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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-214427(P2019-214427A)
(43)【公開日】2019年12月19日
(54)【発明の名称】包装体
(51)【国際特許分類】
   B65D 75/52 20060101AFI20191122BHJP
   B65D 75/62 20060101ALI20191122BHJP
   B65D 85/07 20170101ALI20191122BHJP
【FI】
   B65D75/52
   B65D75/62 B
   B65D85/07
【審査請求】未請求
【請求項の数】19
【出願形態】OL
【公開請求】
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2019-130090(P2019-130090)
(22)【出願日】2019年7月12日
【公序良俗違反の表示】
特許法第64条第2項第4号の規定により図面の一部または全部を不掲載とする。
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】高原 豪久
(72)【発明者】
【氏名】松田 優子
(72)【発明者】
【氏名】西浦 辰徳
【テーマコード(参考)】
3E067
3E068
【Fターム(参考)】
3E067AA11
3E067AB83
3E067AB93
3E067AB99
3E067AC03
3E067BA18A
3E067BB14A
3E067EB03
3E067EE01
3E067EE06
3E067FA01
3E067FC01
3E067GD10
3E068AA22
3E068AB02
3E068AB03
3E068AB08
3E068BB02
3E068BB05
3E068CC22
3E068DD02
3E068DD40
3E068DE19
3E068EE17
3E068EE25
3E068EE32
(57)【要約】
【課題】仕様の異なる複数種類の商品から、所望の商品を選択しやすい表示を有する包装体を提供する。
【解決手段】所定の商品(100)と、商品(100)を包装する包装材(10)を備えた包装体(1)であって、包装材(10)は、特定の種別を想起させ、所定の商品群に属する個々の商品(100)について共通に用いられる種別想起表示(21)と、商品(100)の機能を説明する機能説明表示(22)と、所定の商品群を、他の商品群から識別し、所定の商品群に属する個々の商品(100)について共通に用いられる識別表示(23)と、商品(100)を、所定の商品群に属し且つ商品(100)とは仕様の異なる他の商品(100)と識別し、機能説明表示(22)とは異なる位置に表示される図柄(24)と、商品(100)を使用するユーザーを想起させるユーザー想起表示(25)と、を有している。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
所定の商品と、前記商品を包装する包装材を備えた包装体であって、
前記所定の商品は、特定の種別の商品であって、同じ種別であり且つ仕様の異なる商品からなる所定の商品群に属し、
前記包装材は、
前記特定の種別を想起させる種別想起表示であって、前記所定の商品群に属する個々の商品について共通に用いられる種別想起表示と、
前記所定の商品の機能を説明する機能説明表示と、
前記所定の商品群を、他の商品群から識別する識別表示であって、前記所定の商品群に属する個々の商品について共通に用いられる識別表示と、
前記所定の商品を、前記所定の商品群に属し且つ前記所定の商品とは前記仕様の異なる他の商品と識別する図柄であって、前記機能説明表示とは異なる位置に表示される図柄と、
前記所定の商品を使用するユーザーを想起させるユーザー想起表示と、
を有している、ことを特徴とする包装体。
【請求項2】
請求項1に記載の包装体であって、
前記識別表示に外接する矩形領域の面積は、前記図柄に外接する矩形領域の面積よりも大きい、ことを特徴とする包装体。
【請求項3】
請求項1または2に記載の包装体であって、
前記包装材は、包装されている前記商品の数量を表す入数表示を有し、
前記図柄に外接する矩形領域の面積は、前記入数表示に外接する矩形領域の面積よりも大きい、ことを特徴とする包装体。
【請求項4】
請求項1〜3の何れか1項に記載の包装体であって、
前記包装材において、前記図柄が表示されている部分の背景の色と、前記図柄の色とが異なる、ことを特徴とする包装体。
【請求項5】
請求項1〜4の何れか1項に記載の包装体であって、
前記包装材において、前記図柄が表示されている部分の背景は、無地若しくは透明である、ことを特徴とする包装体。
【請求項6】
請求項1〜5の何れか1項に記載の包装体であって、
前記包装材は、前記図柄の内容を説明する文字を有する、ことを特徴とする包装体。
【請求項7】
請求項1〜6の何れか1項に記載の包装体であって、
前記図柄は、前記ユーザーに関連する概念を表す図柄である、ことを特徴とする包装体。
【請求項8】
請求項7に記載の包装体であって、
前記図柄は、花の図柄であり、仕様の異なる前記商品毎に特定種類の花が対応付けられている、ことを特徴とする包装体。
【請求項9】
請求項1〜8の何れか1項に記載の包装体であって、
前記所定の商品は、吸収性物品であり、
前記仕様には、前記吸収性物品の吸収量及びサイズのうち、少なくとも何れかが含まれている、ことを特徴とする包装体。
【請求項10】
請求項9に記載の包装体であって、
前記包装体は、互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、
前記包装材は、柔軟性のある素材で形成されており、
前記吸収性物品の横方向が、前記包装体の前記上下方向に沿うように、且つ、前記吸収性物品の縦方向が、前記包装体の前記前後方向に沿うように、複数の前記吸収性物品が前記包装体に収容されており、
前記吸収性物品は、前記包装体に収容された状態において、前記上下方向に2段以上に積み重ねられており、
前記上下方向において、前記包装材の中央位置よりも、前記図柄の中央位置が下側にある、ことを特徴とする包装体。
【請求項11】
請求項10に記載の包装体であって、
前記図柄の前記上下方向における長さは、前記図柄の前記左右方向における長さよりも長い、ことを特徴とする包装体。
【請求項12】
請求項10または11に記載の包装体であって、
前記吸収性物品の前記横方向における長さは、前記図柄の前記上下方向における長さよりも長い、ことを特徴とする包装体。
【請求項13】
請求項10〜12の何れか1項に記載の包装体であって、
前記吸収性物品の厚さ方向における長さは、前記図柄の前記左右方向における長さよりも小さく、
複数の前記商品が前記包装材に収容された状態において、前記図柄は、前記左右方向において、複数の前記商品にまたがって配置されている、ことを特徴とする包装体。
【請求項14】
請求項10〜13の何れか1項に記載の包装体であって、
前記包装材は、前記上下方向において中央よりも上側にミシン目を有している、ことを特徴とする包装体。
【請求項15】
請求項14に記載の包装体であって、
前記図柄は、前記ミシン目と重複していない、ことを特徴とする包装体。
【請求項16】
請求項9〜15の何れか1項に記載の包装体であって、
前記商品には、特定の香料が付されており、
前記図柄は、前記香料とは関連しない図柄である、ことを特徴とする包装体。
【請求項17】
請求項1〜8の何れか1項に記載の包装体であって、
前記所定の商品は、ペットフードであり、
前記仕様には、前記ペットフードの原料及び対象年齢のうち、少なくとも何れかが含まれている、ことを特徴とする包装体。
【請求項18】
請求項1〜17の何れか1項に記載の包装体であって、
前記所定の商品群に付される前記図柄によって想起される概念と、前前記所定の商品群とは異なる商品群に付される前記図柄によって想起される概念とが異なる、ことを特徴とする包装体。
【請求項19】
請求項18に記載の包装体であって、
前記所定の商品群は第1年齢層の前記ユーザーを対象とした商品からなり、前記異なる商品群は第2年齢層の前記ユーザーを対象とした商品からなり、
前記所定の商品群に付される前記図柄は、前記第2年齢層の前記ユーザーよりも前記第1年齢層の前記ユーザーに好まれる概念である、ことを特徴とする包装体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、包装体に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、商品(例えばペットフードや生理用吸収性物品等)が包装材によって包装された包装体には、或る商品群を他の商品群から識別するための商標表示や、内容物を説明するための説明表示等が付されていることが一般的である。例えば、非特許文献1には、種々のブランド毎にそれぞれ異なる商標表示や説明表示が付されたドッグフードの包装体(パッケージ)の写真が開示されている。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】「楽天市場 ドッグフードカタログ」 https://event.rakuten.co.jp/pet/food/dog/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1に示されるような包装体に付された各種表示は、ユーザーが複数の商品の中から所望の商品を選んで購入する際の手助けとなる。一方、このような表示は、同じ種別の商品であれば、仕様の異なる商品にも共通して付されている場合が多く、ユーザーが一見して商品仕様の違いを認識することが困難となるおそれがあった。例えば、同じブランドのドッグフードで、成犬用と子犬用とで仕様が異なる商品であっても、包装体の見た目が似ている場合、成犬用を購入しようとしていたユーザーが、誤って子犬用を購入してしまうおそれがある。また、生理用品等の吸収性物品において、どのようなユーザーを対象としているのか解り難い場合があった。
【0005】
本発明は、上記のような従来の問題に鑑みてなされたものであって、その目的は、仕様の異なる複数種類の商品から、所望の商品を選択しやすい表示を有する包装体を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記目的を達成するための主たる発明は、所定の商品と、前記商品を包装する包装材を備えた包装体であって、前記所定の商品は、特定の種別の商品であって、同じ種別であり且つ仕様の異なる商品からなる所定の商品群に属し、前記包装材は、前記特定の種別を想起させる種別想起表示であって、前記所定の商品群に属する個々の商品について共通に用いられる種別想起表示と、前記所定の商品の機能を説明する機能説明表示と、前記所定の商品群を、他の商品群から識別する識別表示であって、前記所定の商品群に属する個々の商品について共通に用いられる識別表示と、前記所定の商品を、前記所定の商品群に属し且つ前記所定の商品とは前記仕様の異なる他の商品と識別する図柄であって、前記機能説明表示とは異なる位置に表示される図柄と、前記所定の商品を使用するユーザーを想起させるユーザー想起表示と、を有している、ことを特徴とする包装体である。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、仕様の異なる複数の商品から、所望の商品を選択しやすい表示を有する包装体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】包装体1の概略斜視図である。
図2】包装体1に包装される商品100の概略斜視図である。
図3】複数の商品100が包装体1に収容された状態について説明する概略斜視図である。
図4】包装体1を前後方向の前側から見た状態について表す平面図であり、表示20の構成について説明する図である。
図5図5A及び図5Bは、それぞれ仕様の異なる商品100を包装する包装体1について説明する図である。
図6】包装体1から複数の商品100(吸収性物品)を取り出した状態について表す斜視図である。
図7】包装体2の概略斜視図である。
図8図8A及び図8Bは、それぞれ仕様の異なる商品100を包装する包装体2について説明する図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
所定の商品と、前記商品を包装する包装材を備えた包装体であって、前記所定の商品は、特定の種別の商品であって、同じ種別であり且つ仕様の異なる商品からなる所定の商品群に属し、前記包装材は、前記特定の種別を想起させる種別想起表示であって、前記所定の商品群に属する個々の商品について共通に用いられる種別想起表示と、前記所定の商品の機能を説明する機能説明表示と、前記所定の商品群を、他の商品群から識別する識別表示であって、前記所定の商品群に属する個々の商品について共通に用いられる識別表示と、前記所定の商品を、前記所定の商品群に属し且つ前記所定の商品とは前記仕様の異なる他の商品と識別する図柄であって、前記機能説明表示とは異なる位置に表示される図柄と、前記所定の商品を使用するユーザーを想起させるユーザー想起表示と、を有している、ことを特徴とする包装体である。
【0010】
このような包装体によれば、ユーザーが、或る商品群に属する複数種類の商品のうち所定の仕様の商品を選択する際に、包装体に付された図柄を視認することによって、誤った商品を選択してしまうことを抑制することができる。また、当該図柄が、機能説明表示と重複しない位置に表示されていることにより、ユーザーが図柄を視認した際に、機能説明表示とは異なる情報として認識され、図柄単独でユーザーの印象に残りやすい。したがって、ユーザーは、仕様の異なる複数種類の商品から、所望の商品を正しく選択しやすくなる。
【0011】
かかる包装体であって、前記識別表示に外接する矩形領域の面積は、前記図柄に外接する矩形領域の面積よりも大きい、ことが望ましい。
【0012】
このような包装体によれば、包装体に包装されている商品の種別をユーザーに認識させやすくなる。これにより、ユーザーが誤った種別の商品を購入してしまうことを抑制しやすくなる。
【0013】
かかる包装体であって、前記包装材は、包装されている前記商品の数量を表す入数表示を有し、前記図柄に外接する矩形領域の面積は、前記入数表示に外接する矩形領域の面積よりも大きい、ことが望ましい。
【0014】
このような包装体によれば、ユーザーが、入数表示に気を取られ難く、商品の仕様に対応付けられた図柄の方を認識しやすい。これにより、ユーザーは、包装体に包装されている商品の仕様の違いをより認識しやすくなる。
【0015】
かかる包装体であって、前記包装材において、前記図柄が表示されている部分の背景の色と、前記図柄の色とが異なる、ことが望ましい。
【0016】
このような包装体によれば、図柄の色と背景の色とを異ならせることにより、図柄が視認しやすくなり、ユーザーは商品の仕様の違いを認識しやすくなる。
【0017】
かかる包装体であって、前記包装材において、前記図柄が表示されている部分の背景は、無地若しくは透明である、ことが望ましい。
【0018】
このような包装体によれば、背景が無地や透明であることにより、背景に模様等が付されている場合と比較して、図柄の輪郭や形状が明確になり、ユーザーは図柄を視認しやすくなる。したがって、ユーザーは商品の仕様の違いをより認識しやすくなる。
【0019】
かかる包装体であって、前記包装材において、前記包装材は、前記図柄の内容を説明する文字を有する、ことが望ましい。
【0020】
このような包装体によれば、図柄に加えて文字情報を併記しておくことにより、図柄を視認したユーザーは、図柄のイメージと文字のイメージとを結び付けて記憶できるため、より強い印象を生じやすくなる。したがって、ユーザーは、所望の仕様を有する商品を選択しやすくなる。
【0021】
かかる包装体であって、前記図柄は、前記ユーザーに関連する概念を表す図柄である、ことが望ましい。
【0022】
このような包装体によれば、ユーザーに関連する概念を表すものを図柄として包装体に表示することによって、包装体に包装された商品の対象ユーザーが想起されやすくなり、誤った商品が選択されることをより抑制しやすくなる。
【0023】
かかる包装体であって、前記図柄は、花の図柄であり、仕様の異なる前記商品毎に特定種類の花が対応付けられている、ことが望ましい。
【0024】
このような包装体によれば、仕様の異なる商品毎に特定種類の花が図柄として表示されていることにより、ユーザーは、特定の仕様の商品と花とを結び付けて記憶することが可能となる。したがって、ユーザーは花の種類に応じて、商品を具体的に特定しやすくなる。
【0025】
かかる包装体であって、前記所定の商品は、吸収性物品であり、前記仕様には、前記吸収性物品の吸収量及びサイズのうち、少なくとも何れかが含まれている、ことが望ましい。
【0026】
このような包装体によれば、ユーザーは、図柄を確認することにより、吸収量やサイズ等、仕様の異なる多数の吸収性物品の中から、所望の吸収性物品を間違えずに選択しやすくなる。
【0027】
かかる包装体であって、前記包装体は、互いに交差する上下方向と左右方向と前後方向とを有し、前記包装材は、柔軟性のある素材で形成されており、前記吸収性物品の横方向が、前記包装体の前記上下方向に沿うように、且つ、前記吸収性物品の縦方向が、前記包装体の前記前後方向に沿うように、複数の前記吸収性物品が前記包装体に収容されており、前記吸収性物品は、前記包装体に収容された状態において、前記上下方向に2段以上に積み重ねられており、前記上下方向において、前記包装材の中央位置よりも、前記図柄の中央位置が下側にある、ことが望ましい。
【0028】
このような包装体によれば、包装体の下側部では、吸収性物品に支持されることにより包装体の形状が維持されやすく、それに伴って図柄の形状も維持されやすくなる。すなわち、包装体を開封した後、使用期間を通して、図柄が視認しやすい状態となる。これにより、商品と図柄との対応関係を、長期間にわたってユーザーに印象付けることができる。
【0029】
かかる包装体であって、前記図柄の前記上下方向における長さは、前記図柄の前記左右方向における長さよりも長い、ことが望ましい。
【0030】
このような包装体によれば、使用期間中に商品が取り出されることによって、包装体の上側部分が収縮した際に、該包装体の上下方向における全体に亘って図柄が表示されやすくなる。したがって、図柄がより目立ちやすく、ユーザーに認識されやすくなる。
【0031】
かかる包装体であって、前記吸収性物品の前記横方向における長さは、前記図柄の前記上下方向における長さよりも長い、ことが望ましい。
【0032】
このような包装体によれば、剛性の高い商品によって支持されることによって、包装材の形状が維持されやすい領域中に図柄が配置されやすくなる。これにより、商品の使用期間を通して、図柄がユーザーに視認されやすくなる。
【0033】
かかる包装体であって、前記吸収性物品の前記横方向における長さは、前記図柄の前記上下方向における長さよりも長い、ことが望ましい。
【0034】
このような包装体によれば、剛性の高い商品によって支持されることによって、包装材の形状が維持されやすい領域中に図柄が配置されやすくなる。これにより、商品の使用期間を通して、図柄がユーザーに視認されやすくなる。
【0035】
かかる包装体であって、前記包装材は、前記上下方向において中央よりも上側にミシン目を有している、ことが望ましい。
【0036】
このような包装体によれば、ユーザーは、ミシン目に沿って包装材を破ることによって、包装体の上方に開封口を簡単に形成することができる。これにより、包装体の自立状態を維持したままで、上側に形成された開封口から内容物(商品)を取り出しやすくすることができる。
【0037】
かかる包装体であって、前記図柄は、前記ミシン目と重複していない、ことが望ましい。
【0038】
このような包装体によれば、ミシン目に沿って開封口が形成された後であっても、当該開封口によって図柄が分断されてしまうことがなく、図柄の形状が維持されるため、ユーザーは図柄を視認しやすくなる。
【0039】
かかる包装体であって、前記商品には、特定の香料が付されており、前記図柄は、前記香料とは関連しない図柄である、ことが望ましい。
【0040】
このような包装体によれば、ユーザーが、商品の仕様が図柄によって表されていると誤解してしまうことを抑制できる。すなわち、図柄は、商品の仕様とは無関係であることをユーザーに認識させやすくなる。これにより、ユーザーは、特定の仕様の商品を誤りなく選択しやすくなる。
【0041】
かかる包装体であって、前記所定の商品は、ペットフードであり、前記仕様には、前記ペットフードの原料及び対象年齢のうち、少なくとも何れかが含まれている、ことが望ましい。
【0042】
このような包装体によれば、ユーザーは、図柄を確認することにより、原料や対象年齢等、仕様の異なる多数のペットフードの中から、所望のペットフードを間違えずに選択しやすくなる。
【0043】
かかる包装体であって、前記所定の商品群に付される前記図柄によって想起される概念と、前前記所定の商品群とは異なる商品群に付される前記図柄によって想起される概念とが異なる、ことが望ましい。
【0044】
このような包装体によれば、異なる商品群毎に、異なるイメージの図柄が付されていることにより、ユーザーは、所定の商品群に図柄を関連付けてイメージしやすくなる。したがって、ユーザーが誤った商品を選択してしまうことを抑制しやすくなる。
【0045】
かかる包装体であって、前記所定の商品群は第1年齢層の前記ユーザーを対象とした商品からなり、前記異なる商品群は第2年齢層の前記ユーザーを対象とした商品からなり、前記所定の商品群に付される前記図柄は、前記第2年齢層の前記ユーザーよりも前記第1年齢層の前記ユーザーに好まれる概念である、ことが望ましい。
【0046】
このような包装体によれば、商品群毎に対象とするユーザーに好まれる概念の図柄が付されていることにより、当該商品群に対して図柄のイメージがより関連付けられやすくなる。したがって、ユーザーが誤った商品を選択してしまうことをより抑制しやすくなる。
===第1実施形態===
【0047】
第1実施形態では、包装体の一例として、生理用品等の吸収性物品を包装する吸収性物品包装体1(以下、単に「包装体1」とも呼ぶ)について説明を行う。
【0048】
図1は、包装体1の概略斜視図である。図2は、商品100の概略斜視図である。図3は、複数の商品100が包装体1に収容された状態について説明する概略斜視図である。図1において、包装体1は、互いに交差する上下方向と前後方向と左右方向とを有する。上下方向において、包装材10から商品100を取り出す側を「上」とし、その反対側が「下」である。また、図2において、商品100は、互いに交差する縦方向と横方向と厚さ方向とを有する。
【0049】
包装体1は、所定の商品100と、商品100を包装するための包装材10とを有しており、包装材10の内部に商品100が収容された状態において、図1及び図3のように自立することが可能である。包装材10は、ビニールや軟質プラスチック樹脂等の柔軟性のある素材によって形成された袋部材であり、その表面には、内容物(すなわち、包装材10に収容された商品100)に関する情報をユーザーに視認させるための複数の表示20が設けられている。表示20の詳細については、後で説明する。また、図1において、包装材10(包装体1)の上面側には、左右方向に沿って複数の長孔が断続的に連なったミシン目50が設けられており、ユーザーが包装体1を開封する際には、このミシン目50に沿って包装材10を破ることによって、包装体1の上方に開封口51を形成する。これにより、包装体1の自立状態を維持したままで、上側に形成された開封口51から内容物(商品100)を取り出しやすくすることができる(図3参照)。
【0050】
第1実施形態において、包装体1に包装される所定の商品100は、生理用ナプキンやパンティライナー、軽失禁用パッド等の「吸収性物品」である。図2では、吸収性物品の本体101(吸収体)が包装シート102によって個別に包装された「個包装体」の状態について表している。「吸収性物品」及び「個包装体」については公知であるため、本明細書中では詳細な説明は省略する。
【0051】
ここで、「所定の商品100」は、特定の種別の商品であって、同じ種別の商品であり且つ仕様の異なる商品からなる所定の商品群に属しているものとする。例えば、商品100の種別が軽失禁用パッドである場合、同じブランドの軽失禁用パッドであっても、排泄液の吸収量やサイズ(軽失禁用パッドの幅や長さ)等の仕様の違いに応じて複数種類の軽失禁用パッドが製造され、市場に提供されるのが一般的である。このような複数種類の軽失禁用パッドによって構成される商品群のうち、或る仕様の軽失禁用パッド(所定の商品100)が、包装体1によって包装される。
【0052】
また、本実施形態の包装体1には、図3に示すように、包装材10の内部に複数の商品100,100…が収容されている。具体的に、包装体1の上下方向に商品100の横方向が沿うように、且つ包装体1の前後方向に商品100の縦方向が沿うように、各々の商品100が収容される。なお、商品100の縦方向が包装体1の上下方向に沿うように商品100が収容されていても良い。そして、包装体1の左右方向に沿って複数の商品100,100…が厚さ方向に重ねて並ぶように収容されている。また、包装体1では、上下方向において、商品100が少なくとも2つ以上並ぶように収容されている。すなわち、左右方向に沿って並ぶ商品100,100…の列が、上下方向に2段以上(図3では2段)積み重ねられた状態で収容されている。
【0053】
なお、包装体1によって包装されている複数の商品100,100…は、いずれも同じ種別の商品であり、異なる種別の商品が同じ包装材10に包装されていることはない。例えば、或る包装材10において、軽失禁用パッドと生理用ナプキンとが混在して包装されることはない。
【0054】
<包装体1の表示20について>
包装体1の前側表面には、複数の表示20が設けられている。図4は、包装体1を前後方向の前側から見た状態について表す平面図であり、表示20の構成について説明する図である。表示20は、種別想起表示21と、機能説明表示22と、識別表示23と、図柄24と、ユーザー想起表示25と、入数表示26とを有する。なお、表示20は、包装体1の後側表面や側面に設けられていても良いが、以下では、前側表面に設けられた表示20について説明を行う。
【0055】
図4において、商品100の種別は、軽失禁用パッドの一種である「パッドA」とする。パッドAは、異なる仕様を有するn種類のパッドA1〜Anからなる商品群を構成する。図4では、当該商品群に属する複数のパッドAのうち、或る仕様(吸収量10cc、長さ19cm)を有する「パッドA1」が、商品100として包装体1に包装されているものとする。
【0056】
種別想起表示21は、特定の種別の商品を想起させる表示であって、所定の商品群に属する個々の商品について共通に用いられる表示である。図4では、種別想起表示21として、個包装体から展開したパッドA1(商品100)を表す図(写真)が、包装体1(包装材10)の表面に表示されている。また、種別想起表示21は、パッドAの商品群のうち、パッドA1とは仕様の異なる他のパッドA2〜Anについても、共通に付される。したがって、種別想起表示21を視認したユーザーは、包装体1の内容物が、パッドAであることを、一見して認識しやすくなる。これにより、ユーザーは、商品100を他の種別の吸収性物品(例えば、生理用ナプキン等)から識別しやすくなる。
【0057】
機能説明表示22は、所定の商品の機能や仕様について説明する表示である。図4では、パッドA1の「吸収量(10cc)」や「用途(微量用・尿ケア)」、「サイズ・長さ(19cm)」に関する情報が、機能説明表示22として包装体1(包装材10)の表面に表示されている。この他に、パッドAの幅や厚さ、形状(例えば、ワイド形状)等についての情報が表示されていても良い。ユーザーは、このような機能説明表示22を確認することで、商品100が所望の機能や仕様を備えているか否について認識することができる。また、機能説明表示22が複数個所に設けられていても良い。図4では、種別想起表示21の左隣に「パワー消臭」等の機能説明表示22bが設けられている。機能説明表示22bと種別想起表示21とが隣接して表示されることにより、ユーザーは商品100(パッドA1)の具体的な形状や機能・仕様等を結び付けて想起しやすくなる。したがって、複数種類の軽失禁用パッドの中から、パッドA1を選択する際の重要な判断材料となる。
【0058】
識別表示23は、所定の商品群を他の商品群から識別し、所定の商品群に属する個々の商品について共通に用いられる表示である。図4では、商品100(パッドA1)が属するパッドAの商品群の標章である「ライフリー さわやかパッド」が、識別表示23として包装体1(包装材10)の表面に表示されている。当該標章は、パッドAの商品群のうち、本実施形態の商品100であるパッドA1や、パッドA1とは仕様の異なるパッドA2,A3,…にも共通に付されているマークとしてユーザーに認識されている。したがって、当該標章(識別表示23)を視認することによって、ユーザーは、包装体1に包装されている商品100が、パッドAの商品群に属する軽失禁用パッド(パッドA1)であることを認識することができる。すなわち、ユーザーは、当該標章によって、パッドAが、他の軽失禁用パッド(例えば、パッドB)や他の種別の吸収性物品(例えば、生理用ナプキンC)とは異なる商品であることを識別しやすくなる。
【0059】
また、図4に示されるように、識別表示23は、包装体1(包装材10)の中央部付近において、他の表示21,22,24〜26よりも大きく表示されていることが望ましい。このように、ユーザーが視認しやすい大きさで目立つ位置に識別表示23が表示されていることにより、商品100(パッドA1)の識別性をより高めることができる。例えば、小売店等において、多様な吸収性物品(商品)が並べて陳列されている場合であっても、ユーザーは識別表示23を手掛かりにして、多数の商品の中からパッドAを簡単に識別することができる。なお、識別表示23は、登録商標であっても良い。
【0060】
図柄24は、所定の商品を、所定の商品群に属し且つ所定の商品とは仕様の異なる他の商品と識別するための図柄である。図4では、「ひまわり」の図柄が、図柄24として包装体1(包装材10)の機能説明表示22と異なる位置に表示されている。図柄24の詳細については、後で説明する。
【0061】
ユーザー想起表示25は、所定の商品を使用するユーザーを想起させる表示である。図4では、商品100(パッドA1)のユーザー(使用者)として想定される典型的な人物(女性)の写真やイラストが、ユーザー想起表示25として包装体1(包装材10)の表面に表示されている。商品100を実際に使用する人の写真等が具体的に表示されていることにより、ユーザーは、商品100がどのような人を使用対象者とした商品であるのかを、直観的に理解しやすくなる。すなわち、ユーザーの年齢や性別に対して適合する商品であるのか否かを判断しやすくなり、多数の商品の中から商品100を選択する際に判断を行いやすくなる。
【0062】
入数表示26は、包装体1に包装されている(収容されている)商品100の数量を表す表示である。図4では、「36枚入り」の文字が入数表示26として表示されている。入数表示26を視認することにより、ユーザーは、各自の使用態様に応じて必要な数の商品100が収容された包装体1を選択することができる。
【0063】
<図柄24について>
続いて、包装体1に設けられる図柄24の詳細について説明する。ユーザーが所定の軽失禁用パッド(パッドA1)を購入しようとする場合、上述したように、ユーザーは、識別表示23を視認することによって、包装体1に包装された商品100が「パッドA」の商品群に属するパッドであることを認識することができる。さらに、商品100が、パッドAに属する商品のうち所望の仕様を有するパッドA1であることは、機能説明表示22を視認することによって認識することができる。
【0064】
しかしながら、小売店等で多数の商品が並んだ中から、所望の商品100(パッドA1)を正しく選び出すのは手間がかかる。例えば、機能説明表示22が小さく視認し難かったり、包装体1のどの位置に表示さているのか分り難かったりする場合には、所定の商品100(パッドA1)を正しく選択することが難しく、誤った仕様の商品(例えばパッドA2)を選択してしまうおそれがある。特に、商品100のユーザーから購入を依頼された家族等、普段から商品100を見慣れていない人にとっては、商品100を間違えずに購入することは容易ではない。すなわち、仕様の異なる複数の商品を含む商品群(パッドA1,A2,…,An)の中から、所定の仕様を有する商品(パッドA1)を正しく選択することは困難である。
【0065】
これに対して、本実施形態の包装体1には、商品の仕様の違いを識別可能な図柄24が設けられていることにより、ユーザーが所望の商品100(パッドA1)を正しく選択しやすくなっている。図4では、包装体1に「ひまわり」の図柄が表示されているが、この「ひまわり」の図柄は、パッドAの商品群に属するそれぞれ仕様の異なる複数種類の商品(パッドA1,A2,…)のうち、所定の仕様の商品(パッドA1)に対応付けられた図柄である。したがって、ユーザーは、当該「ひまわり」の図柄24を視認することにより、包装体1に包装されているのが所望の商品100(パッドA1)であることをすぐに認識することができる。また、ユーザーが、家族等に商品100の購入を依頼するような場合、包装体1に「ひまわり」の図柄が表示されている旨を説明しておけば、依頼された人(家族等)は、「ひまわり」を目印として正しい商品100を選びやすくなる。
【0066】
図5A及び図5Bは、それぞれ仕様の異なる商品100を包装する包装体1について説明する図である。図5Aは、パッドAの商品群に属し、所定の仕様を有するパッドA2を包装する包装体1A2を示し、図5Bは,パッドAの商品群に属し、所定の仕様を有するパッドA3を包装する包装体1A3を示している。
【0067】
図5A及び図5Bにおいて、包装体1A2及び1A3の基本的な構成は図4の包装体1と略同様であり、包装体1A2及び1A3の表面には、いずれも表示20が設けられている。表示20のうち、種別想起表示21、識別表示23、ユーザー想起表示25、及び入数表示26については、各包装体(1,1A2,1A3)で共通である。一方、機能説明表示22及び図柄24は、包装体毎に少なくとも一部が異なっている。
【0068】
図5Aにおいて、包装体1A2の機能説明表示22(22A2とする)には、包装される商品(パッドA2)について「吸収量(20cc)」,「用途(少量用)」,「サイズ・長さ(19cm)」であることが表示されている。そして、包装体1A2の図柄24(24A2とする)には、「さくら」が表示されている。同様に、図5Bにおいて、包装体1A3の機能説明表示22(22A3とする)には、包装される商品(パッドA3)について「吸収量(45cc)」,「用途(中量用)」,「サイズ・長さ(23cm)」であることが表示されている。そして、包装体1A3の図柄24(24A3とする)には、「あさがお」が表示されている。
【0069】
このように、パッドAの商品群のうち、仕様の異なるパッドA2及びパッドA3を包装する包装体1A2,1A3には、それぞれ異なる機能説明表示22A2,22A3及び図柄24A2,24A3が表示されている。このうち、機能説明表示22A2,22A3は、包装されている商品の仕様の違いに関する情報を表しているが、両者は外観が似ていることもあり十分な識別力を発揮できないおそれがある。例えば、購入時において、ユーザーが、機能説明表示22に表示された情報を見落としてしまったり、所望する商品の具体的な仕様(例えば吸収量が20ccであるか、45ccであるか)を忘れてしまったりした場合、商品の選択を誤ってしまうおそれがある
【0070】
一方、図柄24A2と図柄24A3とは、外観上の違いが明確であるため誤認が生じ難い。例えば、図5Aの図柄24A2(さくら)を、図4の図柄24(ひまわり)や図5Bの図柄24A3(あさがお)と見間違える可能性は低い。また、ユーザーが所望する商品(パッドA2)の正確な仕様を覚えていなかったとしても、当該商品の包装体1に「さくら」の図柄が表示されていることを認識していれば、図柄24A2に表示された「さくら」を目印として、正確な商品(パッドA2)を選択することができる。つまり、ユーザーが、パッドAの商品群に属する複数種類の商品のうち所定の仕様の商品「パッドA2」を購入しようとする場合、包装体1(パッケージ)に「さくら」の図柄24A2が付されているものを選んで購入すれば良い。
【0071】
また、図柄24(24A2,24A3)は、機能説明表示22(22A2,22A3)とは重複しない位置に表示されている。そのため、ユーザーが視認した際に、図柄24は機能説明表示22とは異なる情報として認識されやすく、図柄24単独でユーザーの印象に残りやすい。したがって、ユーザーは、図柄24を視認することによって、仕様の異なる複数種類の商品から、所望の商品を正しく選択しやすくなる。
【0072】
また、図柄24の大きさは、識別表示23よりも小さく、入数表示26よりも大きいことが望ましい。ここで、「図柄24の大きさ」は、図4において図柄24に外接する破線によって囲まれた矩形領域S24で表される領域の面積のことである。同様に、「識別表示23の大きさ」は、図4において識別表示23に外接する破線によって囲まれた矩形領域S23で表される領域の面積のことであり、「入数表示26の大きさ」は、図4において入数表示26に外接する破線によって囲まれた矩形領域S26で表される領域の面積のことである(S23>S24>S26)。
【0073】
上述した通り、識別表示23は、所定の商品群(例えば、パッドA)を他の商品群(例えば、生理用ナプキンC)から識別する表示である。したがって、仮に、識別表示23の大きさS23が図柄24の大きさS24以下で目立ちにくかった場合、ユーザーは、パッドAとナプキンCとを取り違えてしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、識別表示23の大きさS23を図柄24の大きさS24よりも大きくして、包装体1に包装されている商品100の種別(パッドA)をユーザーに認識させやすくしている(S23>S24)。これにより、ユーザーが誤った種別の商品を購入してしまうことを抑制しやすくなる。また、識別表示23を大きくすることにより、商品群の識別力が高まり、ユーザーにブランドイメージを定着させやすくすることができる。
【0074】
一方、入数表示26は、包装体1に収容されている商品100の数量を表す情報であるため、当該入数表示26を見落とされたとしても、ユーザーは、所望の商品100を選択することが可能である。仮に、図柄24の大きさS24が入数表示26の大きさS26以下で目立ちにくかった場合、ユーザーは、入数表示26に気をとられて図柄24を見落としてしまうおそれがある。そこで、本実施形態では、図柄24の大きさS24を入数表示26の大きさS26よりも大きくして、包装体1に包装されている商品100の仕様に対応付けられた図柄24である「ひまわり」をユーザーに認識させやすくしている(S24>S26)。これにより、ユーザーは、包装体1に包装されている商品100の仕様の違いをより認識しやすくなる。
【0075】
また、包装材10において、図柄24が表示されている部分の背景の色と、図柄24の色とが異なることが望ましい。仮に、図柄24の色と、その背景の色とが類似している場合、図柄24が背景に溶け込んで視認され難くなってしまい、ユーザーが商品100の仕様の違いを認識し難くなるおそれがある。そこで、図柄24の色と背景の色とを異ならせることにより、図柄24を視認しやすくして、ユーザーが商品100の仕様の違いを認識しやすくすると良い。なお、図柄24の「色」とは、図柄24のうち最も広い面積を占めている色、もしくは、図柄24の外縁部の色のことを言う。また、色が「異なる」とは、例えば、オストワルト表色系の色相環において、3色相以上ずれている状態を言う。
【0076】
さらに、包装材10において、図柄24が付されている部分の背景は無地若しくは透明であることが望ましい。図柄24の背景が無地であれば、背景に模様等が付されている場合と比較して、図柄24の輪郭や形状が明確になり、図柄24が視認しやすくなる。同様に、図柄24の背景が透明であれば、図柄24の輪郭が明確になる。また、背景の透明部分を透かして、包装材10の内部に収容されている商品100の一部を視認することが可能となるため、ユーザーは安心して商品100(包装体1)を選択しやすくなる。
【0077】
また、包装材10において、図柄24と共に、当該図柄24の内容を説明する文字が表示されていることが望ましい。図4では、「ひまわり」を表す図柄24の上側に、当該図柄24を説明する「ひまわり」の文字が表示されている。「ひまわり」の図柄に加えて文字情報を併記しておくことにより、図柄24を視認したユーザーは、図柄のイメージと文字のイメージとを結び付けて記憶できるため、より強い印象を生じやすくなる。したがって、ユーザーは、「ひまわり」が表示された商品100(パッドA1)が、他の仕様の商品(パッドA2等)とは異なることをより認識しやすくなり、所望の商品を選択しやすくなる。
【0078】
また、図柄24は、ユーザーに関連する概念を表したものであることが望ましい。例えば、図4及び図5では、仕様対象者(ユーザー)として想定される女性に関連する概念として、パッドAの商品群に共通して「花」の図柄24(ひまわり、さくら、あさがお等)が表示されている。このような「花」の図柄24を視認したユーザーは、包装体1に包装されている商品100が、女性用の吸収性物品であることをイメージしやすくなる。
【0079】
一般に市販されている吸収性物品では、高齢者、女性、乳幼児等を主な使用対象者(ユーザー)としている場合が多いところ、「花」の図柄24は、これら使用対象者のうち女性に関連するものとして想起されやすい。他にも、図柄24として「化粧品」や「服飾品」等が表示されていた場合には、商品の使用対象者(ユーザー)が女性であると想起されやすい。また、使用対象者(ユーザー)が乳幼児や子供である場合には、図柄24を「動物」や「乗り物」とするなど、図柄24をユーザーに関連する概念とすることで、商品の使用対象者(ユーザー)を想起させやすくすることができる。逆に言うと、図柄24が「乗り物」である場合、商品の使用対象者(ユーザー)が女性や高齢者であるとは思われにくい。このように、ユーザーに関連する概念を表すものを図柄24として包装体1に表示することによって、包装体1に包装された商品100の対象ユーザーが想起されやすくなり、誤った商品が選択されることをより抑制しやすくなる。
【0080】
また、図4図5の例では、図柄24が「花」であり、その「花」の種類が「ひまわり」であるのか、「さくら」であるのか、「あさがお」であるのかによって、仕様の異なる商品100(パッドA1,A2,A3)を識別することができる。すなわち、図柄24として、仕様の異なる商品毎に特定種類の花が対応付けられている。したがって、ユーザーは、図柄24として表示されている「花」を、特定の仕様の商品とを結び付けて記憶することが可能となり、商品毎の詳細な仕様を認識していない場合であっても、図柄24の「花」の種類によって、商品を具体的に特定しやすくなる。
【0081】
なお、本実施形態における商品100は吸収性物品であり、吸収量やサイズ等の仕様が異なる複数種類の商品を有している。したがって、図柄24に表示されている「花」の種類によって、当該吸収性物品の吸収量やサイズが規定されていることになる。ユーザーは「花」の種類と商品100の仕様との対応関係を理解することによって、特定の仕様(吸収量やサイズ)を有する商品100を正しく選択することができる。
【0082】
また、図4に示されるように、上下方向において、図柄24の中央位置C24は、商品100を包装した状態の包装材10(包装体1)の中央位置CL10よりも下側に位置している。図柄24がこのような位置に配置されていることにより、包装材10において図柄24の形状を維持しやすくすることができる。
【0083】
図6は、包装体1から複数の商品100(吸収性物品)を取り出した状態について表す斜視図である。本実施形態の包装体1では、商品100(吸収性物品)が上下方向に2段に積み重ねて収容されているところ、同図6では、上段側の商品100が取り出され、下段側の商品100は収容されている状態について示している。
【0084】
包装体1の開封前において、包装材10に商品100(吸収性物品)が収容された状態では、柔軟性の高い包装材10が、剛性の高い吸収性物品によって内側から支持されているため、包装体1は図1に示されるような略直方体形状となっている。この状態から、吸収性物品を使用するために、包装体1を開封して上方の開封口51から吸収性物品(商品100)を取り出して行くと、該吸収性物品による支持が失われ、包装材10の上側部分が変形しやすくなる。また、下段側に収容された吸収性物品を取り出しやすくするため、ユーザーによって包装材10の上側部分が潰されること等によって、包装材10の上側部分は図6のように収縮した状態となる。
【0085】
一方、包装体1(包装材10)の下側部分には、商品100が収容されたままであるため、剛性の高い吸収性物品によって内側から支持されることによって、包装体1の下側部分は図6のように略直方体形状に維持されやすい。
【0086】
したがって、上下方向において、図柄24の中央位置C24が、包装材10(包装体1)の中央位置CL10よりも下側になるように配置されていれば、包装体1の下側部では、包装体1の形状が維持されるのに伴って、図柄24の形状も維持されやすくなる。すなわち、包装体1を開封して1個目の吸収性物品の使用を開始してから、最後の吸収性物品を使用し終わるまでの使用期間を通して、図柄24が視認しやすい状態となる。これにより、商品100と図柄24との対応関係を、長期間にわたってユーザーに印象付けることができる。
【0087】
また、図柄24の上下方向における長さL24は、左右方向における長さW24よりも長いことが望ましい(L24>W24)。すなわち、図柄24に外接する矩形領域S24が縦長形状であることが望ましい。図4に示されるように、包装体1が縦長形状である場合、図柄24も同じ縦長形状とした方がユーザーの目につきやすく、視認されやすい。特に、図6のように使用途中において包装体1の上側部分が収縮した場合には、該包装体1の上下方向における全体に亘って図柄24が表示されやすくなるため、図柄24がより目立ちやすく、ユーザーに認識されやすくなる。
【0088】
また、図柄24の上下方向における長さL24は、包装体1に収容された商品100の横方向(包装体1の上下方向)における長さL100よりも短いことが望ましい(L100>L24)。上述したように、柔軟な包装材10は、剛性の高い商品100に支持される部分において直方体形状が維持される(図6参照)。そのため、上下方向において、包装材10のうち商品100が収容されているL100の領域は、潰れたり収縮したりし難い。したがって、図柄24の上下方向における長さL24が、商品100の横方向における長さL100よりも短ければ、包装材10のうち商品100によって支持されている部分に図柄24が配置されやすくなり、図柄24の形状が維持されやすくなる。これにより、商品100(吸収性物品)の使用期間を通して、図柄24がユーザーに視認されやすくなる。
【0089】
また、図柄24の左右方向における長さW24は、商品100の厚さ方向における長さ(厚さ)T100よりも長い。そして、図6に示されるように、図柄24は、包装体1の左右方向において重ねて収容されている複数の商品100,100…にまたがって配置されている。剛性の高い商品100が厚さ方向(包装体1の左右方向)に重ねて収容されている部分では、左右方向において、包装材1が潰れ難く、図柄24の形状が維持されやすい。さらに、本実施形態の商品100は吸収性物品であり、本体101(吸収体)は厚さ方向に弾力性を有している。そのため、厚さ方向(包装体1の左右方向)に重ねられた状態の商品100の弾力性によって、包装材10が左右方向に拡幅されやすくなる。したがって、左右方向において複数の商品100にまたがって配置されている図柄24も左右方向に拡幅され、形状が維持されやすくなるため、より視認されやすくなる。
【0090】
また、包装体1では、上下方向の上側にミシン目50が設けられ、上側部分に開封口51が形成される。したがって、開封口51から商品100を取り出しやすく、商品100を取り出す際に、上下方向の下側部分に設けられた図柄24の形状が維持されやすい。そして、図柄24は、ミシン目50と重複していないことが望ましい。仮に、図柄24とミシン目50が重複していた場合、開封口51を形成する際に図柄24が分断されてしまい、図柄24が視認されにくくなってしまう。これに対して、本実施形態では、図6に示されるように開封口51が形成された後でも図柄24の形状が維持されるため、商品100の使用期間を通して図柄24が視認されやすい。
【0091】
また、本実施形態の商品100(吸収性物品)には、特定の香料が付されている場合があるが、図柄24は、当該香料とは関連しない図柄であることが望ましい。言い換えると、図柄24は、香料とは異なる概念を想起させる図柄であることが望ましい。例えば、吸収性物品に付されている香料が「バラの香り」である場合、図柄24として「バラ」の図柄が用いられないようにする。仮に、包装体1の図柄24としてバラの図柄が表示されていた場合、ユーザーは、図柄24が商品100の仕様を直接表しているものであると誤認するおそれがある。すなわち、「バラ」の図柄24が表示された包装体1には、「バラの香」が付された商品100が包装されている、といった誤解をユーザーに生じさせるおそれがある。また、このような誤解が生じることにより、図柄24によって仕様の異なる商品を識別するという、本実施形態における図柄24の本来の機能が毀損されるおそれがある。そのため、本実施形態における図柄24は、商品100に付された香料とは無関係の図柄となっている。これにより、ユーザーは、特定の仕様の商品を誤りなく選択することができる。
【0092】
また、或る商品群に付される図柄24によって想起される概念と、当該商品群とは異なる商品群に付される図柄24によって想起される概念と、が異なっていることが望ましい。例えば、図4で説明したように「パッドA」の商品群に対して「花」の図柄24が表示されている場合、他の商品群である「ナプキンC」に対しては「花」とは異なる概念を想起させる図柄(例えば「化粧品」)を表示するようにする。このように、異なる商品群毎に、異なるイメージの図柄24が付されていることにより、ユーザーは、所定の商品群に図柄24を関連付けてイメージしやすくなる。したがって、ユーザーが誤った商品を選択してしまうことを抑制しやすくなる。
【0093】
また、或る商品群に図柄24を付す際には、当該商品群の使用対象者として想定されているユーザーの年齢層に応じた図柄とすると良い。例えば、或る商品群である「パッドA」は、第1年齢層のユーザー(例えば、年齢層が40〜60歳のユーザー)を対象とした商品(軽失禁用パッド)からなっており、それとは異なる商品群である「ナプキンC」は、第2年齢層のユーザー(例えば、年齢層が10〜40歳のユーザー)を対象とする商品(生理用ナプキン)からなるものとする。この場合、第1年齢層のユーザーと第2年齢層のユーザーとでは、好みや興味の対象が異なる場合が多い。そこで、各年齢層のユーザーに好まれやすい概念を図柄24として包装体1に表示する。すなわち、第1年齢層のユーザーを対象としている商品群「パッドA」に付される図柄24は、第2年齢層のユーザーよりも第1年齢層のユーザーに好まれる概念とすることが望ましい。上述の例では、「パッドA」の包装体1には、第1年齢層のユーザーに好まれやすい概念である「花」の図柄24を表示させ、「ナプキンC」の包装体1には、第2年齢層のユーザーに好まれやすい概念である「化粧品」の図柄24を表示させている。このように、商品群毎に対象とするユーザーに好まれる概念の図柄24が付されていることにより、当該商品群に対して図柄24のイメージがより関連付けられやすくなる。したがって、ユーザーが誤った商品を選択してしまうことをより抑制しやすくなる。
【0094】
===第2実施形態===
第2実施形態では、ペットフードを包装するペットフード装体2(以下、単に「包装体2」とも呼ぶ)について説明を行う。
【0095】
図7は、包装体2の概略斜視図である。包装体2は、第1実施形態の包装体1と略同様の構成を有している。すなわち、包装体2は、所定の商品100と、商品100を包装するための包装材10とを有している。但し、包装体2には、包装体1のミシン目50に相当する連続長孔は設けられていない。
【0096】
第2実施形態における商品100は、ドッグフードやキャットフード等の「ペットフード」である。包装材10は、所定量(図7の例では1.8kg)のペットフードを直接包装しているのであっても良いし、小分けにされて個包装されたペットフード個包装体を複数包装しているのであって良い。また、第2実施形態の商品100も、特定の種別の商品であって、同じ種別の商品であり且つ仕様の異なる商品からなる所定の商品群に属しているものとする。
【0097】
包装体2の前側表面には、複数の表示20が設けられている。表示20は、種別想起表示21と、機能説明表示22と、識別表示23と、図柄24と、ユーザー想起表示25と、入数表示26とを有する。各々の表示21〜26の構成及び機能は、それぞれ第1実施形態における表示21〜26と略同様である。以下では、第1実施形態と異なる点を中心に説明する。
【0098】
図7に示されるように、第2実施形態の包装体2には、種別想起表示21として、ペットフードやその原料を表す図(写真)が表示されている。また、機能説明表示22として、ペットフードの「原料(鶏ささみ入り)」及び「対象年齢(13歳以上用」に関する情報が表示されている。また、識別表示23として、商品100(ドッグフードD1とする)が属する「ドッグフードD」の商品群の標章である「グラン・デリ」が表示されている。また、図柄24として「ボール」の図柄が表示されている。また、ユーザー想起表示25として、ユーザーである犬の写真やイラストが表示されている。また、入数表示26として、「1.8kg入り」の文字が表示されている。
【0099】
図8A及び図8Bは、それぞれ仕様の異なる商品100を包装する包装体2について説明する図である。図8Aは、ドッグフードDの商品群に属し、所定の仕様を有するドッグフードD2を包装する包装体2D2を示し、図8Bは,ドッグフードDの商品群に属し、所定の仕様を有するドッグフードD3を包装する包装体2D3を示している。
【0100】
図8Aにおいて、包装体2D2の機能説明表示22(22D2とする)には、包装される商品(ドッグフードD2)について「対象年齢(15歳以上)」,「原料(鶏ささみ入り)」であることが表示されている。そして、包装体2D2の図柄24(24D2とする)には、「ロープ」が表示されている。同様に、図8Bにおいて、包装体2D3の機能説明表示22(22D3とする)には、包装される商品(ドッグフードD3)について「対象年齢(13歳以上)」,「原料(ビーフ入り)」であることが表示されている。そして、包装体2D3の図柄24(24D3とする)には、「ブーメラン」が表示されている。
【0101】
包装体2では、商品100の仕様の違いに応じて、異なる外観を有する図柄24(図柄24D2,24D3)が視認されやすい位置に表示されている。そして、図柄24は「ペット用品(玩具)」という共通の概念を想起させるものとなっている。したがって、ユーザーは、図柄24として表示されている「ペット用品(玩具)」を、特定の仕様の商品と関連付けて認識しやすく、商品毎の正確な仕様を認識していなかったとしても、図柄24の種類を確認することで、商品100を具体的に特定しやすくなる。これにより、仕様の異なる複数種類の商品から、所望の商品を正しく選択しやすくなる。
【0102】
===その他の実施の形態===
【0103】
以上、本発明の実施形態について説明したが、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。また、本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更や改良され得るとともに、本発明にはその等価物が含まれるのはいうまでもない。
【符号の説明】
【0104】
1 包装体(第1実施形態)、1A2 包装体、1A3 包装体、
2 包装体(第2実施形態)、2D2 包装体、2D3 包装体、
10 包装材、
20 表示、
21 種別想起表示、
22 機能説明表示、22b 機能説明表示、22A2 機能説明表示、
22A3 機能説明表示、22D2 機能説明表示、22D3 機能説明表示、
23 識別表示、
24 図柄、24A2 図柄、24A3 図柄、24D2 図柄、24D3 図柄、
25 ユーザー想起表示、
26 入数表示、
50 ミシン目、51 開封口、
100 商品、
101 本体、102 包装シート
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8