(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2021-536185(P2021-536185A)
(43)【公表日】2021年12月23日
(54)【発明の名称】指示シグナリングの伝送、受信方法、装置、ネットワーク側機器及び端末
(51)【国際特許分類】
H04W 52/02 20090101AFI20211126BHJP
H04W 72/04 20090101ALI20211126BHJP
H04L 27/26 20060101ALI20211126BHJP
【FI】
H04W52/02 111
H04W72/04 136
H04L27/26 114
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】60
(21)【出願番号】特願2021-510810(P2021-510810)
(86)(22)【出願日】2019年7月16日
(85)【翻訳文提出日】2021年2月26日
(86)【国際出願番号】CN2019096082
(87)【国際公開番号】WO2020042783
(87)【国際公開日】20200305
(31)【優先権主張番号】201811010219.4
(32)【優先日】2018年8月31日
(33)【優先権主張国】CN
(31)【優先権主張番号】201910023268.X
(32)【優先日】2019年1月10日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】518389015
【氏名又は名称】中国移動通信有限公司研究院
【氏名又は名称原語表記】China Mobile Communication Co., Ltd Research Institute
(71)【出願人】
【識別番号】518301095
【氏名又は名称】中国移動通信集団有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】110001416
【氏名又は名称】特許業務法人 信栄特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】胡 ▲麗▼▲潔▼
(72)【発明者】
【氏名】▲楊▼ 拓
(72)【発明者】
【氏名】侯 雪▲穎▼
(72)【発明者】
【氏名】夏 亮
(72)【発明者】
【氏名】徐 ▲暁▼▲東▼
(72)【発明者】
【氏名】王 ▲啓▼星
【テーマコード(参考)】
5K067
【Fターム(参考)】
5K067AA43
5K067CC22
5K067DD27
5K067EE02
5K067EE10
5K067FF06
(57)【要約】
指示シグナリングの伝送、受信方法、装置、ネットワーク側機器及び端末を提供しており、当該方法は、ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で指示シグナリングを送信することであって、指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、検出情報には、次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、送信することを包含する。
【選択図】
図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク側機器に適用される、指示シグナリングの伝送方法であって、
ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で指示シグナリングを送信することを包含し、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX(Discontinuous Reception)周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの伝送方法。
【請求項2】
ターゲット物理リソースには、
タイムスロットの最初の直交周波数分割多重OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、及び/又は、
下りリンク制御チャネルを伝送する制御チャネルリソース集合の位置するOFDMシンボルが含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる、請求項1に記載の方法。
【請求項4】
前記のターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で指示シグナリングを送信することは、
情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングを符号化し、及び/又は、情報ビットが繰り返されるチャネル符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングを符号化することと、
前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、符号化後の前記指示シグナリングを送信することとを包含する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送する、請求項1に記載の方法。
【請求項6】
ターゲット物理リソースの周波数領域リソースマッピング単位は、
下りリンク制御チャネルのリソース要素グループREG(Resource Element Group)、又は、
N(Nは、1以上の整数)個のリソースブロックRB(Resource Block)である、請求項2又は5に記載の方法。
【請求項7】
ターゲット物理リソースの周波数領域リソース位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定され、
及び/又は、ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定される、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出する旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される、請求項1に記載の方法。
【請求項10】
前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTI(Radio Network Temporary Identifier)の類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む、請求項10に記載の方法。
【請求項12】
検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含み、
ここで、検出すべきサーチスペース集合のグループには、少なくとも2つの検出すべきサーチスペース集合が含まれる、請求項10に記載の方法。
【請求項13】
検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含み、
ここで、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループには、検出すべきサーチスペースの候補の少なくとも2つの集約レベルが含まれる、請求項10に記載の方法。
【請求項14】
前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである、請求項1に記載の方法。
【請求項15】
前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する、請求項14に記載の方法。
【請求項16】
端末に適用される、指示シグナリングの受信方法であって、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された指示シグナリングを受信することを包含し、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの受信方法。
【請求項17】
ターゲット物理リソースには、
タイムスロットの最初の直交周波数分割多重OFDMシンボル、及び/又は、
下りリンク制御チャネルを伝送する制御チャネルリソース集合の位置するOFDMシンボルが含まれる、請求項16に記載の方法。
【請求項18】
ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる、請求項16に記載の方法。
【請求項19】
前記のネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された指示シグナリングを受信することは、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された符号化後の指示シグナリングを受信することを含み、
前記ネットワーク側機器によって、情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングが符号化され、及び/又は、情報ビットが繰り返される符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングが符号化される、請求項16に記載の方法。
【請求項20】
前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送する、請求項16に記載の方法。
【請求項21】
ターゲット物理リソースの周波数領域リソースマッピング単位は、
下りリンク制御チャネルのリソース要素グループREG、又は、
N(Nは、1以上の整数)個のリソースブロックRBである、請求項17又は20に記載の方法。
【請求項22】
ターゲット物理リソースの周波数領域リソース位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定され、
及び/又は、ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定される、請求項16に記載の方法。
【請求項23】
前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出する旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む、請求項16に記載の方法。
【請求項24】
前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される、請求項16に記載の方法。
【請求項25】
前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTIの類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する、請求項16に記載の方法。
【請求項26】
検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む、請求項25に記載の方法。
【請求項27】
検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含み、
ここで、検出すべきサーチスペース集合のグループには、少なくとも2つの検出すべきサーチスペース集合が含まれる、請求項25に記載の方法。
【請求項28】
検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含み、
ここで、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループには、検出すべきサーチスペースの候補の少なくとも2つの集約レベルが含まれる、請求項25に記載の方法。
【請求項29】
前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである、請求項16に記載の方法。
【請求項30】
前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する、請求項29に記載の方法。
【請求項31】
ネットワーク側機器に適用される、指示シグナリングの伝送装置であって、
ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で指示シグナリングを送信するための送信モジュールを含み、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの伝送装置。
【請求項32】
プロセッサ及びトランシーバを含むネットワーク側機器であって、前記プロセッサは、
ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で指示シグナリングを送信する手順を前記トランシーバに実行させるように制御するためのものであり、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX(Discontinuous Reception)周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、ネットワーク側機器。
【請求項33】
ターゲット物理リソースには、
タイムスロットの最初の直交周波数分割多重OFDMシンボル、及び/又は、
下りリンク制御チャネルを伝送する制御チャネルリソース集合の位置するOFDMシンボルが含まれる、請求項32に記載のネットワーク側機器。
【請求項34】
ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる、請求項32に記載のネットワーク側機器。
【請求項35】
前記プロセッサは、
情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングを符号化し、及び/又は、情報ビットが繰り返されるチャネル符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングを符号化するために更に用いられ、
前記トランシーバは、
前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、符号化後の前記指示シグナリングを送信するために更に用いられる、請求項32に記載のネットワーク側機器。
【請求項36】
前記プロセッサは、
前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送するために更に用いられる、請求項32に記載のネットワーク側機器。
【請求項37】
ターゲット物理リソースの周波数領域リソースマッピング単位は、
下りリンク制御チャネルのリソース要素グループREG、又は、
N(Nは、1以上の整数)個のリソースブロックRBである、請求項33又は36に記載のネットワーク側機器。
【請求項38】
ターゲット物理リソースの周波数領域リソース位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定され、
及び/又は、ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定される、請求項32に記載のネットワーク側機器。
【請求項39】
前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出する旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む、請求項32に記載のネットワーク側機器。
【請求項40】
前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される、請求項32に記載のネットワーク側機器。
【請求項41】
前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTIの類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する、請求項32に記載のネットワーク側機器。
【請求項42】
検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む、請求項41に記載のネットワーク側機器。
【請求項43】
検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含み、
ここで、検出すべきサーチスペース集合のグループには、少なくとも2つの検出すべきサーチスペース集合が含まれる、請求項41に記載のネットワーク側機器。
【請求項44】
検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含み、
ここで、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループには、検出すべきサーチスペースの候補の少なくとも2つの集約レベルが含まれる、請求項41に記載のネットワーク側機器。
【請求項45】
前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである、請求項32に記載のネットワーク側機器。
【請求項46】
前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する、請求項45に記載のネットワーク側機器。
【請求項47】
端末に適用される、指示シグナリングの受信装置であって、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された指示シグナリングを受信するための受信モジュールを含み、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの受信装置。
【請求項48】
プロセッサ及びトランシーバを含む端末であって、前記プロセッサは、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された指示シグナリングを受信する手順を前記トランシーバに実行させるように制御するためのものであり、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、端末。
【請求項49】
ターゲット物理リソースには、
タイムスロットの最初の直交周波数分割多重OFDMシンボル、及び/又は、
下りリンク制御チャネルを伝送する制御チャネルリソース集合の位置するOFDMシンボルが含まれる、請求項48に記載の端末。
【請求項50】
ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる、請求項48に記載の端末。
【請求項51】
前記トランシーバは、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された符号化後の指示シグナリングを受信するために更に用いられ、
前記ネットワーク側機器によって、情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングが符号化され、及び/又は、情報ビットが繰り返される符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングが符号化される、請求項48に記載の端末。
【請求項52】
前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送する、請求項48に記載の端末。
【請求項53】
ターゲット物理リソースの周波数領域リソースマッピング単位は、
下りリンク制御チャネルのリソース要素グループREG、又は、
N(Nは、1以上の整数)個のリソースブロックRBである、請求項49又は52に記載の端末。
【請求項54】
ターゲット物理リソースの周波数領域リソース位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定され、
及び/又は、ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定される、請求項48に記載の端末。
【請求項55】
前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出する旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む、請求項48に記載の端末。
【請求項56】
前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される、請求項48に記載の端末。
【請求項57】
前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTIの類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する、請求項48に記載の端末。
【請求項58】
検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む、請求項57に記載の端末。
【請求項59】
検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含み、
ここで、検出すべきサーチスペース集合のグループには、少なくとも2つの検出すべきサーチスペース集合が含まれる、請求項57に記載の端末。
【請求項60】
検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含み、
ここで、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループには、検出すべきサーチスペースの候補の少なくとも2つの集約レベルが含まれる、請求項57に記載の端末。
【請求項61】
前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである、請求項48に記載の端末。
【請求項62】
前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する、請求項61に記載の端末。
【請求項63】
コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体であって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項1〜15の何れか一項に記載の指示シグナリングの伝送方法が実現されるか、或いは、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、請求項16〜30の何れか一項に記載の指示シグナリングの受信方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
関連出願の相互参照
本願は、2018年8月31日に中国で出願された中国特許出願第201811010219.4号の優先権、及び2019年1月10日に中国で出願された中国特許出願第201910023268.X号の優先権を主張し、その内容の全ては、援用により本願に組み込まれる。
本開示は、通信の技術分野に関し、特に、指示シグナリングの伝送、受信方法、装置、ネットワーク側機器及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
5Gシステムにおいて、端末は、より広い帯域幅を検出する必要があり、速度がより高いため、端末の消費電力は、長期進化LTE(Long Term Evolution)よりも大きくなる一方、新しいラジオNR(New Radio)でサポートされる機能の増加に伴い、端末UE(User Equipment)は、異なる時刻で、異なるサービスをサポートする必要があり得るため、端末の使用頻度が高くなり、消費電力も更に増加してしまう。
【0003】
端末のエネルギー消費は、主に以下の2つに集中している。
【0004】
ページング:端末は、各ページング機会PO(paging occasion)でウェイクアップして物理下りリンク制御チャネルPDCCH(Physical Downlink Control Channel)を傍受する必要があるが、必ずしも基地局によって当該端末用にページングメッセージが設定されているとは限らないため、端末は、PDCCH検出の段階において大量のエネルギーを消費してしまう。
【0005】
グラントフリーPDCCH(PDCCH without grant):無線リソース制御RRC(Radio Resource Control)接続状態では、端末は、PDCCHをブラインド検出するが、当該端末のスケジューリング情報がないことに起因して、大量のエネルギーを消費してしまう。
【0006】
関連技術におけるいくつかの省エネルギー案には、主に以下のものが含まれる。
【0007】
一、アイドル状態(idle state)での省エネルギー
セルラーモノのインターネットの分野では、端末の省エネルギー技術が既に検討されており、例えば、アイドル状態では、省エネルギーのためにウェイクアップ信号WUS(wake up signal)を導入し、WUSによって、端末に、次のページング機会PO(paging occasion)を検出する必要があるかどうかを指示する。端末は、WUSを検出した場合、引き続きページングPDCCHを検出し、端末がWUSを検出しなかった場合、端末は、次のページング機会PO(paging occasion)を検出しない。
【0008】
WUS信号には、長さが131とされるZC(Zadoff−chu)シーケンスが採用され、セル識別子(セルID)が付帯されており、
図1に示すように、上位層によってWUSの最大時間領域持続期間が設定されるとともに、WUSと、ページングメッセージをスケジューリングするPDCCHとの間の間隔(gap)が設定される。NB(Narrow Band)が狭帯域システムであるため、WUSは、周波数領域において、NBの全帯域幅を占用し、時間領域において、1サブフレームを占用し、即ち1msとなる。
【0009】
二、接続状態(connected state)での省エネルギー
LTEでは、RRC接続状態にあるDRX(Connected Discontinuous Reception、C−DRX)を設定することで、省エネルギーとレイテンシ性能のバランスを図っており、異なる端末については、異なるサービス類型及びサービス到着モデルがあり得るため、異なる端末用に異なるパラメータを設定することにより、異なるユーザの需要に適合している。
【0010】
しかし、C−DRXによる調整は、半静的調整であり、比較的に遅い一方で、C−DRXモードにおいても、端末によるPDCCH検出の消費電力の比率は、相当高くなっている。
【0011】
制御チャネル検出は、例えば異なる制御チャネル検出周期や、異なる制御チャネル検出候補個数等、異なるパラメータ設定をサポートしており、パラメータ調整は可能であるが、何れも上位層シグナリングによって調整されるため、調整周期は比較的に長くなる。
【0012】
NRに一部の省エネルギーメカニズムが導入されたとしても、各端末メーカは、依然として、接続状態での消費電力によって端末の消費電力の大部分が占められると認識している。接続状態での消費電力について、主な消費は、PDCCHのスケジューリング情報を取得するためにPDCCH検出時刻で端末が全てのPDCCH候補をブラインド検出しなければならないところにあり、殆どの場合、端末は、ブラインド検出を行ったが、現在、実際に有効な上りリンク又は下りリンクスケジューリング情報がなく、即ち、基地局から制御チャネルが実際に送信されなかったり、基地局からPDCCH検出の多くの可能性のうち僅か一部だけが送信され、それに、何の事前情報がないままで中断されるため、端末は、ブラインド検出中に多くの電力を消費してしまう。
【0013】
NBにおけるWUS設計は、主に、アイドル状態でユーザが無効なPDCCHを検出してしまうことによるエネルギー消費問題を解決するためのものである。NRの場合、物理レイヤの省エネルギー技術は、接続状態での省エネルギー技術に重点を置いている。
【0014】
まず、WUSによってシステム全帯域幅及び1サブフレーム全体が占用されるという設計は、適用できなくなっており、NRのシステム帯域幅は、数百兆にも及び、全帯域幅を占用すると、オーバーヘッドは、明らかに高すぎる。接続状態について、制御チャネルのスケジューリング頻度は、タイムスロットレベルであるが、アイドル状態について、ページング周期は、数十、数百ミリ秒レベルである。仮に制御チャネルのスケジューリングのたびに、1つのタイムスロットレベル(LTEの時間領域スケジューリング単位は、サブフレームであり、15KHzのサブキャリア間隔を持つ14個の直交周波数分割多重OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボルを含み、NRの時間領域スケジューリング単位は、タイムスロット又はミニタイムスロットであり、1つのタイムスロットは、サブキャリア間隔の大きさを問わず、14個のOFDMシンボルを含む)のウェイクアップ信号を増加した場合でも、そのオーバーヘッドは、耐えられるものではない。
【0015】
そして、NRの接続状態での制御チャネル検出の複雑さは、例えば検出の頻度、検出される制御チャネル候補個数、検出される帯域幅といった様々な要因によるものである。狭帯域モノのインターネットNB−IOT(Narrow Band Internet of Things)システムにおけるWUS設計では、ページングチャネルのPDCCHを検出する必要があるかどうかを指示するだけで済む。
【0016】
また、DRXを設定した接続状態での省エネルギーについては、パラメータ設定が上位層によって設定されるため、パラメータ調整が柔軟ではなく、省エネルギー効果を迅速に端末のサービス類型に適応させることができない。従って、最適化設計を行う必要がある。
【0017】
以上を纏めると、NBにおけるWUS設計は、NRの接続状態での省エネルギー設計需要を満たすことができない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0018】
本開示の目的は、関連技術におけるウェイクアップ信号の設定がNRの接続状態での省エネルギー設計需要を満たすことができないという問題を解決するための指示シグナリングの伝送、受信方法、装置、ネットワーク側機器及び端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0019】
上記問題を解決するために、本開示の実施例は、ネットワーク側機器に適用される、指示シグナリングの伝送方法であって、
ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で指示シグナリングを送信することを包含し、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX(Discontinuous Reception)周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの伝送方法を提供している。
【0020】
上記伝送方法において、ターゲット物理リソースには、
タイムスロットの最初の直交周波数分割多重OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)シンボル、及び/又は、
下りリンク制御チャネルを伝送する制御チャネルリソース集合の位置するOFDMシンボルが含まれる。
【0021】
上記伝送方法において、ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる。
【0022】
上記伝送方法において、前記のターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で指示シグナリングを送信することは、
情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングを符号化し、及び/又は、情報ビットが繰り返されるチャネル符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングを符号化することと、
前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、符号化後の前記指示シグナリングを送信することとを包含する。
【0023】
上記伝送方法において、前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送する。
【0024】
上記伝送方法において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソースマッピング単位は、
下りリンク制御チャネルのリソース要素グループREG(Resource Element Group)、又は、
N(Nは、1以上の整数)個のリソースブロックRB(Resource Block)である。
【0025】
上記伝送方法において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソース位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定され、
及び/又は、ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定される。
【0026】
上記伝送方法において前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出する旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む。
【0027】
上記伝送方法において、前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される。
【0028】
上記伝送方法において、前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTI(Radio Network Temporary Identifier)の類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する。
【0029】
上記伝送方法において、検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む。
【0030】
上記伝送方法において、検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含み、
ここで、検出すべきサーチスペース集合のグループには、少なくとも2つの検出すべきサーチスペース集合が含まれる。
【0031】
上記伝送方法において、検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループには、検出すべきサーチスペースの候補の少なくとも2つの集約レベルが含まれる。
【0032】
上記伝送方法において、前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである。
【0033】
上記伝送方法において、前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する。
【0034】
本開示の実施例は、端末に適用される、指示シグナリングの受信方法であって、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された指示シグナリングを受信することを包含し、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの受信方法を更に提供している。
【0035】
上記受信方法において、ターゲット物理リソースには、
タイムスロットの最初の直交周波数分割多重OFDMシンボル、及び/又は、
下りリンク制御チャネルを伝送する制御チャネルリソース集合の位置するOFDMシンボルが含まれる。
【0036】
上記受信方法において、ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる。
【0037】
上記受信方法において、前記のネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された指示シグナリングを受信することは、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された符号化後の指示シグナリングを受信することを含み、
前記ネットワーク側機器によって、情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングが符号化され、及び/又は、情報ビットが繰り返される符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングが符号化される。
【0038】
上記受信方法において、前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送する。
【0039】
上記受信方法において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソースマッピング単位は、
下りリンク制御チャネルのリソース要素グループREG、又は、
N(Nは、1以上の整数)個のリソースブロックRBである。
【0040】
上記受信方法において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソース位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定され、
及び/又は、ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定される。
【0041】
上記受信方法において、前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出する旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む。
【0042】
上記受信方法において、前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される。
【0043】
上記受信方法において、前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTIの類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する。
【0044】
上記受信方法において、検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む。
【0045】
上記受信方法において、検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含み、
そのうち、検出すべきサーチスペース集合のグループには、少なくとも2つの検出すべきサーチスペース集合が含まれる。
【0046】
上記受信方法において、検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含み、
ここで、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループには、検出すべきサーチスペースの候補の少なくとも2つの集約レベルが含まれる。
【0047】
上記受信方法において、前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである。
【0048】
上記受信方法において、前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する。
【0049】
本開示の実施例は、ネットワーク側機器に適用される、指示シグナリングの伝送装置であって、
ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で指示シグナリングを送信するための送信モジュールを含み、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの伝送装置を更に提供している。
【0050】
本開示の実施例は、プロセッサ及びトランシーバを含むネットワーク側機器であって、前記プロセッサは、
ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で指示シグナリングを送信する手順を前記トランシーバに実行させるように制御するためのものであり、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX(Discontinuous Reception)周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、ネットワーク側機器を更に提供している。
【0051】
上記ネットワーク側機器において、ターゲット物理リソースには、
タイムスロットの最初の直交周波数分割多重OFDMシンボル、及び/又は、
下りリンク制御チャネルを伝送する制御チャネルリソース集合の位置するOFDMシンボルが含まれる。
【0052】
上記ネットワーク側機器において、ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる。
【0053】
上記ネットワーク側機器において、前記プロセッサは、
情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングを符号化し、及び/又は、情報ビットが繰り返されるチャネル符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングを符号化するために更に用いられ、
前記トランシーバは、
前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、符号化後の前記指示シグナリングを送信するために更に用いられる。
【0054】
上記ネットワーク側機器において、前記プロセッサは、
前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送するために更に用いられる。
【0055】
上記ネットワーク側機器において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソースマッピング単位は、
下りリンク制御チャネルのリソース要素グループREG、又は、
N(Nは、1以上の整数)個のリソースブロックRBである。
【0056】
上記ネットワーク側機器において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソース位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定され、
及び/又は、ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定される。
【0057】
上記ネットワーク側機器において、前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出する旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む。
【0058】
上記ネットワーク側機器において、前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される。
【0059】
上記ネットワーク側機器において、前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTIの類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する。
【0060】
上記ネットワーク側機器において、検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む。
【0061】
上記ネットワーク側機器において、検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含み、
ここで、検出すべきサーチスペース集合のグループには、少なくとも2つの検出すべきサーチスペース集合が含まれる。
【0062】
上記ネットワーク側機器において、検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含み、
ここで、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループには、検出すべきサーチスペースの候補の少なくとも2つの集約レベルが含まれる。
【0063】
上記ネットワーク側機器において、前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである。
【0064】
上記ネットワーク側機器において、前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する。
【0065】
本開示の実施例は、端末に適用される、指示シグナリングの受信装置であって、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された指示シグナリングを受信するための受信モジュールを含み、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの受信装置を更に提供している。
【0066】
本開示の実施例は、プロセッサ及びトランシーバを含む端末であって、前記プロセッサは、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された指示シグナリングを受信する手順を前記トランシーバに実行させるように制御するためのものであり、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、端末を更に提供している。
【0067】
上記端末において、ターゲット物理リソースには、
タイムスロットの最初の直交周波数分割多重OFDMシンボル、及び/又は、
下りリンク制御チャネルを伝送する制御チャネルリソース集合の位置するOFDMシンボルが含まれる。
【0068】
上記端末において、ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる。
【0069】
上記端末において、前記トランシーバは、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された符号化後の指示シグナリングを受信するために更に用いられ、
前記ネットワーク側機器によって、情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングが符号化され、及び/又は、情報ビットが繰り返される符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングが符号化される。
【0070】
上記端末において、前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送する。
【0071】
上記端末において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソースマッピング単位は、
下りリンク制御チャネルのリソース要素グループREG、又は、
N(Nは、1以上の整数)個のリソースブロックRBである。
【0072】
上記端末において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソース位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定され、
及び/又は、ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定される。
【0073】
上記端末において、前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出する旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む。
【0074】
上記端末において、前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される。
【0075】
上記端末において、前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTIの類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する。
【0076】
上記端末において、検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む。
【0077】
上記端末において、検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含み、
そのうち、検出すべきサーチスペース集合のグループには、少なくとも2つの検出すべきサーチスペース集合が含まれる。
【0078】
上記端末において、検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含み、
ここで、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループには、検出すべきサーチスペースの候補の少なくとも2つの集約レベルが含まれる。
【0079】
上記端末において、前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである。
【0080】
上記端末において、前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する。
【0081】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ記憶媒体であって、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記に記載の指示シグナリングの伝送方法が実現されるか、或いは、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記に記載の指示シグナリングの受信方法が実現される、コンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供している。
【発明の効果】
【0082】
本開示の上記技術案は、少なくとも以下の有益な効果を有する。
本開示の実施例に係わる指示シグナリングの伝送、受信方法、装置、ネットワーク側機器及び端末では、ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で端末の検出情報を動的に指示することによって、端末がその対応する検出情報に従って下りリンク制御チャネルの検出を行うようにし、省エネルギーの目的を達成している。
【図面の簡単な説明】
【0083】
【
図1】関連技術におけるウェイクアップ信号WUSの原理を示す模式図である。
【
図2】本開示の実施例による指示シグナリングの伝送方法のステップを示す模式図である。
【
図3】本開示の実施例による指示シグナリングの時間周波数領域位置を示す模式図その一である。
【
図4】本開示の実施例による指示シグナリングの時間周波数領域位置を示す模式図その二である。
【
図5】本開示の実施例による指示シグナリングの受信方法のステップを示す模式図である。
【
図6】本開示の実施例による指示シグナリングの伝送装置の構造を示す模式図である。
【
図7】本開示の実施例によるネットワーク側機器の構造を示す模式図である。
【
図8】本開示の実施例による指示シグナリングの受信装置の構造を示す模式図である。
【
図9】本開示の実施例による端末の構造を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0084】
本開示の解決しようとする課題、技術案及び利点をより明確にするために、以下、図面及び具体的な実施例を通じて詳しく説明する。
【0085】
図2に示すように、本開示の実施例は、ネットワーク側機器に適用される、指示シグナリングの伝送方法であって、
ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で指示シグナリングを送信するステップ21を包含し、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX(Discontinuous Reception)周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの伝送方法を提供している。
【0086】
本開示の上記実施例において、指示シグナリングによって、少なくとも1つの端末の検出情報(又は、検出パラメータと呼ばれる)を指示し、当該指示情報は、ターゲット物理リソースによって搬送されてもよいし、ターゲット下りリンク制御チャネルによって搬送されてもよく、端末は、指示シグナリングの指示に基づいて制御チャネル検出を行い、不要な検出が減少される。
【0087】
一実施例として、ターゲット物理リソースによって指示シグナリングが搬送される場合、当該指示シグナリングには、例えば情報ビットと符号化ビットとが直接のマッピング関係を持つ符号化方式(例えばテーブルによってそのマッピング関係がリストアップされる)といった簡単な符号化が用いられ、制御チャネルのようにPolar符号化を行う必要がなく、別の一例として、情報ビットが繰り返される符号化方式や、符号レートの低い他の符号化方式が用いられる。
【0088】
即ち、上記ステップ21は、
情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングを符号化し、及び/又は、情報ビットが繰り返される符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングを符号化することと、
前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、符号化後の前記指示シグナリングを送信することとを包含する。
【0089】
さらには、ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、
タイムスロットの最初の直交周波数分割多重OFDMシンボル(即ち、ターゲット物理リソースは、タイムスロットの1個目のOFDMシンボルにマッピングされる)、及び/又は、
下りリンク制御チャネルを伝送する制御チャネルリソース集合CORESET(Control Resource Set)の位置するOFDMシンボル(即ち、ターゲット物理リソースは、下りリンク制御チャネルを伝送するCORESETの位置するOFDMシンボルにマッピングされる)を含む。
【0090】
なお、CORESETは、その時間領域での持続シンボル個数が最大3個のOFDMシンボルであり、時間領域での開始位置がサーチスペース設定によって特定される。
【0091】
更になお、ターゲット物理リソースは、下りリンク制御チャネルを伝送するCORESETの位置する全てのOFDMシンボルにマッピングされてもよいし、下りリンク制御チャネルを伝送するCORESETの位置する一部のOFDMシンボルにマッピングされてもよい。
【0092】
具体的に、本開示の上記実施例において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソースマッピング単位は、
下りリンク制御チャネルのリソース要素グループREG(Resource Element Group)、又は、
N(Nは、1以上の整数)個のリソースブロックRBである。選択的に、N=6である。上位層は、リソースの粒度を6RBにして、当該ターゲット物理リソースが割り当てられる周波数領域位置を複数のビットによって指示する。マッピングユニットとして6RBを用いる利点は、制御チャネルリソース集合CORESET(control resource set)のリソース割当と互換性を持てることにある。その理由として、CORESETの周波数領域リソース割当は、6PRBを1グループとするリソースグループがCORESETに割り当てられるかどうかをビットマップ(bitmap)の形式で指示するからである。
【0093】
図3に示すように、ターゲット物理リソースは、タイムスロットの最初のシンボルにマッピングされて、6RBを周波数領域リソースマッピングユニットとしている。
図4に示すように、ターゲット物理リソースは、下りリンク制御チャネルを伝送するCORESETの位置するOFDMシンボルにマッピングされて、6RBを周波数領域リソースマッピングユニットとしている。
【0094】
なお、上記ターゲット物理リソースの周波数領域リソース位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定され、及び/又は、上記ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定される。
【0095】
別の一実施例として、ターゲット下りリンク制御チャネルによって指示シグナリングが搬送される場合、当該ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる。
【0096】
共通制御チャネルの検出候補が少なく、且つ候補のサーチスペースでの位置が決まっているため、それ自体の検出複雑さが低い。
【0097】
さらには、本開示の上記実施例において、前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送する。即ち、前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上にシーケンスが搬送され、シーケンスによって、その指示シグナリングが識別される。異なる端末の指示シグナリングについては、異なる直交符号で区別し、同じ伝送リソース上で伝送することが可能である。
【0098】
なお、本開示の上記実施例による指示シグナリングには、第一指示情報、第二指示情報、第三指示情報及び第四指示情報のうち、少なくとも1つが含まれる。
【0099】
第一態様として、前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX(Discontinuous Reception)周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネル(例えばPDCCH)を検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨、即ち、端末は、当該情報を検出したら、drx−onDurationTimerをスタートさせる必要があり、当該情報を検出しなかったら、drx−onDurationTimerをスタートさせる必要がない旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネル(例えば、PDCCH)を検出する旨、即ち、端末は、当該情報を検出したら、PDCCHを検出する必要があり、当該情報を検出しなかったら、PDCCHを検出する必要がない旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む。
【0100】
簡単に言えば、第一指示情報は、その後のもともとdrx−onDurationTimerがスタートされるべき時期に、PDCCHを検出するかどうか、又はdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかを指示するためのものである。平たく言えば、第一指示情報は、on duration段階で、端末がウェイクアップされる必要があるかどうかを指示するためのものであり、例えば、指示シグナリングのある状態は、その後のon duration段階で、端末がウェイクアップしてPDCCHを受信する必要がないことを表し、即ち、今回のon duration段階にPDCCHスケジューリングがないので、端末は、非アクティブ(inactivity)状態を維持し続けて、省エネルギーの効果を達成することができる。
【0101】
例えば、drx−ShortCycleを使用する場合、第一制約関係は、[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx−ShortCycle)=(drx−StartOffset)modulo(drx−ShortCycle)を満たすことであり、
drx−LongCycleを使用する場合、第二制約関係は、[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx−LongCycle)=drx−StartOffsetを満たすことであり、
上記第一制約関係又は第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、drx−SlotOffsetによって指示された時間をオフセットした時間位置にて、drx−onDurationTimerがスタートされる。
【0102】
当該第一指示情報によれば、次のもともとdrx−onDurationTimerがスタートされるべき時間にて、drx−onDurationTimerをスタートさせるかどうか、又は、次のアクティブ期間内でPDCCHを検出するかどうかを指示することができる。
【0103】
上記アクティブ期間は、38.321で宣言されたアクティブ期間を含み、具体的に、
DRXを設定した場合、アクティブ期間には、
drx−onDurationTimer又はdrx−InactivityTimer又はdrx−RetransmissionTimerDL又はdrx−RetransmissionTimerUL又はra−ContentionResolutionTimerの作動期間、又は、
PUCCH上で1つの上りリンクスケジューリング要求SR(Scheduling Request)を送信したが、応答をまだ受信していない(pending段階にある)期間、又は、
1つのランダムアクセス応答を受信できているが、当該MACエンティティに対応するセル無線ネットワーク一時識別子C−RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier)のPDCCHによる新データの伝送指示をまだ受け取っていない期間であって、このランダムアクセス応答に対応するランダムアクセスシーケンスは、メディアアクセス制御MAC(Medium Access Control)エンティティによって競合ベースのランダムアクセスシーケンスから選択したものではない、期間が含まれる。
【0104】
第二態様として、前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される。
【0105】
簡単に言えば、DRXパラメータ設定については、以下の2つの指示方式が含まれる。
1つ目は、上位層シグナリングを介して、DRXパラメータ設定を複数セット設定し、各セットのパラメータ設定は、その一部のパラメータが他の設定と異なる。当該第二指示情報は、そのうちの1セットの設定が今回のウェイクアップ段階に適用される設定であることを指示し、こうして、DRXパラメータ設定を動的に調整するという目的が実現される。
2つ目は、上位層シグナリングによって、DRXパラメータ設定を1セット設定し、当該シグナリングは、1つのスケーリング(scaling)ファクタを指示し、それによってDRXパラメータ設定におけるタイマ値又はタイムスロット周期オフセット値をスケーリングして、現在のon durationウェイクアップ段階に適用されるDRXパラメータ設定が得られる。
【0106】
例えばスケーリングファクタは、1/8、1/4、1/2、1、2、4、8等の数値であり、DRXパラメータ設定におけるタイマのカウントについては、スケーリングファクタと、上位層によって設定されたタイマ値とを乗算し、得られた結果とタイマの値範囲内の選択可能値とを比較して、最大のタイマ値、又は、乗算結果よりも小さい最大の選択可能値、又は、乗算結果よりも大きい最小の選択可能値を、更新されたタイマ値として見出す。
【0107】
long DRX cycle及びshort DRX cycleのスケーリングについては、long DRX cycleの周期及びオフセット値が同時に定義されたものであるため、周期及びオフセット値をスケーリングした後に上記と類似の丸め操作を実行してもよい。Short DRX cycleの値は、上位層設定におけるlong DRX cycleとの比率関係k値に基づくものであってもよく、例えばlong DRXの周期は、short DRX cycleのk倍である。すると、スケーリング後のlong DRX cycle値をそのままk値で除算して、short DRX cycleの値が得られ、kは、事前定義された数値である。
【0108】
なお、1セットの前記DRXパラメータ設定には、drx−onDurationTimer、不連続受信−静止タイマdrx−InactivityTimer、下りリンク不連続受信−ハイブリッド自動再送要求−往復時間タイマdrx−HARQ−RTT−TimerDL、上りリンク不連続受信−ハイブリッド自動再送要求−往復時間タイマdrx−HARQ−RTT−TimerUL、下りリンク不連続受信−再送タイマdrx−RetransmissionTimerDL、上りリンク不連続受信−再送タイマdrx−RetransmissionTimerUL、不連続受信−長周期開始オフセットdrx−LongCycleStartOffset、短周期不連続受信shortDRX、及び不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetのうち、少なくとも1つが含まれる。
【0109】
第三態様として、前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTI(Radio Network Temporary Identifier)の類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する。
【0110】
そのうち、検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む。
【0111】
下りリンク制御チャネルの検出複雑さは、端末が同時にブラインド検出する必要のある制御チャネル設定が多いこと、例えばサーチスペース類型が多いこと、制御チャネルフォーマットが多いこと、候補が多いこと等に起因している。
【0112】
従って、第三指示情報により、これらのサーチスペース類型、下りリンク制御情報DCI(Downlink Control Information)フォーマット、候補、ひいては、サーチスペース集合(search space set)、スクランブルされたRNTIの類型を組み合わせて、対応する値を端末に指示することで、端末は、シグナリング指示に従って、不要な検出を省き、一部の制御候補のブラインド検出のみを行うため、端末の検出複雑さが低減される。
【0113】
第三指示情報の設計は、一部又は全ての上記情報の異なる値を集めることで行われる。ここで接続状態でのユーザの制御チャネル検出を例とすると、接続状態での端末の場合、システム情報は、固定の機会でしか読み取れず、しかも、システムメッセージの変更は、ページングメッセージによって指示されるため、共通サーチスペースについては、システムメッセージの検出をひとまず考えない。その一方、ページングメッセージの制御チャネル検出(P−RNTI(Paging−RNTI)によってスクランブルされた制御情報を伝送する)、ランダムアクセス応答RAR(random access response)(RA−RNTI又はTC−RNTIによってスクランブルされた制御情報を伝送する)、及び、他のタイムスロットフォーマット指示SFI(slot format indicator)、電力制御命令、伝送中断指示(interrupted transmission indicator)等のためのtype3共通制御情報の検出を考えることが可能である。
【0114】
サーチスペースの類型は、共通サーチスペース、端末専用のサーチスペース、及び、どちらも検出する必要のある共通サーチスペースと端末専用サーチスペースとの両方、に分けることが可能である。
【0115】
下りリンク制御情報のフォーマットは、即ちDCI formatは、共通サーチスペースに含まれるDCI format 0_0、1_0、2_0、2_1、2_2、2_3に分けることが可能である。端末専用のサーチスペースとしては、DCI format0_1、1_1、0_0、1_0がある。
【0116】
これらのformatは、更にformatのDCI長さに従ってグループ化可能であり、同じグループのものに1つの状態指示が与えられる。例えば共通サーチスペースのDCI format 0_0、1_0、2_2、2_3は、DCI長さ同じであるため、同一状態として合成可能であり、このとき、当該状態が指示される場合、サーチスペースの設定により、もしこれらのフォーマットのサーチスペースの検出位置、即ち傍受機会が、同じタイムスロットで発生すれば、UEは、複数種類のDCI formatを同時にブラインド検出する必要があり得る。
【0117】
1つの選択的な実施例として、検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループには、検出すべきサーチスペースの候補の少なくとも2つの集約レベルが含まれる。
【0118】
例えば、サーチスペースの候補は、サーチスペース設定の候補の1/4、1/2、1等の比率に分けることが可能であり、即ち、検出の際、先頭の1/4の候補、1/2の候補、全ての候補を検出する必要があり、さらには、0比率を含んでもよく、つまり、検出しないことである。比率の値については、他の設定も可能であるが、最終的な候補個数が整数値になることを保証するために、切り上げ又は切り捨てを行ってもよい。その一方、サーチスペース候補のうち、一部の集約レベルの候補のみを検出する必要があることを通知してもよく、例えば、集約レベルを分類して、隣接する2つの集約レベルを{1,2}、{2,4}、{4,8}、{8,16}のように1グループとし、指示シグナリングによって第1グループの検出が指示されると、現在、集約レベル1、2のみを検出する必要があることを意味する。また、ブラインド検出の集約レベルを直接指示してもよい。
【0119】
search space setも考慮した場合、全てのsetの1/4、1/2、1等の比率であってもよく、又は、設定されたsearch space setをIDに従って異なるグループに分け、例えばグループ1がsearch space ID 0〜1に対応し、グループ2がID 2〜3に対応し、グループ3がID 4〜5に対応し、・・・、グループ5がID 8〜9に対応するようにしてもよい。設定されるグループの数及び対応するIDの状況は、上位層によって設定されてもよい。
【0120】
1つの選択的な実施例として、検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含み、そのうち、検出すべきサーチスペース集合のグループには、少なくとも2つの検出すべきサーチスペース集合が含まれる。
【0121】
選択的に、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックスは、検出すべきサーチスペース集合のグループのグループIDであり、検出すべきサーチスペース集合のインデックスは、検出すべきサーチスペース集合IDである。
【0122】
異なるsearch space setについては、異なる検出周期を設定可能であるため、周期が長いと、制御チャネル検出頻度が低くなり、周期が短いと、制御チャネル検出頻度が高くなる。各UEの各帯域幅部分BWP(bandwidth part)のそれぞれには、最大10個のサーチスペース集合を設定可能であり、異なるサーチスペース集合に対して異なる検出周期を設定し、指示シグナリングによって、検出されるサーチスペース集合のIDを指示すれば、制御チャネル検出周期の動的な変化を実現できる。例えばそれぞれが1、2、3、4となる4つのサーチスペース集合IDを設定しており、対応する検出周期は、それぞれ1個、2個、5個、10個のタイムスロットとなる。指示シグナリングによって、シグナリングを受け取った後のある時間範囲内でIDが4のサーチスペースのみを検出する必要があることを指示すれば、PDCCH検出周期の動的な調整が実現される。これによって、制御チャネル検出の複雑さが低減される。一方、ある期間内で、UEが頻繁にスケジューリングされる必要がある場合、指示シグナリングによって、ある時間範囲内でIDが1又は2のサーチスペースを検出する必要があることを指示すれば、UEサービス負荷に動的に適応するという目的が実現される。指示シグナリングによって指示されるサーチスペースIDは、1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0123】
指示の複雑さを低減するために、サーチスペース集合をIDに従ってグループ化してもよく、異なるグループに対応する検出周期の範囲は、異なり得る。制御チャネル検出状態の調整を実現するために、どのグループを検出するかを指示する。上記の例において、異なるグループのIDは重なり合わないが、別の方式としては、異なる分グループ内のIDが重なり合ってもよい。例えば、グループ1において、対応するIDは{0,1,2,3}、グループ2において、対応するIDは{1,4,5,6}、グループ3において、対応するIDは{1,7,8,9}である。この方式は、あるサーチスペース集合に対する検出が変わらないが、他の制御情報の送信周期又は頻度が動的に調整される場合に適しており、それに応じて、異なるサーチスペース集合を設定して、このような制御情報の送信頻度の調整に適応し、異なるサーチスペースIDに対応してもよい。
【0124】
本開示のいくつかの実施例において、周期の最小値を指示することで、検出すべきサーチスペース集合(38.331プロトコルではSearch Spaceとして表され、38.213ではsearch space setとして表される)に対する指示を実現する。例えば、それぞれが1、2、3、4となる4つのサーチスペース集合IDを設定しており、対応する検出周期は、それぞれ1個、2個、5個、10個のタイムスロット(slot)となる。その後に検出する必要のあるサーチスペース周期が最小として5であると指示されると、周期が5超又は5以上のサーチスペース集合3及び4を検出する必要がある。もしその後に検出する必要のあるサーチスペース周期が最小として1であると指示されれば、4つのサーチスペース集合は、全て検出される必要がある。
【0125】
RNTIの類型の区別については、例えば、同じ類型のサーチスペースに対して、異なるRNTIスクランブルも区別される。ただし、通常、同じDCI長さの場合、異なるformatフォーマットによるブラインド検出複雑さが大きくないため、RNTIの類型を区別しても、その省エネルギー効果が限られている。
【0126】
上記の情報の一部又は全ての組み合わせを取って、第三指示情報の異なる指示状態を形成する。例えば、第三指示情報は3ビットを含み、表1には、第三指示情報に含まれる内容及び対応する状態を示している。
【0128】
値110を例とする場合、この値は、現在のユーザが端末専用のサーチスペースのみを検出する必要があることを指示するものであり、もし現在のタイムスロットがちょうどページング機会に対応していれば、ページングメッセージの制御情報が共通制御情報に属するため、現在、ページングメッセージの制御情報の送信がなく、ユーザは、ページングメッセージを検出してシステムメッセージ更新状況を取得する必要がないことを意味する。検出されるDCI formatは、全てのDCIを含み、即ち、DCI format 0_0、1_0の他に、DCI format 0_1、1_1も含み、このような状態は、ユーザに複数の端末専用のサーチスペースが設定されている場合に適しており、その理由は、あるサーチスペースがDCI format 0_0、1_0又は DCI format 0_1、1_1しか検出できないからである。複数のサーチスペースの場合に限って、DCI format 0_0、1_0及びDCI format 0_1、1_1を同時に傍受(monitor)する必要がある。
【0129】
状態101の場合、DCI format 0_1、1_1のみを検出する必要があることを指示するものであるため、ユーザは、DCI format 0_0、1_0を検出するために設定されたサーチスペースに対して、検出を行う必要がない。
【0130】
状態000の場合、現在に端末が制御チャネルの検出を行う必要がないことを示す。
【0131】
ここで示したのは、具体的なテーブル設計の一例に過ぎず、現在の第三指示情報に何種類の情報を組み合わせているか、どんな情報を組み合わせているか、及び各情報の状態分割については、何れも上位層によって設定されるものであり得る。
【0132】
第三指示情報の指示方式としては、指示する必要のある情報類型に応じて、1ビットずつ指示してもよい。例えば、現在の指示の組み合わせは2種類、すなわちsearch space set及び候補の比率を含む。search space setを5つのグループに分けたと仮定すると、5ビットを用いて、それぞれのビットが1グループに対応するように、どのsearch space setを検出する必要があるかを指示する。同時に、候補の比率も指示する必要があり、4つの候補比率があると仮定すると、2つの方式がある。1つ目は、各search space setグループに対して2ビットを用い、2つ目は、全てのsearch space setに対して、共通の2ビットで指示する。
【0133】
第三指示情報自体は、各端末に対して個別に指示されてもよいし、共通に指示されてもよい。
【0134】
例えば、現在の第三指示情報によって指示される組み合わせは1種類しかなく、即ちPDCCH候補の比率しかなく、且つ比率状態が3つあるとすると、2ビットの指示情報が必要となる。
【0135】
共通指示を使用する場合、第三指示情報は2ビットのみを含み、当該第三指示情報を検出した端末は、同じ制御チャネル検出状態に従う一方で、端末に対しての個別指示を使用する場合、2つの方式がある。1つ目は、各端末が何れも自分の第三指示情報を検出し、この方式は、オーバーヘッドが大きい。2つ目は、複数の端末のものが同じ指示シグナリング内に多重され、それぞれの端末は、指示シグナリング内の異なる2ビットに対応する。
【0136】
第四態様として、指示シグナリングに第四指示情報が含まれる場合、
当該第四指示情報は、RRC IDLE状態のページング状態を指示するためにも使用可能であり、WUSの役割と類似して、ページング時刻に有効なページングメッセージ送信があるかどうかを端末に指示し、もし有効なページングメッセージ送信がなければ、端末は、スケジューリングページングメッセージの制御チャネルを検出する必要がなく、引き続き低消費電力モードを維持し続けて、省エネルギーの効果を達成することができる。相違点としては、伝送リソースがWUSと異なり、WUSは、全帯域幅及び1つ又は複数のサブフレームを占用して伝送されるが、ここの指示情報の伝送リソースは、ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネルとなる。
【0137】
さらには、なお、前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである。
【0138】
具体的に、指示シグナリングの送信方式の1つとしては、共通の情報を送信することであり、即ち、全ての端末にとって、シグナリングの指示内容が同じであり、2つ目の方式としては、異なる端末の指示情報がシグナリングにおいて異なるビットを占めることであり、この指示方式によれば、異なる端末にとって、検出情報が異なってもよい。3つ目の方式としては、各端末に対しての個別指示であり、この方式によれば、指示シグナリングのオーバーヘッドが大きい。
【0139】
指示シグナリングは、1个又は複数のタイムスロット内に端末が制御情報を検出する必要があることを指示してもよいし、1つ又は複数のDRX周期のウェイクアップ又は設定情報を指示してもよい。
【0140】
選択的に、前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する。
【0141】
以上を纏めると、本開示の上記実施例は、指示シグナリングの伝送方法を提供しており、DRXのウェイクアップ状態及びDRXパラメータ設定をユーザに動的に指示するとともに、どの制御チャネル候補を検出する必要があるか、どれを検出する必要がないかを動的に指示することで、ユーザによる無効なPDCCHの検出の回数を低減できるため、接続状態での省エネルギーの目的が達成される。
【0142】
図5に示すように、本開示の実施例は、端末に適用される、指示シグナリングの受信方法であって、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された指示シグナリングを受信するステップ51を包含し、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの受信方法を更に提供している。
【0143】
一実施例として、ターゲット物理リソースによって指示シグナリングが搬送される場合、当該指示シグナリングには、例えば情報ビットと符号化ビットとが直接のマッピング関係を持つ符号化方式(例えばテーブルによってそのマッピング関係がリストアップされる)といった簡単な符号化が用いられ、制御チャネルのようにPolar符号化を行う必要がなく、別の一例として、情報ビットが繰り返される符号化方式や、符号レートの低い他の符号化方式が用いられる。
【0144】
即ち、上記ステップ51は、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された符号化後の指示シグナリングを受信することを包含し、
前記ネットワーク側機器によって、情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングが符号化され、及び/又は、情報ビットが繰り返される符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングが符号化される。
【0145】
さらには、ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、
タイムスロットの最初の直交周波数分割多重OFDMシンボル(即ち、ターゲット物理リソースは、タイムスロットの1個目のOFDMシンボルにマッピングされる)、及び/又は、
下りリンク制御チャネルを伝送する制御チャネルリソース集合CORESETの位置するOFDMシンボル(即ち、ターゲット物理リソースは、下りリンク制御チャネルを伝送するCORESETの位置するOFDMシンボルにマッピングされる)を含む。
【0146】
なお、CORESETは、その時間領域での持続シンボル個数が最大3個のOFDMシンボルであり、時間領域での開始位置がサーチスペース設定によって特定される。
【0147】
更に、なお、ターゲット物理リソースは、下りリンク制御チャネルを伝送するCORESETの位置する全てのOFDMシンボルにマッピングされてもよいし、下りリンク制御チャネルを伝送するCORESETの位置する一部のOFDMシンボルにマッピングされてもよい。
【0148】
具体的に、本開示の上記実施例において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソースマッピング単位は、
下りリンク制御チャネルのリソース要素グループREG(Resource Element Group)、又は、
N(Nは、1以上の整数)個のリソースブロックRB(Resource Block)である。選択的に、N=6である。上位層は、リソースの粒度を6RBにして、当該ターゲット物理リソースが割り当てられる周波数領域位置を複数のビットによって指示する。マッピング単位として6RBを用いる利点は、制御チャネルリソース集合CORESET(control resource set)のリソース割当と互換性を持てることにある。その理由として、CORESETの周波数領域リソース割当は、6PRBを1グループとするリソースグループがCORESETに割り当てられるかどうかをビットマップ(bitmap)の形式で指示するからである。
【0149】
なお、上記ターゲット物理リソースの周波数領域リソース位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定され、及び/又は、上記ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定される。
【0150】
別の一実施例として、ターゲット下りリンク制御チャネルによって指示シグナリングが搬送される場合、当該ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる。
【0151】
共通制御チャネルの検出候補が少なく、且つ候補のサーチスペースでの位置が決まっているため、それ自体の検出複雑さが低い。
【0152】
さらには、本開示の上記実施例において、前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送する。即ち、前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上にシーケンスが搬送され、シーケンスによって、その指示シグナリングが識別される。異なる端末の指示シグナリングについては、異なる直交符号で区別し、同じ伝送リソース上で伝送することが可能である。
【0153】
なお、本開示の上記実施例による指示シグナリングには、第一指示情報、第二指示情報、第三指示情報及び第四指示情報のうち、少なくとも1つが含まれる。
【0154】
第一態様として、前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネル(例えばPDCCH)を検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨、即ち、端末は、当該情報を検出したら、drx−onDurationTimerをスタートさせる必要があり、当該情報を検出しなかったら、drx−onDurationTimerをスタートさせる必要がない旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネル(例えば、PDCCH)を検出する旨、即ち、端末は、当該情報を検出したら、PDCCHを検出する必要があり、当該情報を検出しなかったら、PDCCHを検出する必要がない旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む。
【0155】
簡単に言えば、第一指示情報は、その後のもともとdrx−onDurationTimerがスタートされるべき時期に、PDCCHを検出するかどうか、又はdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかを指示するためのものである。平たく言えば、第一指示情報は、on duration段階で、端末がウェイクアップされる必要があるかどうかを指示するためのものであり、例えば、指示シグナリングのある状態は、その後のon duration段階で、端末がウェイクアップしてPDCCHを受信する必要がないことを表し、即ち、今回のon duration段階にPDCCHスケジューリングがないので、端末は、非アクティブ(inactivity)状態を維持し続けて、省エネルギーの効果を達成することができる。
【0156】
例えば、drx−ShortCycleを使用する場合、[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx−ShortCycle)=(drx−StartOffset)modulo(drx−ShortCycle)が満たされ、又は、
drx−LongCycleを使用する場合、[(SFN×10)+subframe number]modulo(drx−LongCycle)=drx−StartOffsetが満され、サブフレームの開始位置から、drx−SlotOffsetによって指示された時間をオフセットした時間位置にて、drx−onDurationTimerがスタートされる。
【0157】
当該第一指示情報によれば、次のもともとdrx−onDurationTimerがスタートされるべき時間にて、drx−onDurationTimerをスタートさせるかどうか、又は、次のアクティブ期間内でPDCCHを検出するかどうかを指示することができる。
【0158】
上記アクティブ期間は、38.321で宣言されたアクティブ期間を含み、
DRXを設定した場合、アクティブ期間には、
drx−onDurationTimer又はdrx−InactivityTimer又はdrx−RetransmissionTimerDL又はdrx−RetransmissionTimerUL又はra−ContentionResolutionTimerの作動期間、又は、
PUCCH上で1つの上りリンクスケジューリング要求SRを送信したが、応答をまだ受信していない(pending段階にある)期間、又は、
1つのランダムアクセス応答を受信できているが、当該MACエンティティに対応するセル無線ネットワーク一時識別子C−RNTI(Cell Radio Network Temporary Identifier)のPDCCHによる新データの伝送指示をまだ受け取っていない期間であって、このランダムアクセス応答に対応するランダムアクセスシーケンスは、MACエンティティによって競合ベースのランダムアクセスシーケンスから選択したものではない、期間が含まれる。
【0159】
第二態様として、前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される。
【0160】
簡単に言えば、DRXパラメータ設定については、以下の2つの指示方式が含まれる。
1つ目は、上位層シグナリングを介して、DRXパラメータ設定を複数セット設定し、各セットのパラメータ設定は、その一部のパラメータが他の設定と異なる。当該第二指示情報は、そのうちの1セットの設定が今回のウェイクアップ段階に適用される設定であることを指示し、こうして、DRXパラメータ設定を動的に調整するというの目的が実現される。
2つ目は、上位層シグナリングによって、DRXパラメータ設定を1セット設定し、当該シグナリングは、1つのスケーリング(scaling)ファクタを指示し、それによってDRXパラメータ設定におけるタイマ値又はタイムスロット周期オフセット値をスケーリングして、現在のon durationウェイクアップ段階に適用されるDRXパラメータ設定が得られる。
【0161】
例えばスケーリングファクタは、1/8、1/4、1/2、1、2、4、8等の数値であり、DRXパラメータ設定におけるタイマのカウントについては、スケーリングファクタと、上位層によって設定されたタイマ値とを乗算し、得られた結果とタイマの値範囲内の選択可能値とを比較して、最大のタイマ値、又は、乗算結果よりも小さい最大の選択可能値、又は、乗算結果よりも大きい最小の選択可能値を、更新されたタイマ値として見出す。
【0162】
long DRX cycle及びshort DRX cycleのスケーリングについては、long DRX cycleの周期及びオフセット値が同時に定義されたものであるため、周期及びオフセット値をスケーリングした後に上記と類似の丸め操作を実行してもよい。Short DRX cycleの値は、上位層設定におけるlong DRX cycleとの比率関係k値に基づくものであってもよく、例えばlong DRXの周期は、short DRX cycleのk倍である。すると、スケーリング後のlong DRX cycle値をそのままk値で除算して、short DRX cycleの値が得られ、kは、事前定義された数値である。
【0163】
なお、1セットの前記DRXパラメータ設定には、drx−onDurationTimer、不連続受信−静止タイマdrx−InactivityTimer、下りリンク不連続受信−ハイブリッド自動再送要求−往復時間タイマdrx−HARQ−RTT−TimerDL、上りリンク不連続受信−ハイブリッド自動再送要求−往復時間タイマdrx−HARQ−RTT−TimerUL、下りリンク不連続受信−再送タイマdrx−RetransmissionTimerDL、上りリンク不連続受信−再送タイマdrx−RetransmissionTimerUL、不連続受信−長周期開始オフセットdrx−LongCycleStartOffset、短周期不連続受信shortDRX及び不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetのうち、少なくとも1つが含まれる。
【0164】
第三態様として、前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTIの類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する。
【0165】
そのうち、検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む。
【0166】
下りリンク制御チャネルの検出複雑さは、端末が同時にブラインド検出する必要のある制御チャネル設定が多いこと、例えばサーチスペース類型が多いこと、制御チャネルフォーマットが多いこと、候補が多いこと等に起因している。
【0167】
従って、第三指示情報により、これらのサーチスペース類型、DCIフォーマット、候補、ひいては、サーチスペース集合(search space set)、スクランブルされたRNTIの類型を組み合わせて端末に指示することで、端末は、シグナリング指示に従って、不要な検出を省き、一部の制御候補のブラインド検出のみを行うため、端末の検出複雑さが低減される。
【0168】
第三指示情報の設計は、一部又は全ての上記情報の異なる値を集めることで行われる。ここで接続状態でのユーザの制御チャネル検出を例とすると、接続状態での端末の場合、システム情報は、固定の機会でしか読み取れず、しかも、システムメッセージの変更は、ページングメッセージによって指示されるため、共通サーチスペースについては、システムメッセージの検出をひとまず考えない。その一方、ページングメッセージの制御チャネル検出(P−RNTIによってスクランブルされた制御情報を伝送する)、ランダムアクセス応答RAR(random access response)(RA−RNTI又はTC−RNTIによってスクランブルされた制御情報を伝送する)、及び、他のタイムスロットフォーマット指示SFI(slot format indicator)、電力制御命令、伝送中断指示(interrupted transmission indicator)等のためのtype3共通制御情報の検出を考えることが可能である。
【0169】
サーチスペース類型は、共通サーチスペース、端末専用のサーチスペース、及び、どちらも検出する必要のある共通サーチスペースと端末専用サーチスペースとの両方に、分けることが可能である。
【0170】
下りリンク制御情報のフォーマットは、即ちDCI formatは、共通サーチスペースに含まれるDCI format 0_0、1_0、2_0、2_1、2_2、2_3に分けることが可能である。端末専用のサーチスペースとしては、DCI format0_1、1_1、0_0、1_0がある。
【0171】
これらのformatは、更にformatのDCI長さに従ってグループ化可能であり、同じグループのものに1つの状態指示が与えられる。例えば共通サーチスペースのDCI format 0_0、1_0、2_2、2_3は、DCI長さ同じであるため、同一状態として合成可能であり、このとき、当該状態が指示される場合、サーチスペースの設定により、もしこれらのフォーマットのサーチスペースの検出位置、即ち傍受機会が、同じタイムスロットで発生すれば、UEは、複数種類のDCI formatを同時にブラインド検出する必要があり得る。
【0172】
1つの選択的な実施例として、検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループには、検出すべきサーチスペースの候補の少なくとも2つの集約レベルが含まれる。
【0173】
例えば、サーチスペースの候補は、サーチスペース設定の候補の1/4、1/2、1等の比率に分けることが可能であり、即ち、検出の際、先頭の1/4の候補、1/2の候補、全ての候補を検出する必要があり、さらには、0比率を含んでもよく、つまり、検出しないことである。比率の値については、他の設定も可能であるが、最終的な候補個数が整数値になることを保証するために、切り上げ又は切り捨てを行ってもよい。その一方、サーチスペース候補のうち、一部の集約レベルの候補のみを検出する必要があることを通知してもよく、例えば、集約レベルを分類して、隣接する2つの集約レベルを{1,2}、{2,4}、{4,8}、{8,16}のように1グループとし、指示シグナリングによって第1グループの検出が指示されると、現在、集約レベル1、2のみを検出する必要があることを意味する。また、ブラインド検出の集約レベルを直接指示してもよい。
【0174】
search space setも考慮した場合、全てのsetの1/4、1/2、1等の比率であってもよく、又は、設定されたsearch space setをIDに従って異なるグループに分け、例えばグループ1がsearch space ID 0〜1に対応し、グループ2がID 2〜3に対応し、グループ3がID 4〜5に対応し、・・・、グループ5がID 8〜9に対応するようにしてもよい。設定されるグループの数及び対応するIDの状況は、上位層によって設定されてもよい。
【0175】
1つの選択的な実施例として、検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含み、そのうち、検出すべきサーチスペース集合のグループには、少なくとも2つの検出すべきサーチスペース集合が含まれる。
【0176】
選択的に、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックスは、検出すべきサーチスペース集合のグループのグループIDであり、検出すべきサーチスペース集合のインデックスは、検出すべきサーチスペース集合IDである。
【0177】
異なるsearch space setについては、異なる検出周期を設定可能であるため、周期が長いと、制御チャネル検出頻度が低くなり、周期が短いと、制御チャネル検出頻度が高くなる。各UEの各帯域幅部分BWPのそれぞれには、最大10個のサーチスペース集合を設定可能であり、異なるサーチスペース集合に対して異なる検出周期を設定し、指示シグナリングによって、検出されるサーチスペース集合のIDを指示すれば、制御チャネル検出周期の動的な変化を実現できる。例えばそれぞれが1、2、3、4となる4つのサーチスペース集合IDを設定しており、対応する検出周期は、それぞれ1個、2個、5個、10個のタイムスロットとなる。指示シグナリングによって、シグナリングを受け取った後のある時間範囲内でIDが4のサーチスペースのみを検出する必要があることを指示すれば、PDCCH検出周期の動的な調整が実現される。これによって、制御チャネル検出の複雑さが低減される。一方、ある期間内で、UEが頻繁にスケジューリングされる必要がある場合、指示シグナリングによって、ある時間範囲内でIDが1又は2のサーチスペースを検出する必要があることを指示すれば、UEサービス負荷に動的に適応するという目的が実現される。指示シグナリングによって指示されるサーチスペースIDは、1つであってもよいし、複数であってもよい。
【0178】
指示の複雑さを低減するために、サーチスペース集合をIDに従ってグループ化してもよく、異なるグループに対応する検出周期の範囲は、異なり得る。制御チャネル検出状態の調整を実現するために、どのグループを検出するかを指示する。上記の例において、異なるグループのIDは重なり合わないが、別の方式としては、異なる分グループ内のIDが重なり合ってもよい。例えば、グループ1において、対応するIDは{0,1,2,3}、グループ2において、対応するIDは{1,4,5,6}、グループ3において、対応するIDは{1,7,8,9}である。この方式は、あるサーチスペース集合に対する検出が変わらないが、他の制御情報の送信周期又は頻度が動的に調整される場合に適しており、それに応じて、異なるサーチスペース集合を設定して、このような制御情報の送信頻度の調整に適応し、異なるサーチスペースIDに対応してもよい。
【0179】
本開示のいくつかの実施例において、周期の最小値を指示することで、検出すべきサーチスペース集合(38.331プロトコルではSearch Spaceとして表され、38.213ではsearch space setとして表される)に対する指示を実現する。例えば、それぞれが1、2、3、4となる4つのサーチスペース集合IDを設定しており、対応する検出周期は、それぞれ1個、2個、5個、10個のタイムスロット(slot)となる。その後に検出する必要のあるサーチスペース周期が最小として5であると指示されると、周期が5超又は5以上のサーチスペース集合3及び4を検出する必要がある。もしその後に検出する必要のあるサーチスペース周期が最小として1であると指示されれば、4つのサーチスペース集合は、全て検出される必要がある。
【0180】
RNTIの類型の区別については、例えば、同じ類型のサーチスペースに対して、異なるRNTIスクランブルも区別される。ただし、通常、同じDCI長さの場合、異なるformatフォーマットによるブラインド検出複雑さが大きくないため、RNTIの類型を区別しても、その省エネルギー効果が限られている。
【0181】
第三指示情報の指示方式としては、指示する必要のある情報類型に応じて、1ビットずつ指示してもよい。例えば、現在の指示の組み合わせは2種類、すなわちsearch space set及び候補の比率を含む。search space setを5つのグループに分けたと仮定すると、5ビットを用いて、それぞれのビットが1グループに対応するように、どのsearch space setを検出する必要があるかを指示する。同時に、候補の比率も指示する必要があり、4つの候補比率があると仮定すると、2つの方式がある。1つ目は、各search space setグループに対して2ビットを用い、2つ目は、全てのsearch space setに対して、共通の2ビットで指示する。
【0182】
第三指示情報自体は、各端末に対して個別に指示されてもよいし、共通に指示されてもよい。
【0183】
例えば、現在の第三指示情報によって指示される組み合わせは1種類しかなく、即ちPDCCH候補の比率しかなく、且つ比率状態が3つあるとすると、2ビットの指示情報が必要となる。
【0184】
共通指示を使用する場合、第三指示情報は2ビットのみを含み、当該第三指示情報を検出した端末は、同じ制御チャネル検出状態に従う一方で、端末に対しての個別指示を使用する場合、2つの方式がある。1つ目は、各端末が何れも自分の第三指示情報を検出し、この方式は、オーバーヘッドが大きい。2つ目は、複数の端末のものが同じ指示シグナリング内に多重され、それぞれの端末は、指示シグナリング内の異なる2ビットに対応する。
【0185】
第四態様として、指示シグナリングに第四指示情報が含まれる場合、
当該第四指示情報は、RRC IDLE状態のページング状態を指示するためにも使用可能であり、WUSの役割と類似して、ページング時刻に有効なページングメッセージ送信があるかどうかを端末に指示し、もし有効なページングメッセージ送信がなければ、端末は、スケジューリングページングメッセージの制御チャネルを検出する必要がなく、引き続き低消費電力モードを維持し続けて、省エネルギーの効果を達成することができる。相違点としては、伝送リソースがWUSと異なり、WUSは、全帯域幅及び1つ又は複数のサブフレームを占用して伝送されるが、ここの指示情報の伝送リソースは、ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネルとなる。
【0186】
さらには、なお、前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである。
【0187】
具体的に、指示シグナリングの送信方式の1つとしては、共通の情報を送信することであり、即ち、全ての端末にとって、シグナリングの指示内容が同じであり、2つ目の方式としては、異なる端末の指示情報がシグナリングにおいて異なるビットを占めることであり、この指示方式によれば、異なる端末にとって、検出情報が異なってもよい。3つ目の方式としては、各端末に対しての個別指示であり、この方式によれば、指示シグナリングのオーバーヘッドが大きい。
【0188】
指示シグナリングは、1个又は複数のタイムスロット内に端末が制御情報を検出する必要があることを指示してもよいし、1つ又は複数のDRX周期のウェイクアップ又は設定情報を指示してもよい。
【0189】
選択的に、前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する。
【0190】
以上を纏めると、本開示の上記実施例は、指示シグナリングの受信方法を提供しており、ネットワーク側機器は、DRXのウェイクアップ状態及びDRXパラメータ設定をユーザに動的に指示するとともに、どの制御チャネル候補を検出する必要があるか、どれを検出する必要がないかを動的に指示することで、端末による無効なPDCCHの検出の回数を低減できるため、接続状態での省エネルギーの目的が達成される。
【0191】
図6に示すように、本開示の実施例は、ネットワーク側機器に適用される、指示シグナリングの伝送装置であって、
ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で指示シグナリングを送信するための送信モジュールを含み、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの伝送装置を更に提供している。
【0192】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット物理リソースには、
タイムスロットの最初の直交周波数分割多重OFDMシンボル、及び/又は、
下りリンク制御チャネルを伝送する制御チャネルリソース集合の位置するOFDMシンボルが含まれる。
【0193】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる。
【0194】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記送信モジュールは、
情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングを符号化し、及び/又は、情報ビットが繰り返される符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングを符号化するための符号化サブモジュールと、
前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、符号化後の前記指示シグナリングを送信するための送信サブモジュールとを含む。
【0195】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送する。
【0196】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソースマッピング単位は、
下りリンク制御チャネルのリソース要素グループREG、又は、
N(Nは、1以上の整数)個のリソースブロックRBである。
【0197】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソース位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定され、
及び/又は、ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定される。
【0198】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出する旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む。
【0199】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される。
【0200】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTIの類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する。
【0201】
選択的に、本開示の上記実施例において、検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む。
【0202】
選択的に、本開示の上記実施例において、検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含み、そのうち、検出すべきサーチスペース集合のグループには、少なくとも2つの検出すべきサーチスペース集合が含まれる。
【0203】
選択的に、本開示の上記実施例において、検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループには、検出すべきサーチスペースの候補の少なくとも2つの集約レベルが含まれる。
【0204】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである。
【0205】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する。
【0206】
本開示の実施例による指示シグナリングの伝送装置において、当該装置は、ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で端末の検出情報を動的に指示することによって、端末がその対応する検出情報に従って下りリンク制御チャネルの検出を行うようにし、省エネルギーの目的を達成している。
【0207】
なお、本開示の実施例による指示シグナリングの伝送装置は、上記指示シグナリングの伝送方法を実行可能な装置であるため、上記指示シグナリングの伝送方法の全ての実施例は、当該装置に適用可能で、且つ何れも同じ又は類似な有益効果を達成できる。
【0208】
図7に示すように、本開示の実施例は、プロセッサ700及びトランシーバ710を含むネットワーク側機器であって、前記プロセッサ700は、
ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で指示シグナリングを送信する手順を前記トランシーバ710に実行させるように制御するためのものであり、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、ネットワーク側機器を更に提供している。
【0209】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット物理リソースには、
タイムスロットの最初の直交周波数分割多重OFDMシンボル、及び/又は、
下りリンク制御チャネルを伝送する制御チャネルリソース集合の位置するOFDMシンボルが含まれる。
【0210】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる。
【0211】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記プロセッサ700は、
情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングを符号化し、及び/又は、情報ビットが繰り返されるチャネル符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングを符号化するために更に用いられ、
前記トランシーバ710は、
前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、符号化後の前記指示シグナリングを送信するために更に用いられる。
【0212】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記プロセッサ700は、
前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送するために更に用いられる。
【0213】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソースマッピング単位は、
下りリンク制御チャネルのリソース要素グループREG、又は、
N(Nは、1以上の整数)個のリソースブロックRBである。
【0214】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソース位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定され、
及び/又は、ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定される。
【0215】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出する旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む。
【0216】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される。
【0217】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTIの類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する。
【0218】
選択的に、本開示の上記実施例において、検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む。
【0219】
選択的に、本開示の上記実施例において、検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含み、そのうち、検出すべきサーチスペース集合のグループには、少なくとも2つの検出すべきサーチスペース集合が含まれる。
【0220】
選択的に、本開示の上記実施例において、検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループには、検出すべきサーチスペースの候補の少なくとも2つの集約レベルが含まれる。
【0221】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである。
【0222】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する。
【0223】
本開示の実施例によるネットワーク側機器において、当該ネットワーク側機器は、ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で端末の検出情報を動的に指示することによって、端末がその対応する検出情報に従って下りリンク制御チャネルの検出を行うようにし、省エネルギーの目的を達成している。
【0224】
なお、本開示の実施例によるネットワーク側機器は、上記指示シグナリングの伝送方法を実行可能なネットワーク側機器であるため、上記指示シグナリングの伝送方法の全ての実施例は、当該ネットワーク側機器に適用可能で、且つ何れも同じ又は類似な有益効果を達成できる。
【0225】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供しており、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記に記載の指示シグナリングの伝送方法実施例における各手順を実現し、且つ同じ技術効果を達成することができるが、重複を避けるため、ここで繰り返して説明しない。そのうち、前記のコンピュータ読取可能な記憶媒体は、例えば読取専用メモリROM(Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリRAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0226】
図8に示すように、本開示の実施例は、端末に適用される、指示シグナリングの受信装置であって、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された指示シグナリングを受信するための受信モジュール81を含み、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの受信装置を更に提供している。
【0227】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット物理リソースには、
タイムスロットの最初の直交周波数分割多重OFDMシンボル、及び/又は、
下りリンク制御チャネルを伝送する制御チャネルリソース集合の位置するOFDMシンボルが含まれる。
【0228】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる。
【0229】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記受信モジュールは、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された符号化後の指示シグナリングを受信するための受信サブモジュールを含み、
前記ネットワーク側機器によって、情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングが符号化され、及び/又は、情報ビットが繰り返される符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングが符号化される。
【0230】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送する。
【0231】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソースマッピング単位は、
下りリンク制御チャネルのリソース要素グループREG、又は、
N(Nは、1以上の整数)個のリソースブロックRBである。
【0232】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソース位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定され、
及び/又は、ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定される。
【0233】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出する旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む。
【0234】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される。
【0235】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTIの類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する。
【0236】
選択的に、本開示の上記実施例において、検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む。
【0237】
選択的に、本開示の上記実施例において、検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含み、そのうち、検出すべきサーチスペース集合のグループには、少なくとも2つの検出すべきサーチスペース集合が含まれる。
【0238】
選択的に、本開示の上記実施例において、検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループには、検出すべきサーチスペースの候補の少なくとも2つの集約レベルが含まれる。
【0239】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである。
【0240】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する。
【0241】
本開示の実施例による指示シグナリングの受信装置において、ネットワーク側機器は、ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で端末の検出情報を動的に指示することによって、端末がその対応する検出情報に従って下りリンク制御チャネルの検出を行うようにし、省エネルギーの目的を達成している。
【0242】
なお、本開示の実施例による指示シグナリングの受信装置は、上記指示シグナリングの伝送方法を実行可能な装置であるため、上記指示シグナリングの伝送方法の全ての実施例は、当該装置に適用可能で、且つ何れも同じ又は類似な有益効果を達成できる。
【0243】
図9に示すように、本開示の実施例は、プロセッサ900及びトランシーバ910を含む端末であって、当該端末には、ユーザインタフェース920が更に含まれ、前記プロセッサ900は、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された指示シグナリングを受信する手順を前記トランシーバ910に実行させるように制御するためのものであり、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、端末を更に提供している。
【0244】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット物理リソースには、
タイムスロットの最初の直交周波数分割多重OFDMシンボル、及び/又は、
下りリンク制御チャネルを伝送する制御チャネルリソース集合の位置するOFDMシンボルが含まれる。
【0245】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる。
【0246】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記トランシーバ900は、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された符号化後の指示シグナリングを受信するために更に用いられ、
前記ネットワーク側機器によって、情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングが符号化され、及び/又は、情報ビットが繰り返される符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングが符号化される。
【0247】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送する。
【0248】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソースマッピング単位は、
下りリンク制御チャネルのリソース要素グループREG、又は、
N(Nは、1以上の整数)個のリソースブロックRBである。
【0249】
選択的に、本開示の上記実施例において、ターゲット物理リソースの周波数領域リソース位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定され、
及び/又は、ターゲット物理リソースの時間領域OFDMシンボルの位置は、事前定義の方式、又はネットワーク側シグナリングによる設定の方式で特定される。
【0250】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出する旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む。
【0251】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される。
【0252】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTIの類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する。
【0253】
選択的に、本開示の上記実施例において、検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む。
【0254】
選択的に、本開示の上記実施例において、検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含み、そのうち、検出すべきサーチスペース集合のグループには、少なくとも2つの検出すべきサーチスペース集合が含まれる。
【0255】
選択的に、本開示の上記実施例において、検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループには、検出すべきサーチスペースの候補の少なくとも2つの集約レベルが含まれる。
【0256】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである。
【0257】
選択的に、本開示の上記実施例において、前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する。
【0258】
本開示の実施例による端末において、ネットワーク側機器は、ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で端末の検出情報を動的に指示することによって、端末がその対応する検出情報に従って下りリンク制御チャネルの検出を行うようにし、省エネルギーの目的を達成している。
【0259】
なお、本開示の実施例による端末は、上記指示シグナリングの伝送方法を実行可能な端末であれば、上記指示シグナリングの伝送方法の全ての実施例は、当該端末に適用可能で、且つ何れも同じ又は類似な有益効果を達成できる。
【0260】
本開示の実施例は、コンピュータプログラムを記憶したコンピュータ読取可能な記憶媒体を更に提供しており、当該プログラムがプロセッサによって実行されると、上記に記載の指示シグナリングの受信方法実施例における各手順を実現し、且つ同じ技術効果を達成することができるが、重複を避けるため、ここで繰り返して説明しない。そのうち、前記のコンピュータ読取可能な記憶媒体は、例えば読取専用メモリROM(Read−Only Memory)、ランダムアクセスメモリRAM(Random Access Memory)、磁気ディスク又は光ディスク等である。
【0261】
当業者であれば、本願の実施例は、方法、システム、又はコンピュータプログラム製品として提供され得ると理解できる。従って、本願の実施例は、完全にハードウェアの実施例、完全にソフトウェアの実施例、又はソフトウェアとハードウェアとを組み合わせた実施例の形態を取り得る。しかも、本願は、コンピュータ利用可能なプログラムコードを含む1つ又は複数のコンピュータ読取可能な記憶媒体(磁気ディスクメモリ、光学メモリなどを含むが、これらに限定されない)で実施されるコンピュータプログラム製品の形態を取り得る。
【0262】
本願は、本願の実施例に係わる方法、機器(システム)及びコンピュータプログラム製品のフローチャート及び/又はブロック図を参照して記載されている。フローチャート及び/又はブロック図における各フロー及び/又はブロック、及びフローチャート及び/又はブロック図におけるフロー及び/又はブロックの組み合わせは、コンピュータプログラムコマンドにより実現され得ると理解されるべきである。これらのコンピュータプログラムコマンドを汎用コンピュータ、専用コンピュータ、嵌め込み式プロセッサ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサに提供して1つの機器を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスのプロセッサで実行されるコマンドにより、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するための装置を形成する。
【0263】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスが特定の方式で動作するように導けるコンピュータ読取可能なメモリに格納されてもよく、当該コンピュータ読取可能なメモリに格納されるコマンドにより、コマンド装置を含む製品を形成する。当該コマンド装置は、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現する。
【0264】
これらのコンピュータプログラムコマンドは、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスにロードされてもよく、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスで一連の操作ステップを実行することにより、コンピュータで実現される処理を形成し、コンピュータ又は他のプログラマブルデータ処理デバイスで実行されるコマンドにより、フローチャートの1つ又は複数のフロー及び/又はブロック図の1つ又は複数のブロックで指定される機能を実現するためのステップを提供する。
【0265】
上述したのは、本開示の選択的な実施形態であり、注意すべきことは、当業者にとって、本開示に記載の原理を逸脱しない前提で、若干の改良及び潤色を更に行うことが可能であり、これらの改良及び潤色も本開示の保護範囲内であると見なされるべきである。
【手続補正書】
【提出日】2021年2月26日
【手続補正1】
【補正対象書類名】特許請求の範囲
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正の内容】
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ネットワーク側機器に適用される、指示シグナリングの伝送方法であって、
ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で指示シグナリングを送信することを包含し、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX(Discontinuous Reception)周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの伝送方法。
【請求項2】
端末に適用される、指示シグナリングの受信方法であって、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された指示シグナリングを受信することを包含し、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの受信方法。
【請求項3】
ターゲット下りリンク制御チャネルには、
共通制御情報を搬送する制御チャネル及び/又は端末専用制御情報を搬送する制御チャネルが含まれる、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記のネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された指示シグナリングを受信することは、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された符号化後の指示シグナリングを受信することを含み、
前記ネットワーク側機器によって、情報ビットと符号化ビットとがマッピング関係を持つ符号化方式を用いて、指示シグナリングが符号化され、及び/又は、情報ビットが繰り返される符号化方式か或いは符号レートの低いチャネル符号化方式を用いて、前記指示シグナリングが符号化される、請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で、シーケンスによって前記指示シグナリングを搬送する、請求項2に記載の方法。
【請求項6】
前記指示シグナリングに第一指示情報が含まれる場合、
前記第一指示情報によって指示される次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態は、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、不連続受信−持続時間タイマdrx−onDurationTimerをスタートさせるかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出するかどうかの情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期内で所定条件が満たされた場合、drx−onDurationTimerをスタートさせる旨と、
次の少なくとも1つのDRX周期のアクティブ期間内で、下りリンク制御チャネルを検出する旨とのうち、少なくとも1つを含み、
そのうち、所定条件は、
不連続受信−短周期drx−ShortCycleの場合、第一制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることと、
不連続受信−長周期drx−LongCycleの場合、第二制約関係を満たすサブフレームの開始位置から、不連続受信−タイムスロットオフセットdrx−SlotOffsetパラメータによって示される時間の後が表す時間位置であることとのうち、少なくとも1つを含む、請求項2に記載の方法。
【請求項7】
前記指示シグナリングに前記第二指示情報が含まれる場合、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって複数セット設定されていれば、前記第二指示情報は、前記上位層シグナリングによって設定された複数セットのDRXパラメータ設定のうち、1セットのDRXパラメータ設定が、DRX周期に適用されるDRXパラメータ設定であることを指示し、
DRXパラメータ設定が上位層シグナリングによって1セット設定されていれば、前記第二指示情報は、スケーリングファクタを指示し、DRX周期に適用されるDRXパラメータは、前記上位層シグナリングによって設定されたDRXパラメータ設定と、前記スケーリングファクタとによって特定される、請求項2に記載の方法。
【請求項8】
前記指示シグナリングに前記第三指示情報が含まれる場合、前記第三指示情報は、下記の情報、即ち、
検出すべきサーチスペースの類型と、
検出すべきサーチスペースの候補と、
検出すべきサーチスペース集合と、
検出すべきサーチスペースの無線ネットワーク一時識別子RNTIの類型と、
検出すべき下りリンク制御情報のフォーマットと、
検出すべき下りリンク制御情報の長さとのうち、少なくとも1つの情報の値によって、検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示する、請求項2に記載の方法。
【請求項9】
検出すべきサーチスペースの類型は、共通サーチスペース及び/又は端末専用のサーチスペースを含む、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
検出すべきサーチスペース集合の値は、検出すべきサーチスペース集合のグループのインデックス、及び/又は、検出すべきサーチスペース集合のインデックスを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項11】
検出すべきサーチスペースの候補の値は、検出すべきサーチスペースの候補の比率値と、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルと、検出すべきサーチスペースの候補の集約レベルのグループの識別子とのうち、少なくとも1つを含む、
請求項8に記載の方法。
【請求項12】
前記指示シグナリングは、共通指示シグナリング又は端末専用指示シグナリングである、請求項2に記載の方法。
【請求項13】
前記指示シグナリングが共通指示シグナリングの場合、
異なる端末の検出情報は、前記指示シグナリングにおける同じビット又は異なるビットに対応する、請求項12に記載の方法。
【請求項14】
ネットワーク側機器に適用される、指示シグナリングの伝送装置であって、
ターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で指示シグナリングを送信するための送信モジュールを含み、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの伝送装置。
【請求項15】
端末に適用される、指示シグナリングの受信装置であって、
ネットワーク側機器からターゲット物理リソース又はターゲット下りリンク制御チャネル上で送信された指示シグナリングを受信するための受信モジュールを含み、前記指示シグナリングには、少なくとも1つの端末の検出情報が含まれ、前記検出情報には、
次の少なくとも1つの不連続受信DRX周期内のアクティブ状態を指示するための第一指示情報と、
次の少なくとも1つのDRX周期におけるDRXパラメータの設定を指示するための第二指示情報と、
検出すべき下りリンク制御チャネルの検出状態情報を指示するための第三指示情報と、
次の少なくとも1つのページング機会の検出状態を指示するための第四指示情報とのうち、少なくとも1つが含まれる、指示シグナリングの受信装置。
【国際調査報告】