【解決手段】配線基板10は、絶縁層20と、絶縁層20の下面20Bに形成された凹部20Xと、凹部20X内に形成された配線層30と、配線層30の一部を露出させる開口部12Xを有し、絶縁層20の下面20Bに積層されたソルダーレジスト層12と、配線層30とソルダーレジスト層12との間に介在され、配線層30よりもソルダーレジスト層12との密着性が高い密着層40とを有する。配線層30は、密着層40を介してソルダーレジスト層12の上面12Aに形成され、凹部20X内に形成されたパッド部31と、パッド部31の下面31Bの一部から開口部12X内に突出する突出部32とを有する。密着層40は、パッド部31の下面31Bと突出部32の側面32Sとを被覆するとともに、突出部32の下端面32Bを露出するように形成されている。
前記外部接続端子は、前記密着層から露出する前記開口部の内側面を被覆するとともに、前記開口部の周縁に位置する前記保護絶縁層の下面を被覆するように形成されていることを特徴とする請求項6に記載の配線基板。
前記第1絶縁層の上面に積層され、前記第1配線層と電気的に接続された配線層と絶縁層とを含む配線構造を有することを特徴とする請求項1〜7のいずれか一項に記載の配線基板。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、一実施形態について添付図面を参照して説明する。
なお、添付図面は、便宜上、特徴を分かりやすくするために特徴となる部分を拡大して示している場合があり、各構成要素の寸法比率などが実際と同じであるとは限らない。また、断面図では、各部材の断面構造を分かりやすくするために、一部の部材のハッチングを梨地模様に代えて示し、一部の部材のハッチングを省略している。
【0010】
まず、
図1に従って、配線基板10の構造について説明する。
図1(a)に示すように、配線基板10は、配線構造11と、配線構造11の下側に積層されたソルダーレジスト層12と、配線構造11の上側に積層された配線構造13と、配線構造13の上側に積層されたソルダーレジスト層14と、外部接続端子15とを有している。
【0011】
まず、配線構造11の構造について説明する。
配線構造11は、配線構造13よりも配線密度の低い配線層が形成された低密度配線層である。この配線構造11は、1層の絶縁層20と、配線層30と、密着層40と、絶縁層20を厚さ方向に貫通するビア配線50とを有している。
【0012】
ここで、絶縁層20の材料としては、例えば、熱硬化性樹脂に対し、補強材を入れた絶縁性樹脂を用いることができる。例えば、絶縁層20の材料としては、補強材であるガラスクロス(ガラス織布)にエポキシ樹脂を主成分とする熱硬化性の絶縁性樹脂を含浸させ硬化させた、いわゆるガラスエポキシ樹脂を用いることができる。補強材としてはガラスクロスに限らず、例えばガラス不織布、アラミド織布、アラミド不織布、液晶ポリマ(Liquid Crystal Polymer:LCP)織布やLCP不織布を用いることができる。熱硬化性の絶縁性樹脂としてはエポキシ樹脂に限らず、例えば、ポリイミド樹脂やシアネート樹脂などの絶縁性樹脂を用いることができる。絶縁層20は、例えば、シリカやアルミナ等のフィラーを含有していてもよい。
【0013】
本例の絶縁層20は、所要数(ここでは、1個)のガラスクロス20Gを有している。ガラスクロス20Gは、例えば、絶縁層20内において、絶縁層20の厚さ方向の中心よりも配線構造13側(上側)に偏在している。具体的には、ガラスクロス20Gの厚さ方向の中心は、絶縁層20の厚さ方向の中心よりも配線構造13側に片寄った位置に配置されている。但し、本例のガラスクロス20Gは、絶縁層20の上面20Aに露出されていない。
【0014】
絶縁層20の下面20Bには、所要の箇所に、当該絶縁層20の上面20A側に凹む複数の凹部20Xが形成されている。各凹部20Xは、絶縁層20の下面20Bから絶縁層20の厚さ方向の中途位置まで形成されている。すなわち、各凹部20Xは、その底面が絶縁層20の厚さ方向の中途に位置するように形成されている。凹部20Xの深さは、例えば、12〜20μm程度とすることができる。凹部20Xの平面形状は、任意の形状及び任意の大きさとすることができる。例えば、凹部20Xの平面形状は、直径が150〜300μm程度の円形状とすることができる。
【0015】
ここで、本明細書において、「平面視」とは、対象物をソルダーレジスト層12の下面12Bの法線方向から視ることを言い、「平面形状」とは、対象物をソルダーレジスト層12の下面12Bの法線方向から視た形状のことを言う。
【0016】
各凹部20X内には、配線層30が形成されている。配線層30は、凹部20X内に形成されるとともに、絶縁層20の下面20Bよりも下方に突出するように形成されている。配線層30は、例えば、断面視略T字状に形成されている。配線層30は、凹部20X内に形成されたパッド部31と、パッド部31の下面31Bから下方に突出するように形成された突出部32とを有している。これらパッド部31及び突出部32は一体に形成されている。
【0017】
なお、配線層30のラインアンドスペース(L/S)は、例えば、20μm/20μm程度とすることができる。ここで、ラインアンドスペース(L/S)は、配線の幅と、隣り合う配線同士の間隔とを示す。配線層30の材料としては、例えば、銅や銅合金を用いることができる。
【0018】
絶縁層20の下面20Bには、最下層の配線層30の一部を外部接続用パッドP1として露出させるための開口部12Xを有するソルダーレジスト層12が積層されている。ソルダーレジスト層12は、配線基板10における最外層(ここでは、最下層)に形成された保護絶縁層である。外部接続用パッドP1には、配線基板10をマザーボード等の実装基板に実装する際に使用されるはんだバンプやリードピン等の外部接続端子15が接続されるようになっている。なお、ソルダーレジスト層12の材料としては、例えば、フェノール系樹脂やポリイミド系樹脂などを主成分とする感光性の絶縁性樹脂を用いることができる。また、ソルダーレジスト層12の材料としては、例えば、シリコーン系樹脂やエポキシ系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ベンゾシクロブテン系樹脂等を主成分とする感光性の絶縁性樹脂を用いることもできる。ソルダーレジスト層12は、例えば、シリカやアルミナ等のフィラーを含有していてもよい。
【0019】
開口部12Xは、ソルダーレジスト層12を厚さ方向に貫通するように形成されている。開口部12Xは、ソルダーレジスト層12の上面12A側(
図1(a)の上側)からソルダーレジスト層12の下面12B側(
図1(a)の下側)に向かうに連れて開口幅が小さくなるテーパ状に形成されている。本例の開口部12Xは、例えば、下側の開口端の径が上側の開口端の径よりも小径となる円錐台形状に形成されている。開口部12X及び外部接続用パッドP1の平面形状は、任意の形状及び任意の大きさとすることができる。例えば、開口部12Xの平面形状は、直径が100〜150μm程度の円形状とすることができる。外部接続用パッドP1の平面形状は、開口部12Xの平面形状よりも一回り小さく形成されている。
【0020】
図1(b)に示すように、ソルダーレジスト層12と配線層30との間には、密着層40が介在するように設けられている。密着層40は、パッド部31の下面31Bと突出部32の側面32Sとを被覆し、突出部32の下端面32Bを露出するように形成されている。密着層40としては、配線層30を構成する金属材料(例えば、銅)よりもソルダーレジスト層12との密着性が高い金属材料から構成されている。密着層40の材料としては、例えば、チタン(Ti)、窒化チタン(TiN)、窒化タンタル(TaN)、タンタル(Ta)、ニッケル(Ni)、クロム(Cr)などの金属、又はこれら金属から選択される少なくとも一種を含む合金を用いることができる。これらの材料からなる密着層40は、例えば、配線層30(例えば、Cu層)からソルダーレジスト層12等に銅が拡散することを抑制する金属バリア層としても機能する。なお、密着層40としては、例えば、スパッタ法により形成された金属膜(スパッタ膜)を用いることができる。
【0021】
次に、
図1(b)に従って、配線層30、密着層40、ソルダーレジスト層12及び外部接続端子15の構造について詳述する。
パッド部31は、凹部20Xの底面に形成されている。パッド部31は、凹部20Xの一部(上部)を充填するように形成されている。パッド部31の平面形状は、凹部20Xの平面形状と同様の形状(例えば、円形状)に形成されている。パッド部31の平面形状は、突出部32の平面形状よりも大きく形成されている。例えば、パッド部31は、突出部32よりも大径に形成されている。パッド部31の厚さは、凹部20Xの深さよりも薄く形成されている。具体的には、パッド部31の厚さは、凹部20Xの深さよりも密着層40の厚さ分だけ薄く形成されている。パッド部31は、例えば、その上面と下面31Bとが略同じ大きさの柱状(例えば、円柱状)に形成されている。
【0022】
突出部32は、パッド部31の下面31Bの一部から下方に延びるように柱状に形成され、その一部がソルダーレジスト層12の開口部12X内に入り込むように形成されている。換言すると、突出部32の下部は、絶縁層20の下面20Bよりも下方に突出するように形成されている。突出部32の上部は凹部20X内に配置されており、突出部32の下部は開口部12X内に配置されている。詳述すると、本例の突出部32は、その大部分が開口部12X内に配置されており、上端から密着層40の厚さ分だけ凹部20X内に配置されている。
【0023】
突出部32は、
図1(b)において上側(パッド部31側)から下側に向かうに連れて幅が小さくなるテーパ状に形成されている。本例の突出部32は、例えば、下端面32Bが上面よりも小径となる略逆円錐台形状に形成されている。突出部32は、開口部12Xの内側面に沿った形状に形成されている。例えば、突出部32の側面32Sは、開口部12Xの内側面の傾斜に沿って傾斜するように形成されている。突出部32は、開口部12Xよりも一回り小さく形成されている。突出部32の下端面32Bは、その全面がソルダーレジスト層12から露出されている。ソルダーレジスト層12から露出された突出部32の下端面32Bは外部接続用パッドP1として機能する。突出部32の下端面32Bは、ソルダーレジスト層12の下面12Bよりも上方に位置するように設けられている。例えば、突出部32の下端面32Bは、ソルダーレジスト層12の下面12Bよりも密着層40の厚さ分だけ上方に位置するように設けられている。換言すると、突出部32は、ソルダーレジスト層12の下面12Bよりも下方には突出していない。突出部32は、ソルダーレジスト層12の下面12Bよりも上方に凹んでいる。このような突出部32の高さは、例えば、12〜20μm程度とすることができる。突出部32の下端面32Bの直径は、例えば80〜120μm程度とすることができる。
【0024】
以上説明したパッド部31及び突出部32(配線層30)は、金属層33と、その金属層33の下面に沿って形成されたシード層34とが積層された構造を有している。金属層33としては、例えば、電解めっき法により形成された金属層(電解めっき金属層)を用いることができる。シード層34としては、例えば、スパッタ法により形成された金属膜(スパッタ膜)を用いることができる。なお、金属層33及びシード層34の材料としては、例えば、銅や銅合金を用いることができる。
【0025】
金属層33は、例えば、配線層30全体の構造と同様に、断面視T字状に形成されている。シード層34は、金属層33の下面全面を被覆するように形成されている。具体的には、シード層34は、パッド部31を構成する金属層33の下面と、突出部32を構成する金属層33の側面及び下面とを連続して被覆するように形成されている。このようなシード層34は、例えば、中空ハット状に形成されている。具体的には、シード層34は、断面視コ字状に形成された本体部35と、その本体部35の端部から外側(側方)に突出する鍔部36とを有している。本体部35には、鍔部36からソルダーレジスト層12の下面12Bに向かって下方に延びる凹部35Xが形成されている。この凹部35Xには、突出部32を構成する金属層33が充填されている。また、本体部35の下面によって突出部32の下端面32Bが構成されている。
【0026】
鍔部36は、凹部20X内に配置されている。鍔部36は、パッド部31を構成する金属層33の下面を被覆するように形成されている。鍔部36の側面は、例えば、パッド部31を構成する金属層33の側面と略面一になるように形成されている。
【0027】
密着層40は、パッド部31の下面31B及び突出部32の側面32Sに接し、それらパッド部31の下面31Bと突出部32の側面32Sとを連続して被覆するように形成されている。また、密着層40は、ソルダーレジスト層12の開口部12Xの内側面及びソルダーレジスト層12の上面12Aに接し、それら開口部12Xの内側面とソルダーレジスト層12の上面12Aとを連続して被覆するように形成されている。すなわち、密着層40は、ソルダーレジスト層12の上面12Aとパッド部31の下面31Bとの間に介在するように設けられるとともに、開口部12Xの内側面と突出部32の側面32Sとの間に介在するように設けられている。換言すると、パッド部31は密着層40を介してソルダーレジスト層12の上面12A上に形成されており、突出部32は密着層40を介して開口部12X内に形成されている。このように、配線基板10では、ソルダーレジスト層12と配線層30(パッド部31及び突出部32)との間には密着層40が介在されており、ソルダーレジスト層12と配線層30とが直接接触していない。
【0028】
密着層40は、突出部32の側面32Sを周方向全周に亘って被覆し、突出部32の下端面32Bを露出する筒状部41と、筒状部41の上端部から外側(側方)に突出する鍔部42とを有している。筒状部41は、開口部12X内に配置されている。筒状部41は、絶縁層20の下面20Bよりも下方に延びるように形成されている。筒状部41は、突出部32の側面32Sに沿って形成されるとともに、開口部12Xの内側面に沿って形成されている。このため、筒状部41は、
図1(b)において上側から下側に向かうに連れて幅が小さくなるテーパ状に形成されている。
【0029】
筒状部41の下端面41Bは、ソルダーレジスト層12の開口部12Xに露出されている。筒状部41の下端面41Bは、例えば、突出部32の下端面32Bよりも上方に凹むように形成されている。すなわち、密着層40は、突出部32の側面32Sの一部(具体的には、突出部32の下端部における側面32S)を露出するように形成されている。
【0030】
鍔部42は、凹部20X内に配置されている。鍔部42は、例えば、パッド部31の下面31B全面(具体的には、シード層34の鍔部36の下面全面)を被覆するように形成されている。鍔部42の側面は、例えば、パッド部31を構成する金属層33の側面及び鍔部36の側面と略面一になるように形成されている。
【0031】
ソルダーレジスト層12の開口部12Xには、突出部32の下端面32Bが外部接続用パッドP1として露出されるとともに、突出部32の側面32Sの一部が露出されている。
【0032】
なお、必要に応じて、密着層40から露出する突出部32の表面(下端面32B及び側面32S、又は下端面32Bのみ)に表面処理層を形成するようにしてもよい。表面処理層の例としては、金(Au)層、ニッケル(Ni)層/Au層(Ni層とAu層をこの順番で積層した金属層)、Ni層/パラジウム(Pd)層/Au層(Ni層とPd層とAu層をこの順番で積層した金属層)などを挙げることができる。これらNi層、Au層、Pd層としては、例えば、無電解めっき法により形成された金属層(無電解めっき金属層)を用いることができる。また、Au層はAu又はAu合金からなる金属層、Ni層はNi又はNi合金からなる金属層、Pd層はPd又はPd合金からなる金属層である。また、表面処理層としては、密着層40から露出する突出部32の表面(下端面32B及び側面32S、又は下端面32Bのみ)に、OSP(Organic Solderability Preservative)処理などの酸化防止処理を施して形成されるOSP膜を用いることができる。OSP膜としては、アゾール化合物やイミダゾール化合物等の有機被膜を用いることができる。
【0033】
外部接続用パッドP1上には、外部接続端子15が形成されている。この外部接続端子15は、例えば、図示しないマザーボード等の実装基板に設けられたパッドと電気的に接続される接続端子である。外部接続端子15としては、例えば、はんだバンプやリードピンを用いることができる。なお、本例では、外部接続端子15として、はんだバンプを用いている。
【0034】
外部接続端子15は、突出部32の下端面32B(外部接続用パッドP1)全面を被覆するように形成されている。外部接続端子15は、開口部12X内に入り込むように形成されている。外部接続端子15は、例えば、突出部32及び密着層40から露出された開口部12Xを充填するように形成されている。例えば、外部接続端子15は、密着層40の下端面41Bを被覆し、密着層40から露出された突出部32の側面32Sを被覆するように形成されている。
【0035】
本例の外部接続端子15は、密着層40から露出する開口部12Xの内側面を被覆するとともに、開口部12Xの周縁に位置するソルダーレジスト層12の下面12Bを被覆するように形成されている。このとき、本例では、ソルダーレジスト層12の開口部12Xが上側から下側に向かうに連れて開口幅が小さくなるテーパ状に形成されている。このため、開口部12Xの下側の開口端であるソルダーレジスト層12の角部12Cは、ソルダーレジスト層12の下面12Bと開口部12Xの内側面とがなす角度が鋭角になるように形成されており、密着層40の一部と平面視で重なるように形成されている。したがって、本例の外部接続端子15は、ソルダーレジスト層12の角部12Cに食い込むように形成されている。換言すると、ソルダーレジスト層12の角部12Cが外部接続端子15に食い込むように形成されている。
【0036】
図1(a)に示すように、絶縁層20には、上面20Aの所要の箇所に開口し、当該絶縁層20を厚さ方向に貫通して配線層30の上面の一部を露出する貫通孔20Yが形成されている。貫通孔20Yは、
図1(a)において上側(配線構造13側)から下側(配線層30側)に向かうに連れて径が小さくなるテーパ状に形成されている。例えば、貫通孔20Yは、下側の開口端の開口径が上側の開口端の開口径よりも小さくなる略逆円錐台形状に形成されている。例えば、貫通孔20Yの上側の開口端の開口径は50〜100μm程度とすることができる。
【0037】
絶縁層20の上面20Aは、凹凸が少ない平滑面(低粗度面)である。例えば、絶縁層20の上面20Aは研磨面である。絶縁層20の上面20Aは、例えば、貫通孔20Yの内側面よりも表面粗度が小さくなっている。絶縁層20の上面20Aの粗度は、表面粗さRa値で例えば15〜40nm程度となるように設定されている。また、貫通孔20Yの内側面の粗度は、表面粗さRa値で例えば300〜400nm程度となるように設定されている。ここで、表面粗さRa値とは、表面粗さを表わす数値の一種であり、算術平均粗さと呼ばれるものであって、具体的には測定領域内で変化する高さの絶対値を平均ラインである表面から測定して算術平均したものである。
【0038】
貫通孔20Y内には、配線層30と接続されたビア配線50が形成されている。このビア配線50は、絶縁層20を厚さ方向に貫通するように形成されている。本例のビア配線50は、貫通孔20Y内に充填されている。このため、ビア配線50は、貫通孔20Yと同様に、下端面が上端面50Aよりも小さくなる略逆円錐台形状に形成されている。
【0039】
ビア配線50の上端面50Aは、絶縁層20の上面20Aから露出されている。例えば、ビア配線50の上端面50Aは、絶縁層20の上面20Aと略面一に形成されている。ビア配線50の上端面50Aは、絶縁層20の上面20Aと同様に、凹凸が少ない平滑面(低粗度面)である。例えば、ビア配線50の上端面50Aは研磨面である。ビア配線50の上端面50Aの粗度は、表面粗さRa値で例えば15〜40nm程度となるように設定されている。
【0040】
ビア配線50の下端面は、配線層30の上面の一部に直接接続されている。すなわち、配線層30の上面の一部とビア配線50の下端面とが接しており、配線層30とビア配線50とが電気的に接続されている。換言すると、配線層30とビア配線50とは電気的に接続されているが、一体的ではなく、別体に形成されている。なお、ビア配線50の材料としては、例えば、銅や銅合金を用いることができる。
【0041】
次に、
図1(a)に従って、配線構造13の構造について説明する。
配線構造13は、絶縁層20の上面20Aに積層された配線構造である。配線構造13は、配線構造11よりも配線密度の高い配線層が形成された高密度配線層である。
【0042】
配線構造13は、絶縁層20の上面20Aに積層された配線層60と、絶縁層61と、配線層62と、絶縁層63と、配線層64とが順に積層された構造を有している。
ここで、絶縁層61,63の材料としては、例えば、フェノール系樹脂やポリイミド系樹脂等の感光性樹脂を主成分とする絶縁性樹脂を用いることができる。これら絶縁層61,63は、例えば、シリカやアルミナ等のフィラーを含有していてもよい。また、配線層60,62,64の材料としては、例えば、銅や銅合金を用いることができる。
【0043】
絶縁層61,63は、配線構造11内の絶縁層20よりも薄い絶縁層である。絶縁層61,63の厚さは、例えば、3〜10μm程度とすることができる。配線層60,62,64は、配線構造11の配線層30よりも薄い配線層である。絶縁層20,61上に形成された配線層60,62の厚さは、例えば、1〜5μm程度とすることができる。絶縁層63上に形成された配線層64の厚さは、例えば、5〜10μm程度とすることができる。配線層60,62,64の配線幅及び配線間隔は、配線構造11内の配線層30の配線幅及び配線間隔よりも小さい。配線層60,62,64のラインアンドスペース(L/S)は、例えば、2μm/2μm〜3μm/3μm程度とすることができる。
【0044】
配線層60は、ビア配線50の上端面50Aと接続するように、絶縁層20の上面20A上に積層されている。すなわち、配線層60の下面の一部がビア配線50の上端面50Aと接しており、配線層60とビア配線50とが電気的に接続されている。換言すると、配線層60とビア配線50とは電気的に接続されているが、一体的ではない。
【0045】
絶縁層61は、絶縁層20の上面20Aに、配線層60を被覆するように形成されている。絶縁層61には、所要の箇所に、当該絶縁層61を厚さ方向に貫通して配線層60の上面の一部を露出する貫通孔61Xが形成されている。
【0046】
配線層62は、絶縁層61の上面に積層されている。配線層62は、配線層60と電気的に接続されている。この配線層62は、貫通孔61X内に充填されたビア配線と、絶縁層61の上面に形成された配線パターンとを有している。
【0047】
絶縁層63は、絶縁層61の上面に、配線層62を被覆するように形成されている。絶縁層63には、所要の箇所に、当該絶縁層63を厚さ方向に貫通して配線層62の上面の一部を露出する貫通孔63Xが形成されている。
【0048】
ここで、貫通孔61X,63Xは、
図1(a)において上側(配線層64側)から下側(配線構造11側)に向かうに連れて径が小さくなるテーパ状に形成されている。例えば、貫通孔61X,63Xは、上側の開口端の開口径が下側の開口端の開口径よりも大径となる略逆円錐台形状に形成されている。貫通孔61X,63Xの上側の開口端の開口径は、例えば、5〜10μm程度とすることができる。
【0049】
配線層64は、絶縁層63の上面63Aに形成されている。配線層64は、配線層62と電気的に接続されている。この配線層64は、貫通孔63X内に充填されたビア配線と、絶縁層63の上面63Aから上方に突出する接続端子P2とを有している。接続端子P2は、例えば、絶縁層63の上面63Aから上方に延びるように形成された柱状の接続端子(金属ポスト)である。接続端子P2の平面形状は、任意の形状及び任意の大きさとすることができる。例えば、接続端子P2の平面形状は、直径が20〜25μm程度の円形状とすることができる。接続端子P2のピッチは、例えば、40〜50μm程度とすることができる。この接続端子P2は、半導体チップ等の電子部品と電気的に接続するための電子部品搭載用のパッドとして機能する。
【0050】
なお、必要に応じて、接続端子P2の表面(上面及び側面、又は上面のみ)に表面処理層を形成するようにしてもよい。表面処理層の例としては、Au層、Ni層/Au層、Ni層/Pd層/Au層やOSP膜などを挙げることができる。
【0051】
ソルダーレジスト層14は、配線構造13の最上層の絶縁層63の上面63Aに積層されている。ソルダーレジスト層14は、配線基板10における最外層(ここでは、最上層)に形成された保護絶縁層である。
【0052】
ソルダーレジスト層14は、例えば、半導体チップ71(
図2参照)が搭載されるチップ搭載領域を囲むように枠状に形成されている。換言すると、ソルダーレジスト層14には、チップ搭載領域に位置する配線層64及び絶縁層63を露出する開口部14Xが形成されている。
【0053】
ソルダーレジスト層14の材料としては、例えば、フェノール系樹脂やポリイミド系樹脂などを主成分とする感光性の絶縁性樹脂を用いることができる。また、ソルダーレジスト層14の材料としては、例えば、シリコーン系樹脂やエポキシ系樹脂、シクロオレフィン系樹脂、ベンゾシクロブテン系樹脂等を主成分とする感光性の絶縁性樹脂を用いることもできる。ソルダーレジスト層14は、例えば、シリカやアルミナ等のフィラーを含有していてもよい。
【0054】
次に、
図2に従って、半導体装置70の構造について説明する。
半導体装置70は、配線基板10と、一つ又は複数の半導体チップ71と、アンダーフィル樹脂73とを有している。
【0055】
半導体チップ71は、配線基板10にフリップチップ実装されている。すなわち、半導体チップ71の回路形成面(ここでは、下面)に配設されたバンプ72を、配線基板10の接続端子P2に接合することにより、半導体チップ71は、バンプ72を介して配線層64と電気的に接続されている。
【0056】
半導体チップ71としては、例えば、CPU(Central Processing Unit)チップやGPU(Graphics Processing Unit)チップなどのロジックチップを用いることができる。また、半導体チップ71としては、例えば、DRAM(Dynamic Random Access Memory)チップ、SRAM(Static Random Access Memory)チップやフラッシュメモリチップなどのメモリチップを用いることもできる。なお、配線基板10に複数の半導体チップ71を搭載する場合には、ロジックチップとメモリチップとを組み合わせて配線基板10に搭載するようにしてもよい。
【0057】
バンプ72としては、例えば、金バンプやはんだバンプを用いることができる。はんだバンプの材料としては、例えば、鉛(Pb)を含む合金、錫(Sn)とAuの合金、SnとCuの合金、Snと銀(Ag)の合金、SnとAgとCuの合金等を用いることができる。
【0058】
アンダーフィル樹脂73は、配線基板10と半導体チップ71との隙間を充填するように設けられている。アンダーフィル樹脂73の材料としては、例えば、エポキシ系樹脂などの絶縁性樹脂を用いることができる。
【0059】
次に、配線基板10の製造方法について説明する。以下の説明では、1つの配線基板10を拡大して説明するが、実際には1つの基板上に複数の配線基板10となる部材を一括して作製した後、個々の配線基板10に個片化される。なお、説明の便宜上、最終的に配線基板10の各構成要素となる部分には、最終的な構成要素の符号を付して説明する。
【0060】
図3(a)に示すように、支持基板100を準備する。支持基板100としては、例えば、金属板や金属箔を用いることができる。本例の支持基板100は、支持体銅箔101と、支持体銅箔101の上面に剥離層102を介して貼り合わされた極薄の銅箔103とを有している。支持体銅箔101の厚さは、例えば、35〜70μm程度とすることができる。銅箔103の厚さは、例えば、2〜5μm程度とすることができる。
【0061】
次いで、
図3(b)に示す工程では、銅箔103上に、銅箔103の上面の一部を露出する開口部12Xを有するソルダーレジスト層12を形成する。ソルダーレジスト層12は、例えば、感光性のソルダーレジストフィルムをラミネートし、又は液状のソルダーレジストを塗布し、当該レジストをフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより形成することができる。本例の開口部12Xは、上側から下側に向かうに連れて開口幅が小さくなるテーパ状に形成されている。
【0062】
次に、
図3(c)に示す工程では、開口部12Xの内面(開口部12Xの内側面及び開口部12Xに露出する銅箔103の上面)を含むソルダーレジスト層12の表面全面を被覆するように密着層40を形成する。密着層40は、例えば、スパッタ法や蒸着法により形成することができる。
【0063】
続いて、密着層40上にシード層34を形成する。シード層34は、例えば、密着層40の上面全面を被覆するように形成される。シード層34は、例えば、スパッタ法、蒸着法、電解めっき法、無電解めっき法により形成することができる。
【0064】
例えば、密着層40及びシード層34をスパッタ法により形成する場合には、まず、開口部12Xの内面を含むソルダーレジスト層12の表面全面を被覆するように、その表面全面にチタンをスパッタリングにより堆積させて密着層40(Ti層)を形成する。その後、密着層40上に銅をスパッタリングにより堆積させてシード層34(Cu層)を形成する。このとき、密着層40及びシード層34は、開口部12Xの内面及びソルダーレジスト層12の上面12Aの形状に沿って形成される。
【0065】
次いで、
図3(d)に示す工程では、シード層34上に、所定の箇所に開口パターン105Xを有するレジスト層105を形成する。開口パターン105Xは、金属層33の形成領域に対応する部分のシード層34を露出するように形成される。レジスト層105の材料としては、例えば、次工程のめっき処理に対して耐めっき性がある材料を用いることができる。例えば、レジスト層105の材料としては、感光性のドライフィルムレジスト又は液状のフォトレジスト(例えば、ノボラック系樹脂やアクリル系樹脂等のドライフィルムレジストや液状レジスト)等を用いることができる。例えば、感光性のドライフィルムレジストを用いる場合には、シード層34の上面にドライフィルムを熱圧着によりラミネートし、そのドライフィルムをフォトリソグラフィ法によりパターニングして開口パターン105Xを有するレジスト層105を形成する。なお、液状のフォトレジストを用いる場合にも、同様の工程を経て、レジスト層105を形成することができる。
【0066】
次に、レジスト層105をめっきマスクとして、レジスト層105の開口パターン105Xから露出されたシード層34上に、そのシード層34をめっき給電層に利用する電解めっき法(ここでは、電解銅めっき法)を施す。これにより、密着層40及びシード層34よりも内側の開口部12Xを充填するとともに、密着層40及びシード層34を介してソルダーレジスト層12の上面12A上に形成された金属層33が形成される。
【0067】
続いて、レジスト層105を剥離液(例えば、有機アミン系剥離液、苛性ソーダ、アセトンやエタノールなど)により除去する。
次いで、
図4(a)に示す工程では、金属層33をエッチングマスクとして、不要なシード層34をエッチング(例えば、ウェットエッチング)により除去する。ウェットエッチングのエッチング液としては、例えば、硫酸過水液(硫酸と過酸化水素水の混合水溶液)などの酸性水溶液を用いることができる。本工程により、ソルダーレジスト層12の上面12Aに密着層40を介して形成されたパッド部31と、そのパッド部31の下面31Bの一部から下方に突出して開口部12X内に突出する突出部32とを有する配線層30が形成される。この配線層30は、金属層33と、その金属層33の下面を被覆するシード層34とによって構成されている。このとき、配線層30とソルダーレジスト層12との間には密着層40が介在して設けられている。
【0068】
次いで、配線層30をエッチングマスクとして、密着層40をエッチングにより除去する。例えば、密着層40の材料としてTiを用いる場合には、四フッ化炭素(CF
4)等のエッチングガスを用いたドライエッチングや、水酸化カリウム(KOH)系のエッチング液を用いたウェットエッチングにより、配線層30に対して選択的に密着層40をエッチング除去する。
【0069】
次に、
図4(b)に示す工程では、ソルダーレジスト層12の上面12Aに、密着層40の側面全面と、配線層30の上面全面及び側面全面とを被覆する絶縁層20を形成する。この絶縁層20は、例えば、ソルダーレジスト層12の上面12Aに樹脂フィルムをラミネートした後に、樹脂フィルムを押圧しながら130〜200℃程度の温度で熱処理して硬化させることにより形成することができる。ここで、樹脂フィルムとしては、補強材であるガラスクロス20Gにエポキシ樹脂等の熱硬化性樹脂を含浸させた樹脂フィルムを用いることができる。本工程により形成された絶縁層20では、ガラスクロス20Gの上面が樹脂層21によって被覆され、ガラスクロス20Gの下面が樹脂層21と同じ厚さの樹脂層22によって被覆されている。このため、この場合の絶縁層20では、ガラスクロス20Gが絶縁層20の厚さ方向の中心付近に配設されている。なお、本工程では、ガラスクロス20Gの中心から樹脂層21の上面までの厚さを例えば20〜25μm程度とすることができ、ガラスクロス20Gの中心から樹脂層22の下面までの厚さを例えば20〜25μm程度とすることができる。
【0070】
また、本工程により、絶縁層20の下面20Bに、配線層30及び密着層40を収容する凹部20Xが形成される。
続いて、
図4(c)に示す工程では、配線層30の上面の一部が露出されるように絶縁層20の所定箇所に貫通孔20Yを形成する。この貫通孔20Yは、例えば、CO
2レーザやUV−YAGレーザ等によるレーザ加工法によって形成することができる。
【0071】
次いで、貫通孔20Yをレーザ加工法によって形成した場合には、デスミア処理を行って、貫通孔20Yの底部に露出する配線層30の露出面に付着した樹脂スミアを除去する。なお、このデスミア処理により、貫通孔20Yの内側面及び絶縁層20の上面20Aが粗化される。
【0072】
次に、絶縁層20の上面20Aと貫通孔20Yの内側面と貫通孔20Yに露出する配線層30の上面全面とを被覆するシード層(図示略)を形成し、そのシード層を給電層とする電解めっきを施す。例えば、シード層を無電解銅めっき法により形成し、そのシード層を給電層とする電解銅めっき法を施す。これにより、貫通孔20Yを充填するとともに、絶縁層20の上面20A全面を被覆する導電層106が形成される。
【0073】
続いて、例えばCMP法(Chemical Mechanical Polishing)等により、絶縁層20の上面20Aから突出する導電層106を研磨するとともに、粗化面である絶縁層20の上面20Aの一部を研磨する。これにより、
図5(a)に示すように、貫通孔20Y内に充填されたビア配線50が形成され、そのビア配線50の上端面50Aと絶縁層20の上面20Aとが略面一になるように形成される。また、絶縁層20の上面20Aの一部を研磨することにより、絶縁層20の上面20Aが平滑化される。本工程の研磨により、絶縁層20の上面20Aとビア配線50の上端面50Aとが研磨面となる。
【0074】
さらに、上述のように絶縁層20の上面20Aの一部を研磨することにより、絶縁層20のうちガラスクロス20Gの上面を被覆する樹脂層21が薄化される。このため、樹脂層21の厚さが、ガラスクロス20Gの下面を被覆する樹脂層22よりも薄くなる。これにより、研磨前には絶縁層20の厚さ方向の中心付近に設けられていたガラスクロス20Gが、絶縁層20の厚さ方向の中心よりも上側(絶縁層20の上面20A側)に片寄って設けられることになる。なお、本例では、絶縁層20のガラスクロス20Gが樹脂層21から露出されないように、絶縁層20の研磨が行われる。本工程における絶縁層20の削り量は、例えば、5〜10μm程度とすることができる。このため、研磨後の樹脂層21の厚さは例えば10〜15μm程度となる。
【0075】
次に、
図5(b)に示す工程では、絶縁層20の上面20A全面及びビア配線50の上端面50A全面を被覆するように密着膜81を形成する。密着膜81の材料としては、Ti、TiN、TaN、Ta、Ni、Crなどの金属、又はこれら金属から選択される少なくとも一種の金属を含む合金を用いることができる。この密着膜81は、例えば、スパッタ法や蒸着法により形成することができる。続いて、密着膜81の上面全面を被覆するようにシード層82を形成する。シード層82の材料としては、例えば、銅や銅合金を用いることができる。このシード層82は、例えば、スパッタ法、蒸着法、電解めっき法、無電解めっき法により形成することができる。
【0076】
例えば、密着膜81及びシード層82をスパッタ法により形成する場合には、まず、絶縁層20の上面20A及びビア配線50の上端面50Aを被覆するように、それら上面20A及び上端面50A上にチタンをスパッタリングにより堆積させて密着膜81を形成する。その後、密着膜81上に銅をスパッタリングにより堆積させてシード層82を形成する。
【0077】
続いて、シード層82上に、所定の箇所に開口パターン107Xを有するレジスト層107を形成する。開口パターン107Xは、配線層60(
図1(a)参照)の形成領域に対応する部分のシード層82を露出するように形成される。レジスト層107の材料としては、例えば、次工程のめっき処理に対して耐めっき性がある材料を用いることができる。レジスト層107の材料としては、例えば、レジスト層105(
図3(d)参照)と同様の材料を用いることができる。また、レジスト層107は、レジスト層105と同様の方法により形成することができる。
【0078】
次に、レジスト層107をめっきマスクとして、シード層82の上面に、そのシード層82をめっき給電層に利用する電解めっき法を施す。具体的には、レジスト層107の開口パターン107Xから露出されたシード層82の上面に電解めっき法(ここでは、電解銅めっき法)を施すことにより、そのシード層82の上面に金属層83(電解めっき金属層)を形成する。これにより、レジスト層107の開口パターン107Xに露出する絶縁層20の上面20A上には、密着膜81とシード層82と金属層83とが順に積層される。
【0079】
続いて、レジスト層107を例えばアルカリ性の剥離液により除去する。次いで、金属層83をエッチングマスクとして、不要なシード層82をエッチングにより除去する。その後、金属層83及びエッチング後のシード層82(ここでは、Cu膜)をエッチングマスクとして、不要な密着膜81(ここでは、Ti膜)をエッチングにより除去する。これらの除去処理により、
図5(c)に示すように、ビア配線50の上端面50A及び絶縁層20の上面20A上に、密着膜81とシード層82と金属層83とが順に積層された構造を有する配線層60が形成される。このように、配線層60は、セミアディティブ法によって形成される。なお、これ以降の
図6〜
図8では、密着膜81とシード層82と金属層83との図示を省略し、配線層60として図示する。
【0080】
次に、
図6(a)に示す工程では、絶縁層20の上面20Aに、配線層60の上面の一部を露出する貫通孔61Xを有する絶縁層61を形成する。例えば、絶縁層61として樹脂フィルムを用いる場合には、絶縁層20の上面20Aに樹脂フィルムを熱圧着によりラミネートし、その樹脂フィルムをフォトリソグラフィ法によりパターニングして絶縁層61を形成する。また、絶縁層20の上面20Aに液状又はペースト状の絶縁性樹脂をスピンコート法などにより塗布し、その絶縁性樹脂をフォトリソグラフィ法によりパターニングして絶縁層61を形成する。
【0081】
続いて、
図6(b)に示す工程では、
図5(b)〜
図5(c)に示した工程と同様に、例えばセミアディティブ法により、貫通孔61Xに充填されたビア配線と、そのビア配線を介して配線層60と電気的に接続され、絶縁層61上に積層された配線パターンとを有する配線層62を形成する。次いで、
図6(a)に示した工程と同様に、絶縁層61上に、配線層62の上面の一部を露出する貫通孔63Xを有する絶縁層63を形成する。次に、
図5(b)〜
図5(c)に示した工程と同様に、例えばセミアディティブ法により、貫通孔63Xに充填されたビア配線と、そのビア配線を介して配線層62と電気的に接続され、絶縁層63の上面63Aに積層された接続端子P2とを有する配線層64を形成する。なお、必要に応じて、接続端子P2の表面(上面及び側面、又は上面のみ)に表面処理層を形成するようにしてもよい。
【0082】
以上の製造工程により、絶縁層20の上面20Aに配線構造13を製造することができる。
続いて、絶縁層63の上面63Aに、開口部14Xを有するソルダーレジスト層14を形成する。ソルダーレジスト層14は、例えば、感光性のソルダーレジストフィルムをラミネートし、又は液状のソルダーレジストを塗布し、当該レジストをフォトリソグラフィ法によりパターニングすることにより形成することができる。
【0083】
次いで、支持基板100の支持体銅箔101を極薄の銅箔103から機械的に剥離する。このとき、支持体銅箔101と銅箔103との間には剥離層102が介在されており、支持体銅箔101と銅箔103との間の接着力は弱いため、支持体銅箔101を銅箔103から容易に剥離することができる。これにより、
図7(a)に示すように、ソルダーレジスト層12の下面12Bに銅箔103のみが残る。
【0084】
続いて、ソルダーレジスト層12の下面12B及び密着層40の下面に残った銅箔103を、例えば、塩化第二鉄水溶液、塩化第二銅水溶液や過硫酸アンモニウム水溶液等を用いたウェットエッチングにより除去する。このとき、密着層40及びソルダーレジスト層12は、銅箔103をエッチングする際のストッパ層として機能する。本工程により、
図7(b)に示すように、ソルダーレジスト層12の下面12B及び密着層40の下面が外部に露出される。このとき、銅箔103(
図7(a)参照)の上面に接していたソルダーレジスト層12の下面12B及び密着層40の下面は略面一に形成される。
【0085】
次に、
図8(a)に示す工程では、密着層40を下面側から薄化し、配線層30の突出部32の下端面32Bを外部に露出させる。本例では、突出部32の側面32Sの一部が露出されるまで密着層40が薄化される。本工程により、突出部32の下端面32Bが外部接続用パッドP1としてソルダーレジスト層12の開口部12Xから露出される。例えば、密着層40の材料としてTiを用いる場合には、CF
4等のエッチングガスを用いたドライエッチングや、KOH系のエッチング液を用いたウェットエッチングにより、配線層30に対して選択的に密着層40をエッチング除去し、密着層40を薄化することができる。なお、必要に応じて、密着層40から露出された突出部32の表面(下端面32B及び側面32S、又は下端面32Bのみ)に表面処理層を形成するようにしてもよい。
【0086】
続いて、
図8(b)に示す工程では、外部接続用パッドP1上に外部接続端子15を形成する。例えば、ソルダーレジスト層12の開口部12Xに露出する外部接続用パッドP1上に、適宜フラックスを塗布した後、はんだボールを搭載し、240〜260℃程度の温度でリフローして固定する。その後、表面を洗浄してフラックスを除去する。これにより、外部接続用パッドP1上に外部接続端子15(はんだバンプ)が形成される。
【0087】
以上の製造工程により、本実施形態の配線基板10を製造することができる。
次に、本実施形態の作用及び効果について説明する。
(1)外部接続用パッドP1として機能する配線層30とソルダーレジスト層12との間に、配線層30よりもソルダーレジスト層12との密着性が高い密着層40を介在させるようにした。この密着層40により、配線層30とソルダーレジスト層12との密着性を向上させることができる。このため、例えば配線基板10に反りや熱応力が発生した場合であっても、ソルダーレジスト層12が配線層30から剥離することを抑制できる。
【0088】
また、配線層30を、密着層40を介してソルダーレジスト層12の上面12Aに形成されたパッド部31と、パッド部31の下面31Bからソルダーレジスト層12の開口部12X内に突出する突出部32とによって構成した。さらに、パッド部31の下面31Bと突出部32の側面32Sとを被覆するように密着層40を形成した。これにより、密着層40を立体的(3次元的)に形成することができるため、密着層40とソルダーレジスト層12との接触面積を増大させることができる。したがって、密着層40とソルダーレジスト層12との密着性をより向上させることができる。
【0089】
(2)密着層40の下端面41Bを、突出部32の下端面32Bよりも上方に凹むように形成した。これにより、密着層40及びソルダーレジスト層12から突出部32の側面32Sの一部が露出される。このため、外部接続用パッドP1上に外部接続端子15を形成した際に、外部接続端子15が突出部32の側面32Sの一部及び突出部32の下端面32Bに接合される。したがって、外部接続端子15が突出部32の下端面32Bのみに接合される場合に比べて、外部接続端子15と突出部32との接合面積を増大させることができ、外部接続端子15と突出部32との接続信頼性を向上させることができる。この結果、外部接続端子15が外部接続用パッドP1から脱離することを好適に抑制できる。
【0090】
(3)ソルダーレジスト層12の開口部12Xを、ソルダーレジスト層12の上面12A側から下面12B側に向かうに連れて開口幅が小さくなるように形成した。このため、開口部12Xの下側の開口端であるソルダーレジスト層12の角部12Cは、ソルダーレジスト層12の下面12Bと開口部12Xの内側面とがなす角度が鋭角になるように形成され、密着層40の一部と平面視で重なるように形成される。これにより、外部接続用パッドP1上に外部接続端子15を形成した際に、その外部接続端子15にソルダーレジスト層12の角部12Cを食い込ませることができる。この角部12C(つまり、開口部12Xの下側の開口端)が楔となるため、外部接続端子15が外部接続用パッドP1から脱離することを好適に抑制できる。
【0091】
(4)突出部32の下端面32Bを、ソルダーレジスト層12の下面12Bよりも上方に位置するように設けるようにした。このため、ソルダーレジスト層12の下面12Bと突出部32の下端面32Bとによって段差が形成される。このような段差が外部に露出した状態の開口部12X内に対してはんだボールを振り込むと、はんだボールの移動が開口部12X内の段差によって規制される。これにより、例えばリフロー時に、はんだボールが開口部12Xの外に移動しにくくなるため、外部接続用パッドP1上に外部接続端子15(はんだバンプ)が形成されない、所謂ミッシングバンプの発生を抑制できる。
【0092】
(5)ところで、従来の配線基板の製造方法では、支持基板上に配線構造を形成し、支持基板を除去した後に、配線構造の最外層にソルダーレジスト層を形成していた。しかし、配線構造のみで十分な剛性を有していない場合には、支持基板を除去した後に、配線構造が反ってしまうため、配線構造の最外層にソルダーレジスト層を形成することができないという問題があった。
【0093】
これに対し、本実施形態では、支持基板100上にソルダーレジスト層12を形成し、そのソルダーレジスト層12上に配線構造11及び配線構造13を形成し、配線構造13の最外層にソルダーレジスト層14を形成した後に、支持基板100を除去するようにした。すなわち、支持基板100を除去する前に、ソルダーレジスト層12,14を形成するようにした。このため、支持基板100を除去した後に配線構造11,13に反りが発生したとしても、ソルダーレジスト層12,14を形成できないという問題は発生しない。特に、支持基板100上に形成される外部接続用パッドP1側のソルダーレジスト層12を、支持基板100を除去する前に形成するようにしたため、反りが原因でソルダーレジスト層12を形成できなくなるという問題の発生を未然に防止できる。
【0094】
(他の実施形態)
上記実施形態は、以下のように変更して実施することができる。上記実施形態及び以下の変更例は、技術的に矛盾しない範囲で互いに組み合わせて実施することができる。
【0095】
・上記実施形態では、密着層40の下端面41Bを、突出部32の下端面32Bよりも上方に凹むように形成するようにしたが、これに限定されない。
例えば
図9に示すように、密着層40の下端面41Bを、突出部32の下端面32Bと略面一になるように形成してもよい。この場合には、突出部32の側面32S全面が密着層40によって被覆される。
【0096】
・上記実施形態では、外部接続端子15としてはんだバンプを用いたが、これに限定されない。
例えば
図10に示すように、外部接続端子15Aを、複数の金属層16,17,18によって構成するようにしてもよい。本例の外部接続端子15Aは、外部接続用パッドP1の表面から、金属層16と、金属層17と、金属層18とが順に積層された3層構造の金属層である。これら金属層16,17,18は、例えば、無電解めっき法によって形成することができる。
【0097】
金属層16は、突出部32の下端面32B(外部接続用パッドP1)全面を被覆するように形成されている。金属層16は、開口部12X内に入り込むように形成されている。金属層16は、例えば、突出部32及び密着層40から露出された開口部12Xを充填するように形成されている。例えば、金属層16は、密着層40の下端面41Bを被覆し、密着層40から露出された突出部32の側面32Sを被覆するように形成されている。金属層16は、密着層40から露出する開口部12Xの内側面を被覆するとともに、開口部12Xの周縁に位置するソルダーレジスト層12の下面12Bを被覆し、ソルダーレジスト層12の角部12Cに食い込むように形成されている。換言すると、ソルダーレジスト層12の角部12Cが金属層16に食い込むように形成されている。また、金属層16は、例えば、ソルダーレジスト層12の下面12B上に断面視略半楕円状に形成されている。
【0098】
金属層16の材料としては、配線層30を構成する金属(ここでは、Cu)よりも弾性率の高い金属材料であることが好ましい。金属層16の材料としては、例えば、Niを含む金属材料を用いることができる。すなわち、金属層16の材料としては、例えば、NiやNi合金を用いることができる。
【0099】
金属層17は、金属層16の下面全面を被覆するように形成されている。金属層17の材料としては、例えば、PdやPd合金を用いることができる。金属層17の厚さは、例えば、0.1〜0.5μm程度とすることができる。
【0100】
金属層18は、金属層17の下面全面を被覆するように形成されている。金属層18の材料としては、例えば、配線層30を構成する金属(ここでは、Cu)よりも酸化し難い金属材料を用いることができる。例えば、金属層18の材料としては、AuやAu合金を用いることができる。金属層18の厚さは、例えば、0.1〜0.3μm程度とすることができる。
【0101】
以上説明した金属層16,17,18からなる外部接続端子15Aを採用した場合であっても、上記実施形態と同様の効果を得ることができる。
さらに、外部接続端子15Aでは、ソルダーレジスト層12の角部12Cを被覆する金属層16を、配線層30を構成する金属(ここでは、Cu)よりも弾性率の高い金属材料で構成するようにした。ここで、ソルダーレジスト層12の角部12Cは、応力が集中しやすい部分である。このような角部12Cを弾性率が比較的高い金属層16によって被覆するようにしたため、外部接続端子15Aが破損することを好適に抑制できる。
【0102】
・上記変更例では、外部接続端子15Aとして、外部接続用パッドP1の表面から、Ni層である金属層16と、Pd層である金属層17と、Au層である金属層18とを順に積層した金属層を採用したが、これに限定されない。例えば、外部接続端子15Aとして、外部接続用パッドP1の表面から、Ni層とAu層とを順に積層した金属層、Ni層とPd層とAg層とを順に積層した金属層、Ni層とPd層とAg層とAu層とを順に積層した金属層を採用することもできる。
【0103】
・上記実施形態では、ソルダーレジスト層12の開口部12Xを、ソルダーレジスト層12の上面12A側から下面12B側に向かうに連れて開口幅が小さくなるように形成したが、これに限定されない。例えば、開口部12Xをストレート形状(断面視略矩形状)に形成するようにしてもよい。具体的には、開口部12Xを、上側の開口端における開口幅と下側の開口端における開口幅が略同じになるように形成してもよい。
【0104】
・上記実施形態の配線構造13における配線層60,62,64及び絶縁層61,63の層数や配線の取り回しなどは様々に変形・変更することが可能である。例えば配線構造13から配線層60を省略してもよい。
【0105】
この場合には、
図11に示すように、例えば、絶縁層61を厚さ方向に貫通するビア配線65の下端面がビア配線50の上端面50Aの一部に直接接続される。すなわち、ビア配線50の上端面50Aとビア配線65の下端面とが接しており、ビア配線50とビア配線65とが電気的に接続されている。換言すると、ビア配線50とビア配線65とは電気的に接続されているが、一体的ではなく、別体に形成されている。なお、この場合の配線層62は、ビア配線65と、絶縁層61の上面に形成され、ビア配線65を介してビア配線50と電気的に接続される配線パターン66とから構成されている。これらビア配線65と配線パターン66とは一体に形成されている。
【0106】
・上記実施形態では、ガラスクロス20Gを、絶縁層20の上面20Aから露出させないように絶縁層20内に配設したが、これに限定されない。例えば、ガラスクロス20Gの一部を絶縁層20の上面20Aから露出させるようにしてもよい。但し、この場合には、露出されたガラスクロス20Gによって絶縁層20の上面20Aの粗度が大きくなる。このため、絶縁層20の上面20Aに微細な配線を形成することが困難となる。そこで、ガラスクロス20Gを絶縁層20の上面20Aから露出させた場合には、
図11に示した配線基板10のように、ビア配線65の下端面をビア配線50の上端面50Aに直接接続することが好ましい。
【0107】
・上記実施形態では、ガラスクロス20Gを、絶縁層20の厚さ方向の中心よりも配線構造13側に偏在するように設けるようにしたが、これに限定されない。例えば、ガラスクロス20Gを、絶縁層20の厚さ方向の中心付近に設けるようにしてもよい。
【0108】
・上記実施形態では、外部接続用パッドP1として機能する配線層30を被覆する絶縁層20を補強材入りの絶縁層としたが、これに限定されない。例えば、絶縁層20を、補強材を含有していない絶縁層で構成してもよい。このような絶縁層20の材料としては、例えば、熱硬化性樹脂を主成分とする非感光性の絶縁性樹脂を用いることができる。
【0109】
・上記実施形態では、ビア配線50の上端面50Aを絶縁層20の上面20Aと面一になるように形成した。これに限らず、例えば、ビア配線50の上端面50Aを、絶縁層20の上面20Aよりも下方に凹むように形成してもよい。また、ビア配線50の上端面50Aを、絶縁層20の上面20Aよりも上方に突出するように形成してもよい。
【0110】
・上記実施形態の配線構造11におけるビア配線50及び配線層30の取り回しなどは様々に変形・変更することが可能である。
・上記実施形態では、低密度配線層である配線構造11の上に高密度配線層である配線構造13を形成するようにしたが、これに限定されない。
【0111】
例えば
図12に示すように、配線構造11,13に代えて、コア基板を含まないコアレス構造を有する配線構造90に変更してもよい。
配線構造90は、ソルダーレジスト層12の上面12Aに、配線層30と、絶縁層20と、配線層91と、絶縁層92と、配線層93と、絶縁層94と、配線層95とが順次積層された構造を有している。
【0112】
配線層91,93,95の材料としては、例えば、銅や銅合金を用いることができる。絶縁層20,92,94の材料としては、例えば、エポキシ系樹脂等の熱硬化性樹脂を主成分とする非感光性の絶縁性樹脂を用いることができる。また、絶縁層20,92,94の材料としては、例えば、フェノール系樹脂やポリイミド系樹脂等の感光性樹脂を主成分とする絶縁性樹脂を用いることができる。
【0113】
配線層91は、配線層30と電気的に接続されている。配線層91は、貫通孔20Y内に充填されたビア配線と、絶縁層20の上面20Aに形成された配線パターンとが一体に形成された構造を有している。
【0114】
絶縁層92は、絶縁層20の上面20Aに、配線層91を被覆するように形成されている。絶縁層92には、所要の箇所に、当該絶縁層92を厚さ方向に貫通して配線層91の上面の一部を露出する貫通孔92Xが形成されている。
【0115】
配線層93は、配線層91と電気的に接続されている。配線層93は、貫通孔92X内に充填されたビア配線と、絶縁層92の上面に形成された配線パターンとが一体に形成された構造を有している。
【0116】
絶縁層94は、絶縁層92の上面に、配線層93を被覆するように形成されている。絶縁層94には、所要の箇所に、当該絶縁層94を厚さ方向に貫通して配線層93の上面の一部を露出する貫通孔94Xが形成されている。
【0117】
ここで、貫通孔20Y,92X,94Xは、例えば、
図12において上側(配線層95側)から下側(配線層30側)に向かうに連れて開口幅が小さくなるテーパ状に形成されている。例えば、貫通孔20Y,92X,94Xは、上側の開口端の開口径が下側の開口端の開口径よりも大径となる略逆円錐台形状に形成されている。
【0118】
配線層95は、配線層93と電気的に接続されている。配線層95は、貫通孔94X内に充填されたビア配線と、絶縁層94の上面に形成された配線パターンとが一体に形成された構造を有している。
【0119】
絶縁層94の上面には、配線層95の一部を接続端子P2として露出させるための開口部97Xを有するソルダーレジスト層97が形成されている。
なお、配線構造90における配線層30,91,93,95及び絶縁層20,92,94の層数や配線の取り回しなどは様々に変形・変更することが可能である。
【0120】
・上記実施形態では、配線基板10に半導体チップ71を実装するようにした。これに限らず、例えば、半導体チップ71の代わりに、チップコンデンサ、チップ抵抗やチップインダクタ等のチップ部品や水晶振動子などの電子部品を配線基板10に実装するようにしてもよい。
【0121】
・また、半導体チップ71、チップ部品及び水晶振動子などの電子部品の実装の形態(例えば、フリップチップ実装、ワイヤボンディング実装、はんだ実装又はこれらの組み合わせ)などは様々に変形・変更することが可能である。
【0122】
・上記実施形態におけるソルダーレジスト層14を省略してもよい。
・上記実施形態では、配線基板10の最外層となる保護絶縁層の一例としてソルダーレジスト層12を例示したが、各種の感光性を有する絶縁性樹脂から保護絶縁層を形成することができる。
【0123】
・上記実施形態では、多数個取りの製造方法に具体化したが、単数個取り(一個取り)の製造方法に具体化してもよい。