特許第5670103号(P5670103)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 山陽特殊製鋼株式会社の特許一覧

<>
  • 特許5670103-高強度オーステナイト系耐熱鋼 図000003
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5670103
(24)【登録日】2014年12月26日
(45)【発行日】2015年2月18日
(54)【発明の名称】高強度オーステナイト系耐熱鋼
(51)【国際特許分類】
   C22C 38/00 20060101AFI20150129BHJP
   C22C 38/58 20060101ALI20150129BHJP
   C21D 6/00 20060101ALN20150129BHJP
【FI】
   C22C38/00 302Z
   C22C38/58
   !C21D6/00 101L
【請求項の数】3
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2010-135878(P2010-135878)
(22)【出願日】2010年6月15日
(65)【公開番号】特開2012-1749(P2012-1749A)
(43)【公開日】2012年1月5日
【審査請求日】2013年5月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】000180070
【氏名又は名称】山陽特殊製鋼株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100074790
【弁理士】
【氏名又は名称】椎名 彊
(72)【発明者】
【氏名】庄 篤史
(72)【発明者】
【氏名】藤田 利夫
【審査官】 佐藤 陽一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2000−129403(JP,A)
【文献】 特開2005−023353(JP,A)
【文献】 特開平11−021624(JP,A)
【文献】 特開2002−212634(JP,A)
【文献】 特開平06−322488(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C22C 38/00−38/60
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
質量%で、
C:0.01〜0.12%、
Si:0.2〜1.0%、
Mn:1.0〜2.5%、
Ni:10.0〜28.0%、
Cr:18.0〜26.0%、
Al:0.001〜0.050%、
P:0.040%以下、
S:0.010%以下、
N:0.09〜0.30%、
Nb+V:0.25〜0.70%、
Mo+0.5W:1.5〜4.0%、W/Mo:3.1〜15.8を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなり、かつ、下記の(1)式を満足し、1180〜1250℃で固溶化処理したことにより、800℃×600時間でのクリープ破断強度を100MPa以上とすることを特徴とする高強度オーステナイト系耐熱鋼。
(Mo+0.5W)×N−1.48×N≧0.21 … (1)
【請求項2】
請求項1に記載の鋼に加えて、Ti:0.01〜0.08%を含有することを特徴とする高強度オーステナイト系耐熱鋼。
【請求項3】
請求項1または2に記載の鋼に加えて、B:0.001〜0.008%、Ca,Mg,REMの1種または2種以上を0.001〜0.010%含有することを特徴とする高強度オーステナイト系耐熱鋼。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、超々臨界圧石炭火力発電や石炭ガス化複合発電等に用いられる高強度オーステナイト系耐熱鋼に関するものである。
【背景技術】
【0002】
近年、全世界で二酸化炭素の排出量削減が求められている。石炭火力発電は燃料の可採埋蔵量、調達リスクおよび経済性の面で現在最も利用されている方式であるが、最も多く二酸化炭素を排出するため、発電の高効率化による排出量削減が強く求められている。
【0003】
一方、近年の石炭火力発電プラントは最高600℃の主蒸気温度で建設、運開されている。主蒸気を600℃まで加熱する過熱器管やタービンを通過した主蒸気を再加熱する再熱器管には、オーステナイト系耐熱鋼が用いられている。一般的にこの用途には、最高の主蒸気温度よりも50℃高い650℃における10万時間のクリープ破断強度が100MPa以上の耐熱鋼が用いられている。現在、主蒸気温度650℃あるいは700℃で発電を実現するために精力的な材料開発が行われているが、現在の所主蒸気温度650℃の発電に不可欠な700℃で10万時間のクリープ破断強度が100MPa以上を満足する耐熱鋼は開発されていない。
【0004】
これまでに実用化されている高強度オーステナイト系耐熱鋼は、主に、18%Cr−8%Ni系と(22〜25%)Cr−(15〜20%)Ni系があり、必要強度や炉内の腐食環境に応じて使い分けられている。前者の代表的な材料には、発電用火力設備の技術基準に規格化されている火SUS304J1HTB鋼や火SUS347J1TB鋼等がある。後者においては、火SUS310J1TB鋼や火SUS310J2TB鋼等がある。
【0005】
なお、火SUS304J1HTB鋼は18%Cr−9%Ni−3%Cu−0.45%Nb−0.085%N、火SUS347J1TB鋼は18.5%Cr−9.5%Ni−2.05%W−0.35%V−0.39%Nb−0.18%Nを概略成分とする材料である。また、火SUS310J1TB鋼は25%Cr−20%Ni−0.4%Nb−0.25%N、火SUS310J2TB鋼は21%Cr−25%Ni−1.5%Mo−0.25Nb−0.18%N−微量Ti、Bを概略成分とする材料である。
【0006】
何れも、650℃の温度まで優れた高温クリープ破断強度を有しており、特に後者の(22〜25%)Cr−(15〜20%)Ni系においては、優れた高温耐食性も兼備している。ところが700℃になると、10万時間クリープ破断強度は100MPaを下回り、今後高温化される発電プラントに対しては実用的に強度が不足している。
【0007】
一方、特開昭63−183155号公報(特許文献1)では、主にMoとWの複合添加により相乗効果を得、700℃において優れたクリープ破断強度を示す耐熱鋼が示されている。しかし、示されている例では、700℃において確実に100MPa超える材料は示されておらず、その殆どが100MPaを下回るクリープ破断強度である。また、特開平6−322488号公報(特許文献2)においては、Cを極低化、MoとWの複合添加およびNb,Ti,Nを適正に添加することで溶接性に優れ耐高温腐食特性が良好な高強度オーステナイト系耐熱鋼が提案されている。ところが、この材料も700℃において確実に100MPa超える材料は示されておらず、その殆どが100MPaを下回るクリープ破断強度である。
【0008】
特開2003−268503号公報(特許文献3)においては、製鋼時の精錬と元素添加を工夫することでTi23 を均一に分散させ、整細粒組織を得、溶接や高温曲げ加工時にも細粒組織を維持する材料が提案されている。優れた高温強度特性は、C,N,Ca,Mg,Zr,B,REM,Cu,MoおよびWを適正に添加することで得られると記述されている。強度については、700℃で1000時間のクリープ破断強度が示されており、最高140MPaの破断強度が得られている。
【0009】
上記の最高強度に近い材料は元素の中でも、特にNb,N,Mo,W,BおよびCuが添加されている。ところが、前述した火SUS304J1HTB鋼等の代表的なオーステナイト系耐熱鋼の括りでクリープ破断曲線データを解析すると、700℃、10万時間で100MPa以上の強度を得るには、最低でも700℃、1万時間で140MPa以上の強度が必要であると推察され、ここで提案された材料の強度は安定的に100MPaを超えるものではないと推定される。
【特許文献1】特開昭63−183155号公報
【特許文献2】特開平6−322488号公報
【特許文献3】特開2003−268503号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0010】
上述したような例を鑑みても、現状700℃で10万時間のクリープ破断強度が安定的に100MPaが得られる耐熱鋼は提案されていない。そこで発明者らは鋭意開発を進めた結果、オーステナイト基地中にMoとWを複合に固溶させて所定の条件でNを所定量固溶させると、クリープ破断強度が相乗的に高まることを見出し発明に至った。
【課題を解決するための手段】
【0011】
すなわち、本発明は、オーステナイト系耐熱鋼の化学成分を最適化し、特にMo、WおよびNを最適に複合添加することで700℃−10万時間のクリープ破断強度100MPa以上を確保する高強度オーステナイト系耐熱鋼を提供するものである。
その発明の要旨とするところは、
(1)質量%で、C:0.01〜0.12%、Si:0.2〜1.0%、Mn:1.0〜2.5%、Ni:10.0〜28.0%、Cr:18.0〜26.0%、Al:0.001〜0.050%、P:0.040%以下、S:0.010%以下、N:0.09〜0.30%、Nb+V:0.25〜0.70%、Mo+0.5W:1.5〜4.0%、W/Mo:3.1〜15.8を含有し、残部Feおよび不可避的不純物からなり、かつ、下記の(1)式を満足し、1180〜1250℃で固溶化処理したことにより、800℃×600時間でのクリープ破断強度を100MPa以上とすることを特徴とする高強度オーステナイト系耐熱鋼。
(Mo+0.5W)×N−1.48×N≧0.21 … (1)
【0012】
(2)前記(1)に記載の鋼に加えて、Ti:0.01〜0.08%を含有することを特徴とする高強度オーステナイト系耐熱鋼。
(3)前記(1)または(2)に記載の鋼に加えて、B:0.001〜0.008%、Ca,Mg,REMの1種または2種以上を0.001〜0.010%含有することを特徴とする高強度オーステナイト系耐熱鋼にある。
【発明の効果】
【0013】
以上述べたように、本発明によるオーステナイト系耐熱鋼の化学成分を最適化し、特にMo、WおよびNを最適に複合添加することで700℃−10万時間のクリープ破断強度100MPa以上が確保できる高強度オーステナイト系耐熱鋼にある。
【0014】
以下、本発明について詳細に説明する。
本発明は、上述したように、オーステナイト基地中にMoとWを複合に固溶させて所定の条件でNを所定量固溶させると、クリープ破断強度が相乗的に高まることを見出し、実験結果から、相乗の関係は(Mo+0.5W)×N−1.48×N≧0.21であることが判明した。これを満足させることで700℃−10万時間のクリープ破断強度が100MPaを超える材料が安定的に得られる。この相乗の効果はMo、WおよびNによる固溶強化とMo、W、Nの複合化合物の析出による析出強化の複合強化により得られるものである。
【発明を実施するための最良の形態】
【0015】
以下、本発明に係る成分組成を規制した理由について述べる。
C:0.01〜0.12%
Cは、高温強度、高温クリープ強度を確保する上で必要な元素である。しかし、0.01%未満では、その効果が十分でなく、また、0.12%を超えると高温強度の悪化を招くことから、その範囲を0.01〜0.12%とした。好ましくは0.02〜0.08%とする。
【0016】
Si:0.2〜1.0%
Siは、製鋼時の脱酸のために必要な元素である。しかし、0.2%未満では、その効果が十分でなく、また、1.0%を超えるとオーステナイト組織が不安定になることから、その範囲を0.2〜1.0%とした。好ましくは0.2〜0.7%とする。
【0017】
Mn:1.0〜2.5%
Mnは、脱酸およびNを固溶させるために必要な元素である。しかし、1.0%未満ではその効果が十分でなく、また、2.5%を超えるとコスト高となることから、その範囲を1.0〜2.5%とした。
【0018】
Ni:10.0〜28.0%
Niは、オーステナイト組織を安定にするために必要な元素である。しかし、10.0%未満では、その効果が十分でなく、また、28.0%を超えると熱間加工性が悪化することから、その範囲を10.0〜28.0%とした。好ましくは14.0〜25.0%とする。
【0019】
Cr:18.0〜26.0%
Crは、耐水蒸気酸化性、耐高温腐食性を向上させるために必要な元素である。しかし、18.0%未満では、その効果が十分でなく、また、26.0%を超えると長時間の使用でσ相が生成し、高温強度の著しい悪化を招くことから、その範囲を18.0〜26.0%とした。好ましくは20.0〜23.5%とした。
【0020】
Al:0.001〜0.050%
Alは、Siと同様に脱酸のために必要な元素である。しかし、0.001%未満ではその効果が十分でなく、また、0.050%を超えるとAlNが生じて高温強度が低下することから、その範囲を0.001〜0.050%とした。
【0021】
P:0.040%以下
Pは、不可避的不純物であり、0.040%を超えると溶接割れが生じるため、その上限を0.040%とした。
S:0.010%以下
Sは、Pと同様に、不可避的不純物であり、0.010%を超えると熱間加工性が悪化するため、その上限を0.010%とした。
【0022】
N:0.09〜0.30%
Nは、MoおよびWと複合添加させて相乗的な高温強度向上効果を得るために必要な元素である。また、Nb、VおよびTiの炭窒化物を使用中に析出させ、さらに高温強度を高める効果もある。しかし、0.09%未満ではその効果が十分でなく、また、0.30%を超えると熱間加工性が悪化するため、その範囲を0.09〜0.30%とした。
【0023】
Nb+V:0.25〜0.70%
Nb、Vは、使用中にNb、VまたはNb−V複合の炭窒化物を析出させて高温強度を高めるための元素である。しかし、Nb+Vが0.25%未満では、その効果が十分でなく、また、0.70%を超えると強化に寄与しない未固溶の炭窒化物が多量に形成し、高温強度や熱間加工性の悪化を招くことから、その範囲を0.25〜0.70%とした。
【0024】
Mo+0.5W:1.5〜4.0%
Mo、Wは、固溶強化を図る元素である。また、Nと複合させて相乗的な高温強度向上の効果を得るために必要な元素である。しかし、Mo+0.5Wが1.50%未満では、その効果が十分でなく、また、4.00%を超えると熱間加工性が著しく悪化することから、その範囲を1.5〜4.0%とした。好ましくは2.2〜4.0%とする。
【0025】
W/Mo:3.1〜15.8
W/Mo比は、高温強度についてMoとWが複合でNとの相乗的な効果を発揮させるものである。しかし、比が3.1未満では、その効果が十分でなく、また、比が15.8を超えると複合の相乗効果が発揮されなくなる。したがって、その範囲を3.1〜15.8とした。
【0026】
(Mo+0.5W)×N−1.48×N≧0.21
(Mo+0.5W)×N−1.48×Nなる式(1)は、Mo、WおよびNの相乗効果により、高温強度を高めるための関係式である。しかし、0.21未満では、その効果が十分でないことから、その上限を0.21とした。
【0027】
Ti:0.01〜0.08%
Tiは、安定なTiNなる窒化物を形成させて析出強化を図り、高温強度を高める元素である。しかし、0.01%未満ではその効果が十分でなく、また、0.08%を超えると多量の窒化物を形成し熱間加工性を悪化させるため、その範囲を0.01〜0.08%とした。好ましくは0.01〜0.06%とする。
【0028】
B:0.001〜0.008%
Bは、粒界を強化させて熱間加工性の改善をはかる元素である。しかし、0.001%未満では、その効果が十分でなく、また、0.008%を超えるとオーバーヒート温度が低下しすぎて逆に熱間加工性を悪化させることから、その範囲を0.001〜0.008%とした。好ましくは0.001〜0.005%とする。
【0029】
Ca,Mg,REMの1種または2種以上を0.001〜0.010%
Ca,Mg,REMは、Sを固定させて熱間加工性の改善をはかる元素である。しかし、Ca,Mg,REMの1種または2種以上が0.001%未満では、その効果が十分でなく、また、0.010%を超えると過剰添加となりコスト高となることから、その範囲を0.001〜0.010%とした。
【0030】
固溶化熱処理温度1180〜1250℃
固溶化熱処理温度1180〜1250℃とした理由は強化に寄与するC,W,Mo,Nb,N等をオーステナイト組織中に固溶させて、固溶強化および使用中の析出強化を図るためである。しかし、1180℃未満では、その効果が十分でなく、また、1250℃を超えると固溶化熱処理における鋼材の酸化ロスが著しく大きくなり、コスト高となることから、その範囲を1180〜1250℃とした。好ましくは1190〜1220℃とする。
【0031】
図1は、N含有量と(Mo+0.5W)との関係を示す図である。この図に示すように、横軸にN含有量を縦軸に(Mo+0.5W)との関係を示すもので、Mo、Wは、Nと複合させると相乗的に高温強度向上を図ることができる。(Mo+0.5W)×N−1.48×N=0.21の曲線を境界として、N含有量が0.09〜0.30%の範囲において、(Mo+0.5W)が1.5〜4.0%とすることで良好な高温強度と熱間加工性を得ることを可能とした。
【実施例】
【0032】
以下、本発明について実施例により具体的に説明する。
表1に示す成分組成の鋼にて評価した。まず表1の成分となるよう原料を計量して真空溶解炉にて100kgの実験用の鋼塊を溶製後、熱間鍛造を行い、径20mmの棒材に加工した。その後、表中のST温度の欄に示した1160〜1250℃の温度条件で固溶化熱処理を施し、続いてこの棒鋼より機械加工にて平行部の径が6mm、標点距離が30mmのクリープ破断試験片に加工した。次にクリープ破断試験であるが、700℃で10万時間のクリープ破断強度を求めるには約11.4年を要するので、100℃高い800℃にて加速実験を行って評価した。公表されているデータ(例えば第171・172回西山記念技術講座資料、(1999),P114,図32)を用いて本発明鋼の化学成分に近い火SUS310J2TB鋼(=NF709鋼)のクリープ破断特性データを解析した結果、800℃−600時間における破断強度が700℃−10万時間の破断強度にほぼ等しいと観られることから、以下、800℃にてクリープ破断試験を行って応力と破断時間の関係を求め、800℃−600時間のクリープ破断強度を求めた。破断強度が100MPa以上有する材料を○、100MPa未満のものを×として評価した。その結果を表1に示す。
【0033】
【表1】
表1に示すように、No.1〜21は本発明例であり、No.22〜34は比較例である。
【0034】
表1に示す比較例No.22は、Cr含有量が高いために、クリープ破断強度が低い。比較例No.23は、式(1)の値が低いために、クリープ破断強度が低い。比較例No.24は、Mo+0.5Wの値が高いために、鍛伸で著しい割れが生じて試験片を調整できなかった影響で試験できなかった。比較例No.25は、W/Moの値が低いために、クリープ破断強度が低い。比較例No.26は、W/Moの値が高いために、クリープ破断強度が低い。
【0035】
比較例No.27、28は、Nb+Vの値が低いために、クリープ破断強度が低い。比較例No.29は、Nの含有量が低いために、クリープ破断強度が低い。比較例No.30は、Nの含有量が低く、かつ式(1)を満足しないために、クリープ破断強度が低い。比較例No.31〜34は、いずれも式(1)を満足しないために、クリープ破断強度が低い。これに対し、本発明例No.1〜21はいずれも本発明の条件を満たしていることからクリープ破断強度が優れていることが分かる。
【図面の簡単な説明】
【0036】
図1】N含有量と(Mo+0.5W)含有量との相乗関係を示す図である。
図1