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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-212739(P2019-212739A)
(43)【公開日】2019年12月12日
(54)【発明の名称】発光装置および面発光光源
(51)【国際特許分類】
   H01L 33/58 20100101AFI20191115BHJP
   F21S 2/00 20160101ALI20191115BHJP
   F21Y 115/10 20160101ALN20191115BHJP
【FI】
   H01L33/58
   F21S2/00 410
   F21Y115:10
【審査請求】有
【請求項の数】7
【出願形態】OL
【全頁数】12
(21)【出願番号】特願2018-107084(P2018-107084)
(22)【出願日】2018年6月4日
(71)【出願人】
【識別番号】000226057
【氏名又は名称】日亜化学工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100108062
【弁理士】
【氏名又は名称】日向寺 雅彦
(74)【代理人】
【識別番号】100168332
【弁理士】
【氏名又は名称】小崎 純一
(74)【代理人】
【識別番号】100146592
【弁理士】
【氏名又は名称】市川 浩
(74)【代理人】
【識別番号】100157901
【弁理士】
【氏名又は名称】白井 達哲
(74)【代理人】
【識別番号】100172188
【弁理士】
【氏名又は名称】内田 敬人
(72)【発明者】
【氏名】今田 衛
【テーマコード(参考)】
3K244
5F142
【Fターム(参考)】
3K244AA01
3K244BA26
3K244CA02
3K244DA01
3K244EA06
3K244EA16
3K244EB09
3K244EC21
3K244ED25
3K244ED30
3K244EE05
3K244EE10
5F142AA56
5F142BA32
5F142CA11
5F142CA13
5F142CB23
5F142CD02
5F142CD32
5F142CE03
5F142CE06
5F142CE16
5F142DA02
5F142DA13
5F142DA61
5F142DA73
5F142DB16
5F142DB18
5F142GA12
(57)【要約】
【課題】薄型化が可能な発光装置および面発光光源を提供する。
【解決手段】発光装置は、発光面となる第1主面と、第1主面の反対側の第2主面と、側面と、第2主面に設けられた凹部とを有する導光板と、凹部に設けられた蛍光体層と、蛍光体層に結合され、結合された面と反対側の面に電極を有する発光素子と、少なくとも導光板の側面の一部を含むモジュール側面と、第2主面に沿って設けられ、発光素子の電極と接続された第1配線と、モジュール側面に設けられ、第1配線と接続された第2配線と、を備えている。
【選択図】図1
【特許請求の範囲】
【請求項1】
発光面となる第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面と、側面と、前記第2主面に設けられた凹部と、を有する導光板と、
前記凹部に設けられた蛍光体層と、
前記蛍光体層に結合され、結合された面と反対側の面に電極を有する発光素子と、
少なくとも前記導光板の前記側面の一部を含むモジュール側面と、
前記第2主面に沿って設けられ、前記発光素子の前記電極と接続された第1配線と、
前記モジュール側面に設けられ、前記第1配線と接続された第2配線と、
を備えた発光装置。
【請求項2】
前記モジュール側面は、
前記導光板の前記第1主面側に設けられた前記導光板の前記側面の前記一部を含む透光部と、
前記導光板の前記第2主面側に設けられた第1光反射部と、
を有する請求項1記載の発光装置。
【請求項3】
前記第2配線は、前記第1光反射部に設けられ、前記透光部は、前記第2配線から露出している請求項2記載の発光装置。
【請求項4】
前記導光板の前記第2主面に設けられた第2光反射部をさらに備え、
前記第1配線は、前記第2光反射部に設けられている請求項1〜3のいずれか1つに記載の発光装置。
【請求項5】
前記第2光反射部が、前記発光素子の側面を覆っている請求項4記載の発光装置。
【請求項6】
前記導光板の前記第1主面における前記凹部に向き合う位置に設けられ、前記導光板の屈折率よりも低い屈折率をもつ光学機能部をさらに備えた請求項1〜5のいずれか1つに記載の発光装置。
【請求項7】
前記モジュール側面同士を隣接させて配列された請求項1〜6のいずれか1つに記載の発光装置を複数備え、
隣接する前記発光装置の前記第2配線同士が、直接または導電材料を介して、接続している面発光光源。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、発光装置および面発光光源に関する。
【背景技術】
【0002】
発光ダイオード等の発光素子を用いた発光装置は、例えば液晶ディスプレイのバックライト等の面発光光源に広く利用されている。例えば、液晶パネルの裏面に面発光光源を配置する直下型の液晶ディスプレイにおいては、面発光光源の薄型化に対する要求が高い。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2007−005302号公報
【特許文献2】特開2010−056358号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
本発明は、薄型化が可能な発光装置および面発光光源を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明の一態様によれば、発光面となる第1主面と、前記第1主面の反対側の第2主面と、側面と、前記第2主面に設けられた凹部と、を有する導光板と、前記凹部に設けられた蛍光体層と、前記蛍光体層に結合され、結合された面と反対側の面に電極を有する発光素子と、少なくとも前記導光板の前記側面の一部を含むモジュール側面と、前記第2主面に沿って設けられ、前記発光素子の前記電極と接続された第1配線と、前記モジュール側面に設けられ、前記第1配線と接続された第2配線と、を備えた発光装置が提供される。
【発明の効果】
【0006】
本発明によれば、薄型化が可能な発光装置および面発光光源を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】実施形態の発光装置の模式断面図である。
図2図1におけるA部の拡大断面図である。
図3図1におけるA部の模式平面図である。
図4】実施形態の面発光光源の模式断面図である。
図5図4における発光装置間の接続部の拡大断面図である。
図6】実施形態の面発光光源の模式平面図である。
図7】実施形態の面発光光源の模式平面図である。
図8】実施形態の面発光光源の模式平面図である。
図9A】実施形態の発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図9B】実施形態の発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図9C】実施形態の発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
図9D】実施形態の発光装置の製造方法を示す模式断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、図面を参照し、実施形態について説明する。なお、各図面中、同じ要素には同じ符号を付している。
【0009】
図1は、実施形態の発光装置1の模式断面図である。
【0010】
発光装置1は、導光板10と、発光素子30と、蛍光体層20と、光反射性樹脂部材60と、第1配線71と、第2配線72とを有する。導光板10と光反射性樹脂部材60は、発光装置1の外装となるモジュール本体80を構成している。
【0011】
図1に示す例では、発光装置1は、複数の発光素子30を有する。または、発光装置1に含まれる発光素子30は1つでもよい。
【0012】
図2は、図1に示す発光装置1における1つの発光素子30を含む部分(A部)の拡大断面図である。
図3は、図1におけるA部の模式平面図である。
【0013】
導光板10は、発光素子30が発する光、および蛍光体層20に含まれる蛍光体が発する光に対する透過性を有し、それら光の入射を受け、第1主面11から面状に発光する部材である。
【0014】
導光板10の材料としては、例えば、アクリル、ポリカーボネート、環状ポリオレフィン、ポリエチレンテレフタレート、ポリエステル等の熱可塑性樹脂、エポキシ、シリコーン等の熱硬化性樹脂、ガラスなどを用いることができる。なかでも、透明性が高く、安価なポリカーボネートが好ましい。
【0015】
導光板10は、発光面となる第1主面11と、第1主面11の反対側の第2主面12と、第2主面12に設けられた凹部15とを有する。
【0016】
凹部15には、蛍光体層20が設けられている。発光素子30は、導光板10の第2主面12側で蛍光体層20に結合されている。凹部15は、導光板10に対する発光素子30の位置決め部として機能することができる。
【0017】
発光素子30は、主に光が取り出される主発光面31と、主発光面31の反対側に設けられた正負の一対の電極32を有する。発光素子30は、例えば、サファイア等の透光性基板と、透光性基板に積層された半導体積層構造とを有する。半導体積層構造は、例えば、InAlGa1−x−yN(0≦x、0≦y、x+y≦1)を含み、青色光を発光することができる。
【0018】
発光素子30の主発光面31が、例えば透光性接着剤によって、蛍光体層20に結合されている。発光素子30の側面および電極32は、凹部15の外に位置している。
【0019】
蛍光体層20は、母材と、母材に分散された蛍光体とを有する。蛍光体層20の母材の材料として、例えば、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、ガラスなどを用いることができる。耐光性および成形容易性の観点からは、母材としてシリコーン樹脂が好ましい。
【0020】
蛍光体は、発光素子30が発する光によって励起され、発光素子30が発する光の波長とは異なる波長の光を発する。例えば、蛍光体として、YAG蛍光体、βサイアロン蛍光体、KSF系蛍光体などを用いることができる。
【0021】
例えば、青色系の発光をする発光素子30に対して、黄色系の発光をするYAG蛍光体を含む蛍光体層20を用いることができる。蛍光体層20は、複数種類の蛍光体を含んでいてもよい。例えば、青色系の発光をする発光素子30に対して、緑色系の発光をするβサイアロン蛍光体と、赤色系の発光をするKSF系蛍光体とを含む蛍光体層20を用いることにより、発光装置1の色再現範囲を広げることができる。
【0022】
導光板10の第1主面11には、凹部16が設けられている。凹部16には、光学機能部40が設けられている。光学機能部40は、第2主面12に形成された凹部15に向き合う位置に設けられている。すなわち、光学機能部40は、凹部15に設けられた蛍光体層20、および蛍光体層20に結合された発光素子30に向き合う位置に設けられている。発光素子30の光軸と、光学機能部40の光軸とが略一致することが好ましい。凹部16の形状は、例えば、逆円錐や逆四角錐、逆六角錐等の逆多角錐形、あるいは、逆円錐台や逆多角錐台等である。
【0023】
光学機能部40は、導光板10の屈折率よりも低い屈折率をもつ透光性樹脂、ガラスまたは空気等であり、導光板10と光学機能部40との界面で光を屈折させ、導光板10の面方向に光を広げるレンズとして機能することができる。
【0024】
蛍光体層20の上面に、光散乱剤を含む光散乱層50が設けられている。光散乱層50は、発光素子30の真上方向へ出射された光の一部を散乱させ下方に戻す。これにより、発光装置1の発光面である導光板10の第1主面11において、発光素子30の真上付近が他の領域に比べて明るくなりすぎるのを抑えることができる。
【0025】
導光板10は、第1主面11との間に略直角を形成して第1主面11に続く側面13を有する。さらに、導光板10は、第2主面12との間に鈍角を形成して第2主面12に続く傾斜面14を有する。傾斜面14および第2主面12は、光反射性樹脂部材60で覆われている。そのため、導光板10内を傾斜面14および第2主面12に向けて進む光を、光反射性樹脂部材60で反射させて、第1主面11に向かわせることができる。
【0026】
光反射性樹脂部材60は、発光素子30の側面を覆っている。そのため、発光素子30の側面から出射された光を、光反射性樹脂部材60で反射させて発光素子30の主発光面31に向かわせ、その主発光面31から蛍光体層20へと取り入れることができる。また、光反射性樹脂部材60は、絶縁性であり、発光素子30の電極32を封止している。
【0027】
光反射性樹脂部材60は、発光素子30が発する光、および蛍光体層20が発する光に対する反射性を有し、例えば、白色の顔料等を含有した樹脂である。特に、光反射性樹脂部材60は、酸化チタンを含有したシリコーン樹脂が好ましい。
【0028】
光反射性樹脂部材60は、導光板10の傾斜面14に設けられた第1光反射部61と、導光板10の第2主面12に設けられた第2光反射部62とを有する。
【0029】
第1配線71が、第2主面12に沿うように、第2光反射部62の下面に設けられている。第1配線71は、発光素子30の電極32と接続されている。発光装置1が複数の発光素子30を含む場合、図1に示すように、第1配線71は隣り合う発光素子30の電極32同士を接続している。
【0030】
導光板10と光反射性樹脂部材60を含むモジュール本体80のモジュール側面81は、透光部17と、光反射性樹脂部材60の第1光反射部61とを含む。
【0031】
透光部17は、導光板10の第1主面11側に設けられた側面13を含む。第1光反射部61は、透光部17よりも第2主面12側に設けられている。
【0032】
モジュール側面81における第1光反射部61に第2配線72が設けられ、透光部17は第2配線72から露出している。第2配線72は、光反射性樹脂部材60の下面側で、第1配線71と接続されている。
【0033】
第1配線71および第2配線72は、例えばスパッタ法で一体に形成される金属膜である。第1配線71および第2配線72は、例えば、銅、金、銀、アルミニウムなどを含む。
【0034】
発光装置1が、複数の発光素子30を含む場合、それぞれの発光素子1に対応して、複数の蛍光体層20、複数の光散乱層50、および複数の光学機能部40が設けられる。
【0035】
図1に示す発光装置1を複数組み合わせて、より広い発光面積をもつ面発光光源を構成することができる。
【0036】
図4は、実施形態の面発光光源100の模式断面図である。
図5は、図4における発光装置1間の接続部の拡大断面図である。
【0037】
複数の発光装置1が、互いのモジュール側面81同士を隣接させて配列される。隣接する発光装置1のモジュール側面81に形成された第2配線72同士が、直接または導電材料を介して接続している。例えば、熱と機械的圧力を加えて、第2配線72同士を直接接合することができる。または、導電性ペーストなどの導電材料を介して、第2配線72同士を接合することができる。
【0038】
モジュール側面81における透光部17同士が接合されている。面発光光源100の発光面側において隣接する発光装置1の境界に透光部17を設け、且つ透光部17には第2配線72を設けないことで、発光装置1間の境界が暗くならず、面方向に均一な明るさおよび色を得ることができる。
【0039】
発光装置1の側面において透光部17が第2配線72よりも突出していると、隣接する第2配線72間に隙間が形成され得る。その場合、第2配線72間の隙間に導電材料を設けて、第2配線72同士を電気的に接続することができる。
【0040】
または、第2配線72同士が接合された状態で、隣接する透光部17の間に隙間が形成され、その隙間に異物が入り込むと、発光装置1間の境界における輝度を低下させる原因になり得る。そこで、隣接する透光部17の間に隙間が形成される場合には、その隙間に光透過性材料(樹脂またはガラス)を設けることが望ましい。
【0041】
図6および図7は、面発光光源100の模式平面図である。
【0042】
1つの発光装置1は、平面視において四角形または4つの辺をもつ形状に形成されている。4つの辺は、発光装置1の側面に対応する。図6に示す例では、発光装置1の4つの辺のうちの対向する2辺に第2配線72を設けている。第2配線72は、1つの辺の全体にわたって延在せず、部分的に設けられている。
【0043】
図6に示す例では、例えば2つの発光装置1a、1bが第2配線72を通じて互いに電気的に接続されている。一方の発光装置1aの一方の第2配線72はアノード端子Aに接続されている。一方の発光装置1aの他方の第2配線72は、他方の発光装置1bの一方の第2配線72と接続されている。他方の発光装置1bの他方の第2配線72はカソード端子Cに接続されている。すなわち、複数の発光装置1a、1bが、側面に設けられた第2配線72を通じて、アノード端子Aとカソード端子Cとの間に直接接続されている。
【0044】
図7に示す例では、面発光光源100は、例えばマトリクス状に配列された4つの発光装置1a、1b、1c、1dを含む。発光装置1aと発光装置1bが互いに直接接続されている。発光装置1cと発光装置1dが互いに直列接続されている。発光装置1aおよび発光装置1bを含む発光装置群と、発光装置1cおよび発光装置1dを含む発光装置群とが、アノード端子Aとカソード端子Cとの間に並列接続されている。
【0045】
1つの発光装置1は、互いに対角の位置にある2つの角部に沿って設けられた2つの第2配線72を有する。2つの第2配線72のうち一方の第2配線72は、マトリクス配列における横方向および縦方向で他の発光装置1の第2配線72と接続されている。他方の第2配線72は、外部端子(アノード端子Aまたはカソード端子C)に接続される。
【0046】
実施形態の発光装置1では、導光板10に発光素子30を実装するため、導光板10と発光素子30との距離を小さくすることができ、発光装置1の薄型化が可能となる。
【0047】
さらに、モジュール側面81に設けた第2配線72を通じて、隣接する発光装置1間が接続されるとともに外部とも接続されるため、導光板10の第2主面12側に配線基板が不要となり、このことも薄型化に有利となる。
【0048】
蛍光体層20は、導光板10における発光面となる第1主面11ではなく、その反対側の第2主面12側に設けられているため、蛍光体層20で波長変換された光を、導光板10および光学機能部40で面方向に拡散させることができ、導光板10の面内における色ムラを抑制できる。
【0049】
実施形態の発光装置1および面発光光源100は、例えば、液晶ディスプレイのバックライトに用いることができる。例えば、バックライトが液晶パネルの裏面に配置された直下型の液晶ディスプレイでは、液晶パネルと発光装置との距離が近いため、発光装置の色ムラが液晶ディスプレイの色ムラに影響を及ぼしやすい。そのため、実施形態のような色ムラの少ない発光装置1および面発光光源100を直下型液晶ディスプレイのバックライトとして用いることで、液晶ディスプレイの色ムラを少なくできる。
【0050】
図8は、面発光光源100の他の例の模式平面図である。
【0051】
面発光光源100は、例えばマトリクス状に配列された4つの発光装置1a、1b、1c、1dを含む。
発光装置1aは、同じ一辺の両端に位置する2つの角に沿って設けられた2つの第2配線72を有し、それら2つの第2配線72のうちの一方は端子91に接続され、他方は端子92に接続されている。
発光装置1bは、同じ一辺の両端に位置する2つの角に沿って設けられた2つの第2配線72を有し、それら2つの第2配線72のうちの一方は端子92に接続され、他方は端子93に接続されている。
発光装置1cは、同じ一辺の両端に位置する2つの角に沿って設けられた2つの第2配線72を有し、それら2つの第2配線72のうちの一方は端子91に接続され、他方は端子94に接続されている。
発光装置1dは、同じ一辺の両端に位置する2つの角に沿って設けられた2つの第2配線72を有し、それら2つの第2配線72のうちの一方は端子94に接続され、他方は端子93に接続されている。
発光装置1aにおける端子92に接続された第2配線72と、発光装置1bにおける端子92に接続された第2配線72とは、発光装置1aの側面と発光装置1bの側面との間で接合されている。
発光装置1cにおける端子94に接続された第2配線72と、発光装置1dにおける端子94に接続された第2配線72とは、発光装置1cの側面と発光装置1dの側面との間で接合されている。
【0052】
端子91と端子92との間に電流を流すと、発光装置1aのみを点灯させることができる。
端子92と端子93との間に電流を流すと、発光装置1bのみを点灯させることができる。
端子91と端子94との間に電流を流すと、発光装置1cのみを点灯させることができる。
端子94と端子93との間に電流を流すと、発光装置1dのみを点灯させることができる。
端子91と端子93との間に電流を流すと、すべての発光装置1a、1b、1c、1dを点灯させることができる。
【0053】
図9A図9Dは、実施形態の発光装置1の製造方法を示す模式断面図である。
【0054】
まず、図9Aに示すように、導光板10を準備する。
【0055】
導光板10は、例えば、射出成形、トランスファーモールド、熱転写等で成形することができる。光学機能部40が設けられる凹部16と、蛍光体層20が設けられ、発光素子30の位置決め部ともなる凹部15とを一括して金型で成形することで、光学機能部40と発光素子30との位置合わせ精度を高くできる。
【0056】
図9Bに示すように、凹部15の底面には、光散乱層50が設けられる。光散乱層50は、例えば、ポッティング、印刷、スプレー等の方法で形成することができる。
【0057】
凹部15内における光散乱層50の上には、図9Cに示すように、蛍光体層20が設けられる。蛍光体層20は、例えば、ポッティング、印刷、スプレー等の方法で形成することができる。
【0058】
蛍光体層20上には、図9Dに示すように、発光素子30が配置される。発光素子30の主発光面31が蛍光体層20に接合される。
【0059】
その後、導光板10の第1主面11側の凹部16に前述した光学機能部40を設けてもよい。さらに、導光板10の傾斜面14および第2主面12を覆うように、光反射性樹脂部材60が設けられる。
【0060】
ここまでのプロセスは、ウェーハまたはパネル状態で進められ、この後、必要に応じて適切な箇所でダイシングされる。
【0061】
そして、このダイシングによって露出した光反射性樹脂部材60の側面、およびその側面に続く下面に、例えばスパッタ法で金属膜が形成され、第1配線71および第2配線72が一体的に形成される。
【0062】
以上、具体例を参照しつつ、本発明の実施形態について説明した。しかし、本発明は、これらの具体例に限定されるものではない。本発明の上述した実施形態を基にして、当業者が適宜設計変更して実施し得る全ての形態も、本発明の要旨を包含する限り、本発明の範囲に属する。その他、本発明の思想の範疇において、当業者であれば、各種の変更例及び修正例に想到し得るものであり、それら変更例及び修正例についても本発明の範囲に属するものと了解される。
【符号の説明】
【0063】
1…発光装置、10…導光板、11…第1主面、12…第2主面、13…側面、15…凹部、17…透光部、20…蛍光体層、30…発光素子、40…光学機能部、50…光散乱層、60…光反射性樹脂部材、61…第1光反射部、62…第2光反射部、71…第1配線、72…第2配線、80…モジュール本体、81…モジュール側面、100…面発光光源
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9A
図9B
図9C
図9D