【解決手段】少なくとも一層の樹脂層3を有し、樹脂層3は、ナノインデンターを用いISO14577に準拠して測定される60℃〜80℃のいずれかの温度における圧子の押し込み深さが10000nm〜50000nmであり、樹脂層3の厚みが50μm〜300μmで、総厚みが450μm以下であることを特徴とする。
10μm以上の段差が設けられている半導体ウエハの回路形成面に、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子部品用テープを50〜100℃の温度で貼合する貼合工程と、
前記貼合工程の後に、前記半導体ウエハの回路形成面とは反対側の面を研削する研削工程とを有することを特徴とする電子部品の加工方法。
【発明を実施するための形態】
【0017】
以下に、本発明の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る電子部品用テープ1の構造を模式的に示す断面図である。
【0018】
図1に示すように、本実施形態に係る電子部品用テープ1は、基材フィルム2を有しており、基材フィルム2の少なくとも片面側には、樹脂層3が設けられている。樹脂層3の上面には粘着剤層4が設けられており、粘着剤層4の上面には、表面が離型処理された剥離フィルム5の離型処理面が粘着剤層4側に接するように積層されていている。なお、本実施の形態においては剥離フィルムが設けられているが、剥離フィルム5は必ずしも設ける必要はない。
【0019】
以下、本実施形態の電子部品用テープ1の各構成要素について詳細に説明する。
【0020】
(基材フィルム2)
本発明の電子部品用テープ1の基材フィルム2として、公知のプラスチック、ゴム等を用いることができる。基材フィルム2は、特に、粘着剤層4に放射線硬化性の組成物を使用する場合には、その組成物が硬化する波長の放射線の透過性の良いものを選択するのがよい。なお、ここで、放射線とは、例えば、紫外線のような光、あるいはレーザー光、または電子線のような電離性放射線を総称していうものであり、以下、これらを総称して放射線という。
【0021】
このような基材フィルム2として選択し得る樹脂の例としては、高密度ポリエチレン(HDPE)、低密度ポリエチレン(LDPE)、ポリプロピレン(PP)、エチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレンアクリル酸共重合体やエチレンメタクリル酸共重合体とそれらの金属架橋体(アイオノマー)等のポリオレフィン類や、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリエチレンテレナフタレート(PEN)、ポリエチレンテレブタレート(PBT)等のポリエステル類、またアクリル樹脂を架橋させフィルム状にしたものを使用することができる。各々の樹脂は、単独で単層基材として使用してもよく、樹脂を組み合わせて混合したり、異なる樹脂の複層構成としてもよい。また、半導体ウエハ表面保護粘着テープ1を認識・識別するための着色用顔料などを配合するなど、物性に影響が出ない範囲で添加物を加えてもよい。
【0022】
基材フィルム2は、電子部品用テープ1としてのハンドリング性や半導体ウエハ6の薄膜研削時の反り抑制のため、25℃における引張弾性率が0.01〜10GPaが好ましく、0.1〜5GPaが更に好ましい。
更に基材フィルム2が最表面である場合は、電子部品用テープ1の加熱貼合や半導体ウエハ6の研磨などによる加工熱に耐えることが求められるとともに、電子部品用テープ1の剥離時にテープ背面にヒートシールフィルムを加熱圧着し剥離する工程に用いられる場合には、融点が70〜170℃であることが好ましく、90〜140℃であると更に好ましい。
【0023】
基材フィルム2の厚さは、特に限定されるものではなく、適宜に設定してよいが、10〜300μm、更には25〜100μmが好ましい。
【0024】
上記基材フィルム2の製造方法は特に限定されない。カレンダー法、Tダイ押出法、インフレーション法等など従来の方法を用いることができる。また、独立に製膜したフィルムと他のフィルムを接着剤等で貼り合わせて基材フィルムとすることもできる。
【0025】
基材フィルム2の樹脂層3が設けられる側の表面には、樹脂層3との密着性を向上させるために、コロナ処理やプライマー層を設ける等の処理を適宜施してもよい。なお、基材フィルム2の樹脂層3が設けられない側の表面をシボ加工もしくは滑剤コーティングすることも好ましく、これによって、本発明の電子部品用テープ1の保管時のブロッキング防止等の効果を得ることができる。
【0026】
電子部品用テープ1の剥離時にテープ背面にヒートシールフィルムを加熱圧着し剥離する工程に用いられる場合には、基材フィルム2の樹脂層3が設けられない側の表面にヒートシールと接着性を有するコートや樹脂層を設けることも好ましい。これらヒートシール層の融点は70〜170℃であることが好ましく、90〜140℃であることが更に好ましい。特に基材フィルム2として、PETなどの高融点材料を用いた場合にはヒートシール層が有効である。
【0027】
(樹脂層3)
樹脂層3を構成する樹脂としては、樹脂層3のナノインデンターを用いISO14577に準拠して測定される60℃〜80℃のいずれかの温度における前記ナノインデンターの圧子の押し込み深さが10000nm〜50000nmとなるものであれば、特に限定されず公知の樹脂を用いることができる。
【0028】
樹脂層3として選択し得る樹脂の例としては、ポリエチレン、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、エチレン−アクリル酸メチル共重合体、エチレン−アクリル酸共重合体、アイオノマー等のα−オレフィンの単独重合体または共重合体が挙げられる。各々の樹脂は、単独で単層として使用してもよく、これらの樹脂を組み合わせて混合したり、異なる樹脂の複層構成としてもよい。
【0029】
樹脂層3は、ナノインデンターを用いISO14577に準拠して測定される60℃〜80℃のいずれかの温度におけるナノインデンターの圧子の押し込み深さが10000nm〜50000nmである。ナノインデンターの圧子の押し込み深さが60℃〜80℃のいずれの温度においても10000nm未満であると、電子部品用テープ1を半導体ウエハ6表面の凹凸61に十分に追従させるのに時間を要する。
【0030】
ナノインデンターの圧子の押し込み深さが60℃〜80℃のいずれの温度においても50000nmを超えると、加熱貼合により変形しすぎるため、電子部品用テープ1の厚さ精度が悪くなることや、半導体ウエハ6の側面に樹脂層3がはみ出ることにより、半導体ウエハ6側面に沿って電子部品用テープ1をカットする際にバリやダマとなり半導体ウエハ6を汚染する。樹脂層3の切断部分にバリ等が発生すると、半導体ウエハ6の裏面を研削または研磨した際に、バリ等が加工面に巻き込まれ、半導体ウエハ6にエッジクラックが生じたり割れを生じたりする。また、半導体ウエハ6のドライポリッシュなどの研磨時に加工による摩擦熱で60℃を超えることもあり、半導体ウエハ6の破損や厚さ精度不良になることが考えられる。更に、電子部品用テープ1の輸送や保管において高温時は60℃を超えることもあり、電子部品用テープ1の端部が軟化し、電子部品用テープ1を巻物状にして輸送や保管した場合に端部での誤着や軟化した樹脂による周辺汚染も考えられる。
【0031】
ナノインデンターの圧子の押し込み深さは、ISO14577‐1:2002に準じ、ナノインデンターを用いて、該ナノインデンターのダイヤモンドからなるバーコビッチ圧子に荷重を印加して、該圧子を試料面に10mNの力がかかる深さをゼロとしそこから50mNの力が加わるまで押し込んだときの圧子到達深さである。
【0032】
樹脂層3の60〜80℃におけるナノインデンターの圧子の押し込み深さは、例えば、樹脂の密度やコモノマー共重合体の場合はコモノマー含有比率で調整することが可能である。エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−メチルアクリレート共重合体、エチレン−ブチルアクリレートの場合は、コモノマー含有率10〜50質量%が好ましく、25〜45%が更に好ましい。α-オレフィンの場合は密度が0.87〜0.93であることが好ましく、0.88〜0.90が更に好ましい。また、樹脂の分子量で調整が可能で、重量平均分子量が10000〜200000が好ましく、40000〜80000が更に好ましい。
【0033】
樹脂層3の60〜80℃での熱伝導率が、少なくとも0.30W/m・K以上であり、より好ましくは70℃において0.4W/m・K以上である。熱伝導率は、JIS A1412に準拠して測定される。樹脂層3の60〜80℃での熱伝導率を0.30W/m・K以上とするためには、そのような特性を有する樹脂を用いる他、熱伝導性充填材を含有させてもよい。熱伝導性充填材としては、無機窒化物、無機酸化物、金属から選ばれる一種又は二種以上のものであることあることが好ましく、具体例としては、窒化アルミ、窒化ホウ素等の無機窒化物、アルミナ、酸化ケイ素、酸化マグネシウム等の無機酸化物、金、銀、ニッケル、アルミニウム等の金属、タルク、炭酸カルシウム、二酸化ケイ素などのアンチブロッキング剤が挙げられる。なかでも絶縁性と高熱伝導を示す窒化アルミが好ましい。さらに好ましくは耐水性向上の為、表面処理された窒化アルミが挙げられる。これらは、1種或いは2種以上混合して使用しても構わない。樹脂層3中のフィラーの含有割合は、樹脂層3の総質量に対して、3〜60質量%が好ましく、より好ましくは20〜50質量%である。
【0034】
樹脂層3には必要に応じて、安定剤、滑剤、酸化防止剤、顔料、可塑剤等を含有していてもよい。しかし、添加剤の種類、含有量によっては、粘着剤層や半導体ウエハが汚染されることもあるため、その場合は樹脂層3と粘着剤層との間にバリヤー層を設けるとよい。
【0035】
樹脂層3の厚みは50〜300μmであり、150〜270μmが好ましい。樹脂層3の厚みが50μm未満であると、電子部品用テープ1を半導体ウエハ6表面の凹凸61に十分に追従させることが困難になる。樹脂層3の厚みが300μm超であると、電子部品用テープ1を半導体ウエハ6表面に加熱貼合させる際に、熱伝導性が悪くなり樹脂層3が柔軟化するのに時間がかかるため、電子部品用テープ1を半導体ウエハ6表面の凹凸61に十分に追従させるのに時間を要する。
【0036】
また、樹脂層3の厚みは、半導体ウエハ6表面の段差の1倍以上2倍以下であることが好ましい。樹脂層3の厚みが半導体ウエハ6表面の段差の1倍未満であると、電子部品用テープ1を半導体ウエハ6表面の凹凸61に十分に追従させることができないおそれがある。樹脂層3の厚みが半導体ウエハ6表面の段差の2倍超であると、電子部品用テープ1を半導体ウエハ6表面に加熱貼合させる際に、熱伝導性が悪くなり樹脂層3が柔軟化するのに時間がかかるため、電子部品用テープ1を半導体ウエハ6表面の凹凸61に十分に追従させるのに時間を要する。
【0037】
樹脂層3の積層方法は、特に制限されるものではないが、例えば、Tダイ押出機でフィルム状に押出成形しながら、予め用意しておいた基材フィルム2とラミネートする方法、基材フィルム2と基材フィルム3をそれぞれ製膜してドライラミネートや熱ラミネートする方法や、基材フィルム2と樹脂層3を共押出により同時に製膜する方法等が挙げられる。共押出の方法は、Tダイ押出法のほかに、インフレーション法等が挙げられる。
【0038】
(粘着剤層4)
粘着剤層4を構成する粘着剤組成物は、特に制限するものではなく、従来のものを用いることができるが、(メタ)アクリル酸エステルを構成成分とする単独重合体や、(メタ)アクリル酸エステルを構成成分として有する共重合体を挙げることができる。アクリル酸エステルを構成成分として含む重合体を構成する単量体成分としては、例えば、メチル、エチル、n−プルピル、イソプルピル、n−ブチル、t−ブチル、イソブチル、アミル、イソアミル、ヘキシル、ヘプチル、シクロヘキシル、2−エチルヘキシル、オクチル、イソオクチル、ノニル、イソノニル、デシル、イソデシル、ウンデシル、ラウリル、トリデシル、テトラデシル、ステアリル、オクタデシル、及びドデシルなどの炭素数30以下、好ましくは炭素数4〜18の直鎖又は分岐のアルキル基を有するアルキルアクリレート又はアルキルメタクリレートが挙げられる。これらアルキル(メタ)アクリレートは単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0039】
上記以外のアクリル樹脂中の構成成分としては、以下の単量体を含むことができる。例えば、アクリル酸、メタクリル酸、カルボキシエチル(メタ)アクリレート、カルボキシペンチル(メタ)アクリレート、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、及びクロトン酸などのカルボキシル基含有モノマー、無水マレイン酸や無水イタコン酸などの酸無水物モノマー、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸2−ヒドロキシプロピル、(メタ)アクリル酸4−ヒドロキシブチル、(メタ)アクリル酸6−ヒドロキシヘキシル、(メタ)アクリル酸8−ヒドロキシオクチル、(メタ)アクリル酸10−ヒドロキシデシル、(メタ)アクリル酸12−ヒドロキシラウリル及び(4−ヒドロキシメチルシクロヘキシル)メチル(メタ)アクリレートなどのヒドロキシル基含有モノマー、スチレンスルホン酸、アリルスルホン酸、2−(メタ)アクリルアミド−2−メチルプロパンスルホン酸、(メタ)アクリルアミドプロパンスルホン酸、スルホプロピル(メタ)アクリレート及び(メタ)アクリロイルオキシナフタレンスルホン酸などのスルホン酸基含有モノマー、2−ヒドロキシエチルアクリロイルホスフェートなどのリン酸基含有モノマー、(メタ)アクリルアミド、(メタ)アクリル酸N−ヒドロキシメチルアミド、(メタ)アクリル酸アルキルアミノアルキルエステル(例えば、ジメチルアミノエチルメタクリレート、t−ブチルアミノエチルメタクリレート等)、N−ビニルピロリドン、アクリロイルモルフオリン、酢酸ビニル、スチレン、アクリロニトリル等が挙げられる。これらモノマー成分は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0040】
また、アクリル樹脂としては、構成成分として、以下の多官能性単量体を含むことができる。その例としては、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、(ポリ)プロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールジ(メタ)アクリレート、トリメチロールプロパントリ(メタ)アクリレート、テトラメチロールメタンテトラ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールトリ(メタ)アクリレート、ペンタエリスリトールテトラ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタ(メタ)アクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサ(メタ)アクリレート、エポキシ(メタ)アクリレート、ポリエステル(メタ)アクリレート、及びウレタン(メタ)アクリレートなどが挙げられる。これら多官能性単量体は単独で用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
【0041】
アクリル酸エステルとしては、アクリル酸エチル、アクリル酸ブチル、アクリル酸2−エチルヘキシル、アクリル酸グリシジル、アクリル酸2−ヒドロキシエチルなどを挙げることができる。また上記のアクリル酸エステルをたとえばメタクリル酸エステルに代えたものなどのアクリル系ポリマーと硬化剤を用いてなるものを使用することができる。
【0042】
硬化剤としては、特開2007−146104号公報に記載の硬化剤を使用することができる。例えば、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)シクロヘキサン、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)トルエン、1,3−ビス(N,N−ジグリシジルアミノメチル)ベンゼン、N,N,N,N'−テトラグリシジル−m−キシレンジアミンなどの分子中に2個以上のエポキシ基を有するエポキシ化合物、2,4−トリレンジイソシアネート、2,6−トリレンジイソシアネート、1,3−キシリレンジイソシアネート、1,4−キシレンジイソシアネート、ジフェニルメタン−4,4'−ジイソシアネートなどの分子中に2個以上のイソシアネート基を有するイソシアネート系化合物、テトラメチロール−トリ−β−アジリジニルプロピオネート、トリメチロール−トリ−β−アジリジニルプロピオネート、トリメチロールプロパン−トリ−β−アジリジニルプロピオネート、トリメチロールプロパン−トリ−β−(2−メチルアジリジン)プロピオネートなどの分子中に2個以上のアジリジニル基を有するアジリジン系化合物等が挙げられる。硬化剤の含有量は、所望の粘着力や貯蔵弾性率に応じて調整すれば良く、上記重合体100質量部に対して、0.01〜10質量部が好ましく、さらに好ましくは、0.1〜5質量部である。
【0043】
上記のような粘着剤層4中に光重合性化合物及び光重合開始剤を含ませることによって、紫外線を照射することにより硬化し、粘着剤層4は粘着力を低下させることが出来る。このような光重合性化合物としては、たとえば特開昭60−196956号公報および特開昭60−223139号公報に開示されているような光照射によって三次元網状化しうる分子内に光重合性炭素−炭素二重結合を少なくとも2個以上有する低分子量化合物が広く用いられる。
【0044】
具体的には、トリメチロールプロパントリアクリレート、ペンタエリスリトールトリアクリレート、ペンタエリスリトールテトラアクリレート、ジペンタエリスリトールモノヒドロキシペンタアクリレート、ジペンタエリスリトールヘキサアクリレートあるいは1,4−ブチレングリコールジアクリレート、1,6−ヘキサンジオールジアクリレート、ポリエチレングリコールジアクリレート、市販のオリゴエステルアクリレートなどが用いられる。
【0045】
光重合開始剤としては、特開2007−146104又は特開2004−186429号公報に記載の光重合開始剤を使用することができる。イソプロピルベンゾインエーテル、イソブチルベンゾインエーテル、ベンゾフェノン、ミヒラーズケトン、クロロチオキサントン、ベンジルメチルケタール、α−ヒドロキシシクロヘキシルフェニルケトン、2−ヒドロキシメチルフェニルプロパン等を併用することができる。
【0046】
粘着剤層4として、重合体中に光重合性炭素−炭素二重結合を有する重合体、光重合開始剤、及び硬化剤を含む樹脂組成物を用いてなる光重合性粘着剤を用いることができる。重合体中に炭素−炭素二重結合を有する重合体としては、側鎖に炭素原子数が4〜12、さらに好ましくは炭素原子数8のアルキル基を有する(メタ)アクリル酸エステルなどの単量体や共重合性改質単量体を1種または2種以上を任意の方法で単独重合または共重合した(メタ)アクリル系重合体が好ましい。
【0047】
その他、粘着剤層4を構成する粘着剤組成物には、必要に応じて粘着付与剤、粘着調整剤、界面活性剤等、あるいはその他の改質剤等を配合することができる。また、無機化合物フィラーを適宜加えてもよい。
【0048】
粘着剤層4は、例えば、粘着剤組成物を剥離フィルム5上に塗布、乾燥させて樹脂層3に転写することで形成することができる。本発明において粘着剤層4の厚さは、好ましくは1〜130μm、より好ましくは1〜40μm、更に好ましくは1〜20μmである。本発明における粘着剤層4の役割は主に半導体ウエハ6表面への粘着性および剥離性の確保である。粘着剤層4が厚いと、その貯蔵弾性率によっては半導体ウエハ6への追従性を妨げることや、半導体ウエハ6への糊残りの要因となる可能性がある。
【0049】
粘着剤層4と樹脂層3の合計厚さは半導体ウエハ6表面の凹凸高さ以上であることが好ましい。樹脂層3単独の厚さが半導体ウエハ6表面の凹凸高さの1.0〜2.0倍であることが更に好ましい。
【0050】
(剥離フィルム5)
また、表面保護用粘着テープ1には、剥離フィルム5が粘着剤層4上に設けられていてもよい。剥離フィルム5は、セパレータや剥離層、剥離ライナーとも呼ばれ、粘着剤層4を保護する目的のため、また粘着剤を平滑にする目的のために、設けられる。剥離フィルム5の構成材料としては、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリエチレンテレフタレート等の合成樹脂フィルムや紙などが挙げられる。剥離フィルム5の表面には粘着剤層4からの剥離性を高めるため、必要に応じてシリコーン処理、長鎖アルキル処理、フッ素処理等の剥離処理が施されていても良い。また、必要に応じて、粘着剤層4が環境紫外線等意図しない紫外線の暴露によって反応してしまわないように、紫外線防止処理を施すことも好ましい。剥離フィルム5の厚みは、通常10〜100μm、好ましくは25〜50μm程度である。
【0051】
本発明の電子部品用テープ1は、総厚みが450μm以下である。本発明において総厚みとは、電子部品用テープとして使用される状態での厚みであり、剥離フィルム5が設けられている場合には剥離フィルム5を剥離した後の電子部品用テープ1の厚みである。電子部品用テープ1の総厚みが450μm超であると、電子部品用テープ1を半導体ウエハ6表面に加熱貼合させる際に、熱伝導性が悪くなり樹脂層3が柔軟化するのに時間がかかるため、電子部品用テープ1を半導体ウエハ6表面の凹凸61に十分に追従させるのに時間を要する。
【0052】
<使用方法>
次に、本発明の電子部品用テープ1の使用方法、すなわち半導体ウエハ6の加工方法について、説明する。
【0053】
具体的には、まず、
図2(A)に示すように、電子部品用テープ1の剥離フィルム5を粘着剤層4から剥離し、
図2(B)に示すように、半導体ウエハ6の回路パターン面(表面)に、粘着剤層4が貼合面となるように、電子部品用テープ1を貼合する貼合工程が実施される。このとき、50〜100℃の温度で加熱して貼合することが好まく、60〜80℃の温度で加熱して貼合することがより好ましい。このとき、樹脂層3のナノインデンターを用いISO14577に準拠して測定される60℃〜80℃のいずれかの温度におけるナノインデンターの圧子の押し込み深さが10000nm以上であるので、電子部品用テープ1は、短時間で半導体ウエハ6表面の凹凸61に十分に追従する。貼合速度は3mm/S以上であることが好ましい。貼合時の加熱は、半導体ウエハ6を保持するチャックテーブルや貼合ローラーの加温により実施される。
【0054】
貼合工程の後、チャックテーブルに保持された状態で、貼合機に付属されているカッター刃によって、半導体ウエハ6の側面に沿って、電子部品用テープ1を切断する切断工程が実施される。カット性を上げるため、カッター刃が70〜150℃程度に加熱されることもある。
【0055】
半導体ウエハ表面保護テープ1は、回路形成面に形成されているバンプなどの凹凸61面の高低差すなわち回路形成面の段差が10μm以上であるものに好適に用いられ、段差が100μm以上であるものに更に好適に用いられ、段差が180μm以上であるものに特に好適に用いられる。
【0056】
その後、
図2(C)に示すように、半導体ウエハ6の裏面すなわち回路パターンのない面側を半導体ウエハ6の厚さが所定の厚さ、例えば10〜200μmになるまで、研削機7により研削する研削工程が実施される。その後、仕上げにドライポリッシュなどの研磨工程を実施してもよい。このとき、電子部品用テープ1は、半導体ウエハ6表面の凹凸61に十分に追従しているため、シーページ抑制することができる。また、電子部品用テープ1の表面の凹凸が抑制されるため、半導体ウエハ6の裏面には研削機7からの力が均一にかかり半導体ウエハ6が厚さ精度よく研削・研磨され、ディンプルも抑制される。
【0057】
その後、電子部品用テープ1が光重合性の場合は、エネルギー線を照射して粘着剤層4の粘着力を低下させ、半導体ウエハ6から電子部品用テープ1を剥離する。なお、エネルギー線を照射した後電子部品用テープ1を剥離する前に、半導体ウエハ6の回路パターンのない研削・研磨した面側に、ダイシング・ダイボンディングフィルム(図示しない)を貼合してもよい。
【0058】
なお、本実施の形態においては、樹脂層の上面に粘着剤層4を設けるようにしたが、粘着剤層4を設ける必要がなければ設けなくてもよい。この場合、樹脂層に直接半導体ウエハ6を貼合して半導体ウエハ6の裏面を研削・研磨し、研削・研磨が終了した後、半導体ウエハ6から電子部品用テープ1を剥離する。
【0059】
なお、本実施の形態においては、電子部品用テープ1を半導体ウエハ6の研削・研磨に使用する例について説明したが、これに限定されず、表面に凹凸を有する電子部品のダイシングや搬送用等の表面保護の用途に用いることができる。電子部品としては、半導体ウエハ6の他に、例えば段差が200μm程度の凸凹を表面に有するガラスや、高さ200μm程度のバンプを有するパッケージ等が挙げられる。
【0060】
<実施例>
以下、本発明を実施例に基づきさらに詳細に説明するが、本発明はこれら実施例に限定されるものではない。
【0061】
〔粘着剤層組成物の調製〕
[粘着剤層組成物A]
2−エチルヘキシルアクリレート80質量部、2−ヒドロキシアクリレート15質量部、メタクリル酸5質量部からなる共重合体100質量部に対して、コロネートL(商品名、日本ポリウレタン工業株式会社製)1.0質量部を加えて混合して、粘着剤組成物Aを得た。
【0062】
〔樹脂層を構成する樹脂の準備〕
[樹脂B1]
樹脂B1として、ブチルアクリレート含有率が30%、重量平均分子量が100000のエチレン−ブチルアクレート共重合体(EBA)を準備した。樹脂B1の70℃における貯蔵弾性率は9.0×10
4Pa、MFRは30g/10min、分子量分布は5.8であった。
【0063】
[樹脂B2]
樹脂B2として、密度が0.88、重量平均分子量が40000のαオレフィン樹脂を準備した。樹脂B2の70℃における貯蔵弾性率は1.4×10
5Pa、MFRは40g/10min、分子量分布は2.4であった。
[樹脂B3]
樹脂B3として、酢酸ビニルアクリレート含有率が30%、重量平均分子量が50000のエチレン―酢酸ビニルアクリレート共重合体(EVA)を準備した。樹脂B3の70℃における貯蔵弾性率は6.8×10
4Pa、MFRは60g/10min、分子量分布は6.3であった。
[樹脂B4]
樹脂B4として、密度が0.90、重量平均分子量が50000のαオレフィン樹脂を準備した。樹脂B4の70℃における貯蔵弾性率は2.5×10
5Pa、MFRは20g/10min、分子量分布は2.4であった。
[樹脂B5]
樹脂B5として、酢酸ビニルアクリレート含有率が40%、重量平均分子量が40000のエチレン―酢酸ビニルアクリレート共重合体(EVA)を準備した。樹脂B5の70℃における貯蔵弾性率は3.6×10
4Pa、MFRは70g/10min、分子量分布は6.3であった。
【0064】
〔電子部品用テープの作製〕
[実施例1]
基材フィルムとしての厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に、樹脂B1を厚さ300μmで押出して樹脂層を形成し、樹脂層側にコロナ処理を施した。次に、厚さ40μmのポリエチレンテレフタレート(PET)のセパレータ上に、乾燥後の膜厚が10μmとなるように粘着剤組成物Aを塗布し、乾燥させて粘着剤層を得た。その後、粘着剤層を上記樹脂層面と貼り合わせて転写し、厚さ360μmの実施例1に係る電子部品用テープを得た。
【0065】
[実施例2]
基材フィルムとしての厚さ130μmの高密度ポリエチレン(HD)フィルム上に、樹脂B1を厚さ300μmで押出して樹脂層を形成し、樹脂層側にコロナ処理を施した。次に、厚さ40μmのポリエチレンテレフタレート(PET)のセパレータ上に、乾燥後の膜厚が10μmとなるように粘着剤組成物Aを塗布し、乾燥させて粘着剤層を得た。その後、粘着剤層を上記樹脂層面と貼り合わせて転写し、厚さ440μmの実施例2に係る電子部品用テープを得た。
【0066】
[実施例3]
樹脂B1を100質量部に対して、酸化アルミニウムフィラー20質量部を加えて混合し、樹脂組成物を得た。
基材フィルムとしての厚さ130μmの高密度ポリエチレン(HD)フィルム上に、上記樹脂層生物を厚さ300μmで押出して樹脂層を形成し、樹脂層側にコロナ処理を施した。次に、厚さ40μmのポリエチレンテレフタレート(PET)のセパレータ上に、乾燥後の膜厚が10μmとなるように粘着剤組成物Aを塗布し、乾燥させて粘着剤層を得た。その後、粘着剤層を上記樹脂層面と貼り合わせて転写し、厚さ440μmの実施例3に係る電子部品用テープを得た。
【0067】
[実施例4]
基材フィルムとしての厚さ60μmの高密度ポリエチレン(HD)フィルム上に、樹脂B1を厚さ300μmで押出して樹脂層を形成し、樹脂層側にコロナ処理を施した。次に、厚さ40μmのポリエチレンテレフタレート(PET)のセパレータ上に、乾燥後の膜厚が10μmとなるように粘着剤組成物Aを塗布し、乾燥させて粘着剤層を得た。その後、粘着剤層を上記樹脂層面と貼り合わせて転写し、厚さ310μmの実施例4に係る電子部品用テープを得た。
【0068】
[実施例5]
基材フィルムとしての厚さ60μmの高密度ポリエチレン(HD)フィルム上に、樹脂B2を厚さ300μmで押出して樹脂層を形成し、樹脂層側にコロナ処理を施した。次に、厚さ40μmのポリエチレンテレフタレート(PET)のセパレータ上に、乾燥後の膜厚が10μmとなるように粘着剤組成物Aを塗布し、乾燥させて粘着剤層を得た。その後、粘着剤層を上記樹脂層面と貼り合わせて転写し、厚さ310μmの実施例5に係る電子部品用テープを得た。
[実施例6]
基材フィルムとしての厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に、樹脂B3を厚さ300μmで押出して樹脂層を形成し、樹脂層側にコロナ処理を施した。次に、厚さ40μmのポリエチレンテレフタレート(PET)のセパレータ上に、乾燥後の膜厚が10μmとなるように粘着剤組成物Aを塗布し、乾燥させて粘着剤層を得た。その後、粘着剤層を上記樹脂層面と貼り合わせて転写し、厚さ360μmの実施例6に係る電子部品用テープを得た。
【0069】
[比較例1]
基材フィルムとしての厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に、樹脂B1を厚さ390μmで押出して樹脂層を形成し、樹脂層側にコロナ処理を施した。次に、厚さ40μmのポリエチレンテレフタレート(PET)のセパレータ上に、乾燥後の膜厚が10μmとなるように粘着剤組成物Aを塗布し、乾燥させて粘着剤層を得た。その後、粘着剤層を上記樹脂層面と貼り合わせて転写し、厚さ450μmの比較例1に係る電子部品用テープを得た。
【0070】
[比較例2]
基材フィルムとしての厚さ190μmの高密度ポリエチレン(HD)フィルム上に、樹脂B1を厚さ300μmで押出して樹脂層を形成し、樹脂層側にコロナ処理を施した。次に、厚さ40μmのポリエチレンテレフタレート(PET)のセパレータ上に、乾燥後の膜厚が10μmとなるように粘着剤組成物Aを塗布し、乾燥させて粘着剤層を得た。その後、粘着剤層を上記樹脂層面と貼り合わせて転写し、厚さ500μmの比較例2に係る電子部品用テープを得た。
【0071】
[比較例3]
基材フィルムとしての厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に、樹脂B4を厚さ300μmで押出して樹脂層を形成し、樹脂層側にコロナ処理を施した。次に、厚さ40μmのポリエチレンテレフタレート(PET)のセパレータ上に、乾燥後の膜厚が10μmとなるように粘着剤組成物Aを塗布し、乾燥させて粘着剤層を得た。その後、粘着剤層を上記樹脂層面と貼り合わせて転写し、厚さ360μmの比較例3に係る電子部品用テープを得た。
【0072】
[比較例4]
基材フィルムとしての厚さ50μmのポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に、樹脂B5を厚さ300μmで押出して樹脂層を形成し、樹脂層側にコロナ処理を施した。次に、厚さ40μmのポリエチレンテレフタレート(PET)のセパレータ上に、乾燥後の膜厚が10μmとなるように粘着剤組成物Aを塗布し、乾燥させて粘着剤層を得た。その後、粘着剤層を上記樹脂層面と貼り合わせて転写し、厚さ360μmの比較例4に係る電子部品用テープを得た。
【0073】
[特性測定および評価試験]
上記実施例及び比較例の電子部品用テープについて、特性測定および評価試験を下記のように行った。その結果を表1に示す。
【0074】
(1)ナノインデンターの圧子の押し込み深さの測定
実施例および比較例に係る樹脂層について、ISO14577‐1:2002に準じ試料片を作製した。試料片のポアソン比は0.25であった。KLA CORPORATION製のNano Indenter G200(商品名)を用いて、各試料片の70℃におけるナノインデンターの圧子の押し込み深さを測定した。圧子には直径1mmのフラットパンチ圧子を用い、最大荷重50mN、最大荷重印加までの時間1秒、最大荷重保持時間0.5秒の条件で測定した。その結果を表1および表2に示す。
【0075】
(2)基材フィルムの熱伝導率の測定
実施例および比較例に係る基材フィルムについて、JIS―R1611に準じLINSESIS社製のXFA500(商品名)を用いて、70℃における熱伝導率を、充電電圧350V、パルス長5mSの条件で測定した。その結果を表1および表2に示す。
【0076】
(3)樹脂層の熱伝導率の測定
実施例および比較例に係る樹脂層について、JIS―R1611に準じLINSESIS社製のXFA500(商品名)を用いて、70℃における熱伝導率を測定した。その結果を表1および表2に示す。
【0077】
(4)貼合速度の評価
貼り付け機としてリンテック株式会社製のRAD3510F/8(商品名)を用いて、半導体ウエハに実施例及び比較例に係る電子部品用テープを貼合温度70℃で貼合した。半導体ウエハとしては、表面に高さ200μm、ピッチ400μmのバンプを有し、幅100μmのスクライブでチップサイズが5mm角の8インチ径の半導体ウエハを用いた。線速2m/min、3m/min、および5m/minで貼合し、次の方法で追従性良好であるか否かを確認した。電子部品用テープ貼合後の状態で、ダイヤルゲージを用いて電子部品用テープ側から厚さを測定した。半導体ウエハ中心部の厚さをαμm、バンプのない半導体ウエハ端部の厚さをβμmとしたとき、α−β≦60μmを追従性良好と判定した。全ての線速で追従性良好であったものを良品として○で評価し、線速5m/minでは追従性良好ではないものの、線速3m/minおよび2m/minのとき追従性良好であったものを許容品として△で評価し、線速2m/minのときのみ追従性良好であったものを不良品として×、線速2m/minのときも追従性良好でなかったものを不良品として××で評価した。
【0078】
(5)環境安定性の評価
ロール状に巻いた実施例および比較例に係る電子部品用テープを60℃または70℃の環境下で24時間放置した後、目視により、ロール端面への樹脂はみ出しの有無を確認した。70℃で樹脂のはみ出しが確認されないものを最良品として◎で評価し、60℃で樹脂のはみ出しが確認されないものを良品として○で評価し、樹脂のはみ出しが確認できるものを不良品として×で評価した。その結果を表1および表2に示す。
【0081】
表1に示すように、実施例1〜6は、ナノインデンターを用いISO14577に準拠して測定される70℃における圧子の押し込み深さが15000nm〜50000nmであり、樹脂層の厚みが240μm〜300μmで、総厚みが440μm以下であるため、貼合速度および環境安定性の評価において良好な結果となった。特に、実施例3は、樹脂層の70℃における熱伝導率が0.7W/m・Kと他の実施例より高いため、貼合速度の評価において優良な結果となった。また、実施例4,5は、電子部品用テープの総厚みが310μmと他の実施例よりも薄いため、貼合速度の評価において優良な結果となった。実施例6は環境安定性において、実施例1〜5には劣るものの、ナノインデンターを用いて測定される70℃での押し込み深さが50000nmと大きいため貼合速度の評価において良好な結果となった。
【0082】
一方、表2に示すように、比較例1は樹脂層の厚みが300μmを超え、比較例2は総厚みが450μmを超えるため、貼合速度の評価において劣る結果となった。比較例3は、ナノインデンターを用いISO14577に準拠して測定される70℃における圧子の押し込み深さが10000nm未満であるため、貼合速度の評価において劣る結果となった。比較例4は、ナノインデンターを用いISO14577に準拠して測定される70℃における圧子の押し込み深さが50000nmを超えるため、環境安定性の評価において劣る結果となった。
10μm以上の段差が設けられている半導体ウエハの回路形成面に、請求項1から請求項3のいずれか一項に記載の電子部品用テープを50〜100℃の温度で貼合する貼合工
程と、
前記貼合工程の後に、前記半導体ウエハの回路形成面とは反対側の面を研削する研削工程とを有することを特徴とする電子部品の加工方法。