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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2019-217385(P2019-217385A)
(43)【公開日】2019年12月26日
(54)【発明の名称】低体重児用おむつ
(51)【国際特許分類】
   A61F 13/51 20060101AFI20191129BHJP
   A61F 13/62 20060101ALI20191129BHJP
【FI】
   A61F13/51
   A61F13/62
【審査請求】未請求
【請求項の数】16
【出願形態】OL
【全頁数】20
(21)【出願番号】特願2019-182288(P2019-182288)
(22)【出願日】2019年10月2日
(62)【分割の表示】特願2018-35687(P2018-35687)の分割
【原出願日】2018年2月28日
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000176
【氏名又は名称】一色国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】辻井 真紀
(72)【発明者】
【氏名】山中 康弘
(72)【発明者】
【氏名】坂口 智
【テーマコード(参考)】
3B200
【Fターム(参考)】
3B200AA01
3B200AA11
3B200BA08
3B200CA02
3B200CA05
3B200DA21
3B200DE01
3B200DE11
3B200DE18
(57)【要約】
【課題】低体重児の肌を刺激しにくく、かつ、スムーズに交換可能な低体重児用おむつを提供すること。
【解決手段】吸収体(2)と外装シート(5)と一対のベルト部材(20)とを有し、ベルト部材(20)は、その長手方向の一方側及び他方側に係止部材(22)を備え、係止部材(22)によって外装シート(5)の非肌側面に係止可能である低体重児用おむつ(1)であって、外装シート(5)の非肌側面におけるベルト部材(20)の係止位置を示す目印(30)を有しており、目印(30)は、外装シート(5)の非肌側面から視認可能であること。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
吸収体と、
前記吸収体よりも非肌側に配された外装シートと、
一対のベルト部材と、を有し、
前記ベルト部材は、当該ベルト部材の長手方向の一方側及び他方側に係止部材を備え、前記係止部材によって前記外装シートの非肌側面に係止可能である低体重児用おむつであって、
前記外装シートの非肌側面における前記ベルト部材の係止位置を示す目印を有しており、
前記目印は、前記外装シートの非肌側面から視認可能であること
を特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項2】
請求項1に記載の低体重児用おむつであって、
前記目印は、前記外装シートの長手方向の一方側に配置された第1目印と、前記外装シートの長手方向の他方側に配置された第2目印とを有していることを特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項3】
請求項2に記載の低体重児用おむつであって、
前記一対のベルト部材は、当該ベルト部材の長手方向が前記外装シートの短手方向に沿うように、前記外装シートの非肌側面に係止されており、
前記一対のベルト部材は、前記第1目印の全てを覆っており、
前記外装シートの短手方向における前記ベルト部材の外側の部位は、内側に折られており、かつ、前記外装シートの長手方向に二つ折りされた前記吸収体の間に位置していることを特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項4】
請求項2又は3に記載の低体重児用おむつであって、
前記外装シートの長手方向において二つ折りされた前記外装シートの両端はずれており、
二つ折りされた前記外装シートが重なる方向に、前記外装シートを非肌側から見た場合に、前記第1目印及び前記第2目印は重なり部分を有していることを特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項5】
請求項1から4の何れか1項に記載の低体重児用おむつであって、
前記目印は、前記外装シートをその短手方向に2分する中心線に対して、対称な同一形状であり、対称な位置に配置されていることを特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項6】
請求項5に記載の低体重児用おむつであって、
前記目印は、前記一対のベルト部材のうちの一方のベルト部材の係止位置を示す一方側目印と、他方のベルト部材の係止位置を示す他方側目印とを有し、
前記一方側目印、及び、前記他方側目印は、前記外装シートの短手方向に間隔を空けて配置されていることを特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項7】
請求項6に記載の低体重児用おむつであって、
前記一対のベルト部材は、当該ベルト部材の長手方向が前記外装シートの短手方向に沿うように、前記外装シートの非肌側面に係止されており、
前記一方のベルト部材から露出する前記一方側目印の部位の大きさと、前記他方のベルト部材から露出する前記他方側目印の部位の大きさとが異なることを特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項8】
請求項6又は7に記載の低体重児用おむつであって、
前記ベルト部材が前記外装シートに係止された場合において、前記外装シートの短手方向における前記ベルト部材の内側端部が位置すべき位置を有し、
前記外装シートの短手方向における前記一方側目印及び前記他方側目印それぞれの内側端部は、前記位置すべき位置に配置されていることを特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項9】
請求項8に記載の低体重児用おむつであって、
前記一対のベルト部材は、当該ベルト部材の長手方向が前記外装シートの短手方向に沿うように、前記外装シートの非肌側面に係止されており、
前記外装シートの短手方向において、前記一方側目印及び前記他方側目印それぞれの前記内側端部は、前記ベルト部材の前記内側端部と重なり部分を有していることを特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項10】
請求項6から9の何れか1項に記載の低体重児用おむつであって、
前記外装シートの短手方向において、前記一方側目印及び前記他方側目印は、前記吸収体よりも外側に配置されていることを特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項11】
請求項1から10の何れか1項に記載の低体重児用おむつであって、
前記目印は、前記外装シートの短手方向に長い直線形状であることを特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項12】
請求項11に記載の低体重児用おむつであって、
前前記ベルト部材が前記外装シートに係止された場合において、前記外装シートの長手方向における前記ベルト部材の外側端が位置すべき位置を有し、
前記目印は、前記位置すべき位置に配置されていることを特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項13】
請求項12に記載の低体重児用おむつであって、
前記一対のベルト部材は、当該ベルト部材の長手方向が前記外装シートの短手方向に沿うように、前記外装シートの非肌側面に係止されており、
前記外装シートの長手方向において、前記ベルト部材の外側端は内側端よりも前記目印の近くに位置しており、
前記目印は、前記ベルト部材の前記外側端に沿う部位を有していることを特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項14】
請求項12又は13に記載の低体重児用おむつであって、
前記外装シートの長手方向において前記目印よりも中央側に図柄を有しており、
前記図柄は、前記外装シートの非肌側面から視認可能であることを特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項15】
請求項1から14の何れか1項に記載の低体重児用おむつであって、
前記目印は、前記外装シートの長手方向における前記吸収体の端部と、前記外装シートの長手方向において重なり部分を有していることを特徴とする低体重児用おむつ。
【請求項16】
請求項1から15の何れか1項に記載の低体重児用おむつであって、
前記目印は、1つの前記ベルト部材に対して複数の係止位置を示す部位を有することを特徴とする低体重児用おむつ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、低体重児用おむつに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、吸収性コアを有する衣類シェル(以下「本体部」)と、一対のストラップ部材(以下「ベルト部材」)を備えた成人用失禁製品が開示されている。ベルト部材の前端部分と後端部分の各々にはファスナー(例えばフック材)が設けられ、本体部の前方腰部と後方腰部の各々には取り付けパッド(例えばループ材)が設けられている。そのため、ベルト部材の前端部分は本体部の前方腰部に着脱自在に係合可能であり、ベルト部材の後端部分は本体部の後方腰部に着脱自在に係合可能となっている。
【0003】
ところで、低体重で出産された低体重児は、うつ伏せ姿勢で寝ることがある。また、低体重児に対して、身体に極力触れないことが望ましいとするミニマルハンドリングの考え方がある。そこで、特許文献1のベルト部材を低体重児用おむつに採用するとよい。そうすることで、低体重児がどのような姿勢であっても、ベルト部材を取り外しやすく、低体重児の身体に極力触れずに容易におむつ交換できる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開平6−218009号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1のように、ベルト部材のファスナー(以下「係止部材」)に対応した取り付けパッドが本体部に設けられていると、取り付けパッドの分だけ本体部の剛性が高まり、低体重児の弱い肌を刺激してしまう。そこで、取り付けパッドを本体部に設けずに、ベルト部材の係止部材を本体部の非肌側面(すなわち外装シート)に直接係止可能にするとよい。
【0006】
ただし、その場合、外装シートの何れの位置にベルト部材を係止すればよいか分かりにくくなる。そのため、看護師等が適切だと思う外装シートの位置にベルト部材を係止して、低体重児におむつを装着しようとしても、ベルト部材の係止位置が悪いと、ベルト部材の長さが足りなかったり、ベルト部材が低体重児の脚を圧迫したりといった不具合が生じやすい。その都度、ベルト部材を係止し直すと、おむつ交換に時間がかかってしまう。
【0007】
そこで、本発明は、低体重児の肌を刺激しにくく、かつ、スムーズに交換可能な低体重児用おむつを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記目的を達成するための主たる発明は、吸収体と、前記吸収体よりも非肌側に配された外装シートと、一対のベルト部材と、を有し、前記ベルト部材は、当該ベルト部材の長手方向の一方側及び他方側に係止部材を備え、前記係止部材によって前記外装シートの非肌側面に係止可能である低体重児用おむつであって、前記外装シートの非肌側面における前記ベルト部材の係止位置を示す目印を有しており、前記目印は、前記外装シートの非肌側面から視認可能であることを特徴とする低体重児用おむつである。
本発明の他の特徴については、本明細書及び添付図面の記載により明らかにする。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、低体重児の肌を刺激しにくく、かつ、スムーズに交換可能な低体重児用おむつを提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】低体重児用おむつ1を展開かつ伸長させた状態の肌側平面図である。
図2図2A図1に示す線A−Aでの断面図であり、図2B図1に示す線B−Bでの断面図である。
図3】低体重児特有の姿勢の説明図である。
図4】一対のベルト部材20及び本体部10の非肌側面の説明図である。
図5図5Aはベルト部材20の目印30の説明図であり、図5Bは目印30に基づき本体部10にベルト部材20が係止された状態を示す図である。
図6図6A図6Cは目印30に基づき本体部10にベルト部材20が係止された状態を示す図である。
図7】目印30に基づき本体部10にベルト部材20が係止された状態を示す図である。
図8図8A図8Cはおむつ1の包装時の形態の説明図である。
図9図9A図9Cは目印35〜37の変形例の説明図である。
図10】変形例の低体重児用おむつ50を展開かつ伸長させた状態の肌側平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0011】
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
吸収体と、前記吸収体よりも非肌側に配された外装シートと、一対のベルト部材と、を有し、前記ベルト部材は、当該ベルト部材の長手方向の一方側及び他方側に係止部材を備え、前記係止部材によって前記外装シートの非肌側面に係止可能である低体重児用おむつであって、前記外装シートの非肌側面における前記ベルト部材の係止位置を示す目印を有しており、前記目印は、前記外装シートの非肌側面から視認可能であることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0012】
このような低体重児用おむつによれば、係止部材が外装シートに直接係止されるので、外装シートの剛性が高まることなく、低体重児の肌への刺激を抑制できる。また、目印に基づき外装シートの適切な位置にベルト部材を係止できるので、おむつをスムーズに交換できる。
【0013】
かかる低体重児用おむつであって、前記目印は、前記外装シートの長手方向の一方側に配置された第1目印と、前記外装シートの長手方向の他方側に配置された第2目印とを有していることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0014】
このような低体重児用おむつによれば、外装シートの長手方向の一方側にも他方側にも適切な位置にベルト部材を係止できる。
【0015】
かかる低体重児用おむつであって、前記一対のベルト部材は、当該ベルト部材の長手方向が前記外装シートの短手方向に沿うように、前記外装シートの非肌側面に係止されており、前記一対のベルト部材は、前記第1目印の全てを覆っており、前記外装シートの短手方向における前記ベルト部材の外側の部位は、内側に折られており、かつ、前記外装シートの長手方向に二つ折りされた前記吸収体の間に位置していることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0016】
このような低体重児用おむつによれば、第1目印は露出しないため、目印によるおむつのデザイン性の低下を軽減できる。第2目印は露出するため、ユーザー(看護師等)に目印が認識されやすい。
【0017】
かかる低体重児用おむつであって、前記外装シートの長手方向において二つ折りされた前記外装シートの両端はずれており、二つ折りされた前記外装シートが重なる方向に、前記外装シートを非肌側から見た場合に、前記第1目印及び前記第2目印は重なり部分を有していることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0018】
このような低体重児用おむつによれば、外装シートの長手方向における第1目印及び第2目印のずれが小さいため、両目印がともにベルト部材の係止位置を示すことを、ユーザーに認識されやすい。
【0019】
かかる低体重児用おむつであって、前記目印は、前記外装シートをその短手方向に2分する中心線に対して、対称な同一形状であり、対称な位置に配置されていることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0020】
このような低体重児用おむつによれば、一対のベルト部材をバランスよく係止できる。
【0021】
かかる低体重児用おむつであって、前記目印は、前記一対のベルト部材のうちの一方のベルト部材の係止位置を示す一方側目印と、他方のベルト部材の係止位置を示す他方側目印とを有し、前記一方側目印、及び、前記他方側目印は、前記外装シートの短手方向に間隔を空けて配置されていることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0022】
このような低体重児用おむつによれば、外装シートの短手方向におけるベルト部材の係止位置が分かりやすい。
【0023】
かかる低体重児用おむつであって、前記一対のベルト部材は、当該ベルト部材の長手方向が前記外装シートの短手方向に沿うように、前記外装シートの非肌側面に係止されており、前記一方のベルト部材から露出する前記一方側目印の部位の大きさと、前記他方のベルト部材から露出する前記他方側目印の部位の大きさとが異なることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0024】
このような低体重児用おむつによれば、ベルト部材が目印に合わせて着脱自在であることを、ユーザーに認識されやすい。
【0025】
かかる低体重児用おむつであって、前記ベルト部材が前記外装シートに係止された場合において、前記外装シートの短手方向における前記ベルト部材の内側端部が位置すべき位置を有し、前記外装シートの短手方向における前記一方側目印及び前記他方側目印それぞれの内側端部は、前記位置すべき位置に配置されていることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0026】
このような低体重児用おむつによれば、外装シートの短手方向における適切な位置にベルト部材が係止されやすい。
【0027】
かかる低体重児用おむつであって、前記一対のベルト部材は、当該ベルト部材の長手方向が前記外装シートの短手方向に沿うように、前記外装シートの非肌側面に係止されており、前記外装シートの短手方向において、前記一方側目印及び前記他方側目印それぞれの前記内側端部は、前記ベルト部材の前記内側端部と重なり部分を有していることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0028】
このような低体重児用おむつによれば、外装シートの短手方向における適切な位置にベルト部材が係止された状態で、着用されやすい。
【0029】
かかる低体重児用おむつであって、前記外装シートの短手方向において、前記一方側目印及び前記他方側目印は、前記吸収体よりも外側に配置されていることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0030】
このような低体重児用おむつによれば、吸収体の側端の段差部分にベルト部材が係止されにくく、段差によるベルト部材の外れを抑制できる。
【0031】
かかる低体重児用おむつであって、前記目印は、前記外装シートの短手方向に長い直線形状であることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0032】
このような低体重児用おむつによれば、ベルト部材の長手方向に沿う端を目印に合わせやすい。
【0033】
かかる低体重児用おむつであって、前前記ベルト部材が前記外装シートに係止された場合において、前記外装シートの長手方向における前記ベルト部材の外側端が位置すべき位置を有し、前記目印は、前記位置すべき位置に配置されていることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0034】
このような低体重児用おむつによれば、外装シートの長手方向における適切な位置にベルト部材が係止されやすい。
【0035】
かかる低体重児用おむつであって、前記一対のベルト部材は、当該ベルト部材の長手方向が前記外装シートの短手方向に沿うように、前記外装シートの非肌側面に係止されており、前記外装シートの長手方向において、前記ベルト部材の外側端は内側端よりも前記目印の近くに位置しており、前記目印は、前記ベルト部材の前記外側端に沿う部位を有していることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0036】
このような低体重児用おむつによれば、外装シートの長手方向における適切な位置にベルト部材が係止された状態で、着用されやすい。
【0037】
かかる低体重児用おむつであって、前記外装シートの長手方向において前記目印よりも中央側に図柄を有しており、前記図柄は、前記外装シートの非肌側面から視認可能であることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0038】
このような低体重児用おむつによれば、目印と図柄が混同されにくく、目印が認識されやすい。
【0039】
かかる低体重児用おむつであって、前記目印は、前記外装シートの長手方向における前記吸収体の端部と、前記外装シートの長手方向において重なり部分を有していることを特徴とする低体重児用おむつである。
【0040】
このような低体重児用おむつによれば、吸収体が存在する部位がベルト部材によって低体重児の身体に固定(密着)され、おむつと低体重児の間に隙間が生じにくく、排泄物の漏れを抑制できる。
【0041】
かかる低体重児用おむつであって、前記目印は、1つの前記ベルト部材に対して複数の係止位置を示す部位を有することを特徴とする低体重児用おむつである。
【0042】
このような低体重児用おむつによれば、低体重児の体型の特徴に応じて、適切な位置にベルト部材を係止できる。
【0043】
===実施形態===
本実施形態の低体重児用おむつは、3000グラム以下、特に2500グラム未満の乳児を着用対象としたおむつである。
【0044】
===低体重児用おむつ1の基本構成===
図1は、低体重児用おむつ1(以下「おむつ」ともいう)を展開かつ伸長させた状態の肌側平面図である。図2Aは、図1に示す線A−Aでの断面図であり、図2Bは、図1に示す線B−Bでの断面図である。なお、おむつ1を伸長させた状態とは、おむつ1に生じていた皺が実質的に視認されなくなる程に伸長させた状態であり、おむつ1を構成する各部材(例えば後述するトップシート3等)の寸法がその部材単体の寸法と一致又はそれに近い長さになるまでおむつ1が伸長した状態である。
【0045】
おむつ1は、互いに直交する製品長手方向及び製品幅方向を有するとともに、本体部10と、一対のベルト部材20とを有する。図2Aに示すように、おむつ1を構成する各部材が積層された方向を厚さ方向という。厚さ方向において、着用者に接する側を肌側といい、その反対側を非肌側という。また、おむつ1は、第1胴回り部1Aと、股下部1Bと、第2胴回り部1Cとを製品長手方向に並んで有する。
【0046】
本体部10は、図2A等に示すように、排泄液を吸収する吸収体2と、吸収体2よりも肌側に配された液透過性のトップシート3と、吸収体2よりも非肌側に配された液不透過性の防漏シート4と、防漏シート4よりも非肌側に配された外装シート5と、製品幅方向におけるトップシート3の両側部に設けられた一対のサイドシート6とを有している。
【0047】
吸収体2としては、パルプ繊維等の液体吸収性繊維に高吸収性ポリマー(所謂SAP)を含有させたものを所定の形状に成形したものや、親水性のシートにSAP層を付着させたSAPシート等を例示できる。吸収体2の表面は、液透過性のティッシュペーパーや不織布等のコアラップシートで構成されていてもよい。
【0048】
本体部10の平面形状すなわち外装シート5の平面形状は長方形状であり、本体部10及び外装シート5は互いに直交する長手方向及び短手方向を有する。本体部10及び外装シート5の長手方向が、おむつ1の製品長手方向に相当し、本体部10及び外装シート5の短手方向が、おむつ1の製品幅方向に相当する。以下の説明では、外装シート5の長手方向を製品長手方向ともいい、外装シート5の短手方向を製品幅方向ともいう。
【0049】
また、製品幅方向におけるおむつ1の両側部には、立体ギャザー部7が設けられている。立体ギャザー部7は製品長手方向に伸縮する立体ギャザー部用弾性部材8(図2B参照)によって、サイドシート6の一部が肌側に起立する。また、製品幅方向におけるおむつ1の両側部には、製品長手方向に伸縮する脚周り弾性部材9が設けられており、おむつ1は着用者の脚周りにフィットする。
【0050】
ベルト部材20は、長方形状である基材21と、基材21の同一面(肌側面)に取り付けられた2つの係止部材22(22A,22B)とを有している。ベルト部材20の長手方向において、基材21の一方側の端部及び他方側の端部に、係止部材22A,22Bが取り付けられている。
【0051】
また、ベルト部材20は、係止部材22によって、外装シート5の非肌側面に着脱自在に係止可能となっている。係止部材22としては、面ファスナーのフック材を例示でき、外装シート5としては、不織布を例示できる。
【0052】
また、低体重児用である本実施形態のおむつ1の製品長(おむつ1を製品長手方向に皺なく伸長させた状態での寸法)は、170〜330mm程度にするとよい。例えば、体重2500g未満用の製品長は310mm、体重1500g未満用の製品長は270mm、体重1000g未満用の製品長は230mmにするとよい。
【0053】
また、おむつ1のウェスト寸法は、160〜295mm程度にするとよい。ウェスト寸法は、一方のベルト部材20の製品幅方向外側端部を他方のベルト部材20の製品幅方向内側端部に合わせた状態で、おむつ1を製品幅方向に皺なく製品を伸長させた状態での寸法である。例えば、体重2500g未満用のウェスト寸法は273.5mm、体重1500g未満用のウェスト寸法は220mmにするとよい。
【0054】
===低体重児用おむつ1の交換について===
図3は、低体重児特有の姿勢の説明図である。図4は、一対のベルト部材20及び本体部10の非肌側面の説明図である。
【0055】
前述のように、ベルト部材20は、その長手方向の一方側及び他方側に係止部材22を備えている。そのため、ユーザーが、図4に示すように本体部10からベルト部材20を分離でき、また、図1に示すように本体部10にベルト部材20を取り付けることができる。
【0056】
おむつ1の装着時には、図1に示すように、ベルト部材20が備える2つの係止部材のうちの一方22Aが、例えば第1胴回り部1Aにおける外装シート5の非肌側面に係止されている状態とする。詳しくは、ベルト部材20の長手方向が、おむつ1の製品幅方向に沿い、ベルト部材20の短手方向が、おむつ1の製品長手方向に沿っている状態とする。
【0057】
ユーザーは、図1の状態のおむつ1を着用者にあてがいつつ製品長手方向の略中央で2つ折りする。次に、ユーザーは、外装シート5から製品幅方向の外側に延出しているベルト部材20の部位を、製品幅方向の内側に折り返す。最後に、ユーザーは、ベルト部材20が備える2つの係止部材のうちの他方22Bを、例えば第2胴回り部1Cにおける外装シート5の非肌側面等に係止して、低体重児に対するおむつ1の位置を固定する。
【0058】
なお、低体重児の胴回りは小さいので、外装シート5から延出する一対のベルト部材20が重なるように係止される場合がある。つまり、一対のベルト部材20のうちの一方のベルト部材20は外装シート5の非肌側面に係止され、他方のベルト部材20は一方のベルト部材20の非肌側面に係止される場合がある。そのため、係止部材22は、ベルト部材20(基材21)の非肌側面にも係止可能であることが好ましい。例えば、基材21の非肌側面を不織布で構成するとよい。
【0059】
ところで、低体重児は、図3に示すように背中をC字型に丸くカーブさせ、脚をM字型に強く曲げたうつ伏せの姿勢を保持していることが多い。また、低体重児に対して、身体に極力触れないことが望ましいとするミニマルハンドリングの考え方がある。そのため、おむつ1の交換時に、低体重児を仰向けにせず、うつ伏せ姿勢のままの低体重児に対しておむつ1の交換を行うことがある。
【0060】
一般のテープ型おむつでは、着用者の背側に当てられる胴回り部にベルト部材が取り外し不能に固定されている。そのため、うつ伏せ姿勢の低体重児に対して一般のテープ型おむつを使用する場合、低体重児の腹の下に手を入れて、ベルト部材の係止や取り外しを行わなければならず、おむつ1の交換が容易ではない。特に、低体重児が保育器内で育成されている場合、看護師等は、保育器の窓から手を通し、狭いスペース内で作業することになるため、おむつ1の交換がより難しくなる。
【0061】
これに対して、本実施形態のおむつ1では、ベルト部材20の長手方向の一方側端部も他方側端部も本体部10から取り外し可能となっている。そのため、うつ伏せ姿勢である低体重児の背側でベルト部材20の係止や取り外しを行える。具体的に説明すると、低体重児の腹側に当てられる胴回り部の非肌側面にベルト部材20が係止されたおむつ1を、うつ伏せ姿勢の低体重児の脚の間に通し、おむつ1を二つ折りした後に、低体重児の背側でベルト部材20を係止できる。
【0062】
よって、看護師等の作業負担を軽減でき、スムーズにおむつ1の交換を行える。また、低体重児がどのような姿勢であっても、低体重児の姿勢を極力変えずに、おむつ1の交換を行えるため、低体重児への負担も軽減できる。
【0063】
===ベルト部材20の目印30について===
図5Aは、ベルト部材20の目印30の説明図である。図5B図6A図6C、及び図7は、目印30に基づき本体部10にベルト部材20が係止された状態を示す図である。
【0064】
本実施形態のおむつ1は、外装シート5とは別に、ベルト部材20の係止部材22が係止可能な部材(例えば面ファスナーのループ材)を備えることなく、係止部材22は外装シート5の非肌側面に直接係止される。そのため、ループ材により本体部10の剛性が高まることがなく、低体重児の肌への刺激を抑制できる。
【0065】
ただし、ループ材が無い場合、外装シート5の何れの位置にベルト部材20を係止すればよいか分かりにくくなる。例えば、図4に示すように、ベルト部材20が本体部10から分離された状態で、おむつ1が販売される場合、おむつ1の交換を行う看護師等が、外装シート5の適切だと思う位置にベルト部材20を係止することになる。
【0066】
また、おむつ1の装着時には、仰向けやうつ伏せで寝ている低体重児の下に展開状態のおむつ1を敷き込むが、通常、ベルト部材20が係止されている側(図1の第1胴回り部1A側)を前にして、おむつ1を敷き込む。そのため、ベルト部材20がシーツ等に引っ掛かり、本体部10から分離してしまう場合がある。その場合にも、看護師等が、外装シート5の適切だと思う位置にベルト部材20を係止することになる。
【0067】
しかし、ベルト部材20の係止位置が悪いと、ベルト部材20の長さが足りなかったり、ベルト部材20が低体重児の脚を圧迫したりといった不具合が生じる。そうすると、看護師等は、低体重児の下からおむつ1を抜き取り、再度、外装シート5にベルト部材20を係止し直して、低体重児の下におむつ1を敷き込むことになる。これらの動作が繰り返されると、おむつ1の交換に時間が掛かってしまう。
【0068】
そこで、本実施形態のおむつ1には、外装シート5の非肌側面におけるベルト部材20の係止位置を示す目印30を設ける。目印30は、外装シート5の非肌側面(すなわちおむつ1の外部)から視認可能とする。本実施形態では、防漏シート4の非肌側面に目印30が印刷されており、外装シート5を介して目印30が視認可能とする。
【0069】
そうすることで、ベルト部材20が本体部10から分離されている場合にも、看護師等は、目印30に基づき、外装シート5の適切な位置にベルト部材20を係止できる。そのため、看護師等がベルト部材20の位置を微調整しながら何度も係止し直すことがなくなり、スムーズにおむつ1の交換が可能となり、看護師等の作業負担を軽減できる。また、低体重児に対するおむつ1の抜き差しの回数を減らすことができ、低体重児の肌への刺激を抑制できる。
【0070】
また、おむつ1が目印30を有することで、看護師に比べて低体重児のおむつ交換の経験が少ない低体重児の家族も、目印30に基づき、外装シート5の適切な位置にベルト部材20を係止できる。
【0071】
なお、目印30は、防漏シート4に限らず、吸収体2の非肌側面や外装シート5等に印刷されていてもよい。また、おむつ1が図柄40(図4参照)を有する場合、図柄40の印刷工程で図柄40と共に目印30も印刷するとよい。また、目印30を印刷(着色)によって形成するに限らず、外装シート5の非肌側面から視認可能なエンボスパターン(凹部)によって形成してもよい。
【0072】
本実施形態の目印30は、製品幅方向及び製品長手方向の各端部に配置された4つの目印31〜34から構成される。各目印30(31〜34)は、製品幅方向に長い直線形状(細長い四角形状)である。そのため、図5Bに示すように、ベルト部材20の長手方向に沿う端20aを目印30の長手方向に沿わせることができ、目印30に合わせてベルト部材20を外装シート5に係止しやすい。
【0073】
また、目印30が製品幅方向に長い直線形状である場合、目印30をレジマークとしても利用できる。レジマークとは、おむつ1の製造ラインにおいて、おむつ1が有する図柄40(図4参照)の位置検出に利用される。例えば、図柄40が印刷された資材(例えば防漏シート4)の製品長手方向における適切な位置に、その他の資材(例えば吸収体2)が積層されるように、レジマークに基づき資材の搬送が制御される。目印30をレジマークとして利用することで、例えば目印30とは別にレジマークが設けられる場合に比べて、装飾用の図柄40以外の印が少なくなり、おむつ1のデザイン性が増す。
【0074】
また、4つの目印31〜34のうち、製品幅方向における一方側に配置された一方側目印31,33は、一対のベルト部材20のうちの一方のベルト部材20の係止位置を示し、製品幅方向における他方側に配置された他方側目印32,34は、一対のベルト部材20のうちの他方のベルト部材20の係止位置を示す。そして、一方側目印31,33、及び、他方側目印32,34は、製品幅方向に間隔Sを空けて配置されている。
【0075】
そのため、製品幅方向におけるベルト部材20の係止位置が分かりやすい。また、製品幅方向に2つの目印(31と32又は33と34)が並んで配置されていることで、目印30を見た看護師等は、目印30が一対のベルト部材20の係止位置を示すことを感覚的に認識しやすい。よって、目印30に基づきベルト部材20が係止されやすくなる。
【0076】
また、図4に示すように、一方側目印31,33及び他方側目印32,34は、外装シート5をその短手方向に2分する中心線CL1に対して、対称な同一形状であり、対称な位置に配置されているとよい。なお、本体部10が展開かつ伸長した状態で上記であればよい。また、対称な位置とは、完全に対称な位置に限らず、製造誤差の範囲のずれが含まれるものとする。
【0077】
本実施形態では、一方側目印31,33及び他方側目印32,34がどちらも直線形状であり、製品幅方向において、中心線CL1から一方側目印31,33の端までの長さL1と、中心線CL1から他方側目印32,34の端までの長さL2とが等しい。
【0078】
そのため、目印30に基づき、一対のベルト部材20が製品幅方向にバランスよく係止される。よって、外装シート5から延出する一方のベルト部材20の長さが短過ぎたり長過ぎたりといった不具合を防止でき、おむつ1を装着しやすくなる。また、製品幅方向に対称に配置された2つの目印(31と32又は33と34)を見た看護師等は、目印30が一対のベルト部材20の係止位置を示すことを、より感覚的に認識しやすい。
【0079】
また、図1に示すように、本実施形態のおむつ1の本体部10及び吸収体2は、製品長手方向に対称な形状を成している。そのため、第1胴回り部1Aを低体重児の腹側に当てることも背側に当てることもできる。つまり、おむつ1は前後逆装着が可能となっている。この場合、低体重児の下におむつ1を敷き込む際に、第1胴回り部1A側にベルト部材20が係止されていてもよいし、第2胴回り部1B側にベルト部材20が係止されていてもよい。
【0080】
そこで、本実施形態のおむつ1では、製品長手方向の一方側に目印31,32(第1目印)が配置され、製品長手方向の他方側にも目印33,34(第2目印)が配置されている。そうすることで、看護師等は、外装シート5の長手方向の一方側にも(第1胴回り部1Aにも)他方側にも(第2胴回り部1Bにも)適切な位置にベルト部材20を係止できる。
【0081】
また、おむつ1は、図5Bに示すように、ベルト部材20が外装シート5に係止された場合において、製品長手方向におけるベルト部材20の外側端20aが位置すべき位置p1を有する。以下の説明では、製品長手方向において、ベルト部材20の外側端20aを上端、ベルト部材20の内側端20cを下端、目印30の外側端30aを上端、目印30の内側端30cを下端ともいう。
【0082】
ベルト部材20の上端20aが位置すべき位置p1とは、ベルト部材20の係止位置が上過ぎて(胴回り側に寄り過ぎて)、おむつ1の脚周り開口部が大きく漏れやすいといった不具合が生じない位置である。また、ベルト部材20の係止位置が下過ぎて(股下側に寄り過ぎて)、ベルト部材20が低体重児の脚を圧迫するといった不具合が生じない位置でもある。
【0083】
目印30が製品幅方向に長い直線形状である場合、一般に、ベルト部材20の上端20aが目印30に沿うように、ベルト部材20は係止されやすい。そのため、ベルト部材20の上端20aが位置すべき位置p1に目印30を配置することが好ましい。本実施形態では、製品長手方向における目印30の中央が位置p1に位置している。そうすることで、目印30に基づき、製品長手方向における外装シート5の適切な位置にベルト部材20が係止されやすくなる。
【0084】
なお、目印30の何れかの部位が位置p1に位置していればよく、例えば、目印30の上端30a又は下端30cが位置p1に位置していてもよい。
【0085】
また、位置p1に目印30が配置されており、ベルト部材20が本体部10に係止された状態で、おむつ1が販売される場合、包装材(パッケージ)から取り出された直後のおむつ1は以下であることが好ましい。
【0086】
1つ目は、製品長手方向において、ベルト部材20の上端20aは下端20cよりも目印30の近くに位置していることである。例えば、図5Bに示すように、製品長手方向において、目印30の上端30aからベルト部材20の上端20aまでの長さL3の方が、目印30の上端30aからベルト部材20の下端20cまでの長さL4よりも短いとよい。
【0087】
2つ目は、図5Bに示すように、目印30は、ベルト部材20の上端20aに沿う部分301を有していることである。つまり、目印30とベルト部材20の上端20aとが互いに略平行であるとよい。略平行とは、例えば目印30とベルト部材20の上端20aとの成す角度が45度以下であるとする。
【0088】
そうすることで、製品長手方向における外装シート5の適切な位置にベルト部材20が係止された状態で、おむつ1が低体重児に着用されやすい。
【0089】
さらに、目印30がベルト部材20から露出している部位(例えば図5B中の黒塗りで示す部位)を有することが好ましい。そうすることで、包装材から取り出された直後のおむつ1を見た看護師等は、目印30にベルト部材20の上端20aを沿わせることを認識できる。なお、図5Bのように目印30の一部がベルト部材20で覆われていてもよいし、図6Cのように目印30が全くベルト部材20で覆われていなくてもよい。
【0090】
ただし、上記に限らず、ベルト部材20の下端20cが位置すべき位置に目印30が配置されていてもよい。
【0091】
また、おむつ1が、外装シート5の非肌側面から視認可能である装飾用の図柄40を有する場合(図4参照)、製品長手方向において目印30よりも内側(中央側)に図柄40が設けられているとよい。つまり、製品長手方向の一方側の目印31,32と他方側の目印33,34の間に図柄40が設けられているとよい。
【0092】
そうすることで、目印30と図柄40が混同されにくく、看護師等に目印30が認識されやすい。なお、図示しないが、サイズや商品名等を表示する文字も、製品長手方向において目印30よりも内側に設けられているとよい。
【0093】
また、前述のように、ベルト部材20の上端20aが位置すべき位置p1に目印30が配置されている場合、製品長手方向のより外側に目印30が配置される。そのため、製品長手方向のより広い範囲に図柄40を設けることができ、おむつ1のデザイン性が向上する。
【0094】
また、目印30は、製品長手方向における吸収体2の端部と、製品長手方向において重なり部分(例えば図5Aの302)を有することが好ましい。より好ましくは、製品長手方向における吸収体2の端2aと、製品長手方向において重複する位置に目印30を配置するとよい。
【0095】
これらの場合、製品長手方向における吸収体2の端部の位置にベルト部材20が係止されやすい。そのため、吸収体2が存在する本体部10の部位がベルト部材20によって低体重児の身体に固定(密着)され、おむつ1と低体重児の間に隙間が生じにくくなり、排泄物の漏れを抑制できる。
【0096】
なお、製品長手方向における吸収体2の端部としては、図1に示すように展開かつ伸長した状態のおむつ1において、製品長手方向における吸収体2の両端2aから、吸収体2の全長の1/6の長さL5までの範囲を例示できる。
【0097】
また、おむつ1は、図5Bに示すように、ベルト部材20が外装シート5に係止された場合において、製品幅方向におけるベルト部材20の内側端部が位置すべき位置p2、及び、製品幅方向におけるベルト部材20の内側端20bが位置すべき位置p3を有する。
【0098】
この位置p2,p3とは、ベルト部材20の係止位置が製品幅方向の内側過ぎて、外装シート5から延出するベルト部材20の長さが足りないといった不具合が生じない位置である。また、ベルト部材20の係止位置が製品幅方向の外側過ぎて、外装シート5に係止された係止部材22の面積が小さく、本体部10からベルト部材20が外れてしまうといった不具合が生じない位置でもある。
【0099】
図4等に示すように、製品幅方向における一方側目印31,33と他方側目印32,34が離れて配置されている場合、一般に、製品幅方向における目印30の内側端部(内側端30b)に、ベルト部材20の内側端部(内側端20b)が合わされて、ベルト部材20は係止されやすい。
【0100】
そのため、図5Aに示すように、位置p2に、製品幅方向における目印30の内側端部を配置するとよい。より好ましくは、位置p3に、製品幅方向における目印30の内側端20bを配置するとよい。そうすることで、製品幅方向における外装シート5の適切な位置にベルト部材20が係止されやすくなる。
【0101】
また、位置p2に、製品幅方向における目印30の内側端部が配置されており、ベルト部材20が本体部10に係止された状態で、おむつ1が販売される場合、包装材(パッケージ)から取り出された直後のおむつ1は以下であることが好ましい。すなわち、製品幅方向において、目印30の内側端部は、ベルト部材20の内側端部と重なり部分303を有していることである。
【0102】
そうすることで、製品幅方向における外装シート5の適切な位置にベルト部材20が係止された状態で、おむつ1が低体重児に着用されやすい。なお、目印30の内側端30bに対して、ベルト部材20の内側端20bが、図5Bに示すように一致していてもよいし、図6Aに示すように製品幅方向の内側に位置していてもよいし、図6Bに示すように製品幅方向の外側に位置していてもよい。
【0103】
さらに、目印30がベルト部材20から露出している部位を有していることが好ましい。そうすることで、包装材から取り出された直後のおむつ1を見た看護師等は、製品幅方向において目印30の内側端部にベルト部材20の内側端部を合わせることを認識できる。
【0104】
なお、製品幅方向における目印30の内側端部としては、目印30の内側端30bから目印30の長さの1/4の長さまでの範囲を例示できる。また、製品幅方向におけるベルト部材20の内側端部としては、ベルト部材20の内側端20bから内側の係止部材22Aが存在する位置までの範囲を例示できる。
【0105】
また、製品幅方向における一方側目印31,33と他方側目印32,34が離れて配置されている場合、図5Aに示すように、目印30は吸収体2よりも外側に配置されていることが好ましい。
【0106】
そうすることで、製品幅方向における吸収体2の外側にベルト部材20が係止されやすくなる。そのため、吸収体2の側端2bにおける段差部分にベルト部材20が係止されて、ベルト部材20が外れやすくなってしまうことを防止できる。また、ベルト部材20が不要に長くなってしまうことを防止できる。
【0107】
図8A図8Cは、おむつ1の包装時の形態の説明図である。おむつ1の包装形態は以下の何れであってもよい。すなわち、ベルト部材20の長手方向が外装シート5の短手方向に沿うように、一対のベルト部材20が外装シート5の非肌側面に係止された状態で包装されていてもよいし、ベルト部材20が本体部10から分離している状態で同一の包装材に梱包されていてもよいし、ベルト部材20と本体部10が分離している状態で個別の包装材に梱包されていてもよい。
【0108】
ベルト部材20が外装シート5に係止されている状態で包装される場合、以下の方法を例示できる。まず、図8Aに示すように、製品幅方向におけるベルト部材20の外側の部位は折り位置FL1にて内側に折られる。次に、製品長手方向における本体部10の略中央の折り位置FL2にて、本体部10が2つ折りされる。製品幅方向の内側に折られたベルト部材20の部位は、二つ折りされた本体部10(吸収体2)の間、すなわち本体部10の肌側面に位置する。この状態(図8B図8C)で包装される。
【0109】
この場合、図8Bに示すように、ベルト部材20が係止されていない側(例えば第2胴回り部1C側)の目印33,34は、ベルト部材20で覆われることなく露出している。そのため、図8Cに示すように、ベルト部材20が係止されている側(例えば第1胴回り部1A側)の目印31,32の全てが、一対のベルト部材20で覆われていることが好ましい。
【0110】
そうすることで、一方の胴回り部側の目印31,32は露出しないため、目印30によるおむつ1のデザイン性の低下を軽減できる。また、他方の胴回り部側の目印33,34は露出しているため、目印30が看護師等に認識されやすい。
【0111】
ただし、上記に限らず、ベルト部材20が係止されている側の目印31,32が露出していてもよい。その場合、図7に示すように、一対のベルト部材20のうちの一方のベルト部材20から露出する一方側目印31の部位305A(黒塗りで示す部位)の大きさと、他方のベルト部材20から露出する他方側目印32の部位305Bの大きさとが異なるとよい。そうすることで、ベルト部材20が目印30に合わせて着脱自在であることを、看護師等に認識されやすい。
【0112】
また、図8Bに示すように、製品長手方向において二つ折りされた外装シート5の両端5a,5bはずれており、二つ折りされた外装シート5が重なる方向(おむつ1の厚さ方向)に、外装シート5を非肌側から見た場合に、一方の胴回り部側の目印31,32、及び、他方の胴回り部側の目印33,34は、重なり部分304を有しているとよい。
【0113】
つまり、一方の胴回り部側の目印31,32と他方の胴回り部側の目印33,34の、製品長手方向のずれが小さいとよい。そうすることで、両目印(31,32及び33,34)がともにベルト部材20の係止位置を示すことを、看護師等に認識されやすい。
【0114】
また、低体重児におむつ1をあてがう際に、包装時の二つ折り位置FL2にて、おむつ1が二つ折りされる場合がある。この場合にも、上記であれば、二つ折り位置FL2から一方の胴回り部側の目印31,32までの距離と、二つ折り位置FL2から他方の胴回り部側の目印33,34までの距離とが、大よそ一致する。そのため、何れの目印に合わせてベルト部材20が係止される場合にも、低体重児に対するベルト部材20の位置が適切な位置となる。
【0115】
===目印の変形例===
図9Aから図9Cは、目印35〜37の変形例の説明図である。
例えば、図9Aに示すように、目印35は外装シート5の一方側から他方側まで連続して延びた直線形状であってもよい。この場合、一対のベルト部材20が1つの目印35に合わせて係止される。
また、例えば、図9Bに示すように、目印36は鍵括弧形状であってもよい。この場合、ベルト部材20の角を目印36に合わせることができる。
【0116】
また、目印は、1つのベルト部材20に対して複数の係止位置を示す部位を有していてもよい。そうすることで、看護師等は、低体重児の体型の特徴に応じて、適切な位置にベルト部材20を係止できる。
【0117】
例えば、図9Cの目印37では、製品幅方向に延びた複数の直線形状371〜376が製品長手方向に間隔を空けて並ぶとともに、製品長手方向に延びた複数の直線形状377〜379が製品幅方向に間隔を空けて並ぶ。そのため、脚周りが細い低体重児の場合、製品長手方向の内側の目印の部位(例えば375や376)にベルト部材20を合わせることができ、逆に脚周りが太い低体重児の場合、製品長手方向の外側の目印の部位(例えば371や372)にベルト部材20を合わせることができる。また、胴周りが細い低体重児の場合、製品幅方向の内側の目印の部位(例えば377)にベルト部材20を合わせることができ、逆に胴周りが太い低体重児の場合、製品幅方向の外側の目印の部位(例えば379)にベルト部材20を合わせることができる。
【0118】
===低体重児用おむつの変形例===
図10は、変形例の低体重児用おむつ50を展開かつ伸長させた状態の肌側平面図である。上述の実施形態(図1)では、低体重児用おむつ1の本体部10(外装シート5)が長方形状であるが、これに限らない。例えば、図10に示すように、低体重児用おむつ50の本体部51が、製品幅方向の中央に位置する中央帯状領域50Dと、その両側に位置するサイドフラップ50Eとを有する形状であってもよい。サイドフラップ50Eは、第1胴回り部50A、股下部50B及び第2胴回り部50Cにわたって形成されている。股下部50Bにおけるサイドフラップ50Eの製品幅方向の長さは、第1胴回り部50A及び第2胴回り部50Cにおけるサイドフラップ50Eの製品幅方向の長さよりも狭くなっている。
【0119】
以上、上記の実施形態は、本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更・改良され得ると共に、本発明には、その等価物が含まれることは言うまでもない。
【符号の説明】
【0120】
1、50 おむつ(低体重児用おむつ)
2 吸収体、3 トップシート、4 防漏シート、
5 外装シート、6 サイドシート、
7 立体ギャザー部、8 立体ギャザー部用弾性部材、
9 脚周り弾性部材、10 本体部、
20 ベルト部材、21 基材、22 係止部材、
30、35〜37 目印、
31 目印(第1目印,一方側目印)、
32 目印(第1目印,他方側目印)、
33 目印(第2目印,一方側目印)、
34 目印(第2目印,他方側目印)、
40 図柄、
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10