特開2021-42995(P2021-42995A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ユニ・チャーム株式会社の特許一覧
<>
  • 特開2021042995-尿検査用容器及び尿検査キット 図000003
  • 特開2021042995-尿検査用容器及び尿検査キット 図000004
  • 特開2021042995-尿検査用容器及び尿検査キット 図000005
  • 特開2021042995-尿検査用容器及び尿検査キット 図000006
  • 特開2021042995-尿検査用容器及び尿検査キット 図000007
  • 特開2021042995-尿検査用容器及び尿検査キット 図000008
  • 特開2021042995-尿検査用容器及び尿検査キット 図000009
  • 特開2021042995-尿検査用容器及び尿検査キット 図000010
  • 特開2021042995-尿検査用容器及び尿検査キット 図000011
  • 特開2021042995-尿検査用容器及び尿検査キット 図000012
  • 特開2021042995-尿検査用容器及び尿検査キット 図000013
  • 特開2021042995-尿検査用容器及び尿検査キット 図000014
  • 特開2021042995-尿検査用容器及び尿検査キット 図000015
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-42995(P2021-42995A)
(43)【公開日】2021年3月18日
(54)【発明の名称】尿検査用容器及び尿検査キット
(51)【国際特許分類】
   G01N 33/48 20060101AFI20210219BHJP
   G01N 33/52 20060101ALI20210219BHJP
   G01N 1/10 20060101ALI20210219BHJP
   A01K 1/01 20060101ALI20210219BHJP
   A01K 23/00 20060101ALI20210219BHJP
【FI】
   G01N33/48 S
   G01N33/52 B
   G01N1/10 V
   A01K1/01 Z
   A01K23/00 C
【審査請求】未請求
【請求項の数】14
【出願形態】OL
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2019-163380(P2019-163380)
(22)【出願日】2019年9月6日
(71)【出願人】
【識別番号】000115108
【氏名又は名称】ユニ・チャーム株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100106909
【弁理士】
【氏名又は名称】棚井 澄雄
(74)【代理人】
【識別番号】100126882
【弁理士】
【氏名又は名称】五十嵐 光永
(74)【代理人】
【識別番号】100147267
【弁理士】
【氏名又は名称】大槻 真紀子
(72)【発明者】
【氏名】大川 文乃
(72)【発明者】
【氏名】笹野 廉紘
(72)【発明者】
【氏名】大西 健悟
【テーマコード(参考)】
2B101
2G045
2G052
【Fターム(参考)】
2B101AA13
2B101AA20
2B101CA08
2G045AA25
2G045CB03
2G045HA10
2G052AA32
2G052AA35
2G052DA06
2G052DA15
2G052GA28
(57)【要約】
【課題】尿検査用の尿を容易に採取することができ、衛生的に使用することができ、さらに飼い主にもペットにもストレスを与えることなく尿を採取することができる、尿検査用容器及び尿検査キットを提供する。
【解決手段】尿検査用容器1は、底部2と、前記底部2の外周縁6から上方に延在するとともに底部2の周囲を取り囲み、底部2とともに上方に向けて開口する尿受け部5を画定する周壁部3と、周壁部3から外向きに突出した把持部4と、を備えている。
【選択図】図4
【特許請求の範囲】
【請求項1】
複数の孔が形成された上容器と、前記上容器の前記孔から落下する尿を受け止めて貯留するトレイと、を備える動物用トイレに用いる尿検査用容器であって、
底部と、
前記底部の外周縁から上方に延在するとともに前記底部の周囲を取り囲み、前記底部とともに上方に向けて開口する尿受け部を画定する周壁部と、
前記周壁部から外向きに突出した把持部と、を備え、
前記底部と前記周壁部とをなす角度は、鈍角に形成されている尿検査用容器。
【請求項2】
前記底部上面に溝部を有する請求項1に記載の尿検査用容器。
【請求項3】
前記溝部が、前記底部上面の外周部に形成されている請求項2に記載の尿検査用容器。
【請求項4】
前記底部上面に前記溝部が複数形成されている請求項2または3に記載の尿検査用容器。
【請求項5】
前記底部上面の少なくとも一部が黒色である請求項1〜4のいずれか一項に記載の尿検査用容器。
【請求項6】
前記底部上面の外周部の少なくとも一部が黒色である請求項5に記載の尿検査用容器。
【請求項7】
前記尿検査用容器の表面に尿検査評価基準を示す表示部を有する請求項1〜6のいずれか一項に記載の尿検査用容器。
【請求項8】
前記底部、前記周壁部及び前記把持部の少なくとも何れかのうち、上方を向く面に尿検査評価基準を示す表示部を有する請求項1〜7のいずれか一項に記載の尿検査用容器。
【請求項9】
前記把持部または前記周壁部の上方を向く面に前記表示部を有する請求項8に記載の尿検査用容器。
【請求項10】
前記把持部が前記周壁部から3mm以上突出している請求項1〜9のいずれか一項に記載の尿検査用容器。
【請求項11】
前記把持部が外側に向かうにしたがって下方に延在している請求項1〜10のいずれか一項に記載の尿検査用容器。
【請求項12】
前記周壁部の平面視外形が多角形であり、
前記周壁部のうち、前記多角形を形成する角部の内面に、上下方向に延在するリブを有する請求項1〜11のいずれか一項に記載の尿検査用容器。
【請求項13】
請求項1〜12のいずれか一項に記載の尿検査用容器と、試験紙と、を含む尿検査キット。
【請求項14】
尿採取容器をさらに含む請求項13に記載の尿検査キット。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願発明は、ペット用の尿検査用容器及び尿検査キットに関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、ペットの健康管理をするために、ペットの尿をチェックすることが奨励されている。ペットの尿をチェックする方法としては、例えば目視検査、尿試験紙検査、詳細検査等がある。
【0003】
目視検査は、採取した尿の色や濁り具合を目視で観察する方法である。尿試験紙検査は、採取した尿を、試験紙に染みこませ、試験紙の変色を観察することによりペットの健康状態を判定する方法である。詳細検査は、飼い主が採取した尿に基づき病院等の施設で詳細な検査する方法である。
目視検査や尿試験紙検査は、自宅等で飼い主自身が行うことができ、これだけでも、ペットの健康状態を把握する上で有効であることが知られている。
【0004】
ペットの尿を自宅で採取する方法としては、ペットの排泄中に、飼い主が柄杓やレードルで尿を直接すくって、検査容器に移す方法が一般的に知られている。他にも、普段使用しているペット用トイレのトレイに溜まった尿を検査容器に移す方法が知られている。トレイに溜まった尿をこぼさずに検査容器に移すことを目的としたトレイとして、例えば特許文献1に開示された構成が知られている。
病院等に詳細検査を依頼するにあたっては、例えば自宅等で採取した尿を検査容器等に移して病院に持ち運ぶ必要がある。また、病院では、膀胱穿刺により直接膀胱から尿を採取する方法を採用する場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特許第5433319号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、上述した尿を採取する方法のうち、飼い主が尿検査用に用いる尿を直接採取する方法は、飼い主が、ペットの排泄の瞬間に立ち会わなければ、新鮮な尿を採取できない。そのため、尿の採取に手間や時間が掛かるため、飼い主の負担が大きかった。また、ペットは、排泄時に飼い主が近づいてくることにより、ストレスとなっていた。
【0007】
上述した尿を採取する方法のうち、トレイに溜まった尿を移し替える方法にあっては、トレイに直に尿を収容するため、尿採取後にトレイの水洗いや拭き取りをする必要があり、トレイを衛生的に使用し続けるには労力が掛かった。また、トレイの水洗いや拭き取りが不十分で、排泄してから時間が経った尿がトレイに残っていると、正確な尿検査が出来ないおそれがあった。
【0008】
上述した尿を採取する方法のうち、膀胱穿刺により直接膀胱から尿を採取する方法は、無菌状態で尿を採取できる反面、ペットに身体的ストレスを与えるおそれがあった。
【0009】
そこで、本発明は、前記事情に鑑みてなされたものであって、尿検査用の尿を容易に採取することができ、衛生的に使用することができ、さらに飼い主にもペットにもストレスを与えることなく尿を採取することができる、尿検査用容器及び尿検査キットを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するために、本発明は、以下の態様を包含する。
【0011】
(1)本発明の一態様に係る尿検査用容器は、複数の孔が形成された上容器と、前記上容器の前記孔から落下する尿を受け止めて貯留するトレイと、を備える動物用トイレに用いる尿検査用容器であって、底部と、前記底部の外周縁から上方に延在するとともに前記底部の周囲を取り囲み、前記底部とともに上方に向けて開口する尿受け部を画定する周壁部 と、前記周壁部から外向きに突出した把持部と、を備え、前記底部と前記周壁部とをなす角度は、鈍角に形成されている。
【0012】
本態様によれば、周壁部が鈍角に形成されているため、仮に周壁部の内面に尿が付着した場合、周壁部の内面を伝って尿が底部に流れていく。これにより、尿検査用に尿を容易に採取することができる。また、周壁部の上端部から外向きに突出するように形成されている把持部のうち、対峙する2箇所を把持することで、尿検査用容器を容易に運搬することができ、衛生的に尿検査用容器を処理することができる。さらに、本態様によれば、底部に対して鈍角をなして傾斜している周壁部に、試験紙を押し当てて上方に引き上げることで、試験紙に付着した余分な尿を周壁部に擦りつけることができる。これにより、試験紙に付着した余分な尿を除去した上で、試験紙を取り出すことができる。さらに、本態様によれば、飼い主が尿検査用容器に溜まった尿を簡便に採取することができる。そのため、飼い主が、ペットの排泄の瞬間に立ち会わなくてもペットの尿を採取することができるので、飼い主の尿採取にかかる時間や手間等による負担を軽減できる。また、飼い主が、ペットの排泄の瞬間に立ち会わないため、ペットにストレスを与えることなく尿をさせ、飼い主が尿を採取することができる。
【0013】
(2)上記(1)に記載の尿検査用容器は、前記底部上面に溝部を備えていてもよい。
本態様によれば、底部のうち溝部内に局所的に尿を溜めることができる。そのため、一回当たりの尿が少ない場合であっても、試験紙を浸けるための一定量の尿を確保し易くなる。
【0014】
(3)上記(2)に記載の尿検査用容器は、前記溝部が、前記底部上面の外周部に形成されていてもよい。
本態様によれば、例えばプレス成形による一体形成で尿検査用容器を作成する際に、周壁部と底部との折り曲げ部分が溝部の一部となるため、溝部の追加に伴う型の複雑化を抑制することが出来る。また、本態様によれば、溝部が底部のビードとして機能するため、底部の厚さを増加させることなく、尿検査用容器自体の強度を増すことができる。さらに、本態様によれば、尿検査用容器の把持部の一部を手で把持して持ち上げ、尿検査用容器を傾けると、手で把持した部分の反対に位置する外周部の溝部に尿が溜まりやすい構成となる。そのため、試験紙に付着させる尿を集めやすくなったり、また、尿の採取がしやすくなったりする。加えて、本形態によれば、尿検査用容器の歪みを抑制することが出来るので、尿検査用容器を安定して設置することができる。
【0015】
(4)上記(2)または(3)に記載の尿検査用容器は、前記底部上面に前記溝部が複数形成されていてもよい。
本態様によれば、底部のビードとして機能する溝部が増えるため、底部の厚さを増加させることなく、尿検査用容器自体の強度をより増すことができる。
【0016】
(5)上記(1)〜(4)のいずれかに記載の尿検査用容器は、前記底部上面の少なくとも一部が黒色であってもよい。
本態様によれば、黒色の部分を背景として尿中の結晶の存在を確認しやすくなる。
【0017】
(6)上記(5)に記載の尿検査用容器は、前記底部上面の外周部の少なくとも一部が黒色であってもよい。
本態様によれば、黒色の部分を背景として外周部に溜まった尿中の結晶の存在を確認しやすくする。
【0018】
(7)上記(1)〜(6)のいずれかに記載の尿検査用容器は、前記尿検査用容器の表面に尿検査評価基準を示す表示部を有していてもよい。
本態様によれば、例えばパッケージに記載している評価基準と試験紙とを見比べることを要さず、尿と評価基準とを目視できるので、評価が容易である。
【0019】
(8)上記(1)〜(7)のいずれかに記載の尿検査用容器は、前記底部、前記周壁部及び前記把持部の少なくとも何れかのうち、上方を向く面に尿検査評価基準を示す表示部を有していてもよい。
本態様によれば、パッケージに記載している評価基準と試験紙とを見比べずに済み、一度に尿と評価基準とを目視できるので、評価が容易である。
【0020】
(9)上記(8)に記載の尿検査用容器は、前記把持部または前記周壁部の上方を向く面に前記表示部を有していてもよい。
本態様によれば、尿検査用容器のうち、尿に浸かり難い位置に表示部を配置し易くなるので、尿受け部に尿が収容された状態であっても、採取した尿と表示部の評価基準とを比較しやすくなるので、評価を容易にすることができる。
【0021】
(10)上記(1)〜(9)のいずれかに記載の尿検査用容器は、前記把持部が前記周壁部から3mm以上突出していてもよい。
本態様によれば、指で尿検査用容器をつまみやすくすることができ、取り扱い性を向上することができる。
【0022】
(11)上記(1)〜(10)のいずれかに記載の尿検査用容器は、前記把持部が外側に向かうにしたがって下方に延在していてもよい。
本態様によれば、ある尿検査用容器の把持部を他の尿検査用容器の把持部と重ね合わせることで、把持部同士が上下方向に直交する方向に互いに引っ掛かる。そのため、隣り合う2つ以上の尿検査用容器の把持部同士を重ね合わせた連結部分が、外れ難くなる。また、本態様によれば、尿検査用容器を持ち運ぶ際に、把持部の下面および把持部の先端に指や手を引っ掛けやすくなるので、より持ちやすくすることができ、取り扱い性が向上する。
【0023】
(12)上記(1)〜(11)のいずれかに記載の尿検査用容器は、前記周壁部の平面視外形が多角形であり、前記周壁部のうち、前記多角形を形成する角部の内面に、上下方向に延在するリブを有していてもよい。
本態様によれば、角部に形成されたリブを広げることで、尿検査用容器を平坦にすることができる。平坦にした尿検査用容器を筒状に丸めることができるため、廃棄時の容積を減らすことが出来る。また、本形態によれば、平面視外形が多角形なので、角部から、尿を流しやすくなる。
【0024】
(13)本発明の他の態様に係る尿検査キットは、上記(1)〜(12)のいずれかに記載の尿検査用容器と、試験紙と、を含む。
本態様によれば、尿検査用容器で採取した尿で、試験紙を用いた尿検査を容易にすることができる。
【0025】
(14)上記(13)に記載の尿検査キットは、尿採取容器をさらに含んでいてもよい。
本態様によれば、尿検査用容器で採取した尿を尿採取容器に収容することができ、病院等に尿を持参することができる。
【発明の効果】
【0026】
上記態様の尿検査用容器によれば、尿検査用の尿を容易に採取することができ、衛生的に使用することができ、さらに飼い主にもペットにもストレスを与えることなく尿を採取することができる、尿検査用容器及び尿検査キットを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明に係る一実施形態の尿検査用容器を設置する動物用トイレを示す分解斜視図である。
図2】本発明に係る一実施形態の尿検査用容器を設置する動物用トイレを示す分解斜視図である。
図3】本発明に係る第1実施形態の尿検査用容器を動物用トイレのトレイに設置した様子を示す斜視図である。
図4】本発明に係る第1実施形態の尿検査用容器の斜視図である。
図5】本発明に係る第1実施形態の尿検査用容器の平面図である。
図6】本発明に係る第1実施形態の尿検査用容器における図4のVI−VI’線に対応する断面図である。
図7】本発明に係る第2実施形態の尿検査用容器の平面図である。
図8】本発明に係る第3実施形態の尿検査用容器の側面図である。
図9】本発明に係る第4実施形態の尿検査用容器の断面図である。
図10】本発明に係る他の実施形態の尿検査用容器の平面図である。
図11】本発明に係る他の実施形態の尿検査用容器における図10のXI−XI’線に対応する断面図である。
図12】本発明に係る他の実施形態の尿検査用容器における図10のXII−XII’線に対応する断面図である。
図13】本発明に係る第5実施形態の尿検査用容器の拡大平面図である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
以下、本発明に係る尿検査用容器1の一実施形態を、図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する各実施形態において、対応する構成については同一の符号を付して説明を省略する場合がある。
【0029】
[ペット]
本発明において、ペットとは、人に飼育されている動物をいう。より狭義の意味では、ペットは飼い主に愛玩される動物である。例えば、イヌやネコが挙げられる。
【0030】
[動物用トイレ]
まず、実施形態に係る尿検査用容器1が設置可能な動物用トイレ100について説明する。図1は、本発明に係る一実施形態の尿検査用容器1を設置する動物用トイレ100を示す分解斜視図である。
図1に示すように、動物用トイレ100は、比較的小型のペット(子猫や子犬)を対象としたものである。動物用トイレ100は、屋内の床面等に載置されて使用される。動物用トイレ100は、平面視で長方形状に形成されている。具体的に、動物用トイレ100は、複数の孔102が形成された上容器101と、孔102から落下する尿を受け止めて貯留するトレイ103と、を少なくとも備える。なお、動物用トイレ100の平面視形状や大きさ等は、適宜変更が可能である。
【0031】
上容器101は、前記トレイ103の上方に配置される。上容器101は、複数の孔102が形成された上部底面部101aと、上部底面部101aの周縁から起立する上部壁部101bと、上部底面部101aから下方に延びる脚部101cとを備えている。
複数の孔102は、上部底面部101aの中央部において、間隔をあけて配列されている。なお、複数の孔102の配列パターンは、適宜変更が可能である。
脚部101cは、上部底面部101aの各隅部において、上部壁部101bの外面に沿って下方に延びている。動物用トイレ100は、脚部101cを介して床面等の載置面に載置される。
【0032】
トレイ103は、上方に開口する浅皿形状に形成されている。具体的に、トレイ103は、トレイ底面部103a、およびトレイ底面部103aの周縁から起立するトレイ側壁部103bを有している。トレイ103は、上部底面部101aと床面との間において、少なくとも複数の孔102と平面視で重なる位置にセットされる。
【0033】
動物用トイレ100では、上部壁部101bを跨いで上容器101内にペットが進入可能である。上容器101内に進入したペットは、上部底面部101a上で排泄する。ペットの排泄物のうち、糞は複数の孔102を通らず上部底面部101a上に留まり、尿は複数の孔102を通ってトレイ103に溜まる。なお、ペットの排泄後は、ペットが上容器101内から退避した後、上容器101を取り外すことで、トレイ103にアクセス可能となる。
【0034】
図2は、本発明に係る一実施形態の尿検査用容器を設置する動物用トイレ200を示す分解斜視図である。
図2に示すように、動物用トイレ200は、乳幼期を過ぎたペット(成猫や成犬)を対象にしたものである。動物用トイレ200は、平面視で長方形状に形成されている。具体的に、動物用トイレ200は、複数の孔202が形成された上容器201と、前記孔202から落下する尿を受け止めて貯留するトレイ203と、前記上容器201の下部に設置された下容器204と、を備えている。
下容器204は、下部底面部204aおよび下部底面部204aの周縁から起立する下部側壁部204bを有し、上方に開口する箱型に形成されている。下部側壁部204bの下部には、トレイ203を差し込むための差込口204cが少なくとも1箇所形成されている。
【0035】
トレイ203は、上方に開口する浅皿形状に形成されている。トレイ203は、トレイ底面部203aおよびトレイ底面部203aの周縁から起立するトレイ側壁部203bを有している。トレイ203は、差込口204cを通じて下容器204内に差し込み可能に構成されている。
【0036】
上容器201は、前記下容器204の内側に上方から装着される。上容器201は、下容器に比べて深さの浅い箱型に形成されている。上容器201は、複数の孔202が形成された上部底面部201aと、上部底面部201aの周縁から起立する上部壁部201bと、を備えている。上容器201は、下容器204の上端開口部を通じて下容器204内に挿入可能に構成されている。上容器201は、上部壁部201bと下部側壁部204bとが係止部(不図示)を介して係止されることで、上部底面部201aが下部底面部204aに対して離間した状態で下容器204内に保持される。
【0037】
動物用トイレ200では、上部壁部201bを跨いで上容器201内にペットが進入可能である。上容器201内に進入したペットは、上部底面部201a上で排泄する。ペットの排泄物のうち、糞は複数の孔202を通らず上部底面部201a上に留まり、尿は複数の孔202を通ってトレイ203に溜まる。なお、ペットの排泄後は、差込口204cを通じてトレイ203を引き出すことで、トレイ203にアクセス可能となる。
【0038】
<第1実施形態>
[尿検査用容器]
図3は、本発明に係る第1実施形態の尿検査用容器1を動物用トイレ200のトレイ203に設置した様子を示す斜視図である。本願明細書中において、上下方向を第1方向D1(矢印UPは上方)として説明する。また、第1方向D1から見た平面視において、互いに直交する方向をそれぞれ第2方向D2及び第3方向D3とする。以下の説明では、動物用トイレ200に尿検査用容器1をセットした状態を例にして説明する。但し、本実施形態の尿検査用容器1は、動物用トイレ100やその他種々の動物用トイレにも採用可能である。
尿検査用容器1は、図3に示すように、上記動物用トイレ200のトレイ203内において、トレイ底面部203a上に設置して使用する。尿検査用容器1は、複数の孔202を通じてトレイ203に流れる尿を尿検査用に回収する。本実施形態の尿検査用容器1は、例えば平面視で第2方向D2を長手方向とする長方形状に形成されている。尿検査用容器1は、前記トレイ200のトレイ底面部203a上に、1つまたは2以上の並べて設置することができる。トレイ底面部203a上には、尿を吸収する尿吸収シートを設置してもよい。尿吸収シートを設置する場合は、尿検査用に回収する尿が吸収シートに含まれる抗菌剤等の影響を受けないように、尿吸収シートの尿吸収面の上に尿検査用容器1を設置するとよい。
【0039】
図4は、本発明に係る第1実施形態の尿検査用容器1の斜視図である。図5は、本発明に係る第1実施形態の尿検査用容器1の平面図である。図6は、本発明に係る第1実施形態の尿検査用容器1における図4のVI−VI’線に対応する断面図である。
図4〜6に示すように、尿検査用容器1は、上方に向けて開口する浅皿状に形成されている。尿検査用容器1は、シート状の母材に対してプレス加工を施すことで、底部2、周壁部3および把持部4が一体に形成された構成である。
【0040】
尿検査用容器1は、紙やプラスチック等のプレス加工をすることができる材質からなる。尿検査用容器1を形成する底部2、周壁部3、および把持部4は、同一素材で連続していることが好ましい。特に、本実施形態では、尿の漏れを防ぐために、尿検査用容器1に用いる素材(母材)として、例えば、紙の両面に樹脂が積層された積層体や、難水溶性の接着剤で繊維を固めた紙、耐水・耐油処理を施した紙、樹脂等の撥水性を有する素材を用いることが好ましい。樹脂は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、エービーエス、エーエス、アクリル、熱硬化プラスチック(メラニン樹脂、シリコン樹脂等)、または熱可塑性樹脂(ピーピーエス、液晶ポリマー、ポリカーボネント)を用いることが好ましい。また、尿検査用容器1に用いる素材として、アルミニウム等の金属を用いることもできる。同一素材で連続して形成されていると、尿検査用容器1に隙間が出来ないため、採取した尿を全て採取することができる。但し、尿検査用容器1は、例えばプレス加工以外の方法により、各部が異種素材で形成されていてもよい。
【0041】
尿検査用容器1に用いる紙製品の内面処理加工の方法は、ハービル加工を用いることが好ましい。また、尿検査用容器1に用いる素材の加工処理は、紙製品自体に耐水・耐油処理を施してもよく、紙とアルミを貼り合わせる処理を施してもよく、板紙等にフィルムを張り合わせる処理を施してもよいが、これらの加工処理には限定されない。なお、紙とアルミを貼り合わせる処理をした原紙は、特殊機能紙と呼ばれる。
【0042】
<底部>
図5に示すように、底部2は、上方から平面視すると、長方形状をしている。底部2の平面視形状は、トレイ底面部103a、203aの面積以下に設定されていれば、長方形以外の多角形状や円形状等、適宜変更が可能である。
【0043】
<周壁部>
周壁部3は、底部2の外周縁6から上方に延在するとともに前記底部2の周囲を取り囲んでいる。周壁部3は、前記底部2とともに上方に向けて開口する尿受け部5を画定する。周壁部3の高さは、特に限定されないが、尿受け部5がペットの一度に排泄する尿を全て収容する容積となるように設定することが好ましい。また、周壁部3の高さは、トレイ103、203の高さ(トレイ側壁部103b、203bの高さ)よりも低いことが好ましい。周壁部3の高さがトレイ側壁部103b、203bの高さに干渉されることなく、尿検査用容器1がトレイ底面部103a、203a上に安定して設置するためである。
特に、底部2から周壁部3の上端縁までの第1方向D1の高さ(周壁部3の高さ)は、1mm〜40mmが好ましく、3mm〜33mmがより好ましく、5mm〜28mmがさらに好ましい。周壁部3の高さが上記範囲であると、尿検査用容器1自体の強度劣化やたわみを防ぐことができる。また、周壁部3の高さが上記範囲であると、トレイ側壁部103b、203bの高さに干渉されることなく、尿検査用容器1の出し入れをすることができ、採取した尿を安定して保持することができるので、尿が尿検査用容器1から漏れ出ることを防止することが出来る。
【0044】
<底部と周壁部とをなす角度>
底部2と周壁部3とをなす角度θは、鈍角(90°<θ<180°)で形成されている。本実施形態において、角度θは例えば91°以上150°以下に設定されている。
底部2と周壁部3は、尿検査用容器1の全周に亘って、鈍角で形成されていることが好ましい。但し、尿検査用容器1は、周壁部3のうち、周方向の一部において、底部2とのなす角度θが鈍角になっていればよい。なお、角度θは100°以上149°以下に設定されていることがより好ましい。
本実施形態によれば、底部2と周壁部3とをなす角度θが、150°以下に設定されているので、周壁部3の高さを確保することができる。そのため、トレイ103、203から尿検査用容器1を取り出す際に生じる振動で、尿検査用容器1に溜まった尿の液面が揺らいだとしても、尿が尿検査用容器1から漏れ出ることを防止することが出来る。
また、本実施形態によれば、底部2と周壁部3とをなす角度θが、91°以上に設定されているので、尿検査用容器1の製造時において、型開きの際に金型と周壁部3の内面とが擦れて周壁部3の内面に傷が付くことを抑制することが出来る。そのため、尿検査用容器1の品質や歩留まりを向上することが出来る。
【0045】
尿検査用容器1内に回収された尿を試験紙で採取する際は、尿検査用容器1内の尿に試験紙を浸けた後、試験紙を引き上げる。この際、底部2に対して鈍角をなして傾斜している周壁部3の内面に、試験紙を押し当てて、周壁部3の傾斜に沿わせながら上方に引き上げることで、試験紙に付着した余分な尿を周壁部3に擦りつけることができる。これにより、試験紙に付着した余分な尿を除去した上で、試験紙を取り出すことができる。すなわち、周壁部3の内面は、試験紙に付着した余分な尿を尿検査用容器1内に留める擦りつけ部分として機能する。
また、本実施形態では、周壁部3が底部2に対して鈍角に形成されているため、仮に周壁部3の内面に尿が付着した場合、周壁部3の内面を伝って尿が底部2に流れていく。これにより、尿検査用に尿を容易に採取することができる。
【0046】
底部2と周壁部3とをなす角度θが直角(90°)や鋭角(0°<θ<90°)である場合、試験紙に付着した余分な尿を周壁部3で除去しようとすると、試験紙を周壁部3に押し当てた状態で、上方に引き上げながら、周壁部3の外側に移動させる必要がある。この際、試験紙の下端部が未だ周壁部3の内面に押し当てられた状態で、試験紙の上端部(持ち手部分)だけが周壁部3の外側に位置していると、試験紙の下端部が周壁部3の上端縁を通過した後、試験紙が復元変形しようとする。この際に、試験紙の下端部に付着している尿が周壁部3の外側に弾かれ、尿が尿検査用容器1の周辺に飛び散ってしまう可能性がある。また、試験紙の下端部が周壁部3の上端縁を通過する際に、周壁部3の内面に付着した尿が周壁部3の上端縁を乗り越え、周壁部3の外面を伝って垂れる可能性もある。そのため、衛生的に好ましくない。
【0047】
<把持部>
把持部4は、周壁部3から外向きに突出している。例えば、把持部4は、周壁部3の上端部から外向きに突出するように形成されている。本実施形態において、把持部4は、周壁部3の外周を連続して包囲するように設けられていてもよい。なお、把持部4の位置や形状等は、尿受け部5を間に挟んで両手で把持可能であれば、適宜変更が可能である。例えば、把持部4は、対峙する周壁部3の外側に2箇所設けられていてもよく、周壁部3を形成する四辺にそれぞれ1箇所ずつ、合計4箇所設けられていてもよい。この場合、対峙する把持部4の2箇所を把持することで、尿検査用容器1を容易に運搬することができ、衛生的に尿検査用容器1を処理することができる。
【0048】
把持部4の基端(周壁部3との境界部分)から先端までの長さ(以下、突出長さという。)の下限値は、3mm以上が好ましく、5mm以上がより好ましく、7mm以上がさらに好ましい。本実施形態によれば、把持部4を手で把持して、尿検査用容器1を持ち上げることができる。また、指で尿検査用容器1をつまみやすくすることができ、取り扱い性を向上することができる。
特に、把持部4を数cm以上にすれば、トレイ103、203に固定することが出来る。但し、容器の汎用性の観点も考慮すると、把持部4の突出長さの上限値は、60mm以下が好ましく、50mm以下がより好ましく、40mm以下がさらに好ましい。
【0049】
<尿検査用容器1の使用方法>
次に、上述した尿検査用容器1の使用方法について説明する。
本実施形態の尿検査用容器1は、上述した動物用トイレ100,200のトレイ103,203にセットして使用される。以下の説明では、尿検査用容器1を動物用トイレ200に使用した場合を例として説明する。
【0050】
始めに、図3に示すように、下容器204からトレイ203を引き出し、トレイ203上に尿検査用容器1をセットする。本実施形態において、尿検査用容器1は、第3方向D3をトレイ203の長手方向に一致させた状態で、トレイ203上に2つ配列する。この際、隣り合う尿検査用容器1の把持部4同士を重ね合わせて設置することが好ましい。これにより、各尿検査用容器1同士の間に隙間ができるのを抑制し、尿をこぼさず回収し易くなる。但し、尿検査用容器1は、トレイ203の全体に敷き詰める必要はなく、孔202の少なくとも一部と平面視で重なり合う位置に配置されていればよい。
【0051】
続いて、差込口204cを通じてトレイ203を下容器204にセットする。これにより、孔202の下方に尿検査用容器1がセットされる。この状態で、飼い主は、ペットが排泄するのを待機する。ペットが排泄すると、排泄物のうち尿と糞とが上部底面部201aで分離される。すなわち、排泄物のうち、尿のみが孔202を通じて上部底面部201aの下方に落下する。下方に落下した尿は、尿受け部5の上端開口部を通じて尿受け部5内に回収される。
【0052】
例えば猫は、動物用トイレ200の長手方向に沿った向きで排泄をする傾向がある。尿検査用容器1の第3方向D3をトレイ203の長手方向に一致させた状態で、トレイ203上に尿検査用容器1を2つ配列することで、配列した2つの尿検査用容器1のうち、少なくとも何れか一方の尿検査用容器1で、排泄した尿を回収することが出来る。猫は、個体によって排泄する向きが毎回ほぼ同じという習性(好み)を持つ。具体的には、ある猫は、動物用トイレ200の差込口204cがある側に顔を向けて上部底面部201a上で排泄し、また、ある猫は、差込口204cがある側に尾(臀部)を向けて上部底面部201a上で排泄する。
【0053】
上記の猫の習性を考慮して、尿検査用容器1をトレイ203上に1つ設置してもよい。例えば、図3に示す2つの尿検査用容器1のうち、何れか1つの尿検査用容器1を取り除き、残り1つの尿検査用容器1がトレイ203上に設置された状態で、トレイ203を下容器204にセットする。このとき、トレイ底面部203aが覆われるように尿吸収シートを設置し、その尿吸収シートの上に、尿検査用容器1の第3方向D3をトレイ203の長手方向に一致させた状態で、尿検査用容器1を1つ配置することが好ましい。これにより、トレイ203のうち、長手方向の中心に対して一方側のみに1つの尿検査用容器1が配置された状態になる。
【0054】
そして、飼い主は、特定の猫(飼い猫)が排泄した後に、トレイ203を確認し、尿検査用容器1で尿を回収できている場合は、次回からも同じ位置(すなわち、動物用トイレ200における長手方向の一方側)に尿検査用容器1を配置すれば良い。尿検査用容器1で尿を回収できていない場合は、尿検査用容器1が、前回の配置と異なる位置(すなわち、動物用トイレ200における長手方向の他方側)となるようにすればよい。この場合、トレイ203に対する尿検査用容器1の位置自体を変更してもよく、トレイ203に対する尿検査用容器1の位置をそのままで、トレイ203の差し込み方向を逆にしてセットしてもよい。これにより、動物用トイレ200における長手方向の他方側に尿検査用容器1が配置されるため、次回以降の排泄からは、尿検査用容器1で尿を回収することが出来る。なお、尿吸収シートを設置してあれば、尿検査用容器1で尿を回収できていなくても、尿吸収シートで尿を吸収するため、衛生的にトレイ203を使用することが出来る。
【0055】
1つの尿検査用容器1が孔202全体と平面視で一致するように、また、1つの尿検査用容器1がトレイ底面部203a全体に敷き詰めることが出来るように、尿検査用容器1を大きくすると、その分材料費が掛かるとともに、汎用性が低い。また、大きな1つの尿検査用容器1を用いた場合、尿検査用容器1のうち、尿を採取する(尿が付着する)領域よりも、使用しない(尿が付着していない)領域の方が大きくなるため、材料費が高くなる割に、廃棄コストが高くなり、経済的に好ましくない。
【0056】
これに対し、本実施形態では、複数の尿検査用容器1によりトレイ底面部203a全体を敷き詰める程度の大きさに尿検査用容器1の平面視外形を設定することで、尿検査用容器1自体の低コスト化を図ることができる。また、平面視外形の異なる種々のトレイにセットすることが可能になり、尿検査用容器1の汎用性を高めることができる。さらに、複数の尿検査用容器1を敷き詰めた状態で、一の尿検査用容器1のみで尿が採取された場合には、一の尿検査用容器1のみを取り換える(他の尿検査用容器1はそのまま)だけでよいので、ランニングコストを削減できる。
【0057】
ペットの排泄が終了すると、尿検査用容器1を取り出す。具体的には、差込口204cを通じてトレイ203を引き出す。これにより、尿検査用容器1にアクセス可能な状態になる。
【0058】
次に、回収された尿をチェックする。回収された尿は、ペットの排泄後1時間以内の尿を使用することが好ましい。尿中成分の変化や酸化による検査結果の変動を防止するためである。飼い主が、尿をチェックする方法としては、目視検査と尿試験紙検査がある。
【0059】
目視検査は、尿検査用容器1に回収された尿の色や濁り具合を目視で観察する。定期的に目視検査を行うことで、ペットの尿の色や濁り具合の変化を認識することができるので、ペットの健康状態を把握することができる。なお、採取した尿が少ない場合には、把持部4の一部を把持して尿検査用容器1を傾け、尿を尿検査用容器1の片側に寄せ集めた状態で目視検査をしてもよい。
【0060】
尿試験紙検査は、尿検査用容器1に回収された尿を試験紙に染み込ませ、試験紙の色に基づきペットの健康状態を評価する。本実施形態で用いる試験紙は、例えば、タンパク試験紙である。タンパク試験紙は、尿に含まれるタンパク成分に反応して、色が変化する。例えば、試験紙の色が、黄色又は黄色がかった黄緑色の場合は正常と判断し、試験紙の色が濃い緑色になるにつれ高蛋白尿と判断する。
尿試験紙検査は、トレイ203上に尿検査用容器1をセットしたまま行うことができる。具体的には、尿受け部5の上端開口部を通じて試験紙を尿検査用容器1内に進入させ、試験紙を尿に浸ける。その後、尿が試験紙に十分に染み込んだ後、試験紙を尿検査用容器1から引き上げる。この際、周壁部3の内面に試験紙を押し当てて、周壁部3の傾斜に沿わせながら上方に引き上げることで、試験紙に付着した余分な尿を周壁部3に擦りつけることができる。これにより、試験紙に付着した余分な尿を除去した上で、試験紙を取り出すことができる。なお、採取した尿が少ない場合には、把持部4の一部を把持して尿検査用容器1を傾け、尿を尿検査用容器1の片側に寄せ集めた状態で試験紙を尿に浸けてもよい。
【0061】
詳細検査は、尿検査用容器1で回収した尿を尿採取容器に移し替え、病院等の施設に検査を依頼する。尿採取容器は、一定量の尿を衛生的に保管することの出来る容器であることが好ましい。この種の尿採取容器としては、例えば弾性変形可能な樹脂製の蓋付き容器が挙げられる。この構成において、採取者(飼い主等)は、尿採取容器を弾性変形させた状態で、吸込口を尿に浸ける。その後、尿採取容器を復元変形させることで、吸込口を通じて尿が尿採取容器内に吸い上げられる。なお、尿採取容器としては、上述した蓋付き容器の他に、多孔質部材等の吸収性のある素材で尿を採取してもよい。また、本実施形態では、弾性変形可能な蓋付き容器により尿を直接採取した場合について説明したが、これに限らず、スポイト等で吸い上げた尿を尿採取容器に移してもよい。
【0062】
このように、詳細検査を病院でしたいときに、尿検査用容器1で採取した尿を尿採取容器に入れれば、病院に尿を持参することができる。
【0063】
目視検査をした後、尿試験紙検査をした後、又は尿採取容器で尿を採取した後は、尿検査用容器1を廃棄する。具体的には、把持部4のうち、第2方向D2又は第3方向D3で対向する部分を両手で把持し、尿検査用容器1を引き上げる。そして、尿検査用容器1に残存した尿を流した後、尿検査用容器1を廃棄する。尿検査用容器1に残存した尿は、尿吸収シートに吸収させてもよい。
【0064】
なお、試験紙に付着した余分な尿を除去する方法として、動物用トイレに使用する尿吸収シートに尿が付着した試験紙を擦り付けて、余分な尿を吸収させる方法が考えられる。しかし、動物用トイレに使用する尿吸収シートには、抗菌剤等が含まれているので、試験紙に付着した余分な尿を、尿吸収シートに付着させて除去すると、尿吸収シート由来の成分が尿に混じり、試験結果に影響を及ぼす可能性があるため、好ましくない。
【0065】
本実施形態によれば、周壁部3が鈍角に形成されているため、仮に周壁部3の内面に尿が付着した場合、周壁部3の内面を伝って尿が底部2に流れていく。これにより、尿検査用に尿を容易に採取することができる。また、周壁部3の上端部から外向きに突出するように形成されている把持部4のうち、対峙する2箇所を把持することで、尿検査用容器1を容易に運搬することができ、衛生的に尿検査用容器1を処理することができる。さらに、本実施形態によれば、底部2に対して鈍角をなして傾斜している周壁部3に、試験紙を押し当てて上方に引き上げることで、試験紙に付着した余分な尿を周壁部3に擦りつけることができる。これにより、試験紙に付着した余分な尿を除去した上で、試験紙を取り出すことができる。さらに、本実施形態によれば、飼い主が尿検査用容器に溜まった尿を簡便に採取することができる。そのため、飼い主が、ペットの排泄の瞬間に立ち会わなくてもペットの尿を採取することができるので、飼い主の尿採取にかかる時間や手間等による負担を軽減できる。また、飼い主が、ペットの排泄の瞬間に立ち会わないため、ペットにストレスを与えることなく尿をさせ、飼い主が尿を採取することができる。
【0066】
<第2実施形態>
次に、第2実施形態について説明する。図7は、本発明に係る第2実施形態の尿検査用容器1の平面図である。
本実施形態では、尿検査用容器1の底部2を背景として尿を観察することで、ペットの健康状態を把握できる点で、上述した第1実施形態と相違している。
【0067】
図7に示すように、底部上面21は、結晶確認領域21aと、色彩確認領域21bと、に区分けされている。結晶確認領域21aは、底部上面21が例えば黒色に着色された領域である。本実施形態において、結晶確認領域21aは、底部上面21のうち、外周部7における第3方向D3に沿う第1辺を含み、かつ第2方向D2における中心よりも一方側に設定されている。結晶確認領域21aでは、底部上面21の黒色を背景として、尿に含有しているストルバイト結石等の尿結石を構成するような結晶を容易に視認することができる。
【0068】
色彩確認領域21bは、底部上面21が例えば白色を呈する領域である。本実施形態において、色彩確認領域21bは、底部上面21のうち、結晶確認領域21a以外の領域である。すなわち、色彩確認領域21bは、外周部7における第3方向D3に沿う第2辺を含み、かつ第2方向D2における中心を含む領域に設定されている。本実施形態において、結晶確認領域21aと色彩確認領域21bとの第2方向D2における長さの割合は、例えば1:1〜1:3に設定されていることが好ましい。特に、図示の例のように、結晶確認領域21aと色彩確認領域21bとの第2方向D2における長さの割合は、1:3に設定されていることがより好ましい。
【0069】
なお、結晶確認領域21aと色彩確認領域21bとの第2方向D2における長さの割合は、適宜変更が可能である。また、結晶確認領域21aと色彩確認領域21bとは、第3方向D3で区分けされていてもよい。さらに、結晶確認領域21aと色彩確認領域21bとは、第2方向D2及び第3方向D3に限らず、任意の形状に区分けすることが可能である。但し、結晶確認領域21aと色彩確認領域21bとを有する場合において、結晶確認領域21aは外周部7の少なくとも一部を含んでいることが好ましい。
【0070】
また、本実施形態において、底部上面21は、少なくとも一部に結晶確認領域21aを有していればよい。したがって、第2実施形態において、底部上面21に色彩確認領域21bを有さない構成であってもよい。さらに、本実施形態では、結晶確認領域21aを黒色とし、色彩確認領域21bを白色とした場合について説明したが、この構成に限られない。例えば、結晶確認領域21aは尿結石を視認可能な色で、かつ色彩確認領域21bよりも濃色であればよい。
【0071】
本実施形態によれば、上述した実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、底部2の底部上面21を背景として、尿中の結晶の存在を確認しやすくなり、ペットの健康状態を把握できる。そのため、より簡易な検査が可能になる。
【0072】
<第3実施形態>
次に、第3実施形態について説明する。図8は、第3実施形態に係る尿検査用容器1の断面図である。
本実施形態では、把持部4の位置が上述した第1実施形態と相違している。
図8に示す尿検査用容器1において、把持部4は、周壁部3の上端部と、底部2の外周縁6との中間に外向きに突出するように設けられている。具体的に、把持部4は、周壁部3における第1方向D1の中心と同位置、若しくは中心よりも上方に位置する部分に配置されている。
【0073】
この構成によれば、上述した実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、第1方向D1の上方から見た平面視において、把持部4が設けられている箇所が、周壁部3の上端部よりも内側に位置する構成となるため、平面視外形を小さくすることが出来る。周壁部3の中間から把持部4を外向きに突出させる構成を有することで、周壁部3の上端部から把持部4を外向きに突出させる構成と、把持部4の突出長さを同等とした場合に、周壁部3の中間から把持部4を外向きに突出させる構成の方が、周壁部3の上端部からの把持部4の張り出し量を小さくすることができ、尿検査用容器1の平面視外形を小さくすることが出来る。また、第1方向D1の上方から見た平面視において、把持部4が周壁部3の上端部よりも内側に位置する構成となるため、把持部4に尿がかかりにくい構成とすることができ、衛生的に尿検査用容器1を使用することが出来る。
【0074】
<第4実施形態>
次に、第4実施形態について説明する。図9は、第4実施形態に係る尿検査用容器1の断面図である。
本実施形態では、底部2が溝部8を有している点で上述した第1実施形態と相違している。
本実施形態の尿検査用容器1の底部2は、溝部8を有している。溝部8は、底部2の外周部7に沿って平面視で枠状に形成されている。溝部8は、尿受け部5内に排泄された尿が優先的に貯留される部分である。溝部8は、周壁部3の下端部(底部2の外周縁6)と、底部2の外周部7と、外周部7の内周縁から上方に延長して底部2の内周部分に連なる内壁部9と、により画成されている。すなわち、本実施形態の溝部8は、尿検査用容器がプレス加工により成形される際に、底部2が断面視で波型に成形されることで形成される。なお、本実施形態において、外周部7とは、平面視において、底部2の外周縁6から底部2の内側に向かって一定の幅で底部2を囲んでいる部分のことを言う。
【0075】
尿検査用容器1は、トレイ203にセットした際に、底部2のうち、外周部7の下面がトレイ底面部203aの上面に当接し、内周部分はトレイ底面部203aの上面から離間した状態で設置される。
【0076】
本実施形態によれば、上述した実施形態と同様の作用効果を奏することに加え、底部2のうち溝部8内に局所的に尿を溜めることができる。そのため、一回当たりの尿が少ない場合であっても、底部2に溝部8を有することにより、試験紙に浸けるための尿検査用尿を一定量溜めることができる。また、底部2の外周部7に溝部8を形成すると、尿検査用容器1の強度を増すことができる。このようなことから、外周部7の幅は、設置安定性を担保でき、かつ、試験紙の幅以上に設定されていることが好ましい。
【0077】
しかも、本実施形態では、底部2の外周部7に溝部8が形成されているので、例えばプレス成形による一体形成で尿検査用容器1を作成する際に、周壁部3と底部2との折り曲げ部分が溝部8の一部となるため、溝部8の追加に伴う型の複雑化を抑制することが出来る。また、本実施形態によれば、溝部8が底部2のビードとして機能するため、底部2の厚さを増加させることなく、尿検査用容器1自体の強度を増すことができる。さらに、本態様によれば、尿検査用容器1の把持部4の一部を手で把持して持ち上げ、尿検査用容器1を傾けると、手で把持した部分の反対に位置する外周部7の溝部8に尿が溜まりやすい構成となる。そのため、試験紙に付着させる尿を集めやすくなったり、また、尿の採取がしやすくなったりする。
【0078】
<変形例>
図10は、本発明に係る他の実施形態の尿検査用容器1の平面図である。図11は、本発明に係る他の実施形態の尿検査用容器1における図10のXI−XI’線に対応する断面図である。図12は、本発明に係る他の実施形態の尿検査用容器1における図10のXII−XII’線に対応する断面図である。
上述した実施形態では、溝部8が平面視で枠状に形成された構成について説明したが、この構成に限られない。溝部8は、図10〜12に示すように、例えば、底部上面21に複数形成されていてもよい。溝部8は、略長方形の底部2において対角線の交点を中心として平面視で同心上に複数配置されている。具体的には、図10に示すように、各溝部は、何れも底部2の外周縁6に対して相似形状をなしている。各溝部8のうち、一の溝部81に対して外側に位置する他の溝部82は、一の溝部81の周囲を取り囲んでいる。
【0079】
この構成によれば、底部2のビードとして機能する溝部8が増えるため、底部2の厚さを増加させることなく、尿検査用容器1自体の強度をより増すことができる。
【0080】
その他、溝部8の平面視の配列パターンは適宜変更が可能である。溝部8は、平面視において例えば第2方向D2や第3方向D3に沿って直線状又は波状に複数列延在していてもよく、円形状や三角形状の溝が縞状に配列されていてもよい。
【0081】
上述した実施形態では、把持部4が第1方向D1に直交する方向に直線状に突出した構成について説明したが、この構成に限られない。
把持部4は、外側(周壁部3から離間する側)に向かうにしたがって下方に延在していてもよい。本構成によれば、尿検査用容器1をトレイ上に複数並べる際に、隣り合う尿検査用容器1の把持部4同士を重ね合わせることで、把持部4同士が第1方向D1に直交する方向に互いに引っ掛かる。これにより、隣り合う2つ以上の尿検査用容器1の把持部4同士を重ね合わせた連結部分が、外れ難くなる。また、尿検査用容器1を持ち運ぶ際に、把持部4の下面および把持部4の先端に指や手を引っ掛けやすくなるので、より持ちやすくすることができ、取り扱い性が向上する。
【0082】
<第5実施形態>
次に、第5実施形態について説明する。図13は、第5実施形態に係る尿検査用容器1の拡大平面図である。
本実施形態では、尿検査用容器1が尿検査基準の表示部20を有している点で上述した実施形態と相違している。
本実施形態において、表示部20は、図13に示すように、尿検査用容器1の表面に形成され、尿検査評価基準を示している。具体的には、表示部20は、把持部4の上面における一部に付されている。表示部20は、例えば、尿蛋白、比重、pH、尿糖等を検査するための、試験紙の変色を観察することにより判定することのできる尿検査の評価基準として用いてもよい。また、表示部20は、尿そのものの色彩を評価基準として用いてもよい。
表示部20は、試験紙の評価基準値ごとの色彩、または、尿そのものの評価基準値ごとの色彩のうち、少なくとも一方を尿検査評価基準の表示部20として、尿検査用容器1の表面に付すことができる。表示部20に用いる評価基準値ごとの色彩は、淡色から濃色を順にグラデーションで表示していてもよく、標準値となる単色、または、臨界値となる単色を一色または複数色に分けて表示していてもよい。表示部20で表示する尿検査評価基準は、1種類でもいいが、2種類以上であってもよい。一度に複数の尿検査結果を得ることができれば、飼育者にとって、ペットの健康管理をしやすくなる。
また、表示部20には、「おしっこの色を見比べましょう」、「1時間以内の尿を使いましょう」、「〜秒尿につけて、〜秒乾かして観察しましょう」等の使用上の注意を併記してもよい。
【0083】
本実施形態によれば、例えば試験紙または尿検査用容器1のパッケージに記載している評価基準と見比べずに済み、一度に尿と評価基準とを目視できるので、評価が容易である。パッケージは、中身を取り出したら廃棄することが多い。パッケージのみに尿検査評価基準が記載してあると、せっかく採取した尿の検査が出来なくなってしまうが、本実施形態によれば、尿検査評価基準が記載されたパッケージを廃棄したとしても、表示部20で尿検査結果を得ることができる。
特に、本実施形態では、把持部4の上面に表示部20を付す構成とした。
この構成によれば、把持部4は、ペットの排泄後に、尿がかかっている可能性が極めて低いため、表示部20の評価基準を見やすくすることができる。また、この構成によれば、尿検査用容器1のうち、尿に浸かり難い位置に表示部20を配置し易くなるので、尿受け部5に尿が収容された状態であっても、採取した尿と表示部20の評価基準とを比較しやすくなるので、評価を容易にすることができる。
【0084】
<変形例>
上述した実施形態では、表示部20が、把持部4の上面に形成された構成について説明したが、この構成に限られない。
尿検査評価基準を示す表示部20は、尿検査用容器1のうち、上方を向く面に形成されていてもよい。この場合には、把持部4の上面以外に、周壁部3の内面や底部上面21等であってもよい。
本構成によれば、パッケージに記載している評価基準と見比べることを要さず、尿と評価基準とを目視できるので、評価が容易である。特に、尿検査用容器1における上方を向く面のうち、周壁部3の内面に表示部20を付すことで、底部2に溜まった尿と、表示部20との距離が近くなるので、特に、目視検査をする際に、尿の色や濁り具合と、表示部20の評価基準とを見比べやすくすることができる。但し、表示部20は、尿検査用容器1の表面のうち、任意の箇所に付すことができる。
【0085】
(その他の変形例)
以上、本発明の好ましい実施例を説明したが、本発明はこれら実施例に限定されることはない。本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、構成の付加、省略、置換、およびその他の変更が可能である。本発明は前述した説明によって限定されることはなく、添付の特許請求の範囲によってのみ限定される。
【0086】
変形例として、尿検査用容器1の底部2は、第2方向に延びる辺と第3方向に延びる辺の長さが同じであってもよい。この場合、底部2は、略正方形となる。
【0087】
表示部20は、尿検査用容器1に印刷されていても良いし、尿検査用容器1を一体成形した後に、所定の箇所にシール等で付してもよい。
【0088】
周壁部3は、平面視外形が多角形であってもよい。本構成によれば、平面視外形が多角形なので、角部から、尿を流しやすくなる。
また、周壁部3のうち、前記多角形を形成する角部の内面に、上下方向に延在するリブを有していてもよい。リブは、尿検査用容器1をプレス加工により一体成形する際、母材の余剰部分が周壁部3の角部において折り重なることで形成される。本構成によれば、角部に形成されたリブを広げることで、尿検査用容器1を平坦にすることができる。平坦にした尿検査用容器1を筒状に丸めることができるため、廃棄時の容積を減らすことが出来る。平坦にした尿検査用容器1は、一辺の外周縁6を起点として筒状に丸めやすくなる。
【0089】
また、尿吸収シートの尿吸収面の上に尿検査用容器1を設置している場合、尿吸収シートの尿吸収面の上で平坦にした尿検査用容器1は、尿吸収シートとともに筒状に丸めて廃棄することが出来る。この構成によれば、尿検査用容器1で採取した尿を、尿吸収シートで吸収させて廃棄することが出来るため、衛生的であり、また、尿検査用容器1の容積を減らして廃棄することが出来るため、廃棄コストを削減することができる。
【0090】
周壁部3のうち、多角形を形成する角部には、V字状に突出した屈曲部(不図示)を有していてもよい。屈曲部は、周壁部3の外側に突出するように形成されていればよく、採取した尿の注ぎ口となる形状であればよい。具体的には、屈曲部は、屈曲した先端が角部よりも外側に突出したV字状になっていればよい。屈曲部は、少なくとも周壁部3の角部の上端縁に形成されていればよく、角部の内面に亘って形成されていてもよい。屈曲部は、1つの角部に対して1つ形成されていればよい。この構成によれば、尿検査用容器1で採取した尿を屈曲部の先端から意図する箇所に注ぐことができるので、採取した尿をこぼすことなく回収または廃棄することができるとともに、尿の飛散を抑制することができる。
【0091】
<尿検査キット>
上述した尿検査用容器1は、試験紙とともに梱包して尿検査キットとして提供してもよい。試験紙は、尿検査用容器1の表示部20に示す尿検査評価基準と対応する試験紙であることが好ましい。
【0092】
梱包は、尿検査用容器1が変形しない程度であれば足り、紙箱やプラスチック容器等の収容容器でパッキングされることが好ましい。尿検査キットは、高目付の紙で成形された箱でパッキングされており、尿検査用容器1が潰れたり、変形したりしないことが好ましい。高目付の紙は、310目付以上の紙が好ましい。
【0093】
尿検査キットは、さらに尿採取容器を含むことが好ましい。尿採取容器は、上述した実施形態の通り、一定量の尿を衛生的に保管することの出来る容器であることが好ましい。
【0094】
その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で、上述した実施形態における構成要素を周知の構成要素に置き換えることは適宜可能であり、また、上述した変形例を適宜組み合わせてもよい。
【符号の説明】
【0095】
1 尿検査用容器
2 底部
3 周壁部
4 把持部
5 尿受け部
6 外周縁
7 外周部
8 溝部
9 内壁部
20 表示部
21 底部上面
21a 結晶確認領域
21b 色彩確認領域
θ 底部と周壁部とをなす角度
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13