(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
本発明は、一連の三環式化合物、及びCRBNタンパク質関連疾患の治療薬の製造におけるこの三環式化合物の応用を開示し、具体的には、式(I)に示される誘導化合物又はその薬学的に許容される塩を開示する。
環Aは、5〜6員ヘテロアリール基、フェニル基、4〜7員ヘテロシクロアルキル基、及び4〜7員ヘテロシクロアルケニル基から選ばれ、好ましくは、環Aは、5〜6員ヘテロアリール基、フェニル基、及び4〜7員ヘテロシクロアルケニル基から選ばれ、より好ましくは、環Aは、フェニル基、1,3−シクロヘキサジエニル基、1,3−ジオキソラニル基、1,3−ジオキソリル基、モルホリニル基、オキサゾリル基、シクロブチル基、オキセパニル基、チアゾリル基、テトラヒドロチアゾリル基、フラニル基、2,3−ジヒドロフラニル基、1,4−オキサゼパニル基、ピリジル基、2,3−ジヒドロピリジル基、ピラゾリル基、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾリル基、オキサゾリル基、4,5−ジヒドロオキサゾリル基、ピロリル基、及び2,3−ジヒドロ−1H−ピロリル基から選ばれ、より好ましくは、環Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、モルホリニル基、オキサゾリル基、シクロブチル基、オキセパニル基、チアゾリル基、テトラヒドロチアゾリル基、フラニル基、テトラヒドロフラニル基、及び1,4−オキサゼパニル基から選ばれ、より好ましくは、環Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、モルホリニル基、オキサゾリル基、シクロブチル基、オキセパニル基、及び1,4−オキサゼパニル基から選ばれる、請求項1又は2に記載の化合物。
環Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、モルホリニル基、オキサゾリル基、シクロブチル基、オキセパニル基、チアゾリル基、テトラヒドロチアゾリル基、フラニル基、1,4−オキサゼパニル基、ピリジル基、及びピロリル基から選ばれ、好ましくは、環Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、フラニル基、ピリジル基、及びピロリル基から選ばれ、より好ましくは、Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、及びフラニル基から選ばれる、請求項1又は2に記載の化合物。
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩及び請求項19に記載の医薬組成物の、CRBNタンパク質関連疾患の治療薬の製造における応用。
治療有効量の請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、及び請求項19に記載の医薬組成物を投与することを含む、CRBNタンパク質関連疾患を治療するための方法。
【発明の概要】
【0007】
本発明は、式(I)に示される化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩を提供する。
【化1】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
nは、0、1、2及び3から選ばれ、
各R
1は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、CN、C
1−6アルキル基、C
3−10シクロアルキル基、C
1−6アルコキシ基、C
1−6アルキルアミノ基、C
2−6アルケニル基、
【化2】
[この文献は図面を表示できません]
−S(=O)
2NH
2、−NHS(=O)
2−C
1−6アルキル基、−N[S(=O)
2−C
1−6アルキル基]
2、−N[C(=O)−C
1−6アルキル基]
2、−NHC(=O)−C
1−6アルキル基、及び−C(=O)NH
2から選ばれ、前記OH、NH
2、C
1−6アルキル基、C
3−10シクロアルキル基、C
1−6アルコキシ基、C
1−6アルキルアミノ基、C
2−6アルケニル基、
【化3】
[この文献は図面を表示できません]
−S(=O)
2NH
2、−NHS(=O)
2−C
1−6アルキル基、−N[S(=O)
2−C
1−6アルキル基]
2、−N[C(=O)−C
1−6アルキル基]
2、−NHC(=O)−C
1−6アルキル基、及び−C(=O)NH
2は、1、2又は3個のR
aによって置換されてもよく、
環Aは、5〜6員ヘテロアリール基、フェニル基、C
4−6シクロアルキル基、4〜7員ヘテロシクロアルキル基、及び4〜7員ヘテロシクロアルケニル基から選ばれ、
環Bは、5〜6員ヘテロアリール基、及びフェニル基から選ばれ、
各R
aは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、C
1−10アルキル基、C
1−10アルコキシ基、C
1−10アルキルアミノ基、−C(=O)NH−C
1−10アルキル基、−NHC(=O)−C
1−10アルキル基、C
3−10シクロアルキル基、C
3−10シクロアルキルアミノ基、4〜10員ヘテロシクロアルキル基、4〜10員ヘテロシクロアルキルアミノ基、及び1つのカルボニル基によって置換された4〜10員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記OH、NH
2、C
1−10アルキル基、C
1−10アルコキシ基、C
1−10アルキルアミノ基、−C(=O)NH−C
1−10アルキル基、−NHC(=O)−C
1−10アルキル基、−COOC
1−10アルキル基、C
3−10シクロアルキル基、C
3−10シクロアルキルアミノ基、4〜10員ヘテロシクロアルキル基、及び4〜10員ヘテロシクロアルキルアミノ基は、1、2又は3個のRによって置換されてもよく、
各Rは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、C
1−3アルキルアミノ基、C
3−5シクロアルキル基、−C(=O)−C
1−3アルキル基、−C(=O)O−C
1−6アルキル基、−S(=O)
2−C
1−3アルキル基、
【化4】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【化5】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれ、
前記5〜6員ヘテロアリール基、4〜7員ヘテロシクロアルキル基、4〜10員ヘテロシクロアルキル基、4〜10員ヘテロシクロアルキルアミノ基、4〜7員ヘテロシクロアルケニル基、及び1つのカルボニル基によって置換された4〜10員ヘテロシクロアルキル基は、それぞれ、−NH−、−O−、−S−、及びNから独立して選ばれる1、2、3又は4個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。)
【0008】
本発明のいくつかの実施形態では、本発明は、式(I)に示される化合物、その異性体又は薬学的に許容される塩を提供する。
【化6】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
nは、0、1、2及び3から選ばれ、
各R
1は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、CN、C
1−6アルキル基、C
1−6アルコキシ基、及び−C(=O)NH
2から選ばれ、C
1−6アルキル基、C
1−6アルコキシ基、−C(=O)NH
2は、1、2又は3個のR
aによって置換されてもよく、
環Aは、5〜6員ヘテロアリール基、フェニル基、C
4−6シクロアルキル基、及び4〜7ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、
環Bは、5〜6員ヘテロアリール基、及びフェニル基から選ばれ、
各R
aは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、及びC
1−5アルキルアミノ基から選ばれ、前記C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、C
1−5アルキルアミノ基は、1、2又は3個のRによって置換されてもよく、
各Rは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、C
1−3アルキルアミノ基、及びC
3〜5シクロアルキル基から選ばれ、
前記5〜6員ヘテロアリール基、4〜7員ヘテロシクロアルキル基は、それぞれ、−NH−、−O−、−S−、及びNから独立して選ばれる1、2、3又は4個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。)
【0009】
本発明のいくつかの実施形態では、本発明は、式(I)に示される化合物、その異性体又は薬学的に許容される塩を提供する。
【化7】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、
nは、0、1、2及び3から選ばれ、
各R
1は、それぞれ独立して、ハロゲン、OH、NH
2、及びC
1−6アルキル基から選ばれ、C
1−6アルキル基は、1、2又は3個のR
aによって置換されてもよく、
環Aは、5〜6員ヘテロアリール基、フェニル基、C
4−6シクロアルキル基、及び4〜7ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、
環Bはフェニル基から選ばれ、
各R
aは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、及びNH
2から選ばれ、
前記5〜6員ヘテロアリール基、4〜7員ヘテロシクロアルキル基は、それぞれ、−NH−、−O−、−S−、及びNから独立して選ばれる1、2、3又は4個のヘテロ原子又はヘテロ原子団を含む。)
【0010】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
aは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、C
1−10アルキル基、C
1−10アルコキシ基、C
1−10アルキルアミノ基、−C(=O)NH−C
1−10アルキル基、−NHC(=O)−C
1−10アルキル基、C
3−10シクロアルキル基、C
3−10シクロアルキルアミノ基、4〜10員ヘテロシクロアルキル基、4〜10員ヘテロシクロアルキルアミノ基、及び1つのカルボニル基によって置換された4〜10員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記C
1−10アルキル基、C
1−10アルコキシ基、C
1−10アルキルアミノ基、−C(=O)NH−C
1−10アルキル基、−NHC(=O)−C
1−10アルキル基、−COOC
1−10アルキル基、C
3−10シクロアルキル基、C
3−10シクロアルキルアミノ基、4〜10員ヘテロシクロアルキル基、及び4〜10員ヘテロシクロアルキルアミノ基は、1、2又は3個のRによって置換されてもよい。
【0011】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
aは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、C
1−6アルキル基、C
1−6アルコキシ基、C
1−6アルキルアミノ基、−C(=O)NH−C
1−6アルキル基、−NHC(=O)−C
1−6アルキル基、C
3−8シクロアルキル基、C
3−8シクロアルキルアミノ基、4〜6員ヘテロシクロアルキル基、4〜6員ヘテロシクロアルキルアミノ基、及び1つのカルボニル基によって置換された4〜10員ヘテロシクロアルキル基から選ばれ、前記C
1−6アルキル基、C
1−6アルコキシ基、C
1−6アルキルアミノ基、−C(=O)NH−C
1−6アルキル基、−NHC(=O)−C
1−6アルキル基、−COOC
1−6アルキル基、C
3−8シクロアルキル基、C
3−8シクロアルキルアミノ基、4〜6員ヘテロシクロアルキル基、及び4〜6員ヘテロシクロアルキルアミノ基は、1、2又は3個のRによって置換されてもよく、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0012】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
aは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、C
1−3アルキルアミノ基、−C(=O)NH−C
1−3アルキル基、−NHC(=O)−C
1−3アルキル基、C
3−6シクロアルキル基、シクロヘキシルアミノ基、アゼチジニル基、ピロリジン−2−オン基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、3−アザビシクロ[3,1,0]ヘキシル基、アゼチジニルアミノ基、テトラヒドロピロリルアミノ基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジルアミノ基、ピペラジニルアミノ基、モルホリニルアミノ基、テトラヒドロピラニルアミノ基、及び3−アザビシクロ[3,1,0]ヘキシルアミノ基から選ばれ、前記C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、C
1−3アルキルアミノ基、−C(=O)NH−C
1−3アルキル基、−NHC(=O)−C
1−3アルキル基、−COOC
1−4アルキル基、C
3−6シクロアルキル基、シクロヘキシルアミノ基、アゼチジニル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、テトラヒドロピラニル基、3−アザビシクロ[3,1,0]ヘキシル基、アゼチジニルアミノ基、テトラヒドロピロリルアミノ基、ピペリジルアミノ基、ピペラジニルアミノ基、モルホリニルアミノ基、テトラヒドロピラニルアミノ基、3−アザビシクロ[3,1,0]ヘキシルアミノ基は、1、2又は3個のRによって置換されてもよく、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0013】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
aは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、C
1−3アルキルアミノ基、−C(=O)NH−C
1−3アルキル基、−NHC(=O)−C
1−3アルキル基、C
3−6シクロアルキル基、シクロヘキシルアミノ基、アゼチジニル基、ピロリジン−2−オン基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、3−アザビシクロ[3,1,0]ヘキシル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジルアミノ基、及びテトラヒドロピラニルアミノ基から選ばれ、前記C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、C
1−3アルキルアミノ基、−C(=O)NH−C
1−3アルキル基、−NHC(=O)−C
1−3アルキル基、C
3−6シクロアルキル基、シクロヘキシルアミノ基、アゼチジニル基、ピロリジン−2−オン基、ピペリジル基、ピペラジニル基、モルホリニル基、3−アザビシクロ[3,1,0]ヘキシル基、テトラヒドロピロリル基、ピペリジルアミノ基、及びテトラヒドロピラニルアミノ基は、1、2又は3個のRにより置換されてもよく、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0014】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
aは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、−CH
3、−CH
2CH
3、
【化8】
[この文献は図面を表示できません]
−C(=O)NHCH
3、−NHC(=O)CH
3、
【化9】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれ、前記−CH
3、−CH
2CH
3、
【化10】
[この文献は図面を表示できません]
−C(=O)NHCH
3、−NHC(=O)CH
3、−COOt−Bu、
【化11】
[この文献は図面を表示できません]
は、1、2又は3個のRにより置換されてもよく、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0015】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
aは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、−CH
3、−CH
2CH
3、
【化12】
[この文献は図面を表示できません]
−C(=O)NHCH
3、−NHC(=O)CH
3、
【化13】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれ、前記−CH
3、−CH
2CH
3、
【化14】
[この文献は図面を表示できません]
は、1、2又は3個のRにより置換されてもよく、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0016】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
aは、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、−CH
2−、−CH
2CH
2−、
【化15】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【化16】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれ、前記−CH
2−、−CH
2CH
2−、
【化17】
[この文献は図面を表示できません]
は、1、2又は3個のRによって置換されてもよく、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0017】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
aは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、Me、OH、NH
2、
【化18】
[この文献は図面を表示できません]
−C(=O)NHCH
3、−NHC(=O)CH
3、−CH
2COOt−Bu、
【化19】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【化20】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0018】
本発明のいくつかの形態では、上記の各Rは、それぞれ独立して、C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、−C(=O)−C
1−3アルキル基、C
3−5シクロアルキル基、−C(=O)O−C
1−4アルキル基、−S(=O)
2−C
1−3アルキル基、
【化21】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【化22】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれる。
【0019】
本発明のいくつかの形態では、上記の各Rは、それぞれ独立して、−CH
3、
【化23】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【化24】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0020】
本発明のいくつかの形態では、上記の各Rは、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、−CH
2−、−CH
2CH
2−、
【化25】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【化26】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0021】
本発明のいくつかの形態では、上記のnは、0、1及び2から選ばれる。
【0022】
本発明のいくつかの形態では、上記のnは、0及び1から選ばれる。
【0023】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
1は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、CN、C
1−6アルキル基、C
3−10シクロアルキル基、C
1−6アルコキシ基、C
1−6アルキルアミノ基、C
2−6アルケニル基、
【化27】
[この文献は図面を表示できません]
−S(=O)
2NH
2、−NHS(=O)
2−C
1−6アルキル基、−N[S(=O)
2−C
1−6アルキル基]
2、−N[C(=O)−C
1−6アルキル基]
2、−NHC(=O)−C
1−6アルキル基、及び−C(=O)NH
2から選ばれ、前記C
1−6アルキル基、C
3−10シクロアルキル基、C
1−6アルコキシ基、C
1−6アルキルアミノ基、C
2−6アルケニル基、
【化28】
[この文献は図面を表示できません]
−S(=O)
2NH
2、−NHS(=O)
2−C
1−6アルキル基、−N[S(=O)
2−C
1−6アルキル基]
2、−N[C(=O)−C
1−6アルキル基]
2、−NHC(=O)−C
1−6アルキル基、及び−C(=O)NH
2は、1、2又は3個のR
aによって置換されてもよい。
【0024】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
1は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、CN、C
1−3アルキル基、C
3−5シクロアルキル基、C
1−3アルコキシ基、C
1−3アルキルアミノ基、C
2−4アルケニル基、
【化29】
[この文献は図面を表示できません]
−S(=O)
2NH
2、−S(=O)
2NH−C
1−3アルキル基、−NHS(=O)
2−C
1−3アルキル基、−N[S(=O)
2−C
1−3アルキル基]
2、−N[C(=O)−C
1−3アルキル基]
2、−NHC(=O)−C
1−3アルキル基、−C(=O)NH
2、及び−C(=O)NH−C
1−3アルキル基から選ばれ、C
1−3アルキル基、C
3−5シクロアルキル基、C
1−3アルコキシ基、C
1−3アルキルアミノ基、C
2−4アルケニル基、
【化30】
[この文献は図面を表示できません]
−S(=O)
2NH
2、−S(=O)
2NH−C
1−3アルキル基、−NHS(=O)
2−C
1−3アルキル基、−N[S(=O)
2−C
1−3アルキル基]
2、−N[C(=O)−C
1−3アルキル基]
2、−NHC(=O)−C
1−3アルキル基、−C(=O)NH
2、及び−C(=O)NH−C
1−3アルキル基は、1、2又は3個のR
aによって置換されてもよく、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0025】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
1は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、CN、C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、−C(=O)NH
2から選ばれ、C
1−3アルキル基、C
1−3アルコキシ基、−C(=O)NH
2は、1、2又は3個のR
aによって置換されてもよく、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0026】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
1は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、CN、Me、
【化31】
[この文献は図面を表示できません]
−S(=O)
2NH
2、
【化32】
[この文献は図面を表示できません]
−NHCH
3、及び−C(=O)NH
2から選ばれ、Me、
【化33】
[この文献は図面を表示できません]
−S(=O)
2NH
2、
【化34】
[この文献は図面を表示できません]
−NHCH
3、及び−C(=O)NH
2は、1、2又は3個のR
aによって置換されてもよく、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0027】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
1は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、Me、
【化35】
[この文献は図面を表示できません]
−S(=O)
2NH
2、
【化36】
[この文献は図面を表示できません]
−NHCH
3、及び−C(=O)NH
2から選ばれ、Me、
【化37】
[この文献は図面を表示できません]
−S(=O)
2NH
2、−NHCH
3、及び−C(=O)NH
2は、1、2又は3個のR
aによって置換されてもよく、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0028】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
1は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、CN、Me、
【化38】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれ、Me、
【化39】
[この文献は図面を表示できません]
は、1、2又は3個のR
aによって置換されてもよく、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0029】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
1は、それぞれ独立して、H、Me、OH、
【化40】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【化41】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0030】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
1は、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、C
1−3アルキル基から選ばれ、C
1−3アルキル基は、1、2又は3個のR
aによって置換されてもよく、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0031】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
1は、それぞれ独立して、F、Cl、Br、I、OH、NH
2、及びMeから選ばれ、Meは、1、2又は3個のR
aによって置換されてもよく、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0032】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
1は、それぞれ独立して、H、F、Cl、Br、I、Me、OH、NH
2、
【化42】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【化43】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0033】
本発明のいくつかの形態では、上記の各R
1は、それぞれ独立して、Meから選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0034】
本発明のいくつかの形態では、上記の環Aは、5〜6員ヘテロアリール基、フェニル基、4〜7員ヘテロシクロアルキル基、及び4〜7員ヘテロシクロアルケニル基から選ばれる。
【0035】
本発明のいくつかの形態では、上記の環Aは、5〜6員ヘテロアリール基、フェニル基、及び4〜7員ヘテロシクロアルケニル基から選ばれる。
【0036】
本発明のいくつかの形態では、上記の環Aは、フェニル基、1,3−シクロヘキサジエニル基、1,3−ジオキソラニル基、1,3−ジオキソリル基、モルホリニル基、オキサゾリル基、シクロブチル基、オキセパニル基、チアゾリル基、テトラヒドロチアゾリル基、フラニル基、2,3−ジヒドロフラニル基、1,4−オキサゼパニル基、ピリジル基、2,3−ジヒドロピリジル基、ピラゾリル基、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾリル基、オキサゾリル基、4,5−ジヒドロオキサゾリル基、ピロリル基、及び2,3−ジヒドロ−1H−ピロリル基から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0037】
本発明のいくつかの形態では、上記の環Aは、フェニル基、1,3−シクロヘキサジエニル基、1,3−ジオキソラニル基、1,3−ジオキソリル基、フラニル基、2,3−ジヒドロフラニル基、ピリジル基、2,3−ジヒドロピリジル基、ピラゾリル基、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾリル基、オキサゾリル基、4,5−ジヒドロオキサゾリル基、ピロリル基、及び2,3−ジヒドロ−1H−ピロリル基から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0038】
本発明のいくつかの形態では、上記の環Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、モルホリニル基、オキサゾリル基、シクロブチル基、オキセパニル基、チアゾリル基、テトラヒドロチアゾリル基、フラニル基、1,4−オキサゼパニル基、ピリジル基、及びピロリル基から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0039】
本発明のいくつかの形態では、上記の環Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、フラニル基、ピリジル基、及びピロリル基から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0040】
本発明のいくつかの形態では、上記の環Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、モルホリニル基、オキサゾリル基、シクロブチル基、オキセパニル基、チアゾリル基、テトラヒドロチアゾリル基、フラニル基、テトラヒドロフラニル基、及び1,4−オキサゼパニル基から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0041】
本発明のいくつかの形態では、上記の環Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、及びフラニル基から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0042】
本発明のいくつかの形態では、上記の環Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、モルホリニル基、オキサゾリル基、シクロブチル基、オキセパニル基、及び1,4−オキサゼパニル基から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0043】
本発明のいくつかの形態では、上記の環Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、1,3−ジオキソリル基、ピリジル基、フラニル基、ピロリル基、オキサゾリル基、及びピラゾリル基から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0044】
本発明のいくつかの形態では、上記の構造単位
【化44】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化45】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【化46】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0045】
本発明のいくつかの形態では、上記の構造単位
【化47】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化48】
[この文献は図面を表示できません]
【化49-1】
[この文献は図面を表示できません]
【化49-2】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【化50】
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から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0046】
本発明のいくつかの形態では、上記の環Bはフェニル基から選ばれる。
【0047】
本発明のいくつかの形態では、上記の構造単位
【化51】
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は、
【化52】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【化53】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0048】
本発明のいくつかの形態では、上記の構造単位
【化54】
[この文献は図面を表示できません]
は、
【化55】
[この文献は図面を表示できません]
【化56】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【化57】
[この文献は図面を表示できません]
から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0049】
本発明のいくつかの形態では、上記の構造単位
【化58】
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は、
【化59】
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から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0050】
本発明のいくつかの形態では、上記の構造単位
【化60】
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は、
【化61】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【化62】
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から選ばれ、その他の変数は本発明で定義したとおりである。
【0051】
本発明のいくつかの形態では、上記の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩は、以下から選ばれる。
【化63】
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及び
【化64】
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(式中、n、環A、環B、R
1、及び構造単位
【化65】
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構造単位
【化66】
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は本発明で定義したとおりである。)
【0052】
本発明のいくつかの形態では、上記の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩は、以下から選ばれる。
【化67】
[この文献は図面を表示できません]
及び
【化68】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、n、環A、及びR
1は本発明で定義したとおりである。)
【0053】
本発明のいくつかの形態では、上記の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩は、以下から選ばれる。
【化69】
[この文献は図面を表示できません]
(式中、n、R
1、環Aは本発明で定義したとおりである。)
【0054】
本発明のいくつかの形態は、上記の各変数を任意に組み合わせたものである。
【0055】
本発明は、以下から選ばれる化合物の、本発明で定義したとおりである薬学的に許容される塩をさらに提供する。
【化70】
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【化71】
[この文献は図面を表示できません]
【化72】
[この文献は図面を表示できません]
【0056】
本発明のいくつかの形態では、上記の化合物、その異性体又はその薬学的に許容される塩は、以下から選ばれる。
【化73】
[この文献は図面を表示できません]
【化74】
[この文献は図面を表示できません]
【化75】
[この文献は図面を表示できません]
【化76】
[この文献は図面を表示できません]
【化77】
[この文献は図面を表示できません]
【化78】
[この文献は図面を表示できません]
【0057】
本発明は、活性成分としての治療有効量の上記の化合物又はその薬学的に許容される塩と、薬学的に許容される担体とを含有する医薬組成物をさらに提供する。
【0058】
本発明は、上記の化合物又はその薬学的に許容される塩、及び上記の医薬組成物の、CRBNタンパク質関連疾患の治療薬の製造における応用をさらに提供する。
【0059】
本発明は、上記の化合物又はその薬学的に許容される塩及び上記の医薬組成物のCRBNタンパク質関連疾患の治療における用途をさらに提供する。
【0060】
本発明は、治療有効量の上記の化合物又はその薬学的に許容される塩及び上記の医薬組成物を投与することを含む、CRBNタンパク質関連疾患を治療するための方法をさらに提供する。
【0061】
本発明は、CRBNタンパク質関連疾患を治療する上記の化合物又はその薬学的に許容される塩及び上記の医薬組成物をさらに提供する。
【0062】
本発明の前記CRBNタンパク質関連疾患は多発性骨髄腫である。
【0063】
[定義及び説明]
特に断らない限り、本明細書で使用される以下の用語及びフレーズは、以下の意味を有することを意図している。特定の用語やフレーズは、特別な定義がない限り、不確かなものや不明瞭なものとはみなされず、通常の意味で理解されるべきである。本明細書に商品名が現れる場合、それに対応する商品又はその活性成分を指すことを意図する。
【0064】
ここで用いられている「薬学的に許容される」という用語は、信頼できる医学的判断の範囲内で、過剰な毒性、刺激性、アレルギー性反応、又は他の問題や合併症なしに人間及び動物の組織と接触して使用するのに適し、合理的な利益/リスク比に合う化合物、材料、組成物及び/又は剤形。
【0065】
「薬学的に許容される塩」という用語は、本発明による特定の置換基を有する化合物と、比較的毒性のない酸又はアルカリとから製造される本発明の化合物の塩を指す。本発明の化合物が比較的酸性の官能基を含む場合、純粋な溶液又は適切な不活性溶媒中で、そのような化合物の中性形態に十分な量のアルカリを接触させることによってアルカリ付加塩を得ることができる。薬学的に許容されるアルカリ付加塩には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、アンモニウム、有機アミン若しくはマグネシウム塩又は類似の塩が含まれる。本発明の化合物が比較的アルカリ性の官能基を含む場合、純粋な溶液又は適切な不活性溶媒中で、そのような化合物の中性形態に十分な量の酸を接触させることによって酸付加塩を得ることができる。
【0066】
本発明の薬学的に許容される塩は、従来の化学的方法により、酸根又は塩基性基を含む母体化合物から合成することができる。一般的に、このような塩は、遊離の酸又はアルカリの形態のこれらの化合物を、水又は有機溶媒中、又は両者の混合物中で、化学量論的に適切なアルカリ又は酸と反応させることにより製造されるものである。
【0067】
本発明の化合物は、特定の幾何又は立体異性体の形態を有していてもよい。本発明は、シス及びトランス異性体、(−)−及び(+)−エナンチオマー、(R)−及び(S)−エナンチオマー、ジアステレオマー、(D)−異性体、(L)−異性体、ならびにそれらのラセミ混合物や、たとえばエナンチオマー又はジアステレオマー濃縮混合物など他の混合物を含むすべての化合物を想定し、これらの混合物はすべて本発明の範囲に属する。アルキル基などの置換基には、さらに不斉炭素原子が存在していてもよい。これらのすべての異性体及びそれらの混合物は、本発明の範囲内に含まれる。
【0068】
特に断らない限り、「エナンチオマー」又は「旋光異性体」という用語は、互いに鏡像関係にある立体異性体を指す。
【0069】
特に断らない限り、「ジアステレオマー」という用語は、分子が2つ以上のキラル中心を有し、かつ分子間が非鏡像関係にある立体異性体を指す。
【0070】
特に断らない限り、「(+)」は右旋性、「(−)」は左旋性、「(±)」はラセミ性を表す。
特に断らない限り、立体中心の絶対配置は楔実線結合(
【化79】
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)と楔破線結合(
【化80】
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)で示され、立体中心の相対配置は直線実線結合(
【化81】
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)と直線破線結合(
【化82】
[この文献は図面を表示できません]
)で示され、楔実線結合(
【化83】
[この文献は図面を表示できません]
)又は楔破線結合(
【化84】
[この文献は図面を表示できません]
)は波線(
【化85】
[この文献は図面を表示できません]
)で示され、又は直線実線結合(
【化86】
[この文献は図面を表示できません]
)と直線破線結合(
【化87】
[この文献は図面を表示できません]
)は波線(
【化88】
[この文献は図面を表示できません]
)で示される。
【0071】
本発明の化合物は、特定のものであってもよい。特に断らない限り、「互変異性体」又は「互変異性体形態」という用語は、室温で異なる官能基異性体が動的平衡にあり、相互に急速に変換することができることを意味する。互変異性体が可能であれば(たとえば溶液中)、互変異性体の化学平衡を達成することができる。たとえばプロトン互変異性体(proton tautomer)(プロトン移動互変異性体(prototropic tautomer)とも呼ばれる)には、ケト−エノール異性化やイミン−エナミン異性化などのプロトン移動による相互変換が含まれる。原子価異性体(valence tautomer)はいくつかの結合電子の再構成による相互変換を含む。ケト−エノール互変異性化の具体例は、ペンタン−2,4−ジオンと4−ヒドロキシペント−3−エン−2−オンとの互変異性体の相互変換である。
【0072】
特に断らない限り、「1つの異性体を豊富に含む」、「異性体濃縮」、「1つのエナンチオマーを豊富に含む」又は「エナンチオマー濃縮」という用語は、そのうちの1つの異性体又はエナンチオマーの含有量が100%未満であり、また、この異性体又はエナンチオマーの含有量が60%以上、70%以上、80%以上、90%以上、95%以上、96%以上、97%以上、98%以上、99%以上、99.5%以上、99.6%以上、99.7%以上、99.8%以上、又は99.9%以上であることを指す。
【0073】
特に断らない限り、「異性体過剰」又は「エナンチオマー過剰」という用語は、2つの異性体又は2つのエナンチオマーの相対百分率の差を指す。たとえば、一方の異性体又はエナンチオマーの含有量が90%であり、他方の異性体又はエナンチオマーの含有量が10%である場合、異性体又はエナンチオマーの過剰量(ee値)は80%である。
【0074】
光学活性な(R)−及び(S)−異性体、ならびにD及びL異性体は、キラル合成又はキラル試薬、又は他の従来技術によって製造することができる。本発明のある化合物のエナンチオマーを得るためには、不斉合成又はキラル助剤の誘導作用により製造することができる。ここで、得られたジアステレオマー混合物は単離され、助剤基は開裂されて純粋な所望のエナンチオマーを提供する。また、分子内にアルカリ性官能基(たとえばアミノ基)又は酸性官能基(たとえばカルボキシル基)を含む場合には、適当な光学活性な酸又はアルカリとジアステレオマーの塩を形成した後、当技術分野で公知の従来の方法によりジアステレオマー分割を行い、回収して純粋なエナンチオマーを得る。さらに、エナンチオマー及びジアステレオマーの分離は、通常、キラル固定相を採用し、必要に応じて化学的誘導(たとえば、アミンからのカルバメートの生成)と組み合わせてもよいクロマトグラフィーを使用することによって達成される。
【0075】
特に規定がない限り、ある基が1つ以上の連結可能な部位を有する場合、その基の任意の1つ以上の部位が他の基と化学結合により連結されていてもよい。この化学結合の連結方式が非局在であり、かつ連結可能な部位にH原子が存在する場合、化学結合を連結すると、その部位のH原子の個数は、連結した化学結合の個数に応じて減少し、対応する価数の基となる。前記部位が他の基と連結する化学結合は、直線状の実線結合(
【化89】
[この文献は図面を表示できません]
)、直線状の破線結合(
【化90】
[この文献は図面を表示できません]
)、又は波線(
【化91】
[この文献は図面を表示できません]
)で表すことができる。たとえば、−OCH
3中の直線状の実線結合は、この基中の酸素原子を介して他の基と連結していることを示す。
【化92】
[この文献は図面を表示できません]
中の直線状の破線結合は、この基中の窒素原子の両端を介して他の基と連結していることを示す。
【化93】
[この文献は図面を表示できません]
中の波線は、このフェニル基中の1位及び2位の炭素原子を介して他の基と連結していることを示す。
【化94】
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はこのピペリジル基上の任意の連結可能な部位が1つの化学結合を介して他の基と連結可能であることを示し、少なくとも
【化95】
[この文献は図面を表示できません]
の4つの連結方式を含む。−N−にH原子が描かれていても、
【化96】
[この文献は図面を表示できません]
は
【化97】
[この文献は図面を表示できません]
という連結方式の基を含む。ただし、1つの化学結合だけが連結された場合、その部位のHが1つ減少して、対応する1価のピペリジル基となる。
【0076】
本発明の化合物は、この化合物を構成する1つ以上の原子に非自然比の原子同位体を含んでいてもよい。たとえばトリチウム(
3H)、ヨード−125(
125I)又はC−14(
14C)のような放射性同位元素で化合物を標識することができる。また、たとえば、重水素を水素の代わりに重水素化薬物を形成することができ、重水素と炭素からなる結合は普通の水素と炭素からなる結合より更に堅固であり、重水素化されていない薬物に比べて、重水素化薬物は毒副作用を低減し、薬物の安定性を増加し、治療効果を増強し、薬物の生物半減期を延長するなどの優位性がある。本発明の化合物の全ての同位体組成の変換は、放射能の有無にかかわらず、本発明の範囲内に含まれる。「てもよい」又は「てもよく」とは、後に説明されるイベント又は状態が発生する可能性があるが、必ずしも発生するわけではないことを意味し、この説明は、イベント又は状態が発生した場合と発生しない場合とを含む。
【0077】
「置換された」という用語とは、特定の原子上の任意の1つ以上の水素原子が置換基によって置換されたことを意味し、特定の原子の価数が正常であり、置換された化合物が安定である限り、重水素及び水素の変異体を含むことができる。置換基が酸素(即ち=O)である場合、2つの水素原子が置換されていることを意味する。芳香族基では酸素置換は起こらない。「置換されてもよい」という用語は、置換されてもよく、置換されなくてもよいことを意味し、特に規定がない限り、置換基の種類及び数は、化学的に実施可能な限り任意であってもよい。
【0078】
ある変数(たとえばR)が化合物の組成又は構造中に複数回出現する場合は、その定義はそれぞれ独立である。従って、たとえば、1つの基が0〜2個のRによって置換されている場合には、前記基は2つ以下のRによって置換されていてもよく、それぞれのRは独立した選択肢を有していてもよい。さらに、置換基及び/又はその変異体の組み合わせは、そのような組み合わせが安定な化合物を生成する場合にのみ許容される。
【0079】
1つの連結基の数が0の場合、たとえば−(CRR)
0−は、この連結基が単結合であることを示す。
【0080】
1つの置換基が欠けている場合、この置換基が存在しないことを示し、たとえば、A−XのうちXが欠けている場合、この構造が実質的にAであることを示す。かかる置換基がどの原子を介して置換される基に連結されているかが記載されていない場合、このような置換基はいずれの原子を介して結合されていてもよく、たとえば、置換基としてピリジン環上のいずれかの炭素原子を介して置換基に連結されていてもよい。
【0081】
特に規定がない限り、「C
1−10アルキル基は」という用語は、直鎖又は分岐鎖の炭素数1〜10の飽和炭化水素基を表す。前記C
1−10アルキル基は、C
1−10、C
1−9、C
1−8、C
1−6、C
1−5、C
1−4、C
1−3、C
1−2、C
2−6、C
2−4、C
10、C
8、C
7、C
6及びC
5アルキル基などを含み、一価(たとえばメチル基)、二価(たとえばメチレン基)又は多価(たとえばメチン基)であってもよい。C
1−12アルキル基の例には、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(n−プロピル基及びイソプロピル基を含む)、ブチル基(n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基及びt−ブチル基を含む)、ペンチル基(n−ペンチル基、イソペンチル基及びネオペンチル基を含む)、ヘキシル基、ヘプチル基、オクチル基等が含まれるが、これらに限定されない。C
1−6アルキル基の例には、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(n−プロピル基及びイソプロピル基を含む)、ブチル基(n−ブチル基、イソブチル基、s−ブチル基及びt−ブチル基を含む)、ペンチル基(n−ペンチル基、イソペンチル基及びネオペンチル基を含む)、ヘキシル基等が含まれるが、これらに限定されない。C
1−3アルキル基の例には、メチル基(Me)、エチル基(Et)、プロピル基(n−プロピル基及びイソプロピル基を含む)等が含まれるが、これらに限定されない。
【0082】
特に規定がない限り、「C
2−6アルケニル基」は、直鎖又は分岐鎖の、炭素−炭素二重結合を少なくとも1個含む炭素数2〜6の炭化水素基を表し、炭素−炭素二重結合はこの基の任意の位置に位置してもよい。前記C
2−6アルケニル基はC
2−4、C
2−3、C
4、C
3及びC
2アルケニル基などを含み、一価、二価又は多価であってもよい。C
2−6アルケニル基の例には、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、ペンテニル基、ヘキセニル基、1,3−ブタジエニル基、1,3−ペンタジエニル基、1,3−ヘキサジエニル基などが含まれるが、これらに限定されない。C
2−4アルケニル基の例には、ビニル基、プロペニル基、ブテニル基、1,3−ブタジエニル基などが含まれるが、これらに限定されない。C
2−3アルケニル基の例には、ビニル基、プロペニル基などが含まれるが、これらに限定されない。
【0083】
特に規定がない限り、「C
1−10アルコキシ基」という用語は、分子の残りの部分に1個の酸素原子を介して連結した炭素数1〜6のアルキル基を表す。前記C
1−10アルコキシ基は、C
1−10、C
1−9、C
1−8、C
1−6、C
1−5、C
1−4、C
1−3、C
1−2、C
2−6、C
2−4、C
10、C
8、C
7、C
6、及びC
5アルコキシ基などを含む。C
1−10アルコキシ基の例には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基(n−プロポキシ基及びイソプロポキシ基を含む)、ブトキシ基(n−ブトキシ基、イソブトキシ基、s−ブトキシ基及びt−ブトキシ基を含む)、ペントキシ基(n−ペントキシ基、イソペントキシ基及びネオペンチルオキシ基を含む)、ヘキシルオキシ基などが含まれるが、これらに限定されない。C
1−6アルコキシ基の例には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基(n−プロポキシ基及びイソプロポキシ基を含む)、ブトキシ基(n−ブトキシ基、イソブトキシ基、s−ブトキシ基及びt−ブトキシ基を含む)、ペントキシ基(n−ペントキシ基、イソペントキシ基及びネオペンチルオキシ基を含む)、ヘキシルオキシ基などが含まれるが、これらに限定されない。C
1−3アルコキシ基の例には、メトキシ基、エトキシ基、プロポキシ基(n−プロポキシ基及びイソプロポキシ基を含む)などが含まれるが、これらに限定されない。
【0084】
特に規定がない限り、「C
1−10アルキルアミノ基」という用語は、分子の残りの部分にアミノ基を介して連結した炭素数1〜10のアルキル基を表す。前記C
1−10アルキルアミノ基は、C
1−10、C
1−9、C
1−8、C
1−6、C
1−5、C
1−4、C
1−3、C
1−2、C
2−6、C
2−4、C
10、C
8、C
7、C
6、及びC
5アルキルアミノ基などを含む。C
1−10アルキルアミノ基の例には、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−NHCH
2CH
3、−N(CH
3)CH
2CH
3、−N(CH
2CH
3)(CH
2CH
3)、−NHCH
2CH
2CH
3、−NHCH
2(CH
3)
2、−NHCH
2CH
2CH
2CH
3などが含まれるが、これらに限定されない。C
1−6アルキルアミノ基の例には、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−NHCH
2CH
3、−N(CH
3)CH
2CH
3、−N(CH
2CH
3)(CH
2CH
3)、−NHCH
2CH
2CH
3、−NHCH
2(CH
3)
2、−NHCH
2CH
2CH
2CH
3などが含まれるが、これらに限定されない。C
1−5アルキルアミノ基の例には、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−NHCH
2CH
3、−N(CH
3)CH
2CH
3、−N(CH
2CH
3)(CH
2CH
3)、−NHCH
2CH
2CH
3、−NHCH
2(CH
3)
2、−NHCH
2CH
2CH
2CH
3などが含まれるが、これらに限定されない。C
1−3アルキルアミノ基の例には、−NHCH
3、−N(CH
3)
2、−NHCH
2CH
3、−N(CH
3)CH
2CH
3、−NHCH
2CH
2CH
3、−NHCH
2(CH
3)
2などが含まれるが、これらに限定されない。
【0085】
特に規定がない限り、「C
3−10シクロアルキル基」は、炭素数3〜10の飽和環状炭化水素基を表し、単環系、二環系及び三環系を含み、二環系及び三環系はスピロ環、縮合環及び架橋環を含む。前記C
3−10シクロアルキル基は、C
3−8、C
3−6、C
3−5、C
4−10、C
4−8、C
4−6、C
4−5、C
5−8又はC
5−6等を含み、一価、二価又は多価であってもよい。C
3−10シクロアルキル基の例には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ノルボルニル基、[2.2.2]ジシクロオクタン、[4.4.0]ジシクロデカンなどが含まれるが、これらに限定されない。C
3−8シクロアルキル基の例には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基、シクロヘプチル基、ノルボルニル基、[2.2.2]ジシクロオクタンなどが含まれるが、これらに限定されない。C
3−5シクロアルキル基の例には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基などが含まれるが、これらに限定されない。C
3−6シクロアルキル基の例には、シクロプロピル基、シクロブチル基、シクロペンチル基、シクロヘキシル基などが含まれるが、これらに限定されない。
【0086】
特に規定がない限り、「4〜10員ヘテロシクロアルキル基」という用語は、それ自体又は他の用語と組み合わせて、それぞれ4〜10個の環原子からなる飽和環状基を表し、その1、2、3又は4個の環原子は、O、S及びNから独立して選択されるヘテロ原子であり、残りは炭素原子であり、窒素原子は4級化されてもよく、窒素及び硫黄ヘテロ原子は酸化されてもよい(すなわち、NO及びS(O)
p、pは1又は2である)。これには単環系、二環系及び三環系が含まれ、二環系及び三環系はスピロ環、縮合環及び架橋環を含む。さらに、この「4〜10員ヘテロシクロアルキル基」については、ヘテロ原子がヘテロシクロアルキル基と分子の残りの部分との連結位置を占めていてもよい。前記4〜10員ヘテロシクロアルキル基は、4〜8員、4〜6員、4〜5員、5〜6員、4員、5員、6員ヘテロシクロアルキル基などを含む。4〜10員ヘテロシクロアルキル基の例には、アゼチジニル基、オキセタニル基、チエタニル基、ピロリジニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロチエニル基(テトラヒドロチオフェン−2−イル基及びテトラヒドロチオフェン−3−イル基等を含む。)、テトラヒドロフリル基(テトラヒドロフリル−2−イル基等を含む。)、テトラヒドロピラニル基、ピペリジニル基(1−ピペリジニル基、2−ピペリジニル基及び3−ピペリジニル基等を含む。)、ピペラジニル基(1−ピペラジニル基及び2−ピペラジニル基等を含む。)、モルホリニル基(3−モルホリニル基及び4−モルホリニル基等を含む。)、ジオキサニル基、ジチアニル基、イソオキサゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、1,2−オキサジニル基、1,2−チアジニル基、ヘキサヒドロピリダジニル基、ホモピペラジニル基、ホモピペリジル基又はジオキセパニル基などが含まれるが、これらに制限されない。
【0087】
特に規定がない限り、「4〜7員ヘテロシクロアルキル基」という用語は、それ自体又は他の用語と組み合わせて、それぞれ4〜7個の環原子からなる飽和環状基を表し、その1、2、3又は4個の環原子はO、S及びNから独立して選択されるヘテロ原子であり、残りは炭素原子であり、窒素原子は4級化されてもよく、窒素及び硫黄ヘテロ原子は酸化されてもよい(すなわち、NO及びS(O))
p、pは1又は2である)。これには単環系及び二環系が含まれ、二環系はスピロ環、縮合環及び架橋環を含む。さらに、この「4〜7員ヘテロシクロアルキル基」については、ヘテロ原子がヘテロシクロアルキルと分子の残りの部分との連結位置を占めていてもよい。前記4〜7員ヘテロシクロアルキル基は、4〜6員、4〜5員、4〜7員、5〜6員、4員、5員、6員ヘテロシクロアルキル基などを含む。4〜7員ヘテロシクロアルキル基の例には、アゼチジニル基、オキセタニル基、チエタニル基、ピロリジニル基、ピラゾリジニル基、イミダゾリジニル基、テトラヒドロチエニル基(テトラヒドロチオフェン−2−イル基及びテトラヒドロチオフェン−3−イル基等を含む。)、テトラヒドロフリル基(テトラヒドロフリル−2−イル基等を含む。)、テトラヒドロピラニル基、ピペリジニル基(1−ピペリジニル基、2−ピペリジニル基及び3−ピペリジニル基等を含む。)、ピペラジニル基(1−ピペラジニル基及び2−ピペラジニル基等を含む。)、モルホリニル基(3−モルホリニル基及び4−モルホリニル基等を含む。)、ジオキサニル基、ジチアニル基、イソオキサゾリジニル基、イソチアゾリジニル基、1,2−オキサジニル基、1,2−チアジニル基、ヘキサヒドロピリダジニル基、ホモピペラジニル基、ホモピペリジル基又はジオキセパニル基などが含まれるが、これらに制限されない。
【0088】
特に規定がない限り、本発明の用語「5〜6員ヘテロ芳香環」と「5〜6員ヘテロアリール基」はお互いに交換して使用することができ、用語「5〜6員ヘテロアリール基」は5〜6個の環原子からなる共役π電子系を有する単環基を表し、その1、2、3又は4個の環原子はO、S及びNから独立して選択されるヘテロ原子であり、残りは炭素原子である。窒素原子は四級化されてもよく、窒素原子及び硫黄ヘテロ原子は酸化されてもよい(すなわち、NO及びS(O))
p、pは1又は2である)。5〜6員ヘテロアリール基は、ヘテロ原子又は炭素原子を介して分子の残りの部分に連結していてもよい。前記5〜6員ヘテロアリール基は、5員及び6員ヘテロアリール基を含む。前記5〜6員ヘテロアリール基の例には、ピロリル基(N−ピロリル基、2−ピロリル基、及び3−ピロリル基などを含む)、ピラゾリル基(2−ピラゾリル基、及び3−ピラゾリル基などを含む)、イミダゾリル基(N−イミダゾリル基、2−イミダゾリル基、4−イミダゾリル基、及び5−イミダゾリル基などを含む)、オキサゾリル基(2−オキサゾリル基、4−オキサゾリル基、及び5−オキサゾリル基などを含む)、トリアゾリル基(1H−1,2,3−トリアゾリル基、2H−1,2,3−トリアゾリル基、1H−1,2,4−トリアゾリル基及び4H−1,2,4−トリアゾリル基等)、テトラゾリル基、イソキサゾリル基(3−イソキサゾリル基、4−イソキサゾリル基及び5−イソキサゾリル基等)、チアゾリル基(2−チアゾリル基、4−チアゾリル基及び5−チアゾリル基等を含む)、フリル基(2−フリル基及び3−フリル基等)、チエニル基(2−チエニル基及び3−チエニル基等を含む)、ピリジル基(2−ピリジル基、3−ピリジル基及び4−ピリジル基等を含む)、ピラジニル基又はピリミジル基(2−ピリミジル基及び4−ピリミジル基等を含む)が含まれるが、これらに制限されない。
【0089】
特に規定がない限り、「4〜7員ヘテロシクロアルケニル基」という用語は、それ自体又は他の用語と組み合わせて、それぞれ少なくとも1個の炭素−炭素二重結合を含む、4〜7個の環原子からなる部分不飽和環状基を意味し、その1、2、3又は4個の環原子は、O、S及びNから独立して選択されるヘテロ原子であり、残りは炭素原子であり、窒素原子は四級化されてもよく、窒素及び硫黄ヘテロ原子は酸化されてもよい(すなわち、NO及びS(O))
p、pは1又は2である)。これには単環系、二環系及び三環系が含まれ、二環系及び三環系はスピロ環、縮合環及び架橋環を含み、この系の任意の環は非芳香性である。さらに、この「4〜7員ヘテロシクロアルケニル基」については、ヘテロ原子がヘテロシクロアルケニル基と分子の残りの部分との連結位置を占めていてもよい。4〜7員ヘテロシクロアルケニル基は、5〜7員、5〜6員、4〜5員、4員、5員、6員ヘテロシクロアルケニル基などを含む。4〜8員ヘテロシクロアルケニル基の例には、
【化98】
[この文献は図面を表示できません]
又は
【化99】
[この文献は図面を表示できません]
が含まれるが、これらに限定されない。
【0090】
特に規定がない限り、C
n−n+m又はC
n−C
n+mCは炭素n〜n+mのいずれかの特定の場合を含み、たとえばC
1−12はC
1、C
2、C
3、C
4、C
5、C
6、C
7、C
8、C
9、C
10、C
11、及びC
12を含み、n〜n+mのいずれかの範囲も含み、たとえば、C
1−12は、C
1−3、C
1−6、C
1−9、C
3−6、C
3−9、C
3−12、C
6−9、C
6−12、及びC
9−12等を含み、同様に、n〜n+m員は、環上の原子数がn〜n+m個であることを示し、たとえば、3〜12員環は、3員環、4員環、5員環、6員環、7員環、8員環、9員環、10員環、11員環、及び12員環を含み、n〜n+mのいずれかの範囲も含み、たとえば、3〜12員環は、3〜6員環、3〜9員環、5〜6員環、5〜7員環、6〜7員環、6〜8員環、6〜10員環などを含む。
【0091】
特に規定がない限り、「ハロゲン化」又は「ハロゲン」という用語は、それ自体又は他の置換基の一部として、フッ素、塩素、臭素、又はヨウ素原子を表す。
【0092】
本発明の化合物は、当業者に周知の複数の合成方法により製造することができ、以下に列挙された具体的な実施形態、他の化学合成方法との組み合わせから形成された実施形態、及び当業者に周知の同等の代替形態を含み、好ましい実施形態は、本発明の実施形態を含むが、これらに限定されない。
【0093】
本発明に使用される溶剤は、市販されているものであってもよい。本発明は下記略語を使用する。aqは水を表し、HATUは、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェートを表し、EDCは、N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチルカルボジイミド塩酸塩を表し、m−CPBAは、3−クロロペルオキシ安息香酸を表し、eqは当量、等量を表し、CDIはカルボニルジイミダゾールを表し、DCMはジクロロメタンを表し、PEは石油エーテルを表し、DIADはアゾジカルボン酸ジイソプロピルを表し、DMFは、N,N−ジメチルホルムアミドを表し、DMSOはジメチルスルホキシドを表し、EtOAcは酢酸エチルを表し、EtOHはエタノールを表し、MeOHはメタノールを表し、CBzはベンジルオキシカルボニル基を表し、アミン保護基であり、BOCは、tert−ブトキシカルボニル基を表し、アミン保護基であり、HOAcは酢酸を表し、NaCNBH
3はシアノ水素化ホウ素ナトリウムを表し、r.t.は室温を表し、O/Nは一晩を表し、THFはテトラヒドロフランを表し、Boc
2Oはジ−t−ブチルジカーボネートを表し、TFAはトリフルオロ酢酸を表し、DIPEAはジイソプロピルエチルアミンを表し、SOCl
2は塩化スルホキシドを表し、CS
2は二硫化炭素を表し、TsOHはp−トルエンスルホン酸を表し、NFSIは、N−フルオロ−N−(ベンゼンスルホニル)ベンゼンスルホンアミドを表し、n−Bu
4NFはフッ素化テトラブチルアンモニウムを表し、iPrOHは2−プロパノールを表し、mpは融点を表し、LDAはリチウムジイソプロピルアミドを表し、Mはmol/Lを表す。
【0094】
化合物は当該分野の通常の命名原則に基づいて命名され、又はChemDraw(登録商標)ソフトウェアを使用して命名され、市販の化合物はベンダーカタログ名を採用している。
【発明の効果】
【0095】
本発明の化合物は、多発性骨髄腫細胞MM.1S内のIKZF3タンパク質レベルに対する明らかなダウンレギュレーション作用を示し、多発性骨髄腫細胞株MM.1S及びNCI−H929において優れた細胞増殖抑制作用を示す。また、本発明の化合物は、低血漿クリアランス率、高経口バイオアベイラビリティーを有し、優れた薬物動態特性を示す。本発明の化合物はまた、ヒト骨髄腫MM.1Sモデルにおいて明らかな腫瘍縮小作用を示す。
【発明を実施するための形態】
【0097】
以下、実施例にて本発明を詳細に説明するが、本発明を何ら制限するものではない。本明細書では、本発明を詳細に説明し、またその具体的な実施例の方式を開示するが、当業者にとって、本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく、本発明の具体的な実施形態について各種の変化や改良を行うことが明らかである。
【0098】
実施例1:WX001
【化100】
[この文献は図面を表示できません]
【化101】
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ステップ1:中間体WX001−2の合成
室温下、WX001−1(2.01g、14.55mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解して、次に、N,N−ジエチルクロロホルムアミド(1.97g、14.55mmol、1.84mL)と炭酸カリウム(4.02g、29.11mmol)を加えた。反応混合物を100℃に昇温して撹拌しながら14時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、水(30mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(60mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、目標中間体WX001−2を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:6.76(d,J=8.0Hz,1H),6.65(d,J=2.4Hz,1H),6.55(dd,J=2.0,8.4Hz,1H),5.97(s,2H),3.42−3.37(m,4H),1.28−1.17(m,6H).
ステップ2:中間体WX001−3の合成
−78℃で、反応フラスコ1を用いて、中間体WX001−2(2.43g、10.24mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解して、次に、t−ブチルリチウムのテトラヒドロフラン溶液(1.3M、9.45mL)を緩やかに滴下し、反応混合物を−78℃で撹拌しながら1時間反応させた後、塩化亜鉛(1.40g、10.24mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)溶液に加え、上記の反応液に滴下して、反応混合物を−78℃でさらに撹拌しながら2時間反応させた。室温下、反応フラスコ2にて、塩化アセチル(804.00mg、10.24mmol、730.91μL)とジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(718.90mg、1.02mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に加え、反応混合物を0℃に冷却した後、水素化ジイソブチルアルミニウムのテトラヒドロフラン溶液(1M、10.24mL)を1滴ずつ滴下し、反応混合物を0℃で撹拌しながら1時間反応させた。最後に、0℃で、反応フラスコ1中の反応混合物を反応フラスコ2に滴下して、反応混合物を室温に昇温して、さらに撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、飽和塩化アンモニウム溶液(50mL)を加えて、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=20/1〜10/1、体積比)により分離し、中間体WX001−3を得た。MS−ESI m/z:280.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:6.85(d,J=8.4Hz,1H),6.57(d,J=8.4Hz,1H),6.07(s,2H),3.48−3.40(m,2H),3.38−3.32(m,2H),2.55(s,3H),1.27(t,J=7.2Hz,3H),1.19(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ3:中間体WX001−4の合成
室温下、中間体WX001−3(996mg、3.52mmol、純度:98.75%)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、次に、水素ナトリウム(352.13mg、8.80mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を100℃に昇温して撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、水(30mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(60mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=5/1〜3/1、体積比)により分離し、目標中間体WX001−4を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:11.54(s,1H),6.95(d,J=8.8Hz,1H),6.43(d,J=8.8Hz,1H),6.01(s,2H),4.06(s,2H),3.43(q,J=7.2Hz,2H),3.30(q,J=7.2Hz,2H),1.24−1.21(m,3H),1.19−1.16(m,3H).
ステップ4:中間体WX001−5の合成
室温下、中間体WX001−4(762mg、2.73mmol)をトルエン(8mL)に溶解して、次に、トリフルオロ酢酸(933.29mg、8.19mmol、606.03μL)を上記の溶液に滴下し、反応混合物を100℃に昇温して撹拌しながら16時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を濾過して、濾過ケーキを収集して減圧乾燥させ、中間体WX001−5を得た。MS−ESI m/z:207.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:12.44(s,1H),7.18(d,J=8.4Hz,1H),6.81(d,J=8.4Hz,1H),6.16(s,2H),5.50(s,1H).
ステップ5:中間体WX001−6の合成
室温下、中間体WX001−5(525mg、2.29mmol、純度:90.10%)をエタノール(10.00mL)に溶解して、次に、塩酸ヒドロキシルアミン(478.35mg、6.88mmol)と酢酸ナトリウム(564.67mg、6.88mmol)を加え、反応混合物を80℃に昇温して撹拌しながら48時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、溶媒エタノールを減圧除去した。得た残留物に水(10mL)を加え、希塩酸(4M、8mL)でpH=1〜2に調整して、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去した。得た残留物を石油エーテル/酢酸エチル(10:1、5mL)によりスラリー化し、室温下で0.5時間撹拌して、濾過して、濾過ケーキを石油エーテル(2mL)で洗浄し、濾過ケーキを収集して減圧乾燥させ、中間体WX001−6を得た。MS−ESI m/z:221.9[M+H]
+.
ステップ6:中間体WX001−7の合成
室温下、中間体WX001−6(427mg、543.68μmol、純度:28.16%)をエタノール(10mL)に溶解して、濃硫酸(920.00mg、9.19mmol、0.5mL、純度:98%)を加え、反応混合物を75℃に昇温して撹拌しながら14時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、溶媒エタノールを減圧除去し、残留物をジクロロメタン(10mL)に溶解した。有機相を水(10mL×2)で洗浄し、飽和重炭酸ナトリウム溶液(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、中間体WX001−7を得た。MS−ESI m/z:250.0[M+H]
+.
ステップ7:化合物WX001の合成
0℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX001−7(103mg、282.28μmol、純度:68.30%)をN,N−ジメチルホルムアミド(5.00mL)に溶解して、次に、カリウムtert−ブトキシド(31.67mg、282.28μmol)を加え、反応混合物を0℃で撹拌しながら0.5時間反応させた後、アクリルアミド(20.06mg、282.28μmol)を加え、反応混合物を室温に昇温して、さらに撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(80mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、次にクロマトグラフィープレート(展開剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/1、体積比)により分離し、化合物WX001を得た。MS−ESI m/z:275.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,MeOD_d
4) δ:7.20(d,J=8.8Hz,1H),7.10(d,J=8.8Hz,1H),6.12(dd,J=1.2,14.8Hz,2H),4.58(s,1H),4.44(dd,J=5.2,12.4Hz,1H),2.91−2.82(m,1H),2.78−2.72(m,1H),2.58−2.47(m,1H),2.32−2.25(m,1H).
【0099】
実施例2:WX002
【化102】
[この文献は図面を表示できません]
【化103】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:中間体WX002−1の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、WX001−1(6.05g、43.80mmol)とトリエチルアミン(6.65g、65.70mmol、9.15mL)をジクロロメタン(80mL)に溶解して、次に、反応混合物を0℃に冷却し、次に、塩化アセチル(4.13g、52.56mmol、3.75mL)を加え、反応混合物を室温に昇温して室温で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応混合物を氷水(300mL)に緩やかに注入して、ジクロロメタン(200mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(200mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=50/1〜20/1、体積比)により分離し、目標中間体WX002−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:6.79(d,J=8.4Hz,1H),6.62(d,J=2.4Hz,1H),6.54(dd,J=2.4,8.4Hz,1H),6.00(s,2H),2.29(s,3H).
ステップ2:中間体WX002−2の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX002−1(3.02g、16.76mmol)を酢酸(5mL)及び三フッ化ホウ素エーテル(5mL)に溶解して、反応混合物を100℃に加熱し、100℃で撹拌しながら0.5時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応混合物に飽和重炭酸ナトリウム水溶液(80mL)を加えてpHを9〜10に調整し、酢酸エチル(60mL×3)で抽出した。有機相を合併して、水(60mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=100/1〜10/1、体積比)により分離し、目標中間体WX002−2を得た。MS−ESI m/z:181.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:12.96(s,1H),6.98(s,1H),6.38(s,1H),5.92(s,2H),2.45(s,3H).
ステップ3:中間体WX002−3の合成
0℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX002−2(0.808g、3.91mmol、純度:87.23%)を炭酸ジエチル(15mL)に溶解し、水素ナトリウム(625.96mg、15.65mmol、純度:60%)を加え、反応混合物を130℃に加熱し、130℃で撹拌しながら5時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応混合物を氷水(50mL)に注入して、メチルtert−ブチルエーテル(20mL×3)で抽出した。有機相を捨てて、水相を2M希塩酸(5mL)水溶液でpHを3〜4に調整し、反応混合物を濾過して、濾液を捨て、濾過ケーキから溶媒を減圧除去した。得たものを石油エーテル/酢酸エチル(10:1、11mL、体積比)によりスラリー化し、濾過して、石油エーテル(20mL)で洗浄し、中間体WX002−3を得た。MS−ESI m/z:206.9[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:12.38(s,1H),7.18(s,1H),7.06(s,1H),6.16(s,2H),5.47(s,1H).
ステップ4:中間体WX002−4の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX002−3(1.17g、5.38mmol)、塩酸ヒドロキシルアミン(727.42mg、10.47mmol)及び酢酸ナトリウム(858.67mg、10.47mmol)をエタノール(20.00mL)に溶解して、反応混合物を80℃に加熱し、80℃で撹拌しながら24時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、エタノールを減圧除去した。得た残留物に水(50mL)を加えて希釈し、2M希塩酸水溶液でpHを1〜2に調整し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、石油エーテル/酢酸エチル(10:1、50mL、体積比)によりスラリー化し、石油エーテル(20mL)で洗浄し、中間体WX002−4を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:12.79(s,1H),7.35(s,1H),7.21(s,1H),6.18(s,2H),3.97(s,2H).
ステップ5:中間体WX002−5の合成
室温下、中間体WX002−4(1.21g、3.64mmol、純度:66.6%)をエタノール(20mL)に溶解して、濃硫酸(364.67mg、3.64mmol、198.19μL、純度:98%)を加え、反応混合物を80℃に加熱し、80℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、氷水(50mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=10/1〜5/1、体積比)により分離し、中間体WX002−5を得た。MS−ESI m/z:250.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:7.36(s,1H),7.22(s,1H),6.18(s,2H),4.14(q,J=7.0Hz,2H),4.08(s,2H),1.20(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ6:中間体WX002の合成
0℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX002−5(0.485g、1.92mmol、純度:98.71%)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解して、次に、カリウムtert−ブトキシド(215.55mg、1.92mmol)とアクリルアミド(273.08mg、3.84mmol)を順次加え、反応混合物を0℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、水(50mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、化合物WX002を得た。MS−ESI m/z:275.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.05(s,1H),7.37(s,1H),7.27(s,1H),6.18(s,2H),4.47(dd,J=5.0,11.8Hz,1H),2.81−2.69(m,1H),2.63−2.53(m,1H),2.49−2.40(m,1H),2.22−2.10(m,1H).
【0100】
実施例3:WX003
【化104】
[この文献は図面を表示できません]
【化105】
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ステップ1:中間体WX003−2の合成
室温下、WX003−1(50g、346.81mmol)及びジエチルカルバモイルクロリド(70.54g、520.22mmol)をアセトニトリル(500mL)に溶解して、次に、炭酸カリウム(71.90g、520.22mmol)を加え、反応混合物を室温で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応混合物を濾過して、濾液から溶媒を減圧除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜3/1、体積比)により分離し、目標中間体WX003−2を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.90−7.77(m,3H),7.62(d,J=2.2Hz,1H),7.52−7.42(m,2H),7.32(dd,J=2.3,8.8Hz,1H),3.59−3.33(m,4H),1.41−1.19(m,6H).
ステップ2:中間体WX003−3の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX003−2(10g、41.10mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解して、反応液を−78℃に冷却し、次に、リチウムイソプロピルアミドのテトラヒドロフランとn−ヘプタンの混合溶液(2M、24.66mL)を緩やかに加え、反応混合物を室温に昇温して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、粗製中間体WX003−3のテトラヒドロフラン溶液(124mL)を得て、そのまま次のステップの反応に用いた。
ステップ3:中間体WX003−4の合成
−78℃で、粗製中間体WX003−3のテトラヒドロフラン溶液(32.64mmol、99mL)にリチウムイソプロピルアミドのテトラヒドロフランとn−ヘプタンの混合溶液(2M、46.03mL)を加え、反応混合物を0℃に昇温し、次に、トリメチルクロロシラン(4.29g、39.46mmol、5.01mL)を加え、反応混合物を0℃で撹拌しながら15分間反応させ、その後、室温に昇温して、さらに撹拌しながら15分間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(100mL)に注入して、2M希塩酸でpHを6〜7に調整し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜20/1、体積比)により分離し、目標中間体WX003−4を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:11.57(s,1H),8.35(s,1H),7.82(d,J=8.0Hz,1H),7.68(d,J=8.4Hz,1H),7.52(dt,J=1.0,7.6Hz,1H),7.39−7.31(m,1H),7.28(s,1H),2.79(s,3H).
ステップ4:中間体WX003−5の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX003−4(3.8g、20.41mmol)をトルエン(80mL)に溶解して、次に、水素ナトリウム(3.26g、81.63mmol、純度:60%)及び炭酸ジエチル(9.64g、81.63mmol、9.89mL)を順次加え、反応混合物を120℃に加熱し、撹拌しながら16時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、氷水(100mL)、酢酸エチル(50mL)を加えて希釈し、分液後有機相を除去して、水相を酢酸エチル(30mL×2)で抽出し、有機相を除去した。水相について2M希塩酸でpHを5〜6に調整し、淡黄色固体が生成され、濾過して固体を収集し、固体を真空乾燥させて、目標中間体WX003−5を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:8.46(s,1H),8.11(d,J=8.4Hz,1H),7.98(d,J=8.0Hz,1H),7.84(s,1H),7.67−7.60(m,1H),7.56−7.43(m,1H),5.69(s,1H).
ステップ5:中間体WX003−6の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX003−5(2.2g、10.37mmol)をエタノール(30mL)に溶解して、次に、塩酸ヒドロキシルアミン(2.52g、36.29mmol)及び酢酸ナトリウム(2.98g、36.29mmol)を順次加え、反応混合物を80℃に加熱し、撹拌しながら7時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、溶媒を減圧除去して、得た残留物を飽和重炭酸ナトリウム溶液(100mL)に加え、濾過して、濾液について1M希塩酸でpHを3〜4に調整し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、中間体WX003−6を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:12.99(br s,1H),8.53(s,1H),8.20(s,1H),8.16(d,J=8.4Hz,1H),8.09(d,J=8.4Hz,1H),7.63(ddd,J=1.2,6.8,8.2Hz,1H),7.53(ddd,J=1.2,6.8,8.2Hz,1H),4.23(s,2H).
ステップ6:中間体WX003−7の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX003−6(350mg、1.54mmol)をエタノール(10mL)に溶解して、次に、濃硫酸(644.00mg、6.57mmol、350.00μL)を加え、反応混合物を70℃に加熱し、撹拌しながら5時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、溶媒を減圧除去して、得た残留物に水(50mL)及び酢酸エチル(30mL)を加えて希釈し、分液後有機相を収集して、水相を酢酸エチル(20mL×2)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜5/1、体積比)により分離し、中間体WX003−7を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.28(s,1H),8.05−7.95(m,3H),7.65−7.54(m,1H),7.52−7.44(m,1H),4.25(q,J=7.2Hz,2H),4.16(s,2H),1.28(t,J=7.1Hz,3H).
ステップ7:中間体WX003の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX003−7(250mg、979.36μmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(69.61mg、979.36μmol)及びカリウムtert−ブトキシド(109.90mg、979.36μmol)を順次加え、反応混合物を室温で撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、水(50mL)及び酢酸エチル(50mL)を加えて希釈し、分液後有機相を収集して、水相を酢酸エチル(20mL×5)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX003を得た。MS−ESI m/z:281.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.18(s,1H),8.59(s,1H),8.23(s,1H),8.11(dd,J=8.6,11.4Hz,2H),7.64(t,J=7.0Hz,1H),7.57−7.50(m,1H),4.74(dd,J=5.0,11.8Hz,1H),2.92−2.77(m,1H),2.76−2.60(m,2H),2.36−2.22(m,1H).
【0101】
実施例4:WX004
【化106】
[この文献は図面を表示できません]
【化107】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:中間体WX004−2の合成
室温下、WX004−1(9g、48.33mmol)及び炭酸ジエチル(80mL)をトルエン(80mL)に溶解して、0℃に冷却し、水素ナトリウム(9.67g、241.67mmol、純度:60%)を緩やかにバッチ式で加え、次に、反応混合物を120℃に加熱し、120℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応混合物を氷水(200mL)に注入して、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機相を捨てた。水相について濃塩酸でpHを1〜2に調整し、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、目標中間体WX004−2を得た。
ステップ2:中間体WX004−3の合成
室温下、中間体WX004−2(7g、32.99mmol)をメタノール(80mL)に溶解して、重炭酸ナトリウム(9.70g、115.46mmol)及び塩酸ヒドロキシルアミン(8.02g、115.46mmol)を順次加え、反応混合物を75℃に加熱し、75℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応混合物から溶媒を減圧除去した。得た残留物を1M水酸化ナトリウム水溶液(50mL)に加え、酢酸エチル(50mL)で抽出し、有機相を捨てた。水相について濃塩酸でpHを2に調整し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、中間体WX004−3を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:13.03(br s,1H),8.26−8.09(m,3H),7.91(d,J=8.8Hz,1H),7.76(dt,J=1.4,7.6Hz,1H),7.67−7.58(m,1H),4.39(s,2H).
ステップ3:中間体WX004−4の合成
室温下、中間体WX004−3(3.5g、15.40mmol)をエタノール(50mL)に溶解して、次に、濃硫酸(6.44g、64.35mmol、3.50mL、純度:98%)を加え、反応混合物を90℃に加熱し、90℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応混合物から溶媒を減圧除去した。得た残留物に水(30mL)加えて希釈し、水酸化ナトリウム水溶液(1N)でpHを9に調整し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=30/1〜20/1、体積比)により分離し、中間体WX004−4を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:8.24−8.08(m,3H),7.92(d,J=8.8Hz,1H),7.75(ddd,J=1.3,7.1,8.3Hz,1H),7.63(dt,J=1.2,7.5Hz,1H),4.50(s,2H),4.15(q,J=7.2Hz,2H),1.16(t,J=7.1Hz,3H).
ステップ4:中間体WX004の合成
室温下、中間体WX004−4(3.4g、13.32mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解して、0℃に冷却し、次に、アクリルアミド(946.71mg、13.32mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(1.49g、13.32mmol)を加え、反応混合物を室温に昇温して、室温で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、水(200mL)を加えて反応をクエンチし、酢酸エチル(200mL)で抽出した。有機相を飽和食塩水(150mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX004を得た。MS−ESI m/z:281.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.16(s,1H),8.29−8.12(m,3H),7.94(d,J=8.8Hz,1H),7.79−7.72(m,1H),7.69−7.60(m,1H),5.07(dd,J=4.4,11.6Hz,1H),2.92−2.77(m,1H),2.72−2.54(m,2H),2.42−2.27(m,1H).
【0102】
実施例5:WX005
【化108】
[この文献は図面を表示できません]
【化109】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:中間体WX005−2の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、WX005−1(20g、131.45mmol、16.95mL)をN,N−ジメチルホルムアミド(300mL)に溶解して、次に、炭酸カリウム(18.17g、131.45mmol)及びブロモアセトアルデヒドジエチルアセタール(25.91g、131.45mmol、19.77mL)を順次加え、反応混合物を100℃に加熱し、100℃で撹拌しながら16時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、水(400mL)を加えて希釈し、石油エーテル/酢酸エチル混合溶液(体積比3/1,100mL×4)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜4/1、体積比)により分離し、目標中間体WX005−2を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:12.70(s,1H),7.64(d,J=8.8Hz,1H),6.48(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),6.43(d,J=2.4Hz,1H),4.84(t,J=5.2Hz,1H),4.04(d,J=5.3Hz,2H),3.77(qd,J=7.1,9.4Hz,2H),3.64(qd,J=7.0,9.4Hz,2H),2.56(s,3H),1.26(t,J=7.2Hz,6H).
ステップ2:中間体WX005−3の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX005−2(14g、52.18mmol)をトルエン(200mL)に溶解して、次に、ポリリン酸(14g)を加え、反応混合物を120℃に加熱し、120℃で撹拌しながら20分間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液の上澄み液を収集して、下層懸濁液を氷水(200mL)に注入して、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液と上澄み液を合わせて、溶媒を減圧除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜95/1、体積比)により分離し、目標中間体WX005−3を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:12.43(s,1H),8.01(s,1H),7.57(d,J=2.4Hz,1H),7.05(s,1H),6.74(dd,J=0.8,2.0Hz,1H),2.71(s,3H).
ステップ3:中間体WX005−4の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX005−3(2.1g、11.92mmol)をトルエン(30mL)に溶解して、炭酸ジエチル(5.63g、47.68mmol、5.78mL)を加え、次に、水素ナトリウム(1.91g、47.68mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を120℃に加熱し、120℃で撹拌しながら2.5時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水(100mL)に注入して、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を捨てた。水相について1M希塩酸でpHを3〜4に調整し、同時に大量の固体が生成され、濾過して、濾過ケーキを収集して、真空乾燥させ、中間体WX005−4を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:12.55(br s,1H),8.11(s,1H),8.09(d,J=2.0Hz,1H),7.67(s,1H),7.09(d,J=1.2Hz,1H),5.58(s,1H).
ステップ4:中間体WX005−5の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX005−4(2.1g、10.39mmol)をエタノール(30mL)に溶解して、次に、塩酸ヒドロキシルアミン(2.53g、36.36mmol)及び酢酸ナトリウム(2.98g、36.36mmol)を順次加え、反応混合物を80℃に加熱し、80℃で撹拌しながら6時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、溶媒を減圧除去して、得た残留物を飽和重炭酸ナトリウム水溶液(100mL)に加え、濾過して、濾液について1M希塩酸水溶液でpHを3〜4に調整し、次に、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、中間体WX005−5を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:12.89(br s,1H),8.11(d,J=2.4Hz,1H),8.06(s,1H),7.98(s,1H),7.13(dd,J=0.8,2.4Hz,1H),4.13(s,2H).
ステップ5:中間体WX005−6の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX005−5(400mg、1.84mmol)をエタノール(10mL)に溶解して、次に、濃硫酸(368.00mg、3.68mmol、0.2mL、純度:98%)を加え、反応混合物を70℃に加熱し、70℃で撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、溶媒を減圧除去して、得た残留物に水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜9/1、体積比)により分離し、中間体WX005−6を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.86(s,1H),7.70(d,J=2.0Hz,1H),7.65(s,1H),6.87(dd,J=0.8,2.4Hz,1H),4.23(q,J=7.2Hz,2H),4.08(s,2H),1.27(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ6:中間体WX005の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX005−6(0.5g、2.04mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(144.92mg、2.04mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(228.79mg、2.04mmol)を加え、反応混合物を室温で撹拌しながら1.5時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(50mL)に注入して、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去して、得た残留物をN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)に加え、室温で0.5時間撹拌し、濾過して、濾過ケーキをアセトニトリル(20mL×3)でリンスし、濾過ケーキを収集して、真空乾燥させ、目標化合物WX005を得た。MS−ESI m/z:271.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),8.12(d,J=2.0Hz,1H),8.10(s,1H),8.01(s,1H),7.11(d,J=2.0Hz,1H),4.65(dd,J=5.2,11.6Hz,1H),2.90−2.72(m,1H),2.69−2.54(m,2H),2.35−2.17(m,1H).
【0103】
実施例6:WX006
【化110】
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【化111】
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ステップ1:中間体WX006−2の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、WX006−1(30g、197.18mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(300mL)に溶解して、次に、18〜25℃で水素ナトリウム(7.89g、197.18mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、最後に、ブロモアセトアルデヒドジエチルアセタール(38.86g、197.18mmol、29.66mL)を加えて、反応混合物を100℃に加熱し、100℃で撹拌しながら36時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を400mL氷水に注入して、メチルtert−ブチルエーテル(100mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜9/1、体積比)により分離し、中間体WX006−2を得た。
1H NMR(399MHz,CDCl
3) δ:13.25(s,1H),7.33(t,J=8.4Hz,1H),6.58(dd,J=1.2,8.4Hz,1H),6.36(dd,J=0.8,8.4Hz,1H),4.93(t,J=5.2Hz,1H),4.07(d,J=5.6Hz,2H),3.81−3.73(m,2H),3.67−3.59(m,2H),2.73(s,3H),1.26(t,J=7.0Hz,6H).
ステップ2:中間体WX006−3の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX006−2(5g、18.64mmol)をトルエン(80mL)に溶解して、次に、ポリリン酸(3g)を加え、120℃に予熱された油浴にそのまま加えて、120℃で撹拌しながら20分間反応させた。反応終了後、反応液の上澄み液を丸底フラスコに直接注入して、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜9/1、体積比)により分離し、中間体WX006−3を得た。
1H NMR(399MHz,CDCl
3) δ:12.86(s,1H),7.67(d,J=8.4Hz,1H),7.63(d,J=2.0Hz,1H),6.91(d,J=8.8Hz,1H),6.77(d,J=2.4Hz,1H),2.92(s,3H).
ステップ3:中間体WX006−4の合成
在室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX006−3(1.3g、7.38mmol)をトルエン(15mL)に溶解して、次に、炭酸ジエチル(14.63g、123.80mmol、15mL)を加え、最後に、0〜15℃で水素ナトリウム(885.43mg、22.14mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を120℃に加熱し、120℃で撹拌しながら6時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水100mLに注入して、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を除去した。水相について1M希塩酸でpHを2〜3に調整し、淡黄色固体が析出され、2−メチルテトラヒドロフランで(100mL×3)抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX006−4を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:12.63(br s,1H),8.13(d,J=2.0Hz,1H),7.89(d,J=8.4Hz,1H),7.29(d,J=8.4Hz,1H),7.06(d,J=2.4Hz,1H),5.65(s,1H).
ステップ4:中間体WX006−5の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX006−4(1.74g、8.61mmol)をエタノール(30mL)に溶解して、次に、塩酸ヒドロキシルアミン(2.09g、30.12mmol)、酢酸ナトリウム(2.47g、30.12mmol)を順次加え、反応混合物を80℃に加熱し、80℃で撹拌しながら5時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、大部分の溶媒を減圧除去して、水(100mL)を加え、1M希塩酸でpHを3〜4に調整し、固体が生成され、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX006−5を得た。
ステップ5:中間体WX006−6の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX006−5(1.5g、6.91mmol)をエタノール(20mL)に溶解して、次に、硫酸(552.00mg、5.52mmol、300.00μL,純度:98%)を加え、反応混合物を70℃に加熱し、70℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、大部分の溶媒を減圧濃縮により除去して、水(50mL)及び酢酸エチル(50mL)で希釈し、分液後有機相を収集して、水相を酢酸エチル(30mL×2)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜10/1、体積比)により分離し、中間体WX006−6を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.76(d,J=8.8Hz,1H),7.71(d,J=2.0Hz,1H),7.50(d,J=8.8Hz,1H),6.92(d,J=2.4Hz,1H),4.25(d,J=6.8Hz,2H),4.24(s,2H),1.23(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ6:WX006の合成
室温下、中間体WX006−6(300mg、1.22mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(86.95mg、1.22mmol、84.42μL)及びカリウムtert−ブトキシド(137.27mg、1.22mmol)を同時に加え、反応混合物を室温(10℃)で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、水(100mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX006を得た。MS−ESI m/z:271.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.22(s,1H),8.15(d,J=2.4Hz,1H),7.98(d,J=8.4Hz,1H),7.71(d,J=8.8Hz,1H),7.18(d,J=2.0Hz,1H),4.71(dd,J=4.8,12.8Hz,1H),2.96−2.87(m,1H),2.70−2.66(m,1H),2.60−2.55(m,1H),2.33−2.22(m,1H).
【0104】
実施例7:WX007
【化112】
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【化113】
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ステップ1:中間体WX007−2の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、プロパン−1,2,3−トリオール(25.30g、274.69mmol、20.57mL)を濃硫酸(29.72g、296.96mmol、16.15mL、純度:98%)の水(15mL)溶液に加え、反応混合物を110℃に加熱して、次にWX007−1(15g、74.24mmol)、濃硫酸(15mL、純度:98%)、水(15mL)、プロパン−1,2,3−トリオール(15mL)を順次加え、反応混合物を140℃に加熱し、140℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水(300mL)に注入して、2N水酸化ナトリウム水溶液でpHを8に調整し、酢酸エチル(400mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜1/1、体積比)により分離し、中間体WX007−2を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:8.85(dd,J=1.8,4.2Hz,1H),8.31(s,1H),8.25(dd,J=1.6,8.0Hz,1H),7.50(s,1H),7.41(dd,J=4.4,8.4Hz,1H),4.00(s,3H).
ステップ2:中間体WX007−3の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX007−2(8g、33.60mmol)を1,4−ジオキサン(100mL)に溶解して、トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(18.20g、50.40mmol、17.01mL)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(1.18g、1.68mmol)を順次加え、反応混合物を90℃に加熱し、90℃で撹拌しながら4時間反応させ、室温(25℃)に冷却し、次に、希塩酸(2M、16.80mL)を加えて、さらに撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、フッ化カリウム水溶液(100mL)及び酢酸エチル(100mL)を加え、濾過して、分液後有機相を収集して、水相について酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜1/1、体積比)により分離し、中間体WX007−3を得た。MS−ESI m/z:202.2[M+H]
+。(400MHz,DMSO_d
6) δ:8.89(dd,J=1.6,4.0Hz,1H),8.39(dd,J=1.2,8.0Hz,1H),8.17(s,1H),7.51(s,1H),7.42(dd,J=4.2,8.2Hz,1H),4.01(s,3H),2.61(s,3H).
ステップ3:中間体WX007−4の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX007−3(2.4g、11.93mmol)を臭化水素酸水溶液(50mL)に溶解して、反応混合物を120℃に加熱し、120℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、2N水酸化ナトリウム水溶液を加えてpHを7に調整し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜1/1、体積比)により分離し、中間体WX007−4を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.43(s,1H),8.88(dd,J=1.6,4.4Hz,1H),8.59(s,1H),8.39(d,J=8.0Hz,1H),7.38(dd,J=4.2,8.2Hz,1H),7.36(s,1H),2.76(s,3H).
ステップ4:中間体WX007−5の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX007−4(0.8g、4.27mmol)を炭酸ジエチル(9mL)に溶解して、0℃に降温した後、水素ナトリウム(854.73mg、21.37mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を120℃に加熱し、120℃で12時間撹拌した。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水(200mL)に注入して、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、有機相を捨てて、水相を減圧濃縮させて水を除去し、中間体WX007−5を得た。
ステップ5:中間体WX007−6の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX007−5(1.6g、7.51mmol)をメタノール(30mL)に溶解して、酢酸ナトリウム(2.15g、26.27mmol)及び塩酸ヒドロキシルアミン(1.83g、26.27mmol)を順次加え、反応混合物を室温(25℃)で1.5時間撹拌して、80℃に加熱し、80℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX007−6を得た。
ステップ6:中間体WX007−7の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX007−6(6g、26.29mmol)をエタノール(80mL)に溶解して、濃硫酸(5mL、純度:98%)を1滴ずつ滴下し、反応を90℃に加熱し、90℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、水(50mL)を加えて希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpHを6〜7に調整し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜5/1、体積比)により分離し、中間体WX007−7を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:9.05(dd,J=1.8,4.2Hz,1H),8.63(d,J=8.4Hz,2H),8.27(s,1H),7.57(dd,J=4.0,8.4Hz,1H),4.37(s,2H),4.18(q,J=7.2Hz,2H),1.21(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ7:WX007の合成
在15℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX007−7(0.27g、1.05mmol)をテトラヒドロフラン(8mL)に溶解して、アクリルアミド(78.63mg、1.11mmol)及びカリウムtert−ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1M、1.11mL)を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら12時間反応させた後、30℃に加熱して30℃で撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、水(15mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX007を得た。MS−ESI m/z:282.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.23(s,1H),9.17(dd,J=1.4,4.2Hz,1H),8.81(s,1H),8.78(d,J=8.4Hz,1H),8.37(s,1H),7.72(dd,J=4.6,8.6Hz,1H),4.81(dd,J=5.0,12.2Hz,1H),2.89−2.81(m,1H),2.70−2.66(m,2H),2.33−2.28(m,1H).
【0105】
実施例8:WX008
【化114】
[この文献は図面を表示できません]
【化115】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:中間体WX008−2の合成
室温下、WX008−1(10g、68.89mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解して、N−ヨードスクシンイミド(15.50g、68.89mmol)を加え、反応混合物を25℃で撹拌しながら12時間反応させ、固体を析出させた。反応終了後、反応液を濾過して、濾過ケーキを収集して減圧濃縮させ、中間体WX008−2を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:10.93(s,1H),8.66(dd,J=1.4,4.2Hz,1H),8.27(d,J=8.0Hz,1H),7.88(d,J=8.8Hz,1H),7.51(dd,J=4.2,8.4Hz,1H),7.45(d,J=9.2Hz,1H).
ステップ2:中間体WX008−3の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX008−2(15g、55.34mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(150mL)に溶解して、炭酸カリウム(22.94g、166.02mmol)及び臭化ベンジル(11.36g、66.41mmol)を加え、反応混合物を60℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、水(400mL)を加え、酢酸エチル(300mL×2)で抽出した。有機相を合併して、半飽和食塩水(100mL×3)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜1/1、体積比)により分離し、中間体WX008−3を得た。
ステップ3:中間体WX008−4の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX008−3(20g、55.37mmol)を1,4−ジオキサン(200mL)に溶解して、化合物トリブチル(1−エトキシビニル)スタンナン(26.00g、71.99mmol)及びジクロロビス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(2.73g、15.94mmol)を順次加え、反応混合物を90℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を25℃に冷却して1時間撹拌した。その後、飽和フッ化カリウム水溶液(200mL)を加え、さらに1時間撹拌して、酢酸エチル(300mL×2)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、溶媒を減圧濃縮により除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜0/1、体積比)により分離し、中間体WX008−4を得た。
ステップ4:中間体WX008−5の合成
室温下、中間体WX008−4(10g、36.06mmol)をトリフルオロ酢酸(80mL)に溶解して、反応液を80℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、水(150mL)を加え、その後、炭酸ナトリウム固体でpHを9に調整し、酢酸エチル(200mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX008−5を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:13.58(s,1H),8.81(dd,J=1.4,4.2Hz,1H),8.50(d,J=8.8Hz,1H),8.17(d,J=9.2Hz,1H),7.49(dd,J=4.4,8.8Hz,1H),7.40(d,J=9.2Hz,1H),2.88(s,3H).
ステップ5:中間体WX008−6の合成
室温下、中間体WX008−5(5.5g、29.38mmol)を炭酸ジエチル(100mL)に溶解して、反応液を0℃に降温して、水素ナトリウム(5.88g、146.91mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を120℃に加熱し、撹拌しながら10時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水(200mL)に注入して、酢酸エチル(150mL×2)で抽出し、有機相を捨てて、水相を減圧濃縮させて水を除去し、中間体WX008−6を得た。
ステップ6:中間体WX008−7の合成
室温下、中間体WX008−6(13.5g、63.32mmol)をエタノール(150mL)に溶解して、酢酸ナトリウム(18.18g、221.63mmol)及び塩酸ヒドロキシルアミン(15.40g、221.63mmol)を加えた。反応混合物を15℃で撹拌しながら1.5時間反応させた後、80℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、3N塩酸で反応液をpH=5に調整し、減圧濃縮させて水を除去し、中間体WX008−7を得た。
ステップ7:中間体WX008−8の合成
室温下、中間体WX008−7(34g、13.28mmol)をエタノール(500mL)に溶解して、濃硫酸(15mL)を加え、反応混合物を90℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、酢酸エチル(300mL)及び水(300mL)を加えて希釈し、次に、重炭酸ナトリウム固体を加えてpH=7に調整し、分液して、水相について酢酸エチル(300mL×2)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(300mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜0/1、体積比)により分離し、中間体WX008−8を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:8.99(dd,J=1.6,4.4Hz,1H),8.60−8.56(m,1H),8.24(d,J=9.2Hz,1H),8.18(d,J=9.2Hz,1H),7.76(dd,J=4.4,8.4Hz,1H),4.54(s,2H),4.14(q,J=7.2Hz,2H),1.14(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ8:中間体WX008−9の合成
0℃で、中間体WX008−8(2.2g、8.59mmol)をジクロロメタン(45mL)に溶解して、m−クロロペルオキシ安息香酸(2.09g、10.30mmol)を加え、反応混合物を室温(15℃)に戻して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、得た反応液を直接カラムクロマトグラフィー(溶離剤:ジクロロメタン/エタノール=1/0〜20/1、体積比)により分離した。中間体WX008−9を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:8.83(d,J=9.6Hz,1H),8.68(d,J=6.0Hz,1H),8.21(d,J=9.6Hz,1H),8.07(d,J=8.4Hz,1H),7.71(dd,J=6.4,8.4Hz,1H),4.55(s,2H),4.15(q,J=7.0Hz,2H),1.16(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ9:中間体WX008−10の合成
室温下、中間体WX008−9(0.5g、1.84mmol)を2−メトキシエタノール(4.19g、55.10mmol、4.34mL)に溶解して、次に、p−トルエンスルホニルクロリド(451.67mg、2.37mmol)を加えて、0℃に降温した後、トリエチルアミン(464.59mg、4.59mmol、639.05μL)を加え、反応混合物を室温15℃で撹拌しながら16時間反応させた。反応終了後、反応液に飽和炭酸ナトリウム溶液10mLを加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=5/1〜3/1、体積比)により分離した。中間体WX008−10を得た。
ステップ10:WX008の合成
0℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX008−10(0.3g、908.17μmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(64.55mg、908.17μmol、62.67μL)、カリウムtert−ブトキシド(101.91mg、908.17μmol)を順次加え、反応混合物を室温(10℃)で14時間撹拌した。反応終了後、反応液を水10mLに加え、(酢酸エチル/2−メチルテトラヒドロフラン=1/1)混合溶液(10mL×3)で抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液から溶媒を減圧除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX008を得た。MS−ESI m/z:356.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.34(d,J=8.8Hz,1H),8.24(d,J=9.2Hz,1H),8.02(s,1H),7.90(d,J=9.2Hz,1H),7.22(d,J=8.8Hz,1H),4.76(t,J=4.6Hz,2H),4.67−4.58(m,1H),3.85(t,J=4.4Hz,2H),3.48(s,3H),3.10−2.99(m,1H),2.87−2.72(m,2H),2.62−2.56(m,1H).
【0106】
実施例9:WX009
【化116】
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【化117】
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ステップ1:中間体WX009−2の合成
室温下、WX009−1(25.00g、183.62mmol)を炭酸ジエチル(250mL)及びトルエン(250mL)の混合溶液に溶解して、反応液を0℃に降温して、水素ナトリウム(36.72g、918.12mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を120℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水(500mL)に緩やかに注入して、酢酸エチル(500mL×2)で抽出し、有機相を捨てて、水相について3N塩酸でpH=3に調整し、酢酸エチル(1 L×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX009−2を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:12.52(s,1H),7.82(dd,J=1.6,7.6Hz,1H),7.68−7.62(m,1H),7.40−7.32(m,2H),5.59(s,1H).
ステップ2:中間体WX009−3の合成
室温下、中間体WX009−2(25.00g、154.19mmol)をメタノール(300mL)に溶解して、酢酸ナトリウム(44.27g、539.65mmol)及び塩酸ヒドロキシルアミン(37.50g、539.65mmol)を順次加え、反応混合物を15℃で1.5時間撹拌した後80℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、3N塩酸反応液でpH=5に調整した後、減圧濃縮させて溶媒を除去した。水(200mL)を加えて、反応フラスコを氷水浴に入れて冷却しながら、3N塩酸でpH=3に調整した。混合物を30分間撹拌した後、濾過して、濾過ケーキを収集して減圧濃縮させて溶媒を除去した。中間体WX009−3を得た。
ステップ3:中間体WX009−4の合成
室温下、中間体WX009−3(28.00g、158.05mmol)をエタノール(600mL)に溶解して、濃硫酸(28mL、純度:98%)を加え、反応混合物を90℃に加熱し、撹拌しながら6時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を酢酸エチル(300mL)及び水(300mL)で希釈した後、重炭酸ナトリウム固体を加えてpH=7に調整し、分液後有機相を収集して、水相について酢酸エチル(300mL×2)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(300mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜0/1、体積比)により分離し、中間体WX009−4を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:7.84(d,J=8.0Hz,1H),7.74(d,J=8.4Hz,1H),7.70−7.63(m,1H),7.44−7.37(m,1H),4.21(s,2H),4.14(q,J=7.2Hz,2H),1.19(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ4:中間体WX009−5の合成
0℃で、中間体WX009−4(24.00g、116.95mmol)を発煙硝酸(180mL)に加えて、反応混合物を0℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(500mL)に注入して、酢酸エチル(500mL×3)で抽出した。有機相を合併して、水(200mL×2)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜10/1、体積比)により分離し、中間体WX009−5を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:8.93(d,J=2.4Hz,1H),8.51(dd,J=2.0,9.2Hz,1H),7.99(d,J=9.2Hz,1H),4.34(s,2H),4.15(q,J=7.4Hz,2H),1.2(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ5:中間体WX009−6の合成
室温下、中間体WX009−5(5.50g、21.98mmol)をエタノール(120mL)に溶解して、塩化スズ二水和物(19.84g、87.93mmol)を加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら2時間反応させた。塩化スズ二水和物(14.88g、65.95mmol)を追加して、さらに撹拌しながら5時間反応させた。反応終了後、減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をジクロロメタン(200mL)及び水(300mL)で希釈した後、重炭酸ナトリウム固体を加えてpH=7に調整した。得た溶液を珪藻土の入れた漏斗で濾過し、珪藻土を2−メチルテトラヒドロフラン(1000mL)でリンスして、濾液を収集し、分液後有機相を収集して、水相について2−メチルテトラヒドロフラン(200mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナカラム200〜300メッシュ、溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル/ジクロロメタン=1/0/0〜6/3/1、体積比)により分離し、中間体WX009−6を得た。
ステップ6:中間体WX009−7の合成
室温下、中間体WX009−6(1.50g、6.81mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶解して、0℃でN−ブロモスクシンイミド(1.21g、6.81mmol)を加え、反応混合物を0〜15℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液に水(15mL)を加えて、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。中間体WX009−7を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:7.51(d,J=8.8Hz,1H),7.16(d,J=8.8Hz,1H),5.42(s,2H),4.20−4.08(m,4H),1.20(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ7:中間体WX009−8の合成
室温下、窒素ガス雰囲気下、中間体WX009−7(1.1g、3.68mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解して、トリメチルシリルアセチレン(722.38mg、7.36mmol)、トリエチルアミン(930.30mg、9.20mmol)、ヨウ化カリウム(610.46mg、3.68mmol)、ヨウ化第一銅(70.04mg、368.00μmol)、[1,1−ビス(トリフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムジクロロメタン(300.31mg、368.00μmol)を加え、反応混合物を110℃に加熱してマイクロ波(3 bar)で3時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、半飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=3/1、体積比)により分離した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、中間体WX009−8を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.63(s,1H),7.69(d,J=9.2Hz,1H),7.42(d,J=9.2Hz,1H),6.79(d,J=1.2Hz,1H),4.26(s,2H),4.15(q,J=7.0Hz,2H),1.20(t,J=7.0Hz,3H),0.34(s,9H).
ステップ8:中間体WX009−9の合成
室温下、中間体WX009−8(300.00mg、948.09μmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解して、テトラブチルアンモニウムフルオリド(1M、948.09μL)のテトラヒドロフラン溶液を加え、反応混合物を70℃に加熱し、撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜2/1、体積比)により分離し、中間体WX009−9を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.69(s,1H),7.71(d,J=8.8Hz,1H),7.55(t,J=2.8Hz,1H),7.42(d,J=8.8Hz,1H),6.63(s,1H),4.26(s,2H),4.14(q,J=7.2Hz,2H),1.17(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ9:WX009の合成
0℃で、中間体WX009−9(125.00mg、511.78μmol)をテトラヒドロフラン(7mL)に溶解して、アクリルアミド(36.38mg、511.78μmol)、カリウムtert−ブトキシド(57.43mg、511.78μmol)を順次加え、反応混合物を室温10℃に戻して撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、反応液に水(10mL)を加え、2−メチルテトラヒドロフラン(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(10mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX009を得た。MS−ESI m/z:270.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.71(s,1H),11.20(s,1H),7.72(d,J=8.8Hz,1H),7.56(t,J=2.6Hz,1H),7.44(d,J=9.2Hz,1H),6.56(s,1H),4.69(dd,J=5.0,11.8Hz,1H),2.90−2.81(m,1H),2.70−2.59(m,1H),2.47−2.37(m,1H),2.28−2.15(m,1H).
【0107】
実施例10:WX010
【化118】
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【化119】
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ステップ1:中間体WX010−2の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、WX010−1(10g、42.18mmol、25.00mL)をジクロロメタン(200mL)に溶解して、次に、塩化アセチル(3.31g、42.18mmol、3.01mL)を加え、最後に、5〜15℃で三塩化アルミニウム(8.44g、63.27mmol、3.46mL)をバッチ式で加え、反応混合物を室温(15℃)で撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(200mL)に注入して、ジクロロメタン(200mL×3)で抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、割合が3/10である中間体WX010−2とWX010−3の混合物を得た。
ステップ2:中間体WX010−3の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−2とWX010−3の混合物(11g、WX010−2とWX010−3の割合は3/10、モル比)をジクロロメタン(100mL)に溶解して、−50℃〜−30℃に冷却して三塩化ホウ素(1M、39.41mL)のジクロロメタン溶液を緩やかに滴下し、反応混合物を0℃に昇温して、0℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(200mL)に注入して、ジクロロメタン(200mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX010−3を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:13.39(s,1H),7.96(d,J=8.8Hz,1H),7.92(d,J=2.4Hz,1H),7.79(d,J=9.2Hz,1H),7.64(dd,J=2.2,9.0Hz,1H),7.17(d,J=8.8Hz,1H),2.85(s,3H).
ステップ3:中間体WX010−4の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−3(10g、37.72mmol)をトルエン(100mL)に溶解して、次に、炭酸ジエチル(48.75g、412.68mmol、50mL)を加え、最後に、5〜10℃で水素ナトリウム(4.53g、113.16mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を10℃で30分間撹拌後、120℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(500mL)に注入して、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を除去して、水相について2M希塩酸でpHを3〜4に調整し、2−メチルテトラヒドロフラン(300mL×5)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX010−4を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:13.01(s,1H),9.19(d,J=9.2Hz,1H),8.32(d,J=2.0Hz,1H),8.17(d,J=9.2Hz,1H),7.80(dd,J=2.2,9.4Hz,1H),7.58(d,J=9.2Hz,1H),5.76(s,1H).
ステップ4:中間体WX010−5の合成
室温下、中間体WX010−4(4.3g、14.77mmol)をエタノール(200mL)に溶解して、次に、塩酸ヒドロキシルアミン(6.67g、96.02mmol)、酢酸ナトリウム(4.24g、51.70mmol)を順次加え、反応混合物を85℃に加熱し、撹拌しながら56時間反応させ、次に90℃に加熱し、撹拌しながら32時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、2M希塩酸(200mL)を加えて、減圧濃縮させてエタノールを除去し、2−メチルテトラヒドロフラン(50mL×5)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX010−5を得た。
ステップ5:中間体WX010−6の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−5(4.5g、14.70mmol)をエタノール(20mL)に溶解して、次に、硫酸(1.88g、18.76mmol、1.02mL、純度:98%)を加え、反応混合物を70℃に昇温して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、水(100mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜9/1、体積比)により分離し、中間体WX010−6を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.16(d,J=2.0Hz,1H),8.00(d,J=8.8Hz,1H),7.88(d,J=8.8Hz,1H),7.76(dd,J=2.0,8.8Hz,1H),7.73(d,J=9.2Hz,1H),4.32(s,2H),4.23(q,J=7.2Hz,2H),1.22(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ6:中間体WX010−7の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−6(2.7g、8.08mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)に溶解して、次に、[1,1−ビス(トリフェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムのジクロロメタン錯体(659.83mg、807.99μmol)、リン酸カリウム(1.89g、8.89mmol)、ビニルフルオロホウ酸カリウム(1.41g、10.50mmol)を順次加え、反応混合物を80℃に加熱し、80℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液に水(100mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜9/1、体積比)により分離し、中間体WX010−7を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.06(d,J=8.4Hz,1H),7.93(d,J=9.2Hz,2H),7.80(dd,J=1.8,8.6Hz,1H),7.68(d,J=8.8Hz,1H),6.90(dd,J=11.0,17.4Hz,1H),5.91(d,J=17.6Hz,1H),5.39(d,J=10.8Hz,1H),4.33(s,2H),4.23(q,J=7.0Hz,2H),1.22(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ7:中間体WX010−8の合成
室温下、中間体WX010−7(1.5g、5.33mmol)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(379.01mg、5.33mmol)、カリウムtert−ブトキシド(598.35mg、5.33mmol)を順次加え、反応混合物を室温(10℃)で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL×5)で抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜1/1、体積比)により分離し、中間体WX010−8を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.18(s,1H),8.19−8.10(m,3H),7.92(t,J=7.4Hz,2H),6.94(dd,J=11.0,17.4Hz,1H),6.04(d,J=17.6Hz,1H),5.41(d,J=10.8Hz,1H),5.06(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),2.90−2.81(m,1H),2.68−2.54(m,2H),2.40−2.37(m,1H).
ステップ8:中間体WX010−9の合成
室温下、中間体WX010−8(1g、3.26mmol)をジクロロメタン(250mL)に溶解して、次に、−70℃でオゾン(15psi)を15分間導入し、系が青くなった後、酸素ガスを15分間導入し(系の青色が消え)、最後に、ジメチルスルフィド(1.69g、27.23mmol、2mL)を加えて、混合物を10℃で12時間撹拌した。反応終了後、室温に戻して、35℃減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、中間体WX010−9(淡黄色固体、0.4g)を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.16(s,1H),10.19(s,1H),8.79(d,J=0.8Hz,1H),8.43(d,J=9.2Hz,2H),8.11(dd,J=1.4,8.6Hz,1H),8.08(d,J=9.2Hz,1H),5.12(dd,J=4.6,11.8Hz,1H),2.92−2.79(m,1H),2.72−2.56(m,2H),2.44−2.31(m,1H).
ステップ9:中間体WX010−10の合成
室温下、中間体WX010−9(300mg、973.12μmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(14mL)に溶解して、次に、過硫酸水素カリウム複合塩(598.24mg、973.12μmol)を加え、反応混合物を室温(10℃)で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を濾過して、母液を収集し、中間体WX010−10のN,N−ジメチルホルムアミド溶液を得た。
ステップ10:WX010の合成
0℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−10(0.0695M、7.00mL)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液に2−(7−アゾベンゾトリアゾール)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(277.50mg、729.82μmol)、トリエチルアミン(98.47mg、973.09μmol、135.44μL)を順次加え、反応混合物を0℃で撹拌しながら15分間反応させた後、2−メトキシエチルアミン(40.20mg、535.20μmol、46.53μL)を加えて、反応混合物を自然に室温(10℃)に戻して、10℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応系に水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX010を得た。MS−ESI m/z:382.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.17(s,1H),8.79(s,1H),8.69(s,1H),8.30(d,J=9.2Hz,2H),8.13(d,J=8.4Hz,1H),8.02(d,J=9.2Hz,1H),5.10(dd,J=5.2,12.0Hz,1H),3.51(s,4H),3.44(s,3H),2.92−2.80(m,1H),2.69−2.58(m,2H),2.42−2.32(m,1H).
【0108】
実施例11:WX011の塩酸塩
【化120】
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【化121】
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ステップ1:WX011の合成
室温下、中間体WX010−9(150mg、486.56μmol)を1,2−ジクロロエタン(10mL)に溶解して、次に、氷酢酸(29.22mg、486.56μmol、27.83μL)、ジメチルアミン(2M、243.28μL)のテトラヒドロフラン溶液を加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら30分間反応させ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(206.24mg、973.12μmol)を加えて、反応混合物を10℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に水(30mL)を加え、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、水相を直接凍結乾燥させた。残留物を合併して、分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX011の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:338.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.14(s,1H),10.88(s,1H),8.35(d,J=8.4Hz,1H),8.31(s,1H),8.22(d,J=9.2Hz,1H),8.01(d,J=9.2Hz,1H),7.98(d,J=7.6Hz,1H),5.11(dd,J=4.6,11.8Hz,1H),4.49(s,2H),2.92−2.80(m,1H),2.74(s,6H),2.68−2.54(m,2H),2.42−2.38(m,1H).
【0109】
実施例12:WX012
【化122】
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【化123】
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ステップ1:WX012の合成
室温下、中間体WX010−9(100mg、324.37μmol)を1,2−ジクロロエタン(10mL)に溶解して、次に、氷酢酸(19.48mg、324.37μmol、18.55μL)、2−メトキシエチルアミン(24.36mg、324.37μmol、28.20μL)を順次加え、反応混合物を室温(10℃)で30分間撹拌し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(137.50mg、648.74μmol)を加え、さらに撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、水(30mL)を加え、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、水相を直接凍結乾燥させた。残留物を合併して、分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX012を得た。MS−ESI m/z:368.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),9.45(s,1H),8.31(d,J=11.6Hz,2H),8.20(d,J=9.2Hz,1H),8.00(d,J=9.2Hz,1H),7.94(d,J=7.6Hz,1H),5.10(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.37(s,2H),3.64(t,J=5.0Hz,2H),3.39(s,3H),3.12(s,2H),2.92−2.80(m,1H),2.71−2.54(m,2H),2.45−2.35(m,1H).
【0110】
実施例13:WX013
【化124】
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【化125】
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ステップ1:中間体WX013−2の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、WX013−1(20g、106.26mmol)をジクロロメタン(300mL)に溶解して、次に、塩化アセチル(8.34g、106.26mmol、7.58mL)、三塩化アルミニウム(21.25g、159.39mmol、8.71mL)を順次加え、反応混合物を室温(18℃)で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(400mL)に緩やかに注入して、分液して、有機相を収集して、水相についてジクロロメタン(100mL×3)で抽出し、有機相を合併して、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX013−2を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.78(d,J=9.2Hz,1H),7.69(d,J=9.2Hz,1H),7.25(d,J=9.2Hz,1H),7.17(dd,J=2.4,9.2Hz,1H),7.10(d,J=2.4Hz,1H),3.95(s,3H),3.90(s,3H),2.65(s,3H).
ステップ2:中間体WX013−3の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−2(24.45g、106.18mmol)をジクロロメタン(250mL)に溶解して、次に、−65〜−40℃で三塩化ホウ素(1M、106.18mL)のジクロロメタン溶液を滴下し、反応混合物を0℃に徐々に戻して0℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(500mL)に緩やかに注入して、ジクロロメタン(100mL×4)で抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX013−3を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:13.17(s,1H),8.01(d,J=9.6Hz,1H),7.80(d,J=9.2Hz,1H),7.24(dd,J=2.8,9.2Hz,1H),7.15−7.12(m,2H),3.92(s,3H),2.85(s,3H).
ステップ3:中間体WX013−4の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−3(21.5g、99.43mmol)をトルエン(200mL)に溶解して、次に、炭酸ジエチル(195.00g、1.65mol、200mL)を加え、最後に、10〜20℃で水素ナトリウム(11.93g、298.29mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を120℃に加熱し、120℃で撹拌しながら5時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水(800mL)に緩やかに注入して、酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、有機相を除去して、水相について1M希塩酸でpHを3〜4に調整し、淡黄色固体が析出され、濾過して固体を収集した。得た固体をメタノール200mLにて室温で30min撹拌し、濾過して、固体を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX013−4を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:12.85(s,1H),9.17(d,J=9.6Hz,1H),8.10(d,J=8.8Hz,1H),7.49(d,J=4.4Hz,1H),7.47(d,J=1.6Hz,1H),7.33(dd,J=2.8,9.6Hz,1H),5.73(s,1H),3.89(s,3H).
ステップ4:中間体WX013−5の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−4(13g、53.67mmol)をジクロロメタン(200mL)に溶解して、次に、−50〜−30℃で三臭化ホウ素(49g、195.59mmol、18.85mL)を滴下し、反応混合物を10℃に戻して10℃で撹拌しながら15時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(500mL)に注入して、2−メチルテトラヒドロフラン(500mL×5)で抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX013−5を得た。
ステップ5:中間体WX013−6の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−5(9g、39.44mmol)をエタノール(150mL)に溶解して、次に、塩酸ヒドロキシルアミン(9.59g、138.04mmol)、ナトリウムエトキシド(9.39g、138.04mmol)を順次加え、反応混合物を80℃に加熱し、80℃で撹拌しながら15時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、1M希塩酸100mLを加えて、減圧濃縮させてエタノールを除去し、水(100mL)を加え、酢酸エチル(200mL×3)で抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX013−6を得た。
ステップ6:中間体WX013−7の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−6(10g、41.12mmol)をエタノール(100mL)に溶解して、次に、濃硫酸(3.68g、36.77mmol、2mL、純度:98%)を加え、反応混合物を70℃に加熱し、70℃で撹拌しながら6時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、大部分の溶媒を減圧濃縮により除去して、得た残留物を水(100mL)で希釈し、酢酸エチル(70mL×3)で抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜7/3、体積比)により分離し、中間体WX013−7を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.90(d,J=8.8Hz,1H),7.68(d,J=9.2Hz,1H),7.55(d,J=9.2Hz,1H),7.24(d,J=2.4Hz,1H),7.17(dd,J=2.4,7.6Hz,1H),6.01(br s,1H),4.24(s,2H),4.15(q,J=7.0Hz,2H),1.14(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ7:中間体WX013−8の合成
室温下、中間体WX013−7(500mg、1.84mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解して、次に、ヨウ化メチル(1.05g、7.37mmol、458.99μL)、炭酸カリウム(1.02g、7.37mmol)を順次加え、反応混合物を室温(10℃)で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合併して、半飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜4/1、体積比)により分離し、中間体WX013−8を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.02(d,J=9.6Hz,1H),7.87(d,J=9.2Hz,1H),7.67(d,J=9.2Hz,1H),7.35(s,1H),7.34(dd,J=2.8,8.0Hz,1H),4.31(s,2H),4.22(q,J=7.0Hz,2H),3.95(s,3H),1.21(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ8:WX013の合成
室温下、中間体WX013−8(400mg、1.40mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(99.66mg、1.40mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(157.33mg、1.40mmol)を順次加え、反応混合物を室温(10℃)で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、水(50mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX013を得た。MS−ESI m/z:311.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.12(s,1H),8.14(d,J=8.8Hz,1H),8.11(d,J=9.2Hz,1H),7.89(d,J=9.2Hz,1H),7.64(d,J=2.8Hz,1H),7.36(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),5.02(dd,J=5.0,11.4Hz,1H),3.91(s,3H),2.89−2.80(m,1H),2.67−2.52(m,2H),2.39−2.33(m,1H).
【0111】
実施例14:WX014
【化126】
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【化127】
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ステップ1:中間体WX014−1の合成
室温下、中間体WX013−7(1g、3.69mmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解して、次に、炭酸カリウム(1.02g、7.37mmol)、化合物ジ(ブロモジフルオロメチル)ホスホン酸ジエチル(1.97g、7.37mmol)を加え、反応混合物を室温(10℃)で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、水(50mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜9/1、体積比)により分離し、中間体WX014−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.13(d,J=8.8Hz,1H),7.92(d,J=9.2Hz,1H),7.74(d,J=9.2Hz,1H),7.71(d,J=1.6Hz,1H),7.49(dd,J=2.0,8.8Hz,1H),6.83−6.46(m,1H),4.32(s,2H),4.23(q,J=7.0Hz,2H),1.22(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ2:WX014の合成
室温下、回収原料WX014−1(100mg、311.26μmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(22.12mg、311.26μmol)及びカリウムtert−ブトキシド(1M、311.26μL)のテトラヒドロフラン溶液を順次加え、反応混合物を室温(10℃)で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、水(10mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX014を得た。MS−ESI m/z:347.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.14(s,1H),8.31(d,J=8.8Hz,1H),8.23(d,J=9.2Hz,1H),8.00(d,J=9.2Hz,1H),7.98(d,J=2.4Hz,1H),7.59−7.57(m,1H),7.56−7.20(m,1H),5.07(dd,J=4.4,11.6Hz,1H),2.89−2.79(m,1H),2.69−2.57(m,2H),2.40−2.32(m,1H).
【0112】
実施例15:WX015の塩酸塩
【化128】
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【化129】
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ステップ1:中間体WX015−1の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、WX013−7(500mg、1.84mmol)、2−(ジメチルアミノ)エタノール(180.73mg、2.03mmol)及びトリフェニルホスフィン(628.49mg、2.40mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解して、0℃に降温した後、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(484.53mg、2.40mmol、564.89μL)を1滴ずつ滴下し、反応混合物を室温(20℃)に戻して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を水(40mL)に注入して、2−メチルテトラヒドロフラン(40mL×3)で抽出し、有機相を合併して、飽和食塩水(50mL×3)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜0/1、ジクロロメタン/メタノール=1/0〜19/1、体積比)により分離し、中間体WX015−1を得た。
ステップ2:WX015の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、化合物WX015−1(0.41g、1.2mmol)をテトラヒドロフラン(12mL)に溶解して、アクリルアミド(85.11mg、1.2mmol)及びカリウムtert−ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1M、1.2mL)を順次加え、反応混合物を室温(20℃)に戻して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に2N希塩酸を加えてpH値を3に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX015の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:368.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,MeOD_d
4) δ:8.18(d,J=8.8Hz,1H),8.04(d,J=9.2Hz,1H),7.77(d,J=9.2Hz,1H),7.63(d,J=2.8Hz,1H),7.47(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),4.93(dd,J=5.0,10.2Hz,1H),4.53(t,J=5.0Hz,2H),3.69(t,J=5.0Hz,2H),3.04(s,6H),2.91−2.74(m,2H),2.71−2.61(m,1H),2.53−2.48(m,1H).
【0113】
実施例16:WX016
【化130】
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【化131】
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ステップ1:中間体WX016−1の合成
室温下、中間体WX013−7(400mg、1.47mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(8mL)に溶解して、次に、炭酸カリウム(815.20mg、5.90mmol)、化合物1−ブロモ−2−メトキシエタン(614.85mg、4.42mmol、415.44μL)を順次加え、反応混合物を10℃で2時間撹拌後、ヨウ化カリウム(48.96mg、294.91μmol)を加えて、反応混合物を50℃に加熱し、50℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、半飽和食塩水(30mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜7/3、体積比)により分離し、中間体WX016−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.03(d,J=8.8Hz,1H),7.86(d,J=9.2Hz,1H),7.68(d,J=9.2Hz,1H),7.43−7.35(m,2H),4.31(s,2H),4.27(t,J=4.6Hz,2H),4.22(q,J=7.2Hz,2H),3.84(t,J=4.6Hz,2H),3.50(s,3H),1.20(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ2:WX016の合成
室温下、中間体WX016−1(350mg、1.06mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(75.54mg、1.06mmol、73.33μL)及びカリウムtert−ブトキシド(119.25mg、1.06mmol)を順次加え、反応混合物を10℃で3時間撹拌した。反応終了後、水(50mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX016を得た。
MS−ESI m/z:355.1[M+H]
+.H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.11(s,1H),8.15(d,J=9.2Hz,1H),8.09(d,J=9.2Hz,1H),7.89(d,J=9.2Hz,1H),7.66(d,J=2.4Hz,1H),7.38(dd,J=2.8,9.2Hz,1H),5.03(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.25(t,J=4.6Hz,2H),3.74(t,J=4.4Hz,2H),3.34(s,3H),2.90−2.79(m,1H),2.69−2.54(m,2H),2.42−2.31(m,1H).
【0114】
実施例17:WX017
【化132】
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【化133】
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ステップ1:中間体WX017−1の合成
室温下、中間体WX013−7(300mg、1.11mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解して、次に、炭酸カリウム(611.38mg、4.42mmol)、化合物2,2−ジフルオロエチルトリフルオロメタンスルホネート(710.37mg、3.32mmol)を順次加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、水(100mL)を加え、メチルtert−ブチルエーテル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜4/1、体積比)により分離し、中間体WX017−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.07(d,J=9.2Hz,1H),7.88(d,J=9.2Hz,1H),7.71(d,J=9.2Hz,1H),7.41−7.35(m,2H),6.34−6.03(m,1H),4.39−4.33(m,2H),4.32(s,2H),4.23(q,J=7.0Hz,2H),1.22(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ2:WX017の合成
室温下、中間体WX017−1(300mg、894.72μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(63.59mg、894.72μmol)及びカリウムtert−ブトキシド(100.40mg、894.72μmol)を同時に加え、反応混合物を室温(10℃)で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、水(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を2回に分けて分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX017を得た。MS−ESI m/z:361.1[M+H]
+.1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.12(s,1H),8.19(d,J=9.2Hz,1H),8.10(d,J=9.2Hz,1H),7.92(d,J=9.2Hz,1H),7.76(d,J=2.8Hz,1H),7.44(dd,J=2.8,8.8Hz,1H),6.65−6.32(m,1H),5.04(dd,J=4.8,11.6Hz,1H),4.49(dt,J=3.6,14.6Hz,2H),2.91−2.79(m,1H),2.70−2.53(m,2H),2.43−2.31(m,1H).
【0115】
実施例18:WX018
【化134】
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【化135】
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ステップ1:中間体WX018−1の合成
室温下、中間体WX010−8(300mg、979.38μmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解して、次に、−70℃に降温し、−70℃でオゾン(15psi)を15分間導入して、室温(10℃)に戻した後、ジクロロメタン(10mL)を加え、さらに−70℃に降温し、−70℃でオゾン(15psi)を再度15分間導入、酸素ガスを10分間導入した後、10℃に戻して、減圧濃縮させて大部分のジクロロメタンを除去し、ペルオキシ一硫酸カリウム(602.09mg、979.38μmol)を加え、反応混合物を10℃で12時間撹拌した。反応終了後、濾過して、母液を収集し、中間体WX018−1のN,N−ジメチルホルムアミド溶液を得た。
ステップ2:WX018の合成
0℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX018−1(0.326M、3.00mL)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液に溶媒としてN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)を加え、次に、2−(7−アゾベンゾトリアゾール)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(484.11mg、1.27mmol)、トリエチルアミン(198.21mg、1.96mmol、272.64μL)を順次加え、0℃で15分間撹拌した後、シクロプロピルメチルアミン(69.65mg、979.38μmol)を加え、反応混合物を室温(10℃)に戻して、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX018を得た。MS−ESI m/z:378.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.16(s,1H),8.81(t,J=5.6Hz,1H),8.68(s,1H),8.30(d,J=9.2Hz,2H),8.14(d,J=8.4Hz,1H),8.01(d,J=8.8Hz,1H),5.10(dd,J=4.8,11.6Hz,1H),3.22(t,J=6.0Hz,2H),2.89−2.80(m,1H),2.72−2.58(m,2H),2.43−2.30(m,1H),1.14−1.02(m,1H),0.53−0.42(m,2H),0.32−0.22(m,2H).
【0116】
実施例19:WX019
【化136】
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【化137】
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ステップ1:WX019の合成
室温下、中間体WX013−7(100mg、368.64μmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(26.20mg、368.64μmol)及びカリウムtert−ブトキシド(1M、442.37μL)のテトラヒドロフラン溶液を順次加え、反応混合物を室温(10℃)で撹拌しながら2時間反応させ、カリウムtert−ブトキシド(1M、0.2mL)のテトラヒドロフラン溶液を追加して、さらに撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を0.5M希塩酸(20mL)に緩やかに注入して、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX019を得た。MS−ESI m/z:297.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.14(s,1H),9.90(s,1H),8.07(d,J=9.2Hz,1H),7.99(d,J=9.2Hz,1H),7.82(d,J=9.2Hz,1H),7.40(d,J=2.4Hz,1H),7.26(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),4.98(dd,J=4.8,11.2Hz,1H),2.90−2.77(m,1H),2.66−2.55(m,2H),2.42−2.34(m,1H).
【0117】
実施例20:WX020
【化138】
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【化139】
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ステップ1:WX020−1の合成
10℃で、中間体WX013−7(500mg、1.84mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解して、次に、酢酸銅(334.78mg、1.84mmol)、ピリジン(291.59mg、3.69mmol、297.54μL)、トリエチルアミン(373.03mg、3.69mmol、513.10μL)及び3−メトキシフェニルボロン酸(560.17mg、3.69mmol)を順次加え、反応混合物を10℃で開放して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に水(50mL)を加え、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜4/1、体積比)により分離し、中間体WX020−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.11(d,J=9.2Hz,1H),7.85(d,J=9.2Hz,1H),7.70(d,J=9.2Hz,1H),7.54(d,J=2.4Hz,1H),7.46(dd,J=2.2,9.0Hz,1H),7.31−7.26(m,1H),6.76−6.70(m,1H),6.69−6.64(m,1H),6.64(d,J=1.6Hz,1H),4.33(s,2H),4.24(q,J=7.2Hz,2H),3.81(s,3H),1.23(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ2:WX020の合成
10℃で、中間体WX020−1(310mg、821.43μmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(58.39mg、821.43μmol)及びカリウムtert−ブトキシド(92.17mg、821.43μmol)を同時に加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、反応液に水(40mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX020を得た。MS−ESI m/z:403.1[M+H]
+.
1H NMR(399MHz,DMSO_d
6) δ:11.12(s,1H),8.28(d,J=9.2Hz,1H),8.15(d,J=9.2Hz,1H),7.93(d,J=9.2Hz,1H),7.74(d,J=2.8Hz,1H),7.49(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),7.32(t,J=8.2Hz,1H),6.77(dd,J=2.4,8.4Hz,1H),6.69(t,J=2.2Hz,1H),6.62(dd,J=2.2,8.2Hz,1H),5.05(dd,J=5.0,11.4Hz,1H),3.75(s,3H),2.89−2.79(m,1H),2.69−2.53(m,2H),2.42−2.31(m,1H).
【0118】
実施例21:WX021
【化140】
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【化141】
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ステップ1:中間体WX021−1の合成
室温下、中間体WX013−7(500mg、1.84mmol)をジクロロメタン(20mL)に溶解して、次に、酢酸銅(334.20mg、1.84mmol)、ピリジン(291.09mg、3.68mmol、297.03μL)、トリエチルアミン(372.38mg、3.68mmol、512.21μL)及びp−フルオロフェニルボロン酸(514.91mg、3.68mmol)を順次加え、反応混合物を10℃で開放して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に水(50mL)及びジクロロメタン(30mL)を加え、濾過して、母液を収集し、分液後有機相を収集して、水相についてジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜4/1、体積比)により分離し、中間体WX021−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.11(d,J=8.4Hz,1H),7.83(d,J=9.2Hz,1H),7.70(d,J=9.2Hz,1H),7.47−7.40(m,2H),7.15−7.03(m,4H),4.32(s,2H),4.24(q,J=7.0Hz,2H),1.24(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ2:WX021の合成
室温下、中間体WX021−1(400mg、1.09mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(77.82mg、1.09mmol)、カリウムtert−ブトキシド(122.85mg、1.09mmol)を同時に加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX021を得た。MS−ESI m/z:391.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),8.28(d,J=8.8Hz,1H),8.13(d,J=9.2Hz,1H),7.93(d,J=9.2Hz,1H),7.68(d,J=2.4Hz,1H),7.48(dd,J=2.4,9.2Hz,1H),7.33−7.23(m,2H),7.21−7.14(m,2H),5.04(dd,J=4.4,11.6Hz,1H),2.90−2.79(m,1H),2.67−2.56(m,2H),2.42−2.31(m,1H).
【0119】
実施例22:WX022
【化142】
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【化143】
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ステップ1:中間体WX022−1の合成
室温下、中間体WX013−7(1g、3.69mmol)を1,2−ジクロロエタン(30mL)に溶解して、次に、酢酸銅(669.56mg、3.69mmol)、ピリジン(583.19mg、7.37mmol、595.09μL)、トリエチルアミン(746.05mg、7.37mmol、1.03mL)、3−アセチルアミノフェニルボロン酸(1.32g、7.37mmol)を順次加え、反応混合物を35℃に加熱して、開放して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に水(50mL)及びジクロロメタン(30mL)を加えて希釈し、濾過して、母液を収集し、分液後有機相を収集して、水相についてジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜2/1、体積比)により分離し、中間体WX022−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.01(d,J=8.8Hz,1H),7.74(d,J=9.2Hz,1H),7.58(d,J=9.2Hz,1H),7.44(d,J=2.4Hz,1H),7.35(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),7.22−7.15(m,3H),6.73(d,J=7.2Hz,1H),4.24(s,2H),4.15(q,J=7.2Hz,2H),2.04(s,3H),1.16(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ2:WX022の合成
10℃で、中間体WX022−1(280mg、656.08μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(54.13mg、761.56μmol)及びカリウムtert−ブトキシド(1M、721.69μL)のテトラヒドロフラン溶液を順次加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら4時間反応させた。反応終了後、反応液に1M希塩酸(1mL)、水(5mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、得た残留物をさらに分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)により分離し、目標化合物WX022を得た。MS−ESI m/z:430.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.11(s,1H),10.00(s,1H),8.30(d,J=8.8Hz,1H),8.16(d,J=9.2Hz,1H),7.95(d,J=9.2Hz,1H),7.77(d,J=2.4Hz,1H),7.50(dd,J=2.4,9.2Hz,1H),7.40−7.30(m,3H),6.78(d,J=8.0Hz,1H),5.06(dd,J=4.8,11.6Hz,1H),2.94−2.79(m,1H),2.70−2.59(m,2H),2.44−2.32(m,1H),2.00(s,3H).
【0120】
実施例23:WX023の塩酸塩
【化144】
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【化145】
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ステップ1:中間体WX023−1の合成
15℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−7(500mg、1.84mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、次に、4−(2−ヒドロキシエチル)モルホリン(265.96mg、2.03mmol、248.56μL)、トリフェニルホスフィン(628.49mg、2.40mmol)を順次加え、0℃に降温した後、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(484.53mg、2.40mmol、465.89μL)を滴下して、反応混合物を15℃に昇温し、15℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/1〜0/1、体積比)により分離し、中間体WX023−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.03(d,J=9.6Hz,1H),7.86(d,J=9.2Hz,1H),7.68(d,J=9.2Hz,1H),7.43−7.32(m,2H),4.31(s,2H),4.26(t,J=5.8Hz,2H),4.22(q,J=7.2Hz,2H),3.77(t,J=8.6Hz,4H),2.90(t,J=5.8Hz,2H),2.64(t,J=4.6Hz,4H),1.21(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ2:WX023の合成
15℃で、中間体WX023−1(250mg、650.32μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(46.22mg、650.32μmol)、カリウムtert−ブトキシド(1M、455.23μL)のテトラヒドロフラン溶液を順次加え、反応混合物を15℃で2時間撹拌した。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを滴下してpHを5〜6に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX023の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:410.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,D
2O) δ:7.76(t,J=9.4Hz,2H),7.52(d,J=9.2Hz,1H),7.29(s,1H),7.23(d,J=8.8Hz,1H),4.72(d,J=5.6Hz,1H),4.45(t,J=4.4Hz,2H),4.15(d,J=11.6Hz,2H),3.91(t,J=12.0Hz,2H),3.72(t,J=4.4Hz,2H),3.70−3.61(m,2H),3.37(t,J=10.0Hz,2H),2.90−2.63(m,2H),2.57−2.35(m,2H).
【0121】
実施例24:WX024の塩酸塩
【化146】
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【化147】
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ステップ1:中間体WX024−1の合成
15℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−7(500mg、1.84mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、次に、1−(2−ヒドロキシエチル)−4−メチルピペラジン(291.89mg、2.02mmol)、トリフェニルホスフィン(627.40mg、2.39mmol)を順次加え、0〜5℃に降温し、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(483.69mg、2.39mmol、465.08μL)を滴下して、反応混合物を15℃に戻し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/1〜0/1与メタノール/ジクロロメタン=0/1〜1/9、体積比)により分離し、中間体WX024−1を得た。
ステップ2:WX024の合成
15℃で、中間体WX024−1(330mg、830.26μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(59.01mg、830.26μmol)及びカリウムtert−ブトキシド(1M、747.23μL)のテトラヒドロフラン溶液を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを滴下してpH=5〜6に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX024の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:423.2[M+H]
+。1H NMR(400MHz,MeOD_d
4) δ:8.17(d,J=9.2Hz,1H),8.04(d,J=9.2Hz,1H),7.77(d,J=8.8Hz,1H),7.64(d,J=2.4Hz,1H),7.49(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),4.93(dd,J=5.0,10.2Hz,1H),4.61(t,J=4.6Hz,2H),3.83(t,J=4.6Hz,2H),3.82−3.55(m,8H),3.05(s,3H),2.93−2.74(m,2H),2.72−2.60(m,1H),2.58−2.44(m,1H).
【0122】
実施例25:WX025の塩酸塩
【化148】
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【化149】
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ステップ1:中間体WX025−1の合成
15℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−7(500mg、1.84mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、次に、1−[4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジニル]エチルケトン(348.58mg、2.02mmol)、トリフェニルホスフィン(627.40mg、2.39mmol)を順次加え、0℃に降温した後、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(483.69mg、2.39mmol、465.08μL)を滴下し、反応混合物を15℃に戻し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液から溶媒を直接減圧除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/1〜0/1、ジクロロメタン/メタノール=1/0〜9/1、体積比)により分離し、中間体WX025−1を得た。
ステップ2:WX025の合成
15℃で、中間体WX025−1(400mg、940.12μmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(66.82mg、940.12μmol)及びカリウムtert−ブトキシド(1M、752.10μL)のテトラヒドロフラン溶液を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを滴下してpH=5〜6に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX025の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:451.2[M+H]
+.1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.45(s,1H),11.13(s,1H),8.19(d,J=8.8Hz,1H),8.13(d,J=9.2Hz,1H),7.93(d,J=9.2Hz,1H),7.74(d,J=2.4Hz,1H),7.44(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),5.04(dd,J=4.8,11.2Hz,1H),4.60(t,J=4.4Hz,2H),4.44(d,J=11.6Hz,1H),4.02(d,J=13.6Hz,1H),3.70−3.55(m,5H),3.28−3.00(m,3H),2.92−2.78(m,1H),2.73−2.54(m,2H),2.43−2.30(m,1H),2.05(s,3H).
【0123】
実施例26:WX026
【化150】
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【化151】
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ステップ1:中間体WX026−1の合成
15℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−7(500mg、1.84mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、次に、N−ヒドロキシエチルピペリジン(261.50mg、2.02mmol)、トリフェニルホスフィン(627.40mg、2.39mmol)を順次加え、0℃に降温した後、,アゾジカルボン酸ジイソプロピル(483.69mg、2.39mmol、465.08μL)を滴下し、反応混合物を15℃に戻し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/1〜0/1、体積比)により分離し、得た残留物をさらに分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、中間体WX026−1を得た。
1H NMR(400MHz,MeOD_d
4) δ:8.18−8.11(m,1H),8.05−7.99(m,1H),7.79−7.71(m,1H),7.63−7.57(m,1H),7.49−7.42(m,1H),4.55(t,J=5.0Hz,2H),4.42−4.36(m,2H),4.21(q,J=7.4Hz,2H),3.72−3.64(m,4H),3.13(t,J=11.4Hz,2H),2.06−1.95(m,2H),1.93−1.78(m,3H),1.67−1.49(m,1H),1.21(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ2:WX026の合成
15℃で、中間体WX026−1(150mg、358.07μmol、塩酸塩)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(25.45mg、358.07μmol)及びカリウムtert−ブトキシド(1M、429.68μL)のテトラヒドロフラン溶液を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら1時間反応させ、カリウムtert−ブトキシド(1M、300μL)のテトラヒドロフラン溶液を加え、反応混合物を15℃でさらに撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを滴下してpH=5〜6に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、得た残留物をさらに分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)により分離し、得た留分を6M塩酸でpH=5〜6に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、目標化合物WX026を得た。MS−ESI m/z:408.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,MeOD_d
4) δ:8.18(d,J=8.8Hz,1H),8.05(d,J=8.8Hz,1H),7.82−7.70(m,1H),7.64(s,1H),7.46(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),4.94(dd,J=5.2,10.4Hz,1H),4.56(t,J=5.0Hz,2H),3.75−3.60(m,4H),3.14(t,J=11.4Hz,2H),2.95−2.73(m,2H),2.72−2.60(m,1H),2.57−2.44(m,1H),2.09−1.76(m,5H),1.69−1.47(m,1H).
【0124】
実施例27:WX027の塩酸塩
【化152】
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【化153】
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ステップ1:中間体WX027−1の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−7(0.5g、1.84mmol)、N−ヒドロキシエチルピロリジン(233.52mg、2.03mmol)及びトリフェニルホスフィン(628.49mg、2.40mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解して、0℃に降温した後、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(484.53mg、2.40mmol、465.89μL)を徐々に滴下し、反応混合物を20℃に戻して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を水(40mL)に注入して、酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(40mL×3)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜0/1、体積比)により分離し、中間体WX027−1を得た。
ステップ2:WX027の合成
室温下、中間体WX027−1(0.2g、542.85μmol)及びアクリルアミド(38.58mg、542.85μmol)をテトラヒドロフラン(6mL)に溶解して、カリウムtert−ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1M、434.28μL)を加えた。反応混合物を室温で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、反応液に塩酸酢酸エチル(4M)を注入してpH値を5〜6に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX027の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:394.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,MeOD_d
4) δ:8.16(d,J=9.2Hz,1H),8.02(d,J=8.8Hz,1H),7.74(d,J=9.2Hz,1H),7.60(d,J=2.8Hz,1H),7.46(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),4.93(dd,J=5.0,10.2Hz,1H),4.50(t,J=4.8Hz,2H),3.83−3.70(m,4H),3.29−3.24(m,2H),2.90−2.73(m,2H),2.70−2.60(m,1H),2.53−2.45(m,1H),2.27−2.15(m,2H),2.14−2.02(m,2H).
【0125】
実施例28:WX028の塩酸塩
【化154】
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【化155】
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ステップ1:中間体WX028−2の合成
室温下、中間体WX028−1(4g、21.48mmol)をアセトニトリル(50mL)に溶解して、次に、炭酸カリウム(4.45g、32.21mmol)、2−ブロモエタノール(3.22g、25.77mmol、1.83mL)を順次加え、反応混合物を50℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、濾過して、母液を収集し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/1〜0/1、体積比)により分離し、中間体WX028−2を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:3.63(t,J=5.2Hz,2H),3.45(t,J=5.0Hz,4H),2.67(s,1H),2.56(t,J=5.4Hz,2H),2.46(t,J=5.0Hz,4H),1.47(s,9H).
ステップ2:中間体WX028−3の合成
15℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−7(1g、3.69mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解して、次に、中間体WX028−2(933.89mg、4.06mmol)、トリフェニルホスフィン(1.26g、4.79mmol)を順次加え、0℃に降温した後、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(969.05mg、4.79mmol、931.78μL)を滴下し、反応混合物を15℃に戻し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に水(50mL)を加え、2−メチルテトラヒドロフラン(100mL×5)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を、まずカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/1〜1/4、体積比)により分離し、得た残留物をさらに分取HPLC(移動相:水/アセトニトリル;中性系:10mM重炭酸アンモニウム)により分離し、中間体WX028−3を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.99(d,J=8.8Hz,1H),7.85(d,J=8.8Hz,1H),7.65(d,J=8.8Hz,1H),7.37−7.29(m,2H),4.35−4.25(m,4H),4.23−4.15(m,2H),3.49(s,4H),3.23(s,2H),2.95(s,1H),2.63(s,3H),1.43(s,9H),1.22−1.11(m,3H).
ステップ3:中間体WX028−4の合成
室温下、中間体WX028−3(900mg、1.73mmol、塩酸塩)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(122.96mg、1.73mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(1M、1.73mL)のテトラヒドロフラン溶液を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを加えてpHを6〜7に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、中間体WX028−4の塩酸塩を得た。
1H NMR(400MHz,MeOD_d
4) δ:8.16(d,J=9.2Hz,1H),8.02(d,J=9.2Hz,1H),7.75(d,J=9.2Hz,1H),7.61(d,J=2.8Hz,1H),7.46(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),4.92(dd,J=5.2,10.0Hz,1H),4.57(t,J=4.8Hz,2H),4.24(s,2H),3.75(t,J=4.8Hz,3H),3.72−3.60(m,2H),3.30−3.18(m,3H),2.95−2.73(m,2H),2.71−2.59(m,1H),2.57−2.45(m,1H),1.49(s,9H).
ステップ4:WX028の合成
室温下、中間体WX028−4(650mg、1.19mmol、塩酸塩)を塩酸/酢酸エチル(4M、20mL)に溶解して、反応混合物を15℃で撹拌しながら3時間反応させ、白色固体を生成させた。反応終了後、反応液を濾過して、固体を収集し、減圧濃縮させて、目標化合物WX028の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:409.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),9.62(s,2H),8.18(d,J=9.2Hz,1H),8.13(d,J=8.8Hz,1H),7.92(d,J=8.8Hz,1H),7.73(d,J=2.4Hz,1H),7.45(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),5.03(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.56(s,2H),3.64(s,2H),3.47(s,8H),2.90−2.79(m,1H),2.70−2.55(m,2H),2.41−2.34(m,1H).
【0126】
実施例29:WX029
【化156】
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【化157】
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ステップ1:WX029の合成
室温下、化合物WX028(150mg、337.15μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(10mL)に溶解して、次に、メタンスルホニルクロリド(38.62mg、337.15μmol、26.09μL)及びトリエチルアミン(170.58mg、1.69mmol、234.63μL)を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら24時間反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを加えてpHを6〜7に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)により分離し、目標化合物WX029を得た。MS−ESI m/z:487.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),8.14(d,J=8.8Hz,1H),8.09(d,J=9.2Hz,1H),7.89(d,J=8.8Hz,1H),7.68(d,J=2.8Hz,1H),7.37(dd,J=2.4,9.2Hz,1H),5.02(dd,J=4.8,11.2Hz,1H),4.25(t,J=5.6Hz,2H),3.13(t,J=4.8H,4H),2.87(s,3H),2.83(t,J=6.0H,3H),2.63(t,J=4.6H,4H),2.60−2.52(m,2H),2.42−2.31(m,1H).
【0127】
実施例30:WX030
【化158】
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【化159】
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ステップ1:中間体WX030−1の合成
15℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−7(5g、18.43mmol)をテトラヒドロフラン(80mL)に溶解して、次に、N−t−ブトキシカルボニル−N−メチルアミノエタノール(3.88g、22.12mmol、268.76μL)、トリフェニルホスフィン(6.28g、23.96mmol)を順次加え、0℃に降温した後、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(4.85g、23.96mmol、4.66mL)を滴下し、反応混合物を15℃に戻し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜4/1、体積比)により分離し、中間体WX030−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.03(d,J=8.8Hz,1H),7.86(d,J=9.2Hz,1H),7.68(d,J=8.8Hz,1H),7.39−7.30(m,2H),4.31(s,2H),4.28−4.18(m,4H),3.67(t,J=5.2Hz,2H),3.03(s,3H),1.48(s,9H),1.21(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ2:中間体WX030−2の合成
15℃で、中間体WX030−1(6.6g、15.40mmol)をテトラヒドロフラン(150mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(1.09g、15.40mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(1M、13.86mL)のテトラヒドロフラン溶液を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、反応液に水(100mL)を加え、1M希塩酸でpHを6〜7に調整し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=4/1〜1/1、体積比)により分離し、中間体WX030−2を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.36(s,1H),7.94(d,J=9.2Hz,1H),7.88(d,J=9.2Hz,1H),7.69(d,J=9.2Hz,1H),7.36(s,1H),7.33(dd,J=2.8,8.8Hz,1H),4.74−4.67(m,1H),4.24(s,2H),3.69(t,J=5.2Hz,2H),3.03(s,3H),2.95−2.85(m,1H),2.81−2.64(m,2H),2.61−2.50(m,1H),1.48(s,9H).
ステップ3:中間体WX031の合成
15℃で、中間体WX030−2(4.1g、9.04mmol)を塩酸/酢酸エチル(4M、40mL)に溶解して、反応混合物を15℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、反応液を直接濾過して固体を収集し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX031を得た。
ステップ4:WX030の合成
10℃で、中間体WX031(100mg、256.52μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(10mL)に溶解して、次に、酢酸ナトリウム(21.04mg、256.52μmol)、1−アセチル−4−ピペリドン(36.21mg、256.52μmol、31.49μL)を順次加え、反応混合物を10℃で30分間撹拌し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(108.73mg、513.04μmol)を加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら5時間反応させ、酢酸ナトリウム(25mg、304.80μmol)を追加して、反応混合物を30℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX030を得た。MS−ESI m/z:479.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),8.19(d,J=8.4Hz,1H),8.13(d,J=9.2Hz,1H),7.94(d,J=9.2Hz,1H),7.73(d,J=2.4Hz,1H),7.43(dd,J=2.0,8.8Hz,1H),5.03(dd,J=4.4,11.6Hz,1H),4.55(s,3H),4.05−3.91(m,1H),3.78−3.68(m,1H),3.65−3.51(m,3H),3.13−3.00(m,1H),2.91−2.79(m,4H),2.65−2.55(m,2H),2.41−2.34(m,1H),2.17−2.04(m,2H),2.02(s,3H),1.75−1.45(m,2H).
【0128】
実施例31:WX031の塩酸塩
【化160】
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【化161】
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ステップ1:WX031の合成
中間体WX031(90mg、254.69μmol、塩酸塩)を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX031の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:354.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),9.14(s,2H),8.20(d,J=8.8Hz,1H),8.14(d,J=9.2Hz,1H),7.92(d,J=9.2Hz,1H),7.72(d,J=2.8Hz,1H),7.42(dd,J=2.8,9.2Hz,1H),5.04(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.43(t,J=5.0Hz,2H),3.45−3.38(m,2H),2.91−2.77(m,1H),2.70−2.55(m,5H),2.43−2.28(m,1H).
【0129】
実施例32:WX032の塩酸塩
【化162】
[この文献は図面を表示できません]
【化163】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:WX032の合成
10℃で、中間体WX031(120mg、339.59μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(10mL)に溶解して、次に、酢酸(20.39mg、339.59μmol、19.42μL)、ヘキサノン(33.33mg、339.59μmol、35.19μL)を順次加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら30分間反応させ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(143.94mg、679.17μmol)を加えた。反応混合物を10℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮させて、溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX032の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:436.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.12(s,1H),10.85(s,1H),8.19(d,J=8.4Hz,1H),8.13(d,J=9.2Hz,1H),7.92(d,J=9.2Hz,1H),7.74(d,J=2.4Hz,1H),7.41(dd,J=2.2,9.0Hz,1H),5.04(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.67−4.52(m,2H),3.71−3.61(m,1H),3.55−3.44(m,1H),3.35−3.25(m,1H),2.91−2.80(m,1H),2.79(d,J=4.8Hz,3H),2.70−2.55(m,2H),2.42−2.31(m,1H),2.20−2.05(m,2H),1.87−1.76(m,2H),1.62(d,J=12.4Hz,1H),1.54−1.39(m,2H),1.37−1.22(m,2H),1.20−1.04(m,1H).
【0130】
実施例33:WX033の塩酸塩
【化164】
[この文献は図面を表示できません]
【化165】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:WX033の合成
10℃で、中間体WX031(100mg、282.99μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(5mL)に溶解して、次に、酢酸(16.99mg、282.99μmol、16.18μL)、テトラヒドロピロン(28.33mg、282.99μmol、25.99μL)を順次加え、反応混合物を10℃で30分間撹拌し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(119.95mg、565.98μmol)を加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX033の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:438.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),11.04(s,1H),8.19(d,J=9.2Hz,1H),8.13(d,J=8.8Hz,1H),7.92(d,J=8.8Hz,1H),7.74(d,J=2.8Hz,1H),7.42(dd,J=2.8,9.2Hz,1H),5.04(dd,J=4.8,11.2Hz,1H),4.67−4.53(m,2H),4.03−3.92(m,2H),3.75−3.65(m,1H),3.58−3.47(m,2H),3.34(td,J=1.6,12.0Hz,2H),2.92−2.83(m,1H),2.84(d,J=5.6Hz,3H),2.69−2.55(m,2H),2.43−2.30(m,1H),2.13−1.97(m,2H),1.84−1.69(m,2H).
【0131】
実施例34:WX034の塩酸塩
【化166】
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【化167】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:WX034の合成
10℃で、中間体WX031(200mg、565.98μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(10mL)に溶解して、次に、酢酸(33.99mg、565.98μmol、32.37μL)、N−メチル−4−ピペリドン(64.04mg、565.98μmol、65.82μL)を順次加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら30分間反応させ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(239.91mg、1.13mmol)を加え、反応混合物を30℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX034の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:451.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.49(s,1H),11.13(s,1H),11.05(s,1H),8.18(d,J=8.0Hz,1H),8.13(d,J=9.2Hz,1H),7.92(d,J=9.2Hz,1H),7.74(s,1H),7.44(d,J=8.4Hz,1H),5.04(dd,J=2.8,9.6Hz,1H),4.61(s,2H),3.76−3.52(m,6H),3.15−2.97(m,2H),2.92−2.80(m,4H),2.77−2.61(m,4H),2.44−2.30(m,2H),2.26−2.12(m,2H).
【0132】
実施例35:WX035
【化168】
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【化169】
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ステップ1:WX035の合成
10℃で、中間体WX031(1g、2.57mmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(40mL)に溶解して、次に、酢酸ナトリウム(464.29mg、5.66mmol)、N−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリドン(620.23mg、3.11mmol、65.82μL)を順次加え、反応混合物を10℃で30分間撹拌し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(1.2g、5.66mmol)を加え、反応混合物を30℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に水(50mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、得た残留物をさらに分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)により分離し、目標化合物WX035を得た。MS−ESI m/z:537.3[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),8.14(d,J=9.2Hz,1H),8.10(d,J=9.2Hz,1H),7.88(d,J=9.2Hz,1H),7.66(d,J=2.8Hz,1H),7.35(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),5.02(dd,J=4.8,11.2Hz,1H),4.18(t,J=5.8Hz,2H),3.97(d,J=11.2Hz,2H),2.92−2.79(m,3H),2.76−2.54(m,5H),2.42−2.33(m,1H),2.30(s,3H),1.71(d,J=12.0Hz,2H),1.38(s,9H),1.34−1.20(m,2H).
【0133】
実施例36:WX036の塩酸塩
【化170】
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【化171】
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ステップ1:WX036の合成
室温下、中間体WX035(0.9g、1.68mmol)を塩酸/酢酸エチル(4M、10mL)に溶解して、反応混合物を15℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接濾過して固体を収集し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX036の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:437.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.38(s,1H),11.13(s,1H),9.25(s,1H),9.13(s,1H),8.19(d,J=8.8Hz,1H),8.13(d,J=9.2Hz,1H),7.93(d,J=8.8Hz,1H),7.74(d,J=2.4Hz,1H),7.44(dd,J=2.0,9.2Hz,1H),5.04(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.68−4.52(m,2H),3.72−3.52(m,3H),3.49−3.40(m,3H),3.02−2.76(m,6H),2.71−2.54(m,2H),2.41−2.19(m,2H),2.11−1.94(m,2H).
【0134】
実施例37:WX037の塩酸塩
【化172】
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【化173】
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ステップ1:WX037の合成
室温下、中間体WX031(150mg、384.78μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(5mL)に溶解して、次に、酢酸ナトリウム(63.13mg、769.56μmol)、1−N−メタンスルホニル−4−ピペリドン(68.19mg、384.78μmol)を順次加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら30分間反応させ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(163.10mg、769.56μmol)を加え、反応混合物を30℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮させて溶媒を除去して、すべての残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX037の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:515.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.14(s,1H),10.97(s,1H),8.19(d,J=8.8Hz,1H),8.13(d,J=9.2Hz,1H),7.93(d,J=9.2Hz,1H),7.74(d,J=2.4Hz,1H),7.44(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),5.04(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.64−4.52(m,2H),3.77−3.67(m,3H),3.61−3.52(m,2H),2.92(s,3H),2.88−2.74(m,6H),2.71−2.55(m,2H),2.43−2.31(m,1H),2.30−2.14(m,2H),1.87−1.71(m,2H).
【0135】
実施例38:WX038の塩酸塩
【化174】
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【化175】
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ステップ1:中間体WX038−1の合成
15℃で、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−7(5g、18.43mmol)をテトラヒドロフラン(80mL)に溶解して、次に、N−t−ブトキシカルボニル−エタノールアミン(3.86g、23.96mmol、3.71mL)、トリフェニルホスフィン(6.28g、23.96mmol)を順次加え、0℃に降温した後、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(4.85g、23.96mmol、4.66mL)を滴下し、反応混合物を15℃に戻し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜4/1、体積比)により分離し、中間体WX038−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.02(d,J=8.8Hz,1H),7.84(d,J=8.8Hz,1H),7.66(d,J=9.2Hz,1H),7.35−7.30(m,2H),6.48(s,1H),4.30(s,2H),4.21(q,J=7.4Hz,2H),4.16(t,J=5.0Hz,2H),3.60(q,J=5.0Hz,2H),1.46(s,9H),1.20(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ2:中間体WX038−2の合成
15℃で、中間体WX038−1(5g、12.06mmol)をテトラヒドロフラン(100mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(857.49mg、12.06mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(1M、12.06mL)のテトラヒドロフラン溶液を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、反応液に水(200mL)を加え、1M希塩酸でpHを6〜7に調整し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=4/1〜1/1、体積比)により分離し、中間体WX038−2を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.12(s,1H),8.16(d,J=8.8Hz,1H),8.10(d,J=9.2Hz,1H),7.89(d,J=9.2Hz,1H),7.65(d,J=2.8Hz,1H),7.35(dd,J=2.4,9.2Hz,1H),7.08(t,J=5.4Hz,1H),5.02(dd,J=4.8,11.2Hz,1H),4.12(t,J=5.6Hz,2H),3.37(q,J=5.6Hz,2H),2.92−2.77(m,1H),2.70−2.54(m,2H),2.44−2.30(m,1H),1.39(s,9H).
ステップ3:中間体WX038−3の合成
15℃で、中間体WX038−2(3.1g、7.05mmol)を塩酸/酢酸エチル(4M、78.73mL)に溶解して、反応混合物を15℃で撹拌しながら12時間反応させ、淡黄色固体を生成させた。反応終了後、反応液を直接濾過して固体を収集し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX038−3を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.12(s,1H),8.29(s,2H),8.20(d,J=8.8Hz,1H),8.14(d,J=9.2Hz,1H),7.92(d,J=9.2Hz,1H),7.71(d,J=2.8Hz,1H),7.41(dd,J=2.4,9.2Hz,1H),5.04(dd,J=4.8,11.2Hz,1H),4.36(t,J=5.0Hz,2H),3.30(s,2H),2.91−2.79(m,1H),2.70−2.54(m,2H),2.43−2.34(m,1H).
ステップ4:WX038の合成
10℃で、中間体WX038−3(100mg、266.10μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(5mL)に溶解して、次に、酢酸ナトリウム(43.66mg、532.19μmol)、ヘキサノン(26.12mg、266.10μmol、27.58μL)を順次加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら30分間反応させ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(112.79mg、532.19μmol)を加え、反応混合物を30℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX038の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:422.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),8.96(s,2H),8.20(d,J=9.2Hz,1H),8.14(d,J=9.2Hz,1H),7.93(d,J=9.2Hz,1H),7.72(d,J=2.4Hz,1H),7.42(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),5.03(dd,J=4.8,11.2Hz,1H),4.44(t,J=5.2Hz,2H),3.51−3.39(m,2H),3.17−3.05(m,1H),2.93−2.79(m,1H),2.70−2.55(m,2H),2.44−2.33(m,1H),2.10(d,J=10.4Hz,2H),1.79(d,J=13.2Hz,2H),1.62(d,J=12.0Hz,1H),1.44−1.09(m,5H).
【0136】
実施例39:WX039の塩酸塩
【化176】
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【化177】
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ステップ1:WX039の合成
10℃で、中間体WX038−3(150mg、399.14μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(5mL)に溶解して、次に、酢酸ナトリウム(65.48mg、798.29μmol)、テトラヒドロピロン(39.96mg、399.14μmol、36.66μL)を順次加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら30分間反応させ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(169.19mg、798.29μmol)を加え、反応混合物を30℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX039の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:424.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.12(s,1H),9.03(s,2H),8.21(d,J=9.2Hz,1H),8.15(d,J=9.2Hz,1H),7.93(d,J=9.2Hz,1H),7.73(d,J=2.8Hz,1H),7.43(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),5.03(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.43(t,J=4.8Hz,2H),3.94(dd,J=4.0,10.8Hz,2H),3.53−3.35(m,5H),2.92−2.78(m,1H),2.65−2.55(m,2H),2.43−2.34(m,1H),2.06−1.96(m,2H),1.70−1.56(m,2H).
【0137】
実施例40:WX040の塩酸塩
【化178】
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【化179】
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ステップ1:WX040の合成
10℃で、中間体WX038−3(150mg、399.14μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(5mL)に溶解して、次に、酢酸ナトリウム(65.48mg、798.28μmol)、N−メチル−4−ピペリドン(45.17mg、399.14μmol、46.42μL)を順次加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら30分間反応させ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(169.19mg、798.28μmol)を加え、反応混合物を30℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX040の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:437.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),10.81(s,1H),9.71(s,2H),8.19(d,J=8.4Hz,1H),8.14(d,J=8.8Hz,1H),7.92(d,J=8.8Hz,1H),7.73(s,1H),7.43(d,J=8.0Hz,1H),5.03(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.58−4.48(m,2H),3.62−3.42(m,2H),3.10−2.93(m,2H),2.92−2.54(m,8H),2.42−2.16(m,4H),2.14−1.97(m,2H).
【0138】
実施例41:WX041の塩酸塩
【化180】
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【化181】
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ステップ1:WX041の合成
10℃で、中間体WX038−3(150mg、399.14μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(5mL)に溶解して、次に、酢酸ナトリウム(65.48mg、798.29μmol)、1−アセチル−4−ピペリドン(56.35mg、399.14μmol、49.00μL)を順次加え、反応混合物を10℃で30分間撹拌し、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(169.19mg、798.29μmol)を加え、反応混合物を30℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に水(30mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX041の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:465.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.12(s,1H),9.27(s,2H),8.20(J=8.8Hz,1H),8.14(d,J=9.2Hz,1H),7.93(d,J=9.2Hz,1H),7.73(d,J=2.8Hz,1H),7.43(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),5.03(dd,J=4.4,11.2Hz,1H),4.46(t,J=4.8Hz,3H),3.92(d,J=13.2Hz,1H),3.52−3.43(m,3H),3.06(t,J=12.4Hz,1H),2.91−2.78(m,1H),2.69−2.55(m,3H),2.42−2.34(m,1H),2.19−2.05(m,2H),2.02(s,3H),1.66−1.36(m,2H).
【0139】
実施例42:WX042の塩酸塩
【化182】
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【化183】
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ステップ1:中間体WX042−1の合成
10℃で、中間体WX038−3(300mg、798.29μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(20mL)に溶解して、次に、酢酸ナトリウム(130.97mg、1.60mmol)、N−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリドン(159.06mg、798.29μmol、46.42μL)を順次加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら30分間反応させ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(338.38mg、1.60mmol)を加え、反応混合物を30℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に水(30mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、中間体WX042−1を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.12(s,1H),8.99(s,2H),8.20(d,J=9.6Hz,1H),8.14(d,J=9.2Hz,1H),7.93(d,J=9.2Hz,1H),7.72(d,J=2.4Hz,1H),7.42(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),5.03(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.43(t,J=4.2Hz,2H),4.02(d,J=11.6Hz,2H),3.52−3.40(m,2H),2.93−2.73(m,3H),2.67−2.55(m,3H),2.44−2.35(m,1H),2.07(d,J=11.2Hz,2H),1.55−1.44(m,2H),1.41(s,9H).
ステップ2:WX042の合成
15℃で、中間体WX042−1(200mg、357.75μmol、塩酸塩)を塩酸/酢酸エチル(4M、10mL)に溶解して、反応混合物を15℃で撹拌しながら12時間反応させ、固体を析出させた。反応終了後、濾過して固体を収集し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX042の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:423.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),9.77(s,2H),9.33(s,1H),9.08(d,J=8.8Hz,1H),8.20(d,J=8.8Hz,1H),8.14(d,J=9.2Hz,1H),7.92(d,J=9.2Hz,1H),7.73(d,J=2.4Hz,1H),7.44(dd,J=2.4,9.2Hz,1H),5.04(dd,J=4.8,11.2Hz,1H),4.49(t,J=4.2Hz,2H),3.51−3.36(m,6H),3.03−2.80(m,3H),2.74−2.54(m,2H),2.43−2.21(m,2H),2.02−1.85(m,2H).
【0140】
実施例43:WX043の塩酸塩
【化184】
[この文献は図面を表示できません]
【化185】
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ステップ1:WX043の合成
10℃で、中間体WX038−3(150mg、399.14μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(5mL)に溶解して、次に、酢酸ナトリウム(65.48mg、798.29μmol)、1−N−メタンスルホニル−4−ピペリドン(70.74mg、399.14μmol)を順次加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら30分間反応させ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(169.19mg、798.28μmol)を加え、反応混合物を30℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX043の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:501.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),9.38(s,2H),8.21(d,J=8.8Hz,1H),8.15(d,J=9.2Hz,1H),7.93(d,J=9.2Hz,1H),7.73(d,J=2.4Hz,1H),7.44(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),5.04(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.47(t,J=8.4Hz,2H),3.67(d,J=12.0Hz,2H),3.53−3.41(m,2H),2.91(s,3H),2.89−2.75(m,3H),2.71−2.54(m,3H),2.44−2.31(m,1H),2.26−2.15(m,2H),1.79−1.64(m,2H).
【0141】
実施例44:WX044
【化186】
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【化187】
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ステップ1:WX044の合成
15℃で、中間体WX038−3(200mg、532.19μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(10mL)に溶解して、次に、トリエチルアミン(269.26mg、2.66mmol、370.37μL)、塩化アセチル(54.31mg、691.85μmol、49.37μL)を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に4M塩酸酢酸エチルを緩やかに滴下して反応液をpH=6〜7とし、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX044 を得た。MS−ESI m/z:382.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.12(s,1H),8.17(d,J=3.2Hz,1H),8.15(s,1H),8.10(d,J=9.2Hz,1H),7.89(d,J=9.2Hz,1H),7.67(d,J=2.0Hz,1H),7.37(dd,J=2.2,9.0Hz,1H),5.02(dd,J=4.6,11.0Hz,1H),4.14(t,J=5.4Hz,2H),3.49(q,J=5.8Hz,2H),2.91−2.78(m,1H),2.69−2.54(m,2H),2.42−2.30(m,1H),1.85(s,3H).
【0142】
実施例45:WX045
【化188】
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【化189】
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ステップ1:中間体WX045−1の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−7(2g、7.37mmol)、ブロモエタノール(1.01g、8.11mmol、575.84μL)及びトリフェニルホスフィン(2.51g、9.58mmol)をテトラヒドロフラン(60mL)に溶解して、0℃に降温した後、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.94g、9.58mmol、1.86mL)を徐々に滴下し、反応混合物を室温に戻して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を水(40mL)に注入して、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、有機相を飽和食塩水(80mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜10/1、体積比)により分離し、中間体WX045−1を得た。
ステップ2:中間体WX045−2の合成
室温下、中間体WX045−1(1g、2.64mmol)及びアクリルアミド(187.93mg、2.64mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解して、次に、カリウムtert−ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1M、2.64mL)を滴下し、反応混合物を20℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(70mL)に注入して、2−メチルテトラヒドロフラン(80mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜3/1、体積比)により分離し、中間体WX045−2を得た。
ステップ3:WX045の合成
室温雰囲気下、中間体WX045−2(0.3g、744.00μmol)及び2−オキサ−6−アザ−スピロ[3,3]ヘプタン(73.75mg、744.00μmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(3mL)に溶解して、ヨウ化カリウム(123.51mg、744.00μmol)及びトリエチルアミン(75.29mg、744.00μmol、103.56μL)を加え、反応混合物を20℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を塩酸酢酸エチル(4M)でpH値を6〜7に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05%HCl)により分離し、目標化合物WX045を得た。MS−ESI m/z:458.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,MeOD_d
4) δ:8.18(d,J=8.8Hz,1H),8.04(d,J=9.2Hz,1H),7.78(d,J=9.2Hz,1H),7.61(t,J=2.4Hz,1H),7.49−7.40(m,1H),4.94(dd,J=5.2,10.4Hz,1H),4.47−4.43(m,2H),4.36−4.26(m,4H),3.90(s,1H),3.86(s,1H),3.83−3.77(m,3H),3.66(s,1H),2.91−2.75(m,2H),2.72−2.63(m,1H),2.54−2.48(m,1H).
【0143】
実施例46:WX046
【化190】
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【化191】
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ステップ1:WX046の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX045−2(0.1g、248.00μmol)及び3−アザビシクロ[3.1.0]ヘキサン(29.66mg、248.00μmol、塩酸塩)をN,N−ジメチルホルムアミド(1mL)に溶解して、次に、ヨウ化カリウム(41.17mg、248.00μmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(32.05mg、248.00μmol、43.20μL)を加え、反応混合物を20℃で撹拌しながら24時間反応させた。反応終了後、反応液を塩酸酢酸エチル(4M)でpH値を6〜7に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05%HCl)により分離し、目標化合物WX046を得た。MS−ESI m/z:406.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,MeOD_d
4) δ:8.19(d,J=9.2Hz,1H),8.05(d,J=9.2Hz,1H),7.78(d,J=9.2Hz,1H),7.62(d,J=2.8Hz,1H),7.46(dd,J=2.8,9.2Hz,1H),4.94(dd,J=5.0,10.2Hz,1H),4.50(t,J=4.8Hz,2H),3.83(d,J=11.6Hz,2H),3.75(t,J=5.0Hz,2H),3.58(d,J=11.2Hz,2H),2.92−2.75(m,2H),2.73−2.63(m,1H),2.55−2.48(m,1H),1.92(t,J=4.0Hz,2H),0.92−0.86(m,1H),0.77−0.73(m,1H).
【0144】
実施例47:WX047
【化192】
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【化193】
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ステップ1:中間体WX047−1の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−7(1g、2.99mmol)、p−メトキシベンジルメルカプタン(461.54mg、2.99mmol)及びN,N−ジイソプロピルエチルアミン(773.51mg、5.99mmol、1.04mL)を1,4−ジオキサン(30mL)に溶解して、次に、4,5−ビスジフェニルホスフィノ−9,9−ジメチルキサンテン(173.15mg、299.25μmol)及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(137.02mg、149.63μmol)を加え、反応混合物を120℃に昇温して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を水(80mL)に注入して、酢酸エチル(80mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(100mL×3)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜9/1、体積比)により分離し、中間体WX047−1を得た。
ステップ2:中間体WX047−2の合成
室温下、中間体WX047−1(0.74g、1.82mmol)及びアクリルアミド(129.08mg、1.82mmol)をテトラヒドロフラン(22mL)に溶解して、次に、カリウムtert−ブトキシド(203.78mg、1.82mmol)を加え、反応混合物を室温で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液を水(60mL)に注入して、2N希塩酸でpH値を6〜7に調整し、2−メチルテトラヒドロフラン(60mL×3)で抽出し、有機相を合併して、飽和食塩水(80mL×3)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/2−メチルテトラヒドロフラン=1/0〜3/1、体積比)により分離し、中間体WX047−2を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO) δ:11.13(s,1H),8.13−8.10(m,2H),7.93(d,J=9.2Hz,1H),7.65(dd,J=1.8,8.6Hz,1H),7.32(d,J=8.4Hz,2H),6.89−6.83(m,3H),5.03(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.33(s,2H),3.70(s,3H),2.88−2.79(m,1H),2.66−2.54(m,2H),2.37−2.32(m,1H).
ステップ3:中間体WX047−3の合成
室温下、中間体WX047−2(0.4g、924.88mmol)を酢酸(8mL)に溶解して、次に、N−クロロスクシンイミド(370.50mg、2.77mmol)を加え、反応混合物を室温で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX047−3を得た。
ステップ4:WX047の合成
室温下、中間体WX047−3(0.15g、396.00μmol)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解して、次に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(102.36mg、792.00μmol、137.95μL)及びメチルアミンのテトラヒドロフラン溶液(2M、198.00μL)を加え、反応混合物を室温で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に水(10mL)を加えて希釈し、2N希塩酸でpH値を5〜6に調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX047を得た。MS−ESI m/z:374.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,MeOD_d
4) δ:8.62(d,J=1.6Hz,1H),8.45(d,J=8.8Hz,1H),8.29(d,J=9.2Hz,1H),8.09(dd,J=1.6,8.8Hz,1H),7.96(d,J=9.2Hz,1H),5.04(dd,J=5.2,10.8Hz,1H),2.94−2.86(m,1H),2.85−2.78(m,1H),2.77−2.69(m,1H),2.58(s,3H),2.56−2.50(m,1H).
【0145】
実施例48:WX048
【化194】
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【化195】
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ステップ1:WX048の合成
室温下、中間体WX047−3(0.15g、396.00μmol)をテトラヒドロフラン(4mL)に溶解して、次に、N,N−ジイソプロピルエチルアミン(102.36mg、792.00μmol、137.95μL)及びジメチルアミンのテトラヒドロフラン溶液(2M、198.00μL)を加え、反応混合物を室温で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に水(10mL)を加えて希釈し、2N希塩酸でpH値を5〜6に調整し、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX048を得た。MS−ESI m/z:388.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,MeOD_d
4)δ :8.59(d,J=1.6Hz,1H),8.46(d,J=8.8Hz,1H),8.32(d,J=9.2Hz,1H),8.03(dd,J=1.8,8.6Hz,1H),7.96(d,J=9.2Hz,1H),5.03(dd,J=4.8,10.8Hz,1H),2.90−2.83(m,2H),2.76(s,6H),2.74−2.71(m,1H),2.57−2.51(m,1H).
【0146】
実施例49及び実施例50:WX049の塩酸塩及びWX050の塩酸塩
【化196】
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ステップ1:WX049及びWX050の合成
化合物WX015(200mg、495.22μmol、塩酸塩)を超臨界流体クロマトグラフィー(分離条件、カラム:DAICEL CHIRALCEL OJ(250mm*30mm,10μm);移動相:[0.1%NH
3H
2O IPA];B%:35%〜35%、6min)により分離し、保留時間が3.04minのサンプルを収集して目標化合物WX049の塩酸塩(ee%:96.3%)を得て、保留時間が2.65minのサンプルを収集して目標化合物WX050の塩酸塩(ee%:99.04%)を得た。目標化合物WX049。MS−ESI m/z:368.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),10.64(s,1H),8.19(d,J=9.2Hz,1H),8.12(d,J=9.2Hz,1H),7.92(d,J=9.2Hz,1H),7.73(d,J=2.4Hz,1H),7.43(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),5.04(dd,J=4.8,11.2Hz,1H),4.53(t,J=4.8Hz,2H),3.58(s,2H),2.87(s,6H),2.85−2.79(m,1H),2.71−2.54(m,2H),2.44−2.30(m,1H).目標化合物WX050。MS−ESI m/z:368.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),10.61(s,1H),8.19(d,J=8.8Hz,1H),8.12(d,J=9.2Hz,1H),7.92(d,J=9.2Hz,1H),7.73(d,J=2.0Hz,1H),7.43(dd,J=2.2,9.0Hz,1H),5.04(dd,J=4.4,11.2Hz,1H),4.53(t,J=4.8Hz,2H),3.59(s,2H),2.87(s,6H),2.85−2.79(m,1H),2.71−2.55(m,2H),2.43−2.31(m,1H).
【0147】
実施例51:WX051
【化197】
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【化198】
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ステップ1:WX051の合成
12℃で、中間体WX010−6(200mg、624.73μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(44.40mg、624.73μmol)及びカリウムtert−ブトキシド(70.10mg、624.73μmol)を同時に加え、反応混合物を12℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、反応液を0.5M希塩酸(20mL)に注入して、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX051を得た。MS−ESI m/z:359.0[M+H]
+,361.0[M+H+2]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),8.47(d,J=2.0Hz,1H),8.22(d,J=8.4Hz,1H),8.21(d,J=8.8Hz,1H),8.01(d,J=9.2Hz,1H),7.85(dd,J=2.2,9.0Hz,1H),5.07(dd,J=4.6,11.8Hz,1H),2.90−2.78(m,1H),2.74−2.59(m,2H),2.43−2.34(m,1H).
【0148】
実施例52:WX052
【化199】
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【化200】
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ステップ1:中間体WX052−1の合成
室温下、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−6(300mg、897.76μmol)を1,4−ジオキサン(10mL)に溶解して、次に、テトラキス(トリフェニルホスフィン)パラジウム(51.87mg、44.89μmol)、炭酸ナトリウム(333.04mg、3.14mmol)、シクロプロピルトリフルオロホウ酸カリウム(265.69mg、1.80mmol)を順次加え、反応混合物を110℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を直接濾過して、濾過ケーキを酢酸エチル(10mL×2)で洗浄し、濾液を収集し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜9/1、体積比)により分離し、中間体WX052−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.01(d,J=8.4Hz,1H),7.88(d,J=9.2Hz,1H),7.69(d,J=1.6Hz,1H),7.66(d,J=9.2Hz,1H),7.40(dd,J=2.0,8.8Hz,1H),4.31(s,2H),4.22(q,J=7.2Hz,2H),2.16−2.06(m,1H),1.22(t,J=7.2Hz,3H),1.12−1.03(m,2H),0.88−0.77(m,2H).
ステップ2:WX052の合成
15℃で、中間体WX052−1(230mg、778.79μmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(55.35mg、778.79μmol)、カリウムtert−ブトキシド(1M、778.79μL)のテトラヒドロフラン溶液を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、反応液を0.5M希塩酸(20mL)に注入して、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX052を得た。MS−ESI m/z:321.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,CD
3CN) δ:8.96(s,1H),8.04(d,J=8.8Hz,1H),8.00(d,J=9.2Hz,1H),7.79(d,J=1.6Hz,1H),7.73(d,J=8.8Hz,1H),7.43(dd,J=1.8,8.6Hz,1H),4.79(dd,J=5.0,10.6Hz,1H),2.84−2.61(m,3H),2.51−2.41(m,1H),2.14−2.06(m,1H),1.11−1.01(m,2H),0.87−0.78(m,2H).
【0149】
実施例53:WX053
【化201】
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【化202】
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ステップ1:中間体WX053−1の合成
室温下、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−6(300mg、897.76μmol)をトルエン(4mL)及び水(2mL)に溶解して、次に、酢酸パラジウム(20.16mg、89.78μmol)、ジ(1−アダマンチル)−n−ブチルホスフィン(64.38mg、179.55μmol)、エチルフルオロホウ酸カリウム(366.19mg、2.69mmol)、炭酸セシウム(877.53mg、2.69mmol)を順次加え、反応混合物を80℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液に水(10mL)を加え、酢酸エチル(10mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜9/1、体積比)により分離し、中間体WX053−1を得た。
ステップ2:WX053の合成
室温下、窒素ガス雰囲気下、中間体WX053−1(250mg、882.39μmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(62.72mg、882.39μmol)及びカリウムtert−ブトキシド(99.01mg、882.39μmol)を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、反応液を0.5M希塩酸(20mL)に注入して、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜3/2、体積比)により分離し、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX053を得た。MS−ESI m/z:309.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.16(s,1H),8.14(d,J=9.2Hz,2H),7.97(s,1H),7.89(d,J =9.2Hz,1H),7.61(d,J=8.4Hz,1H),5.04(dd,J=4.8,11.2Hz,1H),2.93−2.76(m,3H),2.70−2.55(m,2H),2.42−2.30(m,1H),1.29(t,J=7.6Hz,3H).
【0150】
実施例54及び実施例55:WX054及びWX055
【化203】
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【化204】
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ステップ1:中間体WX010−3の合成
10℃で、WX010−1(30g、126.53mmol、75.00mL)をジクロロメタン(400mL)に溶解して、次に、塩化アセチル(9.93g、126.53mmol、9.03mL)を加え、窒素ガスで3回置換して、5〜10℃、窒素ガス雰囲気下、三塩化アルミニウム(33.74g、253.07mmol)をバッチ式で加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら2時間反応させ、塩化アセチル1.5mLを追加して、さらに撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(200mL)に注入して、2M希塩酸(50mL)を加えて希釈し、ジクロロメタン(200mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX010−3を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:13.39(s,1H),7.97(d,J=9.2Hz,1H),7.93(d,J=2.0Hz,1H),7.80(d,J=8.8Hz,1H),7.64(dd,J=2.2,9.0Hz,1H),7.17(d,J=9.2Hz,1H),2.85(s,3H).
ステップ2:中間体WX010−4の合成
10℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−3(31g、116.94mmol)を炭酸ジエチル(302.25g、2.56mol、310.00mL)に溶解して、5〜10℃で水素ナトリウム(23.38g、584.68mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら1時間反応させ、60℃に昇温してさらに撹拌しながら1時間反応させ、130℃に昇温し続けて撹拌しながら16時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水(500mL)に注入して、酢酸エチル(500mL)で抽出し、有機相を除去して、水相について6M塩酸でpHを3〜4に調整し、2−メチルテトラヒドロフラン(2000mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をメチルtert−ブチルエーテル(100mL)に加え、室温で20分間撹拌した後、濾過して、濾過ケーキを収集して、濾過ケーキ減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX010−4を得た。
ステップ3:中間体WX010−5の合成
室温下、中間体WX010−4(24g、82.45mmol)をエタノール(400mL)に溶解して、次に、塩酸ヒドロキシルアミン(37.24g、535.90mmol)、酢酸ナトリウム(23.67g、288.56mmol)を順次加え、反応混合物を90℃に昇温して撹拌しながら60時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、2M希塩酸(200mL)を加え、減圧濃縮させて大部分のエタノールを除去して、2−メチルテトラヒドロフラン(500mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX010−5を得た。
ステップ4:中間体WX010−6の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−5(25g、81.67mmol)をエタノール(300mL)に溶解して、次に、硫酸(5.52g、55.15mmol、3mL、純度:98%)を加え、反応混合物を80℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応混合物を80℃で直接熱濾過して、母液を収集し、室温に冷却し、固体を析出させ、濾過して固体を収集し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX010−6を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.16(d,J=1.6Hz,1H),8.00(d,J=8.8Hz,1H),7.88(d,J=9.2Hz,1H),7.77(dd,J=1.8,9.0Hz,1H),7.74(d,J=9.2Hz,1H),4.33(s,2H),4.24(q,J=7.2Hz,2H),1.24(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ5:中間体WX054−1の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−6(5g、14.96mmol)を1,4−ジオキサン(70mL)に溶解して、次に、ベンゾフェノンイミン(3.12g、17.21mmol、2.89mL)、炭酸セシウム(12.19g、37.41mmol)、4,5−ビスジフェニルホスフィノ−9,9−ジメチルキサンテン(1.30g、2.24mmol)、酢酸パラジウム(503.89mg、2.24mmol)を順次加え、反応混合物を80℃に加熱し、80℃で撹拌しながら8時間反応させた。反応終了後、反応液を濾過して、母液を収集し、濾過ケーキを酢酸エチル(100mL×2)でリンスし、濾液を収集し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナ:200〜300メッシュ、溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜10/1、体積比)により分離し、中間体WX054−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.87(d,J=8.8Hz,1H),7.83−7.79(m,2H),7.76(d,J=9.2Hz,1H),7.60(d,J=9.2Hz,1H),7.54−7.49(m,1H),7.48−7.42(m,2H),7.34(d,J=1.6Hz,1H),7.26−7.19(m,3H),7.18−7.13(m,2H),7.09(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),4.27(s,2H),4.17(q,J=7.4Hz,2H),1.13(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ6:中間体WX056の合成
15℃で、中間体WX054−1(2g、4.60mmol)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(327.18mg、4.60mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(1M、4.14mL)のテトラヒドロフラン溶液を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液に水(100mL)を加え、1M希塩酸でpHを4〜5に調整し、酢酸エチル(100mL×2)で抽出した。有機相を合併して、有機相を2M希塩酸(20mL×2)で洗浄した。水相を合併して、有機相を捨てて、水相を重炭酸ナトリウム固体でpH7〜8に調整し、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)により分離した。得た留分を2M希塩酸pHを6〜7に調整し、減圧濃縮させてアセトニトリルを除去し、得た水相について飽和重炭酸ナトリウム溶液でpHを7〜8に調整し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて、中間体WX056を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.11(s,1H),7.90(d,J=9.6Hz,1H),7.81(d,J=9.2Hz,1H),7.69(d,J=9.2Hz,1H),7.10(dd,J=2.6,7.4Hz,2H),5.44(s,2H),4.92(dd,J=5.2,11.2Hz,1H),2.87−2.76(m,1H),2.70−2.53(m,2H),2.42−2.28(m,1H).
ステップ7:WX054及びWX055の合成
15℃で、中間体WX056(100mg、338.65μmol)を1,2−ジクロロエタン(10mL)に溶解して、次に、メタンスルホニルクロリド(38.79mg、338.65μmol、26.21μL)及びトリエチルアミン(34.27mg、338.65μmol、47.14μL)を加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら12時間反応させ、トリエチルアミン(50μL)及びメタンスルホニルクロリド(40μL)を追加して、さらに撹拌しながら5時間反応させ、トリエチルアミン(60μL)、メタンスルホニルクロリド(20μL)を追加して、反応混合物を15℃でさらに撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX054及び目標化合物WX055を得た。目標化合物WX054。MS−ESI m/z:374.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),10.06(s,1H),8.21(d,J=9.2Hz,1H),8.15(d,J=8.4Hz,1H),7.91(d,J=9.2Hz,2H),7.59(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),5.01(dd,J=4.6,11.8Hz,1H),3.07(s,3H),2.90−2.76(m,1H),2.71−2.55(m,2H),2.43−2.30(m,1H).目標化合物WX055。MS−ESI m/z:452.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.17(s,1H),8.44(d,J=2.0Hz,1H),8.30(d,J=9.2Hz,2H),8.06(d,J=9.2Hz,1H),7.82(dd,J=2.2,8.6Hz,1H),5.12(dd,J=4.6,11.8Hz,1H),3.63(s,6H),2.94−2.79(m,1H),2.74−2.58(m,2H),2.45−2.33(m,1H).
【0151】
実施例56:WX056
【化205】
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【化206】
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ステップ1:WX056の合成
15℃で、中間体WX054−1(1.2g、2.76mmol)をテトラヒドロフラン(30mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(196.31mg、2.76mmol)及びカリウムtert−ブトキシド(1M、2.49mL)のテトラヒドロフラン溶液を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液に水(100mL)を加え、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)により分離し、得た留分を4M塩酸酢酸エチルでpH=3〜4に調整し、15℃で15分間撹拌して、酢酸エチル(50mL)で抽出し、有機相を2M希塩酸(50mL×2)で洗浄し、有機相を除去した。水相を合併して、飽和炭酸ナトリウム溶液でpHを7〜8に調整し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX056を得た。MS−ESI m/z:296.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.14(s,1H),8.25(s,1H),8.21−8.14(m,1H),8.00−7.92(m,1H),7.91−7.81(m,1H),7.61−7.50(m,1H),5.04(dd,J=3.4,11.4Hz,1H),2.90−2.77(m,1H),2.70−2.56(m,2H),2.42−2.30(m,1H).
【0152】
実施例57:WX057
【化207】
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【化208】
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ステップ1:WX057の合成
15℃で、中間体WX056(100mg、338.65μmol)を1,2−ジクロロエタン(10mL)に溶解して、次に、塩化アセチル(26.58mg、338.65μmol、24.17μL)及びトリエチルアミン(34.27mg、338.65μmol、47.14μL)を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX057を得た。MS−ESI m/z:338.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),10.25(s,1H),8.48(d,J=2.0Hz,1H),8.18(d,J=9.2Hz,1H),8.10(d,J=9.2Hz,1H),7.88(d,J=9.2Hz,1H),7.79(dd,J=2.0,8.8Hz,1H),5.02(dd,J=4.8,11.6Hz,1H),2.89−2.77(m,1H),2.69−2.55(m,2H),2.42−2.31(m,1H),2.12(s,3H).
【0153】
実施例58:WX058
【化209】
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【化210】
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ステップ1:WX058の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX056(50mg、169.32μmol)を1,4−ジオキサン(3mL)に溶解して、次に、酢酸銅(76.89mg、423.30μmol)、ピリジン(46.88mg、592.62μmol、47.83μL)、メチル硼酸(25.34mg、423.30μmol)を順次加え、反応混合物を110℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、濾過して、濾過ケーキを酢酸エチル(10mL×2)で洗浄し、濾液を収集し、減圧濃縮させて残留物を得た。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX058を得た。MS−ESI m/z:310.1[M+H]
+.1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),8.15(d,J=8.4Hz,1H),8.09(d,J=8.8Hz,1H),7.88(d,J=9.2Hz,1H),7.62(s,1H),7.48(d,J=8.0Hz,1H),5.01(dd,J=4.6,11.0Hz,1H),2.91(s,3H),2.88−2.77(m,1H),2.71−2.57(m,2H),2.42−2.31(m,1H).
【0154】
実施例59:WX059
【化211】
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【化212】
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ステップ1:WX059の合成
10℃で、中間体WX010−8(1.5g、5.33mmol)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(379.01mg、5.33mmol)、カリウムtert−ブトキシド(598.35mg、5.33mmol)を順次加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL×5)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX059を得た。MS−ESI m/z:307.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.17(s,1H),8.22−8.16(m,3H),7.96−7.89(m,2H),6.94(dd,J=10.8,17.6Hz,1H),6.04(d,J=17.6Hz,1H),5.41(d,J=11.2Hz,1H),5.06(dd,J=4.6,11.8Hz,1H),2.92−2.79(m,1H),2.70−2.56(m,2H),2.42−2.31(m,1H).
【0155】
実施例60:WX060
【化213】
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【化214】
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ステップ1:中間体WX010−10の合成
10℃で、中間体WX010−9(300mg、973.12μmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(14mL)に溶解して、次に、過硫酸水素カリウム複合塩(598.24mg、973.12μmol)を加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を濾過して、母液を収集し、中間体WX010−10のN,N−ジメチルホルムアミド溶液(0.0695M、14mL)を得た。
ステップ2:WX060の合成
0℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−10(0.0695M、7.00mL)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液に2−(7−オキシベンゾトトリアゾール)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(277.50mg、729.82μmol)、トリエチルアミン(98.47mg、973.09μmol、135.44μL)を順次加え、反応混合物を0℃で撹拌しながら15分間反応させ後、Tert−ブチルグリシン(76.59mg、583.85μmol)を加え、反応混合物を10℃に昇温して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応系に水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)により分離し、得た残留物を再度分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX060を得た。MS−ESI m/z:438.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.17(s,1H),9.12(t,J=5.8Hz,1H),8.71(s,1H),8.35(d,J=8.4Hz,1H),8.31(d,J=9.2Hz,1H),8.14(dd,J=1.6,8.8Hz,1H),8.03(d,J=8.8Hz,1H),5.12(dd,J=4.4,11.2Hz,1H),3.98(d,J=6.0Hz,2H),2.91−2.79(m,1H),2.71−2.56(m,2H),2.43−2.30(m,1H),1.44(s,9H).
【0156】
実施例61:WX061
【化215】
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【化216】
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ステップ1:WX061の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−9(100mg、324.37μmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解して、0℃で水素化ホウ素ナトリウム(12.27mg、324.37μmol)を加え、反応混合物を10℃に戻して撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液を0.5M希塩酸(20mL)に注入して、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX061を得た。MS−ESI m/z:311.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),8.20(d,J=6.4Hz,1H),8.18(d,J=9.2Hz,1H),8.08(s,1H),7.91(d,J=9.2Hz,1H),7.68(d,J=8.4Hz,1H),5.39(t,J=5.6Hz,1H),5.05(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.71(d,J=5.2Hz,2H),2.92−2.78(m,1H),2.69−2.54(m,2H),2.43−2.34(m,1H).
【0157】
実施例62:WX062
【化217】
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【化218】
[この文献は図面を表示できません]
ステップ1:WX062の合成
0℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−10(130mg、400.88μmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解して、次に、2−(7−オキシベンゾトトリアゾール)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(228.64mg、601.32μmol)、トリエチルアミン(121.69mg、1.20mmol、167.39μL)を順次加え、反応混合物を0℃で撹拌しながら15分間反応させ、ジメチルアミン(35.96mg、440.97μmol、40.40μL,HCl)を加え、反応混合物を10℃に戻して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、水(40mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX062を得た。MS−ESI m/z:352.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.14(s,1H),8.29(d,J=8.4Hz,1H),8.27(d,J=8.8Hz,1H),8.25(s,1H),8.00(d,J=9.2Hz,1H),7.74(d,J=8.4Hz,1H),5.09(dd,J=4.6,11.8Hz,1H),3.06(s,3H),2.98(s,3H),2.92−2.78(m,1H),2.73−2.56(m,2H),2.44−2.35(m,1H).
【0158】
実施例63:WX063
【化219】
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【化220】
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ステップ1:中間体WX063−2の合成
室温下、中間体WX063−1(40g、240.71mmol)を炭酸ジエチル(300mL)及びトルエン(600mL)に加え、0℃に降温した後、撹拌しながら水素化ナトリウム(38.51g、962.85mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を120℃に昇温して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、2バッチを並行して反応させた後合わせて処理し、室温に冷却し、反応液を(4000mL)に注入して、酢酸エチル(2000mL×2)で抽出し、有機相を捨てた。水相について濃塩酸(12N)でpHを3に調整し、2−メチルテトラヒドロフラン(4000mL×2)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX063−2を得た。
ステップ2:中間体WX063−3の合成
室温下、中間体WX063−2(45g、234.17mmol)をジクロロメタン(600mL)に溶解して、反応液を−78℃に降温した後、三臭化ホウ素(234.66g、936.68mmol、90.25mL)を1滴ずつ滴下し、反応混合物を20℃に戻して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、2バッチを並行して反応させた後合わせて処理し、反応液を氷水(3000mL)に緩やかに注入して、2−メチルテトラヒドロフラン(3000mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX063−3を得た。
ステップ3:中間体WX063−4の合成
室温下、中間体WX063−3(36g、202.09mmol)をエタノール(550mL)に溶解して、次に、塩酸ヒドロキシルアミン(42.13g、606.26mmol)及びナトリウムエトキシド(41.26g、606.26mmol)を順次加え、反応混合物を90℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、2バッチを並行して反応させた後合わせて処理し、反応液を室温に冷却した後、2N塩酸でpHを5に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を水(500mL)で希釈し、酢酸エチル(400mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて、中間体WX063−4を得た。
ステップ4:中間体WX063−5の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX063−4(34g、176.02mmol)をエタノール(300mL)に溶解して、次に、濃硫酸(3.68g、36.77mmol、2mL、純度:98%)を加えた。反応混合物を90℃に加熱し、撹拌しながら16時間反応させた。反応終了後、2バッチを並行して反応させた後合わせて処理し、反応液を室温に冷却し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を酢酸エチル(400mL)及び水(200mL)で希釈し、分液して、水相について酢酸エチル(150mL×3)で抽出した。有機相を合併して、有機相を水(100mL×6)で洗浄しpHを約6とし、さらに食塩水(100mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜2.3/1、体積比)により分離し、中間体WX063−5を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:9.64(s,1H),7.54(d,J=8.8,1H),7.11(dd,J=2.4Hz,8.8Hz,1H),7.02(d,J=2.0Hz,1H),4.13(q,J=7.0Hz,2H),4.131(s,2H),1.20(t,J=7.2,3H).
ステップ5:中間体WX063−6の合成
室温下、中間体WX063−5(3g、13.56mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(60mL)に溶解して、次に、炭酸カリウム(5.62g、40.69mmol)及び臭化アリル(1.64g、13.56mmol)を加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(100mL)に注入して、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合併して、半飽和食塩水(200mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜19/1,体積比)により分離し、中間体WX063−6を得た。
ステップ6:中間体WX063−7の合成
室温下、中間体WX063−6(2.5g、9.57mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(40mL)に溶解して、反応混合物を240℃に加熱して4時間撹拌した。反応終了後、室温に冷却し、半飽和食塩水(100mL)を注入して、酢酸エチル(150mL)で抽出した。有機相を半飽和食塩水(80mL×3)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=19/1〜3/1、体積比)により分離し、中間体WX063−7を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.32(d,J=8.8Hz,1H),7.08(d,J=8.8Hz,1H),6.07−5.98(m,1H),5.42(s,1H),5.14(dd,J=1.6Hz,10.0Hz,1H),4.97(dd,J=1.6Hz,17.2Hz,1H),4.22(q,J=7.0Hz,2H),4.08(s,2H),3.64−3.61(m,2H),1.27(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ7:中間体WX063−8の合成
室温下、中間体WX063−7(0.8g、3.06mmol)及び酢酸銅(1.67g、9.19mmol)を水(2.5mL)及びN,N−ジメチルホルムアミド(12.5mL)に加え、次に、塩化リチウム(398.42mg、9.19mmol)及び塩化パラジウム(27.15mg、153.10μmol)を加え、反応混合物を空気雰囲気下、室温で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応混合物を濾過した後、水(15mL)及び酢酸エチル(20mL)で希釈し、分液した。有機相を半飽和食塩水(10mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜5.25/1、体積比)により分離し、中間体WX063−8を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.62(d,J=9.2Hz,1H),7.40(d,J=8.8Hz,1H),6.64(s,1H),4.22(q,J=7.2Hz,2H),4.13(s,2H),2.55(s,3H),1.24(t,J=7.2,3H).
ステップ8:WX063の合成
室温下、中間体WX063−8(0.1g、385.72μmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(27.42mg、385.72μmol)及びカリウムtert−ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1M、385.72μmol)を順次加え、反応混合物を12時間撹拌した。反応終了後、反応液を1N希塩酸でpH約6に調整し、水(5mL)及び酢酸エチル(10mL)で希釈し、分液して、有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させた。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3,中性系)により精製し、得た留分を1N塩酸でpH約6に調整した後、減圧濃縮させてアセトニトリルを除去し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濾過して減圧濃縮させて、目標化合物WX063を得た。MS−ESI m/z:285.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.15(s,1H),7.85(d,J=9.2Hz,1H),7.58(d,J=8.8Hz,1H),6.82(s,1H),4.71(dd,J=5.0Hz,12.2Hz,1H),2.88−2.79(m,1H),2.69−2.63(m,1H),2.52(s,3H),2.46−2.39(m,1H),2.28−2.21(m,1H).
【0159】
実施例64:WX064
【化221】
[この文献は図面を表示できません]
【化222】
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ステップ1:中間体WX064−1の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX063−5(0.5g、2.26mmol)を濃硫酸(5mL、純度:98%)に溶解して、0℃に降温した後、硝酸カリウム(239.94mg、2.37mmol)を加え、反応混合物を20℃に戻して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、氷水(60mL)に注入して、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、水(60mL×3)で、飽和食塩水(60mL×3)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX064−1を得た。
ステップ2:中間体WX064−2の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX064−1(0.46g、1.73mmol)をエタノール(10mL)に溶解して、0℃に降温した後、塩化第一スズ二水和物(2.73g、12.10mmol)を加え、反応混合物を20℃に戻して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、水(30mL)を加えて希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH値を6〜7に調整し、濾過して、濾液を収集し、2−メチルテトラヒドロフラン(60mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(60mL×3)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX064−2を得た。
ステップ3:中間体WX064−3の合成
室温下、中間体WX064−2(0.3g、1.27mmol)及びオルト酢酸トリエチル(309.04mg、1.90mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解して、四塩化ジルコニウム(295.96,1.27mmol)を加え、反応混合物を20℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を水(50mL)に注入して、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、半飽和食塩水(60mL×3)で、飽和食塩水(60mL×3)で順次洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜6/1、体積比)により分離し、中間体WX064−3を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.69(d,J=8.8Hz,1H),7.51(d,J=9.2Hz,1H),4.27(s,2H),4.26(q,J=7.2Hz,2H),2.71(s,3H),1.28(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ4:WX064の合成
室温下、中間体WX064−3(0.27g、1.04mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、アクリルアミド(73.74mg、1.04mmol)及びカリウムtert−ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1M、1.04mL)を順次加え、反応混合物を20℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、1N希塩酸でpH値を約6に調整し、食塩水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により2回分離し、目標化合物WX064を得た。MS−ESI m/z:286.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.16(s,1H),8.04(d,J=9.2Hz,1H),7.77(d,J=9.2Hz,1H),4.66(dd,J=4.8,12.0Hz,1H),2.95−2.85(m,1H),2.84−2.75(m,1H),2.69(s,3H),2.67−2.62(m,1H),2.21−2.17(m,1H).
【0160】
実施例65:WX065
【化223】
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【化224】
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ステップ1:中間体WX063−6の合成
20℃で、中間体WX063−5(5g、22.60mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(75mL)に溶解して、次に、炭酸カリウム(10.93g、79.11mmol)を加え、次に、3−ブロモ−1−プロペン(2.87g、23.73mmol)を滴下し、反応混合物を20℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を濾過して、濾液に水(80mL)及び酢酸エチル(80mL)を加え、有機相を半飽和食塩水(50mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜9/1、体積比)により分離し、中間体WX063−6を得た。
ステップ2:中間体WX065−1の合成
20℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX063−6(4.5g、17.22mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(60mL)に溶解して、反応混合物を240℃に加熱して撹拌しながら4時間反応させた。反応終了後、室温に戻して、反応液に半飽和食塩水(100mL)を加え、酢酸エチル(150mL)を加え、有機相を半飽和食塩水(80mL×3)で洗浄した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=19/1〜3/1、体積比)により分離し、中間体WX065−1を得た。
1H NMR(400MHz,MeOD_d
4) δ:7.33(d,J=8.4Hz,1H),7.15(d,J=8.8Hz,1H),6.06−5.96(m,1H),5.02−4.98(m,1H),4.80(q,J=2.2Hz,1H),4.20(q,J=7.0Hz,2H),4.08(s,2H),3.62(t,J=1.8Hz,1H),3.61(t,J=2.0Hz,1H),1.26(t,J=7.4Hz,3H).
ステップ3:中間体WX065−2の合成
20℃で、中間体WX065−1(1g、3.83mmol)及び3−ブロモ−1−プロペン(463.03mg、3.83mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解して、次に、炭酸カリウム(1.59g、11.48mmol)を加え、反応混合物を20℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を濾過して、濾液を0.5M希塩酸(60mL)に注入して、酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。有機相を合併して、半飽和食塩水(60mL×3)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜49/1、体積比)により分離し、中間体WX065−2を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.41(d,J=9.2Hz,1H),7.22(d,J=9.2Hz,1H),6.10−5.97(m,2H),5.41(dd,J=1.4,17.4Hz,1H),5.28(dd,J=1.4,10.6Hz,1H),5.04(dd,J=1.6,10.0Hz,1H),4.84(dd,J=1.6,17.2Hz,1H),4.59−4.57(m,2H),4.22(q,J=7.2Hz,2H),4.09(s,2H),3.72−3.62(m,2H),1.27(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ4:中間体WX065−3の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX065−2(850.00mg、2.82mmol)をトルエン(20mL)に溶解して、次に、カルボニルクロロヒドリドトリス(トリフェニルホスフィン)ルテニウム(II)(268.65mg、282.08μmol)を加え、反応混合物を65℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜49/1、体積比)により分離し、中間体WX065−3を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.36−7.27(m,1H),7.19−7.12(m,1H),6.47−6.39(m,1H),6.33−5.92(m,2H),5.17−5.06(m,1H),4.80−4.69(m,1H),4.14−3.92(m,4H),1.88−1.85(m,2H),1.66−1.46(m,3H),1.19−1.10(m,3H).
ステップ5:中間体WX065−4の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX065−3(0.6g、1.99mmol)をトルエン(18mL)に溶解して、次に、GRUBBS第二世代触媒(84.52mg、99.56μmol)を加え、反応混合物を60℃に加熱し、撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜32/1、体積比)により分離し、中間体WX065−4を得た。
ステップ6:WX065の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX065−4(0.365g、1.49mmol)及びアクリルアミド(105.79mg、1.49mmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、次に、カリウムtert−ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1M、1.49mL)を加え、反応混合物を20℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を2N希塩酸でpH値を5〜6に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05%HCl)により2回分離し、目標化合物WX065を得た。MS−ESI m/z:271.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.17(s,1H),8.26(d,J=2.0Hz,1H),7.97(dd,J=0.6,9.0Hz,1H),7.71(d,J=9.2Hz,1H),7.18(dd,J=0.8,2.0Hz,,1H),4.77(dd,J=5.0,12.2Hz,1H),2.87−2.78(m,1H),2.69−2.63(m,1H),2.47−2.41(m,1H),2.33−2.25(m,1H).
【0161】
実施例66:WX066
【化225】
[この文献は図面を表示できません]
【化226】
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ステップ1:中間体WX066−2の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX066−1(20g、120.36mmol)をトルエン(200mL)に溶解して、次に、炭酸ジエチル(146.25g、1.24mol、150mL)を加え、最後に、5〜10℃で水素ナトリウム(19.26g、481.42mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら30分間反応させ、その後、120℃に加熱し、120℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水(500mL)に緩やかに注入して、酢酸エチル(100mL×2)で抽出し、有機相を除去して、水相について6M希塩酸でpH=5〜6に調整し、2−メチルテトラヒドロフラン(100mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX066−2を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.27(s,1H),7.55(t,J=8.2Hz,1H),6.94(d,J=8.4Hz,2H),5.51(s,1H),3.90(s,3H).
ステップ2:中間体WX066−3の合成
室温下、窒素ガス雰囲気下、中間体WX066−2(20g、104.08mmol)をジクロロメタン(300mL)に溶解して、次に、−50〜−30℃で三臭化ホウ素(78.22g、312.23mmol、30.08mL)を滴下し、反応混合物を10℃に戻して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(500mL)に緩やかに注入して、2−メチルテトラヒドロフラン(500mL×4)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX066−3を得た。
ステップ3:中間体WX066−4の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX066−3(5g、28.07mmol)をメタノール(100mL)に溶解して、次に、塩酸ヒドロキシルアミン(6.83g、98.24mmol)、酢酸ナトリウム(8.06g、98.24mmol)を順次加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら15分間反応させ、反応混合物を80℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させ、さらに90℃に加熱し、90℃で撹拌しながら6時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、2M希塩酸(200mL)を加え、減圧濃縮させてエタノールを除去し、酢酸エチル(100mL×4)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX066−4を得た。
ステップ4:中間体WX066−5の合成
室温下、窒素ガス雰囲気下、中間体WX066−4(4g、20.71mmol)をエタノール(40mL)に溶解して、次に、硫酸(920.00mg、9.19mmol、0.5mL、純度:98%)を加え、反応混合を80℃に加熱し、撹拌しながら4時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜4/1、体積比)により分離し、中間体WX066−5を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.84(s,1H),7.43(t,J=8.2Hz,1H),7.12(d,J=8.4Hz,1H),6.78(d,J=7.6Hz,1H),4.30(q,J=7.2Hz,2H),4.12(s,2H),1.33(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ5:中間体WX066−6の合成
室温下、窒素ガス雰囲気下、中間体WX066−5(2.6g、11.75mmol)を硫酸(15mL、純度:98%)に溶解して、0〜10℃で硝酸カリウム(1.19g、11.75mmol)をバッチ式で加え、反応混合物を12℃に戻して撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(100mL)に緩やかに滴下して、ジクロロメタン(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜7/3、体積比)により分離し、中間体WX066−6を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:11.67(s,1H),8.30(d,J=9.6Hz,1H),7.17(d,J=9.6Hz,1H),4.25(q,J=7.4Hz,2H),4.16(s,2H),1.29(t,J=7.4Hz,3H).
ステップ6:中間体WX066−7の合成
室温下、中間体WX066−6(2.1g、7.89mmol)をエタノール(30mL)に溶解して、次に、二塩化スズ二水和物(12.46g、55.22mmol)を加え、反応混合物を35℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、水(50mL)を加え、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpHを6〜7に調整し、濾過して、濾液についてジクロロメタン(100mL×3)で抽出し、濾過ケーキをジクロロメタン(100mL)に加え、室温で30分間撹拌し、濾過して、濾液を収集した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX066−7を得た。
ステップ7:中間体WX066−8の合成
15℃で、中間体WX066−7(1.5g、6.35mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(30mL)に溶解して、次に、四塩化ジルコニウム(739.88mg、3.17mmol、264.24μL)及びオルト酢酸トリエチル(1.55g、9.52mmol、1.75mL)を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら24時間反応させた。反応終了後、反応液に水(100mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜4/1、体積比)により分離し、中間体WX066−8を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.84(d,J=9.2Hz,1H),7.56(d,J=8.8Hz,1H),4.26(q,J=7.2Hz,2H),4.20(s,2H),2.71(s,3H),1.28(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ8:WX066の合成
室温下、中間体WX066−8(55mg、211.34μmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(15.02mg、211.34μmol)、カリウムtert−ブトキシド(1M、211.34μL)のテトラヒドロフラン溶液を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、反応液を0.5M希塩酸(20mL)に注入して、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、得た残留物を再度分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)により分離し、目標化合物WX066を得た。MS−ESI m/z:286.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:7.99(d,J=8.4Hz,1H),7.79(d,J=8.8Hz,1H),4.72(dd,J=4.0,12.4Hz,1H),2.97−2.83(m,1H),2.74−2.68(m,1H),2.67(s,3H),2.38−2.22(m,2H).
【0162】
実施例67:WX067
【化227】
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【化228】
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ステップ1:中間体WX067−1の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−1(20g、84.36mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(600mL)に溶解して、次に、ヨウ化第一銅(16.07g、84.36mmol)、塩化第一銅(83.51g、843.55mmol)を順次加え、反応混合物を140℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水(1000mL)に緩やかに注入して、濾過後濾過ケーキを収集して、減圧濃縮させた。次に、酢酸エチル(500mL)に溶解し、不溶分を濾過除去し、濾液を減圧濃縮させて、中間体WX067−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.76(s,1H),7.68(d,J=6.4Hz,1H),7.66(d,J=6.0Hz,1H),7.39(d,J=7.6Hz,1H),7.18(d,J=9.2Hz,1H),7.12(s,1H),3.93(s,3H).
ステップ2:中間体WX067−2の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX067−1(16.25g、84.35mmol)をジクロロメタン(180mL)に溶解して、0℃で塩化アセチル(7.28g、92.79mmol、6.62mL)を滴下し、0℃、窒素ガス雰囲気下、三塩化アルミニウム(22.50g、168.71mmol)をバッチ式で加え、反応混合物を15℃に昇温し、さらに撹拌しながら4時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(500mL)に緩やかに注入して、ジクロロメタン(100mL×2)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(200mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX067−2を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:13.38(s,1H),8.04(d,J=9.2Hz,1H),7.81(d,J=8.8Hz,1H),7.78(d,J=2.4Hz,1H),7.53(dd,J=2.2,9.0Hz,1H),7.19(d,J=9.2Hz,1H),2.86(s,3H).
ステップ3:中間体WX067−3の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX067−2(18g、81.58mmol)を炭酸ジエチル(100mL)及びトルエン(100mL)に溶解して、0℃で水素ナトリウム(16.31g、407.88mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を120℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水(500mL)に緩やかに注入して、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機相を除去して、水相について1M希塩酸でpHを4〜5に調整し、酢酸エチル(300mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX067−3を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:13.07(s,1H),9.28(d,J=9.6Hz,1H),8.19(d,J=6.4Hz,1H),8.18(s,1H),7.71(dd,J=2.4,9.2Hz,1H),7.60(d,J=9.2Hz,1H),5.79(s,1H).
ステップ4:中間体WX067−4の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX067−3(2g、8.11mmol)をエタノール(40mL)に溶解して、次に、酢酸ナトリウム(2.33g、28.38mmol)、塩酸ヒドロキシルアミン(3.38g、48.65mmol)を順次加え、反応混合物を80℃に加熱し、撹拌しながら36時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、減圧濃縮させてエタノールを除去し、水(20mL)を加え、1M希塩酸(10mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX067−4を得た。
ステップ5:中間体WX067−5の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX067−4(2g、7.64mmol)をエタノール(40mL)に溶解して、次に、硫酸(1.84g、18.39mmol、1mL、純度:98%)を加え、反応混合物を80℃に加熱し、撹拌しながら4時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、大部分の溶媒を減圧濃縮により除去して、得た残留物に水(100mL)を加えて希釈し、2−メチルテトラヒドロフラン(200mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜20/1、体積比)により分離し、中間体WX067−5を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.07(d,J=8.8Hz,1H),8.00(d,J=2.0Hz,1H),7.90(d,J=9.2Hz,1H),7.76(d,J=8.8Hz,1H),7.64(dd,J=2.4,8.8Hz,1H),4.33(s,2H),4.23(q,J=7.0Hz,2H),1.23(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ6:WX067の合成
15℃で、中間体WX067−5(560mg、1.93mmol)をテトラヒドロフラン(20mL)に溶解して、0℃でアクリルアミド(137.39mg、1.93mmol)及びカリウムtert−ブトキシド−テトラヒドロフラン溶液(1M、1.93mL)を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、1M希塩酸を加えてpH=4〜5に調整し、水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX067を得た。MS−ESI m/z:315.0[M+H]
+,317.1[M+H+2]
+.
1H NMR(400MHz,MeOD_d
4) δ:8.23(d,J=9.2Hz,1H),8.13(d,J=2.0Hz,1H),8.08(d,J=9.2Hz,1H),7.85(d,J=9.2Hz,1H),7.70(dd,J=2.2,9.0Hz,1H),4.97(dd,J=5.0,10.6Hz,1H),2.90−2.77(m,2H),2.74−2.64(m,1H),2.57−2.47(m,1H).
【0163】
実施例68:WX068
【化229】
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【化230】
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ステップ1:中間体WX068−1の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−1(10g、42.18mmol)をテトラヒドロフラン(300mL)に溶解して、次に、−78℃でn−ブチルリチウム−n−ヘキサン溶液(2.5M、18.56mL)を緩やかに滴下し、−78℃で撹拌しながら0.5時間反応させた。次に、N−フルオロベンゼンスルホンイミド(83.51g、843.55mmol、20.17mL)をバッチ式で加え、−78℃で撹拌しながら1時間反応させた。反応混合物を徐々に15℃に戻し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(100mL)に緩やかに注入して、次に、酢酸エチル(100mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜20/1、体積比)により分離し、中間体WX068−1を得た。
ステップ2:中間体WX068−2の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX068−1(3.5g、19.87mmol)をジクロロメタン(60mL)に溶解して、次に、塩化アセチル(1.72g、21.85mmol、1.56mL)を加え、0℃で三塩化アルミニウム(5.30g、39.73mmol、2.17mL)をバッチ式で加え、反応混合物を徐々に15℃に戻し、撹拌しながら4時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(50mL)に緩やかに注入して、ジクロロメタン(50mL×2)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(100mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜5/1、体積比)により分離し、中間体WX068−2を得た。
ステップ3:中間体WX068−3の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX068−2(2.3g、11.26mmol)を炭酸ジエチル(20mL)及びトルエン(20mL)に溶解して、0℃で水素ナトリウム(2.25g、56.32mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を120℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水(100mL)に緩やかに注入して、酢酸エチル(200mL×2)で抽出し、有機相を除去して、水相について1M希塩酸でpHを4〜5に調整し、酢酸エチル(300mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(500mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX068−3を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:13.01(s,1H),9.34(dd,J=5.6,9.6Hz,1H),8.19(d,J=8.8Hz,1H),7.88(dd,J=3.0,9.8Hz,1H),7.61(dd,J=2.8,12.8Hz,1H),7.59(d,J=9.2Hz,1H),5.77(s,1H).
ステップ4:中間体WX068−4の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX068−3(2.2g、9.56mmol)をエタノール(80mL)に溶解して、次に、塩酸ヒドロキシルアミン(3.98g、57.34mmol)、ナトリウムエトキシド(2.28g、33.45mmol)を順次加え、反応混合物を80℃に加熱し、撹拌しながら36時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、減圧濃縮させてエタノールを除去し、水(100mL)を加え、1M希塩酸(20mL)を加え、2−メチルテトラヒドロフラン(200mL×2)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX068−4を得た。
ステップ5:中間体WX068−5の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX068−4(0.9g、3.67mmol)をエタノール(20mL)に溶解して、次に、硫酸(920.00mg、9.19mmol、0.5mL、純度:98%)を加え、反応混合物を80℃に加熱し、撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、大部分の溶媒を減圧濃縮により除去して、得た残留物に水(50mL)を加えて希釈し、2−メチルテトラヒドロフラン(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜20/1、体積比)により分離し、中間体WX068−5を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.13(dd,J=5.2,9.2Hz,1H),7.92(d,J=9.2Hz,1H),7.76(d,J=9.2Hz,1H),7.66(dd,J=2.6,9.4Hz,1H),7.47(td,J=2.8,8.6Hz,1H),4.33(s,2H),4.23(q,J=7.0Hz,2H),1.22(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ6:WX068の合成
室温下、中間体WX068−5(200mg、731.91μmol)をテトラヒドロフラン(10mL)に溶解して、0℃でアクリルアミド(52.02mg、731.91μmol)及びカリウムtert−ブトキシド−テトラヒドロフラン溶液(1M、585.53μL)を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、1M希塩酸を加えてpH=4〜5に調整し、次に、水(50mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX068を得た。MS−ESI m/z:299.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,MeOD_d
4) δ:8.28(dd,J=5.8,9.0Hz,1H),8.08(d,J=9.2Hz,1H),7.84(d,J=9.2Hz,1H),7.80(dd,J=2.6,9.8Hz,1H),7.53(td,J=2.6,8.6Hz,1H),4.96(dd,J=5.4,10.6Hz,1H),2.89−2.78(m,2H),2.73−2.64(m,1H),2.55−2.49(m,1H).
【0164】
実施例69:WX069
【化231】
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【化232】
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ステップ1:中間体WX069−1の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−1(10g、53.13mmol)をジクロロメタン(100mL)に溶解して、反応混合物を0℃に降温した後、N−ブロモスクシンイミド(14.18g、79.69mmol)をバッチ式で加え、反応混合物を20℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液を濾過して、濾過ケーキをジクロロメタン(100mL×2)で洗浄した。濾液を収集し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/2−メチルテトラヒドロフラン=1/0〜49/1、体積比)により分離し、中間体WX069−1を得た。
ステップ2:中間体WX069−2の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX069−1(8g、29.95mmol)をテトラヒドロフラン(240mL)に溶解して、−78℃に降温し、n−ブチルリチウム(2.5M、13.18mL)を徐々に滴下し、−78℃で撹拌しながら0.5時間反応させ、N−フルオロベンゼンスルホンイミド(14.17g、44.92mmol)のテトラヒドロフラン(20mL)溶液を1滴ずつ滴下し、反応混合物を−78℃で撹拌しながら1時間反応させ、室温に戻してさらに撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(200mL)に注入してクエンチし、2−メチルテトラヒドロフラン(200mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(100mL×3)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜49/1、体積比)により分離し、中間体WX069−2を得た。
ステップ3:中間体WX069−3の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX069−2(4g、19.40mmol)及び塩化アセチル(1.67g、21.34mmol、1.52mL)をジクロロメタン(80mL)に溶解して、0℃に降温した後、三塩化アルミニウム(5.17g、38.79mmol)をバッチ式で加え、反応混合物を室温に戻して撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(20mL)に注入してクエンチし、ジクロロメタン(40mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(40mL×3)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜49/1、体積比)により分離し、中間体WX069−3を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:13.36(s,1H),8.17(d,J=9.6Hz,1H),7.81(d,J=9.2Hz,1H),7.36(t,J=9.2Hz,1H),7.19(d,J=9.2Hz,1H),4.03(s,3H),2.85(s,3H).
ステップ4:中間体WX069−4の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX069−3(0.94g、4.01mmol)をトルエン(10mL)及び炭酸ジエチル(10mL)に溶解して、0℃に降温した後、水素ナトリウム(642.12mg、16.05mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を120℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水(50mL)に注入してクエンチし、2−メチルテトラヒドロフラン(50mL×3)で抽出し、有機相を捨てて、水相について2N希塩酸でpH値を2〜3に調整した後、2−メチルテトラヒドロフラン(60mL×3)で抽出した。有機相を合併して、有機相を飽和食塩水(60mL×3)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX069−4を得た。
ステップ5:中間体WX069−5の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX069−4(1g、3.84mmol)をジクロロメタン(10mL)に溶解して、−78℃に降温した後、三臭化ホウ素(1.93g、7.69mmol、740.57μL)を徐々に滴下し、反応混合物を室温に戻して撹拌しながら12時間反応させた。さらに、反応液を−78℃に降温して三臭化ホウ素(1.93g、7.69mmol、740.57μL)を徐々に滴下し、反応混合物を50℃に加熱し撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水(50mL)に注入して、分液した。水相について2−メチルテトラヒドロフラン(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX069−5を得た。
ステップ6:中間体WX069−6の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX069−5(0.7g、2.84mmol)及び塩酸ヒドロキシルアミン(691.54mg、9.95mmol)をエタノール(10mL)に溶解して、次に、ナトリウムエトキシド(677.21mg、9.95mmol)を加え、反応混合物を90℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、水(40mL)を加えて希釈し、2N希塩酸でpH値を2〜3に調整し、酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(50mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX069−6を得た。
ステップ7:中間体WX069−7の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX069−6(0.8g、3.06mmol)をエタノール(8mL)に溶解して、濃硫酸(0.5mL、純度:98%)を1滴ずつ滴下し、反応混合物を90℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、水(50mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(40mL×3)で抽出した。有機相を合併して、有機相を飽和食塩水(40mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜7/1、体積比)により分離し、中間体WX069−7を得た。
ステップ8:中間体WX069−8の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX069−7(0.5g、1.73mmol)、2−(ジメチルアミノ)−エタノール(169.48mg、1.90mmol、190.86μL)及びトリフェニルホスフィン(589.40mg、2.25mmol)をテトラヒドロフラン(15mL)に溶解して、0℃に降温した後、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(454.39mg、2.25mmol、436.92μL)を徐々に滴下し、反応混合物を20℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を水(40mL)に注入して、2−メチルテトラヒドロフラン(40mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(50mL×3)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05%HCl)により分離し、中間体WX069−8の塩酸塩を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.11(s,1H),8.24(d,J=9.2Hz,1H),8.01(d,J=9.2Hz,1H),7.94(d,J=9.2Hz,1H),7.84(t,J=8.6Hz,1H),4.66(t,J=4.8Hz,2H),4.51(s,2H),4.15(q,J=7.0Hz,2H),3.58(q,J=4.4Hz,2H),2.89(s,3H),2.88(s,3H),1.17(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ9:WX069の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX069−8(0.22g、554.38μmol、塩酸塩)及びアクリルアミド(39.40mg、554.38μmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解して、次に、カリウムtert−ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1M、554.38μL)を加え、反応混合物を室温で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を塩酸酢酸エチル(4M)でpH値を6〜7に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mMNH
4HCO
3)、再を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05%HCl)により分離し、目標化合物WX069を得た。MS−ESI m/z:386.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,MeOD_d
4) δ:8.30(d,J=9.6Hz,1H),8.04(d,J=9.2Hz,1H),7.90(d,J=9.2Hz,1H),7.69(t,J=8.8Hz,1H),4.95(dd,J=4.8,10.4Hz,1H),4.60(t,J=5.0Hz,2H),3.69(t,J=4.8Hz,2H),3.07(s,6H),2.90−2.78(m,2H),2.75−2.66(m,1H),2.55−2.49(m,1H).
【0165】
実施例70:WX070
【化233】
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【化234】
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ステップ1:中間体WX070−2の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX070−1(45g、209.26mmol)を炭酸ジエチル(250mL)及びトルエン(250mL)に溶解して、0℃に降温した後、水素化ナトリウム(33.48g、837.04mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を120℃に昇温して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、4バッチを並行して反応させた後合わせて処理し、室温に冷却し、氷水(6000mL)に注入してクエンチし、酢酸エチル(4000mL×3)で抽出し、有機相を捨てて、水相について2N希塩酸でpHを2〜3に調整し、白色固体が析出され、濾過して、濾過ケーキを収集して、減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX070−2を得た。MS−ESI m/z:240.9[M+H]
+,242.9[M+H+2]
+.
ステップ2:中間体WX070−3の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX070−2(50g、207.44mmol)をエタノール(500mL)に溶解して、塩酸ヒドロキシルアミン(50.45g、726.03mmol)、酢酸ナトリウム(59.56g、726.03mmol)を順次加え、反応混合物を90℃に昇温して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、4バッチを並行して反応させた後合わせて処理し、室温に冷却し、反応液を2N希塩酸でpH値を6〜7に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物に水(800mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(1500mL×3)で抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX070−3を得た。MS−ESI m/z:255.9[M+H]
+,257.9[M+H+2]
+.
ステップ3:中間体WX070−4の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX070−3(50g、195.27mmol)をエタノール(300mL)に溶解して、次に、濃硫酸(3mL、純度:98%)を滴下し、反応混合物を90℃に昇温して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、4バッチを並行して反応させた後合わせて処理し、室温に冷却し、析出物を濾過して、濾過ケーキを収集して、母液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。母液の減圧濃縮により得られた残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜49/1、体積比)により分離し、中間体WX070−4を得た。MS−ESI m/z:284.0[M+H]
+,286.0[M+H+2]
+.
ステップ4:中間体WX070−5の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX070−4(20g、70.40mmol)及びt−ブチルカルバメート(24.74g、211.19mmol)をトルエン(425mL)及び水(85mL)に溶解して、次に、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(4.51g、4.93mmol)、リン酸カリウム(59.77g、281.59mmol)及び2−ジ−tert−ブチルホスフィノ−2’,4’,6’−トリイソプロピルビフェニル(4.19g、9.86mmol)を加え、反応混合物を105℃に昇温して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、4バッチを並行して反応させた後合わせて処理し、室温に冷却し、水(800mL)に注入して、濾過して、酢酸エチル(600mL)で洗浄した。母液を収集し、分液して、水相について酢酸エチル(2000mL×2)で抽出した。有機相を合併して無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜20/1)により分離し、中間体WX070−5を得た。MS−ESI m/z:319.1[M−H]
−.
ステップ5:中間体WX070−6の合成
室温下、中間体WX070−5(45g、140.48mmol)を塩酸酢酸エチル(4M、750mL)に溶解して、反応混合物を室温で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、2バッチを並行して反応させた後合わせて処理し、反応液を減圧濃縮させて、水(1000mL)に注入して、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpH値を7〜8に調整し、酢酸エチル(800mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜6/1)により分離し、中間体WX070−6を得た。MS−ESI m/z:221.1[M+H]
+.
ステップ6:中間体WX070−7の合成
室温下、中間体WX070−6(45g、204.34mmol)をジクロロメタン(600mL)に溶解して、N−ブロモスクシンイミド(40.01g、224.77mmol)をバッチ式で加え、反応混合物を室温で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を濾過して、母液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜4/1)により分離し、中間体WX070−7を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.35(d,J=8.8Hz,1H),7.02(d,J=8.8Hz,1H),4.23(q,J=7.0Hz,2H),4.16(s,2H),3.94(s,2H),1.27(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ7:中間体WX070−8の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX070−7(1.3g、4.35mmol)を1,4−ジオキサン(13mL)に溶解して、次に、メチル硼酸(780.47mg、13.04mmol)、フッ化セシウム(2.24g、14.78mmol)及び[1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン]パラジウム(II)ジクロリドジクロロメタン(354.92mg、434.61μmol)を加え、反応混合物を90℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を室温に冷却した後、濾過して、濾液を減圧濃縮させた。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=5/1〜3/1、体積比)により分離し、中間体WX070−8を得た。
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:7.26(d,J=7.6Hz,1H),6.97(d,J=8.8Hz,1H),4.23(q,J=7.2Hz,2H),4.11(s,2H),3.76(s,2H),2.34(s,3H),1.27(t,J=7.4Hz,3H).
ステップ8:中間体WX070−9の合成
室温下、中間体WX070−8(0.9g、3.84mmol)及び酢酸カリウム(1.21g、12.29mmol)をクロロホルム(20mL)に加え、0℃に降温した後、無水酢酸(1.18g、11.53mmol、1.08mL)を滴下して、反応混合物を室温で撹拌しながら0.5時間反応させた後、60℃に加熱し、亜硝酸イソアミル(900.16mg、7.68mmol、1.03mL)を加えて、反応混合物を60℃でさらに5.5時間撹拌した。反応混合物を室温に冷却し、水(30mL)及びジクロロメタン(50mL)を加えた。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させて、減圧濃縮させて溶媒を除去した。30℃で、得た残留物にエタノール(20mL)及び塩酸(4N,10mL)を加えて撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応混合物を減圧濃縮15mLまで減圧濃縮させ、飽和食塩水(30mL)及び酢酸エチル(30mL)を加えて抽出した。有機相を無水硫酸ナトリウムで乾燥させた後、濾過して、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜4.5/1、体積比)により分離し、中間体WX070−9を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:10.87(s,1H),8.26(s,1H),7.72(d,J=9.2Hz,1H),7.65(d,J=9.2Hz,1H),4.24(q,J=6.8Hz,2H),4.22(s,2H),1.25(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ9:WX070の合成
室温下、中間体WX070−9(0.11g、448.55μmol)をテトラヒドロフラン(4mL)に加え、次に、アクリルアミド(31.88mg、448.55μmol)及びカリウムtert−ブトキシド(1M、448.55μL)のテトラヒドロフラン溶液を加え、反応混合物を室温で撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、反応液に1N塩酸を加えてpH=6に調整し、水(20mL)及び酢酸エチル(20mL)を加えて抽出した。有機相を飽和食塩水(20mL)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;系:0.05% HCl、塩酸系)により分離し、目標化合物WX070を得た。MS−ESI m/z:271.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.18(s,1H),8.20(s,1H),7.88(d,J=8.4Hz,1H),7.77(d,J=9.2Hz,1H),4.76(dd,J=4.6,11.8Hz,1H),2.91−2.78(m,1H),2.72−2.65(m,1H),2.45−2.37(m,1H),2.30−2.15(m,1H).
【0166】
実施例71:WX071
【化235】
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【化236】
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ステップ1:中間体WX071−1の合成
15℃で、中間体WX066−5(1g、4.52mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(15mL)に溶解して、次に、炭酸カリウム(1.87g、13.56mmol)、臭化アリル(656.17mg、5.42mmol)を順次加えた。反応混合物を15℃で撹拌しながら5時間反応させた。反応終了後、反応液に水(100mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、半飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜4/1、体積比)により分離し、中間体WX071−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:7.43(t,J=8.0Hz,1H),7.14(d,J=8.4Hz,1H),6.61(d,J=8.0Hz,1H),6.12−5.98(m,1H),5.47−5.38(m,1H),5.36−5.30(m,1H),4.69−4.61(m,2H),4.19(q,J=7.2Hz,2H),4.10(s,2H),1.24(t,J=7.2Hz,3H).
ステップ2:中間体WX071−2の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX071−1(1g、3.83mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(20mL)に溶解して、反応混合物を240℃に加熱して撹拌しながら7時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液に水(100mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、半飽和食塩水(20mL×2)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて残留物を得た。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜7/3、体積比)により分離し、さらに分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、中間体WX071−2を得た。
ステップ3:中間体WX071−3の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX071−2(260.00mg、995.13μmol)をジオキサン(5mL)に溶解して、p−ベンゾキノン(107.57mg、995.13μmol)、ビス(アセトニトリル)パラジウム(II)クロリド(12.91mg、49.76μmol)を順次加え、反応混合物を80℃に加熱し、撹拌しながら16時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、水(20mL)及び酢酸エチル(15mL)を加えて希釈し、分液後有機相を収集して、水相について酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜19/1、体積比)により分離し、中間体WX071−3を得た。
ステップ4:WX071の合成
15℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX071−3(129.00mg、497.56μmol)をテトラヒドロフラン(3mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(35.37mg、497.56μmol)及びカリウムtert−ブトキシド(55.83mg、497.56μmol)を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら4時間反応させた。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、2M希塩酸でpH=6〜7に調整し、次に、2−メチルテトラヒドロフラン(15mL)を加えて希釈し、分液後有機相を収集して、水相について2−メチルテトラヒドロフラン(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(10mL×2)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX071を得た。MS−ESI m/z:285.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.23(s,1H),7.85(d,J=8.8Hz,1H),7.62(d,J=8.8Hz,1H),6.78(d,J=0.8Hz,1H),4.67(dd,J=5.0,12.6Hz,1H),2.97−2.84(m,1H),2.72−2.61(m,1H),2.59−2.53(m,1H),2.48(s,3H),2.34−2.19(m,1H).
【0167】
実施例72及び実施例73:WX072及びWX073
【化237】
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【化238】
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ステップ1:中間体WX072−1及びWX073−2の合成
0℃、窒素ガス雰囲気下、化合物WX003(570mg、2.03mmol)を濃硫酸(5mL、純度:98%)に溶解して、硝酸カリウム(205.61mg、2.03mmol)を加え、反応混合物を0℃で撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(200mL)に注入して、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、粗製品600mgを得、そのうち500mgを分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、中間体WX072−1とWX073−2の混合物を得た。
ステップ2:WX072及びWX073の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX072−1とWX073−2の混合物(300mg、922.30μmol)をエタノール(5mL)に溶解して、二塩化スズ二水和物(1.46g、6.46mmol)を加え、反応混合物を50℃に加熱し撹拌しながら24時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。水(50mL)を加えて希釈し、飽和重炭酸ナトリウム水溶液でpHを6〜7に調整し、固体を析出させ、濾過した。濾過ケーキを2−メチルテトラヒドロフラン(50mL×2)でリンスした。濾液を分液後、有機相を収集して、さらに水相を2−メチルテトラヒドロフラン(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;中性系:10mM NH
4HCO
3)により分離し、目標化合物WX072及び目標化合物WX073を得た。目標化合物WX072。MS−ESI m/z:296.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:8.39(s,1H),8.36(s,1H),7.31(d,J=8.4Hz,1H),7.23(t,J=7.8Hz,1H),6.76(d,J=7.2Hz,1H),5.87(s,2H),4.70(dd,J=4.6,11.8Hz,1H),2.85−2.75(m,1H),2.65−2.55(m,2H),2.28−2.19(m,1H).目標化合物WX073。MS−ESI m/z:296.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:8.64(s,1H),7.98(s,1H),7.31(t,J=8.0Hz,1H),7.21(d,J=8.4Hz,1H),6.61(d,J=7.6Hz,1H),6.11(s,2H),4.62(dd,J=5.0,12.2Hz,1H),2.98−2.75(m,2H),2.65−2.57(m,1H),2.24−2.12(m,1H).
【0168】
実施例74:WX074の塩酸塩
【化239】
[この文献は図面を表示できません]
【化240】
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ステップ1:WX074の合成
10℃で、中間体WX038−3(300mg、798.29μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(20mL)に溶解して、次に、酢酸ナトリウム(130.97mg、1.60mmol)、N−t−ブトキシカルボニル−4−ピペリドン(159.06mg、798.29μmol、46.42μL)を順次加え、反応混合物を10℃で撹拌しながら30分間反応させ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(338.38mg、1.60mmol)を加え、反応混合物を30℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液に水(30mL)を加えて希釈し、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により2回分離し、目標化合物WX074の塩酸塩を得た。MS−ESI m/z:467.2[M−55]
+。1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),9.17(s,2H),8.20(d,J=8.8Hz,1H),8.15(d,J=9.2Hz,1H),7.93(d,J=9.2Hz,1H),7.73(d,J=2.4Hz,1H),7.43(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),5.04(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.44(s,2H),4.02(d,J=11.6Hz,2H),3.46(s,2H),2.92−2.72(m,3H),2.70−2.53(m,3H),2.43−2.34(m,1H),2.08(d,J=10.0Hz,2H),1.56−1.45(m,2H),1.41(s,9H)
【0169】
実施例75:WX075
【化241】
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【化242】
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ステップ1:WX075の合成
15℃で、中間体WX038−3(150mg、399.14μmol、塩酸塩)を1,2−ジクロロエタン(3mL)に溶解して、次に、トリエチルアミン(201.95mg、2.00mmol、277.78μL)及びメタンスルホニルクロリド(45.72mg、399.14μmol、30.89μL)を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら12時間反応させ、トリエチルアミン(100μL)、メタンスルホニルクロリド(50μL)を追加し、反応混合物を30℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させ、反応混合を15℃に戻して、トリエチルアミン(100μL)及びメタンスルホニルクロリド(50μL)をさらに追加し、反応混合物を30℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させ、反応混合を15℃に戻して、トリエチルアミン(100μL)及びメタンスルホニルクロリド(50μL)をさらに追加し、反応混合物を30℃に加熱して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、4M塩酸酢酸エチルを緩やかに滴下して反応液をpH=6〜7に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX075を得た。MS−ESI m/z:418.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.12(s,1H),8.17(d,J=8.8Hz,1H),8.11(d,J=9.2Hz,1H),7.90(d,J=9.2Hz,1H),7.67(d,J=2.8Hz,1H),7.38(dd,J=2.8,9.2Hz,1H),7.34(d,J=6.0Hz,1H),5.03(dd,J=4.8,11.6Hz,1H),4.20(t,J=5.8Hz,2H),3.42(q,J=5.8Hz,2H),2.98(s,3H),2.90−2.77(m,1H),2.68−2.54(m,2H),2.43−2.31(m,1H).
【0170】
実施例76:WX076
【化243】
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【化244】
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ステップ1:中間体WX076−1の合成
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX013−7(2g、7.37mmol)、ブロモエタノール(1.01g、8.11mmol、575.84μL)及びトリフェニルホスフィン(2.51g、9.58mmol)をテトラヒドロフラン(60mL)に溶解して、0℃に降温した後、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(1.94g、9.58mmol、1.86mL)を徐々に滴下し、反応混合物を室温に戻して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を水(60mL)に注入して、酢酸エチル(60mL×3)で抽出した。有機相を合併して、有機相を飽和食塩水(80mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜11/1、体積比)により分離し、中間体WX076−1を得た。
ステップ2:中間体WX076−2の合成
室温下、t−ブチル−4−アミノ酪酸エステル塩酸塩(277.85mg、1.75mmol)及びヨウ化カリウム(241.40mg、1.45mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(6mL)に溶解して、トリエチルアミン(147.15mg、1.45mmol、202.41μL)を徐々に滴下し、中間体WX076−1(0.55g、1.45mmol)を加え、反応混合物を室温で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を水(40mL)に注入して、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、有機相を飽和食塩水(80mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:TFA)により分離し、中間体WX076−2を得た。
ステップ3:中間体WX076−3の合成
室温下、中間体WX076−2(0.4g、876.17μmol)をジクロロメタン(8mL)に溶解し、次に、トリフルオロ酢酸(1.4mL)を加え、反応混合物を室温で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、中間体WX076−3を得た。
ステップ4:中間体WX076−4の合成
室温下、中間体WX076−3(0.09g、206.00μmol、塩酸塩)をN,N−ジメチルホルムアミド(2mL)に溶解して、次に、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N,N−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(117.49mg、309.01μmol)及びトリエチルアミン(62.54mg、618.01μmol、86.02μL)を加え、反応混合物を室温で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、中間体WX076−4を得た。
ステップ5:WX076の合成
室温下、中間体WX076−4(0.06g、156.90μmol)をテトラヒドロフラン(2mL)に溶解して、アクリルアミド(11.15mg、156.90μmol)及びカリウムtert−ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1M、156.90μL)を順次加え、反応混合物を室温で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、4M塩酸酢酸エチルでpH値を5〜6に調整し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX076を得た。MS−ESI m/z:408.2[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.12(s,1H),8.15(d,J=8.8Hz,1H),8.09(d,J=8.8Hz,1H),7.90(d,J=9.2Hz,1H),7.68(d,J=2.4Hz,1H),7.36(dd,J=2.6,9.0Hz,1H),5.02(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),4.25(t,J=5.4Hz,2H),3.63(t,J=5.4Hz,2H),3.50(t,J=7.0Hz,2H),2.87−2.80(m,1H),2.67−2.65(m,1H),2.58−2.54(m,1H),2.42−2.35(m,1H),2.23(t,J=8.0Hz,2H),1.99−1.87(m,2H)
【0171】
実施例77:WX077
【化245】
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【化246】
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ステップ1:WX077の合成
15℃で、中間体WX056(100mg、338.65μmol)を1,2−ジクロロエタン(5mL)に溶解して、次に、酢酸(20.34mg、338.65μmol、19.37μL)、ホルムアルデヒド(60.46mg、745.02μmol、55.47μL,純度:37%)の水溶液を順次加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら30分間反応させ、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム(143.55mg、677.30μmol)を加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら12時間反応させホルムアルデヒド水溶液(純度:37%)30μLを追加し、反応混合物を15℃で撹拌しながら8時間反応させた。反応終了後、反応液を直接減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX077を得た。MS−ESI m/z:324.0[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.13(s,1H),8.14(d,J=9.2Hz,1H),8.08(d,J=9.2Hz,1H),7.87(d,J=9.2Hz,1H),7.71(s,1H),7.61(s,1H),5.01(dd,J=4.8,11.6Hz,1H),3.10(s,6H),2.92−2.78(m,1H),2.70−2.54(m,2H),2.41−2.30(m,1H).
【0172】
実施例78:WX078
【化247】
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【化248】
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ステップ1:中間体WX078−1の合成
室温下、中間体WX070−9(300mg、1.22mmol)をアセトン(5mL)に溶解して、0℃に降温した後、炭酸カリウム(338.14mg、2.45mmol)、ヨウ化メチル(156.27mg、1.10mmol、68.54μL)を順次加え、反応混合物を室温に戻して撹拌しながら12時間反応させ、ヨウ化メチル100μLを追加し、反応混合物を室温でさらに撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を直接濾過して、濾過ケーキを酢酸エチル(10mL×2)でリンスし、母液を収集し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をシリカゲルプレート(展開剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/1)により分離し、中間体WX078−1を得た。
1H NMR(400MHz,CDCl
3) δ:8.11(s,1H),7.64(d,J=9.2Hz,1H),7.60(d,J=9.2Hz,1H),4.22(q,J=7.2Hz,2H),4.19(s,5H),1.24(t,J=7.0Hz,3H).
ステップ2:WX078の合成
室温下、中間体WX078−1(50mg、192.86μmol)をテトラヒドロフラン(5mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(13.71mg、192.86μmol)及びカリウムtert−ブトキシドのテトラヒドロフラン溶液(1M、192.86μL)を順次加え、反応混合物を室温で撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、反応液に水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX078を得た。MS−ESI m/z:285.1[M+H]
+。1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.17(s,1H),8.15(s,1H),8.02(d,J=9.2Hz,1H),7.84(d,J=9.6Hz,1H),4.77(dd,J=5.0,12.2Hz,1H),4.17(s,3H),2.92−2.78(m,1H),2.70−2.66(m,1H),2.57−2.52(m,1H),2.31−2.21(m,1H).
【0173】
実施例79:WX079
【化249】
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【化250】
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0℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX009(50mg、182.41μmol、純度:98.23%)をN,N−ジメチルホルムアミド(5mL)に溶解して、カリウムtert−ブトキシド(40.94mg、364.82μmol)及び硫酸ジメチル(98.23mg、778.79μmol、73.86μL)を加え、反応混合物を0℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、水(20mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出し、有機相を合併して、飽和食塩水(50mL×2)で洗浄し、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をSFC分離(カラム:Chiralpak AD−3 50×4.6mm I.D.,3μm;移動相:A:CO
2 B:メタノール(0.05%ジエタノールアミン);勾配:from 5% to 40% of B in 2min and hold 40% for 1.2min,then 5% of B for 0.8min;流速:4mL/min;カラム温度:35℃;圧力:1500psi)により分離し、目標化合物WX079を得た。MS−ESI m/z:284.1[M+H]
+.
1H NMR(400MHz,DMSO_d
6) δ:11.71(s,1H),7.73(d,J=8.8Hz,1H),7.54(d,J=4.8Hz,1H),7.44(d,J=8.8Hz,1H),6.50(s,1H),4.78(dd,J=5.0,11.8Hz,1H),3.11(s,3H),3.02−2.88(m,1H),2.85−2.65(m,1H),2.49−2.41(m,1H),2.33−2.12(m,1H).
【0174】
実験例1:多発性骨髄腫細胞のIKZF3タンパク質レベルのインビトロ試験
実験目的:
WBの方法を用いて、異なる濃度条件下で多発性骨髄腫細胞MM.1S内のIKZF3蛋白レベルに対する化合物の制御を研究した。
実験スキーム:
1)MM.1S細胞を解凍して2回継代した。
2)MM.1S細胞を1ウェル当たり1×10
6細胞で6ウェルプレートに接種し、一定濃度の被検化合物で処理した。
3)16時間処理後、培養細胞サンプルを、氷上に置いた完全なヒストプロテアーゼ阻害剤(Roche)を有するRIPA緩衝液(Sigma−Aldrich)又はNETN緩衝液(150mM NaCl、1%NP−40、50mM Tris−HCl、pH=8.0)に溶解し、20分間静置した。
4)15分間遠心分離(回転数:17950rpm)後、上澄み液を収集してタンパク質定量試験(Pierce BCAタンパク質検出キット、Thermo)を行った。
5)SDS−PAGEによりタンパク質20μgを等量分離し、PVDF又はナイロン膜(Invitrogen)に転移した。
6)5%脱脂粉乳を加え、一次抗体(anti−IKZF3(NBP2−24495,Novμs Biologicals)とanti−Actin(1844−1,Epitomics))の5%BSAにて4℃で一晩インキュベートした。
7)最後にHRPで連結した二次抗体(Goat−anti−rabbit IgG(sc−2004,Santa Cruz))を1時間反応させた後、化学発光基質(Thermo Scientific)を用いて膜上のバンドを検出した。
実験結果を
図1、
図2、
図3に示す。
【0175】
実験例2:多発性骨髄腫細胞株MM.1S及びNCI−H929における抗増殖作用の評価
実験目的:本実験は多発性骨髄腫細胞株MM.1S及びNCI−H929のそれぞれにおける細胞増殖に対する被検化合物の抑制作用を検出した。
実験材料:
1.細胞株及び培養方法
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2.培地及び試薬
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3.マルチウェルプレート
Greiner CELLSTAR(登録商標)96−ウェルプレート、平底黒板(カバーと透明底付き)、#655090.
4.細胞活性実験用の試薬及び器具
(1)Promega CellTiter−Glo発光法細胞活性検出キット(Promega−G7573)。
(2)2104 EnVision(登録商標)プレートリーダー、PerkinElmer.
実験スキーム:
1.細胞培養
腫瘍細胞株を上記の培養条件で、37℃、5%CO
2のインキュベータで培養した。定期的に継代して対数成長期の細胞をプレーティングした。
2.細胞プレーティング
(1)トリパンブルーを用いて細胞染色を行い、生細胞を計数した。
(2)細胞濃度を適切な濃度に調整した。
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(3)上図に示すように、1ウェル当たり90μLの細胞懸濁液を培養板に加え、空白対照に細胞を含まない培養液を加えた。
(4)培養板を37℃、5%CO
2、相対湿度100%のインキュベータで一晩培養した。
3.化合物貯蔵板の製造
化合物の開始濃度の400倍濃度の母液貯蔵板を製造し、DMSOにより化合物を最高濃度から最低濃度まで勾配希釈した。毎回使用時に調製した。
4.化合物の開始濃度の10倍濃度の作動液の調製及び化合物による細胞処理
(1)化合物の開始濃度の10倍濃度の作動液の調製:V字底96ウェルプレートに76μLの細胞培養液を加え、化合物の開始濃度の200倍濃度の母液貯蔵板から4μLの化合物を吸引して96ウェルプレートの細胞培養液に加えた。溶媒対照と空白対照にDMSOを4μL加えた。化合物又はDMSOを加えた後、マルチチャンネルピペットでピペッティングして均一に混合し、V字底96ウェルプレートに78μLの細胞培養液を加え、化合物の開始濃度の400倍濃度の母液貯蔵板から2μLの化合物を吸引して96ウェルプレートの細胞培養液に加えた。溶媒対照と空白対照にDMSOを2μL加えた。化合物又はDMSOを加えた後、マルチチャンネルピペットでピペッティングして均一に混合した。
(2)薬剤添加:化合物の開始濃度の10倍濃度の作動液10μLを細胞培養板に添加した。溶媒対照と空白対照にDMSO−細胞培養液混合液を10μL加えた。
(3)96ウェル細胞プレートをインキュベータに戻してMM.1S(3倍希釈、薬剤を投与して5日間共インキュベーション)とNCI−H929(3倍希釈、薬剤を投与して5日間共インキュベーション)を培養した。
5.CellTiter−Glo発光法による細胞活性検出
以下のステップはPromega CellTiter−Glo発光法細胞活性検出キット(Promega−G7573)の取扱書に従って行った。
(1).CellTiter−Glo緩衝液を融解し、室温まで放置した。
(2).CellTiter−Glo基質を室温まで放置した。
(3).CellTiter−Glo基質1本にCellTiter−Glo緩衝液10mLを加えて基質を溶解し、CellTiter−Glo作動液を調製した。
(4).ゆっくりとボルテックス振とうすることにより十分に溶解させた。
(5).細胞培養板を取り出して30分間放置し、室温まで平衡した。
(6).CellTiter−Glo作動液を1ウェルあたり50μL(1ウェルあたりの細胞培養液の半分の体積に相当)添加した。細胞板をアルミ箔紙で包んで遮光した。
(7).培養板をオービタルシェーカーで2分間揺動させて細胞溶解を誘導した。
(8).培養板を室温で10分間放置して、発光信号を安定化させた。
(9).2104 EnVisionプレートリーダーで発光信号を検出した。
6.データ解析
検出化合物の抑制率(Inhibition rate、IR)は、IR(%)=(RLU溶媒対照−RLU化合物)/(RLU溶媒対照−RLU空白対照)*100%で計算した。Excelで各濃度の化合物の抑制率を計算した後、GraphPad Prismソフトウェアを用いて抑制グラフを作成し、最小抑制率、最大抑制率及びIC
50を含む関連パラメータを計算した。
実験結果:テスト結果を表1に示した。
【表1】
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結論:
本発明の化合物は、多発性骨髄腫細胞株MM.1S及びNCI−H929において優れた細胞増殖抑制作用を示した。
【0176】
実験例3:化合物のマウス薬物動態学的評価
実験目的:
本研究の被検動物はC57BL雄マウスを選択し、LC/MS/MS法を用いて被試験化合物と参照化合物を静脈注射或いは経口投与したマウスの異なる時点での血漿中の薬物濃度を測定し、被検薬物のマウス体内における薬物動態学的特徴を評価した。
実験材料:
C57Balb/c(C57)マウス(雄、20〜30g、7〜10週齢、北京維通利華又は上海斯莱克)。
実験操作:
被試験化合物の清澄又は懸濁液をC57マウス体内(一晩断食)に尾部静脈注射又はC57マウス(一晩断食)に胃内投与した。静脈注射の場合、0h(投与前)と投与後0.0833、0.25、0.5、1、2、4、6、8、24hに頸静脈から穿刺して200μL採血し、EDTA−K2を添加した抗凝固チューブ(江蘇康健医療用品有限公司)に置き、4℃で混合物を十分にボルテックス混合し13000rpmで10分間遠心分離し、経口胃内投与の場合、0h(投与前)と投与後0.5、1、2、4、6、8、24hに頸静脈から穿刺して採血し、EDTA−K2を添加した抗凝固チューブ(江蘇康健医療用品有限公司)に置き、混合物を十分にボルテックス混合し13000rpmで10分間遠心分離した。LC−MS/MS法を用いて血中薬物濃度を測定し、WinNonlin(商標)Version 6.3(Pharsight、Mountain View、CA)薬物動態学ソフトウェアを用い、非コンパートメントモデル線形対数台形法により関連薬物動態学パラメータを計算した。
実験結果:テスト結果を表2に示した。
【表2】
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【0177】
実験例4:化合物のラット薬物動態学的評価
実験目的:
本研究の被検動物はSD雄ラットを選択し、LC/MS/MS法を用いて被試験化合物と参照化合物を静脈注射或いは経口投与したラットの異なる時点での血漿中の薬物濃度を測定し、被検薬物のラット体内における薬物動態学的特徴を評価した。
実験材料:
Sprague Dawley(SD)ラット(雄、200〜300g、7〜10週齢、北京維通利華又は上海斯莱克)。
実験操作:
被試験化合物の清澄溶液をSDラット体内(一晩断食)に尾部静脈注射又はSDラットに(一晩断食)胃内投与した。静脈注射の場合、0h(投与前)と投与後0.0833、0.25、0.5、1、2、4、6、8、24hに頸静脈から穿刺して200μL採血し、EDTA−K2を添加した抗凝固チューブ(江蘇康健医療用品有限公司)に置き、4℃で混合物を十分にボルテックス混合し13000rpmで10分間遠心分離し、経口胃内投与の場合、0h(投与前)と投与後0.5、1、2、4、6、8、24hに頸静脈から穿刺して採血し、EDTA−K2を添加した抗凝固チューブ(江蘇康健医療用品有限公司)に置き、混合物を十分にボルテックス混合し13000rpmで10分間遠心分離した。LC−MS/MS法を用いて血中薬物濃度を測定し、WinNonlin(商標)Version 6.3(Pharsight、Mountain View、CA)薬物動態学ソフトウェアを用い、非コンパートメントモデル線形対数台形法により関連薬物動態学パラメータを計算した。
実験結果:テスト結果を表3に示した。
【表3】
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【0178】
実験例5:ヒト骨髄腫MM.1S細胞の皮下異種移植腫瘍CB−17SCIDモデルにおける化合物のインビボ薬効学的研究
細胞培養:ヒト多発性骨髄腫細胞MM.1S(ATCC(登録商標)CRL−2974(商標))をインビトロで半懸濁培養し、培養条件として、ATCC−formuLated RPMI−1640Medium培地に10%ウシ胎児血清、100 U/mlペニシリン及び100μg/mlストレプトマイシンとし、37℃、5%CO
2インキュベータにて培養した。1週間に2回継代を処理した。細胞数が要求に達したら、細胞を回収し、カウントし、接種した。
動物:CB−17SCIDマウス、雌、6〜8週齢、体重18〜20g。
実験スキーム
MM.1S細胞0.2mL(5×10
6個)(マトリックスガムを加え、体積比1:1)を各マウスの右背中に皮下接種し、腫瘍の平均体積が130mm
3に達すると、グループ別に投与を開始した。7日間を1回の投与サイクルとし、1日2回、毎回12時間間隔で実験化合物を経口投与し、合計4サイクル投与した。被検化合物WX009とWX023の投与量は5mg/kgであり、腫瘍の体積は1週に2回、2次元ノギスで測定され、体積が立方ミリメートル単位であり、式V=0.5a×b
2(ここで、aとbはそれぞれ腫瘍の長径と短径である。)により計算された。化合物処理動物の平均腫瘍増加体積を未処理動物の平均腫瘍増加体積で除算することにより、抗腫瘍薬効を決定した。
実験結果:
テスト結果を表4に示した。
【表4】
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TGI:Tumor Growth Inhibition(腫瘍成長抑制率)。TGI(%)=[1−(ある処理群の投与終了時の平均腫瘍体積−該処理群の投与時の平均腫瘍体積)/(溶媒対照群の治療終了時の平均腫瘍体積−溶媒対照群の治療開始時の平均腫瘍体積)]×100%。
環Aは、5〜6員ヘテロアリール基、フェニル基、4〜7員ヘテロシクロアルキル基、及び4〜7員ヘテロシクロアルケニル基から選ばれ、好ましくは、環Aは、5〜6員ヘテロアリール基、フェニル基、及び4〜7員ヘテロシクロアルケニル基から選ばれ、より好ましくは、環Aは、フェニル基、1,3−シクロヘキサジエニル基、1,3−ジオキソラニル基、1,3−ジオキソリル基、モルホリニル基、オキサゾリル基、シクロブチル基、オキセパニル基、チアゾリル基、テトラヒドロチアゾリル基、フラニル基、2,3−ジヒドロフラニル基、1,4−オキサゼパニル基、ピリジル基、2,3−ジヒドロピリジル基、ピラゾリル基、4,5−ジヒドロ−1H−ピラゾリル基、オキサゾリル基、4,5−ジヒドロオキサゾリル基、ピロリル基、及び2,3−ジヒドロ−1H−ピロリル基から選ばれ、より好ましくは、環Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、モルホリニル基、オキサゾリル基、シクロブチル基、オキセパニル基、チアゾリル基、テトラヒドロチアゾリル基、フラニル基、テトラヒドロフラニル基、及び1,4−オキサゼパニル基から選ばれ、より好ましくは、環Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、モルホリニル基、オキサゾリル基、シクロブチル基、オキセパニル基、及び1,4−オキサゼパニル基から選ばれる、請求項1又は2に記載の化合物。
環Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、モルホリニル基、オキサゾリル基、シクロブチル基、オキセパニル基、チアゾリル基、テトラヒドロチアゾリル基、フラニル基、1,4−オキサゼパニル基、ピリジル基、及びピロリル基から選ばれ、好ましくは、環Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、フラニル基、ピリジル基、及びピロリル基から選ばれ、より好ましくは、Aは、フェニル基、1,3−ジオキソラニル基、及びフラニル基から選ばれる、請求項1又は2に記載の化合物。
請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩及び請求項19に記載の医薬組成物の、CRBNタンパク質関連疾患の治療薬の製造における応用。
治療有効量の請求項1〜18のいずれか1項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩、及び請求項19に記載の医薬組成物を投与することを含む、CRBNタンパク質関連疾患を治療するための方法。
室温下、WX009−1(25.00g、183.62mmol)を炭酸ジエチル(250mL)及びトルエン(250mL)の混合溶液に溶解して、反応液を0℃に降温して、水素ナトリウム(36.72g、918.12mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を120℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液を氷水(500mL)に緩やかに注入して、酢酸エチル(500mL×2)で抽出し、有機相を捨てて、水相について3N塩酸でpH=3に調整し、酢酸エチル(1 L×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX009−2を得た。
) δ:12.52(s,1H),7.82(dd,J=1.6,7.6Hz,1H),7.68−7.62(m,1H),7.40−7.32(m,2H),5.59(s,1H).
室温下、中間体WX009−2(25.00g、154.19mmol)をメタノール(300mL)に溶解して、酢酸ナトリウム(44.27g、539.65mmol)及び塩酸ヒドロキシルアミン(37.50g、539.65mmol)を順次加え、反応混合物を15℃で1.5時間撹拌した後80℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、3N塩酸反応液でpH=5に調整した後、減圧濃縮させて溶媒を除去した。水(200mL)を加えて、反応フラスコを氷水浴に入れて冷却しながら、3N塩酸でpH=3に調整した。混合物を30分間撹拌した後、濾過して、濾過ケーキを収集して減圧濃縮させて溶媒を除去した。中間体WX009−3を得た。
室温下、中間体WX009−3(28.00g、158.05mmol)をエタノール(600mL)に溶解して、濃硫酸(28mL、純度:98%)を加え、反応混合物を90℃に加熱し、撹拌しながら6時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を酢酸エチル(300mL)及び水(300mL)で希釈した後、重炭酸ナトリウム固体を加えてpH=7に調整し、分液後有機相を収集して、水相について酢酸エチル(300mL×2)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(300mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜0/1、体積比)により分離し、中間体WX009−4を得た。
) δ:7.84(d,J=8.0Hz,1H),7.74(d,J=8.4Hz,1H),7.70−7.63(m,1H),7.44−7.37(m,1H),4.21(s,2H),4.14(q,J=7.2Hz,2H),1.19(t,J=7.2Hz,3H).
0℃で、中間体WX009−4(24.00g、116.95mmol)を発煙硝酸(180mL)に加えて、反応混合物を0℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(500mL)に注入して、酢酸エチル(500mL×3)で抽出した。有機相を合併して、水(200mL×2)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜10/1、体積比)により分離し、中間体WX009−5を得た。
) δ:8.93(d,J=2.4Hz,1H),8.51(dd,J=2.0,9.2Hz,1H),7.99(d,J=9.2Hz,1H),4.34(s,2H),4.15(q,J=7.4Hz,2H),1.2(t,J=7.0Hz,3H).
室温下、中間体WX009−5(5.50g、21.98mmol)をエタノール(120mL)に溶解して、塩化スズ二水和物(19.84g、87.93mmol)を加え、反応混合物を15℃で撹拌しながら2時間反応させた。塩化スズ二水和物(14.88g、65.95mmol)を追加して、さらに撹拌しながら5時間反応させた。反応終了後、減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物をジクロロメタン(200mL)及び水(300mL)で希釈した後、重炭酸ナトリウム固体を加えてpH=7に調整した。得た溶液を珪藻土の入れた漏斗で濾過し、珪藻土を2−メチルテトラヒドロフラン(1000mL)でリンスして、濾液を収集し、分液後有機相を収集して、水相について2−メチルテトラヒドロフラン(200mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(中性アルミナカラム200〜300メッシュ、溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル/ジクロロメタン=1/0/0〜6/3/1、体積比)により分離し、中間体WX009−6を得た。
室温下、中間体WX009−6(1.50g、6.81mmol)をジクロロメタン(30mL)に溶解して、0℃でN−ブロモスクシンイミド(1.21g、6.81mmol)を加え、反応混合物を0〜15℃で撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、反応液に水(15mL)を加えて、ジクロロメタン(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。中間体WX009−7を得た。
) δ:7.51(d,J=8.8Hz,1H),7.16(d,J=8.8Hz,1H),5.42(s,2H),4.20−4.08(m,4H),1.20(t,J=7.0Hz,3H).
室温下、窒素ガス雰囲気下、中間体WX009−7(1.1g、3.68mmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(10mL)に溶解して、トリメチルシリルアセチレン(722.38mg、7.36mmol)、トリエチルアミン(930.30mg、9.20mmol)、ヨウ化カリウム(610.46mg、3.68mmol)、ヨウ化第一銅(70.04mg、368.00μmol)、[1,1−ビス(
フェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムジクロロメタン(300.31mg、368.00μmol)を加え、反応混合物を110℃に加熱してマイクロ波(3 bar)で3時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、水(30mL)を加え、酢酸エチル(30mL×3)で抽出した。有機相を合併して、半飽和食塩水(20mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=3/1、体積比)により分離した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、中間体WX009−8を得た。
) δ:11.63(s,1H),7.69(d,J=9.2Hz,1H),7.42(d,J=9.2Hz,1H),6.79(d,J=1.2Hz,1H),4.26(s,2H),4.15(q,J=7.0Hz,2H),1.20(t,J=7.0Hz,3H),0.34(s,9H).
室温下、中間体WX009−8(300.00mg、948.09μmol)をアセトニトリル(20mL)に溶解して、テトラブチルアンモニウムフルオリド(1M、948.09μL)のテトラヒドロフラン溶液を加え、反応混合物を70℃に加熱し、撹拌しながら2時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜2/1、体積比)により分離し、中間体WX009−9を得た。
) δ:11.69(s,1H),7.71(d,J=8.8Hz,1H),7.55(t,J=2.8Hz,1H),7.42(d,J=8.8Hz,1H),6.63(s,1H),4.26(s,2H),4.14(q,J=7.2Hz,2H),1.17(t,J=7.0Hz,3H).
0℃で、中間体WX009−9(125.00mg、511.78μmol)をテトラヒドロフラン(7mL)に溶解して、アクリルアミド(36.38mg、511.78μmol)、カリウムtert−ブトキシド(57.43mg、511.78μmol)を順次加え、反応混合物を室温10℃に戻して撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、反応液に水(10mL)を加え、2−メチルテトラヒドロフラン(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、飽和食塩水(10mL)で洗浄し、次に、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX009を得た。MS−ESI m/z:270.1[M+H]
) δ:11.71(s,1H),11.20(s,1H),7.72(d,J=8.8Hz,1H),7.56(t,J=2.6Hz,1H),7.44(d,J=9.2Hz,1H),6.56(s,1H),4.69(dd,J=5.0,11.8Hz,1H),2.90−2.81(m,1H),2.70−2.59(m,1H),2.47−2.37(m,1H),2.28−2.15(m,1H).
室温、窒素ガス雰囲気下、WX010−1(10g、42.18mmol、25.00mL)をジクロロメタン(200mL)に溶解して、次に、塩化アセチル(3.31g、42.18mmol、3.01mL)を加え、最後に、5〜15℃で三塩化アルミニウム(8.44g、63.27mmol、3.46mL)をバッチ式で加え、反応混合物を室温(15℃)で撹拌しながら1時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(200mL)に注入して、ジクロロメタン(200mL×3)で抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、割合が3/10である中間体WX010−2とWX010−3の混合物を得た。
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−2とWX010−3の混合物(11g、WX010−2とWX010−3の割合は3/10、モル比)をジクロロメタン(100mL)に溶解して、−50℃〜−30℃に冷却して三塩化ホウ素(1M、39.41mL)のジクロロメタン溶液を緩やかに滴下し、反応混合物を0℃に昇温して、0℃で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(200mL)に注入して、ジクロロメタン(200mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX010−3を得た。
) δ:13.39(s,1H),7.96(d,J=8.8Hz,1H),7.92(d,J=2.4Hz,1H),7.79(d,J=9.2Hz,1H),7.64(dd,J=2.2,9.0Hz,1H),7.17(d,J=8.8Hz,1H),2.85(s,3H).
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−3(10g、37.72mmol)をトルエン(100mL)に溶解して、次に、炭酸ジエチル(48.75g、412.68mmol、50mL)を加え、最後に、5〜10℃で水素ナトリウム(4.53g、113.16mmol、純度:60%)をバッチ式で加え、反応混合物を10℃で30分間撹拌後、120℃に加熱し、撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を氷水(500mL)に注入して、酢酸エチル(100mL×3)で抽出し、有機相を除去して、水相について2M希塩酸でpHを3〜4に調整し、2−メチルテトラヒドロフラン(300mL×5)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX010−4を得た。
) δ:13.01(s,1H),9.19(d,J=9.2Hz,1H),8.32(d,J=2.0Hz,1H),8.17(d,J=9.2Hz,1H),7.80(dd,J=2.2,9.4Hz,1H),7.58(d,J=9.2Hz,1H),5.76(s,1H).
室温下、中間体WX010−4(4.3g、14.77mmol)をエタノール(200mL)に溶解して、次に、塩酸ヒドロキシルアミン(6.67g、96.02mmol)、酢酸ナトリウム(4.24g、51.70mmol)を順次加え、反応混合物を85℃に加熱し、撹拌しながら56時間反応させ、次に90℃に加熱し、撹拌しながら32時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、2M希塩酸(200mL)を加えて、減圧濃縮させてエタノールを除去し、2−メチルテトラヒドロフラン(50mL×5)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、中間体WX010−5を得た。
室温、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−5(4.5g、14.70mmol)をエタノール(20mL)に溶解して、次に、硫酸(1.88g、18.76mmol、1.02mL、純度:98%)を加え、反応混合物を70℃に昇温して撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、減圧濃縮させて溶媒を除去して、水(100mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜9/1、体積比)により分離し、中間体WX010−6を得た。
) δ:8.16(d,J=2.0Hz,1H),8.00(d,J=8.8Hz,1H),7.88(d,J=8.8Hz,1H),7.76(dd,J=2.0,8.8Hz,1H),7.73(d,J=9.2Hz,1H),4.32(s,2H),4.23(q,J=7.2Hz,2H),1.22(t,J=7.2Hz,3H).
フェニルホスフィノ)フェロセン]ジクロロパラジウムのジクロロメタン錯体(659.83mg、807.99μmol)、リン酸カリウム(1.89g、8.89mmol)、ビニルフルオロホウ酸カリウム(1.41g、10.50mmol)を順次加え、反応混合物を80℃に加熱し、80℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、室温に冷却し、反応液に水(100mL)を加え、酢酸エチル(50mL×3)で抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜9/1、体積比)により分離し、中間体WX010−7を得た。
) δ:8.06(d,J=8.4Hz,1H),7.93(d,J=9.2Hz,2H),7.80(dd,J=1.8,8.6Hz,1H),7.68(d,J=8.8Hz,1H),6.90(dd,J=11.0,17.4Hz,1H),5.91(d,J=17.6Hz,1H),5.39(d,J=10.8Hz,1H),4.33(s,2H),4.23(q,J=7.0Hz,2H),1.22(t,J=7.2Hz,3H).
室温下、中間体WX010−7(1.5g、5.33mmol)をテトラヒドロフラン(40mL)に溶解して、次に、アクリルアミド(379.01mg、5.33mmol)、カリウムtert−ブトキシド(598.35mg、5.33mmol)を順次加え、反応混合物を室温(10℃)で撹拌しながら3時間反応させた。反応終了後、水(50mL)を加え、酢酸エチル(100mL×5)で抽出し、有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去した。得た残留物をカラムクロマトグラフィー(溶離剤:石油エーテル/酢酸エチル=1/0〜1/1、体積比)により分離し、中間体WX010−8を得た。
) δ:11.18(s,1H),8.19−8.10(m,3H),7.92(t,J=7.4Hz,2H),6.94(dd,J=11.0,17.4Hz,1H),6.04(d,J=17.6Hz,1H),5.41(d,J=10.8Hz,1H),5.06(dd,J=4.6,11.4Hz,1H),2.90−2.81(m,1H),2.68−2.54(m,2H),2.40−2.37(m,1H).
室温下、中間体WX010−8(1g、3.26mmol)をジクロロメタン(250mL)に溶解して、次に、−70℃でオゾン(15psi)を15分間導入し、系が青くなった後、酸素ガスを15分間導入し(系の青色が消え)、最後に、ジメチルスルフィド(1.69g、27.23mmol、2mL)を加えて、混合物を10℃で12時間撹拌した。反応終了後、室温に戻して、35℃減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、中間体WX010−9(淡黄色固体、0.4g)を得た。
) δ:11.16(s,1H),10.19(s,1H),8.79(d,J=0.8Hz,1H),8.43(d,J=9.2Hz,2H),8.11(dd,J=1.4,8.6Hz,1H),8.08(d,J=9.2Hz,1H),5.12(dd,J=4.6,11.8Hz,1H),2.92−2.79(m,1H),2.72−2.56(m,2H),2.44−2.31(m,1H).
室温下、中間体WX010−9(300mg、973.12μmol)をN,N−ジメチルホルムアミド(14mL)に溶解して、次に、過硫酸水素カリウム複合塩(598.24mg、973.12μmol)を加え、反応混合物を室温(10℃)で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応液を濾過して、母液を収集し、中間体WX010−10のN,N−ジメチルホルムアミド溶液を得た。
0℃、窒素ガス雰囲気下、中間体WX010−10(0.0695M、7.00mL)のN,N−ジメチルホルムアミド溶液に2−(7−アゾベンゾトリアゾール)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(277.50mg、729.82μmol)、トリエチルアミン(98.47mg、973.09μmol、135.44μL)を順次加え、反応混合物を0℃で撹拌しながら15分間反応させた後、2−メトキシエチルアミン(40.20mg、535.20μmol、46.53μL)を加えて、反応混合物を自然に室温(10℃)に戻して、10℃で撹拌しながら12時間反応させた。反応終了後、反応系に水(20mL)を加え、酢酸エチル(20mL×3)で抽出した。有機相を合併して、無水硫酸ナトリウムで乾燥させて濾過し、濾液を減圧濃縮させて溶媒を除去して、得た残留物を分取HPLC(移動相:アセトニトリル/水;酸性系:0.05% HCl)により分離し、目標化合物WX010を得た。MS−ESI m/z:382.1[M+H]
) δ:11.17(s,1H),8.79(s,1H),8.69(s,1H),8.30(d,J=9.2Hz,2H),8.13(d,J=8.4Hz,1H),8.02(d,J=9.2Hz,1H),5.10(dd,J=5.2,12.0Hz,1H),3.51(s,4H),3.44(s,3H),2.92−2.80(m,1H),2.69−2.58(m,2H),2.42−2.32(m,1H).