【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、アクセサリを校正するには、アクセサリを被試験デバイスから外し、校正/補償刺激装置(典型的にはホスト中にある校正/補償信号発生装置)に取り付ける必要がある。即ち、校正用又は補償用刺激装置は、試験測定装置のようなホスト中に配置されている。プローブ/アクセサリと校正用又は補償用刺激装置との接続には、プローブ/アクセサリと刺激信号との間を結合する特別なアダプタ及びフィクスチャ(固定装置)を使用することがある。
【0006】
更に、正確且つ高い信頼性でアクセサリを測定システムに適したものに校正又は補償する能力は、校正又は補償出力信号の仕様及び特性(信号品質)によって制限される。
【0007】
そこで、手作業でアクセサリを校正又は補償信号に接続する必要がなく、また、アクセサリを校正又は補償するためにアクセサリをDUTから外す必要なしに、アクセサリに校正又は補償信号を注入できるようにすることが望まれている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明による1つの実施形態では、試験測定装置と共に使用されるアクセサリを含む。このアクセサリは、被試験デバイスからの信号を受ける入力端子と、アクセサリ内部に校正又は補償信号を供給する校正ユニットと、被試験デバイスからの信号又は上記校正又は補償信号を試験測定装置に出力する出力回路とを含んでいる。
【0009】
本発明による別の実施形態は、アクセサリを校正するシステムを含む。このシステムは、ホストと、このホストに接続されたコントローラと、コントローラに接続されるアクセサリとを含む。アクセサリは、被試験デバイスからの信号を受ける入力端子と、アクセサリ内部に校正又は補償信号を供給する校正ユニットと、被試験デバイスからの信号又は上記校正又は補償信号をホストに出力する出力回路とを含んでいる。
【0010】
本発明による更に別の実施形態は、アクセサリを校正するシステムを含む。このシステムは、ホストと、アクセサリとを含む。アクセサリは、被試験デバイスからの信号を受ける入力端子と、アクセサリ内部に校正又は補償信号を供給する校正ユニットと、被試験デバイスからの信号又は上記校正又は補償信号をホストに出力する出力回路とを含んでいる。
【0011】
本発明の概念1は、試験測定装置と共に使用されるアクセサリであって、
被試験デバイスからの信号を受ける入力部と、
上記アクセサリ内部に校正又は補償信号を供給する校正ユニットと、
上記被試験デバイスからの信号又は上記校正若しくは補償信号のどちらかを上記試験測定装置に出力する出力部と
を具えている。
【0012】
本発明の概念2は、上記概念1のアクセサリであって、このとき、上記アクセサリに変換装置(transducer)が含まれることを特徴としている。
【0013】
本発明の概念3は、上記概念2のアクセサリであって、このとき、変換装置が電圧プローブ又は電流プローブであることを特徴としている。
【0014】
本発明の概念4は、上記概念1のアクセサリであって、このとき、測定動作中は、上記被試験デバイスの上記信号を上記アクセサリの上記出力部に接続し、校正動作中は、上記校正ユニットを上記アクセサリの上記出力部に接続するよう構成されるスイッチを、上記アクセサリが更に具えることを特徴としている。
【0015】
本発明の概念5は、上記概念1のアクセサリであって、上記アクセサリが、光学電圧センサを更に具え、
上記入力部が上記光学電圧センサの信号入力電極に接続され、上記校正ユニットが上記光学電圧センサの制御電極に接続されることを特徴としている。
【0016】
本発明の概念6は、上記概念1のアクセサリであって、このとき、上記アクセサリが被試験デバイスに取り付けられているときに、上記校正ユニットが上記校正又は補償信号を供給するよう構成されることを特徴としている。
【0017】
本発明の概念7は、上記概念1のアクセサリであって、このとき、測定動作中は、上記被試験デバイスからの上記信号が上記アクセサリから出力され、校正動作中は、上記校正ユニットからの上記校正又は補償信号が上記アクセサリから出力されることを特徴としている。
【0018】
本発明の概念8は、上記概念1によるアクセサリを校正するシステムであって、該システムが上記試験測定装置を具えることを特徴としている。
【0019】
本発明の概念9は、上記概念7のシステムであって、更にコントローラを具えている。
【0020】
本発明の概念10は、ホスト、コントローラ及び被試験デバイスを含む測定システム中のアクセサリを内部で校正する方法であって、
測定動作中にアクセサリを介して被試験デバイスからの信号を測定する処理と、
上記被試験デバイスからの上記信号を上記ホストに出力する処理と、
校正動作中、上記アクセサリ内部の校正ユニットから校正又は補償信号を、上記コントローラを介して上記ホストに送信する処理と
上記ホストで受けた上記校正又は補償信号に基いて、上記被試験デバイスからの上記信号を上記ホストで校正又は補償する処理と
を具えている。
【0021】
本発明の概念11は、上記概念10の方法であって、スイッチを用いて、上記ホストに出力する信号を、測定動作中は上記被試験デバイスに、校正動作中は上記校正ユニットに切り換える処理を更に具えている。
【0022】
本発明の概念12は、上記概念10の方法であって、上記アクセサリが上記被試験デバイスに取り付けられているときに、上記校正又は補償信号が送信されることを特徴としている。