【解決手段】光デバイス1は、放射光R1及び放射光R2を出力する光変調素子4と、放射光R1を電気信号E1に変換する受光素子51と、放射光R2を電気信号E2に変換する受光素子52と、複数の面を有する基体70と、基体70上に設けられ、受光素子51に接続された電極812と、基体70上に設けられ、受光素子52に接続された電極821と、を備え、電極812の第4部分812dは、電極821が配置される上面70aとは異なる面である側面70fに配置される。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下、添付図面を参照して本発明の実施形態を詳細に説明する。
【0018】
(第1実施形態)
図1は、第1実施形態に係る光デバイスの構成を概略的に示す平面図である。
図2は、
図1の光デバイスの一部を概略的に示す拡大平面図である。
図1及び
図2に示されるように、光デバイス1は、光ファイバF1によって導入された入力光を変調して、光ファイバF2に変調光を出力する光変調器である。光デバイス1は、光入力部2と、中継部3と、光変調素子4(光素子)と、終端部5と、光出力部6と、モニタ部7と、筐体10と、を備え得る。
【0019】
筐体10は、一方向(以下、「方向A」という。)に延びる箱型の部材であって、例えばステンレス鋼から構成されている。筐体10は、方向Aにおける両端面である一端面10a及び他端面10bを有する。一端面10aには光ファイバF1を挿入するための開口が設けられている。他端面10bには光ファイバF2を挿入するための開口が設けられている。筐体10は、底部と蓋部とからなり、例えば、光入力部2、中継部3、光変調素子4、終端部5、光出力部6及びモニタ部7を収容する。ここで、方向Aは、直交座標系のx軸の方向に向き、方向Aと直交する方向Bは、直交座標系のy軸の方向に向く。以下の説明において、光デバイス1の上下、前後、左右とは、筐体10の蓋部側を上、筐体10の底部側を下、光ファイバF1が配置されている側を前、光ファイバF2が配置されている側を後としたときの方位を意味するものとする。
【0020】
光入力部2は、光ファイバF1によって導入される入力光を光変調素子4に供給する。光入力部2は、光ファイバF1と光変調素子4との接続を補助するための補助部材を備えてもよい。
【0021】
中継部3は、外部から供給される電気信号である変調信号を中継して光変調素子4に出力する。中継部3は、例えば筐体10の側面10cに設けられた変調信号入力用のコネクタを介して変調信号を入力し、光変調素子4に変調信号を出力する。
【0022】
光変調素子4は、中継部3から出力される変調信号に応じて、光入力部2から供給される入力光を変調光に変換する素子である。光変調素子4は、基板41と、信号電極43と、を備え得る。基板41は、例えばニオブ酸リチウム(LiNbO
3、以下「LN」という。)などの電気光学効果を奏する誘電体材料から構成されている。基板41は方向Aに延びており、方向Aにおける両端部である一端部41a及び他端部41bを有する。
【0023】
基板41は、光導波路42を有している。光導波路42は、例えばマッハツェンダ(Mach-Zehnder)型の光導波路であって、光変調素子4の変調方式に応じた構造を有する。この例では、光変調素子4の変調方式は、DP−BPSK(Dual Polarization-Binary Phase Shift Keying)方式である。この場合、光導波路42は、2つの導波路42b,42c上に、マッハツェンダ部421及びマッハツェンダ部422が設けられた構造を有する。すなわち、入力導波路42aは基板41の一端部41aから方向Aに延び、分岐されてマッハツェンダ部421の入力端及びマッハツェンダ部422の入力端にそれぞれ接続されている。出力導波路42dでは、マッハツェンダ部421の出力端から延びる導波路42b及びマッハツェンダ部422の出力端から延びる導波路42cが合流して他端部41bまで方向Aに延びている。
【0024】
信号電極43は、変調信号に応じた電界を光導波路42に印加するための部材であって、基板41上に設けられている。信号電極43の配置及び数は、基板41の結晶軸の向き及び光変調素子4の変調方式に応じて決定される。各信号電極43は、中継部3から出力される変調信号をそれぞれ伝送する。
【0025】
基板41は、さらに放射光導波路44を有している。放射光導波路44は、放射光のための光導波路であって、放射光導波路441及び放射光導波路442を含む。放射光導波路441は、マッハツェンダ部421の出力端から他端部41bまで延びている。放射光導波路441は、マッハツェンダ部421の出力端から漏れ出る放射光R1(第1出力光)を導光し、光変調素子4の他端部41bから方向Aに放出する。放射光導波路442は、マッハツェンダ部422の出力端から他端部41bまで延びている。放射光導波路442は、マッハツェンダ部422の出力端から漏れ出る放射光R2(第2出力光)を導光し、光変調素子4の他端部41bから方向Aに放出する。放射光導波路441及び放射光導波路442は、導波路42b及び導波路42cを挟むように設けられている。
【0026】
光変調素子4は、さらに偏波回転部46を備え得る。偏波回転部46は、偏波を90度回転させる素子であって、例えば1/2波長板等である。偏波回転部46は、マッハツェンダ部422の出力端から延びる導波路42c上に設けられている。
【0027】
光変調素子4では、光入力部2から光変調素子4に入力される入力光は、入力導波路42aによってマッハツェンダ部421及びマッハツェンダ部422に分岐して入力される。分岐された入力光は、マッハツェンダ部421及びマッハツェンダ部422においてそれぞれ変調される。マッハツェンダ部421において変調された変調光は、導波路42bを伝搬する。マッハツェンダ部422において変調された変調光は、導波路42cを伝搬し偏波回転部46によって偏波を90度回転される。そして、導波路42bを伝搬する変調光及び導波路42cを伝搬する変調光は、出力導波路42dにおいて合波されて光変調素子4から出力される。
【0028】
終端部5は、変調信号の電気的終端である。終端部5は、光変調素子4の信号電極43の各々に対応した抵抗器を備え得る。各抵抗器の一端は光変調素子4の信号電極43に電気的に接続され、各抵抗器の他端は接地電位に接続されている。各抵抗器の抵抗値は、信号電極43の特性インピーダンスと略等しく、例えば50Ω程度である。
【0029】
光出力部6は、光変調素子4から出力される変調光を光ファイバF2に出力する。光出力部6は、補助部材61を備えている。補助部材61は、光変調素子4と光ファイバF2との接続を補助するための部材であって、例えばガラス製のキャピラリである。補助部材61は、光変調素子4の光導波路42と光ファイバF2とを光結合するように光ファイバF2を保持している。光ファイバF2は、光導波路42の出力導波路42dに光結合するように光変調素子4の他端部41bに接合されている。補助部材61は、接合面61a及び反射面61bを有している。接合面61aは基板41の他端部41bに接合されている。反射面61bは、方向Aに対して例えば45°程度傾斜しており、光変調素子4から出力される放射光R1及び放射光R2を方向Bに反射する。
【0030】
モニタ部7は、光変調素子4から出力される放射光R1及び放射光R2の光強度をモニタする。モニタ部7は、放射光R1及び放射光R2を受光し、放射光R1及び放射光R2の光強度に応じた電気信号を外部回路であるバイアス制御部(不図示)に出力する。なお、モニタ部7は、変調光の分岐光の光強度をモニタしてもよい。このモニタ部7は、配線デバイスとして提供され得る。
【0031】
図3は、モニタ部7の一構成例を概略的に示す斜視図である。
図3に示されるように、モニタ部7は、配線デバイスであって、基体70と、サブ基体71と、サブ基体72と、受光素子51(第1受光部)と、受光素子52(第2受光部)と、電極群81(第1電極群)と、電極群82(第2電極群)と、を備えている。
【0032】
基体70は、多面体であって、例えば方向Bに延びる四角柱状の形状を呈している。基体70は、例えばアルミナ(Al
2O
3)、セラミック等から構成されている。基体70の高さは、例えば1mm〜5mm程度であり、基体70の方向Aに沿っての長さ(幅)は、例えば1mm〜5mm程度であり、基体70の方向Bに沿っての長さは、例えば1mm〜20mm程度である。
【0033】
基体70は、上面70a、下面70b、側面70c、側面70d、側面70e及び側面70fを有している。上面70a及び下面70b、側面70c及び側面70d、側面70e及び側面70fは、それぞれ互いに対向し、並行に配置されている。上面70a、下面70bは、例えば矩形状を呈し、側面70c、側面70d、側面70e及び側面70fの各々と互いに隣り合う面である。側面70c、側面70f、側面70d及び側面70eは、例えば矩形状を呈し、上面70aの周縁及び下面70bの周縁に沿ってその順に配置されている。基体70は、下面70bが筐体10の底部と対向し、側面70dが筐体10の側面10c側に位置するように、筐体10に設置される。
【0034】
サブ基体71は、例えば四角柱状の形状を呈している。サブ基体71は、例えばアルミナ(Al
2O
3)等のセラミックから構成されている。サブ基体71の高さは、例えば1mm〜5mm程度であり、サブ基体71の方向Aに沿っての長さ(幅)は、例えば1mm〜5mm程度であり、サブ基体71の方向Bに沿っての長さは、例えば1mm〜5mm程度である。
【0035】
サブ基体71は、上面71a、下面71b、側面71c、側面71d、側面71e及び側面71fを有している。上面71a及び下面71b、側面71c及び側面71d、側面71e及び側面71fは、それぞれ互いに対向し、並行に配置されている。上面71a及び下面71bは、例えば矩形状を呈し、側面71c、側面71d、側面71e及び側面71fの各々と互いに隣り合う面である。側面71c、側面71f、側面71d及び側面71eは、例えば矩形状を呈し、上面71aの周縁及び下面71bの周縁に沿ってその順に配置されている。サブ基体71は、下面71bが筐体10の底部と対向し、側面71dが基体70の側面70cに対向するように、筐体10に設置される。
【0036】
サブ基体72は、例えば四角柱状の形状を呈している。サブ基体72は、例えばアルミナ(Al
2O
3)、セラミック等から構成されている。サブ基体72の高さは、例えば1mm〜5mm程度であり、サブ基体72の方向Aに沿っての長さ(幅)は、例えば1mm〜5mm程度であり、サブ基体72の方向Bに沿っての長さは、例えば1mm〜5mm程度である。なお、ここでは、モニタ部7が2つのサブ基体71,72を備える構成例で説明するが、これに限られない。モニタ部7は、1つのサブ基体を備えてもよく、3つ以上のサブ基体を備えてもよい。また、1つのサブ基体に複数の受光素子が設けられてもよい。
【0037】
サブ基体72は、上面72a、下面72b、側面72c、側面72d、側面72e及び側面72fを有している。上面72a及び下面72b、側面72c及び側面72d、側面72e及び側面72fは、それぞれ互いに対向し、並行に配置されている。上面72a及び下面72bは、例えば矩形状を呈し、側面72c、側面72d、側面72e及び側面72fの各々と互いに隣り合う面である。側面72c、側面72f、側面72d及び側面72eは、例えば矩形状を呈し、上面72aの周縁及び下面72bの周縁に沿ってその順に配置されている。サブ基体72は、下面72bが筐体10の底部と対向し、側面72dが基体70の側面70cに対向し、側面72fがサブ基体71の側面71eと対向するように、筐体10に設置される。サブ基体71及びサブ基体72は、方向Aに沿って順に配列されている。
【0038】
受光素子51は、光信号を電気信号に変換するための素子であって、例えばフォトダイオードである。受光素子51は、サブ基体71の側面71cに設けられている。受光素子51は、側面71cにおいて、光変調素子4から出力される放射光R1を受光可能な位置に配置される。受光素子51は、放射光R1を受光し、受光した放射光R1の強度に応じた電気信号E1(第1電気信号)を受光素子51のアノード端子から出力する。受光素子51のアノード端子は、例えば側面71cと側面71fとの境界である辺71cfに向かって設けられている。受光素子51のカソード端子は、例えば上面71aと側面71cとの境界である辺71acに向かって設けられている。
【0039】
受光素子52は、光信号を電気信号に変換するための素子であって、例えばフォトダイオードである。受光素子52は、サブ基体72の側面72cに設けられている。受光素子52は、側面72cにおいて、光変調素子4から出力される放射光R2を受光可能な位置に配置される。受光素子52は、放射光R2を受光し、受光した放射光R2の強度に応じた電気信号E2(第2電気信号)を受光素子52のアノード端子から出力する。受光素子52のアノード端子は、例えば上面72aと側面72cとの境界である辺72acに向かって設けられている。受光素子52のカソード端子は、例えば側面72cと側面72fとの境界である辺72cfに向かって設けられている。
【0040】
電極群81は、各々が受光素子51に接続されている複数の電極の組である。電極群81は、電極811(第3電極)と電極812(第1電極)とを備えている。電極811は、一端が受光素子51のカソード端子に接続された電極である。電極811は、例えば金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)等の金属材料から構成されている。電極811の幅は、例えば0.05mm〜0.5mm程度である。電極811は、サブ基体71の側面71c、サブ基体71の上面71a、基体70の上面70aに亘って配置されており、第1部分811aと、第2部分811bと、第3部分811cと、第4部分811dと、を有している。
【0041】
第1部分811aは、サブ基体71の側面71cに設けられ、受光素子51のカソード端子から辺71acまで延びている。第1部分811aの一端は、受光素子51のカソード端子に接続されている。第2部分811bは、サブ基体71の上面71aに設けられ、辺71acから上面71aと側面71dとの境界である辺71adまで延びている。第2部分811bの一端は、辺71acにおいて第1部分811aの他端に接続されている。第3部分811cは、第2部分811bの他端と第4部分811dの一端とを接続する部分であって、例えばワイヤである。第4部分811dは、基体70の上面70aに設けられ、上面70aと側面70cとの境界である辺70acから上面70aと側面70dとの境界である辺70adまで延びている。第4部分811dの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。このように構成された電極811は、外部回路から供給される一定の電圧を受光素子51のカソード端子に供給する。
【0042】
電極812は、一端が受光素子51のアノード端子に接続された電極である。電極812は、例えば金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)等の金属材料から構成されている。電極812の幅は、例えば0.05mm〜0.5mm程度である。電極812は、サブ基体71の側面71c、サブ基体71の側面71f、基体70の側面70fに亘って配置されており、第1部分812aと、第2部分812bと、第3部分812cと、第4部分812dと、を有している。
【0043】
第1部分812aは、サブ基体71の側面71cに設けられ、受光素子51のアノード端子から辺71cfまで延びている。第1部分812aの一端は、受光素子51のアノード端子に接続されている。第2部分812bは、サブ基体71の側面71fに設けられ、辺71cfから側面71dと側面71fとの境界である辺71dfまで延びている。第2部分812bの一端は、辺71cfにおいて第1部分812aの他端に接続されている。第3部分812cは、第2部分812bの他端と第4部分812dの一端とを接続する部分であって、例えばワイヤである。第4部分812dは、基体70の側面70fに設けられ、側面70cと側面70fとの境界である辺70cfから側面70dと側面70fとの境界である辺70dfまで延びている。第4部分812dの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。このように構成された電極812は、受光素子51のアノード端子から出力された電気信号E1を伝送し、ワイヤを介して外部回路に出力する。
【0044】
電極811及び電極812は、互いに並行に配置されている。具体的には、第2部分811b及び第2部分812b、並びに、第4部分811d及び第4部分812dは、互いに並行に延びており、その間隔は例えば0.15mm〜0.5mm程度である。
【0045】
電極群82は、各々が受光素子52に接続されている複数の電極の組である。電極群82は、電極821(第2電極)と電極822とを備えている。電極821は、一端が受光素子52のアノード端子に接続された電極である。電極821は、例えば金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)等の金属材料から構成されている。電極821の幅は、例えば0.05mm〜0.5mm程度である。電極821は、サブ基体72の側面72c、サブ基体72の上面72a、基体70の上面70aに亘って配置されており、第1部分821aと、第2部分821bと、第3部分821cと、第4部分821dと、を有している。
【0046】
第1部分821aは、サブ基体72の側面72cに設けられ、受光素子52のアノード端子から辺72acまで延びている。第1部分821aの一端は、受光素子52のアノード端子に接続されている。第2部分821bは、サブ基体72の上面72aに設けられ、辺72acから上面72aと側面72dとの境界である辺72adまで延びている。第2部分821bの一端は、辺72acにおいて第1部分821aの他端に接続されている。第3部分821cは、第2部分821bの他端と第4部分821dの一端とを接続する部分であって、例えばワイヤである。第4部分821dは、基体70の上面70aに設けられ、辺70acから辺70adまで延びている。第4部分821dの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。このように構成された電極821は、受光素子52のアノード端子から出力された電気信号E2を伝送し、ワイヤを介して外部回路に出力する。
【0047】
電極822は、一端が受光素子52のカソード端子に接続された電極である。電極822は、例えば金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)等の金属材料から構成されている。電極822の幅は、例えば0.05mm〜0.5mm程度である。電極822は、サブ基体72の側面72c、サブ基体72の上面72a、基体70の上面70aに亘って配置されており、第1部分822aと、第2部分822bと、第3部分822cと、第4部分822dと、を有している。
【0048】
第1部分822aは、サブ基体72の側面72cに設けられ、受光素子52のカソード端子から辺72acまでL字状に延びている。第1部分822aの一端は、受光素子52のカソード端子に接続されている。第2部分822bは、サブ基体72の上面72aに設けられ、辺72acから辺72adまで延びている。第2部分822bの一端は、辺72acにおいて第1部分822aの他端に接続されている。第3部分822cは、第2部分822bの他端と第4部分822dの一端とを接続する部分であって、例えばワイヤである。第4部分822dは、基体70の上面70aに設けられ、辺70acから辺70adまで延びている。第4部分822dの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。このように構成された電極822は、外部回路から供給される一定の電圧を受光素子52のカソード端子に供給する。
【0049】
電極821及び電極822は、互いに並行に配置されている。具体的には、第1部分821a及び第1部分822aの上下方向に延びる部分、第2部分821b及び第2部分822b、並びに、第4部分821d及び第4部分822dは、互いに並行に延びており、その間隔は例えば0.15mm〜0.5mm程度である。
【0050】
以上のように構成されたモニタ部7では、サブ基体71に受光素子51が設けられ、サブ基体72に受光素子52が設けられる。このため、受光素子51に接続された電極群81の一部(第1部分811a、第2部分811b、第1部分812a及び第2部分812b)は、受光素子52に接続された電極群82の一部(第1部分821a、第2部分821b、第1部分822a及び第2部分822b)が配置されている基体(サブ基体72)と異なる基体(サブ基体71)に配置されている。その結果、モニタ部7の設置面積を増大することなく、電極群81と電極群82との間のクロストークを低減することが可能となる。
【0051】
また、モニタ部7では、電極811の第4部分811d、電極821の第4部分821d及び電極822の第4部分822dは、基体70の上面70aに設けられ、電極812の第4部分812dは基体70の側面70fに設けられている。このように、電極群81のうちの電極812の第4部分812dが他の電極と異なる面に配置されることにより、基体70を大きくすることなく電極812の第4部分812dと電極群82との距離を大きくすることができる。さらに、電極811の第4部分811dは、電極821の第4部分821d及び電極822の第4部分822dと同じ上面70aに配置されているが、電極812の第4部分812dが側面70fに配置されていることにより、電極812の第4部分812dが上面70aに配置される場合と比較して、電極811の第4部分811dと電極群82との距離を大きくすることができる。その結果、モニタ部7の設置面積の増加を抑制するとともに、電極群81と電極群82との間のクロストークを低減することが可能となる。
【0052】
また、モニタ部7では、電極811及び電極812、並びに、電極821及び電極822は、互いに並行に配置されている。この場合、受光素子の電極配線を並行化することで、不要な電界放射及び電極間の信号の結合を抑制することができる。このため、電極811、電極812、電極821及び電極822を伝搬する電気信号の高周波特性の劣化を低減することができる。
【0053】
なお、受光素子51のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。また、受光素子52のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。さらに、受光素子51のアノード端子とカソード端子とを入れ替えるとともに、受光素子52のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。これらの場合も同様に、モニタ部7の設置面積の増加を抑制するとともに、電極群81と電極群82との間のクロストークを低減することが可能となる。また、基体70、サブ基体71及びサブ基体72は、別々に構成されているが、一体に構成されてもよい。
【0054】
図4は、モニタ部7の他の構成例を概略的に示す斜視図である。
図4に示されるように、モニタ部7は、電極群81の配置において、
図3のモニタ部7と相違している。
図4のモニタ部7では、受光素子51のアノード端子は、例えば下面71bと側面71cとの境界である辺71bcに向かって設けられている。受光素子51のカソード端子は、例えば辺71cfに向かって設けられている。
【0055】
電極811は、サブ基体71の側面71c、サブ基体71の側面71f、基体70の側面70fに亘って配置されており、第1部分811aと、第2部分811bと、第3部分811cと、第4部分811dと、を有している。第1部分811aは、サブ基体71の側面71cに設けられ、受光素子51のカソード端子から辺71cfまで延びている。第1部分811aの一端は、受光素子51のカソード端子に接続されている。第2部分811bは、サブ基体71の側面71fに設けられ、辺71cfから辺71dfまで延びている。第2部分811bの一端は、辺71cfにおいて第1部分811aの他端に接続されている。第3部分811cは、第2部分811bの他端と第4部分811dの一端とを接続する部分であって、例えばワイヤである。第4部分811dは、基体70の側面70fに設けられ、辺70cfから辺70dfまで延びている。第4部分811dの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。
【0056】
電極812は、サブ基体71の側面71c、サブ基体71の側面71f、基体70の側面70fに亘って配置されており、第1部分812aと、第2部分812bと、第3部分812cと、第4部分812dと、を有している。第1部分812aは、サブ基体71の側面71cに設けられ、受光素子51のアノード端子から辺71cfまでL字状に延びている。第1部分812aの一端は、受光素子51のアノード端子に接続されている。第2部分812bは、サブ基体71の側面71fに設けられ、辺71cfから辺71dfまで延びている。第2部分812bの一端は、辺71cfにおいて第1部分812aの他端に接続されている。第3部分812cは、第2部分812bの他端と第4部分812dの一端とを接続する部分であって、例えばワイヤである。第4部分812dは、基体70の側面70fに設けられ、辺70cfから辺70dfまで延びている。第4部分812dの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。
【0057】
電極811及び電極812は、互いに並行に配置されている。具体的には、第1部分811a及び第1部分812aの方向Aに延びる部分、第2部分811b及び第2部分812b、並びに、第4部分811d及び第4部分812dは、互いに並行に延びており、その間隔は例えば0.15mm〜0.5mm程度である。
【0058】
図4のモニタ部7においても、
図3のモニタ部7と同様の効果が奏される。さらに、
図4のモニタ部7では、電極811の第4部分811d及び電極812の第4部分812dは、基体70の側面70fに設けられ、電極821の第4部分821d及び電極822の第4部分822dは、基体70の上面70aに設けられている。このように、電極群81の一部と電極群82の一部とが互いに異なる面に配置されることにより、電極群81と電極群82とが同一面に配置される場合と比較して、基体70を大きくすることなく電極群81と電極群82との距離を大きくすることができる。その結果、モニタ部7の設置面積の増加を抑制するとともに、電極群81と電極群82との間のクロストークを低減することが可能となる。
【0059】
なお、受光素子51のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。また、受光素子52のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。さらに、受光素子51のアノード端子とカソード端子とを入れ替えるとともに、受光素子52のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。これらの場合も同様に、モニタ部7の設置面積の増加を抑制するとともに、電極群81と電極群82との間のクロストークを低減することが可能となる。また、基体70、サブ基体71及びサブ基体72は、別々に構成されているが、一体に構成されてもよい。
【0060】
図5は、モニタ部7の他の構成例を概略的に示す斜視図である。
図5に示されるように、モニタ部7は、電極群81の配置において、
図4のモニタ部7と相違している。
【0061】
図5のモニタ部7では、電極811は、サブ基体71の側面71c、サブ基体71の側面71f、基体70の側面70f、基体70の上面70aに亘って配置されており、第1部分811aと、第2部分811bと、第3部分811cと、第4部分811dと、第5部分811eと、を有している。第1部分811aは、サブ基体71の側面71cに設けられ、受光素子51のカソード端子から辺71cfまで延びている。第1部分811aの一端は、受光素子51のカソード端子に接続されている。第2部分811bは、サブ基体71の側面71fに設けられ、辺71cfから辺71dfまで延びている。第2部分811bの一端は、辺71cfにおいて第1部分811aの他端に接続されている。第3部分811cは、第2部分811bの他端と第4部分811dの一端とを接続する部分であって、例えばワイヤである。第4部分811dは、基体70の側面70fに設けられ、辺70cfから上面70aと側面70fとの境界である辺70afまでL字状に延びている。第5部分811eは、基体70の上面70aに設けられ、辺70afから辺70adまでL字状に延びている。第5部分811eの一端は、辺70afにおいて第4部分811dの他端に接続されている。第5部分811eの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。
【0062】
電極812は、サブ基体71の側面71c、サブ基体71の側面71f、基体70の側面70f、基体70の上面70aに亘って配置されており、第1部分812aと、第2部分812bと、第3部分812cと、第4部分812dと、第5部分812eと、を有している。第1部分812aは、サブ基体71の側面71cに設けられ、受光素子51のアノード端子から辺71cfまでL字状に延びている。第1部分812aの一端は、受光素子51のアノード端子に接続されている。第2部分812bは、サブ基体71の側面71fに設けられ、辺71cfから辺71dfまで延びている。第2部分812bの一端は、辺71cfにおいて第1部分812aの他端に接続されている。第3部分812cは、第2部分812bの他端と第4部分812dの一端とを接続する部分であって、例えばワイヤである。第4部分812dは、基体70の側面70fに設けられ、辺70cfから辺70afまでL字状に延びている。第5部分812eは、基体70の上面70aに設けられ、辺70afから辺70adまでL字状に延びている。第5部分812eの一端は、辺70afにおいて第4部分812dの他端に接続されている。第5部分812eの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。
【0063】
電極811及び電極812は、互いに並行に配置されている。具体的には、第1部分811a及び第1部分812aの方向Aに延びる部分、第2部分811b及び第2部分812b、第4部分811d及び第4部分812d、並びに、第5部分811e及び第5部分812eは、互いに並行に延びており、その間隔は例えば0.15mm〜0.5mm程度である。
【0064】
図5のモニタ部7においても、
図4のモニタ部7と同様の効果が奏される。さらに、
図5のモニタ部7では、電極811の第5部分811e及び電極812の第5部分812eは、基体70の上面70aに配置されている。このため、モニタ部7と外部回路との電気的接続を同一面(上面70a)で行うことができ、ワイヤボンディングなどの作業効率の向上が可能となる。また、モニタ部7と外部回路との間の配線を簡素化することができるので、配線の占有スペースを低減することが可能となる。サブ基体71上の部分と基体70上の部分とのワイヤボンディングが基体70の上面70aにおいて行われるように、電極811及び電極812は配置されてもよい。この場合、全てのワイヤボンディングが基体70を同一面(上面70a)で行うことができ、作業効率のさらなる向上が可能となる。
【0065】
なお、受光素子51のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。また、受光素子52のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。さらに、受光素子51のアノード端子とカソード端子とを入れ替えるとともに、受光素子52のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。これらの場合も同様に、モニタ部7の設置面積の増加を抑制するとともに、電極群81と電極群82との間のクロストークを低減することが可能となる。また、基体70、サブ基体71及びサブ基体72は、別々に構成されているが、一体に構成されてもよい。
【0066】
図6は、モニタ部7の他の構成例を概略的に示す斜視図である。
図6に示されるように、モニタ部7は、受光素子53(第3受光部)及び電極群83(第3電極群)をさらに備える点、並びに、サブ基体71及びサブ基体72を備えていない点において、
図4のモニタ部7と相違している。
図6のモニタ部7は、光変調素子4がさらに放射光R3(第3出力光)を出力する場合に使用される。受光素子53は、光信号を電気信号に変換するための素子であって、例えばフォトダイオードである。受光素子53は、放射光R3を受光し、受光した放射光R3の強度に応じた電気信号E3(第3電気信号)を受光素子53のアノード端子から出力する。
【0067】
受光素子51、受光素子52及び受光素子53は、基体70の側面70cに設けられており、受光素子51、受光素子52及び受光素子53の順に方向Aに沿って配列されている。受光素子51、受光素子52及び受光素子53は、側面70cにおいて、光変調素子4から出力される放射光R1、放射光R2及び放射光R3を受光可能な位置にそれぞれ配置される。受光素子51のアノード端子は、例えば下面70bと側面70cとの境界である辺70bcに向かって設けられている。受光素子51のカソード端子は、例えば辺70cfに向かって設けられている。受光素子52のアノード端子は、例えば側面70cと側面70eとの境界である辺70ceに向かって設けられている。受光素子52のカソード端子は、例えば辺70cfに向かって設けられている。受光素子53のアノード端子は、例えば辺70bcに向かって設けられている。受光素子53のカソード端子は、例えば辺70ceに向かって設けられている。
【0068】
電極811は、基体70の側面70c及び側面70fに亘って配置されており、第1部分811aと、第2部分811bと、を有している。第1部分811aは、基体70の側面70cに設けられ、受光素子51のカソード端子から辺70cfまで延びている。第1部分811aの一端は、受光素子51のカソード端子に接続されている。第2部分811bは、基体70の側面70fに設けられ、辺70cfから辺70dfまで延びている。第2部分811bの一端は、辺70cfにおいて第1部分811aの他端に接続されている。第2部分811bの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。
【0069】
電極812は、基体70の側面70c及び側面70fに亘って配置されており、第1部分812aと、第2部分812bと、を有している。第1部分812aは、基体70の側面70cに設けられ、受光素子51のアノード端子から辺70cfまでL字状に延びている。第1部分812aの一端は、受光素子51のアノード端子に接続されている。第2部分812bは、基体70の側面70fに設けられ、辺70cfから辺70dfまで延びている。第2部分812bの一端は、辺70cfにおいて第1部分812aの他端に接続されている。第2部分812bの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。
【0070】
電極811及び電極812は、互いに並行に配置されている。具体的には、第1部分811a及び第1部分812aの方向Aに延びる部分、並びに、第2部分811b及び第2部分812bは、互いに並行に延びており、その間隔は例えば0.15mm〜0.5mm程度である。
【0071】
電極821は、基体70の側面70c及び上面70aに亘って配置されており、第1部分821aと、第2部分821bと、を有している。第1部分821aは、基体70の側面70cに設けられ、受光素子52のアノード端子から辺70acまでL字状に延びている。第1部分821aの一端は、受光素子52のアノード端子に接続されている。第2部分821bは、基体70の上面70aに設けられ、辺70acから辺70adまで延びている。第2部分821bの一端は、辺70acにおいて第1部分821aの他端に接続されている。第2部分821bの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。
【0072】
電極822は、基体70の側面70c及び上面70aに亘って配置されており、第1部分822aと、第2部分822bと、を有している。第1部分822aは、基体70の側面70cに設けられ、受光素子52のカソード端子から辺70acまでL字状に延びている。第1部分822aの一端は、受光素子52のカソード端子に接続されている。第2部分822bは、基体70の上面70aに設けられ、辺70acから辺70adまで延びている。第2部分822bの一端は、辺70acにおいて第1部分822aの他端に接続されている。第2部分822bの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。
【0073】
電極821及び電極822は、互いに並行に配置されている。具体的には、第1部分821aの上下方向に延びる部分及び第1部分822aの上下方向に延びる部分、並びに、第2部分821b及び第2部分822bは、互いに並行に延びており、その間隔は例えば0.15mm〜0.5mm程度である。
【0074】
電極群83は、各々が受光素子53に接続されている複数の電極の組である。電極群83は、電極831と電極832とを備えている。電極831は、一端が受光素子53のカソード端子に接続された電極である。電極831は、例えば金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)等の金属材料から構成されている。電極831の幅は、例えば0.05mm〜0.5mm程度である。電極831は、基体70の側面70c及び側面70eに亘って配置されており、第1部分831aと、第2部分831bと、を有している。
【0075】
第1部分831aは、基体70の側面70cに設けられ、受光素子53のカソード端子から辺70ceまで延びている。第1部分831aの一端は、受光素子53のカソード端子に接続されている。第2部分831bは、基体70の側面70eに設けられ、辺70ceから側面70dと側面70eとの境界である辺70deまで延びている。第2部分831bの一端は、辺70ceにおいて第1部分831aの他端に接続されている。第2部分831bの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。このように構成された電極831は、外部回路から供給される一定の電圧を受光素子53のカソード端子に供給する。
【0076】
電極832は、一端が受光素子53のアノード端子に接続された電極である。電極832は、例えば金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)等の金属材料から構成されている。電極832の幅は、例えば0.05mm〜0.5mm程度である。電極832は、基体70の側面70c及び側面70eに亘って配置されており、第1部分832aと、第2部分832bと、を有している。第1部分832aは、基体70の側面70cに設けられ、受光素子53のアノード端子から辺70ceまでL字状に延びている。第1部分832aの一端は、受光素子53のアノード端子に接続されている。第2部分832bは、基体70の側面70eに設けられ、辺70ceから辺70deまで延びている。第2部分832bの一端は、辺70ceにおいて第1部分832aの他端に接続されている。第2部分832bの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。このように構成された電極832は、受光素子53のアノード端子から出力された電気信号E3を伝送し、ワイヤを介して外部回路に出力する。
【0077】
電極831及び電極832は、互いに並行に配置されている。具体的には、第1部分831a及び第1部分832aの方向Aに延びる部分、並びに、第2部分831b及び第2部分832bは、互いに並行に延びており、その間隔は例えば0.15mm〜0.5mm程度である。
【0078】
図6のモニタ部7では、電極811の第2部分811b及び電極812の第2部分812bは、基体70の側面70fに設けられ、電極821の第2部分821b及び電極822の第2部分822bは、基体70の上面70aに設けられ、電極831の第2部分831b及び電極832の第2部分832bは、基体70の側面70eに設けられている。このように、電極群81の一部と電極群82の一部と電極群83の一部とが互いに異なる面に配置されることにより、電極群81と電極群82と電極群83とが同一面に配置される場合と比較して、基体70を大きくすることなく電極群81と電極群82と電極群83との互いの距離を大きくすることができる。その結果、モニタ部7の設置面積の増加を抑制するとともに、電極群81と電極群82と電極群83との間のクロストークを低減することが可能となる。
【0079】
また、
図6のモニタ部7では、電極811及び電極812、電極821及び電極822、並びに、電極831及び電極832は、互いに並行に配置されている。この場合、受光素子の電極配線を並行化することで、不要な電界放射及び電極間の信号の結合を抑制することができる。このため、電極811、電極812、電極821、電極822、電極831及び電極832を伝搬する電気信号の高周波特性の劣化を低減することができる。
【0080】
また、
図6のモニタ部7では、受光素子51、受光素子52及び受光素子53は、基体70の同一面(側面70c)に設けられている。このため、受光素子51、受光素子52及び受光素子53の実装作業を容易化することができる。また、光変調素子4から出力される放射光R1、放射光R2及び放射光R3を受光するための光学的なアライメントを容易化することができる。
【0081】
なお、受光素子51のアノード端子及びカソード端子、受光素子52のアノード端子及びカソード端子、並びに、受光素子53のアノード端子及びカソード端子は、互いに入れ替えてもよい。これらの場合も同様に、モニタ部7の設置面積の増加を抑制するとともに、電極群81、電極群82及び電極群83の間のクロストークを低減することが可能となる。また、
図5のモニタ部7と同様に、電極811の他端、電極812の他端、電極821の他端、電極822の他端、電極831の他端及び電極832の他端は、基体70の同一面に配置されてもよい。この場合、モニタ部7と外部回路との電気的接続を同一面で行うことができ、ワイヤボンディングなどの作業効率の向上が可能となる。また、モニタ部7と外部回路との間の配線を簡素化することができるので、配線の占有スペースを低減することが可能となる。
【0082】
図7は、モニタ部7の他の構成例を概略的に示す斜視図である。
図7に示されるように、モニタ部7は、受光素子54及び電極群84をさらに備える点において、
図6のモニタ部7と相違している。
図7のモニタ部7は、光変調素子4がさらに放射光R4を出力する場合に使用される。受光素子54は、光信号を電気信号に変換するための素子であって、例えばフォトダイオードである。受光素子54は、基体70の側面70cに設けられている。受光素子54は、側面70cにおいて、光変調素子4から出力される放射光R4を受光可能な位置に配置される。受光素子54は、放射光R4を受光し、受光した放射光R4の光強度に応じた電気信号E4をアノード端子から出力する。
【0083】
受光素子54は、例えば受光素子52及び受光素子53の間に配置され、受光素子51、受光素子52、受光素子54及び受光素子53の順に方向Aに沿って配列されている。受光素子54のアノード端子は、例えば辺70cfに向かって設けられている。受光素子54のカソード端子は、例えば辺70ceに向かって設けられている。
【0084】
電極群84は、各々が受光素子54に接続されている複数の電極の組である。電極群84は、電極841と電極842とを備えている。電極841は、一端が受光素子54のカソード端子に接続された電極である。電極841は、例えば金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)等の金属材料から構成されている。電極841の幅は、例えば0.05mm〜0.5mm程度である。電極841は、基体70の側面70c及び上面70aに亘って配置されており、第1部分841aと、第2部分841bと、を有している。
【0085】
第1部分841aは、基体70の側面70cに設けられ、受光素子54のカソード端子から辺70acまでL字状に延びている。第1部分841aの一端は、受光素子54のカソード端子に接続されている。第2部分841bは、基体70の上面70aに設けられ、辺70acから辺70adまで延びている。第2部分841bの一端は、辺70acにおいて第1部分841aの他端に接続されている。第2部分841bの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。このように構成された電極841は、外部回路から供給される一定の電圧を受光素子54のカソード端子に供給する。
【0086】
電極842は、一端が受光素子54のアノード端子に接続された電極である。電極842は、例えば金(Au)、銀(Ag)、銅(Cu)等の金属材料から構成されている。電極842の幅は、例えば0.05mm〜0.5mm程度である。電極842は、基体70の側面70c及び上面70aに亘って配置されており、第1部分842aと、第2部分842bと、を有している。
【0087】
第1部分842aは、基体70の側面70cに設けられ、受光素子54のアノード端子から辺70acまでL字状に延びている。第1部分842aの一端は、受光素子54のアノード端子に接続されている。第2部分842bは、基体70の上面70aに設けられ、辺70acから辺70adまで延びている。第2部分842bの一端は、辺70acにおいて第1部分842aの他端に接続されている。第2部分842bの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。このように構成された電極842は、受光素子54のアノード端子から出力された電気信号E4を伝送し、ワイヤを介して外部回路に出力する。
【0088】
電極841及び電極842は、互いに並行に配置されている。具体的には、第1部分841aの上下方向に延びる部分及び第1部分842aの上下方向に延びる部分、並びに、第2部分841b及び第2部分842bは、互いに並行に延びており、その間隔は例えば0.15mm〜0.5mm程度である。
【0089】
図7のモニタ部7においても、
図6のモニタ部7と同様の効果が奏される。さらに、
図7のモニタ部7では、電極841の第2部分841b及び電極842の第2部分842bは、基体70の上面70aに設けられている。このように、電極群81の一部と、電極群83の一部と、電極群84の一部と、が互いに異なる面に配置されることにより、電極群81と電極群83と電極群84とが同一面に配置される場合と比較して、基体70を大きくすることなく電極群81、電極群83及び電極群84の互いの距離を大きくすることができる。さらに、電極821の第2部分821b、電極822の第2部分822b、電極841の第2部分841b及び電極842の第2部分842bは、同一面(上面70a)に配置されているが、電極811の第2部分811b及び電極812の第2部分812bが側面70fに配置され、電極831の第2部分831b及び電極832の第2部分832bが側面70eに配置されていることにより、電極群82と電極群84との距離を大きくすることができる。その結果、モニタ部7の設置面積の増加を抑制するとともに、電極群81と電極群82と電極群83と電極群84との間のクロストークを低減することが可能となる。
【0090】
なお、受光素子51のアノード端子及びカソード端子、受光素子52のアノード端子及びカソード端子、受光素子53のアノード端子及びカソード端子、並びに、受光素子54のアノード端子及びカソード端子は、互いに入れ替えてもよい。これらの場合も同様に、モニタ部7の設置面積の増加を抑制するとともに、電極群81、電極群82、電極群83及び電極群84の間のクロストークを低減することが可能となる。また、
図5のモニタ部7と同様に、電極811の他端、電極812の他端、電極821の他端、電極822の他端、電極831の他端、電極832の他端、電極841の他端及び電極842の他端は、基体70の同一面に配置されてもよい。この場合、モニタ部7と外部回路との電気的接続を同一面で行うことができ、ワイヤボンディングなどの作業効率の向上が可能となる。また、モニタ部7と外部回路との間の配線を簡素化することができるので、配線の占有スペースを低減することが可能となる。さらに、電極群81の一部、電極群82の一部、電極群83の一部及び電極群84の一部を、基体70の互いに異なる面に配置してもよい。
【0091】
図8は、モニタ部7の他の構成例を概略的に示す斜視図である。
図8に示されるように、モニタ部7は、受光素子53及び電極群83を備えていない点、並びに、各電極に沿って設けられた接地電極85をさらに備える点において、
図6のモニタ部7と相違している。
【0092】
図8のモニタ部7では、電極811、電極812、電極821及び電極822に沿って、各電極の両側に接地電極85が配置されている。すなわち、接地電極85は、受光素子51、受光素子52、電極群81及び電極群82に対して離間して設けられており、モニタ部7の表面のうち、受光素子51,52及び電極群81,82が搭載されていない部分を覆っている。
【0093】
図8のモニタ部7においても、
図6のモニタ部7と同様の効果が奏される。さらに、
図8のモニタ部7では、各電極の間に接地電極85が配置されている。このため、一方の電極群から他方の電極群に向かう電気力線の一部を接地電極85に向かわせることができる。それぞれ隣り合う電極間の電磁界の重なりが小さくなり、その結果、電極群81と電極群82との間のクロストークをさらに低減することが可能となる。
【0094】
なお、受光素子51のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。また、受光素子52のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。さらに、受光素子51のアノード端子とカソード端子とを入れ替えるとともに、受光素子52のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。これらの場合も同様に、モニタ部7の設置面積の増加を抑制するとともに、電極群81と電極群82との間のクロストークを低減することが可能となる。また、
図5のモニタ部7と同様に、電極811の他端、電極812の他端、電極821の他端及び電極822の他端は、基体70の同一面に配置されてもよい。この場合、モニタ部7と外部回路との電気的接続を同一面で行うことができ、ワイヤボンディングなどの作業効率の向上が可能となる。また、モニタ部7と外部回路との間の配線を簡素化することができるので、配線の占有スペースを低減することが可能となる。
【0095】
(第2実施形態)
図9は、第2実施形態に係る光デバイスの一部を概略的に示す拡大平面図である。
図9に示されるように、光デバイス1Aは、光変調素子4の変調方式がDP−QPSK方式である点、補助部材61に代えてフィルタ62を備える点、偏波合成部9を備える点において、第1実施形態の光デバイス1と相違している。
【0096】
光変調素子4は、変調光L1及び変調光L2を出力する。変調光L1は、Y偏波を有する信号光である。変調光L1は、導波路42bを伝搬し、光変調素子4の他端部41bから方向Aに出力される。変調光L2は、X偏波を有する信号光である。変調光L2は、導波路42cを伝搬し、光変調素子4の他端部41bから方向Aに出力される。
【0097】
フィルタ62は、入射光を所定の割合で反射し、残りを透過する。フィルタ62は、面62aを有しており、面62aが光変調素子4の他端部41bに対向し、かつ、変調光L1及び変調光L2の光路に対して例えば45°程度傾斜するように配置される。フィルタ62は、変調光L1を入射し、変調光L1の一部を反射して反射光Lr1(第1出力光)としてモニタ部7の受光素子51に向かって出力し、変調光L1の残りの部分を透過して透過光Lt1として偏波合成部9に出力する。フィルタ62は、変調光L2を入射し、変調光L2の一部を反射して反射光Lr2(第2出力光)としてモニタ部7の受光素子52に向かって出力し、変調光L2の残りの部分を透過して透過光Lt2として偏波合成部9に出力する。なお、ここではフィルタ62の傾斜角度は45°として説明したが、必要に応じて45°以外の角度としてもよい。
【0098】
偏波合成部9は、光変調素子4から出力される複数の変調光を合成する。偏波合成部9は、入射光の偏波方向に応じて光路を変える素子であって、例えばルチル、YVO
4などの複屈折結晶から構成されている。偏波合成部9は、フィルタ62を透過した透過光Lt1及び透過光Lt2を合成し、合成した光Lを光ファイバF2に出力する。また、偏波合成部9は、偏波ビームスプリッタ(Polarization Beam Splitter:PBS)を用いたものであってもよい。
【0099】
モニタ部7は、フィルタ62から出力される反射光Lr1及び反射光Lr2の光強度をモニタする。モニタ部7は、反射光Lr1及び反射光Lr2を受光し、受光した反射光Lr1及び反射光Lr2の光強度に応じた電気信号を外部回路であるバイアス制御部(不図示)に出力する。このモニタ部7としては、上記第1実施形態において例示された配線デバイスが用いられ得る。
【0100】
光デバイス1Aにおいても、光デバイス1と同様の効果が奏される。なお、光デバイス1Aは、
図9の構成に限られない。偏波合成部9における透過光Lt1及び透過光Lt2の入射面の法線方向、並びに、偏波合成部9における光Lの出射面の法線方向を、透過光Lt1及び透過光Lt2の光軸に対して傾斜させてもよい。この場合、モニタ部7は、偏波合成部9の入射面または出射面で反射された透過光Lt1及び透過光Lt2の一部をモニタしてもよい。また、入射面または出射面に反射膜が設けられることにより、反射率を調整してもよい。このような構成によれば、別体のフィルタを用いることなく、より少ない部品構成でモニタを行うことができる。
【0101】
(第3実施形態)
図10は、第3実施形態に係る光デバイスの一部を概略的に示す拡大平面図である。
図11は、
図10の光デバイスの側面図である。
図10及び
図11に示されるように、光デバイス1Bは、補助部材61に代えて補助部材63を備える点、モニタ部7の配置において、第1実施形態の光デバイス1と相違している。
【0102】
補助部材63は、光ファイバF2を保持するとともに、光変調素子4から出力される放射光R1及び放射光R2を下方向に反射するための部材である。補助部材63は、方向Bに沿って延びる柱状の形状を呈しており、放射光R1及び放射光R2を透過する光学部材から構成されている。この光学部材としては、例えばBK7、ホウケイ酸ガラス、石英ガラス、シリコン等が挙げられる。補助部材63は、方向Aに補助部材63を貫通する貫通孔63aを有している。補助部材63は、この貫通孔63aに光ファイバF2を挿通し、光導波路42の出力導波路42dを光ファイバF2に光結合するように、光ファイバF2を保持している。補助部材63は、反射面63bを有している。反射面63bは、方向Aに対して例えば45°程度傾斜しており、光変調素子4から出力される放射光R1及び放射光R2を下方向に反射する。なお、補助部材63は、貫通孔63aに代えてV字状の溝またはスリットを有してもよい。
【0103】
補助部材63の前端は基板41の他端部41bに固定されている。補助部材63の前端は、例えば基板41の他端部41bに接着されている。基板41の他端部41bの上面には、補強部材64が設けられてもよい。補強部材64は、基板41の他端部41bと補助部材63との接着を補強するための部材であって、基板41の上面に固定されており、補助部材63の前端が接着される。
【0104】
図12は、光デバイス1Bにおけるモニタ部7の一構成例を概略的に示す斜視図である。
図11及び
図12に示されるように、モニタ部7は、補助部材63の下方に受光素子51及び受光素子52が位置するように、筐体10に設置される。具体的に説明すると、光デバイス1Bのモニタ部7では、基体70は、方向Aに延びる四角柱状の形状を呈している。受光素子51は、基体70の上面70aの前方に設けられている。受光素子51は、上面70aにおいて、補助部材63によって反射される放射光R1を受光可能な位置に配置される。受光素子51のアノード端子は、例えば上面70aと側面70eとの境界である辺70aeに向かって設けられている。受光素子51のカソード端子は、例えば辺70adに向かって設けられている。受光素子52は、基体70の上面70aの前方に設けられている。受光素子52は、上面70aにおいて、補助部材63によって反射される放射光R2を受光可能な位置に配置される。受光素子52のアノード端子は、例えば辺70afに向かって設けられている。受光素子52のカソード端子は、例えば辺70adに向かって設けられている。受光素子51及び受光素子52は、その順に方向Bに沿って配列されている。
【0105】
電極811は、基体70の上面70aに配置されており、第1部分811aを有している。第1部分811aは、基体70の上面70aに設けられ、受光素子51のアノード端子から辺70adまでL字状に延びている。第1部分811aの一端は、受光素子51のアノード端子に接続されている。第1部分811aの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。電極812は、基体70の上面70aに配置されており、第1部分812aを有している。第1部分812aは、基体70の上面70aに設けられ、受光素子51のカソード端子から辺70adまで延びている。第1部分812aの一端は、受光素子51のカソード端子に接続されている。第1部分812aの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。
【0106】
電極811及び電極812は、互いに並行に配置されている。具体的には、第1部分811aの方向Aに延びる部分及び第1部分812aは、互いに並行に延びており、その間隔は例えば0.15mm〜0.5mm程度である。
【0107】
電極821は、基体70の上面70a及び側面70fに亘って配置されており、第1部分821aと、第2部分821bと、を有している。第1部分821aは、基体70の上面70aに設けられ、受光素子52のカソード端子から辺70afまでL字状に延びている。第1部分821aの一端は、受光素子52のカソード端子に接続されている。第2部分821bは、基体70の側面70fに設けられ、辺70afから辺70dfまでL字状に延びている。第2部分821bの一端は、辺70afにおいて第1部分821aの他端に接続されている。第2部分821bの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。
【0108】
電極822は、基体70の上面70a及び側面70fに亘って配置されており、第1部分822aと、第2部分822bと、を有している。第1部分822aは、基体70の上面70aに設けられ、受光素子52のアノード端子から辺70afまで延びている。第1部分822aの一端は、受光素子52のアノード端子に接続されている。第2部分822bは、基体70の側面70fに設けられ、辺70afから辺70dfまでL字状に延びている。第2部分822bの一端は、辺70afにおいて第1部分822aの他端に接続されている。第2部分822bの他端は、不図示のワイヤを介して外部回路に電気的に接続されている。
【0109】
電極821及び電極822は、互いに並行に配置されている。具体的には、第1部分821aの方向Bに延びる部分及び第1部分822a、並びに、第2部分821b及び第2部分822bは、互いに並行に延びており、その間隔は例えば0.15mm〜0.5mm程度である。
【0110】
光デバイス1Bにおいても、光デバイス1と同様の効果が奏される。さらに、光デバイス1Bでは、モニタ部7が光ファイバF2の下に配置されるので、モニタ部7の設置面積をさらに低減できる。また、第1実施形態の光デバイス1のように、基板41の側面方向(方向B)に反射させる構成と比較して、放射光R1及び放射光R2同士の重なりを低減でき、モニタ精度の向上が可能となる。
【0111】
図12のモニタ部7では、電極811及び電極812は、基体70の上面70aに設けられ、電極821の第2部分821b及び電極822の第2部分822bは、基体70の側面70fに設けられている。このように、電極群81と電極群82の一部とが互いに異なる面に配置されることにより、電極群81と電極群82とが同一面に配置される場合と比較して、基体70を大きくすることなく電極群81と電極群82との距離を大きくすることができる。その結果、モニタ部7の設置面積の増加を抑制するとともに、電極群81と電極群82との間のクロストークを低減することが可能となる。
【0112】
また、
図12のモニタ部7では、受光素子51及び受光素子52は、基体70の同一面(上面70a)に設けられている。このため、受光素子51及び受光素子52の実装作業を容易化することができる。また、補助部材63によって反射される放射光R1及び放射光R2を受光するための光学的なアライメントを容易化することができる。
【0113】
なお、受光素子51のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。また、受光素子52のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。さらに、受光素子51のアノード端子とカソード端子とを入れ替えるとともに、受光素子52のアノード端子とカソード端子とを入れ替えてもよい。これらの場合も同様に、モニタ部7の設置面積の増加を抑制するとともに、電極群81と電極群82との間のクロストークを低減することが可能となる。また、
図5のモニタ部7と同様に、電極811の他端、電極812の他端、電極821の他端及び電極822の他端は、基体70の同一面に配置されてもよい。この場合、モニタ部7と外部回路との電気的接続を同一面で行うことができ、ワイヤボンディングなどの作業効率の向上が可能となる。また、モニタ部7と外部回路との間の配線を簡素化することができるので、配線の占有スペースを低減することが可能となる。
【0114】
なお、本発明に係る光デバイスは上記実施形態に限定されない。例えば、光デバイス1は、光変調器に限られず、変調光を受信する受信モジュールなどの他の光学デバイスであってもよい。また、光変調素子4は、複数の出力光を出力する光素子であればよい。
【0115】
上記実施形態では、受光素子51,52,53,54のカソード端子に接続された電極は接地されていないので、電極群81,82,83,84の間のクロストークを低減している。受光素子51,52,53,54のカソード端子に接続された電極は、接地されてもよい。この場合には、受光素子51,52,53,54のアノード端子に接続された電極間でのクロストークを低減することが可能となる。
【0116】
また、各電極群を構成する複数の電極は、互いに略等しい長さを有してもよい。この場合、各電極における信号の劣化を低減できる。また、各電極群を構成する複数の電極は、互いに平行に延びていてもよい。この場合、受光素子の電極配線を平行化することによって、不要な電界放射及び電極間の信号の結合をさらに抑制することができる。このため、電極群を構成する複数の電極を伝搬する電気信号の高周波特性の劣化をさらに低減することが可能となる。
【0117】
基体70は、四角柱に限られず、多面体であればよい。なお、基体70、サブ基体71及びサブ基体72の寸法は、上記実施形態において説明した寸法に限定されない。基体70、サブ基体71及びサブ基体72の寸法は、筐体10の内部の寸法に応じて適宜決定されてもよい。