(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記上ハウジングは、前記照明器具の外に出るように、前記第1の照明装置によって放出された光が透過する混合室の側壁を画定することを特徴とする請求項1に記載の照明器具。
少なくとも1つの第1の照明装置をさらに備え、前記少なくとも1つの第1の照明装置は、前記第1の照明装置によって放出され、前記照明器具の外に出る光の少なくとも一部分が前記上ハウジングの外に出るように、前記上ハウジング内に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の照明器具。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0009】
【特許文献1】米国特許出願第60/752555号明細書
【特許文献2】米国特許出願第11/613714号明細書
【特許文献3】米国特許出願第60/793524号明細書
【特許文献4】米国特許出願第11/736761号明細書
【特許文献5】米国特許出願第60/793518号明細書
【特許文献6】米国特許出願第11/736799号明細書
【特許文献7】米国特許出願第60/857305号明細書
【特許文献8】米国特許出願第11/936163号明細書
【特許文献9】米国特許出願第60/916596号明細書
【特許文献10】米国特許出願第60/916607号明細書
【特許文献11】米国特許出願第60/839453号明細書
【特許文献12】米国特許出願第11/843243号明細書
【特許文献13】米国特許第7213940号明細書
【特許文献14】米国特許出願第60/868134号明細書
【特許文献15】米国特許出願第11/948021号明細書
【特許文献16】米国特許出願第60/868986号明細書
【特許文献17】米国特許出願第11/951626号明細書
【特許文献18】米国特許出願第60/916597号明細書
【特許文献19】米国特許出願第60/944848号明細書
【特許文献20】米国特許出願第60/990435号明細書
【特許文献21】米国特許出願第60/916407号明細書
【特許文献22】米国特許出願第_号明細書(代理人整理番号931_071NP)
【特許文献23】米国特許出願第61/029068号明細書
【特許文献24】米国特許出願第61/037366号明細書
【特許文献25】米国特許出願第_号明細書(代理人整理番号931_086NP)
【特許文献26】米国特許出願第60/950193号明細書
【特許文献27】米国特許出願第61/023973号明細書
【特許文献28】米国特許出願第29/298299号明細書
【特許文献29】米国特許出願第29/279583号明細書
【特許文献30】米国特許出願第29/279586号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
固体発光体(例えばLED)を含む多種多様なタイプの光源を収容することができ、このようなタイプの光源のすべてに関して良好なエネルギー効率を与えることのできる照明器具を提供することが望ましいであろう。光源および/または光源に電力を供給する回路によって発生された熱を効果的に放散させることができる照明器具を提供することが望ましいであろう。
【0011】
さらに、可能な全ての視角から制御された快適な態様で発光面(luminous surface)が見えることを保証する照明器具を提供することが望ましいであろう。さらに、最大輝度が不快なグレアを生じさせる量以下である照明器具を提供することが望ましいであろう。さらに、快適性を保証し、壁面に投影される光条またはホットスポット(hot spot)を最小化するため、観察者が照明器具に近づくにつれて、または照明器具から遠ざかるにつれて、照明器具の輝度の変化が徐々に起こる、照明器具を提供することが望ましいであろう。さらに、静止して見たときに照明器具の輝度比のバランスがとれており、比較的に小さな距離ではあまり変化しない照明器具を提供することが望ましいであろう。
【0012】
本発明の主題のいくつかの態様によれば、このような特性を有する装置が提供される。
【課題を解決するための手段】
【0013】
本発明の主題の第1の態様によれば、
ヒートシンク要素と、
前記ヒートシンク要素に装着された上(upper)ハウジングと
を備え、
前記ヒートシンク要素は、第1の平面内にある第1の方向に、前記第1の平面に平行な任意の平面内における前記上ハウジングの最大寸法よりもさらに延在することを特徴とする照明器具が提供される。
【0014】
本発明の主題の第1の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記上ハウジングの前記最大寸法は前記第1の平面に平行な第2の平面内にある。
【0015】
本発明の主題の第1の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記照明器具はさらに、前記ヒートシンク上に装着された発光体ボードを備え、前記発光体ボード上に少なくとも1つの固体発光体が装着されており、前記発光体ボードは前記ヒートシンクに熱的に結合されており、前記少なくとも1つの固体発光体は前記発光体ボードに熱的に結合されている。このようないくつかの実施形態において、前記発光体ボードは、その上にLEDが装着されたメタルコアプリント回路板である。
【0016】
本発明の主題の第1の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記上ハウジングの少なくとも一部分は実質的に角錐台形(frustopyramidal)である。
【0017】
本発明の主題の第1の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記照明器具はさらに、前記ヒートシンク要素と接触した少なくとも1つの追加の構成要素を備える。
【0018】
このような実施形態のいくつかにおいて、前記ヒートシンク要素は、第1の面及び第2の面を備え、前記少なくとも1つの追加の構成要素と前記上ハウジングはともに、前記ヒートシンク要素の前記第1の面と接触している。
【0019】
このような実施形態のいくつかにおいて、前記少なくとも1つの追加の構成要素は、電源モジュール及び接続箱(junction box)の中から選択された少なくとも1つの要素を備える。これらの実施形態のいくつかにおいて、前記電源モジュールは、電源が設けられた区画(compartment)を備える。
【0020】
本発明の主題の第1の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記上ハウジングは前記ヒートシンク要素に熱的に結合されている。
【0021】
本発明の主題の第2の態様によれば、
ヒートシンク要素と、
前記ヒートシンク要素に装着された上ハウジングと、
前記ヒートシンク要素と接触した少なくとも1つの追加の構成要素と
を備える照明器具が提供される。
【0022】
本発明の主題の第2の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの追加の構成要素は、電源モジュール及び接続箱のうちから選択された少なくとも1つの要素を備える。このような実施形態のいくつかにおいて、前記電源モジュールは、その中に電源が設けられる区画を備える。
【0023】
本発明の主題の第2の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記照明器具はさらに、前記ヒートシンク上に装着された発光体ボードを備え、前記発光体ボード上に少なくとも1つの固体発光体が装着されており、前記発光体ボードは前記ヒートシンクに熱的に結合されており、前記少なくとも1つの固体発光体は前記発光体ボードに熱的に結合されている。このような実施形態のいくつかにおいて、前記発光体ボードは、その上にLEDが装着されたメタルコアプリント回路板である。
【0024】
本発明の主題の第2の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記上ハウジングの少なくとも一部分は実質的に角錐台形である。
【0025】
本発明の主題の第2の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記上ハウジングの最大寸法は、前記第1の平面に平行な第2の平面内にある。このような実施形態のいくつかにおいて、前記ヒートシンク要素は第1の面と第2の面とを備え、前記少なくとも1つの追加の構成要素および前記上ハウジングはともに、前記ヒートシンク要素の第1の面と接触している。
【0026】
本発明の主題の第2の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記上ハウジングは前記ヒートシンク要素に熱的に結合されている。
【0027】
本発明の主題の第1または第2の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記照明器具(light fixture)はさらに、少なくとも1つの照明装置(lighting device)を備える。
【0028】
このような実施形態のいくつかにおいて、前記照明装置は、少なくとも1つの固体発光体を備える。これらの実施形態のいくつかにおいて、前記少なくとも1つの固体発光体はLEDである。
【0029】
このような実施形態のいくつかにおいて、前記照明装置は、複数の固体発光体を備える。これらの実施形態のいくつかにおいて、前記複数の固体発光体はそれぞれLEDである。
【0030】
本発明の主題の第1または第2の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記照明装置は、前記ヒートシンク要素上に装着された少なくとも1つの固体発光体を備える。
【0031】
本発明の主題の第1または第2の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記照明装置は、前記ヒートシンク要素に熱的に結合された少なくとも1つの固体発光体を備える。
【0032】
本発明の主題の第3の態様によれば、
ヒートシンク要素と、
前記ヒートシンク要素に装着された上ハウジングと、
前記ヒートシンク要素に熱的に結合された少なくとも1つの固体発光体と
を備える照明器具が提供される。
【0033】
本発明の主題の第3の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの固体発光体は前記ヒートシンク上に装着されている。
【0034】
本発明の主題の第3の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記照明器具はさらに、前記ヒートシンク上に装着された発光体ボードを備え、この少なくとも1つの固体発光体は前記発光体ボード上に装着されており、前記発光体ボードは前記ヒートシンクに熱的に結合されており、前記少なくとも1つの固体発光体は前記発光体ボードに熱的に結合されている。このような実施形態のいくつかにおいて、前記発光体ボードは、その上にLEDが装着されたメタルコアプリント回路板である。
【0035】
本発明の主題の第3の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記少なくとも1つの固体発光体はLEDである。
【0036】
本発明の主題の第3の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記照明器具は複数の固体発光体を備える。このような実施形態のいくつかにおいて、前記複数の固体発光体はそれぞれLEDである。
【0037】
本発明の主題の第3の態様に基づくいくつかの実施形態において、前記照明器具はさらに、前記ヒートシンク要素と接触した少なくとも1つの追加の構成要素を備える。
【0038】
このような実施形態のいくつかにおいて、前記少なくとも1つの追加の構成要素は、電源モジュール及び接続箱のうちから選択された少なくとも1つの要素を備える。これらの実施形態のいくつかにおいて、前記電源モジュールは、その中に電源が設けられた区画を備える。
【0039】
このような実施形態のいくつかにおいて、前記ヒートシンク要素は第1の面と第2の面とを備え、前記少なくとも1つの追加の構成要素および前記上ハウジングはともに、前記ヒートシンク要素の前記第1の面と接触している。
【0040】
添付図面および本発明の主題の以下の詳細な説明を参照すれば本発明の主題をより完全に理解することができる。
【発明を実施するための形態】
【0042】
本出願は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる2007年5月7日出願の米国特許仮出願第60/916407号明細書の恩典を主張する。
【0043】
本出願は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる2008年2月15日出願の米国特許仮出願第61/029068号明細書の恩典を主張する。
【0044】
本出願は、参照によってその全体が本明細書に組み込まれる2008年3月18日出願の米国特許仮出願第61/037366号明細書の恩典を主張する。
【0045】
ここで、本発明の主題の実施形態が示された添付図面を参照して、本発明の主題をより詳細に説明する。しかしながら、本発明の主題は、本明細書に記載された実施形態に限定されるものと解釈してはならない。むしろ、これらの実施形態は、この開示が網羅的かつ完全なものとなり、本発明の主題の範囲を当業者に完全に伝えるために提供される。全体を通じて同様の符号は同様の要素を指す。本明細書で使用されるとき、用語「および/または」は、列挙された関連項目のうちの1つ又は複数の項目の任意の全ての組合せを含む。
【0046】
本明細書で使用される用語は、特定の実施形態を説明することだけを目的としており、本発明の主題を限定することを意図したものではない。本明細書で使用されるとき、単数形(“a”、“an”and“the”)は、文脈がそうではないと明確に示していない限り、複数形も含むことが意図される。また、本明細書で使用される用語「含む」、「備える」(“comprises”and/or“comprising”)は、述べられた形体、完全体(integer)、ステップ、動作、要素および/または構成要素の存在を示すが、1つ又は複数の他の形体、完全体、ステップ、動作、要素、構成要素および/またはこれらのグループの存在または追加を除外しないことを理解されたい。
【0047】
層、領域、基板などの要素が、別の要素の「上に」存在し、または別の要素の「上に」延在すると本明細書に記載されているとき、その要素は、その別の要素の上に直接存在または延在しても、介在要素が存在してもよい。対照的に、ある要素が、別の要素の「上に直接」存在し、または別の要素の「上に直接」延在すると本明細書に記載されたとき、介在要素は存在しない。また、ある要素が、別の要素に「接続」または「結合」されていると本明細書に記載されているとき、その要素は、その別の要素に直接接続または結合されていても、介在要素が存在してもよい。対照的に、ある要素が、別の要素に「直接接続され」、または「直接結合され」ていると本明細書に記載されているとき、介在要素は存在しない。
【0048】
本明細書では、様々な要素、構成要素、領域、層、区域および/またはパラメータを記述するために「第1」、「第2」などの用語が使用されることがあるが、これらの要素、構成要素、領域、層、区域および/またはパラメータはこれらの用語によって限定されないことを理解されたい。これらの用語は、1つの要素、構成要素、領域、層または区域を他の領域、層または区域から区別するためだけに使用される。したがって、以下で論じる第1の要素、構成要素、領域、層または区域は、本発明の主題の教示から逸脱することなく、第2の要素、構成要素、領域、層または部分と呼ぶことができるものである。
【0049】
さらに、本明細書では、図示された1つの要素と別の要素との関係を記述するために、「下の(lower)」または「下部(bottom)」、「上の(upper)」または「上部(top)」などの相対語が使用されることがある。このような相対語は、図示された向きだけでなく、装置の様々な向きを包含することが意図される。例えば、図の装置がひっくり返された場合、他の要素の「下」側にあると記述された要素は、当該他の要素の「上」側にくるであろう。したがって、例示的な用語「下の」は、図の特定の向きに応じた「下」と「上」の両方の向きを包含する。同様に、1つの図の装置がひっくり返された場合、他の要素「よりも下方(below)」または「の下(beneath)」にあると記述された要素は、当該他の要素「よりも上方」にくるであろう。したがって、例示的な用語「よりも下方」または「の下」は、上方と下方の両方の向きを包含する。
【0050】
本明細書で使用されるとき、「実質的に平面の」、「実質的に角錐台形の」、「実質的に正方形の」等の表現における用語「実質的に」は記載された特徴と少なくとも約95%一致することを意味する。以下に例を挙げる。
【0051】
「実質的に平面の」という表現は、実質的に平面であると特徴づけられた表面上の点のうちの少なくとも95%の点が、その表面の最大寸法の5%以下の距離だけ互いに離隔された平行な一対の平面のうちの一方の平面上にあり、またはこれらの平行な一対の平面間にあることを意味する。
【0052】
「実質的に角錐台形の」という表現は、本明細書で使用されるとき、実質的に角錐台形であると特徴づけられた表面上の点のうちの少なくとも95%の点が、それらの最大寸法の5%以下の距離だけ互いに離隔された一対の想像上の角錐台形構造のうちの一方の構造上にあり、またはこれらの一対の構造間にあることを意味する。
【0053】
「実質的に正方形の」という表現は、正方形の形状を識別することができ、実質的に正方形であると特徴づけられたアイテム(item)上の点のうちの少なくとも95%の点がその正方形の形状内に含まれ、その正方形の形状が、そのアイテム上の点のうちの少なくとも95%の点を含むことを意味する。
【0054】
そうでないと定義されない限り、本明細書で使用される全ての用語(技術用語および科学用語を含む)は、本発明の主題が属する技術分野の技術者によって共通に理解されるのと同じ意味を有する。さらに、一般的に使用されている辞書に定義されているような用語は、関連技術および本明細書の開示の文脈におけるそれらの意味と一致した意味を有するものと解釈されなければならず、本明細書においてそのように明示的に定義されない限り、理想化された意味または過度に形式的な意味に解釈されないことを理解されたい。また、別の形体に「隣接して」配置された構造または形体への言及は、その隣接する形体と重なり又はその隣接する形体の下にある部分を有する場合があることを当業者は理解されたい。
【0055】
本発明の主題に基づく実施形態が、本明細書において、本発明の主題の理想化された実施形態の概略図である断面(および/または平面)図を参照して説明される。そのため、例えば製造技法および/または公差の結果として図の形状から変動することが予想される。したがって、本発明の主題の実施形態は本明細書に示された領域の特定の形状に限定されるものと解釈すべきではなく、例えば製造に起因する形状の変化を含むものと解釈すべきである。例えば、長方形として示された構成要素は一般に、丸形または湾曲した形体を有する。したがって、図示される領域は本質的に概略的であり、装置のある領域の正確な形状を示すことは意図されておらず、本発明の主題の範囲を限定することも意図されていない。
【0056】
本発明の主題の実施形態は、白色光を生み出すために(青色発光体と過剰の黄色蛍光体とを含む)黄緑色(yellowish green)高度不飽和(highly unsaturated)ランプと赤色LEDとを組み合わせることによって白色光を発生させる下記の文献に記載されたシステムとともに使用するのに特によく適していることがある。
【0057】
(1)それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる2005年12月21日に出願された「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の特許文献1(発明者:Antony Paul van de VenおよびGerald H.Negley、代理人整理番号931_004PRO)、および2006年12月20日に出願された特許文献2。
【0058】
(2)それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる2006年4月20日に出願された「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の特許文献3(発明者:Gerald H.NegleyおよびAntony Paul van de Ven、代理人整理番号931_012PRO)、および2007年4月18日に出願された特許文献4。
【0059】
(3)それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる2006年4月20日に出願された「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の特許文献5(発明者:Gerald H.NegleyおよびAntony Paul van de Ven、代理人整理番号931_013PRO)、および2007年4月18日に出願された特許文献6。
【0060】
(4)それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる2006年11月7日に出願された「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の特許文献7(発明者:Antony Paul van de VenおよびGerald H.Negley、代理人整理番号931_027PRO)、および2007年11月7日に出願された特許文献8。
【0061】
(5)その全体が参照によって本明細書に組み込まれる2007年5月8日に出願された「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の特許文献9(発明者:Antony Paul van de VenおよびGerald H.Negley、代理人整理番号931_031PRO)。
【0062】
(6)その全体が参照によって本明細書に組み込まれる2007年5月8日に出願された「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の特許文献10(発明者:Antony Paul van de VenおよびGerald H.Negley、代理人整理番号931_032PRO)、
(7)それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる2006年8月23日に出願された「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の特許文献11(発明者:Antony Paul van de VenおよびGerald H.Negley、代理人整理番号931_034PRO)、および2007年8月22日に出願された特許文献12。
【0063】
(8)その全体が参照によって本明細書に組み込まれる2007年5月8日に発行された「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の特許文献13(発明者:Antony Paul van de VenおよびGerald H.Negley、代理人整理番号931_035NP)。
【0064】
(9)その全体が参照によって本明細書に組み込まれる2006年12月1日に出願された「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の特許文献14(発明者:Antony Paul van de VenおよびGerald H.Negley、代理人整理番号931_035PRO)。
【0065】
(10)その全体が参照によって本明細書に組み込まれる2007年11月30日に出願された「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の特許文献15(発明者:Antony Paul van de VenおよびGerald H.Negley、代理人整理番号931_035NP2)。
【0066】
(11)それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる2006年12月7日に出願された「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の特許文献16(発明者:Antony Paul van de VenおよびGerald H.Negley、代理人整理番号931_053PRO)、および2007年12月6日に出願された特許文献17。
【0067】
(12)それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる2007年5月8日に出願された「LIGHTING DEVICE AND LIGHTING METHOD」という名称の特許文献18(発明者:Antony Paul van de VenおよびGerald H.Negley、代理人整理番号931_073PRO)、および2007年6月19日に出願された特許文献19(代理人整理番号931_073PRO2)。
【0068】
(13)その全体が参照によって本明細書に組み込まれる2007年11月27日に出願された「WARM WHITE ILLUMINATION WITH HIGH CRI AND HIGH EFFICACY」という名称の特許文献20(発明者:Antony Paul van de VenおよびGerald H.Negley、代理人整理番号931_081PRO)。
【0069】
しかしながら、本発明の主題はこのようなシステムだけに限定されず、例えば1つまたは複数の白熱灯を使用し、1つまたは複数の蛍光灯を使用し、かつ/あるいは1つまたは複数の固体発光体を使用するなどして光を発生させる任意の技法または構造とともに使用することができる。したがって、本発明の主題を、例えば蛍光体変換(phosphor converted)白色発光ダイオード、RGB発光ダイオードシステム、または照明器具の所望の光出力を生成するために複数の発光体を利用する他の固体発光システムとともに利用することができる。または、本発明の主題は白色光の発生に関して説明されるが、本発明の主題を、色光または色変化光(color changing light)発生システムとともに使用することもできる。
【0070】
前述のとおり、本発明の主題は、ヒートシンク要素および上ハウジングを備える照明装置に関する。
【0071】
ヒートシンク要素は、所望の任意の材料(または材料の組合せ)から形成することができ、そのような材料は多種多様なものが当業者に知られており、当業者はそれらを容易に入手することができる。一般に、他の全ての考慮事項が等しければ、より大きな熱伝導率を有する材料(または複合材料)が望ましい。適切な材料の代表的な例には、押出アルミニウムおよび鋳造アルミニウムなどがあり、多くの場合、押出しアルミニウムの方が望ましい。所望ならば、ヒートシンク要素は、1種または数種の材料中に分散させた1種または数種の他の材料を含むことができ、ここで、例えば分散した材料(例えばカーボンナノチューブ、ダイヤモンドスライバ(diamond sliver)など)は異なる領域に熱を運ぶのに有効である。
【0072】
上ハウジングは、所望の任意の材料(または材料の組合せ)から形成することができ、そのような材料は多種多様なものが当業者に知られており、当業者はそれらを容易に入手することができる。適切な材料の代表例はアルミニウムであり、上ハウジングがヒートシンクに熱的に結合される場合には特に適し、それによって、上ハウジングはヒートシンキング能力を提供することができる。当業者は、アルミニウム(および/または他の材料)を所望の形状に形成する多種多様な方式に精通している(例えば、アルミニウムを形成することができ、押出アルミニウムを所望の形状に形成することができ、アルミニウムをハイパーフォーム(hyperform)することができ、アルミニウムシートを雌型に押し込むことができ、アルミニウムを深絞りし、または押出し、組み立てることができる、など)。
【0073】
本発明の主題に基づく照明器具は、希望する場合、適切な任意のバスケットアセンブリおよび/またはバッフルアセンブリとともに使用することができる。本発明の主題に基づく照明器具とともに使用することができるバスケットアセンブリ、バッフルアセンブリその他の構造の代表例は、下記の文献に記載された各種構造を含む。
【0074】
それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる2007年5月7日に出願された「LIGHT FIXTURES AND LIGHTING DEVICES」という名称の特許文献21(発明者:Gary David TrottおよびPaul Kenneth Pickard、代理人整理番号931_071PRO)、および2008年5月7日に出願された「LIGHT FIXTURES」という名称の特許文献22(発明者:Gary David TrottおよびPaul Kenneth Pickard、代理人整理番号931_071NP)、ならびに
それらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる2008年2月15日に出願された「LIGHT FIXTURES AND LIGHTING DEVICES」という名称の特許文献23(発明者:Paul Kenneth PickardおよびGary David Trott、代理人整理番号931_086PRO)、2008年3月18日に出願された「LIGHT FIXTURES AND LIGHTING DEVICES」という名称の特許文献24(発明者:Paul Kenneth PickardおよびGary David Trott、代理人整理番号931_086PRO2)、および2008年5月7日に出願された「LIGHT FIXTURES AND LIGHTING DEVICES」という名称の特許文献25(発明者:Paul Kenneth PickardおよびGary David Trott、代理人整理番号931_086NP)。
(特許文献23〜25に開示されたバスケットアセンブリおよびバッフルアセンブリの特定の実施形態を以下で説明するが、本発明の主題は、特許文献21及び22に開示された各種構造にも等しく適用可能であり、それらの構造を、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の主題の諸特徴とどのように組み合わせるのかについては、当業者は容易に理解することができる。)
【0075】
前述のとおり、本発明の主題に基づくいくつかの実施形態は固体発光体を備える。多種多様な固体発光体が当業者によく知られており、そのような固体発光体のうちの任意の固体発光体を本発明の主題に従って使用することができる。1つのタイプの固体発光体が発光ダイオード(LED)である。
【0076】
LEDは当業者によく知られており、そのようなLEDの任意のものを本発明の主題に従って使用することができる。
【0077】
図1は、本発明の主題に基づく照明器具10の第1の実施形態の上面図である。
図1に示されているように、照明器具10は、ヒートシンク12と、上ハウジング16と、バッフルアセンブリ20と、電源筺体22と、接続箱24とを備える。バッフルアセンブリ20は、従来の吊り天井格子システムにぴったりとはまるように設定された全体寸法を有する。例えば、バッフルアセンブリ20の全体寸法は2フィート(61cm)×2フィート(61cm)とすることができる。
【0078】
図2は、
図1の照明器具10の断面図である。
図2に示されているように、照明器具10はさらに、ヒートシンク12上に装着された発光体ボード(board)14を備える。発光体ボード14は、発光ダイオード(LED)などの複数の固体発光体を備える。いくつかの実施形態では、発光体ボードは、その上にLEDが装着されたメタルコアプリント回路板である。発光体ボード14はヒートシンク12に熱的に結合されている。発光体ボード14は、直接接触、熱接着剤または当業者に知られている他の技法によってヒートシンク12に熱的に結合することができる。いくつかの実施形態では、発光体ボード14を排除することができ、固体発光体をヒートシンク12に直接装着することができる。このような実施形態、すなわち固体発光体がヒートシンクに直接装着される実施形態では、メタルコアプリント回路板を製造する際に使用される技法を使用して、例えば相互接続構造(例えば3列のLED)を設けるための金属シートを含めることによって、固体発光体をヒートシンク上に直接装着するのに適合するように、ヒートシンクを作ることができる。
【0079】
図2にさらに示されているように、照明器具10はさらに、光伝達性バスケットアセンブリ18を備える。バスケットアセンブリ18は、フレームと、1つまたは複数のレンズとを備えることができる。レンズは例えば、アクリル樹脂、ポリカーボネート、PET、PETGまたは他の光透過性材料として設けることができる。さらに、レンズ(1つまたは複数)は、レンズの中またはレンズの表面に形成された拡散構造を備えてもよく、また、後述する1つまたは複数のフィルムが設けられていてもよい。
【0080】
バスケットアセンブリ18、上ハウジング16および発光体ボード14は、LEDから放出された光が混合される混合室(mixing chamber)を提供し、この混合は、混合室内での反射と、バスケットアセンブリ18の拡散構造および/またはフィルムの光学特性との組合せによってなされる。さらに、混合室の内面を、Furakawa Industries社のMCPET(登録商標)または他の任意の反射材料などの反射材料で覆うことができる。そのような材料は多種多様なものが当業者に知られており、当業者はそれらを入手することができる(いくつかの実施形態では、特に好ましい反射材料は拡散反射(diffuse reflective)材料である)。あるいは又は加えて、いくつかの実施形態では、明るさ(brightness)特性および/または明るさパターンを所望の通りに変更するため、光が接触する任意の表面をテクスチャードペイント(textured paint)でコーティングすることができる。
【0081】
Cree XRE LEDなどの多くのLEDは、実質的にランベルト分布(Lambertian distribution)で発光するため、LEDは、上ハウジング16の側壁から間隔を置いて配置されるべきである。したがって、発光体ボードは一般に、光が通過する上ハウジング16の開口によって画定される面積よりも小さい表面積を有する。したがって、上ハウジングまたは上ハウジングの一部分は実質的に角錐台形の形状を有し、かつ傾いた又は傾斜した側壁16を有して、発光体ボード14からの光をバスケットアセンブリ18に向かうようにすることができる。このような傾斜した側壁は、照明器具内で失われる光を低減させるために、バスケットアセンブリから反射された光をバスケットアセンブリに再び向かうようにするのを助けることもできる。
【0082】
さらに、発光体ボード14はバスケットアセンブリ18よりも小さな面積を有するため、バスケットアセンブリ18およびバッフルアセンブリ20の輝度の急激な変化を防ぐために、バスケットアセンブリ18と上ハウジング16の構成を、LEDからの光をバスケットアセンブリ18の目に見える表面に渡って広げるような構成とすることができる。これは、例えばあたかもその全体が本明細書に記載されているかのようにその開示が本明細書に組み込まれる2007年5月7日に出願された特許文献21(代理人整理番号931−071PRO)に記載されたバスケットの機械的構成によって、または後述するバスケットアセンブリのレンズ(1つまたは複数)の光学特性によって達成することができる。
【0083】
8フィート(244cm)から10フィート(305cm)の天井など一般的な用途において設置されたときに個々の光源を不明瞭にするため、拡散構造および/またはフィルムは十分に拡散性であるべきである。いくつかの実施形態では、拡散構造および/またはフィルムが、単独でまたは混合室の他の構造と相まって、個々のレンズの光度の変動が、そのレンズの目に見える表面の最も低い光度の600%を超えないように、光源からの光を拡散させる。言い換えると、レンズの目に見える表面の最も明るい領域の輝度とレンズの目に見える表面の最も暗い領域の輝度との比が6対1以下である。他の実施形態では、個々のレンズの光度が、レンズの目に見える領域の最も低い光度の500%を超えて、400%を超えて、200%を超えてまたは100%を超えて変化しない。本明細書で使用されているとき、レンズのある領域の光度とは、約2cm
2以上の面積を有するレンズのある部分によって出力される光を指す。
【0084】
いくつかの実施形態では、拡散構造および/またはフィルム(1つまたは複数)も、単独でまたは混合室の他の構造と相まって、光源からの光を混合すべきである。このような特性には、任意のフィルムまたは構造の拡散角、材料の屈折率および材料の反射率を含めることができる。例えば、上で論じたように、バスケットアセンブリ18から反射された光を混合室内で再循環させ、その光の一部が照明器具から出ていくようにすることができる。そのため、この再循環も、LEDからの光の混合を強化する役目を果たすことができる。
【0085】
特定の実施形態では、拡散構造および/またはフィルム(1つまたは複数)が、単独でまたは混合室の他の構造と相まって、個々のレンズ内の光の色相が、1931CIE色度図上の10MacAdam楕円を超えて変化しない(すなわち、約2cm
2以上の面積を有するレンズの任意の領域内の光の色相が、約2cm
2以上の面積を有するそのレンズの他の任意の領域から10MacAdam楕円を超えて変化しない)ことを実現できる。他の実施形態では、個々のレンズ内の光の色相が7MacAdam楕円を超えて変化せず、他の実施形態では、4MacAdam楕円を超えて変化せず、他の実施形態では、2MacAdam楕円を超えて変化せず、他の実施形態では、1MacAdam楕円を超えて変化しない。特定の実施形態では、個々のレンズからの光の色相が、黒体軌跡から、10MacAdam楕円を超えて、7MacAdam楕円を超えて、または4MacAdam楕円を超えてずれない。
【0086】
1つまたは複数のフィルムを利用する実施形態では、フィルムをレンズ(1つまたは複数)上に取り付けることができ、または他の方法でバスケットアセンブリ18のレンズまたはフレームに固定することができる。フィルムをレンズ(1つまたは複数)に装着するかどうかは、利用する特定の拡散フィルム(1つまたは複数)の特性に応じて決定することができる。適切なフィルムは、例えばLuminit社(米カリフォルニア州Torrance)またはFusion Optix社(米マサチューセッツ州Cambridge)から入手することができる。加えて、単一の照明器具内で、異なる製造会社のフィルムを組み合わせることができ、異なるレンズまたは同じレンズに関連づけることができる。したがって、例えば、所望の光拡散(light spreading)、不明瞭化および/または混合結果を達成するために、異なる特性を有する異なる製造会社の多くのフィルムを利用することができる。
【0087】
フィルムおよび/またはレンズは所望の任意の方法によって製造することができ、そのような方法は多種多様なものが当業者によく知られている。例えば、いくつかの実施形態では、1つまたは複数のフィルムが取り付けられたレンズを、(例えばそれらの全体が参照によって本明細書に組み込まれる2007年7月17日に出願された「OPTICAL ELEMENTS WITH INTERNAL OPTICAL FEATURES AND METHODS OF FABRICATING SAME」という名称の特許文献26(発明者:H.Negley and Paul Kenneth Pickard、代理人整理番号931_074PRO)および2008年1月28日に出願された特許文献27(代理人整理番号931_074PRO2)に記載された)フィルムインサート(film insert)成形によって、または共押出しによって製造することができる。
【0088】
図2に戻ると、照明器具10の全体の深さ「d」は約5インチ(12.7cm)またはそれ以下である。このような浅い深さは、LEDからの熱を十分に放散させてLEDの接合部温度を所望の範囲に維持するのに十分なヒートシンク面積を提供する妨げとなる可能性がある。したがって、
図2に示されているように、ヒートシンク12のフィンの高さを延長してヒートシンク12の表面積を増大させるのではなく、ヒートシンク12のフィンの長さ(すなわち横方向の寸法)が、上ハウジング16の上に張り出すように、上ハウジング16の周縁を越えて延在する(および/または、フィンの主表面によって画定される平面に垂直な方向に伝熱面積が増大するように、例えば図示されたフィンに平行にフィンが追加される)。このような張出しヒートシンク12は、上ハウジング16およびバスケット18によって形成される照明器具10の被照明部分のサイズが、バッフルアセンブリ20の周縁によって画定される照明器具10の全体サイズに比べて相対的に小さいことを利用する。さらに、傾斜したバッフルアセンブリ20および傾斜した上ハウジング16が設けられる場合、バッフル20の上に張り出すように上ハウジング16を越えてヒートシンク12を延在させることは、ヒートシンクの上面を越えて延在して照明器具10の全体の深さを増大させることなく、追加の構成要素をヒートシンク12に装着することを可能にする十分なゆとり(clearance)を提供する。したがって、例えば、照明器具10の全体の深さ「d」を増大させることなく電源モジュール22をヒートシンク12に装着することができる。
【0089】
図2のバッフルアセンブリ20に関して、バッフルアセンブリ20は、吊り天井の格子と係合する平坦な縁(lip)部分30を備える。縁部分30は、照明器具10の周縁から距離「l」だけ延在することができる。縁部分30は、バスケットアセンブリ18の発光レンズから間隔を置いて、しかし発光レンズに実質的に平行に配置され、したがって縁部分30には光がほとんど入射しないため、距離lが大きすぎる場合には、照明器具10の周縁付近に暗い領域が知覚される可能性がある。距離lが小さすぎる場合には、バッフルの角度のついた部分が天井格子上に延在する可能性があり、これは美的に心地よくない可能性がある。したがって、いくつかの実施形態では、距離lを、約0.5インチ(1.25cm)から約2インチ(5.1cm)とすることができる。
【0090】
加えて、バッフルアセンブリ20は、照明器具10の発光部分を天井タイルの平面よりも上方へ凹ませる。室内にいる人が照明器具10から離れれば離れるほど、照明器具10が暗く感じられるように、照明器具10の発光部分を天井タイルよりも上方に凹ませる。発光部分を凹ませると、照明器具10から十分に離れると発光部分をもはや直接は見ることができない遮断角が生じる。しかしながら、発光部分を凹ませることは、室内に幅広い配光を供給するという照明器具の能力を制限する可能性もある。さらに、照明器具10は深さ「d」よりも深くてはならないため、天井タイルよりも上方に発光部分を凹ませると、LEDからの光の混合に使用可能な距離が限定される可能性もある。
【0091】
バスケットアセンブリ18およびバッフルアセンブリ20は、天井タイルよりも上方に発光部分を凹ませることを可能にしつつ、混合深さを大きくするのを助けるように設計することができる。具体的には、バスケットアセンブリ18のサイズを照明器具10の全体サイズよりも小さくすれば、バスケットセンブリを天井タイルよりも上方に凹ませることができる。遮蔽角が与えられた場合、バスケットアセンブリ18が小さければ小さいほど、凹みを浅くすることができる。しかしながら、バスケットアセンブリが小さすぎる場合には、所望の配光を供給することが難しくなることがあり、バスケットが照明器具10の全体サイズに対してバランスが取れていないように見える可能性がある。例えば、いくつかの実施形態では、バッフルアセンブリ20の周縁の寸法とバスケットアセンブリ18の周縁の寸法の比を約1.5:1から約3:1、例えば約2:1とすることができる。このようにすると、照明器具10の全体サイズに対してバスケットアセンブリ18のサイズのバランスが取れ、良好な配光、十分な遮蔽角、比較的に浅い照明器具の全体深さ、および美的に心地よい割合を提供することができる。
【0092】
照明器具の全体サイズよりも小さいバスケットアセンブリ18を利用すると、照明器具10を標準的な天井格子上に設置することを可能にするために、なんらかの支持構造が必要になる。この構造はバッフルアセンブリ20によって提供される。さらに、バッフルアセンブリ20の設計には、バッフルアセンブリ20が、バスケットアセンブリ18を出た光とどのように相互作用するのかを考慮に入れるべきである。
【0093】
傾斜したバッフルアセンブリ20を設けることによって、バスケットアセンブリ18からの光をバッフルアセンブリ20に入射させて、バッフルアセンブリ20を照明することができる。バッフルアセンブリ20を照明することにより照明器具10の全体の外観を改善することができる。それというのは、部分的に照明されたバッフルアセンブリ20が、バスケットアセンブリ18とバッフルアセンブリ20との間のコントラストを低減させ、それによって光度の急激な変化を防ぐためである。
【0094】
バッフルアセンブリ20が照明される程度は、バッフルアセンブリ20の壁の傾斜の程度、バスケットアセンブリ18がバッフルアセンブリ20を越えて延在する範囲、およびバスケットアセンブリ18からの配光パターンに依存する。したがって、バッフルセクションの傾斜部分の幅「w」および高さ「h」が、照明器具10の発光部分の凹みとバッフルアセンブリ20との間の関係を規定する。所与の凹みの深さに対して傾斜の程度(すなわち角度)が大きすぎる場合には、バッフルアセンブリ上で失われる光量が大きくなりすぎて、照明器具の効率が過度に低下する。所与の凹みの深さに対して傾斜の程度が十分でない場合には、天井よりも上方へのバスケットアセンブリ18の凹みが不十分となり、かつ/またはバッフルアセンブリ20が暗く見え、このことは美的に心地よくない可能性がある。したがって、本発明の主題のいくつかの実施形態では、hに対するwの比が約2から約3、いくつかの実施形態では約2.3である。特定の実施形態では、幅wが約130から約140mm、高さhが約50から約60mmである。
【0095】
代表的な実施形態の1つの例では、リム(rim)の外周が約2フィート(61cm)×約2フィート(61cm)、バスケットアセンブリの外周が約1フィート(30.5cm)×約1フィート(30.5cm)であり、この場合、バッフルアセンブリ20の周縁の寸法とバスケットアセンブリ18の周縁の寸法の比は2:1になる。このような装置では、先に定義した距離lおよびwが実質的に均一であることが好ましく、それによりlとwの和は約6インチ(15.2cm)となる。いくつかの実施形態では、リムが、天井の支持構造とわずかに重なり合うことができ、それによりlの一部分とwの全体の和が約6インチ(15.2cm)となる(この支持構造によって画定される開口は約2フィート(61cm)×約2フィート(61cm)である)。
【0096】
支持構造の開口が正方形ではない、例えば2フィート(61cm)×4フィート(122cm)である実施形態の場合には、開口において所望の効果を提供するため、例えば開口を塞ぐために、(それぞれ約2フィート(61cm)×約2フィート(61cm)の)2つの装置を並べて使用する、またはリムの外周が約4フィート(122cm)×約2フィート(61cm)、バスケットアセンブリの外周が約3フィート(91.5cm)×約1フィート(30.5cm)、距離lとwの和(または距離wと距離lの一部分の和)が約6インチ(15.2cm)である装置を提供するなど、所望の任意の方式で本発明の主題に基づく装置を変更することができる。
【0097】
図3から7は、
図1および2を参照して先に説明した照明器具10の追加の図である。
【0098】
図8および9は、バッフルアセンブリ20のない照明器具10のより詳細な断面図である。
図8に示されているように、ヒートシンク12に上ハウジング16が装着されている。上ハウジング16は、ヒートシンク12に隣接する開口を有し、この開口を通して、LED62が装着されたPCボード60が延在する。上で論じたとおり、PCボードはメタルコアPCボードとすることができ、ヒートシンク12に熱的および機械的に結合することができる。上ハウジング16、PCボード60、ヒートシンク12およびバスケットアセンブリ18の露出した全ての内面に、MCPET(登録商標)の層56が与えられている。
【0099】
図8および9にさらに示されているように、バスケットアセンブリ18は、バスケットアセンブリ18を構造的に支持するフレーム50を備えることができ、フレーム50は、バスケットアセンブリを上ハウジング16に取り付けることを可能にするように構成される。フレーム50は、バスケットアセンブリ18の2つの開口をそれぞれ画定する内フレーム部材70と外フレーム部材72とを備えることができる。内フレーム部材70は、その中に第1のレンズ52が設けられる中心開口を画定する。内フレーム部材70と第1のレンズ52は一体として、バスケットアセンブリ18の第1の光透過窓を画定する。
【0100】
先に論じたとおり、第1のレンズ52上にまたは第1のレンズ52の部分として、1つまたは複数のフィルムまたは他の拡散構造58を設けることができる。当該1つまたは複数のフィルムは例えば、折り曲げられ、内フレーム部材70上に延在するフィルム58のそれぞれの縁の1つまたは複数のタブ(tab)によって適切な位置に保持することができる。このタブを次いで、内フレーム部材70の露出した表面に接着剤で固定されたMCPET(登録商標)リフレクタ56によって保持し、それによってMCPET(登録商標)56と内フレーム部材70との間にタブを捕捉することができる。
【0101】
外フレーム部材72は、内フレーム部材70を取り囲み、例えば内フレーム部材70の角で内フレーム部材70に接続される。したがって、外フレーム部材72は、内フレーム部材70を構造的に支持する。外フレーム部材72と内フレーム部材70の間の空間に少なくとも1つの第2のレンズ54が設けられる。特定の実施形態では、複数の第2のレンズが、内フレーム70の各辺に1つずつ設けられる。内フレーム部材70と外フレーム部材72との間の空間および第2のレンズ54は、バスケットアセンブリ18の第2の光透過窓を画定する。第2のレンズ54は、その内部またはその表面に拡散構造を有することができる。単一の第2のレンズ54について説明するが、複数の第2のレンズ54を設けることができる。例えば、内フレーム部材によって画定された正方形/長方形の各辺に第2のレンズ54を設けて、4つの第2のレンズおよび対応する4つの第2の光透過窓がバスケットアセンブリ18に設けられるようにすることができる。あるいは、内フレーム部材の全周にわたって延在する(例えば額縁のような形状の)単一の第2のレンズを設けることもできる。
【0102】
中心開口内のレンズ(例えば前述の実施形態の第1のレンズ52)とバッフルアセンブリとの間の光の勾配(すなわち明るい中心領域と相対的に暗いバッフルアセンブリとの間の遷移)の重要性を考慮すれば、1つまたは複数の第2のレンズ(例えば
図8および9に示された実施形態および
図17に示された実施形態に示された第2のレンズ54)の正確な形状および/または寸法は決定的に重要となりうる。
【0103】
本発明の主題に基づくいくつかの実施形態では、少なくとも1つの第2のレンズは平坦でない(すなわち平面でなく、かつ固体発光体の発光位置によって画定される平面に対して平行でない)ことが好ましい。例えば、少なくとも1つの第2のレンズの向きを斜めにする(例えば内フレーム部材と接触する1つまたは複数の位置よりも、固体発光体の発光位置によって画定される平面により近い位置で外フレーム部材と接触させる)ことができ、かつ/または、少なくとも1つの第2のレンズが1つまたは複数の曲がりを有することができる(すなわち、例えば第2のレンズ54が曲がりを有する
図17のように、非平面とすることができる)。このような実施形態では、外フレーム部材72の内面および内フレーム部材70の外面(すなわち、
図17では、外フレーム部材72の右側の面および内フレーム部材70の左側の面)に、より多くの光が入射することを保証することができる。このような実施形態では、1つまたは複数の第2のレンズがある程度下方へ(すなわち固体発光体の発光位置によって画定される平面に対して垂直な方向、すなわち
図17に示された第1のレンズ52に対して垂直な方向に)延在することが好ましい。
【0104】
本発明の主題に基づくいくつかの実施形態では、照明装置の外部(すなわち照明装置が装着された室内)から照明装置のいずれの固体発光体に対しても直接的な視線が存在しないように、外フレーム部材72および内フレーム部材70の寸法および相対的な配置が選択される。言い換えると、例えば
図17に示された実施形態では、(1)不透明な外フレーム部材72が十分に下方へ延在し、(2)不透明な内フレーム部材70が十分に上方へ延在し、(3)外フレーム部材72の下方および内フレーム部材の上方を通って延びる任意の視線(例えば
図17に示された視線80)がどのLED62にも直接的には到達しないように、フレーム部材70および72がLED62に対して配置される。
【0105】
図17に示された装置に対応する代表的な1つの実施形態では、外フレーム部材72が、第2のレンズ54と外フレーム部材72との間の最も低い接触点から下方へ0.375インチ(9.53mm)延在し、内フレーム部材70の最も低い部分が、外フレーム部材72の最も低い部分よりも0.43インチ(1.09cm)低く、外フレーム部材72の内面が、内フレーム部材70の外面から0.3インチ(7.62mm)離れており、照明装置の1つの側の外フレーム部材72の内面と照明装置の反対側の外フレーム部材72の内面との間の距離が11.5インチ(29.2cm)である。このような実施形態では、バスケットの全幅と空洞(すなわち内フレーム部材70の外面と外フレーム部材72の内面の間の空間)の幅の比が、11.5インチ(29.2cm)対0.6インチ(1.52cm)、すなわち約19:1である。
【0106】
所望の光混合量および光拡散量を達成するために(すなわち、異なる固体発光体が異なる色の光を放出する場合に光色放出(light color emission)の所望の程度の均一性を達成するために、かつ/または固体発光体が別個の光源に見えないように固体発光体を不明瞭にするために(異なる放出色の良好な混合を提供し、かつ、観測者が個々のLEDダイを見ることができる状況を得ることが可能なため、これらの2つの目的はときにはっきりと区別される。))、第1のレンズ52が固体発光体から十分な間隔を置いて配置される。特定の混合度を達成するのに必要な間隔は、発光のそれぞれの位置、色および強度、ならびに拡散構造(例えば
図8および9に示された実施形態において第1のレンズ52上に設けられたフィルム58)の特性および固体発光体と第1のレンズ52との間の間隔に依存する。例えば、異なる拡散構造(例えば異なるフィルム)が異なる距離で不明瞭になる(すなわち実質的に均一な光度を提供する)ことはよく知られている。
【0107】
フレーム部材70および72は例えば、例えばアクリロニトリルブタジエン(ABS)及びポリカーボネート−アクリロニトリルブタジエン共重合体(PC/ABS)から射出成形することができる。第2のレンズ54は射出成形によって作製することができ、例えばポリカーボネート(PC)、アクリル樹脂(PMMA)、環状オレフィン共重合体(COC)、スチレン−ブタジエン共重合体(SBC)又はスチレン−アクリロニトリル(SAN)から製造することができる。第2のレンズ54は、上ハウジング16に面する艶消し(matte)面または拡散面を有するように成形することができる。
【0108】
第1の光透過窓の周縁に沿って1つまたは複数の第2の光透過窓を設けることにより、バスケットアセンブリ18の明るい中心部分から相対的に暗いバッフルアセンブリ20への遷移を、より光度の低い外側の窓によって和らげることができる。さらに、1つまたは複数の第2の光透過窓は、内フレームアセンブリの外面に対してより良好な照明を与えることができる(すなわち、第1のレンズを通過した光は一般に内フレームアセンブリの外面を照明しないと考えられ、その結果、内フレームアセンブリの外面は暗くなり、または望ましい程度までは照明されないであろう。そのような場合、(1つ又は複数の)第2のレンズを通過した光が、内フレームアセンブリの外面に対するより良好な照明を可能にする。)。
【0109】
図10から16は、本発明の主題の代替実施形態を示す図面である。
図10から16に示されているように、照明器具100は、上ハウジング116の周縁を越えて延在するヒートシンク112を備える。上ハウジング116には、バッフルアセンブリ120およびバスケットアセンブリ118が接続されている。バッフルアセンブリ120、バスケットアセンブリ118および上ハウジング116は、バッフルアセンブリ20、バスケットアセンブリ18および上ハウジング16に関して先に説明したものと実質的に同じものとすることができる。
【0110】
図10から16はさらに、配電設備から照明器具100への接続を行うために、バッフルアセンブリ120に接続された接続箱124を示している。ヒートシンク112には付属品区画(compartment)130が機械的および熱的に接続されている。付属品区画130は、追加の面積をヒートシンク112に与える。LEDからの熱は、ヒートシンク112および付属品区画130を通して放散させることができる。
【0111】
付属品区画130はさらに、照明装置の電源170、ならびにバッテリ180、バッテリバックアップユニットおよび/または調光モジュールなどの任意選択の機構を収容することができる。この調光モジュールおよびバックアップユニットを、付属品区画130のエンドパネルのノックアウト(knock out)140および150を介して、調光信号のための外部源またはバックアップステータスの外部インジケータおよび試験スイッチに結合することができる。付属品区画130を、コネクタおよび撓み管(flexible conduit)または外装ケーブル160を介して接続箱124に接続することができる。
【0112】
本発明の主題の実施形態は、様々な設計のバスケットアセンブリ18とともに使用することができる。したがって、本発明の主題を、あたかもそれらの全体が本明細書に記載されているかのようにそれらの開示が本明細書に組み込まれる2007年12月3日に出願された特許文献28、2007年5月3日に出願された特許文献29、および/または2007年5月3日に出願された特許文献30に記載されたような外観のバスケットアセンブリ18とともに使用することができる。
【0113】
本発明の主題の実施形態を実質的に正方形の照明器具を参照して説明したが、長方形等の他の形状を提供することもできる。したがって、例えば、照明器具の様々な構成要素の一方の寸法を延長し、もう一方の寸法を延長しないことによって、2フィート(61cm)×4フィート(122cm)の照明器具を提供することができる。
【0114】
本明細書に記載された装置の2つ以上の任意の構造部分を統合することができる。本明細書に記載された装置の任意の構造部分を、2つ以上の部分として提供することもできる(必要ならばそれらは一体として保持される。)。
【0115】
さらに、本発明の主題のある種の実施形態を、要素の特定の組合せを参照して示したが、本発明の主題の教示から逸脱することなく様々な他の組合せを提供することができる。したがって、本発明の主題は、本明細書に記載され、図示された例示的な特定の実施形態に限定されるものと解釈すべきではなく、示された様々な実施形態の要素の組合せを包含することもできる。
【0116】
本明細書の開示の恩恵の下で、当業者は、本発明の主題の趣旨および範囲から逸脱することなく多くの変更および修正を加えることができる。したがって、示された実施形態は、例示のためだけに記載されたものであり、以下の特許請求の範囲によって定義された本発明の主題を限定するものと解釈すべきではないことを理解しなければならない。したがって、以下の特許請求の範囲は、記載された字義通りの要素の組合せを含むだけではなく、実質的に同じ機能を実質的に同じ方式で実行して実質的に同じ結果を得る等価の全ての要素をも含むものとして解釈されなければならない。したがって、特許請求の範囲は、以上で具体的に示され説明されたもの、概念上等価であるもの、および本発明の主題の本質的思想を含むものを包含するものと理解しなくてはならない。