特開2019-118468(P2019-118468A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユニ・チャーム株式会社の特許一覧
<>
  • 特開2019118468-吸収性物品 図000003
  • 特開2019118468-吸収性物品 図000004
  • 特開2019118468-吸収性物品 図000005
  • 特開2019118468-吸収性物品 図000006
  • 特開2019118468-吸収性物品 図000007
  • 特開2019118468-吸収性物品 図000008
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-118468(P2019-118468A)
(43)【公開日】2019年7月22日
(54)【発明の名称】吸収性物品
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/49 20060101AFI20190701BHJP
   A61F 13/515 20060101ALI20190701BHJP
【FI】
   A61F13/49 413
   A61F13/515
【審査請求】未請求
【請求項の数】10
【出願形態】OL
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2017-253845(P2017-253845)
(22)【出願日】2017年12月28日
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001564
【氏名又は名称】フェリシテ特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】大尾 守
(72)【発明者】
【氏名】橋野 夕貴
(72)【発明者】
【氏名】工藤 悦子
【テーマコード(参考)】
3B200
【Fターム(参考)】
3B200CA03
3B200CA06
3B200DA17
3B200DA21
(57)【要約】
【課題】着用者の脚を動きによって前胴回り域における外装体の位置ずれを抑制できる吸収性物品を提供する。
【解決手段】吸収性物品(10)は、吸収性本体(40)と、前側外装体(20)と、を有する。吸収性本体は、吸収コアよりも前側に延びる前端部(45)と、を有する。吸収性本体の前端部には、液不透過シート(41)と、液不透過シートと厚さ方向に重なる液透過性の本体シート(42)と、が少なくとも設けられている。液不透過シートと本体シートが接合されていないシート非接合領域(NS)と、吸収性本体と前側外装体が接合されていない本体非接合領域(NB)と、が設けられている。吸収性本体の前端部には、シート非接合領域と本体非接合領域とが重なる重複領域(DR)が設けられている。
【選択図】図3
【特許請求の範囲】
【請求項1】
前後方向と、
前記前後方向に直交する幅方向と、
前胴回り域と、
後胴回り域と、
前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に配置された股下域と、
前記股下域、前記前胴回り域及び前記後胴回り域に跨がって配置された吸収性本体と、
前記前胴回り域において前記吸収性本体の非肌対向面側に配置された前側外装体と、を有する吸収性物品であって、
前記吸収性本体は、吸収コアと、前記吸収コアよりも前側に延びる前端部と、を有し、
前記吸収性本体の前記前端部には、液不透過シートと、前記液不透過シートと厚さ方向に重なる液透過性の本体シートと、が少なくとも配置されており、
前記液不透過シートと前記本体シートが接合されていないシート非接合領域と、
前記吸収性本体と前記前側外装体が接合されていない本体非接合領域と、が設けられており、
前記吸収性本体の前記前端部には、前記シート非接合領域と前記本体非接合領域とが重なる重複領域が設けられている、吸収性物品。
【請求項2】
前記重複領域の少なくとも一部は、前記吸収コアと前記前後方向において重なって配置される、請求項1に記載の吸収性物品。
【請求項3】
前記吸収性本体は、前記吸収コアの前記幅方向の全長を3等分した領域であって前記吸収コアの前記幅方向の中央に位置する中央領域を有し、
前記重複領域は、前記中央領域と前記前後方向において重なって配置されている、請求項2に記載の吸収性物品。
【請求項4】
前記重複領域は、前記吸収コアの前記幅方向の全域と前記前後方向において重なって配置されている、請求項2又は請求項3に記載の吸収性物品。
【請求項5】
前記本体非接合領域は、前記吸収性本体の前端縁に設けられている、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項6】
前記シート非接合領域は、前記本体非接合領域よりも前記股下域側に延出している、請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項7】
前記シート非接合領域は、前記本体非接合領域よりも前記幅方向の外側に延出している、請求項1から請求項6のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項8】
前記本体シートは、前記液不透過シートよりも肌対向面側に配置された第1本体シートと、前記液不透過シートよりも非肌対向面側に配置された第2本体シートと、を有し、
前記シート非接合領域では、前記液不透過シートは、第1本体シートに接合されていなく、かつ前記第2本体シートに接合されていない、請求項1から請求項7のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項9】
前記液不透過シート及び前記本体シートは、前記厚さ方向において前記吸収コアに重なる領域と前記前端部とに跨がって配置され、かつ前記厚さ方向において前記吸収コアを挟んで配置されており、
前記シート非接合領域よりも股下域側には、前記液不透過シートと前記本体シートが接合されたシート接合領域が設けられており、
前記シート非接合領域の前記股下域側の内端縁は、前記吸収コアよりも前記前側に配置されている、請求項1から請求項8のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【請求項10】
前記吸収性本体の肌対向面側に配置されたカバーシートを有し、
前記シート非接合領域は、前記吸収性本体と前記カバーシートが接合されていないカバー非接合領域の少なくとも一部に前記厚さ方向に重なって配置されている、請求項1から請求項9のいずれか1項に記載の吸収性物品。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、使い捨ておむつ等の吸収性物品に関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1に記載された吸収性物品は、吸収性本体と、吸収性本体の非肌対向面側に配置された外装体と、を有する。吸収性本体は、外装体の肌対向面側に固定されている(特許文献1の図3参照)。吸収性本体は、吸収コアと、吸収コアよりも前側に延びる前端部と、を有する。前端部には、液不透過シートと、液不透過シートと厚さ方向に重なる本体シートと、を有する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2016−34341号公報
【発明の概要】
【0004】
このように構成された吸収性物品は、一般的に、吸収コアが配置された領域における剛性が最も高い。吸収性本体の前端部の剛性は、吸収コアが配置された領域の剛性に次いで高く、外装体のみが配置された領域の剛性は、吸収性本体の前端部の剛性よりも低い。着用者が脚を前後に動かすと、前後方向に移動する力が吸収コアに掛かり、吸収コアを介して吸収性本体の前端部が前側に移動し、比較的剛性の低い外装体が変形し易い。このとき、肌対向面側に位置する吸収コア及び吸収性本体から非肌対向面側に位置する外装体に向かって力が掛かることによって外装体が変形するため、外装体は、着用者から離れるように浮き上がり易い。着用者から離れるように浮き上がることにより、前胴回り域に配置された外装体の位置がずれるおそれがあった。
【0005】
そこで、着用者の脚を動きによって前胴回り域における外装体の位置ずれを抑制できる吸収性物品が望まれる。
【課題を解決するための手段】
【0006】
一態様に係る吸収性物品は、前後方向と、前記前後方向に直交する幅方向と、前胴回り域と、後胴回り域と、前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に配置された股下域と、前記股下域、前記前胴回り域及び前記後胴回り域に跨がって配置された吸収性本体と、前記吸収性本体の非肌対向面側に配置され、前記前胴回り域に配置された前側外装体と、を有する吸収性物品であって、前記吸収性本体は、吸収コアと、前記吸収コアよりも前側に延びる前端部と、を有し、前記吸収性本体の前記前端部には、液不透過シートと、前記液不透過シートと厚さ方向に重なる液透過性の本体シートと、が少なくとも設けられており、前記液不透過シートと前記本体シートが接合されていないシート非接合領域と、前記吸収性本体と前記前側外装体が接合されていない本体非接合領域と、が設けられており、前記吸収性本体の前記前端部には、前記シート非接合領域と前記本体非接合領域とが重なる重複領域が設けられている。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態に係る吸収性物品の正面図である。
図2】実施形態に係る吸収性物品の平面図である。
図3図2に示す吸収性物品のA−A断面に沿った断面図である。
図4図2に示す吸収性物品のB−B断面に沿った断面図である。
図5】実施形態に係る吸収性物品の装着状態の断面を模式的に示した図である。
図6】比較例に係る吸収性物品の装着状態の断面を模式的に示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
一態様に係る吸収性物品は、前後方向と、前記前後方向に直交する幅方向と、前胴回り域と、後胴回り域と、前記前胴回り域と前記後胴回り域との間に配置された股下域と、前記股下域、前記前胴回り域及び前記後胴回り域に跨がって配置された吸収性本体と、前記吸収性本体の非肌対向面側に配置され、前記前胴回り域に配置された前側外装体と、を有する吸収性物品であって、前記吸収性本体は、吸収コアと、前記吸収コアよりも前側に延びる前端部と、を有し、前記吸収性本体の前記前端部には、液不透過シートと、前記液不透過シートと厚さ方向に重なる液透過性の本体シートと、が少なくとも配置されており、前記液不透過シートと前記本体シートが接合されていないシート非接合領域と、前記吸収性本体と前記前側外装体が接合されていない本体非接合領域と、が設けられており、前記吸収性本体の前記前端部には、前記シート非接合領域と前記本体非接合領域とが重なる重複領域が設けられている。
【0009】
吸収性本体の前端部に重複領域が設けられているため、吸収コアから前側に移動する力がかかった際に重複領域が変形し易い。吸収性本体の前端部が変形することにより、吸収性本体によって前側外装体を押し上げ難くなる。前側外装体が浮き上がるような変形を抑制でき、前側外装体の位置ずれを抑制し、着用者の腹部を覆い続けることができる。
【0010】
好ましい一態様によれば、前記重複領域の少なくとも一部は、前記吸収コアと前記前後方向において重なって配置される。
【0011】
吸収コアと前後方向において重なって配置される領域は、吸収コアから前側に向かう力が掛かり易い。当該領域の少なくとも一部に重複領域を設けることにより、吸収コアによる変形を吸収性本体の前端部によって吸収し、前胴回り域及び後胴回り域における外装体の位置ずれを抑制できる。
【0012】
好ましい一態様によれば、前記吸収性本体は、前記吸収コアの前記幅方向の全長を3等分した領域であって前記吸収コアの幅方向の中央に位置する中央領域を有し、
前記重複領域は、前記中央領域と前記前後方向において重なって配置されている。
【0013】
着用者の脚によって吸収コアが挟まれた状態で着用者が前後方向に脚を動かすと、吸収コアの幅方向の中央に力が集中し易く、吸収コアの前端部の形状は、幅方向の中央が幅方向の側部よりも前側に突出し易い。よって、中央領域と前後方向において重なって配置されている領域には、吸収コアから前側に向かう力がより掛かり易い。当該領域に重複領域を設けることにより、吸収コアによる変形を吸収性本体の前端部によって吸収し、外装体の変形をより抑制できる。
【0014】
好ましい一態様によれば、前記重複領域は、前記吸収コアの前記幅方向の全域と前記前後方向において重なって配置されている。
【0015】
吸収コアの幅方向と前後方向に重なって配置される領域に重複領域を設けることにより、吸収コアによる変形を吸収性本体の前端部によって吸収し、外装体の変形をより抑制できる。
【0016】
好ましい一態様によれば、前記本体非接合領域は、前記吸収性本体の前端縁に設けられている。
【0017】
吸収性本体の前端縁には、本体非接合領域とシート非接合領域の両方が設けられているため、より変形し易くなる。吸収コアによる変形を吸収性本体の前端縁によって吸収し、吸収性本体によって前側外装体を押し上げ難くなり、外装体の変形をより抑制できる。
【0018】
好ましい一態様によれば、前記シート非接合領域は、前記本体非接合領域よりも前記股下域側に延出している。
【0019】
液不透過シートは、液透過性のシートと比較して剛性が高いものが多く、シート非接合領域は、本体非接合領域よりも剛性を低くする効果を得やすい。シート非接合領域が本体非接合領域よりも股下域側に延出していることにより、吸収性本体の変形によって吸収コアの変形を吸収する効果をより得易い。
【0020】
好ましい一態様によれば、前記シート非接合領域は、前記本体非接合領域よりも前記幅方向の外側に延出している。
【0021】
シート非接合領域が本体非接合領域よりも幅方向の外側に延出していることにより、本体非接合領域の幅方向の全域に亘って剛性を低くすることができる。吸収性本体の前端部の重複領域の変形によって、外装体の変形をより抑制できる。
【0022】
好ましい一態様によれば、前記本体シートは、前記液不透過シートよりも肌対向面側に配置された第1本体シートと、前記液不透過シートよりも非肌対向面側に配置された第2本体シートと、を有し、
前記シート非接合領域では、前記液不透過シートは、第1本体シートに接合されていなく、かつ前記第2本体シートに接合されていない。
【0023】
液不透過シートが第1本体シート及び第2本体シートに接合されていないため、液不透過シートがより変形し易くなる。よって、吸収性本体の前端部がより変形し易くなり、外装体が浮き上がる変形を抑制し、前胴回り域における外装体の位置ずれを抑制できる。
【0024】
好ましい一態様によれば、前記液不透過シート及び前記本体シートは、前記厚さ方向において前記吸収コアに重なる領域と前記前端部とに跨がって配置され、かつ前記厚さ方向において前記吸収コアを挟んで配置されており、
前記シート非接合領域よりも股下域側には、前記液不透過シートと前記本体シートが接合されたシート接合領域が設けられており、
前記シート非接合領域の前記股下域側の内端縁は、前記吸収コアよりも前記前側に配置されている。
【0025】
シート非接合領域の股下域側の内端縁が吸収コアよりも前側に位置するため、吸収コアよりも前側にシート接合領域が設けられる。液不透過シートと本体シートが接合された領域によって吸収コアを構成する吸収材料が吸収性本体外へ漏れることを抑制できる。
【0026】
好ましい一態様によれば、前記吸収性本体の肌対向面側に配置されたカバーシートを有し、前記シート非接合領域は、前記吸収性本体と前記カバーシートが接合されていないカバー非接合領域の少なくとも一部に前記厚さ方向に重なって配置されている。
【0027】
着用者の肌対向面側に位置するカバーシートは、肌に密着し、カバーシートが変形し難いことがある。吸収性本体の前端部は、カバーシートに接合されてなく、カバーシートに対して移動し易い。カバーシートが変形し難い場合であっても、吸収性本体の前端部が変形し易く、外装体が浮き上がる変形を抑制し、前胴回り域及び後胴回り域における外装体の位置ずれを抑制できる。
【0028】
(2)吸収性物品の全体概略構成
以下、図面を参照して、実施形態に係る吸収性物品について説明する。なお、以下の図面の記載において、同一又は類似の部分には、同一又は類似の符号を付している。ただし、図面は模式的なものであり、各寸法の比率等は現実のものとは異なることに留意すべきである。したがって、具体的な寸法等は、以下の説明を参酌して判断すべきである。また、図面相互間においても互いの寸法の関係や比率が異なる部分が含まれ得る。
【0029】
吸収性物品は、テープ型であってもよいし、パンツ型であってもよい。吸収性物品は、使い捨ておむつであってもよいし、ショーツ型生理用ナプキンであってよい。第1実施形態の吸収性物品は、パンツ型の使い捨ておむつである。図1は、本実施形態に係る吸収性物品10の模式正面図である。図2は、本実施形態に係る吸収性物品10の模式平面図である。図2に示す模式平面図は、後述するサイド接合部60を展開した状態において吸収性物品10を皺が形成されない状態まで伸長させた伸長状態を示している。図3は、図2に示すA−A線に沿った断面図であり、図4は、図2に示すB−B断面に沿った断面図である。
【0030】
吸収性物品10は、互いに直交する前後方向L及び幅方向Wを有する。前後方向Lは、身体前側と身体後側とに延びる方向によって規定される。言い換えると、前後方向Lは、展開された吸収性物品10において前後に延びる方向である。また、吸収性物品10は、前後方向Lと幅方向Wの両方の直交する厚さ方向Tを有する。
【0031】
吸収性物品10は、前胴回り域S1と、後胴回り域S2と、股下域S3と、を有する。前胴回り域S1は、着用者の前胴回り(腹部)に対向する領域である。後胴回り域S2は、着用者の後胴回り(背部)に対向する領域である。股下域S3は、着用者の股下に位置し、前胴回り域S1と後胴回り域S2との間に配置された領域である。
【0032】
本実施形態では、吸収性物品10は、外装体15と、吸収性本体40と、を有していてよい。外装体15は、吸収性本体40と厚さ方向に重なっており、少なくとも前胴回り域S1に配置されている。外装体15は、前側外装体20と、後側外装体30と、を有してよい。前側外装体20は、前胴回り域S1において吸収性本体40の非肌対向面側T2に配置されている外装体である。後側外装体30は、前側外装体20と前後方向Lに離間し、かつ後胴回り域S2において吸収性本体40の非肌対向面側T2に配置されている外装体である。
【0033】
外装体15は、吸収性本体40の肌対向面側T1に配置されたカバーシート27を有してよい。カバーシート27は、前胴回り域の吸収性本体40の肌対向面側T1に設けられていてよい。
【0034】
股下域S3は、後述する脚回り開口部72(図1参照)が形成された領域である。前胴回り域S1の股下域側の境界は、脚回り開口部72の前端縁であり、後胴回り域S2の股下域側の境界は、脚回り開口部72の後端縁である。なお、他の実施形態において、外装体15は、前側外装体20及び後側外装体30が一体化され、かつ前胴回り域S1から後胴回り域S2に亘って設けられていてもよい。
【0035】
前側外装体20及び後側外装体30は、例えば不織布のようなシートから構成されていてよい。前側外装体20は、複数の外装シートを有してよい。外装シートは、第1外装シート25と、第1外装シート25の非肌対向面側T2に位置する第2外装シート26と、を有してよい。カバーシート27は、例えば不織布のようなシートから構成されていてよい。カバーシート27は、前側外装体20を構成する第1外装シート25と第2外装シート26の少なくとも一方が肌対向面側T1に折り返された部分によって構成されてもよいし、第1外装シート25と第2外装シート26とは別体のシートによって構成されてもよい。
【0036】
図1に示すように、幅方向Wにおける前胴回り域S1の外側部と、幅方向Wにおける後胴回り域S2の外側部と、を接合したサイド接合部60が設けられていてよい。図2は、サイド接合部60における接合を解除し、吸収性物品10を展開した状態を示している。サイド接合部60は、前側外装体20及び後側外装体30のそれぞれにおいて、前後方向Lに沿って延びていてよい。
【0037】
なお、本発明における外側部とは、幅方向Wにおける外縁を含む幅方向Wに一定の範囲を占める部分であり、外側縁とは、幅方向Wにおける外縁である。本発明における内側部とは、幅方向Wにおける内縁を含む幅方向Wに一定の範囲を占める部分であり、内側縁とは、幅方向Wにおける内縁である。また、本発明における前端部及び後端部は、前後方向Lにおける縁を含む前後方向Lに一定の範囲を占める部分であり、前端縁及び後端縁は、前後方向Lにおける縁である。外端部は、前端部及び後端部を含んでおり、外端縁は、前端縁及び後端縁を含んでいる。
【0038】
図1に示すように、サイド接合部60が形成された状態で、吸収性物品10には、着用者の胴が通される胴回り開口部71と、着用者の脚がそれぞれ挿入される一対の脚回り開口部72と、が形成される。胴回り開口部71は、前胴回り域S1の前端縁S1Fである前側外装体の前端縁20Fと、後胴回り域S2の後端縁S2Rである後側外装体30の後端縁30Rとによって規定されていてよい。また、脚回り開口部72は、吸収性本体40よりも幅方向Wの外側に延出した前側外装体20の後端縁20Rと、吸収性本体40よりも幅方向Wの外側に延出した後側外装体30の前端縁30Fと、股下域S3における吸収性本体40の外側縁40Eと、によって規定されていてよい。
【0039】
吸収性本体40は、前側外装体20と後側外装体30を跨って配置されている。すなわち、吸収性本体40は、前胴回り域S1、後胴回り域S2及び股下域S3にわたって延びている。吸収性本体40は、前側外装体20及び後側外装体30とは別体として構成されていてよい。吸収性本体40は、非肌対向面側T2に前側外装体20又は後側外装体30が配置された領域、外装体15と厚さ方向Tに重なっていない領域、及び前側外装体20とカバーシートによって厚さ方向に挟まれた領域を有してよい。
【0040】
吸収性本体40は、少なくとも吸収コア50を含んでいる。吸収コア50は、例えば粉砕パルプもしくは高吸収性ポリマー(SAP)、又はこれらの混合物を含んでいてよい。吸収コア50は、少なくとも股下域S3に配置されている。好ましくは、吸収コア50は、前後方向Lにおいて、前胴回り域S1から後胴回り域S2にわたって延びていてよい。吸収コア50は、コアラップによって覆われていてよい。
【0041】
図2に示すように、吸収性本体40は、吸収コア50よりも前側に延びる前端部45を有してよい。前端部45は、前後方向Lにおいて吸収コア50の前端縁50Fと吸収性本体40の前端縁40Fの間の領域であり、幅方向Wにおいて吸収性本体40の一方の外側縁40Eから他方の外側縁40Eまでの領域である。図3及び図4において、前端部45の前後方向の範囲及び幅方向の範囲を示す。また、吸収性本体40は、吸収コア50の幅方向Wの中央に位置する中央領域CRを有してよい。中央領域CRは、吸収コア50の幅方向Wの全長を3等分した領域のうち、幅方向Wの中央に位置する領域である。
【0042】
図3及び図4に示すように、吸収性本体40は、液不透過シート41と、液不透過シート41と厚さ方向Tに重なる本体シート42と、を少なくとも有してよい。液不透過シート41及び本体シート42は、少なくとも前端部45に配置されてよい。液不透過シート41及び本体シート42は、吸収コア50と重なる領域と前端部45とに跨がって配置されてもよい。液不透過シート41は、吸収コア50よりも非肌対向面側T2に配置されてよい。本体シート42は、液不透過シート41よりも肌対向面側T1、かつ吸収コア50よりも肌対向面側T1に配置された第1本体シート42Aと、液不透過シート41よりも非肌対向面側T2に配置された第2本体シート42Bと、を有してよい。
【0043】
本実施の形態の吸収性本体40の前端部45では、肌対向面側T1から非肌対向面側T2に向かって、第1本体シート42A、液不透過シート41、第2本体シート42Bの順で配置されている。本実施の形態の吸収コア50と重なった領域では、肌対向面側T1から非肌対向面側T2に向かって、第1本体シート42A、吸収コア50、液不透過シート41、第2本体シート42Bの順で配置されている。第1本体シート42Aと液不透過シート41は、厚さ方向Tにおいて吸収コア50を挟んで配置されてよい。
【0044】
液不透過シート41は、透不液性であればよく、例えば、フィルムによって構成されてよい。液不透過シート41は、1枚のシートから構成されていてもよい。この代わりに、液不透過シート41は、複数枚のシートが互いに積層された積層シートから構成されていてもよい。この場合、複数枚のシートのうちの少なくとも1枚が透不液性を有していてよい。
【0045】
本体シート42は、透液性であればよく、例えば不織布によって構成されていてよい。本体シート42は、1枚のシートから構成されていてもよい。この代わりに、本体シート42は、複数枚のシートが互いに積層された積層シートから構成されていてもよい。
【0046】
このように構成された吸収性物品は、接合領域と非接合領域を有する。接合領域は、外装体15と吸収性本体40が接合された領域、吸収性本体40の液不透過シート41及び本体シート42が接合された領域、外装シート同士が接合された領域、及び外装シートとカバーシートが接合された領域を含む。非接合領域は、外装体15と吸収性本体40が接合されていない領域、吸収性本体40の液不透過シート41及び本体シート42が接合されていない領域、外装シート同士が接合されていない領域、及び外装シートとカバーシートが接合されていない領域を含む。次いで、吸収性物品10の接合領域と非接合領域について説明する。なお、本発明における非接合領域は、接着剤が塗布されていない領域のみならず、接着剤が僅かに塗布されているが、当該接着剤を介して部材同士が接着されていない領域も含むものである。
【0047】
吸収性物品10は、液不透過シート41と本体シート42が接合されていないシート非接合領域NSを有してよい。シート非接合領域NSの少なくとも一部は、前端部45に設けられていてよい。シート非接合領域NSは、前端部45の全域に設けられてもよいし、前端部45の一部に設けられていてもよい。
【0048】
吸収性物品10は、吸収性本体40と前側外装体20が接合されていない本体非接合領域NBを有してよい。本体非接合領域NBは、吸収性本体40を構成するシートのうち、前側外装体20と対向して配置されたシートと、前側外装体20と、が接合されていない領域であってよい。具体的には、吸収性本体40の非肌対向面の全面に第2本体シート42Bが配置された形態にあっては、第2本体シート42Bと前側外装体20が接合されていない領域であってよい。吸収性本体40の非肌対向面に第2本体シート42B及び液不透過シート41が配置された形態にあっては、第2本体シート42Bと前側外装体20が接合されていない領域と、液不透過シート41と前側外装体20が接合されていない領域と、を含んでよい。本体非接合領域NBの少なくとも一部は、前端部45に設けられていてよい。本体非接合領域NBは、前端部45の全域に設けられてもよいし、前端部45の一部に設けられていてもよい。
【0049】
吸収性物品10は、シート非接合領域NSと本体非接合領域NBとが重なる重複領域DRを有してよい。重複領域DRは、シート非接合領域NSと本体非接合領域NBとが厚さ方向Tに重なる領域である。重複領域DRの少なくとも一部は、前端部45に設けられていてよい。重複領域DRは、前端部45の全域に設けられてもよいし、前端部45の一部に設けられていてもよい。
【0050】
このように構成された吸収性物品10によれば、着用者の脚を動きによって前胴回り域S1における外装体15の位置ずれを抑制できる。図5及び図6は、吸収性物品の装着状態の断面を模式的に示した図であり、着用者の腹部及び吸収性物品の前胴回り域を模式的に示している。図5及び図6に示す一点鎖線は、着用者の身体のラインを示している。図5は、実施の形態に係る吸収性物品の装着状態を示しており、図6は、比較例に係る吸収性物品の装着状態を示している。図5(A)及び図6(A)は、変形前の状態を示しており、図5(B)及び図6(B)は、脚を前後に動かした変形状態を示している。
【0051】
図6に示すように、比較例に係る吸収性物品100の前端部145には、シート非接合領域NS及び本体非接合領域NBが設けられていない。比較例に係る吸収性物品100は、前端部145において、液不透過シート41と本体シート42が接合された接合領域R101と、吸収性本体40と前側外装体20が接合された接合領域R102と、が設けられている。前端部145には、接合領域R101と接合領域R102が厚さ方向に重なる領域R103が設けられている。このように構成された吸収性物品100は、領域R103が前端部145において重なっているため、前端部145の剛性が高くなり易い。着用者が脚を前後に動かすと、前後方向Lに移動する力が吸収コア50に掛かり、吸収コア50を介して吸収性本体40の前端部が前側に移動する。このとき、図6に示すように、肌対向面側T1に位置する吸収性本体40から非肌対向面側T2に位置する前側外装体20に向かって力が掛かるため、前側外装体20は、着用者から離れるように浮き上がり、前端部145と着用者の間に空間Sが形成され易い。着用者から離れるように浮き上がることにより、前胴回り域S1の前端縁S1Fが股下域S3側にずれる等して、前側外装体20の位置がずれることがある。
【0052】
図5に示すように、実施の形態に係る吸収性物品10の前端部45には、シート非接合領域NS及び本体非接合領域NBが重なった重複領域DRが設けられている。実施形態に係る吸収性物品10は、前端部45において、吸収性本体40を構成するシート同士が接合されてなく、かつ吸収性本体40と前側外装体20が接合されていない領域が設けられている。吸収性本体40の前端部45にシート非接合領域NSが設けられているため、液不透過シート41と本体シート42が接合されている構成と比較して吸収性本体40の前端部45の剛性が低くなり、吸収性本体40の前端部45が変形し易い。特に、液不透過シート41は、フィルム等によって構成され、液透過シートと比較して剛性が高いものが多い。シート非接合領域NSによって液不透過シート41による剛性を低くすることができ、吸収性本体40の前端部45が変形し易くなる。
【0053】
また、吸収性本体40の前端部45に重複領域DRが設けられているため、吸収コア50から前側に移動する力がかかった際に重複領域DRがより変形し易い。吸収性本体40の前端部45が変形することにより、吸収性本体40によって前側外装体20を押し上げ難くなる。前側外装体20が身体から浮き上がるような変形を抑制でき、前側外装体20の位置ずれを抑制し、着用者の腹部を覆い続けることができる。
【0054】
重複領域DRは、前端部45の全域に設けられてもよいし、前端部45の一部に設けられていてもよい。重複領域DRの前端縁は、吸収性本体40の前端縁40Fに一致してよいし、吸収性本体40の前端縁40Fよりも後側に位置してもよい。重複領域DRの後端縁は、吸収コア50の前端縁50Fよりも前側に位置してよいし、吸収コア50の前端縁50Fよりも後側に位置してよいし、吸収コア50の前端縁50Fに一致してもよい。重複領域DRの外側縁は、吸収性本体40の外側縁40Eに一致してもよいし、吸収性本体40の外側縁40Eよりも幅方向Wの内側に位置してもよい。
【0055】
好適には、重複領域DRの少なくとも一部は、吸収コア50と前後方向Lにおいて重なって配置されてよい。吸収コア50と前後方向Lにおいて重なって配置される領域は、吸収コア50から前側に向かう力が掛かり易い。当該領域の少なくとも一部に重複領域DRを設けることにより、吸収コア50による変形を吸収性本体40の前端部45によって吸収し、前胴回り域S1における外装体15の位置ずれを抑制できる。
【0056】
より好適には、重複領域DRは、中央領域CRと前後方向Lにおいて重なって配置されていてよい。着用者の脚によって吸収コア50が挟まれた状態で着用者が前後方向に脚を動かすと、吸収コア50の幅方向Wの中央に力が集中し易く、吸収コア50の前端部45の形状は、幅方向Wの中央が幅方向Wの側部よりも前側に突出し易い。よって、中央領域CRと前後方向Lにおいて重なって配置されている領域には、吸収コア50から前側に向かう力がより掛かり易い。当該領域に重複領域DRを設けることにより、吸収コア50による変形を吸収性本体40の前端部45によって吸収し、外装体15の変形をより抑制できる。
【0057】
より好適には、重複領域DRは、吸収コア50の幅方向Wの全域と前後方向において重なって配置されていてよい。吸収コア50の幅方向Wと前後方向に重なって配置される領域に重複領域DRを設けることにより、吸収コア50による変形を吸収性本体40の前端部45によって吸収し、外装体15の変形をより抑制できる。
【0058】
本体非接合領域NBの前端縁及びシート非接合領域NSの前端縁は、吸収性本体40の前端縁40Fに一致してよいし、吸収性本体40の前端縁40Fよりも後側に位置してもよい。好適には、本体非接合領域NB及びシート非接合領域NSは、吸収性本体40の前端縁に設けられてよい。吸収性本体40の前端縁には、本体非接合領域NBとシート非接合領域NSの両方が設けられているため、より変形し易くなる。吸収コア50による変形を吸収性本体40の前端縁によって吸収し、吸収性本体40によって前側外装体20を押し上げ難くなり、外装体15の変形をより抑制できる。
【0059】
本体非接合領域NBの後端縁及びシート非接合領域NSの後端縁は、吸収コア50の前端縁50Fよりも前側に位置してよいし、吸収コア50の前端縁50Fよりも後側に位置してよいし、吸収コア50の前端縁50Fに一致してもよい。本体非接合領域NBの外側縁及びシート非接合領域NSの外側縁は、吸収性本体40の外側縁40Eに一致してもよいし、吸収性本体40の外側縁40Eよりも幅方向Wの内側に位置してもよい。
【0060】
吸収性物品10は、シート非接合領域NSよりも股下域側において液不透過シート41と本体シート42が接合されたシート接合領域ASを有してよい。シート接合領域ASは、前後方向においてシート非接合領域NSに隣接している。シート接合領域ASは、シート非接合領域NSにおいて接合されていないシート同士を接合する領域である。
【0061】
厚さ方向において吸収コア50を挟み、かつ吸収コア50と前端部45を跨ぐシート間に、シート非接合領域NSが設けられている形態にあっては、シート非接合領域NSの股下域側の内端縁、すなわち、シート接合領域ASの前端縁は、吸収コア50よりも前側に配置されてよい。シート非接合領域NSの股下域側の内端縁は、吸収コア50よりも前側に配置されてよい。シート非接合領域NSの股下域側の内端縁が吸収コア50よりも前側に位置するため、吸収コア50よりも前側にシート接合領域ASが設けられる。液不透過シート41と本体シートが接合された領域によって吸収コア50を構成する吸収材料が吸収性本体40外へ漏れることを抑制できる。
【0062】
シート非接合領域NSは、液不透過シート41が第1本体シート42Aに接合されていない領域、液不透過シート41が第2本体シート42Bに接合されていない領域、及び液不透過シート41が第1本体シート42A及び第2本体シート42Bに接合されていない領域のいずれかであってよい。好適には、シート非接合領域NSでは、液不透過シート41は、第1本体シート42Aに接合されていなく、かつ第2本体シート42Bに接合されてなくてよい。液不透過シート41が第1本体シート及び第2本体シートに接合されていないため、液不透過シート41がより変形し易くなる。よって、吸収性本体40の前端部45がより変形し易くなり、外装体15が浮き上がる変形を抑制し、前胴回り域における外装体15の位置ずれを抑制できる。
【0063】
シート非接合領域NSと本体非接合領域NBの前後方向の位置関係は、限定されない。シート非接合領域NSの前端縁は、本体非接合領域NBの前端縁よりも前側であってもよいし、本体非接合領域NBの前端縁よりも後側であってもよい。シート非接合領域NSの後端縁は、本体非接合領域NBの後端縁よりも前側であってもよいし、本体非接合領域NBの後端縁よりも後側であってもよい。好適には、シート非接合領域NSは、本体非接合領域NBよりも股下域側に延出してよい。液不透過シート41は、液透過シートと比較して剛性が高いものが多く、シート非接合領域NSは、本体非接合領域NBよりも剛性を低くする効果を得やすい。シート非接合領域NSが本体非接合領域NBよりも股下域側に延出していることにより、吸収性本体40の変形によって吸収コア50の変形を吸収する効果をより得易い。
【0064】
シート非接合領域NSと本体非接合領域NBの幅方向Wの位置関係は、限定されない。シート非接合領域NSの外端縁は、本体非接合領域NBの外側縁よりも外側であってもよいし、本体非接合領域NBの外側縁よりも内側であってもよい。好適には、シート非接合領域NSは、本体非接合領域NBよりも幅方向Wの外側に延出してよい。シート非接合領域NSが本体非接合領域NBよりも幅方向の外側に延出していることにより、本体非接合領域NBの幅方向の全域に亘って剛性を低くすることができる。吸収性本体の前端部の重複領域の変形によって、外装体の変形をより抑制できる。
【0065】
吸収性物品10は、吸収性本体40とカバーシート27が接合されていないカバー非接合領域NCと、吸収性本体40とカバーシート27が接合されたカバー接合領域ACと、を有してよい。カバー非接合領域NCは、吸収性本体40を構成するシートのうち、カバーシート27と対向して配置されたシートと、カバーシート27と、が接合されていない領域であってよい。カバー接合領域ACは、吸収性本体40を構成するシートのうち、カバーシート27と対向して配置されたシートと、カバーシート27と、が接合された領域であってよい。カバー非接合領域NCは、カバーシートと吸収性本体40が接合された領域と比較して剛性が低くなり、変形し易い領域である。
【0066】
シート非接合領域NSは、カバー非接合領域NCの少なくとも一部に厚さ方向に重なって配置されてよい。吸収性本体40の前端部45は、カバーシートに接合されてなく、カバーシートに対して移動し易い。着用者の肌対向面側に位置するカバーシートが肌に密着し、カバーシートが変形し難い場合であっても、吸収性本体40の前端部45が変形し易く、外装体15が浮き上がる変形を抑制し、前胴回り域及び後胴回り域における外装体15の位置ずれを抑制できる。
【0067】
また、カバー接合領域ACは、シート非接合領域NSの一部に厚さ方向に重なって配置されてよい。シート非接合領域NSとカバー接合領域ACが重なった領域とシート非接合領域NSとカバー接合領域ACが重なっていない領域と、が設けられてよい。シート非接合領域NSとカバー接合領域ACが重なった領域とシート非接合領域NSとカバー接合領域ACが重なっていない領域と、は、剛性が異なる。当該2つの領域によって吸収コア50から力を受けた際に段階的に変形し、吸収コア50から受けた力をより吸収し易い。よって、吸収性本体40から前側に向かう力を前側外装体20により伝わり難くでき、前側外装体20の位置ずれを抑制できる。
【0068】
カバー接合領域ACは、シート接合領域ASに厚さ方向Tに重なって配置されてよい。カバー接合領域ACとシート接合領域ASが重なっている領域は、カバー接合領域ACとシート非接合領域NSが重なっている領域やカバー非接合領域NCとシート非接合領域NSが重なっている領域と比較して剛性が高い。当該剛性の高い領域がシート非接合領域NSよりも股下域側に設けられているため、吸収コア50から前後方向の外側に向かう力を当該剛性の高い領域を介してシート材及びカバーシート27に分散できる。シート材及びカバーシート27の両方で吸収コア50から受けた力をより吸収し易い。よって、吸収性本体40から前側に向かう力を前側外装体20により伝わり難くでき、前側外装体20の位置ずれを抑制できる。
【0069】
吸収性物品10は、外装非接合領域NEを有してよい。外装非接合領域NEは、第1外装シート25、第2外装シート26及びカバーシート27のうち、2枚のシート同士が接合されていない領域である。外装非接合領域NEは、吸収性本体40の前端縁40Fよりも前側に設けられてよい。吸収性本体の前端縁よりも前側に外装非接合領域が設けられているため、全ての外装シート同士が接合されている構成と比較して、吸収性本体の前端縁よりも前側の剛性が低くなる。吸収性本体の前端縁が前後方向の外側に向かって移動した際に、外装非接合領域NEが変形して力を吸収し、前側外装体全体が変形することを抑制できる。よって、前胴回り域における外装体の位置ずれを抑制し、着用者の腹部を覆い続けることができる。
【0070】
外装非接合領域NEよりも前側には、外装シート同士が接合された外装接合領域AEが設けられてよい。外装接合領域AEは、カバーシート27が外装シートに接合された領域と、外装シート同士が接合された領域と、を含んでよい。外装接合領域AEは、外装非接合領域NEよりも剛性が高くなり易い。また、吸収性本体40が配置された領域も、外装非接合領域NEよりも剛性が高くなり易い。外装非接合領域NEは、剛性が高い領域によって前後方向Lに挟まれており、吸収性本体40の前端縁40Fが前側に向かって移動した際に、より変形して力を吸収し易くなる。よって、前側外装体の位置ずれをより抑制できる。
【0071】
以上、上述の実施形態を用いて本発明について詳細に説明したが、当業者にとっては、本発明が本明細書中に説明した実施形態に限定されるものではないということは明らかである。本発明は、特許請求の範囲の記載により定まる本発明の趣旨及び範囲を逸脱することなく修正及び変更態様として実施することができる。したがって、本明細書の記載は、例示説明を目的とするものであり、本発明に対して何ら制限的な意味を有するものではない。
【産業上の利用可能性】
【0072】
着用者の脚を動きによって前胴回り域における外装体の位置ずれを抑制できる吸収性物品を提供することができる。
【符号の説明】
【0073】
10 吸収性物品
15 外装体
20 前側外装体
27 カバーシート
30 後側外装体
40 吸収性本体
41 液不透過シート
42A 第1本体シート(本体シート)
42B 第2本体シート(本体シート)
45 前端部
50 吸収コア
60 サイド接合部
AC カバー接合領域
AE 外装接合領域
AS シート接合領域
DR 重複領域
NB 本体非接合領域
NC カバー非接合領域
NE 外装非接合領域
NS シート非接合領域
S1 前胴回り域
S2 後胴回り域
S3 股下域
L 前後方向
W 幅方向
図1
図2
図3
図4
図5
図6