(81)【指定国】
      AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
    
の置換インドール化合物並びにその薬学的に許容される塩及び溶媒和物を提供する。本開示は、対象において疾患、障害又は状態、例えばがんを処置するための式Iの化合物の使用も対象とする。
    
  処置を、それを必要とする対象において行う方法であって、治療的有効量の、請求項1〜71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を前記対象に投与することを含み、前記対象は、がんを有する、方法。
  請求項1〜71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物と、がんを有する対象に前記化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を投与するための説明書とを含むキット。
  多発性骨髄腫を有する対象が、請求項1〜71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物による処置についての候補者であるかどうかを同定する方法であって、(a)染色体転座が、前記対象から採取された生体試料中に存在するか又は存在しないかを決定することと;(b)染色体転座が存在する場合、前記対象を処置についての候補者であるとして同定すること;又は(c)染色体転座が存在しない場合、前記対象を処置についての候補者ではないとして同定することとを含む方法。
  多発性骨髄腫を有する対象における処置成果を予測する方法であって、染色体転座が、前記対象から採取された生体試料中に存在するか又は存在しないかを決定することを含み、(a)前記生体試料中の染色体転座の存在は、請求項1〜71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を前記対象に投与することが、好ましい治療応答をもたらす可能性があることを示し;及び(b)前記生体試料中の染色体転座の非存在は、請求項1〜71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩を前記対象に投与することが、好ましくない治療応答をもたらす可能性があることを示す、方法。
  治療的有効量の、請求項1〜71のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を、それを必要とする対象に投与することを含む方法であって、(a)前記対象は、多発性骨髄腫を有し;及び(b)前記多発性骨髄腫は、染色体転座を有するとして特性決定される、方法。
【発明を実施するための形態】
【0020】
  本開示の化合物は、対象において疾患、障害又は状態、例えばがんを処置するのに有用である。一実施形態では、疾患、障害又は状態は、SETD2タンパク質阻害に対して応答性である。一部の実施形態では、本開示の化合物は、SETD2阻害剤である。
 
【0021】
I.本開示の化合物
  一実施形態では、本開示の化合物は、式I:
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
1aは、ハロゲン、アルキル、アルコキシ、シクロアルキル、(ヒドロキシ)アルキル及び(シクロアルキル)アルキルからなる群から選択され;
Q
1は、−C(R
1b)=及び−N=からなる群から選択され;
Q
2は、−C(R
1c)=及び−N=からなる群から選択され;
Q
3は、−C(R
1d)=及び−N=からなる群から選択され;
ただし、Q
1、Q
2又はQ
3の少なくとも1つは、それぞれ−C(R
1b)=、−C(R
1c)=又は−C(R
1d)=であり;
R
1b、R
1c及びR
1dは、水素、ハロゲン、アルキル、アルケニル、(ヒドロキシ)アルキル及びアルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択され;
R
1eは、水素、ハロゲン、アルキル、シクロアルキル、(ヒドロキシ)アルキル及び(シクロアルキル)アルキルからなる群から選択され;
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
は、単結合又は二重結合であり;
G
1は、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール、任意選択で置換されているヘテロシクロ、任意選択で置換されているシクロアルキル、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(アミノ)(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)(カルボキサミド)アルキル、(ヘテロアリール)(シクロアルキル)アルキル、(アリール)(アルコキシカルボニル)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(ヘテロアリール)(アミノ)アルキル、(シクロアルキル)(アルコキシカルボニル)アルキル、(ヘテロアリール)(アルコキシカルボニル)アルキル、(ヘテロシクロ)(シクロアルキル)アルキル、(アリール)(シクロアルキル)アルキル、(アリール)(ヒドロキシ)アルキル、(シクロアルキル)(ヒドロキシ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、任意選択で置換されているアルキル、(アリール)(ハロアルキル)アルキル、(シクロアルキル)(ハロアルキル)アルキル、(ヒドロキシ)(ハロアルキル)アルキル及び(アルコキシカルボニル)(ハロアルキル)アルキルからなる群から選択され;及び
G
2は、水素及びアルキルからなる群から選択されるか;又は
G
1及びG
2は、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されているヘテロシクロを形成する)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0022】
  別の実施形態では、式Iを有する化合物は、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
N−(1−(1−(L−アラニル)ピペリジン−4−イル)エチル)−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド;
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
N−((1r,4r)−4−(3−アミノプロパンアミド)シクロヘキシル)−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド;又は
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
N−((1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル)−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド
ではない。
 
【0023】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式Iを有する化合物
(式中、
R
1aは、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、C
3〜C
8シクロアルキル、(ヒドロキシ)C
1〜6アルキル及び(C
3〜C
6シクロアルキル)C
1〜6アルキルからなる群から選択され;
R
1b、R
1c及びR
1dは、水素、ハロゲン、C
1〜C
6アルキル、C
2〜C
6アルケニル、(ヒドロキシ)C
1〜C
6アルキル及びC
1〜C
6アルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択され;
R
1eは、水素及びC
1〜C
6アルキルからなる群から選択され;
G
1は、任意選択で置換されているC
6〜C
10アリール、任意選択で置換されている5〜10員ヘテロアリール、任意選択で置換されている3〜10員ヘテロシクロ、任意選択で置換されているC
3〜C
8シクロアルキル、(C
6〜C
10アリール)C
1〜C
6アルキル、(5〜10員ヘテロアリール)C
1〜C
6アルキル、(3〜10員ヘテロシクロ)C
1〜C
6アルキル、(アミノ)(C
6〜C
10アリール)C
1〜C
6アルキル、(5〜14員ヘテロアリール)(C
6〜C
10アリール)C
1〜C
6アルキル、(5〜10員ヘテロアリール)(3〜10員ヘテロシクロ)C
1〜C
6アルキル、(5〜10員ヘテロアリール)(カルボキサミド)C
1〜C
6アルキル、(5〜10員ヘテロアリール)(C
3〜C
6シクロアルキル)C
1〜C
6アルキル、(C
6〜C
10アリール)(アルコキシカルボニル)C
1〜C
6アルキル、(C
3〜C
6シクロアルキル)C
1〜C
6アルキル、(5〜10員ヘテロアリール)(アミノ)C
1〜C
6アルキル、(C
3〜C
6シクロアルキル)(アルコキシカルボニル)C
1〜C
6アルキル、(5〜14員ヘテロアリール)(アルコキシカルボニル)C
1〜C
6アルキル、(3〜14員ヘテロシクロ)(C
3〜C
8シクロアルキル)C
1〜C
6アルキル、(C
6〜10アリール)(C
3〜C
8シクロアルキル)C
1〜C
6アルキル、(C
6〜C
10アリール)(ヒドロキシ)C
1〜C
6アルキル、(C
3〜C
6シクロアルキル)(ヒドロキシ)C
1〜C
6アルキル、(ヒドロキシ)C
1〜C
6アルキル、任意選択で置換されているC
1〜C
6アルキル、(C
6〜C
10アリール)(C
1〜C
6ハロアルキル)C
1〜C
6アルキル、(C
3〜C
6シクロアルキル)(C
1〜C
6ハロアルキル)C
1〜C
6アルキル、(ヒドロキシ)(C
1〜C
6ハロアルキル)C
1〜C
6アルキル;及び(アルコキシカルボニル)(C
1〜C
6ハロアルキル)C
1〜C
6アルキルからなる群から選択され;及び
G
2は、水素及びC
1〜C
6アルキルからなる群から選択されるか;又は
G
1及びG
2は、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている5〜10員ヘテロシクロを形成する)
又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0024】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式Iを有する化合物
(式中、R
1aは、ハロゲン、C
1〜C
3アルキル、C
1〜C
3アルコキシ、C
3〜C
6シクロアルキル、(ヒドロキシ)C
1〜4アルキル及び(C
3〜C
6シクロアルキル)C
1〜4アルキルからなる群から選択され;
R
1b、R
1c及びR
1dは、水素、ハロゲン、C
1〜C
3アルキル、C
2〜C
4アルケニル、(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル及びC
1〜C
3アルコキシからなる群からそれぞれ独立に選択され;
R
1eは、水素及びC
1〜C
3アルキルからなる群から選択され;
G
1は、任意選択で置換されているC
6〜C
10アリール、任意選択で置換されている5〜10員ヘテロアリール、任意選択で置換されている3〜10員ヘテロシクロ、任意選択で置換されているC
3〜C
8シクロアルキル、(C
6〜C
10アリール)C
1〜C
4アルキル、(5〜10員ヘテロアリール)C
1〜C
6アルキル、(3〜10員ヘテロシクロ)C
1〜C
4アルキル、(アミノ)(C
6〜C
10アリール)C
1〜C
6アルキル、(5〜14員ヘテロアリール)(C
6〜C
10アリール)C
1〜C
4アルキル、(5〜10員ヘテロアリール)(3〜10員ヘテロシクロ)C
1〜C
4アルキル、(5〜10員ヘテロアリール)(カルボキサミド)C
1〜C
4アルキル、(5〜10員ヘテロアリール)(C
3〜C
6シクロアルキル)C
1〜C
4アルキル、(C
6〜C
10アリール)(アルコキシカルボニル)C
1〜C
4アルキル、(C
3〜C
6シクロアルキル)C
1〜C
4アルキル、(5〜10員ヘテロアリール)(アミノ)C
1〜C
4アルキル、(C
3〜C
6シクロアルキル)(アルコキシカルボニル)C
1〜C
4アルキル、(5〜14員ヘテロアリール)(アルコキシカルボニル)C
1〜C
4アルキル、(3〜14員ヘテロシクロ)(C
3〜C
6シクロアルキル)C
1〜C
4アルキル、(C
6〜10アリール)(C
3〜C
6シクロアルキル)C
1〜C
4アルキル、(C
6〜C
10アリール)(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル、(C
3〜C
6シクロアルキル)(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル、(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル、任意選択で置換されているC
1〜C
4アルキル、(C
6〜C
10アリール)(C
1〜C
4ハロアルキル)C
1〜C
4アルキル、(C
3〜C
6シクロアルキル)(C
1〜C
4ハロアルキル)C
1〜C
4アルキル、(ヒドロキシ)(C
1〜C
4ハロアルキル)C
1〜C
4アルキル及び(アルコキシカルボニル)(C
1〜C
4ハロアルキル)C
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;及び
G
2は、水素及びC
1〜C
4アルキルからなる群から選択されるか;又は
G
1及びG
2は、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている5〜10員ヘテロシクロを形成する)
又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0025】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式Iを有する化合物(式中、
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
は、二重結合である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0026】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式Iを有する化合物(式中、Q
1及びQ
2は、−C(H)=である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0027】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式Iを有する化合物(式中、Q
3は、−C(R
1d)=であり;及びR
1dは、水素及びハロからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0028】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式Iを有する化合物(式中、R
1eは、水素である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0029】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式Iを有する化合物(式中、R
1aは、C
1〜C
3アルキルである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0030】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式Iを有する化合物(式中、G
2は、水素である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0031】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式II:
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d及びG
1は、式Iに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0032】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式I又はIIを有する化合物(式中、R
1dは、水素及びフルオロからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0033】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式II−A:
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、G
1は、式IIに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0034】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式I、II又はII−Aを有する化合物(式中、G
1は、任意選択で置換されているC
6〜C
10アリール、任意選択で置換されている5〜9員ヘテロアリール、任意選択で置換されている3〜10員ヘテロシクロ、任意選択で置換されているC
6〜C
8シクロアルキル、(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
6アルキル、(5〜9員ヘテロアリール)(C
6〜10アリール)C
1〜C
4アルキル、(5〜9員ヘテロアリールヘテロアリール)(C
3〜C
6シクロアルキル)C
1〜C
4アルキル及び(C
3〜C
6シクロアルキル)C
1〜C
4アルキルからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0035】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III:
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
A
1は、−N=及び−C(R
2a)=からなる群から選択され;
R
2aは、水素、アルキル、ハロゲン及びハロアルキルからなる群から選択され;
R
2bは、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロ、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されているヘテロアリール、任意選択で置換されているアリール、(カルボキサミド)アルキル、−OR
10c、アミノ、(ヘテロシクロ)アルキル、(アミノ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、カルボキサミド、(ヘテロアリール)アルキル、−S(=O)R
9b、−S(=O)
2R
9b及び−C(=O)R
9cからなる群から選択され;
A
2は、−N=及び−C(R
2c)=からなる群から選択され;
R
2cは、水素、アルキル、ハロゲン及びハロアルキルからなる群から選択され;
R
2dは、水素、アルキル、ハロゲン、シアノ及びハロアルキルからなる群から選択され;
R
2eは、水素、アルキル、ハロゲン及びハロアルキルからなる群から選択され;
R
9bは、アミノ、アルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロシクロ及び任意選択で置換されているヘテロアリールからなる群から選択され;
R
9cは、アミノ、アルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロシクロ及び任意選択で置換されているヘテロアリールからなる群から選択され;及び
R
10cは、アルキル、(ヒドロキシ)アルキル及び(アミノ)アルキルからなる群から選択され;及び
R
1dは、式Iに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0036】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III−A:
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
2a、R
2b、R
2c、R
2d及びR
2eは、式IIIに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0037】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物
(式中、
R
2aは、水素、C
1〜C
4アルキル、ハロゲン及びC
1〜C
4ハロアルキルからなる群から選択され;
R
2bは、
(A)非置換4〜10員ヘテロシクロ;
(B)(i)−N(R
3a)C(=O)R
4a;(ii)−NR
5aR
5b;(iii)非置換4〜10員ヘテロシクロ;(iv)ヒドロキシ、−NR
5cR
5d、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、−C(R
6a)(R
6b)C(=O)NR
5eR
5f、−C(=O)R
4b、(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル及びハロからなる群から独立に選択される1個、2個又は3個の置換基を有する置換4〜10員ヘテロシクロ;(v)非置換C
3〜C
6シクロアルキル;(vi)(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(vii)C
1〜C
6アルキル;(viii)−C(=O)NR
5gR
5h;(ix)ハロ;(x)−C(=O)R
4c;(xi)C
1〜C
6ハロアルキル;(xii)ヒドロキシ;(xiii)(アミノ)C
1〜C
4アルキル;(xiv)(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(xv)−S(=O)
2R
9a;(xvi)(3〜8員ヘテロシクロ)C
1〜C
4アルキル;(xvii)C
1〜C
6アルコキシ;(xviii)(C
3〜C
6シクロアルキル)C
1〜4アルキル;(xix)(C
6〜10アリール)C
1〜C
4アルキル;並びに(xxii)−OR
10bからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換4〜10員ヘテロシクロ;
(C)非置換C
3〜C
8シクロアルキル;
(D)(i)非置換4〜10員ヘテロシクロ;(ii)アミノ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜10員ヘテロシクロ;(iii)非置換5員又は6員ヘテロアリール;(iv)ハロ、C
1〜C
4アルキル、(3〜8員ヘテロシクロ)アルキル、ヒドロキシ及びアミノからなる群から独立に選択される1個、2個又は3個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;(v)−NR
5iR
5j;(vi)シアノ;(vii)−N(R
3d)C(=O)R
4f;(viii)ヒドロキシ;並びに(ix)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
3〜C
8シクロアルキル;
(E)非置換5〜10員ヘテロアリール;
(F)(i)ハロ;(ii)C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;C
3〜C
6シクロアルキル;(アミノ)C
1〜C
4アルキル;非置換C
3〜C
6シクロアルキル;−NR
5gR
5hからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
3〜C
6シクロアルキル;非置換4〜14員ヘテロシクロ;ヒドロキシ、アミノ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;−NR
5qR
5r;並びに(ix)(3〜8員ヘテロシクロ)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換5〜10員ヘテロアリール;
(G)非置換C
6〜C
10アリール;
(H)(i)ハロ;(ii)C
1〜C
4アルキル;(iii)−CH
2N(H)S(=O)
2R
8;(iv)(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;(v)−OR
10a;(vi)−N(R
3b)C(=O)R
4b;(vii)(アミノ)C
1〜C
4アルキル;並びに(viii)(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
6〜C
10アリール;
(I)(カルボキサミド)C
1〜C
4アルキル;
(J)−OR
10c;
(K)−NR
5oR
5p;
(L)(3〜8員ヘテロシクロ)C
1〜C
4アルキル;
(M)(アミノ)C
1〜C
4アルキル;
(N)(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;
(O)−C(=O)NR
5sR
5t;
(P)(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;及び
(Q)−S(=O)
2R
9b
からなる群から選択され;
R
2cは、水素、C
1〜C
4アルキル、ハロゲン及びC
1〜C
4ハロアルキルからなる群から選択され;
R
2dは、水素、C
1〜C
4アルキル、ハロゲン、シアノ及びC
1〜C
4ハロアルキルからなる群から選択され;
R
2eは、水素、C
1〜C
4アルキル、ハロゲン及びC
1〜C
4ハロアルキルからなる群から選択され;
R
3a、R
3b、R
3c及びR
3dは、水素、C
1〜C
4アルキル、任意選択で置換されているC
3〜C
6シクロアルキル及び任意選択で置換されている4〜14員ヘテロシクロからなる群からそれぞれ独立に選択され;
R
4a、R
4b、R
4c、R
4d、R
4e及びR
4fは、C
1〜C
6アルキル;C
1〜C
6ハロアルキル;C
3〜C
6シクロアルキル;C
1〜C
6アルコキシ;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(C
6〜10アリール)C
1〜C
4アルキル;(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;(アミノ)C
1〜C
4アルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(シアノ)C
1〜C
4アルキル;非置換4〜14員ヘテロシクロ;ハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;非置換C
6〜C
10アリール;ハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
6〜C
10アリール;非置換5員又は6員ヘテロアリール;並びにハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリールからなる群からそれぞれ独立に選択され;
R
5a及びR
5bは、水素;C
1〜C
4アルキル;C
1〜C
4ハロアルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(アミノ)C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;非置換5員又は6員ヘテロアリール;ハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにヒドロキシ、アミノ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から独立に選択され;
R
5c及びR
5dは、水素;C
1〜C
4アルキル;C
1〜C
4ハロアルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(アミノ)C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;非置換5員又は6員ヘテロアリール;ハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにヒドロキシ、アミノ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から独立に選択されるか;又は
R
5c及びR
5dは、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている4〜14員ヘテロシクロを形成し;
R
5e及びR
5fは、水素;C
1〜C
4アルキル;C
1〜C
4ハロアルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(アミノ)C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;非置換5員又は6員ヘテロアリール;ハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにヒドロキシ、アミノ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から独立に選択されるか;又は
R
5e及びR
5fは、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている4〜14員ヘテロシクロを形成し;
R
5g及びR
5hは、水素;C
1〜C
4アルキル;C
1〜C
4ハロアルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(アミノ)C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;非置換5員又は6員ヘテロアリール;ハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにヒドロキシ、アミノ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から独立に選択されるか;又は
R
5g及びR
5hは、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている4〜14員ヘテロシクロを形成し;
R
5i及びR
5jは、水素;C
1〜C
4アルキル;C
1〜C
4ハロアルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(アミノ)C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;非置換5員又は6員ヘテロアリール;ハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにヒドロキシ、アミノ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から独立に選択されるか;又は
R
5i及びR
5jは、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている4〜14員ヘテロシクロを形成し;
R
5k及びR
5lは、水素;C
1〜C
4アルキル;C
1〜C
4ハロアルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(アミノ)C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;非置換5員又は6員ヘテロアリール;ハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにヒドロキシ、アミノ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から独立に選択されるか;又は
R
5k及びR
5lは、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている4〜14員ヘテロシクロを形成し;
R
5m及びR
5nは、水素;C
1〜C
4アルキル;C
1〜C
4ハロアルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(アミノ)C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;非置換5員又は6員ヘテロアリール;ハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにヒドロキシ、アミノ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から独立に選択されるか;又は
R
5m及びR
5nは、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている4〜14員ヘテロシクロを形成し;
R
5o及びR
5pは、水素;C
1〜C
4アルキル;C
1〜C
4ハロアルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(アミノ)C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;非置換5員又は6員ヘテロアリール;ハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにヒドロキシ、アミノ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から独立に選択されるか;又は
R
5o及びR
5pは、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている4〜14員ヘテロシクロを形成し;
R
5q及びR
5rは、水素;C
1〜C
4アルキル;C
1〜C
4ハロアルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(アミノ)C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;非置換5員又は6員ヘテロアリール;ハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにヒドロキシ、アミノ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から独立に選択され;
R
5s及びR
5tは、水素;C
1〜C
4アルキル;C
1〜C
4ハロアルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(アミノ)C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;非置換5員又は6員ヘテロアリール;ハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにヒドロキシ、アミノ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から独立に選択され;
R
6a、R
6b、R
6c及びR
6dは、水素及びC
1〜C
4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され;
R
8は、C
1〜C
6アルキルであり;
R
9aは、C
1〜C
6アルキル;非置換C
3〜C
8シクロアルキル;並びにハロ、C
1〜C
4アルキル、アミノ及び(アミノ)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換C
3〜C
8シクロアルキルからなる群から選択され;
R
9bは、C
1〜C
6アルキル及びアミノからなる群から選択され;
R
10aは、アルキル、(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル及び(アミノ)C
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;
R
10bは、(アミノ)C
1〜C
4アルキルであり;及び
R
10cは、(アミノ)C
1〜C
4アルキルである)
又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0038】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、窒素原子を介して分子の残りの部分に連結している任意選択で置換されている3〜10員複素環であり、例えば、R
2bは、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
などである)である。
 
【0039】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物
(式中、
R
2bは、
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択され;
R
a1は、−N(R
3a)C(=O)R
4a;−NR
5aR
5b;非置換4〜10員ヘテロシクロ;ヒドロキシ、−NR
5cR
5d、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
6アルコキシ、−C(R
6a)(R
6b)C(=O)NR
5eR
5f、−C(=O)R
4b、(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル及びハロからなる群から独立に選択される1個、2個又は3個の置換基を有する置換4〜10員ヘテロシクロからなる群から選択され;
R
a2及びR
a3は、それぞれ水素であるか;又は
R
a2及びR
a3は、それらが付着されている炭素原子と一緒になって、C(=O)基を形成し;
R
a4は、水素、ハロ及びヒドロキシからなる群から選択され;
R
a5は、水素、C
1〜C
4アルキル及びC
3〜C
6シクロアルキルからなる群から選択され;
R
b1は、水素、C
1〜C
4アルキル及びC
3〜C
6シクロアルキルからなる群から選択され;
R
c1は、水素、C
1〜C
4アルキル、C
3〜C
6シクロアルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され;
R
c2及びR
c3は、水素、C
1〜C
4アルキル及びC
1〜C
4ハロアルキルからなる群からそれぞれ独立に選択されるか;又は
R
c2及びR
c3は、それらが付着されている炭素原子と一緒になって、C(=O)基を形成し;
R
c4は、水素及びC
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;
mは、1又は2であり;
R
d1は、水素、C
1〜C
4アルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され、
R
d2及びR
d3は、水素及びフルオロからなる群からそれぞれ独立に選択され;
R
e1は、水素、C
1〜C
4アルキル、C
3〜C
6シクロアルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され;
R
f1は、水素、C
1〜C
4アルキル、C
3〜C
6シクロアルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され、
R
g1は、水素、C
1〜C
4アルキル、−C(=O)R
4c、C
1〜C
4ハロアルキル、(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキルからなる群から選択され、
R
h1は、水素、C
1〜C
4アルキル、C
3〜C
6シクロアルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され;
R
h2は、水素及びC
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;
R
h3及びR
h4は、水素及びC
1〜C
4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択されるか;又は
R
h3及びR
h4は、それらが付着されている炭素原子と一緒になって、C(=O)基を形成し;
R
i1は、水素、C
1〜C
4アルキル、C
3〜C
6シクロアルキル、(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル、−N(R
3a)C(=O)R
4a及び(アミノ)C
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;
Z
1は、−CH
2−及び−O−からなる群から選択され;
R
j1は、水素、C
1〜C
4アルキル、C
3〜C
6シクロアルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され;
R
k1は、C
1〜C
4アルキル、非置換4〜14員ヘテロシクロ及び−NR
5aR
5bからなる群から選択され;
R
k2は、水素、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;
rは、0、1又は2であり;
Z
2は、−O−及び−N(R
m3)−からなる群から選択され;
R
m3は、水素、C
1〜C
4アルキル及びC
1〜C
4ハロアルキルからなる群から選択され;
R
n3は、水素、C
1〜C
4アルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され;
R
o1は、ヒドロキシ、(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル、(アミノ)C
1〜C
4アルキル、(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4アルコキシ、−NR
5aR
5b、非置換4〜14員ヘテロシクロ、ハロ、C
1〜C
4アルキル及びC
1〜C
4アルコキシからなる群から独立に選択される1個、2個又は3個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から選択され;
R
o2は、水素、C
1〜C
4アルキル及び(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキルからなる群から選択され、
R
o3は、水素、フルオロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;
R
p1は、水素、C
1〜C
4アルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され;
Z
3は、−O−及び−N(R
q1)−からなる群から選択され;
R
q1は、水素及びC
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;
R
r1は、水素、C
1〜C
4アルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され;
R
s1は、水素、C
1〜C
4アルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され;
R
t1は、水素、C
1〜C
4アルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され;
R
u1は、水素、C
1〜C
4アルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され;
R
v1は、水素、C
1〜C
4アルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され;
R
w1は、水素、C
1〜C
4アルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され;
R
x1は、水素、C
1〜C
4アルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択され;
R
y1は、水素及びC
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;及び
R
z1は、水素及びC
1〜C
4アルキルからなる群から選択される)
又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0040】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0041】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−1、R
2b−1A、R
2b−1B、R
2b−1C又はR
2b−1Dである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
a1は、−N(R
3a)C(=O)R
4aである。別の実施形態では、R
a1は、−NR
5aR
5bである。別の実施形態では、R
a1は、−NR
5aR
5bであり、及びR
5a及びR
5bは、水素及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される。別の実施形態では、R
a1は、任意選択で置換されている4〜10員ヘテロシクロである。
 
【0042】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−2、R
2b−2A又はR
2b−2bである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
b1は、C
1〜C
4アルキルである。
 
【0043】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−3、R
2b−3A又はR
2b−3Bである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
c1は、C
1〜C
4アルキル、C
3〜C
6シクロアルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択される。別の実施形態では、R
c2及びR
c3は、それぞれ水素である。別の実施形態では、R
c2及びR
c3は、それらが付着されている炭素原子と一緒になって、C(=O)基を形成する。別の実施形態では、R
c4は、水素である。別の実施形態では、mは、1である。
 
【0044】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−4である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
d1は、C(=O)R
4cである。別の実施形態では、R
d2及びR
d3は、それぞれ水素又はフルオロである。
 
【0045】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−5、R
2b−5A又はR
2b−5Bである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
e1は、−C(=O)R
4cである。
 
【0046】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−6、R
2b−6A又はR
2b−6Bである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
f1は、C(=O)R
4cである。
 
【0047】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−7である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
g1は、C(=O)R
4cである。
 
【0048】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−8、R
2b−8A、R
2b−8B、R
2b−8C又はR
2b−8Dである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
h1は、−C(=O)R
4cである。別の実施形態では、R
h2は、水素及びC
1〜C
3アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、R
h3は、水素である。
 
【0049】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−9である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0050】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−10、R
2b−10A、R
2b−10B、R
2b−10C及びR
2b−10dからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0051】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−11、R
2b−11A及びR
2b−11Bからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0052】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−12である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
j1は、−C(=O)R
4cである。
 
【0053】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−13、R
2b−13A、R
2b−13B、R
2b−13C、R
2b−13D、R
2b−13E及びR
2b−13Fからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0054】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−14である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0055】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−15である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0056】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−16、R
2b−16A及びR
2b−16Bからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
n3は、−C(=O)R
4cである。
 
【0057】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−17である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0058】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−18である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0059】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−19である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0060】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−20である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0061】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−21、R
2b−21A及びR
2b−21Bからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0062】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IIIを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−22、R
2b−22A及びR
2b−22Bからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0063】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−23である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0064】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−24である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0065】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−25である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0066】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−26、R
2b−26A及びR
2b−26Bからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0067】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−27、R
2b−27A及びR
2b−27Bからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0068】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−28、R
2b−28A及びR
2b−28Bからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0069】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−29である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0070】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、R
2b−30、R
2b−30A又はR
2b−30Bである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0071】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2bは、式IVに関連して提供するR
11a基の任意の1つ又は複数であり、下記を参照されたい)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0072】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
4cは、C
1〜C
4アルキルである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0073】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2dは、水素、フルオロ及びクロロからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0074】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2dは、水素である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0075】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、上記に記載されている実施形態のいずれかにおける式IIIを有する化合物(式中、A
1及びA
2は、−C(H)=であり;R
2eは、水素であり;及びR
2dは、水素及びハロゲンからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0076】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式III又は式III−Aを有する化合物(式中、R
2dは、フルオロである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0077】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV:
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
Z
4は、−O−、−C(R
28a)(R
28b)−及び−N(R
23)−からなる群から選択されるか;又はZ
4は、非存在であり;
Z
5は、−CH
2−及び−CH
2CH
2−からなる群から選択され;
R
11aは、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロ、任意選択で置換されているヘテロアリール及び−N(R
12b)C(=O)R
13cからなる群から選択され;
R
12bは、水素、アルキル、シクロアルキル及びヘテロシクロからなる群から選択され;
R
13cは、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール、任意選択で置換されているシクロアルキル及び任意選択で置換されている複素環、アミノ、(アミノ)アルキル、(C
3〜C
6シクロアルキル)オキシ並びに(4〜8員ヘテロシクロ)オキシからなる群から選択され;
R
23は、水素及びC
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;
R
28a及びR
28bは、水素、アルキル及びハロからなる群から独立に選択され;及び
R
1dは、式Iに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0078】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IVを有する化合物(式中、Z
4は、−O−及び−CH
2−からなる群から選択されるか;又はZ
4は、非存在である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0079】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IVを有する化合物
(式中、
Z
4は、−O−及び−CH
2−からなる群から選択されるか;又はZ
4は、非存在であり;
Z
5は、−CH
2−及び−CH
2CH
2−からなる群から選択され;
R
13cは、アルキル、ハロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール、任意選択で置換されているシクロアルキル及び任意選択で置換されている複素環からなる群から選択され、及び
R
1dは、式Iに関連して定義されている通りである)
又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0080】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV−A:
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
11a及びZ
4は、式IVに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0081】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV−B:
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
11a及びZ
4は、式IVに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0082】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV−C:
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
11a及びZ
4は、式IVに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0083】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV−D:
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
11a及びZ
4は、式IVに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0084】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物
(式中、
R
11aは、(A)非置換4〜14員ヘテロシクロ;(B)−N(R
12a)C(=O)R
13a;−C(=O)R
13b;C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;C
1〜C
4ハロアルキル;アミノ;ヒドロキシ;−N(R
12a)S(=O)
2R
24;−S(=O)
2R
24;非置換C
3〜C
6シクロアルキル;ハロ、ヒドロキシ、C
1〜C
4アルキル、アミノ及び(アミノ)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換C
3〜C
6シクロアルキル;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにアミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から独立に選択される1個、2個又は3個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;(C)非置換5〜10員ヘテロアリール;(D)ハロ、C
1〜C
4アルキル及び(アミノ)アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;(E)C
1〜C
6アルキル;並びに(F)−N(R
12b)C(=O)R
13cからなる群から選択され;
R
12a及びR
12bは、水素、C
1〜C
4アルキル、(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル及び(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され;
R
13a、R
13b及びR
13cは、C
1〜C
6アルキル;C
1〜C
6ハロアルキル;非置換C
3〜C
6シクロアルキル;C
1〜C
6アルコキシ;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(シアノ)アルキル;非置換C
6〜C
10アリール;ハロ、アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
6〜C
10アリール;非置換5員又は6員ヘテロアリール;ハロ、アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;非置換4〜14員ヘテロシクロ;アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;アミノ;(アミノ)アルキル;(C
3〜C
6シクロアルキル)オキシ;並びに(4〜8員ヘテロシクロ)オキシからなる群からそれぞれ独立に選択され;及び
R
24は、C
1〜C
4アルキル及び(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキルからなる群から選択される)
である。
 
【0085】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dを有する化合物(式中、Z
4は、−C(R
28a)(R
28b)−であり;及びR
28a及びR
28bは、水素、C
1〜C
4アルキル及びフルオロからなる群から独立に選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0086】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dを有する化合物(式中、Z
4は、−C(R
28a)(R
28b)−であり;R
28aは、水素であり;及びR
28bは、C
1〜C
4アルキル及びフルオロからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0087】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dを有する化合物(式中、Z
4は、−C(R
28a)(R
28b)−であり;及びR
28a及びR
28bは、独立に、C
1〜C
4アルキルである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0088】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dを有する化合物(式中、Z
4は、−O−、−CH
2−及び−N(R
23)からなる群から選択されるか、又はZ
4は、非存在である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0089】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、Z
4は、−CH
2−である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0090】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、窒素原子を介して分子の残りの部分に連結している任意選択で置換されている3〜10員複素環であり、例えば、R
11aは、
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
などである)である。
 
【0091】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物
(式中、
R
11aは、
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される置換4〜14員ヘテロシクロであり;
R
12aは、水素、C
1〜C
3アルキル、(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;及び(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;
R
13aは、C
1〜C
4アルキル;アミノ;非置換C
3〜C
6シクロアルキル;ハロ、ヒドロキシ、C
1〜C
4アルキル、アミノ及び(アミノ)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換C
3〜C
6シクロアルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにアミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から選択され;
R
13bは、C
1〜C
4アルキル;アミノ;C
1〜C
4ハロアルキル;C
1〜C
4アルコキシ;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(アミノ)アルキル;非置換C
3〜C
6シクロアルキル;ハロ、ヒドロキシ、C
1〜C
4アルキル、アミノ及び(アミノ)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換C
3〜C
6シクロアルキル;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにアミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;(C
3〜C
6シクロアルキル)オキシ;並びに(4〜8員ヘテロシクロ)オキシからなる群から選択され;
R
21は、水素、−C(=O)R
13b、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4ハロアルキル、非置換4〜14員ヘテロシクロ及び−S(=O)
2R
24からなる群から選択され;
R
22は、C
1〜C
4アルキル;非置換C
3〜C
6シクロアルキル;ハロ、ヒドロキシ、C
1〜C
4アルキル、アミノ及び(アミノ)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換C
3〜C
6シクロアルキル;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにアミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロであり;
R
24は、C
1〜C
4アルキル及び(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;
R
25は、水素、C
1〜C
4アルキル及びC
1〜C
4ハロアルキルからなる群から選択され;
R
25b及びR
25cは、C
1〜C
4アルキル及びC
1〜C
4ハロアルキルからなる群から独立に選択され;
R
26は、非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにアミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から選択され;及び
R
21a及びR
25aは、それらが付着されている原子と一緒になって、任意選択で置換されている4〜8員ヘテロシクロを形成する)
又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0092】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物
(式中、
R
11aは、
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択され、
R
27a及びR
27bは、水素、C
1〜C
4アルキル、C
1〜C
4ハロアルキル、(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;及び(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキルからなる群からそれぞれ独立に選択され;
R
27cは、水素;−C(=O)R
13b;C
1〜C
4アルキル;C
1〜C
4ハロアルキル;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにアミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;及び−S(=O)
2R
24からなる群から選択され;
R
27dは、水素;C
1〜C
4アルキル;及びC
1〜C
4ハロアルキルからなる群から選択され;
R
13bは、C
1〜C
4アルキル;アミノC
1〜C
4ハロアルキル;C
1〜C
4アルコキシ;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(アミノ)アルキル;非置換C
3〜C
6シクロアルキル;ハロ、ヒドロキシ、C
1〜C
4アルキル、アミノ及び(アミノ)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換C
3〜C
6シクロアルキル;非置換4〜14員ヘテロシクロ;アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;(C
3〜C
6シクロアルキル)オキシ;並びに(4〜8員ヘテロシクロ)オキシからなる群から選択され;及び
R
24は、C
1〜C
4アルキル及び(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキルからなる群から選択される)
又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0093】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0094】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、非置換4〜14員ヘテロシクロ;−N(R
12a)C(=O)R
13a、−C(=O)R
13b及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;非置換5〜10員ヘテロアリール;並びにハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリールからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0095】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される置換4〜14員ヘテロシクロである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
12aは、水素及びC
1〜C
3アルキルからなる群から選択され;R
13aは、C
1〜C
4アルキルであり;及びR
13bは、C
1〜C
4アルキルであり、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
12aは、水素及びメチルからなる群から選択され;R
13aは、メチルであり;及びR
13bは、メチルであり、又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0096】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、式IIIに関連して提供するR
2b基の任意の1つ又は複数であり、上記を参照されたい)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0097】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物
(式中、
R
11aは、
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択され、及び
R
a1、R
a2、R
a3、R
a4、R
a5、R
b1、R
c1、R
c2、R
c3、R
c4、m、R
d1、R
d2、R
d3、R
e1、R
f1、R
g1、R
h1、R
h2、R
h3、R
h4、R
i1、Z
1、R
j1、R
k1、R
k2、r、Z
2、R
n3、R
o1、R
o2、R
o3、R
p1、Z
3、R
r1、R
s1、R
t1、R
u1、R
v1、R
w1、R
x1、R
y1及びR
z1は、式IIIに関連して定義されている通りである)
又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0098】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物
(式中、
R
11aは、
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択され、及び
R
a1、R
a5、R
b1、R
e1、R
f1、R
h1、R
h2、R
h3、R
k1、R
n3、R
s1、R
t1、R
w1、R
x1及びR
y1は、式IIIに関連して定義されている通りである)
又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0099】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−1、R
11a−1A、R
11a−1B、R
11a−1C又はR
11a−1Dである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
a1は、−N(R
3a)C(=O)R
4aである。別の実施形態では、R
a1は、−NR
5aR
5bである。別の実施形態では、R
a1は、−NR
5aR
5bであり、R
5a及びR
5bは、水素及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される。別の実施形態では、R
a1は、任意選択で置換されている4〜10員ヘテロシクロである。
 
【0100】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−2、R
11a−2A又はR
11a−2bである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
b1は、C
1〜C
4アルキルである。
 
【0101】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−3、R
11a−3A又はR
11a−3Bである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
c1は、C
1〜C
4アルキル、C
3〜C
6シクロアルキル及び−C(=O)R
4cからなる群から選択される。別の実施形態では、R
c2及びR
c3は、それぞれ水素である。別の実施形態では、R
c2及びR
c3は、それらが付着されている炭素原子と一緒になって、C(=O)基を形成する。別の実施形態では、R
c4は、水素である。別の実施形態では、mは、1である。
 
【0102】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−4である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
d1は、C(=O)R
4cである。別の実施形態では、R
d2及びR
d3は、それぞれ水素又はフルオロである。
 
【0103】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(R
11aは、R
11a−5、R
11a−5A又はR
11a−5Bである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
e1は、−C(=O)R
4cである。
 
【0104】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−6、R
11a−6A又はR
11a−6Bである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
f1は、C(=O)R
4cである。
 
【0105】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−7である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
g1は、C(=O)R
4cである。
 
【0106】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−8、R
11a−8A、R
11a−8B、R
11a−8C又はR
11a−8Dである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
h1は、−C(=O)R
4cである。別の実施形態では、R
h2は、水素及びC
1〜C
3アルキルからなる群から選択される。別の実施形態では、R
h3は、水素である。
 
【0107】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−9である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0108】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−10、R
11a−10A、R
11a−10B、R
11a−10C及びR
11a−10dからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0109】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−11、R
11a−11A及びR
11a−11Bからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0110】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−12である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
j1は、−C(=O)R
4cである。
 
【0111】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−13、R
11a−13A、R
11a−13B、R
11a−13C、R
11a−13D、R
11a−13E及びR
11a−13Fからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0112】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−14である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0113】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−15である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0114】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−16、R
11a−16A及びR
11a−16Bからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。別の実施形態では、R
n3は、−C(=O)R
4cである。
 
【0115】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−17である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0116】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−18である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0117】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−19である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0118】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−20である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0119】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−21、R
11a−21A及びR
11a−21Bからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0120】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(R
11aは、R
11a−22、R
11a−22A及びR
11a−22Bからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0121】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−23である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0122】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−24である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0123】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−25である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0124】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−26、R
11a−26A及びR
11a−26Bからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0125】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−27、R
11a−27A及びR
11a−27Bからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0126】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−28、R
11a−28A及びR
11a−28Bからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0127】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−29である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0128】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV、IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物(式中、R
11aは、R
11a−30、R
11a−30A又はR
11a−30Bである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0129】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物
(式中、
Z
4は、−CH
2−であり;
R
11aは、
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択され、
R
12aは、水素及びC
1〜C
3アルキルからなる群から選択され;
R
21は、−C(=O)R
13bであり;
R
27cは、−C(=O)R
13bであり;
R
13bは、C
1〜C
4アルキル及び(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;
R
24は、C
1〜C
4アルキルであり;
R
25は、水素、C
1〜C
4アルキル及びC
1〜C
4ハロアルキルからなる群から選択され;及び
R
25b及びR
25cは、C
1〜C
4アルキル及びC
1〜C
4ハロアルキルからなる群から独立に選択される)
又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0130】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式IV−A、IV−B、IV−C又はIV−Dのいずれか1つを有する化合物
(式中、
Z
4は、−CH
2−であり;
R
11aは、
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
からなる群から選択される)
又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0131】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式V:
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
14aは、任意選択で置換されているアルキル及び任意選択で置換されているヘテロアリールからなる群から選択され;
R
14bは、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているヘテロアリール、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロシクロ、任意選択で置換されているシクロアルキル及びカルボキサミドからなる群から選択され;及び
pは、0、1、2又は3である)
の化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0132】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式V−A:
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
14a、R
14d及びpは、式Vに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0133】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式V−B:
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
14a、R
14d及びpは、式Vに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0134】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式V、V−A又はV−Bのいずれか1つを有する化合物
(式中、
R
14aは、(A)非置換5〜10員ヘテロアリール;(B)(i)ハロ;(ii)C
1〜C
4アルキル;(iii)C
1〜C
4アルコキシ;(iv)(3〜8員ヘテロシクロ)C
1〜C
4アルキル;(v)(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;(vi)−C(=O)NR
15aR
15b;(vii)非置換5〜10員ヘテロアリール;(viii)ハロ、C
1〜C
4アルキル、(3〜8員ヘテロシクロ)C
1〜C
4アルキル、5〜9員ヘテロアリール及び−NR
15eR
15fからなる群から独立に選択される1個、2個又は3個の置換基を有する置換5員又は10員ヘテロアリール;(ix)−OR
16;(x)非置換C
3〜C
6シクロアルキル;(xi)C
1〜C
4アルキル及び−N(R
17a)C(=O)R
18aからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
3〜C
6シクロアルキル;(xii)シアノ;(xiii)非置換4〜14員ヘテロシクロ;(xiv)C
1〜C
4アルキル、(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;(xv)(カルボキシ)C
1〜C
4アルキル;(xvi)(カルボキサミド)C
1〜C
4アルキル;並びに(xvii)カルボキシからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換5員又は10員ヘテロアリール;並びに(C)C
1〜C
6アルキルからなる群から選択され;
R
14bは、(A)非置換5〜10員ヘテロアリール;(B)ハロ、C
1〜C
4アルキル及び(C
3〜C
6シクロアルキル)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換5員又は10員ヘテロアリール;(C)非置換C
6〜C
10アリール;(D)ハロ、C
1〜C
4アルキル及び(3〜8員ヘテロシクロ)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
6〜C
10アリール;(E)非置換4〜14員ヘテロシクロ;(F)ヒドロキシ、アミノ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;(G)−C(=O)NR
15cR
15d;(H)非置換C
3〜C
6シクロアルキル;並びに(I)C
1〜C
6アルキルからなる群から選択され;
pは、0、1、2又は3であり;
R
15a及びR
15bは、(A)水素;(B)C
1〜C
6アルキル;(C)C
1〜C
6ハロアルキル;(D)(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(E)(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(F)(シアノ)アルキル;(G)非置換C
6〜C
10アリール;(H)ハロ、アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
6〜C
10アリール;(I)非置換5員又は6員ヘテロアリール;(J)ハロ、アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;(K)非置換4〜14員ヘテロシクロ;(L)アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;(M)非置換C
3〜C
8シクロアルキル;並びに(N)C
1〜C
6アルキル及び−NR
15gR
15hからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
3〜C
8シクロアルキルからなる群から独立に選択されるか;又は
R
15a及びR
15bは、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている4〜14員ヘテロシクロを形成し;
R
15c及びR
15dは、(A)水素;(B)C
1〜C
6アルキル;(C)C
1〜C
6ハロアルキル;(D)(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(E)(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(F)(シアノ)アルキル;(G)非置換C
6〜C
10アリール;(H)ハロ、アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
6〜C
10アリール;(I)非置換5員又は6員ヘテロアリール;(J)ハロ、アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;(K)非置換4〜14員ヘテロシクロ;(L)アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;(M)非置換C
3〜C
8シクロアルキル;並びに(N)C
1〜C
6アルキル及び−NR
15gR
15hからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
3〜C
8シクロアルキルからなる群から独立に選択されるか;又は
R
15c及びR
15dは、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている4〜14員ヘテロシクロを形成し;
R
15e及びR
15fは、(A)水素;(B)C
1〜C
6アルキル;(C)C
1〜C
6ハロアルキル;(D)(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(E)(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(F)(シアノ)アルキル;(G)非置換C
6〜C
10アリール;(H)ハロ、アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
6〜C
10アリール;(I)非置換5員又は6員ヘテロアリール;(J)ハロ、アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;(K)非置換4〜14員ヘテロシクロ;(L)アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;(M)非置換C
3〜C
8シクロアルキル;並びに(N)C
1〜C
6アルキル及び−NR
15gR
15hからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
3〜C
8シクロアルキルからなる群から独立に選択されるか;又は
R
15e及びR
15fは、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている4〜14員ヘテロシクロを形成し;
R
15g及びR
15hは、(A)水素;(B)C
1〜C
6アルキル;(C)C
1〜C
6ハロアルキル;(D)C
1〜C
6アルコキシ;(E)(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(F)(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(G)(シアノ)アルキル;(H)非置換C
6〜C
10アリール;(I)ハロ、アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
6〜C
10アリール;(J)非置換5員又は6員ヘテロアリール;(K)ハロ、アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;(L)非置換4〜14員ヘテロシクロ;(M)アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;(N)非置換C
3〜C
8シクロアルキル;並びに(O)C
1〜C
6アルキル及び−NR
15gR
15hからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
3〜C
8シクロアルキルからなる群から独立に選択されるか;又は
R
15g及びR
15gは、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている4〜14員ヘテロシクロを形成し;
R
16は、(アミノ)(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキルであり;
R
17aは、水素及びC
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;
R
18aは、(A)C
1〜C
6アルキル;(B)C
1〜C
6ハロアルキル;(C)C
1〜C
6アルコキシ;(D)(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(E)(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(F)(シアノ)アルキル;(G)非置換C
6〜C
10アリール;(H)ハロ、アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
6〜C
10アリール;(I)非置換5員又は6員ヘテロアリール;(J)ハロ、アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;(K)非置換4〜14員ヘテロシクロ;(L)アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;(M)非置換C
3〜C
8シクロアルキル;並びに(N)アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個、2個、3個又は4個の置換基を有する置換C
3〜C
8シクロアルキルからなる群から選択される)
又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0135】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式V、V−A又はV−Bのいずれか1つを有する化合物(式中、R
14aは、非置換5〜10員ヘテロアリール;並びにC
1〜C
4アルキル;C
1〜C
4アルコキシ;(3〜8員ヘテロシクロ)C
1〜C
4アルキル;(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;−C(=O)NR
15aR
15bからなる群から独立に選択される1個、2個又は3個の置換基を有する置換5員又は10員ヘテロアリール;非置換5〜10員ヘテロアリール;ハロ、C
1〜C
4アルキル、(3〜8員ヘテロシクロ)C
1〜C
4アルキル、5〜9員ヘテロアリール及び−NR
15eR
15fからなる群から独立に選択される1個、2個又は3個の置換基を有する置換5員又は10員ヘテロアリール;非置換C
3〜C
6シクロアルキル;並びにC
1〜C
4アルキル及び−N(R
17a)C(=O)R
18aからなる群から独立に選択される1個、2個又は3個の置換基を有する置換C
3〜C
6シクロアルキルからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0136】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式V、V−A又はV−Bのいずれか1つを有する化合物(式中、R
14aは、C
1〜C
4アルキル;C
1〜C
4アルコキシ;(3〜8員ヘテロシクロ)C
1〜C
4アルキル;(5〜9員ヘテロアリール)C
1〜C
4アルキル;−C(=O)NR
15aR
15bからなる群から独立に選択される1個、2個又は3個の置換基を有する置換ピリジル;非置換5〜10員ヘテロアリール;ハロ、C
1〜C
4アルキル、(3〜8員ヘテロシクロ)C
1〜C
4アルキル、5〜9員ヘテロアリール及び−NR
15eR
15fからなる群から独立に選択される1個、2個又は3個の置換基を有する置換5〜10員ヘテロアリール;非置換C
3〜C
6シクロアルキル;並びにC
1〜C
4アルキル及び−N(R
17a)C(=O)R
18aからなる群から独立に選択される1個、2個又は3個の置換基を有する置換C
3〜C
6シクロアルキルである)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0137】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式V、V−A又はV−Bのいずれか1つを有する化合物(式中、R
14bは、非置換5〜10員ヘテロアリール;C
1〜C
4アルキル及び(C
3〜C
6シクロアルキル)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換5〜10員ヘテロアリール;非置換C
6〜C
10アリール;C
1〜C
4アルキル及び(3〜8員ヘテロシクロ)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換C
6〜C
10アリール;非置換4〜14員ヘテロシクロ;ヒドロキシ、アミノ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;並びに非置換C
3〜C
6シクロアルキルからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0138】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式V、V−A又はV−Bのいずれか1つを有する化合物(式中、R
14bは、非置換5員又は6員ヘテロアリール;C
1〜C
4アルキル及び(C
3〜C
6シクロアルキル)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換5員又は6員ヘテロアリール;非置換フェニル;C
1〜C
4アルキル及び(3〜8員ヘテロシクロ)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換フェニル;並びに非置換C
3〜C
6シクロアルキルからなる群から選択される)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0139】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式V、V−A又はV−Bのいずれか1つを有する化合物(式中、pは、0である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0140】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式V、V−A又はV−Bのいずれか1つを有する化合物(式中、pは、1である)又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0141】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式VI:
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
19は、非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにアミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロからなる群から選択され;
R
20は、水素、ハロ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;及び
qは、1、2又は3である)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0142】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式VIを有する化合物(式中、qは、1である)である。
 
【0143】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式VII:
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
11bは、C
1〜C
4アルキル、ハロ及びC
1〜C
4ハロアルキルからなる群から選択され;及び
R
1d及びR
11aは、式IVに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0144】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式VII−A:
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
11a及びR
11bは、式VIIに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0145】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式VII−B:
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
11a及びR
11bは、式VIIに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0146】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式VII−C:
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
11a及びR
11bは、式VIIに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0147】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式VII−D:
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
11a及びR
11bは、式VIIに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0148】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式VII−E:
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
11a及びR
11bは、式VIIに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0149】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式VII−F:
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
11a及びR
11bは、式VIIに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0150】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式VII−G:
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
11a及びR
11bは、式VIIに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0151】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式VII−H:
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
11a及びR
11bは、式VIIに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0152】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式VIII:
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
R
30は、水素;C
1〜C
6アルキル;非置換C
3〜C
6シクロアルキル;ハロ、ヒドロキシ、C
1〜C
4アルキル、アミノ及び(アミノ)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換C
3〜C
6シクロアルキル;非置換4〜14員ヘテロシクロ;並びにアミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;−C(=O)R
13b及び−S(=O)
2R
24からなる群から選択され;
R
13bは、C
1〜C
4アルキル;アミノ;C
1〜C
4ハロアルキル;C
1〜C
4アルコキシ;(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキル;(C
1〜C
4アルコキシ)C
1〜C
4アルキル;(アミノ)アルキル;非置換C
3〜C
6シクロアルキル;ハロ、ヒドロキシ、C
1〜C
4アルキル、アミノ及び(アミノ)C
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換C
3〜C
6シクロアルキル;非置換4〜14員ヘテロシクロ;アミノ、ヒドロキシ及びC
1〜C
4アルキルからなる群から独立に選択される1個又は2個の置換基を有する置換4〜14員ヘテロシクロ;(C
3〜C
6シクロアルキル)オキシ;並びに(4〜8員ヘテロシクロ)オキシからなる群から選択され;
R
24は、C
1〜C
4アルキル及び(ヒドロキシ)C
1〜C
4アルキルからなる群から選択され;
uは、0、1、2又は3であり;及び
R
1dは、式Iに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0153】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式VIII−A:
【化46】
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(式中、R
1d、R
30及びuは、式VIIIに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0154】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、式VIII−B:
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、R
1d、R
30及びuは、式VIIIに関連して定義されている通りである)
を有する化合物又はその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物である。
 
【0155】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、表1の化合物及びその薬学的に許容される塩又は溶媒和物である。本開示の化合物の質量分析及び代表的な生物学的データを表1Bにおいて提供する。表1Bの「SMYD2」及び「SYMD3」アッセイは、国際公開第2016/040515号パンフレットに記載されている。
 
【0156】
  別の実施形態では、本開示の化合物は、化合物番号1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、824、828、839、870、922、930、942、995、1007、1025、1043、1044、1045、1048、1051、1055、1070、1078、1083、1097、1117、1138、1180、1184及び1192並びにその薬学的に許容される塩又は溶媒和物からなる群から選択される。別の実施形態では、本開示の化合物は、化合物番号15、922、930、942、1055、1070、1117、1180、1184及び1192並びにその薬学的に許容される塩又は溶媒和物からなる群から選択される。
 
【0157】
【表1】
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【0158】
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
 
【0159】
【表3】
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【0160】
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
 
【0161】
【表5】
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【0162】
【表6】
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【0163】
【表7】
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【0164】
【表8】
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【0165】
【表9】
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【0166】
【表10】
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【0167】
【表11】
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【0168】
【表12】
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【0169】
【表13】
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【0170】
【表14】
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【0171】
【表15】
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【0172】
【表16】
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【0173】
【表17】
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【0174】
【表18】
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【0175】
【表19】
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【0176】
【表20】
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【0177】
【表21】
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【0178】
【表22】
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【0179】
【表23】
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【0180】
【表24】
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【0181】
【表25】
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【0182】
【表26】
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【0183】
【表27】
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【0184】
【表28】
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【0185】
【表29】
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【0186】
【表30】
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【0187】
【表31】
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【0188】
【表32】
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【0189】
【表33】
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【0190】
【表34】
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【0191】
【表35】
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【0192】
【表36】
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【0193】
【表37】
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【0194】
【表38】
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【0195】
【表39】
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【0196】
【表40】
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【0197】
【表41】
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【0198】
【表42】
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【0199】
【表43】
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【0200】
【表44】
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【0201】
【表45】
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【0202】
【表46】
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【0203】
【表47】
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【0204】
【表48】
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【0205】
【表49】
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【0206】
【表50】
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【0207】
【表51】
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【0208】
【表52】
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【0209】
【表53】
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【0210】
【表54】
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【0211】
【表55】
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【0212】
【表56】
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【0213】
【表57】
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【0214】
【表58】
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【0215】
【表59】
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【0216】
【表60】
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【0217】
【表61】
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【0218】
【表62】
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【0219】
【表63】
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【0220】
【表64】
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【0221】
【表65】
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【0222】
【表66】
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【0223】
【表67】
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【0224】
【表68】
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【0225】
【表69】
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【0226】
【表70】
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【0227】
【表71】
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【0228】
【表72】
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【0229】
【表73】
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【0230】
【表74】
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【0231】
【表75】
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【0232】
【表76】
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【0233】
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【0265】
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【0266】
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【0269】
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【0270】
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【0274】
【表118】
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【0275】
【表119】
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【0276】
【表120】
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【0277】
【表121】
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【0278】
【表122】
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【0279】
【表123】
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【0280】
【表124】
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【0281】
【表125】
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【0282】
【表126】
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【0283】
【表127】
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【0284】
【表128】
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【0285】
  本開示は、無毒性の薬学的に許容される塩を含めた本開示の化合物の塩の調製及び使用を包含する。薬学的に許容される付加塩の例は、無機及び有機の酸付加塩及び塩基性塩を含む。薬学的に許容される塩には、これらに限定されないが、金属塩、例えばナトリウム塩、カリウム塩、セシウム塩など;アルカリ土類金属、例えばカルシウム塩、マグネシウム塩など;有機アミン塩、例えばトリエチルアミン塩、ピリジン塩、ピコリン塩、エタノールアミン塩、トリエタノールアミン塩、ジシクロヘキシルアミン塩、N,N’−ジベンジルエチレンジアミン塩など;無機酸塩、例えば塩酸塩、臭化水素酸塩、リン酸塩、硫酸塩など;有機酸塩、例えばクエン酸塩、乳酸塩、酒石酸塩、マレイン酸塩、フマル酸塩、マンデル酸塩、酢酸塩、ジクロロ酢酸塩、トリフルオロ酢酸塩、シュウ酸塩、ギ酸塩など;スルホン酸塩、例えばメタンスルホン酸塩、ベンゼンスルホン酸塩、p−トルエンスルホン酸塩など;及びアミノ酸塩、例えばアルギン酸塩、アスパラギン酸塩、グルタミン酸塩などが含まれる。用語「薬学的に許容される塩」は、本明細書において使用する場合、例えば標的対象(例えば、哺乳動物、例えばヒト)において生理学的に許容される本開示の化合物の酸又は塩基との反応によって得られる任意の塩を指す。
 
【0286】
  酸付加塩は、本開示の特定の化合物の溶液と、薬学的に許容される無毒性の酸、例えば塩酸、フマル酸、マレイン酸、コハク酸、酢酸、クエン酸、酒石酸、炭酸、リン酸、シュウ酸、ジクロロ酢酸などの溶液とを混合することによって形成することができる。塩基性塩は、本開示の化合物の溶液と、薬学的に許容される無毒性の塩基、例えば水酸化ナトリウム、水酸化カリウム、水酸化コリン、炭酸ナトリウムなどの溶液とを混合することによって形成することができる。
 
【0287】
  本開示は、本開示の化合物の溶媒和物の調製及び使用を包含する。溶媒和物は、典型的には、化合物の生理活性又は毒性を有意に変化させず、したがって薬理学的な均等物として機能し得る。用語「溶媒和物」は、本明細書において使用する場合、本開示の化合物と溶媒分子、例えば二溶媒和物、一溶媒和物又は半溶媒和物との組合せ、物理的会合及び/又は溶媒和であり、ここで、溶媒分子と本開示の化合物の比は、それぞれ約2:1、約1:1又は約1:2である。この物理的会合は、水素結合を含めた様々な程度のイオン結合及び共有結合が関与する。特定の場合、1個又は複数の溶媒分子が結晶性固体の結晶格子中に組み込まれるときなど、溶媒和物は、単離することができる。このように、「溶媒和物」は、溶相及び単離可能な溶媒和物の両方を包含する。本開示の化合物は、薬学的に許容される溶媒、例えば水、メタノール、エタノールなどを伴う溶媒和形態として提示することができ、本開示は、本開示の化合物の溶媒和形態及び非溶媒和形態の両方を含むことが意図される。溶媒和物の1つのタイプは、水和物である。「水和物」は、溶媒分子が水である溶媒和物の特定の部分群に関する。溶媒和物は、典型的には、薬理学的な均等物として機能することができる。溶媒和物の調製は、当技術分野において公知である。例えば、酢酸エチル及び水とのフルコナゾールの溶媒和物の調製について記載されている、M.Caira  et  al,J.Pharmaceut.Sci.,93(3):601−611(2004)を参照されたい。溶媒和物、半溶媒和物、水和物などの同様の調製は、E.C.van  Tonder  et  al.,AAPS  Pharm.Sci.Tech.,5(1):Article  12(2004)及びA.L.Bingham  et  al.,Chem.Commun.603−604(2001)によって記載されている。溶媒和物を調製する典型的な非限定的なプロセスは、本開示の化合物を所望の溶媒(有機物、水又はこれらの混合物)に20℃超〜約25℃の温度において溶解し、次いで結晶を形成させるのに十分な速度で溶液を冷却し、結晶を公知の方法、例えば濾過によって単離することが関与する。分析技術、例えば赤外分光法を使用して、溶媒和物の結晶における溶媒の存在を確認することができる。
 
【0288】
II.治療方法
  本開示は、一般に、疾患、状態若しくは障害を患っている対象又は疾患、状態若しくは障害を患う危険性がある対象において疾患、状態又は障害を処置する方法に関し、この方法は、有効量の本開示の化合物を対象に投与することを含む。一実施形態では、疾患、状態又は障害は、SETD2タンパク質の阻害に対して応答性であるか又はそれによって媒介される。
 
【0289】
  本開示は、SETD2タンパク質の阻害を、それを必要としている対象において行う方法にも関し、この方法は、治療的有効量の本開示の化合物を対象に投与することを含む。
 
【0290】
  一態様において、本開示は、対象において疾患、障害又は状態を処置する方法であって、治療的有効量の本開示の化合物を投与することを含む方法を提供する。
 
【0291】
  別の態様において、本開示は、対象においてがんを処置する方法であって、治療的有効量の本開示の化合物を投与することを含む方法を提供する。特定の機序に限定されない一方、一部の実施形態では、本開示の化合物は、SETD2タンパク質を阻害することによってがんを処置する。処置可能ながんの例には、これらに限定されないが、表2において列挙されるがんが含まれる。
 
【0292】
【表129】
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【0293】
【表130】
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【0294】
【表131】
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【0295】
  別の実施形態では、がんは、膵臓がん又は食道がんである。
 
【0296】
  別の実施形態では、がんは、食道がん、腎臓がん、胃がん、肝細胞がん、神経膠芽腫、中枢神経系(CNS)がん、軟部組織がん、肺がん、乳がん、膀胱/尿路がん、頭頸部がん、前立腺がん、血液がん、膵臓がん、皮膚がん、子宮内膜がん、卵巣がん及び結腸直腸がんからなる群から選択される。
 
【0297】
  別の実施形態では、がん又はがん細胞は、血液がんである。例示的な血液がんには、これらに限定されないが、表3において列挙されるがんが含まれる。
 
【0298】
【表132】
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【0299】
  別の実施形態では、がんは、多発性骨髄腫である。
 
【0300】
  別の実施形態では、多発性骨髄腫は、14q32における免疫グロブリン重鎖遺伝子座が関与する染色体転座を有するとして特性決定される。別の実施形態では、染色体転座は、t(4;14)転座であり、すなわち、多発性骨髄腫は、t(4;14)多発性骨髄腫である。
 
【0301】
  別の実施形態では、本開示は、治療的有効量の本開示の化合物を、このような治療を必要としている対象に投与することにより、上記のがんにおけるインビボでのタンパク質メチル化、遺伝子発現、細胞増殖、細胞分化及び/又はアポトーシスをモジュレートする治療方法を提供する。
 
【0302】
  本開示は、下記の特定の実施形態を提供する。
実施形態I.処置を、それを必要とする対象において行う方法であって、治療的有効量の本開示の化合物を対象に投与することを含み、対象は、がんを有する、方法。
実施形態II.がんは、表2のがんの任意の1つ又は複数である、実施形態Iに記載の方法。
実施形態III.がんは、血液がんである、実施形態Iに記載の方法。
実施形態IV.血液がんは、表3のがんの任意の1つ又は複数、例えば多発性骨髄腫である、実施形態IIIに記載の方法。
実施形態V.血液がんは、t(4;14)多発性骨髄腫である、実施形態IVに記載の方法。
実施形態VI.がんの処置において有用な治療的有効量の第2の治療剤を投与することをさらに含む、実施形態I〜Vのいずれか1つに記載の方法。
実施形態VII.がんの処置において使用するための、本開示の化合物及び薬学的に許容される担体を含む医薬組成物。
実施形態VIII.がんは、表2のがんの任意の1つ又は複数である、実施形態VIIに記載の医薬組成物。
実施形態IX.がんは、血液がんである、実施形態VIIに記載の医薬組成物。
実施形態X.血液がんは、表3のがんの任意の1つ又は複数、例えば多発性骨髄腫である、実施形態IXに記載の医薬組成物。
実施形態XI.血液がんは、t(4;14)多発性骨髄腫である、実施形態Xに記載の医薬組成物。
実施形態XII.がんの処置における使用のための、本開示の化合物。
実施形態XIII.がんは、表2のがんの任意の1つ又は複数である、実施形態XIIに記載の使用のための化合物。
実施形態XIV.がんは、血液がんである、実施形態XIIに記載の使用のための化合物。
実施形態XV.血液がんは、表3のがんの任意の1つ又は複数、例えば多発性骨髄腫である、実施形態XIVに記載の使用のための化合物。
実施形態XVI.血液がんは、t(4;14)多発性骨髄腫である、実施形態XVに記載の使用のための化合物。
実施形態XVII.がんの処置のための医薬の製造のための、本開示の化合物の使用。
実施形態XVIII.がんは、表2のがんの任意の1つ又は複数である、実施形態XVIIに記載の使用。
実施形態XVIII.がんは、血液がんである、実施形態XVIIに記載の使用。
実施形態XIX.血液がんは、表3のがんの任意の1つ又は複数、例えば多発性骨髄腫である、実施形態XVIIに記載の使用。
実施形態XX.血液がんは、t(4;14)多発性骨髄腫である、実施形態XIXに記載の使用。
実施形態XXI.1種又は複数のさらなる治療剤を含むための、実施形態XVII〜XXいずれか1つに記載の使用。
実施形態XXII.本開示の化合物と、がんを有する対象に本開示の化合物を投与するための説明書とを含むキット。
実施形態XXIII.がんは、表2のがんの任意の1つ又は複数である、実施形態XXIIに記載のキット。
実施形態XXIV.がんは、血液がんである、実施形態XXIIに記載のキット。
実施形態XXV.血液がんは、表3のがんの任意の1つ又は複数、例えば多発性骨髄腫である、実施形態XXIVに記載のキット。
実施形態XXVI.血液がんは、t(4;14)多発性骨髄腫である、実施形態XXVに記載のキット。
実施形態XXVII.1種又は複数のさらなる治療剤をさらに含む、実施形態XXII〜XXVIいずれか1つに記載のキット。
 
【0303】
  本開示の化合物は、任意の他の構成要素が存在することなく、未加工の化学物質の形態で対象に投与することができる。本開示の化合物は、適切な薬学的に許容される担体と合わせた、化合物を含有する医薬組成物の部分としても哺乳動物に投与することができる。このような担体は、薬学的に許容される添加剤及び助剤から選択することができる。用語「薬学的に許容される担体」又は「薬学的に許容されるビヒクル」は、標準的な医薬担体、溶媒、界面活性剤又はビヒクルのいずれかを包含する。適切な薬学的に許容されるビヒクルは、水性ビヒクル及び非水性ビヒクルを含む。標準的な医薬担体及びそれらの製剤は、Remington’s  Pharmaceutical  Sciences,Mack  Publishing  Co.,Easton,PA,19th  ed.1995に記載されている。
 
【0304】
  本開示の範囲内の医薬組成物は、本開示の化合物が1種又は複数の薬学的に許容される担体と合わさっている全ての組成物を含む。一実施形態では、本開示の化合物は、その意図する治療目的を達成するのに有効である量で組成物中に存在する。個々の必要性は、変化し得る一方、各化合物の有効量の最適な範囲の決定は、当技術分野の技術の範囲内である。典型的には、本開示の化合物は、特定の障害を処置するために、1日当たりで哺乳動物の体重1kg当たり約0.0025〜約1500mg又は同等の量のその薬学的に許容される塩又は溶媒和物の用量で哺乳動物、例えばヒトに経口的に投与することができる。哺乳動物に投与する本開示の化合物の有用な経口用量は、哺乳動物の体重1kg当たり約0.0025〜約50mg又は同等の量のその薬学的に許容される塩又は溶媒和物である。筋肉内注射について、用量は、典型的には、経口用量の約2分の1である。
 
【0305】
  単位経口用量は、約0.01mg〜約1gの本開示の化合物、例えば約0.01mg〜約500mg、約0.01mg〜約250mg、約0.01mg〜約100mg、0.01mg〜約50mg、例えば約0.1mg〜約10mgの化合物を含み得る。単位用量は、それぞれ約0.01mg〜約1gの化合物又は同等の量のその薬学的に許容される塩若しくは溶媒和物を含有する、毎日1回又は複数回、例えば1個又は複数の錠剤又はカプセル剤として投与することができる。
 
【0306】
  本開示の化合物又は本開示の化合物を含む医薬組成物は、本開示の化合物の有益な効果を体験し得る任意の対象、例えばそれを必要とするがん患者に投与することができる。このような対象の中での最重要であるものは、哺乳動物、例えばヒト及びペット動物であるが、本開示は、そのように限定されることを意図しない。一実施形態では、対象は、ヒトである。
 
【0307】
  本開示の医薬組成物は、その意図する目的を達成する任意の手段によって投与することができる。例えば、投与は、経口、非経口、皮下、静脈内、筋内、腹腔内、経皮的、鼻腔内、経粘膜的、直腸、膣内若しくは口腔経路又は吸入によるものであり得る。投与される投与量及び投与経路は、特定の対象の状況により、且つレシピエントの年齢、性別、健康及び体重、処置される状態又は障害、存在する場合には併行処置の種類、処置の頻度及び望ましい効果の性質などの要因を考慮に入れて変化する。
 
【0308】
  一実施形態では、本開示の医薬組成物は、経口的に投与することができる。別の実施形態では、本開示の医薬組成物は、経口的に投与することができ、錠剤、糖衣錠、カプセル剤又は経口液体調製物に製剤化される。一実施形態では、経口製剤は、本開示の化合物を含む押出多粒子を含む。
 
【0309】
  代わりに、本開示の医薬組成物は、直腸に投与することができ、坐剤として製剤化される。
 
【0310】
  代わりに、本開示の医薬組成物は、注射によって投与することができる。
 
【0311】
  代わりに、本開示の医薬組成物は、経皮的に投与することができる。
 
【0312】
  代わりに、本開示の医薬組成物は、吸入によって又は鼻腔内若しくは経粘膜投与によって投与することができる。
 
【0313】
  代わりに、本開示の医薬組成物は、膣内経路によって投与することができる。
 
【0314】
  本開示の医薬組成物は、約0.01〜99重量パーセント、例えば約0.25〜75重量パーセントの本開示の化合物、例えば約1重量%、約5重量%、約10重量%、約15重量%、約20重量%、約25重量%、約30重量%、約35重量%、約40重量%、約45重量%、約50重量%、約55重量%、約60重量%、約65重量%、約70重量%又は約75重量%の本開示の化合物を含有することができる。
 
【0315】
  本開示の医薬組成物は、例えば、通常の混合、顆粒化、糖衣錠作製、溶解、押出又は凍結乾燥プロセスを用いて、本開示を考慮してそれ自体が公知である様式で製造される。このように、経口使用のための医薬組成物は、活性化合物と固体添加剤とを合わせ、このように得られた混合物を任意選択で粉砕し、要求又は必要に応じて適切な助剤を加えた後、顆粒の混合物を処理し、錠剤又は糖衣錠コアを得ることによって得ることができる。
 
【0316】
  適切な添加剤は、充填剤、例えば糖類(例えば、ラクトース、スクロース、マンニトール又はソルビトール)、セルロース調製物、リン酸カルシウム(例えば、リン酸三カルシウム又はリン酸水素カルシウム)並びに結合剤、例えばデンプン糊(例えば、トウモロコシデンプン、コムギデンプン、米デンプン又はバレイショデンプンを使用した)、ゼラチン、トラガカント、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシルメチルセルロースナトリウム及び/又はポリビニルピロリドンを含む。必要に応じて、1種又は複数の崩壊剤、例えば上記のデンプン及びまたカルボキシメチルデンプン、架橋ポリビニルピロリドン、寒天又はアルギン酸又はその塩、例えばアルギン酸ナトリウムを加えることができる。
 
【0317】
  助剤は、典型的には、流動性調節剤及び滑沢剤、例えばシリカ、タルク、ステアリン酸又はその塩(例えば、ステアリン酸マグネシウム又はステアリン酸カルシウム)及びポリエチレングリコールである。糖衣錠コアは、胃液に対して抵抗性である適切なコーティングと共に提供される。この目的のために、アラビアゴム、タルク、ポリビニルピロリドン、ポリエチレングリコール及び/又は二酸化チタン、ラッカー溶液及び適切な有機溶媒又は溶媒混合物を任意選択で含有し得る濃縮した糖溶液を使用することができる。胃液に対して抵抗性であるコーティングを生成するために、適切なセルロース調製物、例えばフタル酸アセチルセルロース又はヒドロキシプロピルメチルセルロースフタレートの溶液を使用することができる。例えば、同定のために又は活性化合物の用量の組合せを特性決定するために、染料又は顔料を錠剤又は糖衣錠コーティングに加えることができる。
 
【0318】
  経口的に使用することができる他の医薬調製物の例は、ゼラチンでできている押込嵌めカプセル剤又はゼラチン及び可塑剤、例えばグリセロール又はソルビトールでできている軟質密閉カプセル剤を含む。押込嵌めカプセル剤は、充填剤、例えばラクトース、結合剤、例えばデンプン及び/又は滑沢剤、例えばタルク若しくはステアリン酸マグネシウム及び任意選択で安定剤と混合することができる顆粒の形態又は押出多粒子の形態で化合物を含有することができる。軟質カプセル剤において、活性化合物は、好ましくは、適切な液体、例えば脂肪油又は流動パラフィンに溶解又は懸濁される。さらに、安定剤を加えることができる。
 
【0319】
  直腸投与のための可能な医薬調製物は、例えば、1種又は複数の活性化合物と坐剤基剤との組合せからなる坐剤を含む。適切な坐剤基剤は、とりわけ、天然及び合成のトリグリセリド並びにパラフィン炭化水素を含む。活性化合物とベース材料、例えば液体トリグリセリド、ポリエチレングリコール又はパラフィン炭化水素との組合せからなるゼラチン直腸カプセルを使用することも可能である。
 
【0320】
  非経口投与のための適切な製剤は、水溶性形態、例えば水溶性塩、アルカリ性溶液又は酸性溶液中の活性化合物の水溶液を含む。代わりに、活性化合物の懸濁剤は、油性懸濁剤として調製することができる。例えば、懸濁剤のための適切な親油性溶媒又はビヒクルは、脂肪油(例えば、ゴマ油)、合成脂肪酸エステル(例えば、オレイン酸エチル)、トリグリセリド又はポリエチレングリコール、例えばポリエチレングリコール−400(PEG−400)を含み得る。水性懸濁液は、例えば、カルボキシメチルセルロースナトリウム、ソルビトール及び/又はデキストランを含めた、懸濁剤の粘度を増加させる1種又は複数の物質を含有し得る。懸濁剤は、安定剤を任意選択で含有し得る。
 
【0321】
  別の実施形態では、本開示は、本開示の方法を実施するためのそれらの使用を容易にする様式でパッケージ化された本開示の化合物(又は本開示の化合物を含む組成物)を含むキットを提供する。一実施形態では、キットは、本開示の方法を実施するための化合物又は組成物の使用について説明する容器に貼られるか又はキットに含まれるラベルを伴った容器、例えば密封したボトル又は槽中にパッケージ化された本開示の化合物(又は本開示の化合物を含む組成物)を含む。一実施形態では、化合物又は組成物は、単位剤形でパッケージ化される。キットは、意図される投与経路によって組成物を投与するのに適した仕掛けをさらに含むことができる。
 
【0322】
III.バイオマーカー
  別の実施形態では、本開示は、がん、例えば多発性骨髄腫を有する対象を処置する方法であって、(a)バイオマーカーが、対象から採取された生体試料中に存在するか又は存在しないかを決定することと;(b)バイオマーカーが生体試料中に存在する場合、治療的有効量の本開示の化合物を対象に投与することとを含む方法を提供する。例えば、Goossens  et  al.,Transl  Cancer  Res.4:256−269(2015);Kamel  and  Al−Amodi,Genomics  Proteomics  Bioinformatics  15:220−235(2017);及びKonikova  and  Kusenda,Neoplasma  50:31−40(2003)を参照されたい。
 
【0323】
  用語「バイオマーカー」は、本明細書において使用する場合、がん患者においてインビボで又はがん患者から得た生体試料、例えばがん細胞において検出及び/又は定量化することができる、任意の生物化合物、例えば遺伝子、タンパク質、タンパク質のフラグメント、ペプチド、ポリペプチド、核酸など、又は染色体異常、例えば染色体転座を指す。バイオマーカーは、無傷の分子全体又はその部分若しくはフラグメントであり得る。一実施形態では、バイオマーカーの発現レベルを測定する。バイオマーカーの発現レベルは、例えば、タンパク質又はRNA、例えばmRNA、バイオマーカーのレベルを検出することによって測定することができる。一部の実施形態では、バイオマーカーの部分又はフラグメントは、例えば、抗体又は他の特異的結合剤によって検出又は測定することができる。一部の実施形態では、バイオマーカーの測定可能な態様は、患者の所与の状況、例えばがんの特定の段階と関連する。タンパク質又はRNAレベルで検出されるバイオマーカーについて、このような測定可能な態様は、例えば、がん患者又はがん患者から得た生体試料中のバイオマーカーの存在、非存在又は濃度、すなわち発現レベルを含み得る。核酸レベルで検出されるバイオマーカーについて、このような測定可能な態様は、例えば、バイオマーカーの対立遺伝子バージョン又は本明細書において変異ステータスとも称されるバイオマーカーの変異のタイプ、割合及び/又は程度を含み得る。
 
【0324】
  タンパク質又はRNAの発現レベルに基づいて検出されるバイオマーカーについて、例えば異なる群におけるバイオマーカーの平均又は中央値での発現レベルが統計的に有意であると計算される場合、異なる表現型ステータス間で測定される発現レベルは、異なると考えることができる。統計的有意性のための一般の検定は、とりわけ、t検定、ANOVA、Kruskal−Wallis、Wilcoxon、Mann−Whitney、マイクロアレイの有意性分析、オッズ比などを含む。バイオマーカーは、単独で又は組み合わせて、対象が1つの表現型ステータス又は別のものに属する相対的可能性の尺度を提供する。したがって、これらは、とりわけ、疾患のマーカーとして且つ特定の治療的処置レジメンが有益な患者の予後をもたらす可能性についての指標として有用である。
 
【0325】
  バイオマーカーには、これらに限定されないが、がん、例えば多発性骨髄腫における染色体転座、細胞及びWHSC1/NSD2/MMSET発現が含まれる。一実施形態では、バイオマーカーの測定可能な態様は、その発現ステータスである。一実施形態では、バイオマーカーの測定可能な態様は、その変異ステータスである。
 
【0326】
  一実施形態では、バイオマーカーは、1つの表現型ステータスの対象、例えば血液がんを有する対象において、別の表現型ステータス、例えば正常な病気ではない対象又はWHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現を伴わないがんを有する患者と比較して異なって存在しているWHSC1/NSD2/MMSET発現である。一実施形態では、バイオマーカーは、WHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現である。
 
【0327】
  バイオマーカー標準は、事前決定するか、同時に決定するか、又は生体試料を対象から得た後に決定することができる。本明細書に記載の方法と共に使用するためのバイオマーカー標準は、例えば、がんを有さない対象からの試料からのデータ;転移性ではないがん、例えば乳がんを有する対象からの試料からのデータ;及び転移性のがん、例えば乳がんを有する対象からの試料からのデータを含むことができる。比較を行って、異なるクラスの対象、例えば病気ではない対象に対する病気の対象についての所定の閾値バイオマーカー標準を確立することができる。標準は、同じアッセイにおいて実行することができるか、又は従前のアッセイからの公知の標準であり得る。
 
【0328】
  バイオマーカーの平均又は中央値での発現又は変異レベルが群間で異なる、すなわちより高い又はより低いと計算される場合、バイオマーカーは、異なる表現型ステータス群間で異なって存在している。このように、バイオマーカーは、対象、例えばがん患者が1つの表現型ステータス又は別のものに属するという目安を提供する。
 
【0329】
  個々の生物化合物、例えばWHSC1/NSD2/MMSETに加えて、用語「バイオマーカー」は、本明細書において使用する場合、複数の生物化合物の群、セット又はアレイを含むことを意味する。例えば、WHSC1/NSD2/MMSET発現ステータス及び1つ又は複数の染色体転座の組合せは、バイオマーカーを含み得る。用語「バイオマーカー」は、1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、15、20、25、30又はそれを超える生物化合物を含み得る。
 
【0330】
  患者におけるバイオマーカーの発現レベル又は変異ステータスの決定は、当技術分野において公知の多くの方法のいずれかを使用して行うことができる。特定のタンパク質を定量化し、且つ/又はWHSC1/NSD2/MMSETの発現及び/若しくは染色体転座又は患者若しくは生体試料中の任意の他のバイオマーカーの発現若しくは変異レベルを検出するための当技術分野において公知の任意の方法を本開示の方法において使用し得る。例には、これらに限定されないが、PCR(ポリメラーゼ連鎖反応)又はRT−PCR、フローサイトメトリー、ノーザンブロット、ウエスタンブロット、ELISA(酵素連結免疫吸着アッセイ)、RIA(放射線免疫アッセイ)、RNA発現の遺伝子チップ分析、免疫組織化学又は免疫蛍光法が含まれる。例えば、Slagle  et  al.Cancer  83:1401(1998);Hudlebusch  et  al.,Clin  Cancer  Res  17:2919−2933(2011)を参照されたい。本開示の特定の実施形態は、バイオマーカーRNA発現(転写)が決定される方法を含む。本開示の他の実施形態は、生体試料中のタンパク質発現が決定される方法を含む。例えば、Harlow  et  al.,Antibodies:A  Laboratory  Manual,Cold  Spring  Harbor  Laboratory,Cold  Spring  Harbor,NY,(1988);Ausubel  et  al.,Current  Protocols  in  Molecular  Biology,John  Wiley&Sons,New  York  3rd  Edition,(1995);Kamel  and  Al−Amodi,Genomics  Proteomics  Bioinformatics  15:220−235(2017)を参照されたい。ノーザンブロット又はRT−PCR分析のために、RNAは、RNA分解酵素非含有技術を使用して腫瘍組織試料から単離される。このような技術は、当技術分野において一般に公知である。
 
【0331】
  本開示の一実施形態では、生体試料は、患者から得られ、生体試料は、バイオマーカー発現又は変異ステータスの決定のためにアッセイされる。
 
【0332】
  本開示の別の実施形態では、腫瘍細胞試料におけるバイオマーカー転写のノーザンブロット分析を行う。ノーザン解析は、試料中のmRNAレベルの検出及び/又は定量化のための標準的な方法である。最初に、RNAは、ノーザンブロット分析を使用してアッセイされる試料から単離される。分析において、RNA試料は、変性条件下でのアガロースゲル中の電気泳動を介してサイズによって最初に分離される。次いで、RNAは、膜に移され、架橋され、標識されたプローブとハイブリダイズする。典型的には、ノーザンハイブリダイゼーションは、インビトロでの放射標識された又は非同位体的に標識されたDNAの重合又はハイブリダイゼーションプローブとしてのオリゴヌクレオチドの生成が関与する。典型的には、RNA試料を保持する膜は、プローブハイブリダイゼーション前にプレハイブリダイズ又はブロックされ、プローブが膜をコーティングすることを防止し、このようにして非特異的バックグラウンド信号を低減させる。ハイブリダイゼーション後、典型的には、数回変更した緩衝液中で洗浄することによってハイブリダイズされていないプローブを除去する。洗浄及びハイブリダイゼーション条件のストリンジェンシーは、当業者が通常の技量によって設計し、選択し、実行することができる。検出は、検出可能な程度に標識されたプローブ及び適切な検出方法を使用して達成される。放射標識されたプローブ及び放射標識されていないプローブ並びにそれらの使用は、当技術分野で周知である。アッセイされるバイオマーカーの発現の存在及び又は相対的レベルは、例えば、デンシトメトリーを使用して定量化することができる。
 
【0333】
  別の実施形態では、バイオマーカー発現及び/又は変異ステータスは、RT−PCRを使用して決定する。RT−PCRは、リアルタイムでの標的遺伝子のPCR増幅の進行の検出を可能とする。本開示のバイオマーカーの発現及び/又は変異ステータスを検出するのに必要とされるプライマー及びプローブの設計は、当業者の技術の範囲内である。RT−PCRを使用して、腫瘍組織試料中の本開示のバイオマーカーをコードするRNAのレベルを決定することができる。本開示の一実施形態では、生体試料からのRNAは、RNA分解酵素非含有条件下で単離され、次いでリバーストランスクリプターゼによる処理によってDNAに変換される。DNAへのRNAのリバーストランスクリプターゼ変換のための方法は、当技術分野で周知である。PCRの説明を下記の参照文献において提供する:Mullis  et  al.,Cold  Spring  Harbor  Symp.Quant.Biol.51:263(1986);欧州特許第50,424号明細書;欧州特許第84,796号明細書;欧州特許第258,017号明細書;欧州特許第237,362号明細書;欧州特許第201,184号明細書;米国特許第4,683,202号明細書;同第4,582,788号明細書;同第4,683,194号明細書。
 
【0334】
  RT−PCRプローブは、標的単位複製配列(バイオマーカー遺伝子)にハイブリダイズしているオリゴヌクレオチドを加水分解するPCRのために使用されるDNAポリメラーゼの5’−3’ヌクレアーゼ活性によって決まる。RT−PCRプローブは、5’末端に付着している蛍光レポーター色素及び3’末端にカップリングしているクエンチャー部分(又は逆の場合も同様)を有するオリゴヌクレオチドである。これらのプローブは、PCR産物の内部領域にハイブリダイズするように設計される。ハイブリダイズしていない状況において、蛍光体及びクエンチ分子が近接していることは、プローブからの蛍光シグナルの検出を防止する。PCR増幅中、ポリメラーゼがその上にRT−PCRプローブが結合している鋳型を複製するとき、ポリメラーゼの5’−3’ヌクレアーゼ活性は、プローブを切断する。これは、蛍光及びクエンチング染料をデカップリングし、FRETは、もはや起こらない。このように、プローブ切断の量に比例した様式で各サイクルにおいて蛍光が増加する。反応物から発する蛍光シグナルは、通例及び従来の技術を使用して市販の装置を使用して時間と共に測定又は追跡することができる。
 
【0335】
  本開示の別の実施形態では、バイオマーカーによってコードされるタンパク質の発現は、ウエスタンブロット分析によって検出される。ウエスタンブロット(免疫ブロットとしても公知である)は、組織ホモジネート又は抽出物の所与の試料におけるタンパク質検出のための方法である。これは、質量によって変性タンパク質を分離するゲル電気泳動を使用する。次いで、タンパク質は、ゲルから膜(例えば、ニトロセルロース又はポリフッ化ビニリデン(PVDF))に移され、ここで、タンパク質に特異的に結合する一次抗体を使用してタンパク質が検出される。次いで、結合した抗体は、検出可能な標識(例えば、ビオチン、セイヨウワサビペルオキシダーゼ又はアルカリホスファターゼ)とコンジュゲートしている二次抗体によって検出することができる。二次標識シグナルの検出は、タンパク質の存在を示す。
 
【0336】
  本開示の別の実施形態では、バイオマーカーによってコードされるタンパク質の発現は、酵素連結免疫吸着アッセイ(ELISA)によって検出される。本開示の一実施形態では、「サンドイッチELISA」は、プレートをキャプチャー抗体でコーティングすることと;試料を加えることと(ここで、存在する任意の抗原は、キャプチャー抗体に結合する);抗原も結合する検出抗体を加えることと;検出抗体に検出する酵素連結二次抗体を加えることと;二次抗体上の酵素によって検出可能な形態に変換される基質を加えることとを含む。二次抗体からのシグナルの検出は、バイオマーカー抗原タンパク質の存在を示す。
 
【0337】
  多発性骨髄腫は、染色体転座、欠失、複製及び遺伝子変異を含む遺伝子異常によって特性決定される不均質な形質細胞障害である。染色体14q32における免疫グロブリン重鎖領域が関与する転座は、多発性骨髄腫を有する患者の概ね40%において観察される。この領域へのがん遺伝子の転座は、それらの発現の増加をもたらし得、疾患の開始、疾患の進行及び治療抵抗性の一因となる。例えば、t(4;14)転座は、線維芽細胞成長因子受容体3(FGFR3)及び骨髄腫SETドメインタンパク質のアップレギュレーションと関連する。t(4;14)を有する対象は、現存する化学療法剤を使用して部分的にのみ軽減される全体的な予後不良を示す。依然として処されていない医学的な必要性は、この異常を有する対象について残る。多発性骨髄腫を有する患者におけるIgH転座は、表4において提示する。例えば、Kalff  and  Spencer,Blood  Cancer  Journal  2:e89(2012)を参照されたい。
 
【0338】
【表133】
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【0339】
  WHSC1/NSD2/MMSETは、染色体4p16遺伝子座に位置するヒストンメチルトランスフェラーゼである。多発性骨髄腫のサブセットにおいて、染色体転座が起こり、ここで、この領域は、染色体14q32に融合している。この転座は、t(4;14)として一般に公知である。多発性骨髄腫におけるt(4;14)の結果は、WHSC1/NSD2/MMSET遺伝子がIgHプロモーターの転写調節下に置かれることである。これは、WHSC1/NSD2/MMSETの強力なアップレギュレーションをもたらす(Chesi  et  al.,Blood  92:3025−3034(1998))。WHSC1/NSD2/MMSETの増加は、リシン36におけるヒストンH3(H3K36)のジメチル化の増加をもたらす。(Kuo  et  al.,Mol.Cell  44:609−620(2011))。WHSC1/NSD2/MMSETと同様に、SETD2は、H3K36もメチル化するが、2個の代わりに3個のメチル基を加える。SETD2阻害に対するt(4;14)多発性骨髄腫細胞系の感受性に基づいて、WHSC1過剰発現によってもたらされるH3K36me2の増加に起因する発がん機能は、さらなるメチル基を加えるSETD2の性能を恐らくまた必要とする。
 
【0340】
  一実施形態では、本開示は、多発性骨髄腫を有する対象を処置する方法を提供し、この方法は、(a)染色体転座が、対象から採取された生体試料中に存在するか又は存在しないかを決定することと;(b)染色体転座が生体試料中に存在する場合、治療的有効量の本開示の化合物を対象に投与することとを含む。
 
【0341】
  別の実施形態では、本開示は、多発性骨髄腫を有する対象を処置する方法を提供し、この方法は、治療的有効量の本開示の化合物を、染色体転座を有する対象に投与することを含む。
 
【0342】
  別の実施形態では、本開示は、多発性骨髄腫を有する対象が本開示の化合物による処置についての候補者であるかどうかを同定する方法を提供し、この方法は、(a)染色体転座が、対象から採取された生体試料中に存在するか又は存在しないかを決定することと;(b)染色体転座が存在する場合、対象が処置についての候補者であるとして同定すること;又は(c)染色体転座が存在しない場合、対象が処置についての候補者ではないとして同定することとを含む。
 
【0343】
  別の実施形態では、本開示は、多発性骨髄腫を有する対象における処置成果を予測する方法を提供し、この方法は、染色体転座が、対象から採取された生体試料中に存在するか又は存在しないかを決定することを含み、ここで、(a)生体試料中の染色体転座の存在は、本開示の化合物を対象に投与することが、好ましい治療応答をもたらす可能性があることを示し;及び(b)生体試料中の染色体転座の非存在は、本開示の化合物を対象に投与することが、好ましくない治療応答をもたらす可能性があることを示す。
 
【0344】
  別の実施形態では、本開示は、治療的有効量の本開示の化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む方法を提供し、ここで、(a)対象は、多発性骨髄腫を有し;及び(b)多発性骨髄腫は、染色体転座を有するとして特性決定される。
 
【0345】
  上記の実施形態のいずれかでは、染色体転座は、t(4;14)転座である。
 
【0346】
  一実施形態では、本開示は、多発性骨髄腫を有する対象を処置する方法を提供し、この方法は、(a)WHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現が、対象から採取された生体試料中に存在するか又は存在しないかを決定することと;(b)WHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現が生体試料において存在する場合、治療的有効量の本開示の化合物を対象に投与することとを含む。
 
【0347】
  一実施形態では、本開示は、多発性骨髄腫を有する対象を処置する方法を提供し、この方法は、WHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現が対象において存在する場合、治療的有効量の本開示の化合物を対象に投与することを含む。
 
【0348】
  別の実施形態では、本開示は、多発性骨髄腫を有する対象が本開示の化合物による処置についての候補者であるかどうかを同定する方法を提供し、この方法は、(a)WHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現が、対象から採取された生体試料中に存在するか又は存在しないかを決定することと;(b)WHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現が存在する場合、対象が処置についての候補者であるとして同定すること;又は(c)WHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現が存在しない場合、対象が処置についての候補者ではないとして同定することとを含む。
 
【0349】
  別の実施形態では、本開示は、多発性骨髄腫を有する対象における処置成果を予測する方法を提供し、この方法は、WHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現が、対象から採取れた生体試料中に存在するか又は存在しないかを決定することを含み、ここで、(a)生体試料中のWHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現の存在は、本開示の化合物を対象に投与することが、好ましい治療応答をもたらす可能性があることを示し;及び(b)生体試料中のWHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現の非存在は、本開示の化合物を対象に投与することが、好ましくない治療応答をもたらす可能性があることを示す。
 
【0350】
  別の実施形態では、本開示は、治療的有効量の本開示の化合物を、それを必要とする対象に投与することを含む方法を提供し、ここで、(a)対象は、多発性骨髄腫を有し;及び(b)多発性骨髄腫は、WHSC1/NSD2/MMSETの過剰発現を有するとして特性決定される。
 
【0351】
IV.定義
  用語「ハロ」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、−Cl、−F、−Br又は−Iを指す。
 
【0352】
  用語「ニトロ」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、−NO
2を指す。
 
【0353】
  用語「シアノ」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、−CNを指す。
 
【0354】
  用語「ヒドロキシ」は、本明細書において使用するように、それ自体で又は別の基の部分として、−OHを指す。
 
【0355】
  用語「アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1〜12個の炭素原子(すなわちC
1〜C
12アルキル)又は示した数の炭素原子(例えば、C
1アルキル、例えばメチル、C
2アルキル、例えばエチルなど)を含有する直鎖又は分岐鎖脂肪族炭化水素を指す。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
10アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
3アルキル、すなわちメチル、エチル、プロピル又はイソプロピルである。非限定的で例示的なC
1〜C
12アルキル基は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、ブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、イソブチル、3−ペンチル、ヘキシル、ヘプチル、オクチル、ノニル及びデシルを含む。
 
【0356】
  用語「任意選択で置換されているアルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、非置換であるか、又は1個、2個若しくは3個の置換基で置換されているアルキル基を指し、ここで、各置換基は、独立に、ニトロ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルバメート、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルボキシアルキル、−N(R
56a)C(=O)R
56b、−N(R
56c)S(=O)
2R
56d、−C(=O)R
57、−S(=O)R
56e、−S(=O)
2R
58、−N(R
56a)C(=N−R
60)R
61、−N(R
56a)C(=C−NO
2)R
64、−C(=N−R
60)R
61又は−C(=C−NO
2)R
64であり;
R
56aは、水素又はアルキルであり;
R
56bは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意選択で置換されているアルケニル、任意選択で置換されているアルキニル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されている複素環、任意選択で置換されているC
6〜C
10アリール又は任意選択で置換されているヘテロアリールであり;
R
56cは、水素又はアルキルであり;
R
56dは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意選択で置換されているアルケニル、任意選択で置換されているアルキニル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されている複素環、任意選択で置換されているC
6〜C
10アリール又は任意選択で置換されているヘテロアリールであり;
R
56eは、アルキル、ハロアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意選択で置換されているアルケニル、任意選択で置換されているアルキニル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されている複素環、任意選択で置換されているC
6〜C
10アリール又は任意選択で置換されているヘテロアリールであり;
R
57は、ハロアルキル、アミノ、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意選択で置換されているアルケニル、任意選択で置換されているアルキニル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されている複素環、任意選択で置換されているヘテロアリール、(C
3〜C
6シクロアルキル)オキシ又は(4〜8員ヘテロシクロ)オキシであり;
R
58は、ハロアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルコキシ、(アルコキシ)アルキル、(アリール)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、(アミノ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意選択で置換されているアルケニル、任意選択で置換されているアルキニル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されている複素環又は任意選択で置換されているヘテロアリールであり;
R
60は、シアノ、ニトロ、ヒドロキシ、C
1〜C
6アルコキシ、−C(=O)R
62及び−S(=O)
2R
62からなる群から選択され;
R
61は、C
1〜C
6アルキル、C
3〜C
6シクロアルキル及び−NR
63aR
63bからなる群から選択され;
R
62は、C
1〜C
6アルキル、C
3〜C
6シクロアルキル及び−NR
63aR
63bからなる群から選択され;
R
63aは、水素、C
1〜C
6アルキル及びC
3〜C
6シクロアルキルからなる群から選択され;
R
63bは、水素、C
1〜C
6アルキル及びC
3〜C
6シクロアルキルからなる群から選択されるか;又は
R
63a及びR
63bは、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている4〜6員ヘテロシクロを形成し;
R
64は、C
1〜C
6アルキル、C
3〜C
6シクロアルキル及び−NR
63cR
63dからなる群から選択され;
R
63cは、水素、C
1〜C
6アルキル及びC
3〜C
6シクロアルキルからなる群から選択され;
R
63dは、水素、C
1〜C
6アルキル及びC
3〜C
6シクロアルキルからなる群から選択されるか;又は
R
63c及びR
63dは、それらが付着されている窒素原子と一緒になって、任意選択で置換されている4〜6員ヘテロシクロを形成する。
 
【0357】
  一実施形態では、任意選択で置換されているアルキルは、非置換であるか、又は1個、2個若しくは3個の置換基で置換されており、ここで、各置換基は、独立に、ニトロ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルバメート、カルボキシ、アルコキシカルボニル、カルボキシアルキル、−N(R
56a)C(=O)R
56b、−N(R
56c)S(=O)
2R
56d、−C(=O)R
57、−S(=O)R
56e又は−S(=O)
2R
58である。
 
【0358】
  別の実施形態では、任意選択で置換されているアルキルは、2個の置換基で置換されている。別の実施形態では、任意選択で置換されているアルキルは、1個の置換基で置換されている。別の実施形態では、任意選択で置換されているアルキルは、任意選択で置換されているC
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、任意選択で置換されているアルキルは、任意選択で置換されているC
1〜C
4アルキルである。一実施形態では、任意選択で置換されているアルキルは、任意選択で置換されているC
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な任意選択で置換されているアルキル基は、−CH(CO
2Me)CH
2CO
2Me及び−CH(CH
3)CH
2N(H)C(=O)O(CH
3)
3を含む。
 
【0359】
  用語「アルケニル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個、2個又は3個の炭素−炭素二重結合を含有するアルキル基を指す。一実施形態では、アルケニル基は、C
2〜C
6アルケニル基である。別の実施形態では、アルケニル基は、C
2〜C
4アルケニル基である。別の実施形態では、アルケニル基は、1個の炭素−炭素二重結合を有する。非限定的で例示的なアルケニル基は、エテニル、プロペニル、イソプロペニル、ブテニル、sec−ブテニル、ペンテニル及びヘキセニルを含む。
 
【0360】
  用語「任意選択で置換されているアルケニル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別のものの部分として、非置換であるか、又は1個、2個若しくは3個の置換基で置換されているアルケニル基を指し、ここで、各置換基は、独立に、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ(例えば、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ)、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール又は任意選択で置換されているヘテロシクロである。非限定的で例示的な任意選択で置換されているアルケニル基は、−CH=CHPhを含む。
 
【0361】
  用語「アルキニル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個、2個又は3個の炭素−炭素三重結合を含有するアルキル基を指す。一実施形態では、アルキニルは、1個の炭素−炭素三重結合を有する。別の実施形態では、アルキニルは、C
1〜C
6アルキニルである。別の実施形態では、アルキニルは、C
2〜C
4アルキニルである。別の実施形態では、アルキニルは、1個の炭素−炭素三重結合を有する。非限定的で例示的なアルキニル基は、エチニル、プロピニル、ブチニル、2−ブチニル、ペンチニル及びヘキシニル基を含む。
 
【0362】
  用語「任意選択で置換されているアルキニル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、非置換であるか、又は1個、2個若しくは3個の置換基で置換されているアルキニル基を指し、ここで、各置換基は、独立に、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ(例えば、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ)、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール又は任意選択で置換されているヘテロシクロである。非限定的で例示的な任意選択で置換されているアルキニル基は、−CH≡CHPhを含む。
 
【0363】
  用語「ハロアルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個又は複数のフッ素、塩素、臭素及び/又はヨウ素原子で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、アルキルは、1個、2個又は3個のフッ素及び/又は塩素原子で置換されている。別の実施形態では、アルキルは、1個、2個又は3個のフッ素原子で置換されている。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキル基は、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的なハロアルキル基は、フルオロメチル、ジフルオロメチル、トリフルオロメチル、ペンタフルオロエチル、1,1−ジフルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル、3,3,3−トリフルオロプロピル、4,4,4−トリフルオロブチル及びトリクロロメチル基を含む。
 
【0364】
  用語「ヒドロキシアルキル」又は「(ヒドロキシ)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個、2個又は3個のヒドロキシ基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。別の実施形態では、ヒドロキシアルキルは、モノヒドロキシアルキル基である(すなわち1個のヒドロキシ基で置換されている)。別の実施形態では、ヒドロキシアルキル基は、ジヒドロキシアルキル基である(すなわち2個のヒドロキシ基で置換されている)。非限定的で例示的な(ヒドロキシル)アルキル基は、ヒドロキシメチル、ヒドロキシエチル、ヒドロキシプロピル及びヒドロキシブチル基、例えば1−ヒドロキシエチル、2−ヒドロキシエチル、1,2−ジヒドロキシエチル、2−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシプロピル、3−ヒドロキシブチル、4−ヒドロキシブチル、2−ヒドロキシ−1−メチルプロピル及び1,3−ジヒドロキシプロパ−2−イルを含む。
 
【0365】
  用語「アルコキシ」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、末端酸素原子に付着しているアルキル基を指す。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキル基である。非限定的で例示的なアルコキシ基は、メトキシ、エトキシ及びtert−ブトキシを含む。
 
【0366】
  用語「ハロアルコキシ」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、末端酸素原子に付着しているハロアルキル基を指す。一実施形態では、ハロアルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、ハロアルキル基は、C
1〜C
4ハロアルキル基である。非限定的で例示的なハロアルコキシ基は、フルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ、トリフルオロメトキシ及び2,2,2−トリフルオロエトキシを含む。
 
【0367】
  用語「アルキルチオ」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、末端硫黄原子に付着しているアルキル基を指す。一実施形態では、アルキル基は、C
1〜C
4アルキル基である。非限定的で例示的なアルキルチオ基は、−SCH
3及び−SCH
2CH
3を含む。
 
【0368】
  用語「アルコキシアルキル」又は「(アルコキシ)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個のアルコキシ基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、アルコキシは、C
1〜C
6アルコキシである。別の実施形態では、アルコキシは、C
1〜C
4アルコキシである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。非限定的で例示的なアルコキシアルキル基は、メトキシメチル、メトキシエチル、メトキシプロピル、メトキシブチル、エトキシメチル、エトキシエチル、エトキシプロピル、エトキシブチル、プロポキシメチル、イソプロポキシメチル、プロポキシエチル、プロポキシプロピル、ブトキシメチル、tert−ブトキシメチル、イソブトキシメチル、sec−ブトキシメチル及びペンチルオキシメチルを含む。
 
【0369】
  用語「ヘテロアルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1〜10個の炭素原子及びO、N又はSから選択される同じ又は異なり得る少なくとも2個のヘテロ原子を含有する安定な直鎖又は分岐鎖炭化水素基を指し、ここで、硫黄原子は、任意選択で酸化され得る。ヘテロ原子は、ヘテロアルキル基の任意の内部の位置又はヘテロアルキル基が分子の残部に付着している位置において存在し得る。一実施形態では、ヘテロアルキルは、2個の酸素原子を含有する。別の実施形態では、ヘテロアルキルは、1個の酸素及び1個の窒素原子を含有する。別の実施形態では、ヘテロアルキルは、2個の窒素原子を含有する。非限定的で例示的なヘテロアルキル基は、−OCH
2CH
2NH
2、−NHCH
2CH
2OCH
3及び−OCH
2CH
2OCH
3を含む。
 
【0370】
  用語「シクロアルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、3〜12個の炭素原子(すなわちC
3〜12シクロアルキル)又は示した数の炭素(例えば、C
3シクロアルキル、例えばシクロプロピル、C
4シクロアルキル、例えばシクロブチルなど)を含有する、飽和及び部分不飽和の(例えば、1個又は2個の二重結合を含有する)単環式、二環式又は三環式脂肪族炭化水素を指す。一実施形態では、シクロアルキルは二環式であり、すなわち、これは、2個の環を有する。別の実施形態では、シクロアルキルは単環式であり、すなわち、これは、1個の環を有する。別の実施形態では、シクロアルキルは、C
3〜8シクロアルキルである。別の実施形態では、シクロアルキルは、C
3〜6シクロアルキル、すなわちシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル又はシクロヘキシルである。別の実施形態では、シクロアルキルは、C
5シクロアルキル、すなわちシクロペンチルである。別の実施形態では、シクロアルキルは、C
6シクロアルキル、すなわちシクロヘキシルである。非限定的で例示的なC
3〜12シクロアルキル基は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル、シクロヘプチル、シクロオクチル、ノルボルニル、デカリン、アダマンチル、シクロヘキセニル及びスピロ[3.3]ヘプタンを含む。
 
【0371】
  用語「任意選択で置換されているシクロアルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、非置換であるか、又は1個、2個若しくは3個の置換基で置換されているシクロアルキル基を指し、ここで、各置換基は、独立に、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ(例えば、−NH
2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ又は(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール、任意選択で置換されているヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、−N(R
56a)C(=O)R
56b、−N(R
56c)S(=O)
2R
56d、−C(=O)R
57、−S(=O)R
56e、−S(=O)
2R
58、−OR
59、−N(R
56a)C(=N−R
60)R
61、−N(R
56a)C(=C−NO
2)R
64、−C(=N−R
60)R
61又は−C(=C−NO
2)R
64であり;ここで、R
56a、R
56b、R
56c、R
56d、R
56e、R
57、R
58、R
60、R
61及びR
64は、用語「任意選択で置換されているアルキル」に関連して定義されている通りであり、R
59は、(ヒドロキシ)アルキル又は(アミノ)アルキルである。非限定的で例示的な任意選択で置換されているシクロアルキル基は、3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル、3−(3−(N−メチルアセトアミド)ピロリジン−1−イル)シクロヘキシル、3−モルホリノシクロヘキシル及び3−(ピリミジン−5−イル)シクロヘキシルを含む。一実施形態では、任意選択で置換されているシクロアルキルは、非置換であるか、又は1個、2個若しくは3個の置換基で置換されており、ここで、各置換基は、独立に、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ(例えば、−NH
2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ又は(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール、任意選択で置換されているヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、−N(R
56a)C(=O)R
56b、−N(R
56c)S(=O)
2R
56d、−C(=O)R
57、−S(=O)R
56e、−S(=O)
2R
58及び−OR
59である。
 
【0372】
  用語「ヘテロシクロ」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、3〜14個の環員を含有する飽和及び部分不飽和の(例えば、1個又は2個の二重結合を含有する)単環式、二環式又は三環式基、すなわち1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含有する3〜14員ヘテロシクロを指す。それぞれのヘテロ原子は、独立に、酸素、硫黄又は窒素である。それぞれの硫黄原子は独立に酸化されて、スルホキシド、すなわちS(=O)又はスルホン、すなわちS(=O)
2が得られる。
 
【0373】
  用語ヘテロシクロは、1個又は複数の−CH
2−基が環状ウレイド基、例えばイミダゾリジニル−2−オン、環状アミド基、例えばピロリジン−2−オン又はピペリジン−2−オン及び環状カルバメート基、例えばオキサゾリジニル−2−オンを含めた1個又は複数の−C(=O)−基で置き換えられている基を含む。
 
【0374】
  ヘテロシクロという用語は、任意選択で置換されている縮合アリール又は任意選択で置換されているヘテロアリール基を有する基、例えばインドリン、インドリン−2−オン、2,3−ジヒドロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン、2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼピン又は1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[d]アゼピン−2−オンも含む。
 
【0375】
  一実施形態では、ヘテロシクロ基は、1個の環及び1個若しくは2個の酸素原子(例えば、テトラヒドロフラン若しくはテトラヒドロピラン)、又は1個若しくは2個の窒素原子(例えば、ピロリジン、ピペリジン若しくはピペラジン)、又は1個の酸素及び1個の窒素原子(例えば、モルホリン)を含有する4〜8員環式基であり、任意選択で、1個の−CH
2−基は、1個の−C(=O)−基で置き換えられている(例えば、ピロリジン−2−オン又はピペラジン−2−オン)。別の実施形態では、ヘテロシクロ基は、1個の環及び1個又は2個の窒素原子を含有する5〜8員環式基であり、任意選択で、1個の−CH
2−基は、1個の−C(=O)−基で置き換えられている。別の実施形態では、ヘテロシクロ基は、1個の環及び1個又は2個の窒素原子を含有する5員又は6員環式基であり、任意選択で、1個の−CH
2−基は、1個の−C(=O)−基で置き換えられている。別の実施形態では、ヘテロシクロ基は、2個の環及び1個又は2個の窒素原子を含有する8〜12員環式基である。ヘテロシクロは、任意の利用可能な炭素又は窒素原子を介して分子の残りの部分に連結し得る。非限定的で例示的なヘテロシクロ基は、
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。
 
【0376】
  用語「任意選択で置換されているヘテロシクロ」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、非置換であるか、又は1〜4個の置換基で置換されているヘテロシクロ基を指し、ここで、各置換基は、独立に、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(例えば、−NH
2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ又は(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール、任意選択で置換されているヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、−N(R
56a)C(=O)R
56b、−N(R
56c)S(=O)
2R
56d、−C(=O)R
57、−S(=O)R
56e、−S(=O)
2R
58、−OR
59、−N(R
56a)C(=N−R
60)R
61、−N(R
56a)C(=C−NO
2)R
64、−C(=N−R
60)R
61又は−C(=C−NO
2)R
64であり;ここで、R
56a、R
56b、R
56c、R
56d、R
56e、R
57、R
58、R
59、R
60、R
61及びR
64は、用語「任意選択で置換されているシクロアルキル」に関連して定義されている通りである。置換は、ヘテロシクロ基の任意の利用可能な炭素又は窒素原子上で起こり得る。一実施形態では、任意選択で置換されているヘテロシクロは、非置換であるか、又は1〜4個の置換基で置換されており、ここで、各置換基は、独立に、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(例えば、−NH
2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ又は(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール、任意選択で置換されているヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、−N(R
56a)C(=O)R
56b、−N(R
56c)S(=O)
2R
56d、−C(=O)R
57、−S(=O)R
56e、−S(=O)
2R
58又は−OR
59である。
 
【0377】
  非限定的で例示的な任意選択で置換されているヘテロシクロ基は、
【化49】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。
 
【0378】
  用語「アリール」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、6〜14個の炭素原子を有する芳香族環系、すなわちC
6〜C
14アリールを指す。非限定的で例示的なアリール基は、フェニル(「Ph」と略される)、ナフチル、フェナントリル、アントラシル、インデニル、アズレニル、ビフェニル、ビフェニレニル及びフルオレニル基を含む。一実施形態では、アリール基は、フェニル又はナフチルである。別の実施形態では、アリール基は、フェニルである。
 
【0379】
  用語「任意選択で置換されているアリール」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、非置換であるか、又は1〜5個の置換基で置換されているアリールを指し、ここで、置換基は、それぞれ独立に、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(例えば、−NH
2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ又は(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール、任意選択で置換されているヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、−N(R
56a)C(=O)R
56b、−N(R
56c)S(=O)
2R
56d、−C(=O)R
57、−S(=O)R
56e、−S(=O)
2R
58、−OR
59、−N(R
56a)C(=N−R
60)R
61、−N(R
56a)C(=C−NO
2)R
64、−C(=N−R
60)R
61又は−C(=C−NO
2)R
64であり;ここで、R
56a、R
56b、R
56c、R
56d、R
56e、R
57、R
58、R
59、R
60、R
61及びR
64は、用語「任意選択で置換されているシクロアルキル」に関連して定義されている通りである。一実施形態では、任意選択で置換されているアリールは、非置換であるか、又は1〜5個の置換基で置換されており、ここで、置換基は、それぞれ独立に、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(例えば、−NH
2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ又は(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール、任意選択で置換されているヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、−N(R
56a)C(=O)R
56b、−N(R
56c)S(=O)
2R
56d、−C(=O)R
57、−S(=O)R
56e、−S(=O)
2R
58又は−OR
59である。
 
【0380】
  一実施形態では、任意選択で置換されているアリールは、任意選択で置換されているフェニルである。別の実施形態では、任意選択で置換されているフェニルは、4個の置換基を有する。別の実施形態では、任意選択で置換されているフェニルは、3個の置換基を有する。別の実施形態では、任意選択で置換されているフェニルは、2個の置換基を有する。別の実施形態では、任意選択で置換されているフェニルは、1個の置換基を有する。非限定的で例示的な任意選択で置換されているアリール基は、2−メチルフェニル、2−メトキシフェニル、2−フルオロフェニル、2−クロロフェニル、2−ブロモフェニル、3−メチルフェニル、3−メトキシフェニル、3−フルオロフェニル、3−クロロフェニル、4−メチルフェニル、4−エチルフェニル、4−メトキシフェニル、4−フルオロフェニル、4−クロロフェニル、2,6−ジ−フルオロフェニル、2,6−ジ−クロロフェニル、2−メチル、3−メトキシフェニル、2−エチル、3−メトキシフェニル、3,4−ジ−メトキシフェニル、3,5−ジ−フルオロフェニル、3,5−ジ−メチルフェニル、3,5−ジメトキシ、4−メチルフェニル、2−フルオロ−3−クロロフェニル、3−クロロ−4−フルオロフェニル及び2−フェニルプロパン−2−アミンを含む。任意選択で置換されているアリールという用語は、任意選択で置換されている縮合シクロアルキル基及び任意選択で置換されている縮合ヘテロシクロ基を有するアリール基を含む。非限定的例は、2,3−ジヒドロ−1H−インデン−1−イル、1,2,3,4−テトラヒドロナフタレン−1−イル、1,3,4,5−テトラヒドロ−2H−ベンゾ[c]アゼピン−2−イル、1,2,3,4−テトラヒドロイソキノリン−1−イル及び2−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ベンゾ[d]アゼピン−1−イルを含む。
 
【0381】
  用語「ヘテロアリール」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、5〜14個の環員を有する単環式及び二環式の芳香族環系、すなわち1個、2個、3個又は4個のヘテロ原子を含む5〜14員ヘテロアリールを指す。それぞれのヘテロ原子は、独立に、酸素、硫黄又は窒素である。一実施形態では、ヘテロアリールは、3個のヘテロ原子を有する。別の実施形態では、ヘテロアリールは、2個のヘテロ原子を有する。別の実施形態では、ヘテロアリールは、1個のヘテロ原子を有する。別の実施形態では、ヘテロアリールは、5〜10員ヘテロアリールである。別の実施形態では、ヘテロアリールは、5個の環原子を有する(例えば、4個の炭素原子及び1個の硫黄原子を有する5員ヘテロアリールであるチエニル)。別の実施形態では、ヘテロアリールは、6個の環原子を有する(例えば、5個の炭素原子及び1個の窒素原子を有する6員ヘテロアリールであるピリジル)。非限定的で例示的なヘテロアリール基は、チエニル、ベンゾ[b]チエニル、ナフト[2,3−b]チエニル、チアントレニル、フリル、ベンゾフリル、ピラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾオキサゾニル、クロメニル、キサンテニル、2H−ピロリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、イソインドリル、3H−インドリル、インドリル、インダゾリル、プリニル、イソキノリル、キノリル、フタラジニル、ナフチリジニル、シンノリニル、キナゾリニル、プテリジニル、4aH−カルバゾリル、カルバゾリル、β−カルボリニル、フェナントリジニル、アクリジニル、ピリミジニル、フェナントロリニル、フェナジニル、チアゾリル、イソチアゾリル、フェノチアゾリル、イソオキサゾリル、フラザニル及びフェノキサジニルを含む。一実施形態では、ヘテロアリールは、チエニル(例えば、チエン−2−イル及びチエン−3−イル)、フリル(例えば、2−フリル及び3−フリル)、ピロリル(例えば、1H−ピロール−2−イル及び1H−ピロール−3−イル)、イミダゾリル(例えば、2H−イミダゾール−2−イル及び2H−イミダゾール−4−イル)、ピラゾリル(例えば、1H−ピラゾール−3−イル、1H−ピラゾール−4−イル及び1H−ピラゾール−5−イル)、ピリジル(例えば、ピリジン−2−イル、ピリジン−3−イル及びピリジン−4−イル)、ピリミジニル(例えば、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−4−イル及びピリミジン−5−イル)、チアゾリル(例えば、チアゾール−2−イル、チアゾール−4−イル及びチアゾール−5−イル)、イソチアゾリル(例えば、イソチアゾール−3−イル、イソチアゾール−4−イル及びイソチアゾール−5−イル)、オキサゾリル(例えば、オキサゾール−2−イル、オキサゾール−4−イル及びオキサゾール−5−イル)並びにイソオキサゾリル(例えば、イソオキサゾール−3−イル、イソオキサゾール−4−イル及びイソオキサゾール−5−イル)から選択される。ヘテロアリールという用語は、N−オキシドも含む。非限定的で例示的なN−オキシドは、ピリジルN−オキシドである。
 
【0382】
  用語「任意選択で置換されているヘテロアリール」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、非置換であるか、又は1〜4個の置換基で置換されているヘテロアリールを指し、ここで、置換基は、独立に、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(例えば、−NH
2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ又は(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール、任意選択で置換されているヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、−N(R
56a)C(=O)R
56b、−N(R
56c)S(=O)
2R
56d、−C(=O)R
57、−S(=O)R
56e、−S(=O)
2R
58、−OR
59、−N(R
56a)C(=N−R
60)R
61、−N(R
56a)C(=C−NO
2)R
64、−C(=N−R
60)R
61又は−C(=C−NO
2)R
64であり;ここで、R
56a、R
56b、R
56c、R
56d、R
56e、R
57、R
58、R
59、R
60、R
61及びR
64は、用語「任意選択で置換されているシクロアルキル」に関連して定義されている通りである。一実施形態では、任意選択で置換されているヘテロアリールは、非置換であるか、又は1〜4個の置換基で置換されており、ここで、置換基は、独立に、ハロ、ニトロ、シアノ、ヒドロキシ、アミノ、(例えば、−NH
2、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アラルキルアミノ、ヒドロキシアルキルアミノ又は(ヘテロシクロ)アルキルアミノ)、ヘテロアルキル、ハロアルキル、ヒドロキシアルキル、アルコキシ、ハロアルコキシ、アリールオキシ、アラルキル、アラルキルオキシ、アルキルチオ、カルボキサミド、スルホンアミド、アルキルカルボニル、アリールカルボニル、アルキルスルホニル、アリールスルホニル、ウレイド、グアニジノ、カルボキシ、カルボキシアルキル、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、アルケニル、アルキニル、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール、任意選択で置換されているヘテロシクロ、アルコキシアルキル、(アミノ)アルキル、(シアノ)アルキル、(カルボキサミド)アルキル、メルカプトアルキル、(ヘテロシクロ)アルキル、(ヘテロアリール)アルキル、−N(R
56a)C(=O)R
56b、−N(R
56c)S(=O)
2R
56d、−C(=O)R
57、−S(=O)R
56e、−S(=O)
2R
58又は−OR
59である。
 
【0383】
  一実施形態では、任意選択で置換されているヘテロアリールは、2個の置換基を有する。別の実施形態では、任意選択で置換されているヘテロアリールは、1個の置換基を有する。任意の利用可能な炭素又は窒素原子は、置換することができる。
 
【0384】
  用語「アリールオキシ」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、末端酸素原子に付着している任意選択で置換されているアリールを指す。非限定的で例示的なアリールオキシ基は、PhO−である。
 
【0385】
  用語「ヘテロアリールオキシ」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、末端酸素原子に付着している任意選択で置換されているヘテロアリールを指す。非限定的で例示的なアリールオキシ基は、ピリジル−O−である。
 
【0386】
  用語「アラルキルオキシ」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、末端酸素原子に付着しているアラルキルを指す。非限定的で例示的なアラルキルオキシ基は、PhCH
2O−である。
 
【0387】
  用語「(シクロアルキル)オキシ」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、末端酸素原子に付着しているシクロアルキル基を指す。非限定的で例示的なシクロアルキルオキシ基は、
【化50】
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である。
 
【0388】
  用語「(ヘテロシクロ)オキシ」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、末端酸素原子に付着しているヘテロシクロ基を指す。非限定的で例示的な(ヘテロシクロ)オキシ基は、
【化51】
[この文献は図面を表示できません]
である。
 
【0389】
  用語「(シアノ)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個、2個又は3個のシアノ基で置換されているアルキルを指す。一実施形態では、アルキルは、1個のシアノ基で置換されている。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。非限定的で例示的な(シアノ)アルキル基は、−CH
2CH
2CN及び−CH
2CH
2CH
2CNを含む。
 
【0390】
  用語「(シクロアルキル)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているシクロアルキル基で置換されているアルキルを指す。一実施形態では、シクロアルキル基は、任意選択で置換されているC
3〜C
6シクロアルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(シクロアルキル)アルキル基は、
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。
 
【0391】
  用語「スルホンアミド」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、式−SO
2NR
50aR
50bの基を指し、ここで、R
50a及びR
50bは、それぞれ独立に、水素、アルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロ、任意選択で置換されているアリール又は任意選択で置換されているヘテロアリールであるか;又はR
50a及びR
50bは、それらが付着されている窒素と一緒になって、任意選択で置換されている3〜8員ヘテロシクロ基を形成する。非限定的で例示的なスルホンアミド基は、−SO
2NH
2、−SO
2N(H)CH
3及び−SO
2N(H)Phを含む。
 
【0392】
  用語「アルキルカルボニル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、アルキル基で置換されているカルボニル基、すなわち−C(=O)−を指す。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。非限定的で例示的なアルキルカルボニル基は、−COCH
3である。
 
【0393】
  用語「アリールカルボニル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、任意選択で置換されているアリール基で置換されているカルボニル基、すなわち−C(=O)−を指す。非限定的で例示的なアリールカルボニル基は、−COPhである。
 
【0394】
  用語「アルキルスルホニル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、アルキル基で置換されているスルホニル基、すなわち−SO
2−を指す。非限定的で例示的なアルキルスルホニル基は、−SO
2CH
3である。
 
【0395】
  用語「アリールスルホニル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、任意選択で置換されているアリール基で置換されているスルホニル基、すなわち−SO
2−を指す。非限定的で例示的なアリールスルホニル基は、−SO
2Phである。
 
【0396】
  用語「メルカプトアルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、−SH基で置換されているアルキルを指す。
 
【0397】
  用語「カルボキシ」は、それ自体で又は別の基の部分として使用されるように、式−C(=O)OHの基を指す。
 
【0398】
  用語「ウレイド」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、式−NR
51a−C(=O)−NR
51bR
51cの基を指し、ここで、R
51aは、水素又はアルキルであり;R
51b及びR
51cは、それぞれ独立に、水素、アルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロ、任意選択で置換されているアリール又は任意選択で置換されているヘテロアリールであるか、又はR
51b及びR
51cは、それらが付着されている窒素と一緒になって、任意選択で置換されている4〜8員ヘテロシクロ基を形成する。非限定的で例示的なウレイド基は、−NH−C(C=O)−NH
2及び−NH−C(C=O)−NHCH
3を含む。
 
【0399】
  用語「グアニジノ」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、式−NR
52a−C(=NR
53)−NR
52bR
52cの基を指し、ここで、R
52aは、水素又はアルキルであり;R
52b及びR
53cは、それぞれ独立に、水素、アルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロ、任意選択で置換されているアリール又は任意選択で置換されているヘテロアリールであるか;又はR
52b及びR
52cは、それらが付着されている窒素と一緒になって、任意選択で置換されている4〜8員ヘテロシクロ基を形成し;R
53は、水素、アルキル、シアノ、アルキルスルホニル、アルキルカルボニル、カルボキサミド又はスルホンアミドである。非限定的で例示的なグアニジノ基は、−NH−C(C=NH)−NH
2、−NH−C(C=NCN)−NH
2及び−NH−C(C=NH)−NHCH
3を含む。
 
【0400】
  用語「(ヘテロシクロ)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個、2個又は3個の任意選択で置換されているヘテロシクロ基で置換されているアルキルを指す。一実施形態では、アルキルは、1個の任意選択で置換されている5〜8員ヘテロシクロ基で置換されている。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。ヘテロシクロ基は、炭素又は窒素原子を介してアルキル基に連結することができる。非限定的で例示的な(ヘテロシクロ)アルキル基は、
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。
 
【0401】
  用語「カルバメート」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、式−NR
54a−C(=O)−OR
54bの基を指し、ここで、R
54aは、水素又はアルキルであり、R
54bは、水素、アルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロ、任意選択で置換されているアリール又は任意選択で置換されているヘテロアリールである。非限定的で例示的なカルバメート基は、−NH−(C=O)−OtBuである。
 
【0402】
  用語「(ヘテロアリール)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個又は2個の任意選択で置換されているヘテロアリール基で置換されているアルキルを指す。一実施形態では、アルキル基は、1個の任意選択で置換されている5〜14員ヘテロアリール基で置換されている。別の実施形態では、アルキル基は、2個の任意選択で置換されている5〜14員ヘテロアリール基で置換されている。別の実施形態では、アルキル基は、1個の任意選択で置換されている5〜9員ヘテロアリール基で置換されている。別の実施形態では、アルキル基は、2個の任意選択で置換されている5〜9員ヘテロアリール基で置換されている。別の実施形態では、アルキル基は、1個の任意選択で置換されている5員又は6員ヘテロアリール基で置換されている。別の実施形態では、アルキル基は、2個の任意選択で置換されている5員又は6員ヘテロアリール基で置換されている。一実施形態では、アルキル基は、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキル基は、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキル基は、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(ヘテロアリール)アルキル基は、
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。
 
【0403】
  用語「(ヘテロアリール)(アリール)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているヘテロアリール基及び1個の任意選択で置換されているアリール基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、ヘテロアリールは、任意選択で置換されている5〜9員ヘテロアリール基である。別の実施形態では、ヘテロアリールは、任意選択で置換されている5員又は6員ヘテロアリール基である。一実施形態では、アリールは、任意選択で置換されているフェニル基又は任意選択で置換されているナフチル基である。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(ヘテロアリール)(アリール)アルキル基は、
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。
 
【0404】
  用語「(ヘテロアリール)(ヘテロシクロ)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているヘテロアリール基及び1個の任意選択で置換されているヘテロシクロ基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、ヘテロアリールは、任意選択で置換されている5〜9員ヘテロアリール基である。別の実施形態では、ヘテロアリールは、任意選択で置換されている5員又は6員ヘテロアリール基である。一実施形態では、ヘテロシクロは、任意選択で置換されている5〜8員ヘテロシクロである。別の実施形態では、ヘテロシクロは、任意選択で置換されている5員又は6員ヘテロシクロである。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(ヘテロアリール)(ヘテロシクロ)アルキル基は、
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
である。
 
【0405】
  用語「(ヘテロアリール)(カルボキサミド)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているヘテロアリール基及び1個のカルボキサミド基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、ヘテロアリールは、任意選択で置換されている5〜9員ヘテロアリール基である。別の実施形態では、ヘテロアリールは、任意選択で置換されている5員又は6員ヘテロアリール基である。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
3アルキルである。非限定的で例示的な(ヘテロアリール)(カルボキサミド)アルキル基は、
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。
 
【0406】
  用語「カルボキサミド」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、式−C(=O)NR
55aR
55bの基を指し、ここで、R
55a及びR
55bは、それぞれ独立に、水素、任意選択で置換されているアルキル、任意選択で置換されているアルケニル、任意選択で置換されているアルキニル、ハロアルキル、(アルコキシ)アルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(シアノ)アルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロ、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール、(アリール)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル又は(ヘテロアリール)アルキルであるか;又はR
55a及びR
55bは、それらが付着されている窒素と一緒になって、任意選択で置換されている4〜8員ヘテロシクロ基を形成する。非限定的で例示的なカルボキサミド基は、モルホリン−4−カルボニル、N,N−ジメチルアミノカルボニル、N−(1−メチルピペリジン−4−イル)アミノカルボニル、4−メチルピペラジン−1−カルボニル、N−(3−アミノシクロペンチル)アミノカルボニル、N−(ピリジン−3−イル)アミノカルボニル及びN−(テトラヒドロフラン−3−イル)アミノカルボニルを含む。
 
【0407】
  用語「(ヘテロアリール)(シクロアルキル)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているヘテロアリール基及び1個の任意選択で置換されているシクロアルキル基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、ヘテロアリールは、任意選択で置換されている5〜9員ヘテロアリール基である。別の実施形態では、ヘテロアリールは、任意選択で置換されている5員又は6員ヘテロアリール基である。一実施形態では、シクロアルキルは、任意選択で置換されているC
3〜C
6シクロアルキルである。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
3アルキルである。非限定的で例示的な(ヘテロアリール)(C
3〜C
6シクロアルキル)アルキル基は、
【化58】
[この文献は図面を表示できません]
である。
 
【0408】
  用語「(アリール)(アルコキシカルボニル)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているアリール基及び1個のアルコキシカルボニル基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、アリールは、任意選択で置換されているフェニル基又は任意選択で置換されているナフチル基である。別の実施形態では、アリールは、任意選択で置換されているフェニル基である。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(アリール)(アルコキシカルボニル)アルキル基は、
【化59】
[この文献は図面を表示できません]
である。
 
【0409】
  用語「アルコキシカルボニル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、C
1〜C
6アルコキシ基で置換されているカルボニル基、すなわち−C(=O)−を指す。一実施形態では、アルコキシ基は、C
1〜C
4アルコキシである。別の実施形態では、アルコキシ基は、C
1〜C
3アルコキシである。非限定的で例示的なアルコキシカルボニル基は、−CO
2Me及び−CO
2Etを含む。
 
【0410】
  用語「(ヘテロアリール)(アミノ)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているヘテロアリール基及び1個のアミノ基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、ヘテロアリールは、任意選択で置換されている5〜9員ヘテロアリール基である。別の実施形態では、ヘテロアリールは、任意選択で置換されている5員又は6員ヘテロアリール基である。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(ヘテロアリール)(アミノ)アルキル基は、
【化60】
[この文献は図面を表示できません]
である。
 
【0411】
  用語「(シクロアルキル)(アルコキシカルボニル)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているシクロアルキル基及び1個のアルコキシカルボニル基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、シクロアルキルは、任意選択で置換されているC
3〜C
6シクロアルキルである。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(シクロアルキル)(アルコキシカルボニル)アルキル基は、
【化61】
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である。
 
【0412】
  用語「(ヘテロアリール)(アルコキシカルボニル)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているヘテロアリール基及び1個のアルコキシカルボニル基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、ヘテロアリールは、任意選択で置換されている5〜9員ヘテロアリール基である。別の実施形態では、ヘテロアリールは、任意選択で置換されている5員又は6員ヘテロアリール基である。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(ヘテロアリール)(アルコキシカルボニル)アルキル基は、
【化62】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。
 
【0413】
  用語「(ヘテロシクロ)(シクロアルキル)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているヘテロシクロ基及び1個の任意選択で置換されているシクロアルキル基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、ヘテロシクロは、任意選択で置換されている5〜8員ヘテロシクロである。別の実施形態では、ヘテロシクロは、任意選択で置換されている5員又は6員ヘテロシクロである。一実施形態では、シクロアルキルは、任意選択で置換されているC
3〜C
6シクロアルキルである。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(ヘテロシクロ)(シクロアルキル)アルキル基は、
【化63】
[この文献は図面を表示できません]
である。
 
【0414】
  用語「(アリール)(シクロアルキル)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているアリール基及び1個の任意選択で置換されているシクロアルキル基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、アリールは、任意選択で置換されているフェニル基又は任意選択で置換されているナフチル基である。別の実施形態では、アリールは、任意選択で置換されているフェニル基である。一実施形態では、シクロアルキルは、任意選択で置換されているC
3〜C
6シクロアルキルである。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(アリール)(シクロアルキル)アルキル基は、
【化64】
[この文献は図面を表示できません]
である。
 
【0415】
  用語「アラルキル」又は「(アリール)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個、2個又は3個の任意選択で置換されているアリール基で置換されているアルキルを指す。一実施形態では、アルキルは、1個の任意選択で置換されているアリール基で置換されている。別の実施形態では、アルキルは、2個の任意選択で置換されているアリール基で置換されている。一実施形態では、アリールは、任意選択で置換されているフェニル又は任意選択で置換されているナフチルである。別の実施形態では、アリールは、任意選択で置換されているフェニルである。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(アリール)アルキル基は、ベンジル、フェネチル、−CHPh
2及び−CH(4−F−Ph)
2を含む。
 
【0416】
  用語「(アリール)(ヒドロキシ)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているアリール基及び1個のヒドロキシル基で置換されているアルキルを指す。一実施形態では、アリールは、任意選択で置換されているフェニル基又は任意選択で置換されているナフチル基である。別の実施形態では、アリールは、任意選択で置換されているフェニル基である。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(アリール)(ヒドロキシ)アルキル基は、
【化65】
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を含む。
 
【0417】
  用語「(シクロアルキル)(ヒドロキシ)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているシクロアルキル基及び1個のヒドロキシル基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、シクロアルキル基は、任意選択で置換されているC
3〜C
6シクロアルキル基である。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(シクロアルキル)(ヒドロキシ)アルキル基は、
【化66】
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である。
 
【0418】
  用語「(アルコキシカルボニル)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個又は2個のアルコキシカルボニル基で置換されているアルキルを指す。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(アルコキシカルボニル)アルキル基は、
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
である。
 
【0419】
  用語「(アリール)(ハロアルキル)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているアリール基及び1個のハロアルキル基で置換されているアルキルを指す。一実施形態では、アリールは、任意選択で置換されている基又は任意選択で置換されているナフチルである。別の実施形態では、アリールは、任意選択で置換されているフェニルである。一実施形態では、ハロアルキルは、C
1〜C
4ハロアルキルである。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(アリール)(ハロアルキル)アルキル基は、
【化68】
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である。
 
【0420】
  用語「(シクロアルキル)(ハロアルキル)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個の任意選択で置換されているシクロアルキル基及び1個のハロアルキル基で置換されているアルキルを指す。一実施形態では、シクロアルキルは、任意選択で置換されているC
3〜C
6シクロアルキルである。一実施形態では、ハロアルキルは、C
1〜C
4ハロアルキルである。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(シクロアルキル)(ハロアルキル)アルキル基は、
【化69】
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である。
 
【0421】
  用語「(ヒドロキシ)(ハロアルキル)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個のヒドロキシ基及び1個のハロアルキル基で置換されているアルキルを指す。一実施形態では、ハロアルキルは、C
1〜C
4ハロアルキルである。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(ヒドロキシ)(ハロアルキル)アルキル基は、
【化70】
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である。
 
【0422】
  用語「(アルコキシカルボニル)(ハロアルキル)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個のアルコキシカルボニル基及び1個のハロアルキル基で置換されているアルキルを指す。一実施形態では、ハロアルキルは、C
1〜C
4ハロアルキルである。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(アルコキシカルボニル)(ハロアルキル)アルキル基は、
【化71】
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である。
 
【0423】
  用語「(カルボキサミド)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、カルボキサミド基で置換されているアルキルを指す。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(カルボキサミド)アルキル基は、−CH
2C(=O)NH
2、−C(H)(CH
3)C(=O)NH
2、−CH
2C(=O)N(H)CH
3及び−CH
2C(=O)N(CH
3)
2を含む。
 
【0424】
  用語「(カルボキシ)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、−C(=O)OHで置換されているアルキルを指す。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1又はC
2アルキルである。非限定的で例示的な(カルボキシ)アルキル基は、−CH
2CO
2Hである。
 
【0425】
  用語「(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個のヒドロキシ基及び1個のアミノ基で置換されているアルキルを指す。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。非限定的で例示的な「(アミノ)(ヒドロキシ)アルキル基は、
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
である。
 
【0426】
  用語「(アミノ)(アリール)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個のアミノ基及び1個の任意選択で置換されているアリール基で置換されているアルキル基を指す。一実施形態では、アミノ基は、−NH
2、アルキルアミノ又はジアルキルアミノである。一実施形態では、アリール基は、任意選択で置換されているフェニルである。一実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。非限定的で例示的な(アミノ)(アリール)アルキル基は、
【化73】
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を含む。
 
【0427】
  用語「アミノ」は、それ自体で又は別の基の部分として使用されるように、式−NR
55aR
55bの基を指し、ここで、R
55a及びR
55bは、独立に、水素、任意選択で置換されているアルキル、ハロアルキル、(ヒドロキシ)アルキル、(アルコキシ)アルキル、(アミノ)アルキル、ヘテロアルキル、任意選択で置換されているシクロアルキル、任意選択で置換されているヘテロシクロ、任意選択で置換されているアリール、任意選択で置換されているヘテロアリール、(アリール)アルキル、(シクロアルキル)アルキル、(ヘテロシクロ)アルキル又は(ヘテロアリール)アルキルである。
 
【0428】
  一実施形態では、アミノは、−NH
2である。
 
【0429】
  別の実施形態では、アミノは、「アルキルアミノ」、すなわちR
55aがC
1〜6アルキルであり、R
55bが水素であるアミノ基である。一実施形態では、R
55aは、C
1〜C
4アルキルである。非限定的で例示的なアルキルアミノ基は、−N(H)CH
3及び−N(H)CH
2CH
3を含む。
 
【0430】
  別の実施形態では、アミノは、「ジアルキルアミノ」、すなわちR
55a及びR
55bがそれぞれ独立にC
1〜6アルキルであるアミノ基である。一実施形態では、R
55a及びR
55bは、それぞれ独立に、C
1〜C
4アルキルである。非限定的で例示的なジアルキルアミノ基は、−N(CH
3)
2及び−N(CH
3)CH
2CH(CH
3)
2を含む。
 
【0431】
  別の実施形態では、アミノは、「ヒドロキシアルキルアミノ」、すなわちR
55aが(ヒドロキシル)アルキルであり、R
55bが水素又はC
1〜C
4アルキルであるアミノ基である。
 
【0432】
  別の実施形態では、アミノは、「シクロアルキルアミノ」、すなわちR
55aが任意選択で置換されているシクロアルキルであり、R
55bが水素又はC
1〜C
4アルキルであるアミノ基である。
 
【0433】
  別の実施形態では、アミノは、「アラルキルアミノ」、すなわちR
55aがアラルキルであり、R
55bが水素又はC
1〜C
4アルキルであるアミノ基である。非限定的で例示的なアラルキルアミノ基は、−N(H)CH
2Ph、−N(H)CHPh
2及び−N(CH
3)CH
2Phを含む。
 
【0434】
  別の実施形態では、アミノは、「(シクロアルキル)アルキルアミノ」、すなわちR
55aが(シクロアルキル)アルキルであり、R
55bが水素又はC
1〜C
4アルキルであるアミノ基である。非限定的で例示的な(シクロアルキル)アルキルアミノ基は、
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
を含む。
 
【0435】
  別の実施形態では、アミノは、「(ヘテロシクロ)アルキルアミノ」、すなわちR
55aが(ヘテロシクロ)アルキルであり、R
55bが水素又はC
1〜C
4アルキルであるアミノ基である。非限定的で例示的な(ヘテロシクロ)アルキルアミノ基は、
【化75】
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を含む。
 
【0436】
  用語「(アミノ)アルキル」は、本明細書において使用する場合、それ自体で又は別の基の部分として、1個のアミノ基で置換されているアルキルを指す。一実施形態では、アミノ基は、−NH
2である。一実施形態では、アミノ基は、アルキルアミノである。別の実施形態では、アミノ基は、ジアルキルアミノである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
6アルキルである。別の実施形態では、アルキルは、C
1〜C
4アルキルである。非限定的で例示的な(アミノ)アルキル基は、−CH
2NH
2、CH
2CH
2N(H)CH
3、−CH
2CH
2N(CH
3)
2、CH
2N(H)シクロプロピル、−CH
2N(H)シクロブチル及び−CH
2N(H)シクロヘキシル及び−CH
2CH
2CH
2N(H)CH
2Ph及び−CH
2CH
2CH
2N(H)CH
2(4−CF
3−Ph)を含む。
 
【0437】
  本開示は、異なる原子質量又は質量数を有する原子で置き換えられている1個又は複数の原子を有することによって同位体標識されている(すなわち放射標識されている)本開示の化合物のいずれかを包含する。開示された化合物中に組み込むことができる同位体の例は、水素、炭素、窒素、酸素、リン、フッ素及び塩素の同位体、例えばそれぞれ
2H(又は重水素(D))、
3H、
11C、
13C、
14C、
15N、
18O、
17O、
31P、
32P、
35S、
18F及び
36Cl、例えば
3H、
11C及び
14Cを含む。一実施形態では、本開示の化合物におけるある位置における原子の実質的に全てが異なる原子質量又は質量数を有する原子によって置き換えられている組成物を提供する。別の実施形態では、本開示の化合物におけるある位置における原子の部分が置き換えられており、すなわち本開示の化合物がある位置において異なる原子質量又は質量数」を有する原子が濃縮されている組成物を提供する。本開示の同位体標識された化合物は、当技術分野において公知の方法によって調製することができる。
 
【0438】
  本開示の化合物は、1つ又は複数の不斉中心を含有し得、このように、エナンチオマー、ジアステレオマー及び他の立体異性体の形態を生じさせ得る。本開示は、全てのこのような可能な形態、並びにそれらのラセミ形態及び分解された形態、並びにこれらの混合物の使用を包含する。個々のエナンチオマーは、本開示を考慮して当技術分野において公知の方法によって分離することができる。本明細書に記載されている化合物がオレフィン二重結合又は幾何学的な非対称性の他の中心を含有するとき且つ他に特定しない限り、これらは、E及びZ幾何異性体の両方を含むことが意図される。全ての互変異性体も本開示によって包含される。
 
【0439】
  本明細書において使用する場合、用語「立体異性体」は、空間におけるそれらの原子の配向のみが異なる、個々の分子の全ての異性体についての一般用語である。これは、エナンチオマー及び互いの鏡像ではない複数のキラル中心を有する化合物の異性体(ジアステレオマー)を含む。
 
【0440】
  用語「キラル中心」又は「不斉炭素原子」は、4個の異なる基が付着している炭素原子を指す。
 
【0441】
  用語「エナンチオマー」及び「エナンチオマーの」は、その鏡像上に重ねることができず、したがって、光学活性である分子を指し、ここで、エナンチオマーは、偏光面を一方向に回転させ、その鏡像化合物は、偏光面を反対方向に回転させる。
 
【0442】
  用語「ラセミ」は、等量のエナンチオマーの混合物を指し、この混合物は、光学不活性である。一実施形態では、本開示の化合物は、ラセミである。
 
【0443】
  用語「絶対配置」は、キラル分子実体(又は基)の原子の空間的配置及びその立体化学的記述、例えばR又はSを指す。
 
【0444】
  本明細書において使用する立体化学の用語及び規則は、他に示さない限り、Pure&Appl.Chem  68:2193(1996)に記載されているものと一致することを意味する。
 
【0445】
  用語「鏡像体過剰率」又は「ee」は、他と比較してどの程度の1つのエナンチオマーが存在するかについての尺度を指す。R及びSエナンチオマーの混合物について、鏡像体過剰率パーセントは、│R−S│
*100と定義され、式中、R及びSは、混合物中のエナンチオマーのそれぞれのモル分率又は重量分率であり、R+S=1である。キラル物質の旋光度を承知の上で、鏡像体過剰率パーセントは、([α]
obs/[α]
max)
*100として定義され、式中、[α]
obsは、エナンチオマーの混合物の旋光度であり、[α]
maxは、純粋なエナンチオマーの旋光度である。鏡像体過剰率の決定は、NMR分光法、キラルカラムクロマトグラフィー又は光学的旋光分析を含めた種々の分析技術を使用して可能である。
 
【0446】
  一実施形態では、1つ又は複数のキラル中心を有する本開示の化合物は、鏡像異性的に濃縮されており、例えば、eeは、約5%又はそれを超える。別の実施形態では、eeは、約10%である。別の実施形態では、eeは、約20%である。別の実施形態では、eeは、約30%である。別の実施形態では、eeは、約40%である。別の実施形態では、eeは、約50%である。別の実施形態では、eeは、約60%である。別の実施形態では、eeは、約70%である。別の実施形態では、eeは、約80%である。別の実施形態では、eeは、約85%である。別の実施形態では、eeは、約90%である。別の実施形態では、eeは、約91%である。別の実施形態では、eeは、約92%である。別の実施形態では、eeは、約93%である。別の実施形態では、eeは、約94%である。別の実施形態では、eeは、約95%である。別の実施形態では、eeは、約96%である。別の実施形態では、eeは、約97%である。別の実施形態では、eeは、約98%である。別の実施形態では、eeは、約99%である。
 
【0447】
  用語「1つの(a)」及び「1つの(an)」は、1つ又は複数を指す。
 
【0448】
  用語「約」は、本明細書において使用する場合、列挙した数±10%を含む。このように、「約10」は、9〜11を意味する。
 
【0449】
  用語「処置する」、「処置すること」、「処置」などは、本明細書において使用する場合、疾患若しくは状態及び/又はそれと関連する症状を除去、低減又は回復させることを指す。妨げることはされないが、疾患又は状態を処置することは、疾患、状態又はそれと関連する症状が完全に除去されることを必要としない。本明細書において使用する場合、用語「処置する」、「処置すること」、「処置」などは、疾患又は状態を有さないが、疾患若しくは状態を再発生するか、又は疾患若しくは状態の再発の危険性があるか、又は影響を受けやすい対象において、疾患若しくは状態が再発生するか、又は従前は制御されていた疾患若しくは状態の再発の可能性を低減させることを指す「予防的処置」を含み得る。用語「処置する」及び同義語は、治療的有効量の本開示の化合物をこのような処置を必要としている個体に投与することを意図する。
 
【0450】
  本開示の意味内で、「処置」は、再発予防又はフェーズ予防並びに急性又は慢性の徴候、症状及び/又は機能不全の処置も含む。処置は、例えば、症状を抑制するために症候的に適応し得る。例えば、維持療法の状況の中で、処置は短期間に亘り行われるか、中期に亘り適応され得るか、又は長期の処置であり得る。
 
【0451】
  用語「治療的有効量」又は「有効用量」は、本明細書において使用する場合、本開示の方法によって投与されたとき、目的の状態又は疾患の処置のための活性成分を、それを必要としている個体に効果的に送達するのに十分な活性成分の量を指す。がん又は他の増殖障害の場合、治療的有効量の薬剤は、望まれていない細胞増殖を低減させ(すなわちある程度遅延させ、好ましくは停止させ);がん細胞の数を低減させ;腫瘍サイズを低減させ;末梢器官へのがん細胞浸潤を阻害し(すなわちある程度遅延させ、好ましくは停止させ);腫瘍転移を阻害し(すなわちある程度遅延させ、好ましくは停止させ);腫瘍成長をある程度阻害し;標的細胞におけるタンパク質メチル化をモジュレートし;且つ/又はがんと関連する症状の1つ若しくは複数をある程度軽減し得る。投与された化合物又は組成物が成長を予防し、且つ/又は現存するがん細胞を死滅させる限りで、これは細胞増殖抑制性及び/又は細胞毒性であり得る。
 
【0452】
  用語「容器」は、医薬製品を貯蔵、輸送、分注及び/又は取り扱うのに適した任意の置き場及び仕切りを意味する。
 
【0453】
  用語「挿入文書」は、医師、薬剤師及び患者が製品の使用に関して詳細な情報を得た上での決断を行うことを可能とするのに必要とされる安全性及び有効性データと共に、製品をどのように投与するかの説明を提供する医薬製品に付随する情報を意味する。パッケージ挿入文書は、一般に、医薬製品のための「ラベル」と見なされる。
 
【0454】
  用語「疾患」又は「状態」又は「障害」は、一般に病的な状態又は機能であると見なされ、且つ特定の徴候、症状及び/又は機能不全の形態でそれら自体が顕在化し得る撹乱及び/又は異常を表す。本開示の化合物は、SETD2タンパク質を阻害し、SETD2タンパク質の阻害が利益を提供する疾患及び状態、例えば増殖性疾患の処置において使用することができる。例えば、米国仮特許出願第62/545,353号明細書を参照されたい。
 
【0455】
  一部の実施形態では、本開示の化合物を使用して、「SETD2タンパク質が媒介する障害」を処置することができる。SETD2タンパク質が媒介する障害は、SETD2タンパク質がある役割を果たしていることが公知である任意の病的状態である。一部の実施形態では、SETD2が媒介する障害は、増殖性疾患である。
 
【0456】
  一部の実施形態では、SETD2タンパク質を阻害することは、SETD2タンパク質の1つ又は複数の活性のうちの活性の阻害である。一部の実施形態では、SETD2タンパク質の活性は、メチル基を標的タンパク質、例えばヒストンに移すSETD2タンパク質の性能である。SETD2の活性は、インビトロ又はインビボで阻害し得ることを認識されたい。SETD2の活性の阻害の例示的なレベルは、少なくとも5%の阻害、少なくとも10%の阻害、少なくとも20%の阻害、少なくとも30%の阻害、少なくとも40%の阻害、少なくとも50%の阻害、少なくとも60%の阻害、少なくとも70%の阻害、少なくとも80%の阻害、少なくとも90%の阻害及び約100%までの阻害を含む。
 
【0457】
  用語「生体試料」は、本明細書において使用する場合、染色体転座を検出するのに適した対象からの任意の組織又は液体を指す。有用な生体試料の例には、これらに限定されないが、採取された組織及び/又は細胞、例えば固形腫瘍、リンパ腺、炎症性組織、状態又は疾患に関与している組織及び/又は細胞、血液、血漿、漿液、脳脊髄液、唾液、尿、リンパ、脳脊髄液などが含まれる。他の適切な生体試料は、当業者によく知られている。生体試料は、当技術分野において公知の任意の技術を使用して染色体転座について分析することができる。このような技術には、これらに限定されないが、ポリメラーゼ連鎖反応(PCR)方法論、逆転写−ポリメラーゼ連鎖反応(RT−PCR)方法論又は蛍光in  situハイブリダイゼーションと合わせた細胞質軽鎖免疫蛍光法(cIg−FISH)が含まれる。生体試料は、臨床医師の通常の知識の十分に範囲内である技術を使用して得ることができる。本開示の一実施形態では、生体試料は、血液細胞を含む。
 
【0458】
化合物の一般合成
  本開示の化合物は、本開示を考慮して当業者に公知の方法を使用して、又は下記の一般スキームにおいて示す例示的な方法によって調製する。一般スキームにおいて、R
1d、R
2b、R
2d、R
2e、A
1、A
2、R
11a、R
14a、R
14b、R
19、R
20、G、Z
4及びqは、他に示さない限り、式II、III、IV、V又はVIに関連して定義されている通りである。一般スキームのいずれかにおいて、例えば、Zが、(アミノ)アルキル又は保護を必要とし得る任意の他の基であるとき又はR
8が、アミノ、(アミノ)アルキル又は保護を必要とし得る任意の他の基であるとき、適切な保護基を合成において用いることができる。(Wuts,P.G.M.;Greene,T.W.,“Greene’s  Protective  Groups  in  Organic  Synthesis”,4th  Ed.,J.Wiley&Sons,NY,2007を参照されたい)他に示さない限り。
 
【0459】
  一般スキーム1において、式(1)のアリールヒドラジンはエチル2−オキソプロパノエートと反応して、式(2)の化合物が得られる。ステップ2において、式(2)の化合物は、酸性条件下において式(3)のインドールに変換される。ステップ3において、式(3)の化合物は加水分解されて、式(4)のインドール−2−カルボン酸が得られる。ステップ4において、式(4)の化合物は標準的なカップリング条件下でG
1NH
2と反応して、式IIの化合物が得られる。
【化76】
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【0460】
  一般スキーム2において、式(5)の化合物をR
2b−H(式中、R
2bは、ヘテロシクロであり、例えば、R
2b−Hは、ピペリジン又はアミンであり、例えば、R
2b−Hは、ジメチルアミンである)と反応させて、式(6)の化合物を得る。式(6)の化合物のニトロ基を還元して、式(7)の化合物を得る。ステップ3において、式(7)の化合物を標準的なカップリング条件下で式(4)の化合物(一般スキーム1を参照されたい)と反応させて、式IIIの化合物(式中、A
1及びA
2は、CHであり、R
2bは、任意選択で置換されているヘテロシクロ又はアミノ基である)を得る。
【化77】
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【0461】
  一般スキーム3において、式(8)の化合物をR
2b−H(式中、R
2bは、ヘテロシクロであり、例えば、R
2b−Hは、ピペリジン又はアミンであり、例えば、R
2b−Hは、ジメチルアミンである)と反応させて、式(9)の化合物が得られる。ステップ2において、式(9)の化合物は式(10)の化合物と反応して、式IIIの化合物(式中、A
1及び/又はA
2は、Nであり、R
2bは、任意選択で置換されているヘテロシクロ又はアミノ基である)が得られる。
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
 
【0462】
  一般スキーム4において、式(11)の化合物をR
11a−H(式中、R
11aは、ヘテロシクロであり、例えば、R
11a−Hは、ピペリジンである)と反応させて、式(12)の化合物を得る。ステップ2において、Cbz基を除去して、式(13)の化合物を得る。式(13)の化合物を式(4)の化合物とカップリングして、式IVの化合物(式中、R
11aは、任意選択で置換されているヘテロシクロであり、Z
5は、−CH
2−である)を得る。
【化79】
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【0463】
  一般スキーム5のステップ1において、式(14)のニトリルをグリニャール試薬(R
14a−MgBr)と反応させ、このように得られた生成物を還元して、式(15)の化合物を得る。式(15)の化合物を式(4)の化合物とカップリングして、式Vの化合物(式中、pは、0である)を得る。
【化80】
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【0464】
  一般スキーム6において、式(16)のアルデヒドを式(17)のエステルと反応させて、式(18)の化合物を得る。ステップ2において、式(18)の化合物を加水分解して、式(19)の化合物を得る。ステップ3において、式(19)の化合物は、式(20)のイソシアネートに変換される。式(20)の化合物はベンジルアルコールと反応して、式(21)の化合物が得られる。式(21)の化合物の水素化及びCbz基の除去により、式(23)のアミンが得られる。式(23)の化合物と式(4)の化合物とのカップリングにより、式Vの化合物(式中、pは、1である)が得られる。
【化81】
[この文献は図面を表示できません]
 
【0465】
  一般スキーム7において、式(24)のニトリルを還元して、式(25)のアミンが得られる。式(25)の化合物を式(4)の化合物とカップリングさせて、式VIの化合物が得られる。
【化82】
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【実施例】
【0466】
一般合成法
  本開示の化合物を調製及び特性決定するための一般方法及び実験手順を上記の一般スキーム及び下記の実施例において記載する。必要であれば、通常のホットプレート器具又はマントルヒーター又はマイクロ波照射装置を使用して反応物を加熱した。反応は撹拌を伴って又は伴わずに大気圧又は高圧下において、開放した又は密封した槽において行った。反応進行を、従来の技術、例えば下記の計器類及び方法を使用した、TLC、HPLC、UPLC又はLCMSを使用してモニターした。反応物をクエンチし、提供する具体例において記載するような通常の方法を使用して粗化合物を単離した。溶媒の除去は、加熱を伴って又は伴わずに大気圧又は減圧下でロータリーエバポレーター又は遠心エバポレーターを使用して行った。
【0467】
  化合物精製は、これらに限定されないが、酸性、中性又は塩基性条件下で、順相又は逆相HPLC、又はフラッシュカラム、又は分取TLCプレートを使用した分取クロマトグラフィーを含めた種々の伝統的な方法を使用して必要に応じて行った。化合物の純度及び質量の確認は、標準的なHPLC及び/又はUPLC及び/又はMS分析計及び/又はLCMS及び/又はGC装置を使用して行った(場合により、これらに限定されないが、下記の計器類:ZQ検出器及びESI源に接続した2996PDA検出器を有するWaters  Alliance2695;Shimadzu  LDMS−2020;SQ検出器及びESI源と接続したPDA検出器を有するWaters  Acquity  Hクラス;PDA検出器を有するAgilent1100シリーズ;2998PDA検出器を有するWaters  Alliance2695;ESI源を有するAB  SCIEX  API2000;Agilent7890GCを含めた)。例示的な化合物を概ね1mg/mLの濃度へとMeOH又はMeCNに溶解し、適当な方法を使用して適当なLCMSシステム中への0.5〜10μLの注入によって分析した。MSデータを表1Bにおいて提示する。全ての場合において、質量検出方法は、ESIであった。
【0468】
  化合物構造の確認は、標準的な300又は400MHz  NMR分光計を使用して行った。他に示さない限り、実施例において使用したLCMS方法は下記の通りである。
【0469】
方法A
  機器:SHIMADZU  LCMS−2010EV
分析条件:
LCパラメーター:
カラム:Shim−pack  XR−ODS、2.2um、3.0
*50mm;移動相A:水/0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル/0.05%TFA;勾配:2.0分で5%から100%B、0.7分間100%B、0.05分で100%から5%B、次いで停止する;流量:1.2mL/分;カラム温度:40℃;検出器:PDA及びELSD;試料の調製:メタノール中の1mg/mL;注入量:1μL;報告:面積規格化純度。
MSパラメーター:
インターフェース:ESI(ポジティブ);インターフェース電圧:4.5kv;
ヒートブロック:250℃;噴霧ガス:1.50L/分;スキャン範囲:90〜900(m/z);検出器電圧:1.6kv。
【0470】
方法B
  機器:SHIMADZU  LCMS−2020
分析条件:
LCパラメーター:
カラム:Kinetex  EVO  C18、2.6um、2.1
*50mm;移動相A:アンモニア溶液でpH10に調節した水中の6.5mMの炭酸水素アンモニウム;移動相B:アセトニトリル;勾配:2.0分で5%から100%B、0.7分間100%B、0.1分で100%から5%B、次いで停止する;流量:1.0mL/分;カラム温度:35℃;検出器:PDA及びELSD;試料の調製:メタノール中の1mg/mL;注入量:1μL;報告:面積規格化純度。
MSパラメーター:
インターフェース:ESI(ポジティブ及びネガティブ);インターフェース電圧:チューニングファイル;ヒートブロック:200℃;噴霧ガス:1.50L/分;スキャン範囲:90〜900(m/z);検出器電圧:0.9kv。
【0471】
方法C
  機器:SHIMADZU  LCMS−2020
分析条件:
LCパラメーター:
カラム:CORTECS  C18+、2.7um、2.1
*50mm;移動相A:水/0.1%FA;移動相B:アセトニトリル/0.05%FA;勾配:2.0分で5%から100%B、0.7分間100%B、0.1分で100%から5%B、次いで停止する;流量:1.0mL/分;カラム温度:40℃;検出器:PDA及びELSD;試料の調製:アセトニトリル中の1mg/mL;注入量:1μL;報告:面積規格化純度。
MSパラメーター:
インターフェース:ESI(ポジティブ及びネガティブ);インターフェース電圧:チューニングファイル;ヒートブロック:200℃;噴霧ガス:1.50L/分;スキャン範囲:90〜900(m/z);検出器電圧:1.2kv。
【0472】
方法D
  機器:SHIMADZU  LCMS−2020
分析条件:
LCパラメーター:
カラム:Shim−pack  XR−ODS、2.2um、3.0
*50mm;移動相A:水/0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル/0.05%TFA;勾配:2.0分で5%から100%B、0.7分間100%B、0.05分で100%から5%B、次いで停止する;流量:1.2mL/分;カラム温度:40℃;検出器:PDA及びELSD;試料の調製:アセトニトリル中の1mg/mL;注入量:1μL;報告:面積規格化純度。
MSパラメーター:
インターフェース:ESI(ポジティブ);インターフェース電圧:チューニングファイル;ヒートブロック:250℃;
噴霧ガス:1.50L/分;スキャン範囲:90〜900(m/z);検出器電圧:1.0kv。
【0473】
方法E
  機器:SHIMADZU  LCMS−2020
分析条件:
LCパラメーター:
カラム:Shim−pack  XR−ODS、2.2um、3.0
*50mm;移動相A:水/0.05%TFA;移動相B:アセトニトリル/0.05%TFA;勾配:2.0分で5%から100%B、0.7分間100%B、0.05分で100%から5%B、次いで停止する;流量:1.2mL/分;カラム温度:40℃;検出器:PDA及びELSD;試料の調製:アセトニトリル中の1mg/mL;注入量:1μL;報告:面積規格化純度。
MSパラメーター:
インターフェース:ESI(ポジティブ);インターフェース電圧:チューニングファイル;ヒートブロック:300℃;噴霧ガス:1.50L/分;スキャン範囲:90〜900(m/z);検出器電圧:1.1kv。
【0474】
  下記の略語を本明細書において使用し得る。
【0475】
【表134】
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【0476】
実施例1
N−((1R,3S)−3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル)−4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物番号15)の合成
ステップ1.エチル(2E)−2−[2−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)ヒドラジン−1−イリデン]プロパノエートの合成
【化83】
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  1000mLの丸底フラスコ中に(5−フルオロ−2−メチルフェニル)ヒドラジン塩酸塩(100g、572.73mmol、1.00当量)のエタノール(400mL)溶液、エチル2−オキソプロパノエート(66g、1.20当量)、硫酸(10mL)を入れた。このように得られた溶液を25℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。固体を濾過によって集めた。これにより、120g(収率=88%)のエチル(2E)−2−[2−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)ヒドラジン−1−イリデン]プロパノエートを黄色の固体として得た。LCMS(方法A:ESI):RT=1.399分、m/z=239.0[M+H]
+。
1H  NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ  11.96(d,J=2.0Hz,1H),7.15(m,2H),6.62(m,1H),4.25(q,J=7.1Hz,2H),2.12(d,J=9.3Hz,6H),1.29(t,J=7.1Hz,3H)ppm.
【0477】
ステップ2.エチル4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキシレートの合成
【化84】
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  1000mLの丸底フラスコ中にエチル(2E)−2−[2−(5−フルオロ−2−メチルフェニル)ヒドラジン−1−イリデン]プロパノエート(40g、167.89mmol、1.00当量)のトルエン(400mL)溶液、4−メチルベンゼン−1−スルホン酸(50g、290.36mmol、1.70当量)を入れた。このように得られた溶液を100℃において18時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた溶液を真空下で濃縮し、残渣を100mlの酢酸エチルによって溶解した。このように得られた混合物を3×200mLの飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1:5)を有するシリカゲルカラム上に加えた。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。固体をエタノールからの再結晶によって精製した。これにより、9.0g(収率=24%)のエチル4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキシレートを黄色の固体として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=1.354分:m/z=222.0[M+H]
+。
1H  NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ  12.07(s,1H),7.17(d,J=2.1Hz,1H),7.00(m,1H),6.77(m,7.8Hz,1H),4.36(q,J=7.1Hz,2H),2.49(d,J=1.0Hz,3H),1.35(t,J=7.1Hz,3H)ppm.
【0478】
ステップ3.4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸の合成
【化85】
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  500mLの丸底フラスコ中にエチル4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキシレート(9.1g、41.13mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(150mL)溶液、水酸化ナトリウム(8g、200.00mmol、5.00当量)、水(50mL)、メタノール(2mL)を入れた。このように得られた溶液を25℃において6時間撹拌した。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を水50mlで希釈し、次いで塩化水素(3.0mol/L)でpH5に調節した。このように得られた溶液を3×50mLの酢酸エチルで抽出した。固体を濾過によって集めた。これにより、8.0(収率=81%)gの4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸を茶色の固体として得た。LCMS(方法C、ESI):RT=0.989分、m/z=192.0[M−H]
+。
1H  NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ  13.10(s,1H),11.94(s,1H),7.09(d,J=2.1Hz,1H),6.96(m,1H),6.73(m,1H),2.46(d,J=1.1Hz,3H)ppm.
【0479】
ステップ4.tert−ブチルN−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル]カルバメートの合成
【化86】
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  100mLの丸底フラスコ中にtert−ブチルN−(3−オキソシクロヘキシル)カルバメート(800mg、3.75mmol、1.00当量)、1−(ピペラジン−1−イル)エタン−1−オン(800mg、6.24mmol、1.66当量)、メタノール(10mL)、Pd/C(0.2g)を入れ、上記の混合物に水素を導入した。このように得られた溶液を25℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。固体を濾別した。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物(900mg)を、下記の条件を伴ってフラッシュ分取HPLCによって精製した。カラム、C18シリカゲル;移動相;検出器、UV254/220nm。これにより、700mg(収率=57%)のtertブチルN−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル]カルバメートを無色の油として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=1.361分、m/z=325.9[M+H]
+。
【0480】
ステップ5.1−[4−(3−アミノシクロヘキシル)ピペラジン−1−イル]エタン−1−オンの合成
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
  100mLの丸底フラスコ中にtert−ブチルN−[3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル]カルバメート(700mg、2.15mmol、1.00当量)を入れ、ジクロロメタン(3mL)、トリフルオロ酢酸(2mL)を滴下で加えた。このように得られた溶液を25℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、700mgの1−[4−(3−アミノシクロヘキシル)ピペラジン−1−イル]エタン−1−オンを茶色の油として得た。LCMS(方法A、ES):RT=0.647分、m/z=225.95[M+H]
+。
【0481】
ステップ6.N−[(1R,3S)−3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル]−4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(TFA塩として)の合成
【化88】
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  100mLの丸底フラスコ中に4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(100mg、0.52mmol、1.00当量)を入れ、1−[4−(3−アミノシクロヘキシル)ピペラジン−1−イル]エタン−1−オン(110mg、0.49mmol、0.94当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(4mL)、DIEA(200mg、1.55mmol、2.99当量)、HATU(260mg、0.68mmol、1.32当量)をバッチ式に加えた。このように得られた溶液を25℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターし、反応溶液を10mlの水によってクエンチした。このように得られた溶液を3×15mlの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を有するシリカゲルカラム上に加えた。粗生成物を、下記の条件を伴ってキラル分取HPLCによって精製した。カラム、(R,R)−WHELK−014.6
*50mm、3.5μm:1−78220−30056749;移動相、ヘキサン(0.1%DEA):EtOH=85:15;検出器、UV254nm/220nm。このように得られた生成物を、下記の条件を伴って分取HPLCによってさらに精製した:カラム、XBridge分取フェニルOBDカラム、5μm、19
*150mm;移動相、10mmolのTFA及びMeCNを有する水(20.0%MeCN、10分で30.0%まで、1分で95.0%まで、1分で95.0%を保持、2分で20.0%に下げる);検出器、UV254/220nm。これにより、30.5mg(収率=11%)のN−[(1R,3S)−3−(4−アセチルピペラジン−1−イル)シクロヘキシル]−4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩を白色の固体として得た。LCMS(方法B、ES):RT=1.138分、m/z=401.0[M−TFA]
+。
1H  NMR(300MHz,メタノール−d4)δ  7.18(s,1H),6.94−6.92(m,1H),6.64−6.62(m,1H),4.03−3.88(m,1H),3.57−3.55(m,4H),2.65(t,J=16.4Hz,5H),2.48(t,J=1.0Hz,3H),2.23(d,J=12.0Hz,1H),2.09(s,3H),1.93(d,J=12.2Hz,3H),1.53−1.18(m,4H)ppm.
【0482】
実施例2
4−フルオロ−7−メチル−N−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル)−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物番号340)の合成
【化89】
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  窒素の不活性雰囲気でパージして維持している100mLの丸底フラスコ中に4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(632mg、3.29mmol、1.20当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(15ml)溶液、1−(4−ブロモピリジン−2−イル)−4−メチルピペラジン(700mg、2.73mmol、1.00当量)、(1R,2S)−1−N,2−N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(785mg、5.52mmol、2.00当量)、CuI(522mg、2.74mmol、1.00当量)、Cs
2CO
3(2.7g、8.29mmol、3.00当量)を入れた。このように得られた溶液を80℃において15時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。粗生成物(100mg)を、下記の条件を伴って分取HPLCによって精製した。カラム、XSelect  CSH分取C18OBDカラム、5μm、19
*150mm;移動相、水(0.05%TFA)及びACN(15.0%ACN、9分で40.0%まで);検出器、UV254/220nm。これにより、58.8mg(4%)の4−フルオロ−7−メチル−N−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)ピリジン−4−イル]−1H−インドール−2−カルボキサミドをトリフルオロ酢酸塩として白色の固体として得た。LCMS(方法B、ESI):RT=2.543分、m/z=368.0[M+H]
+。
1H  NMR(400MHz,メタノール−d4)δ  8.14(dd,J=2.4Hz,4.5Hz,1H),7.88(s,1H),7.51(d,J=1.5Hz,1H),7.38(d,J=5.1Hz,1H),7.08(dd,J=3.9Hz,5.7Hz,1H),6.72(dd,J=6.0Hz,7.8Hz,1H),3.93(br,4H),3.51(s,4H),3.02(s,3H),2.54(s,3H)ppm.
【0483】
実施例3
4−フルオロ−7−メチル−N−((1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)シクロプロピル)メチル)−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物番号392)の合成
ステップ1.1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]シクロプロパン−1−カルボニトリルの合成
【化90】
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  窒素の不活性雰囲気でパージして維持している30mLのマイクロ波チューブ中に1−(2−ブロモフェニル)シクロプロパン−1−カルボニトリル(2.0g、9.01mmol、1.00当量)、1−メチルピペラジン(4.5g、44.93mmol、4.99当量)、Pd
2(dba)
3(800mg、0.87mmol、0.10当量)、P(t−Bu)
3BF
4(0.52g、1.79mmol、2.00当量)、Cs
2CO
3(8.8g、27.01mmol、3.00当量)、ジオキサン(8mL)を入れた。このように得られた溶液を油浴中で90℃において3時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた溶液を(30mL×3)のジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をジクロロメタン/メタノール(10:1)を有するシリカゲルカラム上に加えた。集めた画分を合わせ、真空下で濃縮した。これにより、0.2g(収率=9%)の1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]シクロプロパン−1−カルボニトリルを茶色の油として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=1.05分、m/z=323.0[M+1]
+。
【0484】
ステップ2.(1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)シクロプロピル)メタンアミンの合成
【化91】
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  25mLの丸底フラスコ中に1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]シクロプロパン−1−カルボニトリル(200mg、0.83mmol、1.00当量)、テトラヒドロフラン(4.1mL)、BH
3/THF(4.1mL)を入れた。このように得られた溶液を窒素雰囲気中で25℃において3時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。溶液のpH値を炭酸水素ナトリウム(20%水溶液)で8に調節した。このように得られた溶液を(3×15mL)のジクロロメタンで抽出し、有機層を合わせた、真空下で濃縮し、120mg(収率=60%)の(1−(2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル)シクロプロピル)メタンアミンを得た。LCMS(方法A、ESI):RT=0.92分、m/z=246.0[M+1]
+。
【0485】
ステップ3.4−フルオロ−7−メチル−N−([1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]シクロプロピル]メチル)−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
【化92】
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  25mLの丸底フラスコ中に4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(50mg、0.26mmol、1.00当量)を入れ、1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]シクロプロピルメタンアミン(82.5mg、0.34mmol、1.30当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(1mL)、DIEA(166mg、1.28mmol、4.96当量)、HATU(98mg、0.26mmol、1.00当量)をバッチ式に加えた。このように得られた溶液を25℃において30分間撹拌した。粗生成物(80mg)を、下記の条件を伴って分取HPLCによって精製した。カラム、Kinetex  EVO  C18カラム、21.2
*150、5μm;移動相、水(10mmol/LのNH
4HCO
3)及びACN(50.0%ACN、7分で70.0%まで);検出器、UV254/220nm。これにより、23mg(収率=21%)の4−フルオロ−7−メチル−N−([1−[2−(4−メチルピペラジン−1−イル)フェニル]シクロプロピル]メチル)−1H−インドール−2−カルボキサミドをオフホワイト色の固体として得た。LCMS(方法B,ESI):RT=1.95分、m/z=421.1[M+1]
+。
1H  NMR(400MHz,メタノール−d4)δ  7.33(dd,J=7.6,1.5Hz,1H),7.29−7.19(m,2H),7.10−7.02(m,2H),6.98−6.91(m,1H),6.65(dd,J=10.4,7.8Hz,1H),3.82(s,2H),3.09(s,4H),2.72(s,4H),2.46(d,J=1.0Hz,3H),2.41(s,3H),1.08−0.97(m,2H),0.95−0.80(m,2H)ppm.
【0486】
実施例4
N−(シクロプロピル(イソキノリン−1−イル)メチル)−4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物番号507)の合成
ステップ1.シクロプロピル(イソキノリン−1−イル)メタンアミンの合成
【化93】
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  250mLの3つ口丸底フラスコ中にテトラヒドロフラン(10mL)中のイソキノリン−1−カルボニトリル(500mg、3.24mmol、1.00当量)を入れ、溶液を0℃に冷却し、この温度において30分間撹拌した後、ブロモ(シクロプロピル)マグネシウム(1mol/L)(33ml、1.00当量)を滴下で加え、メタノール(10ml)を加え、NaBH
4(350mg、9.25mmol、2.85当量)をバッチ式に0℃において加えた。このように得られた溶液を25℃において4時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。反応溶液を10mlの氷/水によってクエンチした。このように得られた溶液を3×30mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をジクロロメタン/メタノール(10/1)を有するシリカゲルカラム上に加え、これにより、300mg(収率=60%)のシクロプロピル(イソキノリン−1−イル)メタンアミンをオフホワイト色の固体として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=0.865分、m/z=199.00[M+H]
+。
【0487】
ステップ2.N−(シクロプロピル(イソキノリン−1−イル)メチル)−4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
【化94】
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  100mLの丸底フラスコ中にシクロプロピル(イソキノリン−1−イル)メタンアミン(300mg、1.51mmol、1.00当量)、TEA(450mg、4.45mmol、2.94当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(30mL)、4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(300mg、1.55mmol、1.03当量)、HATU(550mg、1.45mmol、0.96当量)を入れた。このように得られた溶液を25℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた溶液を10mLの氷/水でクエンチした。このように得られた溶液を3×50mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。粗生成物(100mg)を、下記の条件を伴って分取HPLCによって精製した。カラム、Kinetex  EVO  C18カラム、21.2
*150、5μm;移動相、水(10mmol/LのNH
4HCO
3)及びACN(50.0%ACN、7分で75.0%まで);検出器、UV254/220nm。これにより、60.2mg(収率=11%)のN−[シクロプロピル(イソキノリン−1−イル)メチル]−4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドを白色の固体として得た。LCMS(方法D、ESI):RT=1.55分、m/z=374.00[M+H]
+。
1H  NMR(300MHz,メタノール−d4)δ  8.47(t,J=6.5Hz,2H),8.00−7.90(m,1H),7.83−7.65(m,3H),7.24(s,1H),7.00−6.89(m,1H),6.67−6.61(m,1H),5.65(d,J=8.6Hz,1H),2.48(s,3H),1.72−1.55(m,1H),0.65−0.42(m,4H)ppm.
【0488】
実施例5
N−(3−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル)−4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物番号60)の合成
【化95】
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  15mLのバイアル中に3−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)アニリン(120mg、0.74mmol、1.00当量)を入れ、4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(168mg、0.87mmol、1.17当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(3mL)、DIEA(288mg、2.23mmol、2.99当量)、HATU(336mg、0.88mmol、1.19当量)をバッチ式に加えた。このように得られた溶液を25℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。反応物を10mlの氷/水によってクエンチした。このように得られた溶液を3×12mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。有機相を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1:4)を有するシリカゲルカラム上に加えた。粗生成物を、下記の条件を伴って分取HPLCによって精製した。カラム、XBridge分取フェニルOBDカラム、5μm、19
*150mm;移動相、10mmolのNH
4HCO
3及びMeCNを有する水(20.0%MeCN、10分で30.0%まで、1分で95.0%まで、1分で95.0%を保持、2分で20.0%に下げる);検出器、UV254/220nm。これにより、51.1mg(収率=20%)の4−フルオロ−7−メチル−N−[3−(1,3,4−オキサジアゾール−2−イル)フェニル]−1H−インドール−2−カルボキサミドをオフホワイト色の固体として得た。LCMS(方法E、ESI):RT=0.924分、m/z=337.1[M+H]
+。
1H−NMR(300MHz,DMSO−d
6):δ  11.98(s,1H);10.55(s,1H);9.38(s,1H);8.59(s,1H);8.14−8.11(d,J=12.0Hz,1H);7.78−7.76(m,1H);7.01−6.97(m,1H);6.81−6.75(m,1H);2.51(s,3H)ppm.
【0489】
実施例6
N−((5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)−4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物番号161)の合成
ステップ1.(5−ブロモ−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メタンアミンの合成
【化96】
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  窒素の不活性雰囲気でパージして維持している100mLの3つ口丸底フラスコ中に5−ブロモ−3−メチルピリジン−2−カルボニトリル(1g、5.10mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(10mL)溶液を入れ、ブロモ(シクロプロピル)マグネシウム(1mol/L)(5.1mL、5.10mmol、1.00当量)を0℃において滴下で加えた。このように得られた溶液をこの温度において30分間撹拌し、メタノール(10ml)を加え、NaBH
4(0.58g、15.30mmol、3.00当量)を0℃においてバッチ式に加えた。このように得られた溶液を25℃において12時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。反応溶液を10mlの氷/水によってクエンチした。このように得られた溶液を3×30mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣をジクロロメタン/メタノール(10/1)を有するシリカゲルカラム上に加えた。これにより、600mg(収率=60%)の(5−ブロモ−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メタンアミンをオレンジ色の油として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=1.109分、m/z=241.0[M+H]
+。
【0490】
ステップ2.tert−ブチルN−[(5−ブロモ−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メチル]カルバメートの合成
【化97】
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  250mLの丸底フラスコ中に(5−ブロモ−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メタンアミン(5g、20.74mmol、1.00当量)、ジクロロメタン(150mL)中のTEA(10.37g、103.7mmol、5.00当量)を入れ、ジ−tert−ブチルジカーボネート(8.8g、40.32mmol、2.00当量)をジクロロメタン10mL中で0℃において滴下で加えた。このように得られた溶液を25℃において12時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた混合物を3×100mLの水で洗浄した。混合物を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1:3)を有するシリカゲルカラム上に加えた。これにより、6.00g(収率=85%)のtert−ブチルN−[(5−ブロモ−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メチル]カルバメートを黄色の固体として得た。LCMS(方法C、ESI):RT=1.356分、m/z=341.0[M+H]
+。
【0491】
ステップ3.6−([[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ](シクロプロピル)メチル)−5−メチルピリジン−3−カルボキシレートの合成
【化98】
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  窒素の不活性雰囲気でパージして維持している100mLの丸底フラスコ中にメタノール30mL中のtert−ブチルN−[(5−ブロモ−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メチル]カルバメート(5.0g、14.65mmol、1.00当量)、Pd(dppf)Cl
2(1.8g、2.46mmol、0.17当量)、TEA(5.0g、49.41mmol、3.37当量)を入れた。一酸化炭素を上記の混合物に導入した。このように得られた溶液を油浴において80℃において16時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1:2)を有するシリカゲルカラム上に加えた。これにより、4.3g(収率=80%)のメチル6−([[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ](シクロプロピル)メチル)−5−メチルピリジン−3−カルボキシレートを黄色の油として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=1.263分、m/z=321.0[M+H]
+。
1H  NMR(300MHz,メタノール−d
4)δ  8.95(s,1H),8.15(s,1H),3.95(s,3H),3.36−3.30(m,1H),2.50(s,3H),2.46−2.38(m,1H),1.52(s,9H),0.53−0.48(m,4H)
【0492】
ステップ4.tert−ブチルN−[(5−カルバモイル−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メチル]カルバメートの合成
【化99】
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  100mLの丸底フラスコ中にメチル6−([[(tert−ブトキシ)カルボニル]アミノ](シクロプロピル)メチル)−5−メチルピリジン−3−カルボキシレート(600mg、1.87mmol、1.00当量)、NH3/MeOH(10mL)を入れた。このように得られた溶液を油浴において80℃において16時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、450mg(収率=79%)のtert−ブチルN−[(5−カルバモイル−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メチル]カルバメートを黄色の油として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=0.978分、m/z=306.0[M+H]
+。
【0493】
ステップ5.tert−ブチルN−[[5−(アミノメチル)−3−メチルピリジン−2−イル](シクロプロピル)メチル]カルバメートの合成
【化100】
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  窒素の不活性雰囲気でパージして維持している100mLの丸底フラスコ中にtert−ブチルN−[(5−カルバモイル−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メチル]カルバメート(400mg、1.31mmol、1.00当量)を入れ、テトラヒドロフラン(2mL)、NaBH
4(250mg、6.61mmol、5.05当量)を0℃においてバッチ式に加え、このように得られた溶液を1時間撹拌し、BF
3−Et
2O(1.5mL)を0℃において滴下で加えた。このように得られた溶液を25℃において3時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。反応溶液を5mlのメタノールによってクエンチし、このように得られた混合物を濃縮し、残渣を20mlのジクロロメタンによって溶解させ、溶液を水(3×10ml)で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。これにより、300mg(収率=79%)のtert−ブチルN−[[5−(アミノメチル)−3−メチルピリジン−2−イル](シクロプロピル)メチル]カルバメートを黄色の油として得て、次のステップのために直接使用した。LCMS(方法A、ESI):RT=0.837分、m/z=292.0[M+H]
+。
【0494】
ステップ6.tert−ブチルN−[シクロプロピル[5−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−3−メチルピリジン−2−イル]メチル]カルバメートの合成
【化101】
[この文献は図面を表示できません]
  100mLの丸底フラスコ中にtert−ブチルN−[[5−(アミノメチル)−3−メチルピリジン−2−イル](シクロプロピル)メチル]カルバメート(300mg、1.03mmol、1.00当量)、HCHO(水中の40%)(2mL)、NH3/MeOH(7mol/L)(3mL)、オキスアルデヒド(2mL)を入れた。このように得られた溶液を油浴において60℃において4時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターし、このように得られた溶液を真空下で濃縮した。残渣をジクロロメタン/メタノール(10:1)を有するシリカゲルカラム上に加えた。これにより、300mg(収率=85%)のtert−ブチルN−[シクロプロピル[5−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−3−メチルピリジン−2−イル]メチル]カルバメートを黄色の油として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=1.291分、m/z=343.0[M+H]
+。
【0495】
ステップ7.(5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メタンアミン塩酸塩の合成
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
  25mLの丸底フラスコ中にtert−ブチル(5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メチルカルバメート(300.00mg、0.87mmol、1.00当量)、HCl(g)/ジオキサン(2mol/L)(4.00mL)を入れ、このように得られた溶液を25℃において30分間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、260.00mg(粗製物)の(5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メタンアミン塩酸塩をオフホワイト色の固体として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=0.861分、m/z=243.0[M+H]
+。
【0496】
ステップ8.N−((5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)−4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
  100mLの丸底フラスコ中にシクロプロピル[5−(1H−イミダゾール−1−イルメチル)−3−メチルピリジン−2−イル]メタンアミン(260mg、0.95mmol、1.00当量)を入れ、TEA(375mg、3.71mmol、2.99当量)、N,N−ジメチルホルムアミド(2mL)、4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(263mg、1.36mmol、1.10当量)、HATU(565mg、1.49mmol、1.20当量)をバッチ式に加えた。このように得られた溶液を25℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターし、反応溶液を5mlの水によってクエンチし、固体を濾過によって集めた。粗生成物を、下記の条件を伴って分取HPLCによって精製した。カラム、X−bridge  Shield  RP18、5μm、19
*150mm;移動相、10mmolのNH
4HCO
3及びCH
3CNを有する水(10.0%CH
3CN、2分で28.0%まで、10分で46.0%まで、1分で100.0%まで、1分で10.0%まで下げる);検出器、UV254/220nm。これにより、11.5mg(収率=2%)のN−((5−((1H−イミダゾール−1−イル)メチル)−3−メチルピリジン−2−イル)(シクロプロピル)メチル)−4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドを白色の固体として得た。LCMS(方法B、ESI):RT=1.27分、m/z=418.0[M+H]
+。
1H  NMR(400MHz,メタノール−d
4)δ  8.37(s,1H),7.81(s,1H),7.52(s,1H),7.22(s,1H),7.17(s,1H),7.04(s,1H),7.01−6.92(m,1H),6.66(t,J=10.3Hz,1H),5.27(s,2H),4.93(d,J=8.9Hz,1H),2.50(s,6H),1.51−1.45(m,1H),0.72−0.62(m,1H),0.60−0.47(m,1H),0.47(t,J=5.3Hz,2H)ppm.
【0497】
実施例7
N−(1−((1r,4r)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)−1H−インダゾール−4−イル)−4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物番号213)の合成
ステップ1.tert−ブチルN−[(1r,4r)−4−(4−ニトロ−1H−インダゾール−1−イル)シクロヘキシル]カルバメートの合成
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
  窒素の不活性雰囲気でパージして維持している25mLの2つ口丸底フラスコ中に4−ニトロ−1H−インダゾール(500mg、3.06mmol、1.00当量)のテトラヒドロフラン(12mL)溶液、tert−ブチルN−[(1s,4s)−4−ヒドロキシシクロヘキシル]カルバメート(700mg、3.25mmol、1.20当量)、PPh3(700mg、2.67mmol、1.20当量)を入れた。この後、10分で0℃において撹拌しながらDIAD(700mg、3.46mmol、1.20当量)を滴下で加えた。このように得られた溶液を25℃において12時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1:6)を有するシリカゲルカラム上に加えた。これにより、260mg(収率=24%)のtert−ブチルN−[(1r,4r)−4−(4−ニトロ−1H−インダゾール−1−イル)シクロヘキシル]カルバメートを淡黄色の固体として得た。LCMS(方法A、ESI):m/z=361.2[M+H]
+。
1H  NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ  8.91(s,1H),8.21−8.19(dd,J=8.1,4.8Hz,2H),7.51−7.47(t,J=8.1Hz,1H),6.88−6.86(d,J=7.7Hz,1H),4.68−4.62(m,1H),3.46−3.34(m,1H),2.12−2.07(m,4H),2.03−1.96(m,2H),1.52−1.44(m,2H),1.40(s,9H)ppm.
【0498】
ステップ2.tert−ブチルN−[(1r,4r)−4−(4−アミノ−1H−インダゾール−1−イル)シクロヘキシル]カルバメートの合成
【化105】
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  40mLのバイアル中にtert−ブチルN−[(1r,4r)−4−(4−ニトロ−1H−インダゾール−1−イル)シクロヘキシル]カルバメート(100mg、0.28mmol、1.00当量)のエタノール(20mL)溶液、水(3mL)中のFe粉末(100mg、5.00当量)、NH
4Cl(100mg、1.87mmol、5.00当量)を入れた。このように得られた溶液を80℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。固体を濾過によって除去した。濾液を真空下で濃縮した。残渣をジクロロメタン/メタノール(10/1)を有するシリカゲルカラム上に加えた。これにより、80mg(収率=87%)のtert−ブチルN−[(1r,4r)−4−(4−アミノ−1H−インダゾール−1−イル)シクロヘキシル]カルバメートを淡黄色の固体として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=0.753分、m/z=331.2[M+H]
+。
1H  NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ  8.05(s,1H),7.01−6.97(dd,J=8.3,7.4Hz,1H),6.85−6.83(d,J=7.8Hz,1H),6.73−6.71(d,J=8.3Hz,1H),6.14−6.12(d,J=7.4Hz,1H),5.71(s,2H),4.36−4.33(m,1H),3.38−3.35(m,1H),1.99−1.89(m,6H),1.48−1.41(m,2H),1.40(s,9H)ppm.
【0499】
ステップ3.tert−ブチルN−[(1r,4r)−4−[4−(4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−アミド−1H−インダゾール−1−イル]シクロヘキシル]カルバメートの合成
【化106】
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  40mLの丸底フラスコ中にtert−ブチルN−[(1r,4r)−4−(4−アミノ−1H−インダゾール−1−イル)シクロヘキシル]カルバメート(200mg、0.61mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液を入れ、4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(160mg、0.83mmol、1.20当量)、TEA(260mg、2.57mmol、3.00当量)、HATU(423mg、1.11mmol、1.30当量)をバッチ式に加えた。このように得られた溶液を25℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた混合物を30mLの水によってクエンチした。このように得られた溶液を3×10mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。濾液を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を有するシリカゲルカラム上に加えた。これにより、190mg(収率=62%)のtert−ブチルN−[(1r,4r)−4−[4−(4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−アミド)−1H−インダゾール−1−イル]シクロヘキシル]カルバメートを淡黄色の油として得た。LCMS(方法D、ESI):RT=1.253分、m/z=506.2[M+H]
+。
1H  NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ  11.95(s,1H),10.39(s,1H),8.26(s,1H),7.60−7.59(d,J=2.1Hz,1H),7.56−7.50(dd,J=18.3,7.9Hz,2H),7.40−7.36(dd,J=8.4,7.5Hz,1H),7.01−6.97(dd,J=7.8,5.2,1.0Hz,1H),6.89−6.87(d,J=7.7Hz,1H),6.80−6.75(dd,J=10.4,7.8Hz,1H),4.60−4.57(m,1H),3.17(s,1H),2.52(s,3H),2.05−1.93(m,6H),1.56−1.46(m,5.9Hz,2H),1.41(s,9H)ppm.
【0500】
ステップ4.4−フルオロ−7−メチル−N−[1−[(1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル]−1H−インダゾール−4−イル]−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
【化107】
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  8mLのバイアル中にtert−ブチルN−[(1r,4r)−4−[4−(4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−アミド)−1H−インダゾール−1−イル]シクロヘキシル]カルバメート(200mg、0.40mmol、1.00当量)、塩化水素/1,4−ジオキサン(2mol/L)(10mL)を入れた。このように得られた溶液を25℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、150mg(収率=94%)の4−フルオロ−7−メチル−N−[1−[(1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル]−1H−インダゾール−4−イル]−1H−インドール−2−カルボキサミドを淡黄色の油として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=1.423分、m/z=406.2[M+H]
+。
1H  NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ  12.22(s,1H),10.64(s,1H),8.33(s,1H),7.59−7.53(m,3H),7.41−7.36(dd,J=8.3,7.6Hz,1H),7.00−6.97(dd,J=7.7,5.2Hz,1H),6.79−6.75(dd,J=10.4,7.8Hz,1H),4.67−4.58(d,J=8.0Hz,1H),3.63−3.60(m,1H),2.54(s,3H),2.17−2.10(m,6H),2.08−1.99(m.2H),1.72−1.59(m,2H)ppm.
【0501】
ステップ5.N−(1−((1r,4r)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル)−1H−インダゾール−4−イル)−4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
【化108】
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  40mLの丸底フラスコ中に4−フルオロ−7−メチル−N−[1−[(1r,4r)−4−アミノシクロヘキシル]−1H−インダゾール−4−イル]−1H−インドール−2−カルボキサミド(350mg、0.86mmol、1.00当量)のメタノール(10mL)溶液を入れた。これに続いて、CH
2O(水中の40%)(3mL)を加えた。これにNaBH
3CN(160mg、2.5mmol、3.00当量)をバッチ式に加えた。このように得られた溶液を25℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた混合物を30mLの水でクエンチした。このように得られた溶液を3×10mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。粗生成物(180mg)を、下記の条件を伴って分取HPLCによって精製した。カラム、XSelect  CSH分取C18OBDカラム、5μm、19
*150mm;移動相、水(0.05%TFA)及びACN(22.0%ACN、7分で45.0%まで);検出器、UV220/254nm。これにより、36.2mg(収率=9.6%)の4−フルオロ−7−メチル−N−[1−[(1r,4r)−4−(ジメチルアミノ)シクロヘキシル]−1H−インダゾール−4−イル]−1H−インドール−2−カルボキサミドトリフルオロ酢酸塩を白色の固体として得た。LCMS(方法D、ESI):RT=1.510分、m/z=434.2[M+H]
+。
1H  NMR(300MHz,メタノール−d
4)δ  8.22(s,1H),7.47−7.43(m,4H),7.02−6.97(m,1H),6.74−6.64(m,1H),4.72−4.62(m,1H),3.43−3.41(m,1H),2.93(s,6H),2.53(s,3H),2.32−2.15(m,6H),1.98−1.80(m,2H)ppm.
【0502】
実施例8
4−フルオロ−N−(7−フルオロイソキノリン−5−イル)−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物番号82)の合成
【化109】
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  窒素の不活性雰囲気でパージして維持している40mLのバイアル中に4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(100mg、0.52mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)溶液、7−フルオロイソキノリン−5−アミン(100mg、0.62mmol、1.20当量)、CuI(110mg、0.58mmol、1.00当量)、Cs
2CO
3(537mg、1.65mmol、3.00当量)、(1S,2S)−1−N,2−N−ジメチルシクロヘキサン−1,2−ジアミン(100mg、0.70mmol、1.40当量)を入れた。このように得られた溶液を80℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた溶液を20mlの水/氷によってクエンチした。このように得られた溶液を3×10mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。このように得られた混合物を3×10mLのH
2Oで洗浄した。粗生成物(300mg)を、下記の条件を伴って分取HPLCによって精製した。カラム、XBridge分取OBD  C18カラム、30
*150mm、5μm;移動相、水(10mmol/LのNH
4HCO
3)及びACN(39%ACN、7分で61%まで);検出器、UV254/220nm。これにより、31.8mg(収率=18%)の4−フルオロ−N−(7−フルオロイソキノリン−5−イル)−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドを白色の固体として得た。LCMS(方法B、ESI):m/z=337.9[M+H]
+。
1H  NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ  12.03(s,1H),10.69(s,1H),9.37(s,1H),8.58(d,J=6.0Hz,1H),8.03(t,J=4.5Hz,6.0Hz,2H),7.91(d,J=9.0Hz,1H),7.68(s,1H),7.01(t,J=6.9Hz,5.7Hz,1H),6.85−6.75(m,1H),3.30(s,3H)ppm.
【0503】
実施例9
4−フルオロ−7−メチル−N−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−(3−メチルピリジン−2−イル)エチル)−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物番号85)の合成
ステップ1.1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒドの合成
【化110】
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  8mLのバイアル中に1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(50mg、0.52mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)溶液、CH
3I(96mg、0.68mmol、1.30当量)、Cs
2CO
3(510mg、1.57mmol、3.00当量)を入れた。このように得られた溶液を60℃において1時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。反応物を10mlの水によってクエンチした。このように得られた溶液を3×12mLの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせた。有機相を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1:4)を有するシリカゲルカラム上に加えた。これにより、40mg(収率=80%)の1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒドを白色の固体として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=0.699分、m/z=111.1[M+H]
+。
【0504】
ステップ2.E)−エチル3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(3−メチルピリジン−2−イル)アクリレートの合成
【化111】
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  窒素の不活性雰囲気でパージして維持している40mLのバイアル中に1−メチル−1H−ピラゾール−4−カルバルデヒド(465mg、4.22mmol、1.50当量)のエタノール(20mL)溶液、エチル2−(3−メチルピリジン−2−イル)アセテート(500mg、2.79mmol、1.00当量)、酢酸(840mg、13.99mmol、5.00当量)、ピペリジン(1.2g、14.09mmol、5.00当量)を入れた。このように得られた溶液を80℃において48時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた溶液を真空下で濃縮し、残渣を20mlのジクロロメタンによって溶解し、このように得られた混合物を3×15mlの水で洗浄し、有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣ジクロロメタン/メタノール(10:1)を有するシリカゲルカラム上に加えた。これにより、620.00mg(収率=75%)の(E)−エチル3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(3−メチルピリジン−2−イル)アクリレートを白色の固体として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=0.842分、m/z=272.1[M+H]
+。
1H  NMR(300MHz,DMSO−d
6)δ  8.48(t,J=3.0Hz,1H),7.75(s,2H),7.37(t,J=6.0Hz,1H),7.30(s,1H),6.44(s,1H),4.14(q,J=6.0Hz,15Hz,2H),3.72(s,3H),2.06(s,3H),1.17(t,J=6.0Hz,3H)ppm.
【0505】
ステップ3.E)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(3−メチルピリジン−2−イル)アクリル酸の合成
【化112】
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  40mLのバイアル中にエチル(2E)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(3−メチルピリジン−2−イル)プロパ−2−エノエート(620mg、2.29mmol、1.00当量)の塩化水素(6mol/L)(20mL)溶液を入れた。このように得られた溶液を80℃において15時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた溶液を真空下で濃縮した、これにより、500.00mg(収率=80%)の(E)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(3−メチルピリジン−2−イル)アクリル酸を白色の固体として得て、これを次のステップのためにそれ以上精製することなく使用した。LCMS(方法A、ESI):RT=0.745分、m/z=244.0[M+H]
+。
【0506】
ステップ4.(E)−2−(1−イソシアナト−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ビニル)−3−メチルピリジンの合成
【化113】
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  窒素の不活性雰囲気でパージして維持している40mLのバイアル中に(2E)−3−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−2−(3−メチルピリジン−2−イル)プロパ−2−エン酸(500mg、2.06mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)溶液、DPPA(850mg、3.09mmol、1.50当量)、TEA(1.05g、10.38mmol、5.00当量)を入れた。このように得られた溶液を80℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた溶液を30mlの水によってクエンチし、このように得られた混合物を3×35mlのジクロロメタンで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣をジクロロメタン/メタノール(20:1)を有するシリカゲルカラム上に加えた。これにより、170.00mg(収率=34%)の(E)−2−(1−イソシアナト−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)ビニル)−3−メチルピリジンを固体として得た。LCMS(ESI):RT=0.736分、m/z=241.0[M+H]
+。
【0507】
ステップ5.(E)−ベンジル2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−(3−メチルピリジン−2−イル)ビニルカルバメートの合成
【化114】
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  20mLのバイアル中に2−[(E)−1−イソシアナト−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)エテニル]−3−メチルピリジン(170mg、0.71mmol、1.00当量)のベンジルアルコール(2mL)溶液を入れた。このように得られた溶液を100℃において15時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた溶液を30mlの水によってクエンチし、このように得られた混合物を3×20mlのジクロロメタンで抽出し、有機相を無水硫酸ナトリウム上で乾燥させ、濃縮した。残渣をジクロロメタン/メタノール(15:1)を有するシリカゲルカラム上に加えた。これにより、80.00mg(収率=46%)の(E)−ベンジル2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−(3−メチルピリジン−2−イル)ビニルカルバメートを白色の固体として得た。LCMS(方法、ESI):RT=0.859分、m/z=349.0[M+H]
+。
【0508】
ステップ6.2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−(3−メチルピリジン−2−イル)エタンアミンの合成
【化115】
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  50mLの丸底フラスコ中にベンジルN−[(E)−2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−(3−メチルピリジン−2−イル)エテニル]カルバメート(80mg、0.23mmol、1.00当量)のMeOH(5mL)溶液、PtO
2(20mg)を入れた。上記の混合物に水素を導入した。このように得られた溶液を25℃において20分間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。固体を濾過によって除去した、このように得られた混合物を真空下で濃縮し、70mg(収率=85%)の2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−(3−メチルピリジン−2−イル)エタンアミンを得た。LCMS(方法A、ESI):RT=0.326分、m/z=216.0[M+H]
+。
【0509】
ステップ7.4−フルオロ−7−メチル−N−(2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−(3−メチルピリジン−2−イル)エチル)−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
【化116】
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  100mLの丸底フラスコ中に2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−(3−メチルピリジン−2−イル)エタン−1−アミン(80mg、0.37mmol、1.00当量)のN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)溶液を入れ、4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(80mg、0.41mmol、1.10当量)、TEA(113mg、1.12mmol、3.00当量)、HATU(183mg、0.48mmol、1.30当量)をバッチ式に加えた。このように得られた溶液を25℃において1時間撹拌した。粗生成物(100mg)を、下記の条件を伴って分取HPLCによって精製した。カラム、XSelect  CSH分取C18OBDカラム、5μm、19
*150mm;移動相、水(0.05%TFA)及びACN(16.0%ACN、7分で42.0%まで);検出器、UV220/254nm。これにより、37.5mg(収率=20%)の4−フルオロ−7−メチル−N−[2−(1−メチル−1H−ピラゾール−4−イル)−1−(3−メチルピリジン−2−イル)エチル]−1H−インドール−2−カルボキサミドをトリフルオロ酢酸塩として白色の固体として得た。LCMS(方法A、ESI):m/z=391.9[M+H]
+。
1H  NMR(400MHz,メタノール−d
4)δ  8.56(s,1H),8.16(s,1H),7.68(s,1H),7.41(d,J=2.7Hz,1H),7.32(d,J=1.1Hz,1H),7.20(d,J=4.7Hz,1H),6.99−6.96(m,1H),6.73−6.63(m,1H),5.56(t,J=7.6Hz,1H),4.86(s,3H),3.36(s,1H),3.27−3.17(m,1H),2.53−2.45(m,6H)ppm.
【0510】
実施例10
4−フルオロ−N−(3−フルオロ−5−(3−(N−メチルアセトアミド)ピロリジン−1−イル)フェニル)−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミド(化合物番号1)の合成
ステップ1.tert−ブチルN−[1−(3−フルオロ−5−ニトロフェニル)ピロリジン−3−イル]−N−メチルカルバメートの合成
【化117】
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  250mLの丸底フラスコ中に1,3−ジフルオロ−5−ニトロベンゼン(2g、12.57mmol、1.00当量)、Cs
2CO
3(13g、39.90mmol、3.17当量)、DMSO(30mL)、tert−ブチルN−メチル−N−(ピロリジン−3−イル)カルバメート(2.6g、12.98mmol、1.03当量)を入れた。このように得られた溶液を100℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を有するシリカゲルカラム上に加えた。集めた画分を合わせ、真空下で濃縮した。これにより、680mg(収率=16%)のtert−ブチルN−[1−(3−フルオロ−5−ニトロフェニル)ピロリジン−3−イル]−N−メチルカルバメートを淡黄色の固体として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=2.876分、m/z=340.00[M+H]
+。
【0511】
ステップ2.1−(3−フルオロ−5−ニトロフェニル)−N−メチルピロリジン−3−アミンの合成
【化118】
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  40mLのバイアル中にジクロロメタン(7mL)中のtert−ブチルN−[1−(3−フルオロ−5−ニトロフェニル)ピロリジン−3−イル]−N−メチルカルバメート(650mg、1.92mmol、1.00当量)、トリフルオロ酢酸(3mL)を入れた。このように得られた溶液を25℃において1時間撹拌し、反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、350mg(収率=76%)の1−(3−フルオロ−5−ニトロフェニル)−N−メチルピロリジン−3−アミンを淡黄色の固体として得た。LCMS(方法A、ES):RT=0.900分、m/z=240.00[M+H]
+。
【0512】
ステップ3.N−[1−(3−フルオロ−5−ニトロフェニル)ピロリジン−3−イル]−N−メチルアセトアミドの合成
【化119】
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  40mLのバイアル中に1−(3−フルオロ−5−ニトロフェニル)−N−メチルピロリジン−3−アミン(1g、4.18mmol、1.00当量)を入れ、ジクロロメタン(10mL)中のTEA(2g、19.76mmol、4.73当量)及びアセチルアセテート(750mg、7.35mmol、1.76当量)を0℃において滴下で加えた。このように得られた溶液を25℃において2時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を有するシリカゲルカラム上に加えた。集めた画分を合わせ、真空下で濃縮した。これにより、900mg(収率=77%)のN−[1−(3−フルオロ−5−ニトロフェニル)ピロリジン−3−イル]−N−メチルアセトアミドを淡黄色の固体として得た。LCMS(方法A、ES):RT=1.188分、m/z=282.00[M+H]
+。
【0513】
ステップ4.N−[1−(3−アミノ−5−フルオロフェニル)ピロリジン−3−イル]−N−メチルアセトアミドの合成
【化120】
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  100mLの丸底フラスコ中にN−[1−(3−フルオロ−5−ニトロフェニル)ピロリジン−3−イル]−N−メチルアセトアミド(300mg、1.07mmol、1.00当量)、メタノール(10mL)中のラネーニッケル(100mg)を入れた。上記の混合物に水素を導入した。このように得られた溶液を25℃において1時間撹拌した。反応進行をLCMSによってモニターした。固体を濾別した。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。これにより、220mg(収率=82%)のN−[1−(3−アミノ−5−フルオロフェニル)ピロリジン−3−イル]−N−メチルアセトアミドをオフホワイト色の固体として得た。LCMS(方法A、ESI):RT=0.834分、m/z=252.00[M+H]
+。
【0514】
ステップ5.4−フルオロ−N−(3−フルオロ−5−(3−(N−メチルアセトアミド)ピロリジン−1−イル)フェニル)−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドの合成
【化121】
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  40mLのバイアル中にN−[1−(3−アミノ−5−フルオロフェニル)ピロリジン−3−イル]−N−メチルアセトアミド(330mg、1.31mmol、1.00当量)を入れ、N,N−ジメチルホルムアミド(10mL)中のTEA(700mg、6.92mmol、5.27当量)、4−フルオロ−7−メチル−1H−インドール−2−カルボン酸(250mg、1.29mmol、0.99当量)及びHATU(649mg、1.71mmol、1.30当量)をバッチ式に加えた。このように得られた溶液を25℃において2時間撹拌した。このように得られた混合物を真空下で濃縮した。反応進行をLCMSによってモニターし、反応溶液を20mlの水によってクエンチした。このように得られた溶液を3×20mlの酢酸エチルで抽出し、有機層を合わせ、真空下で濃縮した。残渣を酢酸エチル/石油エーテル(1:1)を有するシリカゲルカラム上に加えた。粗生成物(200mg)を、下記の条件を伴って分取HPLCによって精製した。カラム、XBridge  Shield  RP18OBDカラム、5μm、19
*150mm;移動相、水(10mmol/LのNH
4HCO
3)及びACN(40.0%ACN、7分で68.0%まで);検出器、UV220/254nm。これにより、47.4mg(収率=8%)の4−フルオロ−N−(3−フルオロ−5−(3−(N−メチルアセトアミド)ピロリジン−1−イル)フェニル)−7−メチル−1H−インドール−2−カルボキサミドを淡黄色の固体として得た。LCMS(方法B、ES):RT=3.206分、m/z=427[M+H]
+。
1H  NMR(400MHz,DMSO−d
6)δ11.92(s,1H),10.19(s,1H),7.51(s,1H),7.19−7.08(m,1H),7.03−6.93(m,1H),6.87(d,J=2.1Hz,1H),6.86−6.73(m,1H),6.17−6.13(m,1H),5.23−4.63(m,1H),3.54−3.33(m,2H),3.26−3.16(m,2H),2.90(s,2H),2.76(s,1H),2.61−2.51(s,3H),2.24−2.00(m,5H)ppm.
【0515】
実施例11
SETD2阻害剤のインセルウェスタン(ICW)アッセイ(A549アッセイ)
  本開示の代表的な化合物を下記のプロトコルによってA549アッセイにおいて試験した。A549アッセイ結果を表1Bにおいて提供する。
【0516】
プロトコル:
1.試薬及び消耗品:
【0517】
【表135】
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【0518】
2.ツール及び装置:
【0519】
【表136】
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【0520】
3.スクリーニング方法
  化合物を有するプレートを調製する。A549細胞を化合物を有するプレートに播種する(4,000個の細胞/ウェル、50μl/ウェル)。プレートを室温において非振動表面上に20分間置き、その後、インキュベーター中に入れる。プレートをCO
2を有するインキュベーター中で37℃において3日間インキュベートする。プレートをインキュベーターから取り出し、室温とする。培地をプレートから除去し、50μLの氷冷の100%メタノールを加える。室温において30分インキュベートする。メタノールを吸引によって除去する。PBSTで3回洗浄する。50μLのブロッキング緩衝液+0.1%Tween20を加える。1時間インキュベートする。ブロッキング緩衝液を除去し、PBSTで3回洗浄する。20μLのH3K36me3(1:1000希釈)を加える。(Cell  Signaling  Technologies  mAb#4909)。4℃において一晩インキュベートする。プレートをPBS−Tで5回洗浄する。20μLのDRAQ5(1:1000)及びIRDye800CWヤギ抗ウサギIgG(1:500)を加える。暗中1時間インキュベートする。プレートをPBS−Tで5回洗浄する。プレートを水で3回洗浄する。ペーパータオル上で吸い取ることによって乾燥させ、次いでプレートをペーパータオルの薄層上で逆さまに1000rpmにおいて1分間遠心し、過剰な試薬を除去する。直接の光を伴わずにプレートを約10分間カバーせずに静置し、その後、読み取る。Licor機器上で読み取る。
【0521】
4.Licor機器の設定:
  事前設定:プレート;分解能:84μm;質:低い;フォーカスオフセット:4.0;700チャンネル強度:2;及び800チャンネル強度:3。
【0522】
実施例12
SETD2(1434−1711)アッセイ
  本開示の代表的な化合物を、下記のプロトコルを使用してSETD2(1434−1711)アッセイにおいて試験した。SETD2(1434−1711)アッセイ結果を表1Bにおいて提示する。
【0523】
1.試薬
【0524】
【表137】
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【0525】
2.ツール/装置のリスト
【0526】
【表138】
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【0527】
3.試薬配合物
【0528】
【表139】
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【0529】
4.手順の説明
【0530】
【表140】
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【0531】
実施例13
14日のKMS−34長期増殖(LTP)アッセイ
  本開示の代表的な化合物を、下記のプロトコルを使用して14日のKMS−34LTPアッセイにおいて試験した。14日のKMS−34LTPアッセイについてのアッセイ結果を表5及び
図2において提供する。
図3は、化合物番号7、11、15、22、31、32、34、64、65、66、76、115、134、151、194及び221のKMS−34LTP活性とA549H3K36me3活性とを比較する(実施例11を参照されたい)。
【0532】
1.試薬、消耗品及び装置:
【0533】
【表141】
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【0534】
2.スクリーニング方法
0日目:
  フラットボトム96ウェルプレートにおいて、1.25×10
5個の細胞/mlの密度でウェル毎に100μlの細胞を加える(注:内側ウェルのみ。内側ウェルの蒸発を回避するために全ての外側ウェルにPBSを入れる。)50μlの化合物を各ウェルに加える。各ウェル中の最終容量は150μlである。プレートを96時間インキュベートする。1日目、2日目、3日目:待機
【0535】
4日目:
  細胞をピペットで上下させ、各ウェル中で混合する。V底プレート中の20μlの細胞懸濁液を吸引し、ポリ−D−リシンでコーティングした96ウェルプレートに加える。30μlのHBSS及び2μmのカルセイン−AMを含有する50μlのHBSSを加える。最終濃度は1μmである。細胞をRTにおいて10分間静置し、それに続き急速なスピンを行い、細胞をウェルの底に沈殿させる。プレートをインキュベーターにおいてさらに40分間インキュベートする(カルセインAMを充填し、細胞が付着するようにより多くの時間を与える)。プレートを取り出し、Acumenによって読み取る。希釈係数を考慮して細胞数を計算する。総生細胞数を計算することにより、マスタープレートを分割する。細胞をピペットで上下させ、各ウェル中で混合する。1.1
*の計算した細胞懸濁液を各ウェルから吸引し、V底プレートに加える。プレートを1100rpmにおいて5分間スピンする。スピンに続いて、細胞ペレットを撹乱しないように注意しながら培地を除去する。ペレットを110μlの新鮮な培地に再懸濁する。細胞をピペットで上下させ、各ウェル中で混合する。100μlの細胞懸濁液を各ウェルから吸引し、新たな96ウェルフラットボトムプレートに加える。50μlの化合物溶液を加える。プレートを72時間インキュベートする。
【0536】
7日目:
  細胞をピペットで上下させ、各ウェル中で混合する。V底プレート中の20μlの細胞懸濁液を吸引し、ポリ−D−リシンでコーティングした96ウェルプレートに加える。30μlのHBSS及び2μmのカルセイン−AMを含有する50μlのHBSSを加える。最終濃度は1μmである。細胞をRTにおいて10分間静置し、それに続き急速なスピンを行い、細胞をウェルの底に沈殿させる。プレートをインキュベーターにおいてさらに40分間インキュベートする(カルセインAMを充填し、細胞が付着するようにより多くの時間を与える)。プレートを取り出し、Acumenによって読み取る。希釈係数を考慮して細胞数を計算する。総生細胞数を計算することにより、マスタープレートを分割する。細胞をピペットで上下させ、各ウェル中で混合する。1.1
*の計算した細胞懸濁液を各ウェルから吸引し、V底プレートに加える。プレートを1100rpmにおいて5分間スピンする。スピンに続いて、細胞ペレットを撹乱しないように注意しながら培地を除去する。ペレットを110uLの新鮮な培地に再懸濁する。細胞をピペットで上下させ、各ウェル中で混合する。100μlの細胞懸濁液を各ウェルから吸引し、新たな96ウェルフラットボトムプレートに加える。50μlの化合物溶液を加える。プレートを96時間インキュベートする。
【0537】
11日目:
  細胞をピペットで上下させ、各ウェル中で混合する。V底プレート中の20μlの細胞懸濁液を吸引し、ポリ−D−リシンでコーティングした96ウェルプレートに加える。30μlのHBSS及び2μmのカルセイン−AMを含有する50μlのHBSSを加える。最終濃度は1μmである。細胞をRTにおいて10分間静置し、それに続き急速なスピンを行い、細胞をウェルの底に沈殿させる。プレートをインキュベーターにおいてさらに40分間インキュベートする(カルセインAMを充填し、細胞が付着するようにより多くの時間を与える)。プレートを取り出し、Acumenによって読み取る。希釈係数を考慮して細胞数を計算する。総生細胞数を計算することにより、マスタープレートを分割する。ピペット処理によってもたらされ得るバリエーションを低減させるために細胞をピペットで上下させ、各ウェル中で混合する。全ての細胞懸濁液をB1−2、C1−2、D1−2から吸引し、V底プレートに加える。1.1
*の計算した細胞懸濁液を他のウェルから吸引し、V底プレートに加える。プレートを1100rpmにおいて5分間スピンする。スピンに続いて、細胞ペレットを撹乱しないように注意しながら培地を除去する。B1−2、C1−2、D1−2中のペレットを100uLの新鮮な培地に再懸濁する。細胞をピペットで上下させ、各ウェル中で混合する。他のウェル中のペレットを110μlの新鮮な培地に再懸濁する。細胞をピペットで上下させ、各ウェル中で混合する。100μlの細胞懸濁液を各ウェルから吸引し、新たな96ウェルフラットボトムプレートに加える。
【0538】
  14日目:細胞をピペットで上下させ、各ウェル中で混合する。V底プレート中の20μlの細胞懸濁液を吸引し、ポリ−D−リシンでコーティングした96ウェルプレートに加える。30μlのHBSS及び2μmのカルセイン−AMを含有する50μlのHBSSを加える。最終濃度は、1μmである。細胞をRTにおいて10分間静置し、それに続き急速なスピンを行い、細胞をウェルの底に沈殿させる。プレートをインキュベーターにおいてさらに40分間インキュベートする(カルセインAMを充填し、細胞が付着するようにより多くの時間を与える。プレートを取り出し、Acumenによって読み取る。希釈係数を考慮して細胞数を計算する。
【0539】
  4日目、7日目、11日目及び14日目についての成長を計算するために:
1.4〜7日目、7〜11日目及び11〜14日目について分割係数を計算する。分割係数は、X日目(4日目、7日目又は11日目)の生存細胞/mLを、細胞が分割される密度で割った商である。
2.4〜7日目の細胞の成長について、7日目の生存細胞/mL密度に4日目からの分割係数を掛ける。
3.7〜11日目の細胞の成長について、11日目の生存細胞/mL密度に4日目及び7日目の分割係数を掛ける。
4.11〜14日目の細胞の成長について、14日目の生存細胞/mL密度に4日目、7日目及び11日目の分割係数を掛ける。
5.片対数チャート上に成長をプロットする(Y軸上に対数での生存細胞/mL及びX軸上に日)。
【0540】
化合物の調製:
  化合物を10mMにおいてDMSOに溶解し、−20℃において貯蔵した。化合物をDMSOで3倍段階希釈で希釈した。5mMから0.25μmに。化合物プレートからの1.2μlの化合物を移し、各ウェル中に200μlの培地を有する96ウェルプレートに加える。ピペットで上下させることにより、ウェルを混合した。50μlの化合物含有培地を細胞プレートに移す。
【0541】
【表142】
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【0542】
実施例14
多発性骨髄腫細胞における14日のLTPアッセイ
  実施例13に記載したLTPアッセイにおいていくつかの多発性骨髄腫細胞系において化合物番号15を試験した。結果を表6及び
図1において提示する。
【0543】
【表143】
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【0544】
実施例15
ヒト骨髄腫KMS−11腫瘍担持NOD  SCIDマウスにおける単剤としての化合物番号15の抗腫瘍活性の評価
動物
  種及び系統:NOD  SCIDマウス;週齢:6〜8週間;総数:予備を含めて75匹のマウス、研究は50匹のマウスを使用した;性別:雌性;体重:18〜22g
【0545】
群及び処置
  平均腫瘍体積が約118mm
3に達したとき、群及び処置を開始した。腫瘍体積及び体重に基づいて、平均開始腫瘍サイズ及び体重が各処置群について同じであるようにマウスをそれぞれの群に割り当てた。研究群及び群毎の動物の数を表7において示す。
【0546】
【表144】
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【0547】
細胞培養の方法
  KMS−11腫瘍細胞系を空気中の5%CO
2の雰囲気において37℃においてRPMI−1640+10%FBS中の単層培養物としてインビトロで維持した。腫瘍細胞をコンフルエンス前に通常通り継代培養したが、4〜5代継代を超えない。指数成長期において成長している細胞を回収し、腫瘍播種のために計数した。
【0548】
腫瘍播種の方法
  腫瘍発生のために各マウスの右側腹部上の皮下に0.1mlのRPMI−1640中のKMS−11腫瘍細胞(1×10
7)及びmatrigel混合物(1:1比)を播種した。平均腫瘍サイズが118mm
3に達したときに処置を開始した。次いで、平均腫瘍体積が各処置群及び時点について同じであるようにマウスを群に割り当てた。表7において示す研究デザインによって処置剤を腫瘍担持マウスに投与した。
【0549】
腫瘍測定
  腫瘍サイズの測定はカリパスで週2回行ったが、腫瘍体積(mm3)は、式:TV=a×b×b/2(式中、「a」及び「b」は、それぞれ腫瘍の長い直径及び短い直径である)を使用して推定する。TVは、腫瘍成長阻害及び腫瘍成長遅延の計算のために使用される。腫瘍成長阻害(TGI)について式を使用した値:
a.%ΔT/ΔC=(処置済TV最終−処置済TV最初)/(ビヒクルTV最終−ビヒクルTV最初)
*100
b.%TGI=[1−(処置済TV最終−処置済VT最初)/(ビヒクルTV最終−ビヒクルTV最初)]
*100。
【0550】
  「TV最終」及び「TV最初」は、投薬の最終日及び最初の日における平均腫瘍体積である。
【0551】
  最後の投薬後のG2〜G5の5匹のマウスを外した後、腫瘍の成長を週に2回モニターするために残りのマウスを維持した。
【0552】
終末の判断基準
  連続的に悪化する状態であることが観察されたか、又はそれらの腫瘍サイズが3,000mm3(個々の腫瘍又は群の平均>3,000mm
3)を超える動物を死亡前又は昏睡状態に達する前に安楽死させた。重度の苦痛及び/又は疼痛の明らかな徴候を示す動物を二酸化炭素、それに続く頚椎脱臼によって人道的に屠殺し、死亡を確実にした。
【0553】
試料の収集
  腫瘍試料及び血漿を、示した日に集めた。
【0554】
データ収集及び統計解析
  データ収集:プロトコルによって必要とされる測定及び観察を適当なフォーム上で手作業において又はコンピュータ化されたデータベース上で直接記録した。
【0555】
  統計解析:全ての統計的検定を行い、有意水準を5%又はP<0.05で設定した。研究デザインの通りに全ての測定パラメーターについて群平均、標準偏差を計算した。二元配置RM  ANOVA、それに続いて平均のチューキー事後比較。
【0556】
腫瘍体積
  KMS−11皮下異種移植モデルにおける単剤としての化合物の治療効果を評価した。処置期間中の異なる時点における異なる群における腫瘍サイズを表8及び9並びに
図4において示す。
【0557】
【表145】
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【0558】
【表146】
[この文献は図面を表示できません]
【0559】
腫瘍成長についての阻害率
  各群の腫瘍成長についての阻害率を表10において示す。
【0560】
【表147】
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【0561】
  化合物番号15を、同様の方法及びBID投薬を使用してMM.1S非t(4;14)多発性骨髄腫異種移植モデルにおいても試験した。結果を
図5において提供する。
【0562】
  本発明をこれまで十分に記載してきたが、本発明の範囲又はその任意の実施形態に影響を与えることなく、条件、配合及び他のパラメーターの広範及び均等な範囲内で本発明が実施され得ることを当業者は理解する。
【0563】
  本発明の他の実施形態は、本明細書において開示されている本発明の記載及び実施の考察から当業者に明らかであろう。記載及び実施例は、単に例示的なものと見なされ、本発明の真の範囲及び趣旨は、下記の特許請求の範囲によって示されることが意図される。
【0564】
  本明細書において引用した全ての特許及び文献は、参照により本明細書にその全体が完全に組み込まれる。