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特開2015-103527ZIFコネクタ及び相互接続システム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2015-103527(P2015-103527A)
(43)【公開日】2015年6月4日
(54)【発明の名称】ZIFコネクタ及び相互接続システム
(51)【国際特許分類】
   H01R 12/85 20110101AFI20150508BHJP
   H01R 12/81 20110101ALI20150508BHJP
   G01R 13/20 20060101ALI20150508BHJP
【FI】
   H01R12/85
   H01R12/81
   G01R13/20 F
【審査請求】未請求
【請求項の数】4
【出願形態】OL
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-237487(P2014-237487)
(22)【出願日】2014年11月25日
(31)【優先権主張番号】14/088210
(32)【優先日】2013年11月22日
(33)【優先権主張国】US
(71)【出願人】
【識別番号】391002340
【氏名又は名称】テクトロニクス・インコーポレイテッド
【氏名又は名称原語表記】TEKTRONIX,INC.
(74)【代理人】
【識別番号】110001209
【氏名又は名称】特許業務法人山口国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】デイビッド・ダブリュ・シメン
(72)【発明者】
【氏名】アイラ・ポラック
(72)【発明者】
【氏名】ジェームズ・エイチ・マックグラス・ジュニア
【テーマコード(参考)】
5E123
【Fターム(参考)】
5E123AA13
5E123AB01
5E123AB34
5E123AB65
5E123AC39
5E123BA06
5E123BA08
5E123BB12
5E123CA15
5E123CB17
5E123CD02
5E123DA23
5E123DA33
5E123DB23
5E123EC11
5E123EC32
5E123EC63
5E123EC75
(57)【要約】
【課題】小型、堅牢、低コストで高信頼性のコンタクトで相互接続システムを実現する。
【解決手段】ZIFコネクタ202には、フレキシブル回路のような係合部材を受けるのに適した開口202及び内部空間を規定するコネクタ・ハウジング201がある。内部空間には、複数のLIGAスプリングが配置され、その第1配置では、係合部材に圧力を加える。ロック部品204は、ユーザの押圧に応じて、LIGAスプリングを第2配置へと動かす。第2配置では、LIGAスプリングは、係合部材に圧力を加えない。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
プロービング・アプリケーション用のZIFコネクタであって、
対応する被測定デバイス(DUT)と物理的及び電気的にそれぞれ結合する複数の係合部材の1つを受けるのに適した開口及び内部空間を規定するコネクタ・ハウジングと、
上記内部空間に配置されると共に上記係合部材に圧力をかけるように構成され、第1配置では、上記係合部材上の複数の接続ポイントの1つとプローブとの間の電気的接続をそれぞれ助長する複数のLIGAスプリングと、
ユーザの押圧に応じて上記複数のLIGAスプリングを第2配置へと動かすロック部品と
を具え、上記第2配置では、上記複数のLIGAスプリングが上記係合部材に圧力を加えないことを特徴とするZIFコネクタ。
【請求項2】
上記ロック部品が、更に、ユーザが上記ロック部品をゆるめるのに応じて、上記複数のLIGAスプリングを上記第1配置へと戻すように構成される請求項1記載のZIFコネクタ。
【請求項3】
少なくとも1つの接続部材を受けるよう構成されるリア部を更に具える請求項1又は2記載のZIFコネクタ。
【請求項4】
試験装置と、
被測定デバイス(DUT)と、
上記DUTと物理的及び電気的に結合される係合部材と、
上記試験装置と上記DUTとの間に電気的に結合されるZIF(ゼロ・インサーション・フォース)コネクタと
を具え、
上記ZIFコネクタが、
上記係合部材を受けるのに適した開口及び内部空間を規定するコネクタ・ハウジングと、
上記内部空間に配置され、第1配置では上記係合部材に圧力をかけるように構成される複数のLIGAスプリングと、
ユーザの押圧に応じて上記複数のLIGAスプリングを第2配置へと動かすロック部品と
を具え、上記第2配置では、上記複数のLIGAスプリングが上記係合部材に圧力を加えないことを特徴とする相互接続システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、相互接続システムに関し、特に、こうしたシステムに適したコネクタ及びこれを用いた相互接続システムに関する。
【背景技術】
【0002】
被測定デバイスからの電気信号をオシロスコープ等の試験測定装置に取り込むためのプロービング・アプリケーション(プローブを用いた用途)において、そのプローブ・チップを被測定デバイスに半田付けするものがある。特に、高周波数の信号を扱う高性能プローブでは、そのチップを半田付けして、信号の取込み(アクイジション)を行うことも多い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−078675号公報
【特許文献2】特開2010−287334号公報
【非特許文献】
【0004】
【非特許文献1】「LIGA」の記事、Wikipedia(日本版)、[オンライン]、[2014年11月20日検索]、インターネット<http://ja.wikipedia.org/wiki/LIGA>
【非特許文献2】「Zero insertion force」の記事、Wikipedia(英語版)、[オンライン]、[2014年11月20日検索]、インターネット<http://en.wikipedia.org/wiki/Zero_insertion_force>
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
この半田付けプローブ・チップにおける課題解決という観点からいうと、状況に応じたカスタマイズの点で、現在のシステムは充分と言えない面がある。あるアプリケーションでは、28GHzを超える帯域幅性能が必要とされるが、この場合、小型、堅牢で低コストな信頼性の高いコンタクトも同時に必要となる。しかし、あるプローブ・チップでは、6種類の信号(例えば、2つは同軸接続で、4つは直流電流)までを受け入れ可能でなければならないので、標準的な無線周波数(RF)コネクタ及びケーブルを使用したのでは、ユーザの要求に対応できないことがある。実際、こうした要求に合致したシステム又はデバイスは、現在、存在していない。
【0006】
従って、こうしたプローブ・チップでの使用に適した相互接続用コネクタ・システムが必要とされている。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、例えば、次のようのものである。即ち、本発明の概念1は、プロービング(プローブによる検査)アプリケーション用のZIF(ゼロ・インサーション・フォース)コネクタであって、
対応する被測定デバイス(DUT)と物理的及び電気的にそれぞれ結合する複数の係合部材の1つを受けるのに適した開口及び内部空間を規定するコネクタ・ハウジングと、
上記内部空間に配置されると共に上記係合部材に圧力をかけるように構成され、第1配置では、上記係合部材上の複数の接続ポイントの1つとプローブとの間の電気的接続をそれぞれ助長する複数のLIGAスプリングと、
ユーザの押圧に応じて上記複数のLIGAスプリングを第2配置へと動かすロック部品と
を具え、上記第2配置では、上記複数のLIGAスプリングが上記係合部材に圧力を加えないことを特徴としている。
【0008】
本発明の概念2は、上記概念1のZIFコネクタであって、上記ロック部品は、更に、ユーザが上記ロック部品をゆるめる(リリースする、解放する)のに応じて、上記複数のLIGAスプリングを上記第1配置へと戻すように構成されている。
【0009】
本発明の概念3は、上記概念1のZIFコネクタであって、上記複数のLIGAスプリングは、ユーザが上記ロック部品を押し続けている限り、上記第2配置のままでいることを特徴としている。
【0010】
本発明の概念4は、上記概念1のZIFコネクタであって、上記開口がスロット開口(細長い隙間形状の開口)であることを特徴としている。
【0011】
本発明の概念5は、上記概念4のZIFコネクタであって、上記係合部材がフレキシブル回路であることを特徴としている。
【0012】
本発明の概念6は、上記概念1のZIFコネクタであって、上記複数のLIGAスプリングのそれぞれが、略らせん形状又はカンチレバー形状であることを特徴としている。
【0013】
本発明の概念7は、上記概念1のZIFコネクタであって、上記複数のLIGAスプリングが、X線製造技術により生成されることを特徴としている。
【0014】
本発明の概念8は、上記概念1のZIFコネクタであって、上記複数のLIGAスプリングが、紫外線(UV)製造技術により生成されることを特徴としている。
【0015】
本発明の概念9は、上記概念1のZIFコネクタであって、
少なくとも1つの接続部材を受けるよう構成されるリア部を更に具えている。
【0016】
本発明の概念10は、上記概念9のZIFコネクタであって、上記接続部材が、少なくとも1つの同軸ライン、少なくとも1つの直流(DC)ライン、又は少なくとも1つの同軸ライン及び少なくとも1つのDCラインの両方を含むことを特徴としている。
【0017】
本発明の概念11は、上記概念10のZIFコネクタであって、
上記少なくとも1つの接続部材は、2つ以上の接続部材を含み、
上記2つ以上の接続部材を包む保護カバーを更に具えている。
【0018】
本発明の概念12は、上記概念9のZIFコネクタであって、上記リア部が、アクセサリ用の取付ポイントとして使用されるよう構成される少なくとも1つの側部開口を規定していることを特徴としている。
【0019】
本発明の概念13は、上記概念12のZIFコネクタであって、上記アクセサリが、アクティブ・プローブ・チップ、パッシブ・プローブ・チップ、又はブラウザ・プローブであることを特徴としている。
【0020】
本発明の概念14は、上記概念9のZIFコネクタであって、
上記リア部と一体形成された複数のサポート・リブを更に具え、
上記複数のサポート・リブがアクセサリ用の取付ポイントとして使用されるよう構成されることを特徴としている。
【0021】
本発明の概念15は、上記概念15のZIFコネクタであって、上記アクセサリが、アクティブ・プローブ・チップ、パッシブ・プローブ・チップ、又はブラウザ・プローブであることを特徴としている。
【0022】
本発明の概念16は、上記概念1のZIFコネクタであって、
上記内部空間内に複数の位置決め部を更に具え、
上記複数の位置決め部によって、上記係合部材が上記内部空間内の所定位置に配置されることを特徴としている。
【0023】
本発明の概念17は、相互接続システムであって、
試験装置と、
被測定デバイス(DUT)と、
上記DUTと物理的及び電気的に結合される係合部材と、
上記試験装置と上記DUTとの間に電気的に結合されるZIF(ゼロ・インサーション・フォース)コネクタと
を具え、
上記ZIFコネクタが、
上記係合部材を受けるのに適した開口及び内部空間を規定するコネクタ・ハウジングと、
上記内部空間に配置され、第1配置では上記係合部材に圧力をかけるように構成される複数のLIGAスプリングと、
ユーザの押圧に応じて上記複数のLIGAスプリングを第2配置へと動かすロック部品と
を具え、上記第2配置では、上記複数のLIGAスプリングが上記係合部材に圧力を加えないことを特徴としている。
【0024】
本発明の概念18は、上記概念17の相互接続システムであって、上記試験装置がオシロスコープであることを特徴としている。
【0025】
本発明の概念19は、上記概念17の相互接続システムであって、上記係合部材がフレキシブル回路であることを特徴としている。
【0026】
本発明の概念20は、上記概念17の相互接続システムであって、上記ZIFコネクタ及び上記試験装置間に電気的に結合される複数の接続部材を更に具えている。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、本発明の実施形態の一例による相互接続システムを示す。
図2図2は、図1のZIFコネクタのような、本発明の実施形態の一例によるZIFコネクタを示す。
図3図3は、図2のZIFコネクタのような、本発明の実施形態の一例によるZIFコネクタの部分切り取り図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
無線周波数(RF)コネクタのサプライヤ(供給業者)は、高性能マイクロ・スプリング(超小型スプリング)を製造するプロセスを開発してきている。こうした高性能スプリングは、通常、「LIGA(Lithographie、Galvanoformung、and Abformung:ドイツ語でフォトリソグラフィ(Lithographie)、電解めっき (Galvanoformung)、成形(Abformung))」と呼ばれる微細加工プロセスを経て製造される(非特許文献1)。LIGA処理は、大まかに言えば、3つの主な処理ステップから構成される。即ち、リソグラフィ(lithography)、電解めっき(electroplating)及び成形(molding)である。LIGA製造技術には、2つの主な形式があり、それは、X線LIGAと、紫外線(UV)LIGAである。X線LIGAは、高いアスペクト比(縦横比)構造を作り出するために、シンクロトロンで生成されるX線を利用する。紫外線LIGAは、比較的低いアスペクト比構造とはなるが、紫外線を使用する比較的利用し易い方法である。
【0029】
本発明の実施形態では、プロービング(プローブによる検査)アプリケーション用の新しい相互接続システムの一部分として、通常、LIGAスプリングを使用するものとする。これによれば、複数の信号に対応可能となると同時に、フレキシブルで小型であり、典型的なRFコネクタ・システムのコストを低減する。小型で対応範囲の広い性能があることで、こうした相互接続システムは、全てのプローブ・プラットフォームに適した標準システムとすることができ、もって、複数の製品ラインに渡る共通のプローブ・アクセサリ・セットとすることができる。
【0030】
図1は、本発明の実施形態の一例による相互接続システム100を示す。この例では、システム100が、オシロスコープのような電子装置に接続するのに適した第1コネクタ102を含んでいる。
【0031】
システム100は、フレキシブル回路120を接続するのに適したZIF(ゼロ・インサーション・フォース)コネクタ110(例えば、高帯域幅コネクタ)も含んでいる(非特許文献2)。こうした接続では、複数のコンタクトを含むことが多い。接続部材104及び105は、例えば、同軸ケーブルや直流(DC)ラインであり、第1コネクタ102をZIFコネクタ110に電気的に結合するよう機能する。
【0032】
図1では、2つの接続部材104及び105のみを示すが、他の実施形態では、接続部材が3つ以上あっても良い。例えば、相互接続システム100が、2つの同軸ラインと、6個ないし8個のDCラインから構成される8個ないし10個の接続部材を含んでいても良い。ある実施形態では、接続部材104及び105が、第1コネクタ102及びZIFコネクタ110間で保護用カバーで覆われて、単一の接続ユニットとして1つにまとめられても良い。
【0033】
この例では、フレキシブル回路120に接続部122があり、これは、例えば、被測定デバイス(DUT:図示せず)の少なくとも1つの回路基板上の複数の接続ポイントに(例えば、半田付けによって)接続するのに適している。このようにして、エンジニアは、DUTの回路基板上の特定の回路をデバッグできる。
【0034】
ある実施形態では、DUTに複数のフレキシブル回路を取り付け、ユーザが、これらフレキシブル回路の任意のもの又は全てのものに、1度に1カ所ずつ(例えば、順次連続的に)、素早く且つ効率的にZIFコネクタ110を接続し、そこからデータを取り込み、DUTの種々の部分又は種々の観点から試験するようにしても良い。
【0035】
ZIFコネクタ110は、その内部に複数のLIGAスプリングを配置しても良く、これらは、フレキシブル回路120がZIFコネクタ110と係合している(例えば、挿入され続けている)限り、フレキシブル回路120の接続ポイントのような部分との電気的接触を確立し維持するのに適している。
【0036】
図2は、図1のZIFコネクタ110のような、本発明の実施形態の一例によるZIFコネクタ200を示している。この例では、ZIFコネクタ200に、開口(例えば、スロット開口)202と内部空間を規定するハウジング(例えば、金属ハウジング)201がある。開口202及び内部空間は、両方ともに、係合する部材(例えば、図1のフレキシブル回路120のようなフレキシブル回路)を受けるのに適したものとなっている。
【0037】
ZIFコネクタ200には、係合する部材(例えば、フレキシブル回路)とZIFコネクタ200との係合を促進(助長)するのに適したロック(固定)部品204がある。ある実施形態では、ユーザがロック部品204を押すと、これに応答して、内部空間に配置されたLIGAスプリングが「オープン(開く)」位置に動き(又は動かされ)、これによって、ユーザ(又は他の者)が、係合する部材を開口202を通してZIFコネクタ200の内部へと簡単に挿入できるようにしても良い。
【0038】
ユーザがロック部品204をゆるめる(解放する)のに応答して、内部空間に配置されたLIGAスプリングが「閉まる(close)」位置に動き(又は動かされ)、これによって、圧力を同時に加えながら、係合する部材と接触するようにしても良い。ある実施形態では、LIGAスプリングが、係合する部材と少なくとも1つの電気的接続も確立し、係合する部材が内部に保持され、ZIFコネクタ200と係合し続ける限り、その電気的接続を維持するようにしても良い。
【0039】
この例では、ZIFコネクタ200には、図1の接続部材104及び105のような接続部材を受ける(又は、接続部材と係合する)リア(後方)部206がある。リア部206には、アクティブ・プローブ・チップ、パッシブ・プローブ・チップ、ブラウザ・プローブのようなアクセサリのための取付ポイントとして利用するのに適した、1つ又は複数の側部開口208をオプションで(必要に応じて)設けても良い。側部開口208の代わりに、又は、これに加えて、サポート・リブ(補強用骨)210を、上述したアクセサリ用の取付ポイントしてオプションで利用しても良い。
【0040】
図3は、図2のZIFコネクタ200のような、本発明の実施形態の一例によるZIFコネクタ300の部分切り取り図である。この部分切り取り図の例では、ZIFコネクタ300のハウジング(例えば、金属ハウジング)301内の複数のLIGAスプリング302を見ることができる。
【0041】
複数のLIGAスプリング302としては、DCスプリング、信号スプリング、グラウンド・スプリングがあっても良く、また、これらを適切に任意に組み合わせても良い。LIGAスプリング302の一部又は全部は、例えば、利用する製造工程や、ZIFコネクタの意図するアプリケーションに応じて、略らせん形状、カンチレバー形状があり、又は、これらの組み合わせとしても良い。
【0042】
また、ZIFコネクタ300内には、スプリング・ハウジング304と、複数の位置決め部(位置決めキー(鍵部)とも呼ぶ)306及び308もあり、これらは、フレキシブル回路のような係合する部材がZIFコネクタ300の内部にあるときに、ZIFコネクタ300の内部の所定位置にきっちりと配置(align)されるようにする。この例では、2つの位置決め部306及び308を描いているが、実施形態によっては、2つよりも多い位置決め部を設けても良い。
【0043】
2つの接続部材310及び312は、ZIFコネクタ300と、もう1つのコネクタ(例えば、図1の第1コネクタ102のような)との間を電気的に接続する機能を提供する。この例では、接続部材310及び312は、それぞれ対応する同軸ランチ(launch:ランチ・コネクタとも呼ばれる)314及び316を有する同軸ラインである。同軸ランチ314及び316は、LIGAスプリング302及びスプリング・ハウジング304の下に配置される回路基板320と電気的に結合する機能を提供する。他の実施形態では、ZIFコネクタ300と他のコネクタを接続するのに、3つ以上の接続部材を用意しても良く、例えば、2本の同軸ラインと、6本から8本のDCラインを用意しても良い。
【0044】
図示した実施形態を参照しながら本発明の原理を説明してきたが、こうした原理から離れることなく、図示した実施形態の構成や詳細を変更したり、望ましい形態に組み合わせても良いことが理解できよう。先の説明では、特定の実施形態に絞って説明しているが、別の構成も考えられる。特に「本発明の実施形態によると」といった表現を本願では用いているが、こうした言い回しは、大まかに言って実施形態として可能であること述べているに過ぎず、特定の実施形態の構成に限定することを意味するものではない。本願で用いているように、こうした用語は、別の実施形態に組み合わせ可能な同じ又は異なる実施形態を言及していると考えても良い。
【0045】
従って、本願で説明した実施形態は、幅広く種々に組み合え可能であるとの観点から、詳細な説明や図面等は、単に説明の都合によるものに過ぎず、本発明の範囲を限定するものと考えるべきではない。
【符号の説明】
【0046】
100 相互接続システム
102 第1コネクタ
104 接続部材
105 接続部材
110 ZIFコネクタ
120 フレキシブル回路
122 接続部
200 ZIFコネクタ
201 ハウジング
202 開口
204 ロック部品
206 リア部
208 側部開口
210 サポート・リブ
300 ZIFコネクタ
301 ハウジング
302 LIGAスプリング
304 スプリング・ハウジング
306 位置決め部
308 位置決め部
310 接続部材
312 接続部材
314 同軸ランチ
316 同軸ランチ
図1
図2
図3