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特開2018-170392半導体装置および半導体装置の製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2018-170392(P2018-170392A)
(43)【公開日】2018年11月1日
(54)【発明の名称】半導体装置および半導体装置の製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01L 29/861 20060101AFI20181005BHJP
   H01L 29/868 20060101ALI20181005BHJP
   H01L 21/329 20060101ALI20181005BHJP
   H01L 29/06 20060101ALI20181005BHJP
【FI】
   H01L29/91 D
   H01L29/91 B
   H01L29/91 F
   H01L29/06 301V
   H01L29/06 301G
   H01L29/06 301M
【審査請求】未請求
【請求項の数】9
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-66406(P2017-66406)
(22)【出願日】2017年3月29日
【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成27年度、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構 「低炭素社会を実現する次世代パワーエレクトロニクスプロジェクト/次世代パワーエレクトロニクス応用システム開発の先導研究/コンパクト加速器を実現するための超高速・高電圧パルス電源の開発」委託研究、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
(71)【出願人】
【識別番号】301021533
【氏名又は名称】国立研究開発法人産業技術総合研究所
(71)【出願人】
【識別番号】504171134
【氏名又は名称】国立大学法人 筑波大学
(74)【代理人】
【識別番号】100104190
【弁理士】
【氏名又は名称】酒井 昭徳
(72)【発明者】
【氏名】福田 憲司
(72)【発明者】
【氏名】岩室 憲幸
(57)【要約】
【課題】SiC n+型基板を使って、p+/p-/n+型構造を実現し、さらに周辺耐圧領域の形成がSiCでも容易に可能になる。
【解決手段】第1導電型の第1半導体層1上、第1半導体層1より不純物濃度の低い第1導電型の第3半導体層3が設けられる。第3半導体層3の、第1半導体層1側に対して反対側に第2導電型の第2半導体層2が設けられる。第1半導体層1の、第3半導体層3側に対して反対側に第1電極10が設けられる。第2半導体層2の、第3半導体層3側に対して反対側に第2電極11が設けられる。第2半導体層2の厚さは、9μm以下である。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
第1導電型の第1半導体層と、
前記第1半導体層上に設けられた、前記第1半導体層より不純物濃度の低い第1導電型の第3半導体層と、
前記第3半導体層の、前記第1半導体層側に対して反対側に設けられた、第2導電型の第2半導体層と、
前記第1半導体層の、前記第3半導体層側に対して反対側に設けられた第1電極と、
前記第2半導体層の、前記第3半導体層側に対して反対側に設けられた第2電極と、
を備え、
前記第2半導体層の厚さは、9μm以下であることを特徴とする半導体装置。
【請求項2】
前記第1半導体層と前記第1電極との間に、前記第1半導体層より不純物濃度の高い第1導電型の第4半導体層と、
前記第2半導体層と前記第2電極との間に、前記第2半導体層より不純物濃度の高い第2導電型の第5半導体層と、
をさらに備えることを特徴とする請求項1に記載の半導体装置。
【請求項3】
前記第3半導体層の不純物濃度が、1.0×1016/cm3以下であることを特徴とする請求項1または2に記載の半導体装置。
【請求項4】
前記第2半導体層の不純物濃度が、1.0×1016/cm3以下であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一つに記載の半導体装置。
【請求項5】
前記第3半導体層の厚さは、前記第2半導体層の厚さを超えないことを特徴とする請求項1〜4のいずれか一つに記載の半導体装置。
【請求項6】
前記第3半導体層の厚さは、2μm以上であることを特徴とする請求項5に記載の半導体装置。
【請求項7】
前記第1導電型はn型、前記第2導電型はp型であることを特徴とする請求項1〜6のいずれか一つに記載の半導体装置。
【請求項8】
前記半導体層の半導体材料は、炭化珪素であることを特徴とする請求項1〜7のいずれか一つに記載の半導体装置。
【請求項9】
第1導電型の第1半導体層上に、前記第1半導体層より不純物濃度の低い第1導電型の第3半導体層を形成する第1工程と、
前記第3半導体層の、前記第1半導体層側に対して反対側に第2導電型の第2半導体層を形成する第2工程と、
前記第1半導体層の、前記第3半導体層側に対して反対側に第1電極を形成する第3工程と、
前記第2半導体層の、前記第3半導体層側に対して反対側に第2電極を形成する第4工程と、
を含み、
前記第2工程では、前記第2半導体層の厚さを、9μm以下に形成することを特徴とする半導体装置の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、半導体装置および半導体装置の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
高耐圧、大電流を制御するパワー半導体素子の材料としては、従来シリコン(Si)単結晶が用いられている。シリコンパワー半導体素子にはいくつかの種類があり、用途に合わせてそれらが使い分けられているのが現状である。例えば、PiNダイオード(P−intrinsic−N diode)やバイポーラトランジスタ、さらに、IGBT(Insulated Gate Bipolar Transistor:絶縁ゲート型バイポーラトランジスタ)は、いわゆるバイポーラ型デバイスである。これら素子は、電流密度は多く取れるものの高速でのスイッチングができず、バイポーラトランジスタは数kHzが、IGBTでは20kHz程度の周波数がその使用限界である。一方、パワーMOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor:絶縁ゲート型電解効果トランジスタ)は、大電流は取れないものの、数MHzまでの高速で使用できる。しかしながら、市場では大電流と高速性を兼ね備えたパワーデバイスへの要求は強く、シリコンIGBTやパワーMOSFETなどの改良に力が注がれ、現在ではほぼシリコン材料物性限界に近いところまで開発が進んできた。
【0003】
また、パワー半導体素子の観点からの材料検討も行われ、炭化珪素(SiC)が次世代のパワー半導体素子として、低オン電圧、高速・高温特性に優れた素子であることから、最近特に注目を集めている。というのも、SiCは化学的に非常に安定な材料であり、バンドギャップが3eVと広く、高温でも半導体として極めて安定的に使用できる。また、最大電界強度もシリコンより1桁以上大きいからである。SiCはシリコンにおける材料限界を超える可能性大であることから、パワー半導体用途で今後の伸長が大きく期待される。特に、耐圧10kVを超えるような電力ならびにパルスパワーなどの超高耐圧用途では、バイポーラデバイスであるPiNダイオードへの期待も集まっている。
【0004】
パルスパワー用途では、非常に短時間で高電圧のパルス電圧を必要としている。このパルス電圧を発生させるためにダイオードの逆回復特性を利用するのが一般的である。通常の高耐圧ダイオードであるPiNダイオードは、素子の破壊防止ならびにノイズ発生防止の観点から、その逆回復動作時の電圧・電流波形は、いわゆるソフトリカバリ波形が好まれる。これはパルスパワー用途で望まれる波形とは全く逆のもので、逆回復電流を小さく抑え、かつ電圧の発生も極力小さくするというものである。世の中に存在するPiNダイオードはほとんどがこのソフトリカバリ動作を目指した設計となっている。したがって、このソフトリカバリ特性を得るために設計されたPiNダイオードをパルスパワーに適用しても、当然ながら所望の特性を得ることができない。
【0005】
以上の理由から、このパルスパワー用途に用いられているスイッチング素子にPiNダイオードを用いる例は少なく、クライストロンやサイラトロンなどの真空管が主に使われている。これは、パルスパワー用途の電源に用いられるスイッチング素子には、例えば10,000Vを超える超高電圧が印加されるが、現在主流のシリコンPiNダイオードではなかなかこれだけの高電圧に耐えることが極めて少ない。そのため前述したクライストロンやサイラトロンが用いられている。しかしながら、これらクライストロンやサイラトロンは高速・高電圧パルスを発生することは可能ではあるが、もともとは真空管のため、そのメンテナンスに極めて手間がかかること、寿命が短いこと、さらには非常に高価であることが課題となっている。よって、何とか半導体をスイッチング素子に適用するという試みもされている。
【0006】
例えば、シリコンPiN構造を用いた、Drift Step Recovery Diode(ドリフトステップ回復ダイオード:DSRD)が開発され(例えば、非特許文献1参照)、一部加速器の電源に搭載されているようである。このDSRDは通常多く市販されているシリコンPiNダイオードとは異なる設計となっており、例えばPiN構造のp型層の拡散深さが100μm以上の深い層になっている。通常のPiNダイオードでは、上記p型層は数μm(おおよそ5μm以下)となっており、この深い層の形成が高速パルス発生のキーポイントとなっている。しかしながら、パルスパワー用途では、このスイッチング素子に大きな電圧が印加されるため、DSRDを適用する場合には素子を例えば10個程度直列に接続し印加される超高電圧に耐えるような設計にしなくてはならない。これにより、10,000Vを超える超高電圧には耐えるものの、電流導通時の抵抗が大きくなってしまい電源としての効率が低下することが課題となる。
【0007】
さらに、最近では炭化珪素を半導体材料として用いたPiNダイオードの研究も行われている。例えば、ロシアのグループは、n+型SiC基板上に高電圧保持層であるp-型層をエピタキシャル成長させ、さらにその上にp+型層を形成する構造(p+/p-/n+型構造)を発表している(例えば、非特許文献2、3参照)。図11は、従来のSiC−PiNダイオードの構造を示す断面図である。図11において、符号101〜106は、それぞれ、n+型炭化珪素基板、n-型炭化珪素層、p型炭化珪素層、p+型炭化珪素層、アノード電極およびカソード電極である。
【0008】
また、符号111〜116は、それぞれ、p+型炭化珪素基板、p-型炭化珪素層、n型炭化珪素層、n+型炭化珪素層、アノード電極およびカソード電極である。SiCを使ったPiNダイオードの場合、高速・高電圧パルスを発生させるためのPiNダイオードの設計として、図11(a)に示す通常のp+/n-/n+型構造よりも、図11(b)に示すp+/p-/n+型構造のほうが良いということが知られている(例えば、非特許文献4参照)。これはSiCではシリコンのように不純物層を、100μmといった深い層を拡散で形成することが困難なため、前述のシリコンDSRDのような構造が不可能であり、そのため同様の効果を得るためにp+/p-/n+型構造を、不純物を拡散しないプロセスで作成している。
【0009】
非特許文献3によると、パルス電圧の立ち上がり時間が900psecと高速で、しかもピーク電圧10,000Vを超える高電圧パルスを発生させることに成功している。しかしながら、これらの文献で示された素子構造では、前述のシリコンDSRD同様、8個の素子を直列に接続した構造となっており、電流導通時の抵抗も高い。非特許文献2によると、このSiC−PiNダイオードのn+型基板上に形成された前記p-型層の厚さを9μmとしている。その結果、一素子当たりの素子耐圧はシリコン素子並みの1,000V程度低いため、8個の素子を直列に接続しなくてはならない。
【0010】
前記p-型層を例えば、100μmのような厚膜に形成しなかった理由は、pn接合の形成されている深さと、素子耐圧を保持する周辺耐圧領域の形成に関係がある。図12は、従来のSiC−PiNダイオードの周辺耐圧領域の構造を示す断面図である。図12に示すように、高耐圧半導体素子は、素子構造が形成されオン状態のときに電流が流れる活性領域20の他に、活性領域20の周囲を囲んで耐圧を保持する周辺耐圧領域30を形成しなくてはならない。周辺耐圧領域30は、例えば、接合終端(JTE:Junction Termination Extension)構造として、隣接して配置した第1JTE領域117、第2JTE領域118が設けられている。
【0011】
また、第2JTE領域118の外側(チップ端部側)にチャネルストッパとして機能するn+型領域119が設けられている。SiCの場合は不純物の拡散プロセスが使えないので、図12に示すようにSiCの一部をメサエッチングして周辺耐圧領域30を形成する。この時重要なことが、素子耐圧を保持するpn接合までの深さをエッチングしなくてはならないことである。SiCは非常にエッチングが難しい材料であることが知られており、特に20μm以上のエッチングプロセスは不可能に近い。非特許文献2に記載された素子も、p-型層が例えば100μmと厚ければ一素子で耐圧10,000V以上を保持できる能力は理屈上あるが、pn接合が素子表面から100μmと深くなってしまうため、実際の素子を作るとなると周辺耐圧領域30を形成する際のSiCのエッチングが事実上できない。そのため、p-型層の厚さをエッチングが可能な約9μmと設定している。
【0012】
本来であれば、SiC p+型基板を使えばその上に厚いp-型層(例えば、100μm)/薄いn型層(例えば、2μm)を形成することで、pn接合は表面からわずか2μmのところに形成され、上記のような問題は発生しない。しかし現在実用に供するだけの、例えば直径4インチ以上の、大口径で低抵抗のSiC p+型基板は存在していない。よって、現在使用できるSiC n+型基板を使ってp+/p-/n+型構造を実現しようとすると上述のように耐圧保持層であるp-型層の厚さを厚くできず、一素子で高耐圧特性が示せないため、前述のような素子を積層する構造にする必要が出てくるのである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0013】
【非特許文献1】I.V.Grekhov et al,Solid−StateElectronics,vol.28,pp.597−599,(1985)
【非特許文献2】A.V.Afanasyev et al,MaterialScienceForum,vol.821−823,pp.632−635,(2015)
【非特許文献3】V.A.llyin et al,Abstract of ICSCRM2015
【非特許文献4】I.V.Grekhov et al,Solid−StateElectronics,vol.47,pp.1769−1774,(2003)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0014】
SiCはシリコンにおける材料限界を超える可能性大であることからパワー半導体用途、特に高耐圧用途で今後の伸長が大きく期待される。しかしながら、実用に供するだけの大口径で低抵抗のSiC p+型基板は存在しない。従って、この発明は、SiC n+型基板を使って、p+/p-/n+型構造を実現し、さらに周辺耐圧領域の形成をSiCでも容易に可能にする半導体装置および半導体装置の製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0015】
上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置は、次の特徴を有する。第1導電型の第1半導体層上に、前記第1半導体層より不純物濃度の低い第1導電型の第3半導体層が設けられる。前記第3半導体層の、前記第1半導体層側に対して反対側に、第2導電型の第2半導体層が設けられる。前記第1半導体層の、前記第3半導体層側に対して反対側に第1電極が設けられる。前記第2半導体層の、前記第3半導体層側に対して反対側に第2電極が設けられる。前記第2半導体層の厚さは、9μm以下である。
【0016】
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1半導体層と前記第1電極との間に、前記第1半導体層より不純物濃度の高い第1導電型の第4半導体層と、前記第2半導体層と前記第2電極との間に、前記第2半導体層より不純物濃度の高い第2導電型の第5半導体層と、をさらに備えることを特徴とする。
【0017】
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第3半導体層の不純物濃度が、1.0×1016/cm3以下であることを特徴とする。
【0018】
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第2半導体層の不純物濃度が、1.0×1016/cm3以下であることを特徴とする。
【0019】
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第3半導体層の厚さは、前記第2半導体層の厚さを超えないことを特徴とする。
【0020】
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第3半導体層の厚さは、2μm以上であることを特徴とする。
【0021】
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記第1導電型はn型、前記第2導電型はp型であることを特徴とする。
【0022】
また、この発明にかかる半導体装置は、上述した発明において、前記半導体層の半導体材料は、炭化珪素であることを特徴とする。
【0023】
また、上述した課題を解決し、本発明の目的を達成するため、この発明にかかる半導体装置の製造方法は、次の特徴を有する。まず、第1導電型の第1半導体層上に、前記第1半導体層より不純物濃度の低い第1導電型の第3半導体層を形成する第1工程を行う。次に、前記第3半導体層の、前記第1半導体層側に対して反対側に第2導電型の第2半導体層を形成する第2工程を行う。次に、前記第1半導体層の、前記第3半導体層側に対して反対側に第1電極を形成する第3工程を行う。次に、前記第2半導体層の、前記第3半導体層側に対して反対側に第2電極を形成する第4工程を行う。前記第2工程では、前記第2半導体層の厚さを、9μm以下に形成する。
【0024】
上述した発明によれば、p型炭化珪素層(第2導電型の第2半導体層)の厚さを、薄く、例えば9μmに設定することで、高電圧を保持するpn接合がSiCのエッチング素子表面から約10μm程度のところに位置できる。このため、素子が作成しやすく高耐圧特性を有し低オン抵抗で、なおかつ高速パルスを発生できるSiC PiNダイオードが可能となる。これにより、素子を直列に多段に接続することなく、より少ない素子数で高電圧を保持でき、オン抵抗を小さく保ったまま、高電圧で短時間のパルスを発生するパルスパワー用途向けの超高耐圧PiNダイオードが可能となる。
【発明の効果】
【0025】
本発明にかかる半導体装置および半導体装置の製造方法によれば、SiC n+型基板を使って、p+/p-/n+型構造を実現し、さらに周辺耐圧領域の形成がSiCでも容易に可能になるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の構造を示す断面図である。
図2】実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である(その1)。
図3】実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である(その2)。
図4】実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である(その3)。
図5】実施例1にかかるSiC−PiNダイオードと従来のPiNダイオードとの電気特性の測定結果を示す表である。
図6】実施例1にかかるSiC−PiNダイオードの高速・高電圧パルスシミュレーションの解析結果を示すグラフである。
図7】実施例1にかかるSiC−PiNダイオードの高速・高電圧パルスの解析回路の一例を示す図である。
図8】実施例2にかかるSiC−PiNダイオードの電気特性の測定結果を示す表である。
図9】実施例3にかかるSiC−PiNダイオードの電気特性の測定結果を示す表である。
図10】実施例4にかかるSiC−PiNダイオードの電気特性の測定結果を示す表である。
図11】従来のSiC−PiNダイオードの構造を示す断面図である。
図12】従来のSiC−PiNダイオードの周辺耐圧領域の構造を示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下に添付図面を参照して、この発明にかかる半導体装置および半導体装置の製造方法の好適な実施の形態を詳細に説明する。本明細書および添付図面においては、nまたはpを冠記した層や領域では、それぞれ電子または正孔が多数キャリアであることを意味する。また、nやpに付す+および−は、それぞれそれが付されていない層や領域よりも高不純物濃度および低不純物濃度であることを意味する。なお、以下の実施の形態の説明および添付図面において、同様の構成には同一の符号を付し、重複する説明を省略する。また、本明細書では、ミラー指数の表記において、“−”はその直後の指数につくバーを意味しており、指数の前に“−”を付けることで負の指数をあらわしている。
【0028】
(実施の形態)
本発明にかかる半導体装置は、シリコンよりもバンドギャップが広い半導体(以下、ワイドバンドギャップ半導体とする)を用いて構成される。ここでは、ワイドバンドギャップ半導体として例えば炭化珪素(SiC)を用いた半導体装置(炭化珪素半導体装置)の構造を例に説明する。図1は、実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の構造を示す断面図である。
【0029】
図1に示すように、実施の形態にかかる半導体装置は、炭化珪素からなる半導体基体(以下、炭化珪素基体(半導体基板(半導体チップ))とする)40に、活性領域20と、活性領域20の周囲を囲む周辺耐圧領域30と、を備える。活性領域20は、オン状態のときに電流が流れる領域である。周辺耐圧領域30は、ドリフト領域の基体おもて面側の電界を緩和し耐圧を保持する領域である。
【0030】
炭化珪素基体40は、n+型炭化珪素基板(第1導電型の第1半導体層)1のおもて面に、n-型炭化珪素層(第1導電型の第3半導体層)3と、p型炭化珪素層(第2導電型の第2半導体層)2を順に積層してなる。
【0031】
活性領域20には、炭化珪素基体40にp型炭化珪素層2とn-型炭化珪素層3からなるpn接合が設けられている。周辺耐圧領域30は、全域にわたって、p+型炭化珪素層5とp型炭化珪素層2が除去され、炭化珪素基体40のおもて面に周辺耐圧領域30を活性領域20よりも低くした(カソード側に凹ませた)段差31が形成され、段差31の底面31aにn-型炭化珪素層3が露出されている。また、周辺耐圧領域30には、外側(チップ端部側)に配置されるほど不純物濃度を低くした第1JTE領域6、第2JTE領域7が隣接して設けられている。また、第2JTE領域7の外側(チップ端部側)にチャネルストッパとして機能するn+型領域8が設けられている。
【0032】
+型炭化珪素基板1は、入手が容易なSiC n+型基板であり、n+型炭化珪素基板1のおもて面には、n+型炭化珪素基板1よる不純物濃度の低いn-型炭化珪素層3が設けられる。n-型炭化珪素層3上に、p型炭化珪素層2が設けられる。周辺耐圧領域を形成する際のSiCメサエッチングを可能にするため、p型炭化珪素層2の厚さは、薄く、例えば9μmに設定される。また、n+型炭化珪素基板1の裏面には、カソード電極10が設けられ、p型炭化珪素層2の表面にアノード電極11が設けられる。
【0033】
さらに、電流導通時の抵抗を下げるために、アノード電極11またはカソード電極10と半導体層のコンタクト抵抗を低減する必要がある。そのため、実施の形態では、p型炭化珪素層2とアノード電極11の間にp型炭化珪素層2より高不純物濃度のp+型炭化珪素層(第2導電型の第5半導体層)5が設けられる。さらには、n+型炭化珪素基板1とカソード電極10の間にn+型炭化珪素基板1より高不純物濃度のn+型炭化珪素層(第1導電型の第4半導体層)4が設けられる。
【0034】
フィールド酸化膜9は、炭化珪素基体40のおもて面側の全面に設けられている。アノード電極11は、フィールド酸化膜9に開口されたコンタクトホールを介して、p+型炭化珪素層5に接する。
【0035】
このように、実施の形態の半導体装置は、SiC n+型基板を活用し、高電圧を保持するpn接合がSiCのエッチング素子表面から約10μm程度のところに位置している。さらに、実施の形態の半導体装置では、高電圧保持層であるn-型炭化珪素層3を設けたp+/p-/n-/n+型構造を実現できる。
【0036】
ここで、実施の形態の半導体装置では、n-型炭化珪素層3とp型炭化珪素層2の濃度をできるだけ低く設定する。具体的な数値は、実施例2、4で詳細に説明する。これにより、PiNダイオードの逆回復スイッチング時に大きな電圧が印加される際、低電圧印加時でも空乏層がいわゆるパンチスルーし、その結果高速で大きな電圧を発生することとなる。さらに、素子耐圧は高くできることから、一素子で高耐圧化が図られ、なおかつ高速で高電圧パルスを発生できる。また、pn接合がSiCのエッチング素子表面から約10μm程度のところに位置していることから、周辺耐圧領域形成時のSiCメサエッチングに必要な深さが10μm程度と十分プロセス可能なレベルで、その結果、素子が作成しやすく高耐圧特性を有し低オン抵抗で、なおかつ高速パルスを発生できるSiC−PiNダイオードが可能となる。
【0037】
(実施の形態にかかる半導体装置の製造方法)
実施の形態にかかる半導体装置の製造方法について、半導体材料として炭化珪素を用い、縦型PiNダイオードを作製(製造)する場合を例に説明する。図2〜4は、実施の形態にかかる炭化珪素半導体装置の製造途中の状態を示す断面図である。図2〜4には、1枚の炭化珪素ウェハ上に作りこまれる複数の半導体チップのうちの1個の有効チップとなる領域の製造途中の状態を示す。
【0038】
まず、図2に示すように、n+型炭化珪素基板1を用意する。次に、n+型炭化珪素基板1のおもて面の上に、n-型炭化珪素層3となる炭化珪素エピタキシャル層を堆積する。次に、n-型炭化珪素層3上に、p型炭化珪素層2となる炭化珪素エピタキシャル層を堆積する。ここまでの状態が図3に記載される。
【0039】
次に、n型不純物のイオン注入により、n+型炭化珪素基板1の裏面に、n+型炭化珪素層4を形成する。次に、フォトリソグラフィおよびドライエッチングにより、周辺耐圧領域30におけるp+型炭化珪素層5およびp型炭化珪素層2の表面をメサエッチングし、n-型炭化珪素層3を露出させる。エッチング深さhが例えば10μm程度であれば、通常のドライエッチングプロセスで容易に可能である。次に、n型不純物のイオン注入により、周辺耐圧領域30のn-型炭化珪素層3の表面層に、第1JTE領域6、第2JTE領域7を選択的に形成する。次に、n型不純物のイオン注入により、周辺耐圧領域30のn-型炭化珪素層3の表面層に、n+型領域8を選択的に形成する。
【0040】
次に、p型不純物のイオン注入により、p型炭化珪素層2の表面層に、p+型炭化珪素層5を選択的に形成する。次に、活性化アニールを実施する。次に、炭化珪素基体40のおもて面側の全面にフィールド酸化膜9を成膜する。ここまでの状態が図4に記載される。次に、フィールド酸化膜9にコンタクトホールを形成し、アルミニウム(Al)をp+型炭化珪素層5の表面に成膜することで、アノード電極11を形成する。次に、ニッケル(Ni)をn+型炭化珪素層4の裏面に成膜して、熱処理することでカソード電極10を形成する。このようにして、図1に示す縦型PiNダイオードが完成する。
【0041】
(実施例1)
実施例1では、半導体材料として炭化珪素を用いた縦型PiNダイオードを作製した。n+型炭化珪素基板1として、ウェハ径4インチ、厚さおよそ350μmの不純物として窒素を2×1019/cm3程度含む低抵抗SiC半導体を用いた。n+型炭化珪素基板1の結晶学的面指数は(0001)に対して4°ほど傾いた面の上に窒素を5.0×1015/cm3程度を含むn-型炭化珪素層3を8μm程度、さらにその上にアルミニウムを1.0×1016/cm3程度含むp型炭化珪素層2を9μm程度それぞれエピタキシャル成長させた。
【0042】
次に、n+型炭化珪素基板1の表面に、深さおよそ0.3μmのn+型炭化珪素層4を、窒素をイオン注入することで形成した。このn+型炭化珪素層4は濃度5.0×1019/cm3となるようにした。n+型炭化珪素層4はその後のカソード電極10とのコンタクト抵抗を低減するために設けた層である。
【0043】
次に、周辺耐圧領域30作成のプロセスに入る。周辺耐圧領域30を形成する部分を、ドライエッチング法で深さ10.0μm、ベベル角度θ(図1参照)約45°でメサエッチングをした。エッチング深さ10.0μmであれば、通常のドライエッチングプロセスで可能である。将来、SiCドライエッチングプロセスが向上し10.0μmを超える深さまで容易にエッチングができれば、p型炭化珪素層2の厚さを厚くすることは可能であるが、現状のプロセス能力を考慮し実施例1ではp型炭化珪素層2の厚さを9μmに設定した。
【0044】
次に、第1JTE領域6、第2JTE領域7形成のためアルミニウムのイオン注入を行った。深さはおよそ0.3μmで、濃度は2.0×1017/cm3とした。次に、p型炭化珪素層2の表面にp+型炭化珪素層5を、アルミニウムをイオン注入法と熱処理することで形成、保護膜(不図示)を表面に付加した素子が完成した。このp+型炭化珪素層5は、アノード電極11とのコンタクト抵抗を低減するために設けた層である。
【0045】
このように作成した実施例1のチップサイズは4mm角であり、素子耐圧はおよそ3,200Vと十分な値を示した。また、電流導通時のオン電圧Vf(電流I=10A,電流密度J=100A/cm2)は、Vf=2.9V(@Room Temperature)となった。スイッチング時に印加される10kVに耐え得るには、実施例1の素子を4個直列につなげる必要(12.8kV=3,200V×4)がある。
【0046】
図5は、実施例1にかかるSiC−PiNダイオードと従来のPiNダイオードとの電気特性の測定結果を示す表である。図5において、実施例1は、実施例1の素子を4個直列につなげた場合であり、従来例1は、非特許文献1に準拠した構成のシリコンDSRDであり、従来例2は、非特許文献2、3に準拠した構成のSiCダイオードである。図5に示すように、実施例1では、オン電圧(順方向電圧降下)は11.6Vとなり、これはSiCを8段直列につないだ素子のオン電圧Vf値 Vf=20V以上にくらべて格段に小さくなっており(例えば、非特許文献3参照)、実施例1の素子は低抵抗化が実現できていることを確認した。また、実施例1の素子を、多段接続のシリコンDSRD(従来例1)ならびにSiCダイオード特性(従来例2)と比較した結果、図5に示すように10kV以上の素子耐圧を維持しつつ、約1Vも低オン電圧で、より高速スイッチング特性を実現した。
【0047】
次に、図5のピークパルス電圧とパルス立ち上がり時間について説明する。図6は、実施例1にかかるSiC−PiNダイオードの高速・高電圧パルスシミュレーションの解析結果を示すグラフである。また、図7は、実施例1にかかるSiC−PiNダイオードの高速・高電圧パルスの解析回路の一例を示す図である。図7において、DSRDを実施例1の素子にして、シミュレーションを行った。なお、図6の波形を計算するため図7の回路は、以下の参考文献1に記載の図を参考にした。また、図6では、横軸は時間を示し、単位はnsである。また、左縦軸は、パルス電圧を示し、単位はVであり、右縦軸は、電流密度を示し、単位は、A/cm2である。
【0048】
なお、シミュレーションでは、10kV以上の印加電圧にも耐えられるように、実施例1の素子を4個直列にして解析した。その結果、図6に示すようにピークパルス電圧12,300V,立ち上がり時間820psecの超高電圧で高速パルス発生が確認された。
【0049】
(参考文献1)LM.Merensky et al,IEEE TRANSACTIONS ON PLASMASCIENCE,VOL.41,NO.11,NOVEMBER2013
【0050】
(実施例2)
実施例2では、実施例1と同様の製造工程で、n-型炭化珪素層3の不純物濃度を変えた素子を作成した。n-型炭化珪素層3の不純物濃度を5×1015/cm3から濃度を増やし、1×1017/cm3までのものを用意した。厚さは8μm固定としスイッチング評価を実施した。なお素子直列数は、実施例1と同様4個とした。
【0051】
図8は、実施例2にかかるSiC−PiNダイオードの電気特性の測定結果を示す表である。図8に示すように、n-型炭化珪素層3の不純物濃度を高くすると、素子耐圧は徐々に減少しなおかつ、ピークパルス電圧、パルス立ち上がり時間はそれぞれ低く、ならびに遅くなっていることがわかる。これは、PiNダイオードの逆方向電圧印加時の空乏層の拡がりが遅くなるためである。また、5×1015/cm3以下の不純物濃度の膜を形成することは、現状極めて困難であるため、実施例2では下限をこの値に設定している。なお、オン電圧はすべての条件でほぼ12.0Vと変化なかったため図8には記載していない。
【0052】
図8に示すように、10kV以上の印加電圧にも耐えられ、ピークパルス電圧10,000V以上、パルス立ち上がり時間1nsec以下の超高電圧での高速パルス発生には、n-型炭化珪素層3の不純物濃度を1×1016/cm3以下にすればよいことがわかる。
【0053】
(実施例3)
実施例3では、実施例1、2と同様の製造工程で、n-型炭化珪素層3の厚さを変えた素子を作成した。n-型炭化珪素層3の厚さを0μmから20μmまで増やしたものを用意した。n-型炭化珪素層3の不純物濃度は5×1015/cm3固定とした。図9は、実施例3にかかるSiC−PiNダイオードの電気特性の測定結果を示す表である。
【0054】
図9に示すように、n-型炭化珪素層3の厚さが2μm以上で素子耐圧が急激に向上することがわかる。これは低濃度のn-型炭化珪素層3が存在することで空乏層がn-型炭化珪素層3側にも拡がり始めるため電界強度が低減されるためである。さらにn-型炭化珪素層3の厚さを厚くすると素子耐圧は向上するが、9μmを超えた領域から、別の特性であるパルス立ち上がり時間が急激に遅くなることがわかる。これは、ダイオードの逆回復動作の初期の段階から空乏層がpn接合を中心に拡がることによるものと考えられる(例えば、以下参考文献2参照)。このことから、p型炭化珪素層2の厚さは、9μmであるため、n-型炭化珪素層3がp型炭化珪素層2の厚さを超えたところからパルス立ち上がり時間が急激に遅くなることがわかる。
【0055】
(参考文献2):白井、他,平成28年第77回応用物理学会秋季学術講演会、13−198、15p−C302−17)。
【0056】
(実施例4)
実施例4では、実施例1、2と同様の製造工程で、p型炭化珪素層2の不純物濃度を変えた素子を作成した。p型炭化珪素層2の不純物濃度を5×1015/cm3から1×1017/cm3までのものを用意した。また、p型炭化珪素層2の厚さは9μm、n-型炭化珪素層3の不純物濃度は5×1015/cm3、厚さは8μm固定とした。
【0057】
図10は、実施例4にかかるSiC−PiNダイオードの電気特性の測定結果を示す表である。図10に示すように、p型炭化珪素層2の不純物濃度により、パルス立ち上がり時間はほとんど変わらないものの、p型炭化珪素層2の不純物濃度が1×1016/cm3を超えると素子耐圧が急激に劣化することがわかる。これは、空乏層がp型炭化珪素層2への拡がりが鈍るため電界強度が高くなってしまうためである。
【0058】
このため、10kV以上の印加電圧にも耐えられ、ピークパルス電圧10,000V以上、パルス立ち上がり時間1nsec以下の超高電圧での高速パルス発生には、p型炭化珪素層2の不純物濃度を1×1016/cm3以下にすればよいことがわかる。
【0059】
以上、説明したように、実施の形態によれば、p型炭化珪素層の厚さを、薄く、例えば9μmに設定することで、高電圧を保持するpn接合がSiCのエッチング素子表面から約10μm程度のところに位置できる。このため、素子が作成しやすく高耐圧特性を有し低オン抵抗で、なおかつ高速パルスを発生できるSiC PiNダイオードが可能となる。これにより、素子を直列に多段に接続することなく、より少ない素子数で高電圧を保持でき、オン抵抗を小さく保ったまま、高電圧で短時間のパルスを発生するパルスパワー用途向けの超高耐圧PiNダイオードが可能となる。
【0060】
以上において本発明は本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であり、上述した各実施の形態において、例えば各部の寸法や不純物濃度等は要求される仕様等に応じて種々設定される。
【産業上の利用可能性】
【0061】
以上のように、本発明にかかる半導体装置および半導体装置の製造方法は、高耐圧大電流を制御できるパワー半導体装置、特にワイドバンドギャップ材料のひとつである炭化珪素を半導体として用いた縦型PiNダイオードに適している。
【符号の説明】
【0062】
1 n+型炭化珪素基板
2 p型炭化珪素層
3 n-型炭化珪素層
4 n+型炭化珪素層
5 p+型炭化珪素層
6 第1JTE領域
7 第2JTE領域
8 n+型領域
9 フィールド酸化膜
10 カソード電極
11 アノード電極
20 活性領域
30 周辺耐圧領域
40 炭化珪素基体
101 n+型炭化珪素基板
102 n-型炭化珪素層
103 p型炭化珪素層
104 p+型炭化珪素層
105、115 アノード電極
106、116 カソード電極
111 p+型炭化珪素基板
112 p-型炭化珪素層
113 n型炭化珪素層
114 n+型炭化珪素層
117 第1JTE領域
118 第2JTE領域
119 n+型領域
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12