(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材には同一の符号を付し、その繰り返しの説明は省略する場合がある。
【0013】
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態における穴部30を有する配線基板20およびこれを備えた
半導体装置10の構造について説明する。
図3に本実施形態における配線基板20およびこれを備えた
半導体装置10の断面を模式的に示す。この
半導体装置10は、配線基板20と、配線基板20の穴部30に埋め込まれて収納及び搭載された電子部品40と、配線基板20に実装される半導体チップ50とを備えている。
【0014】
配線基板20の半導体チップ50を実装する側の面およびその反対側の面には、絶縁層31
(以下、実装側の絶縁層31の符号を「31−U」、その反対側の絶縁層31の符号を「31−L」として説明する場合がある。)(例えば、ソルダレジスト樹脂)が形成されている。この絶縁層31
(31−U)に形成された開口部の底部に位置する配線層23(配線パターン22)が、配線基板20の接続端子(パッド)となる(
図4参照)。
【0015】
半導体チップ50の一面には、接続端子51(パッド)が複数形成されており、複数の接続端子51は、配線基板20の接続端子(パッド)および電子部品40の接続端子41(パッド)と接続部52を介して接続(接合)されている。また、半導体チップ50と、配線基板20および電子部品40との間にアンダーフィル樹脂53を充填し、接続信頼性を向上している。このように、
半導体装置10は、配線基板20に半導体チップ50を実装して、電子部品40と共に半導体チップ50をパッケージングしてなるものである。
【0016】
配線基板20は、そのベースとなるコア基板21と、実装される半導体チップ50と電気的に接続される配線パターン22を有する複数の配線層23と、これが形成される複数の樹脂層(絶縁層)24とを含んでいる。複数の配線層23は、中央部に位置するコア基板21の両面側(上下側)にコア基板21から第1層、第2層、第3層の配線層23
(以下、上側の第1層の配線層23の符号を「23−1U」、上側の第2の配線層23の符号を「23−2U」、上側の第3層の配線層23の符号を「23−3U」、下側の第1層の配線層23の符号を「23−1L」、下側の第2層の配線層23の符号を「23−2L」、下側の第3層の配線層23の符号を「23−3L」として説明する場合がある。)で構成されている。また、複数の樹脂層24は、コア基板21の両面側(上下側)にコア基板21から第1層、第2層の樹脂層24
(以下、上側の第1層の樹脂層24の符号を「24−1U」、上側の第2の樹脂層24の符号を「24−2U」、下側の第1層の樹脂層24の符号を「24−1L」、下側の第2層の樹脂層24の符号を「24−2L」として説明する場合がある。)で構成されている。例えば、コア基板21はガラスエポキシ系樹脂からなり、配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)は銅材からなり、樹脂層24
(24−1U、23−2U、24−1L、24−2L)はポリイミド系樹脂やエポキシ系樹脂からなるものである。
【0017】
また、配線基板20は、配線パターン22
(以下、配線層23−1Uの配線パターン22の符号を「22−1U」、配線層23−2Uの配線パターン22の符号を「22−2U」、配線層23−3Uの配線パターン22の符号を「22−3U」、配線層23−1Lの配線パターン22の符号を「22−1L」、配線層23−2Lの配線パターン22の符号を「22−2L」、配線層23−3Lの配線パターン22の符号を「22−3L」として説明する場合がある。)を避けて厚さ方向に深さのある穴部30を含んでいる。本実施形態では、穴部30は、配線基板20を厚さ方向に貫通して形成されている。なお、コア基板21には、両面側を電気的に接続するスルーホール32が形成されている。
【0018】
複数の配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)のそれぞれには、配線パターン22
(22−1U、22−2U、22−3U、22−1L、22−2L、22−3L)とは樹脂層24
(24−1U、24−2U、24−1L、24−2L)によって電気的に分離されて、開口部25
(以下、配線層23−1Uの開口部25の符号を「25−1U」、配線層23−2Uの開口部25の符号を「25−2U」、配線層23−3Uの開口部25の符号を「25−3U」、配線層23−1Lの開口部25の符号を「25−1L」、配線層23−2Lの開口部25の符号を「25−2L」、配線層23−3Lの開口部25の符号を「25−3L」として説明する場合がある。)を有する開口パターン26
(以下、配線層23−1Uの開口パターン26の符号を「26−1U」、配線層23−2Uの開口パターン26の符号を「26−2U」、配線層23−3Uの開口パターン26の符号を「26−3U」、配線層23−1Lの開口パターン26の符号を「26−1L」、配線層23−2Lの開口パターン26の符号を「26−2L」、配線層23−3Lの開口パターン26の符号を「26−3L」として説明する場合がある。)が形成されている
。開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)は、グランドに接続しても良い。
【0019】
図4は配線基板20が有する開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)を説明するための図であり、開口部25
(25−1U、25−2U、25−3U、25−1L、25−2L、25−3L)を示す平面図である。開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)の形状は、電子部品40が埋め込まれる形状であれば良い。本実施形態では、開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)の開口部25
(25−1U、25−2U、25−3U、25−1L、25−2L、25−3L)の平面形状は、電子部品40の平面形状と同じ形状(矩形状)とし、電子部品40の平面視の面積と同じ開口の面積となっている。また、本実施形態では、各配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)に形成される開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)の形状は、同一としている。
【0020】
図3に示すように、コア基板21には、開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)の開口部25
(25−1U、25−2U、25−3U、25−1L、25−2L、25−3L)と連通する開口部27が形成されている。また、樹脂層24
(24−1U、24−2U、24−1L、24−2L)には、開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)の開口部25
(25−1U、25−2U、25−3U、25−1L、25−2L、25−3L)と連通する開口部28
(以下、樹脂層24−1Uの開口部28の符号を「28−1U」、樹脂層24−2Uの開口部28の符号を「28−2U」、樹脂層24−1Lの開口部28の符号を「28−1L」、樹脂層24−2Lの開口部28の符号を「28−2L」として説明する場合がある。)が形成されている。したがって、穴部30は、開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)の開口部25
(25−1U、25−2U、25−3U、25−1L、25−2L、25−3L)、樹脂層24の開口部28
(28−1U、28−2U、28−1L、28−2L)、およびコア基板21の開口部27を有し、配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)、樹脂層24
(24−1U、24−2U、24−1L、24−2L)、コア基板21を貫通し、配線基板20を貫通している。
【0021】
穴部30
を構
成する開口部25
(25−1U、25−2U、25−3U、25−1L、25−2L、25−3L)、27、28
(28−1U、28−2U、28−1L、28−2L)について具体的に説明する。コア基板21から上側(半導体チップ50の実装面側)の第3層の配線層23
(23−3U)(最上配線層)に形成されている開口パターン26
(26−3U)の開口部25
(25−3U)は、上側第2層の樹脂層24
(24−2U)に形成されている開口部28
(28−2U)と連通している。この開口部28
(28−2U)は、上側第2層の配線層23
(23−2U)に形成されている開口パターン26
(26−2U)の開口部25
(25−2U)と連通している。この開口部25
(25−2U)は、上側第1層の樹脂層24
(24−1U)に形成されている開口部28
(28−1U)と連通している。この開口部28
(28−1U)は、第1層の配線層23
(23−1U)に形成されている開口パターン26
(26−1U)の開口部25
(25−1U)と連通している。この開口部25
(25−1U)は、コア基板21に形成されている開口部27と連通している。
【0022】
コア基板21から下側の配線層23
(23−1L、23−2L、23−3L)および樹脂層24
(24−1L、24−2L)も、上側の配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U)および樹脂層24
(24−1U、24−2U)と同様の構成となる。開口部27は、コア基板21から下側の第1層の配線層23
(23−1L)に形成されている開口パターン26
(26−1L)の開口部25
(25−1L)と連通している。この開口部25
(25−1L)は、下側第1層の樹脂層24
(24−1L)に形成されている開口部28
(28−1L)と連通している。この開口部28
(28−1L)は、下側2層の配線層23
(23−2L)に形成されている開口パターン26
(26−2L)の開口部25
(25−2L)と連通している。この開口部25
(25−2L)は、下側2層の樹脂層24
(24−2L)に形成されている開口部28
(28−2L)と連通している。この開口部28
(28−2L)は、下側3層の配線層23
(23−3L)に形成されている開口パターン26
(26−3L)の開口部25
(25−3L)と連通している。したがって、開口部25
(25−1U、25−2U、25−3U、25−1L、25−2L、25−3L)、27、28
(28−1U、28−2U、28−1L、28−2L)を有する穴部30は、配線基板20を貫通している。
【0023】
本実施形態における穴部30は、配線パターン22
(22−1U、22−2U、22−3U、22−1L、22−2L、22−3L)を避けて樹脂層に形成されている。この穴部30の内壁(内部)では、深さ方向に金属層(開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L))が樹脂層と交互に積層されるようになっている。すなわち、熱膨張係数が高い樹脂層に対して、それよりも低い金属層を挟むようにして穴部30を形成している。よって、高温環境下での樹脂層の膨張を、金属層により抑制できる。
【0024】
この開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)によって、穴部30に電子部品40が埋め込まれた状態で高温環境下となった場合であっても、穴部30の内壁の樹脂層が穴部30の内方へ膨張することによる電子部品40へのストレスを低減することができる。このように、穴部30を有する配線基板20であっても、穴部30を構成する開口部25
(25−1U、25−2U、25−3U、25−1L、25−2L、25−3L)を有する開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)を設けることで、信頼性を向上することができる。
【0025】
また、開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)は、電気的に浮遊(フローティング)しているので、穴部30に電子部品40を埋め込む際に電荷がチャージされない。また、開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)は、配線パターン22
(22−1U、22−2U、22−3U、22−1L、22−2L、22−3L)とは電気的に分離されているので、信号の伝達の妨げとはならない。
【0026】
また、本実施形態における
半導体装置10は、高速性や信頼性に優れたものとなる。例えば、CPU(半導体チップ)を正確に高速動作させるために、スイッチング動作に伴う電源電圧の降下を補償するコンデンサ(デカップリングコンデンサ)が、CPUの近傍に実装される。これは、CPUとコンデンサとの間のインダクタンス成分を小さくして、コンデンサから高速に電荷をCPUに供給するためである。
【0027】
本実施形態では、半導体チップ50をCPU、電子部品40をチップコンデンサ(チップキャパシタ)とした場合、半導体チップ50と電子部品40とが直接に接続(フリップチップ接続)されるので、インダクタンス成分を低減することができる。すなわち、
半導体装置10は、高速性や信頼性に優れたものとなる。
【0028】
次に、この穴部30を有する配線基板20の製造方法について説明する。製造工程中の配線基板20の断面を、
図5〜
図11に模式的に示す。まず、
図5に示すように、コア基板21に、厚さ方向に貫通する貫通孔を形成した後、その貫通孔に導体を充填し、スルーホール32を形成する。また、コア基板21の両面に第1層の配線層23
(23−1U、23−1L)を形成する。なお、配線基板20は、コア基板21を中心として、上下対称に複数の配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)が形成されるので、説明を明解にするために、以下では、特に、上側について説明する。
【0029】
コア基板21は、例えば、ガラスエポキシ系樹脂からなる。また、コア基板21の貫通孔は、例えば、ドリル加工によって形成される。また、スルーホール32および第1層の配線層23
(23−1U)は、例えば、サブトラクティブ法やセミアディティブ法を用いて、コア基板21の貫通孔へ銅材の充填、およびコア基板21上への銅材の被膜によって形成される。
【0030】
この第1層の配線層23
(23−1U)には、半導体チップ50と電気的に接続される配線パターン22
(22−1U)と、配線パターン22
(22−1U)とは電気的に分離され、開口部25
(25−1U)を有する開口パターン26
(26−1U)とが形成される。なお、このコア基板21の両面に形成された配線パターン22
(22−1U、22−1L)は、スルーホール32によって電気的に接続される。
【0031】
続いて、
図6に示すように、第1層の配線層23
(23−1U)およびコア基板21上に第1層の樹脂層24
(24−1U)を形成した後、この樹脂層24
(24−1U)に配線パターン22
(22−1U)を露出する開口部24aを形成する。樹脂層24
(24−1U)は、例えば、ポリイミド系樹脂からなる樹脂フィルムをラミネートし、熱硬化させて形成される。また、樹脂層24
(24−1U)の開口部24aは、例えば、レーザ加工で形成される。
【0032】
続いて、第1層の配線層23
(23−1U)と同様にして、
図7に示すように、第1層の配線層23
(23−1U)上に、第2層
の配線層23(23−2U)およびその上層の第3層の配線層23
(23−3U)を形成する。
【0033】
第2層の配線層23
(23−2U)は、例えば、セミアディティブ法を用いて、樹脂層24
(24−1U)の開口部24a(
図6参照)への銅材の充填、および樹脂層24
(24−1U)上への銅材による被膜によって形成される。この第2層の配線層23
(23−2U)では、半導体チップ50と電気的に接続される配線パターン22
(22−2U)と、配線パターン22
(22−2U)とは電気的に分離され、開口部25
(25−2U)を有する開口パターン26
(26−2U)とが形成される
。第1層の配線パターン22
(22−1U)と、第2層の配線パターン22
(22−2U)とは、ビア(開口部24aに埋め込まれた銅材)によって電気的に接続される。
【0034】
その後、同様にして、第2層の配線層23
(23−2U)上に第2層の樹脂層24
(24−2U)を形成し、これに
ビア用の開口部を形成した後、第3層の配線層23
(23−3U)を形成する。なお、本実施形態では、第1〜第3層の開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)は、同一形状となるように形成されている。
【0035】
続いて、
図8に示すように、コア基板21から第3層の配線層23
(23−3U)(最上配線層)上に、例えば、感光性のソルダレジストフィルムをラミネートした後、パターニングすることによって、開口部31a、31bを有する絶縁層31
(31−U)を形成する。開口部31aは、第3層の配線層23
(23−3U)の配線パターン22
(22−3U)を露出するものである。この開口部31aで露出している配線パターン22
(22−3U)が接続端子(パッド)となる。また、開口部31bは、第3層の配線層23
(23−3U)の開口パターン26
(26−3U)の一部を露出するものである。
【0036】
続いて、開口部31bから露出する開口パターン26
(26−3U)を画像認識させて配線基板を位置決めした後、
図9に示すように、第3層の開口パターン26
(26−3U)をマスクとして、その開口部25
(25−3U)に対応する第2層の樹脂層24
(24−2U)を除去する。これにより、第3層の開口パターン26
(26−3U)の開口部25
(25−3U)に連通する開口部28
(28−2U)を第2層の樹脂層24
(24−2U)に形成する。
【0037】
例えば、コア基板21の片面側(
図9中上側)から、レーザビームを照射し、第3層の開口パターン26
(26−3U)下の樹脂層24
(24−2U)を除去する。なお、第2層の開口パターン26
(26−2U)の開口部25
(25−2U)内の樹脂層24
(24−2U)の除去は、第3層の開口パターン26
(26−3U)をマスクとした場合と、第2層の開口パターン26
(26−2U)自体をマスクとした場合の両者が考えられる。このため、
図9では、第2層の開口パターン26
(26−2U)の開口部25
(25−2U)内の樹脂層24
(24−2U)も除去された場合も示している。
【0038】
図12および
図13は、開口パターン26およびそれに照射されるレーザビームを説明するための図であり、開口部25を示す平面図である。
図12および
図13に示す開口パターン26A、26Bでは、それぞれの開口部25(ハッチングを付している)の大きさは同じであるが、幅W1と幅W2の大きさが異なる。なお、開口パターン26の幅が異なっても、開口パターン26は開口部25に連通する開口部28を形成するマスクとして用いるので、レーザ加工時では、開口パターン26の外側にはレーザビームを照射しない。
【0039】
図12は、レーザビームのビーム径を、矩形状の開口パターン26Aの内側(開口部25)の対角線の長さより大きく、外側の対角線の長さより小さくして、この開口パターン26Aに対応する樹脂層24をレーザ加工によって除去する場合である。この場合のレーザビームをB1として示す。一方、
図13は、レーザビームのビーム径を、開口部25よりも小さくして、レーザ照射領域を走査させながら、複数回のレーザ照射により、この開口パターン26
Bに対応する樹脂層24を除去し、樹脂層24に開口部28を形成する場合である。この場合のレーザビームをB2として示す。
【0040】
例えば、
図12に示すように、レーザビームB1の加工精度(機械位置決め精度)内においては、実線や破線で示す位置にレーザビームB1がずれて照射される。しかしながら、本実施形態では、レーザビームB1を、開口パターン26の開口部25の領域を一度で照射することとしている。これにより、レーザビームB1の加工精度の影響を開口パターン26の幅
W1で排除し、開口部25に連通する開口部28を形成している。また、
図13に示すレーザビームB2は複数照射されることとなるが、同様にレーザビームB2の加工精度の影響を開口パターン26の幅
W2で排除している。
【0041】
このように、本実施形態では、
図12および
図13に示したようなレーザビームB1、B2であっても、その加工精度を含まずに、開口部28(穴部30)の形成をすることができる。すなわち、配線層23(開口パターン26)のパターニング精度によって位置決めされた箇所に、穴部30を形成することができることとなる。したがって、本実施形態によれば、配線基板20において、位置精度の高い穴部30を形成することができる。
【0042】
また、
図12に示す場合は、
図13に示す場合が複数のレーザビームB2を照射するのに対して、一度のレーザビームB1を照射するものである。このため、レーザビームB1を用いることで製造時間を短縮することができる。一方、レーザビームB1の径に対して、レーザビームB2の径は小さいため、レーザビームのズレを考慮したマージン幅を小さくすることができるので、
図13に示す幅W2は、
図12に示す幅W1より小さくすることができる。このため、開口パターン26やその周囲の接続端子(配線パターン22)を配置するデザインルールの自由度が向上する(
図4参照)。
【0043】
続いて、同様にレーザ加工によって、
図10に示すように、第3層の配線層23
(23−3U)よりも下層の第2層の配線層23
(23−2U)の開口パターン26
(26−2U)をマスクとして、その開口部25
(25−2U)に対応する第1層の樹脂層24
(24−1U)を除去する。これにより、第2層の開口パターン26
(26−2U)の開口部25
(25−2U)に連通する開口部28
(28−1U)を第1層の樹脂層24
(24−1U)に形成する。また、第2層の配線層23
(23−2U)よりも下層の第1層の配線層23
(23−1U)の開口パターン26
(26−1U)をマスクとして、その開口部25
(25−1U)に対応するコア基板21(樹脂層)を除去する。すなわち、第1層の開口パターン26
(26−1U)の開口部25
(25−1U)に連通する開口部27をコア基板21に形成する。
【0044】
続いて、同様にレーザ加工によって、
図11に示すように、コア基板21から下側へ第1層の開口パターン26
(26−1L)をマスクとして、その開口部25
(25−1L)に対応する第1層の樹脂層24
(25−1L)を除去する。また、コア基板21から下側へ第2層の開口パターン26
(26−2L)をマスクとして、その開口部25
(25−2L)に対応する第2層の樹脂層24
(24−2L)を除去する。
【0045】
これにより、コア基板21の開口部27、コア基板21の上側および下側における第1から第3層の開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)の開口部25
(25−1U、25−2U、25−3U、25−1L、25−2L、25−3L)、第1および第2層の樹脂層24
(24−1U、24−2U、24−1L、24−2L)の開口部28
(28−1U、28−2U、28−1L、28−2L)を有する穴部30を形成することができる(
図3、
図11参照)。すなわち、厚さ方向に深さのある穴部30を含む配線基板20を形成することができる。
【0046】
また、本実施形態では、
図9〜
図11を参照して説明したレーザ加工の工程は、同一工程で行っている。すなわち、
図9〜
図11の工程では、一層の樹脂層毎に開口部を形成しているが、コア基板を含め、一度に配線基板を貫通する開口部を形成しても良い。これにより、製造時間を短縮することができる。
【0047】
また、複数の配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)のそれぞれに開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)を形成しなくとも、コア基板21の上側における第3層の配線層23
(23−3U)(最上配線層)のみに開口パターン26
(26−3U)を形成し、レーザ加工を行っても穴部30を形成することができる。なお、マスクを用いたレーザ加工では、マスク(開口パターン26
(26−3U))のエッジからテーパ状に広がるように被対象物(樹脂層24
(24−1U、24−2U、24−1L、24−2L)、コア基板21)が除去されてしまうことも考えられる。そこで、本実施形態では、複数の配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)のそれぞれに形成した同一形状の開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)をマスク
(図4参照)としたレーザ加工を行うことで、より寸法精度を高くして、厚さ方向に断面が均一となるような穴部30を形成している。
【0048】
なお、第1層から第3層のそれぞれの開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)の開口部25
(25−1U、25−2U、25−3U、25−1L、25−2L、25−3L)の形状を異ならせて、それらをマスクとして樹脂層24
(24−1U、24−2U、24−1L、24−2L)、コア基板21を除去することによって、所望の形状の穴部30を形成することもできる。本実施形態では、穴部30は電子部品40を埋め込む(後述する)ために形成されている。このため、例えば、埋め込み始め側(半導体チップ50の実装面とは反対面側)の開口パターン26
(26−3L)の開口部25
(25−3L)を広くし、埋め込み終わり側(半導体チップ50の実装面側)の開口パターン26
(26−3U)の開口部25
(25−3U)を狭くすることもできる。これにより、穴部30へ電子部品40の埋め込みが容易になると共に、穴部30へ電子部品40を固定する(嵌め込む)ことが容易になる。
【0049】
次に、
半導体装置10(
図3参照)の製造方法について説明する。製造工程中の
半導体装置10の断面を
図14および
図15に模式的に示す。
【0050】
まず、
図14に示すように、穴部30を有する配線基板20を準備した後、この配線基板20に半導体チップ50を実装する。半導体チップ50が実装される配線基板20では、穴部30が配線基板20を貫通して形成され、チップ実装面側の接続端子にはプリソルダとしてバンプが形成されている。また、半導体チップ50では、接続端子51にバンプ54aが形成されている。このため、配線基板20に半導体チップ50をフリップチップ接続することができる。この半導体チップ50のバンプ54aと、配線基板20のチップ実装面に形成されているプリソルダとが接合してなる接続部52によって、配線基板20の配線パターン22
(22−3U)に半導体チップ50が電気的に接続される。
【0051】
本実施形態では、穴部30を覆うように半導体チップ50が配線基板20に実装される。このため、穴部30に対応する半導体チップ50の接続端子51(バンプ54a)は接続されないが、その周囲の接続端子51は、配線基板20の接続端子(配線パターン22
(22−3U))と電気的に接続される。
【0052】
続いて、
図15に示すように、半導体チップ50が接続された面(チップ実装面)とは反対面(裏面)側から配線基板20の穴部30に電子部品40を、穴部30の内壁に接して埋め込んで、電子部品40を半導体チップ50に電気的に接続する。例えば、電子部品40の接続端子41(パッド)には、電極バンプが形成されており、半導体チップ50の接続端子51(バンプ54a)に電子部品40をフリップチップ接続することができる。
【0053】
その後、半導体チップ50と、配線基板20および電子部品40との間にアンダーフィル樹脂53を充填して、
半導体装置10(
図3参照)が略完成する。本実施形態では、穴部30の内壁に接して電子部品40を埋め込んでいるので、アンダーフィル樹脂53が電子部品40の裏面(接続端子41が形成されている面とは反対面)から流れ出ることを防止している。
【0054】
本実施形態における配線基板20の穴部30は、レーザ加工の加工精度を排除して、配線基板20の配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)のパターニング精度で形成されるので、位置精度や寸法精度の高いものである。このため、配線基板20に半導体チップ50を実装した後、穴部30に電子部品40を埋め込んで、半導体チップ50に電子部品40を接合(電気的に接続)することができる。
【0055】
(実施形態2)
前記実施形態1では、厚さ方向に貫通する穴部30を有する配線基板20およびそれを備えた
半導体装置10に関する技術について説明した。本実施形態では、底部のある凹状の穴部30Aを有する配線基板20Aおよびそれを備えた
半導体装置10Aに関する技術について説明する。なお、前記実施形態と重複する内容の説明は省略する場合がある。
【0056】
まず、本発明の実施形態における穴部30Aを有する配線基板20Aおよびこれを備えた
半導体装置10Aの構造について説明する。
図16に本実施形態における配線基板20Aおよびこれを備えた
半導体装置10Aの断面を模式的に示す。この
半導体装置10Aは、配線基板20Aと、配線基板20Aの穴部30Aに埋め込まれて収納および搭載された電子部品40と、配線基板20Aに実装される半導体チップ50とを備えている。
【0057】
配線基板20Aは、実装される半導体チップ50と電気的に接続される配線パターン22
(22−1U、22−2U、22−3U、22−1L、22−2L、22−3L)を有する複数の配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)と、配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)が形成される複数の樹脂層24
(24−1U、24−2U、24−1L、24−2L)とを有している。複数の配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)は、中央部に位置するコア基板21の両面側(上下側)に、コア基板21から第1層、第2層、第3層の配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)で構成されている。また、複数の樹脂層24
(24−1U、24−2U、24−1L、24−2L)は、コア基板21の両面側(上下側)に、コア基板21から第1層、第2層の樹脂層24
(24−1U、24−2U、24−1L、24−2L)で構成されている。
【0058】
コア基板21の上側(半導体チップ50の実装面側)において、第2層および第3層の配線層23
(23−2U、23−3U)には、配線パターン22
(22−2U、22−3U)とは電気的に分離され、開口部25
(25−2U、25−3U)を有する開口パターン26
(26−2U、26−3U)が形成されている。これら第2層および第3層の配線層23
(23−2U、23−3U)よりも下層の第1層の配線層23
(23−1U)には、配線パターン22
(22−1U)とは電気的に分離され、開口部25
(25−2U、25−3U)の開口面積よりも大きい平面形状の平面パターン33が形成されている。また、コア基板21の上側において、第1層および第2層の樹脂層24
(24−1U、24−2U)には、開口パターン26
(26−2U、26−3U)の開口部25
(25−2U、25−3U)と連通する開口部28
(28−1U、28−2U)が形成されている。
【0059】
配線基板20Aには、これら開口パターン26
(26−2U、26−3U)の開口部25
(25−2U、25−3U)と、樹脂層24
(24−1U、24−2U)の開口部28
(28−1U、28−2U)とを含んでなる穴部30Aが、配線パターン22
(22−2U、22−3U)を避けて厚さ方向に形成されている。また、本実施形態における穴部30Aは、底部を有する凹状となっており、その底部には、平面パターン33が設けられている。この平面パターン33に電子部品40が接して、穴部30Aに電子部品40(例えば、チップキャパシタ)が埋め込まれている。
【0060】
本実施形態における穴部30Aの内壁(内部)では、深さ方向に金属層(開口パターン26
(26−2U、26−3U)、平面パターン33)が樹脂層24と交互に配置されるようになっている。すなわち、熱膨張係数が高い樹脂層に対して、それよりも低い金属層を挟むようにして穴部30Aを形成している。本実施形態によれば、穴部30Aに電子部品40が埋め込まれた状態で高温環境下となった場合であっても、穴部30Aの内壁の樹脂層が膨張することによる電子部品40へのストレスを低減することができ、信頼性を向上することができる。
【0061】
また、開口パターン26
(26−2U、26−3U)および平面パターン33は、電気的に浮遊しているので、穴部30Aに電子部品40を埋め込む際に電荷がチャージされない。また、開口パターン26
(26−2U、26−3U)および平面パターン33は、配線パターン22
(22−1U、22−2U、22−3U)とは電気的に分離されているので、信号の伝達の妨げとはならない。
【0062】
また、配線基板20Aは、コア基板21の下側(半導体チップ50の実装面とは反対面側)であって、穴部30Aの下方に配線パターン22
(22−1L、22−2L、22−3L)を設けている(引き回している)。前記実施形態1では、穴部30は配線基板20を貫通しているため、穴部30が形成される領域には、配線パターン22
(22−1L、22−2L、22−3L)を引き回すことができなかった。しかしながら、本実施形態における配線基板20Aでは、底部を有する凹状の穴部30Aとすることで、その下方に配線パターン22
(22−1L、22−2L、22−3L)を引き回すことができる。このため、配線基板20Aの小型化を図ることができ、さらに、
半導体装置10Aの小型化も図ることができる。
【0063】
次に、この穴部30Aを有する配線基板20Aの製造方法について説明する。製造工程中の配線基板20Aの断面を
図17、
図18に模式的に示す。
【0064】
前記実施形態1で説明した技術を用いて、
図17に示すように、コア基板21上に配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)、樹脂層24
(24−1U、24−2U、24−1L、24−2L)および絶縁層31
(31−U、31−L)を有する配線基板20Aを形成する。絶縁層31
(31−U、31−L)にパターニングによって形成される開口部31aは、第3層の配線層23
(23−3U、23−3L)の配線パターン22
(22−3U、22−3L)を露出するものであり、開口部31bは、第3層の配線層23
(23−3U)の開口パターン26の一部を露出するものである。
【0065】
続いて、開口部31bから露出する開口パターン26
(26−3U)を画像認識させた後、
図18に示すように、レーザ加工によって、第3層の開口パターン26
(26−3U)をマスクとして、その開口部25
(25−3U)に対応する第2層の樹脂層24
(24−2U)を除去する。これにより、第3層の開口パターン26
(26−3U)の開口部25
(25−3U)に連通する開口部28
(28−2U)を第2層の樹脂層24
(24−2U)に形成する。
【0066】
次いで、レーザ加工によって、第2層の配線層23
(23−2U)の開口パターン26
(26−2U)をマスクとして、その開口部25
(25−2U)に対応する第1層の樹脂層24
(24−1U)を除去する。これにより、第2層の開口パターン26
(26−2U)の開口部25
(25−2U)に連通する開口部28
(28−1U)を第1層の樹脂層24
(24−1U)に形成する。
【0067】
これら第2層
の樹脂層24(24−2U)の開口部28(28−2U)および第1層の樹脂層24
(24−1U)の開口部28
(28−1U)を形成するレーザ加工の工程は、同一工程で行っている。すなわち、
図17、
図18の工程では、一層の樹脂層毎に開口部を形成しているが、すべての樹脂層に一度に開口部を形成しても良い。
【0068】
ここで、本実施形態では、開口パターン26
(26−2U、26−3U)が形成されている第2および第3層の配線層23
(23−2U、23−3U)よりも下層の第1層の配線層23
(23−1U)に平面パターン33を形成している。このため、平面パターン33がレーザ加工のストッパとなり、穴部30Aの形成が停止する。したがって、配線基板20Aには、平面パターン33が底部となった穴部30Aが形成される。
【0069】
前記実施形態1と同様に、開口パターン26
(26−2U、26−3U)のパターニング精度によって位置決めされた箇所に、穴部30Aを形成することができる。したがって、本実施形態によれば、配線基板20Aにおいて、位置精度の高い穴部30Aを形成することができる。また、本実施形態によれば、第3層、第2層の配線層23
(23−3U、23−2U)のそれぞれに形成した同一形状の開口パターン26
(26−3U、26−2U)をマスクとし、第1層の配線層23
(23−1U)に形成した平面パターン33をストッパとしたレーザ加工を行うことで、寸法精度の高い穴部30Aを形成することができる。
【0070】
次に、
半導体装置10Aの製造方法について説明する。製造工程中の
半導体装置10Aの断面を
図19〜
図21に模式的に示す。
【0071】
まず、
図19に示すように、底部を有する凹状の穴部30Aを有する配線基板20Aを準備した後、この配線基板20Aの穴部30Aに電子部品40を埋め込む。本実施形態では、電子部品40を穴部30Aの内壁に接して埋め込んでいる。これは、電子部品40の平面形状(接続される半導体チップ50と対向する面の形状)と、穴部30Aの平面形状(深さ方向と交差する面の形状)とが同一であるため、可能となっている。
【0072】
また、本実施形態では、電子部品40を穴部30Aの底部に接して埋め込んでいる。すなわち、穴部30Aの底部によって電子部品40が支持されている。このため、電子部品40に半導体チップ50の実装を容易に行うことができる。また、穴部30Aの形成の際、平面パターン33をストッパとして用いているので、穴部30Aの深さを寸法精度良く形成することができる。
【0073】
続いて、
図20に示すように、チップ実装面側で絶縁層31
(31−U)から露出している配線パターン22
(22−3U)(パッド)にプリソルダとしてバンプ54bを形成し、また、電子部品40の接続端子41にプリソルダとしてバンプ54cを形成する。
【0074】
続いて、
図21に示すように、電子部品40が埋め込まれた配線基板20Aに半導体チップ50を実装する。半導体チップ50では、接続端子51にバンプが形成されており、配線基板20Aに半導体チップ50をフリップチップ接続することができる。半導体チップ50のバンプと、配線基板20Aのバンプ54bとが接合してなる接続部52によって、配線基板20Aの配線パターン22
(22−3U)に半導体チップ50が電気的に接続される。また、半導体チップ50のバンプと、電子部品40のバンプ54cとが接合してなる接続部52によって、電子部品40の接続端子41に半導体チップ50が電気的に接続される。
【0075】
その後、半導体チップ50と、配線基板20Aおよび電子部品40との間にアンダーフィル樹脂53を充填して、
半導体装置10A(
図16参照)が略完成する。
【0076】
本実施形態における配線基板20Aの穴部30Aは、レーザ加工の加工精度を排除して、配線基板20Aの配線層23
(23−2U、23−3U)のパターニング精度で形成されるので、位置精度や寸法精度の高いものである。このため、配線基板20Aの穴部30Aで、電子部品40の正確な位置出しを行える。
【0077】
(実施形態3)
前記実施形態1では、絶縁層31
(31−U)の開口部31bから露出する開口パターン26
(26−3U)(
図8参照)を画像認識させて配線基板を位置決めした後、開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)をマスクとしたレーザ加工によって穴部30を形成する場合について説明した。本実施形態では、アライメントマークのみを画像認識させて、穴部30を形成する場合について説明する。なお、前記実施形態と重複する内容の説明は省略する場合がある。
【0078】
前記実施形態1で
図7を参照して説明した工程の後、
図22に示すように、第3層の配線層23
(23−3U)上に、例えば、感光性のソルダレジストフィルムをラミネートした後、パターニングすることによって開口部31aを有する絶縁層31A
(31−U、31−L)を形成する。この開口部31aは、第3層の配線層23
(23−3U)の配線パターン22
(22−3U)を露出するものである。この開口部31aで露出している配線パターン22
(22−3U)が接続端子(パッド)となる。また、絶縁層31
A(31−U)のパターニングと共に、半導体チップ搭載等に用いるアライメントマーク
(図示せず)も形成される。
【0079】
続いて、アライメントマークを画像認識させて配線基板を位置決めした後、レーザ加工によって、
図23に示すように、配線基板20の厚さ方向に貫通する穴部30を形成する。穴部30が形成される位置は、アライメントマークを参照して開口パターン26
(26−3U)の開口部25
(25−3U)の位置と一致させる。このため、前記実施形態1のように、第3層の開口パターン26
(26−3U)を画像認識させなくとも、レーザ加工によって、位置決めされた領域の絶縁層31
A(31−U)が除去されて第3層の開口パターン26
(26−3U)が露出される。
【0080】
その後は、前記実施形態1で
図9〜
図11を参照して説明した技術を用いることによって、穴部30を形成することができる。また、前記実施形態1で説明したように、穴部30を有する配線基板20を用いて、
半導体装置10を製造することもできる(
図3、
図14、
図15参照)。
【0081】
本実施形態では、前記実施形態1と同様に、レーザビームの加工精度の影響を開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)で排除している。このため、マスクとなる開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)が露出していなくとも、アライメントマークで位置決めした領域をレーザ加工で除去することによって、開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)の開口部25
(25−1U、25−2U、25−3U、25−1L、25−2L、25−3L)の位置に穴部30を形成することができる。すなわち、パターニング精度内で形成された開口部25
(25−1U、25−2U、25−3U、25−1L、25−2L、25−3L)を有する開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)をマスクとした加工処理によって、位置精度の高い穴部30を形成することができる。
【0082】
なお、本実施形態の技術は、前記実施形態2の技術にも適用することができる。すなわち、凹状の穴部30Aを形成する際にも適用することができる。
【0083】
(実施形態4)
前記実施形態1で説明した
半導体装置10は、半導体チップ50と接続される一面側に接続端子41を有する電子部品40を備えたものである(
図3参照)。これに対して、本実施形態における
半導体装置10Bは、
図24に示すように、半導体チップ50と接続される一面側およびその反対の他面側のそれぞれに接続端子41a、41bを有する電子部品40Aを備えたものである。以下では、前記実施形態と相違する点を説明する。
【0084】
電子部品40Aは、例えばキャパシタなどの電気部品である。この電子部品40Aの接続端子41aは、接続部52を介して半導体チップ50の接続端子5
1と電気的に接続されている。また、電子部品40Aの接続端子41bには、バンプ54eが形成されている。このバンプ54eは、配線基板20に形成されているバンプ54dと共に、
半導体装置10Bが他の配線基板へ実装される際の外部接続端子となるものである。
【0085】
また、電子部品40Aは、配線基板20を貫通するように穴部30に埋め込まれている。また、電子部品40Aを穴部30の内壁に接して埋め込むので、開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)の開口部25
(25−1U、25−2U、25−3U、25−1L、25−2L、25−3L)の平面形状は、電子部品40Aの平面形状と同じ形状とし、電子部品40Aの平面視の面積と同じ開口の面積となっている。
【0086】
本実施形態では、複数の配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)のそれぞれに形成した同一形状の開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)をマスクとしたレーザ加工を行うことで、厚さ方向に断面が均一となるような穴部30を形成している。すなわち、開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)形成のパターニング精度によって、寸法精度の高い穴部30を形成することができる。このため、穴部30を貫通するような電子部品40Aであっても、
半導体装置10Bを構成することができる。
【0087】
(実施形態5)
前記実施形態1で説明した
半導体装置10は、配線基板20に1つの半導体チップ50を実装したものである(
図3参照)。これに対して、本実施形態における
半導体装置10Cは、
図25に示すように、電子部品40を中継基板(半導体基板)とし、2つの半導体チップ50a、50b間を電気的に接続させて実装したものである。以下では、前記実施形態と相違する点を説明する。
【0088】
複数の半導体チップ間の電気的な接続には、微細化された配線パターンが必要である。よって、
半導体装置に用いられるような配線基板(有機基板)に形成される配線パターンでは、対応することができない場合がある。
【0089】
そこで、本実施形態では、半導体チップ50a、50b間を電気的に接続する配線パターンのみを半導体ウエハプロセス技術を用いてシリコンからなる中継基板(電子部品40)に形成している。このため、半導体チップ50a、50b間の接続を行う中継基板として、配線基板(有機基板)より微細な配線パターンを有するものを提供することができる。また、
半導体装置10Cでは、中継基板を介す必要のない接続は、配線基板20(有機基板)と半導体チップ50a、50bとを直接接続することとしている。
【0090】
また、本実施形態では、複数の半導体チップ50a、50bを先に配線基板20に実装した後、位置精度および寸法精度の高い穴部30に電子部品40を埋め込んで、複数の半導体チップ50a、50bの接続端子51と電子部品40の接続端子41とを接続部52で接続している。
【0091】
(実施形態6)
前記実施形態5で説明した
半導体装置10Cは、半導体チップ50a、50bと接続される一面側に接続端子41を有する電子部品40を備えたものである(
図25参照)。これに対して、本実施形態における
半導体装置10Dは、
図26に示すように、半導体チップ50a、50bと接続される一面側およびその反対の他面側のそれぞれに接続端子41a、41bを有する電子部品40Aを備えたものである。以下では、前記実施形態5と相違する点を説明する。
【0092】
電子部品40Aは、例えば、シリコン基板に貫通電極を設け、接続端子41aと接続端子41bを接続した中継基板である。この電子部品40Aは、一面側で半導体チップ50a、50bと接続され、他面側で半導体チップ50cと接続されるものである。すなわち、配線基板20には、その一面側で半導体チップ50a、50bが実装され、他面側で半導体チップ50cが実装される。
【0093】
この電子部品40Aの接続端子41aは、接続部52を介して半導体チップ50a、50bの接続端子5
1と電気的に接続されている。また、電子部品40Aの接続端子41bは、接続部52を介して半導体チップ50cの接続端子51と電気的に接続されている。
【0094】
穴部30を有する配線基板20の一面側に半導体チップ50a、50bを実装した後、配線基板20の他面側から穴部30に電子部品40Aを埋め込んで、半導体チップ50a、50bに電子部品40Aを接続する。次いで、配線基板20の他面側の配線層23
(23−3L)(接続パッド)に半導体チップ50cを実装すると共に、電子部品40Aの接続端子41bに半導体チップ50cの接続端子51を接続する。このようにして、
半導体装置10Dを製造することができる。
【0095】
本実施形態では、配線基板20における穴部30が、位置精度および寸法精度の高いものであるため、その穴部30に埋め込まれた電子部品40Aと、複数の半導体チップ50a、50b、50cとを正確に位置合わせし、接続することができる。
【0096】
(実施形態7)
前記実施形態1で説明した開口パターン26
(26−1U、26−2U、26−3U、26−1L、26−2L、26−3L)は、その開口部25
(25−1U、25−2U、25−3U、25−1L、25−2L、25−3L)の平面形状を矩形状としたものである(
図12参照)。これに対して、本実施形態における開口パターン26
(26C)は、
図27に示すように、開口部25の角部に、平面視において外側に凹むような凹部29が形成されたものである。以下では、前記実施形態と相違する点を説明する。
【0097】
開口パターン26Cは、配線基板20の配線層23
(23−1U、23−2U、23−3U、23−1L、23−2L、23−3L)に形成されるものであり、パターニング精度によって、
図27に示すように、角部に円弧状の凹部29を形成することもできる。配線基板20では、開口パターン26Cをマスクとしたレーザ加工によって、貫通する穴部30が形成されるので、円弧状の凹部29も貫通して形成される。
【0098】
本実施形態では、平面形状が矩形状の電子部品40の側面を穴部30に接して、穴部30に電子部品40を埋め込むこととしているが、電子部品40の角部は、凹部29によって接しない。このため、例えば、電子部品40が穴部30の途中で詰まることによる製造歩留まりの低下を防止することができる。この凹部29のサイズは、電子部品40の角部が穴部30に接しなければ、できるだけ小さくても良い。このため、半導体チップ50と、電子部品40との間にアンダーフィル樹脂53を充填した場合であっても、アンダーフィル樹脂53は、凹部29を通って抜け出ることはない。
【0099】
なお、凹部29の形状は、円弧状に限らず矩形状であっても良い。また、矩形状の開口部25の4箇所の角部に凹部29を設ける場合に限らず、例えば、対角の2箇所に設けても良い。
【0100】
以上、本発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は前記実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
【0101】
例えば、前記実施形態では、リング状の開口パターンとして、平面形状が矩形状の開口パターンを適用した場合について説明したが、円形状や多角形状の開口パターンにも適用することができる。また、前記実施形態では、1つの開口部を有する場合について説明したが、複数の開口部を有する場合にも適用することができる。穴部の形状が、開口パターンの開口部の形状(パターン形状)となるので、種々のサイズや形状に対応することができる。また、その寸法公差も機械加工だけでは出せないものを達成することができる。
【0102】
また、例えば、前記実施形態では、レーザ加工によって、配線基板に穴部を形成した場合について説明したが、サンドブラスト法によって、穴部を形成することもできる。
【0103】
また、例えば、前記実施形態では、コア基板を有する配線基板に適用した場合について説明したが、コア基板を有しない配線基板(いわゆるコアレス基板)にも適用することができる。
【0104】
また、例えば、前記実施形態では、配線基板に形成された貫通孔(穴部)を、電子部品の埋め込み用として適用した場合について説明したが、半導体チップの放熱性を確保するためのサーマルビア用として適用することもできる。
【0105】
また、例えば、電子部品としては、キャパシタ、抵抗、インダクタ等の受動素子や、メモリ、GPU、MCU、CPU等の能動素子、シリコン基板等に半導体プロセスで配線パターンを形成した中継基板、等を用いることができる。