特開2016-174580(P2016-174580A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-174580(P2016-174580A)
(43)【公開日】2016年10月6日
(54)【発明の名称】畜養具
(51)【国際特許分類】
   A01K 61/02 20060101AFI20160909BHJP
【FI】
   A01K61/02
【審査請求】未請求
【請求項の数】5
【出願形態】OL
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-58382(P2015-58382)
(22)【出願日】2015年3月20日
(71)【出願人】
【識別番号】504173471
【氏名又は名称】国立大学法人北海道大学
(71)【出願人】
【識別番号】515077342
【氏名又は名称】株式会社北清
(71)【出願人】
【識別番号】398068510
【氏名又は名称】公益財団法人 北海道科学技術総合振興センター
(74)【代理人】
【識別番号】100113332
【弁理士】
【氏名又は名称】一入 章夫
(74)【代理人】
【識別番号】100160037
【弁理士】
【氏名又は名称】金子 真紀
(72)【発明者】
【氏名】浦 和寛
(72)【発明者】
【氏名】今村 聖祐
(72)【発明者】
【氏名】堤 尚信
【テーマコード(参考)】
2B104
【Fターム(参考)】
2B104CF01
2B104CF12
2B104CF21
(57)【要約】      (修正有)
【課題】魚介類特に磯根資源の海中畜養に適した、給餌の手間を軽減することのできる畜養具を提供する。
【解決手段】水中に垂下又は水底に接地される畜養室1と、畜養室1の上部に連結される給餌路とを有し、畜養室1は底面6及びその底面6に対して垂直な隔壁4を有し、前記給餌路は水面又は水面より上に位置するように設けられる餌投入口を有する、魚介類の畜養具を提供する。畜養具は、魚介類、特に磯根資源とりわけウニの畜養に好適に利用することができる。特に海中の魚介類に簡単に、かつまんべんなく給餌することが可能となり、収穫時の魚介類の大きさ、身入りなどの成育の差を抑え、商品価値の高い個体の割合を増やすことが可能である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
水中に垂下又は水底に接地される畜養室と、該畜養室の上部に連結される給餌路とを有し、前記畜養室は底面及びその底面に対して垂直な隔壁を有し、前記給餌路は水面又は水面より上に位置するように設けられる餌投入口を有する、魚介類の畜養具。
【請求項2】
隔壁が室の中央から側面に向かって伸びる隔壁である、請求項1に記載の畜養具。
【請求項3】
畜養室が魚介類を回収するための孔を有する、請求項1又は2に記載の畜養具。
【請求項4】
給餌路が餌投入口から畜養室に向かって連続的又は非連続的に太くなる、請求項1〜3のいずれかに記載の畜養具。
【請求項5】
給餌路が伸縮自在な構造を有する、請求項1〜4のいずれかに記載の畜養具。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、魚介類、特に磯根資源を畜養するための畜養具に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、日本各地の海岸において、コンブ、ワカメその他多くの種類の海藻が減少して不毛状態となる「磯焼け」と呼ばれる現象が多発するようになってきている。磯焼けは、アワビ、トコブシ、サザエ、ウニ、イセエビ等の経済的な価値の高い磯根資源の収穫量を低下させるばかりでなく、身入りや味などの品質の低下を招く原因ともなっている。
【0003】
一方で、経済的価値の高い磯根資源に対する需要は依然として高く、天然物を捕獲するという従来の供給方法だけでは需要に対応することは困難であることから、磯根資源を畜養する試みが盛んに行われている。なお、一般に養殖は卵の孵化から魚介類を成育させること、畜養は捕獲した魚介類を一定期間成育させることを意味するが、本明細書ではいずれの場合も全て畜養と表すこととする。
【0004】
磯根資源の畜養は、人工的な水槽で卵の孵化から又は幼生から成体まで成育させたり、又は一定の大きさになるまで成育させてから漁場に放流したりする陸上畜養の他に、海中に良好な成育環境を形成するための魚礁(例えば、特許文献1)などを用いた畜養、海中で畜養するための生け簀などを用いた海中畜養などがある。
【0005】
海中畜養は、海水の確保に特別な手間が不要であるという点で陸上畜養よりも優れ、また磯根資源を外敵から保護することができる点で魚礁を用いた畜養よりも優れている一方、磯根資源に餌を供給する方法の困難性において課題を有することがある。
【0006】
例えば、特許文献2に開示されたウニ、アワビの増殖施設では、成育環境を確保するための施設を海中に設置するために、人が潜水して給餌作業を行わなければならない。また、特許文献3に開示された水中生け簀給餌方法は、水中に設置された生け簀に餌を供給するための特殊なタンク及び弁を有する給餌装置を必要とする。
【0007】
生け簀を用いた畜養では、生け簀の上から海面に餌を投下して与えることが多いが、大きさなどに個体差のある磯根資源を一箇所に纏めた生け簀でかかる給餌を行うと、個体間の成育の程度に差が生じて収穫物の大きさがまちまちとなり、個体の価格ひいては総売上に影響が生じるおそれがある。
【0008】
また、実際にウニの畜養が行われている現場の一例では、間仕切りを有する円筒カゴに大量のウニを入れた畜養が行われている(例えば、非特許文献1)が、複数の作業者によって円筒カゴを引き上げ、さらに間仕切りで仕切られた区画毎に給餌するという煩雑な作業が必要とされる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】特開2007−151416号公報
【特許文献2】特開2005−261414号公報
【特許文献3】特開平11−178471号公報
【0010】
【非特許文献1】「育てる漁業」、社団法人北海道栽培漁業振興公社発行、平成22年、No.446、第6−7ページ
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、魚介類特に磯根資源の海中畜養に適した、給餌の手間を軽減することのできる畜養具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明者らは、磯根資源の中で特にウニに着目し、給餌を簡単に行うことができる畜養具を種々検討した結果、下記の各発明を完成させた。
【0013】
(1)水中に垂下又は水底に接地される畜養室と、該畜養室の上部に連結される給餌路とを有し、前記畜養室は底面及びその底面に対して垂直な隔壁を有し、前記給餌路は水面又は水面より上に位置するように設けられる餌投入口を有する、魚介類の畜養具。
(2)隔壁が室の中央部から側面に向かって伸びる隔壁である、(1)に記載の畜養具。
(3)畜養室が魚介類を回収するための孔を有する、(1)又は(2)に記載の畜養具。
(4)給餌路が餌投入口から畜養室に向かって連続的又は非連続的に太くなる、(1)〜(3)のいずれかに記載の畜養具。
(5)給餌路が伸縮自在な構造を有する、(1)〜(4)のいずれかに記載の畜養具。
【発明の効果】
【0014】
本発明の畜養具は、海中で畜養する魚介類に対して簡単に、かつ魚介類の各個体にほぼまんべんなく給餌することが可能となる。また、収穫時の魚介類の大きさ、身入りなどの成育の差を抑え、商品価値の高い個体の割合を増やすことができる。
【図面の簡単な説明】
【0015】
図1】本発明の畜養具を構成する畜養室の一例を表した斜視図である。
図2】本発明の畜養具の一例を表した斜視図である。
図3】本発明の畜養具を構成する給餌路の異なる態様を表した図である。
図4】本発明の畜養具の別の例を表した斜視図である。
図5】本発明の畜養具の使用態様を表した図である。
【発明を実施するための形態】
【0016】
本発明は、水中に垂下又は水底に接地される畜養室と、該畜養室の上部に連結される給餌路とを有し、前記畜養室は底面及びその底面に対して垂直な隔壁を有し、前記給餌路は水面又は水面より上に位置するように設けられる餌投入口を有する、魚介類の畜養具に関する。以下、本発明の畜養具を例示する図を参照しながら、詳細に説明する。
【0017】
図1は本発明の畜養具を構成する畜養室の一例を示す。符号1は畜養室全体を、符号2は、便宜上畜養室から離されて表示される天井面を、符号3は天井面における給餌路との連結部である、給餌路に対応した大きさの孔を、符号4は側壁を(便宜上、他の側壁への符号付けは省略する)、符号5は十字状の隔壁を、符号6は底面を、符号7は魚介類を回収するための孔を、それぞれ示す。
【0018】
図2は、本発明の畜養具の一例の全体を表した斜視図である。図2の符号1〜7は図1と同じものを示し、符号8は給餌路を、符号9は餌投入口を、符号10は給餌路を構成する枠を、それぞれ示す。なお、図2における孔7は蓋によって塞がれている。
【0019】
図3A及び図3Bは、異なる態様の給餌路を有する本発明の畜養具の例を示す。符号1〜7、9及び10は図1及び図2と同じものを示し、符号8−a及び8−bは互いに異なる態様の給餌路を、それぞれ示す。
【0020】
図4は、本発明の畜養具の別の例の全体を表した斜視図である。符号1〜10は図1及び図2と同じものを示す。図4に示される畜養具の畜養室には、孔7の外側に魚介類を回収するための網と、畜養室を持ち上げるための把手が設けられている。
【0021】
図5は、本発明の畜養具を水中に垂下したときの使用態様を示す。符号1〜9は図1及び2と同じものを示し、符号11は浮きを、符号12は係留ロープを、符号13は錘を、それぞれ示す。
【0022】
<畜養室>
畜養室は、魚介類を畜養するためのスペースを確保できる及び必要な水の出入りを許容する構造を有する限り、形状に特別な制限はないが、貝類、ウニなどの磯根資源又はナマコのように水中を泳がない魚介類に対する足場となる底面を有する室であることが好ましい。畜養室の形状は、角柱、円柱、角錐台又は円錐台などであり得る。図1〜3には、角柱の一種である直方形の畜養室1が例示される。
【0023】
畜養室は、金網、スリットを有する板、又は金属製、プラスチック製若しくはゴム製のフレームとこれに張られた網などで作製されたものでもよい。特に、適当なフレームとこれに張られた目の細かい網から作製されるものが好ましい。例えば、細いステンレスパイプを溶接加工することで成形された直方形のフレームに目の細かい網を張って作製される畜養室が挙げられる。
【0024】
畜養室は、その全ての面が網目やスリットを有する必要はない。例えば、魚介類の脱出や餌の漏出を防止するため、またウニやナマコなどに対して良好な足場を提供するために、畜養室の底面は網目やスリットのない部材からなるものでもよい。
【0025】
畜養室の大きさには特に制限は無いが、船などの上から人力で又は簡単なウインチなどで引き上げることができる程度の大きさ、例えば縦×横×高さが1m〜3m×1m〜3m×0.5m〜1m程度であることが好ましい。
【0026】
畜養室には、後に説明する給餌路が連結するための孔(図1の符号3)がその上部に設けられる。畜養室の上部とは、例えば畜養室の形状が角柱、円柱、角錐台又は円錐台などであるときはその天井面であり、他の形状であるときもこれに相当する面又は部位を意味する。また孔は給餌路の畜養室と連結する端部の形状及び大きさに相当する形状と大きさを有するものであればよい。
【0027】
畜養室は、畜養室の内部を仕切る、底面に対して垂直な隔壁、特に畜養室の中央部から側面に伸びる隔壁を有することが好ましい。図1には、畜養室の中央部から4つの側面にそれぞれ伸びる4枚の隔壁5が例示される。
【0028】
個体間で体格差がある魚介類を一区画でまとめて畜養すると、体格的に不利な個体は餌を十分に確保できず、その個体は成育不良となって商品価値が下がってしまうおそれがあるので、個体を体格によって群分けし、群毎に畜養することが望ましい。本発明における隔壁は、このような群毎に畜養するための区画を畜養室の内部に形成するために設けられる。また、該隔壁は畜養される磯根資源に対して足場(隔壁の面)をより多く提供する効果も有する。
【0029】
隔壁は、網目やスリットのない部材で作製されたものでもよいが、水が畜養室を出入りする際の無用な抵抗を生じさせない、及び体格差のある魚介類が混在させないために、適当な大きさの網目やスリットを有する部材から作製されたものであることが好ましい。隔壁は、例えば細いステンレスパイプを溶接加工することで十字状に連結された4枚の正方形のフレームを作製し、この枠に目の細かい網を張って作製されたものが挙げられる。
【0030】
隔壁の数に特に制限はないが、概ね1枚〜6枚程度であればよい。また隔壁の端は、畜養室の側壁に接して又は側壁に固定されていてもよいが、魚介類がすり抜けることができる程度の隙間を伴って畜養室の側壁から離れていることが好ましい。図1には、畜養室の側壁から離れている隔壁が例示される。また、図1に示される隔壁は中央部において互いに連結されているが、互いに接することなく適当な間隔をもって離れていてもよい。すなわち、隔壁が2枚以上接地されるときは、それらの一端が畜養室の中心において接する必要はなく、例えば魚介類は移動可能な程度の間隔をもって、互いに独立して設けられてもよい。
【0031】
畜養室は、魚介類を回収するための孔、好ましくは開閉可能な蓋を伴う孔を少なくとも一つ有していてもよい。孔及び蓋は好ましくは畜養室の底面、一つの側面又は天井面の各全体を孔及び蓋としてもよいが、畜養室の底面の一部又は畜養室の側壁の一部で底面と接する位置に小さな孔を設けることが好ましい。蓋は、取り外し可能なものであっても蝶番的に開閉可能なものであってもよい。
【0032】
蓋は、畜養中は閉じられ、水中から畜養室を引き上げて魚介類を回収する際に開けられる。先に説明した隔壁の端と側壁との間に魚介類がすり抜けることができる程度の隙間を設けておくと、畜養室を傾けたり揺すったりすることで魚介類を孔のある場所に隙間を通してまとめることができるので、より効率的に魚介類を回収することができる。なお、この孔には、例えば図4に示されるように、魚介類を回収するための網を蓋として畜養室の外側に設けてもよい。
【0033】
<給餌路>
本発明の畜養具は、前記畜養室の上部に連結される、水面又は水面より上に位置するように設けられる餌投入口を有する給餌路を含む。すなわち、本発明における給餌路の一端は水面又は水面より上に位置するように設けられる餌投入口であり、もう一方の端は畜養室の上部に連結される。畜養室と給餌路との連結は、クリップ止め、はめ込み、スライド付け、結紮など、どのような手段で行われてもよい。また、畜養室と一体的に成形することで連結させたものであってもよい。また、餌が自然落下することを妨げない限り、給餌路の形状に特別な制限はないが、円柱、角柱などであればよい。
【0034】
給餌路は水面又は水面より上に餌投入口を有するので、自重で沈むように調製された餌を船の上などから前記餌投入口に投入すれば、給餌路を通して畜養室に餌を届けることができる。したがって、人が潜水して畜養室に餌を届けたり、水中の畜養室に餌を供給する特別な装置や道具を用意したり、あるいは給餌の度に畜養室を引き上げたりする必要はない。なお、餌投入口を水面又は水面より上に設けるためには、適当な浮きを餌投入口の周り又はそのやや下部にとりつけるか、または水上から餌投入口を所定の位置に吊り下げればよい。
【0035】
給餌路は、例えば図2に例示されるように、餌投入口から畜養室に向かって一定の太さを有するものであってもよい。この場合の給餌路を真横から見たときの形状は、図3Aの符号8−aに示されるような柱状となる。かかる給餌路は、例えばストレート状の又は蛇腹状のパイプ又はホースのようなものであってよい。
【0036】
また給餌路は、餌投入口から畜養室に向かって連続的又は非連続的に太くなっていくものあってもよい。連続的に太くなっていく給餌路を真横から見たときの形状は、図3Bの符号8−bに示されるような台形となる。
【0037】
餌投入口から畜養室に向かって連続的又は非連続的に太くなる給餌路は、投入された餌が畜養室に到達するまでに給餌路の太さの範囲で漂って拡散することを許容し、畜養室のより広い範囲に餌を供給することができる点で、餌投入口から畜養室に向かって太さが一定である給餌路よりも有利である。図3bの給餌路8−bは、畜養室の天井面全体に亘って重なるように連結されており、畜養室全体にまんべんなく餌を供給することができる。
【0038】
餌投入口から畜養室に向かって連続的又は非連続的に広がる横断面積を有する給餌路の例としては、スライド式のパイプ、又はスカリと呼ばれる釣り具のような、間隔を置いて設けた複数の枠に網を張って作製されるものなどの、伸縮自在な構造を有するものを挙げることができる。特に、間隔を置いて設けた複数の枠に網を張って作製されるもの(以下、網給餌路とする)であることが好ましい。図3bの給餌路8−bは、網給餌路の一例である。
【0039】
網給餌路は、浮きや支えがないときは自然に畳まり縮むので、畜養室を引き上げる作業の際に邪魔にならず、また枠の大きさを変えることで給餌路の横断面積を簡単に変えることができるなどの利点を有する。さらに、畜養室との連結も簡単に行うことができる他、水のうねりによる破損のおそれも少なくすることができる。
【0040】
本発明の畜養具は、図5に示されるように、適当な浮き11及び錘13をとりつけることによって水中に垂下し、またロープ12などを用いて船、筏又は支柱などに結びつけることによって係留して使用してもよく、又は畜養室を水底に接地した状態で使用してもよい。また、図示されないが、ロープ12又は錘13を介してアンカーなどによって水底と連結されてもよい。また、複数の畜養室は、これを横方向に並べて使用してもよい。
【0041】
本発明の畜養具は、上記で説明した各構成の他に、必要に応じて、フック、その他の使用時の利便性を高めるための様々な補助具を備えていてもよい。
【0042】
本発明の畜養具は、アワビ、トコブシ、サザエ、ウニ、イセエビ等の経済的な価値の高い磯根資源、特にウニの養殖に適しているが、これらには限定されず、ナマコ、カニその他の魚介類の畜養に用いてもよい。
【産業上の利用可能性】
【0043】
本発明の畜養具は、魚介類、特に磯根資源とりわけウニの畜養に好適に利用することができる。特に海中の魚介類に簡単に、かつまんべんなく給餌することが可能となり、また、収穫時の魚介類の大きさ、身入りなどの成育の差を抑え、商品価値の高い個体の割合を増やすことができる。
【符号の説明】
【0044】
1 畜養室全体
2 天井面
3 孔
4 側壁
5 隔壁
6 底面
7 孔
8 給餌路
8−a 給餌路
8−b 給餌路
9 餌投入口
10 枠
11 浮き
12 係留ロープ
13 錘

図1
図2
図3
図4
図5