【解決手段】撮影レンズ系は、正の第1レンズ群と正の第2レンズ群から構成される。第2レンズ群はフォーカスレンズ群から構成され、且つ/又は、第1レンズ群と第2レンズ群は空気間隔最大の箇所で切り分けられる。さらに次の条件式(1)、(2)を満足する。
第1レンズ群は、最も物体側に位置する物体側に凹面を向けた負レンズと、該負レンズより像側に位置する少なくとも3枚の正レンズとを有していることを特徴とする請求項1から請求項4のいずれかに記載の撮影レンズ系。
第1レンズ群は、物体側から順に位置する負レンズと正レンズと正レンズと正レンズの4枚のレンズ、又は、物体側から順に位置する負レンズと正レンズと負レンズと正レンズと正レンズの5枚のレンズから構成されていることを特徴とする請求項1から請求項5のいずれかに記載の撮影レンズ系。
第2レンズ群は、物体側から順に、正の屈折力の第2aレンズ群と、開口絞りと、正の屈折力の第2bレンズ群とから構成されており、第2aレンズ群の最も像側のレンズ面は、像側に凹面を向けており、第2bレンズ群の最も物体側のレンズ面は、物体側に凹面を向けていることを特徴とする請求項1から請求項7のいずれかに記載の撮影レンズ系。
第2aレンズ群は、物体側から順に位置する正レンズと正レンズと負レンズの3枚のレンズから構成されており、第2bレンズ群は、物体側から順に位置する負レンズと正レンズと負レンズと正レンズの4枚のレンズ、又は、物体側から順に位置する負レンズと正レンズと負レンズと正レンズと正レンズの5枚のレンズから構成されていることを特徴とする請求項8から請求項10のいずれかに記載の撮影レンズ系。
フォーカシング時において、第1レンズ群が像面に対して固定されるとともに、第2レンズ群が物体側に移動することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の撮影レンズ系。
フォーカシング時において、第1レンズ群と第2レンズ群は、異なる移動量で物体側に移動することを特徴とする請求項1から請求項12のいずれかに記載の撮影レンズ系。
フォーカシング時において、第1レンズ群が像側に移動するとともに、第2レンズ群が物体側に移動することを特徴とする請求項1から請求項10のいずれかに記載の撮影レンズ系。
第2レンズ群は、光軸直交成分を含む方向に移動して結像位置を変位させることにより像振れを補正する像振れ補正レンズ群を有していることを特徴とする請求項1から請求項15のいずれかに記載の撮影レンズ系。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本実施形態の撮影レンズ系(単焦点レンズ系)は、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群G2とから構成されている。第2レンズ群G2と像面Iとの間(像面Iの直前位置)には、カバーガラスCGが設けられている。カバーガラスCGは、光学フィルタの機能を有していてもよい。
【0030】
第1レンズ群G1と第2レンズ群G2は、次の(X)と(Y)の少なくとも一方の基準によって切り分けられる(レンズ群の境界が規定される)。
(X)第2レンズ群G2は、フォーカシング時に移動するフォーカスレンズ群から構成されており、この点によって第1レンズ群G1と第2レンズ群G2が切り分けられる。より具体的に、第2レンズ群G2は、被写体距離が無限遠から近接に変化するフォーカシングに際して、像側から物体側に移動する。第1レンズ群G1の挙動も含めたフォーカシング動作は、次の(X−1)、(X−2)、(X−3)の通りである。
(X−1)フォーカシング時において、第1レンズ群G1が像面Iに対して固定されるとともに、第2レンズ群G2が物体側に移動する「リアフォーカス方式」である。
(X−2)フォーカシング時において、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2が異なる移動量で物体側に移動する「フローティングフォーカス方式」である。この場合、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の移動量には自由度がある(どちらの移動量が大きくても小さくてもよい)。
(X−3)フォーカシング時において、第1レンズ群G1が像側に移動するとともに、第2レンズ群G2が物体側に移動する「フローティングフォーカス方式」である。この場合、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2の移動量には自由度がある(どちらの移動量が大きくても小さくてもよいし、移動量が同じであってもよい)。フォーカシング時に第1レンズ群G1が像側に移動することにより、像面湾曲の補正効果が得られる。
(Y)第1レンズ群G1と第2レンズ群G2は、空気間隔最大の箇所で切り分けられる。
【0031】
第1レンズ群G1は、数値実施例1−10では、物体側から順に位置する負レンズ11と正レンズ12と正レンズ13と正レンズ14の4枚のレンズから構成されている。
第1レンズ群G1は、数値実施例11では、物体側から順に位置する負レンズ11’と正レンズ12’と負レンズ13’と正レンズ14’と正レンズ15’の5枚のレンズから構成されている。
第1レンズ群G1中の最も物体側に位置する負レンズ(11又は11’)は、物体側に凹面を向けている。
第1レンズ群G1は、最も物体側に位置する物体側に凹面を向けた負レンズ(11又は11’)と、該負レンズ(11又は11’)より像側に位置する少なくとも3枚の正レンズ(正レンズ12と正レンズ13と正レンズ14又は正レンズ12’と正レンズ14’と正レンズ15’)とを有していればよい。
【0032】
第2レンズ群G2は、物体側から順に、正の屈折力の第2aレンズ群G2aと、開口絞りSと、正の屈折力の第2bレンズ群G2bとから構成されている。
第2aレンズ群G2aは、数値実施例1−11を通じて、物体側から順に位置する正レンズ21と正レンズ22と負レンズ23の3枚のレンズから構成されている。
第2bレンズ群G2bは、数値実施例1、2、8、11では、物体側から順に位置する負レンズ24と正レンズ25と負レンズ26と正レンズ27の4枚のレンズから構成されている。
第2bレンズ群G2bは、数値実施例3−7、9、10では、物体側から順に位置する負レンズ24’と正レンズ25’と負レンズ26’と正レンズ27’と正レンズ28’の5枚のレンズから構成されている。
第2bレンズ群G2b中の最も像側の正レンズ(27又は28’)は、その両面に非球面を有している。なお、第2bレンズ群G2b中の最も像側の正レンズ(27又は28’)のいずれか一方の面だけに非球面を形成してもよいし、第2bレンズ群G2b中の他のレンズに非球面を形成してもよい。すなわち、第2bレンズ群G2bは、全体として、少なくとも1面の非球面を有していればよい。
第2aレンズ群G2aの最も像側のレンズ面(負レンズ23の像側の面)は、像側に凹面を向けており、第2bレンズ群G2bの最も物体側のレンズ面(負レンズ24又は負レンズ24’の物体側の面)は、物体側に凹面を向けており、両者の間に、両凸形状の空気レンズが形成されたダブルガウス系の構成をなしている。このダブルガウス系の構成は、大口径レンズ系においてよく用いられる。
第2レンズ群G2は、光軸直交成分を含む方向に移動して結像位置を変位させることにより像振れを補正する像振れ補正レンズ群を有していてもよい(第2レンズ群G2の少なくとも1枚のレンズが像振れ補正レンズ群を構成してもよい)。
【0033】
本実施形態の撮影レンズ系(単焦点レンズ系)は、大口径中望遠レンズでありながら、撮影距離全域で球面収差、コマ収差、非点収差等の諸収差を良好に補正するとともに、特に色収差を良好に補正することができる。また、像面湾曲をバランス良く補正し、像の平坦性に優れた良好な光学性能を達成することができる。
【0034】
第1レンズ群G1の最も物体側には、物体側に凹面を向けた負レンズ(11又は11’)が配置され、色収差を補正するために、第1レンズ群G1中で後続する正レンズ(12と13と14又は12’と14’と15’)は、比較的アッベ数の大きい硝材で構成される。
一般的に、アッベ数が70以上の低分散硝材は正の異常分散性をもつため軸上色収差を良好に補正できるが、屈折率が1.4〜1.5程度と低いため、所望の屈折力を得るためにはレンズ面(屈折面)の曲率を強くしなければならず、その結果、球面収差や像面湾曲が発生しやすくなる。
画面全体にわたり高い光学性能を得るには、硝材を適切に選定し色収差の補正とともに球面収差や像面湾曲等の諸収差を同時に良好に補正することが必要となる。そのため、光学系内の正レンズは正の異常分散性のある硝材と屈折率の高い硝材とをバランスよく配置する必要がある。
本実施形態のように、第1レンズ群G1の正レンズを3枚以上で構成して、その中に、屈折力の高い正レンズと、異常分散性のある屈折率の低い正レンズとを含ませることで、色収差、球面収差、像面湾曲等の諸収差を良好に補正することができる。
【0035】
第2aレンズ群G2aは、物体側から順に位置する正レンズ21と正レンズ22と負レンズ23の3枚のレンズから構成されている。第2aレンズ群G2a中の正レンズにアッベ数が70以上の低分散硝材を含ませることにより、軸上色収差を補正することができる。
第2bレンズ群G2b中の正レンズとして、屈折率の平均が1.8以上の正レンズを使用することで、撮影距離全域で像面湾曲を補正することができる。
また、第2bレンズ群G2b中に少なくとも1面の非球面を形成することで、球面収差や非点収差等の諸収差を抑制することがでる。非球面を形成しない場合、非点収差(隔差)を補正すると、画面全域にわたって像面湾曲が発生して、像の平坦性を保つことが困難となる。
【0036】
条件式(1)は、第1レンズ群G1中の最も物体側に位置するレンズ(11又は11’)の焦点距離と、全系の焦点距離との比を規定している。条件式(1)を満足することで、歪曲収差、倍率色収差、軸上色収差、像面湾曲等の諸収差を良好に補正して、優れた光学性能を得ると共に、レンズ全長を短くすることができる。
条件式(1)の上限を超えると、第1レンズ群G1中の最も物体側に位置する負レンズ(11又は11’)の屈折力(パワー)が強くなりすぎて、負の歪曲が大きく発生して補正困難となってしまう。面の屈折力が強くなり過ぎると倍率色収差も悪化し、光学系全体で収差補正のバランスをとることが困難となってしまう。また、レンズ全長が大きくなってしまう。
条件式(1)の下限を超えると、第1レンズ群G1中の最も物体側に位置する負レンズ(11又は11’)の屈折力(パワー)が弱くなりすぎて、軸上色収差を良好に補正することが困難になってしまう。また、負の屈折力が弱まることでペッツバール和の補正を適切に行うことが困難となり、像面湾曲補正が悪化してしまう。
【0037】
条件式(2)は、第1レンズ群G1中の屈折率が最も小さい正レンズ(12若しくは14又は14’若しくは15’)のd線に対するアッベ数と、第1レンズ群G1中の最も物体側に位置するレンズ(11又は11’)のd線に対するアッベ数との比を規定している。条件式(2)を満足することで、色収差を良好に補正して、優れた光学性能を得ることができる。
条件式(2)の上限を超えると、第1レンズ群G1中の最も物体側に位置するレンズ(11又は11’)の負の異常分散性が弱くなる結果、色収差補正が困難となってしまう。
条件式(2)の下限を超えると、第1レンズ群G1中の正レンズによる正の異常分散性が弱くなる結果、色収差補正が困難となってしまう。
【0038】
条件式(3)、(3’)、(3”)は、第1レンズ群G1中の最も物体側に位置するレンズ(11又は11’)の形状(シェーピングファクタ)を規定している。第1レンズ群G1中の最も物体側に位置するレンズ(11又は11’)の屈折力が同程度であっても、球面収差やコマ収差と、像面湾曲や非点収差等の像の平坦性に関わる収差とを適切に両立(バランス)するためには、当該レンズの形状に配慮する必要がある。条件式(3)を満足することで、球面収差、コマ収差、非点収差、歪曲収差等の諸収差を良好に補正することができる。また、球面収差やコマ収差と、像面湾曲や非点収差等の像の平坦性に関わる収差とを適切に両立(バランス)することができる。この作用効果は、条件式(3’)を満足することで顕著に発揮され、条件式(3”)を満足することでより顕著に発揮される。
条件式(3)、(3’)、(3”)の上限を超えると、第1レンズ群G1中の最も物体側に位置するレンズ(11又は11’)の像側の面の負の屈折力が弱くなりすぎて、球面収差、コマ収差、非点収差等の諸収差の補正が困難となってしまう。
条件式(3)の下限を超えると、第1レンズ群G1中の最も物体側に位置するレンズ(11又は11’)の像側の面の負の屈折力が強くなりすぎて、負の歪曲収差が悪化してしまう。また、球面収差やコマ収差と、像面湾曲や非点収差等の像の平坦性に関わる収差とを適切に両立(バランス)することが困難となってしまう。
【0039】
条件式(4)は、第1レンズ群G1の焦点距離と、第2レンズ群G2の焦点距離との比を規定している。条件式(4)は、例えば、交換レンズ(バックフォーカスの確保が要求されるデジタル一眼レフカメラ)に搭載した場合の好適化を図るためのものである。条件式(4)を満足することで、長めのバックフォーカスを確保するとともに、球面収差、コマ収差、非点収差等の諸収差を良好に補正することができる。また、全系のFナンバーを維持しながら大型化を防ぎ、且つ、第2レンズ群G2による合焦の高速化を図ることができる。
条件式(4)の上限を超えると、第1レンズ群G1の屈折力(パワー)が強くなりすぎて、球面収差、コマ収差、非点収差等の諸収差の補正が困難になってしまう。また、バックフォーカスの確保が困難になってしまう。
条件式(4)の下限を超えると、第2レンズ群G2の屈折力(パワー)が弱くなりすぎて、全系のFナンバーを維持するためには、第2レンズ群G2を構成するレンズ及び開口絞りの口径を大きくする必要があるために大型化を招いてしまう。また、口径が大きくなることでレンズ重量が増加し、第2レンズ群G2による合焦の高速化に不利になってしまう。
【0040】
上述したように、第1レンズ群G1は、最も物体側に位置する負レンズ(11又は11’)を有している。条件式(5)、(5’)は、第1レンズ群G1中の最も物体側に位置する負レンズ(11又は11’)の像側の面の曲率半径と、第1レンズ群G1中の最も物体側に位置する負レンズ(11又は11’)の直後に位置するレンズ(12又は12’)の物体側の面の曲率半径との関係(両レンズの間に形成される空気レンズの形状(シェーピングファクター))を規定している。条件式(5)を満足することで、球面収差、コマ収差、非点収差、歪曲収差、軸上色収差等の諸収差を良好に補正することができる。特に、第1レンズ群G1が主導で諸収差を補正すると、第2レンズ群G2による収差補正の負担を低減することができる。また、条件式(5)を満足することで、光学系の小型化を図ると共に、デジタル一眼レフカメラに適した長めのバックフォーカスを確保することができる。
条件式(5)、(5’)の上限を超えると、第1レンズ群G1中の最も物体側に位置する負レンズ(11又は11’)の像側の面の負の屈折力(パワー)が強くなりすぎて、球面収差、コマ収差、非点収差等が増大してしまう。また、発散が大きくなりすぎて、光学系の大型化を招いてしまう。
条件式(5)の下限を超えると、第1レンズ群G1中の最も物体側に位置する負レンズ(11又は11’)の像側の面の負の屈折力(パワー)が弱くなりすぎて、軸上色収差の補正が困難になってしまう。また、デジタル一眼レフカメラに適した長めのバックフォーカスの確保が困難になってしまう。
【0041】
条件式(6)は、第1レンズ群G1中の屈折率が最も大きい正レンズ(13又は12’)の当該屈折率と、第1レンズ群G1中の屈折率が最も小さい正レンズ(12若しくは14又は14’若しくは15’)の当該屈折率との比を規定している。条件式(6)を満足することで、ペッツバール和を適切に補正するとともに、球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲等を良好に補正することができる。
条件式(6)の下限を超えると、第1レンズ群G1内の正レンズの屈折率が全体的に低くなりすぎて、ペッツバール和を適切に補正できず、球面収差、コマ収差、非点収差、像面湾曲等が悪化してしまう。
【0042】
条件式(7)は、第2bレンズ群G2中の正レンズ(25と27又は25’と27’と28’)の屈折率の平均値を規定している。軸上色収差をより良く補正するためには、一般にアッベ数が70以上の正の異常分散性をもつ硝材を用いると良好に補正できる。一方、そのような硝材は、屈折率が1.4〜1.5程度と低い。そのため、所望の屈折力を得るためにはレンズ面(屈折面)の曲率を強くしなければならず、その結果、球面収差や像面湾曲が発生しやすくなる。軸上色収差補正と像面湾曲補正を両立させるために正レンズに用いる硝材の屈折率を適切に配置する必要があり、条件式(7)を満足するように、第2bレンズ群G2中の正レンズの屈折率の平均値が1.8以上となるような硝材を用いると、ペッツバール和の補正を適切に行って、像面湾曲補正と軸上色収差補正を両立して好適に行うことが可能になる。
条件式(7)の下限を超えると、球面収差、像面湾曲、軸上色収差の補正が困難になり、光学性能が劣化してしまう。
【0043】
条件式(8)は、第1レンズ群G1の最も像側の面と第2レンズ群G2の最も物体側の面の間の距離(第1レンズ群G1と第2レンズ群G2のレンズ群間隔)と、第1レンズ群G1の最も物体側の面と像面Iの間の距離との比を規定している。条件式(8)を満足することで、周辺光量が周辺部で急激に減るのを防止するとともに、レンズ小型化や重量低減を図ることができる。また、撮影距離による収差変化を抑制することができる。さらに、バックフォーカスを適切に保ちつつ、フォーカスレンズ群の重量低減を図ることができる。
条件式(8)の上限を超えると、周辺光量が周辺部で急激に減らないように維持するために、第1レンズ群G1のレンズ径を大きくする必要があり、レンズ大型化や重量増加を招いてしまう。
条件式(8)の下限を超えると、第2レンズ群G2の少なくとも一部をフォーカスレンズ群とした場合に、当該フォーカスレンズ群のパワーが強くなりすぎて、撮影距離による収差変化が大きくなってしまう。また、バックフォーカスを適切に保つためには第2bレンズ群G2bの前方で負の屈折力が必要になるとともに、第2bレンズ群G2bの口径が大きくなることでフォーカスレンズ群の重量増加を招いてしまう。
【0044】
[数値実施例]
次に具体的な数値実施例1−11を示す。諸収差図及び横収差図並びに表中において、d線、g線、C線はそれぞれの波長に対する収差、Sはサジタル、Mはメリディオナル、FNO.はFナンバー、fは全系の焦点距離、Wは半画角(゜)、Yは像高、fBはバックフォーカス、Lはレンズ全長、rは曲率半径、dはレンズ厚またはレンズ間隔、N(d)はd線に対する屈折率、ν(d)はd線に対するアッベ数、「E-a」は「×10-a」を意味する。長さの単位は[mm]である。
回転対称非球面は次式で定義される。
x=cy2/[1+[1-(1+K)c2y2]1/2]+A4y4+A6y6+A8y8 +A10y10+A12y12・・・
(但し、cは曲率(1/r)、yは光軸からの高さ、Kは円錐係数、A4、A6、A8、・・・・・は各次数の非球面係数)
【0045】
[数値実施例1]
図1〜
図3と表1〜表3は、数値実施例1による撮影レンズ系(単焦点レンズ系)を示している。
図1は無限遠物体合焦時のレンズ構成図、
図2はその諸収差図、
図3はその横収差図である。表1は面データ、表2は非球面データ、表3は各種データである。
【0046】
数値実施例1の撮影レンズ系は、物体側から順に、正の屈折力の第1レンズ群G1と、正の屈折力の第2レンズ群G2とから構成されている。第2レンズ群G2と像面Iとの間(像面Iの直前位置)には、カバーガラスCGが設けられている。カバーガラスCGは、光学フィルタの機能を有していてもよい。
【0047】
第1レンズ群G1は、物体側から順に、両凹負レンズ11と、物体側に凸の正メニスカスレンズ12と、物体側に凸の正メニスカスレンズ13と、両凸正レンズ14とから構成されている。
【0048】
第2レンズ群G2は、物体側から順に、正の屈折力の第2aレンズ群G2aと、開口絞りSと、正の屈折力の第2bレンズ群G2bとから構成されている。
【0049】
第2aレンズ群G2aは、物体側から順に、物体側に凸の正メニスカスレンズ21と、物体側に凸の正メニスカスレンズ22と、物体側に凸の負メニスカスレンズ23とから構成されている。
【0050】
第2bレンズ群G2bは、物体側から順に、両凹負レンズ24と、両凸正レンズ25と、像側に凸の負メニスカスレンズ26と、両凸正レンズ27とから構成されている。両凹負レンズ24と両凸正レンズ25と負メニスカスレンズ26は、接合されている。両凸正レンズ27は、その両面に非球面を有している。
【0051】
(表1)
面データ
面番号 r d N(d) ν(d)
1 -147.744 3.00 1.61340 44.3
2 111.331 1.50
3 117.598 7.46 1.43875 95.0
4 1219.409 2.00
5 210.888 6.26 1.89190 37.1
6 1594.059 0.50
7 96.924 10.45 1.43875 95.0
8 -302.032 26.68
9 50.644 7.51 1.87070 40.7
10 107.717 0.30
11 34.996 10.97 1.43875 95.0
12 221.948 1.30
13 259.438 3.06 1.67300 38.3
14 22.654 8.88
15絞 INFINITY 5.12
16 -38.068 1.30 1.64769 33.8
17 29.772 12.73 1.87070 40.7
18 -50.288 2.00 1.59270 35.3
19 -131.642 0.26
20* 281.928 3.86 1.76450 49.1
21* -91.708 37.97
22 INFINITY 2.00 1.51633 64.1
23 INFINITY -
*は回転対称非球面である。
(表2)
非球面データ
面番号 K A4 A6 A8 A10 A12
20 0.000 -0.1227E-05 -0.4331E-08 -0.9893E-12 0.9429E-14 -0.9391E-17
21 0.000 0.1030E-05 -0.4435E-08 0.3861E-11 0.5680E-14 0.0000E+00
(表3)
各種データ
FNO. 1.46
f 83.33
W 14.5
Y 21.64
fB 0.50
L 155.61
【0052】
[数値実施例2]
図4〜
図6と表4〜表6は、数値実施例2による撮影レンズ系(単焦点レンズ系)を示している。
図4は無限遠物体合焦時のレンズ構成図、
図5はその諸収差図、
図6はその横収差図である。表4は面データ、表5は非球面データ、表6は各種データである。
【0053】
数値実施例2の撮影レンズ系のレンズ構成は、数値実施例1の撮影レンズ系のレンズ構成と同様である。
【0054】
(表4)
面データ
面番号 r d N(d) ν(d)
1 -143.184 3.00 1.56732 42.8
2 101.361 1.53
3 106.983 8.95 1.43875 95.0
4 806.223 2.83
5 225.248 4.81 1.95375 32.3
6 792.108 0.50
7 96.169 10.83 1.43875 95.0
8 -270.740 23.60
9 50.974 7.99 1.88300 40.8
10 112.036 0.30
11 35.626 11.15 1.43875 95.0
12 227.304 1.13
13 268.804 3.12 1.67300 38.3
14 22.716 9.42
15絞 INFINITY 5.70
16 -38.353 1.30 1.64769 33.8
17 32.259 13.18 1.88300 40.8
18 -60.377 2.00 1.59270 35.3
19 -128.239 0.39
20* 331.687 4.04 1.72903 54.0
21* -78.431 37.97
22 INFINITY 2.00 1.51633 64.1
23 INFINITY -
*は回転対称非球面である。
(表5)
非球面データ
面番号 K A4 A6 A8 A10 A12
20 0.000 -0.1321E-05 -0.4141E-08 0.3165E-11 0.4443E-14 -0.1468E-16
21 0.000 0.8709E-06 -0.5206E-08 0.1132E-10 -0.9868E-14 0.0000E+00
(表6)
各種データ
FNO. 1.46
f 83.33
W 14.5
Y 21.64
fB 0.50
L 156.26
【0055】
[数値実施例3]
図7〜
図9と表7〜表9は、数値実施例3による撮影レンズ系(単焦点レンズ系)を示している。
図7は無限遠物体合焦時のレンズ構成図、
図8はその諸収差図、
図9はその横収差図である。表7は面データ、表8は非球面データ、表9は各種データである。
【0056】
数値実施例3の撮影レンズ系のレンズ構成は、以下の点を除いて、数値実施例1の撮影レンズ系のレンズ構成と同様である。
(A)第1レンズ群G1の正レンズ12が、両凸正レンズから構成されている。
(B)第2bレンズ群G2bが、物体側から順に、両凹負レンズ24’と、両凸正レンズ25’と、両凹負レンズ26’と、両凸正レンズ27’と、両凸正レンズ28’とから構成されている。両凹負レンズ24’と両凸正レンズ25’は接合されており、両凹負レンズ26’と両凸正レンズ27’は接合されている。両凸正レンズ28’ は、その両面に非球面を有している。
【0057】
(表7)
面データ
面番号 r d N(d) ν(d)
1 -189.565 3.00 1.61340 44.3
2 122.530 1.01
3 100.426 10.60 1.43875 95.0
4 -1550.216 3.14
5 200.965 5.07 1.88300 40.8
6 637.929 0.50
7 106.673 8.51 1.43875 95.0
8 -2149.801 23.43
9 46.311 7.31 1.87070 40.7
10 93.871 0.30
11 37.788 10.88 1.43875 95.0
12 213.732 0.93
13 238.884 2.50 1.67300 38.3
14 22.724 8.90
15絞 INFINITY 4.81
16 -42.077 1.30 1.67300 38.3
17 29.272 8.62 1.89190 37.1
18 -74.730 1.44
19 -48.210 1.30 1.73800 32.3
20 34.393 8.38 1.83481 42.7
21 -63.703 0.25
22* 206.484 3.46 1.69350 53.2
23* -144.341 38.06
24 INFINITY 2.00 1.51633 64.1
25 INFINITY -
*は回転対称非球面である。
(表8)
非球面データ
面番号 K A4 A6 A8 A10 A12
22 0.000 -0.1010E-05 -0.7022E-08 0.7043E-11 -0.5523E-14 -0.4109E-17
23 0.000 0.1762E-05 -0.6400E-08 0.1058E-10 -0.6034E-14 0.0000E+00
(表9)
各種データ
FNO. 1.46
f 83.42
W 14.5
Y 21.64
fB 0.50
L 156.20
【0058】
[数値実施例4]
図10〜
図12と表10〜表12は、数値実施例4による撮影レンズ系(単焦点レンズ系)を示している。
図10は無限遠物体合焦時のレンズ構成図、
図11はその諸収差図、
図12はその横収差図である。表10は面データ、表11は非球面データ、表12は各種データである。
【0059】
数値実施例4の撮影レンズ系のレンズ構成は、以下の点を除いて、数値実施例3の撮影レンズ系のレンズ構成と同様である。
(A)第1レンズ群G1の正レンズ12が、物体側に凸の正メニスカスレンズから構成されている。
【0060】
(表10)
面データ
面番号 r d N(d) ν(d)
1 -188.447 3.00 1.58144 40.7
2 118.858 1.00
3 97.721 10.75 1.43875 95.0
4 1352.241 3.48
5 193.762 5.04 1.91082 35.2
6 594.289 0.50
7 104.334 8.43 1.43875 95.0
8 -1852.971 21.44
9 46.207 6.77 1.88300 40.8
10 92.373 0.30
11 37.808 10.95 1.43875 95.0
12 218.126 0.93
13 236.963 2.50 1.67300 38.3
14 22.785 8.94
15絞 INFINITY 4.89
16 -41.945 1.30 1.67300 38.3
17 28.925 8.76 1.89190 37.1
18 -74.873 1.47
19 -48.118 1.30 1.73800 32.3
20 34.028 8.24 1.83481 42.7
21 -63.739 0.25
22* 211.200 3.59 1.72903 54.0
23* -156.194 37.97
24 INFINITY 2.00 1.51633 64.1
25 INFINITY -
*は回転対称非球面である。
(表11)
非球面データ
面番号 K A4 A6 A8 A10 A12
22 0.000 -0.1010E-05 -0.7022E-08 0.7043E-11 -0.5523E-14 -0.4109E-17
23 0.000 0.1762E-05 -0.6400E-08 0.1058E-10 -0.6034E-14 0.0000E+00
(表12)
各種データ
FNO. 1.46
f 82.48
W 14.7
Y 21.64
fB 0.50
L 154.29
【0061】
[数値実施例5]
図13〜
図15と表13〜表15は、数値実施例5による撮影レンズ系(単焦点レンズ系)を示している。
図13は無限遠物体合焦時のレンズ構成図、
図14はその諸収差図、
図15はその横収差図である。表13は面データ、表14は非球面データ、表15は各種データである。
【0062】
数値実施例5の撮影レンズ系のレンズ構成は、以下の点を除いて、数値実施例4の撮影レンズ系のレンズ構成と同様である。
(A)第1レンズ群G1の正レンズ14が、物体側に凸の正メニスカスレンズから構成されている。
【0063】
(表13)
面データ
面番号 r d N(d) ν(d)
1 -197.073 3.00 1.60342 38.0
2 122.435 1.00
3 99.047 10.18 1.49700 81.6
4 1864.707 3.57
5 204.358 5.04 1.90366 31.3
6 545.192 0.79
7 109.638 7.76 1.49700 81.6
8 2171.489 21.35
9 46.114 6.79 1.88300 40.8
10 93.856 0.30
11 37.318 10.61 1.43875 95.0
12 226.504 0.83
13 243.524 2.50 1.67300 38.3
14 22.574 9.11
15絞 INFINITY 4.90
16 -41.781 1.30 1.67300 38.3
17 29.037 8.96 1.89190 37.1
18 -74.538 1.47
19 -47.938 1.30 1.73800 32.3
20 34.791 8.40 1.83481 42.7
21 -63.765 0.25
22* 208.307 3.62 1.69680 55.5
23* -138.388 37.97
24 INFINITY 2.00 1.51633 64.1
25 INFINITY -
*は回転対称非球面である。
(表14)
非球面データ
面番号 K A4 A6 A8 A10 A12
22 0.000 -0.1010E-05 -0.7022E-08 0.7043E-11 -0.5523E-14 -0.4109E-17
23 0.000 0.1762E-05 -0.6400E-08 0.1058E-10 -0.6034E-14 0.0000E+00
(表15)
各種データ
FNO. 1.46
f 82.46
W 14.7
Y 21.64
fB 0.50
L 153.50
【0064】
[数値実施例6]
図16〜
図18と表16〜表18は、数値実施例6による撮影レンズ系(単焦点レンズ系)を示している。
図16は無限遠物体合焦時のレンズ構成図、
図17はその諸収差図、
図18はその横収差図である。表16は面データ、表17は非球面データ、表18は各種データである。
【0065】
数値実施例6の撮影レンズ系のレンズ構成は、数値実施例3の撮影レンズ系のレンズ構成と同様である。
【0066】
(表16)
面データ
面番号 r d N(d) ν(d)
1 -184.081 3.00 1.53172 48.9
2 104.088 1.00
3 89.756 12.00 1.43875 95.0
4 -1724.425 1.27
5 221.435 6.50 1.80420 46.5
6 538.326 0.50
7 100.834 8.73 1.43875 95.0
8 -2765.032 22.45
9 46.774 6.38 1.88300 40.8
10 87.489 2.88
11 37.043 9.09 1.49700 81.6
12 163.588 1.08
13 191.570 2.50 1.67300 38.3
14 22.779 8.91
15絞 INFINITY 4.81
16 -42.372 1.30 1.67300 38.3
17 29.449 9.45 1.90043 37.4
18 -76.395 1.45
19 -48.726 1.30 1.73800 32.3
20 35.168 8.08 1.83481 42.7
21 -63.837 0.25
22* 222.558 3.27 1.77250 49.5
23* -177.978 37.97
24 INFINITY 2.00 1.51633 64.1
25 INFINITY -
*は回転対称非球面である。
(表17)
非球面データ
面番号 K A4 A6 A8 A10 A12
22 0.000 -0.6615E-06 -0.7014E-08 0.6562E-11 -0.3779E-14 -0.8162E-17
23 0.000 0.1789E-05 -0.6620E-08 0.1089E-10 -0.8436E-14 0.0000E+00
(表18)
各種データ
FNO. 1.46
f 83.42
W 14.5
Y 21.64
fB 0.50
L 156.69
【0067】
[数値実施例7]
図19〜
図21と表19〜表21は、数値実施例7による撮影レンズ系(単焦点レンズ系)を示している。
図19は無限遠物体合焦時のレンズ構成図、
図20はその諸収差図、
図21はその横収差図である。表19は面データ、表20は非球面データ、表21は各種データである。
【0068】
数値実施例7の撮影レンズ系のレンズ構成は、以下の点を除いて、数値実施例5の撮影レンズ系のレンズ構成と同様である。
(A)第1レンズ群G1の負レンズ11が、物体側に凸の負メニスカスレンズから構成されている。
【0069】
(表19)
面データ
面番号 r d N(d) ν(d)
1 2771.910 3.00 1.61340 44.3
2 77.550 1.06
3 71.072 11.59 1.43875 95.0
4 233.833 1.70
5 169.341 5.96 1.83481 42.7
6 504.067 1.56
7 75.757 7.72 1.43875 95.0
8 208.698 21.29
9 45.357 7.07 1.88300 40.8
10 91.220 1.57
11 36.235 9.13 1.43875 95.0
12 182.643 0.80
13 189.667 2.50 1.67300 38.3
14 22.507 8.89
15絞 INFINITY 4.90
16 -40.735 1.30 1.67300 38.3
17 27.931 11.61 1.90043 37.4
18 -67.789 1.30
19 -47.419 1.30 1.73800 32.3
20 32.679 8.18 1.83481 42.7
21 -66.970 0.25
22* 190.114 3.25 1.77250 49.5
23* -202.190 37.97
24 INFINITY 2.00 1.51633 64.1
25 INFINITY -
*は回転対称非球面である。
(表20)
非球面データ
面番号 K A4 A6 A8 A10 A12
22 0.000 -0.2510E-05 -0.1181E-07 0.1073E-11 -0.2199E-13 -0.2692E-16
23 0.000 0.2395E-06 -0.1141E-07 0.9221E-11 -0.3610E-13 0.0000E+00
(表21)
各種データ
FNO. 1.46
f 83.42
W 14.5
Y 21.64
fB 0.50
L 156.40
【0070】
[数値実施例8]
図22〜
図24と表22〜表24は、数値実施例8による撮影レンズ系(単焦点レンズ系)を示している。
図22は無限遠物体合焦時のレンズ構成図、
図23はその諸収差図、
図24はその横収差図である。表22は面データ、表23は非球面データ、表24は各種データである。
【0071】
数値実施例8の撮影レンズ系のレンズ構成は、以下の点を除いて、数値実施例1の撮影レンズ系のレンズ構成と同様である。
(A)第1レンズ群G1の正レンズ12が、両凸正レンズから構成されている。
【0072】
(表22)
面データ
面番号 r d N(d) ν(d)
1 -139.880 3.00 1.61340 44.3
2 112.158 1.58
3 116.552 7.98 1.43875 95.0
4 -8383.964 0.61
5 223.014 5.02 1.91082 35.2
6 1115.178 0.50
7 97.484 10.53 1.43875 95.0
8 -278.224 24.35
9 50.692 8.37 1.87070 40.7
10 111.676 0.30
11 35.422 11.49 1.43875 95.0
12 218.664 1.10
13 255.875 2.21 1.67300 38.3
14 22.738 8.94
15絞 INFINITY 5.75
16 -37.151 1.30 1.64769 33.8
17 29.471 13.10 1.87070 40.7
18 -48.561 2.00 1.59270 35.3
19 -141.966 0.25
20* 272.103 3.91 1.76450 49.1
21* -88.917 37.97
22 INFINITY 2.00 1.51633 64.1
23 INFINITY -
*は回転対称非球面である。
(表23)
非球面データ
面番号 K A4 A6 A8 A10 A12
20 0.000 -0.1040E-05 -0.4528E-08 0.5251E-12 0.7851E-14 -0.1355E-16
21 0.000 0.1380E-05 -0.4736E-08 0.6780E-11 0.9913E-15 0.0000E+00
(表24)
各種データ
FNO. 1.47
f 83.33
W 14.5
Y 21.64
fB 0.50
L 152.77
【0073】
[数値実施例9]
図25〜
図27と表25〜表27は、数値実施例9による撮影レンズ系(単焦点レンズ系)を示している。
図25は無限遠物体合焦時のレンズ構成図、
図26はその諸収差図、
図27はその横収差図である。表25は面データ、表26は非球面データ、表27は各種データである。
【0074】
数値実施例9の撮影レンズ系のレンズ構成は、数値実施例3の撮影レンズ系のレンズ構成と同様である。
【0075】
(表25)
面データ
面番号 r d N(d) ν(d)
1 -147.132 3.00 1.61340 44.3
2 233.555 0.92
3 113.828 11.14 1.43875 95.0
4 -365.542 5.70
5 253.825 4.26 1.88300 40.8
6 576.783 0.50
7 135.660 7.47 1.43875 95.0
8 -930.489 21.00
9 46.110 7.20 1.87070 40.7
10 91.063 0.30
11 37.527 11.24 1.43875 95.0
12 209.981 0.93
13 235.883 2.50 1.67300 38.3
14 22.600 8.82
15絞 INFINITY 4.85
16 -41.129 1.30 1.67300 38.3
17 29.387 8.51 1.89190 37.1
18 -76.459 1.42
19 -49.199 1.30 1.73800 32.3
20 34.581 8.04 1.83481 42.7
21 -63.740 0.25
22* 210.278 3.53 1.69350 53.2
23* -132.750 38.05
24 INFINITY 2.00 1.51633 64.1
25 INFINITY -
*は回転対称非球面である。
(表26)
非球面データ
面番号 K A4 A6 A8 A10 A12
22 0.000 -0.1010E-05 -0.7022E-08 0.7043E-11 -0.5523E-14 -0.4109E-17
23 0.000 0.1762E-05 -0.6400E-08 0.1058E-10 -0.6034E-14 0.0000E+00
(表27)
各種データ
FNO. 1.46
f 83.42
W 14.6
Y 21.64
fB 0.50
L 154.75
【0076】
[数値実施例10]
図28〜
図30と表28〜表30は、数値実施例10による撮影レンズ系(単焦点レンズ系)を示している。
図28は無限遠物体合焦時のレンズ構成図、
図29はその諸収差図、
図30はその横収差図である。表28は面データ、表29は非球面データ、表30は各種データである。
【0077】
数値実施例10の撮影レンズ系のレンズ構成は、以下の点を除いて、数値実施例4の撮影レンズ系のレンズ構成と同様である。
(A)第1レンズ群G1の正レンズ13が、両凸正レンズから構成されている。
【0078】
(表28)
面データ
面番号 r d N(d) ν(d)
1 -166.238 3.00 1.51742 52.4
2 159.560 0.80
3 116.386 7.84 1.43875 95.0
4 669.523 8.39
5 248.804 6.00 1.49700 81.6
6 -4044.405 0.50
7 96.577 8.97 1.43875 95.0
8 -2303.647 24.01
9 50.992 6.40 1.87070 40.7
10 104.951 0.30
11 33.667 11.40 1.43875 95.0
12 160.210 1.44
13 159.314 2.00 1.67300 38.2
14 22.145 9.17
15絞 INFINITY 4.88
16 -41.308 1.30 1.67300 38.2
17 29.149 8.95 1.89190 37.1
18 -65.075 1.58
19 -42.277 1.30 1.73800 32.3
20 37.625 8.12 1.83481 42.7
21 -54.553 0.25
22* 304.201 3.09 1.74320 49.3
23* -192.349 37.97
24 INFINITY 2.00 1.51633 64.1
25 INFINITY -
*は回転対称非球面である。
(表29)
非球面データ
面番号 K A4 A6 A8 A10 A12
22 0.000 -0.9606E-06 -0.5537E-08 0.4655E-11 0.5584E-14 0.0000E+00
23 0.000 0.1495E-05 -0.5883E-08 0.1234E-10 0.4457E-15 0.0000E+00
(表30)
各種データ
FNO. 1.46
f 83.33
W 14.6
Y 21.64
fB 0.50
L 160.17
【0079】
[数値実施例11]
図31〜
図33と表31〜表33は、数値実施例11による撮影レンズ系(単焦点レンズ系)を示している。
図31は無限遠物体合焦時のレンズ構成図、
図32はその諸収差図、
図33はその横収差図である。表31は面データ、表32は非球面データ、表33は各種データである。
【0080】
数値実施例11の撮影レンズ系のレンズ構成は、以下の点を除いて、数値実施例1の撮影レンズ系のレンズ構成と同様である。
(A)第1レンズ群G1が、物体側から順に、両凹負レンズ11’と、両凸正レンズ12’と、両凹負レンズ13’と、両凸正レンズ14’と、両凸正レンズ15’とから構成されている。両凹負レンズ13’と両凸正レンズ14’は、接合されている。
【0081】
(表31)
面データ
面番号 r d N(d) ν(d)
1 -108.304 2.70 1.61340 44.3
2 103.832 0.95
3 104.469 11.50 1.89190 37.1
4 -320.780 2.70
5 -190.064 2.00 1.61340 44.3
6 106.668 11.99 1.43875 95.0
7 -146.964 0.50
8 102.493 9.60 1.43875 95.0
9 -272.102 21.90
10 52.311 6.03 1.87070 40.7
11 100.068 0.98
12 31.768 10.68 1.43875 95.0
13 124.059 1.31
14 111.227 2.00 1.65412 39.7
15 22.490 9.45
16絞 INFINITY 6.20
17 -35.054 1.60 1.64769 33.8
18 40.846 11.57 1.87070 40.7
19 -39.317 1.60 1.59270 35.3
20 -87.219 1.47
21* 1412.475 3.41 1.76450 49.1
22* -102.648 37.87
23 INFINITY 2.00 1.51633 64.1
24 INFINITY -
*は回転対称非球面である。
(表32)
非球面データ
面番号 K A4 A6 A8 A10 A12
21 0.000 -0.3453E-06 0.5443E-09 -0.1265E-10 0.0000E+00 0.0000E+00
22 0.000 0.1248E-05 -0.2408E-08 -0.6832E-12 -0.1549E-13 0.0000E+00
(表33)
各種データ
FNO. 1.45
f 82.88
W 14.6
Y 21.64
fB 0.50
L 160.53
【0082】
各数値実施例の各条件式に対する値を表34に示す。
[表34]
実施例1 実施例2 実施例3
条件式(1) -1.24 -1.25 -1.45
条件式(2) 2.14 2.22 2.14
条件式(3) -0.14 -0.17 -0.21
条件式(4) 0.41 0.40 0.40
条件式(5) 1.06 1.06 0.82
条件式(6) 1.31 1.36 1.31
条件式(7) 1.818 1.806 1.807
条件式(8) 0.17 0.15 0.14
実施例4 実施例5 実施例6 実施例7
条件式(1) -1.51 -1.51 -1.49 -1.56
条件式(2) 2.33 2.14 2.04 2.14
条件式(3) -0.23 -0.23 -0.28 -1.06
条件式(4) 0.40 0.39 0.39 0.34
条件式(5) 0.82 0.81 0.86 0.92
条件式(6) 1.33 1.27 1.25 1.28
条件式(7) 1.819 1.808 1.836 1.836
条件式(8) 0.14 0.14 0.14 0.14
実施例8 実施例9 実施例10 実施例11
条件式(1) -1.21 -1.76 -1.88 -1.04
条件式(2) 2.14 2.14 1.81 2.14
条件式(3) -0.11 0.23 -0.02 -0.02
条件式(4) 0.40 0.41 0.39 0.49
条件式(5) 1.04 0.49 0.73 1.01
条件式(6) 1.33 1.31 1.04 1.31
条件式(7) 1.818 1.807 1.823 1.818
条件式(8) 0.16 0.14 0.15 0.14
【0083】
表34から明らかなように、数値実施例1〜11は、少なくとも条件式(1)、(2)を満足しており、諸収差図及び横収差図から明らかなように、諸収差及び横収差は比較的よく補正されている。
【0084】
本発明の特許請求の範囲に含まれる撮影レンズ系に、実質的なパワーを有さないレンズまたはレンズ群を追加したとしても、本発明の技術的範囲に含まれる(本発明の技術的範囲を回避したことにはならない)。