【実施例1】
【0014】
図1は、本実施例のラッチ回路を含む表示装置100の構成を示すブロック図である。表示装置100は、例えばTFT(Thin-Film-Transistor)液晶等の液晶ディスプレイからなる表示デバイス10を駆動する液晶表示装置である。表示装置100は、表示デバイス10、表示制御部11、ゲートドライバ12、及びソースドライバ13を含む。
【0015】
表示デバイス10には、2次元画面の水平方向に伸長するm個(m:2以上の整数)の水平走査ラインS1〜Smと、2次元画面の垂直方向に伸長するn個(n:2以上の整数)のデータラインD1〜Dnとが形成されている。水平走査ライン及びデータラインの各交叉部の領域には、画素を担う表示セル(
図1において破線で示す)がマトリクス状に配置されている。
【0016】
表示制御部11は、入力映像信号VSに基づき、各画素の輝度レベルを表す表示データPDの系列を含む映像データ信号VDをソースドライバ13に供給する。また、表示制御部11は、入力映像信号VSから水平同期信号HSを検出し、これをゲートドライバ12に供給する。
【0017】
ゲートドライバ12は、表示制御部11から供給された水平同期信号HSに同期させて走査信号を生成し、表示デバイス10の水平走査ラインS1〜Smの各々に順次供給する。
【0018】
ソースドライバ13は、画素駆動電圧の印加により表示デバイス10を駆動する表示ドライバである。ソースドライバ13は、映像データ信号VDに基づき、1水平走査ラインごとにn個の画素駆動電圧を生成し、表示デバイス10のデータラインD1〜Dnに印加する。
【0019】
図2は、ソースドライバ13の内部構成を示すブロック図である。ソースドライバ13は、ラッチ部131、階調電圧変換部132及び出力部133を含む。また、ラッチ部131には、ラッチ部131におけるデータのラッチ不良(取込み不良)を検出するためのテスタTXが接続される。
【0020】
ラッチ部131は、表示制御部11から供給された映像データ信号VDに含まれる表示データPDの系列を順次取り込む。ラッチ部131は、1水平走査ライン分(n個)の表示データPDの取り込みがなされる度に、n個の表示データPDを画素データQ1〜Qnとして階調電圧変換部132に出力する。
【0021】
なお、表示データPDの系列は、R(赤色)の輝度レベル(第1の色輝度レベル)を表す第1の画素データ片、G(緑色)の輝度レベル(第2の色輝度レベル)を表す第2の画素データ片、及びB(青色)の輝度レベル(第3の色輝度レベル)を表す第3の画素データ片が順次繰り返される画素データ片の系列として構成されている。例えば、n個の表示データPDの系列を表示データPD1〜PDnとすると、PD1、PD4、PD7、・・・PD(n−2)がR(赤色)の画素データ片に対応する表示データ、PD2、PD5、PD8、・・・PD(n−1)がG(緑色)の画素データ片に対応する表示データ、PD3、PD6、PD9、・・・PDnがB(青色)の画素データ片に対応する表示データとなる。
【0022】
また、ラッチ部131は、上記の通常のデータ取り込み及び出力(以下、通常モードと称する)の動作の他に、ラッチ回路におけるラッチ不良を検出するためのデータ取り込み及び出力(以下、テストモードと称する)の動作を行う。ラッチ部131は、テスタTXから供給された切替信号CS1及びCS2の信号レベルに応じて通常モードからテストモードに移行し、テストデータTDをテスタTXに出力する。
【0023】
ラッチ部131は、表示制御部11から例えばk本(kは2以上の整数。例えば、k=n/3)のデータバスラインを介して供給された表示データPDの系列を取込み、R、G、Bにそれぞれ対応する各k本の出力ラインから各々の画素に対応する表示データを出力する。
【0024】
図3は、ラッチ部131に含まれるラッチ回路の一部の構成を示す回路図である。ここでは、k本のデータバスラインからなるデータバスライン群DBLのうちの2本のデータバスラインD<0>及びD<1>に対応する回路をラッチ回路20として示している。
【0025】
ラッチ回路20は、ラッチ21、22、23、24、25及び26を有する。また、ラッチ回路20は、セレクタSL1、SL2、SL3、SL4、SL5及びSL6と、セレクタSL11、SL12及びSL13と、を有する。
【0026】
ラッチ21、23及び25は、通常モードにおいて、共通のデータバスラインD<0>から供給された表示データPDを取り込んで出力するDラッチである。ラッチ22、24及び26は、通常モードにおいて、共通のデータバスラインD<1>から供給された表示データPDを取り込んで出力するDラッチである。
【0027】
ラッチ21のデータ入力端子Dは、セレクタSL1に接続されており、セレクタSL1の切り替えに応じて、データバスラインD<0>又は出力ラインB<0>(すなわち、ラッチ25のデータ出力端子Q)に接続される。ラッチ21のクロック入力端子CLKは、セレクタSL11に接続されており、セレクタSL11の切り替えに応じてクロック信号CLK1又はテストクロック信号TCLKの供給を受ける。ラッチ21のデータ出力端子Qは、出力ラインR<0>に接続されている。
【0028】
クロック信号CLK1は、例えば1パルスのクロック信号である。テストクロック信号TCLKは、例えば所定期間おきに立ち上がる複数パルスのクロック信号である。
【0029】
ラッチ21は、通常モードにおいて、データバスラインD<0>から供給された表示データPDの系列うちのRの画素データ片に対応する表示データ(例えば、PD1、PD4、・・・PD(n−2))をクロック信号CLK1の立ち上がりで取り込み、出力ラインR<0>に出力する。
【0030】
また、ラッチ21は、テストモードにおいて、ラッチ25から出力された表示データ(出力データ)をテストクロック信号TCLKの立ち上がりで取込み、出力ラインR<0>及びラッチ23に出力する。
【0031】
ラッチ22のデータ入力端子Dは、セレクタSL2に接続されており、セレクタSL2の切り替えに応じて、データバスラインD<1>又は出力ラインB<1>(すなわち、ラッチ26のデータ出力端子Q)に接続される。ラッチ22のクロック入力端子CLKは、セレクタSL11に接続されており、セレクタSL11の切り替えに応じてクロック信号CLK1又はテストクロック信号TCLKの供給を受ける。ラッチ22のデータ出力端子Qは、出力ラインR<1>に接続されている。
【0032】
ラッチ22は、通常モードにおいて、データバスラインD<1>から供給された表示データPDの系列うちのRの画素データ片に対応する表示データ(例えば、PD1、PD4、・・・PD(n−2))をクロック信号CLK1の立ち上がりで取り込み、出力ラインR<1>に出力する。
【0033】
また、ラッチ22は、テストモードにおいて、ラッチ26からの出力データをテストクロック信号TCLKの立ち上がりで取込み、出力ラインR<1>及びラッチ24に出力する。
【0034】
ラッチ23のデータ入力端子Dは、セレクタSL3に接続されており、セレクタSL3の切り替えに応じて、セレクタSL1を介してデータバスラインD<0>に接続されるか又は出力ラインR<0>(すなわち、ラッチ21のデータ出力端子Q)に接続される。ラッチ23のクロック入力端子CLKは、セレクタSL12に接続されており、セレクタSL12の切り替えに応じてクロック信号CLK2又はテストクロック信号TCLKの供給を受ける。ラッチ23のデータ出力端子Qは、出力ラインG<0>に接続されている。
【0035】
クロック信号CLK2は、クロック信号CLK1とは異なるタイミングで立ち上がる例えば1パルスのクロック信号である。
【0036】
ラッチ23は、通常モードにおいて、データバスラインD<0>から供給された表示データPDの系列うちのGの画素データ片に対応する表示データ(例えば、PD2、PD5、・・・PD(n−1))をクロック信号CLK2の立ち上がりで取り込み、出力ラインG<0>に出力する。
【0037】
また、ラッチ23は、テストモードにおいて、ラッチ21からの出力データをテストクロック信号TCLKの立ち上がりで取込み、出力ラインG<0>及びラッチ25に出力する。
【0038】
ラッチ24のデータ入力端子Dは、セレクタSL4に接続されており、セレクタSL4の切り替えに応じて、セレクタSL2を介してデータバスラインD<1>に接続されるか又は出力ラインR<1>(すなわち、ラッチ22のデータ出力端子Q)に接続される。ラッチ24のクロック入力端子CLKは、セレクタSL12に接続されており、セレクタSL12の切り替えに応じてクロック信号CLK2又はテストクロック信号TCLKの供給を受ける。ラッチ24のデータ出力端子Qは、出力ラインG<1>に接続されている。
【0039】
ラッチ24は、通常モードにおいて、データバスラインD<1>から供給された表示データPDの系列うちのGの画素データ片に対応する表示データ(例えば、PD2、PD5、・・・PD(n−1))をクロック信号CLK2の立ち上がりで取り込み、出力ラインG<1>に出力する。
【0040】
また、ラッチ24は、テストモードにおいて、ラッチ22からの出力データをテストクロック信号TCLKの立ち上がりで取込み、出力ラインG<1>及びラッチ26に出力する。
【0041】
ラッチ25のデータ入力端子Dは、セレクタSL5に接続されており、セレクタSL5の切り替えに応じて、セレクタSL1を介してデータバスラインD<0>に接続されるか又は出力ラインG<0>(すなわち、ラッチ23のデータ出力端子Q)に接続される。ラッチ25のクロック入力端子CLKは、セレクタSL13に接続されており、セレクタSL13の切り替えに応じてクロック信号CLK3又はテストクロック信号TCLKの供給を受ける。ラッチ25のデータ出力端子Qは、出力ラインB<0>に接続されるとともに、出力端子OUT0に接続されている。
【0042】
クロック信号CLK3は、クロック信号CLK1及びクロック信号CLK2とは異なるタイミングで立ち上がる例えば1パルスのクロック信号である。
【0043】
ラッチ25は、通常モードにおいて、データバスラインD<0>から供給された表示データPDの系列うちのBの画素データ片に対応する表示データ(例えば、PD3、PD6、・・・PDn)をクロック信号CLK3の立ち上がりで取り込み、出力ラインB<0>に出力する。
【0044】
また、ラッチ25は、テストモードにおいて、ラッチ23からの出力データをテストクロック信号TCLKの立ち上がりで取込み、出力ラインB<0>及び出力端子OUT0に出力する。
【0045】
ラッチ26のデータ入力端子Dは、セレクタSL6に接続されており、セレクタSL6の切り替えに応じて、セレクタSL2を介してデータバスラインD<1>に接続されるか又は出力ラインG<1>(すなわち、ラッチ24のデータ出力端子Q)に接続される。ラッチ26のクロック入力端子CLKは、セレクタSL13に接続されており、セレクタSL13の切り替えに応じてクロック信号CLK3又はテストクロック信号TCLKの供給を受ける。ラッチ26のデータ出力端子Qは、出力ラインB<1>に接続されるとともに、出力端子OUT1に接続されている。
【0046】
ラッチ26は、通常モードにおいて、データバスラインD<1>から供給された表示データPDの系列うちのBの画素データ片に対応する表示データ(例えば、PD3、PD6、・・・PDn)をクロック信号CLK3の立ち上がりで取り込み、出力ラインB<1>に出力する。
【0047】
また、ラッチ26は、テストモードにおいて、ラッチ24からの出力データをテストクロック信号TCLKの立ち上がりで取込み、出力ラインB<1>及び出力端子OUT1に出力する。
【0048】
セレクタSL1〜SL6は、切替信号CS1に応じて接続方向の切り替えをなす切替スイッチである。セレクタSL11〜13は、切替信号CS2に応じて接続方向の切り替えをなす切替スイッチである。切替信号CS1及び切替信号CS2は、例えば信号レベルが論理レベル0(Lレベル)及び論理レベル1(Hレベル)に変化する信号である。
【0049】
例えば、セレクタSL1〜SL6は、切替信号CS1の信号レベルのHレベルからLレベルへの変化に応じて接続方向を「1」から「0」に切り替え、LレベルからHレベルへの変化に応じて接続方向を「0」から「1」に切り替える。また、セレクタSL11〜SL13は、切替信号CS2の信号レベルのHレベルからLレベルへの変化に応じて接続方向を「1」から「0」に切り替え、LレベルからHレベルへの変化に応じて接続方向を「0」から「1」に切り替える。
【0050】
各セレクタの接続方向の切り替えにより、通常モード及びテストモードの切り替えが行われる。すなわち、セレクタSL1〜SL6及びセレクタSL11〜13は、通常モード及びテストモードの切り替えを行う切替部である。
【0051】
図4は、通常モードの場合及びテストモードの場合における各セレクタの切替方向(接続方向)を示すテーブルである。セレクタSL1〜SL6及びセレクタSL11〜SL13の接続方向は、通常モードでは「0」、テストモードでは「1」となる。
【0052】
再び
図2を参照すると、階調電圧変換部132は、ラッチ部131から供給された画素データQ1〜Qnの各々を、その画素データによって表される輝度階調に対応した電圧値を有する正極性又は負極性の階調電圧A1〜Anに変換し、出力部133に供給する。
【0053】
出力部133は、階調電圧A1〜Anを増幅した電圧を画素駆動電圧G1〜Gnとして生成し、表示デバイス10のデータラインD1〜Dnにそれぞれ供給する。
【0054】
次に、本実施例のラッチ回路20の動作について説明する。ラッチ回路20は、まず通常モードにおいてデータバスラインD<0>及びD<1>を介して供給された表示データPDの取り込み及び出力処理を行い、その後セレクタSL1〜SL6及びセレクタSL11〜SL13の方向を切り替え、テストモードにおけるデータの取り込み及び出力処理を行う。
【0055】
図5は、通常モードにおいてラッチ回路20が行う表示データPDの取込及び出力処理のタイムチャートである。なお、出力ラインR<0>及びR<1>には同じデータが出力されるため、以下の説明では、これらをまとめて出力ラインR<1:0>として称する。同様に、出力ラインG<0>及びG<1>をまとめて出力ラインG<1:0>、出力ラインB<0>及びB<1>をまとめて出力ラインB<1:0>、出力端子OUT0及び出力端子OUT1をまとめて出力端子O<1:0>と称する。
【0056】
ラッチ21は、データバスラインD<0>を流れる表示データPDの系列(“00”、“10”、“11”・・・)のうち“00”をクロック信号CLK1の立ち上がりでラッチする。そして、ラッチ21は、ラッチした“00”を出力ラインR<0>に出力する。同様に、ラッチ22は、クロック信号CLK1の立ち上がりでデータバスラインD<1>の“00”をラッチし、出力ラインR<1>に出力する。これにより、出力ラインR<1:0>には、“00”が出力される。
【0057】
ラッチ23は、データバスラインD<0>を流れる表示データPDの系列のうち“10”をクロック信号CLK2の立ち上がりでラッチする。そして、ラッチ23は、ラッチした“10”を出力ラインG<0>に出力する。同様に、ラッチ24は、クロック信号CLK2の立ち上がりでデータバスラインD<1>の“10”をラッチし、出力ラインG<1>に出力する。これにより、出力ラインG<1:0>には、“10”が出力される。
【0058】
ラッチ25は、データバスラインD<0>を流れる表示データPDの系列のうち“11”をクロック信号CLK3の立ち上がりでラッチする。そして、ラッチ25は、ラッチした“11”を出力ラインB<0>に出力する。同様に、ラッチ26は、クロック信号CLK3の立ち上がりでデータバスラインD<1>の“11”をラッチし、出力ラインB<1>に出力する。これにより、出力ラインB<1:0>には、“11”が出力される。
【0059】
以上の処理動作により、通常モードにおける表示データPDの取り込み及び出力が行われる。かかる処理動作の後、テスタTXからの切替信号CS1及びCS2の供給に応じて、ラッチ回路20はテストモードに移行する。通常モードからテストモードへの移行は、例えばラッチ21〜26が少なくとも1回ずつ通常モードのデータ取り込み及び出力を行った後に行う。
【0060】
図6は、テストモードにおけるラッチ回路20のデータ取り込み及び出力処理の処理動作を示すタイムチャートである。
【0061】
テストモードへの移行前において、出力ラインR<1:0>には“00”が出力され、出力ラインG<1:0>には“10”が出力され、出力ラインB<1:0>には“11”が出力されている。出力端子O<1:0>からは“11”が出力されている。
【0062】
この状態において、セレクタSL1〜SL6及びセレクタSL11〜SL13の切り替え(0→1)が行われ、ラッチ回路20はテストモードに移行する。ラッチ21〜26の各々のクロック入力端子CLKには、テストクロック信号TCLKが供給される。なお、テストモードでは、通常モードにおいて取り込まれた表示データの数と同じ数のテストクロック信号TCLKが供給される。例えば、
図5の通常モードのデータ取込み及び出力処理では、“00”“10”“11”の3つのデータが取り込まれているため、ここでは3つのテストクロック信号TCLKが供給される。
【0063】
ラッチ21〜26は、1つ目のテストクロック信号TCLKの立ち上がり(
図6においてT1として示す)で、データの取り込み及び出力を行う。
【0064】
すなわち、ラッチ21は、ラッチ25からの出力データである“11”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT1でラッチし、出力ラインR<0>に出力する。ラッチ22は、ラッチ26からの出力データである“11”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT1でラッチし、出力ラインR<1>に出力する。
【0065】
ラッチ23は、ラッチ21からの出力データである“00”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT1でラッチし、出力ラインG<0>に出力する。ラッチ24は、ラッチ22からの出力データである“00”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT1でラッチし、出力ラインG<1>に出力する。
【0066】
ラッチ25は、ラッチ23からの出力データである“10”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT1でラッチし、出力ラインB<0>に出力する。ラッチ26は、ラッチ24からの出力データである“10”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT1でラッチし、出力ラインB<1>に出力する。
【0067】
出力端子OUT0からは、ラッチ25の出力データである“10”が出力される。出力端子OUT1からは、ラッチ26の出力データである“10”が出力される。
【0068】
次に、ラッチ21〜26は、2つ目のテストクロック信号TCLKの立ち上がり(
図6においてT2として示す)で、データの取り込み及び出力を行う。
【0069】
すなわち、ラッチ21は、ラッチ25からの出力データである“10”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT2でラッチし、出力ラインR<0>に出力する。ラッチ22は、ラッチ26からの出力データである“10”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT2でラッチし、出力ラインR<1>に出力する。
【0070】
ラッチ23は、ラッチ21からの出力データである“11”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT2でラッチし、出力ラインG<0>に出力する。ラッチ24は、ラッチ22からの出力データである“11”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT2でラッチし、出力ラインG<1>に出力する。
【0071】
ラッチ25は、ラッチ23からの出力データである“00”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT2でラッチし、出力ラインB<0>に出力する。ラッチ26は、ラッチ24からの出力データである“00”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT2でラッチし、出力ラインB<1>に出力する。
【0072】
出力端子OUT0からは、ラッチ25の出力データである“00”が出力される。出力端子OUT1からは、ラッチ26の出力データである“00”が出力される。
【0073】
次に、ラッチ21〜26は、3つ目のテストクロック信号TCLKの立ち上がり(
図6においてT3として示す)で、データの取り込み及び出力を行う。
【0074】
すなわち、ラッチ21は、ラッチ25からの出力データである“00”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT3でラッチし、出力ラインR<0>に出力する。ラッチ22は、ラッチ26からの出力データである“00”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT3でラッチし、出力ラインR<1>に出力する。
【0075】
ラッチ23は、ラッチ21からの出力データである“10”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT3でラッチし、出力ラインG<0>に出力する。ラッチ24は、ラッチ22からの出力データである“10”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT3でラッチし、出力ラインG<1>に出力する。
【0076】
ラッチ25は、ラッチ23からの出力データである“11”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT3でラッチし、出力ラインB<0>に出力する。ラッチ26は、ラッチ24からの出力データである“11”をテストクロック信号TCLKの立ち上がりT3でラッチし、出力ラインB<1>に出力する。
【0077】
出力端子OUT0からは、ラッチ25の出力データである“11”が出力される。出力端子OUT1からは、ラッチ26の出力データである“11”が出力される。
【0078】
以上の処理動作を経て、出力端子OUT1及びOUT2からは、テストクロック信号TCLKのクロックタイミングに応じて、“10”、“00”、“11”が順次出力される。
【0079】
“00”は
図5に示した通常モードのデータ取込み処理においてラッチ21及び22によってラッチされた表示データである。また、“10”はラッチ23及び24によってラッチされた表示データであり、“11”はラッチ25及び26によってラッチされた表示データである。
【0080】
従って、出力端子OUT0及びOUT1からの出力データをシリアルのテストデータTDとして確認することにより、ラッチ21〜26におけるラッチ不良を検出することができる。
【0081】
また、3つ目のテストクロック信号TCLKの立ち上がりT3に応じたラッチ21〜26によるデータ取り込み及び出力処理を経て、各出力ライン(R<1:0>、G<1:0>、B<1:0>)の出力データの値は、テストモード移行前の通常モードにおける出力データと同じ値に戻る。従って、テストモードの後は速やかに通常モードに移行することが可能である。
【0082】
以上のように、本実施例のラッチ回路20では、共通のデータバスラインに接続された複数のラッチ(例えば、ラッチ21、23及び25)が取り込んだデータを当該複数のラッチ間で順次シフトし、シリアルデータとして出力端子から出力する。従って、出力されたシリアルデータを確認することにより、ラッチ回路20にラッチ不良が生じているか否かを検出し、ラッチ不良が生じている場合にはその箇所を特定することができる。
【実施例2】
【0083】
本実施例の表示装置は、ソースドライバのラッチ部に含まれるラッチ回路の構成において、実施例1の表示装置と異なる。
【0084】
図7は、本実施例のラッチ回路30の構成を示す回路図である。ラッチ回路30は、ラッチ31、32、33、34、35及び36を有する。また、ラッチ回路30は、スイッチS11及びS12からなるスイッチ部SW1と、スイッチS21及びS22からなるスイッチ部SW2と、スイッチS31及びS32からなるスイッチ部SW3と、スイッチS41及びS42からなるスイッチ部SW4と、を有する。また、実施例1とは異なり、テスタTX(
図2を参照)からラッチ回路30には、切替信号SS0、SS1、SS2及びSS3が供給されている。
【0085】
切替信号SS0、SS1、SS2及びSS3は、それぞれ信号レベルが論理レベル0(Lレベル)及び論理レベル1(Hレベル)に変化する信号である。
【0086】
スイッチ部SW1を構成するスイッチS11及びS12は、切替信号SS0に応じて接続切替をなす切替スイッチである。スイッチS11及びS12は、切替信号SS0がHレベルの場合にはオン、切替信号SSがLレベルの場合にはオフの状態となる。
【0087】
スイッチ部SW2を構成するスイッチS21及びS22は、切替信号SS1に応じて接続切替をなす切替スイッチである。スイッチS21及びS22は、切替信号SS1がHレベルの場合にはオン、切替信号SSがLレベルの場合にはオフの状態となる。
【0088】
スイッチ部SW3を構成するスイッチS31及びS32は、切替信号SS2に応じて接続切替をなす切替スイッチである。スイッチS31及びS32は、切替信号SS2がHレベルの場合にはオン、切替信号SSがLレベルの場合にはオフの状態となる。
【0089】
スイッチ部SW4を構成するスイッチS41及びS42は、切替信号SS3に応じて接続切替をなす切替スイッチである。スイッチS41及びS42は、切替信号SS3がHレベルの場合にはオン、切替信号SSがLレベルの場合にはオフの状態となる。
【0090】
切替信号SS0、SS1、SS2及びSS3は、いずれか1つの信号レベルがHレベルとなり、他の3つの信号レベルがLレベルとなるように制御される。従って、スイッチS11及びS12、スイッチS21及びS22、スイッチS31及びS32、スイッチS41及びS42は、いずれか1組がオンとなり、他の3組がオフとなるように制御される。
【0091】
スイッチS11、S12、S21、S22、S31、S32、S41及びS42の各々は、例えば
図8に示すように、nチャネルMOS型トランジスタNTとpチャネルMOS型トランジスタPTとを相補的に組み合わせたトランスミッションゲートTGから構成されている。nチャネルMOS型トランジスタNTのゲートには切替信号SS0(又はSS1、SS2、SS3)が供給され、pチャネルMOS型トランジスタPTのゲートにはインバータINVを介してその反転信号が供給される。切替信号SS0(又はSS1、SS2、SS3)がHレベルの場合には各トランジスタのソースドレイン間が導通してスイッチがオン状態となり、Lレベルの場合にはソースドレイン間が非導通となってスイッチはオフ状態となる。
【0092】
再び
図7を参照すると、ラッチ31のデータ入力端子Dは、スイッチS11を介してデータバスラインD<0>に接続されている。ラッチ31のデータ出力端子Qは、出力ラインR<0>に接続されている。ラッチ31のクロック入力端子CLKには、クロック信号CLK1が供給される。
【0093】
ラッチ31は、スイッチS11がオンの状態において、データバスラインD<0>から供給された表示データPDの系列うちのRの画素データ片に対応する表示データ(例えば、PD1、PD4、・・・PD(n−2))をクロック信号CLK1の立ち上がりで取り込み、出力ラインR<0>に出力する。
【0094】
ラッチ31から出力ラインR<0>に出力された表示データ(出力データ)は、スイッチS21がオンになると、ラッチ33及び35のデータ入力端子Dに供給されるとともに、出力端子OUT0から出力される。
【0095】
ラッチ32のデータ入力端子Dは、スイッチS12を介してデータバスラインD<1>に接続されている。ラッチ32のデータ出力端子Qは、出力ラインR<1>に接続されている。ラッチ32のクロック入力端子CLKには、クロック信号CLK1が供給される。
【0096】
ラッチ32は、スイッチS12がオンの状態において、データバスラインD<1>から供給された表示データPDの系列うちのGの画素データ片に対応する表示データ(例えば、PD1、PD4、・・・PD(n−2))をクロック信号CLK1の立ち上がりで取り込み、出力ラインR<1>に出力する。
【0097】
ラッチ32から出力ラインR<1>に出力された表示データ(出力データ)は、スイッチS22がオンになると、ラッチ34及び36のデータ入力端子Dに供給されるとともに、出力端子OUT1から出力される。
【0098】
ラッチ33のデータ入力端子Dは、スイッチS11を介してデータバスラインD<0>に接続されている。また、ラッチ33のデータ入力端子Dは、スイッチS21を介して出力ラインR<0>にも接続されている。ラッチ33のデータ出力端子Qは、出力ラインG<0>に接続されている。ラッチ33のクロック入力端子CLKには、クロック信号CLK2が供給される。
【0099】
ラッチ33は、スイッチS11がオンの状態において、データバスラインD<0>から供給された表示データPDの系列うちのGの画素データ片に対応する表示データ(例えば、PD2、PD5、・・・PD(n−1))をクロック信号CLK2の立ち上がりで取り込み、出力ラインG<0>に出力する。
【0100】
また、ラッチ33は、スイッチS21がオン(且つスイッチS11がオフ)の状態において、出力ラインR<0>から供給されたラッチ31の出力データをクロック信号CLK2の立ち上がりで取り込み、出力ラインG<0>に出力する。
【0101】
ラッチ33から出力ラインG<0>に出力された表示データ(出力データ)は、スイッチS31がオンになると、ラッチ35のデータ入力端子Dに供給されるとともに、出力端子OUT0から出力される。
【0102】
ラッチ34のデータ入力端子Dは、スイッチS12を介してデータバスラインD<1>に接続されている。また、ラッチ34のデータ入力端子Dは、スイッチS22を介して出力ラインR<1>にも接続されている。ラッチ34のデータ出力端子Qは、出力ラインG<1>に接続されている。ラッチ34のクロック入力端子CLKには、クロック信号CLK2が供給される。
【0103】
ラッチ34は、スイッチS12がオンの状態において、データバスラインD<1>から供給された表示データPDの系列うちのGの画素データ片に対応する表示データ(例えば、PD2、PD5、・・・PD(n−1))をクロック信号CLK2の立ち上がりで取り込み、出力ラインG<1>に出力する。
【0104】
また、ラッチ34は、スイッチS22がオン(且つスイッチS12がオフ)の状態において、出力ラインR<1>から供給されたラッチ32の出力データをクロック信号CLK2の立ち上がりで取り込み、出力ラインG<1>に出力する。
【0105】
ラッチ34から出力ラインG<1>に出力された表示データ(出力データ)は、スイッチS32がオンになると、ラッチ36のデータ入力端子Dに供給されるとともに、出力端子OUT1から出力される。
【0106】
ラッチ35のデータ入力端子Dは、スイッチS11を介してデータバスラインD<0>に接続されている。また、ラッチ35のデータ入力端子Dは、スイッチS21を介して出力ラインR<0>にも接続されている。また、ラッチ35のデータ入力端子Dは、スイッチS31を介して出力ラインG<0>にも接続されている。ラッチ35のデータ出力端子Qは、出力ラインB<0>に接続されている。ラッチ35のクロック入力端子CLKには、クロック信号CLK3が供給される。
【0107】
ラッチ35は、スイッチS11がオンの状態において、データバスラインD<0>から供給された表示データPDの系列うちのBの画素データ片に対応する表示データ(例えば、PD3、PD6、・・・PDn)をクロック信号CLK3の立ち上がりで取り込み、出力ラインB<0>に出力する。
【0108】
また、ラッチ35は、スイッチS21がオン(且つスイッチS11及びS31がオフ)の状態において、出力ラインR<0>から供給されたラッチ31の出力データをクロック信号CLK3の立ち上がりで取り込み、出力ラインB<0>に出力する。
【0109】
また、ラッチ35は、スイッチS31がオン(且つスイッチS11及びS21がオフ)の状態において、出力ラインG<0>から供給されたラッチ33の出力データをクロック信号CLK3の立ち上がりで取り込み、出力ラインB<0>に出力する。
【0110】
ラッチ35から出力ラインB<0>に出力された表示データ(出力データ)は、スイッチS41がオンになると、出力端子OUT0から出力される。
【0111】
ラッチ36のデータ入力端子Dは、スイッチS12を介してデータバスラインD<1>に接続されている。また、ラッチ36のデータ入力端子Dは、スイッチS22を介して出力ラインR<1>にも接続されている。また、ラッチ36のデータ入力端子Dは、スイッチS32を介して出力ラインG<1>にも接続されている。ラッチ36のデータ出力端子Qは、出力ラインB<1>に接続されている。ラッチ36のクロック入力端子CLKには、クロック信号CLK3が供給される。
【0112】
ラッチ36は、スイッチS12がオンの状態において、データバスラインD<1>から供給された表示データPDの系列うちのBの画素データ片に対応する表示データ(例えば、PD3、PD6、・・・PDn)をクロック信号CLK3の立ち上がりで取り込み、出力ラインB<1>に出力する。
【0113】
また、ラッチ36は、スイッチS22がオン(且つスイッチS12及びS32がオフ)の状態において、出力ラインR<1>から供給されたラッチ32の出力データをクロック信号CLK3の立ち上がりで取り込み、出力ラインB<1>に出力する。
【0114】
また、ラッチ36は、スイッチS32がオン(且つスイッチS12及びS22がオフ)の状態において、出力ラインG<1>から供給されたラッチ34の出力データをクロック信号CLK3の立ち上がりで取り込み、出力ラインB<1>に出力する。
【0115】
ラッチ36から出力ラインB<1>に出力された表示データ(出力データ)は、スイッチS42がオンになると、出力端子OUT1から出力される。
【0116】
上記のように、出力端子OUT0及びOUT1から出力されるデータは、各スイッチのオンオフの切り替えに応じて変化する。
図9は、出力端子OUT0及びOUT1から出力されるデータと各スイッチのオンオフの状態との関係を示すテーブルである。
【0117】
スイッチS11及びS12がオンで他のスイッチがオフである場合、出力端子OUT0及びOUT1からはデータバスラインD<0>及びD<1>のデータが出力される。スイッチS21及びS22がオンで他のスイッチがオフである場合、出力端子OUT0及びOUT1からは出力ラインR<0>及びR<1>のデータが出力される。スイッチS31及びS32がオンで他のスイッチがオフである場合、出力端子OUT0及びOUT1からは出力ラインG<0>及びG<1>のデータが出力される。スイッチS41及びS42がオンで他のスイッチがオフである場合、出力端子OUT0及びOUT1からは出力ラインB<0>及びB<1>のデータが出力される。
【0118】
このように、スイッチS11及びS12、S21及びS22、S31及びS32、S41及びS42は、出力端子OUT0及びOUT1から出力されるデータの出力元をデータバスラインD<0>及びD<1>、出力ラインR<0>及びR<1>、出力ラインG<0>及びG<1>、出力ラインB<0>及びB<1>のいずれかに切り替える切替部である。
【0119】
次に、本実施例のラッチ回路30のテストモードの動作について、
図10のタイムチャートを参照して説明する。なお、本実施例のラッチ回路30も、実施例1のラッチ回路20と同様、通常モードのデータ取り込み及び出力処理の後、テストモードに移行する。また、本実施例では、通常モードの後、データバスラインD<0>及びD<1>(以下、データバスラインD<1:0>)にはデータ“00”が流れるものとする。
【0120】
また、図中のS<3:0>は、切替信号SS0〜SS3のステータスを表しており、“0001”は切替信号SS0がHレベルで他の切替信号がLレベル、“0010”は切替信号SS1がHレベルで他の切替信号がLレベル、“0100”は切替信号SS2がHレベルで他の切替信号がLレベル、“1000”は切替信号SS3がHレベルで他の切替信号がLレベルの場合を示している。
【0121】
まず、切替信号SS0がHレベルであってスイッチS11及びS12がオンの状態(すなわち、S<3:0>=“0001”)では、通常モードの出力状態が反映される。出力ラインR<1:0>には“00”が出力され、出力ラインG<1:0>には“10”が出力され、出力ラインB<1:0>には“11”が出力される。出力端子O<1:0>からは、データバスラインD<1:0>を流れるデータ“00”が出力される。
【0122】
次に、切替信号SS1がHレベルとなり、スイッチS21及びS22がオン(すなわち、S<3:0>=“0010”)になると、出力端子O<1:0>からは、出力ラインR<1:0>のデータ、すなわちラッチ31及び32のラッチデータである“01”が出力される。
【0123】
次に、切替信号SS2がHレベルとなり、スイッチS31及びS32がオン(すなわち、S<3:0>=“0100”)になると、出力端子O<1:0>からは、出力ラインG<1:0>のデータ、すなわちラッチ33及び34のラッチデータである“10”が出力される。
【0124】
次に、切替信号SS3がHレベルとなり、スイッチS41及びS42がオン(すなわち、S<3:0>=“1000”)になると、出力端子O<1:0>からは、出力ラインB<1:0>のデータ、すなわちラッチ35及び36のラッチデータである“11”が出力される。
【0125】
以上の処理動作により、出力端子OUT1及びOUT2からは、ラッチ31及び32、ラッチ33及び34、ラッチ35及び36のラッチデータが出力される。従って、出力端子OUT0及びOUT1からの出力データをテストデータTDとして確認することによりラッチ不良を検出し、その箇所(ラッチ31〜36のいずれか)を特定することができる。
【0126】
また、本実施例のラッチ回路30では、切替信号SS0〜SS3のいずれかの信号レベルを選択的にHレベルとすることにより、ラッチ31〜36のうちの所望のラッチにおけるラッチデータを出力端子O<1:0>から出力させることが可能である。従って、実施例1のようにシリアルデータに基づいて各ラッチのラッチ不良の有無を順次確認するのではなく、検出対象のラッチを特定してラッチ不良の有無を確認することができる。
【0127】
なお、本発明は上記実施形態に限定されない。例えば、実施例1のラッチ回路20では、最終段のラッチ(25、26)のデータ出力端子Qと初段のラッチ(21、22)のデータ入力端子Dとがスイッチ(SL1、SL2)を介して接続され、最終段のラッチデータを初段のラッチに戻す経路が設けられている。しかし、データを元の状態に戻す必要がない場合(例えば、テストモードの後に通常モードに戻す必要がない場合)には、当該経路を削除した構成としても良い。
【0128】
また、実施例2では、同じスイッチ部を構成するスイッチの組み合わせ(S11及びS12、S21及びS22、S31及びS32、S41及びS42)毎に共通の切替信号を用いてオンオフの制御を行う場合について説明した。しかし、各スイッチ部を構成する2つのスイッチのオンオフを別個の切替信号を用いて独立に制御する構成としても良い。かかる構成によれば、出力端子OUT0及びOUT1から出力されるデータを自由に指定することが可能となる。
【0129】
また、上記実施例では、テストデータTDが出力端子OUT0及びOUT1から出力される構成としたが、レジスタに繋げる構成としても良い。かかる構成によれば、特定のラッチのラッチデータを保持しておくことが可能となる。
【0130】
また、上記実施例では、k本のデータバスラインからなるデータバスライン群DBLのうちの2本のデータバスラインD<0>及びD<1>に対応する回路をラッチ回路20として示した。しかし、本実施例のラッチ回路は、k本のデータバスラインに対して同様の構成を有するものである。
【0131】
すなわち、本実施例のラッチ回路は、第1の色輝度レベルを表す第1の画素データ片(R)、第2の色輝度レベルを表す第2の画素データ片(G)、及び第3の色輝度レベルを表す第3の画素データ片(B)が順次繰り返される画素データ片の系列を伝送するk本(k:2以上の整数)のデータバスライン(D<0>〜D<k−1>)と、第1の画素データ片(R)を出力するk本の第1の出力ライン(R<0>〜R<k−1>)と、第2の画素データ片(G)を出力するk本の第2の出力ライン(G<0>〜G<k−1>)と、第3の画素データ片(B)を出力するk本の第3の出力ライン(B<0>〜B<k−1>)と、k個の出力端(OUT0〜OUT(k−1))と、k個の第1のラッチと、k個の第2のラッチと、k個の第3のラッチと、切替部と、を有する。
【0132】
例えば、実施例1に対応する構成では、k個の出力端は第3の出力ラインに接続され、切替部(SL)は第1〜第3のラッチの動作を第1のモード又は第2のモードに切り替える。第1のモードでは、第1〜第3のラッチは、データバスラインの第1〜第3の画素データ片をそれぞれラッチして第1〜第3の出力ラインに出力する。第2のモードでは、第1のラッチは第3の出力ラインの画素データ片を所定期間おきにラッチして第1の出力ラインに出力し、第2のラッチは第1の出力ラインの画素データ片を所定期間おきにラッチして第2の出力ラインに出力し、第3のラッチは第2の出力ラインの画素データ片を所定期間おきにラッチして第3の出力ラインに出力する。
【0133】
また、例えば実施例2に対応する構成では、k個の出力端はデータバスライン、第1の出力ライン、第2の出力ライン又は第3の出力ラインの画素データ片を出力する。切替部(SW)は、k個の出力端から出力される画素データ片の出力元をデータバスライン、第1の出力ライン、第2の出力ライン及び第3の出力ラインのいずれかに切り替える。