(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
触媒として使用するためのモレキュラーシーブを調製するためのプロセスが提供される。このプロセスは、少なくとも12個の炭素原子を有する少なくとも1個のヒドロカルビル基を含む単一第四級アンモニウム基を有するカチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、糖及びそれらの組合せから選択され得るモルフォロジー変性剤を含む、モレキュラーシーブのための合成混合物を調製することを含む。
XがSi、Ge及びその混合物から選択され、且つ前記合成混合物が三価元素Yの供給源も含んで成り、YがAl、B、Ga、Zn及びその混合物から選択される、請求項1に記載の方法。
前記モレキュラーシーブが、MRE、MWW、MTW、FAU、EMT、MFS、MEI、BEA並びにその多形体、TON及びMTTからなる群から選択される骨格構造を有する、請求項1に記載の方法。
合成混合物がいずれのモルフォロジー変性剤Lも含まないことを除き、同等の方法を使用して製造されたモレキュラーシーブの外部酸性度の少なくとも1.10倍の外部酸性度を有する、請求項13に記載のモレキュラーシーブ。
合成混合物がいずれのモルフォロジー変性剤Lも含まないことを除き、同等の方法を使用して製造されたモレキュラーシーブの外部表面積の少なくとも1.10倍の外部表面積を有する、請求項13に記載のモレキュラーシーブ。
【発明を実施するための形態】
【0015】
本発明によるモレキュラーシーブの製造プロセスは、合成混合物がモルフォロジー変性剤Lも含有することを除き、従来技術に従って合成混合物を調製することを含む。いずれかの理論に束縛されることを望まないが、モルフォロジー変性剤Lは、合成混合物内の結晶子の成長表面と結合し得るか、又は他の様式で相互作用し得、それによって、最終製品結晶のサイズ、アスペクト比及び凝集/凝塊を含むモルフォロジーが影響を受けることが考えられる。モルフォロジー変性剤Lの性質及び使用される濃度次第で、製品結晶は、同一条件下でモルフォロジー変性剤Lを用いずに同一合成混合物を使用して他の様式で得られるものよりも小さくなり得るか、又は大きくなり得る。
【0016】
合成混合物
上記の通り、合成混合物は、従来の方法に従って調製可能である。モルフォロジー変性剤Lは、結晶の核形成又は結晶化が開始する前に、いつでも合成混合物に含まれてよい。任意選択的に、モルフォロジー変性剤Lは、四価元素Xの供給源が添加される前に、合成混合物の他の成分と組み合わせられる。例えば、混合物を形成するために、水、水酸化物イオンの供給源(存在する場合)、構造指向剤(存在する場合)、三価元素Yの供給源(存在する場合)、種(存在する場合)及びいずれかの他の成分も、いずれかの順番で組み合わせることができ、次いで、四価元素の供給源をその混合物と組み合わせる。
【0017】
任意選択的に、モレキュラーシーブは、骨格がSi、Al、P、As、Ti、Ge、Sn、Fe、B、Ga、Be及びZn並びにそれらの混合物からなる群から選択される1つ又はそれ以上の元素を含有するものである。四価元素Xは、任意選択的に、Si、Ge、Sn及びTi並びにそれら混合物からなる群から選択される。好ましくは、四価元素XはSiである。X=Siである場合、合成混合物を調製するために使用することができるケイ素(Si)の適切な供給源としては、シリカ;シリカのコロイド懸濁、例えばLudox(登録商標);沈澱シリカ;ケイ酸カリウム及びケイ酸ナトリウムなどのアルカリ金属ケイ酸塩;テトラアルキルオルトシリケート;並びにAerosil及びCabosilなどのヒュームドシリカが含まれる。
【0018】
合成混合物は水酸化物イオンの供給源も含有し、例えば合成混合物は、水酸化ナトリウム又は水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物を含み得る。水酸化物は、Yの供給源としてのアルミン酸ナトリウム又はアルミン酸カリウムの使用によって、或いはXの供給源としてのケイ酸ナトリウム又はケイ酸カリウムの使用によって存在し得るいずれかの荷電(有機)構造指向剤又はモルフォロジー変性剤のアニオンとして存在することも可能である。アルミン酸及びケイ酸のナトリウム又はカリウム塩は、アルカリ金属M
+の供給源としても使用することができる。
【0019】
任意選択的に、三価元素Yは、Al、B、Fe及びGa並びにそれらの混合物からなる群から選択される。任意選択的に、Yは、B、Ga若しくはAl又はそれらの混合物から選択される。好ましくは、三価元素YはAlである。合成混合物を調製するために使用することができる三価元素Yの適切な供給源は、選択される元素Y(例えば、ホウ素、アルミニウム、鉄及びガリウム)次第である。Yがホウ素である実施形態において、ホウ素の供給源としては、ホウ酸、ホウ砂及び四ホウ酸カリウムが含まれる。任意選択的に、三価元素Yはアルミニウムであり、そしてアルミニウム供給源としては、硫酸アルミニウム、硝酸アルミニウム、水酸化アルミニウム、水和アルミナ、例えばベーマイト、ギブサイト及び擬ベーマイト並びにそれらの混合物が含まれる。他のアルミニウム供給源としては、限定されないが、他の水溶性アルミニウム塩、アルカリ金属アルミン酸塩固体若しくは液体、アルミニウムアルコキシド、例えばアルミニウムイソプロポキシド又はアルミニウム金属、例えばチップ若しくは粉末の形態のアルミニウムが含まれる。
【0020】
Si及びAlの前記供給源の他に、又はそれに加えて、Si及びAl元素の両方を含有する供給源をSi及びAlの供給源として使用することもできる。Si及びAl元素を含有する適切な供給源の例としては、非晶質シリカアルミナゲル又は乾燥シリカアルミナ粉末、シリカアルミナ、粘土、例えばカオリン、メタカオリン及びゼオライト、特にアルミノシリケート、例えば合成ホージャサイト及び超安定ホージャサイト、例えばUSY、ベータ、又は他の大細孔から中細孔のゼオライトが含まれる。任意選択的に、五価元素Z(存在する場合)は、P及びAs並びにそれらの混合物からなる群から選択される。好ましくは、Zは、存在する場合、Pである。リンの適切な供給源としては、リン酸;リン酸トリエチル、リン酸テトラエチルアンモニウムなどの有機リン酸エステル;アルミノホスフェート;アルカリ金属リン酸塩、リン酸二水素、リン酸水素及びピロリン酸塩などのリン酸塩、並びにそれらの混合物からなる群から選択される1つ又はそれ以上の供給源が含まれる
【0021】
任意選択的に、ハロゲン化物イオンW
−は、存在する場合、塩化物、臭化物、フッ化物及びそれらの混合物からなる群から選択される。ハロゲン化物イオンの供給源は、モレキュラーシーブ合成混合物中でハロゲン化物イオンを放出することができるいずれの化合物であってもよい。ハロゲン化物イオンの供給源の非限定的な例としては、1つ又は複数のハロゲン化物イオン、例えば、好ましくは金属がナトリウム、カリウム、カルシウム、マグネシウム、ストロンチウム又はバリウムである金属ハロゲン化物を含有する塩が含まれる。フッ化物イオン(F−)の適切な供給源としては、HF;フッ化アンモニウム又はフッ化テトラアルキルアンモニウム、例えば、フッ化テトラメチルアンモニウム若しくはフッ化テトラエチルアンモニウム;フッ化物含有塩、例えばNaF及びKF;AlF
3及びSiF
6塩などの元素X、Yを有するフッ化物の化合物;及び/又はフッ化物イオンがカチオン構造指向剤(Q)の対イオンとして存在する化合物が含まれる。合成混合物が水酸化物イオンの供給源を含まない場合、合成混合物は、好ましくは、鉱化剤としても作用することが可能であるフッ化物イオンの供給源を含有する。ハロゲン化物イオンの都合のよい供給源はHFである。
【0022】
任意選択的に、合成混合物は、アルカリ金属カチオンM
+及び/又はアルカリ土類金属カチオンM
2+の供給源も含有する。存在する場合、アルカリ金属カチオンM
+は、好ましくはLi
+、Na
+、K
+、Rb
+及びCs
+並びにそれらの混合物からなる群から選択される。Na
+の適切な供給源としては、NaCl、NaBr、NaF又はNaNO
3などのナトリウム塩;水酸化ナトリウム、アルミン酸ナトリウム及びそれらの混合物が含まれ得る。K
+の適切な供給源としては、水酸化カリウム、KCl、KF又はNaBrなどのハロゲン化カリウム、硝酸カリウム及びそれらの混合物が含まれる。存在する場合、アルカリ土類金属カチオンは、好ましくはMg
2+、Ca
2+、Sr
2+、Ba
2+及びそれらの混合物から選択される。
【0023】
構造指向剤(Q)は、特定の望ましいモレキュラーシーブの形成を促進するようにモレキュラーシーブの骨格の結晶化に影響することが知られている化合物である。例えば、ZSM−5を製造するために、水酸化又は臭化テトラプロピルアンモニウムがしばしば使用される。対照的に、モルフォロジー変性剤(L)の役割は、上記の通り、モレキュラーシーブの同一性に影響するよりも、モレキュラーシーブの結晶サイズ、外部表面積及び/又は外部酸性度を変更するように結晶化に影響を与えることである。モレキュラーシーブが構造指向剤Qの使用を必要とするものである場合、合成混合物は構造指向剤の有効濃度も含むであろう。その場合には、モルフォロジー変性剤Lは構造指向剤Qとは異なり、且つそれに加えて存在するであろう。構造指向剤Qの性質は、所望の骨格型次第となるであろう。多くのそのような構造指向剤は当業者に知られている。構造指向剤Qは、いずれかの適切な形態で、例えば塩化物若しくは臭化物などのハロゲン化物として、又は水酸化物として、又は硝酸塩として存在し得る。例えば、構造指向剤Qは、一般に、有機構造指向剤、例えばアミン、例えばプロピルアミン、ピロリジン若しくはピリジン、又は窒素含有カチオン、例えば第四級アンモニウムカチオンであろう。任意選択的に、アンモニウムカチオンは、10個より多い炭素原子を有すいずれのアルキル鎖も含まない。例えば、構造指向剤Qは、骨格型CHAのゼオライトを製造することが望ましい場合、任意選択的に、N,N,N−トリメチル−1−アダマントアンモニウム(adamantammonium)水酸化物(TMAdA)であり得る。
【0024】
合成混合物は、所望のモレキュラーシーブ骨格を調製するために適切であるいずれの組成も有することができる。以下の範囲は、合成混合物中の成分のそれぞれの対に関する望ましく且つ好ましい範囲の例として示される。都合よく、合成混合物中のXO
2:Y
2O
3のモル比は、2〜無限(すなわちYがない)、特に5〜500、好ましくは5〜200の範囲であり得る。任意選択的に、合成混合物中、構造指向剤Q:(XO
2+Y
2O
3+Z
2O
5)のモル比は0.01〜1.0、好ましくは0.02〜0.9の範囲である。任意選択的に、合成混合物中、H
2O:(XO
2+Y
2O
3+Z
2O
5)のモル比は、5〜100の範囲である。任意選択的に、合成混合物中、M
+:(XO
2+Y
2O
3+Z
2O
5)のモル比は、0〜1.2、好ましくは0〜1.0の範囲である。任意選択的に、合成混合物中、OH
−:(XO
2+Y
2O
3+Z
2O
5)のモル比は、0.05〜1.1、好ましくは0.10〜1.0の範囲である。任意選択的に、合成混合物中、ハロゲン化物
−:(XO
2+Y
2O
3+Z
2O
5)のモル比は、0〜1、好ましくは0〜0.5の範囲である。反応混合物は、例えば、以下の表に示される、モル比で表された組成を有し得る。
【0026】
水は、成分を溶解するため、そして所望のモレキュラーシーブを調製するために適切ないずれかの量で添加されてよい。合成混合物は水性液相を含み、且ついくつかの不溶性固体成分並びに結晶化したモレキュラーシーブも含み得る。合成混合物中に存在する液体は、実質的に単相、典型的に水溶液、ゲル相、スラリー、ペースト又は湿潤粉末である。合成混合物中に存在する液体は、典型的に5重量%未満、任意選択的に2重量%未満、任意選択的に1重量%の非水溶性液体成分を含む。特に合成混合物中に存在する液体は、エマルジョン又はミクロエマルジョンではない。合成は、核形成種を添加せずに、又は添加して実行されてよい。核形成種が合成混合物に添加される場合、種は、合成混合物に基づき、約0.01〜10.0重量%の量、例えば合成混合物の約0.01〜2.0重量%の量で適切に存在する。種は、例えば、得られるゼオライトと同一又は異なる骨格を有するゼオライトであり得る、いずれかの適切なゼオライトであることが可能である。
【0027】
モルフォロジー変性剤L
モルフォロジー変性剤Lは、少なくとも1個のヒドロカルビル、好ましくはアルキル、少なくとも12個の炭素原子を有する基を含む単一第四級アンモニウム基を有するカチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、糖及びそれらの組合せからなる群から選択され、そして結晶の核形成又は結晶化が開始する前に、合成混合物の他の成分に添加される。2種以上のモルフォロジー変性剤Lの混合物も使用されてよく、そしてそのようなプロセスは本発明の範囲内である。
【0028】
モルフォロジー変性剤は、糖であり得る。糖は、単糖類又は二糖類であり得る。適切な単糖類としては、グルコース、フルクトース及びガラクトース、特にフルクトースが含まれる。適切な二糖類としては、サッカロース、マルトース及びラクトースが含まれる。糖はペントースであり得る。或いは糖はヘキソースであり得る。
【0029】
モルフォロジー変性剤Lは、少なくとも12個の炭素原子を有する少なくとも1個のヒドロカルビルを含む単一第四級アンモニウム基を有するカチオン界面活性剤であり得る。少なくとも12個の炭素原子を有する少なくとも1個のヒドロカルビルは、第四級アンモニウムの窒素原子に共有結合され、そして分岐又は線形、好ましくは線形であり得る。少なくとも1個のヒドロカルビルは、任意選択的に、少なくとも14個の炭素原子、任意選択的に少なくとも16個の炭素原子、任意選択的に少なくとも18個の炭素原子を有する。任意選択的に、少なくとも1個のヒドロカルビルは、30個以下の炭素原子を有する。ヒドロカルビルは、フェニルなどの芳香族基を含んでもよい。ヒドロカルビルは、飽和又は不飽和、好ましくは飽和であり得る。カチオン界面活性剤は、それぞれ、第四級アンモニウム基の窒素原子に結合した少なくとも12個の炭素原子を有する2個のヒドロカルビルを含み得る。第四級アンモニウム基の窒素原子上の他の置換基は、任意選択的に、1〜8個、任意選択的に1〜4個の炭素原子を有するアルキル、例えばメチル基を有するアルキルである。それぞれのヒドロカルビルは、任意選択的に酸素、硫黄、窒素及びハロゲン化物から選択される1個又はそれ以上のヘテロ原子を含み得る。
【0030】
モルフォロジー変性剤Lは、少なくとも12個の炭素原子を有する少なくとも1個のアルキルを含む単一第四級アンモニウム基を有するカチオン界面活性剤であり得る。少なくとも12個の炭素原子を有する少なくとも1個のアルキルは、第四級アンモニウムの窒素原子に共有結合され、そして分岐鎖又は線形、好ましくは線形であり得る。少なくとも1個のアルキルは、任意選択的に、少なくとも14個の炭素原子、任意選択的に少なくとも16個の炭素原子、任意選択的に少なくとも18個の炭素原子を有する。任意選択的に、少なくとも1個のアルキルは、30個以下の炭素原子を有する。アルキルは、飽和又は不飽和、好ましくは飽和であり得る。カチオン界面活性剤は、それぞれ、第四級アンモニウム基の窒素原子に結合した少なくとも12個の炭素原子を有する2個のアルキルを含み得る。第四級アンモニウム基の窒素原子上の他の置換基は、任意選択的に、1〜8個、任意選択的に1〜4個の炭素原子を有するアルキル、例えばメチル基を有するアルキルである。
【0031】
カチオン界面活性剤は、単一(つまり、1個以下の)第四級アンモニウム基のみを含む。
【0032】
カチオン界面活性剤は、対イオンとして、水酸化物又はハロゲン化物などのいずれかの適切なアニオンを含み得る。OH
−、F
−、Cl
−及びBr
−が好ましい対イオンである。
【0033】
モルフォロジー変性剤Lは、任意選択的に、式(1)
(R
1)
q(R
2)
4−qN
+(X
n−)
1/n (1)
(式中、それぞれのR
1は、独立して、線形又は分岐鎖、飽和又は不飽和、好ましくは線形且つ飽和であり得るC
1〜C
6、任意選択的にC
1〜C
4ヒドロカルビル基であり、且つそれぞれのヒドロカルビルは、任意選択的に酸素、硫黄、窒素及びハロゲン化物から選択される1個又はそれ以上のヘテロ原子を含み得;R
2は、分岐鎖又は線形、飽和又は不飽和、好ましくは線形且つ飽和であり得るC
12〜C
30、任意選択的にC
14〜C
30、任意選択的にC
16〜C
30、任意選択的にC
18〜C
30ヒドロカルビルであり、且つそれぞれのヒドロカルビルは、1個又はそれ以上の芳香族又は脂肪族環式基及び/又は任意選択的に酸素、硫黄、窒素及びハロゲン化物から選択される1個又はそれ以上のヘテロ原子を含み得;qは、1又は2、好ましくは1であり;X
n−は、nが好ましくは1である原子価nのアニオンであり、X
n−は、任意選択的にヒドロキシアニオン又はハロゲン化物アニオン、特にフッ化物、塩化物又は臭化物から選択されるハロゲン化物アニオンであり、R
1は任意選択的にメチルである)を有するカチオン界面活性剤である。
【0034】
好ましくは、それぞれのR
1は、独立して、線形又は分岐鎖、飽和又は不飽和、好ましくは線形且つ飽和であり得るC
1〜C
6、任意選択的にC
1〜C
4アルキル基である。好ましくは、R
2は、分岐鎖又は線形、飽和又は不飽和、好ましくは線形且つ飽和であり得るC
12〜C
30、任意選択的にC
14〜C
30、任意選択的にC
16〜C
30、任意選択的にC
18〜C
30ヒドロカルビルである。
【0035】
任意選択的に、モルフォロジー変性剤Lは、式(2)
(R
3)3R
4N
+A
− (2)
(式中、A
−は、アニオン、好ましくは水酸化物又はハロゲン化物であり、且つ好ましくは、OH
−、Cl
−及びBr
−から選択され、それぞれのR
3は、独立して、水素及びC
1〜C
4アルキル、好ましくはメチルから選択され、且つR
4は、分岐鎖又は線形、且つ飽和又は不飽和であり得、任意選択的に1個又はそれ以上の環式基を含有し、且つ好ましくは飽和且つ線形であるC
12〜C
30アルキル基、好ましくはC
14〜C
20アルキル基である)を有するカチオン界面活性剤である。
【0036】
適切なカチオン界面活性剤としては、ドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ドデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ヘキサデシルトリメチルアンモニウムブロミド、オクタデシルトリメチルアンモニウムクロリド、オクタデシルトリメチルアンモニウムブロミド、ヘキサデシルエチルジメチルアンモニウムクロリド、及びヘキサデシルエチルジメチルアンモニウムブロミドが含まれる。
【0037】
カチオン界面活性剤は、単一第四級アンモニウム基のみを有し、そして本明細書で定義されるように、2個の第四級アンモニウム基(いわゆる「ジ第四級アンモニウム」)又はより多数の第四級アンモニウム基を有する化合物はモルフォロジー変性剤でない。
【0038】
モルフォロジー変性剤Lは、ノニオン界面活性剤であり得る。任意選択的に、ノニオン界面活性剤は、アルキルエトキシレート、アルキルプロポキシレート、アルキルフェノールエトキシレート、アルキルフェノールプロポキシレート、脂肪酸エトキシレート、脂肪酸プロポキシレート、エトキシル化アミン、プロポキシル化アミン、エトキシル化アミド、プロポキシル化アミド、エチレンオキシド及びプロピレンオキシドのブロックコポリマー、エチレンオキシド及びブチレンオキシドのブロックコポリマー、並びにグリセロール及びソルビタンなどの多価化合物の脂肪酸エステルからなる群から選択される。例えば、モルフォロジー変性剤Lは、PEG−ドデシルエーテル又はPEGオレイルエーテルであり得る。モルフォロジー変性剤は、ブロックコポリマー、例えば、EO−PO−EOブロックコポリマーなどのエチレンオキシドブロック及びプロピレンオキシドブロックを含むブロックコポリマーであり得る。モルフォロジー変性剤Lは、アニオン界面活性剤であり得る。アニオン界面活性剤は、スルフェート、スルホネート、ホスフェート又はカルボキシレート基などのアニオン基、及び少なくとも8個の炭素原子、任意選択的に少なくとも10個の炭素原子、任意選択的に少なくとも12個の炭素原子、例えば14〜30個の炭素原子を有するアルキル基を含む。任意選択的に、アニオン界面活性剤は、硫酸アルキル、スルホン酸アルキル、リン酸アルキル又はカルボン酸アルキルである。任意選択的に、アニオン界面活性剤は、硫酸C8〜C30アルキル、例えばラウリル硫酸ナトリウムなどの硫酸アルキルである。
【0039】
合成混合物中のモル比L:Xは、0.0001〜0.03、任意選択的に0.001〜0.025の範囲である。比率が低いほど、モルフォロジー変性剤Lの濃度は不十分となり、結晶のモルフォロジーの顕著な変化を引き起こし得るが、比率が高いと、モルフォロジー変性剤の濃度が高すぎて、結晶化を妨げて、結晶化速度を有意に減少させることになるか、又は所望されるものの代わりに別のモレキュラーシーブ骨格の形成が引き起こされることになる。
【0040】
モルフォロジー変性剤Lは、合成混合物の重量に基づき、0.1〜10重量%、任意選択的に0.1重量%〜5重量%、任意選択的に0.2重量%〜3重量%、好ましくは0.5重量%〜2重量%の範囲の濃度で合成混合物中に任意選択的に存在する。
【0041】
結晶化及び回収
結晶化は、例えば、ポリプロピレンジャー又はTeflon(登録商標)ボトル、酸消化容器、Teflon(登録商標)加工又はステンレス鋼オートクレーブ、プラウ剪断混合機又は反応ケトルなどの適切な反応装置容器中で静的又は撹拌条件下で実行することができる。結晶化は、典型的に、約80℃〜約250℃、任意選択的に100℃〜約200℃、任意選択的に約150℃〜約170℃の温度で、使用された温度において結晶化が生じるために十分な時間、例えば、約1日〜約100日、特に1〜50日、例えば約2日〜約40日間、実行される。その後、合成された結晶は、濾過又は遠心分離などのいずれかの都合のよい方法によって母液から分離され、回収される。次いで、結晶を例えば大気条件下で乾燥させるか、アセトン、メタノール、エタノール又はプロパノールなどの低沸点溶媒で洗浄するか、マイクロ波条件を用いるか、或いは最高150℃までの温度でオーブン乾燥させる。
【0042】
焼成
本プロセスは、任意選択的に、ステップc)において回収された結晶を焼成して、モレキュラーシーブの焼成された形態を得るステップを含む。焼成の条件は、典型的に「製造されたままの」形態でモレキュラーシーブの細孔中に捕捉される、残留モルフォロジー変性剤L及び/又は構造指向剤Q(存在する場合)などの、残留するいずれかの有機残渣を少なくとも部分的に除去するために選択されるであろう。
【0043】
焼成ステップは、典型的に、少なくとも約200℃、好ましくは少なくとも約300℃、より好ましくは少なくとも約370℃の温度において、少なくとも1分間、一般に20時間以内でゼオライトを加熱することを含む。熱処理のために大気中より低い圧力を利用することができるが、大気圧は、通常、便宜上の理由で望ましい。熱処理は、最高約925℃までの温度で実行することができる。例えば、熱処理は、酸素含有気体の存在下、例えば空気中で、400〜600℃、例えば500〜550℃の温度で実行することができる。
【0044】
残留するアルカリ金属カチオン及び/又はアルカリ土類金属カチオンを除去するため、そしてそれらをプロトンと交換し、それによってモレキュラーシーブの酸型を製造するために、モレキュラーシーブに、例えば硝酸アンモニウム、塩化アンモニウム及び酢酸アンモニウムなどの水性アンモニウム塩によるイオン交換処理を受けさせてもよい。所望の範囲で、アルカリ金属カチオンなどの合成されたままの材料の最初のカチオンを、他のカチオンとのイオン交換によって交換することができる。好ましい交換カチオンは、金属イオン、水素イオン、水素前駆体、例えばアンモニウムイオン及びその混合物を含むことができる。特に好ましいカチオンは、触媒活性を特定の炭化水素変換反応に合うように調整するものであることができる。これらとしては、水素、元素周期律表の第IIA族、第IIIA族、第IVA族、第VA族、第IB族、第IIB族、第IIIB族、第IVB族、第VB族、第VIB族、第VIIB族及び第VIIIの希土類元素及び金属を挙げることができる。イオン交換ステップは、製造されたままのモレキュラーシーブを乾燥させた後に実行されてもよい。イオン交換ステップは、焼成ステップの前又は後に実行されてもよい。
【0045】
モレキュラーシーブに、蒸気処理及び/又は溶媒による洗浄などの他の処理を受けさせてもよい。そのような処理は当業者に周知であり、且つ所望の通りにモレキュラーシーブの特性を変更するために実行される。
【0046】
モレキュラーシーブ
本発明のモレキュラーシーブは、いずれの種類のものであってもよい。モレキュラーシーブは、例えば、シリケート、アルミノシリケート、ボロシリケート、ガロシリケート、チタノシリケート、ゲルマノシリケート、ジンコシリケート、アルミノホスフェート(ALPO)、シリコアルミノホスフェート(SAPO)及び混合酸化物骨格(MOF)からなる群から;好ましくはシリケート、アルミノシリケート、アルミノホスフェート(ALPO)及びシリコアルミノホスフェート(SAPO)から;より好ましくはシリケート及びアルミノシリケートから選択され得る。
【0047】
本発明のモレキュラーシーブは、任意選択的に結晶質アルミノホスフェート又はシリコアルミノホスフェートであり得る。アルミノホスフェートモレキュラーシーブは、架橋酸素原子によって連結された交互のアルミニウム及びリン四面体原子を含有する多孔性骨格である。シリコアルミノホスフェートモレキュラーシーブの場合、いくつかのリン又はアルミニウム及びリン原子の対を、四面体ケイ素原子で置換することができる。それらの材料は、無水条件で、次式
mSDA:(Si
xAl
yP
z)O
2
(式中、mは、(Si
xAl
yP
z)O
2の1モルあたりのSDAのモル数であり、且つmは、合成されたままの形態において、0.01〜0.5、好ましくは0.04〜0.35の値を有し;x、y及びzは、それぞれ、四面体酸化物としてのSi、Al及びPのモル分率を表し、×+y+z=1であり、且つy及びz0.25以上である)によって表され得る。好ましくは、シリコアルミノホスフェートモレキュラーシーブの場合、xは0より大きく、且つ任意選択的に、xは0〜約0.31の範囲にある。yの範囲は0.25〜0.5であり、且つzは0.25〜0.5の範囲であり、好ましくはy及びzは0.4〜0.5の範囲である。
【0048】
好ましくはモレキュラーシーブはゼオライトである。ゼオライトは、小細孔サイズゼオライトであり得る。ゼオライトは、中細孔サイズゼオライトであり得る。ゼオライトは、大細孔サイズゼオライトであり得る。モレキュラーシーブは、MRE、MWW、MTW、FAU、EMT、MFS、MEI、BEA及びその多形体、TON及びMTTからなる群から選択される骨格コードを有するモレキュラーシーブであり得る。モレキュラーシーブは、ZSM−48、MWW骨格を有するゼオライト、ZSM−12、立方ホージャサイト、六角形ホージャサイト、ZSM−57、ZSM−18、ベータ、ZSM−22及びZSM−23からなる群から選択されるゼオライトであり得る。任意選択的に、モレキュラーシーブは、ZSM−48、MCM−49、ZSM−12、立方ホージャサイト、六角形ホージャサイト、ZSM−57、ZSM−18、ベータ、ZSM−22及びZSM−23からなる群から選択されるゼオライトである。
【0049】
本発明のプロセスによって製造されたモレキュラーシーブは、モルフォロジー変性剤Lの不在下で製造された同一モレキュラーシーブと比較して、増加した表面積を有し得る。任意選択的に、本発明のプロセスによって製造されたモレキュラーシーブは、モルフォロジー変性剤Lの不在下で製造された同一モレキュラーシーブの外部表面積の少なくとも1.1倍、任意選択的に少なくとも1.2倍の外部表面積を有する。
【0050】
本発明のプロセスによって製造されたモレキュラーシーブは、モルフォロジー変性剤Lの不在下で製造された同一モレキュラーシーブと比較して、コリジン吸着によって測定される、増加した外部酸性度を有し得る。任意選択的に、本発明のプロセスによって製造されたモレキュラーシーブは、モルフォロジー変性剤Lの不在下で製造された同一モレキュラーシーブの外部酸性度の少なくとも1.1倍、任意選択的に少なくとも1.2倍の外部酸性度を有する。
【0051】
或いは、本発明のプロセスによって製造されたモレキュラーシーブは、モルフォロジー変性剤Lの不在下で製造された同一モレキュラーシーブと比較して、減少した外部表面積及び/又は減少した外部酸性度を有する。
【0052】
適切なモルフォロジー変性剤L及びそのモルフォロジー変性剤の適切な濃度を選択することによって、当業者は、外部表面積、外部酸性度及び/又は結晶サイズの範囲を有するモレキュラーシーブを調製することができる。
【0053】
本発明のモレキュラーシーブは、好ましくは1.20より高い内部表面積に対する外部表面積の比を有し、且つ/又は1.50より高い、アンモニア吸着によって測定される内部酸性度に対する、コリジン吸着によって測定される外部酸性度の比を有する。
【0054】
いくつかの態様において、焼成されたか、又は製造されたままの形態のいずれかの本明細書に記載のプロセスによって製造されたモレキュラーシーブは、0.01〜1μmの範囲の結晶サイズを有し得る小結晶の凝集体を形成することができる。これらの小結晶は、より高い活性を一般に導くため、望ましくなることが可能である。小結晶は、触媒の所与の量に対して、より多数の活性触媒部位を導く、より大きい表面積を意味することができる。
【0055】
任意選択的に、ゼオライトはSi及びAlを含有し、且つ2:1より高い、任意選択的に5:1より高い、任意選択的に10:1より高い、任意選択的に30:1より高い、任意選択的に100:1より高い、そして任意選択的に150:1より高いSiO
2:Al
2O
3モル比を有する。SiO
2:Al
2O
3モル比は、任意選択的に500未満であるか、任意選択的に300未満であるか、又は任意選択的に200未満である。骨格構造中のアルミニウムの存在が触媒に酸性部位を与えるが、それはゼオライトの熱安定性の減少にも関係する。多くの工業的な有機原料変換プロセスは、6:1より高い、又はさらに10:1より高いSiO
2:Al
2O
3モル比を有するゼオライト担体の使用を必要とする温度において実行される。
【0056】
モレキュラーシーブは、任意選択的に、少なくとも50%、任意選択的に少なくとも80%、任意選択的に少なくとも90%、好ましくは少なくとも95%、そして最も好ましくは少なくとも98%の結晶化度を有する。一実施形態において、モレキュラーシーブは本質的に純粋な結晶材料である。結晶化度は、X線回折(XRD)によって算出され得る。
【0057】
一実施形態において、モレキュラーシーブは、製造されたままの形態であり、且つ任意選択的にその細孔内に構造指向剤Qを含む。
【0058】
別の実施形態において、モレキュラーシーブは構造指向剤Qを含まない。例えば、モレキュラーシーブは、いずれの構造指向剤Qも含まずに合成されることが可能であるものであり得る。
【0059】
モレキュラーシーブは、焼成された形態であってもよい。モレキュラーシーブ結晶は、有機テンプレートをまだ含有する「合成されたままの」結晶であることができるか、又は結晶は、K型モレキュラーシーブ結晶若しくはNa型モレキュラーシーブ結晶などの焼成された結晶であることができるか、又は結晶は、H−型モレキュラーシーブ結晶などの焼成され、イオン交換された結晶であることができる。
【0060】
焼成された酸型の本発明のモレキュラーシーブは、好ましくは、合成混合物がいずれのモルフォロジー変性剤も含有しないことを除き、同等のプロセスを使用して製造されたモレキュラーシーブの外部酸性度の少なくとも1.10倍、より好ましくは少なくとも1.30倍、そしていくつかの場合、少なくとも1.50倍の外部酸性度を有する。外部酸性度は、コリジン吸着によって測定され得る。
【0061】
焼成された酸型の本発明のモレキュラーシーブは、合成混合物がいずれのモルフォロジー変性剤も含有しないことを除き、同等のプロセスを使用して製造されたモレキュラーシーブの外部表面積の少なくとも1.10倍、より好ましくは少なくとも1.20倍、そしていくつかの場合、少なくとも1.30倍の外部表面積を有する。外部表面積は、BETによって測定され得る。
【0062】
焼成された形態の本発明のモレキュラーシーブは、1.20より高い内部表面積に対する外部表面積の比を有し、且つ/又は1.50より高い、アンモニア吸着によって測定される内部酸性度に対する、コリジン吸着によって測定される外部酸性度の比を有する。
【0063】
本発明のモレキュラーシーブ又は本発明のプロセスによって製造されるモレキュラーシーブは、多くの現在商業的/工業的に重要性であるものを含む多種多様の有機化合物変換プロセスに触媒作用を及ぼすための吸着剤又は触媒として使用され得る。単独で、又は他の結晶質触媒を含む1つ又はそれ以上の他の触媒活性物質と組み合わせて、本発明のゼオライト又は本発明のプロセスによって製造されるゼオライトによって効果的に触媒作用を及ぼされることが可能である好ましい化学変換プロセスの例としては、酸活性又は水素化処理活性を有する触媒を必要とするものが含まれる。本発明のゼオライト又は本発明のプロセスによって製造されるゼオライトによって触媒作用を及ぼされ得る有機変換プロセスの例としては、分解、水素化分解、異性化、重合、改質、水素化、脱水素化、脱蝋、ヒドロ脱漏、吸着、アルキル化、アルキル交換、脱アルキル化、ヒドロ脱環化、不均化、オリゴマー化、脱ヒドロ環化及びその組合せが含まれる。炭化水素原材料の変換は、要求されるプロセスの種類次第で、いずれかの都合のよいモードで、例えば、流動床、沸騰床、移動床又は固定床反応器において実行することができる。
【0064】
モレキュラーシーブが合成されたら、仕上げられた触媒に追加的な硬度又は触媒活性をもたらすバインダー及び/又はマトリックス材料などの他の材料と組み合わせることによって触媒組成物中に配合することができる。これらの他の材料は、不活性又は触媒活性材料であることが可能である。
【0065】
特に、本発明のモレキュラーシーブ又は本発明のプロセスによって製造されるモレキュラーシーブと、有機変換プロセスにおいて利用される温度及び他の条件に耐性を有する別の材料とを組み込むことが望ましくなり得る。そのような材料としては、合成又は天然ゼオライト、並びに無機材料、例えば粘土、シリカ及び/又は金属酸化物例えばアルミナ、イットリア、酸化ジルコニウム、酸化ガリウム、酸化亜鉛及びそれらの混合物が含まれる。金属酸化物は、天然由来であるか、又はシリカ及び金属酸化物の混合物を含むゼラチン状沈殿物又はゲルの形態であり得る。使用され得る天然由来粘土としては、サブベントナイト、並びにDixie、McNamee、Georgia及びFlorida粘土として一般に知られているカオリン、又は主要鉱物成分がハロイサイト、カオリナイト、ディッカイト、ナクライト又はアノーキサイトである他の物を含むモンモリロナイト及びカオリン系統群が含まれる。そのような粘土は、最初に採掘された原材料の状態で、又は焼成、酸処理若しくは化学変性を受けた後、使用可能である。これらのバインダー材料は、温度及び他の条件、例えば、種々の炭化水素変換プロセスで生じる機械的摩擦に耐性を有する。したがって、本発明のモレキュラーシーブ又は本発明のプロセスによって製造されるモレキュラーシーブは、バインダーとの押出物の形態で使用されてもよい。それらは、典型的に錠剤、球体又は押出物を形成することによって結合される。押出物は、任意選択的にバインダーの存在下で、通常モレキュラーシーブを押出成形することによって形成されていて、そして乾燥させ、得られた押出物は焼成される。蒸気処理、触媒金属の添加及び/又はイオン交換などのさらなる処理が、必要に応じて実行されてもよい。モレキュラーシーブは、任意選択的に、少なくとも200m
2/g、任意選択的に少なくとも300m
2/gの表面積を有するバインダーによって結合されてもよい。
【0066】
バインダーは、反応速度を制御するための他の手段を利用することなく、経済的及び規則的な様式で製品を得ることができるように、所与のプロセスにおける変換の量を制御するための希釈剤として適切に機能し得る。これらの材料は、商業的な作動条件下で触媒の粉砕力を向上させるために、天然由来粘土、例えば、ベントナイト及びカオリン中に組み込まれてもよい。
【0067】
上記材料に加えて、本発明のモレキュラーシーブは、シリカ−アルミナ、シリカ−マグネシア、シリカ−ジルコニア、シリカ−トリア、シリカ−ベリリア、シリカ−チタニア、並びにシリカ−アルミナ−トリア、シリカ−アルミナ−ジルコニア、シリカ−アルミナ−マグネシア及びシリカ−マグネシア−ジルコニアなどの3元組成物などの多孔性マトリックス材料によって複合化されることが可能である。
【0068】
モレキュラーシーブ及び無機酸化物マトリックスの相対的な割合は非常に広くなり得、モレキュラーシーブ含有量は約1〜約100重量%の範囲であり、そしてより通常、特に複合物が押出物の形態で調製される場合、複合物の約2〜約95、任意選択的に約20〜約90重量%の範囲である。
【0069】
追加的な実施形態
追加的に、又は代わりに、本開示は、以下の実施形態の1つ又はそれ以上を含むことができる。
【0070】
実施形態1.モレキュラーシーブの結晶の調製プロセスであって、
a.四価元素Xの供給源、モルフォロジー変性剤L、水、任意選択的に水酸化物イオンの供給源、任意選択的に構造指向剤Q、任意選択的に三価元素Yの供給源、任意選択的に五価元素Zの供給源、任意選択的にハロゲン化物イオンW
−の供給源、任意選択的にアルカリ金属イオンM
+及び/又はアルカリ土類金属カチオンM
2+の供給源、並びに任意選択的に1種又はそれ以上の他の成分を組み合わせて、合成混合物を形成するステップと;
b.約1時間〜100日間の時間、結晶化条件下で、前記合成混合物を加熱し、モレキュラーシーブの結晶を形成するステップと;
c.合成混合物からモレキュラーシーブの前記結晶を回収するステップと
を含み、モルフォロジー変性剤Lは、少なくとも12個の炭素原子を有する少なくとも1個のヒドロカルビル基を含む単一第四級アンモニウム基を有するカチオン界面活性剤、ノニオン界面活性剤、アニオン界面活性剤、糖及びその組合せからなる群から選択され、且つ結晶の核形成又は結晶化が開始する前に合成混合物中に存在し;
モレキュラーシーブが構造指向剤Qを必要とするものである場合、モルフォロジー変性剤Lは構造指向剤Qとは異なり、且つ構造指向剤Qに加えて存在し;
合成混合物中のモル比L:Xは0.0001〜0.03の範囲であり;且つ
合成混合物は、液体又は固体及び液体の混合物であり、液体は実質的に単相である、調製プロセス。
【0071】
実施形態2.モレキュラーシーブがゼオライトであり、XがSi、Ge及びその混合物から選択され、且つYがAl、B、Ga、Zn及びその混合物から選択される、実施形態1のプロセス。
【0072】
実施形態3.X=Si及びY=Alである、実施形態2のプロセス。
【0073】
実施形態4.モレキュラーシーブが、MRE、MWW、MTW、FAU、EMT、MFS、MEI、BEA並びにその多形体、TON及びMTTからなる群から選択される骨格構造を有する、上記実施形態のいずれか1つのプロセス。
【0074】
実施形態5.合成混合物中のL:Xのモル比が0.001〜0.025の範囲である、上記実施形態のいずれか1つのプロセス。
【0075】
実施形態6.モルフォロジー変性剤Lが、単一第四級アンモニウム基と、単一第四級アンモニウム基に結合した少なくとも1個のC
12〜C
30アルキル基を有するカチオン界面活性剤である、上記実施形態のいずれか1つのプロセス。
【0076】
実施形態7.モルフォロジー変性剤Lが、式(1)
(R
1)
q(R
2)
4−qN
+(X
n−)
1/n (1)
(式中、それぞれのR
1は、独立して、線形又は分岐鎖、飽和又は不飽和、好ましくは線形且つ飽和であり得るC
1〜C
6、任意選択的にC
1〜C
4アルキル基であり;R
2は、分岐鎖又は線形、飽和又は不飽和、好ましくは線形且つ飽和であり得るC
12〜C
30、任意選択的にC
14〜C
30、任意選択的にC
16〜C
30、任意選択的にC
18〜C
30アルキルであり;qは、1又は2、好ましくは1であり;X
−は原子価nのアニオンであり、且つX
−は、任意選択的にヒドロキシアニオン又はハロゲン化物アニオン、特にフッ化物、塩化物又は臭化物から選択されるハロゲン化物アニオンである)を有するカチオン界面活性剤である、上記実施形態のいずれか1つのプロセス。
【0077】
実施形態8.モルフォロジー変性剤Lが単糖類である、実施形態1〜5のいずれか1つのプロセス。
【0078】
実施形態9.モルフォロジー変性剤Lがアニオン界面活性剤である、実施形態1〜5のいずれか1つのプロセス。
【0079】
実施形態10.モルフォロジー変性剤Lがノニオン界面活性剤である、実施形態1〜5のいずれか1つのプロセス。
【0080】
実施形態11.ステップc)において回収された結晶を焼成して、モレキュラーシーブの焼成された形態を得るステップを含む、実施形態1〜10のいずれか1つのプロセス。
【0081】
実施形態12.上記実施形態のいずれか1つのプロセスによって調製された、製造されたままの形態の、又はその焼成された形態のモレキュラーシーブ。
【0082】
実施形態13.合成混合物がいずれのモルフォロジー変性剤Lも含有しないことを除き、同等のプロセスを使用して製造されたモレキュラーシーブの外部酸性度の少なくとも1.10倍の外部酸性度を有する、実施形態12のモレキュラーシーブ。
【0083】
実施形態14.合成混合物がいずれのモルフォロジー変性剤Lも含有しないことを除き、同等のプロセスを使用して製造されたモレキュラーシーブの外部表面積の少なくとも1.10倍の外部表面積を有する、実施形態12又は13のモレキュラーシーブ。
【0084】
実施形態15.実施形態12〜14のいずれか1つのモレキュラーシーブを含み、且つ任意選択的にバインダーを含む、触媒。
【0085】
実施形態16.炭化水素原料を実施形態15の触媒と接触させるステップを含む、炭化水素変換プロセス。
【0086】
実施形態17.脱蝋、オリゴマー化、アルキル化、異性化又は分解プロセスである、実施形態16の炭化水素変換処理。
【実施例】
【0087】
構造指向剤として二塩化ヘキサメソニウム(HMDC)及び種々のモルフォロジー変性剤を使用して、以下の手順に従ってZSM−48の合成を実行した。
【0088】
実施例1(比較).ZSM−48参照、モルフォロジー変性剤なし、変性剤/SiO
2=0.0、モルフォロジー変性剤は全混合物の0重量%で存在する
14.8gの水中に1.26gの25%二塩化ヘキサメソニウム(HMDC)を希釈する。撹拌して、確実に溶液を均一にさせる。構造指向剤溶液に、0.62gのアルミン酸ナトリウム溶液(7.8%のNa
2O、10.0%のAl
2O
3、82.2%の水)を添加する。撹拌して、溶液を均質化する。HMDC/アルミン酸塩溶液に、3.6gの10%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸塩混合物に0.73gのコロイド状ベータ種(17.2重量%の種)を添加する。この混合物に、3.95gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。15分間混合物を撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=100.0
OH
−/SiO
2=0.175
HMDC/SiO
2=0.019
変性剤/SiO
2=0.000
H
2O/SiO
2=18.7
約5100ppmの種
【0089】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて300rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を160℃まで加熱し(20℃/時間ランプ速度)、28時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がZSM−48であることを示す。
【0090】
透過型電子顕微鏡(TEM)によって、結晶が、一般に30〜50nmの範囲の長さ及び10〜15nmの範囲の幅を有し、長さ:幅アスペクト比が3〜5であることが明らかとなった。
【0091】
実施例2.ZSM−48、Brij L4モルフォロジー変性剤、モルフォロジー変性剤/SiO
2=0.017、全混合物の1.5重量%
13.0gの水中に1.27gの25%二塩化ヘキサメソニウム(HMDC)を希釈する。撹拌して、確実に溶液を均一にさせる。構造指向剤溶液に、0.59gのアルミン酸ナトリウム溶液(7.5%のNa
2O、10.2%のAl
2O
3、82.3%の水)を添加する。撹拌して、溶液を均質化する。HMDC/アルミン酸塩溶液に、3.6gの10%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸塩混合物に0.75gのコロイド状ベータ種(16.7重量%の種)を添加する。1.96gのBrij L4(ノニオン界面活性剤モルフォロジー変性剤としてのポリエチレングリコールドデシルエーテル)の19.2重量%溶液を添加し、そして混合物を撹拌し、ゼオライト成長変性剤を溶解させる。この混合物に、3.89gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。15分間混合物を撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=100.0
OH
−/SiO
2=0.175
HMDC/SiO
2=0.019
変性剤/SiO
2=0.018
H
2O/SiO
2=18.7
約5200ppmの種
【0092】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて300rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を160℃まで加熱し(20℃/時間ランプ速度)、28時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がZSM−48であることを示す。
【0093】
実施例3.ZSM−48、Brij 93モルフォロジー変性剤、モルフォロジー変性剤/SiO
2=0.018、全混合物の1.5重量%
12.9gの水中に1.27gの25%二塩化ヘキサメソニウム(HMDC)を希釈する。撹拌して、確実に溶液を均一にさせる。構造指向剤溶液に、0.59gのアルミン酸ナトリウム溶液(7.5%のNa
2O、10.2%のAl
2O
3、82.3%の水)を添加する。撹拌して、溶液を均質化する。HMDC/アルミン酸塩溶液に、3.6gの10%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸塩混合物に0.75gのコロイド状ベータ種(16.7重量%の種)を添加する。2.02gのBrij 93(ノニオン界面活性剤モルフォロジー変性剤としてのポリエチレングリコールロレイルエーテル)の18.5重量%溶液を添加し、そして混合物を撹拌し、ゼオライト成長変性剤を溶解させる。この混合物に、3.89gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。15分間混合物を撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=100.0
OH
−/SiO
2=0.175
HMDC/SiO
2=0.019
変性剤/SiO
2=0.018
H
2O/SiO
2=18.7
約5200ppmの種
【0094】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて300rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を160℃まで加熱し(20℃/時間ランプ速度)、28時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がZSM−48であることを示す。
【0095】
実施例4.ZSM−48、オクチル硫酸ナトリウムモルフォロジー変性剤、モルフォロジー変性剤/SiO
2=0.027、全混合物の1.5重量%
13.0gの水中に1.27gの25%二塩化ヘキサメソニウム(HMDC)を希釈する。撹拌して、確実に溶液を均一にさせる。構造指向剤溶液に、0.60gのアルミン酸ナトリウム溶液(7.5%のNa
2O、10.2%のAl
2O
3、82.3%の水)を添加する。撹拌して、溶液を均質化する。HMDC/アルミン酸塩溶液に、3.6gの10%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸塩混合物に0.75gのコロイド状ベータ種(16.7重量%の種)を添加する。1.86gのオクチル硫酸ナトリウムの20重量%溶液を添加し、そして混合物を撹拌し、ゼオライト成長変性剤を溶解させる。この混合物に、3.89gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。15分間混合物を撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=100.0
OH
−/SiO
2=0.175
HMDC/SiO
2=0.019
変性剤/SiO
2=0.027
H
2O/SiO
2=18.7
約5200ppmの種
【0096】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて300rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を160℃まで加熱し(20℃/時間ランプ速度)、28時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がZSM−48であることを示す。
【0097】
実施例5(比較).ZSM−48、1,2−ヘキサンジオール比較変性剤、比較変性剤/SiO
2=0.053、全混合物の1.5重量%
13.1gの水中に1.27gの25%二塩化ヘキサメソニウム(HMDC)を希釈する。撹拌して、確実に溶液を均一にさせる。構造指向剤溶液に、0.60gのアルミン酸ナトリウム溶液(7.5%のNa
2O、10.2%のAl
2O
3、82.3%の水)を添加する。撹拌して、溶液を均質化する。HMDC/アルミン酸塩溶液に、3.6gの10%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸塩混合物に0.75gのコロイド状ベータ種(16.7重量%の種)を添加する。1.86gの1,2−ヘキサンジオールの20.1重量%溶液を添加し、そして混合物を撹拌し、ゼオライト成長変性剤を溶解させる。この混合物に、3.89gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。15分間混合物を撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=100.0
OH
−/SiO
2=0.175
HMDC/SiO
2=0.019
変性剤/SiO
2=0.053
H
2O/SiO
2=18.7
約5200ppmの種
【0098】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて300rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を160℃まで加熱し(20℃/時間ランプ速度)、28時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がZSM−48であることを示す。
【0099】
実施例6.ZSM−48、トリメチルオクタデシルアンモニウムブロミドモルフォロジー変性剤、モルフォロジー変性剤/SiO
2=0.021、全混合物の2.0重量%
12.5gの水中に1.26gの25%二塩化ヘキサメソニウム(HMDC)を希釈する。撹拌して、確実に溶液を均一にさせる。構造指向剤溶液に、0.61gのアルミン酸ナトリウム溶液(7.8%のNa
2O、10.0%のAl
2O
3、82.2%の水)を添加する。撹拌して、溶液を均質化する。HMDC/アルミン酸塩溶液に、3.6gの10%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸塩混合物に0.73gのコロイド状ベータ種(17.2重量%の種)を添加する。2.51gのトリメチルオクタデシルアンモニウムブロミド(カチオン界面活性剤モルフォロジー変性剤)の20重量%溶液を添加し、そして混合物を撹拌し、モルフォロジー変性剤を溶解させる。この混合物に、3.87gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。15分間混合物を撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=100.0
OH
−/SiO
2=0.175
HMDC/SiO
2=0.019
変性剤/SiO
2=0.021
H
2O/SiO
2=18.7
約5100ppmの種
【0100】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて300rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を160℃まで加熱し(20℃/時間ランプ速度)、28時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がZSM−48であることを示す。
【0101】
実施例7.ZSM−48、ラウリル硫酸ナトリウムモルフォロジー変性剤、モルフォロジー変性剤/SiO
2=0.028、全混合物の2.0重量%
12.5gの水中に1.24gの25%二塩化ヘキサメソニウム(HMDC)を希釈する。撹拌して、確実に溶液を均一にさせる。構造指向剤溶液に、0.61gのアルミン酸ナトリウム溶液(7.8%のNa
2O、10.0%のAl
2O
3、82.2%の水)を添加する。撹拌して、溶液を均質化する。HMDC/アルミン酸塩溶液に、3.6gの10%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸塩混合物に0.73gのコロイド状ベータ種(17.2重量%の種)を添加する。2.5gのラウリル硫酸ナトリウム(アニオン界面活性剤モルフォロジー変性剤)の20重量%溶液を添加し、そして混合物を撹拌し、モルフォロジー変性剤を溶解させる。この混合物に、3.90gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。15分間混合物を撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=100.2
OH
−/SiO
2=0.174
HMDC/SiO
2=0.019
変性剤/SiO
2=0.028
H
2O/SiO
2=18.6
約5100ppmの種
【0102】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて300rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を160℃まで加熱し(20℃/時間ランプ速度)、28時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がZSM−48であることを示す。
【0103】
実施例8.ZSM−48、ベンジルヘキサデシルジメチルアンモニウムクロリドモルフォロジー変性剤、モルフォロジー変性剤/SiO
2=0.016、全混合物の1.5重量%
13.1gの水中に1.24gの25%二塩化ヘキサメソニウム(HMDC)を希釈する。撹拌して、確実に溶液を均一にさせる。構造指向剤溶液に、0.61gのアルミン酸ナトリウム溶液(7.8%のNa
2O、10.0%のAl
2O
3、82.2%の水)を添加する。撹拌して、溶液を均質化する。HMDC/アルミン酸塩溶液に、3.6gの10%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸塩混合物に0.73gのコロイド状ベータ種(17.2重量%の種)を添加する。1.88gのベンジルヘキサデシルジメチルアンモニウムクロリド(カチオン界面活性剤モルフォロジー変性剤)の20重量%溶液を添加し、そして混合物を撹拌し、モルフォロジー変性剤を溶解させる。この混合物に、3.89gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。15分間混合物を撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=100.0
OH
−/SiO
2=0.175
HMDC/SiO
2=0.019
変性剤/SiO
2=0.016
H
2O/SiO
2=18.7
約5100ppmの種
【0104】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて300rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を160℃まで加熱し(20℃/時間ランプ速度)、28時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がZSM−48であることを示す。
【0105】
実施例9.ZSM−48、ジヘキサデシルジメチルアンモニウムブロミドモルフォロジー変性剤、モルフォロジー変性剤/SiO
2=0.012、全混合物の1.5重量%
13.1gの水中に1.24gの25%二塩化ヘキサメソニウム(HMDC)を希釈する。撹拌して、確実に溶液を均一にさせる。構造指向剤溶液に、0.61gのアルミン酸ナトリウム溶液(7.8%のNa
2O、10.0%のAl
2O
3、82.2%の水)を添加する。撹拌して、溶液を均質化する。HMDC/アルミン酸塩溶液に、3.6gの10%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸塩混合物に0.73gのコロイド状ベータ種(17.2重量%の種)を添加する。1.86gのジヘキサデシルジメチルアンモニウムブロミド(カチオン界面活性剤モルフォロジー変性剤)の20重量%溶液を添加し、そして混合物を撹拌し、モルフォロジー変性剤を溶解させる。この混合物に、3.89gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。15分間混合物を撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=100.0
OH
−/SiO
2=0.175
HMDC/SiO
2=0.019
変性剤/SiO
2=0.012
H
2O/SiO
2=18.7
約5100ppmの種
【0106】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて300rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を160℃まで加熱し(20℃/時間ランプ速度)、28時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がZSM−48であることを示す。
【0107】
実施例10.ZSM−48、ドデシル硫酸リチウムモルフォロジー変性剤、モルフォロジー変性剤/SiO
2=0.023、全混合物の1.5重量%
13.1gの水中に1.24gの25%二塩化ヘキサメソニウム(HMDC)を希釈する。撹拌して、確実に溶液を均一にさせる。構造指向剤溶液に、0.61gのアルミン酸ナトリウム溶液(7.8%のNa
2O、10.0%のAl
2O
3、82.2%の水)を添加する。撹拌して、溶液を均質化する。HMDC/アルミン酸塩溶液に、3.6gの10%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸塩混合物に0.73gのコロイド状ベータ種(17.2重量%の種)を添加する。1.86gのドデシル硫酸リチウム(アニオン界面活性剤モルフォロジー変性剤)の20重量%溶液を添加し、そして混合物を撹拌し、モルフォロジー変性剤を溶解させる。この混合物に、3.89gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。15分間混合物を撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=100.0
OH
−/SiO
2=0.175
HMDC/SiO
2=0.019
変性剤/SiO
2=0.023
H
2O/SiO
2=18.7
約5100ppmの種
【0108】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて300rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を160℃まで加熱し(20℃/時間ランプ速度)、28時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がZSM−48であることを示す。
【0109】
透過型電子顕微鏡(TEM)によって、結晶が、一般に30〜60nmの範囲の長さ及び約30nmの範囲の幅を有し、長さ:幅アスペクト比が1〜2の範囲であることが明らかとなった。
【0110】
実施例11.ZSM−48、Pluronic EO−PO−EOモルフォロジー変性剤、モルフォロジー変性剤/SiO
2=0.002、全混合物の1.0重量%
13.7gの水中に1.25gの25%二塩化ヘキサメソニウム(HMDC)を希釈する。撹拌して、確実に溶液を均一にさせる。構造指向剤溶液に、0.61gのアルミン酸ナトリウム溶液(7.8%のNa
2O、10.0%のAl
2O
3、82.2%の水)を添加する。撹拌して、溶液を均質化する。HMDC/アルミン酸塩溶液に、3.6gの10%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸塩混合物に0.73gのコロイド状ベータ種(17.2重量%の種)を添加する。1.24gのPluronic EO−PO−EOトリブロックコポリマー(ノニオン界面活性剤モルフォロジー変性剤)の20重量%溶液を添加し、そして混合物を撹拌し、モルフォロジー変性剤を溶解させる。この混合物に、3.91gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。15分間混合物を撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=100.0
OH
−/SiO
2=0.175
HMDC/SiO
2=0.019
変性剤/SiO
2=0.0007
H
2O/SiO
2=18.7
約5100ppmの種
【0111】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて300rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を160℃まで加熱し(20℃/時間ランプ速度)、28時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がZSM−48であることを示す。
【0112】
以下のMCM−49の合成は、以下の手順に従って、構造指向剤としてヘキサメチレンイミン(HMI)を使用して実行された。
【0113】
実施例12.MCM−49参照、モルフォロジー変性剤なし、モルフォロジー変性剤/SiO
2=0.000、全混合物の0重量%
12.0gの水中に3.54gの硫酸アルミニウム八水和物の40重量%溶液を希釈する。硫酸アルミニウム溶液に4.1gの20%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸ナトリウム溶液に、3.46gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。スラリーが均一に見えるようになるまで、混合物を撹拌する。スラリーに1.86gのヘキサメチレンイミン(HMI)を添加する。混合物を10分間撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=25.0
OH
−/SiO
2=0.390
HMI/SiO
2=0.350
変性剤/SiO
2=0.000
H
2O/SiO
2=18.5
【0114】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて360rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を143℃まで加熱し(20℃/時間ランプ速度)、125時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がMCM−49/MCM−22構造型であることを示す。
【0115】
実施例13.MCM−49、セチルトリメチルアンモニウムブロミドモルフォロジー変性剤、モルフォロジー変性剤/SiO
2=0.013、全混合物の1重量%
10.9gの水中に3.51gの硫酸アルミニウム八水和物の40重量%溶液を希釈する。硫酸アルミニウム溶液に4.1gの20%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸ナトリウム溶液に、3.42gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。スラリーが均一に見えるようになるまで、混合物を撹拌する。スラリーに1.85gのヘキサメチレンイミン(HMI)を添加する。スラリーに、1.26gのセチルトリメチルアンモニウムブロミド(カチオン界面活性剤モルフォロジー変性剤)の20重量%溶液を添加する。混合物を10分間撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=25.0
OH
−/SiO
2=0.390
HMI/SiO
2=0.350
変性剤/SiO
2=0.013
H
2O/SiO
2=19.6
【0116】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて360rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を143℃まで加熱し(20℃/時間ランプ速度)、125時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がMCM−49/MCM−22構造型であることを示す。
【0117】
実施例14.MCM−49、ラウリル硫酸ナトリウムモルフォロジー変性剤、モルフォロジー変性剤/SiO
2=0.016、全混合物の1重量%
10.9gの水中に3.51gの硫酸アルミニウム八水和物の40重量%溶液を希釈する。硫酸アルミニウム溶液に4.1gの20%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸ナトリウム溶液に、3.42gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。スラリーが均一に見えるようになるまで、混合物を撹拌する。スラリーに1.85gのヘキサメチレンイミン(HMI)を添加する。スラリーに、1.26gのラウリル硫酸ナトリウム(アニオン界面活性剤モルフォロジー変性剤)の20重量%溶液を添加する。混合物を10分間撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=25.0
OH
−/SiO
2=0.390
HMI/SiO
2=0.350
変性剤/SiO
2=0.016
H
2O/SiO
2=19.6
【0118】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて360rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を143℃まで加熱し(20℃/時間ランプ速度)、125時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がMCM−49/MCM−22構造型であることを示す。
【0119】
実施例15.ZSM−48、フルクトースモルフォロジー変性剤、変性剤/SiO
2=0.020、全混合物の1.0重量%
14.4gの水中に1.39gの56%二塩化ヘキサメソニウム(HMDC)を希釈する。撹拌して、確実に溶液を均一にさせる。構造指向剤溶液に、1.42gのアルミン酸ナトリウム溶液(20%のNaOH、7.8%のAl(OH)
3、72.2%の水)を添加する。撹拌して、溶液を均質化する。HMDC/アルミン酸塩溶液に、2.6gの10%NaOH溶液を添加する。撹拌して、混合物を均質化する。アルミン酸塩混合物に0.03gのZSM−48種を添加する。0.63gのフルクトースの39.7%溶液を添加し、そして撹拌して混合物を均質化する。この混合物に、4.62gのUltrasil VN3 PM変性沈澱シリカ(92.4%のSiO
2)を添加する。15分間混合物を撹拌し、均一なスラリーを調製する。混合物に関するおよそのモルゲル組成は、以下の通りである:
SiO
2/Al
2O
3=99.9
OH
−/SiO
2=0.190
HMDC/SiO
2=0.040
変性剤/SiO
2=0.020
H
2O/SiO
2=14.9
約1000ppmの種
【0120】
オートクレーブを密閉し、U−型撹拌機を用いて300rpmで混合物を撹拌し続ける。混合物を157℃まで加熱し(60℃/時間ランプ速度)、30時間保持する。減圧濾過によって固体を単離し、3回分の水の体積で洗浄する。120℃においてオーブン中で材料を乾燥させる。X線回折は、粉末がZSM−48であることを示す。
【0121】
合成後の処理及び測定
上記実施例1〜15によって製造されたモレキュラーシーブの試料に以下の処理を行った。
【0122】
結晶化が完了し、そしてXRDによって材料が結晶質であることが決定された後、結晶を2回、NH
4NO
3でイオン交換し、水で洗浄し、そして120℃のオーブン中で乾燥させる。次いで、粉末のアンモニウム型を空気中で2時間、550℃において焼成し、ゼオライトの結晶の酸型を製造する。
【0123】
次いで、触媒の酸性度を評価するために、コリジン吸着を使用して、結晶の酸型の特徴決定をした。窒素BET技術を使用して、結晶の外部及び内部表面積、並びに細孔体積を決定する。参照材料及び本発明のそれぞれの変性材料に関して、このデータを収集し、そして同一ゼオライトの参照例に対する本発明のそれぞれ実施例の外部表面積及びコリジン吸着の比率を表1に示し、合成混合物中のモルフォロジー変性剤の存在によって引き起こされる変性された結晶の酸性度及び外部表面積における変化を実証する。
【0124】
BET分析は、S.J.Gregg,K.S.W.Sing,”Adsorption,Surface Area and Porosity”,1st ed.,Academic Press,N.Y.(1967)pp30−31に記載の通りに実行した。
【0125】
アンモニア及びコリジン吸収試験は、一般に、J.Phys.Chem.B,2002,106(2),pp395−400に記載の通りに実行した(いくつかの場合、装置がわずかに異なったが、全ての場合において測定は熱重量測定バランス上で実行されたことに留意願いたい)。
【0126】
【表2】
【0127】
表1の結果は、本明細書で記載されるモルフォロジー変性剤ではない1,2−ヘキサンジオールを使用した場合、コリジン吸収又は外部表面積に対する影響が見られないことを示す。これは、比較例1の参照ZSM−48の場合と同様であった。
【0128】
本発明の実施例2〜4、6、8〜11及び13〜15に関して、モルフォロジー変性剤の存在は、モルフォロジー変性剤が存在しない参照材料の合成と比較して、コリジン吸着及び/又は外部SAに対する顕著な影響を有した。実施例7において、記録されたコリジン吸収及び外部SA値は、モルフォロジー変性剤が存在しない同一ゼオライトの参照合成に関するものよりも低かったが、10%以内であり、実験誤差によるものであり得る。実施例10に関して、コリジン吸収及び外部SAの結果は、参照材料に関するものよりも低かった。この場合、TEM結果によって、モルフォロジー変性剤としてのドデシル硫酸リチウムの存在下で製造された結晶のアスペクト比は、主に参照材料と比較して増加した結晶の幅のため、参照ZSM−48と比較して有意に減少したことが示された。ZSM−48において、骨格の一次元チャンネルが結晶の縦方向に走っており、したがって、長さと比較して結晶の幅における増加は、それらのチャンネルが、入って来る反応物分子により利用可能となるようにさせ得る。