【国等の委託研究の成果に係る記載事項】(出願人による申告)平成26年度、独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構、革新的技術創造促進事業、「農林水産物由来のナノ材料の創成と応用の開拓」、産業技術力強化法第19条の適用を受ける特許出願
汚染水等に含まれる放射性物質等の特定の化学物質を低減ないし除去するための捕集剤並びにこれを用いた方法及び装置を提供することを課題とする。また、プルシアンブルーやアルギン酸等の吸着剤を使用した場合の溶出問題を解決することを課題とする。さらに、以上の課題を低コストで実現することを課題とする。
特定の化学物質に対して高い結合力ないし選択性を有する吸着剤(例えば、プルシアンブルーやアルギン酸等)とナノセルロースとを含む捕集剤、及び内側空間に吸着剤を充填した筒状珪藻土等の多孔質体とナノセルロース分散物とを含む捕集剤、並びにこれらの捕集剤を利用した方法及び装置。
除去対象となる化学物質を含む汚染水又は除去対象となる化学物質が付着した固体から当該化学物質を除去ないし低減するための装置であって、請求項1記載の捕集剤又は請求項2記載のポリウレタン多孔質体を備えた装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態を説明する。ただし、以下の実施形態は、発明内容の理解を助けるためのものであり、本発明を限定するものではない。
【0010】
<捕集剤1>
本発明における捕集剤の一例としては、ナノセルロース分散物とプルシアンブルーとを含む捕集剤1がある。
【0011】
本発明におけるナノセルロースとは、市販のセルロース(α-セルロース、酢酸セルロース等)を、アトライター、ボールミル、サンドミル、ビーズミル等の微細化処理装置を用いて平均の長さが10μmから1000μm程度であり平均の直径が1nmから800nm程度になるまで微細化したものを意味する。また、本発明におけるナノセルロース分散物は、市販のセルロース(α-セルロース、酢酸セルロース等)を、イオン交換水又はその他の分散媒体と共に、アトライター、ボールミル、サンドミル、ビーズミル等の微細化処理装置を用いて、溶媒内にセルロースを分散させる処理(以下「分散処理」という。)をすることで得ることができる。ナノセルロース分散物の分散媒体としては、親水性溶媒を使用することができ、例えば、水、メタノール、エタノール、エチレングリコール、プロピレングリコール、グリセリンを使用することができる。また、分散処理は、例えば、ナノセルロースとイオン交換水を、セルロースがイオン交換水に対して0.01〜10wt%の量比になるように調整し、アトライター、ボールミル、サンドミル、ビーズミル等を用いて混合することによって調製することができる。なお、ここでいう「分散」とは、溶解や懸濁を含む広義の分散を意味し、例えば、ナノセルロースが全て溶解している態様、全て懸濁している態様、一部が溶解し一部が懸濁している態様等を意味する。
【0012】
本発明で利用するプルシアンブルーとして、ヘキサシアノ鉄(II)塩化鉄(III)、フェロシアン化鉄(III)又はフェロシアン化鉄(II)と呼ばれるシアノ錯体やこれらの類似体を利用することができる。セシウムイオン等の特定の化学物質に対して高い結合定数を有しセシウムイオン等と錯体ないし疑似錯体を形成することができる性質を有すればよく、特定の配位状態や配位数を持つ錯体には限定されない。また、本発明で利用するプルシアンブルーとしては、その平均の粒径が1nm〜200nmであれば良いが、10nm〜20nmであることが好ましい。
【0013】
本発明における特定の化学物質とは、水中や土中に含まれる化学物質を意味し、例えば、セシウム、トリウム、ストロンチウム、ヨウ素が挙げられ、特に、放射性物質セシウム、放射性トリウム、放射性ストロンチウム、放射性ヨウ素が挙げられる。
また、本発明における吸着剤とは、上記特定の化学物質に対して高い結合力ないし選択性を有し、当該化学物質を吸着・保持することのできる物質を意味し、例えば、プルシアンブルーやアルギン酸等が挙げられる。
【0014】
本発明における捕集剤1は、前記ナノセルロース分散物の濃度が0.01〜10wt%及びプルシアンブルー(MW = 859.23g/mol)の濃度が1.0mM〜0.5Mとなるように、かつ、分散処理前のナノセルロース1重量部に対してプルシアンブルーを0.1〜100質量部の比率で適当な媒体中で調製することができる。さらに、好ましくは水中で混合することで調製することができる。混合工程には特別な条件を必要とはせず、例えば、混合物全量が10リットルの場合は、4℃〜45℃で、30〜120分間の範囲で適宜調整することができる。このようにして調製される捕集剤1は、プルシアンブルーとナノセルロースのコロイド溶液として表すこともできる。
【0015】
<捕集剤2>
本発明における捕集剤の別の態様は、内側空間を有する多孔質体であってその内側空間にプルシアンブルー若しくはアルギン酸を充填した多孔質体又はプルシアンブルー及びアルギン酸双方を充填した多孔質体と、ナノセルロース分散物とを含む捕集剤2である。
プルシアンブルーを充填した筒状珪藻土等の多孔質体とアルギン酸を充填した筒状珪藻土等の多孔質体を混合したものをナノセルロース分散物と混合してもよいし、これら2種の筒状珪藻土等の多孔質体とプルシアンブルー及びアルギン酸を充填した筒状珪藻土等の多孔質体とを混合したものを、ナノセルロース分散物と混合してもよい。
【0016】
捕集剤2における多孔質体としては、市販の珪藻土、活性炭等を用いることができ、特に、筒状珪藻土が好ましく、活性炭は竹炭由来であることが好ましい。また、これらの多孔質体を複数種類用いても良い。
【0017】
捕集剤2は、
図3や
図4に示されるような筒状珪藻土の内側空間にナノサイズのプルシアンブルー若しくはアルギン酸又はプルシアンブルー及びアルギン酸双方を充填した筒状珪藻土と、ナノセルロース分散物とを混合することにより形成される。
例えば、塩化鉄(III)/筒状珪藻土混合液に対して、フェロシアン化ナトリウム水溶液(Na
4Fe(CN)
6)を滴下しながら攪拌を行うことで、プルシアンブルー/筒状珪藻土混合液を作製し、これにナノセルロース分散物を混合した上で適宜炭酸水素ナトリウム水溶液等を添加して中性に調整し撹拌を行うことで、筒状珪藻土内部にプルシアンブルーが充填された捕集剤2(
図6参照)を調製することができる。
また、塩化鉄(III)/ナノセルロース混合液に対して、フェロシアン化ナトリウム水溶液(Na
4Fe(CN)
6)を滴下しながら攪拌を行うことで、プルシアンブルー/ナノセルロース混合液を作製し、その後、プルシアンブルー/ナノセルロース混合液に対して、適宜炭酸水素ナトリウム等を添加して中性に調整して攪拌を行いプルシアンブルー/ナノセルロース溶液を作製後、さらに筒状珪藻土を追加し、混合・攪拌を行うことにより、筒状珪藻土内部にプルシアンブルー/ナノセルロースが充填された捕集剤2を調製することもできる。
【0018】
筒状珪藻土とプルシアンブルー/ナノセルロースとの混合は、筒状珪藻土1〜20gに対して、プルシアンブルー/ナノセルロース混合液(プルシアンブルー(FeCl
3)とフェロシアン化ナトリウム(Na
4Fe(CN)
6)との反応によって形成されるものであり、プルシアンブルーの濃度が1.0mM〜0.5Mのもの)1〜20gを加える形で調製すればよい。
【0019】
筒状珪藻土の端部開口部分(一端のみが開口している場合を含む。)は、ナノセルロース分散物によって蓋がされ、筒内部のプルシアンブルー又はアルギン酸高分子の流出が抑制されることで充填状態が維持されるものと考えられる。一方で、筒状珪藻土の外周部にはナノサイズの微細孔が多数形成されているところ、ナノセルロース間の隙間及び筒状珪藻土の外周の微細孔が、水又は放射性物質が筒内部を通過するチャンネルとなっているものと考えられる。また、筒内部のプルシアンブルー又はアルギン酸高分子は、筒内部に納まる程度に小さくなっているため、表面積がより大きくなりセシウムやストロンチウムとの接触面積が増えることで、吸着量が平衡状態に至るまでの時間が短くなるものと考えられる。
【0020】
<共凝集体の生成>
本発明では、電解質の存在下で共凝集物を形成させることで、汚染水等に含まれる放射性物質等の特定の化学物質を低減ないし除去することができる。本発明における電解質は、放射性物質等の特定の化学物質を含む溶液中に予め含まれている電解質であっても、放射性物質等の特定の化学物質を含む溶液に別途添加される電解質であってもよい。また、例えば、放射性物質の冷却に純水その他の塩を含まない溶液が用いられた場合には、回収される汚染水に適当量の電解質、例えば、塩化ナトリウムやホウ酸等を添加することで、本発明の対象となる溶液とすることができる。
【0021】
本発明において溶液の電解質濃度は、天然の海水における塩濃度よりも高い範囲でも良く、例えば、溶液の重量%が3%以上となっても良い。また、本発明は、電解質を加えたり、電解質を含まない水を加えたりして、溶液中の塩濃度を調節する工程を含んでいてもよい。
【0022】
本発明で用いられる捕集剤1又は捕集剤2は、セシウム等の特定の化学物質を含む溶液と、容積比1:100〜1:10000で適当な容器(例えば、タンク、槽等)内で混合することで、溶液中のセシウム等の特定の化学物質を捕捉してフロック状の共凝集物を形成させることができる。混合には特別の条件や手段を必要とはしないが、約15℃〜100℃、5分間〜1時間の範囲で適宜調整して混合すればよく、必要に応じて攪拌を行なってもよい。
【0023】
捕集剤1又は捕集剤2とセシウムとの共凝集物の分離は、沈降沈殿濾過による分離の他、バブルによる浮上、吸着、遠心分離、又はそれらの組合せ等、共凝集物を溶液から分離する方法によって行うことができる。共凝集物を分離して得られる溶液は、共凝集物形成前の状態からセシウム濃度が低減された溶液として回収できる。
【0024】
本発明における捕集剤、特に、捕集剤2は、ミクロンサイズの捕集剤を流出させない程度のフィルタによって両端を覆った筒状部材内への充填物として利用することができる。捕集剤が充填された筒状部材に汚染水を流通させることにより、汚染水に含まれる放射性物質等の濃度を低減ないし除去することができる。
【0025】
<セシウム除去用ウレタン多孔質体1>
本発明では、捕集剤1を含むウレタン多孔質体を用いて、汚染水等に含まれる特定の化学物質を吸着・保持して、汚染水等に含まれる特定の化学物質の濃度を低減ないし除去することができる。
【0026】
ウレタン多孔質体1は、捕集剤1とウレタンモノポリマーを混合した後、ポリウレタンを公知の方法で発泡させることで作製することができる。捕集剤1とウレタンモノポリマーは、重量比で5〜50%で混合することが好ましい。
【0027】
<セシウム除去用ウレタン多孔質体2>
本発明では、捕集剤2を含むウレタン多孔質体を用いて、汚染水等に含まれる特定の化学物質を吸着・保持して、汚染水等に含まれる特定の化学物質の濃度を低減ないし除去することができる。
【0028】
ウレタン多孔質体2は、捕集剤2とウレタンモノポリマーを混合した後、ポリウレタンを公知の方法で発泡させることで作製することができる。
【0029】
捕集剤2とウレタンモノポリマーとは重量比で5〜50%で混合することが好ましい。
【0030】
<ヨウ素除去用ウレタン多孔質体3>
本発明は、セシウムやストロンチウム等の特定の化学物質の濃度を低減ないし除去する工程と前後若しくは並行して、汚染水等に含まれるヨウ素濃度を低減ないし除去する工程を含んでいてもよい。この工程は、ナノセルロース分散物及び珪藻土を含むウレタン多孔質体にヨウ素を含む溶液を流通させることで行うことができ、セシウムやストロンチウム等の特定の化学物質の濃度を低減ないし除去する前後いずれの溶液に対しても行うことができる。
【0031】
捕集剤1、捕集剤2、及び前記の3種類のウレタン多孔質体1ないし3は、いずれも適当な径の管、筒、棟等の液体が流通可能な適当な容器に充填して使用することができる。また、放射性物質等を除染するための装置の一部として使用することもできる。
【実施例】
【0032】
以下、本発明の実施例及び比較例を説明する。ただし、以下の実施例及び比較例は、発明の内容の理解を助けるためのものであり、本発明を限定するものではない。
【0033】
<セシウムの除去実験>
(実施例1)
プルシアンブルー/ナノセルロース捕集剤によるセシウムの除去
1)ナノセルロース分散液の調製
1リットルのイオン交換水に、50gの市販のセルロース粉末を加え、セルロースの粒が目視できない程度になるまで十分に分散処理を行い、ナノセルロース分散液を得た。
【0034】
2)塩化鉄(III)/ナノセルロース混合液の調製
0.96M塩化鉄(III)100mlに対して、上記1)のナノセルロース分散液100mlを添加・攪拌し、塩化鉄(III)/ナノセルロース混合液を調製した。
【0035】
3)プルシアンブルー/ナノセルロース混合液の調製
0.72Mフェロシアン化ナトリウム100mlを上記2)で調製した塩化鉄(III)/ナノセルロース混合液に添加して攪拌を行い、プルシアンブルー/ナノセルロース混合液を調製した。次に、このプルシアンブルー/ナノセルロース混合液に対して、0.96Mに調製した炭酸水素ナトリウム100mlを添加して攪拌を行い、中性に調整したプルシアンブルー/ナノセルロース混合液を得た。
【0036】
4)プルシアンブルー/ナノセルロースポリウレタンスポンジの作製
上記3)で調製したプルシアンブルー/ナノセルロース混合液15g及び整泡剤0.4mlを、ポリウレタン50gへ添加した。添加後、攪拌を行うことで発泡させ、スポンジを作製した。
【0037】
5)セシウムの除去
イオン交換水にセシウムを混合しセシウムイオン濃度が10ppmとなるように調製したセシウム溶液40mlに対して、プルシアンブルー/ナノセルロースポリウレタンスポンジ0.80gを添加し、20℃で48時間連続攪拌を実施した。その結果として得られた溶液中のセシウムイオン濃度を測定したところ、セシウムの除去率は約88%であった。
【0038】
(実施例2)
プルシアンブルー/ナノセルロース捕集剤が充填された筒状珪藻土によるセシウムの除去
1)塩化鉄(III)/筒状珪藻土混合物の調製
0.24Mに調整した塩化鉄(III)・六水和物400mlに対して、筒状珪藻土を75g添加・撹拌し、乾燥させ、塩化鉄(III)/筒状珪藻土混合物を得た。
【0039】
2)プルシアンブルー/筒状珪藻土混合物の調製
0.18Mに調整したフェロシアン化ナトリウム・十水和物400mlに対して、上記1)の塩化鉄(III)/筒状珪藻土混合物を徐々に添加し、撹拌を行い、得られたプルシアンブルー/筒状珪藻土混合液を乾燥させ、プルシアンブルー/筒状珪藻土混合物を得た。
【0040】
3)プルシアンブルー/筒状珪藻土/ナノセルロース混合液の調製
実施例1と同様に調製したナノセルロース分散液100mlに対して、上記2)で得たプルシアンブルー/筒状珪藻土混合物75gを徐々に添加し、混合させ、プルシアンブルー/筒状珪藻土/ナノセルロース混合液を調製した。次に、このように調製したプルシアンブルー/筒状珪藻土/ナノセルロース混合液5gに対して、0.96Mに調製した炭酸水素ナトリウム水溶液5mlを添加し混合させ、プルシアンブルー/筒状珪藻土/ナノセルロース混合液を中性に調整した。
【0041】
5)プルシアンブルー/筒状珪藻土/ナノセルロースポリウレタンスポンジの作製
上記3)で調製したプルシアンブルー/筒状珪藻土/ナノセルロース混合液10g、整泡剤0.4ml、及びイオン交換水20mlをポリウレタン40gへ添加した。添加後、攪拌を行うことで発泡させ、スポンジを作製した。
【0042】
6)セシウムの除去
イオン交換水にセシウムを混合しセシウムイオン濃度が10ppmとなるように調製したセシウム溶液40mlに対して、上記5)で調製したプルシアンブルー/ナノセルロース/筒状珪藻土ポリウレタンスポンジ0.80gを添加し、20℃で48時間連続攪拌を実施した。その結果として得られた溶液中のセシウムイオン濃度を測定したところ、セシウムの除去率は約83%であった。
【0043】
<プルシアンブルーの溶出確認実験>
<実施例3>
実施例1と同様に作製したプルシアンブルー/ナノセルロースポリウレタンスポンジ0.80gを、イオン交換水40mlに添加し、20℃で、300rpmで24時間連続攪拌を実施した。そして、スポンジ取り出した後、残った溶液を紫外可視分光計(UV-Vis)で測定した。
【0044】
<実施例4>
実施例2と同様に作製したプルシアンブルー/筒状珪藻土/ナノセルロースポリウレタンスポンジ0.80gを、イオン交換水40mlに添加し、20℃で、300rpmで24時間連続攪拌を実施した。そして、スポンジ取り出した後、残った溶液を紫外可視分光計(UV-Vis)で測定した。
【0045】
<比較例1>
プルシアンブルー溶液に炭酸水素ナトリウムを添加することにより、中性に調整したプルシアンブルー溶液を得た。その後、調製したプルシアンブルー溶液15g及び整泡剤0.4mlを、ポリウレタン50gへ添加した。添加後、攪拌を行うことで発泡させ、プルシアンブルーを含むポリウレタンスポンジを作製した。
【0046】
作製したプルシアンブルーを含むポリウレタンスポンジ0.80gを、イオン交換水40mlに添加し、20℃で、300rpmで24時間連続攪拌を実施した。そして、スポンジ取り出した後、残った溶液を紫外可視分光計(UV-Vis)で測定した。
【0047】
<比較例2>
プルシアンブルー溶液に炭酸水素ナトリウムを添加することにより、中性に調整したプルシアンブルー溶液を得た。その後、調製されたプルシアンブルー溶液3.4gに対して、筒状珪藻土6.6gを添加して攪拌を行い、プルシアンブルー/筒状珪藻土混合液を調製した。調製したプルシアンブルー/筒状珪藻土混合液10g、整泡剤0.4ml、及びイオン交換水20mlをポリウレタン40gへ添加後、攪拌を行うことで発泡させ、プルシアンブルー及び筒状珪藻土を含むポリウレタンスポンジを作製した。
【0048】
作製したプルシアンブルー及び筒状珪藻土を含むポリウレタンスポンジ0.80gを、イオン交換水40mlに添加し、20℃で、300rpmで24時間連続攪拌を実施した。そして、スポンジ取り出した後、残った溶液を紫外可視分光計(UV-Vis)で測定した。
【0049】
図10のとおり、比較例1及び比較例2では、680nm付近にブロードなピークが現れている。このブロードなピークは、Fe−Fe間電荷移動吸収として知られており、プルシアンブルーを示すピークである。すなわち、比較例1及び比較例2では、プルシアンブルーがスポンジから溶出していることが確認できた。これに対し、実施例3及び実施例4では、680nm付近にブロードなピークが現れず、プルシアンブルーがスポンジから溶出していないことが確認された。