(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
本発明は、無停電電源供給が可能な電源供給システムに関し、複数の電源モジュールの接続を断続する複数の遮断器を備え、システム上で発生する様々な状況に応じて前記遮断器を開閉して電源の受供給を制御することにより、複数の電源モジュール間でUPS機能を実行する電源供給システムに関する。
【発明を実施するための形態】
【0069】
本明細書で用いられる技術用語は、単に特定の実施形態を説明するために用いられるものであり、本明細書に開示される技術の思想を限定するものではない。また、本明細書で用いられる技術用語は、本明細書において特に断らない限り、本明細書に開示される技術の属する分野における通常の知識を有する者に一般的に理解される意味で解釈されるべきであり、非常に包括的な意味で解釈されたり、非常に狭い意味で解釈されたりしてはならない。さらに、本明細書で用いられる技術用語が本明細書に開示される技術の思想を正確に表現できない誤った技術用語である場合は、当業者が正しく理解できる技術用語で代替して理解すべきである。さらに、本明細書で用いられる一般的な用語は、辞書の定義に従って、又は前後の文脈によって解釈されなければならず、非常に狭い意味で解釈されてはならない。
【0070】
さらに、本明細書で用いられる単数の表現には、特に断らない限り、複数の表現が含まれる。本明細書において、「構成される」や「含む」などの用語は、明細書に記載された様々な構成要素又は段階の全てを必ず含むものと解釈されてはならず、そのうち一部の構成要素又は段階を含まないこともあり、さらなる構成要素又は段階をさらに含むこともあるものと解釈されるべきである。
【0071】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明するが、図面番号に関係なく同一又は類似の構成要素には同一の符号を付し、それについての説明は省略する。
【0072】
また、本発明を説明するにあたり、関連する公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断される場合は、その詳細な説明を省略する。なお、添付図面は本発明の技術思想を容易に理解できるようにするためのものにすぎず、添付図面によりその技術の思想が制限されるように解釈されてはならない。
【0073】
以下、本発明の一実施形態による電源供給システムについて説明する。
【0074】
前記電源供給システムは、後述する実施形態の組み合わせ又は区分された形態で実施することができる。
【0075】
前記電源供給システムは、複数の電源モジュールが含まれる電源供給システムであってもよい。
【0076】
前記電源供給システムは、複数のパッケージ化した電源装置を含んで電源を供給するシステムであってもよい。
【0077】
ここで、前記電源装置は、複数の電源制御装置をパッケージ化した電源供給装置、又は電源盤であってもよい。
【0078】
電源供給システム1000(以下、システムという)は、
図1に示すように、1つ以上の電源供給源10から供給された電源をDC電源に変換し、前記DC電源を負荷20の駆動電源に変換し、負荷20に供給する複数の電源盤100、200、300と、1つ以上の電源供給源10から供給された電源をDC電源に変換し、複数の電源盤100、200、300に接続されると、前記変換されたDC電源を複数の電源盤100、200、300に供給する供給盤400と、複数の電源盤100、200、300のそれぞれの電源端と供給盤400間に配置される複数の遮断器130、230、330とを含む。
【0079】
ここで、複数の電源盤100、200、300は、前記DC電源を負荷20の駆動電源に変換して負荷20に供給し、供給盤400は、複数の電源盤100、200、300に接続されると、前記DC電源を複数の電源盤100、200、300に供給する。
【0080】
このようなシステム1000において、複数の遮断器130、230、330は、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400の1つ以上の電源供給状態によって開閉を変えて、複数の電源盤100、200、300と供給盤400間で前記DC電源を接続又は切断する。
【0081】
すなわち、システム1000は、
図1に示すように、1つ以上の電源供給源10から供給された電源をDC電源に変換し、前記DC電源を負荷20の駆動電源に変換し、負荷20に供給する複数の電源盤100、200、300と、複数の電源盤100、200、300のそれぞれの電源端に共通に接続され、1つ以上の電源供給源10から供給された電源をDC電源に変換し、複数の電源盤100、200、300に接続されると、複数の電源盤100、200、300に前記DC電源を供給する供給盤400と、複数の電源盤100、200、300のそれぞれの電源端と供給盤400の接続を断続する複数の遮断器130、230、330とを含み、複数の遮断器130、230、330が複数の電源盤100、200、300及び供給盤400の1つ以上の電源供給状態によって開閉を変えて、複数の電源盤100、200、300と供給盤400間で前記DC電源を接続又は切断する。
【0082】
ここで、複数の電源盤100、200、300のそれぞれは、
図2及び
図3に示すような電源供給装置100であってもよい。
【0083】
すなわち、電源盤100は、
図2及び
図3に示すような電源供給装置の構成からなるようにしてもよく、また、システム1000は、
図2及び
図3に示すような電源供給装置100の形態の電源盤を複数含み、複数の電源盤100、200、300を含むようにしてもよい。
【0084】
電源盤100は、複数の電源制御装置が含まれるモジュールであってもよい。
【0085】
電源盤100は、前記複数の電源制御装置をパッケージ化した電源装置であってもよい。
【0086】
例えば、電源盤100は、前記複数の電源制御装置をパッケージ化した電源盤であってもよい。
【0087】
電源盤100は、発電所、プラント、工場、ビル、マンションなど高電力を必要とする建物に備えられて電源を供給するパッケージ型電源盤であってもよい。
【0088】
また、電源盤100は、ある1つの空間に構成されるパッケージ型電源盤であってもよい。
【0089】
電源盤100は、前記複数の電源制御装置がパッケージ化され、負荷に電源を供給するようにしてもよい。
【0090】
電源盤100は、
図2に示すように、1つ以上の電源供給源10のそれぞれから供給された電源を前記DC電源に変換する1つ以上の第1電力変換装置110と、前記DC電源を負荷20の駆動のための前記駆動電源に変換し、前記駆動電源を負荷20に供給する1つ以上の第2電力変換装置120と、前記DC電源又は前記駆動電源の状態に応じて前記DC電源の受供給を制御する制御部140とを含んでもよい。
【0091】
このように、電源盤100は、第1電力変換装置110、第2電力変換装置120及び制御部140を含み、1つ以上の電源供給源10から供給された電源を前記駆動電源に変換して負荷20に供給する。
【0092】
第1電力変換装置110、第2電力変換装置120及び制御部140を含む電源盤100の具体的な構成は、
図2及び
図3に示すようにしてもよい。
【0093】
電源盤100に電源を供給する1つ以上の電源供給源10は、外部から1つ以上の第1電力変換装置110に接続され、1つ以上の第1電力変換装置110のそれぞれに電源を供給するようにしてもよい。
【0094】
1つ以上の電源供給源10のそれぞれは、1つ以上の第1電力変換装置110のそれぞれに接続され、1つ以上の第1電力変換装置110のそれぞれに直流又は交流電源を供給するようにしてもよい。
【0095】
1つ以上の電源供給源10は、
図2及び
図3に示すように、AC電源を供給する第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3と、DC電源を蓄えるバッテリ電源10#2とを含んでもよい。
【0096】
ここで、第1交流電源10#1はAC電源を供給する主系統電源Gであり、第2交流電源10#3はAC電源を供給するバイパス系統電源Pであり、バッテリ電源10#2はDC電源を供給するバッテリ電源Bであってもよい。
【0097】
すなわち、1つ以上の電源供給源10は、
図4に示すように、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bを含んでもよい。
【0098】
よって、複数の電源盤100、200、300のそれぞれには、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bのそれぞれから電源が供給されることになる。
【0099】
第1交流電源10#1は、系統電源Gであってもよい。
【0100】
第1交流電源10#1は、440[V]のAC電源を供給する系統電源Gであってもよい。
【0101】
第2交流電源10#3は、バイパス電源Pであってもよい。
【0102】
第2交流電源10#3は、440[V]のAC電源を供給するバイパス電源Pであってもよい。
【0103】
バッテリ電源10#2は、DC電源を蓄え、非常時に蓄えられたDC電源を供給する非常用バッテリであってもよい。
【0104】
バッテリ電源10#2は、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3に異常が発生すると、蓄えられたDC電源を電源盤100に供給するようにしてもよい。
【0105】
バッテリ電源Bには前記DC電源が蓄えられており、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3の電源供給が中断されると、前記電源供給が切り替えられて復旧される間、バッテリ電源Bに蓄えられた電源が複数の電源盤100、200、300に供給されるようにしてもよい。
【0106】
バッテリ電源Bは、前記電源供給が中断されてから前記電源供給が切り替えられて復旧されるまで、前記蓄えられた電源を複数の電源盤100、200、300に無瞬断で供給するようにしてもよい。
【0107】
また、1つ以上の電源供給源10は、第1交流電源G、第2交流電源P及びバッテリ電源Bの電源供給が中断されると、非常発電電源を負荷20に供給する非常用電源Aをさらに含んでもよい。
【0108】
非常用電源Aは、第1交流電源G、第2交流電源P及びバッテリ電源Bに異常が発生すると、非常発電電源を負荷20に供給するようにしてもよい。
【0109】
非常用電源Aは、複数の電源盤100、200、300のそれぞれに電源を供給する第1交流電源G、第2交流電源P及びバッテリ電源Bの全てに異常が発生して電源を供給できない場合、非常用電源を負荷20のそれぞれに供給して負荷20の駆動を所定時間維持する電源であってもよい。
【0110】
例えば、非常用電源Aは、非常用発電機を含む電源であってもよい。
【0111】
複数の電源盤100、200、300のそれぞれには、
図4に示すように、3つの電源供給源10、すなわち系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bから電源が供給され、非常用電源Aからは系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bが電源を供給できない場合にのみ電源が供給されることが好ましい。
【0112】
ここで、複数の電源盤100、200、300のそれぞれに電源を供給する1つ以上の電源供給源10のそれぞれは、1つの系統から複数の電源盤100、200、300のそれぞれに電源を供給するようにしてもよく、分離された配電盤により分離された配電盤のそれぞれから複数の電源盤100、200、300のそれぞれに電源を供給するようにしてもよい。
【0113】
複数の電源盤100、200、300のそれぞれは、1つ以上の電源供給源10から供給された電源を前記DC電源に変換する1つ以上の第1電力変換装置110、210、310と、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310から供給された前記DC電源を前記駆動電源に変換して負荷20に供給する第2電力変換装置120、220、320とを含んでもよい。
【0114】
ここで、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310及び第2電力変換装置120、220、320は、複数からなるようにしてもよい。
【0115】
複数の電源盤100、200、300のそれぞれは、1つ以上の電源供給源10の状態によって、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310のいずれかにより1つ以上の第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源が供給されるようにしてもよい。
【0116】
第1電力変換装置110、210、310は、供給された電源をDC電源に変換する装置であり、例えばコンバータであってもよい。
【0117】
第1電力変換装置110、210、310は、AC電源をDC電源に変換するAC/DCコンバータであってもよく、DC電源をDC電源に変換するDC/DCコンバータであってもよい。
【0118】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310は、AC電源をDC電源に変換するAC/DCコンバータ及びDC電源のレベルを変換するDC/DCコンバータの1つ以上を含んでもよい。
【0119】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310は、1つ以上の電源供給源10のそれぞれに対応して、3つの変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3を含んでもよい。
【0120】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310は、第1交流電源10#1、バッテリ電源10#2及び第2交流電源10#3のそれぞれに接続され、接続された電源供給源から電源が供給される第1〜第3変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3を含んでもよい。
【0121】
これによれば、第1交流電源10#1は、第1変換装置110#1、210#1、310#1に接続され、第1変換装置110#1、210#1、310#1にAC電源を供給し、バッテリ電源10#2は、第2変換装置110#2、210#2、310#2に接続され、第2変換装置110#2、210#2、310#2にDC電源を供給し、第2交流電源10#3は、第3変換装置110#3、210#3、310#3に接続され、第3変換装置110#3、210#3、310#3にAC電源を供給することになる。
【0122】
第1変換装置110#1、210#1、310#1は、AC電源をDC電源に変換するAC/DCコンバータであってもよく、また、第2変換装置110#2、210#2、310#2は、DC電源のレベルを変換するDC/DCコンバータであってもよく、また、第3変換装置110#3、210#3、310#3は、AC電源をDC電源に変換するAC/DCコンバータであってもよい。
【0123】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310のそれぞれは、前段及び後段のそれぞれに接続を開閉する開閉手段を含んでもよい。
【0124】
前記開閉手段は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310のそれぞれの入力端及び出力端のそれぞれに備えられ、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310において入出力される電源を断続するスイッチであってもよい。
【0125】
ここで、前記入力端に備えられる開閉手段は、過電流を検知して回路を遮断する遮断器であってもよい。
【0126】
より具体的には、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3からAC電源が供給される第1変換装置110#1、210#1、310#1及び第3変換装置110#3、210#3、310#3の入力端には、交流気中遮断器(ACB: Air Circuit Breaker)が備えられ、バッテリ電源10#2からDC電源が供給される第2変換装置110#2、210#2、310#2の入力端には、直流配線用遮断器(MCCB: Molded Circuit Breaker)が備えられてもよい。
【0127】
前記開閉手段は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310の動作によって1つ以上の第1電力変換装置110、210、310の接続を開閉するようにしてもよい。
【0128】
例えば、1つ以上の電源供給源10から電源供給を受けない場合、前記入力端及び前記出力端のそれぞれに備えられる開閉手段が開路され、当該変換装置の接続が分離されるようにしてもよい。
【0129】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310は、前記出力端が1つの電源端に接続されてもよい。
【0130】
すなわち、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310は、前記出力端が前記電源端に共通に接続され、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310で変換された前記DC電源が流れるようにしてもよい。
【0131】
よって、前記電源端は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310の出力端が共通に接続され、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310から出力された前記DC電源が流れる電路であってもよい。
【0132】
前記電源端は、前記DC電路及び第2電力変換装置120、220、320のそれぞれの入力端に接続され、前記DC電源が前記DC電路又は第2電力変換装置120、220、320に送られるようにしてもよい。
【0133】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310で変換されて出力された前記DC電源は、第2電力変換装置120、220、320に送られるようにしてもよい。
【0134】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310は、第1〜第3変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3のいずれかが動作し、第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0135】
複数の電源盤100、200、300は、第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源を供給する変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3の電源供給が中断されると、変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3以外の他の変換装置により第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源が供給されるようにしてもよい。
【0136】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310は、第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源を供給する変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3の電源供給が中断されると、変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3が前記他の変換装置に切り替えられる間、バッテリ電源10#2から電源供給を受ける変換装置110#2、210#2、310#2により第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0137】
ここで、変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3の電源供給が中断されるとは、変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3、変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3に接続された供給源、及び前記DC電源の定格のいずれか1つ以上において異常状態が検出されることであってもよい。
【0138】
例えば、第1交流電源10#1に接続された第1変換装置110#1、210#1、310#1が第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源を供給している間に、第1変換装置110#1、210#1、310#1から出力される前記DC電源の定格が低下して所定基準以下になると、第1変換装置110#1、210#1、310#1以外の他の変換装置である第3変換装置110#3、210#3、310#3により第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源が供給されるようにしてもよい。
【0139】
この場合、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310は、第1変換装置110#1、210#1、310#1が第3変換装置110#3、210#3、310#3に切り替えられる間、バッテリ電源10#2に接続された第2変換装置110#2、210#2、310#2により第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0140】
すなわち、バッテリ電源10#2に接続された第2変換装置110#2、210#2、310#2は、第2電力変換装置120、220、320への前記DC電源の供給が中断されると、前記DC電源の供給が切り替えられて復旧されるまで、第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0141】
第2電力変換装置120、220、320は、複数からなるようにしてもよい。
【0142】
第2電力変換装置120、220、320は、供給されたDC電源を前記駆動電源に変換する装置であり、例えばインバータであってもよい。
【0143】
第2電力変換装置120、220、320は、前記負荷がAC電源で駆動される負荷である場合、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310からのDC電源をACの駆動電源に変換するインバータであってもよい。
【0144】
第2電力変換装置120、220、320は、前記負荷がDC電源で駆動される負荷である場合、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310からのDC電源をDCの駆動電源に変換するインバータであってもよい。
【0145】
第2電力変換装置120、220、320は、負荷20に対応する数で備えられてもよい。
【0146】
負荷20は、複数からなるようにしてもよい。
【0147】
第2電力変換装置120、220、320は、負荷20に対応して、3つ以上のインバータ120#1〜#3、220#1〜#3、320#1〜#3を含んでもよい。
【0148】
第2電力変換装置120、220、320のそれぞれは、負荷20のそれぞれに接続され、接続された負荷20に前記駆動電源を供給するようにしてもよい。
【0149】
第2電力変換装置120、220、320のそれぞれは、前段に接続を開閉する開閉手段を含んでもよい。
【0150】
前記開閉手段は、第2電力変換装置120、220、320のそれぞれの入力端に備えられ、第2電力変換装置120、220、320に入力される電源を断続するスイッチであってもよい。
【0151】
ここで、前記入力端に備えられる開閉手段は、過電流を検知して回路を遮断する遮断器であってもよい。
【0152】
第2電力変換装置120、220、320で変換されて出力される前記駆動電源は、負荷20のそれぞれに送られるようにしてもよい。
【0153】
ここで、負荷20は、電動機(M)負荷を含んでもよい。
【0154】
複数の電源盤100、200、300のそれぞれは、前記電源端が供給盤400に接続されるようにしてもよい。
【0155】
複数の電源盤100、200、300は、前記電源端と供給盤400間に複数の遮断器130、230、330がそれぞれ配置されるようにしてもよい。
【0156】
複数の電源盤100、200、300のそれぞれの前記電源端は、複数の遮断器130、230、330に接続され、複数の遮断器130、230、330を介して供給盤400に接続されてもよい。
【0157】
供給盤400は、システム1000に含まれる電源盤のうち、複数の電源盤100、200、300に前記DC電源を供給する補助電源盤であってもよい。
【0158】
供給盤400は、複数の電源盤100、200、300のそれぞれの前記電源端が共通に接続され、複数の電源盤100、200、300に前記DC電源を供給する非常電源供給盤であってもよい。
【0159】
供給盤400は、複数の電源盤100、200、300と同様に、1つ以上の電源供給源10の少なくとも1つから供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0160】
供給盤400は、前記電源端が共通に接続され、複数の電源盤100、200、300の状態によって、1つ以上の電源供給源10の少なくとも1つから供給された電源を前記DC電源に変換し、前記DC電源を複数の電源盤100、200、300に供給する電源補助供給用電源盤であってもよい。
【0161】
供給盤400に電源を供給する電源供給源10は、少なくともバッテリ電源10#2を含んでもよい。
【0162】
すなわち、供給盤400は、少なくともバッテリ電源10#2から電源が供給されるようにしてもよい。
【0163】
供給盤400は、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3からさらに電源が供給されるようにしてもよい。
【0164】
すなわち、供給盤400は、複数の電源盤100、200、300と同様に、複数の電源盤100、200、300に電源を供給する系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bのいずれか1つ以上から供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0165】
例えば、供給盤400は、バッテリ電源Bから供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0166】
供給盤400は、第1交流電源10#1、第2交流電源10#3及びバッテリ電源10#2のそれぞれから供給された電源を前記DC電源に変換する1つ以上の第1電力変換装置410を含んでもよい。
【0167】
すなわち、供給盤400は、
図1に示すように、1つ以上の第1電力変換装置410により、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bから供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0168】
ここで、供給盤400に含まれる1つ以上の第1電力変換装置410は、前記DC電源が出力される出力端が1つの前記電源端に接続され、前記電源端が複数の電源盤100、200、300のそれぞれに接続されるようにしてもよい。
【0169】
すなわち、供給盤400は、複数の電源盤100、200、300のそれぞれの複数の遮断器130、230、330に接続され、複数の電源盤100、200、300のそれぞれに共通に接続され、複数の遮断器130、230、330のそれぞれの開閉により複数の電源盤100、200、300のそれぞれとの接続が断続されるようにしてもよい。
【0170】
供給盤400は、1つ以上の第1電力変換装置410から出力された前記DC電源を複数の遮断器130、230、330に送るようにしてもよい。
【0171】
また、供給盤400は、1つ以上の第1電力変換装置410から供給された前記DC電源を供給盤400に接続された負荷20に供給するための駆動電源に変換し、前記駆動電源を供給盤400に接続された負荷20に供給する1つ以上の第2電力変換装置420をさらに含んでもよい。
【0172】
すなわち、供給盤400は、複数の電源盤100、200、300と同様に、1つ以上の第1電力変換装置410及び第2電力変換装置420を含み、1つ以上の電源供給源10から供給された電源を前記DC電源に変換し、前記DC電源を前記駆動電源に変換して負荷20に供給するようにしてもよい。
【0173】
供給盤400は、前記DC電源を前記駆動電源に変換し、前記駆動電源を供給盤400に接続された特定の負荷に供給するようにしてもよい。
【0174】
このような供給盤400の具体例として、供給盤400は、バッテリ電源Bから電源が供給され、バッテリ電源Bから供給された電源を前記DC電源に変換する第2変換装置410#2と、第2変換装置410#2から出力された前記DC電源を前記駆動電源に変換する第2電力変換装置420#2とを含み、前記DC電源を複数の電源盤100、200、300のそれぞれに送るか、又は前記駆動電源を負荷20のうち、供給盤400において電源供給が指定された特定の負荷に供給するようにしてもよい。
【0175】
供給盤400は、複数の遮断器130、230、330を介して、複数の電源盤100、200、300のそれぞれの前記電源端に接続されてもよい。
【0176】
複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれは、1つ以上の電源供給源10のいずれかから供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0177】
すなわち、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれは、1つ以上の電源供給源10のいずれかから選択的に電源供給を受けるようにしてもよい。
【0178】
複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれは、予め設定された供給基準に基づいて、1つ以上の電源供給源10のいずれかから供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0179】
前記供給基準は、1つ以上の電源供給源10の電源供給優先順位に関する基準であってもよい。
【0180】
複数の電源盤100、200、300のそれぞれは、それぞれに含まれる1つ以上の第1電力変換装置110、210、310及び第2電力変換装置120、220、320の動作を制御及び監視するようにしてもよい。
【0181】
複数の電源盤100、200、300は、1つ以上の電源供給源10の状態によって1つ以上の第1電力変換装置110、210、310のいずれかを選択し、選択した変換装置により第2電力変換装置120、220、320のそれぞれに前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0182】
すなわち、複数の電源盤100、200、300のそれぞれは、1つ以上の電源供給源10の状態によって選択した1つの変換装置により第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0183】
複数の電源盤100、200、300のそれぞれは、それぞれに含まれる1つ以上の第1電力変換装置110、210、310及び第2電力変換装置120、220、320の動作を制御及び監視した結果に基づいて、第1〜第3遮断器130、230、330のそれぞれの開閉を制御するようにしてもよい。
【0184】
また、供給盤400は、1つ以上の電源供給源10の状態によって1つ以上の第1電力変換装置410のいずれかを選択し、選択した変換装置により第2電力変換装置420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0185】
複数の電源盤100、200、300のそれぞれは、それぞれに含まれる1つ以上の第1電力変換装置110、210、310及び第2電力変換装置120、220、320の動作を制御及び監視し、前記DC電源及び前記駆動電源の状態を検出するようにしてもよい。
【0186】
複数の電源盤100、200、300は、1つ以上の第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源を送っている変換装置及び前記変換装置に対応する電源供給源のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置により第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0187】
すなわち、複数の電源盤100、200、300のそれぞれは、前記DC電源を送っている変換装置及び前記変換装置に対応する電源供給源のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置に切り替え、切り替えられた変換装置により第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0188】
複数の電源盤100、200、300は、第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源を送っている変換装置及び前記変換装置に対応する電源供給源のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置により第2電力変換装置120、220、320に前記DC電源が送られるように、電源供給中の電源供給源及び変換装置を切り替えてもよい。
【0189】
供給盤400は、1つ以上の第1電力変換装置410の動作を制御及び監視した結果に基づいて、複数の電源盤100、200、300への前記DC電源の供給を制御するようにしてもよい。
【0190】
供給盤400は、1つ以上の第1電力変換装置410の動作を制御及び監視し、前記DC電源の状態を検出するようにしてもよい。
【0191】
供給盤400は、複数の電源盤100、200、300に前記DC電源を送っている変換装置及び前記変換装置に対応する電源供給源のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置により複数の電源盤100、200、300に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0192】
すなわち、供給盤400は、前記DC電源を送っている変換装置及び前記変換装置に対応する電源供給源のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置に切り替え、切り替えられた変換装置により複数の電源盤100、200、300に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0193】
供給盤400は、複数の電源盤100、200、300に前記DC電源を送っている変換装置及び前記変換装置に対応する電源供給源のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置により複数の電源盤100、200、300に前記DC電源が送られるように、電源供給中の電源供給源及びコンバータを切り替えてもよい。
【0194】
前記電源端及び供給盤400に接続される複数の遮断器130、230、330は、DC電源を遮断するDC遮断器であってもよい。
【0195】
複数の遮断器130、230、330は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310のそれぞれの出力端が接続される前記電源端と、前記電源端に接続される供給盤400間に備えられてもよい。
【0196】
すなわち、複数の遮断器130、230、330は、複数の電源盤100、200、300の前記電源端と供給盤400が接続される電路に備えられ、複数の電源盤100、200、300と供給盤400の接続を断続するようにしてもよい。
【0197】
これによれば、複数の電源盤100、200、300は、前記電源端を介して供給盤400に接続され、複数の遮断器130、230、330の開閉により供給盤400との接続を断続することができる。
【0198】
複数の遮断器130、230、330は、複数の電源盤100、200、300のそれぞれに備えられてもよい。
【0199】
また、複数の遮断器130、230、330は、供給盤400に備えられてもよい。
【0200】
さらに、複数の遮断器130、230、330は、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400から分離された別個の構成からなるようにしてもよい。
【0201】
複数の電源盤100、200、300と供給盤400が接続される電路は、DC電源が流れるDC電路であってもよい。
【0202】
前記DC電路は、複数の電源盤100、200、300と供給盤400が接続される電路であり、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400間で前記DC電源が送られる電路であってもよい。
【0203】
前記DC電路は、1つないし2つの変換装置から供給されるDC電源の大きさの定格であることが好ましい。
【0204】
すなわち、前記DC電路の定格は、2つの変換装置から供給されるDC電源が送られる定格であってもよい。
【0205】
前記DC電路は、複数の遮断器130、230、330の開閉により前記DC電源が流れるようにしてもよい。
【0206】
前記電源端と前記DC電路間に備えられて前記電源端と前記DC電路の接続を断続する複数の遮断器130、230、330は、DC専用配線用遮断器(MCCB)であってもよい。
【0207】
複数の遮断器130、230、330は、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400の1つ以上の電源供給状態によって開閉を変えて、前記電源端及び供給盤400間で前記DC電源を接続又は切断するようにしてもよい。
【0208】
複数の遮断器130、230、330は、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400の前記DC電源、前記駆動電源、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410、及び負荷20の少なくとも1つの状態によって開閉を変えて、前記電源端及び供給盤400間で前記DC電源を接続又は切断するようにしてもよい。
【0209】
ここで、前記少なくとも1つの状態は、前記DC電源が初期状態から変動した場合、前記駆動電源が初期状態から変動した場合、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410の電源供給状態が変動した場合、及び負荷20の駆動状態が変動した場合の1つ以上であってもよい。
【0210】
例えば、前記少なくとも1つの状態は、前記DC電源又は前記駆動電源が基準定格以下となった場合、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410に故障/事故が発生して電源供給状態が変動した場合、又は負荷20に供給される前記駆動電源が低下して負荷20の駆動状態が変動した場合であってもよい。
【0211】
複数の遮断器130、230、330は、平時に開路され、動作時に閉路されることにより、前記電源端及び供給盤400の接続を断続するようにしてもよい。
【0212】
よって、複数の電源盤100、200、300のそれぞれは、複数の遮断器130、230、330のそれぞれの開閉により供給盤400に接続される。
【0213】
複数の遮断器130、230、330は、複数の電源盤100、200、300と供給盤400間で前記DC電源を接続する場合に閉路され、複数の電源盤100、200、300間で前記DC電源を切断する場合に開路されるようにしてもよい。
【0214】
複数の遮断器130、230、330は、複数の電源盤100、200、300の1つ以上の電源供給が中断されると、前記電源供給が中断された電源盤の電源端に接続された遮断器が閉路され、前記電源供給が中断された電源盤を供給盤400に接続し、供給盤400から前記電源供給が中断された電源盤に前記DC電源が供給されるようにしてもよい。
【0215】
この場合、前記電源供給が中断された電源盤は、前記電源供給が中断されてから供給盤400から導通した前記DC電源が供給されるまで、バッテリ電源Bに接続された変換装置から前記DC電源が供給されるようにしてもよい。
【0216】
ここで、前記電源供給が中断されるとは、複数の電源盤100、200、300に電源を供給する1つ以上の電源供給源10、複数の電源盤100、200、300の前記DC電源、前記駆動電源、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410、及び負荷20の少なくとも1つの状態が変動し、負荷20への前記駆動電源の供給に異常が発生することであってもよい。
【0217】
例えば、前記電源供給が中断されるとは、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3の電源供給が中断されること、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3から電源供給を受ける1つ以上の第1電力変換装置110、210、310の動作が中断されること、前記DC電源が初期状態から変動すること、前記駆動電源が初期状態から変動すること、及び負荷20の駆動状態が変動することの1つ以上であってもよい。
【0218】
このようなシステム1000は、複数の電源盤100、200、300、供給盤400及び複数の遮断器130、230、330の少なくとも1つの状態を監視し、監視結果に基づいて複数の電源盤100、200、300、供給盤400及び複数の遮断器130、230、330の少なくとも1つを制御する制御装置600をさらに含んでもよい。
【0219】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、供給盤400及び複数の遮断器130、230、330は、制御装置600により制御されるようにしてもよい。
【0220】
複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれは、制御装置600と通信を行い、制御装置600との通信結果に基づいて動作するようにしてもよい。
【0221】
例えば、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれは、制御装置600から制御命令を受け取り、前記制御命令に基づいて動作するか、又は制御装置600に状態情報を送信するようにしてもよい。
【0222】
複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれは、それぞれに含まれる1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視した結果に基づいて、制御装置600に複数の遮断器130、230、330のそれぞれの開閉制御を要求するようにしてもよい。
【0223】
複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれは、それぞれに含まれる1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視した結果を制御装置600に送信するようにしてもよい。
【0224】
複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれは、それぞれに含まれる1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視し、前記DC電源及び前記駆動電源の状態を検出した結果を制御装置600に送信するようにしてもよい。
【0225】
ここで、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれは、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420を制御し、1つ以上の電源供給源10、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410、前記DC電源、前記駆動電源、及び負荷20の少なくとも1つの異常状態を監視する制御部140、240、340、440をさらに含んでもよい。
【0226】
制御部140、240、340、440は、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれの中央制御装置であってもよい。
【0227】
制御部140、240、340、440は、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400の制御のための複数の制御手段を含んでもよい。
【0228】
また、制御部140、240、340、440は、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400の機能実行のための複数の電子機器をさらに含んでもよい。
【0229】
例えば、制御部140、240、340、440は、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400の機能実行及び制御のためのソフトウェア/アプリケーション/プログラムが格納される格納手段、前記格納手段が含まれる専用制御手段、通信手段、表示手段及び入力手段の1つ以上を含んでもよい。
【0230】
制御部140、240、340、440は、制御装置600により制御されるようにしてもよい。
【0231】
制御部140、240、340、440は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420を制御するPLC(Programmable Logic Controller)を含んでもよい。
【0232】
制御部140、240、340、440は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の状態を監視し、監視結果に基づいて1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御するようにしてもよい。
【0233】
また、制御部140、240、340、440は、1つ以上の電源供給源10及び負荷20の状態に基づいて、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御するようにしてもよい。
【0234】
制御部140、240、340、440は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの動作を制御して、前記DC電源の変換及び供給を制御してもよい。
【0235】
また、制御部140、240、340、440は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410に含まれる開閉手段のそれぞれの開閉を制御してもよい。
【0236】
制御部140、240、340、440は、第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれの動作を制御して、前記駆動電源の変換及び供給を制御してもよい。
【0237】
また、制御部140、240、340、440は、第2電力変換装置120、220、320、420に含まれる開閉手段のそれぞれの開閉を制御してもよい。
【0238】
さらに、制御部140、240、340、440は、外部の通信装置及び制御装置600の少なくとも1つと通信を行い、通信実行結果に基づいて、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御するようにしてもよい。
【0239】
例えば、制御部140、240、340、440は、制御装置600から1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の少なくとも1つの動作制御に関する制御命令を受け取り、前記制御命令に基づいて1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の少なくとも1つの動作を制御してもよい。
【0240】
制御部140、240、340、440は、1つ以上の電源供給源10のいずれかから供給された電源が前記DC電源に変換されるように制御してもよい。
【0241】
すなわち、制御部140、240、340、440は、1つ以上の電源供給源10のいずれかから選択的に電源が供給されるように制御してもよい。
【0242】
制御部140、240、340、440は、予め設定された供給基準に基づいて、1つ以上の電源供給源10のいずれかから供給された電源が前記DC電源に変換されるように制御してもよい。
【0243】
前記供給基準は、1つ以上の電源供給源10の電源供給優先順位に関する基準であってもよい。
【0244】
例えば、前記電源供給優先順位は、第1交流電源10#1、第2交流電源10#3、バッテリ電源10#2の順に設定されてもよい。
【0245】
前記供給基準が前記電源供給優先順位に関する基準である場合、制御部140、240、340、440は、第1交流電源10#1、第2交流電源10#3、バッテリ電源10#2の順に電源を供給するように制御してもよい。
【0246】
制御部140、240、340、440は、第1交流電源10#1から電源が供給される場合、第1交流電源10#1に接続された第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の動作を制御するようにしてもよい。
【0247】
この場合、制御部140、240、340、440は、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の開閉手段を閉路し、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の開閉手段を開路することにより、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1を接続し、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3を分離するようにしてもよい。
【0248】
制御部140、240、340、440は、第2交流電源10#3から電源が供給される場合、第2交流電源10#3に接続された第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の動作を制御するようにしてもよい。
【0249】
この場合、制御部140、240、340、440は、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の開閉手段を閉路し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2の開閉手段を開路することにより、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3を接続し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2を分離するようにしてもよい。
【0250】
制御部140、240、340、440は、バッテリ電源10#2から電源が供給される場合、バッテリ電源10#2に接続された第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2の動作を制御するようにしてもよい。
【0251】
この場合、制御部140、240、340、440は、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2の開閉手段を閉路し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の開閉手段を開路することにより、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2を接続し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3を分離するようにしてもよい。
【0252】
制御部140、240、340、440は、1つ以上の電源供給源10の状態によって1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかを選択し、第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るように制御してもよい。
【0253】
すなわち、制御部140、240、340、440は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410から選択した変換装置により、供給された電源を前記DC電源に変換して第2電力変換装置120に送るように制御してもよい。
【0254】
例えば、1つ以上の電源供給源10のうち、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3に異常が発生すると、バッテリ電源10#2に接続された第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2を選択し、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2がバッテリ電源10#2から電源供給を受けて前記DC電源に変換し、前記DC電源を第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれに送るように制御してもよい。
【0255】
制御部140、240、340、440は、第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送っている変換装置110、210、310、410及び変換装置110、210、310、410に対応する電源供給源10のいずれか1つ以上に異常が発生すると、変換装置110、210、310、410以外の他の変換装置110、210、310、410により第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るように制御してもよい。
【0256】
制御部140、240、340、440は、第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送っている変換装置110、210、310、410及び変換装置110、210、310、410に対応する電源供給源10のいずれか1つ以上に異常が発生すると、変換装置110、210、310、410以外の他の変換装置110、210、310、410により第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源が送られるように、電源供給中の電源供給源10及び変換装置110、210、310、410を切り替えてもよい。
【0257】
例えば、制御部140、240、340、440は、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1が第1交流電源10#1から供給された電源を前記DC電源に変換している間に、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1が故障したり、第1交流電源10#1にシャットダウンが発生すると、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3が第2交流電源10#3から供給された電源を前記DC電源に変換して前記DC電源を第2電力変換装置120、220、320、420に送るように、電源供給中の第1交流電源10#1を第2交流電源10#3に切り替え、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1を第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3に切り替えてもよい。
【0258】
このように1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420を制御する制御部140、240、340、440は、前記DC電源又は前記駆動電源の状態によって前記DC電源の受供給を制御装置600に要求するようにしてもよい。
【0259】
例えば、前記駆動電源の大きさが負荷20の必要とする大きさより小さい場合、又は前記DC電源が不足した場合は、複数の遮断器130、230、330を閉路して供給盤400から前記DC電源が供給されるように、制御装置600に要求してもよい。
【0260】
それとは逆に、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410又は第2電力変換装置120、220、320、420に故障が発生して前記電源端に事故電流が流れたり、1つ以上の電源供給源10又は負荷20に異常が発生して前記電源端に事故電流が流れた場合は、複数の遮断器130、230、330を開路して前記事故電流が複数の電源盤100、200、300又は供給盤400に供給されることを防止するように、制御装置600に要求してもよい。
【0261】
制御部140、240、340、440は、1つ以上の電源供給源10に異常が発生すると、複数の遮断器130、230、330を閉路し、前記電源端に接続された他の電源盤100、200、300又は供給盤400から前記DC電源が供給されるように、制御装置600に制御を要求してもよい。
【0262】
制御装置600は、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれと通信を行い、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれから受信した状態情報に基づいて、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれを制御してもよい。
【0263】
例えば、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれから受信した前記DC電源及び前記駆動電源の状態情報に基づいて、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれの前記DC電源の変換及び供給と、複数の電源盤100、200、300のそれぞれの前記駆動電源の変換及び供給を制御してもよい。
【0264】
制御装置600は、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれと通信を行い、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれから受信した状態情報に基づいて、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれの前記駆動電源の変換及び供給を制御するか、又は複数の電源盤100、200、300のそれぞれに含まれる複数の遮断器130、230、330を制御してもよい。
【0265】
また、制御装置600は、1つ以上の電源供給源10及び負荷20の状態を検知するか、又は外部の通信手段から1つ以上の電源供給源10及び負荷20の状態に関する情報を受信し、1つ以上の電源供給源10及び負荷20の状態に基づいて、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれの前記駆動電源の変換及び供給を制御するか、又は複数の電源盤100、200、300のそれぞれに含まれる複数の遮断器130、230、330を制御してもよい。
【0266】
この場合、制御装置600が複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれの前記駆動電源の変換及び供給の制御、又は複数の電源盤100、200、300のそれぞれに含まれる複数の遮断器130、230、330の制御に関する制御命令を、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれに送り、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれに含まれる制御部140、240、340、440により前記制御命令に基づいた制御が行われる。
【0267】
例えば、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400に電源を供給している系統電源G全体に異常が発生すると、系統電源Gからの電源供給を遮断して他の供給源に切り替えるように、複数の遮断器130、230、330を開路し、系統電源Gを除く電源から電源供給を受けて前記DC電源に変換して供給するように制御する制御命令を複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれに含まれる制御部140、240、340、440に送り、複数の遮断器130、230、330のそれぞれを開路し、バイパス電源P又はバッテリ電源Bから電源供給を受けて前記DC電源に変換して供給するように制御してもよい。
【0268】
制御装置600は、複数の電源盤100、200、300のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記異常が発生した電源盤の遮断器130、230、330を閉路し、供給盤400から前記異常が発生した電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0269】
例えば、複数の電源盤100、200、300のうち第1電源盤100の変換装置110に故障が発生すると、前記DC電路を介して供給盤400のいずれかの変換装置410で変換されたDC電源を第1電源盤100の第2電力変換装置120に供給するように、第1電源盤100の第1遮断器130を閉路し、第1電源盤100の1つ以上の第1電力変換装置110、210、310を遮断し、前記DC電路を介して供給盤400の1つ以上の変換装置410のいずれかで変換された前記DC電源を第1電源盤100の第2電力変換装置120に供給するように制御する制御命令を第1電源盤100及び供給盤400のそれぞれに送り、第1電源盤100の第1遮断器130を閉路し、前記DC電路を介して、供給盤400の1つ以上の変換装置410のいずれかが前記DC電源を第1電源盤100の第2電力変換装置120に供給するように制御してもよい。
【0270】
すなわち、供給盤400は、複数の電源盤100、200、300に異常が発生すると、前記DC電路を介して、前記異常が発生した電源盤の負荷20に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0271】
供給盤400は、前記異常が発生した電源盤に前記DC電源を供給する場合、1つ以上の電源供給源10の状態によって前記DC電源への変換を行う1つ以上の変換装置410のいずれかを選択し、選択した変換装置410により前記DC電路に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0272】
すなわち、供給盤400は、前記異常が発生した電源盤に前記DC電源を供給する場合、1つ以上の電源供給源10の状態によって選択した1つの変換装置410により前記DC電路に前記DC電源を送り、前記異常が発生した電源盤に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0273】
例えば、供給盤400に電源を供給する1つ以上の電源供給源10のうち系統電源G及びバイパス電源Pの定格が基準定格より低い場合、バッテリ電源Bにより前記DC電源を供給するようにバッテリ電源Bに対応する第2変換装置410#2を選択し、選択した第2変換装置410#2によりバッテリ電源Bから供給された電源を前記DC電源に変換して前記DC電路に送るようにしてもよい。
【0274】
制御装置600は、供給盤400に異常が発生すると、前記異常が発生した電源盤に最も隣接する電源盤の遮断器を閉路し、前記DC電路を介して、前記隣接する電源盤から前記異常が発生した電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0275】
すなわち、前記異常が発生した電源盤に前記DC電源を供給する供給盤400に異常が発生し、供給盤400から前記異常が発生した電源盤に前記DC電源を供給できない場合、制御装置600は、前記異常が発生した電源盤及び当該電源盤に最も隣接する電源盤の遮断器130、230、330を閉路し、前記DC電路を介して、前記隣接する電源盤から前記異常が発生した電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0276】
例えば、複数の電源盤100、200、300のうち第1電源盤100の変換装置110及び供給盤400に故障が発生すると、前記DC電路を介して第1電源盤100に最も隣接する第2電源盤200のいずれかの変換装置210で変換されたDC電源を第1電源盤100の第2電力変換装置120に供給するように、第1電源盤100及び第2電源盤200のそれぞれの遮断器130、230を閉路し、第1電源盤100の1つ以上の第1電力変換装置110、210、310を遮断し、前記DC電路を介して第2電源盤200の複数の変換装置210のいずれかで変換された前記DC電源を第1電源盤100の第2電力変換装置120に供給するように制御する制御命令を第1電源盤100及び第2電源盤200のそれぞれに送り、第1電源盤100及び第2電源盤200のそれぞれの遮断器130、230を閉路し、前記DC電路を介して、第2電源盤200の複数の変換装置210のいずれかが前記DC電源を第1電源盤100の第2電力変換装置120に供給するように制御してもよい。
【0277】
制御装置600は、前記異常が発生した電源盤が複数の場合、前記異常が発生した電源盤のそれぞれの異常状態によって供給盤400及び前記異常が発生した電源盤に最も隣接する電源盤の1つ以上の遮断器130、230、330を閉路し、供給盤400及び前記隣接する電源盤の少なくとも1つから前記異常が発生した電源盤のそれぞれに前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0278】
すなわち、制御装置600は、前記異常が発生した電源盤が複数の場合、前記異常が発生した電源盤のそれぞれの異常状態によって供給盤400及び前記隣接する電源盤の少なくとも1つから前記異常が発生した電源盤のそれぞれに前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0279】
例えば、第1電源盤100において1つ以上の第1電力変換装置110、210、310の全てに故障が発生し、第2電源盤200において複数のインバータ220の一部が一時的に動作を中断した場合、制御装置600は、第1電源盤100の異常状態が第2電源盤200の異常状態より深刻であると判断し、供給盤400により第1電源盤100の運転を復旧し、第2電源盤200に隣接する第3電源盤300により第2電源盤200の運転を維持するために、供給盤400により第1電源盤100に前記DC電源が供給されるように第1遮断器130を閉路制御し、第3電源盤300により第2電源盤200に前記DC電源が供給されるように第2及び第3遮断器230、330を閉路制御してもよい。
【0280】
このように、複数の電源盤100、200、300のいずれか1つ以上に異常が発生すると、供給盤400から前記DC電源が供給されるように制御することにより、供給盤400が複数の電源盤100、200、300のそれぞれに対してUPS機能を実行することができる。
【0281】
すなわち、システム1000は、複数の電源盤100、200、300のそれぞれが供給盤400に共通に接続されることにより、供給盤400から複数の電源盤100、200、300のそれぞれに前記DC電源が供給され、供給盤400が複数の電源盤100、200、300のそれぞれに対してUPS機能を実行することができる。
【0282】
よって、システム1000においては、1つ以上の電源供給源10、複数の電源盤100、200、300及び負荷20に予期せぬ異常が発生した場合も、負荷20への前記駆動電源の供給を維持し続けることができ、負荷20の運転を中断することなく維持することができ、異常発生に対処して適切かつ能動的に電源供給を行うことができ、異常発生の種類及び程度に関係なく負荷20の運転及びシステム1000の制御を安定して行うことができる。
【0283】
このように、システム1000において複数の電源盤100、200、300に前記DC電源を供給する供給盤400は、
図4に示すように、供給盤400から複数の電源盤100、200、300のそれぞれに前記DC電源を供給できるように、複数の電源盤100、200、300が供給盤400に枝状に接続されることにより、複数の電源盤100、200、300のそれぞれに前記DC電源が供給される。
【0284】
ここで、供給盤400が第1電源盤100に電源を供給する場合、第1電源盤100に含まれる第1遮断器130を閉路し、第1電源盤100が供給盤400に接続されるようにし、第2電源盤200に電源を供給する場合、第2電源盤200に含まれる第2遮断器230を閉路し、第2電源盤200が供給盤400に接続されるようにし、第3電源盤300に電源を供給する場合、第3電源盤300に含まれる第3遮断器330を閉路し、第3電源盤300が供給盤400に接続されるようにすることにより、供給盤400が複数の電源盤100、200、300のそれぞれに前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0285】
このようにシステム1000において複数の電源盤100、200、300に前記DC電源を供給する供給盤400は、複数からなるようにしてもよい。
【0286】
すなわち、システム1000は、複数の供給盤400を含んでもよい。
【0287】
システム1000は、複数の供給盤400を含み、複数の供給盤400毎にそれぞれ複数の電源盤100、200、300のうち前記DC電源を供給する供給対象電源盤が予め指定され、前記予め指定された供給対象電源盤に対して前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0288】
このように、複数からなる供給盤400は、複数の供給盤400毎にそれぞれ複数の電源盤100、200、300のうち前記DC電源を供給する供給対象電源盤が予め指定され、前記予め指定された供給対象電源盤に対して前記DC電源を供給することができる。
【0289】
例えば、
図5aに示すように、第1供給盤400には、第1、第2及び第3電源盤100、200、300が供給対象電源盤として予め指定され、第2供給盤400’には、第1’、第2’及び第3’電源盤100’、200’、300’が供給対象電源盤として予め指定されており、第1、第2及び第3電源盤100、200、300に異常が発生すると、第1供給盤400が第1、第2及び第3電源盤100、200、300に前記DC電源を供給し、第1’、第2’及び第3’電源盤100’、200’、300’に異常が発生すると、第2供給盤400’が第1’、第2’及び第3’電源盤100’、200’、300’に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0290】
すなわち、システム1000は、供給盤400が複数からなる場合、複数の供給盤400毎にそれぞれ前記DC電源の供給対象電源盤を指定し、前記DC電源の供給が分けられて行われるようにしてもよい。
【0291】
この場合、第1及び第2供給盤400、400’は、複数の電源盤100、200、300、100’、200’、300’の異常状態によって前記供給対象電源盤がスイッチングされるようにしてもよい。
【0292】
システム1000は、供給盤400が複数からなる場合、複数の供給盤400のそれぞれによって領域又はグループが分けられて運転されるようにしてもよい。
【0293】
前記供給対象電源盤は、複数の電源盤100、200、300、100’、200’、300’が複数のグループに分けられ、前記分けられたグループ別に複数の供給盤400、400’のそれぞれに予め指定され、複数の供給盤400、400’のそれぞれは、前記分けられたグループに属する供給対象電源盤に対して前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0294】
すなわち、
図5bに示すように、第1供給盤400には、第1グループG1に属する電源盤100、200、300が前記供給対象電源盤として指定され、第2供給盤400’には、第2グループG2に属する電源盤100’、200’、300’が前記供給対象電源盤として指定され、第1供給盤400が前記第1グループに属する電源盤100、200、300を担当して前記DC電源を供給し、第2供給盤400’が前記第2グループに属する電源盤100’、200’、300’を担当して前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0295】
これによれば、システム1000は、
図5bに示すような複数からなる場合のようになる。
【0296】
供給盤400は、複数の電源盤100、200、300のそれぞれが所定距離以内で離隔する位置に備えられてもよい。
【0297】
供給盤400は、複数の電源盤100、200、300のそれぞれとの離隔距離が最小となる位置に備えられてもよい。
【0298】
例えば、供給盤400は、複数の電源盤100、200、300の配置構造において中心部に該当する位置に備えられてもよい。
【0299】
すなわち、供給盤400は、複数の電源盤100、200、300が配置された構造において中央部に配置されてもよい。
【0300】
このように、供給盤400が複数の電源盤100、200、300の配置構造において中心部に該当する位置に備えられた場合、複数の電源盤100、200、300のそれぞれへの前記DC電源の供給を容易に行うことができ、前記DC電源の供給過程で発生する損失を低減することができる。
【0301】
以上説明したようなシステム1000の運転は、
図6〜
図9に示すように行われるようにしてもよい。
【0302】
図6〜
図9に示す運転例は、システム1000が3つの電源盤100、200、300及び1つの供給盤400を含む場合の運転例であり、システム1000は、複数の電源盤100、200、300を3つ未満又は3つ以上含んでもよく、また、供給盤400を複数含んでもよい。
【0303】
好ましい実施形態として、システム1000は、
図6〜
図9に示すように、3つの電源盤100、200、300及び1つの供給盤400を含んでもよい。以下、
図6〜
図9に示すように、複数の電源盤100、200、300が3つであり、供給盤400が1つである場合を例に挙げて説明する。
【0304】
図6は複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれが1つ以上の電源供給源10のうち系統電源Gから電源供給を受ける場合であり、この場合、バイパス電源P及びバッテリ電源Bからの電源供給は遮断され、系統電源Gから電源供給を受けて前記DC電源、前記駆動電源の順に変換して負荷20のそれぞれに供給する。
【0305】
図6に示す運転例は、系統電源Gから電源供給を受けて運転する一般的な運転の場合であり、システム1000の平時運転はこのように行われる。
【0306】
図7は複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれが1つ以上の電源供給源10のうちバイパス電源Pから電源供給を受ける場合であり、系統電源Gに異常が発生した場合がこれに該当し、この場合、系統電源G及びバッテリ電源Bからの電源供給は遮断され、バイパス電源Pから電源供給を受けて前記DC電源、前記駆動電源の順に変換して負荷20のそれぞれに供給する。
【0307】
図7に示す運転例は、バイパス電源Pから電源供給を受けて運転する特殊運転の場合であり、システム1000の特殊運転はこのように行われる。
【0308】
図8は複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれが1つ以上の電源供給源10のうちバッテリ電源Bから電源供給を受ける場合であり、系統電源G及びバイパス電源Pに異常が発生した場合がこれに該当し、この場合、系統電源G及びバイパス電源Pからの電源供給は遮断され、バッテリ電源Bから電源供給を受けて前記DC電源、前記駆動電源の順に変換して負荷20のそれぞれに供給する。
【0309】
図8に示す運転例は、バッテリ電源Bから電源供給を受けて運転する停電運転の場合であり、システム1000の停電運転はこのように行われる。
【0310】
図9は複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれが1つ以上の電源供給源10のうち非常用電源Aから電源供給を受ける場合であり、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bに異常が発生した場合がこれに該当し、この場合、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bからの電源供給は遮断され、非常用電源Aが負荷20のそれぞれに前記駆動電源を直接供給する。
【0311】
図9に示す運転例は、非常用電源Aから電源供給を受けて運転する非常運転の場合であり、システム1000の非常運転はこのように行われる。
【0312】
このように、システム1000は、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれが同じ電源供給源から電源供給を受けて運転するようにしてもよく、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれが1つ以上の電源供給源10のいずれかから選択的に電源供給を受けて運転するようにしてもよい。
【0313】
例えば、第1及び第2電源盤100、200は系統電源Gから電源供給を受けて運転し、第3電源盤300はバイパス電源Pから電源供給を受けて運転し、供給盤400はバッテリ電源Bから電源供給を受けて運転するようにしてもよい。
【0314】
また、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれは、1つ以上の電源供給源10から電源供給を受けて運転するようにしてもよい。
【0315】
例えば、第1電源盤100に異常が発生して第2電源盤200から第1電源盤100に前記DC電源を供給する場合、第2電源盤200が、系統電源Gから供給された電源を第2変換装置210#1により前記DC電源に変換して複数のインバータ220のそれぞれに送り、さらにバイパス電源Pから供給された電源を第2変換装置210#3により前記DC電源に変換し、第2変換装置210#3で変換された前記DC電源を第1電源盤100の第2電力変換装置120のそれぞれに送るようにしてもよい。
【0316】
この例においては、第1電源盤100及び第2電源盤200のそれぞれの第1及び第2遮断器130、230を閉路することにより、第1電源盤100と第2電源盤200が接続され、第2電源盤200から第1電源盤100への前記DC電源の供給が行われる。
【0317】
このように、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400のそれぞれが1つ以上の電源供給源10から電源供給を受けて運転することにより、複数の電源盤100、200、300及び供給盤400間の電源供給、すなわち複数の電源盤100、200、300間のUPS機能の実行及び供給盤400のUPS機能の実行を行うことができる。
【0318】
以下、本発明の他の実施形態による電源供給システムについて説明する。
【0319】
電源供給システム1000(以下、システムという)は、
図10に示すように、1つ以上の電源供給源10から供給された電源をDC電源に変換し、前記DC電源を負荷20の駆動電源に変換し、負荷20に供給する複数の電源盤100、200、300、400と、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの一側に配置され、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの一側と前記一側に隣接する電源盤の他側間で2つの電源盤の電源端を接続又は分離する複数の遮断器130とを含み、複数の遮断器130は、複数の電源盤100、200、300、400の1つ以上において電源供給が中断されると、前記電源供給が中断された電源盤の一側及び他側に接続された遮断器の1つ以上が閉路され、前記電源供給が中断された電源盤の電源端を前記電源供給が中断された電源盤の両側に接続された電源盤の電源端の1つ以上に接続する。
【0320】
システム1000において、複数の遮断器130は、複数の電源盤100、200、300、400の1つ以上の電源供給状態によって開閉を変えて、複数の電源盤100、200、300、400間で前記DC電源を接続又は切断する。
【0321】
複数の遮断器130は、複数の電源盤100、200、300、400間の接続がリング構造を形成するように、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの一側と前記一側に隣接する電源盤の他側間で2つの電源盤を接続又は分離するようにしてもよい。
【0322】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが隣接する2つの電源盤に接続され、複数の電源盤100、200、300、400がリング構造で接続される。
【0323】
ここで、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、
図11及び
図12に示すような電源供給装置100であってもよい。
【0324】
すなわち、電源盤100は、
図11及び
図12に示すような電源供給装置の構成からなるようにしてもよく、また、電源供給システム1000は、
図11及び
図12に示すような電源供給装置100の形態の電源盤を複数含み、複数の電源盤100、200、300、400を含むようにしてもよい。
【0325】
電源盤100は、
図11に示すように、1つ以上の電源供給源10のそれぞれから供給された電源を前記DC電源に変換する1つ以上の第1電力変換装置110と、前記DC電源を負荷20の駆動のための前記駆動電源に変換し、前記駆動電源を負荷20に供給する1つ以上の第2電力変換装置120とを含んでもよい。
【0326】
このように、電源盤100は、1つ以上の第1電力変換装置110及び第2電力変換装置120を含み、1つ以上の電源供給源10から供給された電源を前記駆動電源に変換して負荷20に供給する。
【0327】
1つ以上の第1電力変換装置110及び第2電力変換装置120を含む電源盤100の具体的な構成は、
図11及び
図12に示すようにしてもよい。
【0328】
電源盤100に電源を供給する1つ以上の電源供給源10は、外部から1つ以上の第1電力変換装置110に接続され、1つ以上の第1電力変換装置110のそれぞれに電源を供給するようにしてもよい。
【0329】
1つ以上の電源供給源10のそれぞれは、1つ以上の第1電力変換装置110のそれぞれに接続され、1つ以上の第1電力変換装置110のそれぞれに直流又は交流電源を供給するようにしてもよい。
【0330】
1つ以上の電源供給源10は、
図11及び
図12に示すように、AC電源を供給する第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3と、DC電源を蓄えるバッテリ電源10#2とを含んでもよい。
【0331】
ここで、第1交流電源10#1はAC電源を供給する主系統電源Gであり、第2交流電源10#3はAC電源を供給するバイパス系統電源Pであり、バッテリ電源10#2はDC電源を供給するバッテリ電源Bであってもよい。
【0332】
すなわち、1つ以上の電源供給源10は、
図13に示すように、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bを含んでもよい。
【0333】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれには、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bのそれぞれから電源が供給されることになる。
【0334】
第1交流電源10#1は、系統電源Gであってもよい。
【0335】
第1交流電源10#1は、440[V]のAC電源を供給する系統電源Gであってもよい。
【0336】
第2交流電源10#3は、バイパス電源Pであってもよい。
【0337】
第2交流電源10#3は、440[V]のAC電源を供給するバイパス電源Pであってもよい。
【0338】
バッテリ電源10#2は、DC電源を蓄え、非常時に蓄えられたDC電源を供給する非常用バッテリであってもよい。
【0339】
バッテリ電源10#2は、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3に異常が発生すると、蓄えられたDC電源を電源盤100に供給するようにしてもよい。
【0340】
バッテリ電源Bには前記DC電源が蓄えられており、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3の電源供給が中断されると、前記電源供給が切り替えられて復旧される間、バッテリ電源Bに蓄えられた電源が複数の電源盤100、200、300、400に供給されるようにしてもよい。
【0341】
バッテリ電源Bは、前記電源供給が中断されてから前記電源供給が切り替えられて復旧されるまで、前記蓄えられた電源を複数の電源盤100、200、300、400に無瞬断で供給するようにしてもよい。
【0342】
また、1つ以上の電源供給源10は、第1交流電源G、第2交流電源P及びバッテリ電源Bの電源供給が中断されると、非常発電電源を負荷20に供給する非常用電源Aをさらに含んでもよい。
【0343】
非常用電源Aは、第1交流電源G、第2交流電源P及びバッテリ電源Bに異常が発生すると、非常発電電源を負荷20に供給するようにしてもよい。
【0344】
非常用電源Aは、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに電源を供給する第1交流電源G、第2交流電源P及びバッテリ電源Bの全てに異常が発生して電源を供給できない場合、非常用電源を負荷20のそれぞれに供給して負荷20の駆動を所定時間維持する電源であってもよい。
【0345】
例えば、非常用電源Aは、非常用発電機を含む電源であってもよい。
【0346】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれには、
図13に示すように、3つの電源供給源10、すなわち系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bから電源が供給され、非常用電源Aからは系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bが電源を供給できない場合にのみ電源が供給されることが好ましい。
【0347】
ここで、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに電源を供給する1つ以上の電源供給源10のそれぞれは、1つの系統から複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに電源を供給するようにしてもよく、分離された配電盤により分離された配電盤のそれぞれから複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに電源を供給するようにしてもよい。
【0348】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、1つ以上の電源供給源10から供給された電源を前記DC電源に変換する1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410と、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410から供給された前記DC電源を前記駆動電源に変換して負荷20に供給する第2電力変換装置120、220、320、420とを含んでもよい。
【0349】
ここで、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420は、複数からなるようにしてもよい。
【0350】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、1つ以上の電源供給源10の状態によって、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかにより1つ以上の第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源が供給されるようにしてもよい。
【0351】
第1電力変換装置110、210、310、410は、供給された電源をDC電源に変換する装置であり、例えばコンバータであってもよい。
【0352】
第1電力変換装置110、210、310、410は、AC電源をDC電源に変換するAC/DCコンバータであってもよく、DC電源をDC電源に変換するDC/DCコンバータであってもよい。
【0353】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410は、AC電源をDC電源に変換するAC/DCコンバータ及びDC電源のレベルを変換するDC/DCコンバータの1つ以上を含んでもよい。
【0354】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410は、1つ以上の電源供給源10のそれぞれに対応して、3つの変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3、410#1〜#3を含んでもよい。
【0355】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410は、第1交流電源10#1、バッテリ電源10#2及び第2交流電源10#3のそれぞれに接続され、接続された電源供給源から電源が供給される第1〜第3変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3、410#1〜#3を含んでもよい。
【0356】
これによれば、第1交流電源10#1は、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1に接続され、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1にAC電源を供給し、バッテリ電源10#2は、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2に接続され、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2にDC電源を供給し、第2交流電源10#3は、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3に接続され、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3にAC電源を供給することになる。
【0357】
第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1は、AC電源をDC電源に変換するAC/DCコンバータであってもよく、また、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2は、DC電源のレベルを変換するDC/DCコンバータであってもよく、また、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3は、AC電源をDC電源に変換するAC/DCコンバータであってもよい。
【0358】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれは、前段及び後段のそれぞれに接続を開閉する開閉手段を含んでもよい。
【0359】
前記開閉手段は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの入力端及び出力端のそれぞれに備えられ、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410において入出力される電源を断続するスイッチであってもよい。
【0360】
ここで、前記入力端に備えられる開閉手段は、過電流を検知して回路を遮断する遮断器であってもよい。
【0361】
より具体的には、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3からAC電源が供給される第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の入力端には、交流気中遮断器(ACB: Air Circuit Breaker)が備えられ、バッテリ電源10#2からDC電源が供給される第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2の入力端には、直流配線用遮断器(MCCB: Molded Circuit Breaker)が備えられてもよい。
【0362】
前記開閉手段は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410の動作によって1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410の接続を開閉するようにしてもよい。
【0363】
例えば、1つ以上の電源供給源10から電源供給を受けない場合、前記入力端及び前記出力端のそれぞれに備えられる開閉手段が開路され、当該変換装置の接続が分離されるようにしてもよい。
【0364】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410は、前記出力端が1つの電源端O1、O2、O3、O4に接続されてもよい。
【0365】
すなわち、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410は、前記出力端が電源端O1、O2、O3、O4に共通に接続され、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410で変換された前記DC電源が流れるようにしてもよい。
【0366】
よって、電源端O1、O2、O3、O4は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410の出力端が共通に接続され、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410から出力された前記DC電源が流れる電路であってもよい。
【0367】
電源端O1、O2、O3、O4は、第2電力変換装置120、220、320、420の入力端に接続されてもよい。
【0368】
電源端O1、O2、O3、O4は、他の電源盤100、200、300もしくは400の電源端のうちいずれか2つの電源端O1〜O4に接続されてもよい。
【0369】
電源端O1、O2、O3、O4は、第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれの入力端に接続され、前記DC電源が他の電源盤100、200、300もしくは400又は第2電力変換装置120、220、320、420に送られるようにしてもよい。
【0370】
電源端O1、O2、O3、O4は、複数の遮断器130のうちいずれか2つの遮断器に接続されてもよい。
【0371】
すなわち、電源端O1、O2、O3、O4は、電源端O1、O2、O3、O4に接続されたいずれか2つの遮断器により接続が断続されるようにしてもよい。
【0372】
よって、電源端O1、O2、O3、O4を介して送られる前記DC電源は、電源端O1、O2、O3、O4に接続された遮断器により制御することができる。
【0373】
このように、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410の出力端が共通に接続された電源端O1、O2、O3、O4が第2電力変換装置120、220、320、420の入力端に接続されることにより、電源端O1、O2、O3、O4を介して、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410で変換されて出力された前記DC電源を送ることができるようになる。
【0374】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410で変換されて出力された前記DC電源は、第2電力変換装置120、220、320、420に送られるようにしてもよい。
【0375】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410は、第1〜第3変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3、410#1〜#3のいずれかが動作し、第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0376】
複数の電源盤100、200、300、400は、第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を供給する変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3、410#1〜#3の電源供給が中断されると、変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3、410#1〜#3以外の他の変換装置により第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源が供給されるようにしてもよい。
【0377】
1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410は、第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を供給する変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3、410#1〜#3の電源供給が中断されると、変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3、410#1〜#3が前記他の変換装置に切り替えられる間、バッテリ電源10#2から電源供給を受ける変換装置110#2、210#2、310#2、410#2により第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0378】
ここで、変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3、410#1〜#3の電源供給が中断されるとは、変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3、410#1〜#3、変換装置110#1〜#3、210#1〜#3、310#1〜#3、410#1〜#3に接続された供給源、及び前記DC電源の定格のいずれか1つ以上において異常状態が検出されることであってもよい。
【0379】
例えば、第1交流電源10#1に接続された第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1が第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を供給している間に、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1から出力される前記DC電源の定格が低下して所定基準以下になると、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1以外の他の変換装置である第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3により第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源が供給されるようにしてもよい。
【0380】
この場合、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410は、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1が第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3に切り替えられる間、バッテリ電源10#2に接続された第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2により第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0381】
すなわち、バッテリ電源10#2に接続された第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2は、第2電力変換装置120、220、320、420への前記DC電源の供給が中断されると、前記DC電源の供給が切り替えられて復旧されるまで、第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0382】
第2電力変換装置120、220、320、420は、複数からなるようにしてもよい。
【0383】
第2電力変換装置120、220、320、420は、供給されたDC電源を前記駆動電源に変換する装置であり、例えばインバータであってもよい。
【0384】
第2電力変換装置120、220、320、420は、前記負荷がAC電源で駆動される負荷である場合、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410からのDC電源をACの駆動電源に変換するインバータであってもよい。
【0385】
第2電力変換装置120、220、320、420は、前記負荷がDC電源で駆動される負荷である場合、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410からのDC電源をDCの駆動電源に変換するインバータであってもよい。
【0386】
第2電力変換装置120、220、320、420は、負荷20に対応する数で備えられてもよい。
【0387】
負荷20は、複数からなるようにしてもよい。
【0388】
第2電力変換装置120、220、320、420は、負荷20に対応して、3つ以上のインバータ120#1〜#3、220#1〜#3、320#1〜#3、420#1〜#3を含んでもよい。
【0389】
第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれは、負荷20のそれぞれに接続され、接続された負荷20に前記駆動電源を供給するようにしてもよい。
【0390】
第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれは、前段に接続を開閉する開閉手段を含んでもよい。
【0391】
前記開閉手段は、第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれの入力端に備えられ、第2電力変換装置120、220、320、420に入力される電源を断続するスイッチであってもよい。
【0392】
ここで、前記入力端に備えられる開閉手段は、過電流を検知して回路を遮断する遮断器であってもよい。
【0393】
第2電力変換装置120、220、320、420で変換されて出力される前記駆動電源は、負荷20のそれぞれに送られるようにしてもよい。
【0394】
ここで、負荷20は、電動機(M)負荷を含んでもよい。
【0395】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、電源端O1〜O4が他の電源盤のうち隣接する2つの電源盤の電源端O1〜O4のそれぞれに接続されるようにしてもよい。
【0396】
複数の電源盤100、200、300、400は、いずれかの電源盤の電源端O1〜O4と隣接する2つの電源盤の電源端O1〜O4間にそれぞれ複数の遮断器130のそれぞれが配置されるようにしてもよい。
【0397】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの電源端O1〜O4は、複数の遮断器130(130a〜130d)に接続されてもよい。
【0398】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、前記DC電源が出力される電源端O1〜O4が複数の遮断器130のうちいずれか2つの遮断器に接続されるようにしてもよい。
【0399】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの電源端O1〜O4は、2つの遮断器に接続されてもよい。
【0400】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400が
図10に示すように4つである場合、第1電源盤100が第1遮断器130a及び第2遮断器130bに接続され、第2電源盤200が第2遮断器130b及び第4遮断器130dに接続され、第3電源盤300が第1遮断器130a及び第3遮断器130cに接続され、第4電源盤400が第3遮断器130c及び第4遮断器130dに接続されるようにしてもよい。
【0401】
つまり、複数の遮断器130のそれぞれが2つの電源盤に接続される。
【0402】
例えば、第1遮断器130aは、第1電源盤100及び第3電源盤300に接続され、第2遮断器130bは、第1電源盤100及び第2電源盤200に接続され、第3遮断器130cは、第3電源盤300及び第4電源盤400に接続され、第4遮断器130dは、第2電源盤200及び第4電源盤400に接続されるようにしてもよい。
【0403】
複数の電源盤100、200、300、400は、いずれかの電源盤の電源端が他の2つの電源盤の電源端のそれぞれに接続されてもよい。
【0404】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400は、他の2つの電源盤のそれぞれに接続されてもよい。
【0405】
例えば、第1電源盤100は、第1遮断器130aを介して第3電源盤300に接続され、第2遮断器130bを介して第2電源盤200に接続され、第2及び第3電源盤200、300のそれぞれに接続されてもよい。
【0406】
また、第2電源盤200は、第2遮断器130bを介して第1電源盤100に接続され、第4遮断器130dを介して第4電源盤400に接続され、第1及び第4電源盤100、400のそれぞれに接続されてもよい。
【0407】
さらに、第3電源盤300は、第1遮断器130aを介して第1電源盤100に接続され、第3遮断器130cを介して第4電源盤400に接続され、第1及び第4電源盤100、400のそれぞれに接続されてもよい。
【0408】
さらに、第4電源盤400は、第3遮断器130cを介して第3電源盤300に接続され、第4遮断器130dを介して第2電源盤200に接続され、第2及び第3電源盤200、300のそれぞれに接続されてもよい。
【0409】
電源端O1〜O4に接続される複数の遮断器130は、DC電源を遮断するDC遮断器であってもよい。
【0410】
電源端O1〜O4のそれぞれは、複数の遮断器130のいずれか2つに接続されてもよい。
【0411】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、前記電源端の一端に該当する第1電源端と、前記電源端の他端に該当する第2電源端とを含み、複数の遮断器130は、2つの電源盤間にそれぞれ配置され、一側の電源盤の第1電源端と他側の電源盤の第2電源端を接続又は分離するようにしてもよい。
【0412】
前記第1電源端及び前記第2電源端は、複数の電源盤100、200、300、400の電源端から延びた電源端であってもよい。
【0413】
前記第1電源端及び前記第2電源端は、複数の電源盤100、200、300、400の電源端から延び、複数の電源盤100、200、300、400の外部で複数の遮断器130に接続される電源端であってもよい。
【0414】
すなわち、前記第1電源端及び前記第2電源端は、複数の電源盤100、200、300、400の電源ポートであってもよい。
【0415】
つまり、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、第1及び第2電源端の2つの電源ポートを備えてもよい。
【0416】
上記の場合、複数の遮断器130は、2つの電源盤間にそれぞれ配置され、一側の電源盤の第1電源端と他側の電源盤の第2電源端を接続又は分離するようにしてもよい。
【0417】
すなわち、複数の遮断器130のそれぞれは、一側の電源盤の第1電源端と他側の電源盤の第2電源端間にそれぞれ配置され、両側に1つの電源盤の第1電源端及び他の電源盤の第2電源端のそれぞれが接続されてもよい。
【0418】
つまり、複数の遮断器130のそれぞれは、一側に1つの電源盤の第1電源端が接続され、他側に前記1つの電源盤に隣接する電源盤の第2電源端が接続されてもよい。
【0419】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの両側に2つの電源盤がそれぞれ接続されることにより、複数の電源盤100、200、300、400間にインナーループの接続構造が形成される。
【0420】
複数の遮断器130は、電源端O1〜O4のうち隣接する2つの電源盤の電源端間の電路のそれぞれに備えられ、複数の電源盤100、200、300、400間の接続を断続するようにしてもよい。
【0421】
複数の遮断器130は、複数の電源盤100、200、300、400において1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの出力端が接続された電源端O1〜O4のうち隣接する2つの電源端が互いに接続される電路のそれぞれに備えられてもよい。
【0422】
すなわち、複数の遮断器130は、電源端O1〜O4間に備えられ、複数の電源盤100、200、300、400間の接続を断続するようにしてもよい。
【0423】
これによれば、複数の電源盤100、200、300、400は、電源端O1〜O4を介して互いに接続され、複数の遮断器130の開閉により複数の電源盤100、200、300、400間の接続を断続することができる。
【0424】
電源端O1〜O4間に配置されて電源端O1〜O4間を接続又は切断する複数の遮断器130は、DC専用配線用遮断器(MCCB)であってもよい。
【0425】
複数の遮断器130は、前記DC電源、前記駆動電源、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410、及び負荷20の少なくとも1つの状態によって開閉を変えて、電源端O1〜O4間でそれぞれ前記DC電源を接続又は切断するようにしてもよい。
【0426】
ここで、前記少なくとも1つの状態は、前記DC電源が初期状態から変動した場合、前記駆動電源が初期状態から変動した場合、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410の電源供給状態が変動した場合、及び負荷20の駆動状態が変動した場合の1つ以上であってもよい。
【0427】
例えば、前記少なくとも1つの状態は、前記DC電源又は前記駆動電源が基準定格以下となった場合、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410に故障/事故が発生して電源供給状態が変動した場合、又は負荷20に供給される前記駆動電源が低下して負荷20の駆動状態が変動した場合であってもよい。
【0428】
複数の電源盤100、200、300、400は、電源端O1〜O4間に配置される複数の遮断器130が複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれを隣接する電源盤に接続又は分離することにより、電源端O1〜O4間の接続がリング構造を形成するようにしてもよい。
【0429】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの電源端O1〜O4が接続されることにより、複数の電源盤100、200、300、400間で前記DC電源を送ることができるようになる。
【0430】
よって、複数の電源盤100、200、300、400は、ループ状に接続される。
【0431】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの電源端O1〜O4が接続されることにより、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの電源端O1〜O4がループ状に接続される。
【0432】
複数の電源盤100、200、300、400の電路は、複数の電源盤100、200、300、400のうちいずれか1つの電源盤の電源端O1〜O4と隣接する2つの電源盤の電源端O1〜O4のそれぞれが接続される数の電路からなるようにしてもよい。
【0433】
例えば、前記電路は、第1電源盤100と第3電源盤100が接続される第1電路、第1電源盤100と第2電源盤200が接続される第2電路、第3電源盤300と第4電源盤400が接続される第3電路、及び第2電源盤200と第4電源盤400が接続される第4電路からなるようにしてもよく、また、前記第1〜第4電路がループ状に形成されるようにしてもよい。
【0434】
ここで、前記第1電路には第1遮断器130aが備えられ、前記第2電路には第2遮断器130bが備えられ、前記第3電路には第3遮断器130cが備えられ、前記第4電路には第4遮断器130dが備えられ、それぞれ第1〜第4電路の開閉を断続するようにしてもよい。
【0435】
よって、複数の遮断器130は、複数の電路がループ状に形成された複数の電源盤100、200、300、400間の接続を断続することができる。
【0436】
複数の遮断器130は、複数の電源盤100、200、300、400に対応する数で備えられてもよい。
【0437】
複数の遮断器130は、複数の電源盤100、200、300、400がN個の場合、N個備えられてもよい。
【0438】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400が4つの場合、すなわちNが4である場合、複数の遮断器130は、4つであってもよい。
【0439】
複数の遮断器130のそれぞれは、平時に開路され、動作時に閉路されることにより、複数の電源盤100、200、300、400間の接続を断続するようにしてもよい。
【0440】
よって、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、複数の遮断器130のそれぞれの開閉により他の電源盤に接続される。
【0441】
複数の遮断器130は、複数の電源盤100、200、300、400間で前記DC電源を接続する場合に閉路され、複数の電源盤100、200、300、400間で前記DC電源を切断する場合に開路されるようにしてもよい。
【0442】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが複数の遮断器130を介して他の電源盤に接続される形態は、
図10に示すようにしてもよい。
【0443】
複数の電源盤100、200、300、400は、
図10に示すように、第1電源盤100、第2電源盤200、第3電源盤300及び第4電源盤400のそれぞれの電源端O1〜O4がリング構造に接続され、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの電源端O1〜O4間に第1〜第4遮断器130a〜130dのそれぞれが備えられるようにしてもよい。
【0444】
図10を参照して、接続形態についてより具体的に説明する。
【0445】
図10を参照して、接続形態についてより具体的に説明する。
【0446】
第1電源盤100の第1電源端O1は、隣接する第2電源盤200の第2電源端O2及び第3電源盤300の第3電源端O3に接続され、第1電源端O1と第2電源端O2間に第2遮断器130bが備えられ、第1電源端O1と第3電源端O3間に第1遮断器130aが備えられ、第1電源盤100と第2電源盤200との接続は第2遮断器130bにより断続され、第1電源盤100と第3電源盤300との接続は第1遮断器130aにより断続される。
【0447】
第2電源盤200の第2電源端O2は、隣接する第1電源盤100の第1電源端O1及び第4電源盤400の第4電源端O4に接続され、第1電源端O1と第2電源端O2間に第2遮断器130bが備えられ、第2電源端O2と第4電源端O4間に第4遮断器130dが備えられ、第1電源盤100と第2電源盤200との接続は第2遮断器130bにより断続され、第2電源盤200と第4電源盤400との接続は第4遮断器130dにより断続される。
【0448】
第3電源盤300の第3電源端O3は、隣接する第1電源盤100の第1電源端O1及び第4電源盤400の第4電源端O4に接続され、第1電源端O1と第3電源端O3間に第1遮断器130aが備えられ、第3電源端O3と第4電源端O4間に第3遮断器130cが備えられ、第1電源盤100と第3電源盤300との接続は第1遮断器130aにより断続され、第3電源盤300と第4電源盤400との接続は第3遮断器130cにより断続される。
【0449】
第4電源盤400の第4電源端O4は、隣接する第2電源盤200の第2電源端O2及び第3電源盤300の第3電源端O3に接続され、第2電源端O2と第4電源端O4間に第4遮断器130dが備えられ、第3電源端O3と第4電源端O4間に第3遮断器130cが備えられ、第2電源盤200と第4電源盤400との接続は第4遮断器130dにより断続され、第3電源盤300と第4電源盤400との接続は第3遮断器130cにより断続される。
【0450】
このように第1〜第4電源盤100、200、300、400が接続されることにより、複数の電源盤100、200、300、400の電源端O1〜O4がループ状に接続される。
【0451】
このように、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが隣接する電源盤に接続されることにより、複数の電源盤100、200、300、400間で前記DC電源を送ることができるようになる。
【0452】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが隣接する電源盤に接続され、
図10に示すように、複数の電源盤100、200、300、400の電源端O1〜O4がループ状に接続されることにより、第1電源盤100は、第2電源盤200及び第3電源盤300に接続されて第2電源盤200又は第3電源盤300と前記DC電源の受供給を行い、第2電源盤200は、第1電源盤100及び第4電源盤400に接続されて第1電源盤100又は第4電源盤400と前記DC電源の受供給を行い、第3電源盤300は、第1電源盤100及び第4電源盤400に接続されて第1電源盤100又は第4電源盤400と前記DC電源の受供給を行い、第4電源盤400は、第2電源盤200及び第3電源盤300に接続されて第2電源盤200又は第3電源盤300と前記DC電源の受供給を行うようにしてもよい。
【0453】
このようにループ状に接続される複数の電源盤100、200、300、400は、複数の遮断器130のそれぞれの開閉により、複数の電源盤100、200、300、400間の前記DC電源の受供給を行うことができる。
【0454】
例えば、第1電源盤100と第3電源盤300間の電路に接続された第1遮断器130aが閉路された場合、第1電源盤100と第3電源盤300間の前記DC電源の受供給を行うことができ、第1電源盤100と第2電源盤200間の電路に接続された第2遮断器130bが閉路された場合、第1電源盤100と第2電源盤200間の前記DC電源の受供給を行うことができ、第3電源盤300と第4電源盤400間の電路に接続された第3遮断器130cが閉路された場合、第3電源盤300と第4電源盤400間の前記DC電源の受供給を行うことができ、第2電源盤200と第4電源盤400間の電路に接続された第4遮断器130dが閉路された場合、第2電源盤200と第4電源盤400間の前記DC電源の受供給を行うことができる。
【0455】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視するようにしてもよい。
【0456】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視した結果に基づいて、第1〜第4遮断器130a〜130dのそれぞれの開閉を制御するようにしてもよい。
【0457】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視し、前記DC電源及び前記駆動電源の状態を検出するようにしてもよい。
【0458】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、1つ以上の電源供給源10のいずれかから供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0459】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、1つ以上の電源供給源10のいずれかから選択的に電源供給を受けるようにしてもよい。
【0460】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、予め設定された供給基準に基づいて、1つ以上の電源供給源10のいずれかから供給された電源を前記DC電源に変換するようにしてもよい。
【0461】
前記供給基準は、1つ以上の電源供給源10の電源供給優先順位に関する基準であってもよい。
【0462】
複数の電源盤100、200、300、400は、1つ以上の電源供給源10の状態によって1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかを選択し、選択した変換装置により第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0463】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、1つ以上の電源供給源10の状態によって選択した1つの変換装置により第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0464】
複数の電源盤100、200、300、400は、前記駆動電源への変換を行う第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送っている変換装置及び前記変換装置に対応する電源供給源のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置により第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0465】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、前記DC電源を送っている変換装置及び前記変換装置に対応する電源供給源のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置に切り替え、切り替えられた変換装置により第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0466】
複数の電源盤100、200、300、400は、第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送っている変換装置及び前記変換装置に対応する電源供給源のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記変換装置以外の他の変換装置により第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源が送られるように、電源供給中の電源供給源及び変換装置を切り替えてもよい。
【0467】
複数の遮断器130、230、330、430は、複数の電源盤100、200、300、400の1つ以上の電源供給が中断されると、前記電源供給が中断された電源盤と前記電源供給が中断された電源盤に隣接する電源盤間に配置された遮断器が閉路され、前記電源供給が中断された電源盤を前記隣接する電源盤に接続し、前記隣接する電源盤から前記電源供給が中断された電源盤に前記DC電源が供給されるようにしてもよい。
【0468】
この場合、前記電源供給が中断された電源盤は、前記電源供給が中断されてから前記隣接する電源盤から導通した前記DC電源が供給されるまで、バッテリ電源Bに接続された変換装置から前記DC電源が供給されるようにしてもよい。
【0469】
このようなシステム1000は、複数の電源盤100、200、300、400及び複数の遮断器130の少なくとも1つの状態を監視し、監視結果に基づいて複数の電源盤100、200、300、400及び複数の遮断器130の少なくとも1つを制御する制御装置600をさらに含んでもよい。
【0470】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400は、制御装置600により制御されるようにしてもよい。
【0471】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、制御装置600と通信を行い、制御装置600との通信結果に基づいて動作するようにしてもよい。
【0472】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、制御装置600から制御命令を受け取り、前記制御命令に基づいて動作するか、又は制御装置600に状態情報を送信するようにしてもよい。
【0473】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視した結果に基づいて、制御装置600に第1〜第4遮断器130a〜130dのそれぞれの開閉制御を要求するようにしてもよい。
【0474】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視した結果を制御装置600に送信するようにしてもよい。
【0475】
複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、それぞれに含まれる1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御及び監視し、前記DC電源及び前記駆動電源の状態を検出した結果を制御装置600に送信するようにしてもよい。
【0476】
ここで、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420を制御し、1つ以上の電源供給源10、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410、前記DC電源、前記駆動電源、及び負荷20の少なくとも1つの異常状態を監視する制御部140、240、340、440をさらに含んでもよい。
【0477】
ここで、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420を制御し、1つ以上の電源供給源10、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410、前記DC電源、前記駆動電源、及び負荷20の少なくとも1つの異常状態を監視する制御部140、240、340、440をさらに含んでもよい。
【0478】
制御部140、240、340、440は、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの中央制御装置であってもよい。
【0479】
制御部140、240、340、440は、複数の電源盤100、200、300、400の制御のための複数の制御手段を含んでもよい。
【0480】
また、制御部140、240、340、440は、複数の電源盤100、200、300、400の機能実行のための複数の電子機器をさらに含んでもよい。
【0481】
例えば、制御部140、240、340、440は、複数の電源盤100、200、300、400の機能実行及び制御のためのソフトウェア/アプリケーション/プログラムが格納される格納手段、前記格納手段が含まれる専用制御手段、通信手段、表示手段及び入力手段の1つ以上を含んでもよい。
【0482】
制御部140、240、340、440は、制御装置600により制御されるようにしてもよい。
【0483】
制御部140、240、340、440は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420を制御するPLC(Programmable Logic Controller)を含んでもよい。
【0484】
制御部140、240、340、440は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の状態を監視し、監視結果に基づいて1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御するようにしてもよい。
【0485】
また、制御部140、240、340、440は、1つ以上の電源供給源10及び負荷20の状態に基づいて、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御するようにしてもよい。
【0486】
制御部140、240、340、440は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410のそれぞれの動作を制御して、前記DC電源の変換及び供給を制御してもよい。
【0487】
また、制御部140、240、340、440は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410に含まれる開閉手段のそれぞれの開閉を制御してもよい。
【0488】
制御部140、240、340、440は、第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれの動作を制御して、前記駆動電源の変換及び供給を制御してもよい。
【0489】
また、制御部140、240、340、440は、第2電力変換装置120、220、320、420に含まれる開閉手段のそれぞれの開閉を制御してもよい。
【0490】
さらに、制御部140、240、340、440は、外部の通信装置及び制御装置600の少なくとも1つと通信を行い、通信実行結果に基づいて、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の動作を制御するようにしてもよい。
【0491】
例えば、制御部140、240、340、440は、制御装置600から1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の少なくとも1つの動作制御に関する制御命令を受け取り、前記制御命令に基づいて1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420の少なくとも1つの動作を制御してもよい。
【0492】
制御部140、240、340、440は、1つ以上の電源供給源10のいずれかから供給された電源が前記DC電源に変換されるように制御してもよい。
【0493】
すなわち、制御部140、240、340、440は、1つ以上の電源供給源10のいずれかから選択的に電源が供給されるように制御してもよい。
【0494】
制御部140、240、340、440は、予め設定された供給基準に基づいて、1つ以上の電源供給源10のいずれかから供給された電源が前記DC電源に変換されるように制御してもよい。
【0495】
前記供給基準は、1つ以上の電源供給源10の電源供給優先順位に関する基準であってもよい。
【0496】
例えば、前記電源供給優先順位は、第1交流電源10#1、第2交流電源10#3、バッテリ電源10#2の順に設定されてもよい。
【0497】
前記供給基準が前記電源供給優先順位に関する基準である場合、制御部140、240、340、440は、第1交流電源10#1、第2交流電源10#3、バッテリ電源10#2の順に電源を供給するように制御してもよい。
【0498】
制御部140、240、340、440は、第1交流電源10#1から電源が供給される場合、第1交流電源10#1に接続された第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の動作を制御するようにしてもよい。
【0499】
この場合、制御部140、240、340、440は、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1の開閉手段を閉路し、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の開閉手段を開路することにより、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1を接続し、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3を分離するようにしてもよい。
【0500】
制御部140、240、340、440は、第2交流電源10#3から電源が供給される場合、第2交流電源10#3に接続された第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の動作を制御するようにしてもよい。
【0501】
この場合、制御部140、240、340、440は、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の開閉手段を閉路し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2の開閉手段を開路することにより、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3を接続し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2を分離するようにしてもよい。
【0502】
制御部140、240、340、440は、バッテリ電源10#2から電源が供給される場合、バッテリ電源10#2に接続された第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2の動作を制御するようにしてもよい。
【0503】
この場合、制御部140、240、340、440は、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2の開閉手段を閉路し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3の開閉手段を開路することにより、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2を接続し、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1及び第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3を分離するようにしてもよい。
【0504】
制御部140、240、340、440は、1つ以上の電源供給源10の状態によって1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかを選択し、第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るように制御してもよい。
【0505】
すなわち、制御部140、240、340、440は、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410から選択した変換装置により、供給された電源を前記DC電源に変換して第2電力変換装置120に送るように制御してもよい。
【0506】
例えば、1つ以上の電源供給源10のうち、第1交流電源10#1及び第2交流電源10#3に異常が発生すると、バッテリ電源10#2に接続された第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2を選択し、第2変換装置110#2、210#2、310#2、410#2がバッテリ電源10#2から電源供給を受けて前記DC電源に変換し、前記DC電源を第2電力変換装置120、220、320、420のそれぞれに送るように制御してもよい。
【0507】
制御部140、240、340、440は、第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送っている変換装置110、210、310、410及び変換装置110、210、310、410に対応する電源供給源10のいずれか1つ以上に異常が発生すると、変換装置110、210、310、410以外の他の変換装置110、210、310、410により第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送るように制御してもよい。
【0508】
制御部140、240、340、440は、第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源を送っている変換装置110、210、310、410及び変換装置110、210、310、410に対応する電源供給源10のいずれか1つ以上に異常が発生すると、変換装置110、210、310、410以外の他の変換装置110、210、310、410により第2電力変換装置120、220、320、420に前記DC電源が送られるように、電源供給中の電源供給源10及び変換装置110、210、310、410を切り替えてもよい。
【0509】
例えば、制御部140、240、340、440は、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1が第1交流電源10#1から供給された電源を前記DC電源に変換している間に、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1が故障したり、第1交流電源10#1にシャットダウンが発生すると、第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3が第2交流電源10#3から供給された電源を前記DC電源に変換して前記DC電源を第2電力変換装置120、220、320、420に送るように、電源供給中の第1交流電源10#1を第2交流電源10#3に切り替え、第1変換装置110#1、210#1、310#1、410#1を第3変換装置110#3、210#3、310#3、410#3に切り替えてもよい。
【0510】
このように1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410及び第2電力変換装置120、220、320、420を制御する制御部140、240、340、440は、前記DC電源又は前記駆動電源の状態によって前記DC電源の受供給を制御装置600に要求するようにしてもよい。
【0511】
例えば、前記駆動電源の大きさが負荷20の必要とする大きさより小さい場合、又は前記DC電源が不足した場合は、複数の遮断器130を閉路して他の電源盤100、200、300もしくは400から前記DC電源が供給されるように、制御装置600に要求してもよい。
【0512】
また、前記駆動電源の大きさが負荷20の必要とする大きさより大きい場合、又は前記DC電源に余裕がある場合は、複数の遮断器130を閉路して他の電源盤100、200、300もしくは400に前記DC電源が供給されるように、制御装置600に要求してもよい。
【0513】
それとは逆に、1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410又は第2電力変換装置120、220、320、420に故障が発生して電源端O1〜O4に事故電流が流れたり、1つ以上の電源供給源10又は負荷20に異常が発生して電源端O1〜O4に事故電流が流れた場合は、複数の遮断器130を開路して前記事故電流が他の電源盤100、200、300もしくは400に供給されることを防止するように、制御装置600に要求してもよい。
【0514】
制御部140、240、340、440は、1つ以上の電源供給源10に異常が発生すると、複数の遮断器130を閉路し、電源端O1〜O4に接続された他の電源盤100、200、300もしくは400から前記DC電源が供給されるように、制御装置600に制御を要求してもよい。
【0515】
制御部140、240、340、440は、電源端O1〜O4に接続された他の電源盤100、200、300もしくは400に異常が発生すると、複数の遮断器130を閉路し、他の電源盤100、200、300もしくは400に前記DC電源が供給されるように、制御装置600に制御を要求してもよい。
【0516】
制御部140、240、340、440は、電源端O1〜O4に接続された他の電源盤100、200、300もしくは400に異常が発生すると、1つ以上の電源供給源10のいずれかからさらに電源が供給されるように制御し、複数の遮断器130を閉路し、電源端O1〜O4を介して、さらに電源を供給するように制御した供給源10及びそれに対応する変換装置110、210、310、410で変換された前記DC電源が他の電源盤100、200、300もしくは400に供給されるように、制御装置600に制御を要求してもよい。
【0517】
制御装置600は、複数の遮断器130の動作を制御することにより、前記DC電源の受給及び供給を制御するようにしてもよい。
【0518】
例えば、複数の遮断器130を閉路することにより、複数の電源盤100、200、300、400間で前記DC電源を受給又は供給するように制御してもよい。
【0519】
制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれと通信を行い、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれから受信した状態情報に基づいて、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれを制御してもよい。
【0520】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれから受信した前記DC電源及び前記駆動電源の状態情報に基づいて、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの前記DC電源の変換及び供給と、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの前記駆動電源の変換及び供給を制御してもよい。
【0521】
制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれと通信を行い、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれから受信した状態情報に基づいて、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの前記駆動電源の変換及び供給を制御するか、又は複数の遮断器130を制御してもよい。
【0522】
また、制御装置600は、1つ以上の電源供給源10及び負荷20の状態を検知するか、又は外部の通信手段から1つ以上の電源供給源10及び負荷20の状態に関する情報を受信し、1つ以上の電源供給源10及び負荷20の状態に基づいて、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの前記駆動電源の変換及び供給を制御するか、又は複数の遮断器130を制御してもよい。
【0523】
この場合、制御装置600が複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれの前記駆動電源の変換及び供給の制御、又は複数の遮断器130の制御に関する制御命令を、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれ、又は複数の遮断器130のそれぞれに送り、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに含まれる制御部140、240、340、440により前記制御命令に基づいた制御、又は複数の遮断器130のそれぞれの開閉制御が行われる。
【0524】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400に電源を供給している系統電源G全体に異常が発生すると、系統電源Gからの電源供給を遮断して他の供給源に切り替えるように、複数の遮断器130を開路し、系統電源Gを除く電源から電源供給を受けて前記DC電源に変換して供給するように制御する制御命令を複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれに含まれる制御部140、240、340、440に送り、複数の遮断器130のそれぞれを開路し、バイパス電源P又はバッテリ電源Bから電源供給を受けて前記DC電源に変換して供給するように制御してもよい。
【0525】
制御装置600は、複数の遮断器130の開閉を制御することにより、複数の電源盤100、200、300、400に前記DC電源が送られるように制御してもよい。
【0526】
制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記異常が発生した電源盤と前記異常が発生した電源盤に隣接する電源盤が接続された電路のいずれか1つの電路の遮断器を閉路し、前記隣接する電源盤から前記異常が発生した電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0527】
すなわち、制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記異常が発生した電源盤に接続された遮断器130のいずれかを閉路し、前記隣接する電源盤から前記異常が発生した電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0528】
例えば、複数の電源盤100、200、300、400のうち第1電源盤100の変換装置110に故障が発生すると、第2電源盤200又は第3電源盤300のいずれかの変換装置210又は310で変換されたDC電源を第1電源盤100の第2電力変換装置120に供給するように、第1電源盤100と第2電源盤200が接続される電路の第2遮断器130b、又は第1電源盤100と第3電源盤300が接続される電路の第1遮断器130aを閉路し、第1電源盤100の1つ以上の第1電力変換装置110を遮断し、第2電源盤200又は第3電源盤300の1つ以上の第1電力変換装置210又は310のいずれかで変換された前記DC電源を第1電源盤100の第2電力変換装置120に供給するように制御する制御命令を、第1電源盤100と第2電源盤200又は第3電源盤300、第2遮断器130b又は第1遮断器130aのそれぞれに送り、第2遮断器130b又は第1遮断器130aを閉路し、第2電源盤200又は第3電源盤300の1つ以上の第1電力変換装置210又は310のいずれかが前記DC電源を第1電源盤100の第2電力変換装置120に供給するように制御してもよい。
【0529】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、隣接する電源盤に異常が発生すると、前記異常が発生した電源盤の負荷20に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0530】
ここで、複数の電源盤100、200、300、400は、前記異常が発生した電源盤に前記DC電源を供給する場合、1つ以上の電源供給源10の状態によって前記DC電源への変換を行う1つ以上の第1電力変換装置110、210、310、410のいずれかを選択し、選択したコンバータにより前記異常が発生した電源盤に前記DC電源を送るようにしてもよい。
【0531】
すなわち、複数の電源盤100、200、300、400は、前記異常が発生した電源盤に前記DC電源を供給する場合、1つ以上の電源供給源10の状態によって選択した1つのコンバータにより前記異常が発生した電源盤に前記DC電源を供給するようにしてもよい。
【0532】
例えば、第2電源盤200が第1電源盤100に前記DC電源を供給する際に、第2電源盤200に電源を供給している1つ以上の電源供給源10のうち系統電源G及びバイパス電源Pの定格が基準定格より低い場合、バッテリ電源Bにより前記DC電源を供給するようにバッテリ電源Bに対応する第2変換装置210#2を選択し、選択した第2変換装置210#2によりバッテリ電源Bから供給された電源を前記DC電源に変換して第1電源盤100に送るようにしてもよい。
【0533】
制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記異常が発生した電源盤に隣接する複数の電源盤が接続された電路の遮断器130の全てを閉路し、前記隣接する電源盤の全てから前記異常が発生した電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0534】
すなわち、制御装置600は、複数の電源盤100、200、300、400のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記異常が発生した電源盤に接続された遮断器130の全てを閉路し、前記隣接する電源盤の全てから前記異常が発生した電源盤に前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0535】
例えば、第1電源盤100に異常が発生した場合は、第1電源盤100に隣接する第2電源盤200との接続を断続する第2遮断器130b及び第3電源盤300との接続を断続する第1遮断器130aを閉路し、隣接する第2電源盤200及び第3電源盤300から第1電源盤100に前記DC電源が供給されるようにしてもよい。
【0536】
制御装置600は、前記異常が発生した電源盤が複数の場合、前記異常が発生した電源盤のそれぞれに最も隣接する電源盤の接続を断続する複数の遮断器130を閉路し、前記隣接する電源盤のそれぞれから前記異常が発生した電源盤のそれぞれに前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0537】
すなわち、制御装置600は、前記異常が発生した電源盤が複数の場合、前記異常が発生した電源盤のそれぞれに隣接する複数の電源盤のそれぞれから前記異常が発生した電源盤のそれぞれに前記DC電源が供給されるように制御してもよい。
【0538】
例えば、第1電源盤100及び第2電源盤200に故障が発生した場合、第1電源盤100と第3電源盤300の接続を断続する第1遮断器130a及び第2電源盤200と第4電源盤400の接続を断続する第4遮断器130dを閉路し、第1電源盤100には第3電源盤300から前記DC電源が供給され、第2電源盤200には第4電源盤400から前記DC電源が供給されるようにしてもよい。
【0539】
このように、複数の電源盤100、200、300、400のいずれか1つ以上に異常が発生すると、前記異常が発生した電源盤に隣接する電源盤の接続を断続する遮断器130を閉路し、前記隣接する電源盤から前記異常が発生した電源盤に前記DC電源が供給されるように制御することにより、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれがUPS機能を実行することができる。
【0540】
よって、システム1000においては、1つ以上の電源供給源10、複数の電源盤100、200、300、400及び負荷20に予期せぬ異常が発生した場合も、負荷20への前記駆動電源の供給を維持し続けることができ、負荷20の運転を中断することなく維持することができ、異常発生に対処して適切かつ能動的に電源供給を行うことができ、異常発生の種類及び程度に関係なく負荷20の運転及びシステム1000の制御を安定して行うことができる。
【0541】
以上説明したようなシステム1000の運転は、
図13〜
図16に示すように行われるようにしてもよい。
【0542】
図13〜
図16に示す運転例は、システム1000が4つの電源盤100、200、300、400を含む場合の運転例であり、システム1000は、複数の電源盤100、200、300、400を4つ未満又は4つ以上含んでもよい。
【0543】
好ましい実施形態として、システム1000は、
図13〜
図16に示すように、4つの電源盤100、200、300、400を含んでもよい。以下、
図13〜
図16に示すように複数の電源盤100、200、300、400が4つである場合を例に挙げて説明する。
【0544】
図13は複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが1つ以上の電源供給源10のうち系統電源Gから電源供給を受ける場合であり、この場合、バイパス電源P及びバッテリ電源Bからの電源供給は遮断され、系統電源Gから電源供給を受けて前記DC電源、前記駆動電源の順に変換して負荷20のそれぞれに供給する。
【0545】
図13に示す運転例は、系統電源Gから電源供給を受けて運転する一般的な運転の場合であり、システム1000の平時運転はこのように行われる。
【0546】
図14は複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが1つ以上の電源供給源10のうちバイパス電源Pから電源供給を受ける場合であり、系統電源Gに異常が発生した場合がこれに該当し、この場合、系統電源G及びバッテリ電源Bからの電源供給は遮断され、バイパス電源Pから電源供給を受けて前記DC電源、前記駆動電源の順に変換して負荷20のそれぞれに供給する。
【0547】
図14に示す運転例は、バイパス電源Pから電源供給を受けて運転する特殊運転の場合であり、システム1000の特殊運転はこのように行われる。
【0548】
図15は複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが1つ以上の電源供給源10のうちバッテリ電源Bから電源供給を受ける場合であり、系統電源G及びバイパス電源Pに異常が発生した場合がこれに該当し、この場合、系統電源G及びバイパス電源Pからの電源供給は遮断され、バッテリ電源Bから電源供給を受けて前記DC電源、前記駆動電源の順に変換して負荷20のそれぞれに供給する。
【0549】
図15に示す運転例は、バッテリ電源Bから電源供給を受けて運転する停電運転の場合であり、システム1000の停電運転はこのように行われる。
【0550】
図16は複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが1つ以上の電源供給源10のうち非常用電源Aから電源供給を受ける場合であり、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bに異常が発生した場合がこれに該当し、この場合、系統電源G、バイパス電源P及びバッテリ電源Bからの電源供給は遮断され、非常用電源Aが負荷20のそれぞれに前記駆動電源を直接供給する。
【0551】
図16に示す運転例は、非常用電源Aから電源供給を受けて運転する非常運転の場合であり、システム1000の非常運転はこのように行われる。
【0552】
このように、システム1000は、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが同じ電源供給源から電源供給を受けて運転するようにしてもよく、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが1つ以上の電源供給源10のいずれかから選択的に電源供給を受けて運転するようにしてもよい。
【0553】
例えば、第1及び第2電源盤100、200は系統電源Gから電源供給を受けて運転し、第3及び第4電源盤300、400はバイパス電源Pから電源供給を受けて運転するようにしてもよい。
【0554】
また、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれは、1つ以上の電源供給源10から電源供給を受けて運転するようにしてもよい。
【0555】
例えば、第1電源盤100に異常が発生して第2電源盤200から第1電源盤100に前記DC電源を供給する場合、第2電源盤200が、系統電源Gから供給された電源を第2−1変換装置210#1により前記DC電源に変換して第2電力変換装置220のそれぞれに送り、さらにバイパス電源Pから供給された電源を第2−3変換装置210#3により前記DC電源に変換し、第2−3変換装置210#3で変換された前記DC電源を第1電源盤100の第2電力変換装置120のそれぞれに送るようにしてもよい。
【0556】
この例においては、第1電源盤100と第2電源盤200が接続される電路の第2遮断器130bを閉路することにより、第1電源盤100と第2電源盤200とが接続され、第2電源盤200から第1電源盤100への前記DC電源の供給が行われる。
【0557】
このように、複数の電源盤100、200、300、400のそれぞれが1つ以上の電源供給源10から電源供給を受けて運転することにより、複数の電源盤100、200、300、400間の電源供給、すなわち複数の電源盤100、200、300、400間のUPS機能の実行を行うことができる。
【0558】
前述したような本発明の実施形態による電源供給システムは、DC電源を供給/使用する電源モジュール、電源供給システム、電源供給システムの運用方法に適用することができる。特に、DC UPSモジュール及びそれを備える電源供給システムに有効に適用することができ、複数のモータ負荷を制御するモータ制御盤、モータ制御システム、モータ運転システムなどにも適用して実施することができる。
【0559】
以上、本発明の具体的な実施形態について説明したが、本発明の範囲から外れない限り、様々な変形が可能であることは言うまでもない。よって、本発明の範囲は、上記実施形態に限定して定められるものではなく、請求の範囲及びその均等物などにより定められるべきである。
【0560】
以上、本発明を限定された実施形態と図面により説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、その記載から様々な変更及び変形が可能である。よって、本発明の思想は、請求の範囲によってのみ把握されるべきであり、その均等又は等価的変形の全てが本発明の思想のカテゴリーに属するといえる。