技術分野
樹脂と接合される金属板、その金属板の製造方法、及び当該製造方法で製造された金属板と樹脂とを備える金属樹脂複合成形品
要約特許出願時に添付された[要約書]
【課題】レーザーで金属板の表面に凹凸を形成して、金属板と樹脂との密着性を向上させる技術において、金属板が薄くなってもレーザー加工による変形を抑制できる金属樹脂複合成形品を提供する。 【解決手段】樹脂組成物からなる成形品と接合するための表面に凹凸を有する金属板であって、該凹凸は間隔Yが0.5〜30μm、深さXが0.5〜10μmであり、下記で定義されるアンダーカット率が5〜30%である、金属板。アンダーカット率=(実際の有効線長さRlr−Rl0 )/Rl0 ×100[ただし、該金属板の断面における所定の測定長さlr当たりの山数nを(lr/lr内に存在する粗さ要素の平均間隔SRSm)とし、凹凸が理想的なアンダーカットがゼロである長方形の断面を有する場合の接合に寄与する有効長さRl0 を(十点平均粗さRzJIS×2×山数n+lr)とし、Rlrを実際の有効線長さとする。] 【選択図】図3
発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋
特許文献1に記載の方法は、レーザーで金属板の表面に溝を形成するため、表面における所望の範囲に溝を形成可能であり、作業も簡便で、有効な方法の一つである。
ところで、金属板をレーザー加工する際には、金属板の加工点において局所的な発熱があり、金属板の熱膨張に起因する変形を生じることがある。熱膨張の小さい金属あるいは、熱拡散が容易に起こるような形態の金属板であればこのような変形はある程度抑えられるが、金属板であって板厚が500μmを下回るような薄肉のものでは、金属板自体の剛性による構造強度を確保することが難しいため、この変形が無視できない程度に大きなものとなっている。
最近のスマートフォンの筐体のような薄型が求められる金属板では、この変形を抑制することが課題となっていた。
また、フープ成形のインサート端子のように、金属をロール状に巻いて用いる場合には、金属板が厚すぎてはロール状に巻き取ることができず、仮に巻くことができても、厚い金属板を無理に巻き取ると、その際に金属板にかかった負荷が内部歪として残留し、金属板の強度低下や変形が生じ、インサート成形品としての接合強度や気密性を低下させるといった問題が発生するため、このような用途においては、巻取り性の面からやはり厚さ500μm以下程度の金属薄板が必要となり、そのような薄肉の金属板のレーザー加工時の変形を抑制することが課題となっていた。
本発明の目的は、レーザーで金属板の表面に凹凸を形成して、金属板と樹脂との密着性を向上させる技術において、金属板が薄くなってもレーザー加工による変形を抑制できる金属樹脂複合成形品を提供することにある。
課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋
本発明は、下記によって達成された。
1. 樹脂組成物からなる成形品と接合するための表面に凹凸を有する金属板であって、該凹凸は間隔Yが0.5〜30μm、深さXが0.5〜10μmであり、下記で定義されるアンダーカット率が5〜30%である、金属板。
アンダーカット率=(実際の有効線長さRlr−Rl0)/Rl0×100
ただし、該金属板の断面における所定の測定長さlr当たりの山数nを(lr・・・ 続きを
知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
本発明の金属樹脂複合成形品は、金属板が薄膜であってもレーザー加工による変形が小さく抑制されているものである。
この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]
知財ポータルサイト IP Force にログインして確認する (無料)
この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋
【図1】 金属板の断面の所定長さlr、凹凸の平均間隔SRSm、山数nを表す概念図である。
【図2】 アンダーカットゼロである理想の凹凸における有効長さRl0 を表す概念図である。
【図3】 実際の有効線長さRlrからアンダーカット率を算出する考え方を表す概念図である。
【図4】 接合強度を測定する試験片を表す概念図である。
lr:所定の測定長
Sm1、Sm2、Sm3・・・Smn:lrに存在する各凹凸の間隔長
Rl0:凹凸が理想的な(アンダーカットがゼロ)長方形の断面を有する場合の接合に寄与する有効長
RzJIS:lrの十点平均粗さ
Rlr:lrにおいてアンダーカットを有する実際の有効線長
全ての図面はログインすると無料で閲覧できます。ログイン・ユーザー登録