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特開2021-197194カートリッジ管理システム、カートリッジ管理システムの作動方法、及びプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-197194(P2021-197194A)
(43)【公開日】2021年12月27日
(54)【発明の名称】カートリッジ管理システム、カートリッジ管理システムの作動方法、及びプログラム
(51)【国際特許分類】
   G11B 27/00 20060101AFI20211129BHJP
   G11B 15/68 20060101ALI20211129BHJP
   G11B 17/22 20060101ALI20211129BHJP
【FI】
   G11B27/00 A
   G11B15/68
   G11B17/22
【審査請求】未請求
【請求項の数】12
【出願形態】OL
【全頁数】30
(21)【出願番号】特願2020-103231(P2020-103231)
(22)【出願日】2020年6月15日
(71)【出願人】
【識別番号】306037311
【氏名又は名称】富士フイルム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110001519
【氏名又は名称】特許業務法人太陽国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】角屋 陽介
【テーマコード(参考)】
5D110
【Fターム(参考)】
5D110AA02
5D110AA22
5D110BB21
5D110DA11
5D110DA15
5D110DB10
5D110DD13
5D110DE02
(57)【要約】
【課題】複数のカートリッジ全体の寿命を延ばすことができるカートリッジ管理システムを提供する。
【解決手段】磁気テープが各々収容された複数のカートリッジを管理するカートリッジ管理システムであって、プロセッサと、プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、プロセッサは、磁気テープに記憶されているデータを、データに対してアクセスされた頻度を示すアクセス頻度に基づいて、複数のカートリッジのうちの特定カートリッジに書き込み直すデータ再書込処理と、特定カートリッジの磁気テープに記憶されているデータと複数のカートリッジのうちの別のカートリッジの磁気テープに記憶されているデータとを入れ替えるカートリッジ入替処理と、を実行する。
【選択図】図16
【特許請求の範囲】
【請求項1】
磁気テープが各々収容された複数のカートリッジを管理するカートリッジ管理システムであって、
プロセッサと、
前記プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、
前記プロセッサは、
前記磁気テープに記憶されているデータを、前記データに対してアクセスされた頻度を示すアクセス頻度に基づいて、前記複数のカートリッジのうちの特定カートリッジに書き込み直すデータ再書込処理と、
前記特定カートリッジの前記磁気テープに記憶されている前記データと、前記複数のカートリッジのうちの別のカートリッジの前記磁気テープに記憶されている前記データとを入れ替えるカートリッジ入替処理と、
を実行するカートリッジ管理システム。
【請求項2】
前記データ再書込処理において、前記プロセッサは、前記アクセス頻度が基準アクセス頻度よりも高いデータである高アクセス頻度データを前記特定カートリッジに書き込み直すことで、前記高アクセス頻度データを前記特定カートリッジに集約する請求項1に記載のカートリッジ管理システム。
【請求項3】
前記別のカートリッジは、前記複数のカートリッジのうち、使用頻度が第1基準使用頻度よりも低いカートリッジである請求項1に記載のカートリッジ管理システム。
【請求項4】
前記特定カートリッジは、前記複数のカートリッジのうち、使用頻度が第2基準使用頻度よりも低いカートリッジである請求項1から請求項3の何れか一項に記載のカートリッジ管理システム。
【請求項5】
前記特定カートリッジは、新品カートリッジである請求項1から請求項3の何れか一項に記載のカートリッジ管理システム。
【請求項6】
前記プロセッサは、前記データ再書込処理を定期的に実行する請求項1から請求項5の何れか一項に記載のカートリッジ管理システム。
【請求項7】
前記プロセッサは、前記カートリッジ入替処理を定期的に実行する請求項1から請求項6の何れか一項に記載のカートリッジ管理システム。
【請求項8】
前記プロセッサは、前記カートリッジの使用回数に応じて、前記カートリッジ入替処理を実行する請求項1から請求項6の何れか一項に記載のカートリッジ管理システム。
【請求項9】
前記複数のカートリッジは、既定数単位で収容体のセルに収容され、
前記プロセッサは、
前記収容体に設けられた搬送機構に対して、前記セルから前記特定カートリッジを取り出させ、
前記搬送機構によって前記セルから取り出された前記特定カートリッジを磁気テープドライブに装填する
請求項1から請求項8の何れか一項に記載のカートリッジ管理システム。
【請求項10】
前記セルは、前記特定カートリッジを、前記搬送機構により前記セルから前記磁気テープドライブに搬送される搬送経路が最短のセルである請求項9に記載のカートリッジ管理システム。
【請求項11】
プロセッサを備え、磁気テープが各々収容された複数のカートリッジを管理するカートリッジ管理システムの作動方法であって、
前記磁気テープに記憶されているデータを、前記データに対してアクセスされた頻度を示すアクセス頻度に基づいて、前記複数のカートリッジのうちの特定カートリッジに書き込み直すデータ再書込処理を実行すること、及び
前記特定カートリッジの前記磁気テープに記憶されている前記データと、前記複数のカートリッジのうちの別のカートリッジの前記磁気テープに記憶されている前記データとを入れ替えるカートリッジ入替処理を実行することを含む
カートリッジ管理システムの作動方法。
【請求項12】
磁気テープが各々収容された複数のカートリッジを管理するカートリッジ管理システムに対して適用されるコンピュータに、
前記磁気テープに記憶されているデータを、前記データに対してアクセスされた頻度を示すアクセス頻度に基づいて、前記複数のカートリッジのうちの特定カートリッジに書き込み直すデータ再書込処理を実行すること、及び
前記特定カートリッジの前記磁気テープに記憶されている前記データと、前記複数のカートリッジのうちの別のカートリッジの前記磁気テープに記憶されている前記データとを入れ替えるカートリッジ入替処理を実行することを含む処理を実行させるためのプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示の技術は、カートリッジ管理システム、カートリッジ管理システムの作動方法、及びプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、複数の情報が蓄積される記憶装置と、この記憶装置の記録再生動作を制御する制御装置とを有する情報記憶管理装置が開示されている。記憶装置は、記録再生手段と、この記録再生手段に装填して記録再生を行う交換可能な記憶媒体とから構成される第1の記憶装置と、ある情報に関連してアクセスされる他の情報のアクセス回数を履歴管理情報として記憶する管理情報記憶装置とから構成される。制御装置は、管理情報記憶装置に記憶された履歴管理情報に基づいて、第1の情報に対して関連する第2の情報を第1の情報とともに、同一の記憶媒体に一括化して記憶するように制御する。
【0003】
特許文献2には、カートリッジ内にテープ状記録媒体を収納するとともに、カートリッジに不揮発性メモリが設けられたテープカセットの記録再生を行う情報記録再生装置が開示されている。情報記録再生装置は、テープ状記録媒体を複数のパーティションに分割して使用した際に、パーティション毎のアクセス頻度を示す情報を不揮発性メモリに記憶させる手段と、テープの複製を行う際に、不揮発性メモリから各パーティション毎のアクセス頻度の情報を読み出し、アクセス頻度に応じた順番で、新たなテープカセットのテープ状記録媒体に複製データを記録するように制御する制御手段とを有する。
【0004】
特許文献3には、挿入される記録媒体を収納するマガジンであって、記録媒体を収納するセルが記録媒体の挿入方向に直列に複数配置されたディープセルが1つ以上設けられたマガジンと、セルに収納される記録媒体へのアクセス履歴に基づいて、記録媒体へのアクセス頻度が所定の入口側判定基準以上に高いか否かを判定するアクセス頻度判定部と、アクセス頻度判定部が、記録媒体へのアクセス頻度が入口側判定基準以上に高いと判定した場合、記録媒体を収納するセルを、ディープセルに配置された複数のセルのうちの挿入口に、より近い位置のセルとされている所定のセルに決定する収納セル決定部と、を備えるライブラリ装置が開示されている。
【0005】
特許文献4には、コンピュータで実現される方法であって、複数の保存場所各々に関する属性を取得するステップと、ファイルおよびファイルのファイル形式を取得するステップと、ファイル形式に関連付けられた少なくとも1つの使用統計を取得するステップとを含み、少なくとも1つの使用統計は、ファイル形式を有するファイルの使用をモニタすることによって生成されたものであり、ファイルを保存するための複数の保存場所のうちの第1の保存場所を、第1の保存場所の属性とファイルのファイル形式に関連付けられた少なくとも1つの使用統計とに基づいて、選択するステップと、ファイルを第1の保存場所に保存させるステップとを含む、コンピュータで実現される方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
【特許文献1】特開平9−282201号公報
【特許文献2】特開平11−31376号公報
【特許文献3】特開平2017−16723号公報
【特許文献4】特表2011−513805号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
本開示の技術に係る一つの実施形態は、複数のカートリッジ全体の寿命を延ばすことができるカートリッジ管理システム、カートリッジ管理システムの作動方法、及びプログラムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本開示の技術に係る第1の態様は、磁気テープが各々収容された複数のカートリッジを管理するカートリッジ管理システムであって、プロセッサと、プロセッサに内蔵又は接続されたメモリと、を備え、プロセッサは、磁気テープに記憶されているデータを、データに対してアクセスされた頻度を示すアクセス頻度に基づいて、複数のカートリッジのうちの特定カートリッジに書き込み直すデータ再書込処理と、特定カートリッジの磁気テープに記憶されているデータと複数のカートリッジのうちの別のカートリッジの磁気テープに記憶されているデータとを入れ替えるカートリッジ入替処理と、を実行するカートリッジ管理システムである。
【0009】
本開示の技術に係る第2の態様は、データ再書込処理において、プロセッサは、アクセス頻度が基準アクセス頻度よりも高いデータである高アクセス頻度データを特定カートリッジに書き込み直すことで、高アクセス頻度データを特定カートリッジに集約する第1の態様に係るカートリッジ管理システムである。
【0010】
本開示の技術に係る第3の態様は、別のカートリッジは、複数のカートリッジのうち、使用頻度が第1基準使用頻度よりも低いカートリッジである第1の態様に係るカートリッジ管理システムである。
【0011】
本開示の技術に係る第4の態様は、特定カートリッジは、複数のカートリッジのうち、使用頻度が第2基準使用頻度よりも低いカートリッジである第1の態様から第3の態様のうちの何れか一つの態様に係るカートリッジ管理システムである。
【0012】
本開示の技術に係る第5の態様は、特定カートリッジは、新品カートリッジである第1の態様から第3の態様のうちの何れか一つの態様に係るカートリッジ管理システムである。
【0013】
本開示の技術に係る第6の態様は、プロセッサは、データ再書込処理を定期的に実行する第1の態様から第5の態様のうちの何れか一つの態様に係るカートリッジ管理システムである。
【0014】
本開示の技術に係る第7の態様は、プロセッサは、カートリッジ入替処理を定期的に実行する第1の態様から第6の態様のうちの何れか一つの態様に係るカートリッジ管理システムである。
【0015】
本開示の技術に係る第8の態様は、プロセッサは、カートリッジの使用回数に応じて、カートリッジ入替処理を実行する第1の態様から第6の態様のうちの何れか一つの態様に係るカートリッジ管理システムである。
【0016】
本開示の技術に係る第9の態様は、複数のカートリッジは、既定数単位で収容体のセルに収容され、プロセッサは、収容体に設けられた搬送機構に対して、セルから特定カートリッジを取り出させ、搬送機構によってセルから取り出された特定カートリッジを磁気テープドライブに装填する第1の態様から第8の態様のうちの何れか一つの態様に係るカートリッジ管理システムである。
【0017】
本開示の技術に係る第10の態様は、セルは、特定カートリッジを、搬送機構によりセルから磁気テープドライブに搬送される搬送経路が最短のセルである第9の態様に係るカートリッジ管理システムである。
【0018】
本開示の技術に係る第11の態様は、プロセッサを備え、磁気テープが各々収容された複数のカートリッジを管理するカートリッジ管理システムの作動方法であって、磁気テープに記憶されているデータを、データに対してアクセスされた頻度を示すアクセス頻度に基づいて、複数のカートリッジのうちの特定カートリッジに書き込み直すデータ再書込処理を実行すること、及び特定カートリッジの磁気テープに記憶されているデータと複数のカートリッジのうちの別のカートリッジの磁気テープに記憶されているデータとを入れ替えるカートリッジ入替処理を実行することを含むカートリッジ管理システムの作動方法である。
【0019】
本開示の技術に係る第12の態様は、磁気テープが各々収容された複数のカートリッジを管理するカートリッジ管理システムに対して適用されるコンピュータに、磁気テープに記憶されているデータを、データに対してアクセスされた頻度を示すアクセス頻度に基づいて、複数のカートリッジのうちの特定カートリッジに書き込み直すデータ再書込処理を実行すること、及び特定カートリッジの磁気テープに記憶されているデータと複数のカートリッジのうちの別のカートリッジの磁気テープに記憶されているデータとを入れ替えるカートリッジ入替処理を実行することを含む処理を実行させるためのプログラムである。
【図面の簡単な説明】
【0020】
図1】カートリッジ管理システムの構成の一例を示す概略構成図である。
図2】カートリッジの外観の一例を示す概略斜視図である。
図3】磁気テープドライブのハードウェア構成の一例を示す概略構成図である。
図4】カートリッジ管理システムの処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図5】カートリッジ管理システムの構成の一例を示すブロック図である。
図6】データ読出部による処理内容の一例を示すブロック図である。
図7】データ再書込部による処理内容の一例を示すブロック図である。
図8】データテーブルに基づいて作成される高アクセス頻度データテーブルの一例を示す説明図である。
図9】データ再書込処理において、データテーブルの変更箇所の一例を示す説明図である。
図10】データ再書込処理において、カートリッジテーブルの変更箇所の一例を示す説明図である。
図11】カートリッジ入替部による処理内容の一例を示すブロック図である。
図12】カートリッジ入替処理において、カートリッジテーブルの変更箇所の一例を示す説明図である。
図13】カートリッジ入替処理において、データテーブルの変更箇所の一例を示す説明図である。
図14】データ読出処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図15】データ再書込処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図16】カートリッジ入替処理の流れの一例を示すフローチャートである。
図17】プログラムが記憶されている記憶媒体からホストコンピュータに制御プログラムがインストールされる態様の一例を示すブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0021】
以下、添付図面に従って本開示の技術に係るカートリッジ管理システム、カートリッジ管理システムの作動方法、及びプログラムの実施形態の一例について説明する。
【0022】
先ず、以下の説明で使用される文言について説明する。
【0023】
CPUとは、“Central Processing Unit”の略称を指す。RAMとは、“Random Access Memory”の略称を指す。NVMとは、“Non−Volatile Memory”の略称を指す。ROMとは、“Read Only Memory”の略称を指す。EEPROMとは、“Electrically Erasable and Programmable Read Only Memory”の略称を指す。SSDとは、“Solid State Drive”の略称を指す。USBとは、“Universal Serial Bus”の略称を指す。ASICとは、“Application Specific Integrated Circuit”の略称を指す。PLDとは、“Programmable Logic Device”の略称を指す。FPGAとは、“Field−Programmable Gate Array”の略称を指す。SoCとは、“System−on−a−chip”の略称を指す。ICとは、“Integrated circuit”の略称を指す。ELとは、“Electro−Luminescence”の略称を指す。
【0024】
本明細書の説明において、「平行」とは、完全な平行の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの平行を指す。また、本明細書の説明において、「鉛直」とは、完全な鉛直の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの鉛直を指す。また、本明細書の説明において、「垂直」とは、完全な垂直の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの垂直を指す。また、本明細書の説明において、「均等」とは、完全な均等の他に、本開示の技術が属する技術分野で一般的に許容される誤差であって、本開示の技術の趣旨に反しない程度の誤差を含めた意味合いでの均等を指す。
【0025】
一例として図1に示すように、カートリッジ管理システム10は、磁気テープライブラリ12、ライブラリコントローラ14、ホストコンピュータ16、及びストレージ18を備えている。
【0026】
磁気テープライブラリ12は、複数のカートリッジ20(図2参照)と1つ以上の磁気テープドライブ30(図3参照)とを収納する収納棚22を備えている。収納棚22には、複数のカートリッジ収納セル24、複数のドライブ収納セル26、及び搬送機構28が設けられている。なお、カートリッジ20は、本開示の技術に係る「カートリッジ」の一例である。収納棚22は、本開示の技術に係る「収容体」の一例である。カートリッジ収納セル24は、本開示の技術に係る「セル」の一例であり、搬送機構28は、本開示の技術に係る「搬送機構」の一例である。
【0027】
各カートリッジ収納セル24は、例えば、1つのカートリッジ20を収納できる大きさを有しており、各カートリッジ収納セル24には、カートリッジ20が、既定数ずつ、例えば、1つずつ収納されている。カートリッジ収納セル24は、例えば10行×5列の格子状に配列されている。図1に示す例では、10行×5列のカートリッジ収納セル24を示しているが、これはあくまでも一例に過ぎず、複数個であればよい。また、ここでは、格子状の配列を例示しているが、これもあくまでも一例に過ぎず、他の配列方法であってもよい。
【0028】
図1において、両矢印25に示すように、紙面の上の方向を上方向とし、紙面の下の方向を下方向とする。また、両矢印27に示すように、紙面に向かって左の方向を左方向とし、紙面に向かって右の方向を右方向とする。
【0029】
図1に示す例では、カートリッジ収納セル24の各行に、図1中の上から順に1〜10の行番号が付されており、カートリッジ収納セル24の各列には図1中の左から順にA〜Eの列記号が付されている。この行番号及び列記号を用いて、各カートリッジ収納セル24には、カートリッジ収納セル24の位置を識別するためのセル名が付されている。例えば、A列1行目に位置するカートリッジ収納セル24には、「A1」というセル名が付されている。
【0030】
図1に示す例では、ハッチングで示すセル番号「A1〜B10」の20個のカートリッジ収納セル24に、20個のカートリッジ20が1つずつ収納されている。さらに、ハッチングで示すセル番号「E10」のカートリッジ収納セル24に、新品カートリッジ20−1が収納されている。なお、図1に示す例では、カートリッジ20の個数は20個であるが、本開示の技術はこれに限定されず、カートリッジ20の個数は複数個であればよい。また、図1に示す例では、新品カートリッジ20−1の個数は1個であるが、本開示の技術はこれに限定されず、新品カートリッジ20−1の個数は1個以上であればよい。新品カートリッジ20−1は、本開示の技術に係る「新品カートリッジ」の一例である。なお、新品カートリッジ20−1をその他のカートリッジ20と区別して説明する必要がない場合、単に「カートリッジ20」とも称する。
【0031】
各カートリッジ20に収容されている磁気テープMTは、例えば2.5T(テラ)分のデータ記憶容量を有する。従って、20個のカートリッジ20は、合計で最大50T分のデータを記憶できる。本実施形態では、例えば、セル番号「A1〜B10」のカートリッジ収納セル24に収容されているカートリッジ20の各々の磁気テープMTには、5個のデータファイルが記憶されており、カートリッジ20全体では100個のデータファイルが記憶されている。これらのデータファイルには、「0001〜0100」のデータ番号(図6参照)が付されている。
【0032】
セル番号「A1〜B10」のカートリッジ収納セル24に収納されているカートリッジ20には、「CN1〜CN20」のカートリッジ番号が付されている(図5参照)。セル番号「E10」のカートリッジ収納セル24に収納された新品カートリッジ20−1には、「CN21」のカートリッジ番号が付されている。なお、新品カートリッジ20−1とは、未使用のカートリッジであり、新品カートリッジ20−1の磁気テープMTには何も記憶されていない。
【0033】
各ドライブ収納セル26には、磁気テープドライブ30が1つずつ収納される。図1に示す例では、鉛直方向に配列された4つのドライブ収納セル26のうち、最上段のドライブ収納セル26に第1磁気テープドライブ30−1が収納されており、最上段から2段目のドライブ収納セル26に第2磁気テープドライブ30−2が収納されている。なお、図1に示す例では、ドライブ収納セル26の個数は4個であるが、本開示の技術はこれに限定されず、ドライブ収納セル26の個数は1個以上であればよい。以下の説明において、第1磁気テープドライブ30−1と第2磁気テープドライブ30−2とを区別して説明する必要がない場合には、単に「磁気テープドライブ30」と称する。
【0034】
磁気テープドライブ30には、カートリッジ20が装填される。ライブラリコントローラ14は、磁気テープドライブ30に対して、テープドライブ駆動信号を出力する。テープドライブ駆動信号は、磁気テープドライブ30に対して駆動を指示する信号である。磁気テープドライブ30は、テープドライブ駆動信号に従って、カートリッジ20に収容された磁気テープMTからのデータの読み取り、及び磁気テープMTに対するデータの書き込みを行う。
【0035】
搬送機構28は、上部バー28A、下部バー28B、一対の水平方向可動ロボット28C、鉛直バー28D、及び鉛直方向可動ロボット28Eを備えている。上部バー28Aは、水平方向に延びるように収納棚22の上部に固定されている。下部バー28Bは、上部バー28Aと平行に、収納棚22の下部に固定されている。
【0036】
一対の水平方向可動ロボット28Cは、鉛直バー28Dの両端に取り付けられている。一対の水平方向可動ロボット28Cは、上部バー28A及び下部バー28Bに嵌め込まれている。水平方向可動ロボット28Cは、水平方向に沿って移動可能な自走式のロボットであり、鉛直バー28Dの向きを上部バー28A及び下部バー28Bの向きに対して垂直に保ちながら、鉛直バー28Dを上部バー28A及び下部バー28Bに沿って水平方向に移動させる。鉛直方向可動ロボット28Eは、鉛直バー28Dに取り付けられている。鉛直方向可動ロボット28Eは、鉛直方向に沿って移動可能な自走式のロボットである。すなわち、鉛直方向可動ロボット28Eは、鉛直バー28Dに沿って、鉛直方向に移動する。鉛直方向可動ロボット28Eには、カートリッジ20を把持する把持部(図示せず)が設けられている。
【0037】
ライブラリコントローラ14は、搬送機構駆動信号を搬送機構28に出力する。搬送機構駆動信号は、搬送機構28に対して駆動を指示する信号である。水平方向可動ロボット28C及び鉛直方向可動ロボット28Eの各々にはモータ(図示省略)が搭載されており、水平方向可動ロボット28C及び鉛直方向可動ロボット28Eの各モータは、ライブラリコントローラ14から入力された搬送機構駆動信号に従って駆動することで動力を生成する。図1に示す例では、鉛直方向可動ロボット28Eの一部がセル番号「A1」のカートリッジ収納セル24と正対する位置が基準位置とされており、水平方向可動ロボット28C及び鉛直方向可動ロボット28Eは、ライブラリコントローラ14から入力された搬送機構駆動信号に従ってモータによって生成された動力を用いて自走する。
【0038】
ライブラリコントローラ14は、磁気テープライブラリ12に通信ケーブルを介して通信可能に接続されている。ライブラリコントローラ14は、搬送機構28及び磁気テープドライブ30を統括的に制御することで、カートリッジ収納セル24からのカートリッジ20の取り出し、カートリッジ収納セル24へのカートリッジ20の収納、カートリッジ20の搬送、カートリッジ20の磁気テープドライブ30への装填、磁気テープドライブ30からのカートリッジ20の取り出し、カートリッジ20に収容された磁気テープMTからのデータの読み取り、及び磁気テープMTに対するデータの書き込み等を行う。
【0039】
ホストコンピュータ16は、ライブラリコントローラ14に通信ケーブルを介して通信可能に接続されている。ここでは、有線方式の通信を例示しているが、これに限らず、無線方式の通信であってもよい。ホストコンピュータ16は、ユーザからの指示を受け付けて、カートリッジ20に収容された磁気テープMTからのデータの読み取り、及び磁気テープMTに対するデータの書き込みを指示する。
【0040】
ストレージ18は、ライブラリコントローラ14に通信ケーブルを介して通信可能に接続されている。ストレージ18には、データテーブル32とカートリッジテーブル34とが記憶されている。
【0041】
ライブラリコントローラ14は、ホストコンピュータ16の制御下で、複数のカートリッジ20から特定のカートリッジ20(例えば、データの読み書き対象とされるカートリッジ20)を検索したり、搬送機構28に対して特定のカートリッジ20をカートリッジ収納セル24から取り出させたり、磁気テープドライブ30に対して特定のカートリッジ20内の磁気テープMTにデータの読み書きをさせたりする。
【0042】
一例として図2に示すように、カートリッジ20には、データを記憶する磁気テープMTが収容されている。以下の説明では、説明の便宜上、図2において、カートリッジ20の磁気テープドライブ30(図3参照)への装填方向を矢印Aで示し、矢印A方向をカートリッジ20の前方向とし、カートリッジ20の前方向の側をカートリッジ20の前側とする。また、カートリッジ20の前方向と逆の方向をカートリッジ20の後方向とし、カートリッジ20の後方向の側は、カートリッジ20の後側とする。
【0043】
また、以下の説明では、説明の便宜上、図2において、矢印A方向と直交する矢印B方向を右方向とし、カートリッジ20の右方向の側をカートリッジ20の右側とする。また、カートリッジ20の右方向と逆の方向をカートリッジ20の左方向とし、カートリッジ20の左方向の側は、カートリッジ20の左側とする。
【0044】
また、以下の説明では、説明の便宜上、図2において、矢印A方向及び矢印B方向と直交する方向を矢印Cで示し、矢印C方向をカートリッジ20の上方向とし、カートリッジ20の上方向の側をカートリッジ20の上側とする。また、カートリッジ20の上方向と逆の方向をカートリッジ20の下方向とし、カートリッジ20の下方向の側をカートリッジ20の下側とする。
【0045】
一例として図2に示すように、カートリッジ20は、平面視略矩形であり、かつ、箱状のケース36を備えている。ケース36は、ポリカーボネート等の樹脂製であり、上ケース36A及び下ケース36Bを備えている。上ケース36A及び下ケース36Bは、上ケース36Aの下周縁面と下ケース36Bの上周縁面とを接触させた状態で、溶着(例えば、超音波溶着)及びビス止めによって接合されている。接合方法は、溶着及びビス止めに限らず、他の接合方法であってもよい。
【0046】
ケース36の内部には、カートリッジリール38が回転可能に収容されている。カートリッジリール38は、リールハブ38A、上フランジ38B1、及び下フランジ38B2を備えている。リールハブ38Aは、円筒状に形成されている。リールハブ38Aは、カートリッジリール38の軸心部であり、軸心方向がケース36の上下方向に沿っており、ケース36の中央部に配置されている。上フランジ38B1及び下フランジ38B2の各々は円環状に形成されている。リールハブ38Aの上端部には上フランジ38B1の平面視中央部が固定されており、リールハブ38Aの下端部には下フランジ38B2の平面視中央部が固定されている。リールハブ38Aの外周面には、磁気テープMTが巻き回されており、磁気テープMTの幅方向の端部は上フランジ38B1及び下フランジ38B2によって保持されている。
【0047】
ケース36の右壁36Cの前側には、開口36Dが形成されている。磁気テープMTは、開口36Dから引き出される。
【0048】
一例として図3に示すように、磁気テープドライブ30は、搬送装置46、読み書きヘッド48、及び制御装置52を備えている。磁気テープドライブ30には、カートリッジ20が装填される。磁気テープドライブ30は、カートリッジ20から磁気テープMTを引き出し、読み書きヘッド48を用いて、引き出した磁気テープMTからデータを読み取り、かつ、磁気テープMTにデータを書き込む装置である。
【0049】
制御装置52は、磁気テープドライブ30の全体を制御する。本実施形態において、制御装置52は、ASICによって実現されているが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、制御装置52は、FPGAによって実現されるようにしてもよい。また、制御装置52は、CPU、ROM、及びRAMを含むコンピュータによって実現されるようにしてもよい。また、ASIC、FPGA、及びコンピュータのうちの2つ以上を組み合わせて実現されるようにしてもよい。すなわち、制御装置52は、ハードウェア構成とソフトウェア構成との組み合わせによって実現されるようにしてもよい。
【0050】
搬送装置46は、磁気テープMTを順方向及び逆方向に選択的に搬送する装置であり、送出モータ54、送出リール56、巻取モータ58、及び複数のガイドローラGRを備えている。
【0051】
送出モータ54は、制御装置52の制御下で、送出リール56を回転駆動させる。制御装置52は、送出モータ54を制御することで、送出リール56の回転方向、回転速度、及び回転トルク等を制御する。
【0052】
磁気テープMTが送出リール56に引き出される場合には、制御装置52によって、磁気テープMTを順方向に走行させるように送出モータ54を回転させる。送出モータ54の回転速度及び回転トルク等は、送出リール56に引き出される磁気テープMTの速度に応じて調整される。
【0053】
巻取モータ58は、制御装置52の制御下で、カートリッジ20内のカートリッジリール38を回転駆動させる。制御装置52は、巻取モータ58を制御することで、カートリッジリール38の回転方向、回転速度、及び回転トルク等を制御する。
【0054】
磁気テープMTがカートリッジリール38に巻き取られる場合には、制御装置52によって、磁気テープMTを逆方向に走行させるように巻取モータ58を回転させる。巻取モータ58の回転速度及び回転トルク等は、カートリッジリール38に巻き取られる磁気テープMTの速度に応じて調整される。
【0055】
このようにして送出モータ54及び巻取モータ58の各々の回転速度及び回転トルク等が調整されることで、磁気テープMTに既定範囲内の張力が付与される。ここで、既定範囲内とは、例えば、読み書きヘッド48によって、磁気テープMTからデータが読み取り可能、かつ磁気テープMTに対してデータが書き込み可能な張力の範囲として、コンピュータ・シミュレーション及び/又は実機による試験等により得られた張力の範囲を指す。
【0056】
本実施形態では、送出モータ54及び巻取モータ58の回転速度及び回転トルク等が制御されることにより磁気テープMTの張力が制御されているが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、磁気テープMTの張力は、ダンサローラを用いて制御されてもよいし、バキュームチャンバに磁気テープMTを引き込むことによって制御されるようにしてもよい。
【0057】
複数のガイドローラGRの各々は、磁気テープMTを案内するローラである。磁気テープMTの走行経路は、複数のガイドローラGRがカートリッジ20と送出リール56との間において読み書きヘッド48を跨ぐ位置に分けて配置されることによって定められている。
【0058】
読み書きヘッド48は、読み書き素子60及びホルダ62を備えている。読み書き素子60は、走行中の磁気テープMTに接触するようにホルダ62によって保持されており、搬送装置46によって搬送される磁気テープMTからデータの読み取り、及び磁気テープMTに対するデータの書き込みを行う。
【0059】
カートリッジ管理システム10は、磁気テープMTが各々収容された複数のカートリッジ20を管理するシステムである。ライブラリコントローラ14は、例えば図4に示す処理の流れに従って、カートリッジ管理システム10を制御する。
【0060】
一例として図4に示すように、カートリッジ管理システム10は、ライブラリコントローラ14による制御に従って、データ読出処理70と、データ再書込処理72と、カートリッジ入替処理74とを実行する。データ読出処理70は、ホストコンピュータ16から受け付けた読出要求信号に応じて、カートリッジ20に収容された磁気テープMTからデータを読み出す処理である。データ再書込処理72は、磁気テープMTに記憶されているデータを、そのデータにアクセスされた頻度を示すアクセス頻度に基づいて、特定のカートリッジ20に書き込み直す処理である。カートリッジ入替処理74は、特定のカートリッジ20の磁気テープMTに記憶されているデータと、別のカートリッジ20の磁気テープMTに記憶されているデータとを入れ替える処理である。
【0061】
データ読出処理70、データ再書込処理72、及びカートリッジ入替処理74を実行するカートリッジ管理システム10の構成について以下に説明する。
【0062】
一例として図5に示すように、ライブラリコントローラ14は、CPU76、NVM78、及びRAM79を備えている。CPU76、NVM78、及びRAM79は、バス90に接続されている。
【0063】
CPU76は、本開示の技術に係る「プロセッサ」の一例である。CPU76は、カートリッジ管理システム10の全体を制御する。NVM78は、本開示の技術に係る「メモリ」の一例である。NVM78の一例としては、EEPROMが挙げられる。EEPROMは、これはあくまでも一例に過ぎず、例えば、EEPROMに代えて強誘電体メモリであってもよく、ライブラリコントローラ14に搭載可能な不揮発性メモリであれば如何なるメモリであってもよい。RAM79は、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。
【0064】
CPU76は、搬送機構駆動信号を出力する。搬送機構28は、CPU76から入力された搬送機構駆動信号に従って、水平方向可動ロボット28C及び鉛直方向可動ロボット28Eを移動させることにより、カートリッジ20をカートリッジ収納セル24から取り出して、取り出したカートリッジ20を磁気テープドライブ30に装填する装填動作と、カートリッジ20を磁気テープドライブ30から取り出して、取り出したカートリッジ収納セル24に収納する収納動作とを選択的に行う。搬送機構駆動信号に基づく搬送装置28の駆動が終了すると、搬送機構28は、再び基準位置に戻る。
【0065】
CPU76は、テープドライブ駆動信号を出力する。磁気テープドライブ30の制御装置52は、CPU76から入力されたテープドライブ駆動信号に従って、搬送装置46及び読み書きヘッド48を制御することにより、磁気テープMTからデータを読み出す読出動作と、磁気テープMTに対してデータを書き込む書込動作とを選択的に行う。
【0066】
NVM78には、制御プログラム88が記憶されている。CPU76は、NVM78から制御プログラム88を読み出し、RAM79上で制御プログラム88を実行することで、データ読出部80、データ再書込部82、及びカートリッジ入替部84として動作する。データ読出部80は、データ読出処理70を行う。データ再書込部82は、データ再書込処理72を行う。カートリッジ入替部84は、カートリッジ入替処理74を行う。
【0067】
ホストコンピュータ16は、ライブラリコントローラ14に対して、ユーザの要求に応じた指示を与える。ホストコンピュータ16は、CPU16A、NVM16B、及びRAM16Cを備えている。CPU16Aは、ホストコンピュータ16の全体を制御する。NVM16Bは、不揮発性メモリである。NVM16Bには、各種プログラムが記憶されている。NVM16Bの一例としては、EEPROMが挙げられるが、本開示の技術はこれに限定されない。NVM16Bは、例えば、EEPROMに代えて強誘電体メモリであってもよく、ホストコンピュータ16に搭載可能な不揮発性メモリであれば如何なるメモリであってもよい。RAM16Cは、各種プログラムの実行時のワークエリア等として用いられる揮発性のメモリである。
【0068】
CPU16A、NVM16B、及びRAM16Cはバス16Dに接続されている。ホストコンピュータ16には、例えば、マウス、キーボード、及びタッチパネル等を含む受付デバイス40と、例えば、ELディスプレイ又はLCD等のモニタ42とが接続されている。受付デバイス40は、ホストコンピュータ16に対するユーザからの指示を受け付ける。モニタ42は、ホストコンピュータ16からの出力を画面に表示する。なお、ここでは、受付デバイス40とモニタ42とが独立したデバイスとして例示されているが、本開示の技術はこれに限定されず、受付デバイス40とモニタ42とが一体化された入出力デバイスを適用してもよい。入出力デバイスとしては、例えば、受付デバイス40に含まれるタッチパネルとモニタ42とが一体化されたタッチパネルディスプレイが挙げられる。
【0069】
一例として図6に示すように、データ読出部80は、ホストコンピュータ16から入力された読出要求信号に応じて、データ読出処理70を実行する。読出要求信号は、受付デバイス40を介して受け付けられたユーザからの読出指示信号に応じて、ホストコンピュータ16により出力される。読出指示信号には、ユーザによって読出対象として指定されたデータ(以下、「読出対象データ」とも称する)を特定可能なデータ番号が含まれている。ホストコンピュータ16は、読出対象データのデータ番号を含む読出要求信号を作成し、読出要求信号をデータ読出部80に出力する。
【0070】
ストレージ18には、データテーブル32とカートリッジテーブル34とが記憶されている。データテーブル32には、カートリッジ20に記憶されているデータのデータ番号と、そのデータを記憶しているカートリッジ20のカートリッジ番号とが対応付けて記憶されている。カートリッジテーブル34には、カートリッジ20のカートリッジ番号と、そのカートリッジ20を収納しているカートリッジ収納セル24のセル番号とが対応付けて記憶されている。
【0071】
データ読出部80は、ストレージ18に記憶されているデータテーブル32を参照して、読出対象データのデータ番号に対応するカートリッジ番号を検索する。すなわち、データ読出部80は、読出対象データが記憶されているカートリッジ20のカートリッジ番号を取得する。その後、データ読出部80は、カートリッジテーブル34を参照して、検索したカートリッジ番号に対応するセル番号を検索する。すなわち、データ読出部80は、読出対象データが記憶されているカートリッジ20を収納しているカートリッジ収納セル24のセル番号を取得する。
【0072】
データ読出部80は、搬送機構28に搬送機構駆動信号を出力する。搬送機構28は、データ読出部80から入力された搬送機構駆動信号に応じて装填動作を行う。これにより、読出対象データが記憶されているカートリッジ20が、搬送機構28により、カートリッジ収納セル24から取り出されて、磁気テープドライブ30に装填される。
【0073】
データ読出部80は、磁気テープドライブ30にテープドライブ駆動信号を出力する。磁気テープドライブ30は、データ読出部80から入力されたテープドライブ駆動信号に応じて読出動作を行う。これにより、読出対象データが、カートリッジ20から読み出される。読み出されたデータ(以下、「読出データ」とも称する)は、ホストコンピュータ16に出力される。
【0074】
データテーブル32には、データ番号とカートリッジ番号との対応に加えて、各データ番号を有するデータにアクセスされた頻度を示すアクセス頻度が記憶されている。データ番号、カートリッジ番号、及びアクセス頻度は、互いに対応付けてデータテーブル32に記憶されている。ここでは、アクセス頻度として、例えば、特定期間内に、各データ番号を有するデータが磁気テープドライブ30による読出動作によって読み出された回数を示す。特定期間は、例えば1か月間であり、データテーブル32に示されるアクセス頻度は、1か月毎に、ゼロにリセットされる。
【0075】
データ読出部80は、磁気テープドライブ30による読出動作の終了後、アクセス頻度インクリメント信号を出力することにより、データテーブル32において、読出データのデータ番号に対応するアクセス頻度を1だけインクリメントする。
【0076】
カートリッジテーブル34には、カートリッジ番号とセル番号との対応に加えて、各カートリッジ番号を有するカートリッジ20が使用された頻度を示す使用頻度が記憶されている。カートリッジ番号、セル番号、及び使用頻度は、互いに対応付けてカートリッジテーブル34に記憶されている。ここでは、使用頻度として、例えば、各カートリッジ20の使用開始から現在までの期間で、各カートリッジ番号を有するカートリッジ20が磁気テープドライブ30による読出動作に使用された回数を示す。
【0077】
データ読出部80は、磁気テープドライブ30による読出動作の終了後、使用頻度インクリメント信号を出力することにより、カートリッジテーブル34において、読出データを記憶しているカートリッジ20のカートリッジ番号に対応する使用頻度を1だけインクリメントする。
【0078】
磁気テープドライブ30による読出動作が終わると、データ読出部80は、搬送機構28に搬送機構駆動信号を出力することによって、搬送機構28に対して収納動作を行わせる。これにより、磁気テープドライブ30に装填されているカートリッジ20が、磁気テープドライブ30から取り出されて、元のカートリッジ収納セル24に収納される。
【0079】
具体的に説明すると、例えば、データ読出部80は、データ番号「0001」のデータを読み出す読出要求信号を受け付けた場合、データテーブル32を参照して、データ番号「0001」に対応するカートリッジ番号「CN1」を取得する。次に、データ読出部80は、カートリッジテーブル34を参照して、カートリッジ番号「CN1」に対応するセル番号「A1」を取得する。
【0080】
データ読出部80は、搬送機構駆動信号を出力することによって、セル番号「A1」のカートリッジ収納セル24からカートリッジ番号「CN1」のカートリッジ20を取り出し、磁気テープドライブ30に装填するように、搬送機構28を駆動する。データ読出部80は、テープドライブ駆動信号を出力することによって、磁気テープドライブ30に装填されたカートリッジ番号「CN1」のカートリッジ20からデータ番号「0001」のデータを読み出すように、磁気テープドライブ30を駆動する。磁気テープドライブ30による読出動作が終わると、データ読出部80は、搬送機構駆動信号を出力することによって、カートリッジ番号「CN1」のカートリッジ20を磁気テープドライブ30から取り出して、セル番号「A1」のカートリッジ収納セル24に収納するように、搬送機構28を駆動する。
【0081】
一例として図7に示すように、データ再書込部82は、データ再書込処理72を実行する。データ再書込処理72において、データ再書込部82は、アクセス頻度が基準アクセス頻度よりも高いデータである高アクセス頻度データを特定カートリッジに書き込み直すことで、高アクセス頻度データを特定カートリッジに集約する。
【0082】
ここで高アクセス頻度データとは、例えば、データファイルをアクセス頻度が高い順に並べた場合、アクセス頻度が高い上位5%のデータを指す。また、基準アクセス頻度とは、高アクセス頻度データに指定されたデータのうち、最もアクセス頻度が低いデータのアクセス頻度から1を減じた値を指す。ただし、本開示の技術はこれに限定されず、例えば、高アクセス頻度データをアクセス頻度が高い上位10%のデータとしてもよい。全データに占める高アクセス頻度データの割合は、任意に変更可能である。また、本実施形態において、特定カートリッジとは、例えば、新品カートリッジ20−1である。
【0083】
データ再書込処理72は、定期的に、例えば月に1度、ライブラリコントローラ14に備えられているタイマ(図示省略)からデータ再書込処理72の実行指示(以下、「データ再書込処理実行指示」と称する)が出力された場合に、データ再書込部82によって実行される。
【0084】
データ再書込処理実行指示を受け付けると、データ再書込部82は、ストレージ18からデータテーブル32を読み出して、データテーブル32から高アクセス頻度データテーブル92を作成する。一例として図8に示すように、高アクセス頻度データテーブル92では、アクセス頻度に基づいてデータテーブル32に記載されたデータファイルが並べ替えられ、さらに上位5%、すなわち100個のデータファイルのうち、アクセス頻度が高い順に5個のデータファイルが、高アクセス頻度データとして抽出されている。高アクセス頻度データテーブル92において、高アクセス頻度データには、アクセス頻度が高い順に符号FD1〜FD5が付されている。
【0085】
データ再書込部82は、作成した高アクセス頻度データテーブル92をストレージ18に記憶する。データ再書込部82は、高アクセス頻度データテーブル92及びカートリッジテーブル34を参照して、高アクセス頻度データFD1〜FD5を順次カートリッジ20から読み出し、データ一時記憶領域94に記憶する。
【0086】
より具体的には、データ再書込部82は、高アクセス頻度データテーブル92を参照して、高アクセス頻度データFD1に対応するデータ番号「0065」及びカートリッジ番号「CN13」を取得する。次に、データ再書込部82は、カートリッジテーブル34を参照して、カートリッジ番号「CN13」に対応するセル番号「B3」を取得する。
【0087】
データ再書込部82は、搬送機構駆動信号を出力することによって、セル番号「B3」のカートリッジ収納セル24からカートリッジ番号「CN13」のカートリッジ20を取り出し、磁気テープドライブ30に装填するように、搬送機構28を駆動する。次に、データ再書込部82は、テープドライブ駆動信号を出力することによって、カートリッジ番号「CN13」のカートリッジ20からデータ番号「0065」のデータを読み出すように、磁気テープドライブ30を駆動する。読み出されたデータ番号「0065」のデータは、データ一時記憶領域94に記憶される。磁気テープドライブ30による読出動作が終わると、データ再書込部82は、搬送機構駆動信号を出力することによって、カートリッジ番号「CN13」のカートリッジ20を磁気テープドライブ30から取り出して、セル番号「B3」のカートリッジ収納セル24に収納するように、搬送機構28を駆動する。
【0088】
データ再書込部82は、同様の処理を繰り返すことにより、高アクセス頻度データFD2〜FD5をデータ一時記憶領域94に記憶する。全ての高アクセス頻度データFD1〜FD5がデータ一時記憶領域94に記憶されると、データ再書込部82は、搬送機構駆動信号を出力することによって、新品カートリッジ20−1を磁気テープドライブ30に装填するように、搬送機構28を駆動する。
【0089】
データ再書込部82は、テープドライブ駆動信号を出力することによって、データ一時記憶領域94に記憶された高アクセス頻度データFD1〜FD5を新品カートリッジ20−1に書き込むように、磁気テープドライブ30を駆動する。
【0090】
磁気テープドライブ30による書込動作が終了すると、データ再書込部82は、データテーブル32において、高アクセス頻度データFD1〜FD5に指定されたデータのカートリッジ番号を、新品カートリッジ20−1を示す「CN21」に変更する。
【0091】
一例として図9に示すように、データ再書込処理前のデータテーブル32−1において、データ番号「0002」に対応するカートリッジ番号は「CN1」である。データ番号「0002」のデータは高アクセス頻度データFD3であるので、データ再書込部82は、データ番号「0002」に対応するカートリッジ番号を「CN21」に変更する。これにより、データ読出処理70において、高アクセス頻度データFD1〜FD5は、カートリッジ20ではなく、新品カートリッジ20−1から読み出されるようになる。従って、データ読出処理70において、高アクセス頻度データFD1〜FD5を集約した新品カートリッジ20−1が集中的に使用されるようになり、新品カートリッジ20−1の使用頻度が上がる。
【0092】
データ再書込部82は、データ再書込処理後のデータテーブル32−2において、全てのデータのアクセス頻度をゼロにリセットする。従って、データ再書込処理72が実行される毎に、データテーブル32に示されるアクセス頻度がリセットされる。
【0093】
また、データ再書込部82は、新品カートリッジ20−1をカートリッジテーブル34に追加する。また、データ再書込部82は、搬送機構28によりカートリッジ収納セル24から磁気テープドライブ30に搬送される搬送経路が最短のカートリッジ収納セル24に新品カートリッジ20−1が収納されるように、カートリッジテーブル34を書き換える。
【0094】
例えば、図10において、符号34−1は、データ再書込処理前のカートリッジテーブルを示し、符号34−2は、データ再書込処理後のカートリッジテーブルを示す。カートリッジテーブル34−2には、新品カートリッジ20−1のカートリッジ番号「CN21」が追加され、カートリッジ番号「CN21」に対応してセル番号「A1」が記憶されている。この理由は、図1に示すように、セル番号「A1」のカートリッジ収納セル24は、磁気テープドライブ30に最も近く、かつ、搬送機構28の基準位置に最も近いので、セル番号「A1」のカートリッジ収納セル24と磁気テープドライブ30との間でカートリッジ20を搬送する場合、搬送機構28の搬送経路が最短になるためである。
【0095】
この場合、データ再書込処理前に、セル番号「A1」のカートリッジ収納セル24に収納されていたカートリッジ番号「CN1」のカートリッジ20は、他のカートリッジ収納セル24に移動される。図10に示す例では、カートリッジテーブル34−2に示すように、カートリッジ番号「CN1」に対応するセル番号は「C1」に変更される。
【0096】
データ再書込部82は、カートリッジテーブル34−2に従って搬送機構駆動信号を出力することによって、セル番号「A1」のカートリッジ収納セル24に収納されていたカートリッジ番号「CN1」のカートリッジ20を、セル番号「C1」のカートリッジ収納セル24に移動する。その後、データ再書込部82は、搬送機構駆動信号を出力することによって、新品カートリッジ20−1を磁気テープドライブ30から取り出して、セル番号「A1」のカートリッジ収納セル24に収納する。従って、新品カートリッジ20−1が、搬送機構28による搬送経路が最短のカートリッジ収納セル24に収納されるので、搬送機構28は、使用頻度の高い新品カートリッジ20−1をカートリッジ収納セル24と磁気テープドライブ30との間で迅速に搬送することができる。
【0097】
一例として図11に示すように、カートリッジ入替部84は、カートリッジ入替処理74を実行する。カートリッジ入替処理74は、新品カートリッジ20−1に記憶されているデータを、使用頻度の低い別のカートリッジのデータと入れ替えることで、複数のカートリッジ20間で、カートリッジ20の消耗率を均等にする。
【0098】
ここで、別のカートリッジとは、カートリッジ20のうち、使用頻度が基準使用頻度よりも低いカートリッジである。本実施形態では、例えば、カートリッジ20を使用頻度が高い順に並べた場合、使用頻度が低い下位5%のカートリッジ20、すなわち、20個のカートリッジ20のうち、使用頻度が最も低い1個のカートリッジ20を用いて、カートリッジ入替部84はカートリッジ入替処理74を行う。この場合、使用頻度が最も低いカートリッジ20の使用頻度に1を加えた値が、基準使用頻度となる。ただし、本開示の技術はこれに限定されず、基準使用頻度は、任意に変更可能である。なお、基準使用頻度は、本開示の技術に係る「第1基準使用頻度」の一例である。
【0099】
カートリッジ入替処理74は、定期的に、例えば年に1度、ライブラリコントローラ14に備えられている時計(図示せず)からカートリッジ入替処理74の実行指示(以下、「カートリッジ入替処理実行指示」と称する)が出力された場合に、カートリッジ入替部84によって実行される。
【0100】
カートリッジ入替処理実行指示を受け付けると、カートリッジ入替部84は、ストレージ18のカートリッジテーブル34を参照して、最高使用頻度カートリッジ(図11において、略称「HC」で示す)と最低使用頻度カートリッジ(図11において、略称「LC」で示す)とを検索する。本実施形態では、図11のカートリッジテーブル34に示すように、カートリッジ番号「CN21」の新品カートリッジ20−1が最高使用頻度カートリッジであり、カートリッジ番号「CN7」のカートリッジ20−2が最低使用頻度カートリッジである。
【0101】
カートリッジ入替部84は、搬送機構駆動信号を出力することによって、最高使用頻度カートリッジ20−1をカートリッジ収納セル24から取り出して、第1磁気テープドライブ30−1に装填するように、搬送機構28を駆動する。また、カートリッジ入替部84は、搬送機構駆動信号を出力することによって、最低使用頻度カートリッジ20−2をカートリッジ収納セル24から取り出して、第2磁気テープドライブ30−2に装填するように、搬送機構28を駆動する。
【0102】
カートリッジ入替部84は、テープドライブ駆動信号を出力することによって、最高使用頻度カートリッジ20−1からデータ(以下、「最高使用頻度データ」と称し、図11において略称「HD」で示す)を読み出すように、磁気テープドライブ30を駆動する。また、カートリッジ入替部84は、テープドライブ駆動信号を出力することによって、最低使用頻度カートリッジ20−2からデータ(以下、「最低使用頻度データ」と称し、図11において略称「LD」で示す)を読み出すように、磁気テープドライブ30を駆動する。読み出された最高使用頻度データ及び最低使用頻度データは、ストレージ18のデータ一時記憶領域94に記憶される。
【0103】
カートリッジ入替部84は、テープドライブ駆動信号を出力することによって、データ一時記憶領域94に記憶された最高使用頻度データを最低使用頻度カートリッジ20−2に書き込むように、磁気テープドライブ30を駆動する。また、カートリッジ入替部84は、テープドライブ駆動信号を出力することによって、データ一時記憶領域94に記憶された最低使用頻度データを最高使用頻度カートリッジ20−1に書き込むように、磁気テープドライブ30を駆動する。これにより、最高使用頻度カートリッジのデータと最低使用頻度カートリッジのデータが入れ替えられる。
【0104】
磁気テープドライブ30による書込動作が終了すると、カートリッジ入替部84は、カートリッジテーブル34において、最高使用頻度カートリッジ20−1のセル番号と最低使用頻度カートリッジ20−2のセル番号を入れ替える。
【0105】
一例として図12に示すように、カートリッジ入替処理前のカートリッジテーブル34−3において、カートリッジ番号「CN21」に対応するセル番号は「A1」であり、カートリッジ番号「CN7」に対応するセル番号は「A7」である。カートリッジ入替部84は、カートリッジ入替処理後のカートリッジテーブル34−4に示すように、カートリッジ番号「CN21」に対応するセル番号を「A7」に変更し、カートリッジ番号「CN7」に対応するセル番号を「A1」に変更する。これにより、高アクセス頻度データFD1〜FD5が記憶されたカートリッジ(最低使用頻度カートリッジ20−2)が、搬送機構28による搬送経路が最短のカートリッジ収納セル24に収納される。
【0106】
また、カートリッジ入替部84は、データテーブル32において、最高使用頻度カートリッジ20−1に記憶されていたデータに対応するカートリッジ番号と、最低使用頻度カートリッジ20−2に記憶されていたデータに対応するカートリッジ番号とを入れ替える。
【0107】
一例として図13に示すように、カートリッジ入替処理前のデータテーブル32−3において、データ番号「0002」に対応するカートリッジ番号は「CN21」である。データ番号「0031」及び「0032」に対応するセル番号は「CN7」である。カートリッジ入替部84は、カートリッジ入替処理後のデータテーブル32−4に示すように、データ番号「0002」に対応するカートリッジ番号を「CN7」に変更し、データ番号「0031」及び「0032」に対応するカートリッジ番号を「CN21」に変更する。これにより、データ番号とカートリッジ番号との整合が取れる。
【0108】
本実施形態に係るカートリッジ管理システム10の作用について、図14図16を参照しながら説明する。
【0109】
図14には、ライブラリコントローラ14の電源がオンされた場合に実行されるデータ読出処理70の流れの一例が示されている。
【0110】
図14に示すデータ読出処理70では、先ず、ステップST101で、データ読出部80は、ホストコンピュータ16から読出要求信号を受け付ける。この後、データ読出処理は、ステップST102に移行する。
【0111】
ステップST102で、データ読出部80は、データテーブル32を参照して、読出対象データを記憶しているカートリッジ20(以下、「対象カートリッジ」とも称する)のカートリッジ番号を取得する。この後、データ読出処理70は、ステップST103に移行する。
【0112】
ステップST103で、データ読出部80は、カートリッジテーブル34を参照して、対象カートリッジを収納しているカートリッジ収納セル24のセル番号を取得する。この後、データ読出処理70はステップST104に移行する。
【0113】
ステップST104で、データ読出部80は、搬送機構28に対して、対象カートリッジを磁気テープドライブ30に装填させる。この後、データ読出処理70はステップST105に移行する。
【0114】
ステップST105で、データ読出部80は、磁気テープドライブ30に対して、対象カートリッジの磁気テープMTから読出対象データを読み出させる。この後、データ読出処理70はステップST106に移行する。
【0115】
ステップST106で、データ読出部80は、読出データをRAM79に記憶する。RAM79に記憶された読出データは、ホストコンピュータ16に出力される。この後、データ読出処理70はステップST107に移行する。
【0116】
ステップST107で、データ読出部80は、データテーブル32において、読出データのアクセス頻度をインクリメントする。この後、データ読出処理70はステップST108に移行する。
【0117】
ステップST108で、データ読出部80は、カートリッジテーブル34において、対象カートリッジの使用頻度をインクリメントする。この後、データ読出処理70はステップST109に移行する。
【0118】
ステップST109で、データ読出部80は、搬送機構28に対して、対象カートリッジを磁気テープドライブ30から取り出させ、元のカートリッジ収納セル24に収納させる。これにより、データ読出部80は、データ読出処理70を終了する。
【0119】
図15には、データ再書込処理実行指示が受け付けられた場合に実行されるデータ再書込処理72の流れの一例が示されている。
【0120】
図15に示すデータ再書込処理72では、先ず、ステップST201で、データ再書込部82は、データ再書込処理実行指示が受け付けられたか否かを判定する。ステップST201において、データ再書込部82がデータ再書込処理実行指示を受け付けた場合には、判定が肯定されて、データ再書込処理72はステップST202に移行する。ステップST201において、データ再書込部82がデータ再書込処理実行指示を受け付けていない場合には、判定が否定されて、データ再書込処理72はステップST201を繰り返す。
【0121】
ステップST202で、データ再書込部82は、データテーブル32から高アクセス頻度データテーブル92を作成する。高アクセス頻度データテーブル92には、高アクセス頻度データFD1〜FD5のデータ番号、カートリッジ番号、及びアクセス頻度が互いに対応付けて記載されている。データ再書込部82は、高アクセス頻度データテーブル92をストレージ18に記憶する。この後、データ再書込処理72はステップST203に移行する。
【0122】
ステップST203で、データ再書込部82は、n=1に設定する。この後、データ再書込処理72はステップST204に移行する。
【0123】
ステップST204で、データ再書込部82は、高アクセス頻度データテーブル92及びカートリッジテーブル34を参照して、高アクセス頻度データFD1のデータ番号、カートリッジ番号、及びセル番号を取得する。データ再書込部82は、搬送機構28に対して、高アクセス頻度データFD1を含むカートリッジ20をカートリッジ収納セル24から取り出させ、磁気テープドライブ30に装填させる。この後、データ再書込処理72はステップST205に移行する。
【0124】
ステップST205で、データ再書込部82は、磁気テープドライブ30に対して、磁気テープドライブ30に装填されたカートリッジ20の磁気テープMTから高アクセス頻度データFD1を読み出させる。この後、データ再書込処理72はステップST206に移行する。
【0125】
ステップST206で、データ再書込部82は、読み出された高アクセス頻度データFD1をストレージ18のデータ一時記憶領域94に記憶する。この後、データ再書込処理72はステップST207に移行する。
【0126】
ステップST207で、データ再書込部82は、搬送機構28に対して、磁気テープドライブ30に装填されているカートリッジ20を元のカートリッジ収納セル24に収納させる。この後、データ再書込処理72はステップST208に移行する。
【0127】
ステップST208で、データ再書込部82は、n=5の条件(以下、「高アクセス頻度データ読出終了条件」とも称する)を満足するか否かを判定する。ステップST208において、高アクセス頻度データ読出終了条件を満足する場合には、判定が肯定されて、データ再書込処理72はステップST210に移行する。高アクセス頻度データ読出終了条件を満足しない場合には、判定が否定されて、データ再書込処理72はステップST209に移行する。
【0128】
ステップST209で、データ再書込部82は、nを1だけインクリメントする。この後、データ再書込処理72はステップST204に移行する。このように、データ再書込部82は、高アクセス頻度データ読出終了条件を満足するまで、nを1ずつインクリメントしながら、ステップST204〜ST207を繰り返すので、データ一時記憶領域94には高アクセス頻度データFD1〜FD5が記憶される。
【0129】
ステップST210で、データ再書込部82は、搬送機構28に対して、新品カートリッジ20−1を磁気テープドライブ30に装填させる。この後、データ再書込処理72はステップST211に移行する。
【0130】
ステップST211で、データ再書込部82は、磁気テープドライブ30に対して、データ一時記憶領域94に記憶した高アクセス頻度データFD1〜FD5を新品カートリッジ20−1の磁気テープMTに書き込ませる。この後、データ再書込処理72はステップST212に移行する。
【0131】
ステップST212で、データ再書込部82は、データテーブル32において、高アクセス頻度データFD1〜FD5のデータ番号に対応するカートリッジ番号を、新品カートリッジ20−1のカートリッジ番号に変更する。この後、データ再書込処理72はステップST213に移行する。
【0132】
ステップST213で、データ再書込部82は、カートリッジテーブル34において、新品カートリッジ20−1のカートリッジ番号「CN21」に対応するセル番号を、搬送機構28による搬送経路が最短になるカートリッジ収納セル24のセル番号「A1」に変更する。また、データ再書込部82は、元々セル番号「A1」のカートリッジ収納セル24に収納されていたカートリッジ20のカートリッジ番号に対応するセル番号を、空いているカートリッジ収納セル24のセル番号に変更する。この後、データ再書込処理72はステップST214に移行する。
【0133】
ステップST214で、データ再書込部82は、搬送機構28に対して、元々セル番号「A1」のカートリッジ収納セル24に収納されていたカートリッジ20を、変更されたセル番号のカートリッジ収納セル24に移動させる。その後、データ再書込部82は、搬送機構28に対して、新品カートリッジ20−1を磁気テープドライブ30から取り出させ、セル番号「A1」のカートリッジ収納セル24に収納させる。これにより、データ再書込部82は、データ再書込処理72を終了する。
【0134】
図16には、カートリッジ入替処理実行指示が受け付けられた場合に実行されるカートリッジ入替処理74の流れの一例が示されている。
【0135】
図16に示すカートリッジ入替処理74では、先ず、ステップST301で、カートリッジ入替部84は、カートリッジ入替処理実行指示が受け付けられたか否かを判定する。ステップST301において、カートリッジ入替部84がカートリッジ入替処理実行指示を受け付けた場合には、判定が肯定されて、カートリッジ入替処理74はステップST302に移行する。ステップST301において、カートリッジ入替部84がカートリッジ入替処理実行指示を受け付けていない場合には、判定が否定されて、カートリッジ入替処理74はステップST301を繰り返す。
【0136】
ステップST302で、カートリッジ入替部84は、カートリッジテーブル34を参照して、最高使用頻度カートリッジ及び最低使用頻度カートリッジのカートリッジ番号及びセル番号を取得する。この後、カートリッジ入替処理74はステップST303に移行する。
【0137】
ステップST303で、カートリッジ入替部84は、搬送機構28に対して、最高使用頻度カートリッジを第1磁気テープドライブ30−1に装填させ、最低使用頻度カートリッジを第2磁気テープドライブ30−2に装填させる。この後、カートリッジ入替処理74はステップST304に移行する。
【0138】
ステップST304で、カートリッジ入替部84は、第1磁気テープドライブ30−1に対して、最高使用頻度カートリッジから最高使用頻度データを読み出させる。また、カートリッジ入替部84は、第2磁気テープドライブ30−2に対して、最低使用頻度カートリッジから最低使用頻度データを読み出させる。この後、カートリッジ入替処理74はステップST305に移行する。
【0139】
ステップST305で、カートリッジ入替部84は、読み出した最高使用頻度データ及び最低使用頻度データをストレージ18のデータ一時記憶領域94に記憶する。この後、カートリッジ入替処理74はステップST306に移行する。
【0140】
ステップST306で、カートリッジ入替部84は、磁気テープドライブ30に対して、最高使用頻度カートリッジに、データ一時記憶領域94に記憶した最低使用頻度データを書き込ませる。また、カートリッジ入替部84は、磁気テープドライブ30に対して、最低使用頻度カートリッジに、データ一時記憶領域94に記憶した最高使用頻度データを書き込ませる。この後、カートリッジ入替処理74はステップST307に移行する。
【0141】
ステップST307で、カートリッジ入替部84は、カートリッジテーブル34において、最高使用頻度カートリッジのカートリッジ番号に対応するセル番号と、最低使用頻度カートリッジのカートリッジ番号に対応するセル番号を入れ替える。この後、カートリッジ入替処理74はステップST308に移行する。
【0142】
ステップST308で、カートリッジ入替部84は、搬送機構28に対して、最高使用頻度カートリッジを第1磁気テープドライブ30−1から取り出させ、入れ替えたセル番号のカートリッジ収納セル24に収納させる。また、カートリッジ入替部84は、搬送機構28に対して、最低使用頻度カートリッジを第2磁気テープドライブ30−2から取り出させ、入れ替えたセル番号のカートリッジ収納セル24に収納させる。これにより、高アクセス頻度データFD1〜FD5が書き込まれたカートリッジ(最低使用頻度カートリッジ)が、搬送機構28による搬送経路が最短のカートリッジ収納セル24に収納される。この後、カートリッジ入替処理74はステップST309に移行する。
【0143】
ステップST309で、カートリッジ入替部84は、データテーブル32において、最高使用頻度カートリッジに記憶したデータのデータ番号に対応するカートリッジ番号と、最低使用頻度カートリッジに記憶したデータのデータ番号に対応するカートリッジ番号とを入れ替える。これにより、カートリッジ入替部84は、最高使用頻度カートリッジのデータと最低使用頻度カートリッジのデータを入れ替えるカートリッジ入替処理74を終了する。
【0144】
以上説明したように、本実施形態に係るカートリッジ管理システム10は、磁気テープMTが各々収容された複数のカートリッジ20を管理する。カートリッジ管理システム10を制御するライブラリコントローラ14は、データ再書込処理72と、カートリッジ入替処理74とを実行する。データ再書込処理72は、磁気テープMTに記憶されているデータを、アクセス頻度に基づいて、複数のカートリッジ20のうちの特定カートリッジ、例えば新品カートリッジ20−1に書き込み直す処理である。従って、データ再書込処理72によれば、磁気テープMTに記憶されているデータが、アクセス頻度に基づいて特定のカートリッジに集約される。カートリッジ入替処理74は、特定カートリッジの磁気テープMTに記憶されているデータと、別のカートリッジの磁気テープMTに記憶されているデータとを入れ替える処理である。従って、カートリッジ入替処理74によれば、特定カートリッジの磁気テープMTに記憶されているデータを、別のカートリッジの磁気テープMTに記憶されているデータと入れ替えることで、複数のカートリッジ20間で、カートリッジ20の消耗率を均等にすることができる。これにより、データ再書込処理72及びカートリッジ入替処理74が行われない場合に比べ、磁気テープライブラリ12に収納されているカートリッジ20全体の寿命を延ばすことができる。
【0145】
本実施形態に係るカートリッジ管理システム10によれば、データ再書込処理72において、データ再書込部82は、アクセス頻度が基準アクセス頻度よりも高い高アクセス頻度データFD1〜FD5を特定カートリッジに書き込み直すことで、高アクセス頻度データFD1〜FD5を特定カートリッジに集約する。従って、データ再書込処理72が行われない場合に比べ、特定カートリッジの使用頻度を上げることができる。
【0146】
本実施形態に係るカートリッジ管理システム10によれば、特定カートリッジは、新品カートリッジ20−1である。従って、データ再書込処理72が行われない場合に比べ、新品カートリッジ20−1の使用頻度を上げることができる。
【0147】
本実施形態に係るカートリッジ管理システム10によれば、データ再書込部82は、データ再書込処理72を定期的に実行する。従って、データ再書込処理72が手作業で行われる場合に比べ、定期的なデータ再書込作業にかかる手間を軽減することができる。
【0148】
本実施形態に係るカートリッジ管理システム10によれば、カートリッジ入替処理74において、カートリッジ入替部84は、特定カートリッジの磁気テープMTに記憶されているデータを、使用頻度が基準使用頻度より低いカートリッジの磁気テープMTに記憶されているデータと入れ替える。従って、カートリッジ入替部84が行われない場合に比べ、複数のカートリッジ20間で、カートリッジ20の消耗率を均等にすることができる。
【0149】
本実施形態に係るカートリッジ管理システム10によれば、カートリッジ入替部84は、カートリッジ入替処理74を定期的に実行する。従って、カートリッジ入替処理74が手作業で行われる場合に比べ、定期的な入れ替え作業にかかる手間を軽減することができる。
【0150】
本実施形態に係るカートリッジ管理システム10によれば、複数のカートリッジ20は、規定数単位で、例えば1つずつ収納棚22のカートリッジ収納セル24に収容される。ライブラリコントローラ14は、収納棚22に設けられた搬送機構28に対して、カートリッジ収納セル24から特定カートリッジ20を取り出させ、搬送機構28によってカートリッジ収納セル24から取り出された特定カートリッジ20を磁気テープドライブ30に装填させる。従って、ライブラリコントローラ14は、搬送機構28に対して、カートリッジ20をカートリッジ収納セル24から取り出させ、磁気テープドライブ30に装填させることができる。
【0151】
本実施形態に係るカートリッジ管理システム10によれば、特定カートリッジが収納されるカートリッジ収納セル24は、搬送機構28によりカートリッジ収納セル24から磁気テープドライブ30に搬送される搬送経路が最短のカートリッジ収納セルである。従って、搬送経路が最短のカートリッジ収納セル24に特定カートリッジが収納されない場合に比べ、特定カートリッジの迅速な取り出しと磁気テープドライブ30への装填を実現することができる。
【0152】
上記実施形態では、データ再書込処理72において、データ再書込部82は、高アクセス頻度データFD1〜FD5を新品カートリッジ20−1に書き込むが、本開示の技術はこれに限定されない。データ再書込部82は、高アクセス頻度データFD1〜FD5を、使用頻度が基準使用頻度よりも低いカートリッジ20に書き込んでもよい。基準使用頻度とは、コンピュータ・シミュレーション、官能試験及び/又は実機による試験等により得られたカートリッジ20の耐久性を維持できる最低限の回数に基づいて定められる値である。なお、この基準使用頻度は、本開示の技術に係る「第2基準使用頻度」の一例である。高アクセス頻度データFD1〜FD5を、使用頻度が基準使用頻度よりも低いカートリッジ20に集約することで、使用頻度の低いカートリッジ20の使用頻度を上げることができる。
【0153】
また、上記実施形態では、データ再書込処理72は、定期的に、例えば月に一度行われているが、本開示の技術はこれに限らず、データ再書込処理72が実行されるタイミングは変更可能である。データ再書込処理72は、例えば、ユーザが、ホストコンピュータ16を介して、データ再書込処理実行指示をライブラリコントローラ14に与えた場合に、データ再書込部82により実行されてもよい。
【0154】
また、上記実施形態では、カートリッジ入替処理74は、定期的に、例えば年に一度行われているが、本開示の技術はこれに限らず、カートリッジ入替処理74が実行されるタイミングは変更可能である。カートリッジ入替処理74は、例えば、ユーザが、ホストコンピュータ16を介して、カートリッジ入替処理実行指示をライブラリコントローラ14に与えた場合に、カートリッジ入替部84により実行されてもよい。また、カートリッジ入替処理74は、最高使用頻度カートリッジの使用回数が特定の値、例えば10000回に達した場合に、カートリッジ入替部84により実行されてもよい。この場合、最高使用頻度カートリッジの使用回数に応じてカートリッジ入替処理74が実行されない場合に比べ、容易にカートリッジ20間で、カートリッジ20の消耗率を均等にすることができる。
【0155】
また、上記実施形態では、各カートリッジ収納セル24は、カートリッジ20を1つずつ収納しているが、本開示の技術はこれに限定されない。各カートリッジ収納セル24は、既定の複数個のカートリッジ20を収容していてもよい。
【0156】
また、上記実施形態では、NVM78に制御プログラム88が記憶されている形態例を挙げたが、本開示の技術はこれに限定されない。例えば、図17に示すように、制御プログラム88が記憶媒体100に記憶されていてもよい。
【0157】
記憶媒体100は、非一時的記憶媒体である。記憶媒体100の一例としては、SSD又はUSBメモリなどの任意の可搬型の記憶媒体が挙げられる。記憶媒体100に記憶されている制御プログラム88は、ライブラリコントローラ14にインストールされる。CPU76は、制御プログラム88に従ってデータ読出処理70、データ再書込処理72、及びカートリッジ入替処理74(以下、これらの処理を包括的に「制御処理」と称する)を実行する。図17に示す例では、CPU76は、単数のCPUであるが、複数のCPUであってもよい。
【0158】
また、通信網(図示省略)を介してライブラリコントローラ14に接続される他のコンピュータ又はサーバ装置等の記憶部に制御プログラム88を記憶させておき、ライブラリコントローラ14からの要求に応じて、制御プログラム88がダウンロードされ、ライブラリコントローラ14にインストールされるようにしてもよい。
【0159】
図17に示す例では、ライブラリコントローラ14が例示されているが、本開示の技術はこれに限定されず、ライブラリコントローラ14に代えて、ASIC、FPGA、及び/又はPLDを含むデバイスを適用してもよい。また、ライブラリコントローラ14に代えて、ハードウェア構成及びソフトウェア構成の組み合わせを用いてもよい。
【0160】
制御処理を実行するハードウェア資源としては、次に示す各種のプロセッサを用いることができる。プロセッサとしては、例えば、ソフトウェア、すなわち、プログラムを実行することで、制御処理を実行するハードウェア資源として機能する汎用的なプロセッサであるCPUが挙げられる。また、プロセッサとしては、例えば、FPGA、PLD、又はASICなどの特定の処理を実行させるために専用に設計された回路構成を有するプロセッサである専用電気回路が挙げられる。何れのプロセッサにもメモリが内蔵又は接続されており、何れのプロセッサもメモリを使用することでカートリッジメモリ側処理を実行する。
【0161】
制御処理を実行するハードウェア資源は、これらの各種のプロセッサのうちの1つで構成されてもよいし、同種または異種の2つ以上のプロセッサの組み合わせ(例えば、複数のFPGAの組み合わせ、又はCPUとFPGAとの組み合わせ)で構成されてもよい。また、カートリッジメモリ側処理を実行するハードウェア資源は1つのプロセッサであってもよい。
【0162】
1つのプロセッサで構成する例としては、第1に、1つ以上のCPUとソフトウェアの組み合わせで1つのプロセッサを構成し、このプロセッサが、制御処理を実行するハードウェア資源として機能する形態がある。第2に、SoCなどに代表されるように、カートリッジメモリ側処理を実行する複数のハードウェア資源を含むシステム全体の機能を1つのICチップで実現するプロセッサを使用する形態がある。このように、制御処理は、ハードウェア資源として、上記各種のプロセッサの1つ以上を用いて実現される。
【0163】
更に、これらの各種のプロセッサのハードウェア的な構造としては、より具体的には、半導体素子などの回路素子を組み合わせた電気回路を用いることができる。また、上記の制御処理はあくまでも一例である。従って、主旨を逸脱しない範囲内において、不要なステップを削除したり、新たなステップを追加したり、処理順序を入れ替えたりしてもよいことは言うまでもない。
【0164】
以上に示した記載内容及び図示内容は、本開示の技術に係る部分についての詳細な説明であり、本開示の技術の一例に過ぎない。例えば、上記の構成、機能、作用、及び効果に関する説明は、本開示の技術に係る部分の構成、機能、作用、及び効果の一例に関する説明である。よって、本開示の技術の主旨を逸脱しない範囲内において、以上に示した記載内容及び図示内容に対して、不要な部分を削除したり、新たな要素を追加したり、置き換えたりしてもよいことは言うまでもない。また、錯綜を回避し、本開示の技術に係る部分の理解を容易にするために、以上に示した記載内容及び図示内容では、本開示の技術の実施を可能にする上で特に説明を要しない技術常識等に関する説明は省略されている。
【0165】
本明細書において、「A及び/又はB」は、「A及びBのうちの少なくとも1つ」と同義である。つまり、「A及び/又はB」は、Aだけであってもよいし、Bだけであってもよいし、A及びBの組み合わせであってもよい、という意味である。また、本明細書において、3つ以上の事柄を「及び/又は」で結び付けて表現する場合も、「A及び/又はB」と同様の考え方が適用される。
【0166】
本明細書に記載された全ての文献、特許出願及び技術規格は、個々の文献、特許出願及び技術規格が参照により取り込まれることが具体的かつ個々に記された場合と同程度に、本明細書中に参照により取り込まれる。
【符号の説明】
【0167】
10 カートリッジ管理システム
12 磁気テープライブラリ
14 ライブラリコントローラ
16 ホストコンピュータ
16A CPU
16B NVM
16C RAM
16D バス
18 ストレージ
20 カートリッジ
20−1 新品カートリッジ,最高使用頻度カートリッジ
20−2 最低使用頻度カートリッジ
22 収納棚
24 カートリッジ収納セル
25 両矢印
26 ドライブ収納セル
27 両矢印
28 搬送機構
28A 上部バー
28B 下部バー
28C 水平方向可動ロボット
28D 鉛直バー
28E 鉛直方向可動ロボット
30 磁気テープドライブ
30−1 第1磁気テープドライブ
30−2 第2磁気テープドライブ
32,32−1,32−2,32−3,32−4 データテーブル
34,34−1,34−2,34−3,34−4 カートリッジテーブル
36 ケース
36A 上ケース
36B 下ケース
36C 右壁
36D 開口
38 カートリッジリール
38A リールハブ
38B1 上フランジ
38B2 下フランジ
40 受付デバイス
42 モニタ
46 搬送装置
48 読み書きヘッド
52 制御装置
54 送出モータ
56 送出リール
58 巻取モータ
60 読み書き素子
62 ホルダ
70 データ読出処理
72 データ再書込処理
74 カートリッジ入替処理
76 CPU
78 NVM
79 RAM
80 データ読出部
82 データ再書込部
84 カートリッジ入替部
88 制御プログラム
90 バス
92 高アクセス頻度データテーブル
94 データ一時記憶領域
100 記憶媒体
FD1 高アクセス頻度データ
FD2 高アクセス頻度データ
FD3 高アクセス頻度データ
FD4 高アクセス頻度データ
FD5 高アクセス頻度データ
GR ガイドローラ
MT 磁気テープ
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17