特開2021-54623(P2021-54623A)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2015.5.11 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】公開特許公報(A)
(11)【公開番号】特開2021-54623(P2021-54623A)
(43)【公開日】2021年4月8日
(54)【発明の名称】加熱装置、液体を吐出する装置
(51)【国際特許分類】
   B65H 29/24 20060101AFI20210312BHJP
   B41J 2/01 20060101ALI20210312BHJP
   F26B 13/08 20060101ALI20210312BHJP
   B05C 5/00 20060101ALI20210312BHJP
   B05C 9/14 20060101ALI20210312BHJP
【FI】
   B65H29/24 C
   B41J2/01 125
   B41J2/01 401
   B41J2/01 305
   F26B13/08
   B05C5/00 101
   B05C9/14
【審査請求】未請求
【請求項の数】13
【出願形態】OL
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2019-181238(P2019-181238)
(22)【出願日】2019年10月1日
(71)【出願人】
【識別番号】000006747
【氏名又は名称】株式会社リコー
(74)【代理人】
【識別番号】230100631
【弁護士】
【氏名又は名称】稲元 富保
(72)【発明者】
【氏名】沼田 洋典
【テーマコード(参考)】
2C056
3F049
3L113
4F041
4F042
【Fターム(参考)】
2C056EA06
2C056EB13
2C056EC28
2C056EC31
2C056FA13
2C056HA29
2C056HA46
3F049AA10
3F049BA04
3F049BB01
3F049FB03
3F049FB07
3F049LA06
3F049LB03
3L113AA08
3L113AB03
3L113AC10
3L113AC21
3L113AC31
3L113AC36
3L113AC45
3L113AC46
3L113AC65
3L113AC67
3L113BA30
3L113BA32
3L113DA24
4F041AA02
4F041AB01
4F041BA22
4F041BA34
4F042AA02
4F042AB00
4F042DB17
4F042DC00
4F042DF09
4F042DF17
(57)【要約】
【課題】画像むらの発生を抑制する。
【解決手段】受け取ったシート材Pを吸引して、周回移動することで搬送する吸引搬送ベルト311と、吸引搬送ベルト311で搬送されるシート材Pを加熱する第2加熱手段320とを備え、吸引搬送ベルト311の周回方向において、第2加熱手段320による加熱が終了した位置Aとシート材Pを受け取る位置Bとの間で吸引搬送ベルト311を冷却するベルト冷却手段500を有し、ベルト冷却手段500は、第1吸引手段315で構成され、吸引によって生じる気流を吸引搬送ベルト311に当てて冷却する。
【選択図】図2
【特許請求の範囲】
【請求項1】
受け取ったシート材を吸引して、周回移動することで搬送する吸引搬送ベルトと、
前記吸引搬送ベルトで搬送される前記シート材を加熱する加熱手段と、を備え、
前記吸引搬送ベルトの周回方向において、前記加熱手段による加熱が終了した位置と前記シート材を受け取る位置との間で前記吸引搬送ベルトを冷却する手段を有する
ことを特徴とする加熱装置。
【請求項2】
前記冷却する手段は、前記シート材を受け取る位置から前記加熱手段による加熱が開始されるまでの間で、前記吸引搬送ベルトの吸引孔から吸引する第1吸引手段であり、
前記第1吸引手段による吸引で生じる気流を、前記吸引搬送ベルトにおける前記加熱手段による加熱が終了した位置と前記シート材を受け取る位置との間に当てる
ことを特徴とする請求項1に記載の加熱装置。
【請求項3】
前記第1吸引手段による吸引で生じる気流を前記吸引搬送ベルトにおける前記加熱手段による加熱が終了した位置と前記シート材を受け取る位置との間に案内するダクトを有する
ことを特徴とする請求項2に記載の加熱装置。
【請求項4】
前記ダクトは、前記第1吸引手段から離れる側ほど開口面積が広くなる開口穴を有している
ことを特徴とする請求項3に記載の加熱装置。
【請求項5】
前記冷却する手段は、前記吸引搬送ベルトを掛け回した駆動回転体及び従動回転体の少なくともいずれか一方を冷却する手段である
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の加熱装置。
【請求項6】
前記駆動回転体及び前記従動回転体の少なくともいずれかは中空回転体であり、
前記中空回転体の内部に気流を通過させる手段を備えている
ことを特徴とする請求項5に記載の加熱装置。
【請求項7】
前記吸引搬送ベルトの内、前記シート材を搬送方向に搬送する領域を送り部分とし、前記送り部分と反対方向に移動する領域を戻り部分とするとき、
前記加熱手段に対向する領域で前記吸引搬送ベルトの前記送り部分の吸引孔から吸引する第2吸引手段と、前記吸引搬送ベルトの前記戻り部分との間を遮蔽する遮蔽部材が配置されている
ことを特徴とする請求項1ないし6のいずれかに記載の加熱装置。
【請求項8】
前記冷却する手段は気流によって冷却する手段であり、
前記シート材の厚さが薄いほど気流量を多くする
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の加熱装置。
【請求項9】
前記冷却する手段は気流によって冷却する手段であり、
前記シート材がコート紙であるときよりも普通紙であるときには気流量を少なくする
ことを特徴とする請求項1ないし7のいずれかに記載の加熱装置。
【請求項10】
前記冷却する手段は気流によって冷却する手段であり、
前記シート材に対して処理液が塗布されているときには、前記処理液が塗布されていないときよりも気流量を少なくする
ことを特徴とする請求項1ないし9のいずれかに記載の加熱装置。
【請求項11】
受け取ったシート材を吸引して搬送する回転体と、
前記回転体で搬送される前記シート材を加熱する加熱手段と、を備え、
前記回転体の回転方向において、前記加熱手段による加熱が終了した位置と前記シート材を受け取る位置との間で前記回転体を冷却する手段を有する
ことを特徴とする加熱装置。
【請求項12】
請求項1ないし11のいずれかに記載の加熱装置を備えている
を特徴とする乾燥装置。
【請求項13】
シート材に対して液体を付与する液体付与手段と、
請求項1ないし11のいずれかに記載の加熱装置、又は、請求項12に記載の乾燥装置と、を備えている
ことを特徴とする液体を吐出する装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は加熱装置、液体を吐出する装置に関する。
【背景技術】
【0002】
液体を吐出する手段を備える装置において、液体が付与されたシート材(被付与部材)を加熱する加熱装置を備えるものがある。
【0003】
例えば、シート材を吸引搬送ベルト搬送しながら加熱して乾燥するものがある(特許文献1)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2018−154500号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
ところで、吸引搬送ベルトでシート材を搬送しながら加熱した場合、吸引穴のない部分では温度が相対的に高くなり、吸引穴の部分では温度が相対的に上がらず、温度ムラが生じる。この吸引搬送ベルトの温度ムラによってシート材に付与された液体による画像に色ムラなどの画像ムラが生じるという課題がある。
【0006】
本発明は上記の課題に鑑みてなされたものであり、画像ムラの発生を抑制することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記の課題を解決するため、本発明の請求項1に係る加熱装置は、
受け取ったシート材を吸引して、周回移動することで搬送する吸引搬送ベルトと、
前記吸引搬送ベルトで搬送される前記シート材を加熱する加熱手段と、を備え、
前記吸引搬送ベルトの周回方向において、前記加熱手段による加熱が終了した位置と前記シート材を受け取る位置との間で前記吸引搬送ベルトを冷却する手段を有する
構成とした。
【0008】
本発明によれば、画像ムラを抑制することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】本発明の第1実施形態に係る液体を吐出する装置である印刷装置の概略説明図である。
図2】同第1実施形態における乾燥部周りの正面説明図である。
図3】同じく側断面説明図である。
図4】吸引搬送ベルトの第1例の斜視説明図である。
図5】吸引搬送ベルトの第1例の斜視説明図である。
図6】本発明の第2実施形態における乾燥部周りの正面説明図である。
図7】同じく側断面説明図である。
図8】ベルト冷却手段のダクトの開口部の説明に供する平面説明図である。
図9】本発明の第3実施形態における乾燥部周りの正面説明図である。
図10】本発明の第4実施形態における風量制御の係る部分のブロック説明図である。
図11】記憶手段に格納されたテーブルの一例の説明図である。
図12】同実施形態における風量制御の説明に供するフロー図である。
図13】本発明の第5実施形態における風量制御の説明に供するフロー図である。
図14】本発明の第6実施形態に係る印刷装置の概略説明図である。
図15】同実施形態における風量制御の係る部分のブロック説明図である。
図16】記憶手段に格納されたテーブルの一例の説明図である。
図17】同実施形態における風量制御の説明に供するフロー図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施の形態について添付図面を参照して説明する。まず、本発明の第1実施形態について図1及び図2を参照して説明する。図1は同実施形態に係る液体を吐出する装置である印刷装置の概略説明図である。
【0011】
印刷装置1は、搬入部100と、印刷部200と、乾燥部300と、搬出部400とを備えている。印刷装置1は、搬入部100から搬入されるシート材Pに対し、印刷部200で液体を付与して所要の印刷を行い、本発明に係る乾燥装置である乾燥部300でシート材Pに付着した液体を乾燥させた後、シート材Pを搬出部400に排出する。
【0012】
搬入部100は、複数のシート材Pが積載される搬入トレイ110と、搬入トレイ110からシート材Pを1枚ずつ分離して送り出す給送装置120と、シート材Pを印刷部200へ送り込むレジストローラ対130とを備えている。
【0013】
給送装置120には、ローラやコロを用いた装置、エアー吸引を利用した装置など、あらゆる給送装置を用いることが可能である。給送装置120により搬入トレイ110から送り出されたシート材Pは、その先端がレジストローラ対130に到達した後、レジストローラ対130が所定のタイミングで駆動することにより、印刷部200へ送り出される。
【0014】
印刷部200は、シート材Pを外周面に担持して搬送する回転体である担持ドラム210と、担持ドラム210に担持されたシート材Pに向けて液体を吐出する液体を付与する手段である液体吐出部220とを備えている。また、印刷部200は、送り込まれたシート材Pを受け取って担持ドラム210へ渡す渡し胴201と、担持ドラム210によって搬送されたシート材Pを乾燥部300へ受け渡す受け渡し胴202を備えている。
【0015】
搬入部100から印刷部200へ搬送されてきたシート材Pは、渡し胴201の表面に設けられたシートグリッパによって先端が把持され、渡し胴201の回転に伴って搬送される。渡し胴201により搬送されたシート材Pは、担持ドラム210との対向位置で担持ドラム210へ受け渡される。
【0016】
担持ドラム210の表面にもシートグリッパが設けられており、シート材Pの先端がシートグリッパによって把持される。担持ドラム210の表面には、複数の吸引孔が分散して形成されており、各吸引孔には吸引装置211によって担持ドラム210の内側へ向かう吸い込み気流が発生する。
【0017】
そして、渡し胴201から担持ドラム210へ受け渡されたシート材Pは、シートグリッパによって先端が把持されるとともに、吸い込み気流によって担持ドラム210の表面に吸着され、担持ドラム210の回転に伴って搬送される。
【0018】
液体吐出部220は、液体付与手段である吐出ユニット230(230A〜230F)を備えている。例えば、吐出ユニット230Aはシアン(C)の液体を、吐出ユニット230Bはマゼンタ(M)の液体を、吐出ユニット230Cはイエロー(Y)の液体を、吐出ユニット230Dはブラック(K)の液体を、それぞれ吐出する。また、吐出ユニット230E,230Fは、YMCKのいずれか、或いは、白色、金色(銀色)などの特殊な液体の吐出に使用する。さらに、表面コート液などの処理液を吐出する吐出ユニットを設けることもできる。
【0019】
液体吐出部220の吐出ユニット230A〜230Fは、印刷情報に応じた駆動信号によりそれぞれ吐出動作が制御される。担持ドラム210に担持されたシート材Pが液体吐出部220との対向領域を通過するときに、吐出ユニット230A〜230Fから各色の液体が吐出され、当該印刷情報に応じた画像が印刷される。
【0020】
液体吐出部220によって液体が付与されたシート材Pは、担持ドラム210の表面から受け渡し回転体である受け渡し胴202に送り出される。受け渡し胴202の表面にも、シート材Pの先端を把持する把持手段(グリッパ)が設けられており、担持ドラム210のグリッパから受け渡し胴202のグリッパへとシート材Pの先端の掴み替えが行われることで、シート材Pは担持ドラム210の表面から受け渡し胴202に受け渡される。
【0021】
そして、シート材Pは受け渡し胴202の回転によって受け渡し胴202の周面(受け渡し経路)を経て乾燥部300の吸引搬送手段310に渡される。
【0022】
ここで、印刷部200と乾燥部300との間には、受け渡し胴202による受け渡し経路でシート材Pを加熱する第1加熱手段330が配置され、印刷部200でシート材P上に付着した液体を第1加熱手段330によって加熱する。
【0023】
乾燥部300は、本発明に係る加熱装置301を含み、印刷部200で液体が付与されたシート材Pは、第1加熱手段330による乾燥(プレ乾燥)がなされた後、受け渡し胴202から加熱装置301に移送され、加熱装置301で更に加熱処理が施される。
【0024】
これにより液体中の水分等の液分が蒸発し、シート材P上に液体中に含まれる着色剤が確実に定着し、また、シート材Pのカールが抑制される。
【0025】
搬出部400は、複数のシート材Pが積載される搬出トレイ410を備えている。乾燥部300から搬送されてくるシート材Pは、搬出トレイ410上に順次積み重ねられて保持される。
【0026】
なお、液体を吐出する装置として、カットされたシート材Pに印刷を施す印刷装置で説明しているが、連帳紙などの連続体に印刷を施す印刷装置などにも同様に本願発明を適用できる。
【0027】
ここで、印刷装置1で使用している液体としてのインクについて説明する。
【0028】
本実施形態のインクは水性インクであり、有機溶剤、水、色材、樹脂、添加剤を含む。
【0029】
<インク>
以下、インクに用いる有機溶剤、水、色材、樹脂、添加剤等について説明する。
<有機溶剤>
本発明に使用する有機溶剤としては特に制限されず、水溶性有機溶剤を用いることができる。例えば、多価アルコール類、多価アルコールアルキルエーテル類や多価アルコールアリールエーテル類などのエーテル類、含窒素複素環化合物、アミド類、アミン類、含硫黄化合物類が挙げられる。
【0030】
湿潤剤として機能するだけでなく、良好な乾燥性を得られることから、沸点が250℃以下の有機溶剤を用いることが好ましい。
【0031】
有機溶剤のインク中における含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、インクの乾燥性及び吐出信頼性の点から、10質量%以上60質量%以下が好ましく、20質量%以上60質量%以下がより好ましい。
【0032】
<水>
インクにおける水の含有量は、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、インクの乾燥性及び吐出信頼性の点から、10質量%以上90質量%以下が好ましく、20質量%以上60質量%以下がより好ましい。
【0033】
<色材>
色材としては特に限定されず、顔料、染料を使用可能である。
【0034】
顔料としては、無機顔料又は有機顔料を使用することができる。これらは、1種単独で用いても良く、2種以上を併用しても良い。また、顔料として、混晶を使用しても良い。
【0035】
インク中の色材の含有量は、画像濃度の向上、良好な定着性や吐出安定性の点から、0.1質量%以上15質量%以下が好ましく、より好ましくは1質量%以上10質量%以下である。
【0036】
顔料としては、例えば、ブラック顔料、イエロー顔料、マゼンダ顔料、シアン顔料、白色顔料、緑色顔料、橙色顔料、金色や銀色などの光沢色顔料やメタリック顔料などを用いることができる。
【0037】
<樹脂>
インク中に含有する樹脂の種類としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、ウレタン樹脂、ポリエステル樹脂、アクリル系樹脂、酢酸ビニル系樹脂、スチレン系樹脂、ブタジエン系樹脂、スチレン−ブタジエン系樹脂、塩化ビニル系樹脂、アクリルスチレン系樹脂、アクリルシリコーン系樹脂などが挙げられる。
【0038】
樹脂の含有量としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、定着性、インクの保存安定性の点から、インク全量に対して、1質量%以上30質量%以下が好ましく、5質量%以上20質量%以下がより好ましい。
【0039】
<添加剤>
インクには、必要に応じて、界面活性剤、消泡剤、防腐防黴剤、防錆剤、pH調整剤等を加えても良い。
【0040】
次に、本発明の第1実施形態における第1加熱手段及び本発明に係る加熱装置について図2及び図3を参照して説明する。図2は乾燥部周りの正面説明図、図2は同じく側断面説明図である。
【0041】
本実施形態では、受け渡し胴202の内部に、第1加熱手段330として、輻射伝熱可能な赤外線ヒータ(IRヒータ)330A、送風装置330Bを配置している。また、受け渡し胴202の外部に輻射伝熱可能な赤外線ヒータ330Cを配置している。
【0042】
加熱装置301は、印刷部200の受け渡し胴201から渡されるシート材Pを吸引した状態で搬送する(吸引搬送する)吸引搬送手段310と、吸引搬送手段310で搬送されるシート材Pを加熱する第2加熱手段320とを備えている。加熱装置301は、吸引搬送手段310を冷却するベルト冷却手段500も備えている。
【0043】
吸引搬送手段310は、受け渡し胴202から渡されるシート材Pを吸着(吸引)して搬送する吸引搬送ベルト311を備えている。吸引搬送ベルト311は、駆動回転体である駆動ローラ313と従動回転体である従動ローラ314との間に掛け回され、駆動ローラ313を駆動することで周回移動する。
【0044】
吸引搬送ベルト311は、その表面に複数の貫通孔(吸引孔)が分散して開口した通気構造を有する。
【0045】
そして、吸引搬送ベルト311の内側には、吸引機構としての上流側の1又は複数の吸引ファンなどからなる第1吸引手段315と、下流側の1又は複数の吸引ファンなどからなる第2吸引手段316とが配置されている。なお、第1吸引手段315、第2吸引手段316は、それぞれ共通の吸引ファンと、複数の吸引ダクトなどの組み合わせで構成することもできる。
【0046】
第1吸引手段315及び第2吸引手段316を作動させることにより、吸引搬送ベルト311の複数の吸引孔から吸引が行われて、シート材Pは吸引搬送ベルト311に吸着される。
【0047】
吸引搬送ベルト311には、例えばガラス繊維のメッシュベルトを使用することができる。メッシュベルトは、例えば、図4の第1例に示すように、線状部材が網目状に配置されているものである。メッシュベルトを使用することで、送風手段322と加熱手段321により吹き付けられる温風の跳ね返りによるシート材Pのばたつきを低減することができる。
【0048】
なお、吸引搬送ベルト311は、表面に吸引孔が形成されているものであればよく、図5の第2例に示すように、複数の支持ワイヤ311Aでシート材Pを支持する構成や、多孔質状部材であってもよい。また、吸引孔の形状は、図4図5に示すような矩形状に限られず、円形などであってもよい。
【0049】
加熱装置301の第2加熱手段320は、チャンバ323内に、吸引搬送ベルト311で搬送されるシート材Pに対して液体を乾燥させるための加熱手段321と送風手段322とを備えている。第2加熱手段320は、輻射加熱手段、例えばIRヒータなどを使用することができる。
【0050】
なお、第2加熱手段320によってシート材Pに与える熱量は、第1加熱手段330としてのIRヒータ330A、330Cによってシート材Pに与える熱量の合計よりも多くしている。
【0051】
次に、第1加熱手段330及び第2加熱手段320の作用効果について説明する。
【0052】
本実施形態では、担持ドラム210から吸引搬送手段310の吸引搬送ベルト311にシート材Pを受け渡す受け渡し胴202による受け渡し経路上で、第1加熱手段330としてのIRヒータ330A、330C、送風装置330Bによってシート材Pを乾燥する。
【0053】
そして、IRヒータ330A、330C、送風装置330Bによって乾燥されたシート材Pを、第2加熱手段320の送風手段322と加熱手段321によって温風を吹き付けて更に乾燥する。
【0054】
これによって、確実にシート材Pに付与された液体を加熱することができ、乾燥性が向上する。
【0055】
つまり、第2加熱手段320による加熱の前に、早期に、第1加熱手段330による加熱を行うことで、印刷面(液体が付与された面)での顔料の移動に起因する乾燥ムラや光沢ムラ、画像ムラを抑制することができる。そして、この状態で第2加熱手段320による加熱を行うことで、確実に定着させて印刷面の剥がれなどを防止することができる。
【0056】
なお、第1加熱手段330は、上述した受け渡し胴202の内部・外部への設置に限られない。例えば、内部、あるいは、外部のいずれか一方だけでもよい。また、同様に送風による温風の有無も制限するものではない。
【0057】
ここで、吸引搬送ベルト311は、第2加熱手段320に対向しているため、送風手段322と加熱手段321によりベルト表面(シート材Pと接触する面)の温度が上昇する。しかし、吸引搬送ベルト311の吸気孔は空間であるため、ベルト表面よりも温度上昇しない。
【0058】
したがって、水系の液体(インク)があまり乾いていない状態で吸引搬送ベルト311のベルト表面にシート材Pが載ると、ベルト表面と吸気孔との温度差に起因して、シート材P上のインク中の顔料が流動し、メッシュベルトの網の形状に相当する模様(色むら)が画像に表れる。特に、シート材Pの厚さが薄いまたは坪量が小さいコート紙(表面に塗料を塗布し平滑さを高めたシート)で色むらが発生する。
【0059】
そこで、本実施形態のように、吸引搬送ベルト311上での第2加熱手段320による加熱(本乾燥)の前に第1加熱手段による加熱(プレ乾燥)を行うことで、インクの流動を抑制することができるので、メッシュベルトの網跡が画像に表れてしまう異常画像を防止することができる。つまり、水系の液体(インク)をシート材Pに付与し、かつ、シート材Pをメッシュベルトなどの吸引孔を有するベルトで搬送しながら乾燥を行う構成とするとき、メッシュベルトにシート材Pを載せる前にプレ乾燥を行うことで異常画像の発生を防止できる。
【0060】
また、本実施形態のように液体として少なくとも水を含むインクを使用していることで、第1加熱手段330による加熱によって吸引搬送ベルト311のベルト表面と吸引孔による加熱の不均一等に起因するインクの流動を抑制し、第2加熱手段320による加熱によって搬出部400にシート材Pが積み重ねられたときのインクの擦れを抑制することができる。
【0061】
次に、ベルト冷却手段500について説明する。
【0062】
ここでは、吸引搬送ベルト311の内、シート材Pを搬送方向Y1に搬送する領域を送り部分311aとし、搬送方向Y1と反対方向Y2に移動する部分を戻り部分311bとする。
【0063】
ベルト冷却手段500は、吸引搬送ベルト311の周回方向において、第2加熱手段320による加熱が終了した位置であるチャンバ323の出口323b(位置A)とシート材Pを受け取る位置Bとの間(領域C)で、吸引搬送ベルト311を冷却する。
【0064】
本実施形態では、ベルト冷却手段500は、位置Bと第2加熱手段320のチャンバ323の入口323a(位置E)との間(領域D)に配置されている吸引搬送ベルト311の吸引孔から吸引を行う第1吸引手段315で構成している。
【0065】
第1吸引手段315は、吸引搬送ベルト311との間に隙間を持ち、吸引搬送ベルト311の周回移動を妨げない位置に配置されている。また、第1吸引手段315は、シートト材Pによって吸引搬送ベルト311の吸引孔が塞がれた状態、すなわち、シートPを吸引搬送ベルト311に吸着している状態でも、吸引搬送ベルト311の隙間やシート材Pで塞がれない吸引孔を通じて吸引を行うことで、送風可能としている。
【0066】
このようにして、第1吸引手段315が作動することで発生する排気側の気流aを吸引搬送ベルト311の戻り部分311bに当てることで、吸引搬送ベルト311を冷却している。
【0067】
つまり、前述したとおり、色むらの発生は、吸引搬送ベルト311のベルト表面と吸気孔との温度差に起因して生じる。この温度差を抑制することで、インク中の顔料の流動がしにくくなり、プレ加熱の熱量を抑制することが可能になる。
【0068】
そこで、第1吸引手段315の吸引で生じる気流aを吸引搬送ベルト311の戻り部分311bに当てて冷却することで、シート材Pが吸引搬送ベルト311上に受け渡されるときには、ベルト表面と吸気孔との温度差が少なくなる。
【0069】
これにより、インク中の顔料の流動を抑制することができ、プレ乾燥の熱量を抑制しつつ、色むらの発生も防止できる。
【0070】
また、本実施形態では、第2加熱手段320に対向する領域で吸引搬送ベルト311の送り部分311aの吸引孔から吸引する第2吸引手段316と、吸引搬送ベルト311の戻り部分311bとの間を遮蔽する遮蔽部材である遮蔽壁502を配置している。
【0071】
遮蔽壁502の内部は、加熱装置301の後側に配置された排気経路503を通じて装置の外部に通じている。
【0072】
このように構成することで、第2加熱手段320によって温められた空気が第2吸引手段316で吸引され、排気側から吸引搬送ベルト311の戻り部分311bに当たり、吸引搬送ベルト311が戻り部分311bでも昇温されることを防止できる。
【0073】
次に、本発明の第2実施形態について図6ないし図8を参照して説明する。図6は同実施形態における乾燥部周りの正面説明図、図7は同じく側断面説明図、図8はベルト冷却手段のダクトの開口部の説明に供する平面説明図である。
【0074】
本実施形態では、ベルト冷却手段500は、第1吸引手段315からの気流aを吸引搬送ベルト311の戻り部分311bに案内するダクト501を備えている。ダクト501によって第2加熱手段320の下方まで気流aを回り込ませている。
【0075】
これにより、領域Dに配置された第1吸引手段315による吸引風(気流a)を領域Cの広範囲に吹き付けることができ、効率良い冷却ができる。
【0076】
ここで、ダクト501の出口部側には開口部材511が設けられている。ダクト501の開口部材511は、図8に示すように、多数の開口穴512(512a〜512c)を有している。開口穴512は、搬送方向Y1の下流側になるほど開口面積が大きくなるように、ここでは、開口穴512a、512b、512cの順に開口面積を大きくしている。
【0077】
これにより、領域Dに配置された第1吸引手段315による吸引風(気流a)を、より遠くまで均等に吹き付けることができ、効率よい冷却ができる。
【0078】
また、吸引搬送ベルト311を挟んでダクト501と対向して、排気ダクト504が配置されている。排気ダクト504の内部は、加熱装置301の奥側に設けられた冷気排気経路505を通じて外部に通じている。
【0079】
ここで、ダクト501の出口部側には開口部材511が設けられている。ダクト501の開口部材511は、図8に示すように、多数の開口穴512(512a〜512c)を有している。
【0080】
なお、ダクト501と第2加熱手段320との間は、前記第1実施形態で説明した遮蔽壁502によって遮蔽されているので、ダクト501内を流れる気流aが第2加熱手段320で加熱された温風によって昇温されることは防止される。
【0081】
次に、本発明の第3実施形態について図9を参照して説明する。図9は同実施形態における乾燥部周りの正面説明図である。
【0082】
本実施形態においては、吸引搬送ベルト311を掛け回した駆動ローラ313及び従動ローラ314(いずれか一方でもよい。)をベルト冷却手段500として使用している。なお、本実施形態では、前記第1実施形態で説明した第1吸引手段315を併用していないが、第1吸引手段315を併用する構成とすることもできる。
【0083】
駆動ローラ313及び従動ローラ314(いずれか一方でもよい。)は、中空回転体(中空ローラ)とし、送風装置506によってローラ内部に送風する(気流を通す)ことにより、駆動ローラ313及び従動ローラ314を冷却し、吸引搬送ベルト311を冷却している。
【0084】
吸引搬送ベルト311と駆動ローラ313及び従動ローラ314は接触しており、直接的に伝熱できるため吸引搬送ベルト311を冷却し易い。
【0085】
本実施形態においても、吸引搬送ベルト311の戻り部分311bが駆動ローラ313及び従動ローラ314で冷却されることで、シート材Pが吸引搬送ベルト311上に受け渡されるときには、ベルト表面と吸気孔との温度差が少なくなる。
【0086】
これにより、インク中の顔料の流動を抑制することができ、プレ乾燥の熱量を抑制しつつ、色むらの発生も防止できる。
【0087】
次に、本発明の第4実施形態について図10及び図11を参照して説明する。図10は同実施形態における風量制御の係る部分のブロック説明図、図11は記憶手段に格納されたテーブルの一例の説明図である。
【0088】
ここでは、ベルト冷却手段500が前記第3実施形態の構成であり、送風装置506を制御する例で説明する。なお、第1吸引手段315の吸引量を変更してもシート材Pの吸引に影響を与えない構成であれば、送風装置506に代えて、第1、第2実施形態の第1吸引手段315の吸引力を制御する構成とすることもできる(以下でも同じである。)。
【0089】
制御手段801は、送風装置506の送風量(気流量)を制御する手段である。
【0090】
操作部802は、印刷装置1に備えられた操作パネル(操作画面)であり、シート材Pの種類(コート紙、普通紙などの別)を入力する。操作部802は、印刷装置1に接続された印刷指示端末(例えばコンピューター)の操作画面でもよい。
【0091】
記憶手段803には、例えば、図11に示すように、シート材Pの種類、坪量又は厚みの情報と送風装置506の風量との関係がテーブル化されて記憶されている。
【0092】
そこで、制御手段801は操作部802で指示されたシート材Pの種類情報に対応する風量情報を記憶手段803から読み出し、読みだした風量情報に従って送風装置506の風量を制御する。
【0093】
次に、本実施形態における風量制御について図12のフロー図を参照して説明する。
【0094】
まず、操作者によって、シート材Pの種類が操作部802で設定される(ステップS1、以下、単に「S1」というように表記する。)。
【0095】
そして、設定するシート材Pの種類が普通紙であるか否かを判別する(S2)。
【0096】
ここで、シート材Pが普通紙でなければ、つまり、本実施形態ではコート紙であれば、シート材Pの厚さ(又は坪量)の設定を操作者に促し、操作部802によって入力されるシート材Pの厚さ(又は坪量)を設定する(S3)。
【0097】
その後、設定されたシート材Pが薄紙であるか否かを判別する(S4)。
【0098】
そして、シート材Pがコート紙であって薄紙であるときには、送風装置506の風量(冷却風量)を多くする(S5)。
【0099】
これに対して、シート材Pが普通紙であるとき、又は、シート材Pがコート紙であって厚紙であるときには、送風装置506の風量(冷却風量)を少なくする(S6)。
【0100】
このように、加熱ムラの影響による色ムラが発生しないシート材のときは送風風量を少なく制御しているので、装置の使用電力を抑えることができる。
【0101】
なお、シート材Pの坪量が150gsmを超える場合を坪量が大きいとしている。通常、坪量で管理する場合が多いが、仮に、厚みを基準としては、厚さ0.17mmを超える場合を厚紙とすることもできる。
【0102】
次に、本発明の第5実施形態について図13を参照して説明する。図13は同実施形態における風量制御の説明に供するフロー図である。
【0103】
本実施形態では、記憶手段803に、シート材Pの種別番号とシート材Pの種類、坪量(厚み)が対応付けられて記憶されている。
【0104】
そこで、操作者によって、シート材Pの種別番号が操作部802で入力される(S11)。
【0105】
そして、入力されたシート材Pの種類が普通紙であるか否かを判別する(S12)。
【0106】
ここで、シート材Pが普通紙でなければ、つまり、本実施形態ではコート紙であれば、シート材Pの厚さ(又は坪量)を設定する(S13)。
【0107】
その後、設定されたシート材Pが薄紙であるか否かを判別する(S14)。
【0108】
そして、シート材Pがコート紙であって薄紙であるときには、送風装置506の風量(冷却風量)を多くする(S15)。
【0109】
これに対して、シート材Pが普通紙であるとき、又は、シート材Pがコート紙であって厚紙であるときには、送風装置506の風量(冷却風量)を少なくする(S16)。
【0110】
このように、シート材Pの入力が簡易であることから、操作性が向上する。
【0111】
次に、本発明の第6実施形態について図14を参照して説明する。図14は同実施形態に係る印刷装置1の概略説明図である。
【0112】
印刷装置1は、前記第1実施形態の印刷装置1の構成に加えて、シート材Pに対して前処理を行う前処理部700を印刷部200の搬送経路上流側に配置している。
【0113】
前処理部700は、処理液704を収容する処理液収容器705と、処理液704を汲み上げる汲み上げローラ701と、シート材Pに処理液704を塗布(付与)する塗布ローラ702と、塗布ローラ702にシート材Pを挟んで対向する対向ローラ703とを備えている。処理液704としては、液体と反応して滲みを抑制するための処理液などが挙げられる。
【0114】
塗布ローラ702によりシート材Pの下面に処理液704が塗布された後、シート材Pは上下を反転し、レジストローラ対130に搬送される。レジストローラ対130を通過したシート材Pは、処理液704が付与された面が吐出ユニット230に対向して搬送され、吐出ユニット230から液体が付与される。
【0115】
次に、本実施形態における風量制御の係る部分について図15及び図16を参照して説明する。図15は同風量制御に係る部分のブロック説明図、図16は記憶手段に格納されたテーブルの一例の説明図である。
【0116】
本実施形態では、記憶手段803には、図16に示すように、処理液の塗布の有無との関係を含めて、シート材Pの種類、坪量又は厚みの情報と送風装置506の風量との関係がテーブル化されて記憶されている。また、前記第5実施形態と同様に、シート材Pの種別番号とシート材Pの種類、坪量(厚み)が対応付けられて記憶されている。
【0117】
制御手段801には、前処理部700から塗布の有無の情報も入力される。
【0118】
そこで、制御手段801は操作部802で指示されたシート材Pの種別番号報に対応する風量情報を記憶手段803から読み出し、読みだした風量情報に従って送風装置506の風量を制御する。
【0119】
次に、本実施形態における風量制御について図17のフロー図を参照して説明する。
【0120】
操作者によって処理液塗布の有無が設定されると、前処理部700から処理液塗布の有無の設定に関する情報が入力される(S21)。その後、シート材Pの種別番号が操作部802で入力される(S23)。
【0121】
そして、処理液の塗布有か否かが判別される(S23)。
【0122】
ここで、処理液の塗布有でなければ、シート材Pが薄紙のコート紙か否かを判別する(S24)。
【0123】
そして、シート材Pが薄紙のコート紙であるときには、送風装置506の風量(冷却風量)を多くする(S25)。
【0124】
これに対して、処理液の塗布有、又は、シート材Pが薄紙のコート紙でないとき、つまり、厚紙のコート紙であるときには、送風装置506の風量(冷却風量)を少なくする(S26)。
【0125】
つまり、第1加熱手段330の加熱によりインクの流動を防止する効果については前述したが、インクの流動と処理液の塗布の有無にも相関があり、処理液を通常設定量で塗布することにより、処理液によりインク顔料の流動を防止できる。
【0126】
しかしながら、処理液を塗布すると印刷物のコストが上がるため、所要のアウトプット応じて処理液の塗布の有無を選択できるようにすることが好ましい。
【0127】
そこで、本実施形態では、処理液の塗布の有無に応じて、第1加熱手段330による加熱の実行有無を制御している。
【0128】
そして、処理液が塗布された場合には、吸引搬送ベルト311のベルト表面と吸引孔の温度によるインク顔料の流動を防止できることから、送風量を少なくして、消費電力を抑制している。
【0129】
なお、上記各実施形態では、吸引搬送手段を構成する回転体が無端状のベルトである例で説明しているが、ドラム状(ローラ状)の回転体などであってもよい。この場合には、回転体の回転方向において、加熱手段による加熱が終了した位置とシート材を受け取る位置との間で回転体を冷却する手段を配置する。
【符号の説明】
【0130】
1 印刷装置
100 搬入部
200 印刷部
230 吐出ユニット
300 乾燥部
310 吸引搬送手段
311 吸引搬送ベルト
313 駆動ローラ
314 従動ローラ
315 第1吸引手段
316 第2吸引手段
320 第2加熱手段
330 第1加熱手段
500 ベルト冷却手段
501 ダクト
506 送風装置
700 前処理部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
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図15
図16
図17