特開2016-88912(P2016-88912A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2016-88912(P2016-88912A)
(43)【公開日】2016年5月23日
(54)【発明の名称】W/O/W型エマルション
(51)【国際特許分類】
   A61K 8/06 20060101AFI20160418BHJP
   B01J 13/00 20060101ALI20160418BHJP
   A61K 8/34 20060101ALI20160418BHJP
   A61K 8/37 20060101ALI20160418BHJP
   A61K 8/97 20060101ALI20160418BHJP
   A61Q 19/02 20060101ALI20160418BHJP
   A61K 31/05 20060101ALI20160418BHJP
   A61K 9/113 20060101ALI20160418BHJP
   A61K 47/14 20060101ALI20160418BHJP
   A61P 17/00 20060101ALI20160418BHJP
   A61K 36/18 20060101ALI20160418BHJP
【FI】
   A61K8/06
   B01J13/00 A
   A61K8/34
   A61K8/37
   A61K8/97
   A61Q19/02
   A61K31/05
   A61K9/113
   A61K47/14
   A61P17/00
   A61K35/78 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】24
【出願形態】OL
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2014-227892(P2014-227892)
(22)【出願日】2014年11月10日
(71)【出願人】
【識別番号】000006116
【氏名又は名称】森永製菓株式会社
(71)【出願人】
【識別番号】592218300
【氏名又は名称】学校法人神奈川大学
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】佐野 翔子
(72)【発明者】
【氏名】柳江 高次
(72)【発明者】
【氏名】田嶋 和夫
(72)【発明者】
【氏名】今井 洋子
【テーマコード(参考)】
4C076
4C083
4C088
4C206
4G065
【Fターム(参考)】
4C076AA18
4C076BB31
4C076CC18
4C076DD08
4C076DD26
4C076DD46
4C076FF63
4C076GG45
4C083AA111
4C083AA112
4C083AB282
4C083AC421
4C083AC422
4C083AC471
4C083AC472
4C083CC03
4C083DD34
4C083EE01
4C083EE16
4C083FF01
4C088AB12
4C088AB57
4C088AC04
4C088BA10
4C088BA32
4C088CA08
4C088MA22
4C088MA63
4C088NA03
4C088ZA89
4C206AA10
4C206CA19
4C206MA02
4C206MA05
4C206MA42
4C206MA83
4C206NA03
4C206ZA89
4G065AB02X
4G065AB05Y
4G065AB12Y
4G065AB35X
4G065BA01
4G065BB01
4G065CA06
4G065DA02
4G065EA03
4G065FA01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】パッションフルーツの種子抽出物に含まれ、紫外線ダメージ効果やMMP−2の阻害作用を持つピセアタンノールがpH2.0以下で強酸性領域若しくは5.0以上で不安定であるため、安定化するための新規なW/O/W型エマルション及びその製造方法の提供。
【解決手段】ピセアタンノール等のポリフェノールを含有する内水相と、内水相を囲繞する油相と、油相を囲繞する外水相と、を含んで構成され、内水相と油相の界面にトリオレイン酸ペンタグリセリル等の第1の両親媒性物質によって形成される第1の閉鎖小胞体が介在し、油相と外水相の外界面に第2の両親媒性物質によって形成される第2の閉鎖小胞体または水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子が介在する、W/O/W型エマルション。
【選択図】なし
【特許請求の範囲】
【請求項1】
ポリフェノールを含有する内水相と、前記内水相を囲繞する油相と、前記油相を囲繞する外水相と、を含んで構成され、
前記内水相と前記油相の界面に第1の両親媒性物質によって形成される第1の閉鎖小胞体が介在し、

前記油相と前記外水相の界面に第2の両親媒性物質によって形成される第2の閉鎖小胞体または水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子が介在する、W/O/W型エマルション。
【請求項2】
前記内水相と外水相のpHが異なる、請求項1に記載のW/O/W型エマルション。
【請求項3】
前記内水相が酸性のポリフェノール溶液である、請求項1または2に記載のW/O/W型エマルション。
【請求項4】
前記外水相が中性またはアルカリ性の溶液である、請求項1から3のいずれか1項に記載のW/O/W型エマルション。
【請求項5】
前記第1の両親媒性物質は前記油相中での前記第1の閉鎖小胞体形成能を有する、請求項1からのいずれか1項に記載のW/O/W型エマルション。
【請求項6】
前記第1および第2の両親媒性物質が、同じまたは異なるポリグリセリン脂肪酸エステルで構成される、請求項1から5のいずれか1項に記載のW/O/W型エマルション。
【請求項7】
前記第1の両親媒性物質からなる前記第1の閉鎖小胞体の粒子径が、8nm以上であるポリグリセリン脂肪酸エステルで構成される、請求項1から6のいずれか1項に記載のW/O/W型エマルション。
【請求項8】
前記第1の両親媒性物質が、トリオレイン酸ペンタグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセリル、及び/またはポリリシノレイン酸ヘキサグリセリルである、請求項1から7のいずれか1項に記載のW/O/W型エマルション。
【請求項9】
前記ポリフェノールがスチルベンである、請求項1〜8のいずれか1項に記載のW/O/W型エマルション。
【請求項10】
前記スチルベンがピセアタンノールである、請求項9に記載のW/O/W型エマルション。
【請求項11】
前記ポリフェノールが植物のエキス由来である、請求項1〜10のいずれか1項に記載のW/O/W型エマルション。
【請求項12】
前記エキスがパッションフルーツ種子、テンニンカ、またはマキバブラシノキのエキスである、請求項11に記載のW/O/W型エマルション。
【請求項13】
第1の両親媒性物質で形成された第1の閉鎖小胞体を含有する油性溶液を調製する工程と、
ポリフェノールを含有する第1の水性溶液を調製する工程と、
第2の両親媒性物質で形成された第2の閉鎖小胞体または水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子を含有する第2の水性溶液を調製する工程と、
前記油性溶液と前記第1の水性溶液とを混合することによって、前記第1の閉鎖小胞体を前記第1の水性溶液からなる内水相と前記内水相を囲繞する前記油性溶液との界面に介在させてW/O型エマルションを形成させる工程と、
前記W/O型エマルションを前記第2の水性溶液と混合して、前記第2の閉鎖小胞体または前記粒子を、前記油性溶液からなり前記内水相を囲繞する油相と前記第2の水性溶液からなり前記油相を囲繞する外水相との界面に介在させてW/O/W型エマルションを形成させる工程と、
を含むW/O/W型エマルションの製造方法。
【請求項14】
前記内水相と外水相のpHが異なる、請求項13に記載のW/O/W型エマルションの製造方法。
【請求項15】
前記内水相が酸性のポリフェノール溶液である、請求項13または14に記載のW/O/W型エマルションの製造方法。
【請求項16】
前記外水相が中性またはアルカリ性の溶液である、請求項13から15のいずれか1項に記載のW/O/W型エマルションの製造方法。
【請求項17】
前記第1の両親媒性物質は前記油相中での前記第1の閉鎖小胞体形成能を有する、請求項13から16のいずれか1項に記載のW/O/W型エマルションの製造方法。
【請求項18】
前記第1および第2の両親媒性物質が、同じまたは異なるポリグリセリン脂肪酸エステルで構成される、請求項13から17のいずれか1項に記載のW/O/W型エマルションの製造方法。
【請求項19】
前記第1の閉鎖小胞体の粒子径が、8nm以上であるポリグリセリン脂肪酸エステルで構成される、請求項13から18のいずれか1項に記載のW/O/W型エマルションの製造方法。
【請求項20】
前記第1の両親媒性物質がトリオレイン酸ペンタグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセリル、及び/またはポリリシノレイン酸ヘキサグリセリルである、請求項13から19のいずれか1項に記載のW/O/W型エマルションの製造方法。
【請求項21】
前記ポリフェノールがスチルベンである、請求項13〜20のいずれか1項に記載のW/O/W型エマルションの製造方法。
【請求項22】
前記スチルベンがピセアタンノールである、請求項21に記載のW/O/W型エマルションの製造方法。
【請求項23】
前記ポリフェノールが植物のエキス由来である、請求項13〜22のいずれか1項に記載のW/O/W型エマルションの製造方法。
【請求項24】
前記エキスがパッションフルーツ種子、テンニンカ、またはマキバブラシノキのエキスである、請求項23に記載のW/O/W型エマルションの製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、W/O/W型エマルション及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
ピセアタンノールは、スチルベン類の化合物であって、例えば、トケイソウ科トケイソウ属(Passiflora)の果物であるパッションフルーツの種子に含まれており、シミ、ソバカス、日焼けなどによる色素沈着の原因となるメラニンの生成を抑制する効果があることが報告されている(特許文献1を参照)。
【0003】
また、ピセアタンノールは、フトモモ科テンニンカ属(Rhodomyrtus)の常緑低木であるテンニンカやフトモモ科ブラシノキ属(Callistemon)の常緑の木本であるマキバブラシノキ(Callistemon rigidus)にも含まれている。それらの抽出物には、それぞれ紫外線ダメージ回復効果やMMP-2の阻害作用があり、その有効成分は、抽出物に含まれるピセアタンノールであることが報告されている(特許文献2及び非特許文献1を参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−102298号公報
【特許文献2】特開2012− 46448号公報
【非特許文献】
【0005】
【非特許文献1】佐々木健郎他、東北薬科大学研究誌、57、61−65(2010)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、新規なW/O/W型エマルション及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者等は、ポリフェノール、特にパッションフルーツの種子抽出物に含まれるピセアタンノールは、pH2.0以下の強酸性域やpH5.0以上のpHでは不安定であることを見出した。そして、上記不安定域でのポリフェノールの製剤方法を開発すべく、鋭意努力した結果、ポリフェノールをW/O/W型エマルションとすることによって、外水相が上記不安定域のpHであっても、ポリフェノールを安定に保持できることを見出し、本発明の完成に至った。
【0008】
本発明の一実施態様は、ポリフェノールを含有する内水相と、前記内水相を囲繞する油相と、前記油相を囲繞する外水相と、を含んで構成され、前記内水相と前記油相の界面に第1の両親媒性物質によって形成される第1の閉鎖小胞体が介在し、前記油相と前記外水相の界面に第2の両親媒性物質によって形成される第2の閉鎖小胞体または水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子が介在する、W/O/W型エマルションである。前記内水相と外水相のpHが異なってもよい。前記内水相が酸性のポリフェノール溶液であってもよい。前記外水相が中性またはアルカリ性の溶液であってもよい。前記第1の両親媒性物質は前記油相中での前記第1の閉鎖小胞体形成能を有してもよい。前記第1および第2の両親媒性物質が、同じまたは異なるポリグリセリン脂肪酸エステルで構成されてもよい。前記第1の両親媒性物質からなる前記第1の閉鎖小胞体の粒子径が、8nm以上であるポリグリセリン脂肪酸エステルで構成されてもよい。前記第1の両親媒性物質が、トリオレイン酸ペンタグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセリル、及び/またはポリリシノレイン酸ヘキサグリセリルであってもよい。前記ポリフェノールがスチルベンであってもよい。前記スチルベンがピセアタンノールであってもよい。前記ポリフェノールが植物のエキス由来であってもよい。前記エキスがパッションフルーツ種子、テンニンカ、またはマキバブラシノキのエキスであってもよい。
【0009】
本発明にかかる、他の実施態様は、第1の両親媒性物質で形成された第1の閉鎖小胞体を含有する油性溶液を調製する工程と、ポリフェノールを含有する第1の水性溶液を調製する工程と、第2の両親媒性物質で形成された第2の閉鎖小胞体または水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子を含有する第2の水性溶液を調製する工程と、前記油性溶液と前記第1の水性溶液とを混合することによって、前記第1の閉鎖小胞体を前記第1の水性溶液からなる内水相と前記内水相を囲繞する前記油性溶液との界面に介在させてW/O型エマルションを形成させる工程と、前記W/O型エマルションを前記第2の水性溶液と混合して、前記第2の閉鎖小胞体または前記粒子を、前記油性溶液からなり前記内水相を囲繞する油相と前記第2の水性溶液からなり前記油相を囲繞する外水相との界面に介在させてW/O/W型エマルションを形成させる工程と、を含むW/O/W型エマルションの製造方法である。前記内水相と外水相のpHが異なってもよい。前記内水相が酸性のポリフェノール溶液であってもよい。前記外水相が中性またはアルカリ性の溶液であってもよい。前記第1の両親媒性物質は前記油相中での前記第1の閉鎖小胞体形成能を有してもよい。前記第1および第2の両親媒性物質が、同じまたは異なるポリグリセリン脂肪酸エステルで構成されてもよい。前記第1の閉鎖小胞体の粒子径が、8nm以上であってもよい。前記第1の両親媒性物質がトリオレイン酸ペンタグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセリル、及び/またはポリリシノレイン酸ヘキサグリセリルであってもよい。前記ポリフェノールがスチルベンであってもよい。前記スチルベンがピセアタンノールってもよい。前記ポリフェノールが植物のエキス由来であってもよい。前記エキスがパッションフルーツ種子、テンニンカ、またはマキバブラシノキのエキスであってもよい。
【発明の効果】
【0010】
本発明によって、新規なW/O/W型エマルション及びその製造方法を提供することができるようになった。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態における、W/O/W型エマルションの模式図である。
図2】本発明の一実施例において得られたW/O/Wエマルションの顕微鏡写真である。
図3】本発明の一実施例において、(A)ピセアタンノール純品溶液、(B)パッションフルーツ種子エキスを含むW/O/W型エマルション中のピセアタンノール(PIC)の安定性を調べた結果を表す図である。
図4】本発明の一実施例において、パッションフルーツ種子エキスを含むW/O/W型エマルション中のスキルプシンB(SciB)の安定性を調べた結果を表す図である。
図5】本発明の一実施例において、パッションフルーツ種子エキスを含むW/O/W型エマルション中のエピカテキンの安定性を調べた結果を表す図である。
図6】本発明の一実施例において、パッションフルーツ種子エキスを含むW/O/W型エマルション中のピセアタンノールの安定性を調べた結果を表す図である。
図7】本発明の一実施例において、ピセアタンノール純品溶液の安定性に対するW/O/W型エマルションの第2の両親媒性物質の影響を調べた結果を表す図である。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の目的、特徴、利点、及びそのアイデアは、本明細書の記載により、当業者には明らかであり、本明細書の記載から、当業者であれば、容易に本発明を再現できる。以下に記載された発明の実施の形態及び具体的に実施例などは、本発明の好ましい実施態様を示すものであり、例示又は説明のために示されているのであって、本発明をそれらに限定するものではない。本明細書で開示されている本発明の意図並びに範囲内で、本明細書の記載に基づき、様々な改変並びに修飾ができることは、当業者にとって明らかである。
【0013】
(1)ポリフェノール
ポリフェノールは、分子内に複数のフェノール性ヒドロキシ基を有する化合物の総称であり、植物に含まれるものが多い。本発明によって安定化できるポリフェノールは、限定されないが、特にスチルベン類が好ましい。
【0014】
ここで、スチルベン類とは、スチルベン骨格を基本とした化合物の総称であり、例えば、スチルベン、ピセアタンノール、スキルプシンA、スキルプシンB、スキルプシンC、ラポンチゲニン、イソラポンチゲニン、プテロスチルベン、レスベラトロール、オキシレスベラトロール、ピセイド、アストリンジン、ラポンチシン、及び、ε-ビニフェリンなどが挙げられる。スチルベン類は、単量体、二量体などの多量体、または、配糖体であっても良い。スチルベン類の分子量は、特に限定されないが、例えば、2000以下であっても良く、1000以下であることが好ましく、600以下であることがより好ましい。
【0015】
【化1】
(2)パッションフルーツ種子エキスの製法
上記ポリフェノールは、化学合成品であってもよいが、植物のエキス由来であってもよい。
【0016】
植物のエキスの具体的な製造方法として、公知の方法を用いることができ、例えば、植物を、乾燥した後に、破砕、粉砕、または、切断などによって種子分解物を得、溶媒を用いて抽出し、残渣を除去することによって抽出液を得ることができる。この抽出液をそのまま用いてもよく、この抽出液から様々な方法でポリフェノールを精製して得られた様々な純度の抽出液を用いてもよいが、さらに、抽出液から溶媒を除去することによって、抽出物を得ることができる。抽出物の形状は、特に限定されず、例えば粉体などの固体状、アモルファス状、または、オイル状であっても良い。このように、植物から抽出物を得る段階のいずれのものも、本発明の植物のエキスとして使用することができる。
【0017】
抽出に用いる溶媒の種類は、当業者であれば適切に選択することができるが、例えば、水、メタノール、エタノール、アセトン、酢酸エチル、グリセリン、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、1,3−ブチレングリコール、ジメチルスルホキシド、アセトニトリル、N,N−ジメチルホルムアミド、2−プロパノール、1,4−ジオキサン、ヘキサン、クロロホルム、ジクロロメタン、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒であっても良く、水、エタノール、1,3−ブチレングリコール、または、これらから選択される2以上の溶媒の混合溶媒であることが好ましく、水、エタノール、または、水およびエタノールの混合溶媒であることがより好ましい。混合溶媒を用いる場合の、各溶媒の混合比は特に限定されないが、例えば水およびエタノールの混合溶媒を用いる場合には、水とエタノールとの体積比は、1:99〜99:1であっても良く、3:97〜80:20であることが好ましく、5:95〜50:50であることがより好ましく、10:90〜40:60であることが特に好ましい。
【0018】
溶媒として、水、または、水との混合溶媒を用いる場合には、熱水、または、熱水との混合溶媒であること、あるいは、水、または、水と溶媒を混合した後に加熱することが好ましい。水、または、水との混合溶媒は塩を含んでいても良く、塩を含む溶媒の例として、バッファー(緩衝液)であっても良い。バッファーのpHは、特に限定されず、酸性、中性、または、アルカリ性のいずれであっても良いが、酸性であることが好ましく、pH6以下の酸性であることがより好ましく、pH2.5〜pH5の酸性であることがさらに好ましい。バッファーに用いる塩の種類は特に限定されず、例として、クエン酸塩、リンゴ酸塩、リン酸塩、酢酸塩および炭酸塩などが挙げられる。
【0019】
抽出液からポリフェノールを純化する方法は、特に限定されず公知の方法を用いることができる。例えば、イオン交換樹脂や合成吸着樹脂等を用いたカラムクロマトグラフィーなどがよく知られている。
【0020】
抽出液から溶媒を除去する方法は、特に限定されず公知の方法を用いることができる。例えば、減圧留去、凍結乾燥、または、スプレードライ(噴霧乾燥)であっても良いが、凍結乾燥、または、スプレードライであることが好ましく、スプレードライであることがより好ましい。
【0021】
ここで、植物の種類は、ポリフェノールを含む植物であれば特に限定されず、パッションフルーツ(例えば、Passiflora edulis、Passiflora alata、Passiflora amethystine、Passiflora antioquiensis、Passiflora biflora、Passiflora buonapartea、Passiflora capsularis、Passiflora cearensis、Passiflora coccinea、Passiflora cochinchinesis、Passiflora filamentosa、Passiflora herbertiana、Passiflora laurifolia、Passiflora ligularis、Passiflora lunata、Passiflora lutea、Passiflora maliformis、Passiflora mixta、Passiflora mucronata、Passiflora mollissima、Passiflora nibiba、Passiflora organensis、Passiflora pallida、Passiflora parahypensis、Passiflora pedeta、Passiflora pinnatistipula、Passiflora popenovii、Passiflora quadrangularis、Passiflora riparia、Passiflora rubra、Passiflora serrate、Passiflora tiliaefolia、Passiflora tripartite、Passiflora villosa、Passiflora warmingiiなど)、テンニンカ(例えば、Rhodomyrtus tomentosaなど)、ブラシノキ(例えば、マキバブラシノキCallistemon speciosus、Callistemon rigidusなど)、カラガナチベチカ(Caragana tibetica)(例えば茎)、イタドリ(Fallopia japonica)(例えば根)、落花生(Arachis hypogaea)、ブドウ(Vitaceae)(例えば果実)、ブルーベリー(Cyanococcus)(例えば果実)、ディアベリー(Vaccinium stamineum)(例えば果実)などが挙げられるが、ピセアタンノールを高濃度で含むことが知られている、パッションフルーツ、テンニンカ、または、ブラシノキであることが好ましい。抽出するのは、植物全体のうち、どの部分であっても良く、例えば、果実、花、種子、葉、枝、樹皮、幹、茎、または、根であっても良いが、パッションフルーツを用いる場合は種子であることが好ましく、テンニンカである場合には果実であることが好ましく、ブラシノキである場合には茎であることが好ましい。
【0022】
(3)ポリフェノールを含有するW/O/W型エマルション
本発明では、ポリフェノールの製剤化に、三相乳化法(特許第3855203号「乳化分散剤及びこれを用いた乳化分散方法並びに乳化物」、特許第3858230号「混合エマルション組成物」等参照)で得られるW/O/W型エマルションを用いる。これは、両親媒性化合物をナノ粒子として用いて、ファンデルワールス力によって油性基材表面に付着させ、油/両親媒性化合物/水系の三相を形成させることで乳化を行う方法である。
【0023】
本発明のW/O/W型エマルションは、ポリフェノールを含有する内水相と、内水相を囲繞する油相と、油相を囲繞する外水相と、を含み、内水相と油相の界面に第1の両親媒性物質によって形成される第1の閉鎖小胞体が介在し、油相と外水相の界面に第2の両親媒性物質によって形成される第2の閉鎖小胞体または水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子が介在するように構成される。ここで、閉鎖小胞体とは、両親媒性物質が自発的に形成するベシクルのことを言う。
【0024】
ポリフェノールを含有する内水相は、例えば、精製ポリフェノールをバッファーに溶解させた水溶液や植物エキスなどのポリフェノール溶液など、上述したポリフェノールを含む水性溶液であれば限定されない。ポリフェノールを含有する内水相のpHは酸性であってもよく、pH6以下であってもよく、あるいはpH5以下であってもよい。また、pH1以上であってもよく、pH3.5以上であってもよい。なお、水性溶液とは、水そのものまたは水が主たる成分または溶媒であって油と相分離する任意の溶液をいう。
【0025】
第1の閉鎖小胞体を形成する第1の両親媒性物質は、油性溶液中での閉鎖小胞体形成能を有するものが好ましく、具体的には、ショ糖脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステル等の脂肪酸エステルや、ホスファチジルコリン、ホスファチジルエタノールアミン、ホスファチジルイノシトール、ホスファチジン酸、ホスファチジルセリン、スフィンゴミエリン等のリン脂質が例示できる。特に、トリオレイン酸ペンタグリセリル、トリオレイン酸デカグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセリル、ポリリシノレイン酸ヘキサグリセリルが好ましい。
【0026】
油相を構成する油性溶液は、大豆油、ヤシ油、コメ油、コーン油、パーム油、紅花油、菜種油(例、キャノーラ油等)、オリーブ油等の植物性油脂;炭素数6〜10の飽和脂肪酸(例えば、カプリン酸、カプリル酸等)を主要な構成成分とした脂肪酸とグリセリンとから構成される中鎖飽和脂肪酸トリグリセリド(以下、「MCT」ともいう。);牛脂、豚脂、鶏脂、及び魚油等の動物油脂類;オレイン酸などの脂肪酸;並びにこれらの混合物等が例示されるが、これらに限定されず、油そのものまたは油が主たる成分または溶媒であって、水と相分離する任意の溶液をいう。
【0027】
第2の閉鎖小胞体を形成する第2の両親媒性物質は、第1の両親媒性物質と同じであっても異なっていてもよく、第1の両親媒性物質として例示されたものと同じものを利用できる。また、水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子は、デンプンや寒天などの多糖類の粒子が例示できる。
【0028】
外水相は水性溶液であれば特に限定されず、水であってもバッファーであってもよく、当業者が適宜好適なものを選択できる。外水相のpHも特に限定されず、アルカリ性、中性、酸性のいずれであってもよく、pH8以上、あるいはpH10以上のアルカリ性、pH6−8程度の中性、pH6以下、あるいはpH4以下の酸性のいずれであってもよい。また、pHの上限については、pH12以下であることが好ましく、pH11以下であることがより好ましく、pHの下限については、pH1以上であることが好ましく、pH3以上であることがより好ましい。外水相のpHは、内水相のpHと同じでも異なっていてもよいが、特にpH2.0以下やpH5.0以上というピセアタンノールが不安定であるpHであってもかまわない。
【0029】
このように、ポリフェノールをW/O/W型エマルションの内水相に含有させることによって、外水相のpHがアルカリ性や中性あるいは強酸性であっても、ポリフェノールを安定して保存することが可能になる。
【0030】
(4)W/O/W型エマルションの製法
ポリフェノールを含有するW/O/W型エマルションを製造するために、まず、第1の両親媒性物質で形成された第1の閉鎖小胞体を含有する油性溶液と、ポリフェノールを含有する第1の水性溶液と、第2の両親媒性物質で形成された第2の閉鎖小胞体または水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子を含有する第2の水性溶液を調製する。
【0031】
油性溶液中の第1の両親媒性物質の濃度は特に限定されないが、通常0.005〜15重量%、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.5〜5重量%である。油性溶液に第1の両親媒性物質を混合して撹拌後、静置することによって、第1の閉鎖小胞体を含有する油性溶液を調製することができる。第1の閉鎖小胞体は、油性溶液中に分散した状態で維持されていることが好ましい。第1の閉鎖小胞体の粒子径は、通常は分子構造に起因して8nm以上になるが、特に限定されない。
【0032】
ポリフェノールを含有する第1の水性溶液は、(3)に記載した内水相に適したものであれば限定されない。
【0033】
第2の水性溶液中の第2の両親媒性物質または水酸基を有する重縮合ポリマーの濃度は特に限定されないが、通常0.005〜15重量%、好ましくは0.1〜10重量%、より好ましくは0.5〜5重量%である。第2の水性溶液に第2の両親媒性物質または水酸基を有する重縮合ポリマーを混合して撹拌後、静置することによって、第2の閉鎖小胞体または水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子を含有する第2の水性溶液を調製することができる。第2の閉鎖小胞体または水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子は、第2の水性溶液中に分散し、維持されていることが好ましい。
【0034】
第1の閉鎖小胞体を含有する油性溶液と、ポリフェノールを含有する第1の水性溶液とを混合することによって、第1の閉鎖小胞体を第1の水性溶液からなる内水相と内水相を囲繞する油性溶液との界面に介在させて、W/O型エマルションを形成させる。
【0035】
こうして得られたW/O型エマルションを、第2の閉鎖小胞体または水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子を含む第2の水溶液と混合して、第2の閉鎖小胞体または水酸基を有する重縮合ポリマーの粒子を油性溶液からなり内水相を囲繞する油相と油相を囲繞する第2の水性溶液からなる外水相との界面に介在させてW/O/W型エマルションを形成させる。図1にW/O/W型エマルションの模式図を示す。
【0036】
この後、外水相は、希釈したり置換したりして、適宜好ましい水性溶液にすることができる。この水性溶液の条件は、第2の水性溶液と同様で、特に限定されない。
【0037】
さらに、W/O/W型エマルションをカプセルにすることで、薬品(医薬及び試薬を含む)、化粧品、食品など、様々な用途に用いることができるようになる。
【実施例】
【0038】
[実施例1]
(1)サンプル調製
まず、内水相となるpH4.5のピセアタンノール(ポリフェノール)純品溶液(図ではPICと表記)、およびパッションフルーツ種子エキス(ポリフェノール含有)、を準備した。ピセアタンノール純品はパッションフルーツ種子エキスからの純度98%以上の精製物を使用し、これをpH4.5の10mM酢酸バッファーで0.5mg/mLになるよう室温で溶解した。一方、パッションフルーツ種子エキスは、パッションフルーツの種子を破砕し、含水エタノール(水:エタノール=20:80(v/v))で抽出した。含水エタノール抽出溶液を適量にまで濃縮した後、スプレードライすることによって、抽出物を粉体として得た。この抽出物を純水で室温にて溶解させることによって、30mg/mLの抽出物を含有する各抽出物水溶液を得た。エキスのpHは5.0であった。なお、得られたパッションフルーツ種子エキスは4.2mg/mLのピセアタンノールを含有していた。
【0039】
(2)W/O/W型エマルション作製
まず、W/O型エマルション作製のため、乳化剤となる第1の閉鎖小胞体を形成する第1の両親媒性物質としてトリオレイン酸デカグリセリルを、油相を構成する中鎖脂肪酸油に、4wt%になるように添加し、常温で撹拌して、乳化粒子分散液を作製した。この分散液30gをホモジナイザー(IKA, T25 digital ULTRA TURRAX)で撹拌しながら、内水相となるピセアタンノール純品溶液またはパッションフルーツ種子エキス30gを加えた。次に、W/O/W型エマルション作製のため、乳化剤となる第2の閉鎖小胞体を形成する第2の両親媒性物質として。ジステアリン酸デカグリセリルを使用し、純水に2wt%になるよう添加し、常温で撹拌して、外水相となる分散液を作製した。この分散液30gをホモジナイザーで撹拌しながら、先に作製したW/O型エマルション30gを加え、W/O/W型エマルションを作製した。このようにして得られたW/O/Wエマルションの顕微鏡写真(VHX-5000; 株式会社キーエンス社製により撮影)を図2に示す。
【0040】
(3)安定性測定
各W/O/W型エマルションを、pH7.2の26.0mMクエン酸−348.1mMリン酸バッファーを用いて5倍希釈し、それぞれスクリュー管バイアル(アズワン, ラボランスクリュー管瓶 No.6 30mL, 型番 9-852-08)に15mLずつ分注し、アルミホイルで遮光して、4℃、400rpmで撹拌しながら保管した。コントロールとしては、W/O/W型エマルションとせず、単にピセアタンノール純品溶液またはパッションフルーツ種子エキスを、同じリン酸バッファーにて希釈した溶液を用いた。4日後または8日後に、各サンプルにおけるピセアタンノールの濃度をHPLCで測定した。また、パッションフルーツ種子エキスについてはさらに、エキス中に含まれるピセアタンノール以外のスチルベン類であるスキルプシンB(図ではSciBと表記)や、スチルベン類以外のポリフェノール類であるエピカテキンの濃度も測定した。測定条件は以下の通りである。
【0041】
[HPLC条件]
・カラム:Mightysil RP-18 GP250-10 径10 mm、長さ250 mm(関東化学株式会社製)
・カラム温度:40℃
・溶出条件:流速3mL/min、0%メタノール−100%純水 → 30%メタノール−70%純水(グラジエント、10min)
・UV検出:280nm
得られた結果を図3に示す。
【0042】
(4)結果
図3に示すように、いずれのサンプルにおいても、サンプル溶液をそのまま保存するより、W/O/W型エマルションの剤形で保存する方が、ピセアタンノールの残存率が高かった。また、図4および図5に示すように、パッションフルーツ種子エキスにおける、ピセアタンノール以外のスチルベン類であるスキルプシンBや、スチルベン以外のポリフェノール類であるエピカテキンについても同様に、W/O/W型エマルションの剤形で保存する方が、パッションフルーツ種子エキス中でのスキルプシンBおよびエピカテキンの残存率が高かった。このように、中性付近で不安定なポリフェノールであっても、W/O/W型エマルションにすることによって、外水相が中性であっても安定化することが可能になり、長期保存ができるようになる。
【0043】
[実施例2]
(1)サンプル調製
内水相となるpH3.5のピセアタンノール純品溶液(図ではPICと表記)を準備した。ピセアタンノール純品はパッションフルーツ種子エキスからの純度98%以上の精製物を使用し、これをpH3.5の72mMクエン酸―56mMリン酸バッファーで5mg/mLになるよう室温で溶解した。
【0044】
(2)W/O/W型エマルション作製
実施例1と同様にW/O/W型エマルションを作製した。
【0045】
(3)安定性測定
各W/O/W型エマルションについて、実施例1と同様に希釈・保管し、4日、8日後に、ピセアタンノールの安定性を測定した。コントロールとしては、W/O/W型エマルションとせず、単にピセアタンノール純品溶液をW/O/W型エマルションと同様に希釈し、保管した溶液を用いた。
【0046】
(4)結果
図6に示すように、W/O/W型エマルションの内水相のpHが3.5であっても、ピセアタンノールは安定化した。実施例1の結果と合わせて考えると、内水相のpHが3.5〜5.0であるW/O/W型エマルションにすることによって、内水相のピセアタンノールは安定化された。このように、中性付近で不安定なポリフェノールであっても、内水相のpHを酸性にしてW/O/W型エマルションにすることによって、外水相が中性であっても安定化することが可能になり、長期保存ができるようになる。
【0047】
[実施例3]
(1)サンプル調製
実施例1と同様に、内水相となるpH4.5のピセアタンノール純品溶液(図ではPICと表記)、を準備した。
【0048】
(2)W/O/W型エマルション作製
第2の閉鎖小胞体を形成する第2の両親媒性物質であるジステアリン酸デカグリセリルを、第1の閉鎖小胞体を形成する第1の両親媒性物質と同じトリオレイン酸デカグリセリルとした以外は、実施例1と同様にW/O/W型エマルションを作製した。
【0049】
(3)安定性測定
各W/O/W型エマルションについて、実施例1と同様にピセアタンノールの安定性を測定した。コントロールとしては、W/O/W型エマルションとせず、単にピセアタンノール純品溶液をW/O/W型エマルションと同様に希釈した溶液を用いた。
【0050】
本実施例では、4日、8日後に測定した。
【0051】
(4)結果 図7に示すように、W/O/W型エマルションの第2の両親媒性物質をトリオレイン酸デカグリセリンに変えても、同様に内水相のピセアタンノールは安定化した。
【0052】
[実施例4]
(1)サンプル調製
実施例1と同様に、内水相となるパッションフルーツ種子エキス溶液を準備した。
【0053】
(2)W/O/W型エマルション作製
第1の閉鎖小胞体を形成する第1の両親媒性物質として、トリオレイン酸デカグリセリル以外に、トリオレイン酸ペンタグリセリル、ペンタオレイン酸デカグリセリル、ポリリシノレイン酸ヘキサグリセリルを用いた以外は、実施例1と同様にW/O/W型エマルションを作製した。
【0054】
(3)第1の両親媒性物質の油相中での粒度分布測定
各第1の両親媒性物質を中鎖脂肪酸油に4wt%になるように添加し、常温で一晩撹拌して、乳化粒子分散液を作製した。この溶液を、濃厚系粒径アナライザー FPAR-1000(大塚電子株式会社)で、希薄系プローブを使用して粒径測定を3分間、3回測定を行い、その平均値を算出した。
【0055】
(4)結果
第1の両親媒性物質のそれぞれについて、油相中に分散するかどうか、および油相中での平均粒子径、さらにW/O/W型エマルションが作製できたかどうかを表1にまとめた。このように、第1の両親媒性物質が油相中へ分散し、かつ、油相中での平均粒子径は8nm以上であることが分かった。
【0056】
【表1】
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7