【実施例】
【0056】
以下、本発明を具体的に説明するため、実施例を示すが、本発明はこれらの実施例のみに制限されるものではない。また、実施例、比較例において、細孔容積、細孔分布の測定は、日本ベル株式会社製、BELSORP−maxにより行い、熱伝導率の測定は、英弘精機株式会社製HC−074−200により行った。また、加圧下の嵩密度の測定は、直径が50mmのセル状の金型に、エアロゲルを3g充填し、この金型のセルの直径にあった蓋をして、その蓋にラム直径55mmの油圧プレス機を使用して、エアロゲルに10Mpaの荷重をかけた時の圧縮したエアロゲルの体積を求めて、嵩密度(加圧下かさ密度)とした。
【0057】
実施例1
3号ケイ酸ソーダの溶液を希釈し、SiO
2:80g/L、Na
2O:27g/Lの濃度に調整した。この希釈したケイ酸ソーダの溶液を、予め硫酸によりH
+型にしたイオン交換樹脂(ローム・アンド・ハース社製、アンバーリスト、IR−120B)に通過させ、400mLのシリカゾルを取得した。このシリカゾルのpHは、2.8であった。
【0058】
このシリカゾルに600mLのヘキサンを加え、ソルビタンモノオレートを0.8g添加し、ホモジナイザー(IKA製、T25BS1)を用いて、11000回転の条件で4分攪拌し、W/Oエマルジョンを形成した。そのエマルジョンに対して、ミキサーで攪拌しながら、0.1%のアンモニア水を加え、ゾル中のpHが5.5になるように調整した。ヘキサン中のゾルは3分未満でゲル化した。そのまま攪拌しながら液温を50℃に調整し、10時間熟成した。
【0059】
ゲルをカラムに入れ、2Lのエタノールで溶媒置換した後に、1.2Lのヘキサンにより溶媒置換を行った。ゲルにヘキサンを追加することで、全体の容量を800mlとし、トリメチルクロロシラン40g(シリカに対して50質量部)を添加した。その後、50℃において、24時間保持した。
【0060】
疎水化処理後のゲルを、吸引濾過により濾別し、ヘキサン800mlで洗浄した。ゲルの乾燥を常圧下、窒素を流通させながら行った。乾燥の温度、時間は、40℃で3時間、50℃で2時間、150℃で12時間とした。このようにして得られたエアロゲルの物性を表2に示す。
【0061】
ここで得られたエアロゲルを芯材として、高密度ポリエチレン製の不織布(デュポン製タイベック)を袋状もしくは箱状にしたものに充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレート、ガスバリア層がポリエチレン樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層がポリエチレンのラミネートされた5層に積層した袋で被覆し、密封包装機を使用して、圧力10kPa程度に真空にして、密封包装機付属の熱融着装置にて封止し、断熱材とした。評価結果を表2に示す。
【0062】
実施例2
3号ケイ酸ソーダの溶液を希釈し、SiO
2:150g/L、Na
2O:51g/Lの濃度に調整した。また、103g/Lに濃度調整した硫酸を準備した。ケイ酸ソーダの溶液を1.08L/分、硫酸を0.99L/分の条件で、配管内で衝突混合することにより、シリカゾルを作成した。約1分間衝突混合させ、SiO
2濃度80g/Lのシリカゾルが2.1L程度得られ、シリカゾルのpHは、2.9であった。このシリカゾルを400ml使用し、シリカゾルに対して5%のアンモニア水を加え、pHを5に調整した。ゾルは、1分未満でゲル化した。ゲルの熟成はしないまま、ゲルを適度に潰すことにより粉砕しながら、2mmの篩を通過させた。
【0063】
ゲルをカラムに入れ、2Lのイオン交換水で洗浄した。最後にカラムから排出された洗浄水の電気伝導度は54μS/cmであった。その後、2Lのエタノールで溶媒置換した後に、1.2Lのヘキサンにより溶媒置換を行った。ゲルにヘキサンを追加することで、全体の容量を800mlとし、トリメチルクロロシラン40g(シリカに対して125質量部)を添加した。その後、50℃において、3時間保持した。
【0064】
疎水化処理後のゲルを、吸引濾過により濾別し、ヘキサン800mlで洗浄した。ゲルの乾燥を常圧下、窒素を流通させながら行った。乾燥の温度、時間は、40℃で3時間、50℃で2時間、150℃で12時間とした。
【0065】
乾燥したゲルをコーヒーミルで粉砕し、粒径10〜150μm程度の粒径に調整した。このようにして得られたエアロゲルの物性を表2に示す。
【0066】
ここで得られたエアロゲルを芯材として、高密度ポリエチレン製の不織布(デュポン製タイベック)を袋状もしくは箱状にしたものに充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレート、ガスバリア層がポリエチレン樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層がポリエチレンのラミネートされた5層に積層した袋で被覆し、密封包装機を使用して、圧力10kPa程度に真空にして、密封包装機付属の熱融着装置にて封止し、断熱材とした。評価結果を表2に示す。
【0067】
実施例3
3号ケイ酸ソーダの溶液を希釈し、SiO
2:150g/L、Na
2O:51g/Lの濃度に調整した。また、103g/Lに濃度調整した硫酸を準備した。ケイ酸ソーダの溶液を1.08L/分、硫酸を0.99L/分の条件で、配管内で衝突混合することにより、シリカゾルを作成した。約1分間衝突混合させ、SiO
2濃度80g/Lのシリカゾルが2.1L程度得られ、シリカゾルのpHは、2.9であった。このシリカゾルに600mLのヘキサンを加え、ソルビタンモノオレートを0.8g添加し、ホモジナイザー(IKA製、T25BS1)を用いて、11000回転の条件で4分攪拌し、W/Oエマルジョンを形成した。そのエマルジョンに対して、ミキサーで攪拌しながら、0.1%のアンモニア水を加え、ゾル中のpHが4.5になるように調整した。そのまま攪拌しながら液温を50℃に調整し、8時間熟成した。
【0068】
ゲルをカラムに入れ、2Lのエタノールで溶媒置換した後に、1.2Lのヘキサンにより溶媒置換を行った。ゲルにヘキサンを追加することで、全体の容量を800mlとし、トリメチルクロロシラン40g(シリカに対して83質量部)を添加した。その後、50℃において、24時間保持した。
【0069】
疎水化処理後のゲルを、吸引濾過により濾別し、ヘキサン800mlで洗浄した。ゲルの乾燥を常圧下、窒素を流通させながら行った。乾燥の温度、時間は、40℃で3時間、50℃で2時間、150℃で12時間とした。このようにして得られたエアロゲルの物性を表2に示す。
【0070】
ここで得られたエアロゲルを芯材として、高密度ポリエチレン製の不織布(デュポン製タイベック)を袋状もしくは箱状にしたものに充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレート、ガスバリア層がポリエチレン樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層がポリエチレンのラミネートされた5層に積層した袋で被覆し、密封包装機を使用して、圧力10kPa程度に真空にして、密封包装機付属の熱融着装置にて封止し、断熱材とした。評価結果を表2に示す。
【0071】
実施例4
3号ケイ酸ソーダの溶液を希釈し、SiO
2:188g/L、Na
2O:64g/Lの濃度に調整した。また、128g/Lに濃度調整した硫酸を準備した。ケイ酸ソーダの溶液を1.08L/分、硫酸を0.99L/分の条件で、配管内で衝突混合することにより、シリカゾルを作成した。約1分間衝突混合させ、SiO
2濃度100g/Lのシリカゾルが2.1L程度得られ、シリカゾルのpHは、2.5であった。このシリカゾルを400ml使用し、シリカゾルに対して5%のアンモニア水を加え、pHを5に調整した。ゾルは、1分未満でゲル化した。ゲルの熟成はしないまま、ゲルを適度に潰すことにより粉砕しながら、2mmの篩を通過させた。
【0072】
ゲルをカラムに入れ、2Lのイオン交換水で洗浄した。最後にカラムから排出された洗浄水の電気伝導度は54μS/cmであった。その後、2Lのエタノールで溶媒置換した後に、1.2Lのヘキサンにより溶媒置換を行った。ゲルにヘキサンを追加することで、全体の容量を800mlとし、トリメチルクロロシラン50g(シリカに対して125質量部)を添加した。その後、50℃において、3時間保持した。
【0073】
疎水化処理後のゲルを、吸引濾過により濾別し、ヘキサン800mlで洗浄した。ゲルの乾燥を常圧下、窒素を流通させながら行った。乾燥の温度、時間は、40℃で3時間、50℃で2時間、150℃で12時間とした。
【0074】
乾燥したゲルをコーヒーミルで粉砕し、粒径10〜150μm程度の粒径に調整した。このようにして得られたエアロゲルの物性を表2に示す。
【0075】
ここで得られたエアロゲルを芯材として、高密度ポリエチレン製の不織布(デュポン製タイベック)を袋状もしくは箱状にしたものに充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレート、ガスバリア層がポリエチレン樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層がポリエチレンのラミネートされた5層に積層した袋で被覆し、密封包装機を使用して、圧力10kPa程度に真空にして、密封包装機付属の熱融着装置にて封止し、断熱材とした。評価結果を表2に示す。
【0076】
実施例5
3号ケイ酸ソーダの溶液を希釈し、SiO
2:150g/L、Na
2O:51g/Lの濃度に調整した。また、103g/Lに濃度調整した硫酸を準備した。ケイ酸ソーダの溶液を1.08L/分、硫酸を0.99L/分の条件で、配管内で衝突混合することにより、シリカゾルを作成した。約2分間衝突混合させ、SiO
2濃度80g/Lのシリカゾルが4.3L程度得られ、シリカゾルのpHは、2.8であった。前述シリカゾル600mLに900mLのヘキサンを加え、ソルビタンモノオレートを1.2g添加し、ホモジナイザー(IKA製、T25BS1)を用いて、11000回転の条件で4分攪拌し、W/Oエマルジョンを形成した。そのエマルジョンに対して、ミキサーで攪拌しながら、0.1%のアンモニア水を加え、ゾル中のpHが5になるように調整した。そのまま攪拌しながら液温を50℃に調整し、8時間熟成した。
【0077】
ゲルをカラムに入れ、3Lのエタノールで溶媒置換した後に、1.8Lのヘキサンにより溶媒置換を行った。ゲルにヘキサンを追加することで、全体の容量を1200mlとし、モノメチルトリクロロシラン43g(シリカに対して90質量部)を添加した。その後、50℃において、24時間保持した。
【0078】
疎水化処理後のゲルを、吸引濾過により濾別し、ヘキサン1200mlで洗浄した。ゲルの乾燥を常圧下、窒素を流通させながら行った。乾燥の温度、時間は、40℃で3時間、50℃で2時間、150℃で12時間とした。このようにして得られたエアロゲルの物性を表2に示す。
【0079】
ここで得られたエアロゲルを芯材として、高密度ポリエチレン製の不織布(デュポン製タイベック)を袋状もしくは箱状にしたものに充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレート、ガスバリア層がポリエチレン樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層がポリエチレンのラミネートされた5層に積層した袋で被覆し、密封包装機を使用して、圧力10kPa程度に真空にして、密封包装機付属の熱融着装置にて封止し、断熱材とした。評価結果を表2に示す。
【0080】
比較例1
3号ケイ酸ソーダの溶液を希釈し、SiO
2:75g/L、Na
2O:25.51g/Lの濃度に調整した。また、51.5g/Lに濃度調整した硫酸を準備した。ケイ酸ソーダの溶液を1.08L/分、硫酸を0.99L/分の条件で、配管内で衝突混合することにより、シリカゾルを作成した。約1分間衝突混合させ、SiO
2濃度40g/Lのシリカゾルが2.1L程度得られ、シリカゾルのpHは、3.2であった。このシリカゾルを400ml使用し、シリカゾルに対して5%のアンモニア水を加え、pHを5に調整した。ゾルは、5分未満でゲル化した。その後、ゲルを適度に潰すことにより粉砕しながら、2mmの篩を通過させた。
【0081】
ゲルをカラムに入れ、2Lのイオン交換水で洗浄した。最後にカラムから排出された洗浄水の電気伝導度は24μS/cmであった。その後、2Lのエタノールで溶媒置換した後に、1.2Lのヘキサンにより溶媒置換を行った。ゲルにヘキサンを追加することで、全体の容量を800mlとし、トリメチルクロロシラン20g(シリカに対して125質量部)を添加した。その後、50℃において、10時間保持した。
【0082】
疎水化処理後のゲルを、吸引濾過により濾別し、ヘキサン800mlで洗浄した。ゲルの乾燥を常圧下、窒素を流通させながら行った。乾燥の温度、時間は、40℃で3時間、50℃で2時間、150℃で12時間とした。
【0083】
乾燥したゲルをコーヒーミルで粉砕し、粒径10〜150μm程度の粒径に調整した。このようにして得られたエアロゲルの物性を表2に示す。
【0084】
ここで得られたエアロゲルを芯材として、高密度ポリエチレン製の不織布(デュポン製タイベック)を袋状もしくは箱状にしたものに充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレート、ガスバリア層がポリエチレン樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層がポリエチレンのラミネートされた5層に積層した袋で被覆し、密封包装機を使用して、圧力10kPa程度に真空にして、密封包装機付属の熱融着装置にて封止し、断熱材とした。評価結果を表2に示す。
【0085】
比較例2
3号ケイ酸ソーダの溶液を希釈し、SiO
2:80g/L、Na
2O:27g/Lの濃度に調整した。この希釈したケイ酸ソーダの溶液を、予め硫酸によりH
+型にしたイオン交換樹脂(ローム・アンド・ハース社製、アンバーリスト、IR−120B)に通過させ、400mLのシリカゾルを取得した。このシリカゾルのpHは、2.8であった。
【0086】
このシリカゾルに600mLのヘキサンを加え、ソルビタンモノオレートを0.8g添加し、ホモジナイザー(IKA製、T25BS1)を用いて、11000回転の条件で4分攪拌し、W/Oエマルジョンを形成した。そのエマルジョンに対して、ミキサーで攪拌しながら、0.1%のアンモニア水を加え、ゾル中のpHが5になるように調整した。そのまま攪拌しながら液温を50℃に調整し、12時間熟成した。
【0087】
ゲルをカラムに入れ、2Lのイオン交換水で洗浄した。最後にカラムから排出された洗浄水の電気伝導度は42μS/cmであった。その後、2Lのエタノールで溶媒置換した後に、1.2Lのヘキサンにより溶媒置換を行った。ゲルにヘキサンを追加することで、全体の容量を800mlとし、トリメチルクロロシラン10g(シリカに対して31質量部)を添加した。その後、50℃において、24時間保持した。
【0088】
疎水化処理後のゲルを、吸引濾過により濾別し、ヘキサン800mlで洗浄した。ゲルの乾燥を常圧下、窒素を流通させながら行った。乾燥の温度、時間は、40℃で3時間、50℃で2時間、150℃で12時間とした。このようにして得られたエアロゲルの物性を表2に示す。
【0089】
ここで得られたエアロゲルを芯材として、高密度ポリエチレン製の不織布(デュポン製タイベック)を袋状もしくは箱状にしたものに充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレート、ガスバリア層がポリエチレン樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層がポリエチレンのラミネートされた5層に積層した袋で被覆し、密封包装機を使用して、圧力10kPa程度に真空にして、密封包装機付属の熱融着装置にて封止し、断熱材とした。評価結果を表2に示す。
【0090】
比較例3
3号ケイ酸ソーダの溶液を希釈し、SiO
2:150g/L、Na
2O:51g/Lの濃度に調整した。また、103g/Lに濃度調整した硫酸を準備した。ケイ酸ソーダの溶液を1.08L/分、硫酸を0.99L/分の条件で、配管内で衝突混合することにより、シリカゾルを作成した。約1分間衝突混合させ、SiO
2濃度80g/Lのシリカゾルが2.1L程度得られ、シリカゾルのpHは、2.9であった。このシリカゾルを400ml使用し、シリカゾルに対して5%のアンモニア水を加え、pHを7に調整した。ゾルは、直ちにゲル化した。その後に、ゲルを適度に潰すことにより粉砕しながら、2mmの篩を通過させた。
【0091】
ゲルをカラムに入れ、2Lのイオン交換水で洗浄した。最後にカラムから排出された洗浄水の電気伝導度は54μS/cmであった。その後、2Lのエタノールで溶媒置換した後に、1.2Lのヘキサンにより溶媒置換を行った。ゲルにヘキサンを追加することで、全体の容量を800mlとし、トリメチルクロロシラン40g(シリカに対して125質量部)を添加した。その後、50℃において、3時間保持した。
【0092】
疎水化処理後のゲルを、吸引濾過により濾別し、ヘキサン800mlで洗浄した。ゲルの乾燥を常圧下、窒素を流通させながら行った。乾燥の温度、時間は、40℃で3時間、50℃で2時間、150℃で12時間とした。
【0093】
乾燥したゲルをコーヒーミルで粉砕し、粒径10〜150μm程度の粒径に調整した。このようにして得られたエアロゲルの物性を表2に示す。
【0094】
ここで得られたエアロゲルを芯材として、高密度ポリエチレン製の不織布(デュポン製タイベック)を袋状もしくは箱状にしたものに充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレート、ガスバリア層がポリエチレン樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層がポリエチレンのラミネートされた5層に積層した袋で被覆し、密封包装機を使用して、圧力10kPa程度に真空にして、密封包装機付属の熱融着装置にて封止し、断熱材とした。評価結果を表2に示す。
【0095】
比較例4
市販の乾式シリカ((株)トクヤマ製 レオロシール DM−30)を芯材として、高密度ポリエチレン製の不織布(デュポン製タイベック)を袋状もしくは箱状にしたものに充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレート、ガスバリア層がポリエチレン樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層がポリエチレンのラミネートされた5層に積層した袋で被覆し、密封包装機を使用して、圧力10kPa程度に真空にして、密封包装機付属の熱融着装置にて封止し、断熱材とした。評価結果を表2に示す。
【0096】
なお、乾式シリカは、四塩化珪素を酸水素炎中で高温加水分解させることで製造された5〜50nmの一次粒子がμm〜mmオーダーの凝集粒子で形成されている。DM−30はBET比表面積230m
2/gで、ジメチルジクロロシランで表面処理した乾式シリカ(フュームドシリカ)である。
【0097】
比較例5
市販の乾式シリカ((株)トクヤマ製 レオロシール QS−30)を芯材として、高密度ポリエチレン製の不織布(デュポン製タイベック)を袋状もしくは箱状にしたものに充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレート、ガスバリア層がポリエチレン樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層がポリエチレンのラミネートされた5層に積層した袋で被覆し、密封包装機を使用して、圧力10kPa程度に真空にして、密封包装機付属の熱融着装置にて封止し、断熱材とした。評価結果を表2に示す。
【0098】
なお、QS−30は、BET比表面積300m
2/gの表面処理していない乾式シリカ(フュームドシリカ)である。
【0099】
比較例6
市販の沈殿法シリカ((株)トクヤマ製 トクシール GU−N)を芯材として、高密度ポリエチレン製の不織布(デュポン製タイベック)を袋状もしくは箱状にしたものに充填し、さらに、表面保護層がポリエチレンテレフタレート、ガスバリア層がポリエチレン樹脂フィルムにアルミ蒸着を施したもの、熱溶着層がポリエチレンのラミネートされた5層に積層した袋で被覆し、密封包装機を使用して、圧力10kPa程度に真空にして、密封包装機付属の熱融着装置にて封止し、断熱材とした。評価結果を表2に示す。
【0100】
なお、GU−Nは、湿式法で製造されたシリカで、珪酸ソーダと硫酸の中和によって得られる沈殿法シリカであり、BET比表面積200m
2/gである。
【0101】
【表1】
【0102】
【表2】