【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明による実施形態は、異なる関心領域から生成された複数のラスタ表示を単一のタイルで表示することで、ユーザは、異なる関心領域を用いた複数ラスタ表示間の違いを直感的に認識できる。
【0008】
本発明をいくつかの観点から見ると、本発明の概念1は、電子装置であって、
ビデオ・データを受けるよう構成される入力部と、
上記ビデオ・データ内の関心領域を特定するよう構成される少なくとも1つの関心領域ブロックと、
少なくとも1つの上記関心領域ブロックと結合され、少なくとも1つの上記関心領域ブロックで特定された上記ビデオ・データ内の上記関心領域に基づく画像をラスタライズする少なくとも1つのラスタライズ処理ブロックと、
少なくとも1つの上記ラスタライズ処理ブロックによってラスタライズされた上記画像を、上記ビデオ・データに対応するラスタ画像上に重ね合わせたオーバレイ(Overlay:重ね合わせ)表示を出力するよう構成される表示プロセッサと
を具えている。
【0009】
本発明の概念2は、上記概念1の電子装置であって、このとき、上記ビデオ・データは、画像に相当する。
【0010】
本発明の概念3は、上記概念1の電子装置であって、このとき、上記ビデオ・データは、ビデオ画像(Video feed)又は動画に相当する。
【0011】
本発明の概念4は、上記概念1の電子装置であって、このとき、上記ビデオ・データは、ファイル(動画ファイルなど)に相当する。
【0012】
本発明の概念5は、上記概念1の電子装置であって、このとき、少なくとも1つの上記ラスタライズ処理ブロックによってラスタライズされた上記画像は、上記ビデオ・データに対応する上記ラスタ画像から容易に区別できるように、少なくとも1つの特性が変更されている。
【0013】
本発明の概念6は、上記概念5の電子装置であって、少なくとも1つの上記特性としては、色が含まれる。
【0014】
本発明の概念7は、上記概念5の電子装置であって、少なくとも1つの上記特性としては、輝度が含まれる。
【0015】
本発明の概念8は、上記概念1の電子装置であって、このとき、少なくとも1つの上記関心領域ブロックが、
上記ビデオ・データ内の第1関心領域に対応する第1関心領域ブロックと、
上記ビデオ・データ内の第2関心領域に対応する第2関心領域ブロックと
を有している。
【0016】
本発明の概念9は、上記概念8の電子装置であって、このとき、少なくとも1つのラスタライズ処理ブロックが、
上記第1関心領域ブロックに結合され、上記第1関心領域に対応する画像をラスタライズするよう構成された第1ラスタライズ処理ブロックと、
上記第2関心領域ブロックに結合され、上記第2関心領域に対応する画像をラスタライズするよう構成された第2ラスタライズ処理ブロックと
を有している。
【0017】
本発明の概念10は、上記概念9の電子装置であって、このとき、上記第1ラスタライズ処理ブロックによってラスタライズされた画像は、上記ビデオ・データに対応する上記ラスタ画像から容易に区別できるように、少なくとも1つの特性が変更されている。
【0018】
本発明の概念11は、上記概念10の電子装置であって、上記第1ラスタライズ処理ブロックでラスタライズされた上記画像の少なくとも1つの上記特性としては、色が含まれる。
【0019】
本発明の概念12は、上記概念10の電子装置であって、上記第1ラスタライズ処理ブロックでラスタライズされた上記画像の少なくとも1つの上記特性としては、輝度が含まれる。
【0020】
本発明の概念13は、上記概念10の電子装置であって、このとき、上記第2ラスタライズ処理ブロックによってラスタライズされた画像は、記第1ラスタライズ処理ブロックによってラスタライズされた画像及び上記ビデオ・データに対応する上記ラスタ画像から容易に区別できるように、少なくとも1つの特性が変更されている。
【0021】
本発明の概念14は、上記概念13の電子装置であって、上記第2ラスタライズ処理ブロックでラスタライズされた上記画像の少なくとも1つの上記特性としては、色が含まれる。
【0022】
本発明の概念15は、上記概念13の電子装置であって、上記第2ラスタライズ処理ブロックでラスタライズされた上記画像の少なくとも1つの上記特性としては、輝度が含まれる。
【0023】
本発明の概念16は、上記概念1の電子装置であって、このとき、上記オーバレイ表示は、波形表示である。
【0024】
本発明の概念17は、上記概念1の電子装置であって、このとき、上記オーバレイ表示は、ベクトル表示である。
【0025】
本発明の概念18は、上記概念1の電子装置であって、このとき、上記オーバレイ表示は、ダイヤモンド表示である。
【0026】
本発明の概念19は、マシーンに実装される方法であって、上記マシーンに実装されたときに、
ビデオ・データを受ける入力部と、
上記ビデオ・データ内の関心領域を特定する少なくとも1つの関心領域ブロックと、
少なくとも1つの上記関心領域ブロックと結合され、少なくとも1つの上記関心領域ブロックで特定された上記ビデオ・データ内の上記関心領域に基づく画像をラスタライズする少なくとも1つのラスタライズ処理ブロックと、
少なくとも1つの上記ラスタライズ処理ブロックによってラスタライズされた上記画像を、上記ビデオ・データに対応するラスタ画像に重ね合わせたオーバレイ表示を出力する表示プロセッサと
が構成される。
【0027】
本発明の概念20は、プロセッサによって実行されたときに、上記プロセッサが上記概念19のマシーンに実装される方法を実行するための実行命令を蓄積する1つ以上の非一時的コンピュータ読み出し可能な有形メディアである。
【0028】
本発明の概念21は、マシーンに実装される方法であって、上記マシーンに実装されたときに、
ビデオ・データを受ける入力部と、
上記ビデオ・データ内の第1関心領域を特定する第1関心領域ブロックと、
上記ビデオ・データ内の第2関心領域を特定する第2関心領域ブロックと、
上記第1関心領域ブロックと結合され、上記第1関心領域ブロックで特定された上記ビデオ・データ内の上記第1関心領域に基づく画像をラスタライズする第1ラスタライズ処理ブロックと、
上記第2関心領域ブロックと結合され、上記第2関心領域ブロックで特定された上記ビデオ・データ内の上記第2関心領域に基づく画像をラスタライズする第2ラスタライズ処理ブロックと、
上記第1ラスタライズ処理ブロックによってラスタライズされた上記画像と上記第2ラスタライズ処理ブロックによってラスタライズされた上記画像の両方を、上記ビデオ・データに対応するラスタ画像上に重ね合わせたオーバレイ表示を出力する表示プロセッサと
が構成される。
【0029】
本発明の概念22は、プロセッサによって実行されたときに、上記プロセッサが上記概念21のマシーンに実装される方法を実行するための実行命令を蓄積する1つ以上の非一時的コンピュータ読み出し可能な有形メディアである。
【0030】
本発明の概念23は、プロセッサによって実行されたときに、上記プロセッサが上記概念19のマシーンに実装される方法を実行するための実行命令から構成されるコンピュータ・プログラムである。
【0031】
本発明の概念24は、プロセッサによって実行されたときに、上記プロセッサが上記概念21のマシーンに実装される方法を実行するための実行命令から構成されるコンピュータ・プログラムである。よって、本発明は、例えば、既存の波形モニタ内のFPGAに記憶されるファームウェアをバージョン・アップし、既存の波形モニタに機能追加する形で実現することも可能であろう。