【解決手段】電気接続箱1は、上面31及び、上面31に設けられた内壁部32を有するアッパーカバー30と、底面21及び底面21から立設する外壁部22を有するロアカバー20を組み付けて筐体本体10を構成し、長辺側外壁部22aの長手方向Lの中央部分における所定の領域が、長手方向Lの両端部分に比べて、筐体本体10の外側に向けて出っ張った出っ張り領域221が設けられ、アッパーカバー30とロアカバー20とを組み付けた組み付け状態において、内壁部32は、長辺側外壁部22aの内側に配置され、出っ張り領域221から内壁部32に向けて突出する外壁側リブ24、及び出っ張り領域221に対応する内壁部32から長辺側外壁部22aに向けて突出する内壁側リブ34が設けられた
上面又は底面の一方を構成する第1面部及び、前記第1面部に設けられた内壁部を有する第1カバーと、他方を構成する第2面部及び前記第2面部から立設する外壁部を有する第2カバーを組み付けた筐体本体を有する電気接続箱であって、
前記外壁部の主面に沿うとともに、前記第2面部から前記外壁部が立設する立設方向と直交する方向を幅方向とし、
前記外壁部の幅方向の中央部分における所定の領域が、幅方向の両端部分に比べて、前記筐体本体の外側に向けて出っ張った出っ張り領域が設けられ、
前記第1カバーと前記第2カバーとを組み付けた組み付け状態において、
前記内壁部は、前記外壁部の内側に配置され、
前記出っ張り領域から前記内壁部に向けて突出する外壁側リブ、又は、前記出っ張り領域に対応する前記内壁部から前記外壁部に向けて突出する内壁側リブの少なくとも一方が設けられた
電気接続箱。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
この発明は、上述の問題に鑑み、第1カバーと第2カバーとを円滑に組み付けることができる電気接続箱を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
この発明は、上面又は底面の一方を構成する第1面部及び、前記第1面部に設けられた内壁部を有する第1カバーと、他方を構成する第2面部及び前記第2面部から立設する外壁部を有する第2カバーを組み付けた筐体本体を有する電気接続箱であって、前記外壁部の主面に沿うとともに、前記第2面部から前記外壁部が立設する立設方向と直交する方向を幅方向とし、前記外壁部の幅方向の中央部分における所定の領域が、幅方向の両端部分に比べて、前記筐体本体の外側に向けて出っ張った出っ張り領域が設けられ、前記第1カバーと前記第2カバーとを組み付けた組み付け状態において、前記内壁部は、前記外壁部の内側に配置され、前記出っ張り領域から前記内壁部に向けて突出する外壁側リブ、又は、前記出っ張り領域に対応する前記内壁部から前記外壁部に向けて突出する内壁側リブの少なくとも一方が設けられたことを特徴とする。
【0009】
前記出っ張り領域は、前記外壁部のすべての面に設けられてもよいし、一部の面に設けられてもよい。なお、前記筐体本体の底面が長方形状に形成される場合、前記出っ張り領域は前記底面における長辺に対応する前記外壁部に設けられていることが好ましい。
【0010】
この発明により、筐体本体の内部体積を減少させることなく、第1カバーと第2カバーとを円滑に組み付けることができる。
詳述すると、前記外壁部における前記幅方向の中央部分に前記筐体本体の外側に出っ張る前記出っ張り領域が設けられることにより、前記筐体本体の内部空間の体積が減少することを防止できる。
【0011】
また、この前記出っ張り領域に対応する箇所に前記内壁側リブ又は前記外壁側リブの少なくとも一方を設けることにより、前記内壁側リブ又は前記外壁側リブが設けられた前記内壁部又は前記外壁部が、前記筐体本体の内側に向けて反ることを防止できるため、前記第1カバーと前記第2カバーとの組み付け作業において、内蔵される基板に前記内壁部又は前記外壁部が干渉することや前記内壁部と前記外壁部とが干渉することなどを防止でき、円滑に前記第1カバーと前記第2カバーを組み付けることができる。
したがって、前記筐体本体の内部体積を減少させることなく、前記第1カバーと前記第2カバーを組み付ける組み付け作業効率を向上させることができる。
【0012】
さらにまた、前記外壁部と前記内壁部とが所望の間隔を隔てて配置されるため、前記外壁部と前記内壁部との間に水が侵入した場合であっても、前記外壁部と前記内壁部との間に水を流す空間を確保することができ、水が侵入したとしても前記筐体本体の内部から外部に水を流すことができる。
【0013】
この発明の態様として、前記内壁側リブ及び前記外壁側リブの両方が設けられてよい。
この発明により、前記内壁部及び前記外壁部の双方が前記筐体本体の内側に向けて反ることを防止できるため、前記第1カバーと前記第2カバーとを組み付ける組み付け作業において、前記内壁部を前記外壁部の内側により確実に配置させることができ、より円滑に前記第1カバーと前記第2カバーとを組み付けることができる。
【0014】
また、前記内壁部及び前記外壁部の双方が前記筐体本体の内側に向けて反ることを防止することにより、前記内壁部及び前記外壁部が例えば電子部品を実装した基板などを前記筐体本体に配置する場合にも、前記基板が他の部材と干渉し、損傷させることを確実に防止できる。
【0015】
またこの発明の態様として、前記組み付け状態において、前記内壁側リブにおける他方側端部と前記外壁側リブにおける一方側端部とが、前記第2面部に対して等しい高さとなる、あるいは、前記内壁側リブと前記外壁側リブとが、前記立設方向に対して重複していてもよい。
【0016】
この発明により、前記組み付け状態において、前記内壁部と前記外壁部とが対向する部分が反ることを防止できるとともに、前記内壁部と前記外壁部の間隔を所定の間隔で保つことができる。したがって、より確実に前記内壁部を前記外壁部の内側に配置させることができるとともに、前記外壁部と前記内壁部との間に水が侵入した場合であっても、前記外壁部と前記内壁部との間に水を流す空間をより確実に確保することができる。
【0017】
またこの発明の態様として、前記内壁側リブ及び前記外壁側リブが複数設けられ、前記組み付け状態において、前記内壁側リブと前記外壁側リブとが、前記幅方向に沿って交互に配置されてもよい。
この発明により、前記出っ張り領域における前記内壁部及び前記外壁部の反りを複数設けられた前記内壁側リブ及び前記外壁側リブでより確実に防止できるため、より円滑に前記第1カバーと前記第2カバーとを組む付けることができる。
【0018】
またこの発明の態様として、前記外壁側リブは、前記立設方向に向かうに伴い、徐々に外側に傾く外壁側傾斜部を有し、前記内壁側リブは、前記立設方向と反対側に向かうに伴い、徐々に内側に傾く内壁側傾斜部を有してもよい。
【0019】
この発明により、前記外壁側リブ及び前記内壁側リブで反りを規制しているものの、前記内壁部又は前記外壁部が前記筐体本体の内側に反った箇所がある場合であっても、前記外壁側傾斜部及び前記内壁側傾斜部に沿って前記内壁部及び前記外壁部を所望の位置に案内することができる。したがって、前記内壁部を前記外壁部の内側により正確に配置させることができ、より円滑に前記第1カバーと前記第2カバーとを組み付けることができる。
【0020】
またこの発明の態様として、前記第1カバーには、前記組み付け状態において、前記外壁部を前記内壁部とで挟み込む挟壁部が設けられてもよい。
この発明により、前記外壁部を前記内壁部と前記挟壁部で挟み込むため、前記第1カバーと前記第2カバーとが組み付けられた状態において、前記外壁部が前記筐体本体の内側及び外側に変形することを前記挟壁部と前記内壁部とで防止することができるため、組み付けられた前記筐体本体を所望の形状に維持することができる。
【0021】
また、前記外壁部を前記第1カバーに設けられた前記内壁部と前記挟壁部とで挟む込むことができるため、前記筐体本体の内部に水が侵入することを防止でき、内蔵された電子部品などを浸水から保護することができる。
【0022】
またこの発明の態様として、前記第1カバーと前記第2カバーとを固定する固定部が設けられ、前記固定部は、前記組み付け状態における前記出っ張り領域の幅方向の外側から前記筐体本体の外側に突出してもよい。
【0023】
この発明によると、前記外壁部から前記筐体本体の外側に飛び出す前記固定部の間に、前記出っ張り領域を出っ張らせることができるため、デットスペースを有効活用することができる。したがって、前記筐体本体の内部空間の体積を減少させることなく、前記筐体本体のコンパクト化を図ることができる。
【0024】
またこの発明の態様として、前記固定部が、前記出っ張り領域の外面と面一となるように形成されてもよい。
この発明により、前記筐体本体の内部空間の体積を減少させずに、デットスペースを有効活用しつつ、前記電気接続箱のコンパクト化をより図ることができる。
【0025】
またこの発明の態様として、前記出っ張り領域が、前記外壁部における前記第2面部側の端部よりも前記第1面部側に設けられてもよい。
この発明によると、前記外壁部が、前記外壁部における前記第2面部側よりも前記第1面部側に前記出っ張り領域が出っ張る構成とすることができるため、すなわち、前記出っ張り領域における前記第2面部側が外側に出っ張っていない構成とすることができるため、前記出っ張り領域の強度を向上させることができる。これにより、前記外壁部が反ることをより確実に防止できる。
【0026】
またこの発明の態様として、前記出っ張り領域が、前記組み付け状態において、前記筐体本体に内蔵される基板よりも前記第2面部側に設けられてもよい。
この発明により、前記基板の配置位置において前記内壁部が前記筐体本体の内側に向けて反ることを防止できるため、前記基板を前記内壁部と干渉することなく前記第2カバーに設置させることができる。
【0027】
またこの発明の態様として、前記組み付け状態において、前記出っ張り領域における前記第1面部側に、前記幅方向に沿うように前記筐体本体の外部に向けて延設する延設部が設けられてもよい。
この発明により、前記出っ張り領域の強度を向上させることができ、前記出っ張り領域が前記筐体本体の内側に反ることをより確実に防止できる。
【発明の効果】
【0028】
この発明により、第1カバーと第2カバーとを円滑に組み付けることができる電気接続箱を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0030】
この発明の一実施態を以下図面とともに説明する。
図1は車両本体に設置された状態の電気接続箱1の概略斜視図を示し、
図2は電気接続箱1を上方から視た概略分解斜視図を示し、
図3及び
図4はロアカバー20の構成を説明する説明図を示し、
図5及び
図6はアッパーカバー30の構成を説明する説明図を示し、
図7及び
図8はロアカバー20とアッパーカバー30とを組み合わせた電気接続箱1の断面図を示す。
【0031】
ここで便宜上、
図2中の上下方向を高さ方向Hとし、筐体本体10の長手方向を長手方向L、長手方向L及び高さ方向Hに直交する方向を短手方向Wとする。また、
図2中において、長手方向Lに沿って右方をLf方向、左方をLr方向とし、短手方向Wに沿って右方をWl方向、左方をWr方向とする。さらに、
図2中の上方をHu方向、下方をHd方向とする。
【0032】
図3乃至
図8について詳述すると、
図3は、ロアカバー20の平面図であり、
図3(a)はロアカバー20をHu方向から視たロアカバー20全体の平面図を示し、
図3(b)は
図3(a)におけるα部の拡大平面図を示す。
図4(a)は
図3(a)におけるA−A矢視断面図を示し、
図4(b)は
図4(a)におけるβ部の拡大断面図を示している。
【0033】
図5はアッパーカバー30の底面図であり、
図5(a)はアッパーカバー30をHd方向から視たアッパーカバー30全体の底面図を示し、
図5(b)は
図5(a)におけるγ部の拡大底面図を示している。
図6はアッパーカバー30の構成を示す説明図であり、
図6(a)はアッパーカバー30をWl方向から視たアッパーカバー30全体の側面図を示し、
図6(b)は
図6(a)におけるB−B矢視断面図を示し、
図6(c)は
図6(b)におけるδ部の拡大断面図を示している。
【0034】
図7はロアカバー20とアッパーカバー30とを組み付けた電気接続箱1のA−A矢視断面図に対応する断面図であり、
図7(a)は電気接続箱1全体の断面図を示し、
図7(b)は
図7(a)におけるε部の拡大断面図を示している。
【0035】
同様に、
図8はロアカバー20とアッパーカバー30とを組み付けた電気接続箱1のB−B矢視断面図に対応する断面図であり、
図8(a)は電気接続箱1全体の断面図を示し、
図8(b)は
図8(a)におけるζ部の拡大断面図を示している。
【0036】
例えば、車両に搭載された様々な電気機器類(図示省略)に接続されている電線Dは、
図1に示すように、それぞれの電線Dの一端側に連結されたコネクタCを介して、電気機器類との結合や分岐などを行う端子や電子部品などが内蔵された電気接続箱1と電気的に接続されている。
【0037】
これらの複数の電線DはクランプKで束ねられてワイヤーハーネスWHを構成しており、このワイヤーハーネスWHは、
図1に示すように、縦向きに配置された電気接続箱1に沿って配索されるとともに、クランプKのクランプ固定部を介して電気接続箱1に固定されている。
【0038】
なお、
図1において、電気接続箱1は縦向きに配置されるように図示しているが、必ずしも縦向きで配置するとは限らず、ロアカバー20が上方を向くように配置することや、アッパーカバー30が上方に向くように車両に応じて適宜配置することができる。
【0039】
ワイヤーハーネスWHと電気的に接続される電気接続箱1は、電気機器類との結合や分岐などを行う端子や電子部品などを内蔵できる中空状に形成された筐体本体10で構成されている。
【0040】
筐体本体10について詳述すると、筐体本体10は、
図2に示すように、底面21と外壁部22とで構成する上方(Hu方向)が開放された凹状のロアカバー20とを、上面31と内壁部32と、挟壁部33とで構成する下方(Hd方向)が開放された逆凹状のアッパーカバー30とを、高さ方向Hに組み付けた箱形で構成され、内部に基板40が内蔵される内部空間を有している。
【0041】
ロアカバー20を構成する底面21は、高さ方向Hから視て略長方形状に形成されており、底面21の底面側には、コネクタCを接続するとともに、高さ方向Hを介してコネクタCに接続された電子機器と筐体本体10に内蔵した基板40に実装された電子部品などとを電気的に接続できる、底面側コネクタ接続部211が複数設けられている(
図1参照)。
【0042】
外壁部22は、略長方形状に形成された底面21の外周縁から上方(Hu方向)に沿って立設された平面視略長方形状の底面を有する筒状体であり、長方形の長辺に対応する長辺側外壁部22aと、底面21の短辺に対応する短辺側外壁部22bとで一体構成されている。
【0043】
この長辺側外壁部22a及び短辺側外壁部22bには、アッパーカバー30と係止して固定される固定部50を構成する係止部23が複数設けられている。
具体的には、係止部23は、長辺側外壁部22aの長手方向Lの端部側に2つ、短辺側外壁部22bの短手方向Wの中央部分に1つずつ設けられている。
【0044】
係止部23は、後述する被係止部36を係止するように、外壁部22から外方に突出する係止突部231と、係止突部231の両端側(長辺側外壁部22aにおいては長手方向Lの両端側、短辺側外壁部22bにおいては短手方向Wの両端側)において下方に延出するように外側に突出する棒状の係止案内部232,232とで構成されている(
図2、
図3(b)参照)。
【0045】
底面21の長辺に対応するように形成された長辺側外壁部22aは、側面視で長手方向Lに沿った主面を有する略長方形状に構成されており、長辺側外壁部22aにおける幅方向の中央部分における所定の領域において(すなわち、長辺側外壁部22aにおける長手方向Lの中央部分において)筐体本体10の外側に向けて出っ張るように設けられた出っ張り領域221と、出っ張り領域221の長手方向Lの両外側に設けられた幅方向側平面部222と、出っ張り領域221の下方(Hd方向)に設けられた下方側平面部223とで構成されており、幅方向側平面部222には係止部23が設けられている。
【0046】
この出っ張り領域221は、
図3(b)に示すように、幅方向側平面部222に比べて筐体本体10の外側(短手方向Wの両端側)に向けてわずかに出っ張っており、内面には外壁側リブ24が長手方向Lに沿って複数本(本実施形態において4本)等間隔で配置され、外面の上端よりもわずかに下方側には、短手方向Wの外側に向けて延出する延設部25が長手方向Lに沿って設けられている。
【0047】
また、出っ張り領域221は、下方側平面部223に比べて外側に出っ張っていることから、長辺側外壁部22aは、
図4(b)に示すように、長手方向Lから視て段差状に構成されている。なお、出っ張り領域221と下方側平面部223との境界部分(段差部分)は、ロアカバー20に内蔵される基板40よりも下方(Hd方向)に配置される。
【0048】
また、幅方向側平面部222及び下方側平面部223に対して出っ張り領域221が出っ張っている長さは、幅方向側平面部222に設けられた係止部23が筐体本体10の外側に出っ張っている長さと同じである。すなわち、出っ張り領域221は、幅方向側平面部222に設けられた係止部23と、平面視において、面一となるように形成されている。
【0049】
このように出っ張り領域221、幅方向側平面部222,下方側平面部223とで立体形状に形成された長辺側外壁部22aは、平面構造で形成されている場合に比べて強度を向上させることができるため、外壁部22が短手方向Wの内側に反ることを抑制することができる。
【0050】
なお、出っ張り領域221の長手方向Lに沿った方向の長さは外壁部22の全体の半分程度の長さであるが、3分の1〜3分の2程度の長さであってもよい。出っ張り領域221が長手方向Lに沿って突出する範囲をこの範囲とすることで、出っ張り領域221が反ることを防止できる。
【0051】
この出っ張り領域221の内面から短手方向Wの内側に向けて突出する外壁側リブ24は、出っ張り領域221の内面において高さ方向Hに沿って形成されており、棒状に形成された外側リブ本体241と、外側リブ本体241の上端に形成された外壁側傾斜部242とで構成されている。
【0052】
外側リブ本体241は、
図4(b)に示すように、長辺側外壁部22aの下端から上端まで高さ方向Hに沿って設けられている。すなわち、外側リブ本体241は、底面21から、出っ張り領域221と下方側平面部223とを跨ぐように立設している。
【0053】
また、外側リブ本体241における短手方向Wの内側端部は幅方向側平面部222よりも短手方向Wの外側に配置されるように構成されている。なお、外側リブ本体241の下端側は、基板40を配置させる基板配置リブ26と一体に構成されていてもよい(
図4(a)参照)。
外側リブ本体241の上端に形成された外壁側傾斜部242は、上方(Hu方向)に向かうに伴い、短手方向Wの外側に向けて連続して傾斜する傾斜面である。
【0054】
このように内周面に外壁側リブ24が設けられた長辺側外壁部22aは、長手方向Lの中央部分の強度を向上させることができるとともに、下端が底面21と連結している外壁側リブ24により長辺側外壁部22aが反ること、特に短手方向Wの内側に反ることを防止できる。
【0055】
一方、出っ張り領域221の外面に設けられている延設部25は、長手方向Lに沿って短手方向Wの外側に向けて突出するように形成されており、出っ張り領域221を挟んで設けられた係止案内部232と係止案内部232とを連結している。すなわち、延設部25は、出っ張り領域221と幅方向側平面部222とを跨ぐように設けられている。
【0056】
底面21の短辺に対応するように形成された短辺側外壁部22bは、短手方向Wの中央部分上端に係止部23が設けられているとともに、短手方向WのWr方向端部には、ワイヤーハーネスWHを束ねるクランプKを固定するハーネス固定部60が長手方向Lの外側に向けて突出するように設けられている。
【0057】
アッパーカバー30を構成する上面31は、底面21に比べて一回り大きな底面視略長方形状に形成されており、外周縁よりも内側において、下方(Hd方向)に向けた延出する内壁部32と、外周縁から下方(Hd方向)に向けた延出する挟壁部33とが立設されている。
すなわち、アッパーカバー30は、内側に立設された内壁部32と、外側に立設された挟壁部33とで構成された二重構造の壁を有している。
【0058】
この上面31の上面側には、底面21と同様に、コネクタCを接続するとともに、高さ方向Hを介してコネクタCに接続された電子機器と筐体本体10に内蔵した基板40に実装された電子部品などとを電気的に接続できる、上面側コネクタ接続部311が複数設けられている(
図2参照)。
【0059】
上面31の外周縁から内側において、下方に向けて立設された内壁部32は、底面がHd方向から視て底面21よりも小さい略長方形状である管状の柱体であり、長辺に対応する長辺側内壁部32aと短辺側内壁部32bとで構成されている。
【0060】
より詳しくは、上面31の長辺に対応する長辺側内壁部32aは、長辺側外壁部22aとは異なり、底面視において長手方向Lに沿って直線状に形成された面を構成している。すなわち、長辺側内壁部32aは、短手方向Wの外側に出っ張る長辺側外壁部22aにおける出っ張り領域221に対応する構成を有さない。
【0061】
また、長辺側内壁部32aには、ロアカバー20とアッパーカバー30とを組み付けた組付け状態において、長辺側内壁部32aの出っ張り領域221に対応する箇所に、外周面から外側に向けて突出する内壁側リブ34が、長手方向Lに沿って所定の間隔を隔てて複数(本実施形態では4つ)設けられている(
図6(a)参照)。
なお、Wr方向の長辺側内壁部32aに設けられた内壁側リブ34と、Wl方向に設けられた内壁側リブ34とは、長手方向Lに沿って少しずらして配置されている(
図5(a)参照)。
【0062】
内壁側リブ34は、
図6(b)及び
図6(c)に示すように、上面31の下端から内壁部32に沿って下方(Hd方向)に立設されており、高さ方向Hに沿った棒状に形成された内側リブ本体341と、内側リブ本体341の下端に形成された内壁側傾斜部342とで構成されている。
【0063】
内側リブ本体341は、
図6(c)に示すように、長辺側内壁部32aの上端から、すなわち上面31から高さ方向Hに沿って直線状に設けられている。
内側リブ本体341の上端に形成された内壁側傾斜部342は、下方(Hd方向)に向かうに伴い、短手方向Wの内側に向けて連続して傾斜する傾斜面である。なお、外壁側傾斜部242と内壁側傾斜部342は同じ傾斜角度となるように構成されている。
【0064】
このように構成された内壁側リブ34は、長辺側外壁部22aの内周面に配置された外壁側リブ24と同じ間隔で、長辺側内壁部32aの外周面に並列配置されている。なお、外壁側リブ24と内壁側リブ34とは、ロアカバー20とアッパーカバー30との組み付け状態において、互いに対向配置されないように、長手方向Lに沿って位置をずらして配置されている。
すなわち、ロアカバー20とアッパーカバー30との組み付け状態において、外壁側リブ24と内壁側リブ34とは長手方向Lに沿って互いに交互に配置されることとなる。
【0065】
このように構成された内壁側リブ34は、長辺側内壁部32aにおける長手方向Lの中央部分の外周面に設けられることにより、長辺側内壁部32aの強度を向上させることができ、長辺側内壁部32aが短手方向Wの内側に反ることを防止できる。
【0066】
上面31の外周縁から下方(Hd方向)に向けて立設された挟壁部33は、内壁部32の約半分程度の高さを有する壁部であり、上面31における長辺に対応する長辺側挟持壁33aと、上面31の短辺に対応する短辺側挟持壁33bとで構成され、長辺側挟持壁33aの長手方向Lの両端側及び短辺側挟持壁33bの中央部分には、係止部23とともに固定部50を構成する被係止部36が設けられている。
【0067】
この被係止部36は、挟壁部33から下方に向けて延出された棒状の被係止枠361,361と、被係止枠361,361の下端側同士を連結した被係止連結部362とで構成され(
図2参照)、被係止枠361が係止案内部232,232の間に案内され被係止連結部362を外側リブ本体241に係止することにより、ロアカバー20とアッパーカバー30とを固定することができる。
【0068】
長辺側挟持壁33aは、ロアカバー20とアッパーカバー30とを組み付けた状態において、長辺側外壁部22aにおける出っ張り領域221と対応する箇所に形成される上方出っ張り領域331と、長辺側外壁部22aにおける幅方向側平面部222と対応する箇所に形成される上方平坦部332とで構成される。
なお、上方出っ張り領域331は、幅方向側平面部222に対して出っ張り領域221が出っ張る長さと同じだけ、上方平坦部332から短手方向Wの外側に出っ張っている。
【0069】
換言すると、内壁部32と挟壁部33との間には、上方出っ張り領域331に対応する箇所に外壁部22の板厚と外壁側リブ24の突出量と略同じ幅を有する突出側溝部371と、上方平坦部332に対応する箇所に外壁部22の板厚と略同じ幅を有する平坦側溝部372とで構成された溝部37が形成されている(
図5(b)参照)。
【0070】
このように構成されたロアカバー20とアッパーカバー30とは、
図7及び
図8に示すように、被係止部36に外壁部22が嵌めるように、上方からアッパーカバー30をロアカバー20に組み付けて電気接続箱1を構成することができる。
【0071】
上述のように、長辺側外壁部22aの内周面及び長辺側内壁部32aの外周面には、それぞれ外壁側リブ24及び内壁側リブ34が複数並列配置されているため、長辺側外壁部22a及び長辺側内壁部32aが短手方向Wの内側に反ることを防止できる。
【0072】
また、外壁側リブ24に設けられた外壁側傾斜部242に沿って長辺側内壁部32aが長辺側外壁部22aの短手方向Wの内側に配置されるように案内するとともに、内壁側リブ34に設けられた内壁側傾斜部342に沿って長辺側外壁部22aが長辺側内壁部32aと長辺側挟持壁33aとの間に設けられた溝部37に入り込むように案内することができる。
【0073】
これにより、アッパーカバー30をロアカバー20の上方から組み付けた場合において、外壁部22が溝部37にスムーズに入り込むこととなる。すなわち、ロアカバー20とアッパーカバー30とを組み付ける組付け作業を円滑に行うことができる。
【0074】
また、仮に外壁部22が反っている場合であっても、外壁側リブ24又は内壁側リブ34により、内壁側リブ34が外壁側リブ24の内部に案内されるとともに、外壁部22を外側OUTに押し広げることができるため、所望の位置に外壁部22と内壁部32とを配置できる。
【0075】
このように外壁部22を溝部37にはめた状態において、挟壁部33の下端面は、
図7(b)及び
図8(b)に示すように、延設部25と当接することとなる。
この状態において、出っ張り領域221に対応する突出側溝部371では、外壁側リブ24及び内壁側リブ34が長手方向Lに沿って交互に配置されており、仮に外壁部22が短手方向Wの内側に沿った場合であっても、内壁側リブ34が外壁部22と当接して短手方向Wの内側に向かって反ることを防止できるため、ロアカバー20とアッパーカバー30とが正確に組み付けられた状態を維持することができる。
【0076】
また、挟壁部33で外壁部22の外周面の上端側をカバーしているため、電気接続箱1(筐体本体10)の内部に水が浸入することを防止できる。しかしながら、電気接続箱1にかかる水の量によっては、ロアカバー20とアッパーカバー30との組み付け部分(延設部25と挟壁部33との間)から水が侵入することがある。
【0077】
このような場合であっても、外壁側リブ24及び内壁側リブ34には、外壁側傾斜部242及び内壁側傾斜部342が長手方向Lに沿って交互に配置されるようにこうけられているため、内壁部32の外面と外壁側リブ24との間及び外壁部22の内面と内壁側リブ34との間に迷路状の空間が形成され、水を抜く経路を形成することができる。
【0078】
これにより、ロアカバー20とアッパーカバー30との組み付け部分(延設部25と挟壁部33との間)から水が侵入したとしても、例えば電気接続箱1を立てて配置している場合や、電気接続箱1を傾いて配置している場合、坂道など車両本体が傾いている場合などに、迷路状に形成された空間を通って水が流れて外部に排出されるため、電気接続箱1の内部に水が浸入することを防止できる。
【0079】
なお、外壁側リブ24の上端は、上面31と当接しておらず、より体積が広い経路が形成されている。これにより、ロアカバー20とアッパーカバー30との組み付け部分から内部に侵入したより水をより確実に流して排出することができる。
【0080】
このように構成された電気接続箱1は、上面を構成する上面31及び、上面31に設けられた内壁部32を有するアッパーカバー30と、底面を構成する底面21及び底面21から立設する外壁部22を有するロアカバー20を組み付けて筐体本体10を構成し、長辺側外壁部22aの主面に沿うとともに、底面21から外壁部22が立設する高さ方向Hと直交する方向を長手方向Lとし、長辺側外壁部22aの長手方向Lの中央部分における所定の領域が、長手方向Lの両端部分に比べて、筐体本体10の外側に向けて出っ張った出っ張り領域221が設けられ、アッパーカバー30とロアカバー20とを組み付けた組み付け状態において、内壁部32は、長辺側外壁部22aの内側に配置され、出っ張り領域221から内壁部32に向けて突出する外壁側リブ24、及び出っ張り領域221に対応する内壁部32から長辺側外壁部22aに向けて突出する内壁側リブ34が設けられたことにより、筐体本体10の内部体積を減少させることなく、アッパーカバー30とロアカバー20とを円滑に組み付けることができる。
【0081】
詳述すると、長辺側外壁部22aにおける長手方向Lの中央部分における所定の領域に、筐体本体10の外側に向けて出っ張る出っ張り領域221が設けられることにより、筐体本体10の内部空間の体積が減少することを防止できる。
【0082】
また、外壁側リブ24及び内壁側リブ34が設けられることにより、内壁部32及び外壁部22の双方が筐体本体10の内側に向けて反ることを防止できるため、アッパーカバー30とロアカバー20とを組み付ける組み付け作業において、内壁部32を外壁部22のより確実に内側に配置させることができ、より円滑にアッパーカバー30とロアカバー20とを組み付けることができる。
【0083】
したがって、筐体本体10の内部体積を減少させることなく、アッパーカバー30とロアカバー20を組み付ける組み付け作業効率を向上させることができる。
【0084】
また、内壁部32及び外壁部22の双方が筐体本体10の内側に向けて反ることを防止することにより、内壁部32及び外壁部22が例えば電子部品を実装した基板40など他の部材と干渉し、損傷させることを確実に防止できる。
【0085】
さらにまた、外壁部22と内壁部32とが所望の間隔を隔てて配置されるため、外壁部22と内壁部32との間に水が侵入した場合であっても、外壁部22と内壁部32との間に水を流す空間を確保することができ、水が侵入したとしても筐体本体10の内部から外部に水を流すことができる。
【0086】
また、ロアカバー20とアッパーカバー30との組み付け状態において、外壁側リブ24の上端側端部と内壁側リブ34の下方側端部とが、高さ方向Hに対して重複していることにより、内壁部32と外壁部22とが対向する部分が反ることを防止できるとともに、内壁部32と外壁部22の間隔を高さ方向Hに対して所定の間隔で保つことができる。したがって、より確実に内壁部32を外壁部22の内側に配置させることができるとともに、外壁部22と内壁部32との間に水が侵入した場合であっても、外壁部22と内壁部32との間に水を流す空間をより確実に確保することができる。
【0087】
さらにまた、外壁側リブ24及び内壁側リブ34が複数設けられ、組み付け状態において、外壁側リブ24と内壁側リブ34とが、長手方向Lに沿って交互に配置されていることにより、出っ張り領域221における内壁部32及び外壁部22の反りを複数設けられた外壁側リブ24及び内壁側リブ34でより確実に防止できるため、より円滑にアッパーカバー30とロアカバー20とを組む付けることができる。
【0088】
さらにまた、外壁側リブ24はHdu方向に向かうに伴い、徐々に外側に傾く外壁側傾斜部242を有し、内壁側リブ34は、Hd方向に向かうに伴い、徐々に内側に傾く内壁側傾斜部342を有していることにより、内壁部32又は外壁部22の少なくとも一方が筐体本体10の内側にわずかに反っている場合であっても、内壁側傾斜部342及び外壁側傾斜部242に沿って内壁部32及び外壁部22を所望の位置に案内することができる。したがって、内壁部32を外壁部22の内側に正確に配置させることができ、より円滑にアッパーカバー30とロアカバー20とを組み付けることができる。
【0089】
また、アッパーカバー30には、ロアカバー20とアッパーカバー30との組み付け状態において、外壁部22を内壁部32とで挟み込む挟壁部33が設けられていることにより、外壁部22を内壁部32と挟壁部33で挟み込むため、アッパーカバー30とロアカバー20とが組み付けられた状態において、外壁部22が筐体本体10の内側及び外側に変形することを挟壁部33と内壁部32とで防止することができるため、組み付けられた筐体本体10を所望の形状に維持することができる。
【0090】
加えて、外壁部22をアッパーカバー30に設けられた内壁部32と挟壁部33とで挟む込むことができるため、筐体本体10の内部に水が侵入することを防止でき、内蔵された電子部品などを浸水から保護することができる。
【0091】
また、アッパーカバー30とロアカバー20とを固定する固定部50が設けられ、固定部50は、組み付け状態において、出っ張り領域221の長手方向Lの外側に配置されるとともに、筐体本体2の外側に出っ張ることにより、外壁部22から筐体本体10の外側に飛び出す固定部50の間に、出っ張り領域221を突出させることができるため、デットスペースを有効活用することができる。これにより、筐体本体10の内部空間の体積を減少させることなく、筐体本体10のコンパクト化を図れる。
【0092】
さらにまた、固定部50が、出っ張り領域221の外面と面一となるように形成されていることにより、筐体本体10の内部空間の体積を減少させることなく、デットスペースを有効活用しつつ、さらに電気接続箱1のコンパクト化をより図ることができる。
【0093】
また、出っ張り領域221が、外壁部22における下方側(Hd方向)の端部よりも上方側(Hu方向)に設けられることにより、外壁部22が、外壁部22における下方側(Hd方向)から出っ張り領域221が出っ張る構成とすることができるため、出っ張り領域221の強度を向上させることができる。これにより、出っ張り領域221が反ることをより確実に防止できる。
【0094】
また、出っ張り領域221が、組み付け状態において、筐体本体10に内蔵される基板40よりも下方側(Hd方向)に設けられることにより、基板40の配置位置において内壁部32が筐体本体10の内側に向けて反ることを防止できるため、筐体本体10に内蔵される基板40を、内壁部32と干渉することなくアッパーカバー30に設置させることができる。
【0095】
また、組み付け状態において、出っ張り領域221における上方側(Hu方向)に、長手方向Lに沿うように筐体本体10の外部に向けて延設する延設部25が設けられることにより、出っ張り領域221の強度を向上させることができ、出っ張り領域221が筐体本体10の内側に反ることをより確実に防止できる。
【0096】
この発明の構成と、上述の実施形態との対応において、
第1面部は、上面31に対応し、同様に、
第1カバーは、アッパーカバー30に対応し、
第2面部は、底面21に対応し、
第2カバーは、ロアカバー20に対応し、
電気接続箱は、電気接続箱1に対応し、
立設方向は、高さ方向Hに対応し、
幅方向は、長手方向Lに対応するが、
この発明は、上述の実施形態の構成のみに限定されるものではなく、多くの実施の形態を得ることができる。
【0097】
なお、以下に記載の他の実施形態において、本実施形態と同じ構成については同一の番号を付しその説明を省略する。また、他の実施形態に記載の内容は、それぞれの実施形態にのみ実施できるものではなく、効果を奏する限り適宜組み合わせを変更することができる。
【0098】
例えば、本実施形態において、出っ張り領域221は、長辺側外壁部22aに設けられているが、外壁部22のすべての面に設けられてもよい。なお、筐体本体10の底面が長方形状に形成される場合、出っ張り領域221は底面における長辺に対応する長辺側外壁部22aは筐体本体10の内部に向けて反りやすいことから、長辺側外壁部22aに設けられていることが好ましい。
【0099】
また、本実施形態では、外壁部22に外壁側リブ24が、内壁部32に内壁側リブ34が設けられているが、必ずしも外壁側リブ24及び内壁側リブ34設ける必要はなく、外壁側リブ24及び内壁側リブ34の少なくとも一方が設けてあれば、外壁部22(張り領域221)又は内壁側リブ34の反りを防止できるとともに、確実に内壁部32が外壁部22の内側に配置させることができる。
【0100】
また、本実施形態では、ロアカバー20が外壁部22を有し、アッパーカバー30が外壁部22を挟む内壁部32と挟壁部33とを有しているが、アッパーカバー30とロアカバー20の構成をそれぞれ逆にしてもよい。
【0101】
また、本実施形態では、ロアカバー20とアッパーカバー30との組み付け状態において、外壁側リブ24の上端側端部と内壁側リブ34の下方側端部とが、高さ方向Hに対して重複している構成としているが、必ずしも重複している必要はなく、例えば、内壁側リブ34における下方側端部の位置と外壁側リブ24における上方側端部の位置とが、底面21に対して等しい高さとなるように構成されていてもよい。すなわち、内壁側リブ34の下方側端部と外壁側リブ24の上端側端部とが高さ方向Hから視て同じ高さとなるように配置されていてもよい。