【実施例】
【0073】
以下、実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明するが、本発明は以下の実施例に限定されるものではない。
【0074】
以下の試験例において、マシュマロと焼成菓子シートの比重と水分の測定は、以下のようにして行った。
【0075】
[マシュマロの水分の測定]
常圧加熱乾燥助剤法(103℃、5時間)にて測定した。
【0076】
[マシュマロの比重の測定]
マシュマロを計量カップに充填して、固化後に摺り切りし、重量を測定することにより算出した。なお、複合菓子のマシュマロの比重は、マシュマロの水分を測定して水分移行による重量減少分を差し引いて算出した。
【0077】
[焼成菓子シートの水分の測定]
常圧加熱乾燥法(105℃、4時間)にて測定した。
【0078】
[焼成菓子シートの比重の測定]
焼成菓子シートの重量を測定し、菜種置換法により容積を測定することにより算出した。なお、水分を除いた比重は、焼成菓子シートの水分を測定し算出した。
【0079】
<試験例1>
・試験例1−1(複合菓子1)
以下のようにして複合菓子1を調製した。
【0080】
1.マシュマロ
砂糖30質量部、麦芽糖25質量部、ソルビトール液25質量部(固形分17.5質量部)、水20質量部を混合し、Brix85になるまで煮詰めた。この糖容液に、予め膨潤・溶解したゼラチン(ブルーム強度:160)の溶液25質量部を、ゼラチン濃度が最終的に2w/v%になるように添加し、45℃に保温しながらホイッパーを用いて混合し、水分を除いて計算した比重0.16(水分を入れて計算した比重は0.23)のマシュマロを調製した。
【0081】
2.焼成菓子シート
小麦粉(薄力粉)100質量部に、ショートニング20質量部、砂糖30質量部、粉乳2質量部、鶏全卵5質量部、食塩1質量部、膨張剤2質量部、及び水6質量部をミキサーで予め混合したクリームを添加し、焼成菓子生地を調製した。その生地を約3mmの厚みのシート状に延ばし、直径3.2mmの円柱状の型抜きで円板形状に成形した。成形した生地をオーブンの天板に載せ、220℃で6分間焼成した。得られた焼成菓子シートの水分を除いて計算した比重は0.42(水分を入れて計算した比重は0.43)であった。
【0082】
3.アルコール含有水の付与
焼成菓子シート1枚(約3g)に対して、エタノール濃度30v/v%のアルコール含有水0.3gをシートの片側表面に滴下した。
【0083】
4.マシュマロの分注
アルコール含有水がシート中に浸透したことを確認した後に、焼成菓子シート1枚(約3g)に対して、マシュマロの約4gをシートの片側表面にデポジターにより分注した。
【0084】
5.チョコレートの被覆
マシュマロ分注後の菓子全体にコーティング用チョコレートを被覆し、冷却してチョコレートを固化させた。
【0085】
6.包装密封
アルミ蒸着フィルム(密封包装内径:7.5cm×6.5cm)で1個ずつピロー包装した。
【0086】
なお、このように調製された複合菓子は、その包装内の気中アルコール濃度が約0.70v/v%程度であり、製造後3か月後にもカビの発生は認められなかった。
【0087】
・試験例1−2(複合菓子2)
アルコール含有水の付与を行わない以外は、試験例1−1と同様にして複合菓子2を調製した。
【0088】
・試験例1−3(複合菓子3)
焼成菓子生地に配合する膨張剤の配合量を1質量部とすることで比重が0.57(水分を入れて計算した比重は0.58)に調整された焼成菓子シートを用いた以外は、試験例1−1と同様にして複合菓子3を調製した。
【0089】
・試験例1−4(複合菓子4)
アルコール含有水の付与を行わない以外は、試験例1−3と同様にして複合菓子4を調製した。
【0090】
・試験例1−5(複合菓子5)
焼成菓子生地に配合する膨張剤の配合量を0.1質量部とし、焼成温度を180℃、焼成時間を10分にすることで比重が0.79(水分を入れて計算した比重は0.80)に調整された焼成菓子シートを用いた以外は、試験例1−1と同様にして複合菓子5を調製した。
【0091】
・試験例1−6(複合菓子6)
アルコール含有水の付与を行わない以外は、試験例1−5と同様にして複合菓子6を調製した。
【0092】
上記のように調製した複合菓子を密封包装した状態で常温下に保管し、1日後、1週間後、2週間後に包装材を開封して複合菓子を取り出し、その外観を評価した。結果を表1に示す。
【0093】
【表1】
【0094】
その結果、焼成菓子シートにアルコール含有水を付与していない複合菓子2(試験例1−2),複合菓子4(試験例1−4),複合菓子6(試験例1−6)では、シート比重の違いにかかわず全てに、被覆したチョコレートにひび割れが観察された。すなわち、保管1日後には底面、側面に亀裂が発生し、側面は横方向にも亀裂が発生していた。複合菓子6(試験例1−6)では、更に底面側部にかけて複数の亀裂が発生していた
一方、焼成菓子シートにアルコール含有水を付与した、シート比重が0.42の複合菓子1(試験例1−1)とシート比重が0.57の複合菓子3(試験例1−3)では、保管2週間後においても被覆したチョコレートにひび割れが観察されなかった。これに対し、焼成菓子シートにアルコール含有水を付与した、シート比重が0.79の複合菓子1(試験例1−5)では、焼成菓子シートにアルコール含有水を付与したにもかかわらず、被覆したチョコレートにひび割れが観察された。すなわち、保管1日後には上面のほか、底部のシート部分から側部にかけて複数の亀裂が発生していた。
【0095】
以上の結果から、焼成菓子シートへのアルコール含有水の付与により、被覆したチョコレートのひび割れの発生が抑止されることが明らかとなった。また、その効果は、シート比重が重すぎると得られないことが明らかとなった。
【0096】
<試験例2>
・試験例2−1(焼成菓子シート1)
小麦粉(薄力粉)100質量部に、ショートニング20質量部、砂糖30質量部、粉乳2質量部、鶏卵5質量部、食塩1質量部、膨張剤2質量部、及び水6質量部をミキサーで予め混合したクリームを添加し、焼成菓子生地を調製した。その生地を約3mmの厚みのシート状に延ばし、直径3.2mmの円柱状の型抜きで円板形状に成形した。成形した生地をオーブンの天板に載せ、220℃で6分間焼成した。得られた焼成菓子シートの水分を除いて計算した比重は0.42(水分を入れて計算した比重は0.43)であった。
【0097】
・試験例2−2(焼成菓子シート2)
膨張剤の配合量を1質量部にすることでシート比重を0.57(水分を入れて計算した比重は0.58)に調整した以外は、試験例2−1と同様にして焼成菓子シート2を調製した。
【0098】
・試験例2−3(焼成菓子シート3)
膨張剤の配合量を0.1質量部とし、焼成温度を180℃、焼成時間を10分にすることでシート比重を0.79(水分を入れて計算した比重は0.80)に調整した以外は、試験例2−1と同様にして焼成菓子シート3を調製した。
【0099】
上記のように調製した焼成菓子シート1枚(約3g)に対して、エタノール濃度30v/v%のアルコール含有水0.3gをシートの片側表面に滴下し、その浸透の様子を観察した。また、アルコール含有水が完全にシート内に浸透したことを確認した後にテクスチャーアナライザー(商品名「TA.XT plus」、英弘精機株式会社製)に供し、焼成菓子シートの硬さを分析した。焼成菓子シートの硬さとしては、直径3mmの円柱プローブを用い、侵入速度2mm/秒、侵入距離10mmの条件下に測定したときの最大応力に対応する荷重(単位:g)を測定した。比較として焼成菓子シートにアルコール含有水を付与しない場合についても、テクスチャーアナライザーによる測定を行った。結果を表2に示す。
【0100】
【表2】
【0101】
その結果、焼成菓子シートの比重が重いほどアルコール含有水の浸透速度が遅かった。また、各比重の焼成菓子シートにおいて、アルコール含有水の付与によって、アルコール含有水を付与しない場合に比べて、シートの硬さ(単位:g)にして約4分の1程度の軟化がみられ、その軟化の程度は比重が軽いほど大きかった。そのテクスチャーアナライザー分析における硬さのピークは、焼成菓子シートの比重が軽いほどシート内部で現れた。これは、焼成菓子シートの比重が重いほどシート内部への拡散に時間がかかり、シートの軟化に時間がかかったためであると考えられた。
【0102】
以上の結果から、試験例1の結果も考え合わせると、アルコール含有水が焼成菓子シートの内部の全体に均一に拡散することで、複合菓子にしたときの体積の増加や変形が防がれて、被覆したチョコレートのひび割れの発生が抑止されるものと考えられた。
【0103】
<試験例3>
・試験例3−1(複合菓子7)
試験例1−1の複合菓子1と同様にして複合菓子7を調製した。
【0104】
・試験例3−2(複合菓子8)
試験例1−2の複合菓子2と同様にして複合菓子8を調製した。
【0105】
・試験例3−3(複合菓子9)
試験例1−3の複合菓子3と同様にして複合菓子9を調製した。
【0106】
・試験例3−4(複合菓子10)
試験例1−4の複合菓子4と同様にして複合菓子10を調製した。
【0107】
・試験例3−5(複合菓子11)
試験例1−5の複合菓子5と同様にして複合菓子11を調製した。
【0108】
・試験例3−6(複合菓子12)
試験例1−6の複合菓子6と同様にして複合菓子12を調製した。
【0109】
上記複合菓子を密封包装した状態で常温下に保管し、1日後、1週間後、2週間後に包装材を開封して複合菓子を取り出し、4名のパネラーにより複合菓子の食感の評価を行った(試験例3−2,3−4,3−6については保管1日後の食感のみを評価した。)。食感の評価は、マシュマロの食感について、口溶けが良いか、弾力がないか、ねばつきがないかの観点から、焼成菓子シートの食感について、やわらかさ・しっとり感があるか、ざらつき・ぱさつきがないかの観点から、複合菓子の総合評価としては、マシュマロとシートとのバランスが良いか、一緒に口どけするかの観点から、それぞれ2…とても良い、1…良い、0…良くない、の3段階評価とし、4名のパネラーの平均を求めた。また、別途マシュマロと焼成菓子シートの水分を測定した(試験例3−2,3−4,3−6についてはマシュマロの水分のみを測定した。)。結果を表3に示す。
【0110】
【表3】
【0111】
その結果、以下のことが明らかとなった。
【0112】
(1)焼成菓子シートにアルコール含有水を付与することによって、アルコール含有水を付与しない場合に比べて、マシュマロからの水分移行の鈍化がみられた。
【0113】
(2)焼成菓子シートにアルコール含有水を付与しない場合、シート比重が0.42の複合菓子8(試験例3−2)ではマシュマロの食感に劣る一方、シート比重が0.57の複合菓子10(試験例3−4)やシート比重が0.79の複合菓子12(試験例3−6)では、焼成菓子シートの食感や総合評価が悪かった。
【0114】
(3)焼成菓子シートにアルコール含有水を付与した場合、シート比重が0.42の複合菓子7(試験例3−1)やシート比重が0.57の複合菓子9(試験例3−3)では、マシュマロの食感、焼成菓子シートの食感、総合評価がいずれも良好であった。一方、シート比重が0.79の複合菓子11(試験例3−5)では、焼成菓子シートにアルコール含有水を付与したにもかかわらず、焼成菓子シートの食感や総合評価が悪く、マシュマロの食感については、保管1日後、1週間後では良好であったものの、保管2週間後に評価が悪くなった。
【0115】
<試験例4>
・試験例4−1(マシュマロ1)
砂糖30質量部、麦芽糖25質量部、ソルビトール液25質量部(固形分17.5質量部)、水20質量部を混合し、Brix85になるまで煮詰めた。この糖容液に、予め膨潤・溶解したゼラチン(ブルーム強度:160)の溶液25質量部を、ゼラチン濃度が最終的に2w/v%になるように添加し、45℃に保温しながらホイッパーを用いて混合し、水分を除いて計算した比重0.14(水分を入れて計算した比重は0.20)のマシュマロ1を調製した。
【0116】
・試験例4−2(マシュマロ2)
ホイッパーによる混合時間を調整して水分を除いて計算した比重0.21(水分を入れて計算した比重は0.30)とした以外は試験例4−1と同様にしてマシュマロ2を調製した。
【0117】
・試験例4−3(マシュマロ3)
ホイッパーによる混合時間を調整して水分を除いて計算した比重0.28(水分を入れて計算した比重は0.40)とした以外は試験例4−1と同様にしてマシュマロ3を調製した。
【0118】
・試験例4−4(マシュマロ4)
糖容液として、砂糖55質量部、ソルビトール液25質量部(固形分17.5質量部)、水20質量部を混合し、Brix85になるまで煮詰めたものを用いた以外は試験例4−1と同様にして水分を除いて計算した比重0.21(水分を入れて計算した比重は0.30)のマシュマロ4を調製した。
【0119】
・試験例4−5(マシュマロ5)
糖容液として、砂糖20質量部、麦芽糖35質量部、ソルビトール液25質量部(固形分17.5質量部)、水20質量部を混合し、Brix85になるまで煮詰めたものを用いた以外は試験例1−1と同様にして水分を除いて計算した比重0.21(水分を入れて計算した比重は0.30)のマシュマロ5を調製した。
【0120】
上記のように調製したマシュマロの4gを、ソフトビスケットの円板形状シート(厚さ:約3mm、直径:約3.5mm)の上にデポジターにより分注し(分注温度約40℃)、マシュマロの外観や保形性を評価した。結果を表4に示す。
【0121】
【表4】
【0122】
その結果、保形性に関し、マシュマロ比重が0.28のマシュマロ3(試験例4−3)では、生地ダレが生じてソフトビスケットシートに載置することができなかった。なお、分注温度を30℃まで冷やしてもダレは解消しなかった。一方、外観に関し、マシュマロの比重が軽いとやや艶に劣る傾向がみられた。これは比重が軽くなり過ぎると気泡が結合して気泡サイズのバラツキは大きくなるためと考えられた。
【0123】
<試験例5>
・試験例5−1(複合菓子13)
マシュマロの調製において、ホイッパーによる混合時間を調整してその水分を除いて計算した比重が0.14(水分を入れて計算した比重は0.20)となるように調製し、焼成菓子シートの調製において、膨張剤の配合量を1.5質量部にすることでシート比重を0.53(水分を入れて計算した比重は0.55)に調整した以外は、試験例1−1と同様にして複合菓子13を調製した。
【0124】
・試験例5−2(複合菓子14)
マシュマロの調製において、ホイッパーによる混合時間を調整してその水分を除いて計算した比重が0.21(水分を入れて計算した比重は0.30)となるように調製した以外は、試験例1−1と同様にして複合菓子14を調製した。
【0125】
・試験例5−3(複合菓子15)
焼成菓子シートにアルコール含有水の付与を行わない以外は、試験例5−2と同様にして複合菓子15を調製した。
【0126】
・試験例5−4(複合菓子16)
マシュマロの調製において、ホイッパーによる混合時間を調整してその水分を除いて計算した比重が0.27(水分を入れて計算した比重は0.38)となるように調製した以外は、試験例5−1と同様にして複合菓子16を調製した。
【0127】
上記のように調製した複合菓子を密封包装した状態で常温下に保管し、1日後、1週間後、2週間後に包装材を開封して複合菓子を取り出し、4名のパネラーにより複合菓子の食感の評価を行った。食感の評価は試験例3と同様にして行った。また、別途マシュマロと焼成菓子シートの水分を測定した。結果を表5に示す。
【0128】
【表5】
【0129】
その結果、以下のことが明らかとなった。
【0130】
(1)マシュマロ比重が0.21の複合菓子14(試験例5−2)と複合菓子15(試験例5−3)との比較から、焼成菓子シートにアルコール含有水を付与すると、焼成菓子シートにアルコール含有水を付与しない場合に比べて、マシュマロ及び焼成菓子シートの水分が維持され、マシュマロの食感、焼成菓子シートの食感、総合評価について、いずれもより良好な評価が得られた。
【0131】
(2)焼成菓子シートにアルコール含有水を付与した、マシュマロ比重が0.14の複合菓子13(試験例5−1)では、マシュマロ比重が0.21の複合菓子14(試験例5−2)と同様に、マシュマロの食感、焼成菓子シートの食感、総合評価がいずれも良好であった。一方、マシュマロ比重が0.27の複合菓子16(試験例5−4)では、焼成菓子シートにアルコール含有水を付与したにもかかわらず、マシュマロの食感や総合評価が悪かった。
【0132】
<試験例6>
・試験例6−1(複合菓子17)
試験例5−1の複合菓子13と同様にして複合菓子17を調製した。
【0133】
・試験例6−2(複合菓子18)
試験例5−2の複合菓子14と同様にして複合菓子18を調製した。
【0134】
・試験例6−3(複合菓子19)
試験例5−3の複合菓子15と同様にして複合菓子19を調製した。
【0135】
・試験例6−4(複合菓子20)
試験例5−4の複合菓子16と同様にして複合菓子20を調製した。
【0136】
上記複合菓子を密封包装した状態で常温下に保管し、1日後、1週間後、2週間後に包装材を開封して複合菓子を取り出し、底面から2〜2.5cm付近を水平にカットし、カット面からテクスチャーアナライザーのプローブをマシュマロに挿入して分析を行った。具体的には分析は以下のようにして行った。
【0137】
[テクスチャーアナライザー分析]
・測定機器:英弘精機株式会社製テクスチャーアナライザーTA.XT plus
・測定プローブ名:10mm DIA CYLINDER EBONITE
【0138】
(1)複合菓子の品温を20℃に保つため、測定は20℃の部屋で行なった。
【0139】
(2)複合菓子は、その底面より約2〜2.5cmのところで水平にカットした後、テクスチャーアナライザーの試料台に固定した。
【0140】
(3)テクスチャーアナライザーの測定プローブ(直径10mmの円柱状)を5mm/秒のスピードで降下させ複合菓子のカット面の表面に進入させ、最大荷重5kgの範囲内で応力(Force)を測定した。
【0141】
(4)測定プローブが複合菓子のカット面の表面から10mm進入したところで、測定プローブを5mm/秒のスピードで上昇させた。
【0142】
(5)測定プローブが複合菓子カット面の表面の高さなった後に、再度(2回目)、測定プローブを5mm/秒のスピードで降下させ複合菓子のカット面の表面に進入させ、表面から10mm進入したところで、測定プローブを5mm/秒のスピードで再度上昇させた。
【0143】
(6)測定機器に付属のデータ解析により、食感に関する硬さ、付着性、弾力性、凝集性、ガム性、咀嚼性、復元性を数値化した。
【0144】
テクスチャーアナライザー分析の結果を表6に示す。また、1日後を100としたときの変化率を表7、及び
図3〜
図6に示す。
【0145】
【表6】
【0146】
【表7】
【0147】
その結果、試験例5−1の複合菓子13と同様にして調製した複合菓子17や(
図3)、試験例5−2の複合菓子14と同様にして調製した複合菓子18では(
図4)、付着性について保管期間での経時変化が若干認められたものの、その他の分析項目については経時変化はほとんどみられなかった。一方、試験例5−3の複合菓子15と同様にして調製した複合菓子19では(
図5)、付着性について保管期間での経時変化がより大きく認められ、試験例5−4の複合菓子16と同様にして調製した複合菓子20では(
図6)、付着性について保管期間での経時変化がより大きく認められるとともに、硬さ、ガム性、咀嚼性についても、保管期間での経時変化がより大きく認められた。
【0148】
以上の結果は、試験例5の食感評価の結果ともよく整合していた。