特表2022-501171(P2022-501171A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 景津▲はい▼保股▲ふん▼有限公司の特許一覧

特表2022-501171乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置、防塵装置及び乾燥機
<>
  • 特表2022501171-乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置、防塵装置及び乾燥機 図000003
  • 特表2022501171-乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置、防塵装置及び乾燥機 図000004
  • 特表2022501171-乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置、防塵装置及び乾燥機 図000005
  • 特表2022501171-乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置、防塵装置及び乾燥機 図000006
  • 特表2022501171-乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置、防塵装置及び乾燥機 図000007
  • 特表2022501171-乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置、防塵装置及び乾燥機 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公表特許公報(A)
(11)【公表番号】特表2022-501171(P2022-501171A)
(43)【公表日】2022年1月6日
(54)【発明の名称】乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置、防塵装置及び乾燥機
(51)【国際特許分類】
   B01D 46/10 20060101AFI20211210BHJP
   F26B 15/00 20060101ALI20211210BHJP
   B01D 39/10 20060101ALI20211210BHJP
   B01D 39/16 20060101ALI20211210BHJP
【FI】
   B01D46/10 C
   F26B15/00 Z
   B01D39/10
   B01D39/16 Z
【審査請求】有
【予備審査請求】未請求
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2021-500527(P2021-500527)
(86)(22)【出願日】2020年2月19日
(85)【翻訳文提出日】2021年1月5日
(86)【国際出願番号】CN2020075864
(87)【国際公開番号】WO2021031539
(87)【国際公開日】20210225
(31)【優先権主張番号】201921357037.4
(32)【優先日】2019年8月21日
(33)【優先権主張国】CN
(81)【指定国】 AP(BW,GH,GM,KE,LR,LS,MW,MZ,NA,RW,SD,SL,ST,SZ,TZ,UG,ZM,ZW),EA(AM,AZ,BY,KG,KZ,RU,TJ,TM),EP(AL,AT,BE,BG,CH,CY,CZ,DE,DK,EE,ES,FI,FR,GB,GR,HR,HU,IE,IS,IT,LT,LU,LV,MC,MK,MT,NL,NO,PL,PT,RO,RS,SE,SI,SK,SM,TR),OA(BF,BJ,CF,CG,CI,CM,GA,GN,GQ,GW,KM,ML,MR,NE,SN,TD,TG),AE,AG,AL,AM,AO,AT,AU,AZ,BA,BB,BG,BH,BN,BR,BW,BY,BZ,CA,CH,CL,CN,CO,CR,CU,CZ,DE,DJ,DK,DM,DO,DZ,EC,EE,EG,ES,FI,GB,GD,GE,GH,GM,GT,HN,HR,HU,ID,IL,IN,IR,IS,JO,JP,KE,KG,KH,KN,KP,KR,KW,KZ,LA,LC,LK,LR,LS,LU,LY,MA,MD,ME,MG,MK,MN,MW,MX,MY,MZ,NA,NG,NI,NO,NZ,OM,PA,PE,PG,PH,PL,PT,QA,RO,RS,RU,RW,SA,SC,SD,SE,SG,SK,SL,ST,SV,SY,TH,TJ,TM,TN,TR,TT,TZ
(71)【出願人】
【識別番号】521007366
【氏名又は名称】景津▲はい▼保股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】JINGJIN ENVIRONMENTAL PROTECTION INC.
(74)【代理人】
【識別番号】100136319
【弁理士】
【氏名又は名称】北原 宏修
(74)【代理人】
【識別番号】100148275
【弁理士】
【氏名又は名称】山内 聡
(74)【代理人】
【識別番号】100142745
【弁理士】
【氏名又は名称】伊藤 世子
(74)【代理人】
【識別番号】100143498
【弁理士】
【氏名又は名称】中西 健
(72)【発明者】
【氏名】李健
(72)【発明者】
【氏名】王紅兵
(72)【発明者】
【氏名】▲劉▼国志
(72)【発明者】
【氏名】王▲きん▼
【テーマコード(参考)】
3L113
4D019
4D058
【Fターム(参考)】
3L113AA02
3L113AB02
3L113AC67
3L113AC83
3L113BA36
3L113DA07
4D019AA01
4D019BA02
4D019BA13
4D019BB02
4D019CB04
4D019CB09
4D058JA12
4D058JB03
4D058JB14
4D058JB24
4D058KB06
4D058KC39
4D058MA12
4D058MA15
4D058SA20
(57)【要約】
【課題】本願は乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置、防塵装置及び乾燥機を提供する。
【解決手段】乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は乾燥機の密閉式筐体空間を活用し、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は高圧空気本管、高圧空気横管、高圧空気分岐管、分流接続管、及びバックブロウイング扇形ノズルを備え、バックブロウイング扇形ノズルを除き、すべてステンレス鋼管材料で溶接成形され、各高圧空気分岐管の長さがA型防塵スクリーンの長さに等しく、高圧空気分岐管の両端が密閉し、上側の中央部が開口して分流接続管に溶接され、高圧空気分岐管の両側にバックブロウイング扇形ノズルがずれて高密度で配列され、高圧空気分岐管の列数がA型防塵スクリーンの段数に等しく、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置が防塵スクリーンに取り付けられ、高圧空気本管がホースを介して空気源弁に接続される。本願は、従来技術では乾燥機の防塵スクリーンのクリーニングが困難である課題を解決する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
乾燥機の空いている密閉式筐体空間を十分に活用し、防塵スクリーン(10)にマッチングするノンストップ多列バックブロウイング高密度スプレー高圧空気目詰り除去装置が増設された乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置であって、
高圧空気本管(20)、高圧空気横管(30)、高圧空気分岐管(40)、分流接続管(50)、及びバックブロウイング扇形ノズル(60)を備え、
前記バックブロウイング扇形ノズル(60)を除き、すべてステンレス鋼管材料で溶接成形され、
各前記高圧空気分岐管(40)の長さがA型防塵スクリーン(10)の長さに等しく、前記高圧空気分岐管(40)の両端が密閉し、上側の中央部が開口して分流接続管(50)に溶接され、前記高圧空気分岐管(40)の両側にバックブロウイング扇形ノズル(60)がずれて高密度で均一に配列され、高密度スプレー形態を形成し、
前記高圧空気分岐管(40)の列数がA型防塵スクリーン(10)の段数に等しく、高密度スプレー形態を形成し、
前記バックブロウイング扇形ノズル(60)が2つのA型防塵スクリーン(10)の間に位置するように前記乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置が前記防塵スクリーン(10)に取り付けられ、
前記高圧空気本管(20)がホースを介して空気源弁に接続される、
ことを特徴とする乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置。
【請求項2】
前記高圧空気本管(20)の一端に、前記高圧空気横管(30)の外円に適合する弧面を有し、前記高圧空気本管(20)の他端に、平行に設けられる2つのねじ山を有し、
前記高圧空気横管(30)の両端が密閉し、前記高圧空気横管(30)の上側に前記高圧空気本管(20)に適合する吸気孔を有し、前記高圧空気横管(30)の下側に、均一に分布し前記分流接続管(50)に適合する分流孔を有し、
前記分流接続管(50)の両端に、それぞれ前記分流孔及び前記吸気孔に適合する弧面を有する、
ことを特徴とする請求項1に記載の乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置。
【請求項3】
前記バックブロウイング扇形ノズル(60)の一端に、前記高圧空気分岐管(40)の排気孔に適合する弧面を有し、前記バックブロウイング扇形ノズル(60)が前記排気孔に溶接され、
前記バックブロウイング扇形ノズル(60)の他端に、空気を扇形にスプレーするノズル口を有し、前記ノズル口は、空気スプレー形状を扇形にするV型溝を有し、スプレー角度が60°であり、ステンレス鋼材料を機械加工してなる、
ことを特徴とする請求項1に記載の乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置。
【請求項4】
フレーム(70)、防塵スクリーン(10)、及び前記防塵スクリーン(10)の上方に位置する乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置を備えた防塵装置であって、
前記防塵スクリーン(10)及び前記乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置がいずれも前記フレーム(70)に設けられ、前記防塵装置が材料コンベヤ(80)の上方に位置し、前記材料コンベヤ(80)が材料を搬送中、乾燥気流が前記材料コンベヤ(80)を経由して前記防塵装置へブローして、乾燥中に生じた粉塵を前記防塵スクリーン(10)に付着させ、
前記乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は、請求項1〜3のいずれか一項に記載の乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置で
ある、
ことを特徴とする防塵装置。
【請求項5】
前記防塵スクリーン(10)の下方に位置し、前記粉塵が通過する複数のスルーホール(91)を有するメッシュ構造(90)をさらに備える、
ことを特徴とする請求項4に記載の防塵装置。
【請求項6】
制御装置をさらに備え、
前記乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は、バックブロウイング扇形ノズル(60)が気体又は液体を前記防塵スクリーン(10)へ噴射するバックブロウイング状態と、前記バックブロウイング扇形ノズル(60)が気体又は液体を噴射しない非動作状態とを有し、
前記制御装置は、前記乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置の空気源弁に接続され、前記空気源弁の動作状態を制御して前記乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置を前記バックブロウイング状態と前記非動作状態との間で切り替え、
前記材料コンベヤ(80)が材料を搬送する時、前記制御装置は前記乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置を前記非動作状態に制御する、
ことを特徴とする請求項4に記載の防塵装置。
【請求項7】
前記材料コンベヤ(80)の搬送方向に間隔をあけて設けられる複数のサブ防塵コンポーネント(100)を備え、
各前記サブ防塵コンポーネント(100)は、第1支持板体(111)及び第2支持板体(112)を有するブラケット(110)を備え、
前記第1支持板体(111)と前記第2支持板体(112)とが夾角をなして設けられ、前記第1支持板体(111)に1つの前記防塵スクリーン(10)が敷設され、前記第2支持板体(112)に1つの前記防塵スクリーン(10)が敷設される、
ことを特徴とする請求項4に記載の防塵装置。
【請求項8】
前記ブラケット(110)は逆V型構造である、
ことを特徴とする請求項7に記載の防塵装置。
【請求項9】
各前記サブ防塵コンポーネント(100)は、
1つの前記防塵スクリーン(10)を前記第1支持板体(111)に押し付ける第1押さえ板(120)と、
1つの前記防塵スクリーン(10)を前記第2支持板体(112)に押し付ける第2押さえ板(130)と、
隣り合う前記第1押さえ板(120)と前記第2押さえ板(130)とを接続する圧着部材(140)と、
をさらに備えることを特徴とする請求項7に記載の防塵装置。
【請求項10】
前記第1支持板体(111)の第1端と前記第2支持板体(112)の第1端とが第1開口を形成し、前記第1支持板体(111)の第2端と前記第2支持板体(112)の第2端とが第2開口を形成し、前記第1開口及び/又は前記第2開口に前記防塵スクリーン(10)が設けられる、
ことを特徴とする請求項7に記載の防塵装置。
【請求項11】
前記防塵スクリーン(10)は、ナイロン又はステンレス鋼材質で製造されるろ過網である、
ことを特徴とする請求項7に記載の防塵装置。
【請求項12】
ベース(150)、ファン(160)、材料コンベヤ(80)、バッグフィルタ(170)及び防塵装置を備えた乾燥機であって、
前記ファン(160)、前記材料コンベヤ(80)、前記バッグフィルタ(170)及び前記防塵装置がいずれも前記ベース(150)に設けられ、
前記乾燥機の高さ方向において、前記材料コンベヤ(80)が前記ファン(160)と前記防塵装置との間に位置し、前記ファン(160)が前記材料コンベヤ(80)の下方に位置し、
前記防塵装置は、請求項4〜11のいずれか一項に記載の防塵装置である、
ことを特徴とする乾燥機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は熱工学における汎用機械設備の技術分野に関し、具体的には、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置、防塵装置及び乾燥機に関する。
【背景技術】
【0002】
現在、乾燥機は熱エネルギーを利用して材料の水分を減少させる機械設備である。ここでは、フィルタケーキ乾燥機は、フィルタプレスの操作により形成されたフィルタケーキに対して連続乾燥及び後続処理を行う設備であり、常圧の対流空気を加熱してフィルタケーキ中の水分を気化させて放出することで、所定の水分含有量の固体材料を得る。密閉式双層フィルタケーキ乾燥機は、全体として筐体密閉式を使用し、双層メッシュコンベヤを有するフィルタケーキ乾燥機であり、密閉する目的は乾燥中のフィルタケーキダストによる害、異臭放出を防止し熱損失を減少させることである。
【0003】
しかしながら、乾燥機が材料を乾燥中、粉塵等の不純物が乾燥機の防塵スクリーンにたまり易く粉塵によるスクリーンの目詰まり現象を引き起こしてしまう。従来技術では、粉塵のたまりによってフィルタケーキ乾燥効果を損なうことを回避するために、作業者は防塵スクリーンを定期的に取り外してクリーニングする必要があり、その結果、作業者の作業負担が増加してしまう。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本願の主な目的は、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置、防塵装置及び乾燥機を提供することであり、それによって従来技術では乾燥機の防塵スクリーンのクリーニングが困難で、作業者の作業負担が増加してしまう課題を解決する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上記目的を達成するために、本願の一態様によれば、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置を提供し、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は乾燥機の空いている密閉式筐体空間を十分に活用し、防塵スクリーンにマッチングするノンストップ多列バックブロウイング高密度スプレー高圧空気目詰り除去装置が増設され、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は高圧空気本管、高圧空気横管、高圧空気分岐管、分流接続管、及びバックブロウイング扇形ノズルを備え、バックブロウイング扇形ノズルを除き、すべてステンレス鋼管材料で溶接成形され、各高圧空気分岐管の長さがA型防塵スクリーンの長さに等しく、高圧空気分岐管の両端が密閉し、上側の中央部が開口して分流接続管に溶接され、高圧空気分岐管の両側にバックブロウイング扇形ノズルがずれて高密度で均一に配列され、高密度スプレー形態を形成し、高圧空気分岐管の列数がA型防塵スクリーンの段数に等しく、高密度スプレー形態を形成し、バックブロウイング扇形ノズルが2つのA型防塵スクリーンの間に位置するように乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置が防塵スクリーンに取り付けられ、高圧空気本管がホースを介して空気源弁に接続される。
【0006】
一好適実施例では、高圧空気本管の一端に、高圧空気横管の外円に適合する弧面を有し、高圧空気本管の他端に、平行に設けられる2つのねじ山を有し、高圧空気横管の両端が密閉し、高圧空気横管の上側に高圧空気本管に適合する吸気孔を有し、高圧空気横管の下側に、均一に分布し分流接続管に適合する分流孔を有し、分流接続管の両端に、それぞれ分流孔及び吸気孔に適合する弧面を有する。
【0007】
一好適実施例では、バックブロウイング扇形ノズルの一端に、高圧空気分岐管の排気孔に適合する弧面を有し、バックブロウイング扇形ノズルが排気孔に溶接され、バックブロウイング扇形ノズルの他端に、空気を扇形にスプレーするノズル口を有し、ノズル口は、空気スプレー形状を扇形にするV型溝を有し、スプレー角度が60°であり、ステンレス鋼材料を機械加工してなる。
【0008】
本願の別の態様によれば、防塵装置を提供し、フレーム、防塵スクリーン、及び防塵スクリーンの上方に位置する乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置を備え、防塵スクリーン及び乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置がいずれもフレームに設けられ、防塵装置が材料コンベヤの上方に位置し、材料コンベヤが材料を搬送中、乾燥気流が材料コンベヤを経由して防塵装置へブローして、乾燥中に生じた粉塵を防塵スクリーンに付着させ、ここでは、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置が上記乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置である。
【0009】
一好適実施例では、防塵装置は、防塵スクリーンの下方に位置し、粉塵が通過する複数のスルーホールを有するメッシュ構造をさらに備える。
【0010】
一好適実施例では、防塵装置は制御装置をさらに備え、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は、バックブロウイング扇形ノズルが気体又は液体を防塵スクリーンへ噴射するバックブロウイング状態と、バックブロウイング扇形ノズルが気体又は液体を噴射しない非動作状態とを有し、制御装置は乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置の空気源弁に接続され、空気源弁の動作状態を制御して乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置をバックブロウイング状態と非動作状態との間で切り替え、ここでは、材料コンベヤが材料を搬送する時、制御装置は乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置を非動作状態に制御する。
【0011】
一好適実施例では、防塵装置は、材料コンベヤの搬送方向に間隔をあけて設けられる複数のサブ防塵コンポーネントを備え、各サブ防塵コンポーネントはブラケットを備え、ブラケットは第1支持板体及び第2支持板体を備え、第1支持板体と第2支持板体とが夾角をなして設けられ、第1支持板体に1つの防塵スクリーンが敷設され、第2支持板体に1つの防塵スクリーンが敷設される。
【0012】
一好適実施例では、ブラケットは逆V型構造である。
【0013】
一好適実施例では、各サブ防塵コンポーネントは、1つの防塵スクリーンを第1支持板体に押し付ける第1押さえ板と、1つの防塵スクリーンを第2支持板体に押し付ける第2押さえ板と、隣り合う第1押さえ板と第2押さえ板とを接続する圧着部材と、をさらに備える。
【0014】
一好適実施例では、第1支持板体の第1端と第2支持板体の第1端とが第1開口を形成し、第1支持板体の第2端と第2支持板体の第2端とが第2開口を形成し、第1開口及び/又は第2開口に防塵スクリーンが設けられる。
【0015】
一好適実施例では、防塵スクリーンは、ナイロン又はステンレス鋼材質で製造されるろ過網である。
【0016】
本願のさらに別の態様によれば、乾燥機を提供し、ベース、ファン、材料コンベヤ、バ
ッグフィルタ及び防塵装置を備え、ファン、材料コンベヤ、バッグフィルタ及び防塵装置がいずれもベースに設けられ、乾燥機の高さ方向において、材料コンベヤがファンと防塵装置との間に位置し、ファンが材料コンベヤの下方に位置し、ここでは、防塵装置が上記防塵装置である。
【発明の効果】
【0017】
本願の技術案によれば、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は高圧空気本管、高圧空気横管、高圧空気分岐管、分流接続管及びバックブロウイング扇形ノズルを備える。防塵スクリーンをクリーニングする必要がある場合、作業者は空気源弁をオンにして気体をホースを介して高圧空気本管内に導入し、高圧空気本管内の気体をさらに高圧空気横管を介して各分流接続管内に導入し、分流接続管内に入った気体をさらに高圧空気分岐管内に導入し、最後に、バックブロウイング扇形ノズルによって噴き出すことで、防塵スクリーンをクリーニングする。
【0018】
従来技術では防塵スクリーンを手動でクリーニングすることに比べて、本願に係る乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は手動のかわりに防塵スクリーンをクリーニングすることができ、さらに従来技術では乾燥機の防塵スクリーンのクリーニングが困難で、作業者の作業負担が増加してしまう課題を解決し、作業者の作業負担を軽減させる。それとともに、防塵スクリーンをクリーニングする必要がある場合、作業者は防塵スクリーンを乾燥機から取り外す必要がなくなり、さらに作業者の作業負担を軽減させる。また、本願に係る乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は一度に防塵スクリーンを十分にクリーニングすることができ、多回のクリーニングが不要であり、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置のクリーニング効率を向上させる。
【図面の簡単な説明】
【0019】
本願の一部として組み込まれる明細書の図面は本願をさらに理解するためのものであり、本願の例示的な実施例及びその説明は本願を解釈するためのものであり、本願を不適切に限定するものではない。
図1】本願に係る乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置の実施例を防塵装置に適用することを示す斜視構造模式図である。
図2図1中の防塵装置を示す正面図である。
図3図1中の防塵装置を示す上面図である。
図4】本願に係る乾燥機の実施例を示す斜視構造模式図である。
図5図4中の乾燥機を示す正面図である。
図6図4中の乾燥機を示す上面図である。
【符号の説明】
【0020】
上記の各図面は、以下の符号を含む。
10…防塵スクリーン、20…高圧空気本管、30…高圧空気横管、40…高圧空気分岐管、50…分流接続管、60…バックブロウイング扇形ノズル、70…フレーム、80…材料コンベヤ、90…メッシュ構造、91…スルーホール、100…サブ防塵コンポーネント、110…ブラケット、111…第1支持板体、112…第2支持板体、120…第1押さえ板、130…第2押さえ板、140…圧着部材、150…ベース、160…ファン、170…バッグフィルタ。
【発明を実施するための形態】
【0021】
なお、矛盾しない限り、本願における実施例及び実施例の特徴を互いに組み合わせることができる。以下、図面及び実施例を参照しながら本願を詳細に説明する。
【0022】
なお、特に明示しない限り、本願に使用されるすべての技術及び科学用語は本出願が属する技術分野の当業者に通常理解される意味を有する。
【0023】
本願では、逆の説明がない場合、使用される「上、下」のような方位語は通常、図面に示される方向を意味し、又は鉛直、垂直又は重力方向を意味し、同様に、理解及び説明の便宜上、「左、右」は通常、図面に示される左、右を意味し、「内、外」は各部材自体の輪郭に対する内、外を意味するが、上記方位語は本願を限定するためのものではない。
【0024】
従来技術では乾燥機の防塵スクリーンのクリーニングが困難で、作業者の作業負担が増加してしまう課題を解決するために、本願は乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置、防塵装置及び乾燥機を提供する。
【0025】
図1図3に示すように、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は乾燥機の空いている密閉式筐体空間を十分に活用し、防塵スクリーン10にマッチングするノンストップ多列バックブロウイング高密度スプレー高圧空気目詰り除去装置(non―stop multi―row back―blowing dense spray high―pressure air unblocking device)が増設され、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は高圧空気本管20、高圧空気横管30、高圧空気分岐管40、分流接続管50、及びバックブロウイング扇形ノズル60を備え、バックブロウイング扇形ノズル60を除き、すべてステンレス鋼管材料で溶接成形され、各高圧空気分岐管40の長さがA型防塵スクリーン10の長さに等しく、高圧空気分岐管40の両端が密閉し、上側の中央部が開口して分流接続管50に溶接され、高圧空気分岐管40の両側にバックブロウイング扇形ノズル60がずれて高密度で均一に配列され、高密度スプレー形態を形成し、高圧空気分岐管40の列数がA型防塵スクリーン10の段数に等しく、高密度スプレー形態を形成し、バックブロウイング扇形ノズル60が2つのA型防塵スクリーン10の間に位置するように乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置が防塵スクリーン10に取り付けられ、高圧空気本管20がホースを介して空気源弁に接続される。
【0026】
本実施例の技術案によれば、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は、高圧空気本管20、高圧空気横管30、高圧空気分岐管40、分流接続管50及びバックブロウイング扇形ノズル60を備える。防塵スクリーン10をクリーニングする必要がある場合、作業者は空気源弁をオンにして気体をホースを介して高圧空気本管20内に導入し、高圧空気本管20内の気体をさらに高圧空気横管30を介して各分流接続管50内に導入し、分流接続管50内に入った気体をさらに高圧空気分岐管40内に導入し、最後に、バックブロウイング扇形ノズル60によって噴き出すことで、防塵スクリーン10をクリーニングする。
【0027】
従来技術では防塵スクリーンを手動でクリーニングすることに比べて、本願に係る乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は手動のかわりに防塵スクリーン10をクリーニングすることができ、さらに従来技術では乾燥機の防塵スクリーンのクリーニングが困難で、作業者の作業負担が増加してしまう課題を解決し、作業者の作業負担を軽減させる。それとともに、防塵スクリーン10をクリーニングする必要がある場合、作業者は防塵スクリーン10を乾燥機から取り外す必要がなくなり、さらに作業者の作業負担を軽減させる。また、本実施例における乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は一度に防塵スクリーンを十分にクリーニングすることができ、多回のクリーニングが不要であり、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置のクリーニング効率を向上させる。
【0028】
本願では、気体によって防塵スクリーン10をクリーニングしてもよいし、液体によっ
て防塵スクリーン10を洗浄してもよく、すなわち、液体を高圧空気本管20、高圧空気横管30、高圧空気分岐管40及び分流接続管50内に順次導入し、最後にバックブロウイング扇形ノズル60によって防塵スクリーン10に噴出することで、防塵スクリーン10を洗浄する。
【0029】
本願では、バックブロウイング扇形ノズル60のスプレー方向は水平方向である。
【0030】
図1図3に示すように、高圧空気本管20の一端に、高圧空気横管30の外円に適合する弧面を有し、高圧空気本管20の他端に、平行に設けられる2つのねじ山を有する。高圧空気横管30の両端が密閉し、高圧空気横管30の上側に高圧空気本管20に適合する吸気孔を有し、高圧空気横管30の下側に、均一に分布し分流接続管50に適合する分流孔を有する。分流接続管50の両端に、それぞれ分流孔及び吸気孔に適合する弧面を有する。このようにして、高圧空気本管20、高圧空気横管30及び分流接続管50の着脱がより容易、簡単になり、着脱の難易度を低下させる。
【0031】
具体的には、高圧空気本管20の一端が高圧空気横管30に接続され、高圧空気本管20の他端が空気源弁に接続される。高圧空気横管30の上側が高圧空気本管20に接続される。高圧空気横管30の下側が複数の分流接続管50に接続され、それによって高圧空気横管30内に入った気体を各分流接続管50内に分流し、さらに乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置による防塵スクリーン10の全方位クリーニングを実現し、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置のクリーニング効率を向上させる。
【0032】
図1図3に示すように、バックブロウイング扇形ノズル60の一端に、高圧空気分岐管40の排気孔に適合する弧面を有し、バックブロウイング扇形ノズル60が排気孔に溶接される。バックブロウイング扇形ノズル60の他端に、空気を扇形にスプレーするノズル口を有し、ノズル口は、空気スプレー形状を扇形にするV型溝を有し、スプレー角度が60°であり、ステンレス鋼材料を機械加工してなる。このようにして、バックブロウイング扇形ノズル60のスプレー範囲を拡大し、さらにバックブロウイング扇形ノズル60による防塵スクリーン10のクリーニング効果を向上させる。
【0033】
図4図6に示すように、本願は防塵装置をさらに提供し、フレーム70、防塵スクリーン10、及び防塵スクリーン10の上方に位置する乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置を備え、防塵スクリーン10及び乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置がいずれもフレーム70に設けられ、防塵装置が材料コンベヤ80の上方に位置し、材料コンベヤ80が材料を搬送中、乾燥気流が材料コンベヤ80を経由して防塵装置へブローして、乾燥中に生じた粉塵を防塵スクリーン10に付着させる。ここでは、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は上記乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置である。このようにして、防塵装置は材料乾燥中に生じた粉塵等の異物を収集し、粉塵等の異物が材料の後続加工を妨げることを防止することができる。
【0034】
具体的には、防塵スクリーン10が材料コンベヤ80の上方に位置し、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置が防塵スクリーン10の上方に位置する。材料コンベヤ80が材料を搬送し、乾燥気流が材料コンベヤ80を経由して防塵装置へブローして、乾燥中に生じた粉塵等の異物を防塵スクリーン10へ吹き、さらに粉塵等の異物が作業環境に侵入することを回避することができる。防塵スクリーン10をクリーニングする必要がある場合、作業者は空気源弁を操作して気体又は液体を高圧空気本管20、高圧空気横管30、高圧空気分岐管40及び分流接続管50内に順に導入し、最後にバックブロウイング扇形ノズル60によって防塵スクリーン10へ噴射することで、防塵ス
クリーン10をクリーニングすることによって、さらに従来技術では乾燥機の防塵スクリーンのクリーニングが困難で、作業者の作業負担が増加してしまう課題を解決し、作業者の作業負担を軽減させる。それとともに、防塵スクリーン10をクリーニングする必要がある場合、作業者は防塵スクリーン10を乾燥機から取り外す必要がなくなり、さらに作業者の作業負担を軽減させる。
【0035】
図1図2及び図4に示すように、防塵装置はメッシュ構造90をさらに備える。ここでは、メッシュ構造90は、防塵スクリーン10の下方に位置し、粉塵が通過する複数のスルーホール91を有する。このようにして、乾燥気流が材料を乾燥中、粉塵等の異物がスルーホール91を通過して防塵スクリーン10に付着し、一方では、粉塵等の異物が防塵スクリーン10に付着できることを確保し、粉塵の飛散を回避し、また、防塵スクリーン10に付着した粉塵等の異物が再び材料コンベヤ80に落ちることを回避することができる。
【0036】
本願では、防塵装置は制御装置をさらに備える。ここでは、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は、バックブロウイング扇形ノズル60が気体又は液体を防塵スクリーン10へ噴射するバックブロウイング状態と、バックブロウイング扇形ノズル60が気体又は液体を噴射しない非動作状態とを有し、制御装置は乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置の空気源弁に接続され、空気源弁の動作状態を制御して乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置をバックブロウイング状態と非動作状態との間で切り替える。ここでは、材料コンベヤ80が材料を搬送する時、制御装置は乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置を非動作状態に制御する。このようにして、作業者による乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置の操作がより容易、簡単になり、制御の難易度を低下させ、作業者の作業負担を軽減させる。
【0037】
具体的には、材料コンベヤ80が材料を搬送中、乾燥気流が材料へブローして材料を乾燥させ、このとき、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置が非動作状態である。乾燥気流による材料乾燥操作が完了した後、防塵スクリーン10をクリーニングする必要がある場合、制御装置はバックブロウイング扇形ノズル60を、防塵スクリーン10へ気体又は液体を噴射できるように制御し、このとき、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は、防塵スクリーン10をクリーニングするように、バックブロウイング状態である。
【0038】
図1図6に示すように、防塵装置は、材料コンベヤ80の搬送方向に間隔をあけて設けられる複数のサブ防塵コンポーネント100を備え、各サブ防塵コンポーネント100はブラケット110を備える。ここでは、ブラケット110は第1支持板体111及び第2支持板体112を備え、第1支持板体111と第2支持板体112が夾角をなして設けられ、第1支持板体111に1つの防塵スクリーン10が敷設され、第2支持板体112に1つの防塵スクリーン10が敷設される。このようにして、防塵スクリーン10及びブラケット110の取り付けがより容易、簡単になり、それらの着脱の難易度を低下させる。それとともに、第1支持板体111及び第2支持板体112が上記のように設けられることで、防塵スクリーン10と粉塵との接触面積を増大でき、さらに粉塵が防塵スクリーン10に付着できることを確保する。それとともに、上記構造は構造が簡単で、加工、実現が容易で、防塵装置の加工コストを低減することができる。
【0039】
図1図2図4及び図5に示すように、ブラケット110は逆V型構造である。このようにして、一方では、サブ防塵コンポーネント100の構造をより安定させ、乾燥気流の作用でサブ防塵コンポーネント100が変位して防塵装置の構造安定性を損なうことを回避することができる。他方では、防塵スクリーン10と粉塵との接触面積を増大でき、
さらに粉塵が完全に防塵スクリーン10に付着できることを確保する。
【0040】
図1及び図2に示すように、各サブ防塵コンポーネント100は第1押さえ板120、第2押さえ板130及び圧着部材140をさらに備える。ここでは、第1押さえ板120は1つの防塵スクリーン10を第1支持板体111に押し付ける。第2押さえ板130は1つの防塵スクリーン10を第2支持板体112に押し付ける。隣り合う第1押さえ板120と第2押さえ板130との間は圧着部材140によって接続される。このようにして、防塵スクリーン10とブラケット110の着脱がより容易、簡単になるとともに、ブラケット110と防塵スクリーン10との接続安定性を向上させ、防塵スクリーン10が変位して防塵装置の吸塵効果を損なうことを回避することができる。
【0041】
本願では、第1支持板体111の第1端と第2支持板体112の第1端とが第1開口を形成し、第1支持板体111の第2端と第2支持板体112の第2端とが第2開口を形成し、第1開口及び第2開口に防塵スクリーン10が設けられる。このようにして、防塵スクリーン10の面積をさらに増大でき、さらに粉塵が十分に防塵スクリーン10に付着できることを確保し、防塵装置の吸塵効果を向上させる。
【0042】
図示しない他の実施形態では、第1支持板体の第1端と第2支持板体の第1端とが第1開口を形成し、第1開口に防塵スクリーンが設けられる。このようにして、防塵スクリーンの面積をさらに増大でき、さらに粉塵が十分に防塵スクリーンに付着できることを確保し、さらに防塵装置の吸塵効果を向上させる。
【0043】
図示しない他の実施形態では、第1支持板体の第2端と第2支持板体の第2端とが第2開口を形成し、第2開口に防塵スクリーンが設けられる。このようにして、防塵スクリーンの面積をさらに増大でき、さらに粉塵が十分に防塵スクリーンに付着できることを確保し、さらに防塵装置の吸塵効果を向上させる。
【0044】
本願では、防塵スクリーン10はろ過網である。任意選択で、ろ過網はナイロン又はステンレス鋼材質で製造される。このようにして、防塵スクリーン10の加工コストを低減し、さらに防塵装置の加工コストを低減することができる。
【0045】
図4図6に示すように、本願は乾燥機をさらに提供し、ベース150、ファン160、材料コンベヤ80、バッグフィルタ170及び防塵装置を備え、ファン160、材料コンベヤ80、バッグフィルタ170及び防塵装置がいずれもベース150に設けられ、乾燥機の高さ方向において、材料コンベヤ80がファン160と防塵装置との間に位置し、ファン160が材料コンベヤ80の下方に位置する。ここでは、防塵装置は上記防塵装置である。このようにして、乾燥機が材料を除湿して乾燥させる時、ファン160が材料コンベヤ80及び防塵装置に乾燥熱風を吹き付けることで、乾燥中に生じた粉塵等の異物を防塵スクリーン10に付着させ、作業環境における粉塵の飛散によって作業者の健康を損なうことを回避することができる。
【0046】
任意選択で、乾燥機は密閉式低温フィルタケーキ乾燥機(closed low―temperature filter cake dryer)である。
【0047】
具体的には、乾燥機の動作原理について、材料(フィルタケーキ)をコンベヤによって乾燥機のフィルタケーキスリッティング装置に搬送し、粉砕、スリッティング処理した後、乾燥機の密閉室内の第1層の材料コンベヤ80(低所)に連続的に落下させ、熱循環機構の空気調和による加熱又は温水コイルによって65〜80℃程度の高温環境を形成し、ファン160が対流熱空気を供給し、長尺状のフィルタケーキを高温乾燥させ、乾燥後のフィルタケーキが第2層の材料コンベヤ80(高所)に搬送され、防塵スクリーン10が
粉塵を捕らえ、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置が防塵スクリーン10を洗浄し、乾燥機の循環空気冷却器が25℃程度で低温凝縮・除湿を行い、凝縮水が自重の作用で流出し、最後に水分含有量が合格したフィルタケーキがワイヤーメッシュコンベヤによって乾燥サイロに搬送される。本乾燥機は供給材料の含水率が55〜83%で、排出材料の含水率が3〜50%で且つ自由に調整可能であり、本願に係る乾燥機は省エネで環境に優しく、フィルタケーキの乾燥効果が優れ、生産効率が高く、フィルタケーキダストによる害がない等の利点を有する。
【0048】
以上の説明からわかるように、本願の上記実施例は以下のような技術的効果を達成する。
【0049】
乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は高圧空気本管、高圧空気横管、高圧空気分岐管、分流接続管及びバックブロウイング扇形ノズルを備える。防塵スクリーンをクリーニングする必要がある場合、作業者は空気源弁をオンにして気体をホースを介して高圧空気本管内に導入し、高圧空気本管内の気体をさらに高圧空気横管を介して各分流接続管内に導入し、分流接続管内に入った気体をさらに高圧空気分岐管内に導入し、最後に、バックブロウイング扇形ノズルによって噴射することで、防塵スクリーンをクリーニングする。
【0050】
従来技術では防塵スクリーンを手動でクリーニングすることに比べて、本願に係る乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は手動のかわりに防塵スクリーンをクリーニングすることができ、さらに従来技術では乾燥機の防塵スクリーンのクリーニングが困難で、作業者の作業負担が増加してしまう課題を解決し、作業者の作業負担を軽減させる。それとともに、防塵スクリーンをクリーニングする必要がある場合、作業者は防塵スクリーンを乾燥機から取り外す必要がなくなり、さらに作業者の作業負担を軽減させる。また、本願に係る乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置は一度に防塵スクリーンを十分にクリーニングすることができ、多回のクリーニングが不要であり、乾燥機の防塵スクリーン用のバックブロウイング目詰り除去装置のクリーニング効率を向上させる。
【0051】
明らかなように、上記した実施例は本願の一部の実施例に過ぎず、すべての実施例ではない。本願における実施例に基づいて、当業者が創造的な努力をせずに想到し得る他の実施例は、いずれも本願の保護範囲に属するべきである。
【0052】
なお、ここで使用される用語はあくまでも具体的な実施形態を説明するためのものであり、本願に係る例示的な実施形態を限定することを意図するものではない。文脈から明示的に示されない限り、ここで使用される単数形は複数形も含むことを意図しており、さらに、本明細書では「含む」及び/又は「備える」という用語が使用される場合、特徴、ステップ、動作、デバイス、アセンブリ及び/又はそれらの組合せが存在することを明示していることと理解されるべきである。
【0053】
なお、本願の明細書及び特許請求の範囲、並びに上記図面における「第1」、「第2」等の用語は類似する対象を区別するためのものであり、特定の順序又は順番を説明するためのものではない。このように使用されるデータは、ここで説明される本願の実施形態をここで図示又は説明された順序以外の順序で実施できるように、場合によっては交換可能であると理解されるべきである。
【0054】
以上の説明は、本願の好適実施例にすぎず、本願を限定するものではなく、当業者であれば、本願に対して種々の変更や変化を行うことができる。本願の精神及び原則を逸脱せずに行われるいかなる変更、同等置換、改良等は、いずれも本願の保護範囲内に含まれる
べきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
【国際調査報告】