特開2018-147515(P2018-147515A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社ニコンの特許一覧

<>
  • 特開2018147515-電子機器 図000003
  • 特開2018147515-電子機器 図000004
  • 特開2018147515-電子機器 図000005
  • 特開2018147515-電子機器 図000006
  • 特開2018147515-電子機器 図000007
  • 特開2018147515-電子機器 図000008
  • 特開2018147515-電子機器 図000009
  • 特開2018147515-電子機器 図000010
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-147515(P2018-147515A)
(43)【公開日】2018年9月20日
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/048 20130101AFI20180824BHJP
   D06F 39/00 20060101ALI20180824BHJP
   D06F 33/02 20060101ALI20180824BHJP
   F24C 15/00 20060101ALI20180824BHJP
   F24C 7/02 20060101ALI20180824BHJP
   G09G 5/00 20060101ALI20180824BHJP
   G03B 21/00 20060101ALI20180824BHJP
【FI】
   G06F3/048
   D06F39/00 A
   D06F33/02 A
   F24C15/00 H
   F24C7/02 301Z
   G09G5/00 510B
   G09G5/00 550C
   G09G5/00 510V
   G03B21/00 D
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2018-105323(P2018-105323)
(22)【出願日】2018年5月31日
(62)【分割の表示】特願2013-150880(P2013-150880)の分割
【原出願日】2013年7月19日
(71)【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン
(74)【代理人】
【識別番号】100084412
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 冬紀
(74)【代理人】
【識別番号】100146709
【弁理士】
【氏名又は名称】白石 直正
(72)【発明者】
【氏名】菅 彰信
(72)【発明者】
【氏名】大槻 正樹
(72)【発明者】
【氏名】町田 幸介
(72)【発明者】
【氏名】宮▲崎▼ 航
【テーマコード(参考)】
2K203
3B166
3B167
3L086
5C182
5E555
【Fターム(参考)】
2K203FA02
2K203FA22
2K203FA32
2K203FA44
2K203FA80
2K203FA82
2K203FA83
2K203FB02
2K203KA42
2K203KA58
2K203MA21
3B166AA02
3B166AA04
3B166AA12
3B166AB22
3B166AB23
3B166AB32
3B166AE02
3B166AE04
3B166AE05
3B166BA48
3B166BA49
3B166BA69
3B166BA92
3B166CA04
3B166CA11
3B166CB11
3B166DC47
3B166DE02
3B166DE06
3B166EA12
3B166EA14
3B166EA18
3B166EA24
3B166EC02
3B166GA12
3B166HA02
3B166HA11
3B166HA16
3B166HA33
3B166HA34
3B166HA41
3B166HA43
3B166HA45
3B166HA54
3B166HA58
3B166JM01
3B166JM02
3B166JM03
3B167AA02
3B167AA04
3B167AA12
3B167AB22
3B167AB23
3B167AB32
3B167AE02
3B167AE04
3B167AE05
3B167BA48
3B167BA49
3B167BA69
3B167BA92
3B167HA02
3B167HA11
3B167HA16
3B167HA33
3B167HA34
3B167HA41
3B167HA43
3B167HA45
3B167HA54
3B167HA58
3B167JA01
3B167JA11
3B167JA31
3B167JA41
3B167JA56
3B167JA57
3B167JB01
3B167KA52
3B167KA84
3B167KA90
3B167KB01
3B167KB16
3B167LA08
3B167LA10
3B167LA38
3B167LB11
3B167LC02
3B167LC08
3B167LC09
3B167LC14
3B167LC19
3B167LC25
3B167LD11
3B167LE10
3B167LF30
3B167LG20
3B167MA20
3L086AA01
3L086CB20
3L086DA24
5C182AA03
5C182AA04
5C182AA11
5C182AA12
5C182AB01
5C182AC02
5C182AC03
5C182AC13
5C182BA06
5C182BA14
5C182BA54
5C182BA57
5C182BA65
5C182BB01
5C182BB11
5C182BC01
5C182CB54
5C182DA69
5E555AA22
5E555BA15
5E555BA29
5E555BB15
5E555BB29
5E555BC08
5E555BE15
5E555DB16
5E555DB41
5E555DB56
5E555DC13
5E555DC21
5E555DD06
5E555DD07
5E555EA09
5E555FA00
(57)【要約】
【課題】家庭用装置を使いやすくすること。
【解決手段】家庭用装置1は、開閉部12と、開閉部12に画像を投影する投影手段13と、開閉部12に投影された画像に対するユーザの操作を検出する操作検出手段14と、を備える。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
作動部を内蔵する筐体と、
前記筐体上に前記作動部に関する情報を表示する表示部と、
前記筐体の外部へ前記情報を投映する投映部と、
前記筐体の周囲の状態により、前記表示部による表示と前記投映部による投映の少なくとも一方を制御する制御部と
を備えた電子機器。
【請求項2】
請求項1に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記筐体の周囲に人物が存在することにより、前記表示部による表示と前記投映部による投映とを変更する電子機器。
【請求項3】
請求項2に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記筐体の周囲に人物が存在すると、前記投映部により前記人物の近くに前記情報を投映する電子機器。
【請求項4】
請求項2に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記筐体の周囲に人物が存在しないと、前記投映部による投映を行う電子機器。
【請求項5】
請求項2に記載の電子機器であって、
前記筐体の周囲を撮像する撮像部を備え、
前記制御部は、前記撮像部によって撮像された画像に前記人物が存在するか否かにより前記表示部による表示と前記投映部による投映の少なくとも一方を制御する電子機器。
【請求項6】
請求項5に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記画像に含まれる人物により、前記情報の表示形態を制御する電子機器。
【請求項7】
請求項5または6に記載の電子機器であって、
前記制御部は、前記画像によって前記投映部による投映位置を制御する電子機器。

【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
筐体の前面に操作部および表示部を備えたドラム式洗濯機が知られている(特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2011−56145号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
上記従来技術のドラム式洗濯機では、洗濯物を投入する投入口を開閉するための蓋部が筐体の前面の大部分を占めており、操作部や表示部の占める面積が小さく、使い難かった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明による電子機器は、作動部を内蔵する筐体と、前記筐体上に前記作動部に関する情報を表示する表示部と、前記筐体の外部へ前記情報を投映する投映部と、前記筐体の周囲の状態により、前記表示部による表示と前記投映部による投映の少なくとも一方を制御する制御部とを備える。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、家庭用装置を使いやすくすることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施形態に係る洗濯機の外観を説明する図である。
図2】第1の実施形態に係る洗濯機の蓋部の構成を説明する図である。
図3】第1および第2の実施形態に係る洗濯機の内部の概略構成を説明するブロック図である。
図4】第1の実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
図5】第2の実施形態に係る洗濯機の外観を説明する図である。
図6】第2の実施形態に係る洗濯機の外蓋部および内蓋部の構成を説明する図である。
図7】第2の実施形態に係る処理の流れを説明するフローチャートである。
図8】変形例に係る洗濯機の内部の概略構成を説明するブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
−第1の実施形態−
図面を参照して本発明の第1の実施形態について説明する。図1は、第1の実施形態に係る家庭用装置である洗濯機1の外観図である。洗濯機1は、洗濯槽(ドラム)の回転軸が鉛直方向に対して斜めに傾いているドラム式の洗濯乾燥機である。洗濯機1の筐体10の前面には、円形の蓋部12が設けられている。図1(a)は蓋部12の閉鎖状態を示し、図1(b)は蓋部12の開放状態を示す。図1に示すように、蓋部12は、筐体10の前面の大部分を占めている。本実施形態では、蓋部12は左開きで開くようになっているが、右開きのタイプであってもよい。ユーザは、蓋部12を開くことにより、投入口11からドラム内に衣類等の洗濯物を投入することができる。
【0009】
蓋部12には、洗濯機1の運転状態や洗濯機1を操作するための操作ボタンなどを示す画像が、後述するプロジェクタ部13(図2)によって投影される。すなわち、蓋部12は、プロジェクタ部13のスクリーンとしても機能する。洗濯機1は、ユーザが、たとえば蓋部12に投影された操作ボタンを指でタッチするなど、蓋部12に投影された画像に対するタッチ操作を行うことにより、洗濯機1を操作できるように構成されている。このような構成について詳しくは後述する。
【0010】
図2は、蓋部12の構成を説明する図である。蓋部12は、蓋外側部12aと蓋内側部12bとを有し、蓋外側部12aと蓋内側部12bとの間に間隙12cが設けられた2層構造となっている。間隙12c内には、プロジェクタ部113および操作検出用カメラ部114が配置されている。
【0011】
プロジェクタ部13は、蓋外側部12aに投影する状態と蓋内側部12bに投影する状態とに切り替え可能に構成されている。図1(a)に示したように蓋部12が閉鎖状態のときには、プロジェクタ部13は、蓋外側部12aに対して画像を背面投影(リア投射)する。一方、図1(b)に示したように蓋部12が開放状態のときには、プロジェクタ部13は、蓋内側部12bに対して画像を背面投影する。
【0012】
操作検出用カメラ部14は、蓋外側部12aを撮影する状態と蓋内側部12bを撮影する状態とに切り替え可能に構成されている。図1(a)に示したように蓋部12が閉鎖状態のときには、操作検出用カメラ部14は、蓋外側部12aを所定時間間隔ごとに撮影する。洗濯機1では、操作検出用カメラ部14による撮影画像に基づいて蓋外側部12aの投影画像に対するユーザのタッチ操作を検出するようになっている。一方、図1(b)に示したように蓋部12が開放状態のときには、操作検出用カメラ部14は、蓋内側部12bを所定時間間隔ごとに撮影する。洗濯機1では、操作検出用カメラ部14による撮影画像に基づいて蓋内側部12bの投影画像に対するユーザのタッチ操作を検出するようになっている。
【0013】
なお、本実施形態では、蓋部12に対するタッチ操作とは、蓋部12とユーザの指とが完全に接触した場合だけでなく、蓋部12とユーザの指とがある程度近接した場合も含まれる。操作検出用カメラ部14による撮影画像には、蓋部12にユーザの指が接触または近接すると、ユーザの指の影が写る。そこで、洗濯機1は、操作検出用カメラ部14による撮影画像において、ユーザの指の影が検出された箇所が、ユーザにより蓋部12に対するタッチ操作が行われた位置であると検出する。なお、このタッチ操作の検出方法は一例であり、この他の方法で検出するようにしてもよい。
【0014】
図3は、洗濯機1の内部の概略構成を説明するブロック図である。なお、図3では本実施形態に係る構成以外の構成については図示と説明を省略する。洗濯機1は、プロジェクタ部13と、操作検出用カメラ部14と、制御部15と、記憶部16と、操作部材17と、開閉検知部18と、モータ駆動機構19と、給水機構20と、排水機構21と、乾燥機構22と、を有する。
【0015】
制御部15は、マイクロコンピュータおよびその周辺回路から構成される。制御部15は、制御プログラムに基づいて、洗濯機1全体の制御を行う。記憶部16は、制御部15で実行される制御プログラムやプロジェクタ部13により投影する各種データを格納する。操作部材17は、たとえば電源ボタンやこの他のスイッチなどで構成され、操作されたボタンやスイッチに対応する操作信号を制御部15へ出力する。開閉検知部18は、蓋部12の開閉状態を検知して、検知結果を示す信号を制御部15へ出力する。
【0016】
プロジェクタ部13は、投影光学系13a、液晶パネル13b、LED光源13c、および投影制御回路13dを含む。LED光源13cは、供給電流に応じた明るさで液晶パネル13bを照明する。液晶パネル13bは、投影制御回路13dからの駆動信号に応じて光像を生成する。投影光学系13aは、液晶パネル13bから射出される光像を外部の投影面に投影する。投影制御回路13dは、制御部15から指示された情報を投影するための制御信号を、LED光源13cおよび液晶パネル13bへ送出する。
【0017】
操作検出用カメラ部14は、撮像光学系14a、撮像素子14bおよび撮像制御回路14cを有し、制御部15からの指示に応じて撮像を行う。撮像光学系14aは、撮像素子14bの撮像面上に被写体像を結像させる。撮像素子14bとしては、CCDやCMOSなどが用いられる。撮像制御回路14cは、制御部15からの指示により撮像素子14bを駆動制御するとともに、撮像素子14bから出力される画像信号に対して所定の信号処理を行う。
【0018】
モータ駆動機構19は、制御部15の制御のもと、ドラムに接続されたモータを駆動制御する。このモータは、洗い、すすぎ、脱水、乾燥に適したモータ回転数や回転方法でインバータ制御される。
【0019】
給水機構20は、洗い、すすぎ時に水道管から洗濯機1に水を供給する。給水機構20は、具体的には給水弁などで構成され、制御部15の制御のもと、必要時に給水弁の開閉を行い、ドラムの中に水を供給したり、供給を停止したりする。
【0020】
排水機構21は、洗い、すすぎ、脱水、乾燥等の各工程において、ドラムの中の水を、洗濯機1の外部へ排水する。排水機構21は、具体的には排水弁や排水ホースなどで構成され、制御部15の制御のもと、必要時にドラムに貯まった水を外部に排出する。
【0021】
乾燥機構22は、ヒーターまたはヒートポンプユニットなどで構成され、制御部15の制御のもと、ドラムに入っている洗濯物を、ヒーターで熱を加えて乾燥させたり、またはヒートポンプユニットにより空気を冷やして除湿を行い、次に温めて温風に変え乾燥させたりする。
【0022】
なお、モータ駆動機構19、給水機構20、排水機構21、乾燥機構22の構成および動作は、公知のドラム式洗濯機と同様の構成であるため、詳細の説明は省略する。
【0023】
次に、洗濯機1の動作について、図1を用いて説明する。洗濯機1の運転中は、図1(a)に示したように蓋部12が閉鎖状態である。このとき制御部15は、投影画像を生成し、プロジェクタ部13によって蓋部12の蓋外側部12aに背面投影させる。投影画像には、たとえば、洗濯機1の運転状態(どの工程を行っているか)を示す文字やバー、運転終了までの残り時間、洗濯機1の運転を一時停止するためのSTOPボタン、消費電力などの少なくとも1つが含まれる。このように洗濯機1は、筐体10の前面の大部分を占める蓋部12に画像を投影することで、従来の洗濯機よりも大きいエリアにユーザに報知する情報や操作ボタンを表示できるので、情報を見やすく且つ操作を行いやすくすることができる。
【0024】
また、制御部15は、操作検出用カメラ部14により蓋外側部12aを所定時間間隔ごとに撮影する撮影処理を行わせ、得られた撮影画像に基づいて、蓋外側部12aに投影させた投影画像に対してユーザによるタッチ操作が行われたか否かを判定する。
【0025】
制御部15は、投影画像中のSTOPボタンをタッチする操作が行われたことを判定すると、洗濯機1の運転を一時停止させる。ここで、ユーザが洗濯機1内を確認したり一部の衣類を取り出したりするために、図1(b)に示したように蓋部12を開けたとする。すると、開閉検知部18は開放状態を示す検知信号を制御部15へ出力する。制御部15は、開閉検知部18から開放状態を示す検知信号が入力されると、プロジェクタ部13を、蓋内側部12bに投影する状態に切り替えると共に、操作検出用カメラ部14を、蓋内側部12bを撮影する状態に切り替える。これにより、洗濯機1は、蓋内側部12bに画像を投影すると共に、蓋内側部12bの投影画像に対するタッチ操作を検出可能な状態となる。したがって、ユーザは、蓋部12の開放状態においても、投影された画像を確認できると共に投影画像に対する操作を行うことができる。
【0026】
また、ユーザが蓋部12を閉めたとすると、開閉検知部18は閉鎖状態を示す検知信号を制御部15へ出力し、制御部15は、再び、プロジェクタ部13を、蓋外側部12aを投影する状態に切り替えると共に、操作検出用カメラ部14を、蓋外側部12aを撮影する状態に切り替える。
【0027】
次に、上述した洗濯機1の動作において制御部15が行う処理の流れを、図4に示すフローチャートを用いて説明する。制御部15は、洗濯機1の運転を開始すると、図4に示す処理を実行するプログラムを起動する。
【0028】
ステップS1において、制御部15は、プロジェクタ部13に指示を送り、蓋外側部12aに投影画像を投影する処理を開始させる。また、制御部15は、操作検出用カメラ部14に指示を送り、蓋外側部12aを撮影する撮影処理を開始させる。そして制御部15は、ステップS2に進む。
【0029】
ステップS2において、制御部15は、操作検出用カメラ部14による撮影画像に基づいて、投影画像中のSTOPボタンをタッチする操作が行われたか否かを判定する。当該操作が行われていない場合は、制御部15は、ステップS2を否定判定して、ステップS2の処理を繰り返す。一方、当該操作が行われた場合は、制御部15は、ステップS2を肯定判定して、ステップS3に進む。
【0030】
ステップS3において、制御部15は、洗濯機1の運転を一時停止させて、ステップS4に進む。
【0031】
ステップS4において、制御部15は、開閉検知部18からの検知信号に基づいて、蓋部12が開けられたか否かを判定する。蓋部12が開けられていない場合は、制御部15は、ステップS4を否定判定して、ステップS4の処理を繰り返す。一方、蓋部12が開けられた場合は、制御部15は、ステップS4を肯定判定して、ステップS5に進む。
【0032】
ステップS5において、制御部15は、プロジェクタ部13を、蓋内側部12bに投影画像を投影する状態に切り替える。また、制御部15は、操作検出用カメラ部14を、蓋内側部12bを撮影する状態に切り替える。そして、制御部15は、ステップS6に進む。
【0033】
ステップS6において、制御部15は、開閉検知部18からの検知信号に基づいて、蓋部12が閉められたか否かを判定する。蓋部12が閉められていない場合は、制御部15は、ステップS6を否定判定して、ステップS6の処理を繰り返す。一方、蓋部12が閉められた場合は、制御部15は、ステップS6を肯定判定して、ステップS7に進む。
【0034】
ステップS7において、制御部15は、プロジェクタ部13を、蓋外側部12aに投影画像を投影する状態に切り替える。また、制御部15は、操作検出用カメラ部14を、蓋外側部12aを撮影する状態に切り替える。そして、制御部15は、ステップS4に戻る。
【0035】
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)洗濯機1は、蓋部12と、蓋部12に画像を投影するプロジェクタ部13と、操作検出用カメラ部14による撮像画像に基づいて、蓋部12に投影された画像に対するユーザの操作を検出する制御部15と、を備える。また、プロジェクタ部13は、洗濯機1を操作するための操作用画像(操作ボタンなど)を蓋部12に投影し、制御部15は、操作検出用カメラ部14による撮像画像に基づいて、蓋部12に投影された操作用画像に対するユーザの操作を検出する。このように洗濯機1は、蓋部12に画像を投影することで、ユーザに報知するための情報やユーザが操作するための操作用画像を従来よりも大きく表示できるので、洗濯機1を使いやすくすることができる。
【0036】
(2)洗濯機1において、蓋部12は、間に間隙12cが設けられた蓋外側部12aと蓋内側部12bとから構成され、プロジェクタ部13を、蓋部12の間隙12c内に配置するようにした。これにより、プロジェクタ部13を、水に濡れる恐れのない箇所に配置することができる。
【0037】
(3)洗濯機1において、プロジェクタ部13は、蓋部12が閉鎖状態であるときは蓋外側部12aに対して画像を背面投影し、蓋部12が開放状態であるときは、蓋内側部12bに対して画像を背面投影するようにした。これにより、蓋部12が閉鎖状態のときも開放状態のときも、画像を投影することができる。
【0038】
−第2の実施形態−
次に、図面を参照して本発明の第2の実施形態について説明する。図5は、第2の実施形態に係る家庭用装置である洗濯機100の外観図である。第2の実施形態に係る洗濯機100は、洗濯槽の回転軸が略鉛直方向である縦型の洗濯乾燥機である。洗濯機100の筐体110の上面には、円形の外蓋部112aが設けられている。図5(a)は外蓋部112aの閉鎖状態を示し、図5(b)は外蓋部112aの開放状態を示す。図5に示すように、外蓋部112aは、筐体110の上面の大部分を占めている。本実施形態では、外蓋部112aは、山型に折れ曲がりながら後ろ側に開くようになっているが、折れ曲がらずに後ろ側へ開くタイプであってもよい。外蓋部112aの内側には、内蓋部112bが設けられている。ユーザは、外蓋部112aおよび内蓋部112bを開くことにより、投入口111から洗濯槽内に衣類等の洗濯物を投入することができる。
【0039】
外蓋部112aおよび内蓋部112bには、第1の実施形態と同様に、洗濯機100の運転状態や洗濯機100を操作するための操作ボタンなどを示す画像が、後述するプロジェクタ部113(図6)によって投影されるようになっている。すなわち、外蓋部112aおよび内蓋部112bは、プロジェクタ部113のスクリーンとしても機能する。
【0040】
図6は、外蓋部112aおよび内蓋部112bの構成を説明する図である。外蓋部112aおよび内蓋部112bは、所定間隔をおいて設けられている。外蓋部112aと内蓋部112bの間には、プロジェクタ部113および操作検出用カメラ部114が配置されている。
【0041】
プロジェクタ部113は、外蓋部112aに投影する状態と内蓋部112bに投影する状態とに切り替え可能に構成されている。図5(a)に示したように外蓋部112aが閉鎖状態のときには、プロジェクタ部13は、外蓋部112aに対して画像を背面投影する。一方、図5(b)に示したように外蓋部112aが開放状態のときには、プロジェクタ部113は、内蓋部112bに対して画像を前面投影(フロント投射)する。
【0042】
操作検出用カメラ部114は、外蓋部112aを撮影する状態と内蓋部112bを撮影する状態とに切り替え可能に構成されている。図5(a)に示したように外蓋部112aが閉鎖状態のときには、操作検出用カメラ部114は、外蓋部112aを所定時間間隔ごとに撮影する。洗濯機100では、操作検出用カメラ部114による撮影画像に基づいて外蓋部112aの投影画像に対するユーザのタッチ操作を検出するようになっている。一方、図5(b)に示したように外蓋部112aが開放状態のときには、操作検出用カメラ部114は、内蓋部112bを所定時間間隔ごとに撮影する。洗濯機100では、操作検出用カメラ部114による撮影画像に基づいて内蓋部112bの投影画像に対するユーザのタッチ操作を検出するようになっている。
【0043】
なお、第2の実施形態の洗濯機100は縦型であるため、第1の実施形態のドラム式の洗濯機1と実際の構造は異なるが、本実施形態に係る概略構成については、上記図3により説明した第1の実施形態の洗濯機1と同様であるため、図示と説明を省略する。
【0044】
次に、洗濯機100の動作について図5を用いて説明する。洗濯機100の運転中、図5(a)に示したように外蓋部112aが閉鎖状態である場合において、制御部15は、投影画像を生成し、プロジェクタ部113によって外蓋部112aに背面投影させる。投影画像の内容は、第1の実施形態と同様である。このように洗濯機100は、筐体110の前面の大部分を占める外蓋部112aに画像を投影することで、従来の洗濯機よりも大きいエリアにユーザに報知するための情報や操作ボタンを表示できるので、情報を見やすく且つ操作を行いやすくすることができる。
【0045】
また、制御部15は、操作検出用カメラ部114により外蓋部112aを所定時間間隔ごとに撮影する撮影処理を行い、得られた撮影画像に基づいて、外蓋部112aに投影させた投影画像に対してユーザによるタッチ操作が行われたか否かを判定する。
【0046】
制御部15は、投影画像中のSTOPボタンをタッチするタッチ操作が行われたことを判定すると、洗濯機100の運転を一時停止させる。ここで、ユーザが洗濯機100内を確認したり一部の衣類を取り出したりするために、図5(b)に示したように外蓋部112aを開けたとする。すると、開閉検知部18は外蓋部112aの開放状態を示す検知信号を制御部15へ出力する。制御部15は、開閉検知部18から外蓋部112aの開放状態を示す検知信号が入力されると、プロジェクタ部13を、内蓋部112bに投影する状態に切り替えると共に、操作検出用カメラ部114を、内蓋部112bを撮影する状態に切り替える。これにより、洗濯機100は、内蓋部112bに画像を投影すると共に、内蓋部112bに対するタッチ操作を検出可能な状態になる。したがって、ユーザは、外蓋部112aの開放状態においても投影画像を確認できると共に投影画像に対する操作を行うことができる。
【0047】
また、ユーザが外蓋部112aを閉めたとすると、開閉検知部18は閉鎖状態を示す検知信号を制御部15へ出力し、制御部15は、再び、プロジェクタ部13の投影方向を外蓋部112aに切り替えると共に、操作検出用カメラ部114による撮影方向を外蓋部112aに切り替える。
【0048】
なお、ユーザが外蓋部112aを開けた後さらに内蓋部112bを開けた場合、開閉検知部18は内蓋部112bの開放状態を示す検知信号を制御部15へ出力する。制御部15は、開閉検知部18から内蓋部112bの開放状態を示す検知信号が入力されると、プロジェクタ部113による投影と操作検出用カメラ部114による撮影とを停止する。
【0049】
次に、上述した洗濯機100の動作において制御部15が行う処理の流れを、図7に示すフローチャートを用いて説明する。制御部15は、洗濯機100の運転を開始すると、図7に示す処理を実行するプログラムを起動する。
【0050】
ステップS11において、制御部15は、プロジェクタ部13に指示を送り、外蓋部112aに投影画像を投影する処理を開始させる。また、制御部15は、操作検出用カメラ部14に指示を送り、外蓋部112aを撮影する撮影処理を開始させる。そして制御部15は、ステップS12に進む。
【0051】
ステップS12において、制御部15は、操作検出用カメラ部14による撮影画像に基づいて、投影画像中のSTOPボタンをタッチする操作が行われたか否かを判定する。当該操作が行われていない場合は、制御部15は、ステップS12を否定判定して、ステップS12の処理を繰り返す。一方、当該操作が行われた場合は、制御部15は、ステップS12を肯定判定して、ステップS13に進む。
【0052】
ステップS13において、制御部15は、洗濯機1の運転を一時停止させて、ステップS14に進む。
【0053】
ステップS14において、制御部15は、開閉検知部18からの検知信号に基づいて、外蓋部112aが開けられたか否かを判定する。外蓋部112aが開けられていない場合は、制御部15は、ステップS14を否定判定して、ステップS14の処理を繰り返す。一方、外蓋部112aが開けられた場合は、制御部15は、ステップS14を肯定判定して、ステップS15に進む。
【0054】
ステップS15において、制御部15は、プロジェクタ部13を、内蓋部112bに投影画像を投影する状態に切り替える。また、制御部15は、操作検出用カメラ部14を、内蓋部112bを撮影する状態に切り替える。そして、制御部15は、ステップS16に進む。
【0055】
ステップS16において、制御部15は、開閉検知部18からの検知信号に基づいて、外蓋部112aが閉められたか否かを判定する。外蓋部112aが閉められていない場合は、制御部15は、ステップS16を否定判定して、ステップS18に進む。一方、外蓋部112aが閉められた場合は、制御部15は、ステップS16を肯定判定して、ステップS17に進む。
【0056】
ステップS17において、制御部15は、プロジェクタ部13を、外蓋部112aに投影画像を投影する状態に切り替える。また、制御部15は、操作検出用カメラ部14を、外蓋部112aを撮影する状態に切り替える。そして、制御部15は、ステップS14に戻る。
【0057】
一方、ステップS16を否定判定した場合に進むステップS18において、制御部15は、開閉検知部18からの検知信号に基づいて、内蓋部112bが開けられたか否かを判定する。内蓋部112bが開けられていない場合は、制御部15は、ステップS18を否定判定して、ステップS16に戻る。一方、内蓋部112bが開けられた場合は、制御部15は、ステップS18を肯定判定して、ステップS19に進む。
【0058】
ステップS19において、制御部15は、プロジェクタ部113による投影と操作検出用カメラ部114による撮影とを停止させて、ステップS20へ進む。
【0059】
ステップS20において、制御部15は、開閉検知部18からの検知信号に基づいて、内蓋部112bが閉められたか否かを判定する。内蓋部112bが閉められていない場合は、制御部15は、ステップS20を否定判定して、ステップS20の処理を繰り返す。一方、内蓋部112bが閉められた場合は、制御部15は、ステップS20を肯定判定して、ステップS21に進む。
【0060】
ステップS21において、制御部15は、プロジェクタ部13に指示を送り、内蓋部112bに投影画像を投影する処理を再開させる。また、制御部15は、操作検出用カメラ部14に指示を送り、内蓋部112bを撮影する撮影処理を再開させる。そして制御部15は、ステップS16に戻る。
【0061】
以上説明した実施の形態によれば、次の作用効果が得られる。
(1)洗濯機100は、外側に設けられた外蓋部112aと外蓋部112aの内側に設けられた内蓋部112bと、外蓋部112aまたは内蓋部112bに画像を投影するプロジェクタ部113と、操作検出用カメラ部114による撮像画像に基づいて、外蓋部112aまたは内蓋部112bに投影された画像に対するユーザの操作を検出する制御部15と、を備える。このように、外蓋部112aまたは内蓋部112bに画像を投影することで、ユーザに報知するための情報やユーザが操作するための操作用画像を従来よりも大きく表示できるので、洗濯機100を使いやすくすることができる。
【0062】
(2)洗濯機100において、プロジェクタ部113は、外蓋部112aと内蓋部112bと間に配置するようにした。これにより、プロジェクタ部113を、水に濡れる恐れのない箇所に配置することができる。
【0063】
(3)洗濯機100において、プロジェクタ部113は、外蓋部112aが閉鎖状態であるときは外蓋部112aに対して画像を背面投影し、外蓋部112aが開放状態であるときは、内蓋部112bに対して画像を前面投影するようにした。これにより、外蓋部112aが閉鎖状態のときも開放状態のときも、画像を投影することができる。
【0064】
(変形例1)
上述した洗濯機1において、プロジェクタ部13は、蓋部12に投影する状態と洗濯機1の外部の投影面(たとえば、床や壁など)に投影する状態とに切り替え可能に構成されていてもよい。この場合、制御部15は、たとえば、洗濯機1の運転中、運転終了までの残り時間が所定時間(たとえば10分前)となるまでは、プロジェクタ部13によって、蓋部12に残り時間を示す画像を投影させる。そして、制御部15は、洗濯の残り時間が所定時間となった以降は、プロジェクタ部13を洗濯機1の外部の投影面に投影する状態に切り替える。プロジェクタ部13は、外部の投影面に残り時間を示す画像を投影させる。このとき、プロジェクタ部13は、制御部15の制御のもと、たとえば、蓋部12に投影していたときよりも画像を大きく投影することで、ユーザに残り時間が少なくなったことを強調して報知する。
【0065】
またプロジェクタ部13は、画像を投影するのではなく、外部に出射する光の色を変えたり、点滅させたりすることで、ユーザに注意を促すようにしてもよい。
【0066】
また、図8に示すように、上述した洗濯機1に、洗濯機1の外部を撮影する外部撮影用カメラ部30を設けるようにしてもよい。この場合、外部撮影用カメラ部30は、制御部15による制御のもと、洗濯機1の周囲を撮像する。制御部15は、外部撮影用カメラ部30により撮像された画像に基づいて、洗濯機1の外部の様子を検出する。たとえば、制御部15は、外部撮影用カメラ部30により撮像された画像に基づいて、洗濯機1の近傍に人物がいるか否かを検出する。制御部15は、洗濯機1の近傍に人物がいないことを検出した場合に、プロジェクタ部13を洗濯機1の外部の投影面に投影する状態に切り替える。これにより、洗濯機1より離れた箇所にユーザがいても、ユーザは、プロジェクタ部13による投影画像を確認することができる。
【0067】
また、制御部15は、外部撮影用カメラ部30により撮像された画像に基づいて、洗濯機1の周囲にいる人物の位置を検出するようにしてもよい。この場合、プロジェクタ部13は、制御部15による制御のもと、当該検出された人物の位置の近傍に投影画像を投影する。これにより、投影画像を見やすくすることができる。
【0068】
また、制御部15は、外部撮影用カメラ部30により撮像された画像に基づいて、障害物(たとえば、投影しづらい場所や適切に投影できない場所など)を検出するようにしてもよい。この場合、プロジェクタ部13は、制御部15による制御のもと、当該検出された障害物を避けて投影画像を投影する。これにより、投影画像を見やすくすることができる。
【0069】
また、制御部15は、外部撮影用カメラ部30により撮像された画像に基づいて、外部の投影面において、投影可能なエリアの広さを検出するようにしてもよい。この場合、プロジェクタ部13は、制御部15による制御のもと、当該検出された投影可能なエリアの広さに基づいて、投影可能なエリア内に投影画像が含まれるように投影を行う。これにより、投影画像を見やすくすることができる。
【0070】
(変形例2)
図8に示すように、上述した洗濯機1に、洗濯機1の内部を撮影する内部撮影用カメラ部31を設けるようにしてもよい。この場合、内部撮影用カメラ部31は、制御部15による制御のもと、たとえば洗濯機1の運転中に、洗濯槽の内部を撮像する。制御部15は、内部撮影用カメラ部31により撮像された画像を、プロジェクタ部13によって蓋部12に投影させる。これにより、ユーザは、洗濯機1の運転中に、洗濯槽の内部の様子を確認することができる。
【0071】
なお、制御部15は、内部撮影用カメラ部31による撮像画像に、洗濯の残り時間などの情報を重畳した投影画像を生成して、プロジェクタ部13に投影させるようにしてもよい。
【0072】
(変形例3)
図6に示すように、上述した洗濯機1に、外部から画像信号を入力する外部画像入力端子32を設けるようにしてもよい。この場合、制御部15は、外部画像入力端子32から入力された画像信号に基づく画像を、プロジェクタ部13によって蓋部12に投影させる。たとえば、外部画像入力端子32にテレビジョン受信機を接続した場合、外部画像入力端子32から入力されたテレビ映像をプロジェクタ部13によって蓋部12に投影する。これにより、ユーザは、洗濯機1でテレビを視聴することができる。
【0073】
(変形例4)
上述した洗濯機1において、蓋部12がコレステリック液晶により構成されていてもよい。この場合、蓋部12は、コレステリック液晶のオンオフを切り替えることで、光を透過する透過状態と光を拡散する拡散状態とに切り替え可能に構成される。プロジェクタ部13が蓋部12に画像を投影するときは、制御部15は、蓋部12のコレステリック液晶を制御して、蓋部12を上記拡散状態に切り替える。これにより、蓋部12に画像を投影することが可能となる。一方、プロジェクタ部13が蓋部12に画像を投影しないときは、制御部15は、蓋部12のコレステリック液晶を制御して、蓋部12を上記透過状態に切り替える。これにより、ユーザは、蓋部12を介して、洗濯機1の内部を覗くことができるようになる。
【0074】
(変形例5)
上述した洗濯機100において、蓋部12に拡散板を設けるようにしてもよい。また、この場合、洗濯機1は、蓋部12の拡散板を退避可能に構成するようにしてもよい。これにより、洗濯機1は、プロジェクタ部13が蓋部12に画像を投影するときは、拡散板を配置して蓋部12を拡散状態とすることで、蓋部12に画像を投影可能とすることができる。一方、洗濯機1は、プロジェクタ部13が蓋部12に画像を投影しないときは、拡散板を退避させ、蓋部12を透明状態とすることで、ユーザに、蓋部12を介して、洗濯機1の内部を確認させることができる。
【0075】
また、入射光の一部を透過し、一部を拡散させるタイプの拡散板を蓋部12に設けるようにしてもよい。これにより、洗濯機1は、蓋部12に画像を投影することもできるし、ユーザに、蓋部12を介して、洗濯機1の内部を確認させることもできる。
【0076】
(変形例6)
上述した第2の実施の形態では、外蓋部112aが開放状態の場合には、プロジェクタ部113は、内蓋部112bに対して画像を前面投影する例について説明した。しかしながら、プロジェクタ部113は、開放状態である外蓋部112aへ向けて画像を前面投影するようにしてもよい。
【0077】
(変形例7)
上述した実施の形態では、操作検出用カメラ部14,114による撮影画像に基づいて、ユーザのタッチ操作を検出する例について説明したが、この他赤外線や超音波などを用いてユーザのタッチ操作を検出するようにしてもよい。
【0078】
(変形例8)
上述した洗濯機1において、プロジェクタ部13は、蓋外側部12aおよび蓋内側部12bの両方に画像を投影するようにしてもよい。この場合、蓋外側部12aおよび蓋内側部12bは投影方向に対して離れた位置に配置されているため、蓋外側部12aの投影画像と蓋内側部12bの投影画像とが異なる距離に投影される。そのため、奥行き感のある表示を実現することができる。
【0079】
また、制御部15は、蓋部12が閉鎖状態である場合において、プロジェクタ部13によって、ユーザが操作するための複数の操作ボタンを蓋内側部12bに投影させる。そして、制御部15は、操作検出用カメラ部14による撮影画像に基づいて操作ボタンがタッチ操作されたことを検出したら、タッチ操作された操作ボタンのみをプロジェクタ部13によって蓋外側部12aに投影させるようにしてもよい。これにより、タッチ操作された操作ボタンが浮き上がったように見える。したがってユーザは、操作ボタンのタッチ操作が洗濯機1に認識されたことを確認することができる。なお、これとは逆に、複数の操作ボタンを蓋外側部12aに投影させ、タッチ操作された操作ボタンのみを蓋内側部12bに投影させるようにしてもよい。これにより、タッチ操作された操作ボタンが押しこまれたように見える。
【0080】
(変形例9)
上述した洗濯機1において、プロジェクタ部13によって投影する画像は、上述した内容に限らず、ユーザに報知するための種々の情報や、洗濯機1を操作するための種々の操作用画像(GUI(Graphical User Interface)画像)を投影するようにしてもよい。洗濯機1は、たとえば、運転を開始する前の状態において、運転を開始するための開始ボタンや、洗濯機1の洗濯モードを選択したり指示したりするためのモードアイコンなどを蓋部12に投影するようにしてもよい。また、これらのボタンやアイコンの配置や大きさ、有無などを、変更できるようにしてもよい。
【0081】
(変形例10)
図6に示すように、上述した洗濯機1に、ユーザの顔を撮影するための顔撮影用カメラ部33をさらに設けるようにしてもよい。この場合、制御部15は、顔撮影用カメラ部33により撮像された画像に基づいて、ユーザの年齢を検出する公知の年齢検出処理を行う。制御部15は、年齢検出処理の結果、ユーザが子供であると判別した場合は、子供への注意を促すメッセージを、プロジェクタ部13によって蓋部12に投影させる。また制御部15は、年齢検出処理の結果、ユーザが高齢者であると判別した場合は、投影画像内の操作ボタンや文字などを、通常よりも大きく投影させる。
【0082】
(変形例11)
上述した洗濯機1において、制御部15は、ユーザの洗濯機1の利用履歴を記憶し、利用履歴に基づいてユーザの時間の使い方や生活リズム(たとえば、何曜日に洗濯をすることが多いか、何時頃に洗濯をすることが多いかなど)を推定するようにしてもよい。そして、制御部15は、推定した時間の使い方や生活リズムなどを示す画像を、プロジェクタ部13によって蓋部12に投影させるようにしてもよい。
【0083】
(変形例12)
上述した実施の形態では、洗濯機に本発明を適用する例を説明したが、これに限らず、この他開閉部を備える家庭用装置(たとえば、電子レンジや冷蔵庫など)に本発明を適用するようにしてもよい。
【0084】
上記では、種々の実施の形態および変形例を説明したが、本発明はこれらの内容に限定されるものではない。本発明の技術的思想の範囲内で考えられるその他の態様も本発明の範囲内に含まれる。
【符号の説明】
【0085】
1,100…洗濯機、10,110…筐体、11,111…投入口、12…蓋部、12a…蓋外側部、12b…蓋内側部、12c…間隙、13,113…プロジェクタ部、14,114…操作検出用カメラ部、15…制御部、31…内部撮影用カメラ部、32…外部画像入力端子、112a…外蓋部、112b…内蓋部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8