技術分野
成形品の製造方法及び複合樹脂組成物
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】液晶性ポリマーを含む組成物を、ヒーター容量の小さい成形機を使用して成形する際において、液晶性ポリマーの計量安定性を高める技術を提供すること。
【解決手段】本発明は、(A)液晶性ポリマーと、(B)無機充填剤と、を含む複合樹脂組成物であって、前記(B)無機充填剤は、(B1)繊維状充填剤及び(B2)板状充填剤を含み、前記(A)液晶性ポリマーは、複合樹脂組成物全体に対して50〜85質量%であり、前記(B)無機充填剤は、複合樹脂組成物全体に対して15〜60質量%であり、前記(B1)繊維状充填剤に対する前記(B2)板状充填剤の質量割合(B2/B1)は0を超え0.50以下である複合樹脂組成物を、型締力が60ton以下であり、ヒーター数が4以下であり、かつ、各ヒーターのヒーター容量が700W以下である成形機を使用して成形する工程を含む成形品の製造方法を提供する。
【選択図】なし
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
しかし、液晶性ポリマーは、他の熱可塑性樹脂と比較して、溶融温度が高いことから射出成型時のシリンダー温度を高く設定する必要がある一方で、溶融粘度が低いことからスクリュー回転によるせん断発熱が小さいため、樹脂の溶融に十分な熱量を供給しにくく、液晶性ポリマーを含む組成物の成形時において、樹脂の溶融がスムーズに進まず、成形機の原料投入口での詰まり等を生じさせやすい。そのため、液晶性ポリマーを含む組成物の成形においては、液晶性ポリマーの供給量のバラツキ等が生じてしまい、計量安定性が十分でなく、成形トラブルが発生しやすかった。従来の成形方法は、液晶性ポリマーの計量安定性が十分に考慮されていないので、そり変形が抑制された成形品を安定して得ることは難しかった。
また、液晶性ポリマーは小型成形機で成形されることが多いが、本発明者の検討の結果、液晶性ポリマーの計量安定性は、型締力が60ton以下であり、ヒーター数が4以下であり、かつ、各ヒーターのヒーター容量が700W以下である小型成形機等の、材料を十分に加熱しにくい成形機において特に損なわれやすいことが見出された。
本発明は、課題を解決するためになされたものであり、液晶性ポリマーを含む組成物を、ヒーター容量の小さい成形機を使用して成形する際において、液晶性ポリマーの計量安定性を高めることを目的とする。また、本発明は、液晶性ポリマーを含む組成物から、比較的強度が必要な製品において、そり変形の抑制と強度の高い成形品が得られる成形品の製造方法を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明者らは、液晶性ポリマーとともに、繊維状充填剤及び板状充填剤を特定の割合で配合した複合樹脂組成物を使用することで課題を解決できる点を見出し、本発明を完成するに至った。具体的には、本発明は下記のものを提供する。
【発明の効果】
本発明によれば、液晶性ポリマーを含む組成物を、ヒーター容量の小さい成形機を使用して成形する際において、液晶性ポリマーの計量安定性を高めることができる。また、本発明によれば、液晶性ポリマーを含む組成物から、比較的強度が必要な製品において、そり変形の抑制と強度の高い成形品が得られる成形品の製造方法が提供される。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)
この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】実施例で成形したDDR−DIMMコネクターを示す図である。なお、Aはゲート位置を示す。
【図2】実施例で行ったDDR−DIMMコネクターのそりの測定における測定点を示す図である。
全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録