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特開2016-220949吸収性物品の製造方法、吸収性物品の製造装置、及び吸収性物品
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-220949(P2016-220949A)
(43)【公開日】2016年12月28日
(54)【発明の名称】吸収性物品の製造方法、吸収性物品の製造装置、及び吸収性物品
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/15 20060101AFI20161205BHJP
   A61F 13/49 20060101ALI20161205BHJP
   A61F 13/496 20060101ALI20161205BHJP
【FI】
   A41B13/02 S
   A41B13/02 V
   A41B13/02 T
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【全頁数】24
(21)【出願番号】特願2015-110334(P2015-110334)
(22)【出願日】2015年5月29日
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】石川 宜秀
(72)【発明者】
【氏名】二宮 彰秀
(72)【発明者】
【氏名】伊藤 良宏
【テーマコード(参考)】
3B200
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200BA12
3B200BB03
3B200BB09
3B200BB11
3B200BB20
3B200CA04
3B200CA07
3B200CA09
3B200DA01
3B200DA14
3B200DA15
3B200DA21
3B200DD07
3B200EA08
3B200EA12
3B200EA23
3B200EA27
(57)【要約】      (修正有)
【課題】吸収性本体と同吸収性本体の厚さ方向の肌側から同吸収性本体に重ね合わせられつつ幅方向に並んで配された一対のベルト部材とを有した吸収性物品を製造する際にベルト部材を形成するための第1基材シートの折り返し処理を省略可能にして吸収性物品の製造の容易化を図る。
【解決手段】完成前の状態において吸収性本体10と吸収性本体に肌側から重ね合わせられつつ幅方向に並んで配された一対のベルト部材30とを有しベルト部材は脚回り開口部を有し、ベルト部材を形成するための第1基材シートに脚回り開口部を形成することと脚回り開口部が形成された第1基材シートを吸収性本体を形成するための第2基材シートに第2基材シートの肌側から重ね合わせながら第1基材シートにおいて脚回り開口部よりも幅方向の外側に位置する部分と対向する部分に第2基材シートの肌側から重ねて固定する。
【選択図】図5
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収性物品の製造方法であって、
前記吸収性物品は、完成前の状態において、互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有するとともに、液体を吸収する吸収性本体と、前記吸収性本体に前記厚さ方向の肌側から重ね合わせられつつ、前記幅方向に並んで配された一対のベルト部材と、を有し、
前記ベルト部材は、脚回り開口部を有し、
前記ベルト部材を形成するための前記長手方向に連続した第1基材シートに前記脚回り開口部を形成することと、
前記脚回り開口部が形成された前記第1基材シートを、前記吸収性本体を形成するための前記長手方向に連続した第2基材シートに当該第2基材シートの前記厚さ方向の肌側から重ね合わせながら、前記第1基材シートにおいて前記脚回り開口部よりも前記幅方向の外側に位置する部分を、前記第2基材シートにおいて前記部分と対向する部分に当該第2基材シートの前記厚さ方向の肌側から重ねて固定することと、を有することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
【請求項2】
請求項1に記載の吸収性物品の製造方法であって、
前記第1基材シートに基づいて、複数の前記ベルト部材が前記長手方向に連続したベルト部材の連続体を生成することを有し、
前記固定することにおいては、前記ベルト部材の連続体を前記第2基材シートに固定することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
【請求項3】
請求項1又は2に記載の吸収性物品の製造方法であって、
前記第1基材シートを前記幅方向に二つの領域に区画した場合に、前記脚回り開口部を形成することにおいては、前記二つの領域のうちの一方の領域に前記脚回り開口部を形成し、他方の領域には前記脚回り開口部を形成せず、
少なくとも前記一方の領域には、前記第1基材シートを前記幅方向に折り返すための折り返し線が存在していないことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
【請求項4】
請求項1乃至3の何れかに記載の吸収性物品の製造方法であって、
前記第1基材シートを前記幅方向に折り返す折り返し処理を行わないことを特徴とする吸収性物品の製造方法。
【請求項5】
請求項1乃至4の何れかに記載の吸収性物品の製造方法であって、
前記固定することにおいては、前記第1基材シートにおける所定領域には、前記長手方向に沿った糸状弾性部材の連続体が前記長手方向に伸長状態で固定されていることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
【請求項6】
請求項1乃至5の何れかに記載の吸収性物品の製造方法であって、
前記脚回り開口部を形成することにおいては、前記第1基材シートに重ね合わせられて固定された補強シートと一緒に前記第1基材シートを貫通するように前記脚回り開口部を形成することを特徴とする吸収性物品の製造方法。
【請求項7】
請求項6に記載の吸収性物品の製造方法であって、
前記補強シートは、前記長手方向に伸縮性を有したシートであり、
前記補強シートは、前記長手方向に伸長した状態で前記第1基材シートに固定されていることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の吸収性物品の製造方法であって、
前記脚回り開口部を形成することにおいては、前記補強シートには、前記長手方向に沿った糸状弾性部材の連続体が前記長手方向に伸長された状態で重ね合わされて固定されていることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
【請求項9】
請求項1乃至8の何れかに記載の吸収性物品の製造方法であって、
前記吸収性本体は、液体を吸収する吸収性コアと、前記吸収性コアの厚さ方向の肌側に配された肌側シートと、前記吸収性コアの前記厚さ方向の非肌側に配された非肌側シートと、を有し、
前記第2基材シートは、前記非肌側シートが前記長手方向に連続した連続シートであることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
【請求項10】
請求項1乃至8の何れかに記載の吸収性物品の製造方法であって、
前記吸収性本体は、液体を吸収する吸収性コアと、前記吸収性コアの厚さ方向の肌側に配された肌側シートと、前記吸収性コアの前記厚さ方向の非肌側に配された非肌側シートと、を有し、
前記第2基材シートは、前記肌側シートが前記長手方向に連続した連続シートであることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
【請求項11】
請求項1乃至10の何れかに記載の吸収性物品の製造方法であって、
前記脚回り開口部を形成することにおいては、前記脚回り開口部は、前記長手方向に沿った直線に関して線対称でない非対称形状に形成されることを特徴とする吸収性物品の製造方法。
【請求項12】
吸収性物品の製造装置であって、
前記吸収性物品は、完成前の状態において、互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有するとともに、液体を吸収する吸収性本体と、前記吸収性本体に前記厚さ方向の肌側から重ね合わせられつつ、前記幅方向に並んで配された一対のベルト部材と、を有し、
前記ベルト部材は、脚回り開口部を有し、
前記ベルト部材を形成するための前記長手方向に連続した第1基材シートに前記脚回り開口部を形成する形成装置と、
前記脚回り開口部が形成された前記第1基材シートを、前記吸収性本体を形成するための前記長手方向に連続した第2基材シートに当該第2基材シートの前記厚さ方向の肌側から重ね合わせながら、前記第1基材シートにおいて前記脚回り開口部よりも前記幅方向の外側に位置する部分を、前記第2基材シートにおいて前記部分と対向する部分に当該第2基材シートの前記厚さ方向の肌側から重ねて固定する固定装置と、を有することを特徴とする吸収性物品の製造装置。
【請求項13】
互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する吸収性物品であって、
液体を吸収する吸収性本体と、前記吸収性本体の前記厚さ方向の肌側から前記吸収性本体に重ね合わせられつつ、前記幅方向に並んで配された一対のベルト部材と、を有し、
前記ベルト部材は、脚回り開口部を有し、
前記ベルト部材において前記脚回り開口部よりも前記幅方向の外側に位置する部分が、前記吸収性本体において前記部分と対向する部分に前記吸収性本体の前記厚さ方向の肌側から重ねられて固定されていることを特徴とする吸収性物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品の製造方法、吸収性物品の製造装置、及び吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、尿などの排泄物を吸収する吸収性物品として使い捨ておむつが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開平9−10261号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
図1Aは、完成状態における参考例の使い捨ておむつ1’の概略正面図である。また、図1Bは、完成前の状態の同おむつ1’の概略平面図であり、図1Cは、図1B中のC−C断面図である。
【0005】
この使い捨ておむつ1’の製造ラインでは、同おむつ1’は、図1B及び図1Cの完成前の状態において、長手方向の両端部10eLa’,10eLb’が略V字形に形成された吸収性本体10’と、吸収性本体10’に重ね合わせられつつ、吸収性本体10’の長手方向と交差する幅方向に並んで配された一対の伸縮性のベルト部材30’,30’と、を有している。ここで、吸収性本体10’は、液体を吸収する吸収体11’を有している。また、一対のベルト部材30’,30’は、それぞれ、脚回り開口部30HL’,30HL’と、ベルト部材30’を幅方向に折り返す折り返し線L30’であって、同ベルト部材30’の幅方向の両端部30ew1’,30ew2’が上記折り返し線L30’よりも幅方向の内側に位置するように折り返すための同折り返し線L30’と、を有している。そして、折り返し線L30’で折り返されたベルト部材30’は、上記両端部30ew1’,30ew2’のうちの幅方向の外側に位置する端部30ew2’を介して、吸収性本体10’の幅方向の端部10ew’に接合されている。また、各ベルト部材30’,30’は、吸収性本体10’の上記略V字形の両端部10eLa’,10eLb’でも溶着等で接合されている。
【0006】
そして、かような完成前の状態において、図1Bに示すように、一対のベルト部材30’,30’の内側に位置する各端部30ew1’,30ew1’同士を上記幅方向の両側に開きながら、各ベルト部材30’,30’を上記長手方向の略中央位置CLL30’で二つ折りする過程で、吸収性本体10’を上記長手方向の略中央位置CLL10’で二つ折りすれば、各ベルト部材30’の幅方向の内側に位置していた端部30ew1’,30ew1’同士が互いに共同しておむつ1’の胴回り開口部1HB’を形成しつつ、各ベルト部材30’,30’の脚回り開口部30HL’,30HL’がそれぞれ吸収性本体10’の幅方向の両側に位置した状態となって、これにより、図1Aに示すようなパンツ型のおむつ1’として着用可能な状態となる。
【0007】
しかしながら、このおむつ1’の製造の際には、図1B及び図1Cに示すベルト部材30’を上記の折り返し線L30で幅方向に折り返すという処理が必要になるが、かかる折り返し処理は、ライントラブルを招き易い比較的難度の高い処理であり、特にベルト部材30’が伸縮性を有している場合や開口部を有している場合等には、更に難度が高くなる。
【0008】
ここで、この製造時に上記の折り返し処理が必要になる理由は、図1Cに示すようにベルト部材30’の幅方向の端部30ew2’を吸収性本体10’の幅方向の端部10ew’に固定する固定構造として、ベルト部材30’の端部30ew2’を、吸収性本体10の肌側面をなすトップシート13’と非肌側面をなすバックシート15’との間に介挿した構造を採用しているからである。すなわち、ベルト部材30’の端部30ew2’を、トップシート13’の非肌側から当接させている関係上、折り返し処理が必須となっているのである。そのため、例えば、図1Dの概略断面図に示すように、当該端部30ew2’を、吸収性本体10’の幅方向の端部10ew’に当該吸収性本体10’の肌側から重ねて固定するようにすれば、折り返し処理を省略可能と考えられる。
【0009】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、液体を吸収する吸収性本体と、同吸収性本体の厚さ方向の肌側から同吸収性本体に重ね合わせられつつ幅方向に並んで配された一対のベルト部材と、を有した吸収性物品を製造する際に、ベルト部材を形成するための第1基材シートの折り返し処理を省略可能にして、吸収性物品の製造の容易化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するための主たる発明は、
吸収性物品の製造方法であって、
前記吸収性物品は、完成前の状態において、互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有するとともに、液体を吸収する吸収性本体と、前記吸収性本体に前記厚さ方向の肌側から重ね合わせられつつ、前記幅方向に並んで配された一対のベルト部材と、を有し、
前記ベルト部材は、脚回り開口部を有し、
前記ベルト部材を形成するための前記長手方向に連続した第1基材シートに前記脚回り開口部を形成することと、
前記脚回り開口部が形成された前記第1基材シートを、前記吸収性本体を形成するための前記長手方向に連続した第2基材シートに当該第2基材シートの前記厚さ方向の肌側から重ね合わせながら、前記第1基材シートにおいて前記脚回り開口部よりも前記幅方向の外側に位置する部分を、前記第2基材シートにおいて前記部分と対向する部分に当該第2基材シートの前記厚さ方向の肌側から重ねて固定することと、を有することを特徴とする吸収性物品の製造方法である。
また、
吸収性物品の製造装置であって、
前記吸収性物品は、完成前の状態において、互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有するとともに、液体を吸収する吸収性本体と、前記吸収性本体に前記厚さ方向の肌側から重ね合わせられつつ、前記幅方向に並んで配された一対のベルト部材と、を有し、
前記ベルト部材は、脚回り開口部を有し、
前記ベルト部材を形成するための前記長手方向に連続した第1基材シートに前記脚回り開口部を形成する形成装置と、
前記脚回り開口部が形成された前記第1基材シートを、前記吸収性本体を形成するための前記長手方向に連続した第2基材シートに当該第2基材シートの前記厚さ方向の肌側から重ね合わせながら、前記第1基材シートにおいて前記脚回り開口部よりも前記幅方向の外側に位置する部分を、前記第2基材シートにおいて前記部分と対向する部分に当該第2基材シートの前記厚さ方向の肌側から重ねて固定する固定装置と、を有することを特徴とする吸収性物品の製造装置である。
更には、
互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する吸収性物品であって、
液体を吸収する吸収性本体と、前記吸収性本体の前記厚さ方向の肌側から前記吸収性本体に重ね合わせられつつ、前記幅方向に並んで配された一対のベルト部材と、を有し、
前記ベルト部材は、脚回り開口部を有し、
前記ベルト部材において前記脚回り開口部よりも前記幅方向の外側に位置する部分が、前記吸収性本体において前記部分と対向する部分に前記吸収性本体の前記厚さ方向の肌側から重ねられて固定されていることを特徴とする吸収性物品である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0011】
本発明によれば、液体を吸収する吸収性本体と、同吸収性本体の厚さ方向の肌側から同吸収性本体に重ね合わせられつつ幅方向に並んで配された一対のベルト部材と、を有した吸収性物品を製造する際に、ベルト部材を形成するための第1基材シートの折り返し処理を省略可能にして、吸収性物品の製造の容易化を図れる。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1A】完成状態における参考例の使い捨ておむつ1’の概略正面図である。
図1B】完成前の状態の同おむつ1’の概略平面図である、
図1C図1B中のC−C断面図である。
図1D】折り返し処理を要しない端部10ew’,30ew2’の固定構造例の概略断面図である。
図2】本実施形態の完成状態のおむつ1を腹側から見た概略正面図である。
図3】完成前の状態たる延板状態のおむつ1をベルト部材30側から見た概略平面図である。
図4】同おむつ1を吸収性本体10側から見た概略平面図である。
図5図3中のV−V断面図である。
図6図3の延板状態のおむつ1を三つの部品10,30,30に分解した状態の概略平面図である。
図7】ベルト部材40の端部30ew2が、トップシート13の端部13ewとバックシート15の端部15ewとの両者に接合された例の概略断面図である。
図8】ベルト部材40の端部30ew2が、トップシート13の端部13ewのみに接合された例の概略断面図である。
図9】本実施形態の製造方法の第1工程の説明図である。
図10】同第2工程の説明図である。
図11】同第3工程及び第4工程の説明図である。
図12図12Aは、本実施形態の第3工程の製造方法の接合手順を説明するための概略断面図であり、図12Bは、他の接合手順を説明するための概略断面図である。
図13図13A及び図13Bは、それぞれ、スリットSL態様の脚回り開口部30HLがベルト部材30に形成されたおむつ1を完成前の延板状態で示す概略平面図である。
図14図14A及び図14Bは、それぞれ、スリットSL態様の脚回り開口部30HLがベルト部材30に形成されたおむつ1を完成前の延板状態で示す概略平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
吸収性物品の製造方法であって、
前記吸収性物品は、完成前の状態において、互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有するとともに、液体を吸収する吸収性本体と、前記吸収性本体に前記厚さ方向の肌側から重ね合わせられつつ、前記幅方向に並んで配された一対のベルト部材と、を有し、
前記ベルト部材は、脚回り開口部を有し、
前記ベルト部材を形成するための前記長手方向に連続した第1基材シートに前記脚回り開口部を形成することと、
前記脚回り開口部が形成された前記第1基材シートを、前記吸収性本体を形成するための前記長手方向に連続した第2基材シートに当該第2基材シートの前記厚さ方向の肌側から重ね合わせながら、前記第1基材シートにおいて前記脚回り開口部よりも前記幅方向の外側に位置する部分を、前記第2基材シートにおいて前記部分と対向する部分に当該第2基材シートの前記厚さ方向の肌側から重ねて固定することと、を有することを特徴とする吸収性物品の製造方法である。
【0014】
このような吸収性物品の製造方法によれば、第1基材シートを第2基材シートの肌側から同第2基材シートに重ね合わせながら、第1基材シートに係る上記部分を第2基材シートの肌側から同第2基材シートに係る上記部分に重ねて固定する。よって、仮に第1基材シートに係る上記部分を、第2基材シートの非肌側から当該第2基材シートに固定する場合に必要となる第1基材シートの折り返し処理を省略することができて、これにより、吸収性物品の製造の容易化を図れる。
【0015】
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記第1基材シートに基づいて、複数の前記ベルト部材が前記長手方向に連続したベルト部材の連続体を生成することを有し、
前記固定することにおいては、前記ベルト部材の連続体を前記第2基材シートに固定するのが望ましい。
【0016】
このような吸収性物品の製造方法によれば、ベルト部材の連続体を生成した後に、当該ベルト部材の連続体を吸収性本体に係る上記の第2基材シートに固定する。よって、ベルト部材の連続体の生成工程においては、その生成に特化した処理を行うことができて、その結果、ベルト部材の連続体を高い寸法精度で生成可能である。また、生成工程の安定化も図れて、このことは、吸収性物品の製造の容易化に寄与する。
【0017】
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記第1基材シートを前記幅方向に二つの領域に区画した場合に、前記脚回り開口部を形成することにおいては、前記二つの領域のうちの一方の領域に前記脚回り開口部を形成し、他方の領域には前記脚回り開口部を形成せず、
少なくとも前記一方の領域には、前記第1基材シートを前記幅方向に折り返すための折り返し線が存在していないのが望ましい。
【0018】
このような吸収性物品の製造方法によれば、脚回り開口部に起因して折り返し処理を行い難い上記一方の領域では、少なくとも折り返し処理を行わない。よって、吸収性物品の製造の容易化を図れる。
【0019】
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記第1基材シートを前記幅方向に折り返す折り返し処理を行わないのが望ましい。
【0020】
このような吸収性物品の製造方法によれば、上記の第1基材シートを幅方向に折り返さない。よって、吸収性物品の製造の容易化を図れる。
【0021】
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記固定することにおいては、前記第1基材シートにおける所定領域には、前記長手方向に沿った糸状弾性部材の連続体が前記長手方向に伸長状態で固定されているのが望ましい。
【0022】
このような吸収性物品の製造方法によれば、ベルト部材に伸縮性を付与することができる。
【0023】
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記脚回り開口部を形成することにおいては、前記第1基材シートに重ね合わせられて固定された補強シートと一緒に前記第1基材シートを貫通するように前記脚回り開口部を形成するのが望ましい。
【0024】
このような吸収性物品の製造方法によれば、ベルト部材における脚回り開口部の周縁部を補強シートで補強できるので、脚回り開口部での破損を有効に防ぐことができる。
【0025】
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記補強シートは、前記長手方向に伸縮性を有したシートであり、
前記補強シートは、前記長手方向に伸長した状態で前記第1基材シートに固定されているのが望ましい。
【0026】
このような吸収性物品の製造方法によれば、補強シートの伸縮性に基づいて脚回り開口部にギャザーを形成することができる。そして、これにより、脚回り開口部のフィット性を良好にできるとともに、脚回り開口部からの尿等の排泄物の漏出を有効に防ぐことができる。
【0027】
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記脚回り開口部を形成することにおいては、前記補強シートには、前記長手方向に沿った糸状弾性部材の連続体が前記長手方向に伸長された状態で重ね合わされて固定されているのが望ましい。
【0028】
このような吸収性物品の製造方法によれば、脚回り開口部に、上記のギャザーをより確実に形成可能となる。
また、脚回り開口部を基材シート及び補強シートに貫通形成する際には、上記の糸状弾性部材の連続体から補強シートには長手方向に沿った引っ張り力が作用し得る。よって、脚回り開口部を形成する際の補強シートの姿勢を安定化することができて、その結果、脚回り開口部を安定して貫通形成可能となる。
【0029】
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記吸収性本体は、液体を吸収する吸収性コアと、前記吸収性コアの厚さ方向の肌側に配された肌側シートと、前記吸収性コアの前記厚さ方向の非肌側に配された非肌側シートと、を有し、
前記第2基材シートは、前記非肌側シートが前記長手方向に連続した連続シートであるのが望ましい。
【0030】
このような吸収性物品の製造方法によれば、非肌側シートにベルト部材を接合した形態の吸収性物品を製造可能となる。
【0031】
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記吸収性本体は、液体を吸収する吸収性コアと、前記吸収性コアの厚さ方向の肌側に配された肌側シートと、前記吸収性コアの前記厚さ方向の非肌側に配された非肌側シートと、を有し、
前記第2基材シートは、前記肌側シートが前記長手方向に連続した連続シートであるのが望ましい。
【0032】
このような吸収性物品の製造方法によれば、肌側シートにベルト部材を接合した形態の吸収性物品を製造可能となる。
【0033】
かかる吸収性物品の製造方法であって、
前記脚回り開口部を形成することにおいては、前記脚回り開口部は、前記長手方向に沿った直線に関して線対称でない非対称形状に形成されるのが望ましい。
【0034】
このような吸収性物品の製造方法によれば、脚回り開口部を非対称形状に形成するので、着用対象者の脚回りへの脚回り開口部のフィット性を向上することができる。
【0035】
また、
かかる吸収性物品の製造装置であって、
前記吸収性物品は、完成前の状態において、互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有するとともに、液体を吸収する吸収性本体と、前記吸収性本体に前記厚さ方向の肌側から重ね合わせられつつ、前記幅方向に並んで配された一対のベルト部材と、を有し、
前記ベルト部材は、脚回り開口部を有し、
前記ベルト部材を形成するための前記長手方向に連続した第1基材シートに前記脚回り開口部を形成する形成装置と、
前記脚回り開口部が形成された前記第1基材シートを、前記吸収性本体を形成するための前記長手方向に連続した第2基材シートに当該第2基材シートの前記厚さ方向の肌側から重ね合わせながら、前記第1基材シートにおいて前記脚回り開口部よりも前記幅方向の外側に位置する部分を、前記第2基材シートにおいて前記部分と対向する部分に当該第2基材シートの前記厚さ方向の肌側から重ねて固定する固定装置と、を有することを特徴とする吸収性物品の製造装置である。
【0036】
このような吸収性物品の製造装置によれば、前述した製造方法の場合と同様の作用効果を奏することができる。
【0037】
更には、
互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有する吸収性物品であって、
液体を吸収する吸収性本体と、前記吸収性本体の前記厚さ方向の肌側から前記吸収性本体に重ね合わせられつつ、前記幅方向に並んで配された一対のベルト部材と、を有し、
前記ベルト部材は、脚回り開口部を有し、
前記ベルト部材において前記脚回り開口部よりも前記幅方向の外側に位置する部分が、前記吸収性本体において前記部分と対向する部分に前記吸収性本体の前記厚さ方向の肌側から重ねられて固定されていることを特徴とする吸収性物品である。
【0038】
このような吸収性物品によれば、当該吸収性物品の製造時に、ベルト部材を形成するための基材シートの折り返し処理を省略可能となる。その結果、同吸収性物品を容易に製造可能となる。
【0039】
===本実施形態===
本実施形態の吸収性物品の製造方法及び製造装置は、例えば、吸収性物品の一例としての使い捨ておむつ1の製造ラインで使用される。
図2は、本実施形態の完成状態のおむつ1を腹側から見た概略正面図である。図3は、完成前の状態たる延板状態のおむつ1をベルト部材30側から見た概略平面図であり、図4は、同おむつ1を吸収性本体10側から見た概略平面図である。また、図5は、図3中のV−V断面図である。更に、図6は、図3の延板状態のおむつ1を三つの部品10,30,30に分解した状態の概略平面図である。ちなみに、図3乃至図6は、それぞれ、ギャザーが無くなるまでおむつ1を長手方向及び幅方向に伸長した状態の図であり、このことは、後で出てくる図7及び図8並びに図13及び図14についても同様である。
【0040】
このおむつ1は、製造工程の最終段階において図3のような平坦に延びた延板状態(完成前の状態に相当)になっている。詳しくは、先ず、着用対象者の股間に配されるべき吸収性本体10は、互いに直交する長手方向と幅方向と厚さ方向とを有したシート状部材であり、長手方向の各端部10eLa,10eLbがそれぞれ略V字形の先細り形状となっている。また、着用対象者の主に胴回り部に配されるべき一対のベルト部材30,30は、図5のように吸収性本体10の肌側面に重ね合わせられつつ、図3のように吸収性本体10の長手方向と交差する上記幅方向に並んで配置されている。そして、各ベルト部材30,30は、それぞれ長手方向に伸縮性を有するとともに、脚回り開口部30HL,30HLを一つずつ有する。また、図3及び図5に示すように、ベルト部材30は、上記の両端部30ew1,30ew2のうちの幅方向の外側に位置する端部30ew2を介して、吸収性本体10の幅方向の端部10ewにホットメルト接着剤等で接合されている。なお、ここで、当該外側に位置する端部30ew2は、同じくベルト部材30に形成される上記の脚回り開口部30HLよりも幅方向の外側に位置していて、これにより、図2の完成状態のおむつ1を着用する際に、脚回り開口部30HLは、着用者の脚を速やかに通し得るという本来機能を果たせるようになっている。また、図3に示すように、各ベルト部材30,30は、吸収性本体10の略V字形の上記各端部10eLa,10eLbでも溶着等で接合されている。
【0041】
そして、このような延板状態から、一対のベルト部材30,30において幅方向の内側に位置する各端部30ew1,30ew1同士を幅方向の両側に開きながら(図3)、各ベルト部材30を長手方向の略中央位置CLL30で二つ折りする過程で、吸収性本体10を長手方向の略中央位置CLL10で二つ折りすれば、各ベルト部材30,30における幅方向の内側の端部30ew1,30ew1同士が互いに共同しておむつ1の胴回り開口部1HBを形成するとともに、各ベルト部材30,30の脚回り開口部30HL,30HLがそれぞれ吸収性本体10の幅方向の両側に位置した状態となって、これにより、図2に示すようなパンツ型のおむつ1として着用可能な状態となる。
【0042】
なお、以下では、主に図3の延板状態のおむつ1を参照しながら、各構成部品10,30,30について説明するが、この延板状態における吸収性本体10の長手方向、幅方向、及び厚さ方向は、それぞれ、同延板状態のおむつ1の長手方向、幅方向、及び厚さ方向と概ね一致している。そのため、以下の説明では、これらの各方向のことを単に「長手方向」、「幅方向」、及び「厚さ方向」と言う。また、長手方向については、一方側が着用対象者の腹側に位置し、他方側が着用対象者の背側に位置することから、一方側のことを「腹側」又は「前側」とも言い、他方側のことを「背側」又は「後側」とも言う。更に、厚さ方向に関しては、着用対象者に接触する側のことを「肌側」とも言い、その逆側のことを「非肌側」とも言う。また、幅方向のことを「左右方向」とも言う。
【0043】
図6の概略分解図に示すように、吸収性本体10は、長手方向の各端部10eLa,10eLbがそれぞれ平面視略V字形に先細った形状のシート状部材であり、吸収体11と、同吸収体11を肌側から覆って設けられたトップシート13(肌側シートに相当)と、同吸収体11を非肌側から覆って設けられたバックシート15(非肌側シートに相当)と、を有する。
そして、これら各部材13,11,15は、それぞれ、厚さ方向に隣接する部材と、ホットメルト接着剤等で接合されている。なお、同接着剤の塗布パターンとしては、Ωパターンやスパイラルパターン、ストライプパターン等を例示できて、このことは、後で出てくる他の接着剤についても同様である。
【0044】
図5及び図6に示すように、吸収体11は、液体吸収性の吸収性コア11cと、同コア11cの外周面を被覆する不図示のコアラップシートと、を有する。吸収性コア11cは、所定の液体吸収性素材を所定形状の一例としての平面視略砂時計形状に成形した成形体である。液体吸収性素材としては、パルプ繊維等の液体吸収性繊維や、高吸収性ポリマー(所謂SAP)等の液体吸収性粒状物を例示できて、この例では、同素材として所定範囲の坪量(g/m2)のパルプ繊維と所定範囲の坪量(g/m2)のSAPとの両者を混合して使用しているが、何等これに限らない。また、コアラップシートには、ティッシュペーパーや不織布等の液透過性シートを使用可能である。更に、吸収性コア11cの形状は、何等上記の平面視略砂時計形状に限らず、他の形状でも良い。
【0045】
図5及び図6に示すように、トップシート13は、例えばエアスルー不織布等の液透過性シートで形成され、その平面サイズは、吸収体11の長手方向の両側及び幅方向の両側から突出するようなサイズである。また、長手方向の各端部は、それぞれ吸収性本体10の各端部10eLa,10eLbを構成することから、その形状は、それぞれ長手方向の腹側又は背側に進むに従って幅方向の寸法が小さくなった前述の略V字形の先細り形状をなしている。
【0046】
また、バックシート15も、吸収体11の長手方向の両側及び幅方向の両側から突出するような平面サイズのシートであり、そして、トップシート13と同様に、長手方向の各端部はそれぞれ吸収性本体10の各端部10eLa,10eLbを構成していることから、その形状は、それぞれ長手方向の腹側又は背側に進むに従って幅方向の寸法が小さくなった前述の略V字形の先細り形状をなしている。そして、これらトップシート13とバックシート15とは、互いの両端部の略V字形が概ね揃うように厚さ方向に重ね合わせられていて、これにより、これらシート13,15同士の間に吸収体11が保持されている。
【0047】
なお、バックシート15の素材例としては、図5に示すように、ポリエチレン(PE)フィルム又はポリプロピレン(PP)フィルム等の液不透過性の防漏シート15fと、防漏シート15fの非肌側に貼り合わされた不織布製の外装シート15nとを有した二層構造のラミネートシート15を挙げることができて、ここでは、これが使用されているが、一定の防漏性を有していれば、何等これに限らない。また、この例では、外装シート15nの平面サイズよりも防漏シート15fの平面サイズの方が小さくなっていて、これにより、外装シート15nの外周縁よりも長手方向の内側及び幅方向の内側に防漏シート15fが収まっているが、何等これに限らず、互いに同サイズでも良い。
【0048】
図3及び図6に示すように、一対のベルト部材30,30は、それぞれ、長手方向に長いシート状部材であり、この例では、図5のように不織布31,32を厚さ方向に二枚重ねにして形成されている。また、同図5に示すように、一対のベルト部材30,30は、吸収性本体10の肌側から同吸収性本体10に重ね合わせられている。詳しくは、一対のベルト部材30,30のうちの一方のベルト部材30の肌側面が、吸収性本体10の肌側面における左側部分に当接するように重ね合わせられ、また、他方のベルト部材30の肌側面が、同吸収性本体10の肌側面における右側部分に当接するように重ね合わせられている。そして、これにより、これら一対のベルト部材30,30同士は、図3及び図5に示すように、吸収性本体10の幅方向の中心位置CLW10に関して鏡像関係となっている。
【0049】
また、図3及び図5を参照して既述のように、ベルト部材30の幅方向の両端部30ew1,30ew2のうちの幅方向の外側に位置する端部30ew2(「ベルト部材において前記脚回り開口部よりも前記幅方向の外側に位置する部分」に相当)は、吸収性本体10において上記端部30ew2と対向する部分としての幅方向の端部10ewに当該吸収性本体10の肌側から重ねられていて、これら端部30ew2,10ew同士は、長手方向の略全長に亘ってホットメルト接着剤等で接合(固定)されている。すなわち、本実施形態のベルト部材30の端部30ew2では、図1Cを参照して冒頭で説明したような折り返し構造を採用していない。よって、後述するおむつ1の製造ラインにおいて当該端部30ew2の折り返し処理を省略していて、これにより、おむつ1の製造の容易化が図られている。
【0050】
ここで、これら端部30ew2,10ew同士の接合構造について詳しく説明すると、この例では、図5に示すように、バックシート15の上記端部15ewは、トップシート13の幅方向の端部13ewよりも幅方向の外側に突出していて、当該突出した端部15ewが、吸収性本体10の上記端部10ewをなしている。そのため、当該バックシート15の端部15ewに肌側からベルト部材30の端部30ew2が接合されている。そして、これにより、この例では、ベルト部材30の端部30ew2は、トップシート13には接合されておらず、バックシート15のみに接合されている。但し、何等これに限らない。
例えば、図7に示すように、トップシート13の幅方向の端部13ewがベルト部材30の端部30ew2の位置に至る程度の大きさをトップシート13が有している場合には、バックシート15の端部15ewに加えてトップシート13の端部13ewにも、ベルト部材30の端部30ew2が接合されていても良い。更に言えば、図8に示すように、ベルト部材30の端部30ew2を幅方向の全域に亘って覆うような大きさにトップシート13の幅方向の寸法が設定されている場合には、ベルト部材30の端部30ew2は、トップシート13の端部13ewのみに接合され、バックシート15の端部15ewには接合されていなくても良い。
なお、ここで望ましくは、これら図5図7、及び図8の何れの例の場合も、トップシート13の幅方向の寸法は、バックシート15の防漏シート15fの幅方向の内側に収まるような寸法にされていると良く、このようにしていれば、バックシート15の非肌側への尿の回り込み現象を防ぐことができる。すなわち、尿が液透過性のトップシート13を幅方向の外側に伝ってバックシート15の外装シート15nに至り、そして、当該外装シート15n経由でバックシート15の非肌側へ回り込んでしまう事態を有効に防ぐことができる。
【0051】
一方、これも一部既述の内容であるが、図6に示すように各ベルト部材30の長手方向の両端部30eLa,30eLbは、それぞれ、吸収性本体10の略V字形の両端部10eLa,10eLbにおける幅方向の各半部に重ね合わせられて固定される。そのため、ベルト部材30の両端部30eLa,30eLbの形状は、それぞれ、上記の略V字形の両端部10eLa,10eLbにおける幅方向の各半部に重なるように傾斜形状をなしていて、これにより、ベルト部材30の長手方向の各端部30eLa,30eLbは、対応する吸収性本体10の各端部10eLa,10eLbと厚さ方向に重なった状態で溶着等により接合されている。
また、図3及び図6に示すように、脚回り開口部30HLは、吸収性本体10と接合される幅方向の端部30ew2よりも幅方向の内側の位置においてベルト部材30を厚さ方向に貫通して形成されている。そして、これにより、脚回り開口部30HLが上記端部30ew2よりも幅方向の外側に形成された場合に起こり得る同脚回り開口部30HLの機能不良を未然に回避し得て、つまり、当該脚回り開口部30HLは、着用対象者の脚を通すという本来機能を確実に果たすことができる。
【0052】
更に、この例では、同脚回り開口部30HLは、長手方向に沿った直線に関して線対称ではない非対称形状に形成されている。そして、この非対称形状は、着用対象者の脚回り形状を考慮して決定される。よって、着用対象者の脚回りへの良好なフィット性を奏することができる。ちなみに、かかる脚回り開口部30HLの形状が対称形状なのか或いは非対称形状なのかの判定については、例えば、図3又は図6のように脚回り開口部30HLのギャザーが無くなるまで長手方向及び幅方向におむつ1を伸長した状態で脚回り開口部30HLの形状を目視するか、或いは、後述するダイカッター装置の抜き刃の形状を目視することで行うことができる。
【0053】
また、図5及び図6に示すように、ベルト部材30に伸縮性を付与する目的で、ベルト部材30に係る2枚の不織布31,32同士の間には、長手方向に沿って糸ゴム等の複数の糸状弾性部材35,35…が幅方向に並んで介挿されている。すなわち、かかる糸状弾性部材35,35…は、長手方向に所定の伸長倍率まで伸長された状態で同不織布31,32にホットメルト接着剤等で固定されていて、これにより、各ベルト部材30,30には長手方向の伸縮性が付与されている。
【0054】
ここで、この例では、これら糸状弾性部材35,35…のうちの幾つかの弾性部材35については、ベルト部材30における脚回り開口部30HLと胴回り開口部1HBとの間の部分に配されているが、少なくとも一つの別の弾性部材35については、ベルト部材30における脚回り開口部30HLと吸収性本体10との間の部分に配されている。よって、ベルト部材30における脚回り開口部30HLは、幅方向の両側の各位置において、それぞれ長手方向の収縮力が付与されていて、これにより、脚回り開口部30HLは、概ねその全周に亘って複数の襞を形成しながら収縮して、その結果、略全周に亘ってギャザーが形成されている。
【0055】
更に、この例では、図5及び図6に示すように、脚回り開口部30HLを補強する目的で補強シート40(図6ではドット模様の部分を参照)が設けられている。すなわち、ベルト部材30に係る二枚の不織布31,32同士の間には、脚回り開口部30HLと同形の開口を有した帯状の補強シート40が介挿されていて、これにより、脚回り開口部30HLの周縁部は、その全周に亘って補強されている。また、この例では、当該補強シート40として、例えば自然長の1.5倍〜4.0倍の任意倍率まで破断せずに伸長可能な伸縮性を有した伸縮性シートが使用されている。そして、かかる補強シート40も、長手方向に所定の伸長倍率まで伸長された状態で同不織布31,32にホットメルト接着剤等で固定されている。よって、当該補強シート40も、脚回り開口部30HLへのギャザーの形成に有効に寄与し得る。なお、かかる伸縮性シートの一例としては、ポリウレタン系エラストマー等の略弾性を示すエラストマー繊維とポリオレフィン系樹脂等の略非弾性を示す熱可塑性樹脂繊維とを有した不織布に対して所謂ギア延伸加工を施して伸縮性が発現した不織布を例示できて、この例では、これを使用しているが、何等これに限らない。更に言えば、補強シート40は、上述のような伸縮性を有していなくても良い。
【0056】
図9乃至図11は、このおむつ1の製造方法の説明図である。このおむつ1は、製造ラインにおいて所謂「縦流し法」で製造される。縦流し法では、吸収性本体10の長手方向を搬送方向としておむつ1の中間製品を搬送する間に、順次種々の加工や他の部品の接合等を行って、最終的に前述の延板状態のおむつ1を製造する。なお、図9乃至図11中では、紙面の都合上、中間製品をおむつ一つ分の単票状に図示しているが、実際の中間製品は、搬送方向に連続した連続体又は連続シートの状態にある。
また、中間製品の搬送は、サクションベルトコンベア等のベルトコンベアや搬送ローラー等の周知の搬送装置(不図示)を用いてなされる。そして、以下では、特段の説明が無い限り、これらの搬送装置が適宜使用されているものとする。更に、既述のように、搬送方向は吸収性本体10の長手方向に沿っていることから、当該搬送方向は、吸収性本体10の厚さ方向及び幅方向と直交している。そして、ここでは、この製造ラインにおいて、上記の幅方向に対応する方向のことを「CD方向」とも言う。
【0057】
この本実施形態の製造方法では、以下の第1工程〜第4工程を経て、前述の図3の延板状態のおむつ1を製造する。
第1工程:吸収性本体の連続体10aの生成工程
第2工程:一対のベルト部材の連続体30a,30aの生成工程
第3工程:吸収性本体の連続体10aと一対のベルト部材の連続体30a,30aとの接合工程
第4工程:製品ピッチP1での分断工程
以下、各工程について説明する。
【0058】
<<第1工程:吸収性本体の連続体10aの生成工程>>
図9に示すように、この工程では、概ね複数の吸収性本体10,10…が長手方向に連続してなる吸収性本体の連続体10aを生成し、生成された吸収性本体の連続体10aをその連続方向を搬送方向として搬送する。
【0059】
詳しくは、先ず、図9の左図のように、バックシート15の連続シート15a(第2基材シートに相当)を、その連続方向を搬送方向として搬送する。なお、この例では、バックシート15に係る外装シート15nは搬送方向に連続した連続シート15naであるが、防漏シート15fの方は、外装シート15nの連続シート15na上に製品ピッチP1で離散的に配置された単票状シート15fとなっている。但し、何等これに限らない。すなわち、防漏シート15fも、搬送方向に連続した連続シートであっても良い。
【0060】
次に、不図示の積繊装置等を用いて生成した吸収体11を、同図9の中央図のように、各防漏シート15fに一つずつ載置してホットメルト接着剤等で接合する。なお、かかる載置処理は、不図示の回転ドラム装置等により行われる。
また、これと同時並行又はこの後に、同図9の右図のように各吸収体11の肌側面に向けてトップシート13を、搬送方向に沿った連続シート13aの形態で供給し、同肌側面をトップシート13の連続シート13aで覆ってホットメルト接着剤等で接合する。そして、これにより、吸収性本体の連続体10aが生成される。
【0061】
なお、積繊装置の一例としては、回転ドラムの外周面に形成された凹部の底面にダクトから散布される液体吸収性素材を吸着させて吸収性コア11cを生成する装置を挙げることができ、また、回転ドラム装置の一例としては、吸収体11を吸着保持可能な外周面を有した回転ドラムを挙げることができる。そして、どちらの装置も周知構成のため、その詳細な説明については省略する。
【0062】
<<第2工程:一対のベルト部材の連続体30a,30aの生成工程>>
図10に示すように、この工程(「ベルト部材を生成すること」に相当)は、上述の第1工程の「吸収性本体の連続体10aの生成工程」とは、上下流関係の無い同時並行処理可能な工程とされている。そして、この工程では、一対のベルト部材の連続体30a,30aを生成する。なお、ベルト部材の連続体30aとは、概ね複数のベルト部材30,30…が長手方向に連続したものである。
【0063】
先ず、図10の左図に示すように、ベルト部材の連続体30aを形成するための基材シート30shaとして前述の二枚重ねの不織布31, 32が、搬送方向に連続した連続シート31a,32aの形態で上流工程から搬送される。そして、この基材シート30shaからは、最終的に一対のベルト部材の連続体30a,30aが生成されることから、当該基材シート30shaのCD方向の寸法は、ベルト部材の連続体30aのCD方向の寸法の概ね二倍の大きさの広幅サイズとされている。
また、同左図に示すように、この時点では、既に、基材シート30shaたる二枚重ねの不織布の連続シート31a,32a同士の間には、補強シート40が搬送方向に連続した連続シート40aの形態で、且つ搬送方向に所定の伸長倍率まで伸長された状態で介挿されていて、そして、この状態で同補強シートの連続シート40aが基材シート30shaにホットメルト接着剤等で固定されている。
【0064】
更に、この時点では、同基材シート30shaたる二枚重ねの不織布の連続シート31a,32a同士の間には、複数の糸状弾性部材35,35…が搬送方向に連続した連続体35a,35a…の形態で、且つ搬送方向に所定の伸長倍率まで伸長された状態で介挿されていて、そして、この状態で同糸状弾性部材の連続体35a,35a…が基材シート30shaにホットメルト接着剤等で固定されている。
【0065】
そして、この工程では、先ず、かかる状態の基材シート30shaは、搬送方向の所定位置に配されたスリッター装置(不図示)を通過する。そして、その通過時には、スリッター装置によって、基材シート30shaは、CD方向の中央位置で二分割されて、これにより、同図10の中央図に示すように、CD方向の寸法が半分の大きさの狭幅の基材シート30sa,30saが一対生成される。なお、スリッター装置の一例としては、回転刃を有した周知の装置を挙げることができるが、何等これに限らない。
【0066】
次に、一対の狭幅の基材シート30sa,30sa(第1基材シートに相当)は、スリッター装置よりも搬送方向の下流に配された拡幅装置(不図示)を通過する。そして、その通過時には、拡幅装置によって、狭幅の各基材シート30sa,30saはそれぞれCD方向の外側に若干移動されて、これにより、同中央図に示すように、各基材シート30sa,30sa同士の間には、間隔D30saが形成される。ここで、この間隔D30saの大きさは、図3の延板状態における一対のベルト部材30,30同士の間の幅方向の間隔D30と同値とされているが、これは、この後になされる吸収性本体の連続体10aの合流時に、同連続体10aのCD方向の各端部10aew,10aewに各基材シート30sa,30saのCD方向の外側の端部30saew2を接合するためである。また、拡幅装置の一例としては、回転方向が搬送方向よりもCD方向の外側に傾いたローラーをCD方向の両側の各位置にそれぞれ有した周知の装置を挙げることができるが、何等これに限らない。
【0067】
そうしたら、この互いの間にCD方向の間隔D30saを有した状態の狭幅の各基材シート30sa,30saは、拡幅装置よりも搬送方向の下流に配されたダイカッター装置(形成装置に相当し、不図示)を通過する。そして、その通過時にダイカッター装置は、同図10の右図に示すように、各基材シート30sa,30saに対して搬送方向に製品ピッチP1で脚回り開口部30HL,30HLを貫通形成して(「脚回り開口部を形成すること」に相当)、これにより、一対のベルト部材の連続体30a,30aが生成される。
【0068】
なお、ここで、ダイカッター装置は、同右図に示すように、ベルト部材の連続体30aにおいて吸収性本体の連続体10aに接合される部分たるCD方向の外側の端部30saew2よりもCD方向の内側の部分に、ベルト部材の連続体30aを貫通するように脚回り開口部30HLを形成する。よって、かかる脚回り開口部30HLは、おむつの完成状態において、何等問題なく前述の脚回り開口部30HLとしての本来機能を果たし得る。
【0069】
また、この時点では既に、基材シート30saには、補強シート40が連続シート40aの形態で設けられている。そのため、脚回り開口部30HLは、基材シート30saだけでなく補強シートの連続シート40aも貫通するように形成されるが、ここで、同右図に示すように、補強シートの連続シート40aには、前述の糸状弾性部材の連続体35a,35a…のうちの幾つかの連続体35aが厚さ方向に重ね合わせられている。よって、脚回り開口部30HLを貫通形成する際には、上記の糸状弾性部材の連続体35aから補強シートの連続シート40aには搬送方向に沿った引っ張り力が作用し得て、これにより、脚回り開口部30HLを形成する際の補強シートの連続シート40aの姿勢を安定化することができる。そして、その結果、補強シートの連続シート40aに脚回り開口部30HLを安定して貫通形成可能となる。
【0070】
ちなみに、この例では、上述のように、補強シート40は、搬送方向に連続した連続シート40aとされているが、何等これに限らない。すなわち、単票状シートでも良い。なお、その場合には、補強シート40は、基材シート30sa上に製品ピッチP1で繰り返し現れる脚回り開口部30HLの形成対象部分毎に間欠的に供給されて当該各形成対象部分に接合される。
【0071】
また、ダイカッター装置の一例としては、抜き刃態様のカッターロール及びアンビルロールを有した周知の装置を挙げることができるが、何等これに限らない。
【0072】
更に、この例では、スリッター装置及び拡幅装置の搬送方向の下流にダイカッター装置が配置されていたが、何等これに限らない。例えば、並び順を逆にしても良い。すなわち、ダイカッター装置で広幅の基材シート30shaに一対の脚回り開口部30HL,30HLをCD方向に並べて形成した後に、スリッター装置で広幅の基材シート30shaをCD方向の中央位置で二分割して一対の狭幅の基材シート30sa,30saを生成し、しかる後に、拡幅装置で狭幅の各基材シート30sa,30saをそれぞれCD方向の外側に移動しても良い。但し、脚回り開口部30HLが形成されると、基材シート30saの搬送が不安定になる恐れがあって、この不安定現象は、特に基材シート30sa,30saのCD方向の移動時に顕著に起こり得る。そのため、望ましくは、前者の並び順にすると良い。
【0073】
また、場合によっては、スリッター装置については無くても良い。例えば、予めCD方向の大きさが上記の狭幅の基材シート30saに相当する寸法に調整済みの連続シートを巻き取ってなる二つのシートロール(不図示)を準備すれば、これら各シートロールを、当該第2工程に設けられた各リール装置(不図示)に回転可能に支持させて、各シートロールから連続シートをそれぞれ搬送方向に繰り出すことにより、上述の広幅の基材シート30shaを二分割する処理を省略することができる。
【0074】
<<第3工程:吸収性本体の連続体10aと一対のベルト部材の連続体30a,30aとの接合工程>>
この工程では、吸収性本体の連続体10aと一対のベルト部材の連続体30a,30aとを接合する。そのため、この工程は、上記の第1工程たる「吸収性本体の連続体10aの生成工程」の搬送方向の下流に直結されているとともに、図11の左図に示すように、当該吸収性本体の連続体10aの搬送経路における所定位置では、上記の第2工程で生成された一対のベルト部材の連続体30a,30aが合流している。そして、この合流の際には、一対のベルト部材の連続体30a,30aの基材シート30sa,30saは、吸収性本体の連続体10aの肌側から同連続体10aに重ね合わせられる。詳しくは、この例では、吸収性本体の連続体10aに係るバックシートの連続シート15aの方が、トップシートの連続シート13aよりもCD方向の外側に突出している。よって、各ベルト部材の連続体30a,30aの基材シート30sa,30saの肌側面は、CD方向の中心位置CLW10側では、トップシートの連続シート13aの肌側面に当接して重ね合わせられるが、CD方向の端側の位置では、バックシートの連続シート15aの肌側面に当接して重ね合わせられる。
【0075】
また、このときには、各ベルト部材の連続体30aの基材シート30saにおけるCD方向の外側の端部30saew2は、吸収性本体の連続体10aの肌側から同連続体10aのCD方向の端部10aew(「第2基材シートにおいて前記部分と対向する部分」に相当)に重ねられてホットメルト接着剤等で接合(固定)される(「固定すること」に相当)。詳しくは、上述の寸法の大小関係に基づいて、バックシートの連続シート15aの肌側面におけるCD方向の各端部15aewは、トップシートの連続シート13aよりもCD方向の外側に突出していて、これにより、当該端部15aewは、吸収性本体の連続体10aのCD方向の各端部10aewをなしている。よって、当該バックシートの連続シート15aの肌側面におけるCD方向の各端部15aew(「第2基材シートにおいて前記部分と対向する部分」に相当)に、当該シート15aの肌側から、ベルト部材の連続体30aの基材シート30saの肌側面の各端部30saew2(「第1基材シートにおいて前記脚回り開口部よりも前記幅方向の外側に位置する部分」に相当)が当接して接合(固定)される。
【0076】
よって、この第3工程では、ベルト部材の連続体30aに係る基材シート30saのCD方向の端部30saew2を折り返すこと無く、同端部30saew2を吸収性本体の連続体10aの上記端部10aewに接合することができて、これにより、おむつ1の製造の容易化を図ることができる。
【0077】
なお、この合流を行う装置(不図示)の一例としては、吸収性本体の連続体10aを外周面に当接させて回転する案内ローラーと、各ベルト部材の連続体30aを外周面に当接させて回転する案内ローラーとを有した装置(固定装置に相当)を挙げることができるが、何等これに限らない。
【0078】
また、この合流位置よりも搬送方向の下流の位置では、吸収性本体の連続体10aと一対のベルト部材の連続体30a,30aとが、吸収性本体10の腹側の端部10eLa及び背側の端部10eLbに相当する位置でも接合される。
かかる接合処理は、エンボスロール及びアンビルロールを有した周知のヒートシール装置(不図示)で行うことができる。すなわち、一対のベルト部材の連続体30a,30aが重ね合わせられた吸収性本体の連続体10aが、搬送方向におけるヒートシール装置の位置を通過する際には、エンボスロールの外周面の凸部及びアンビルロールの外周面により、吸収性本体10の腹側の端部10eLa及び背側の端部10eLbに相当する位置で吸収性本体の連続体10aと一対のベルト部材の連続体30a,30aとが一緒に厚さ方向に挟圧されて溶着等で接合される。そして、当該接合がなされた痕跡として、吸収性本体10の腹側の端部10eLa及び背側の端部10eLbに相当する位置には、それぞれ略V字形の接合部ja,jbが形成される。
【0079】
<<第6工程:製品ピッチP1での分断工程>>
図11の右図に示すように、この工程では、上述の略V字形の接合部ja,jbで一対のベルト部材の連続体30aが接合された吸収性本体の連続体10aを搬送方向に沿って搬送中に、当該吸収性本体の連続体10aをおむつ1の製品ピッチP1で分断するとともに、略V字形の接合部ja,jbの近傍位置で略三角形の端材T,T…を切除する。そして、これにより、図3の延板状のおむつ1が製造される。なお、かかる分断・切除処理は、カッターロールとアンビルロールとを有した周知のカッター装置(不図示)で行うことができるが、何等これに限らない。
【0080】
===その他の実施の形態===
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。例えば、以下に示すような変形が可能である。
【0081】
上述の実施形態では、図5に示す断面構造のおむつ1を製造していたことから、第3工程たる「吸収性本体の連続体10aと一対のベルト部材の連続体30a,30aとの接合工程」においては、図11の左図に示すように、ベルト部材の連続体30a,30aの基材シート30sa,30saにおけるCD方向の各端部30saew2,30saew2を、バックシートの連続シート15aにおけるCD方向の各端部15aew,15aewのみに接合していたが、何等これに限らない。すなわち、図7に示す断面構造のおむつ1を製造したい場合には、ベルト部材の連続体30a,30aの基材シート30sa,30saに係る上記の各端部30saew2,30saew2を、バックシートの連続シート15aにおけるCD方向の各端部15aew,15aew及びトップシートの連続シート13aにおけるCD方向の各端部13aew,13aewの両者に接合することになる。また同様に、図8に示す断面構造のおむつ1を製造したい場合には、ベルト部材の連続体30a,30aの基材シート30sa,30saに係る上記の各端部30saew2,30saew2を、トップシートの連続シート13aにおけるCD方向の各端部13aew,13aewのみに接合することになる。
【0082】
上述の実施形態では、図12Aの概略断面図に示すように、一対のベルト部材の連続体30a,30aと吸収性本体の連続体10aとをそれぞれ生成した後に、これら一対のベルト部材の連続体30a,30aと吸収性本体の連続体10aとを接合していたが、何等これに限らない。例えば、前述の図8の断面構造のおむつ1を製造する場合には、次のようにしても良い。すなわち、この場合には、図12Bの概略断面図に示すように、ベルト部材の連続体30aの基材シート30saにおけるCD方向の端部30saew2をトップシートの連続シート13aのCD方向の端部13aewに接合することになるが、この場合には、吸収性本体の連続体10aの生成前に、同連続体10aを構成するトップシートの連続シート13aに一対のベルト部材の連続体30a,30aの基材シート30sa,30saを接合しても良い。より詳しくは、同図12Bに示すように、トップシートの連続シート13aの肌側面におけるCD方向の各端部13aew,13aewにそれぞれ各ベルト部材の連続体30a,30aの基材シート30sa,30saにおけるCD方向の各端部30saew2,30saew2を接合した後に、吸収体11が接合されたバックシートの連続シート15aが、トップシートの連続シート13aに対して非肌側から重ね合わせられて接合されても良い。
【0083】
上述の実施形態では、脚回り開口部30HLの形状は、吸収性本体10の長手方向に沿った直線に関して非対称形状とされていたが、何等これに限らず、対称形状でも良い。また、上述の実施形態では、脚回り開口部30HLは、ダイカッター装置の抜き刃等で打ち抜かれて形成されていた。すなわち、脚回り開口部30HLと同形状の抜き屑を生じながら、同脚回り開口部30HLは形成されていたが、何等これに限らない。すなわち、場合によっては、脚回り開口部30HLを、スリットSLの形態、つまり、直線、曲線、ジグザク線、及び波線等の切断線SLの形態で形成しても良く、この場合には、脚回り開口部30HLを形成する際に抜き屑は生じない。図13A乃至図14Bのおむつ1の概略平面図に、上記の四つのスリットSL態様の脚回り開口部30HLを示す。先ず、図13Aの例では、スリットSLは、吸収性本体10の長手方向から0°以外の所定角度で傾いた斜め直線状の切断線SLの形態で形成されている。また、図13Bの例では、スリットSLは、長手方向に沿った円弧状の切断線SLの形態で形成されている。更に、図14Aの例では、スリットSLは、長手方向に沿ったジグザグ形状の切断線SLの形態で形成されている。また、図14Bでは、スリットSLは、長手方向に沿った波形状の切断線SLの形態で形成されている。
【0084】
上述の実施形態では、図5に示すように、不織布31,32を二枚重ねにしてベルト部材30を形成していたが、何等これに限らない。すなわち、一枚の不織布で形成しても良いし、三枚以上の不織布を重ね合わせて形成しても良い。更に言えば、不織布に代えて織布やフィルムを用いてベルト部材30を形成しても良い。
【0085】
上述の実施形態では、おむつ1の製造ラインにおいて、ベルト部材30に係る基材シート30saをCD方向に折り返す処理を一切行っておらず、これにより、おむつ1の製造の容易化が図られていたが、何等これに限らない。すなわち、場合によっては、基材シート30saをCD方向に折り返す折り返し処理を行っても良い。
例えば、図10に示す基材シート30saのCD方向の内側の端部30saew1は、図2の如きおむつ1の完成状態においては胴回り開口部1HBとなることから、当該端部30saew1については、着用対象者の肌ストレス軽減目的で、一回又は複数回だけCD方向に小さく折り返してホットメルト接着剤等で当該折り返し状態に固定しても良い。但し、その場合に、この折り返しをするための折り返し線の近傍に脚回り開口部30HLが位置していると、当該折り返し処理が格段に難しくなるため、折り返し線の近傍に脚回り開口部30HLが位置していないのが望ましい。この点につき、この図10の例では、脚回り開口部30HLは、基材シート30saにおけるCD方向の中心線CLW30よりも外側の領域A30sa2に収まって位置していて、より詳しくは、CD方向の外側の端部30saew2の近傍に位置していて、これにより、内側の端部30saew1からは十分遠方にある。そのため、仮にこの折り返し処理を行ったとしても、当該折り返し処理の困難性は軽減される。ちなみに、このことを一般化して言うと、次のようになる。すなわち、「基材シート30saをCD方向に二つの領域A30sa1,A30sa2に区画した場合に、当該基材シート30saに脚回り開口部30HLを形成する際には、二つの領域A30sa1,A30sa2のうちの一方の領域A30sa2に脚回り開口部30HLを形成し、他方の領域A30sa1には脚回り開口部30HLを形成せず、そして、少なくとも上記の一方の領域A30sa2には、基材シート30saをCD方向に折り返すための折り返し線が存在しないようにするのが望ましい」と言うことができる。
【符号の説明】
【0086】
1 使い捨ておむつ(吸収性物品)、1HB 胴回り開口部、10 吸収性本体、10ew 端部(部分)、10eLa 端部、10eLb 端部、10a 吸収性本体の連続体、10aew 端部(部分)、11 吸収体、11c 吸収性コア、13 トップシート(肌側シート)、13ew 端部、13a トップシートの連続シート、13aew 端部、15 バックシート(非肌側シート)、15ew 端部、15a バックシートの連続シート(第2基材シート)、15aew 端部、15f 防漏シート、15n 外装シート、15na 外装シートの連続シート、30 ベルト部材、30ew1 端部、30ew2 端部(部分)、30eLa 端部,30eLb 端部、30a ベルト部材の連続体、30sa 基材シート(第1基材シート)、30sha 基材シート 、30saew1 端部、30saew2 端部(部分)、31 不織布、31a 不織布の連続シート、32 不織布、32a 不織布の連続シート、30HL 脚回り開口部、30HL1 開口部分、30HL2 開口部分、35 糸状弾性部材、35a 糸状弾性部材の連続体、40 補強シート、40a 補強シートの連続シート、L30 折り返し線、T 端材、SL スリット(脚回り開口部)、ja 接合部 jb 接合部、A30 帯状領域、A30sa1 領域、A30sa2 領域、CLL10 略中央位置、CLL30 略中央位置、CLW10 中心位置、CLW30 中心線、
図1A
図1B
図1C
図1D
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
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図12
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