(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2022-501086(P2022-501086A)
(43)【公表日】2022年1月6日
(54)【発明の名称】ティッシュ及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
A47K 10/16 20060101AFI20211210BHJP
B31F 1/07 20060101ALI20211210BHJP
D21H 27/00 20060101ALI20211210BHJP
D21H 27/40 20060101ALI20211210BHJP
【FI】
A47K10/16 C
A47K10/16 D
B31F1/07
D21H27/00 F
D21H27/40
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2021-502583(P2021-502583)
(86)(22)【出願日】2019年11月27日
(85)【翻訳文提出日】2021年1月14日
(86)【国際出願番号】CN2019121113
(87)【国際公開番号】WO2021031438
(87)【国際公開日】20210225
(31)【優先権主張番号】201910760175.5
(32)【優先日】2019年8月16日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】
AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,SM,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT
(71)【出願人】
【識別番号】519423839
【氏名又は名称】維達紙業(中国)有限公司
【氏名又は名称原語表記】VINDA PAPER (CHINA) COMPANY LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】胡 永▲進▼
(72)【発明者】
【氏名】姚 昌林
【テーマコード(参考)】
2D135
3E078
4L055
【Fターム(参考)】
2D135AA07
2D135AA17
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2D135AB05
2D135AB06
2D135AC03
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2D135AC08
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4L055AH37
4L055AJ01
4L055AJ07
4L055BE08
4L055CH20
4L055EA15
4L055FA11
4L055FA13
4L055FA30
4L055GA28
(57)【要約】
ティッシュ及びその製造方法であって、前記第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、ローラにより複合して結合剤が塗布され、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布された前記第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、前記第3エンボス層に貼り付けられ、一部の前記第1エンボス層低突起は、前記第2エンボス層突起に支持され、一部の前記第1エンボス層低突起は、前記第2エンボス層突起間平面に支持されることで、製品の厚さが最大限に向上され、伝統的な3層エンボスプロセス構造と比較すれば、製品の厚さが52%程度アップされ、第1エンボス層での第1エンボス層高突起は、第2エンボス層、第3エンボス層を貫通し、最終的に3つの異なるエンボス層を貼り付けてロックし合わせて1つの強固な立体構造を形成し、これにより、ティッシュ製品の厚さ、触感、吸収性等の点の物理性能を大幅にアップする。
【選択図】
図8
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1エンボス層、第2エンボス層、及び第3エンボス層を含み、
前記第1エンボス層に第1エンボス層低突起及び第1エンボス層高突起がエンボスされており、前記第1エンボス層低突起は、第1エンボス層低突起幅及び第1エンボス層低突起高さを含み、前記第1エンボス層高突起は、第1エンボス層高突起幅及び第1エンボス層高突起高さを含み、
前記第2エンボス層に第2エンボス層突起及び第2エンボス層突起間平面があり、前記第2エンボス層突起は、第2エンボス層突起幅及び第2エンボス層突起高さを含み、前記第2エンボス層突起間平面は、第2エンボス層突起間平面幅を有し、
前記第3エンボス層に第3エンボス層突起及び第3エンボス層突起間平面がエンボスされており、前記第3エンボス層突起は、第3エンボス層突起幅及び第3エンボス層突起高さを含むティッシュであって、
前記第1エンボス層高突起高さは、前記第2エンボス層突起高さよりも大きく、前記第2エンボス層突起高さは、前記第3エンボス層突起高さ以上であり、
前記第1エンボス層低突起幅は、前記第2エンボス層突起幅または第2エンボス層突起間平面幅以下であり、
前記第1エンボス層低突起の密度は、前記第2エンボス層突起の密度よりも大きく、
前記第1エンボス層及び前記第2エンボス層がローラにより複合する過程において、前記第1エンボス層高突起と前記第2エンボス層突起は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布され、一部の前記第1エンボス層低突起は、前記第2エンボス層突起に支持され、
或いは、前記第1エンボス層及び前記第2エンボス層がローラにより複合する過程において、前記第1エンボス層高突起と前記第2エンボス層突起間平面は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布され、一部の前記第1エンボス層低突起は、前記第2エンボス層突起間平面に支持され、
複合して結合剤が塗布された後の第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、ローラにより前記第3エンボス層と複合することを特徴とするティッシュ。
【請求項2】
複合して結合剤が塗布された後の第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、ローラにより前記第3エンボス層と複合し、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布された前記第1エンボス層高突起及び前記第2エンボス層突起は、前記第3エンボス層突起間平面に粘着され、前記第3エンボス層突起及び前記第2エンボス層突起間平面は互いに押し出されて象嵌されることを特徴とする請求項1に記載のティッシュ。
【請求項3】
複合して結合剤が塗布された後の第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、ローラにより前記第3エンボス層と複合し、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布された前記第1エンボス層高突起及び前記第2エンボス層突起間平面は、前記第3エンボス層突起間平面に粘着され、前記第3エンボス層突起及び前記第2エンボス層突起は互いに押し出されて象嵌されることを特徴とする請求項1に記載のティッシュ。
【請求項4】
前記第1エンボス層、前記第2エンボス層、及び前記第3エンボス層は、いずれも1層、2層または多層であることを特徴とする請求項2または3に記載のティッシュ。
【請求項5】
前記第1エンボス層低突起は圧点であり、前記第1エンボス層高突起は点線の組み合わせ図形であることを特徴とする請求項2または3に記載のティッシュ。
【請求項6】
前記第2エンボス層突起は波浪構造であり、或いは、前記第2エンボス層突起はエンボス圧点であることを特徴とする請求項2または3に記載のティッシュ。
【請求項7】
前記波浪構造はしわ、波紋輪郭、波状輪郭であることを特徴とする請求項6に記載のティッシュ。
【請求項8】
前記結合剤は、のりや水や天然抽出液であり、前記結合剤は、色や香りがあり、または無色で無味であることを特徴とする請求項2または3に記載のティッシュ。
【請求項9】
請求項1〜8のいずれか一項に記載のティッシュの製造方法であって、エンボスローラにより第1エンボス層、第2エンボス層、及び第3エンボス層が形成され、
前記第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、ローラにより複合して結合剤が塗布され、前記第1エンボス層高突起及び前記第2エンボス層突起は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布され、一部の前記第1エンボス層低突起は、前記第2エンボス層突起に支持され、一部の前記第1エンボス層低突起は、前記第2エンボス層突起間平面に支持され、
互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布された前記第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、前記第3エンボス層に貼り付けられ、前記第1エンボス層高突起及び前記第2エンボス層突起は、前記第3エンボス層突起間平面に粘着され、前記第3エンボス層突起と前記第2エンボス層突起間平面は互いに押し出されて象嵌されることを特徴とするティッシュの製造方法。
【請求項10】
請求項1〜8のいずれか一項に記載のティッシュの製造方法であって、エンボスローラにより第1エンボス層、第3エンボス層が形成され、
前記第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、ローラにより複合して結合剤が塗布され、前記第1エンボス層高突起と前記第2エンボス層突起間平面は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布され、一部の前記第1エンボス層低突起は、前記第2エンボス層突起間平面に支持され、一部の前記第1エンボス層低突起は、前記第2エンボス層突起に支持され、
互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布された前記第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、前記第3エンボス層に貼り付けられ、前記第1エンボス層高突起及び前記第2エンボス層突起間平面は、前記第3エンボス層突起間平面に粘着され、前記第3エンボス層突起と前記第2エンボス層突起は互いに押し出されて象嵌されることを特徴とするティッシュの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本出願は2019年08月16日にて中国特許庁に提出され、出願番号が201910760175.5であり、発明名称が「ティッシュ及び製造方法」である中国特許出願の優先権を主張し、その全ての内容が援用されることで本出願に結合される。
【0002】
本発明はティッシュ及びその製造方法に関わり、具体的には、多層製品の製造方法である。
【背景技術】
【0003】
ティッシュは一般的に、木材パルプ、竹パルプ、綿パルプ、わらパルプ等の天然の無公害の原料によって製造されてなり、用途に応じて区分すれば、フェイシャルティッシュ、ナプキン原紙、紙のハンカチ、ウェットティッシュ、ペーパータオル、キッチンペーパー等が含まれ、ティッシュの構造に応じて単層、2層、多層に区分でき、多層ティッシュは、抜き取り過程において階層剥離しやすい可能性があり、紙の階層を変更するために、エンボスにより各層の紙を接着させ、エンボス過程においてティッシュの厚さ、触感(表面の柔軟性)、吸収性(ふわふわと柔軟性)等の物理性能に対しても影響を及ぼし、エンボスプロセスは、製紙技術においてティッシュ性能に影響を及ぼすキーポイントになる。
【0004】
現在、市場に出回っているローレットトイレットペーパーの構造は主に、ローレット工程及びローレット後のトイレットペーパーの粘着によって制作されてなる(エンボス複合構造)。従来のローレットトイレットペーパーは主に、2パスローレットが主立つが、従来の既知の開示された3パスローレットトイレットペーパーはプロセス制約を受けるため、従来の3パスローレット構造の製品は2パスローレットの製品に対して優勢が明らかではない。
【0005】
CN201510439764.5は、多層エンボストイレットロール紙の生産方法であり、エンボス待ちの原料紙を巻き出す、原料紙の巻き出しと、1層または1層以上の面層原料紙を上細エンボスローラ対に導いて細エンボスをプレスすることで細エンボス紙を得る、面層の細エンボスと、得られた細エンボス紙と1層のコア層原料紙とを組み合わせて粗エンボスローラ対に導いて粗エンボスを行うことで粗エンボス紙を得る、面層及びコア層の粗エンボスと、得られた粗エンボス紙を、結合剤の塗布水ゴムローラと粗エンボススチールローラとからなるローラ対に導き、得られた粗エンボス紙のコア層側の凹面に結合剤を塗布することで調剤粗エンボス紙を得る、結合剤の塗布と、1層の底層原料紙を下細エンボスローラ対に導いて細エンボスをプレスすることで底層細エンボス紙を得る、底層の細エンボスと、得られた調剤粗エンボス紙と得られた底層細エンボス紙とを巻き戻し、調剤粗エンボス紙の粗エンボス凹面と底層細エンボス紙の凹面とが巻き戻し過程において粘着し接続され、包装を行い、面層凸面と底層凸面とがいずれも相対的に設けられた多層エンボストイレットロール紙を得る、巻き戻し、包装とを含む。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記方案は、面層、コア層、底層という3パスエンボスを実現したが、プロセス制約を受けるため、従来の3パスローレット構造の製品は2パスローレットの製品に対して優勢が明らかではない。面層は、2回のエンボスを受けたので、トイレットペーパーにおける繊維結合点が大きく引張破断されて破壊されるから、面層トイレットペーパーの強度が低くなり、濡れると腐りやすく、ユーザー体験が低下することになる。2回エンボスされた面層とコア層とを結合した後に形成された構造は、製品の厚さ構造を大きくアップできず、吸収性及び手触りの変化が明らかではない。
【0007】
これに鑑みて、本発明は、従来技術に存在する問題を解決するための、ティッシュ及びその製造方法を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、第1エンボス層、第2エンボス層、及び第3エンボス層を含み、
前記第1エンボス層に第1エンボス層低突起及び第1エンボス層高突起がエンボスされており、前記第1エンボス層低突起は、第1エンボス層低突起幅及び第1エンボス層低突起高さを含み、前記第1エンボス層高突起は、第1エンボス層高突起幅及び第1エンボス層高突起高さを含み、
前記第2エンボス層に第2エンボス層突起及び第2エンボス層突起間平面があり、前記第2エンボス層突起は、第2エンボス層突起幅及び第2エンボス層突起高さを含み、前記第2エンボス層突起間平面は、第2エンボス層突起間平面幅を有し、
前記第3エンボス層に第3エンボス層突起及び第3エンボス層突起間平面がエンボスされており、前記第3エンボス層突起は、第3エンボス層突起幅及び第3エンボス層突起高さを含むティッシュであって、
前記第1エンボス層高突起高さは、前記第2エンボス層突起高さよりも大きく、前記第2エンボス層突起高さは、前記第3エンボス層突起高さ以上であり、
前記第1エンボス層低突起幅は、前記第2エンボス層突起幅または第2エンボス層突起間平面幅以下であり、
前記第1エンボス層低突起の密度は、前記第2エンボス層突起の密度よりも大きく、
前記第1エンボス層及び前記第2エンボス層がローラにより複合する過程において、前記第1エンボス層高突起と前記第2エンボス層突起は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布され、一部の前記第1エンボス層低突起は、前記第2エンボス層突起に支持され、
或いは、前記第1エンボス層及び前記第2エンボス層がローラにより複合する過程において、前記第1エンボス層高突起と前記第2エンボス層突起間平面は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布され、一部の前記第1エンボス層低突起は、前記第2エンボス層突起間平面に支持され、
複合して結合剤が塗布された後の第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、ローラにより前記第3エンボス層と複合するティッシュを提供する。
【0009】
好ましくは、複合して結合剤が塗布された後の第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、ローラにより前記第3エンボス層と複合し、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布された前記第1エンボス層高突起及び前記第2エンボス層突起は、前記第3エンボス層突起間平面に粘着され、前記第3エンボス層突起と前記第2エンボス層突起間平面は互いに押し出されて象嵌される。
【0010】
好ましくは、複合して結合剤が塗布された後の第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、ローラにより前記第3エンボス層と複合し、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布された前記第1エンボス層高突起及び前記第2エンボス層突起間平面は、前記第3エンボス層突起間平面に粘着され、前記第3エンボス層突起と前記第2エンボス層突起は互いに押し出されて象嵌される。
【0011】
好ましくは、前記第1エンボス層、前記第2エンボス層、及び前記第3エンボス層は、いずれも1層、2層または多層である。
【0012】
好ましくは、前記第1エンボス層低突起は圧点であり、前記第1エンボス層高突起は点線の組み合わせ図形である。
【0013】
好ましくは、前記第2エンボス層突起は波浪構造であり、或いは、前記第2エンボス層突起は圧点である。
【0014】
好ましくは、前記波浪構造はしわ、波紋輪郭、波状輪郭である。
【0015】
好ましくは、前記結合剤は、のりや水や天然抽出液である。前記結合剤は、色があり、または香りがあり、または無色で無味である。
【0016】
本出願はさらに、エンボスローラにより第1エンボス層、第2エンボス層、及び第3エンボス層が形成され、
前記第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、ローラにより複合して結合剤が塗布され、前記第1エンボス層高突起及び前記第2エンボス層突起は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布され、一部の前記第1エンボス層低突起は、前記第2エンボス層突起に支持され、一部の前記第1エンボス層低突起は、前記第2エンボス層突起間平面に支持され、
互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布された前記第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、前記第3エンボス層に貼り付けられ、前記第1エンボス層高突起及び前記第2エンボス層突起は、前記第3エンボス層突起間平面に粘着され、前記第3エンボス層突起及び前記第2エンボス層突起間平面は互いに押し出されて象嵌される、ティッシュの製造方法を提供する。
【0017】
本出願はさらに、エンボスローラにより第1エンボス層、第3エンボス層が形成され、
前記第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、ローラにより複合して結合剤が塗布され、前記第1エンボス層高突起及び前記第2エンボス層突起間平面は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布され、一部の前記第1エンボス層低突起は、前記第2エンボス層突起間平面に支持され、一部の前記第1エンボス層低突起は、前記第2エンボス層突起に支持され、
互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布された前記第1エンボス層及び前記第2エンボス層は、前記第3エンボス層に貼り付けられ、前記第1エンボス層高突起及び前記第2エンボス層突起間平面は、前記第3エンボス層突起間平面に粘着され、前記第3エンボス層突起及び前記第2エンボス層突起は互いに押し出されて象嵌される、ティッシュの製造方法を提供する。
【0018】
上述のように、本発明は、ティッシュ及びその製造方法を提供し、3層エンボスパターンへの限定により、前記第1エンボス層高突起と前記第2エンボス層突起または第2エンボス層突起間平面とは、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布され、第1エンボス層及び第2エンボス層の複合過程において、第2エンボス層の表面に第1エンボス層高突起のエンボス跡が残され、かつ該跡に結合剤が塗りつけられ、ローラにより一定の力で押し出された後前記第3エンボス層に貼り合わせられており、前記第1エンボス層低突起の密度が前記第2エンボス層突起の密度よりも大きく、一部の前記第1エンボス層低突起は前記第2エンボス層突起に支持され、一部の前記第1エンボス層低突起は前記第2エンボス層突起間平面に支持され、製品の厚さが最大限に向上され、伝統的な3層エンボスプロセス構造と比較すれば、製品の厚さが52%程度アップされ、第1エンボス層及び第3エンボス層は主に一定密度のエンボス小点であり、エンボス点の密度は第2エンボス層の密度よりも大きいので、似ているタッチ手触りが得られ、第1エンボス層での第1エンボス層高突起は、第2エンボス層、第3エンボス層を貫通し、最終的に3つの異なるエンボス層を貼り付けてロックし合わせて1つの強固な立体構造を形成し、これにより、ティッシュ製品の厚さ、触感、吸収性等の点の物理性能を大幅にアップする。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本発明の実施例または従来技術における技術案をより明瞭に説明するために、以下、実施例または従来技術への記載に使用する必要がある図面を簡単に紹介し、明らかなように、以下の記載における図面は、本発明の実施例だけであり、当業者にとって、創造的な労働を費やさない場合、さらに提供される図面に応じて他の図面を得ることができる。
【
図7】第1及び第2エンボス層の複合模式図である。
【
図8】複合後の第1及び第2エンボス層と第3エンボス層との複合模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0020】
本発明の実施例は、従来技術に存在する問題を解決するための、ティッシュ及びその製造方法を提供する。
【0021】
以下、本発明の実施例における技術案を明瞭で完全に記述し、明らかなように、記述された実施例は、本発明の一部の実施例だけであり、全ての実施例ではない。本発明における実施例に基づき、当業者が創造的な労働を費やさない場合に得られた全てのほかの実施例は、いずれも本発明の保護範囲に属する。
【0022】
本発明をより詳しく説明するために、以下、本発明により提供されるティッシュ及びその製造方法を、図面を参照して具体的に記述する。
【0023】
エンボス層平面は、エンボス前のティッシュ層の平面を指し、エンボス突起幅は、エンボス層平面がエンボスされた後に形成された突起底面の幅を指し、エンボス突起高さは、エンボス層平面とエンボス後に形成された突起底面との間の距離を指し、エンボス突起間平面は、エンボス突起の間のエンボスされていないエンボス層平面を指す。
【0024】
図8に示すように、ティッシュであって、第1エンボス層10、第2エンボス層20、及び第3エンボス層30を含み、
図3に示すように、前記第1エンボス層10に第1エンボス層低突起11、第1エンボス層高突起12及び第1エンボス層平面13がエンボスされ、
前記第1エンボス層低突起11は、第1エンボス層低突起幅d11及び第1エンボス層低突起高さh11を含み、第1エンボス層低突起幅d11は、エンボス後に形成された突起底面の幅を指し、第1エンボス層低突起高さh11は、エンボス層平面とエンボス後に形成された突起底面との間の距離を指し、前記第1エンボス層低突起11は、第1エンボス層低突起左側辺111、第1エンボス層低突起右側辺113及び第1エンボス層低突起底面112からなり、第1エンボス層低突起11は、エンボス触感を改善するためのものであってもよく、通常、高さh11が0.6mm程度であり、第1エンボス層低突起幅d11が0.3〜0.7mmの間にあり、第1エンボス層低突起左側辺111、第1エンボス層低突起右側辺113の片側勾配は25〜35度程度であり、第1エンボス層低突起11の密度は一般的に40〜80点/cm
2の間にある。
【0025】
前記第1エンボス層高突起12は、第1エンボス層高突起幅d12及び第1エンボス層高突起高さh12を含み、前記第1エンボス層高突起12は、第1エンボス層高突起左側辺121、第1エンボス層高突起右側辺123及び第1エンボス層高突起底面122からなり、前記第1エンボス層高突起12は、装飾的な線及び点の組み合わせ図形であり、第1エンボス層高突起幅d12は一般的に0.4〜1.6mmの間にあり、第1エンボス層高突起左側辺121、第1エンボス層高突起右側辺123の片側勾配は20〜30度程度であり、第1エンボス層高突起高さh12の高さは、第1エンボス層低突起高さh11よりも0.3〜1mmの間高くなる。
【0026】
図4に示すように、前記第2エンボス層20に第2エンボス層突起21及び第2エンボス層突起間平面22があり、前記第2エンボス層突起21は、第2エンボス層突起幅d21及び第2エンボス層突起高さh21を含み、第2エンボス層突起21は、第2エンボス層突起左側辺211、第2エンボス層突起右側辺212、及び第2エンボス層突起底面213からなり、前記第2エンボス層突起間平面22は、第2エンボス層突起間平面幅d22を有し、第2エンボス層突起幅d21は一般的に0.4〜1.6mmの間にあり、第2エンボス層突起左側辺211、第2エンボス層突起右側辺212の片側勾配は20〜30度程度であり、第2エンボス層突起21の密度は一般的に、10〜60点/cm
2程度であり、
図5に示すように、前記第3エンボス層30に第3エンボス層突起31、第3エンボス層突起間平面32及び第3エンボス層平面33がエンボスされ、第3エンボス層突起31は、第3エンボス層突起幅d31及び第3エンボス層突起高さh31を含み、第3エンボス層突起31は、第3エンボス層突起左側辺311、第3エンボス層突起右側辺312及び第3エンボス層突起底面313からなり、第3エンボス層突起高さh31は一般的に0.6〜1.5mm程度であり、第3エンボス層突起幅d31の大きさは一般的に0.3〜1.6mmの間にあり、第3エンボス層突起左側辺311、第3エンボス層突起右側辺312の片側勾配は25〜35度程度であり、第3エンボス層突起31の密度は一般的に30〜80点/cm
2程度である。
【0027】
前記第1エンボス層高突起高さh12は、前記第2エンボス層突起高さh11よりも大きく、前記第2エンボス層突起高さh21は、前記第3エンボス層突起高さh31以上であり、第1エンボス層10での第1エンボス層高突起12は、第2エンボス層20、第3エンボス層30を貫通して離散または連続した結合点を形成し、最終的に3つの異なるエンボス層を貼り付けてロックし合わせて1つの強固な立体構造を形成し、
前記第1エンボス層低突起幅d11は、前記第2エンボス層突起幅d21または第2エンボス層突起間平面幅d22以下であり、前記第1エンボス層低突起11の密度が前記第2エンボス層突起21の密度よりも大きく、一部の前記第1エンボス層低突起11は前記第2エンボス層突起21に支持され、一部の前記第1エンボス層低突起11は前記第2エンボス層突起間平面22に支持され、離散または連続した支持点が形成され、製品の厚さが最大限に向上され、一部の第2エンボス層突起21は前記第3エンボス層突起31に支持され、一部の第2エンボス層突起21は第3エンボス層突起間平面32に支持される。
【0028】
前記第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20がローラにより複合する過程において、前記第1エンボス層高突起12と前記第2エンボス層突起21は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布され、一部の前記第1エンボス層低突起11は、前記第2エンボス層突起21に支持され、
或いは、前記第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20がローラにより複合する過程において、前記第1エンボス層高突起12と前記第2エンボス層突起間平面22は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布され、一部の前記第1エンボス層低突起11は、前記第2エンボス層突起間平面22に支持され、
複合して結合剤が塗布された後の第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20は、ローラにより前記第3エンボス層30と複合する。
【0029】
複合して結合剤が塗布された後の第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20は、ローラにより前記第3エンボス層30と複合し、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布された前記第1エンボス層高突起12及び前記第2エンボス層突起21は、前記第3エンボス層突起間平面32に粘着され、前記第3エンボス層突起31及び前記第2エンボス層突起間平面22は互いに押し出されて象嵌される。
【0030】
複合して結合剤が塗布された後の第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20は、ローラにより前記第3エンボス層30と複合し、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布された前記第1エンボス層高突起12及び前記第2エンボス層突起間平面22は、前記第3エンボス層突起間平面32に粘着され、前記第3エンボス層突起31及び前記第2エンボス層突起21は互いに押し出されて象嵌される。
【0031】
前記第1エンボス層10、第2エンボス層20、及び第3エンボス層30は、いずれも1層、2層または多層である。
【0032】
前記第1エンボス層低突起11は圧点であり、前記第1エンボス層高突起12は点線組み合わせ図形である。
【0033】
前記第2エンボス層突起21は波浪構造であり、或いは、前記第2エンボス層突起21は圧点である。
【0034】
前記波浪構造はしわ、波紋輪郭、波状輪郭である。
【0035】
前記結合剤40は、のりや水や天然抽出液であり、前記結合剤は、色や香りがあり、または無色で無味である。前記結合剤は、色や香りがあり、または無色で無味であることについて、具体的なティッシュ製品に応じて添加できる。
【0036】
本出願はさらに、エンボスローラにより第1エンボス層10、第2エンボス層20、及び第3エンボス層30が形成され、
前記第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20は、ローラにより複合して結合剤40が塗布され、前記第1エンボス層高突起12及び前記第2エンボス層突起21は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤40が塗布され、一部の前記第1エンボス層低突起11は、前記第2エンボス層突起21に支持され、一部の前記第1エンボス層低突起11は、前記第2エンボス層突起間平面22に支持され、
互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤40が塗布された前記第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20は、前記第3エンボス層30に貼り付けられ、前記第1エンボス層高突起12及び前記第2エンボス層突起21は、前記第3エンボス層突起間平面32に粘着され、前記第3エンボス層突起31と前記第2エンボス層突起間平面22は互いに押し出されて象嵌される、ティッシュの製造方法を提供する。
【0037】
本出願はさらに、エンボスローラにより第1エンボス層10、第3エンボス層30が形成され、第2エンボス層20が従来の既に成形された製品である、ティッシュの製造方法を提供する。
【0038】
前記第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20は、ローラにより複合して結合剤40が塗布され、前記第1エンボス層高突起12及び前記第2エンボス層突起間平面22は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤40が塗布され、前記第1エンボス層低突起11の密度が前記第2エンボス層突起21の密度よりも大きく、一部の前記第1エンボス層低突起11は、前記第2エンボス層突起間平面22に支持され、一部の前記第1エンボス層低突起11は、前記第2エンボス層突起21に支持され、
互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布された前記第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20は、前記第3エンボス層30に貼り付けられ、前記第1エンボス層高突起12及び前記第2エンボス層突起間平面22は、前記第3エンボス層突起間平面32に粘着され、前記第3エンボス層突起31及び前記第2エンボス層突起21は互いに押し出されて象嵌される。
【0039】
実施例1について、
図9に示すように、エンボスローラにより第1エンボス層10、第2エンボス層20a、及び第3エンボス層30が形成され、
前記第1エンボス層10に第1エンボス層低突起11、第1エンボス層高突起12及び第1エンボス層平面13がエンボスされ、第1エンボス層低突起11は圧点であり、エンボスの触感を改善するためのものであり、前記第1エンボス層高突起12は、装飾的な線及び点の組み合わせ図形であり、第1エンボス層低突起11、第1エンボス層高突起12はともに下向きであり、
前記第2エンボス層上20aは、第2エンボス層突起21及び第2エンボス層突起間平面22を有し、第2エンボス層突起21は下向きであり、
前記第3エンボス層30に第3エンボス層突起31、第3エンボス層突起間平面32及び第3エンボス層平面33がエンボスされ、第3エンボス層突起31は上向きであり、
前記第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20aは、ローラにより複合して結合剤40が塗布され、前記第1エンボス層高突起12及び前記第2エンボス層突起21は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤40が塗布され、第1エンボス層10及び第2エンボス層20aの複合過程において、第2エンボス層突起底面213に第1エンボス層高突起12のエンボス跡が残され、かつ該跡に結合剤が塗りつけられており、前記第1エンボス層低突起d11の幅が前記第2エンボス層突起幅d21以下であり、前記第1エンボス層低突起11の密度が前記第2エンボス層突起21の密度よりも大きく、一部の前記第1エンボス層低突起11は前記第2エンボス層突起21に支持され、一部の前記第1エンボス層低突起11は前記第2エンボス層突起間平面22に支持され、
互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤40が塗布された前記第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20aは、前記第3エンボス層30に貼り付けられ、前記第1エンボス層高突起12及び前記第2エンボス層突起21は、前記第3エンボス層突起間平面32に粘着され、前記第3エンボス層突起31と前記第2エンボス層突起間平面22は互いに押し出されて象嵌され、第1エンボス層10での第1エンボス層高突起21は、第2エンボス層20a、第3エンボス層30を貫通し、最終的に3つの異なるエンボス層を貼り付けてロックし合わせて1つの強固な立体構造を形成する、ティッシュ。
【0040】
実施例2について、
図10に示すように、エンボスローラにより第1エンボス層10、第2エンボス層20b、及び第3エンボス層30が形成され、
前記第1エンボス層10に第1エンボス層低突起11、第1エンボス層高突起12及び第1エンボス層平面13がエンボスされ、第1エンボス層低突起11は圧点であり、エンボスの触感を改善するためのものであり、前記第1エンボス層高突起12は、装飾的な線及び点の組み合わせ図形であり、第1エンボス層低突起11、第1エンボス層高突起12はともに下向きであり、
前記第2エンボス層20bは、第2エンボス層突起21及び第2エンボス層突起間平面22を有し、第2エンボス層突起21は上向きであり、
前記第3エンボス層30に第3エンボス層突起31、第3エンボス層突起間平面32及び第3エンボス層平面33がエンボスされ、第3エンボス層突起31は上向きであり、
前記第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20bは、ローラにより複合して結合剤40が塗布され、前記第1エンボス層高突起12及び前記第2エンボス層突起間平面22は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤40が塗布され、第1エンボス層10及び第2エンボス層20bの複合過程において、第2エンボス層突起間平面22に第1エンボス層高突起12のエンボス跡が残され、かつ該跡に結合剤が塗りつけられており、前記第1エンボス層低突起d11の幅が第2エンボス層突起間平面幅d22以下であり、前記第1エンボス層低突起11の密度が前記第2エンボス層突起21の密度よりも大きく、一部の前記第1エンボス層低突起11は第2エンボス層突起間平面22の上端の2つの第2エンボス層突起d21に支持され、一部の前記第1エンボス層低突起11は前記第2エンボス層突起間平面22に支持され、
互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤40が塗布された前記第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20bは、前記第3エンボス層30に貼り付けられ、前記第1エンボス層高突起12及び前記第2エンボス層突起間平面22は、前記第3エンボス層突起間平面32に粘着され、前記第3エンボス層突起31及び前記第2エンボス層突起21は互いに押し出されて象嵌され、第1エンボス層での第1エンボス層高突起21は、第2エンボス層20b、第3エンボス層30を貫通し、最終的に3つの異なるエンボス層を貼り付けてロックし合わせて1つの強固な立体構造を形成する、ティッシュ。
【0041】
実施例3について、
図11に示すように、エンボスローラにより第1エンボス層10、第3エンボス層30が形成され、第2エンボス層20cは、しわ、波紋輪郭、波状輪郭の従来の既知製品であり、
前記第1エンボス層10に第1エンボス層低突起11、第1エンボス層高突起12及び第1エンボス層平面13がエンボスされ、第1エンボス層低突起11は圧点であり、エンボスの触感を改善するためのものであり、前記第1エンボス層高突起12は、装飾的な線及び点の組み合わせ図形であり、第1エンボス層低突起11、第1エンボス層高突起12はともに下向きであり、
前記第2エンボス層はしわ、波紋輪郭、波状輪郭等の波浪構造であり、上向きの突起及び下向きの突起を有し、下向きの突起を、第2エンボス層突起と理解でき、
前記第2エンボス層突起は、湿紙の抄紙プロセス過程に形成された波浪構造であり、或いは、前記第2エンボス層突起は、乾紙にエンボス機を使用することで形成されたエンボス圧点である、ティッシュ。
【0042】
前記波浪構造はしわ、波紋輪郭、波状輪郭であり、その加工方法は、従来技術、例えば、TAD、NTT、QRT、ATMOS、eTAD等の技術によって形成されてもよい。
【0043】
前記第3エンボス層30に第3エンボス層突起31、第3エンボス層突起間平面32及び第3エンボス層平面33がエンボスされ、第3エンボス層突起31は上向きであり、
前記第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20cは、ローラにより複合して結合剤40が塗布され、前記第1エンボス層高突起12及び前記第2エンボス層突起21は、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤40が塗布され、第1エンボス層10及び第2エンボス層20cの複合過程において、第2エンボス層突起底面213に第1エンボス層高突起12のエンボス跡が残され、かつ該跡に結合剤が塗りつけられており、前記第1エンボス層低突起d11の幅が前記第2エンボス層突起幅d21以下であり、前記第1エンボス層低突起11の密度が前記第2エンボス層突起21の密度よりも大きく、前記第1エンボス層低突起11は前記第2エンボス層突起21に支持され、
互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤40が塗布された前記第1エンボス層10及び前記第2エンボス層20cは、前記第3エンボス層30に貼り付けられ、前記第1エンボス層高突起12及び前記第2エンボス層突起21は、前記第3エンボス層突起間平面32に粘着され、前記第3エンボス層突起31及び前記第2エンボス層突起間平面22は互いに押し出されて象嵌され、第1エンボス層での第1エンボス層高突起21は、第2エンボス層20c、第3エンボス層30を貫通し、最終的に3つの異なるエンボス層を貼り付けてロックし合わせて1つの強固な立体構造を形成する。
【0044】
上述のように、本発明は、ティッシュ及びその製造方法を提供し、3層エンボスパターンへの限定により、前記第1エンボス層高突起と前記第2エンボス層突起または第2エンボス層突起間平面とは、互いに押し出されて象嵌されるとともに結合剤が塗布され、第1エンボス層及び第2エンボス層の複合過程において、第2エンボス層の表面に第1エンボス層高突起のエンボス跡が残され、かつ該跡に結合剤が塗りつけられ、ローラにより一定の力で押し出された後に前記第3エンボス層に貼り合わせられており、前記第1エンボス層低突起の密度が前記第2エンボス層突起の密度よりも大きく、一部の前記第1エンボス層低突起は前記第2エンボス層突起に支持され、一部の前記第1エンボス層低突起は前記第2エンボス層突起間平面に支持され、製品の厚さが最大限に向上され、伝統的な3層エンボスプロセス構造と比較すれば、製品の厚さが52%アップされ、第3エンボス層は主に一定密度のエンボス小点であり、エンボス点の密度は一般的に第1エンボス層と似ているので、似ているタッチ手触りが得られ、第1エンボス層での第1エンボス層高突起は、第2エンボス層、第3エンボス層を貫通し、最終的に3つの異なるエンボス層を貼り付けてロックし合わせて1つの強固な立体構造を形成し、これにより、ティッシュ製品の厚さ、触感、吸収性等の点の物理性能を大幅にアップする。
【0045】
以上に記載のことは、本発明の好ましい実施形態だけであり、指摘すべきは、当業者にとって、本発明の原理から逸脱しない上に、若干の改良と修飾を行ってもよく、これら改良と修飾も、本発明の保護範囲とみなされるべきである。
【符号の説明】
【0046】
10 ・・・第1エンボス層;
11 ・・・第1エンボス層低突起;
d11 ・・・第1エンボス層低突起幅;
h11 ・・・第1エンボス層低突起高さ;
111 ・・・第1エンボス層低突起左側辺;
113 ・・・第1エンボス層低突起右側辺;
112 ・・・第1エンボス層低突起底面;
12 ・・・第1エンボス層高突起;
d12 ・・・第1エンボス層高突起幅;
h12 ・・・第1エンボス層高突起幅;
121 ・・・第1エンボス層高突起左側辺;
122 ・・・第1エンボス層高突起右側辺;
123 ・・・第1エンボス層高突起底面;
13 ・・・第1エンボス層平面;
20 ・・・第2エンボス層;
21 ・・・第2エンボス層突起;
d21 ・・・第2エンボス層突起幅;
h21 ・・・第2エンボス層突起高さ;
211 ・・・第2エンボス層突起左側辺;
212 ・・・第2エンボス層突起右側辺;
213 ・・・第2エンボス層突起底面;
22 ・・・第2エンボス層突起間平面;
d22 ・・・第2エンボス層突起間平面幅;
23 ・・・第2エンボス層平面;
30 ・・・第3エンボス層;
31 ・・・第3エンボス層突起;
311 ・・・第3エンボス層突起左側辺;
312 ・・・第3エンボス層突起右側辺;
313 ・・・第3エンボス層突起底面;
d31 ・・・第3エンボス層突起幅;
h31 ・・・第3エンボス層突起高さ;
32 ・・・第3エンボス層突起平面;
33 ・・・第3エンボス層平面。
【国際調査報告】