特開2018-164276(P2018-164276A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-164276(P2018-164276A)
(43)【公開日】2018年10月18日
(54)【発明の名称】電子機器
(51)【国際特許分類】
   H04N 5/232 20060101AFI20180921BHJP
【FI】
   H04N5/232 030
   H04N5/232 450
【審査請求】有
【請求項の数】1
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-108773(P2018-108773)
(22)【出願日】2018年6月6日
(62)【分割の表示】特願2014-551911(P2014-551911)の分割
【原出願日】2013年8月26日
(31)【優先権主張番号】特願2012-273506(P2012-273506)
(32)【優先日】2012年12月14日
(33)【優先権主張国】JP
(71)【出願人】
【識別番号】000004112
【氏名又は名称】株式会社ニコン
(74)【代理人】
【識別番号】100084412
【弁理士】
【氏名又は名称】永井 冬紀
(74)【代理人】
【識別番号】100146709
【弁理士】
【氏名又は名称】白石 直正
(72)【発明者】
【氏名】上出 将
(72)【発明者】
【氏名】元木 康之
(72)【発明者】
【氏名】桑野 邦宏
(72)【発明者】
【氏名】奥山 哲平
(72)【発明者】
【氏名】本橋 武男
(72)【発明者】
【氏名】上瀧 弥恵
(72)【発明者】
【氏名】関口 政一
【テーマコード(参考)】
5C122
【Fターム(参考)】
5C122DA04
5C122DA09
5C122EA42
5C122EA67
5C122GC07
5C122GC38
5C122GE03
5C122HA87
5C122HB01
(57)【要約】      (修正有)
【課題】外部機器が着脱可能に装着される電子機器において、外部機器が装着されたとき、電子機器の機能と外部機器の機能とを適切に設定する。
【解決手段】カメラと携帯機器を有する撮影システムにおいて、カメラの制御部22は、外部機器が装着されたかどうかを検出する検出部と、外部機器が装着されたことを検出部が検出したとき、外部機器の第1機能の仕様を取得する取得部と、取得部により仕様が取得された外部機器の第1機能と、電子機器の第2機能との少なくとも一方を制限するかどうかを判定する判定部と、を備える。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
外部機器が着脱可能に装着される電子機器であって、
前記外部機器が装着されたかどうかを検出する検出部と、
前記外部機器が装着されたことを前記検出部が検出したとき、前記外部機器の第1機能の仕様を取得する取得部と、
前記取得部により仕様が取得された前記外部機器の前記第1機能と、前記電子機器の第2機能との少なくとも一方を制限するかどうかを判定する判定部と、
を備える電子機器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子機器に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、表示装置がカメラ本体に着脱可能に装着される無線通信カメラが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】日本国特開2006−325150号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来、外部機器が着脱可能に装着される電子機器において、電子機器に外部機器が装着されたとき、電子機器の機能と外部機器の機能とを適切に設定することができず、ユーザの使い勝手が悪いという問題があった。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の第1の態様によると、電子機器は、外部機器が着脱可能に装着される電子機器であって、外部機器が装着されたかどうかを検出する検出部と、外部機器が装着されたことを検出部が検出したとき、外部機器の第1機能の仕様を取得する取得部と、取得部により仕様が取得された外部機器の第1機能と、電子機器の第2機能との少なくとも一方を制限するかどうかを判定する判定部と、を備える。
本発明の第2の態様によると、第1の態様の電子機器において、第1機能と第2機能とは異なる機能であり、判定部は、第1機能と第2機能との併用が可能かどうかを判定することが好ましい。
本発明の第3の態様によると、第2の態様の電子機器において、第1機能は、水準検出機能と方位検出機能との一方であり、第2機能は、水準検出機能と方位検出機能との他方であり、判定部は、水準検出機能と方位検出機能との併用が可能かどうかを判定することが好ましい。
本発明の第4の態様によると、第1の態様の電子機器において、第1機能と第2機能とは同じカテゴリーの機能であり、判定部は、第1機能の仕様と、第2機能の仕様とに基づいて第1機能と第2機能の少なくとも一方を制限するかどうかを判定することが好ましい。
本発明の第5の態様によると、第4の態様の電子機器において、第1機能は第1表示部であり、第2機能は第2表示部であり、第1表示部の表示内容と、第2表示部の表示内容とを異ならせる制御部を備えることが好ましい。
本発明の第6の態様によると、第4または第5の態様の電子機器において、第1機能は第1方向を撮像する第1撮像部であり、第2機能は第1方向とは異なる第2方向を撮像する第2撮像部であり、第1撮像部と、第2撮像部とのそれぞれによる撮像を行う撮像制御部を備えることが好ましい。
本発明の第7の態様によると、第4の態様の電子機器において、判定部は、第1機能と第2機能との仕様を比較し、低い仕様の機能を制限することが好ましい。
本発明の第8の態様によると、第1から第7のいずれか一態様の電子機器において、判定部は、外部機器と電子機器との装着状態に応じて、第1機能と第2機能の少なくとも一方を制限するかどうかを判定することが好ましい。
本発明の第9の態様によると、第1から第8のいずれか一態様の電子機器において、技術の使用、輸出、または移転に対する規制に関する規制情報を記憶する記憶部を備え、判定部は、規制情報に基づいて、第1機能と第2機能との併用が可能かどうかを判定することが好ましい。
本発明の第10の態様によると、第1から第9のいずれか一態様の電子機器において、収納位置と該収納位置とは異なる位置とに可動する可動部を有し、可動部が異なる位置にあるときに、外部機器を可動部の収納位置に装着する装着部を備えることが好ましい。
本発明の第11の態様によると、第1から第10のいずれか一態様の電子機器において、判定部が第1機能と第2機能との少なくとも一方を制限する場合に、当該制限する機能への電源供給を停止する電源制御部を備えることが好ましい。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、二つの電子機器を一体化させて使用する際のユーザの使い勝手を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】本発明の一実施の形態による電子機器であるカメラを備える撮影システムの概要図である。図1(a)はカメラが携帯機器と分離した状態を示しており、図1(b)はカメラが携帯機器と一体となった状態を示している。
図2】撮影システムの構成例を説明するブロック図である。
図3】カメラの制御部の機能ブロック図である。
図4】カメラと、携帯機器とが一体となったときの制御部によるフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下に説明する本実施形態の撮影システムは、複数の電子機器の一例として、カメラと携帯機器とを利用するものである。図1は、撮影システム1の概要図である。撮影システム1は、カメラ10と携帯機器100とを備える。カメラ10は、一眼レフカメラ、ミラーレスカメラ、コンパクトカメラのいずれのタイプであってもよく、本実施形態においては一眼レフカメラとしている。携帯機器100は、例えば携帯電話、スマートフォンなどであって、独立した電子機器として動作すると共に、カメラ10に装着されることによりカメラ10と協調動作を行うことができる。本実施形態においては、携帯機器100は、スマートフォンとしている。
【0009】
図1(a)には、カメラ10の背面図と、携帯機器100の正面図とが図示されている。図1(a)では、カメラ10と携帯機器100とが分離している。カメラ10は、その背面に収納部23を有し、バリアングルモニターである表示部14が表示画面をカメラ10の背面側に露出させる装着状態で、その収納部23に収納されている。また、カメラ10は、その背面や側面など各部に操作部18が設けられている。携帯機器100は、その正面に撮影用の光学系101と表示部104とマイク109とが設けられている。表示部104は、タッチパネル105と一体となっている。マイク109は、ユーザが携帯機器100の電話機能を使用する際にユーザの口元近傍に位置する。
【0010】
図1(b)は、カメラ10と携帯機器100とが一体となった状態を示している。図1(b)では、カメラ10の表示部14は、多軸のヒンジ機構14aによりカメラ10の下方に表示画面がカメラ10の背面側に向くように展開されている。なお、カメラ10は、表示画面がカメラ10の正面側に向くように表示部14を展開することも可能である。
【0011】
カメラ10は、その収納部23に不図示の係止機構を有する。図1(b)のように表示部14が収納部23から退出した状態において、携帯機器100がその収納部23に嵌め込まれたり、取り付けられたりすることにより、不図示の係止機構に携帯機器100が係止される。図1(b)では、携帯機器100は、その表示部104の表示画面がカメラ10の背面側に露出するような装着状態で係止されている。
【0012】
なお、カメラ10の表示部14が多軸のヒンジ機構により展開する方向は、カメラ10の下方でなくてもよく、例えばカメラ10の左方または右方でもよい。なお、カメラ10の表示部14をカメラ10の左方または右方に展開した場合、カメラ10の表示部14は、その表示画面をカメラ10の正面側に向けた姿勢と背面側に向けた姿勢とを取り得る。
【0013】
図2は、撮影システム1の構成例を示すブロック図である。以下、図2を用いてカメラ10と携帯機器100の構成について説明を行う。カメラ10は、光学系11、撮像素子12、ASIC13、表示部14、記憶媒体15、水準器16、GPSモジュール17、操作部18、通信部19、メモリ20、接点21及び制御部22を有している。
【0014】
光学系11は、ズームレンズやフォーカシングレンズを含む複数のレンズ群で構成され、操作部18の一つであるレリーズスイッチの操作に応じて被写体像を撮像素子12の撮像面に結像させる。なお、本実施形態においては、カメラ10は一眼レフカメラであるため、光学系11は交換可能である。
【0015】
撮像素子12は、受光素子が撮像面に二次元配列されたCMOSイメージセンサなどによって構成され、アナログ画像信号を生成する。このアナログ画像信号は、不図示の変換器によりデジタル画像信号に変換されて、ASIC13に入力される。なお、撮像素子12の画素数は、一例として1200万画素以上とする。
【0016】
ASIC13は、デジタル画像信号に対して各種の画像処理(色補間処理、階調変換処理、輪郭強調処理、ホワイトバランス調整処理、画像圧縮処理、画像伸張処理など)を行う回路である。ASIC13の出力は、表示部14や記憶媒体15に入力される。
表示部14は、一例として液晶パネルを有するバリアングルモニターとして構成され、その表示画面に画像や操作メニュー画面などを表示する。
記憶媒体15は、一例として着脱可能なSDカードであり、静止画のデータや動画のデータを記憶するものである。
【0017】
水準器16は、あおりと水平の2方向の水準を検出するための加速度センサを有し、表示部14に水平および垂直に関する表示を行うものである。
GPSモジュール17は、カメラ10の位置(例えば緯度および経度)を検出するセンサである。
操作部18は、複数の操作ボタン、スイッチを有して、各種操作を行うものであり、レリーズスイッチ、十字キー(マルチセレクター)、コマンドダイヤルなどを有している。
【0018】
通信部19は、各種の無線通信を行う。本実施形態においては、通信部19は、携帯機器100の通信部110(後述)との間で通信を行う。また、通信部19は、インターネット回線(不図示)を介して、各種情報を受信する。例えば通信部19は、ワッセナー・アレンジメントなどの技術の使用、輸出、移転に対する規制に関する最新情報を、インターネット回線を介して受信する。なお、ワッセナー・アレンジメントとは、通常兵器および関連汎用品・技術の移転に関する国際的輸出管理の申し合わせである。
【0019】
メモリ20は、不揮発性の半導体メモリであり、制御部22によって実行されるカメラ10を制御するためのプログラムや各種パラメータが記憶されている。また、メモリ20には、ワッセナー・アレンジメントなど、技術の使用、輸出、移転に対する規制に関する規制情報が記憶されている。
【0020】
接点21は、携帯機器100がカメラ10の収納部23の係止機構(不図示)に係止されたときに、後述する携帯機器100の接点111(後述)と係合して、カメラ10と携帯機器100とを電気的に接続する。カメラ10と携帯機器100とは、係合状態にある接点21と接点111との間で、通信、データの送受信を行うことができる。なお、接点の数は適宜決定すればよい。また、接点21と接点111とが係合したことをトリガーとしてカメラ10の通信部19と携帯機器100の通信部110との間で通信が開始するようにしてもよい。
【0021】
制御部22は、CPUを有し、メモリ20に記憶されているプログラムを実行してカメラ10全体を制御するとともに、携帯機器100と一体のときには、携帯機器100の制御部112と協調制御を行う。
【0022】
携帯機器100は、光学系101、撮像素子102、ASIC103、表示部104、タッチパネル105、メモリ106、電子コンパス107、GPSモジュール108、マイク109、通信部110、接点111及び制御部112を有している。
【0023】
光学系101は、少なくとも1枚のレンズを有し、図1(a)および(b)に示してあるように表示部104が設けられた携帯機器100の主面側に設けられている。携帯機器100は、光学系101を通過した被写体像を撮像素子102に結像させて、被写体を撮像する。カメラ10の制御部22は、携帯機器100で撮像した被写体像を取得する。すなわち、図1(b)に示してあるように携帯機器100をカメラ10に装着した場合、カメラ10の光学系11を撮影者に向けることなく撮影者を撮像することができる。カメラ10の制御部22は、カメラ10の光学系11が向けられている第1の方向の被写体の撮像と、携帯機器100の光学系101が向けられている第2の方向の被写体の撮像とをそれぞれ行うことができる。なお、携帯機器100は、光学系101に加えて、携帯機器100の主面に対する裏面側にも撮像用の光学系を設けるようにしてもよい。ここで、電子コンパス107が検出する方位をこの裏面側の光学系の光軸方向と合わせるように、電子コンパス107を配置すれば、電子コンパス107が検出する方位がカメラ10の光学系11の光軸方向と一致する。したがって、図1(b)の状態では、制御部22は、電子コンパス107を用いてカメラ10の方位を検出することができる。一方、電子コンパス107が検出する方位が光学系101の光軸方向と合わせるように電子コンパス107が配置されている場合には、カメラ10の光学系11の光軸方向とは180度方位がずれてしまう。このような場合、カメラ10の制御部22は、通信部19から電子コンパス107の検出方向を確認して、その出力を反転するように補正すればよい。
【0024】
撮像素子102は、受光素子が撮像面に二次元配列されたCMOSイメージセンサなどによって構成され、アナログ画像信号を生成する。このアナログ画像信号は、不図示の変換器によりデジタル画像信号に変換されASIC103に入力される。なお、撮像素子102の画素数は、一例として1200万画素以上とする。
ASIC103は、デジタル画像信号に対して各種の画像処理を行う。
【0025】
表示部104は、一例として液晶パネルによって構成され、図1(a)のように携帯機器100がカメラ10から分離した状態では、撮像素子102が撮像した画像や操作メニュー画面などを表示する。一方、図1(b)のように携帯機器100がカメラ10と一体となった状態では、カメラ10の撮像素子12が撮像した画像や、カメラ10の操作メニュー画面などを表示する。
【0026】
タッチパネル105は、表示部104の上または表示部104に組み込まれて設けられる操作部であり、ユーザが触れた位置に応じた入力信号を出力する。図1(a)のように携帯機器100がカメラ10から分離した状態では入力操作による入力信号が携帯機器100の制御部112に入力されて、図1(b)のように携帯機器100がカメラ10と一体となった状態ではカメラ10の制御部22に入力される。
【0027】
メモリ106は、制御部112によって実行される携帯機器100を制御するためのプログラムと各種パラメータ、撮像素子102により撮像された画像データなどが記憶されている。また、本実施形態においては、メモリ106は、携帯機器100の構成や性能(スペック)に関する仕様情報を記憶している。これら携帯機器100の仕様情報は、カメラ10と携帯機器100とが一体になったときに、カメラ10へ送信される。
【0028】
仕様情報に含まれる携帯機器100の構成に関する情報とは、例えば、携帯機器100が光学系101、撮像素子102、ASIC103、表示部104、タッチパネル105、メモリ106、電子コンパス107、GPSモジュール108、マイク109、通信部110、接点111、制御部112などを備えることを表す情報である。
【0029】
また、仕様情報に含まれる携帯機器100の性能に関する情報とは、例えば、表示部104がタッチパネル105を有すること、表示部104の画面解像度、GPSモジュール108の受信感度などである。
【0030】
電子コンパス107は、ホール素子等の磁気素子により構成され、地磁気を検出して方位を検出するものである。
GPSモジュール108は、携帯機器100の位置(例えば緯度および経度)を検出するセンサである。
マイク109は、ユーザの音声などを集音する。
【0031】
通信部110は、各種の無線通信を行う。本実施形態においては、通信部110は、前述したカメラ10の通信部19との間で通信を行うものである。また、通信部110は、インターネット回線(不図示)を介して、各種情報を受信する。
接点111は、携帯機器100がカメラ10と一体となったときにカメラ10の接点21と係合して、カメラ10と携帯機器100とを電気的に接続する。
制御部112は、CPUを有し、携帯機器100全体を制御するとともに、カメラ10と一体のときには、カメラ10の制御部22との協調制御を行う。
【0032】
図3は、カメラ10の制御部22の機能ブロック図である。図3に示すように、制御部22は、メモリ20に記憶されたプログラムを実行することにより、装着検出部221と仕様取得部222と機能制限判定部223として機能する。
【0033】
装着検出部221は、携帯機器100などの外部機器がカメラ10に装着されたことを検出する。例えば、装着検出部221は、カメラ10の接点21と携帯機器100の接点111との係合を検出することにより、カメラ10に携帯機器100が装着されたことを検出する。
【0034】
仕様取得部222は、携帯機器100などの外部機器がカメラ10に装着されたとき、その装着された外部機器から、その外部機器の各ユニットに関する仕様情報を取得する。例えば、仕様取得部222は、図1(b)のように携帯機器100がカメラ10に装着されたとき、携帯機器100からそのメモリ106に記憶されている仕様情報を、通信部19または接点21を介して取得する。
【0035】
機能制限判定部223は、二つの機能を有する。第1に、機能制限判定部223は、携帯機器100などの外部機器がカメラ10に装着された際に、仕様取得部222により取得した仕様情報と、カメラ10のメモリ20に記憶された規制情報とに基づいて、カメラ10と携帯機器100とに備わる各機能について使用を制限するか否か、それぞれのユニットの機能を併用することが可能か否かを判定する。そして、機能制限判定部223は、機能の使用を制限すると判定されたユニットに対して、機能制限を行うと共に、そのユニットへの電源供給を中止させる。
【0036】
カメラ10単体や携帯機器100単体ではワッセナー・アレンジメントで規定する輸出禁止品や、輸出規制品に該当しなくても、カメラ10と携帯機器100とが協調して動作する際に、カメラ10の機能と携帯機器100の機能との併用により、ワッセナー・アレンジメントで規定する輸出禁止品や、輸出規制品に該当する虞がある。例えば、カメラ10と携帯機器100の併用により、所定の画素数の撮像素子と、水準器機能と、電子コンパス機能とを有することとなった場合、ワッセナー・アレンジメントで規定する輸出禁止品や、輸出規制品に該当する虞がある。
【0037】
機能制限判定部223は、カメラ10の機能と携帯機器100の機能とを組み合わせて併用することにより、規制情報において規制対象となる機能を、仕様取得部222により取得された仕様情報に基づいて検出する。そして、機能制限判定部223は、それらの組み合わせを構成する機能について、使用を制限するか否かを判定する。例えば、カメラ10が水準器16を備え、カメラ10に装着された携帯機器100が電子コンパス107を備える場合は、機能制限判定部223は、ワッセナー・アレンジメントに関する規制情報に基づいて、水準器16の機能と電子コンパス107の機能の組み合わせを検出して、水準器16の機能と電子コンパス107の機能についてそれぞれ使用を制限するか否かを判定する。そして、機能制限判定部223は、機能の使用を制限すると判定されたユニットの機能を制限すると共に、そのユニットへの電源供給を中止させる。機能制限判定部223は、電力供給を中止することにより、撮影システム1における電力の消費を抑えることができる。
【0038】
第2に、機能制限判定部223は、携帯機器100などの外部機器がカメラ10に装着された際に、カメラ10と携帯機器100との双方が共に同一カテゴリーの機能を果たすユニットを備えている場合には、カメラ10と携帯機器100とのうちいずれか一方の機能を制限する。機能のカテゴリーとは、例えばGPS衛星からの電波受信、メニュー画面等の画面表示、インターネット回線との接続、ユーザの入力操作受付などを含む。
【0039】
例えば、カメラ10のGPSモジュール17と携帯機器100のGPSモジュール108は共にGPS衛星からの電波受信というカテゴリーの機能を果たす。機能制限判定部223は、携帯機器100がカメラ10に装着された際には、それらのGPSモジュールについて、それぞれ機能の使用を制限するか否かを判定する。例えば、機能制限判定部223は、カメラ10のGPSモジュール17と携帯機器100のGPSモジュール108とのうち、受信感度が低いまたは電力消費量が大きいGPSモジュールの機能の使用を制限する。
【0040】
また、例えば、カメラ10の表示部14と携帯機器100の表示部104は共に画面表示というカテゴリーの機能を果たす。機能制限判定部223は、携帯機器100がカメラ10に装着された際には、それらの表示部について、それぞれ機能の使用を制限するか否かを判定する。例えば、機能制限判定部223は、カメラ10の表示部14と携帯機器100の表示部104とのうち、画面解像度の低い表示部の機能の使用を制限する。なお、機能制限判定部223は、二つの表示部の両方を使用することを選択してもよい。例えば、機能制限判定部223は、画面解像度の高い表示部に撮像画像を表示し、画面解像度の低い表示部にメニュー画面を表示することにしてもよい。また、携帯機器100が裏面側にも表示部を備える場合、機能制限判定部223は、携帯機器100の本体で隠れて見えない裏面側の表示部の使用を制限する。すなわち、機能制限判定部223は、カメラ10に対する携帯機器100の装着状態に基づいて携帯機器100の表示部の使用を制限する。
【0041】
図4は、カメラ10の電源がオンとなったときにカメラ10の制御部22により実行される処理に関するフローチャートである。
【0042】
ステップS1では、カメラ10の制御部22は、装着検出部221の処理により、携帯機器100がカメラ10に装着されているか否かを判定する。カメラ10の制御部22は、カメラ10の接点21と携帯機器100の接点111とが係合しているときステップS1の判定を肯定判定して、接点21と接点111とが係合していないときステップS1の判定を否定判定する。カメラ10の制御部22は、ステップS1が肯定判定されるまでステップS1の処理を繰り返し、ステップS1が肯定判定されたとき、ステップS2の処理に進む。
【0043】
ステップS2では、カメラ10の制御部22は、仕様取得部222の処理により、接点21と接点111とを介して、携帯機器100の仕様情報を取得する。カメラ10の制御部22は、カメラ10と携帯機器100とが一体となるような装着状態になったことに応じて、携帯機器100に対して携帯機器100の仕様情報を送信するように要求する。この要求に応じて、携帯機器100の制御部112は、携帯機器100の仕様情報をカメラ10に送信する。本実施形態においては、メモリ106に記憶されている携帯機器100の仕様情報がカメラ10に送信される。
【0044】
ステップS3では、カメラ10の制御部22は、機能制限判定部223の第1および第2の機能により、カメラ10と携帯機器100とが一体となるような装着状態になったことに応じて、カメラ10と携帯機器100との各ユニットの機能についてそれぞれ使用を制限するか否かを判定する。
【0045】
例えば、カメラ10の制御部22は、メモリ20に記憶されたワッセナー・アレンジメントに関する規制情報に基づいて、カメラ10の水準器16または携帯機器100の電子コンパス107の機能の使用を制限する判定を行う。また、カメラ10の制御部22は、ステップS2にて取得した携帯機器100の仕様情報に基づいて、カメラ10と携帯機器100との双方が共に同一カテゴリーの機能を果たすユニットを備えていることを検出して、それらのユニットのそれぞれについて使用を制限するか否かの判定を行う。
【0046】
ステップS4では、カメラ10の制御部22は、ステップS3の判定により機能の使用を制限すると判定されたユニットが存在するか否かを判定する。カメラ10の制御部22は、機能の使用を制限すると判定されたユニットが存在する場合ステップS4を肯定判定して処理をステップS5に進め、機能の使用を制限すると判定されたユニットが存在しない場合ステップS4を否定判定して処理をステップS6に進める。例えば、カメラ10の制御部22は、ステップS3にて携帯機器100の電子コンパス107、GPSモジュール108、カメラ10の表示部14などの機能の使用を制限する判定を行っていた場合、ステップS4を肯定判定する。
【0047】
ステップS5では、カメラ10の制御部22は、ステップS3において機能の使用を制限すると判定された各機能の使用を制限する。例えば、カメラ10の制御部22がステップS3にて携帯機器100の電子コンパス107、GPSモジュール108、カメラ10の表示部14などの機能の使用を制限する判定を行っていた場合、それらの機能の使用を制限する。また、制御部22および制御部112は、機能の使用を制限する各ユニットへの電力供給も中止させて、不図示の電源の消費電力を抑える。
【0048】
ステップS6では、カメラ10の制御部22は、カメラ10と携帯機器100との協調制御の設定を行う。カメラ10の制御部22は、例えばカメラ10の表示部14の機能の使用を制限した場合、カメラ10のASIC13により画像処理された画像データを、携帯機器100の表示部104に表示させるための設定や、タッチパネル105で入力された情報をカメラ10側で受け付けるための設定を行い、本フローチャートを終了する。
【0049】
以上説明した実施の形態によれば、次のような作用効果を奏する。
カメラ10は、携帯機器100が外部機器として着脱可能に装着される電子機器であって、装着検出部221と仕様取得部222と機能制限判定部223として機能する制御部22を備える。装着検出部221は、携帯機器100が装着されたかどうかを検出する。仕様取得部222は、携帯機器100が装着されたことを装着検出部221が検出したとき、携帯機器100の各ユニットの仕様に関する仕様情報を取得する。機能制限判定部223は、例えば仕様取得部222により仕様情報が取得された携帯機器100の電子コンパス107とカメラ10の水準器16のいずれか少なくとも一方を制限するか否かを判定する。
以上のように、カメラ10は、携帯機器100と一体化して使用する際にそれぞれに備えられた同一カテゴリーのユニットの使用を自動的に制限したり、ワッセナー・アレンジメントを遵守するようにユニットを自動的に制限したりしているので、二つの電子機器を一体化させて使用する際のユーザの使い勝手を向上することができる。
【0050】
以上で説明した実施の形態は、以下のように変形して実施できる。
上記の実施形態では、カメラ10に水準器16を設け、携帯機器100に電子コンパス107を設けた場合について説明したが、カメラ10に電子コンパス107を設け、携帯機器100に水準器16を設けてもよい。
【0051】
制御部22は、GPSモジュール17により検出したカメラ10の位置情報に基づきカメラ10が位置する地域や国を確認して、通信部19を用いて当該地域や国における電子機器の使用に対する規制情報を取得し、取得した規制情報に基づき機能制限判定部223の処理を実行することにしてもよい。
【0052】
カメラ10の制御部22は、機能制限判定部223において、機能の使用を制限する判定を行った場合、機能の使用を制限することを報知するための文章または画像を、カメラ10の表示部14または携帯機器100などの外部機器の表示部104に表示することにしてもよい。また、ユーザが操作部18やタッチパネル105を用いてそれらの機能の使用の制限を解除できるようにしてもよいし、機能の使用を制限するユニットをユーザが選択できるようにしてもよい。
【0053】
次の優先権基礎出願の開示内容は引用文としてここに組み込まれる。
日本国特許出願2012年第273506号(2012年12月14日出願)
【0054】
以上で説明した実施の形態や変形例はあくまで例示に過ぎず、発明の特徴が損なわれない限り本発明はこれらの内容に限定されない。また、以上で説明した実施の形態や変形例は発明の特徴が損なわれない限り組み合わせて実行してもよい。
【符号の説明】
【0055】
10 カメラ
14,104 表示部
16 水準器
17,108 GPSモジュール
18 操作部
19,110 通信部
20,106 メモリ
22,112 制御部
100 携帯機器
105 タッチパネル
107 電子コンパス
221 装着検出部
222 仕様取得部
223 機能制限判定部
図1
図2
図3
図4