(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記サセプタを加熱することが、前記処理チャンバの石英窓を通して放射エネルギーを伝送することを含み、前記1つまたは複数の支持ポートおよび前記1つまたは複数の回転ポートが前記石英窓内に形成される、請求項2に記載の方法。
前記支持アセンブリは前記処理体積内に配置された環状リングを備え、前記1つまたは複数の支持ポートと前記1つまたは複数の回転ポートが前記支持アセンブリの前記環状リング内に形成されている、請求項6に記載の装置。
前記3つ以上の開口の各々が、前記サセプタの前記基板受取り表面内に形成された凹部の底部表面上に形成されており、前記凹部の前記底部表面が、前記基板が前記基板受取り表面上で静止しているときに1つの基板支持ピンのヘッドを支持する、請求項6に記載の装置。
前記チャンバ本体が、側壁を貫通して形成されたスリットバルブを有し、前記スリットバルブが、基板の通過を可能にして、前記サセプタが受取り位置で前記基板を受け取ることを可能にし、前記装置が、前記受取り位置と前記スリットバルブから離れた高さにある処理位置との間で前記サセプタを移動させる持上げ機構をさらに備える、請求項6に記載の装置。
前記チャンバ本体上に形成された第2の石英窓をさらに備え、前記サセプタの前記基板受取り表面が前記第2の石英窓に面し、前記サセプタの裏面が前記第1の石英窓に面し、前記第2の石英窓が、第2の外部熱源から前記処理体積へエネルギーを伝送するように構成されている、請求項6に記載の装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
理解を容易にするために、可能な場合、複数の図に共通の同一の要素を指すのに同一の参照番号を使用した。一実施形態の要素および/またはプロセスステップは、さらなる記述なしで他の実施形態にも有益に組み込むことができることが企図される。
【0014】
本発明は一般に、基板を処理する方法および装置を提供する。本発明の一実施形態は、基板をサセプタの受取り表面上に位置決めすること、そして1つまたは複数のポートを使用してサセプタを操作し、サセプタの裏面の方へ流体の流れを誘導することによって、基板を処理する方法を提供する。一実施形態では、サセプタを操作することは、サセプタを基板とともに上下させること、ならびにサセプタを回転させることを含む。一実施形態では、1つまたは複数のポートは、処理チャンバの石英窓内に形成され、石英窓は、放射エネルギーをサセプタの裏面の方へ伝送するように構成される。
【0015】
本発明の方法および装置により、チャンバ要素と基板の間の接触を制限しながら基板を処理することを可能にし、同時に基板全体にわたって加熱の均一性を改善する。処理中に流体の流れを使用して基板を支持することかつ/または回転させることによって、本発明の実施形態は、基板処理装置の複雑さを低減させ、したがって装置の原価および保守コストを低減させる。基板を運動制御流体の流れから遮蔽することによって、本発明の実施形態は、処理される基板全体にわたって加熱の均一性を改善する。
【0016】
本発明の実施形態は、処理中に基板を支持し、位置決めし、かつ回転させるために使用される方法、装置、およびシステムを企図する。本発明の実施形態はまた、処理チャンバ内に位置決めされた基板と基板支持体の間の熱の伝達を制御する方法を提供することができる。本明細書に記載の装置および方法は、急速熱処理(RTP)プロセス、化学気相成長(CVD)プロセス、物理気相成長(PVD)プロセス、原子層堆積(ALD)プロセス、湿式清浄プロセス(たとえば、Applied Materials Inc.から入手可能なTempest(商標)というプロセスチャンバ)、乾式エッチングプロセス、エピタキシャル成長プロセス(EPI)、および/またはレーザアニーリングプロセスなどの1つまたは複数の処理ステップ中に基板を正確に位置決めして回転させる必要があるはずの複雑で、高価で、かつ多くの場合信頼性が低い構成要素を不要にする。
【0017】
本明細書に記載の方法、装置、およびシステムを使用して処理できる基板は、それだけに限定されるものではないが、GaInP/GaAs/GeまたはZnSe/GaAs/Ge基板など、200mm、300mm、またはそれ以上の大きさの単結晶シリコン(Si)、複結晶シリコン、多結晶シリコン、ゲルマニウム(Ge)、炭化シリコン(SiC)、ガラス、ヒ化ガリウム(GaAs)、テルル化カドミウム(CdTe)、硫化カドミウム(CdS)、セレン化銅インジウムガリウム(CIGS)、セレン化銅インジウム(CuInSe
2)、リン化ガリウムインジウム(GaInP
2)、ならびにヘテロ接合セルを含むことができる。処理される基板は、円形、または任意の他の所望の形状とすることができる。
【0018】
図1A〜1Bは、本発明の一実施形態による処理チャンバ100を概略的に示す。
【0019】
処理チャンバ100は、チャンバ蓋101、チャンバ壁102、およびチャンバ底部103を備える。チャンバ蓋101、チャンバ壁102、およびチャンバ底部103は、処理体積153を画定する。一実施形態では、チャンバ壁102を貫通してスリットバルブ154が形成される。スリットバルブ154は、処理体積153との間で基板を出し入れするように構成される。一実施形態では、処理チャンバ100は、処理体積153に1つまたは複数の処理ガスを提供するように構成されたガス源152をさらに備える。処理チャンバ100はまた、処理体積153を吸い上げるように構成された真空ポンプ151を備える。
【0020】
処理チャンバ100は、処理体積153内に配置されたサセプタ104をさらに備える。サセプタ104は、基板105を受け取るように構成された基板受取り表面104aを有する。
【0021】
チャンバ底部103内に、1つまたは複数のポート108が形成される。1つまたは複数のポート108は、流体送達システム150に接続される。一実施形態では、1つまたは複数のポート108は、サセプタ104を基板105とともに上昇させるように構成された1つまたは複数の支持ポートと、サセプタ104が上昇した位置にある間にサセプタ104および基板105を回転させるように構成された1つまたは複数の回転ポートとを含む。1つまたは複数のポート108の実施形態については、
図2Aおよび2Bで以下にさらに説明する。
【0022】
一実施形態では、1つまたは複数のポート108は、チャンバ底部103内の石英窓内に形成される。石英窓は、放射エネルギーを処理体積153へ通過させるように構成される。サセプタ104は石英窓に面しているため、石英窓からくる放射エネルギーは、サセプタ104を直接加熱する。基板105はその後、サセプタ104を介して加熱される。1つまたは複数のポート108からの流体の流れは、サセプタ104への加熱に影響を及ぼすことがある。しかし、流体の流れが基板105の加熱に与える影響は、大いに低減される。
【0023】
したがって、流体の流れで基板105を操作する際にサセプタ104を使用することによって、均一の加熱に対する流体の流れの悪影響を低減させることができる。さらに、基板を流体の流れから遮蔽することによって、基板は粒子の汚染からも遮蔽される。
【0024】
一実施形態では、処理チャンバ100は、基板105を受け取って支持するように構成された3本以上の基板支持ピン107をさらに備える。一実施形態では、3本以上の基板支持ピン107は、基板を支持しないときは引っ込められるようにすることができる。
【0025】
一実施形態では、処理チャンバ100は、特に1つまたは複数のポート108によってサセプタ104を持ち上げて回転させるときにサセプタ104をある領域内に制限するように構成されたサセプタ位置決めシステム106を備える。
【0026】
一実施形態では、処理チャンバ100は、サセプタ104の位置および向きを検出するように構成されたセンサ156、157をさらに備える。一実施形態では、センサ156は、サセプタ104が3本以上の基板支持ピン107の上で回転する間にサセプタ104を3本以上の基板支持ピン107と位置合わせするように構成することができる。センサ156はまた、サセプタ104の回転速度に関する信号を提供することができる。一実施形態では、センサ157は、サセプタ104がXおよびY方向などの水平面においてサセプタ104の所望の高さおよび/または位置に到達するかどうかを検出するように構成することができる。一実施形態では、センサ157は、1つまたは複数のレーザ、電気、または光学センサを備えることができる。
【0027】
センサ156、157は、制御装置109に接続することができる。制御装置109は、流体送達システム150にさらに接続される。制御装置109は、センサ156、157から情報を受け取って、サセプタ104の位置および運動を得る。制御装置109は、流体送達システム150へ制御信号を送り、このようにして1つまたは複数のポート108を制御し、それに応じてサセプタ104の位置および運動を調整することができる。
【0028】
図1Aは、処理チャンバ100が基板搬送位置にあるところを示す。サセプタ104は、1つまたは複数のポート108上で静止する。3本以上の基板支持ピン107は、サセプタ104を貫通し、基板105に対する支持表面を形成する。3本以上の基板支持ピン107は、スリットバルブ154を通して基板105を送達する基板ハンドラ(図示せず)から基板105を受け取り、または基板105を基板ハンドラへ搬送するための定位置にある。一実施形態では、3本以上の基板支持ピン107は引っ込めることができ、延ばした位置にある。
【0029】
図1Bは、処理チャンバ100が基板処理位置にあるところを示す。一実施形態では、1つまたは複数のポート108は、流体の流れを提供してサセプタ104を静止位置から持ち上げ、持ち上げられたサセプタ104は、基板105を3本以上の基板支持ピン107から引き上げる。別の実施形態では、3本以上の基板支持ピン107は、サセプタ104の下へ引っ込み、基板105は、サセプタ104の受取り表面104a上に静止する。別の実施形態では、基板105は、サセプタ104を持ち上げること、3本以上の基板支持ピン107を引っ込めること、またはこれら2つの組合せによって、3本以上の基板支持ピン107からサセプタ104の受取り表面104aへ搬送される。
【0030】
サセプタ104がチャンバ底部103から持ち上げられて3本以上の基板支持ピン107から離れると、1つまたは複数のポート108は、追加の流体の流れを提供して、サセプタ104を基板105とともに回転させる。一実施形態では、サセプタ104の高さは、センサ157からのセンサ信号によって判定することができる。一実施形態では、基板105は、スリットバルブ154によってもたらされる処理体積153内の非対称性のために処理ガスが不均一に分配されるのを低減させるように、スリットバルブ154の高さとは異なる高さで回転する。
【0031】
1つまたは複数のポート108は、流体の流れを提供し、サセプタ104を所定の位置へ持ち上げることによって、処理位置で基板105を位置決めする。さらに、サセプタ104および基板105は処理中にも回転する。回転中、サセプタ位置決めシステム106を用いて、サセプタ104が流されるのを防止することができる。
【0032】
処理が終わると、サセプタ104および基板105の回転は停止し、サセプタ104は、サセプタ104を3本以上の基板支持ピン107と位置合わせしてから、再び静止位置へ下げられる。一実施形態では、位置合わせは、センサ156からの信号に従って、サセプタ104を回転させてサセプタ104上のマーカを特定の位置で位置決めすることによって実行することができる。
【0033】
処理された基板105は、サセプタ104を下げること、3本以上の基板支持ピン107を延ばすこと、またはサセプタ104を下げることと3本以上の基板支持ピン107を延ばすことの組合せによって、3本以上の基板支持ピン107によって再び支持される。処理チャンバ100は、
図1Aに示す基板搬送位置に戻る。
【0034】
図2Aは、本発明の一実施形態による基板操作アセンブリ108aを概略的に示す。基板操作アセンブリ108aは、
図1Aの処理チャンバ100内で使用することができる。基板操作アセンブリ108aは、流体の流れのためのポートが形成される支持本体155と、基板を支持するように構成されたサセプタ104とを備える。一実施形態では、支持本体155は、処理チャンバ100のチャンバ底部103など、チャンバ本体の一部とすることができる。別の実施形態では、支持本体155は、処理チャンバ内に配置された別個の構造とすることができる。支持本体155は、サセプタ104を支持するように構成された実質上平面の上部表面155Aを有する。一実施形態では、サセプタ104は、上部表面155Aの円形領域104f内に位置決めすることができる。
【0035】
サセプタ104は、支持本体155の上部表面155A上に配置されており、支持本体155からの流体の流れによって持ち上げて回転させることができる。基板操作アセンブリ108aは、支持本体の上部表面155Aから延び、基板を受け取って搬送するように構成された3本以上の基板支持ピン107をさらに備える。サセプタ104は、基板支持ピン107を延ばすために、サセプタ104を貫通して形成された開口104bを有することができる。一実施形態では、サセプタ104は、円板とすることができる。
【0036】
基板操作アセンブリ108aは、支持本体155から延び、サセプタ104を所望の領域内で制止するように構成されたサセプタ位置決めシステム106をさらに備える。一実施形態では、サセプタ位置決めシステム106は、支持本体155の上部表面155Aから上方へ延びる3本の保持ピンを備える。
【0037】
一実施形態では、支持本体155内には、上部表面155Aで開いている8つのポート111A〜111Hが形成される。一実施形態では、ポート111A〜111Hは、ポート111A〜111H上に位置決めされたサセプタ104などの物体に運動を与えるために使用される向きを付けた注入開口112および/または排出開口113を有する。
【0038】
図2Aに示すように、ポート111A、111C、111E、および111Gそれぞれに対する優勢流れベクトルX
1、Y
1、X
2、およびY
2は、それぞれのポート内に含有されるフィーチャを通して流体を送達することによってX方向またはY方向にサセプタ104を移動させる。たとえば、ポート111Aは、優勢流れベクトルX
1で流体を送達することによって+X方向にサセプタ104を移動させ、ポート111Cは、優勢流れベクトルY
1で流体を送達することによって+Y方向にサセプタ104を移動させ、ポート111Eは、優勢流れベクトルX
2で流体を送達することによって−X方向にサセプタ104を移動させ、ポート111Gは、優勢流れベクトルY
2で流体を送達することによって−Y方向にサセプタ104を移動させる。
【0039】
一実施形態では、
図2Aに示すように、ポート111A、111C、111E、および111Gに対する優勢流れ方向ベクトルはそれぞれ、基板操作アセンブリ108aの実質上中心などの共通の点「C」を通過し、したがって、サセプタ104を回転させる傾向なく、サセプタ104およびサセプタ104上に位置決めされた基板をX方向およびY方向に位置決めすることができる。
【0040】
一実施形態では、ポート111B、111D、111F、および111Hはフィーチャを含有し、これらのフィーチャは、それぞれのポート内に含有されるフィーチャの向きにより力ベクトルR
2およびR
1が生じるため、サセプタ104をそれぞれ時計回り方向または反時計回り方向に回転させる。この構成では、ポート111B、111D、111F、および111Hはそれぞれ、サセプタ104の半径に対して直角の優勢流れ方向を有する。したがって、サセプタ104を時計回り方向に回転させるには、ポート111Bおよび111F内のフィーチャへ流体の流れが送達され、サセプタ104を反時計回り方向に回転させるには、ポート111Dおよび111H内のフィーチャへ流体の流れが送達される。
【0041】
図3B〜3Cは、ポート111A〜111Hとして使用できるポート111の実施形態を概略的に示す。
【0042】
図3Bは、サセプタ104を必要に応じて支持して移動させることができるように、サセプタ104の下部表面104eに対して角度αに向けたポート111の側面横断面図である。一実施形態では、ポート111は、支持本体155の上部表面155A上の凹部110C内に位置決めされた1つまたは複数の注入開口112および1つまたは複数の排出開口113を含有する。1つまたは複数の注入開口112および/または排出開口113は、ポート111によって基板へ送達される流体の結合を増大させるのに役立ち、したがってサセプタ104の移動の制御を改善するのに役立つことができる。
【0043】
一実施形態では、ポート111内に、1つまたは複数の注入開口112が形成される。各注入開口112は、収束区域および分岐区域を有し、圧力降下が臨界点より大きいときに超音速の流れを生じさせることができる。サセプタ104の下部表面104eへ超音速でガスを送達すると、ポートによって送達される超音速の流れによって生じる低圧領域の方へガスが流れることで摩擦がもたらされることにより、サセプタ104の運動を生じさせることができると考えられる。したがって、サセプタ104の運動は、1つまたは複数の方策上置かれたポートから超音速の流れを送達することによって制御することができる。
【0044】
一実施形態では、超音速の流れを送達できるポートおよび亜音速の流れを送達できるポートを使用して、サセプタ104を移動および/または位置決めすることも望ましいであろう。ポートを通して超音速の流れを送達する利点は、支持本体155内に傾斜した開口を機械加工する必要なく、方向性の流れ(すなわち、圧力が低い点の方)を引き起こせることである。基板支持体内に傾斜した開口を形成することは、セラミック材料から作られた基板支持体では実現するのが困難である可能性がある。
【0045】
1つまたは複数の排出開口113は、注入開口112によって注入された入口流B
iの少なくとも一部分を捕獲するように構成される。この構成により、各ポート111によって送達される流体の流れを必要に応じて独立させることができ、したがって、基板操作アセンブリ108a上のあるポート111からの流れが、距離を開けて形成された他のポート111からの流れと相互に作用する場合を回避することができる。ある場合には、入口流B
iの一部分が排出開口113を通ってポート111から出て、入口流B
iの一部分が、下部表面W
1と支持本体155の上部表面155Aの間に形成された間隙114内へ流れ込む(すなわち、間隙流B
G)ように、排出開口113を通る流体の流れを制限することが望ましい。
【0046】
別の実施形態では、制御可能な排出バルブ134Aを使用することによって、注入される入口流B
iが基板処理ステップ中の異なる時点に排出開口113を通って出るのを選択的に抑えることが望ましい。制御可能な排出バルブ134Aは、圧力を低減して排出開口113内の流れを増大できる排出ポンプまたは類似のタイプの排出システムに接続することができる。排出開口113を閉じることで、注入された流体は、下部表面104eと支持本体155の上部表面155Aの間に形成された間隙114内を流れ(すなわち、間隙流方向B
G)、したがってサセプタ104の支持を改善する。
【0047】
図3Cは、本発明の別の実施形態によるポート111の側面横断面図である。ポート111は、サセプタ104の下部表面104eに対して実質上直角である角度に向けた注入開口112と、下部表面104eに対して角度βに向けた排出開口113とを有する。この構成では、入口流B
iによって生じる力F
1を使用して、主にサセプタ104を支持する一方、排出開口113の傾斜した向きを使用して力F
xを提供する。力F
xは、流れ方向B
O1の出口流から生成される力F
2の成分であり、サセプタ104に印加される。力F
xは、サセプタ104を所望の方向Mに移動または位置決めするために使用される。
【0048】
したがって、支持本体155の周りで様々な所望の方向に分散された複数の選択的に制御可能な排出開口を提供することによって、および/または所望の角度(たとえば、角度β)を有することによって、サセプタ104の移動を容易に制御することができる。この構成では、この移動は、入口流B
iの流れ特質からある程度切り離すことができる。また、この構成では、入口流B
iは、サセプタ104の下部表面104eが支持本体155に接触するリスクを低減させる傾向があり、サセプタ104の下部表面104eに粒子または損傷が生じるのを最小にする。
【0049】
ポートの優勢流れ方向がサセプタ104の重心を通過しない場合、回転成分と平行移動成分の両方がサセプタ104に与えられることが、当業者には理解されるであろう。したがって、純粋に回転の運動を得るには、力を印加することによって生じるトルクをサセプタ104の重心から離したまま、ポートによるX方向の力とY方向の力の和をゼロに等しくする必要がある。たとえば、
図2Aを参照すると、ポート111Dおよび111Hがそれぞれ、サセプタ104の中心から距離「d」を隔てて反対の方向に力ベクトルR
1を送達する場合、サセプタ104に印加される反時計回りのトルクの大きさは、約2(R
1×d)に等しいはずである。また、サセプタ104の中心は通常、ポートに対して移動するため、サセプタ104が必要に応じて処理チャンバ内で所望の向きおよび/または位置に留まることを確実にするためには、制御装置109などの制御装置によって有効な平行移動補正および回転補正を加える必要があるだろう。
【0050】
一実施形態では、
図2Aに示すように、ポート111A〜111Hはそれぞれ、サセプタ104が支持本体155上に静止しているときに優勢流れ方向がサセプタ104に対応する円形領域104fの縁部の方へ向くように向けられる。一実施形態では、サセプタ位置決めシステム106は、サセプタ104が円形領域104f上に確実に位置決めされるように構成される。
【0051】
優勢流れ方向を円形領域104fの縁部の方へ向ける際、通常、優勢流れ方向の径方向の成分は、支持本体155上で概ね中心に位置決めされるとき、ゼロに等しくすることができ(すなわち、半径に対して垂直)、またはサセプタ104の中心から離れるように誘導することができる。優勢流れ方向を円形領域104fの縁部の方へ、または円形領域104fの中心から離れるように向けることで、各ポートによって送達される重複している流れによってもたらされる隣接するポート間の相互作用を低減させるのに役立つことが分かった。一実施形態では、隣接するポートの位置をステージャ(stager)してポート間の相互作用を低減させることが望ましい。
【0052】
図2Aに示すように、基板操作アセンブリ108aはまた、支持本体155内に形成された複数のカットアウト115を含有する。複数のカットアウト115は、センサ156、157などの感知構成要素とともに使用され、支持本体155上に位置決めされたサセプタ104の位置を能動的に感知する。ポート111A〜111Gからの流れは、処理中にサセプタ104を能動的に支持し、位置決めし、かつ/または回転させるように調整することができる。
【0053】
一実施形態では、それぞれのポート111A〜111Gからの流れ特性(たとえば、圧力、速度)は、
図1Aの流体送達システム150および制御装置109などの流体送達システムおよび制御装置内に見られる構成要素を使用することによって、別個に制御される。
【0054】
サセプタ104を基板とともに約0.2mm未満の位置精度で1000rpmを上回る速度まで容易に回転できることが分かった。一実施形態では、サセプタは、約1rpm〜約3000rpmの速度で回転する。回転速度は、処理チャンバ内のサセプタ104上の基板上で実行される1つまたは複数の処理ステップ中に調整することができる。
【0055】
支持/回転用の流体の流れが処理ガスを乱しかつ処理ガスと混合するのを防止するため、支持/回転用の流体の流れをゆっくり流し、したがって回転速度を遅くすることが望ましい。たとえば、低圧CVD中など、低圧環境下で基板が処理されるとき、処理ガスの流速は概ね遅い。他方では、処理ガスの流れが支持用の流れと混合しにくいプロセス中は、プロセス均一性を改善するために回転速度をより速くすることが望ましいであろう。一実施形態では、低圧プロセス中、支持用の流れを低いレベルで維持する結果、回転速度を遅くすることができ、したがって処理チャンバの真空システムは、プロセスレシピに必要な低圧を維持することができる。一実施形態では、サセプタは、エピタキシャル堆積などのCVDプロセス中、約5rpm〜約10rpmで回転させることができる。一実施形態では、サセプタは、急速熱処理中に約240rpmで回転させることができる。
【0056】
図2Bは、本発明の別の実施形態による基板操作アセンブリ108bを概略的に示す。基板操作アセンブリ108bは、
図1Aの処理チャンバ100内で使用することができる。基板操作アセンブリ108bは、流体の流れのための複数のポート111jが形成される支持本体155と、基板を支持するように構成されたサセプタ104とを備える。一実施形態では、支持本体155は、処理チャンバ100のチャンバ底部103など、チャンバ本体の一部とすることができる。別の実施形態では、支持本体155は、処理チャンバ内に配置された別個の構造とすることができる。支持本体155は、サセプタ104を支持するように構成された実質上平面の上部表面155Aを有する。一実施形態では、サセプタ104は、上部表面155Aの円形領域104f内に位置決めすることができる。
【0057】
複数のポート111jはそれぞれ注入開口112を有し、注入開口112は、流体送達システム150から送達される流体を通し、サセプタ104およびサセプタ104上に位置決めされた基板(見やすいように図示せず)に運動を与えるために使用される。通常、各ポート111jは、任意の所望の向きとすることができる。一実施形態では、
図2Bに示すように、単一の開口112は、傾いた開口の向きによって設定される向きでサセプタ104の下部表面104eに流体を提供する。
【0058】
開口112は、約0.001インチ(0.025mm)〜約0.063インチ(1.6mm)の直径を有することができる。一実施形態では、開口112は、約0.001インチ〜約0.032インチの直径を有する。これらの開口は、支持本体155の上部表面155Aに対して約10°〜約80°、好ましくは約30°〜60°の角度だけ傾けることができる。
【0059】
一実施形態では、分離フィーチャ158を使用して、ポートによって送達される流体が処理チャンバの処理領域内へ入るのを防止する。一実施形態では、分離フィーチャ158は、支持本体155内に形成され、真空ポンプ151に接続された溝構造である。通常、開口112を離れる流体が処理領域内へ入る機会を低減させるために、ポート111jを円形領域104fの半径の中間付近に位置決めすることが望ましいであろう。一例では、300mmの半導体基板が処理されている場合、ポート111jは、サセプタ104を支持するように構成された円形領域104fの中心から約25mm〜約100mmのところに位置決めされる。
【0060】
図3Aおよび3Dは、ポート111jとして使用できるポート111の実施形態を概略的に示す。
【0061】
図3Aに示すように、ポート111は、サセプタ104の下部表面104eに対して実質上直角の向きに向けられた注入開口112を含有する。この構成では、注入開口112を通過する入口流B
iは、サセプタ104の下部表面104eに当たり、流体は方向B
O1、B
O2などの様々な方向に流れる。流体送達システム150から注入開口112を通って送達される入口流B
iの流量および/または圧力が十分に大きいとき、サセプタ104と支持本体155の間に間隙114が形成される。一実施形態では、流体送達システム150と注入開口112の間にバルブ132Aを接続することができる。下部表面104eに対する注入開口112の向きが直角であるため、入口流B
iは、サセプタ104を支持してサセプタ104を垂直方向(すなわち、Z方向)のみに移動させる傾向がある。
【0062】
図3Dは、必要に応じてサセプタ104を支持および移動できるように、サセプタ104の下部表面104eに対して角度αに向けたポート111の側面横断面図である。この構成では、上部表面155Aを形成するために余分の機械加工ステップは必要ではなく、したがって支持本体155のコストおよび複雑さを低減させる。上記で論じたように、入口流体の流れは、優勢流れベクトルを生じさせることによって必要に応じてサセプタ104を支持および移動できるように、サセプタ104の下部表面104eに対して角度αに向けられる。
【0063】
図3A〜3Dのポート111の実施形態は、所望の制御を実現するために組み合わせて使用することができる。
【0064】
図2Cは、本発明の一実施形態によるサセプタ104Aを概略的に示す。サセプタ104Aは、実質上円板形状の本体104gを有する。受取り表面104aが、基板を受け取って支持するように構成される。受取り表面104aは概ね、受取り表面104a上で支持される基板よりわずかに大きい。円104dは、受取り表面104a上で基板を受け取るように構成された領域を示す。円板形状の本体104gは、処理上の化学的性質と化学的に適合し、または不活性であり、また所望の熱伝導率をもつ材料から形成することができる。一実施形態では、円板形状の本体104gは、炭化シリコン、グラファイト、石英、サファイア、シリコンで被覆された石英、炭化シリコンで被覆された石英、シリコンで被覆されたグラファイト、炭化シリコンで被覆されたグラファイト、または他の適切な材料から形成することができる。
【0065】
円板形状の本体104gを貫通する3つ以上の開口104bを形成することができる。開口104bは、サセプタ104Aと基板支持ピンの間で基板を搬送するときに、基板支持ピン107などの基板支持ピンが貫通するように構成される。処理中にサセプタ104Aを回転させるために、サセプタ104Aによって基板が引き上げられた後、基板支持ピンは開口104bから引っ込む。処理後に基板を再び基板支持ピンへ戻すには、基板支持ピンを開口104bと位置合わせするために、位置合わせが必要である。
【0066】
一実施形態では、円板形状の本体104g上に1つまたは複数のマーカ104cを形成して、回転中にサセプタ104Aの向きの追跡を可能にすることができる。マーカ104cは、処理チャンバ100内のセンサ156などのセンサによって検出することができる。一実施形態では、マーカ104cは、円板形状の本体104gの縁部付近に形成されたノッチとすることができる。別の実施形態では、マーカ104cは、光学センサによって検出可能な発光体または反射体とすることができる。マーカ104cを使用して、回転速度、高さ、水平さなどのサセプタ104Aの他の特性を検出することもできる。
【0067】
図2Dは、本発明の別の実施形態によるサセプタ104Bを概略的に示す。
図2Dに示すサセプタ104Bは、支持ピンとの位置合わせの公差を増大できるように開口104aが細長いことを除いて、
図2Cに示す実施形態に類似している。
【0068】
図2Eは、本発明の別の実施形態によるサセプタ104Cを概略的に示す。サセプタ104Cは、実質上円板形状の本体104gを有する。受取り表面104aが、基板を受け取って支持するように構成される。受取り表面104aは概ね、受取り表面104a上で支持される基板よりわずかに大きい。円104dは、受取り表面104a上で基板を受け取るように構成された領域を示す。円板形状の本体104gは、処理上の化学的性質と化学的に適合し、または不活性であり、また所望の熱伝導率をもつ材料から形成することができる。一実施形態では、円板形状の本体104gは、炭化シリコン、グラファイト、石英、サファイア、シリコンで被覆された石英、炭化シリコンで被覆された石英、シリコンで被覆されたグラファイト、炭化シリコンで被覆されたグラファイト、または他の適切な材料から形成することができる。
【0069】
受取り表面104a上に、3つ以上の凹部104nを形成することができる。各凹部104nは、基板支持ピンを保持および支持するように構成される。各凹部104nは、処理中に基板支持ピンを支持するように構成された底部表面104jを有する。底部表面104j内に、円板形状の本体104gを貫通する開口104iが形成される。開口104iにより、基板支持ピンは、サセプタ104Cに対して相対的に移動することができる。
【0070】
一実施形態では、サセプタ104Cは、処理チャンバ内でサセプタ104Cの位置合わせを可能にするように構成されたマーク104cを有する。たとえば、センサを使用して、回転中にマーカ104cを追跡することができ、制御装置により、サセプタ104Cから延びた基板支持ピンと基板ハンドラがぶつからないような向きにサセプタ104Cを位置決めすることができる。
【0071】
図2Fは、
図2Eのサセプタ104Cが基板交換位置にあるところを概略的に示す。
図2Gは、
図2Eのサセプタ104Cが処理位置にあるところを概略的に示す。3つ以上の凹部104n内に、3本以上の基板支持ピン107aが配置される。各基板支持ピン107aはヘッド107bを有し、ヘッド107bは、サセプタ104Cが上げられるとき、基板支持ピン107aを凹部104nの底部表面104j上に静止させる。
図2Gに示すように、3本以上の基板支持ピン107aは、サセプタ104Cが1つまたは複数のポート108によって上げりかつ/または回転する間、サセプタ104C内に留まる。この構成には、いくつかの利点がある。第1に、基板支持ピン107aがその間ずっと凹部104n内に留まるとき、サセプタ104Cと基板支持ピン107aの間の微妙な位置合わせが回避される。第2に、基板支持ピン107aのヘッド107bは、処理中に凹部104nに「プラグ接続」し、したがって基板支持表面104aの熱的な均一性を改善する。
【0072】
図2Gに示すように、基板支持ピン107aは処理中、凹部107h内に落下し、サセプタ104C内に留まる。基板支持ピン107aは、サセプタ104Cの基板支持表面104aより上に上がるようにサセプタ104Cに対して移動し、したがってサセプタ104Cから基板105を持ち上げる。次いで、ロボットなどの基板ハンドラが、基板105とサセプタ104Cの間に到達し、基板支持ピン107aから基板105を引き上げる。同様に、ロボットは、新しい基板を基板支持ピン107a上へ落下させることができる。基板支持ピン107aとサセプタ104Cの相対的な運動は、チャンバ内でサセプタ104Cを垂直に移動させること、別個の機構を使用して基板支持ピン107aを上下させること、またはサセプタ104Cの運動と基板支持ピン107aの運動の組合せによって実現することができる。
【0073】
図4A〜4Cは、本発明の別の実施形態による処理チャンバ200を概略的に示す。処理チャンバ200は、処理体積253内に移動可能に配置されたサセプタ支持体260を備える。一実施形態では、サセプタ支持体260は、処理体積253内で垂直に移動して、サセプタ204に余分の移動範囲を提供し、またさらなる処理上の柔軟性を提供することができる。
【0074】
処理チャンバ200は、チャンバ蓋201、チャンバ壁202、およびチャンバ底部203を備える。チャンバ蓋201、チャンバ壁202、およびチャンバ底部203は、処理体積253を画定する。一実施形態では、チャンバ壁202を貫通してスリットバルブ254が形成される。スリットバルブ254は、処理体積253との間で基板を出し入れするように構成される。一実施形態では、処理チャンバ200は、処理体積253に1つまたは複数の処理ガスを提供するように構成されたガス源252をさらに備える。処理チャンバ200はまた、処理体積253を吸い上げるように構成された真空システム251を備える。
【0075】
サセプタ支持体260は、処理体積253内に配置されており、サセプタ204および基板205を支持して位置決めするように構成される。サセプタ支持体260内に、1つまたは複数のポート208が形成される。1つまたは複数のポート208は、流体送達システム250に接続される。一実施形態では、1つまたは複数のポート208は、サセプタ204を基板205とともに上昇させるように構成された1つまたは複数の支持ポートを備える。別の実施形態では、1つまたは複数のポート208はまた、サセプタ204が上昇した位置にある間にサセプタ204および基板205を回転させるように構成された1つまたは複数の回転ポートを備える。さらに別の実施形態では、サセプタ204の回転は、サセプタ縁部ローラ206によって実行することができる。1つまたは複数のポート208の実施形態については、
図2Aおよび2Bでさらに上述した。
【0076】
一実施形態では、チャンバ底部203は、放射エネルギーを通過させてサセプタ204および基板205を加熱するように構成された石英窓を備える。サセプタ支持体260は、石英窓を露出させるように環状の形状を有することができる。
【0077】
一実施形態では、処理チャンバ200は、サセプタ支持体260を垂直に移動させるように構成された持上げ機構261をさらに備える。
【0078】
一実施形態では、処理チャンバ200は、サセプタ縁部ローラ206を備える。一実施形態では、サセプタ縁部ローラ206は、特に1つまたは複数のポート208によってサセプタ204を持ち上げて回転させるときにサセプタ204をある領域内に制限するように構成される。別の実施形態では、サセプタ縁部ローラ206は、1つまたは複数のポート208によってサセプタ204を持ち上げている間にサセプタの中心軸の周りでサセプタ204を回転させるように構成される。一実施形態では、サセプタ位置決めシステム206は、チャンバ底部203へ延ばすことができる。別の実施形態では、サセプタ縁部ローラ206は、サセプタ支持体260から延ばすことができる。
【0079】
処理チャンバ200は、基板205を受け取って支持するように構成された3本以上の基板支持ピン207をさらに備える。一実施形態では、3本以上の基板支持ピン207は、基板を支持しないときは引っ込められるようにすることができる。
【0080】
一実施形態では、処理チャンバ200は、サセプタ204の位置および向きを検出するように構成されたセンサアセンブリ256をさらに備える。センサアセンブリ256は、制御装置209に接続することができる。制御装置209は、流体送達システム250にさらに接続される。制御装置209は、センサアセンブリ256から情報を受け取って、サセプタ204の位置および運動を得る。制御装置209は、流体送達システム250へ制御信号を送り、このようにして1つまたは複数のポート208を制御し、それに応じてサセプタ204の位置および運動を調整することができる。
【0081】
図4Aは、処理チャンバ200が基板搬送位置にあるところを示す。サセプタ204は、サセプタ支持体260上で静止する。3本以上の基板支持ピン207は、サセプタ204を貫通し、基板205に対する支持表面を形成する。3本以上の基板支持ピン107は、スリットバルブ254を通して基板205を送達する基板ハンドラ(図示せず)から基板205を受け取り、または基板205を基板ハンドラへ搬送するための定位置にある。
【0082】
図4Bは、処理チャンバ200がより低い基板処理位置にあるところを示す。サセプタ支持体260は、下げた位置にある。一実施形態では、1つまたは複数のポート208は、流体の流れを提供してサセプタ204を静止位置から持ち上げ、持ち上げられたサセプタ204は、基板205を3本以上の基板支持ピン207から引き上げる。
【0083】
図4Cは、処理チャンバ200がより高い基板処理位置にあるところを示す。サセプタ支持体260は、持上げ機構261によって持ち上げられる。処理チャンバ200は、
図2Bに示すより低い位置と
図4Cに示すより高い位置の間の任意の位置で基板205を処理し、したがって処理上の柔軟性を提供することができる。
【0084】
図5Aは、本発明の一実施形態によるサセプタ支持体300を概略的に示す。サセプタ支持体300は本体301を備え、本体301上に複数の空気軸受縁部ローラ304を延ばすことができる。一実施形態では、ローラ304は、流体源309に接続することができる。一実施形態では、本体301は円環状であり、ガスを流してサセプタおよびサセプタ上に配置された基板を上昇させるために、複数の開口303を含むことができる。複数の開口303は、流体源310に接続することができる。サセプタと本体301の間に真空を提供する開口302も存在することができる。複数の開口302は、真空ポンプ308に接続することができる。
【0085】
一実施形態では、複数の開口302、303は、本体301内に3つの開口円が位置するように、同心円状の円形の形に構成することができる。一実施形態では、開口の外側の円305は、真空を提供することができ、開口の中間の円306は、ガスを提供することができ、開口の内側の円307は、真空を提供することができる。真空およびガスに適合された開口の任意の数のそのような開口円および構成が企図される。開口302、303は、約1/2000インチ〜約1/16インチ、好ましくは約1/1000インチ〜約1/32インチの直径を有することができる。
【0086】
本体301は、サセプタの潜在的な引っ掻き、化学的もしくは物理的な汚染、および/またはきずを低減させる適切な材料、たとえばステンレス鋼、アルミニウム、金属合金、セラミック、または高温ポリマーから製作することができる。
【0087】
図5Cは、縁部ローラ306の一実施形態を示す。縁部ローラ306は、サセプタ204および基板205を位置決めして回転させる。縁部ローラ306は、本体301上で溝317内に静止することができ、サセプタおよび基板表面の潜在的な引っ掻き、化学的もしくは物理的な汚染、および/またはきずを低減させる材料、たとえば高温ポリマー、炭化シリコン、グラファイト、またはアルミニウムから製作することができる。
【0088】
各縁部ローラ306には、浮遊スリーブ331が外接する。浮遊スリーブ331は、サセプタ204に接触してサセプタ204を回転させるように構成される。浮遊スリーブ331は、約5mm〜約150mmの外径を有することができる。一実施形態では、浮遊スリーブ331は、約20mm〜約50mmの外径を有することができる。一実施形態では、浮遊スリーブ331は、サファイアまたは石英など、質量密度の低い材料から作ることができる。ガス流チャネル334は、均一に隔置することができ、またガスを流して浮遊スリーブ331を持ち上げることができ、したがって浮遊スリーブ331は、最小の摩擦で自由に回転することができる。
【0089】
図5Bは、本発明の別の実施形態によるサセプタ支持体400を概略的に示す。サセプタ支持体400は本体401を備え、本体401上に複数の縁部ローラ406が位置決めされる。一実施形態では、複数の縁部ローラ406は、流体源416に接続される。一実施形態では、本体401は環状の形状を有し、上部表面401a上には1つまたは複数の環状溝が形成される。
【0090】
一実施形態では、本体401は、ガスを流してサセプタを上昇させるための環状溝425と、排出するための環状溝423および427とを有する。一実施形態では、溝423、425、427は、同心円状の円形の形に構成することができる。一実施形態では、外側の環状溝423は、真空ポンプ413に接続し、排出領域を提供することができ、中間の環状溝425は、流体源415に接続し、流体の流れを提供することができ、内側の環状溝427は、真空ポンプ417に接続し、排出領域を提供することができる。真空およびガスに適合された溝の任意の数の溝および構成が企図される。
【0091】
環状溝423、425、427は、サセプタを上昇させるように構成され、複数の縁部ローラ406は、サセプタが上昇している間にサセプタを回転させるように構成される。一実施形態では、縁部ローラ406は、空気の流れによって駆動することができ、
図5Cの縁部ローラ306に類似の構造を有することができる。
【0092】
図4Aを再び参照すると、処理チャンバ200は、異なるガス分配アセンブリおよび/または加熱源を構成することによって、様々な処理チャンバに適合することができる。処理チャンバ200は、化学気相成長チャンバ、急速熱処理チャンバ、エピタキシャル処理チャンバ、ならびに処理ガスの均一性および/または加熱の均一性が望ましい任意の他のチャンバなどのチャンバ内で使用することができる。
【0093】
図6A〜6Bは、本発明の一実施形態によるエピタキシャル処理チャンバ500を概略的に示す。通常、エピタキシャル処理チャンバを使用して、エピタキシ成長により基板上に薄膜を形成する。通常、エピタキシャル処理中には、基板を高温に加熱する必要がある。デバイスの臨界寸法がより小さくなるにつれて、エピタキシャル処理中に基板全体を均一に加熱することがますます重要になる。エピタキシャル処理チャンバ500は、処理中に基板の均一な加熱を容易にするように構成されたサセプタ支持体560を備える。
【0094】
エピタキシャル処理チャンバ500は、チャンバ蓋501、チャンバ壁502、およびチャンバ底部503を備える。チャンバ蓋501、チャンバ壁502、およびチャンバ底部503は、処理体積553を画定する。一実施形態では、チャンバ壁502を貫通してスリットバルブ554が形成される。スリットバルブ554は、処理体積553との間で基板を出し入れするように構成される。
【0095】
エピタキシャル処理チャンバ500は、処理体積553内部の側壁502に沿って配置された上部ライナ521および下部ライナ522をさらに備える。処理体積553には、上部ライナ521と下部ライナ522の間に配置された注入バフル523を介して、1つまたは複数の処理ガスを提供するように構成されたガス源552が流動的に接続される。エピタキシャル処理チャンバ500は、処理体積553を吸い上げるように構成された真空システム551をさらに備える。一実施形態では、注入バフル523は、スリットバルブ554とは異なる高さで処理ガスを注入するように位置決めされ、スリットバルブ554によってもたらされる非対称性のための非均一性を低減させる。
【0096】
一実施形態では、チャンバ蓋501は石英窓524を備える。チャンバ蓋501上には、放射エネルギー源525が配置される。石英窓524により、放射エネルギー源525からの放射エネルギーは、処理体積553に入ることができる。放射エネルギー源525からの放射エネルギーを使用して、処理されている基板505を加熱し、かつ/または処理体積553内の処理上の化学物質を破壊することができる。放射エネルギー源525は、赤外線ランプアセンブリ、UVランプアセンブリ、レーザ源、または任意の適切なエネルギー源とすることができる。
【0097】
一実施形態では、チャンバ底部503は石英窓526を備える。チャンバ底部503の下には放射エネルギー源527が配置され、石英窓526を通して放射エネルギーを処理体積553へ誘導するように構成される。放射エネルギー源527は、赤外線ランプアセンブリ、UVランプアセンブリ、レーザ源、または任意の適切なエネルギー源とすることができる。
【0098】
エピタキシャル処理チャンバ500は、処理体積553内に配置されたサセプタ504をさらに備える。サセプタ504は、基板505を受け取るように構成された基板受取り表面504aを有する。
【0099】
サセプタ支持体560は、処理体積553内に配置されており、サセプタ504および基板505を支持して位置決めするように構成される。サセプタ支持体560内に、1つまたは複数のポート508が形成される。1つまたは複数のポート508は、流体送達システム550に接続される。一実施形態では、1つまたは複数のポート508は、サセプタ504を基板505とともに上昇させるように構成された1つまたは複数の支持ポートを備える。別の実施形態では、1つまたは複数のポート508はまた、サセプタ504が上昇した位置にある間にサセプタ504および基板505を回転させるように構成された1つまたは複数の回転ポートを備える。さらに別の実施形態では、サセプタ504の回転は、サセプタ縁部ローラ506によって実行することができる。サセプタ支持体560は、石英窓526を露出させ、放射エネルギー源527によってサセプタ504を加熱できるように環状の形状を有することができる。一実施形態では、エピタキシャル処理チャンバ500は、サセプタ支持体560を垂直に移動させるように構成された持上げ機構561をさらに備える。サセプタ支持体560は、
図5Aおよび5Bに記載のサセプタ支持体300、400に類似のものとすることができる。
【0100】
一実施形態では、エピタキシャル処理チャンバ500は、サセプタ縁部ローラ506を備える。一実施形態では、サセプタ縁部ローラ506は、特に1つまたは複数のポート508によってサセプタ504を持ち上げて回転させるときにサセプタ504をある領域内に制限するように構成される。別の実施形態では、サセプタ縁部ローラ506は、1つまたは複数のポート508によってサセプタ504を持ち上げている間にサセプタの中心軸の周りでサセプタ504を回転させるように構成される。一実施形態では、サセプタ位置決めシステム506は、チャンバ底部503へ延ばすことができる。別の実施形態では、サセプタ縁部ローラ506は、サセプタ支持体560から延ばすことができる。サセプタ縁部ローラ506は、
図5Cに記載の縁部ローラ306に類似のものとすることができる。
【0101】
エピタキシャル処理チャンバ500は、基板505を受け取って支持するように構成された3本以上の基板支持ピン507をさらに備える。一実施形態では、3本以上の基板支持ピン507は、基板を支持しないときは引っ込められるようにすることができる。
【0102】
一実施形態では、エピタキシャル処理チャンバ500は、サセプタ504の位置および向きを検出するように構成されたセンサアセンブリ556をさらに備える。センサアセンブリ556は、制御装置509に接続することができる。制御装置509は、流体送達システム550にさらに接続される。制御装置509は、センサアセンブリ556から情報を受け取って、サセプタ504の位置および運動を得る。制御装置509は、流体送達システム550へ制御信号を送り、このようにして1つまたは複数のポート208を制御し、それに応じてサセプタ504の位置および運動を調整することができる。
【0103】
図6Aは、エピタキシャル処理チャンバ500が基板搬送位置にあるところを示す。サセプタ504は、サセプタ支持体560上で静止する。3本以上の基板支持ピン507は、サセプタ504を貫通し、基板505に対する支持表面を形成する。3本以上の基板支持ピン507は、スリットバルブ554を通して基板505を送達する基板ハンドラ(図示せず)から基板505を受け取り、または基板505を基板ハンドラへ搬送するための定位置にある。
【0104】
図6Bは、エピタキシャル処理チャンバ500が基板処理位置にあるところを示す。サセプタ支持体560は、上げた位置にある。一実施形態では、1つまたは複数のポート508は、流体の流れを提供してサセプタ504を静止位置から持ち上げ、持ち上げられたサセプタ504は、基板505を3本以上の基板支持ピン507から引き上げる。
【0105】
図7は、本発明の一実施形態によるプラズマ強化化学気相成長チャンバ1400を概略的に示す。1つの特定の実施形態では、装置を低圧CVD(LPCVD)チャンバとすることができる。図示のLPCVDチャンバ1400は通常、約200トル〜約350トルのチャンバ圧力および約600℃〜約800℃の堆積チャンバ温度を維持できる材料から構築される。例示を目的として、LPCVDチャンバ1400は、約5〜6リットルのチャンバ体積を有することができる。
図7は、「基板処理」位置にあるチャンバ本体1445の内部を示す。一実施形態では、LPCVDチャンバ1400は、単一の基板を処理するように適合されており、約200mmより大きい直径を有する基板を収容するように寸法設定することができる。
【0106】
チャンバ本体1445は反応チャンバ1490を画定し、反応チャンバ1490内で、1つまたは複数のプロセスガスの熱分解を行って、ポリシリコン膜などの基板W上にCVD堆積膜を形成する。一実施形態では、LPCVDチャンバ1400は、アルミニウム材料から形成され、冷却チャネルが形成された「冷壁」反応チャンバとすることができる。反応チャンバ1490内には、シャフト1465によって支持される抵抗性の加熱器1480を含有できるサセプタ支持体1405が常駐している。サセプタ支持体1405は、流体の流れによってサセプタ1499を支持するように構成される。
図7に示すように、処理中にサセプタ1499とサセプタ支持体1405の間に間隙1489が形成される。サセプタ1499は、基板Wなどの基板を受け取るのに十分な基板受取り表面1499aを有する。
【0107】
図7はまた、サセプタ支持体1405の本体の横断面およびシャフト1465の横断面を含めて、加熱器1480の一部分の横断面図を示す。図示のように、サセプタ支持体1405の本体内には、サセプタ支持体1405が作られる材料と適合している第1の加熱要素1450および第2の加熱要素1457などの2つの加熱要素を形成することができる。代替実施形態では、LPCVDチャンバ1400は、抵抗性タイプの加熱要素1450および1457の代わりにランプを含むことができる。
【0108】
LPCVDチャンバ1400により、堆積環境の温度および圧力の高精度の制御を可能にする。遮断板1424および穿孔面板1425にプロセスガスを通すことで、サセプタ1499および基板Wの方へ均一にガスを分配するという利点を提供する。反応チャンバ1490に適した材料は、反応チャンバ1490内へ導入できる清浄用の化学物質(たとえば、三フッ化窒素、NF
3)などのプロセスガスおよび他の化学物質と適合しているはずである。
【0109】
加熱器1480の露出した表面は、材料がプロセスガスと適合しているという条件で、様々な材料から構成することができる。たとえば、加熱器1480のサセプタ支持体1405およびシャフト1465は、類似の窒化アルミニウム材料から構成することができる。一実施形態では、加熱器1480のサセプタ支持体1405は、拡散接合または蝋付けによってシャフト1465に結合することができる。このタイプの結合は、反応チャンバ1490の環境に耐えることができるためである。
【0110】
処理中に、プロセスガスは、チャンバ本体1445のチャンバ蓋1430の上部表面内のガス分配ポート1420を通って、普通なら封止される反応チャンバ1490に入ることができる。次いでプロセスガスは、遮断板1424を通過して、基板Wの表面領域と整合する領域の周りで、サセプタ1499を介してガスを分散させることができる。その後、プロセスガスは、加熱器1480上に位置して反応チャンバ1490内部のチャンバ蓋1430に結合された穿孔面板1425を通して分散させることができる。一実施形態では、遮断板1424と面板1425を組み合わせることで、基板Wの上部表面付近でプロセスガスが均一に分配される。
【0111】
図7に示すように、基板Wおよびサセプタ1499は、チャンバ本体1445の側面部分内の入口ポート1440を通して、反応チャンバ1490内で加熱器1480のサセプタ支持体1405上に置くことができる。処理するための基板を収容するには、サセプタ支持体1405の表面が入口ポート1440より下にくるように、加熱器1480を下げる。
【0112】
一実施形態では、
図7に示すように、サセプタ支持体1405は、上記で論じたサセプタ支持アセンブリ108内に見られる構成要素を含有する。この構成では、サセプタ支持体1405は、サセプタ1499をサセプタ1499上に配置された基板Wとともに支持し、位置決めし、かつ/または回転させる。
【0113】
加熱器1480は、流体送達システム1412と連通している複数のポート1411を含有し、流体送達システム1412は、感知アセンブリ1423および制御装置1470と組み合わせて、処理中に基板を位置決めしかつ/または回転させることができる。
【0114】
一実施形態では、基板は、基板上で実行される処理ステップ中に複数のポート1411を使用して、約100〜約3000rpmの速度で回転させられる。サセプタ1499で基板Wを遮蔽して基板を回転させることによって、さらに均一の熱分配を得ることができる。
【0115】
また、サセプタ支持体1405の構成要素および他の関連構成要素を回転させる必要がないため、ハードウェアの複雑さおよびチャンバの信頼性がますます増大する。サセプタ支持体1405または他の関連構成要素を回転させる必要がある構成に対する複雑さおよび信頼性の改善は、サセプタ支持体1405を垂直に移動させる必要もある高温(たとえば、500℃超)の真空環境内でプロセスが実行される構成に特に当てはまる。
【0116】
一実施形態では、チャンバ蓋1430内に位置決めされる感知アセンブリ1423は、サセプタ1499および/または基板Wの位置を監視するように位置決めおよび構成される。一実施形態では、感知アセンブリ1423は、サセプタ支持体1405上のサセプタ1499の縁部を観察するように位置決めされたセンサ1422を含有し、したがってシステム制御装置1470は、ポート1411を通して送達される流体を使用することによって、基板の位置および移動を制御することができる。一実施形態では、遮断板1424および穿孔面板1425など、チャンバ蓋1430内の構成要素に1つまたは複数の窓1493が封止可能に取り付けられ、1つまたは複数のセンサ(たとえば、再帰反射タイプのセンサ)で基板の運動を観察および監視するための光路を提供する。
【0117】
一実施形態では、基板Wは、たとえばロボット搬送デバイス(図示せず)の搬送ブレードを用いて、反応チャンバ1490内でサセプタ1499の上部表面上へ装入することができる。基板Wを装入した後、入口ポート1440は封止され、加熱器1480は、たとえばステッパモータを含みうるリフタアセンブリ1460によって、面板1425の方へ上方方向に進められる。流体の流れをポート1411に提供し、サセプタ支持体1405からサセプタ1499を持ち上げ、同時にサセプタ1499を回転させることができる。
図7の基板処理位置では、反応チャンバ1490は、サセプタ支持体1405の上部表面より上の第1の区間1402と、サセプタ支持体1405の底部表面より下の第2の区間1404という2つの区間に分割される。
【0118】
反応チャンバ1490内に基板Wが配置された状態で、第1の区間1402は、基板Wの上部表面上に膜(たとえば、穿孔面板1425に面する基板表面上のポリシリコン膜)が形成される基板Wより上の領域1488を含む。
【0119】
ガスパネルの制御下で反応チャンバ1490内へ流入するプロセスガスを熱分解して、基板上に膜を形成することができる。同時に、第2の区間1404内へ不活性の底部パージガス、たとえば窒素を導入して、その区間での膜形成を抑えることができる。一実施形態では、基板W上にポリシリコン膜を堆積させるために、バラトロン圧力調整器(複数可)が、第1の区間1402内の圧力を約200トル〜約350トルのレベルで維持し、温度を約600℃〜800℃で維持する。
【0120】
残りのプロセスガスは、反応チャンバ1490からポンプ板1485を通してチャンバ本体1445の片側の収集容器へ吸い出すことができる。反応チャンバ1490の外側に配置されたポンプ1432は、ポンプチャネル1441内に真空圧力を提供して、プロセスガスとパージガスの両方を反応チャンバ1490からポンプ1432へ引き込むことができる。好ましくは、制御装置または処理装置(図示せず)は、圧力センサ(複数可)から信号を受け取り、ポンプ1432の流速を制御することによって、チャンバ圧力を所望の圧力で調整して維持することができる。
【0121】
基板Wの処理が完了した後、反応チャンバ1490は、たとえば窒素などの不活性ガスでパージすることができる。処理およびパージ後、サセプタ1499を持上げピン1495と位置合わせした後、サセプタ1499への回転を停止させることができる。次いで加熱器1480は、リフタアセンブリ1460によって下げられる。加熱器1480を移動させると、サセプタ支持体1405の表面内の開口を貫通するリフトピン1495は、反応チャンバ1490の基部に位置決めされたリフト板1475に接触する。加熱器1480がリフタアセンブリ1460によって駆動されて下方へ引き続き移動するとき、リフトピン1495は静止したままであり、最終的にサセプタ支持体1405より上へ延びて、処理された基板Wをサセプタ1499の表面から分離する。それによってサセプタ1499の上部表面1499aは、入口ポート1440より下の位置へ移動する。
【0122】
処理された基板Wがサセプタ1499の表面から分離された後、ロボット機構の搬送ブレードは、入口ポート1440を通して、基板Wを支持するリフトピン1495の上端部の下へ移動させることができる。次に、リフタアセンブリ1460は、加熱器1480およびリフト板1475を「基板装入」位置まで下方へさらに移動させる。次いで、処理された基板Wは、入口ポート1440を通して回収し、次の処理段階へ搬送することができる。次いで、処理するために、第2の基板(図示せず)を反応チャンバ1490内へ装入することができる。次いで、上記のステップを逆方向に実行して、新しい基板Wをプロセス位置に入れることができる。
【0123】
上記は、本発明の好ましい実施形態を対象とするが、本発明の基本的な範囲を逸脱することなく、他のさらなる本発明の実施形態を考案することもできる。本発明の範囲は、以下の特許請求の範囲によって定められる。