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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-134872(P2016-134872A)
(43)【公開日】2016年7月25日
(54)【発明の名称】送信装置及び受信装置
(51)【国際特許分類】
   H04L 1/00 20060101AFI20160627BHJP
   H03M 13/29 20060101ALI20160627BHJP
   H03M 13/19 20060101ALI20160627BHJP
   H03M 13/27 20060101ALI20160627BHJP
【FI】
   H04L1/00 B
   H03M13/29
   H04L1/00 F
   H03M13/19
   H03M13/27
【審査請求】未請求
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2015-10046(P2015-10046)
(22)【出願日】2015年1月22日
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成26年度、総務省、「平成24年度電波資源拡大のための研究開発」における「次世代衛星放送システムのための周波数有効利用促進技術の研究開発」に係わる委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】000004352
【氏名又は名称】日本放送協会
(74)【代理人】
【識別番号】100143568
【弁理士】
【氏名又は名称】英 貢
(72)【発明者】
【氏名】松▲崎▼ 敬文
(72)【発明者】
【氏名】亀井 雅
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 陽一
(72)【発明者】
【氏名】木村 武史
(72)【発明者】
【氏名】田中 祥次
(72)【発明者】
【氏名】橋本 明記
【テーマコード(参考)】
5J065
5K014
【Fターム(参考)】
5J065AD06
5J065AD07
5J065AG06
5J065AH20
5K014BA05
5K014FA16
5K014HA05
(57)【要約】
【課題】デジタル信号の送信装置及び受信装置を提供する。
【解決手段】本発明の送信装置10は、トランスポートストリームのTS信号を多重化しスタッフビットを付加してデータを構成し伝送フレームを生成するTS多重化部17、データに対してBCH符号化処理を施すBCH符号化部12、インターリーブブロックを形成し、その一部を送受間で既知のランダムパターンで差し替えるフレーム再構成部18、再構成後のインターリーブブロックに対してブロックインターリーブ処理を施すブロックインターリーブ処理部19、ブロックインターリーブ処理後のビット系列にLDPC符号化処理を施すLDPC符号化部14、及びLDPC符号化処理後の伝送フレームのビット系列を基に変調波を生成する変調部16を備える。本発明の受信装置20は、本発明の送信装置10から変調波を受信して復調・復号しトランスポートストリームを復元する。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
デジタル信号の送信装置であって、
伝送するトランスポートストリームのTS信号を所定数で多重化し、多重化されたTS信号の属性を識別可能にする信号であるスタッフビットを付加してデータを構成し、外符号と内符号による連接符号のパリティ領域を設けた伝送フレームを生成するTS多重化手段と、
前記データに対して所定のブロック符号化処理を施して前記伝送フレームに外符号パリティを付与する第1の誤り訂正符号化手段と、
前記外符号パリティを付与したデータよりなるフレームを任意に定めたフレーム数で並列させインターリーブブロックを形成し、該インターリーブブロックにおける先頭フレームから順に所定のフレーム数分の各フレームの先頭ビットを送受間で既知のランダムパターンで差し替えて、インターリーブブロックのフレームを再構成するフレーム再構成手段と、
前記インターリーブブロックに対してブロックインターリーブ処理を施すブロックインターリーブ処理手段と、
前記ブロックインターリーブ処理を経て得られるビット系列にLDPC符号化処理を施して前記伝送フレームに内符号パリティを付与する第2の誤り訂正符号化手段と、
前記LDPC符号化処理を経て得られる伝送フレームのビット系列を基に所定の変調方式に応じてシンボルを形成し、変調波を生成する変調手段と、
を備えることを特徴とする送信装置。
【請求項2】
前記インターリーブブロックのフレーム数は、前記所定のブロック符号化処理の誤り訂正能力に応じて定められていることを特徴とする、請求項1に記載の送信装置。
【請求項3】
前記スタッフビットは、トランスポートストリームに対する当該多重化されたTS信号の区切りを示す数値を所定ビット単位で複数回繰り返したビット系列を含むことを特徴とする、請求項1又は2に記載の送信装置。
【請求項4】
前記スタッフビットは、先頭の所定ビット数か、又は末尾の所定ビット数が0となるよう当該多重化されたTS信号の区切りを示す数値を所定ビット単位で複数回繰り返されて構成されていることを特徴とする、請求項3に記載の送信装置。
【請求項5】
デジタル信号の受信装置であって、
請求項1から4のいずれか一項に記載の送信装置により生成された変調波を前記所定の変調方式に応じて復調する復調手段と、
前記復調手段による復調処理を経て得られるビット系列に対して、前記LDPC符号化処理に対応する復号処理を施す第1の誤り訂正復号手段と、
前記復号処理を経て得られるビット系列に対してブロックデインターリーブ処理を施し、前記インターリーブブロックに対応するデインターリーブブロックのフレームを仮復元するブロックデインターリーブ処理手段と、
前記仮復元したフレームに対して、前記送受間で既知のランダムパターンが記述されていた先頭ビットを該フレームにおける当該スタッフビットの範囲内に包含されているビット系列を基に差し替えることにより、前記デインターリーブブロックのフレームを復元するフレーム復元手段と、
前記フレーム復元手段により復元したフレームのビット系列に対して、前記所定のブロック符号化処理に対応する復号処理を施す第2の誤り訂正復号手段と、
前記復号処理により得られたデータから各TS信号を抽出し、伝送されていたトランスポートストリームを復元して分離するTS分離手段と、
を備えることを特徴とする受信装置。
【請求項6】
前記ブロックデインターリーブ処理手段は、前記送受間で既知のランダムパターンを用いて前記復号処理を経て得られるビット系列から送信側のインターリーブブロックの最上位に位置するインターリーブフレームを検出し、前記ブロックデインターリーブ処理により前記デインターリーブブロックのフレームを仮復元する手段を有することを特徴とする、請求項5に記載の受信装置。
【請求項7】
前記復調手段は、請求項3又は4に記載の送信装置により生成された変調波を前記所定の変調方式に応じて復調する手段を有し、
前記フレーム復元手段は、前記仮復元したフレームに対して、前記送受間で既知のランダムパターンが記述されていた先頭ビットを、該フレームにおける当該スタッフビットの範囲内にて当該所定ビット単位で繰り返し記載されている数値のビットパターンを把握して該ビットパターンの連続性を維持するよう差し替えることにより、前記デインターリーブブロックのフレームを復元する手段を有することを特徴とする、請求項6に記載の受信装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、衛星放送及び地上放送並びに固定通信及び移動通信の技術分野に関するものであり、特に、デジタル伝送方式におけるデジタル信号の送信装置及び受信装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、LDPC (Low Density Parity Check) 符号は、シャノン限界に迫る性能を有する誤り訂正符号として、標準規格ARIB STD−B44の高度広帯域衛星デジタル方式の伝送方式衛星放送システム(例えば、非特許文献1参照)や、DVB−S2(Digital Video Broadcasting - Satellite - Second Generation)などで採用されている。
【0003】
図8に、ARIB STD−B44に基づく典型的な送信装置100及び受信装置200の概略構成を示す。送信装置100は、TS多重化部11、BCH符号化部12、エネルギー拡散処理部13、LDPC符号化部14、ビットインターリーブ処理部15、及び変調部16を備える。受信装置200は、復調部21、ビットデインターリーブ処理部22、LDPC復号部23、エネルギー逆拡散処理部24、BCH復号部25、及びTS分離部26を備える。
【0004】
簡潔に説明するに、送信装置100では、主に、TS多重化部11により、伝送する1以上のトランスポートストリーム(以下、「TS」と略す、)のTS信号を複数のスロットのデータに割り当て、この複数のスロットを多重した伝送フレームを生成する。各スロットはスロットヘッダ、データ、BCH符号パリティ、スタッフビット(6ビット分の‘1’)及びLDPC符号パリティにより構成される。
【0005】
そして、BCH符号化部12により各スロットのスロットヘッダ及びデータに対してBCH符号化処理を施して各スロットにBCHパリティを付与し、エネルギー拡散処理部13により各スロットのスロットヘッダ、データ、BCHパリティ及びスタッフビットに対してエネルギー拡散処理(ビットランダム化)を施した後、LDPC符号化部14によりLDPC符号化処理を施して各スロットにLDPC符号パリティを付与する。
【0006】
その後、LDPC符号パリティを付与したビット系列(44880ビットの符号長)に対して、ビットインターリーブ処理部15により、伝送フレーム内の各スロットの変調方式(8PSK,16APSK,32APSK)やLDPC符号化率に応じてビットインターリーブ処理(変調方式の違いに伴うエネルギー分散)を施し、変調部16により変調方式(π/2シフトBPSK,QPSK,8PSK,16APSK,32APSK)に応じてマッピングしてシンボルを構成した後、変調し、所定のシンボルヘッダ及び位相基準となるバースト信号を挿入して変調波を伝送する。
【0007】
一方、受信装置200では、復調部21により伝送路を経て送信装置100から伝送された変調波を受信して復調し、ビットデインターリーブ処理部22、LDPC復号部23、エネルギー逆拡散処理部24及びBCH復号部25によりそれぞれ送信装置100のビットインターリーブ処理部15、LDPC符号化部14、エネルギー拡散処理部13、及びBCH符号化部12の逆処理を施すことで各スロットのTS信号を復元し、TS分離部26により各スロットのTS信号を抽出してTSを復元し、複数のTSを分離して出力する。
【0008】
このように、ARIB STD−B44に基づく典型的な送信装置100及び受信装置200では、BCH符号を外符号、LDPC符号を内符号とした連接符号としている。
【0009】
LDPC符号の特徴として、誤り訂正の性能を発揮するために長い符号長が必要であり、ARIB STD−B44においては、44880ビットという符号長が採用されている。また、ランダム誤りとバースト誤りどちらの場合に対しても訂正が可能であり、一般的な衛星放送の伝送路においては十分な訂正能力を有している。LDPC符号は確定的誤り訂正手法ではないため、エラーフロアが発生してしまうものの、BCH符号を外符号、LDPC符号を内符号とした連接符号とすることで、エラーフロアの除去が可能となる。ARIB STD−B44におけるBCH符号のパリティビット長は192ビットであり、12ビット以下の誤り訂正が可能である。
【0010】
また、21GHz帯で帯域600MHzが国際的に衛星放送に対して割り当てられており、現行の12GHz帯でのサービスが予定されている超高精細度テレビジョン放送の伝送容量より、より大容量なサービスを目指した研究が進められている(例えば、非特許文献2参照)。超高精細度テレビジョン放送の伝送容量は、600MHzの帯域を300MHzに分割し、ARIB STD−B44をベースとした、LDPC符号とBCH符号の連接符号、及び変調方式8PSKを用いることで最大約680Mbpsの伝送が可能となる。しかし、21GHz帯の電波は降雨等による減衰を受けやすく、その影響を軽減させる技法が必要となる。そのため、特定地域への放射電力を増大するよう、衛星側で、中継する変調波の電力を空間合成して放射パターンを可変に形成する技術も検討されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0011】
【非特許文献1】“高度広帯域衛星デジタル放送の伝送方式 標準規格 ARIB STD-B44 2.0版”、[online]、平成26年7月31日改定、ARIB、[平成27年1月5日検索]、インターネット〈URL:http://www.arib.or.jp/english/html/overview/doc/2-STD-B44v2_0.pdf〉
【非特許文献2】“次世代衛星放送システムのための周波数有効利用促進技術の研究開発”、[online]、情報流通行政局放送技術課、[平成27年1月5日検索]、インターネット〈URL:http://www.tele.soumu.go.jp/resource/j/fees/purpose/pdf/26kenkyukaihatsu.pdf#page=23〉
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0012】
前述したように、デジタル信号の送信装置及び受信装置よりなる伝送システムにおいて、BCH符号とLDPC符号の連接符号を採用することで、シャノン限界に迫る性能を有する誤り訂正を可能とし、且つエラーフロアの除去が可能となるが、降雨等による減衰を受けやすく、これを改善するため特定地域への放射電力を増大するよう、衛星側で、中継する変調波の電力を空間合成して放射パターンを可変に形成する技術も検討されている。
【0013】
しかしながら、このような放射パターン可変技術でも、受信装置側から見た場合、放射パターン変更中の状態が不定となる。そのため、タイミングによっては受信装置の位相同期が外れることで、LDPC符号では訂正しきれない一定期間のバースト誤りとなって出力されてしまうという問題が生じる。
【0014】
このバースト誤りは、エラーフロアを訂正するために導入されている外符号のBCH符号の誤り訂正能力(12ビット)では訂正することが難しい。また、放射パターンの変更は頻繁に行われることは想定されないため、常に誤り訂正の符号化率を下げるよう伝送してしまうと、伝送システム全体としての伝送容量の低下につながってしまう。
【0015】
このようなLDPC符号の誤り訂正能力を超えるバースト誤りは、放射パターン可変技術を適用した衛星中継の場合以外でも考慮すべき課題であり、デジタル信号の送信装置及び受信装置よりなる伝送システムとしての改善が望まれる。
【0016】
本発明の目的は、上述の問題に鑑みて、デジタル信号の送信装置及び受信装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0017】
本発明では、LDPC符号を内符号とし、BCH符号等のブロック符号を外符号とする連接符号の誤り訂正処理間に、受信側でインターリーブブロックの先頭位置を把握可能とする態様でブロックインターリーブ処理を追加することで、LDPC符号の誤り訂正能力を超えるようなバースト誤りを訂正可能とする。特に、ブロックインターリーブ処理のフレームの先頭から読み出し方向に特定のビットを送受間で既知のランダムパターンに差し替えることで、インターリーブフレームの開始位置判定を強化する。これにより、バースト誤りの影響を低減しつつ、誤り訂正の符号化率を下げることのない伝送、つまり本来所望される伝送容量を維持した伝送が可能となる。
【0018】
即ち、本発明の送信装置は、デジタル信号の送信装置であって、伝送するトランスポートストリームのTS信号を所定数で多重化し、多重化されたTS信号の属性を識別可能にする信号であるスタッフビットを付加してデータを構成し、外符号と内符号による連接符号のパリティ領域を設けた伝送フレームを生成するTS多重化手段と、前記データに対して所定のブロック符号化処理を施して前記伝送フレームに外符号パリティを付与する第1の誤り訂正符号化手段と、前記外符号パリティを付与したデータよりなるフレームを任意に定めたフレーム数で並列させインターリーブブロックを形成し、該インターリーブブロックにおける先頭フレームから順に所定のフレーム数分の各フレームの先頭ビットを送受間で既知のランダムパターンで差し替えて、インターリーブブロックのフレームを再構成するフレーム再構成手段と、前記インターリーブブロックに対してブロックインターリーブ処理を施すブロックインターリーブ処理手段と、前記ブロックインターリーブ処理を経て得られるビット系列にLDPC符号化処理を施して前記伝送フレームに内符号パリティを付与する第2の誤り訂正符号化手段と、前記LDPC符号化処理を経て得られる伝送フレームのビット系列を基に所定の変調方式に応じてシンボルを形成し、変調波を生成する変調手段と、を備えることを特徴とする。
【0019】
また、本発明の送信装置において、前記インターリーブブロックのフレーム数は、前記所定のブロック符号化処理の誤り訂正能力に応じて定められていることを特徴とする。
【0020】
また、本発明の送信装置において、前記スタッフビットは、トランスポートストリームに対する当該多重化されたTS信号の区切りを示す数値を所定ビット単位で複数回繰り返したビット系列を含むことを特徴とする。
【0021】
また、本発明の送信装置において、前記スタッフビットは、先頭の所定ビット数か、又は末尾の所定ビット数が0となるよう当該多重化されたTS信号の区切りを示す数値を所定ビット単位で複数回繰り返されて構成されていることを特徴とする。
【0022】
更に、本発明の受信装置は、デジタル信号の受信装置であって、本発明の送信装置により生成された変調波を前記所定の変調方式に応じて復調する復調手段と、前記復調手段による復調処理を経て得られるビット系列に対して、前記LDPC符号化処理に対応する復号処理を施す第1の誤り訂正復号手段と、前記復号処理を経て得られるビット系列に対してブロックデインターリーブ処理を施し、前記インターリーブブロックに対応するデインターリーブブロックのフレームを仮復元するブロックデインターリーブ処理手段と、前記仮復元したフレームに対して、前記送受間で既知のランダムパターンが記述されていた先頭ビットを該フレームにおける当該スタッフビットの範囲内に包含されているビット系列を基に差し替えることにより、前記デインターリーブブロックのフレームを復元するフレーム復元手段と、前記フレーム復元手段により復元したフレームのビット系列に対して、前記所定のブロック符号化処理に対応する復号処理を施す第2の誤り訂正復号手段と、前記復号処理により得られたデータから各TS信号を抽出し、伝送されていたトランスポートストリームを復元して分離するTS分離手段と、を備えることを特徴とする。
【0023】
また、本発明の受信装置において、前記ブロックデインターリーブ処理手段は、前記送受間で既知のランダムパターンを用いて前記復号処理を経て得られるビット系列から送信側のインターリーブブロックの最上位に位置するインターリーブフレームを検出し、前記ブロックデインターリーブ処理により前記デインターリーブブロックのフレームを仮復元する手段を有することを特徴とする。
【0024】
また、本発明の受信装置において、前記復調手段は、本発明の送信装置により生成された変調波を前記所定の変調方式に応じて復調する手段を有し、前記フレーム復元手段は、前記仮復元したフレームに対して、前記送受間で既知のランダムパターンが記述されていた先頭ビットを、該フレームにおける当該スタッフビットの範囲内にて当該所定ビット単位で繰り返し記載されている数値のビットパターンを把握して該ビットパターンの連続性を維持するよう差し替えることにより、前記デインターリーブブロックのフレームを復元する手段を有することを特徴とする。
【発明の効果】
【0025】
LDPC符号の誤り訂正能力を超えるようなバースト誤りに対する伝送性能を改善することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明による一実施形態の送信装置及び受信装置よりなる伝送システムの概略構成を示すブロック図である。
図2】本発明による一実施形態の送信装置における各機能ブロックの処理を説明する図である。
図3】本発明による一実施形態の送信装置及び受信装置よりなる伝送システムにおけるLDPC符号とBCH符号の連接符号による伝送フレームの構成を例示する図である。
図4】本発明による一実施形態の送信装置及び受信装置よりなる伝送システムにおける伝送フレームの詳細例を示す図である。
図5】本発明による一実施形態の送信装置におけるブロックインターリーブ処理を説明する図である。
図6】本発明による一実施形態の受信装置におけるブロックデインターリーブ処理を説明する図である。
図7】(a),(b),(c)は、それぞれ通常時、バースト誤りの瞬間、及びバースト誤りの前後における本発明による一実施形態の送信装置及び受信装置よりなる伝送システムの効果を説明する図である。
図8】従来技術の送信装置及び受信装置よりなる伝送システムの概略構成を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、図面を参照して、本発明による一実施形態の送信装置10及び受信装置20を説明する。図1は、本発明による一実施形態の送信装置10及び受信装置20よりなる伝送システムの概略構成を示すブロック図である。尚、図1において、図8と同様な構成要素には同一の参照番号を付している。
【0028】
(伝送システム)
本実施形態の送信装置10は、TS多重化部17、BCH符号化部12、フレーム再構成部18、ブロックインターリーブ処理部19、エネルギー拡散処理部13、LDPC符号化部14、ビットインターリーブ処理部15、及び変調部16を備える。また、本実施形態の受信装置20は、復調部21、ビットデインターリーブ処理部22、LDPC復号部23、エネルギー逆拡散処理部24、ブロックデインターリーブ処理部27、フレーム復元部28、BCH復号部25、及びTS分離部29を備える。
【0029】
即ち、本実施形態の送信装置10は、図8に示す従来の送信装置100と比較して、TS多重化部11とは異なる処理で伝送フレームを生成するTS多重化部17を備え、更に、BCH符号化部12とLDPC符号化部14よりなる連接符号の誤り訂正符号化処理間に、フレーム再構成部18及びブロックインターリーブ処理部19を備える点で相違する。
【0030】
また、本実施形態の受信装置20は、図8に示す従来の受信装置200と比較して、LDPC復号部23及びBCH復号部25よりなる連接符号の誤り訂正復号処理間に、ブロックデインターリーブ処理部27及びフレーム復元部28を備え、更に、TS分離部26とは異なる処理でTSを分離するTS分離部29を備える点で相違する。
【0031】
図1に示すその他の機能ブロックは、図8に示す機能ブロックと同様に動作するため、上記の相違点を主に詳細に説明する。
【0032】
(送信装置)
図1を基に図2を参照しながら、本実施形態の送信装置10における各機能ブロックの処理を説明する。図2は、本実施形態の送信装置10における各機能ブロックの処理を説明する図である。まず、本実施形態の送信装置10におけるTS多重化部17は、伝送する1以上のトランスポートストリーム(TS)のTS信号(例えば187バイトのTSパケットとし、図2では「TSP」として図示)を所定数で多重化し、多重化されたTS信号の属性を識別可能にする信号であるスタッフビットを付加してデータを構成し、外符号と内符号の連接符号のパリティ領域を設けた伝送フレームを生成する。本例の伝送フレームは、所定数のTS信号を多重し、その先頭に182ビットのスタッフビットを付加したデータ、BCH符号パリティ、及びLDPC符号パリティにより構成される。図3は、当該伝送フレームの構成を例示する図であり、図4はその詳細例を示している。尚、変調部16を構成する変調器に対して信号を入力するためのインターフェースとして既存の同軸ケーブル1本では213Mbspの最大伝送速度を実現することができ、図2に示すようにTS信号を多重した伝送フレームの形式で連続して伝送することで、従来技術の場合よりも大容量伝送が可能となる。
【0033】
BCH符号化部12は、先頭に182ビットのスタッフビットを付加し多重したTS信号よりなるデータに対してBCH符号化処理を施して伝送フレームにBCHパリティを付与する。BCH符号化部12では、例えば図4に示すように、LDPC符号化部14の符号化率に応じたビット長でのARIB STD−B44に準拠したBCH(65535,65343,t=12)の短縮符号化が行われ、192ビットのパリティビットが付加される。尚、tは訂正能力12ビットを示している。
【0034】
182ビットのスタッフビットは、多重化されたTS信号がどのTSに属するものであるかを受信側で識別可能にするために付加されており、本例では、伝送フレーム内でTSの区切りとなるTS信号の位置を示す数値が5ビット単位に36回繰り返されて構成されている。即ち、5ビットのビットパターンで1伝送フレーム内のTSの区切りとなるTS信号の位置を識別可能となっており、この5ビットのビットパターンが同一内容で1フレーム内にて36回繰り返されている。尚、スタッフビットの最終2ビット(181ビット目及び182ビット目)が ‘0’となるように、TS信号の区切りを示す数値を5ビット単位に36回繰り返すことでスタッフビットを構成すれば、当該伝送フレームにて多重化されるTS信号の先頭を明確に識別可能になる。或いは、スタッフビットの先頭2ビット(1ビット目及び2ビット目)が‘0’となるように、TS信号の区切りを示す数値を5ビット単位に36回繰り返すことでスタッフビットを構成すれば、連続する前段の伝送フレームにて多重化されるTS信号の末尾を明確に識別可能になる。尚、TS信号の区切りを示す数値となるビット数は、多重化されたTS信号がどのTSに属するものであるかを受信側で識別可能であれば任意に定めることができるが、少なくとも3回以上をスタッフビット内で繰り返し記述できるよう予め定めている。換言すれば、スタッフビットのビット数も、このTS信号の区切りを示す数値となるビット数を少なくとも3回以上繰り返し記述できるビット数として予め定めている。
【0035】
ところで、後述するように、フレーム再構成部18により、この182ビットのスタッフビットの先頭ビットは受信側で既知のランダムパターンに差し替えられるため、このスタッフビットの元値に対する変更をできるだけ少なくしたいことを意図するには、スタッフビットの先頭2ビット(1ビット目及び2ビット目)が‘0’となるように、TS信号の区切りを示す数値を5ビット単位に36回繰り返すようスタッフビットを構成することが望ましい。
【0036】
フレーム再構成部18は、後段のブロックインターリーブ処理部19の前処理を行う機能部であり、まず、図5に示すように、「データ+BCHパリティからなるフレーム」を任意に定めたフレーム数Nで並列させインターリーブブロックを形成し、Nフレーム分の先頭の1ビット(即ち、読み出し方向から先頭ビット×N)を送受間で既知のランダムパターン(受信側で復元可能なランダムパターン)で差し替えて、インターリーブブロックのフレームを再構成する。Nの値はフレーム数N内で大きいほど好ましいが、以下の説明では、N=32(≦N)とする。このようにフレームを再構成することで、受信側にてインターリーブブロックの先頭を検出することが容易となる。尚、受信側で既知のランダムパターンは、送受間で識別可能な任意の疑似乱数(PN:pseudorandom numbers)信号を用いることができる。
【0037】
ブロックインターリーブ処理部19は、フレーム再構成部18によってブロックインターリーブ前処理を施した後に、フレーム数Nで並列させたインターリーブブロックを先頭から順に読み出してブロックインターリーブ処理を実行し、BCH符号ブロックNbchのビット数に相当する数のインターリーブフレームを形成する。即ち、ブロックインターリーブ前処理を施して得られるフレームのビット系列をNbchビットずつ読み出してエネルギー拡散処理部13に出力する。ブロックインターリーブ処理の処理方法自体は、ビットインターリーブ処理部15のビットインターリーブ処理と同様ではあるが、連接符号間に設けているためにその作用・効果が異なってくる点に留意する。
【0038】
尚、ブロックインターリーブ前処理において、インターリーブブロックを形成するべく書き込むBCH符号化後のフレーム数Nは、バースト誤りの発生する期間に応じて変更可能である。本例ではBCH符号による誤り訂正能力が12ビットであるため、バースト誤りをこの12ビットに収めるよう、インターリーブブロックのフレーム数Nを決定する。
【0039】
例えば、LDPC符号の符号化率109/120のときバースト誤りによって、LDPC符号の1フレーム分の全てがエラーとなりうる場合、BCH符号の1フレーム分40766ビットをブロックインターリーブ処理により分散させて、1フレーム内に12ビット以下の誤りに収める必要がある。その場合、
40766ビット÷12ビット = 3398(小数点以下切り上げ)
となり、3398フレーム以上のフレーム数Nのインターリーブブロックを構成することで、BCH符号によりバースト誤りを訂正することが可能となる。ここで、BCH符号で訂正可能な12ビットは、LDPC符号のエラーフロア除去の役割も持つため、実際には3398フレームより多いフレーム数でインターリーブブロックを構成するのが好ましい。
【0040】
続いて、エネルギー拡散処理部13は、ブロックインターリーブ処理によって形成された1インターリーブフレームのビット系列に対してARIB STD−B44に準拠したエネルギー拡散処理を施す。尚、本実施形態の伝送システムにおいて、連接符号間にエネルギー拡散処理部13を設けることは主題としておらず、デジタル信号の送信に係る電力はできる限り分散させておくことが好ましいことから、LDPC符号化率が変調に係わるためにLDPC符号化処理の前段にエネルギー拡散処理を設けている。
【0041】
続いて、LDPC符号化部14は、エネルギー拡散処理後のビット系列に対してARIB STD−B44に準拠したLDPC符号化処理を施して当該伝送フレームにLDPC符号パリティを付与し、符号長44880ビットの信号を生成する。
【0042】
その後、ビットインターリーブ処理部15は、所定の変調方式(8PSK,16APSK,32APSK等)及びLDPC符号化率に応じて、符号長44880ビットの信号に対してARIB STD−B44に準拠したビットインターリーブ処理を施す。
【0043】
変調部16は、変調方式(π/2シフトBPSK,QPSK,8PSK,16APSK,32APSK等)に応じて187シンボル毎に分割してマッピングし、位相基準となるバースト信号を挿入し、変調シンボルの先頭を示す信号であるシンボルヘッダを付加して変調シンボルフレームを生成し、変調方式(π/2シフトBPSK,QPSK,8PSK,16APSK,32APSK等)に応じて変調して変調波を生成し伝送する。
【0044】
以上のように、本実施形態の送信装置10は、LDPC符号とBCH符号よりなる連接符号の誤り訂正処理間に、受信側でインターリーブブロックの先頭位置を把握可能とする態様でブロックインターリーブ処理を追加した形態となっている。
【0045】
(受信装置)
一方、受信装置200では、ARIB STD−B44に準拠して、復調部21により伝送路を経て送信装置10から伝送された変調波を受信して復調し、ビットデインターリーブ処理部22、LDPC復号部23、及びエネルギー逆拡散処理部24によりそれぞれ送信装置10のビットインターリーブ処理部15、LDPC符号化部14、及びエネルギー拡散処理部13の逆処理を施すことで、インターリーブフレームを得る。これら復調部21、ビットデインターリーブ処理部22、LDPC復号部23、及びエネルギー逆拡散処理部24の各処理方法は、ARIB STD−B44等の従来技術と同様であるため、その詳細な説明は割愛する。
【0046】
続いて、図6を参照してブロックデインターリーブ処理部27及びフレーム復元部28の動作を説明する。まず、ブロックデインターリーブ処理部27は、エネルギー逆拡散処理部24により得られるインターリーブフレームについて、Nビット(本例では32ビット)の既知のランダムパターンによるマッチング処理により、送信側のインターリーブブロックの最上位に位置するインターリーブフレームを検出する。そして、ブロックデインターリーブ処理部27は、ブロックインターリーブ処理部19の逆処理となるブロックデインターリーブ処理により、この送信側のインターリーブブロックに対応するようデインターリーブブロックを構成(仮復元)する。即ち、エネルギー逆拡散処理部24により得られるインターリーブフレームのビット系列を、当該マッチング処理を経てNbchビットずつ書き出す。これにより、デインターリーブブロックを構成する「データ+BCHパリティからなるフレーム」を仮復元する。
【0047】
続いて、フレーム復元部28は、前段のブロックデインターリーブ処理部27の後処理を行う機能部であり、仮復元した「データ+BCHパリティからなるフレーム」のうち、N(=32)ビットの既知のランダムパターンが記述されていたNフレーム分の先頭の1ビット(即ち、書き込み方向から先頭ビット×N)を、それぞれのフレームのスタッフビットのビット数(182ビット)の範囲内(先頭ビットから少なくとも3ビット目から180ビット目まで)に5ビット単位で繰り返し記載されているビット系列の先頭の ‘0'又は‘1'の値に対して、多い方の値を用いて差し替えて、送信側の「データ+BCHパリティからなるフレーム」を完全に復元する。
【0048】
より具体的には、フレーム復元部28は、1フレームにおけるスタッフビットのビット数(182ビット)の範囲内で、5ビット単位で繰り返し記載されているビット系列をその規則性から検出し、検出したビット系列の先頭(例えば、5ビット単位で繰り返しのビット系列の6, 11, 16, …,5k+1, …,176ビット目(kは1〜35の整数))の‘0'又は‘1'の値の数を集計し、数の多い方の‘0'又は‘1'の値で、当該1フレームの先頭ビットを差し替える。これにより送信側の「データ+BCHパリティからなるフレーム」を完全に復元することができる。或いはまた、このフレームにおけるスタッフビット内のビットパターン(本例では、先頭より3ビット目から180ビット目の間で確実に複数回繰り返し記述されている5ビットのビットパターン)を把握して、当該1フレームの先頭ビットを差し替えてもよい。
【0049】
BCH復号部25は、フレーム復元部28により復元したフレームに対してシンドローム復号による代数学的手法により復号する。
【0050】
TS分離部29は、BCH復号部25により復号して得られたデータから各TS信号を抽出し、伝送されていたTSを復元して分離し出力する。
【0051】
本発明の効果を包括して説明すると、図7のようになる。図7(a),(b),(c)は、それぞれ通常時、バースト誤りの瞬間、及びバースト誤りの前後における本発明による一実施形態の送信装置10及び受信装置20よりなる伝送システムの効果を説明する図である。図7では、簡略的に図示しており、送信装置10がBCH符号化部12、ブロックインターリーブ処理部19、及びLDPC符号化部14を備え、受信装置20がLDPC復号部23、ブロックデインターリーブ処理部27、及びBCH復号部25を備えている様子を示している。
【0052】
図7(a)に示すように、降雨等による減衰のない通常時では、伝送路上でいわゆるガウス雑音の影響を受けて送信装置10からの変調波が伝送され、受信装置20では、ブロックデインターリーブ処理部27によりLDPC復号のエラーフロアに相当するランダム誤りを拡散することができ、BCH復号部25がLDPC復号のエラーフロア対策として動作する。
【0053】
そして、図7(b)に示すように、放射パターンを変更した際に状態が不定となること等で発生する信号の欠落の瞬間では、伝送路上でいわゆるバースト誤りの影響を受けて送信装置10からの変調波が伝送され、受信装置20では、LDPC復号部23が誤り訂正能力を超えるようなバースト誤りのため復号不能となりガウス雑音の影響がマスクされても、ブロックデインターリーブ処理部27によりバースト誤りがランダム誤りとなり、BCH復号部25によりLDPC復号のバースト誤りを復号可能となる。
【0054】
そして、図7(c)に示すように、バースト誤りの前後では、伝送路上でいわゆるガウス雑音の影響を受けて送信装置10からの変調波が伝送され、受信装置20では、LDPC復号部23が上記の通常時と同様に動作し、ブロックデインターリーブ処理部27によりLDPC復号のエラーフロアとバースト誤りを拡散し、BCH復号部25がエラーフロアと拡散バースト誤り対策として動作する。
【0055】
以上のように、送信装置10側でLDPC符号とBCH符号よりなる連接符号の誤り訂正処理間に、受信側でインターリーブブロックの先頭位置を把握可能とする態様でブロックインターリーブ処理を追加しているため、受信装置20は、LDPC符号の誤り訂正能力を超えるようなバースト誤りを訂正可能となる。特に、送信装置10側でブロックインターリーブ処理のフレームの先頭から読み出し方向に特定のビットを既知のランダムパターンに差し替えているため、受信装置20は、インターリーブフレームの開始位置を確実に判別することができる。これにより、バースト誤りの影響を低減しつつ、誤り訂正の符号化率を下げることのない伝送、つまり本来所望される伝送容量を維持した伝送が可能となる。
【0056】
上述の実施形態では特定の例を基に説明したが、様々な応用が可能である。例えば、上記の実施形態の例では、ARIB STD−B44の誤り訂正方式に準拠して説明したが、インターリーブブロックに書き込まれるデータ数は、後段の処理に用いられるデータの整数倍であるため、後段の処理に影響を与えない。そのため、本発明は、任意のLDPC符号と、任意のBCH符号又はリードソロモン(RS)符号等で構成されるブロック符号との連接符号を用いる伝送システムに対して適用可能である。また、上述の実施形態の例では、所定サイズのインターリーブブロックを構成するブロックインターリーブ処理の例について説明したが、任意サイズのブロックインターリーブ処理を構成することができる。
【産業上の利用可能性】
【0057】
本発明によれば、LDPC符号の誤り訂正能力を超えるようなバースト誤りを訂正可能となるので、LDPC符号を内符号とする連接符号を用いた伝送システムの用途に有用である。
【符号の説明】
【0058】
10 送信装置
11 TS多重化部
12 BCH符号化部
13 エネルギー拡散処理部
14 LDPC符号化部
15 ビットインターリーブ処理部
16 変調部
17 TS多重化部
18 フレーム再構成部
19 ブロックインターリーブ処理部
20 受信装置
21 復調部
22 ビットデインターリーブ処理部
23 LDPC復号部
24 エネルギー逆拡散処理部
25 BCH復号部
26 TS分離部
27 ブロックデインターリーブ処理部
28 フレーム復元部
29 TS分離部
100 送信装置
200 受信装置
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8