペース2827が囲まれてなる。
【0301】
いくつかの実施例では、セパレータユニット2826は、メインハウジング2825の差し込み孔2822に接近する側に位置し、サイドセパレータ261及びボトムセパレータ262を含む。サイドセパレータ261は底壁252に垂直な方向に沿って設けられ、且つサイドセパレータ261の両端ともに周壁251に接続されるようにしてもよく、それにより、メインハウジング2825の内部スペース2827は分割される。ボトムセパレータ262は、底壁252に平行し又は略平行し且つ間隔をあけて設けられ、周壁251とサイドセパレータ261のそれぞれに接続することができ、それにより、メインハウジング2825で形成された内部スペース2827は2つの部分に分割され、サイドセパレータ261、ボトムセパレータ262、差し込み孔2822から離れた周壁251、底壁252のすべてにより囲まれた第1の収容スペース271と、ボトムセパレータ262、サイドセパレータ261及び差し込み孔2822に接近する周壁251のすべてにより囲まれた第2の収容スペース272とを構成する。第2の収容スペース272は第1の収容スペース271より小さいものとしてもよい。いくつかの実施例では、セパレータユニット2826は、他の配置方式によって、メインハウジング2825の内部スペース2827を分割してもよく、ここでは特に限定しない。
【0302】
いくつかの実施例では、セパレータユニット2826はインナーセパレータ263をさらに含み、インナーセパレータ263は、第2の収容スペース272を2つのサブ収容スペース2721に仕切る。具体的には、このインナーセパレータ263はメインハウジング2825の底壁252に垂直に設けられ、サイドセパレータ261と壁251のそれぞれに接続され、さらに配線孔2621まで延在して、第2の収容スペース272を2つのサブ収容スペース2721に仕切るとともに、配線孔2621を2つに分割し、2つの配線孔2621は、それぞれ対応するサブ収容スペース2721に連通できる。
【0303】
いくつかの実施例では、第2の収容スペース272にはシーラントがさらに充填されてもよい。このような方式によれば、第2の収容スペース272に収容されたリード2812及びリード80はさらに固定され、それにより、リードの振動に起因する音声の品質への悪影響をさらに低減させ、拡声ユニットの音声の品質を向上しながら、リード2812とリード80との間の溶接点を保護する役割を果たし、また、第2の収容スペース272をシールするものとすることで、防水防塵の目的を達成できる。
【0304】
なお、拡声ユニットに対する以上の説明は具体例に過ぎず、唯一の可能な実施態様とみなすべきではない。もちろん、当業者であれば、解拡声ユニットの基本的な原理を把握すると、このような原理を逸脱することなく、拡声ユニットを実施するため具体的な形態及びステップについて、形態や詳細に対して各種の修正及び変化を行うことができるが、このような修正及び変化は以上で説明した範囲に属する。たとえば、第2の収容スペース272は第1の収容スペース271よりも大きく、又は第2の収容スペース272は第1の収容スペース271に等しくてもよい。このような変形はすべて本出願の特許範囲内であるものとする。
【0305】
いくつかの実施例では、以上で説明した拡声ユニットは、骨伝導の方式及び/又は空気伝導の方式で音声をユーザに伝達できる。空気伝導の方式で音声を伝達する場合、前記拡声ユニットは1つ又は複数の音源を含むことができる。前記音源は、たとえば、頭のてっぺん、額、頬、鬢、耳介、耳介の裏面などユーザの頭部の特定位置に配置でき、外耳道を詰めたり覆ったりすることはない。説明のために、
図35には、空気伝導の方式で音声を伝達する場合の模式図が示されている。
【0306】
図35に示すように、音源2810と音源2820は、位相の反対する音波(図には、「+」と「−」で反対位相を示す)を発生させ得る。簡素化さから、ここでの音源とは、拡声ユニットで音声を出力する発音孔のことである。たとえば、前記音源2810と音源2820は、それぞれ拡声ユニットの特定位置(たとえば、ヘッドホンコアハウジング41、又は眼鏡ツル15)に位置する2つの発音孔であってもよい。
【0307】
いくつかの実施例では、音源2810と音源2820は、同一振動装置2801によって発生させてもよい。前記振動装置2801は、ダイヤフラム(図示せず)を含む。前記ダイヤフラムは、電気信号により振動駆動されると、正面で空気を駆動して振動させ、音声案内チャンネル3112を介して発音孔で音源2810を発生させ、裏面で空気を駆動して振動させ、音声案内チャンネル3122を介して発音孔で音源2820を発生させる。前記音声案内チャンネルとは、ダイヤフラムから対応する発音孔までの音声伝播経路である。いくつかの実施例では、前記音声案内チャンネルは、スピーカーの特定構造(たとえば、ヘッドホンコアハウジング41、又は眼鏡ツル15)により囲まれた路径である。なお、いくつかの代替実施例では、音源2810と音源2820は、異なる振動装置によって、それぞれ異なるダイヤフラムの振動により発生させてもよい。
【0308】
音源2810と音源2820による音声のうち、一部はユーザの耳に伝達されてユーザが聞こえる音声となり、残りの部分は環境に伝達されて漏音となる。音源2810と音源2820がユーザの耳の位置に近いことを考慮すると、説明の便宜のため、ユーザの耳に伝達される前記音声を近接場音声、環境に伝達される前記漏音を遠距離場音声という。いくつかの実施例では、前記拡声ユニットによる周波数の異なる近接場/遠距離場音声は、音源2810と音源2820との間の間隔に関連する。一般には、拡声ユニットによる近接場音声は、2つの音源の間の間隔の増大に伴い増大し、遠距離場音声(漏音)は周波数の増加に伴い増大する。
【0309】
拡声ユニットによる低周波数近接場音声(たとえば、周波数800Hz未満の音声)をできる高く、高周波数遠距離場音声(たとえば、周波数2000Hz超の音声)をできるだけ低くするように、音声の周波数ごとに、音源2810と音源2820との間の間隔を設計することができる。以上の目的を達成するために、前記拡声ユニットは2組以上のデュアル音源を含むことができ、各組のデュアル音源は、音源2810及び音源2820のような、それぞれ特定周波数の音声を発生させる2つの音源を含む。具体的には、第1組のデュアル音源は低周波数音声を発生させ、第2組のデュアル音源は高周波数音声を発生させる。高い低周波数近接場音声を得るために、第1組のデュアル音源では、2つの音源の間の距離を高値に設定することができる。さらに、低周波数信号の波長が長いため、デュアル音源間の大きな距離により遠距離場で大きすぎる位相差が生じにくく、したがって、遠距離場で多すぎる漏音を発生させることはない。高周波数遠距離場音声を低くするために、第2組のデュアル音源では、2つの音源の間の距離を低値に設定することができる。高周波数信号の波長が短いため、デュアル音源間の小さな距離により遠距離場で大きな位相差が生じることを回避し、大きな漏音を回避する。前記第2組のデュアル音源間の距離は、前記第1組のデュアル音源間の距離よりも小さい。
【0310】
本出願の実施例によりもたらされ得る有益な効果は、以下を含むが、これらに制限されない。(1)回転軸ユニットによって、眼鏡フレームと眼鏡ツルを接続し、眼鏡内の接続ワイヤを保護し、接続ワイヤの寿命を延ばす。(2)軟質回路基板によって、スピーカー内の配線方式を簡素化させる。(3)第2の収容スペースにシーラントが充填されることにより、その内部に設けられたリードが固定され、リードの振動による音声品質への影響が低減し、スピーカーの音声品質が向上し、また、第2の収容スペース内に充填されたシーラントは、リード間の溶接点を保護することができ、シール状態とされた第2の収容スペースは、防水・防塵の効果を奏しうる。(4)剛性支持板は、防水・音透過作用を有する防水膜ユニットを第1の音導入孔に押し当てて覆い、ヘッドホンコアハウジングの内面に密着させ、それにより、ヘッドホンコアハウジング外部の液体が第1の音導入孔を介してヘッドホンコアハウジング内部に侵入することを回避し、マイクロフォンの防水性能を向上させる。(5)マイクロフォンユニットによる主音源の音声取得効果を向上させる。なお、実施例によっては、達成する有益な効果は異なり、さまざまな実施例では、達成する有益な効果は、以上の任意の1種又は複数種の組み合わせであってもよいし、取得しうる他の任意の有益な効果であってもよい。
【0311】
以上は基本的な概念を説明したが、当業者であれば、上記発明の開示は例示に過ぎず、本出願を限定するものではないことは言うまでもない。ここでは明確に説明していないが、当業者は、本出願についてさまざまな変更、改良や修正を行うことができる。本出願では、このような変更、改良や修正は、示唆されているので、本出願で例示される実施例の趣旨や範囲に属する。
前記回転軸ユニットは第1の回転軸を含み、前記第1の回転軸の両端のそれぞれに前記眼鏡フレームと前記眼鏡ツルが接続され、前記回転軸配線チャンネルは前記第1の回転軸の軸方向に沿って設けられ、前記第1の回転軸の少なくとも1つの端面に設けられた配線口を介して外部に連通し、前記接続ワイヤは前記配線口を介して前記眼鏡フレーム又は前記眼鏡ツルまで延在している、ことを特徴とする請求項1に記載の眼鏡。
前記回転軸配線チャンネルは、それぞれ前記第1の回転軸の両端面に設けられた第1の配線口と第2の配線口を介して外部に連通し、前記接続ワイヤは前記第1の配線口と第2の配線口を介して前記眼鏡フレーム及び前記眼鏡ツルのそれぞれまで延在している、ことを特徴とする請求項2に記載の眼鏡。
前記回転軸配線チャンネルは、前記第1の回転軸の端面に設けられた第1の配線口と、前記第1の回転軸の側壁に設けられた第2の配線口とを介して外部に連通し、前記接続ワイヤは前記第1の配線口と第2の配線口を介して、前記眼鏡フレーム及び前記眼鏡ツルのそれぞれまで延在している、ことを特徴とする請求項2に記載の眼鏡。
前記軟質回路基板は、少なくとも本体回路基板と第1の分岐回路基板を含み、前記第1の分岐回路基板は前記本体回路基板に繋がっているとともに、前記本体回路基板から離れて前記本体回路基板の一端に沿って延在しており、
前記補助機能モジュールは、少なくとも第1の補助機能モジュールと第2の補助機能モジュールを含み、前記第1の補助機能モジュールは前記本体回路基板に設けられ、前記第2の補助機能モジュールは前記第1の分岐回路基板に設けられる、ことを特徴とする請求項6に記載の眼鏡。
前記軟質回路基板は第2の分岐回路基板をさらに含み、前記第2の分岐回路基板は前記本体回路基板に繋がっているとともに、前記本体回路基板から離れて前記本体回路基板の他端に沿って延在しながら、前記第1の分岐回路基板と間隔をあけて設けられ、
前記補助機能モジュールは第3の補助機能モジュールをさらに含み、前記第3の補助機能モジュールは前記第2の分岐回路基板に設けられる、ことを特徴とする請求項7に記載の眼鏡。
前記開口にカバーするように、前記ブラケットの前記収容本体を向く側の形状は前記開口の形状と適合し、前記覆設層は前記ブラケットの前記収容本体から離れた外面に被覆される、ことを特徴とする請求項10に記載の眼鏡。
前記ブラケットは挿入部と被覆部を含み、前記被覆部は前記開口に覆設され、前記挿入部は前記被覆部の一側に設けられ、前記キャビティの内側壁に沿って前記キャビティ内に伸び、前記被覆部を前記開口に固定する、ことを特徴とする請求項11に記載の眼鏡。
前記収容本体のキャビティ内には、互いに傾斜している第1の回路基板と第2の回路基板が設けられ、第1の回路基板と第2の回路基板のユニット本体を向く側壁には、それぞれ第1のマイクロフォン素子と第2のマイクロフォン素子が設けられ、
前記収容本体の第1のマイクロフォン素子に対向する側壁には、音声を第1のマイクロフォン素子に導くための第1の導音孔が設けられ、
前記収容本体の第1のマイクロフォン素子に対向する側壁には、音声を第2のマイクロフォン素子に導くための第2の導音孔が設けられる、ことを特徴とする請求項10に記載の眼鏡。
前記ヘッドホンコアハウジングは、メインハウジングとセパレータユニットを含み、前記セパレータユニットは前記メインハウジングの内部に位置し、前記メインハウジングに接続され、前記メインハウジングの内部スペースを第1の収容スペースと第2の収容スペースに仕切り、
前記ヘッドホンコアハウジングには、前記ヘッドホンコアハウジングの外端面に連通している差し込み孔がさらに設けられる、ことを特徴とする請求項5に記載の眼鏡。