【実施例】
【1036】
<式(1−335)で表される化合物の合成例>
1段目:2−ナフタレンボロン酸(1.9g)、7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジイル ビス(トリフルオロメタンスルホナート)(5.9g)、酢酸カリウム(0.02g)、トリフェニルホスフィン(0.03g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(8.5g)およびTHF/イソプロピルアルコール(IPA)溶液(容量比で3:1)(30ml)の入ったフラスコを窒素雰囲気下、還流温度で0.5時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水および酢酸エチルを加え分液した後、溶媒を減圧留去した。得られた固体をメタノールで洗浄し、9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5−イル トリフルオロメタンスルホナート(5.4g)を得た。
【1037】
2段目:9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5−イル トリフルオロメタンスルホナート(5.4g)、ビス(ピナコラート)ジボロン(3.0g)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(0.16g)、酢酸カリウム(2.9g)およびシクロペンチルメチルエーテル(30ml)の入ったフラスコを還流温度で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水および酢酸エチルを加え分液した後、溶媒を減圧留去した。得られた固体をメタノールで洗浄し、9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(4.9g)を得た。
【1038】
以上のようにして得られた9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(4.9g)、2−(4−ブロモフェニル)ピリジン(2.5g)、Pd(PPh
3)
4(0.3g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(12.0g)および1,2,4−トリメチルベンゼン(シュードクメン)(50ml)の入ったフラスコを還流温度で撹拌した。反応液を室温まで冷却し水を加え、析出した固体を吸引濾過にて採取した。得られた固体を水、次いでメタノールで洗浄し、さらにヘプタンで加熱洗浄後、活性アルミナカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、「有機化学実験のてびき(1)−物質取扱法と分離精製法−」株式会社化学同人出版、94頁に記載の方法を参考にして、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。溶媒を減圧留去後、得られた固体をクロロベンゼンに加熱溶解させ、ヘプタンを加えることで再沈殿を行ない、式(1−335)で表される化合物である、9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−5−(4−(ピリジン−2−イル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(3.3g)を得た。
【1039】
【化891】
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【1040】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.93(d,1H),8.71(d,1H),8.68(m,1H),8.06(d,2H),8.01(d,1H),7.95(s,1H),7.83−7.93(m,3H),7.70−7.80(m,7H),7.58−7.65(m,5H),7.55(s,1H),7.46−7.52(m,3H),7.41(t,1H),7.2(m,1H).
【1041】
<式(1−140)で表される化合物の合成例>
9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.0g)、5−ブロモ−2,3’−ビピリジン(0.5g)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(0.05g)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.05g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(1.2g)および1,2,4−トリメチルベンゼン(シュードクメン)(6ml)の入ったフラスコを還流温度で16時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し水を加え、析出した固体を吸引濾過にて採取した。得られた固体を水、次いでメタノールで洗浄し、さらにヘプタンで加熱洗浄後、活性アルミナカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。溶媒を減圧留去後、得られた固体をクロロベンゼンに加熱溶解させ、ヘプタンを加えることで再沈殿を行ない、式(1−140)で表される化合物である、5−((2,3’−ビピリジン)−5−イル)−9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(0.7g)を得た。
【1042】
【化892】
[この文献は図面を表示できません]
【1043】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=9.26(d,1H),9.07(d,1H),8.97(d,1H),8.80(d,1H),8.67(d,1H),8.39(m,1H),8.10(dd,1H),8.05(d,1H),7.99(m,1H),7.96−7.94(m,2H),7.90(m,1H),7.85(d,1H),7.80(t,1H),7.74(m,2H),7.68−7.62(m,5H),7.59(s,1H),7.55−7.50(m,3H),7.44(m,2H).
【1044】
<式(1−212)で表される化合物の合成例>
9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(3.0g)、6−ブロモ−2,3’−ビピリジン(1.6g)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(0.5g)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.5g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(8.8g)および1,2,4−トリメチルベンゼン(シュードクメン)(18ml)の入ったフラスコを還流温度で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し水を加え、析出した固体を吸引濾過にて採取した。得られた固体を水、次いでメタノールで洗浄し、さらにヘプタンで加熱洗浄後、活性アルミナカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。溶媒を減圧留去後、得られた固体をクロロベンゼンに加熱溶解させ、ヘプタンを加えることで再沈殿を行ない、式(1−212)で表される化合物である、5−((2,3’−ビピリジン)−6−イル)−9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(0.8g)を得た。
【1045】
【化893】
[この文献は図面を表示できません]
【1046】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=9.34(d,1H),9.00(d,1H),8.79(d,1H),8.68(m,1H),8.46(m,1H),8.28−8.26(m,2H),8.04(d,1H),7.99(m,1H),7.94−7.84(m,6H),7.80(t,1H),7.72−7.66(m,4H),7.66(m,2H),7.54(m,3H),7.44(m,2H).
【1047】
<式(1−431)で表される化合物の合成例>
9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5−イル トリフルオロメタンスルホナート(3.0g)、3−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピリジン(1.8g)、酢酸パラジウム(0.01g)、トリフェニルホスフィン(0.03g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(4.5g)、およびTHF/イソプロピルアルコール(IPA)溶液(容量比で3:1)(20ml)の入ったフラスコを還流温度で6時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し水を加え、析出した固体を吸引濾過にて採取した。得られた固体を水、次いでメタノールで洗浄し、さらにヘプタンで加熱洗浄後、活性アルミナカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。溶媒を減圧留去後、得られた固体をクロロベンゼンに加熱溶解させ、ヘプタンを加えることで再沈殿を行ない、式(1−431)で表される化合物である、9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−5−(3−(ピリジン−3−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.7g)を得た。
【1048】
【化894】
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【1049】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.97(d,1H),8.92(d,1H),8.76(d,1H),8.63(d,1H),8.05(d,1H),7.99(m,1H),7.96−7.85(m,5H),7.83−7.70(m,4H),7.70−7.60(m,5H),7.60−7.48(m,6H),7.45(t,1H),7.39(m,1H).
【1050】
<式(1−383)で表される化合物の合成例>
9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(2.0g)、4−(4−ブロモフェニル)ピリジン(1.0g)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(0.32g)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.31g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(5.8g)および1,2,4−トリメチルベンゼン(シュードクメン)(12ml)の入ったフラスコを還流温度で43時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し水を加え、析出した固体を吸引濾過にて採取した。得られた固体を水、次いでメタノールで洗浄し、さらにヘプタンで加熱洗浄後、活性アルミナカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。溶媒を減圧留去後、得られた固体をクロロベンゼンに加熱溶解させ、ヘプタンを加えることで再沈殿を行ない、式(1−383)で表される化合物である、9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−5−(4−(ピリジン−4−イル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.0g)を得た。
【1051】
【化895】
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【1052】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.97(d,1H),8.76(d,1H),8.69(d,2H),8.05(d,1H),7.99(m,1H),7.95−7.92(m,2H),7.89(m,1H),7.83(d,2H),7.81−7.73(m,5H),7.72−7.63(m,5H),7.58−7.51(m,6H),7.46(t,1H).
【1053】
<式(1−384)で表される化合物の合成例>
1段目:1−ナフタレンボロン酸(4.5g)、7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジイル ビス(トリフルオロメタンスルホナート)(14.0g)、酢酸パラジウム(0.08g)、トリフェニルホスフィン(0.18g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(20.14g)およびTHF/イソプロピルアルコール(IPA)溶液(容量比で3:1)(80ml)の入ったフラスコを窒素雰囲気下、還流温度で5時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水および酢酸エチルを加え分液した後、溶媒を減圧留去した。得られた固体をメタノールで洗浄し、9−(ナフタレン−1−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5−イル トリフルオロメタンスルホナート(11.0g)を得た。
【1054】
2段目:9−(ナフタレン−1−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5−イル トリフルオロメタンスルホナート(11.0g)、ビス(ピナコラート)ジボロン(5.9g)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(0.57g)、酢酸カリウム(5.7g)およびシクロペンチルメチルエーテル(60ml)の入ったフラスコを還流温度で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水および酢酸エチルを加え分液した後、溶媒を減圧留去した。得られた固体をメタノールで洗浄し、9−(ナフタレン−1−イル)−7−フェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(6.9g)を得た。
【1055】
以上のようにして得られた9−(ナフタレン−1−イル)−7−フェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.0g)、2−(4−ブロモフェニル)ピリジン(0.5g)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(0.16g)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.15g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(2.9g)および1,2,4−トリメチルベンゼン(シュードクメン)(6ml)の入ったフラスコを還流温度で5時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し水を加え、析出した固体を吸引濾過にて採取した。得られた固体を水、次いでメタノールで洗浄し、さらにヘプタンで加熱洗浄後、活性アルミナカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。溶媒を減圧留去後、得られた固体をクロロベンゼンに加熱溶解させ、ヘプタンを加えることで再沈殿を行ない、式(1−384)で表される化合物である、9−(ナフタレン−1−イル)−7−フェニル−5−(4−(ピリジン−4−イル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(0.7g)を得た。
【1056】
【化896】
[この文献は図面を表示できません]
【1057】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.97(d,1H),8.78(d,1H),8.69(d,2H),7.95(t,2H),7.84(d,2H),7.80−7.73(m,5H),7.67−7.50(m,10H),7.47−7.41(m,3H),7.32−7.27(m,2H).
【1058】
<式(1−376)で表される化合物の合成例>
1段目:フェニルボロン酸(3.2g)、7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジイル ビス(トリフルオロメタンスルホナート)(14.0g)、酢酸パラジウム(0.04g)、トリフェニルホスフィン(0.09g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(20.17g)およびTHF/イソプロピルアルコール(IPA)溶液(容量比で3:1)(80ml)の入ったフラスコを窒素雰囲気下、還流温度で3.5時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水および酢酸エチルを加え分液した後、溶媒を減圧留去した。得られた固体をメタノールで洗浄し、7,9−ジフェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5−イル トリフルオロメタンスルホナート(9.6g)を得た。
【1059】
2段目:7,9−ジフェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5−イル トリフルオロメタンスルホナート(9.6g)、ビス(ピナコラート)ジボロン(5.6g)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(0.53g)、酢酸カリウム(5.5g)およびシクロペンチルメチルエーテル(55ml)の入ったフラスコを還流温度で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水および酢酸エチルを加え分液した後、溶媒を減圧留去した。得られた固体をメタノールで洗浄し、7,9−ジフェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(7.9g)を得た。
【1060】
以上のようにして得られた7,9−ジフェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.0g)、2−(4−ブロモフェニル)ピリジン(0.6g)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(0.17g)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.17g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(2.9g)および1,2,4−トリメチルベンゼン(シュードクメン)(6ml)の入ったフラスコを還流温度で14時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し水を加え、析出した固体を吸引濾過にて採取した。得られた固体を水、次いでメタノールで洗浄し、さらにヘプタンで加熱洗浄後、活性アルミナカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。溶媒を減圧留去後、得られた固体をクロロベンゼンに加熱溶解させ、ヘプタンを加えることで再沈殿を行ない、式(1−376)で表される化合物である、7,9−ジフェニル−5−(4−(ピリジン−4−イル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(0.5g)を得た。
【1061】
【化897】
[この文献は図面を表示できません]
【1062】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.95(d,1H),8.74(d,1H),8.68(d,2H),8.02(d,1H),7.85−7.70(m,7H),7.65−7.62(m,4H),7.58−7.43(m,10H).
【1063】
<式(1−360)で表される化合物の合成例>
9−(ナフタレン−1−イル)−7−フェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.4g)、3−(4−ブロモフェニル)ピリジン(0.6g)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(0.05g)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.03g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(1.1g)、トルエン(9ml)、エタノール(1ml)および水(1ml)の入ったフラスコを還流温度で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却しメタノールを加え、析出した固体を吸引濾過にて採取した。得られた固体を水、次いでメタノールで洗浄した後、アミノ基修飾シリカゲル(NH DM1020:富士シリシア製)カラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン)で精製した。溶媒を減圧留去後、得られた固体を酢酸エチルから再結晶し、式(1−360)で表される化合物である、9−(ナフタレン−1−イル)−7−フェニル−5−(4−(ピリジン−3−イル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.1g)を得た。
【1064】
【化898】
[この文献は図面を表示できません]
【1065】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.98(d,1H),8.92(d,1H),8.78(d,1H),8.61(dd,1H),7.93(m,3H),7.82(d,2H),7.75(m,3H),7.68(d,2H),7.63(d,2H),7.60−7.52(m,6H),7.48−7.42(m,3H),7.38(dd,1H),7.32−7.26(m,2H).
【1066】
<式(1−408)で表される化合物の合成例>
9−(ナフタレン−1−イル)−7−フェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.4g)、2−(3−ブロモフェニル)ピリジン(0.6g)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(0.05g)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.03g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(1.1g)、トルエン(9ml)、エタノール(1ml)および水(1ml)の入ったフラスコを還流温度で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却しメタノールを加え、析出した固体を吸引濾過にて採取した。得られた固体を水、次いでメタノールで洗浄した後、アミノ基修飾シリカゲル(NH DM1020:富士シリシア製)カラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン)で精製した。溶媒を減圧留去後、得られた固体をメタノール/酢酸エチル混合溶媒から再結晶し、式(1−408)で表される化合物である、9−(ナフタレン−1−イル)−7−フェニル−5−(3−(ピリジン−2−イル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(0.6g)を得た。
【1067】
【化899】
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【1068】
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.98(d,1H),8.77(d,1H),8.73(d,1H),8.31(t,1H),7.95(m,3H),7.82−7.72(m,6H),7.63(d,2H),7.60−7.54(m,6H),7.52(d,1H),7.45(m,3H),7.31−7.24(m,3H).
【1069】
<式(1−237)で表される化合物の合成例>
9−(ナフタレン−1−イル)−7−フェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.4g)、6−ブロモ−2,4’−ビピリジン(0.7g)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(0.2g)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.2g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(4.1g)および1,2,4−トリメチルベンゼン(シュードクメン)(9ml)の入ったフラスコを還流温度で2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水およびトルエンを加え分液した後、溶媒を減圧留去した。得られた固体をメタノールで洗浄し、さらにヘプタンで加熱洗浄後、アミノ基修飾シリカゲル(NH DM1020:富士シリシア製)カラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。溶媒を減圧留去後、得られた固体をトルエンに加熱溶解させ、メタノールを加えることで再沈殿を行ない、式(1−237)で表される化合物である、5−([2,4’−ビピリジン]−6−イル)−9−(ナフタレン−1−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(0.2g)を得た。
【1070】
【化900】
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【1071】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.99(d,1H),8.81(d,1H),8.75(d,2H),8.29(m,2H),8.04(d,2H),7.95(t,2H),7.88(m,2H),7.75(m,2H),7.68(d,2H),7.63−7.43(m,9H),7.32−7.27(m,2H).
【1072】
<式(1−189)で表される化合物の合成例>
9−(ナフタレン−1−イル)−7−フェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.4g)、6−ブロモ−2,2’−ビピリジン(0.7g)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(0.2g)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.2g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(4.1g)および1,2,4−トリメチルベンゼン(シュードクメン)(9ml)の入ったフラスコを還流温度で46時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水およびトルエンを加え分液した後、溶媒を減圧留去した。得られた固体をメタノールで洗浄後、アミノ基修飾シリカゲル(NH DM1020:富士シリシア製)カラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。溶媒を減圧留去後、得られた固体をトルエンに加熱溶解させ、メタノールを加えることで再沈殿を行ない、式(1−189)で表される化合物である、5−([2,2’−ビピリジン]−6−イル)−9−(ナフタレン−1−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(0.2g)を得た。
【1073】
【化901】
[この文献は図面を表示できません]
【1074】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=9.00(d,1H),8.81(d,1H),8.71(d,1H),8.63(d,1H),8.37(dd,1H),8.32(m,2H),7.95(t,2H),7.91−7.84(m,3H),7.75(t,1H),7.68(d,2H),7.63−7.44(m,9H),7.34−7.27(m,3H).
【1075】
<式(1−455)で表される化合物の合成例>
9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−5−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.4g)、4−(3−ブロモフェニル)ピリジン(0.7g)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(0.2g)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.2g)、リン酸三カリウム(K
3PO
4)(4.1g)および1,2,4−トリメチルベンゼン(シュードクメン)(9ml)の入ったフラスコを還流温度で3時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し水を加え、析出した固体を吸引濾過にて採取した。得られた固体を水、次いでメタノールで洗浄後、アミノ基修飾シリカゲル(NH DM1020:富士シリシア製)カラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。溶媒を減圧留去後、得られた固体を酢酸エチルに加熱溶解させ、ヘプタンを加えることで再沈殿を行ない、式(1−455)で表される化合物である、9−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−5−(3−(ピリジン−4−イル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(0.1g)を得た。
【1076】
【化902】
[この文献は図面を表示できません]
【1077】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.97(d,1H),8.77(d,1H),8.70(dd,2H),8.05(d,1H),7.99(m,1H),7.93(m,3H),7.89(m,1H),7.80−7.74(m,3H),7.71(m,1H),7.68−7.60(m,6H),7.59−7.49(m,7H),7.45(t,1H)
【1078】
<式(1−59)で表される化合物の合成例>
まず、7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジイル ビス(トリフルオロメタンスルホナート(7.1g)、3−ピリジンボロン酸(1.7g)、炭酸ナトリウム(2.5g)、Pd(PPh
3)
4(0.28g)、トルエン(25ml)、エタノール(8ml)および水(8ml)の入ったフラスコを、窒素雰囲気下、還流温度で2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液および酢酸エチルを加え分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。その後、溶媒を減圧留去し得られた固体をメタノールで洗浄し、次いでエタノールから再結晶することにより、7−フェニル−9−(ピリジン−3−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール トリフルオロメタンスルホナート(3.5g)を得た。
【1079】
次に、以上のようにして得られた7−フェニル−9−(ピリジン−3−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール トリフルオロメタンスルホナート(3.0g)、2−ナフタレンボロン酸(1.2g)、炭酸ナトリウム(1.2g)、Pd(PPh
3)
4(0.33g)、トルエン(12ml)、エタノール(4ml)および水(4ml)の入ったフラスコを、窒素雰囲気下、還流温度で2時間半攪拌した。反応液を室温まで冷却し、メタノールを加え、析出した固体を吸引濾過にて採取した。この固体を水洗、次いでメタノールで洗浄した後、アミノ基修飾シリカゲル(NH DM1020:富士シリシア製)カラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン)で精製した。溶媒を減圧留去後、得られた固体を酢酸エチルで洗浄し、式(1−59)で表される化合物である、5−(ナフタレン−2−イル)−7−フェニル−9−(ピリジン−3−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.9g)を得た。
【1080】
【化903】
[この文献は図面を表示できません]
【1081】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.97(d,1H)、8.79(m,1H),8.75(d,1H)、8.68(dd,1H)、8.11(m,1H)、7.87−7.94(m,3H)、7.77−7.86(m,6H)、7.64(m,4H)、7.38−7.56(m,6H)).
【1082】
<式(1−10)で表される化合物の合成例>
まず、シクロペンチルメチルエーテル(CPME)(64ml)に2−(4−ブロモフェニル)ピリジン(15g)およびビス(ピナコラート)ジボロン(19.5g)を加えた溶液に、窒素雰囲気下、酢酸パラジウム(Pd(OAc)
2)(0.4g)、トリフェニルホスフィン(PPh
3)(1.5g)および酢酸カリウム(AcOK)(18.9g)を室温で攪拌しながら加えた。その後、還流温度で2時間攪拌した後、反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液(35ml)とトルエン(500ml)を加えた。水洗操作にて塩を除去した有機物を活性炭カラムクロマトグラフィー(トルエン)で精製した。このようにして、2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピリジン(11.2g)を得た。
【1083】
次に、以上のようにして得られた2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピリジン(6.9g)と、7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジイル ビス(トリフルオロメタンスルホナート)(6.6g)を含有するTHF/イソプロピルアルコール(IPA)溶液(容量比で3:1)(37ml)に、窒素雰囲気下、酢酸パラジウム(0.1g)、トリフェニルホスフィン(0.3g)およびリン酸三カリウム(K
3PO
4)(9.4g)を室温で攪拌しながら加えた。その後、還流温度で5時間攪拌した後、反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液(50ml)とトルエン(500ml)を加えた。水洗操作にて塩を除去した有機物を活性炭カラムクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル=10/1(容量比))で精製し、式(1−10)で表される化合物である7−フェニル−5,9−ビス(4−(ピリジン−2−イル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.2g)を得た。
【1084】
【化904】
[この文献は図面を表示できません]
【1085】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.97(d,1H),8.74(m,3H),8.11(m,5H),7.76(m,9H),7.54(m,6H),7.47(m,2H),7.45(m,1H),7.35−7.23(m,2H).
【1086】
<式(1−4)で表される化合物の合成例>
まず、シクロペンチルメチルエーテル(50ml)に7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジイル ビス(トリフルオロメタンスルホナート)(5.9g)およびビス(ピナコラート)ジボロン(6.1g)を加えた溶液に、窒素雰囲気下、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(0.41g)および酢酸カリウム(5.9g)を室温で攪拌しながら加えた。その後、還流温度で4時間攪拌した後、反応液を室温まで冷却し、水と酢酸エチルを加え、水洗操作を行なった。次いでメタノールを加え、加熱還流撹拌することで洗浄した。このようにして、7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジボロン酸エステル(5.3g)を得た。
【1087】
次に、シュードクメン(1,2,4−トリメチルベンゼン)(50ml)に、以上のようにして得られた7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジボロン酸エステル(5.3g)および5−ブロモ−2,2’−ビピリジン(5.6g)を加えた溶液に、窒素雰囲気下、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(Pd(dba)
2)(0.6g)、トリシクロヘキシルホスフィン(PCy
3)(0.6g)およびリン酸三カリウム(K
3PO
4)(9.4g)を室温で攪拌しながら加えた。その後、150℃で5時間攪拌した後、反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液と酢酸エチルを加え、水洗操作を行なった。水洗操作にて塩を除去した有機物をシリカゲルショートカラム(酢酸エチル)で処理し、次いで活性アルミナカラムクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル=9/1(容量比))で精製した。さらに、トルエン溶液にヘプタンを加えることで再沈殿を行い、式(1−4)で表される化合物である5,9−ジ([2,2’−ビピリジン]−5−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(2.5g)を得た。
【1088】
【化905】
[この文献は図面を表示できません]
【1089】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=9.02(m,1H),8.98(d,1H),8.86(m,1H),8.80(d,1H),8.75(m,2H),8.55(d,1H),8.45−8.53(m,3H),8.13(dd,1H),8.00−8.08(m,2H),7.75−7.89(m,5H),7.67(m,4H),7.56(m,2H),7.51(t,1H),7.30−7.37(m,2H).
【1090】
<式(1−744)で表される化合物の合成例>
シュードクメン(1,2,4−トリメチルベンゼン)(50ml)に、7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジボロン酸エステル(4.9g)および4−(3−ブロモフェニル)ピリジン(4.6g)を加えた溶液に、窒素雰囲気下、トリフェニルホスフィンのパラジウム触媒(Pd(PPh
3)
4)(0.5g)およびリン酸三カリウム(K
3PO
4)(12g)を室温で攪拌しながら加えた。その後、160℃で12時間攪拌した後、反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液と酢酸エチルを加え、水洗操作を行なった。水洗操作にて塩を除去した有機物を活性アルミナカラムクロマトグラフィー(トルエン/酢酸エチル=4/6(容量比))で精製した。さらに、トルエンから再結晶を行い、式(1−744)で表される化合物である7−フェニル−5,9−ビス(3−(ピリジン−4−イル)フェニル)7H−ベンゾ[c]カルバゾール(3.5g)を得た。
【1091】
【化906】
[この文献は図面を表示できません]
【1092】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.89(d,1H),8.77(d,1H),8.69(m,4H),8.01(d,1H),7.92(m,1H),7.80(m,2H),7.69−7.77(m,4H),7.50−7.67(m,14H),7.47(t,1H).
【1093】
<式(1−5)で表される化合物の合成例>
シュードクメン(1,2,4−トリメチルベンゼン)(50ml)に、7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジボロン酸エステル(5.0g)および5−ブロモ−2,3’−ビピリジン(5.0g)を加えた溶液に、窒素雰囲気下、Pd(PPh
3)
4(0.5g)およびリン酸三カリウム(12g)を室温で攪拌しながら加えた。その後、150℃で20時間攪拌した後、反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液を加え、吸引濾過にて液中の固体を採取した。次いで活性アルミナカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、「有機化学実験のてびき(1)−物質取扱法と分離精製法−」株式会社化学同人出版、94頁に記載の方法を参考にして、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。さらに、クロロベンゼンから再結晶を行い、式(1−5)で表される化合物である5,9−ジ([2,3’−ビピリジン]−5−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.9g)を得た。
【1094】
【化907】
[この文献は図面を表示できません]
【1095】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=9.26(m,2H),9.07(m,1H),8.99(d,1H),8.91(m,1H),8.80(d,1H),8.69(m,2H),8.40(m,2H),8.10(dd,1H),8.03(d,1H),7.99(dd,1H),7.91(d,1H),7.84(m,2H),7.76(m,2H),7.66(m,4H),7.50−7.60(m,3H),7,45(m,2H).
【1096】
<式(1−20)で表される化合物の合成例>
シュードクメン(1,2,4−トリメチルベンゼン)(50ml)に、7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジボロン酸エステル(5.1g)および6−ブロモ−2,3’−ビピリジン(4.6g)を加えた溶液に、窒素雰囲気下、Pd(PPh
3)
4(0.5g)およびリン酸三カリウム(12g)を室温で攪拌しながら加えた。その後、120℃で5時間攪拌した後、反応液を室温まで冷却し、メタノールを加え、吸引濾過にて液中の固体を採取した。この固体をエチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液、次いで水、さらにはメタノールで洗浄した。さらに、クロロベンゼンから再結晶を行い、式(1−20)で表される化合物である5,9−ジ([2,3’−ビピリジン]−6−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(4.5g)を得た。
【1097】
【化908】
[この文献は図面を表示できません]
【1098】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=9.34(m,1H),9.29(m,1H),9.00(d,1H),8.80(d,1H),8.66(m,2H),8.40−8.48(m,2H),8.26(m,3H),7.93(t,1H),7.79−7.89(m,4H),7.75(s,1H),7.65−7.72(m,5H),7.61(d,1H),7.49−7.58(m,2H),7,37−7.45(m,2H).
【1099】
<式(1−24)で表される化合物の合成例>
シュードクメン(1,2,4−トリメチルベンゼン)(50ml)に、7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジボロン酸エステル(5.0g)および5−ブロモ−3,4’−ビピリジン(5.0g)を加えた溶液に、窒素雰囲気下、Pd(PPh
3)
4(1.2g)およびリン酸三カリウム(11.7g)を室温で攪拌しながら加えた。その後、還流温度で16時間攪拌した後、反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)にて精製し、式(1−24)で表される化合物である5,9−ジ([3,4’−ビピリジン]−5−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.0g)を得た。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。
【1100】
【化909】
[この文献は図面を表示できません]
【1101】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.99(m,3H),8.86(m,2H),8.82(d,1H),8.75(m,4H),8.16(m,1H),8.09(m,1H),7.95(d,1H),7.85(t,1H),7.75(dd,1H),7.63−7.72(m,5H),7.51−7.60(m,7H).
【1102】
<式(1−634)で表される化合物の合成例>
1段階目:(4−メトキシナフタレン−1−イル)ボロン酸(43.1g)、1,4−ジブロモ−2−ニトロベンゼン(25.0g)、リン酸三カリウム(182g)、Pd(PPh
3)
4(2.5g)、シュードクメン(1,2,4−トリメチルベンゼン)(1000ml)、t−ブチルアルコール(200ml)および水(40ml)の入ったフラスコを窒素雰囲気下、還流温度で2時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水およびトルエンを加え分液後、溶媒を減圧留去し、4,4’−(2−ニトロ−1,4−フェニレン)ビス(1−メトキシナフタレン)(32.5g)を得た。この粗製品は精製せずに次工程に用いた。
【1103】
2段階目:4,4’−(2−ニトロ−1,4−フェニレン)ビス(1−メトキシナフタレン)(27.7g)および亜リン酸トリエチル(64ml)の入ったフラスコを145℃で1時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、メタノールを加え、析出した固体を吸引濾過にて採取した。この固体をさらにメタノールで洗浄し、5−メトキシ−9−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(25.0g)を得た。
【1104】
3段階目:5−メトキシ−9−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(25.0g)、ブロモベンゼン(11.7g)、ビス(ジベンジリデンアセトン)パラジウム(0)(1.8g)、[1,1’−ビフェニル]−2−イルジ−t−ブチルホスフィン(2.2g)、炭酸カリウム(25.7g)およびシュードクメン(1,2,4−トリメチルベンゼン)(250ml)の入ったフラスコを155℃で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水およびトルエンを加え分液後、溶媒を減圧留去した。得られた固体をさらにメタノールで洗浄し、5−メトキシ−9−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(23.0g)を得た。
【1105】
4段階目:5−メトキシ−9−(4−メトキシナフタレン−1−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(23.0g)およびピリジン塩酸塩(143g)の入ったフラスコを200℃で1時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水を加え撹拌後、不溶性の固体を吸引濾過にて採取した。この固体をさらに水洗し、9−(4−ヒドロキシナフタレン−1−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5−オール(22.0g)を得た。
【1106】
5段階目:9−(4−ヒドロキシナフタレン−1−イル)−7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5−オール(22.0g)およびピリジン(250ml)の入ったフラスコを氷浴で冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(50.2g)を滴下した。滴下終了後、室温で1時間撹拌し反応を終了させた。その後、トルエンと水を加え分液し、有機層を1N塩酸次いで炭酸水素ナトリウムで洗浄した。溶媒を減圧留去し、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(ヘプタン/トルエン=9/1(容量比))で精製し、溶媒を減圧留去して得た固体をヘプタンで洗浄し、4−(7−フェニル−5−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−9−イル)ナフタレン−1−イル トリフルオロメタンスルホナート(23.1g)を得た。
【1107】
【化910】
[この文献は図面を表示できません]
【1108】
窒素雰囲気下、上述するようにして得られた4−(7−フェニル−5−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−9−イル)ナフタレン−1−イル トリフルオロメタンスルホナート(11.5g)、4−ピリジンボロン酸(4.9g)リン酸三カリウム(13.7g)、Pd(PPh
3)
4(2.8g)、シュードクメン(1,2,4−トリメチルベンゼン)(100ml)、t−ブチルアルコール(10ml)および水(10ml)の入ったフラスコを還流温度で4時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、トルエンおよび水を加え分液した。溶媒を減圧留去して得た固体を、メタノールで洗浄し、次いでクロロベンゼンに加熱溶解させ、熱時濾過を行なった。溶媒を減圧下、適量留去したところにメタノールを加えることで再沈殿を行なった。得られた固体をニトロベンゼンから再結晶し、式(1−634)で表される化合物である7−フェニル−5−(ピリジン−4−イル)−9−(4−(ピリジン−4−イル)ナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(2.9g)を得た。
【1109】
【化911】
[この文献は図面を表示できません]
【1110】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=9.03(d,1H),8.80(d,1H),8.76(m,4H),8.10(m,1H),8.00(d,1H),7.92(m,1H),7.82(t,1H),7.60−7.68(m,7H),7.47−7.54(m,10H).
【1111】
<式(1−743)で表される化合物の合成例>
まず、3−(3−ブロモフェニル)ピリジン(6.0g)、ビス(ピナコラート)ジボロン(7.8g)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(0.6g)、酢酸カリウム(AcOK)(7.6g)およびシクロペンチルメチルエーテル(CPME)(52ml)の入ったフラスコを還流温度で3時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液とトルエンを加え水洗した。溶媒を減圧留去し得られた固体を活性炭カラムクロマトグラフィー(トルエン)で精製し、3−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピリジン(6.0g)を得た。
【1112】
次に、以上のようにして得られた、3−(3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピリジン(4.1g)、7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジイル ビス(トリフルオロメタンスルホナート)(3.8g)、リン酸三カリウム(2.7g)、Pd(PPh
3)
4(0.2g)、シュードクメン(1,2,4−トリメチルベンゼン)(13ml)、イソプロピルアルコール(2.6ml)および水(0.5ml)の入ったフラスコを窒素雰囲気下、還流温度で6時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液とトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去して得られた固体を、アルミナカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。その後、クロロベンゼンから再結晶し、式(1−743)で表される化合物である7−フェニル−5,9−ビス(3−(ピリジン−3−イル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(0.7g)を得た。
【1113】
【化912】
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【1114】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.98(d,1H),8.92(d,2H),8.76(d,1H),8.62(m,2H),8.05(d,1H),7.93(m,2H),7.87(m,1H),7.45−7.81(m,17H),7.38(t,2H).
【1115】
<式(1−8710)で表される化合物の合成例>
1段階目:窒素雰囲気下、5,9−ジメトキシ−7H−ベンゾ[c]カルバゾール38.6g、1−フルオロナフタレン(38.8g)、炭酸セシウム(90.6g)およびジメチルスルホキシド(DMSO)(460ml)の入ったフラスコを145℃で4時間加熱撹拌した。反応液を室温まで冷却した後、吸引濾過にて塩を除去し、DMSOを減圧留去した。得られた固体をメタノールで洗浄した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:ヘプタン/トルエン=1/1(容量比))で精製し、5,9−ジメトキシ−7−(ナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(32.5g)を得た。
【1116】
2段階目:窒素雰囲気下、5,9−ジメトキシ−7−(ナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(42.5g)、ピリジン塩酸塩(121g)およびN−メチルピロリドン(NMP)(43ml)の入ったフラスコを200℃で1時間半加熱撹拌した。反応液を室温まで冷却し、水および酢酸エチルを加え分液した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルショートカラムにて精製し、7−(ナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジオール(45g)を得た。
【1117】
3段階目:窒素雰囲気下、7−(ナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジオール(45g)およびピリジン(130ml)の入ったフラスコを氷浴で冷却し、トリフルオロメタンスルホン酸無水物(71.1g)を滴下した。滴下終了後、室温にて16時間撹拌し反応を終了させ、水を加え、液中の固体を吸引濾過にて採取した。得られた固体をメタノールで洗浄した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン)にて精製し、7−(ナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジイル ビス(トリフルオロメタンスルホナート)(63.2g)を得た。
【1118】
【化913】
[この文献は図面を表示できません]
【1119】
窒素雰囲気下、以上のようにして得られた2−(4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)フェニル)ピリジン(8.4g)、7−(ナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジイル ビス(トリフルオロメタンスルホナート)(6.4g)、リン酸三カリウム(8.5g)、Pd(PPh
3)
4(1.1g)、シュードクメン(1,2,4−トリメチルベンゼン)(75ml)、t−ブチルアルコール(5ml)および水(1ml)の入ったフラスコを還流温度で10時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液とトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去して得られた固体を、クロロベンゼンに加熱溶解させ熱時濾過を行なった。溶媒を減圧留去して得られた固体をクロロベンゼンから再結晶し、式(1−8710)で表される化合物である7−(ナフタレン−1−イル)−5,9−ビス(4−(ピリジン−2−イル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.8g)を得た。
【1120】
【化914】
[この文献は図面を表示できません]
【1121】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=9.02(d,1H),8.80(d,1H),8.70(m,2H),8.09(m,2H),8.03(m,5H),7.69−7.83(m,10H),7.55(m,3H),7.48(t,1H),7.39(m,1H),7.30−7.38(m,2H),7.23(m,2H),7.18(s,1H).
【1122】
<式(1−8711)で表される化合物の合成例>
まず、7−(ナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジイル ビス(トリフルオロメタンスルホナート)(6.4g)、ビス(ピナコラート)ジボロン(6.1g)、(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)ジクロロパラジウム(II)(0.32g)、酢酸カリウム(5.9g)およびシクロペンチルメチルエーテル(CPME)(50ml)の入ったフラスコを、窒素雰囲気下、還流温度で4時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、水と酢酸エチルを加え、水洗操作を行い、次いでメタノールを加え、加熱還流撹拌することで洗浄した。このようにして、7−(ナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジボロン酸エステル(5.7g)を得た。
【1123】
次に、以上のようにして得られた7−(ナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジボロン酸エステル(5.2g)、3−(4−ブロモフェニル)ピリジン(4.9g)、リン酸三カリウム(9.2g)、Pd(PPh
3)
4(0.50g)、1,2,4−トリメチルベンゼン(シュードクメン)(35ml)、t−ブチルアルコール(7ml)および水(1.4ml)の入ったフラスコを、窒素雰囲気下、還流温度で4時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液を加え、吸引濾過にて固体を取得した。次いでメタノールで洗浄した後、クロロベンゼンを加え加熱し、不要分を吸引濾過にて濾別した。その後、溶媒を減圧留去し、クロロベンゼンから再結晶し、式(1−8711)で表される化合物である7−(ナフタレン−1−イル)−5,9−ビス(4−(ピリジン−3−イル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(4.4g)を得た。
【1124】
【化915】
[この文献は図面を表示できません]
【1125】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=9.03(d,1H),8.87(m,2H),8.81(d,1H),8.09(t,2H),8.03(d,1H),7.67−7.93(m,9H)7.46−7.65(m,9H),7.27−7.39(m,5H),7.17(s,1H).
【1126】
<式(1−8712)で表される化合物の合成例>
7−(ナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジボロン酸エステル(4.8g)、4−(4−ブロモフェニル)ピリジン(4.5g)、リン酸三カリウム(8.5g)、Pd(PPh
3)
4(0.46g)、1,2,4−トリメチルベンゼン(シュードクメン)(30ml)、t−ブチルアルコール(6ml)および水(1.2ml)の入ったフラスコを、窒素雰囲気下、還流温度で2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液を加え、吸引濾過にて固体を取得した。次いでメタノールで洗浄した後、クロロベンゼンを加え加熱し、不要分を吸引濾過にて濾別した。その後、溶媒を減圧留去し、クロロベンゼンから再結晶し、式(1−8712)で表される化合物である7−(ナフタレン−1−イル)−5,9−ビス(4−(ピリジン−4−イル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(3.5g)を得た。
【1127】
【化916】
[この文献は図面を表示できません]
【1128】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=9.03(d,1H),8.81(d,1H),8.66(m,4H),8.11(d,1H),8.05(t,2H),7.83(t,1H),7.65−7.80(m,9H)7.49−7.59(m,8H),7.36(m,2H),7.29(m,1H),7.16(s,1H).
【1129】
<式(1−1)で表される化合物の合成例>
7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジイル ビス(トリフルオロメタンスルホナート)(7.3g)、2−ピリジルジンクブロミド0.5M−THF溶液(50ml)およびPd(PPh
3)
4(0.96g)の入ったフラスコを、窒素雰囲気下、還流温度で2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液および酢酸エチルを加え分液した。有機層をさらに飽和食塩水で洗浄し、溶媒を減圧留去した。次いでシリカゲルクロマトグラフィー(展開液:酢酸エチル/トルエン=1/20(容量比))で精製を行い、さらにトルエンから再結晶し、式(1−1)で表される化合物である7−フェニル−5,9−ビス(ピリジン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.2g)を得た。
【1130】
【化917】
[この文献は図面を表示できません]
【1131】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.97(d,1H),8.79(m,1H),8.76(d,1H),8.70(m,1H),8.15(m,2H),8.08(dd,1H),7.73−7.84(m,4H)7.58−7.68(m,6H),7.46−7.55(m,2H),7.33(m,1H),7.21(m,1H).
【1132】
<式(1−2)で表される化合物の合成例>
7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジイル ビス(トリフルオロメタンスルホナート)(5.9g)、3−ピリジンボロン酸(2.5g)、炭酸ナトリウム(4.0g)、Pd(PPh
3)
4(0.5g)、トルエン(40ml)、エタノール(12ml)および水(12ml)の入ったフラスコを、窒素雰囲気下、還流温度で2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、飽和食塩水および酢酸エチルを加え分液した。溶媒を減圧留去し得られた固体をシリカゲルクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル=1/1(容量比))にて精製し、次いでヘプタンから再結晶、さらにエタノールから再結晶し、式(1−2)で表される化合物である7−フェニル−5,9−ビス(ピリジン−3−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(2.1g)を得た。
【1133】
【化918】
[この文献は図面を表示できません]
【1134】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=9.06(m,2H),8.77(m,2H),8.69(m,1H),8.59(m,1H),7.97(m,1H),7.93(d,1H),7.86(m,1H)7.81(t,1H),7.61−7.71(m,6H),7.56(t,1H),7.49(m,2H),7.43(m,1H),7.38(m,1H).
【1135】
<式(1−541)で表される化合物の合成例>
まず、7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジイル ビス(トリフルオロメタンスルホナート)(14.7g)、2−ピリジルジンクブロミド0.5M−THF溶液(50ml)、Pd(PPh
3)
4(0.87g)およびTHF(50ml)の入ったフラスコを、窒素雰囲気下、還流温度で3時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液および酢酸エチルを加え分液した。有機層をさらに飽和食塩水で洗浄し、溶媒を減圧留去した。次いでシリカゲルクロマトグラフィー(展開液:酢酸エチル/トルエン=1/100(容量比))で精製、さらにエタノールから再結晶し、7−フェニル−9−(ピリジン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5−イル トリフルオロメタンスルホナート(5.1g)を得た。
【1136】
次いで、以上のようにして得られた7−フェニル−9−(ピリジン−2−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5−イル トリフルオロメタンスルホナート(2.8g)、(4−(ピリジン−2−イル)フェニル)ボロン酸(1.3g)、炭酸ナトリウム(1.2g)、Pd(PPh
3)
4(0.31g)、トルエン(12ml)、エタノール(4ml)および水(4ml)の入ったフラスコを、窒素雰囲気下、還流温度で1.5時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液および酢酸エチルを加え分液した。さらに有機層を飽和食塩水で洗浄し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。その後、溶媒を減圧留去し得られた固体を酢酸エチルで洗浄し、式(1−541)で表される化合物7−フェニル−9−(ピリジン−2−イル)−5−(4−(ピリジン−2−イル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(0.4g)を得た。
【1137】
【化919】
[この文献は図面を表示できません]
【1138】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.97(d,1H),8.80(m,1H),8.75(d,1H),8.72(m,1H),8.15(d,1H),8.10(d,2H),7.73−7.83(m,8H),7.63−7.70(m,5H),7.61(d,1H),7.53(m,1H),7.49(t,1H),7.33(m,1H),7.23(m,1H).
【1139】
<式(1−564)で表される化合物の合成例>
窒素雰囲気下、4−(7−フェニル−5−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−9−イル)ナフタレン−1−イル トリフルオロメタンスルホナート(6.0g)、2−ピリジルジンクブロミドの0.5mol/lTHF溶液(50ml)およびPd(PPh
3)
4(0.25g)の入ったフラスコを還流温度で3時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液および酢酸エチルを加え分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体を活性アルミナカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)にて精製し、次いでシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)にて精製し、式(1−564)で表される化合物である7−フェニル−5−(ピリジン−2−イル)−9−(4−ピリジン−2−イル)ナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(0.4g)を得た。このとき、どちらのクロマトグラフィーも展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。
【1140】
【化920】
[この文献は図面を表示できません]
【1141】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=9.01(d,1H),8.80(m,3H),8.16(m,2H),8.09(d,1H),7.77−7.86(d,3H),7.72(s,1H),7.57−7.67(m,10H),7.43−7.53(m,4H),7.35(m,2H).
【1142】
<式(1−575)で表される化合物の合成例>
まず、7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジイル ビス(トリフルオロメタンスルホナート(5.9g)、3−ピリジンボロン酸(1.4g)、炭酸ナトリウム(2.1g)、Pd(PPh
3)
4(0.23g)、トルエン(21ml)、エタノール(7ml)および水(7ml)の入ったフラスコを、窒素雰囲気下、還流温度で2時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液および酢酸エチルを加え分液した。溶媒を減圧留去し、得られた固体をシリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)で精製した。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。その後、溶媒を減圧留去し得られた固体をメタノールで洗浄し、次いでエタノールから再結晶し7−フェニル−9−(ピリジン−3−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール トリフルオロメタンスルホナート(2.5g)を得た。
【1143】
次に、以上のようにして得られた7−フェニル−9−(ピリジン−3−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール トリフルオロメタンスルホナート(1.3g)、(4−(ピリジン−2−イル)フェニル)ボロン酸(1.3g)、炭酸ナトリウム(1.2g)、Pd(PPh
3)
4(0.31g)、トルエン(12ml)、エタノール(4ml)および水(4ml)の入ったフラスコを、窒素雰囲気下、還流温度で1.5時間攪拌した。反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液およびトルエンを加え分液した。さらに有機層を飽和食塩水で洗浄し、溶媒を減圧留去した。得られた固体をメタノール次いで酢酸エチルで洗浄した後、トルエンから再結晶し、式(1−575)で表される化合物7−フェニル−5−(4−(ピリジン−2−イル)フェニル)−9−(ピリジン−3−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.1g)を得た。
【1144】
【化921】
[この文献は図面を表示できません]
【1145】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.98(d,1H),8.79(m,1H),8.71−8.76(m,2H),8.69(m,1H),8.10(d,2H),7.93(d,1H),7.87(dt,1H)7.75−7.82(m,7H),7.63−7.69(m,4H),7.55(m,1H),7.49(m,2H),7.43(m,1H),7.23(m,1H).
【1146】
<式(1−599)で表される化合物の合成例>
窒素雰囲気下、4−(7−フェニル−5−(((トリフルオロメチル)スルホニル)オキシ)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−9−イル)ナフタレン−1−イル トリフルオロメタンスルホナート(3.0g)、3−ピリジンボロン酸(1.6g)リン酸三カリウム(3.6g)、Pd(PPh
3)
4(0.25g)、1,2−ジメトキシエタン(18ml)および水(3.6ml)の入ったフラスコを還流温度で12時間撹拌した。反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液を加え、吸引濾過にて液中の固体を採取した。次いで活性アルミナカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)にて精製し、式(1−599)で表される化合物である7−フェニル−5−(ピリジン−3−イル)−9−(4−(ピリジン−3−イル)ナフタレン−1−イル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(1.0g)を得た。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。
【1147】
【化922】
[この文献は図面を表示できません]
【1148】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=9.03(d,1H),8.80(m,3H),8.70(m,2H),8.10(m,1H),7.96(d,1H),7.89(m,3H),7.82(t,1H),7.58−7.67(m,7H),7.43−7.54(m,8H).
【1149】
<式(1−742)で表される化合物の合成例>
シュードクメン(1,2,4−トリメチルベンゼン)(50ml)に、7−フェニル−7H−ベンゾ[c]カルバゾール−5,9−ジボロン酸エステル(5.0g)および2−(3−ブロモフェニル)ピリジン(4.7g)を加えた溶液に、窒素雰囲気下、Pd(PPh
3)
4(3.6g)およびリン酸三カリウム(11.7g)を室温で攪拌しながら加えた。その後、還流温度で16時間攪拌した後、反応液を室温まで冷却し、エチレンジアミン四酢酸(EDTA)水溶液およびトルエンを加え分液した。溶媒を減圧留去した後、シリカゲルカラムクロマトグラフィー(展開液:トルエン/酢酸エチル混合溶媒)にて精製した。このとき、展開液中の酢酸エチルの比率を徐々に増加させて目的物を溶出させた。さらに活性炭カラム(展開液:トルエン)にて着色成分を除去し、式(1−742)で表される化合物である7−フェニル−5,9−ビス(3−(ピリジン−2−イル)フェニル)−7H−ベンゾ[c]カルバゾール(0.5g)を得た。
【1150】
【化923】
[この文献は図面を表示できません]
【1151】
NMR測定により得られた化合物の構造を確認した。
1H−NMR(500MHz,CDCl
3):δ=8.96(d,1H),8.69−8.77(m,3H),8.29(m,1H),8.12(m,1H),8.08(m,1H),8.02(m,1H),7.97(m,1H),7.71−7.81(m,7H),7.54−7.66(m,7H),7.50(m,1H),7.45(t,1H),7.25(m,2H).
【1152】
原料の化合物を適宜変更することにより、上述した合成例に準じた方法で、本発明の他の誘導体化合物を合成することができる。また、本発明の化合物には、少なくとも一部の水素原子が重水素で置換されているものも含まれるが、このような化合物は所望の箇所が重水素化された原料を用いることで、上記と同様に合成することができる。
【1153】
以下、本発明をさらに詳細に説明するために各実施例を示すが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【1154】
<実施例1および比較例5>
実施例1および比較例5に係る電界発光素子を作製し、それぞれ、定電流駆動試験における駆動開始電圧(V)、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間(h)の測定を行った。以下、実施例および比較例について詳細に説明する。
【1155】
作製した実施例1および比較例5に係る電界発光素子における、各層の材料構成を下記表1に示す。
【表1】
[この文献は図面を表示できません]
【1156】
表1において、「CuPc」は銅フタロシアニン、「NPD」はN,N’−ジフェニル−N,N’−ジナフチル−4,4’−ジアミノビフェニル、化合物(A)は9−フェニル−10−[6−(1,1’;3,1”)テルフェニル−5’−イル]ナフタレン−2−イルアントラセン、化合物(B)はN
5,N
5,N
9,N
9−7,7−ヘキサフェニル−7H−ベンゾ[c]フルオレン−5,9−ジアミンであり、化合物(C)は5,5’−(2−フェニルアントラセン−9,10−ジイル)ジ−2,2’−ビピリジンであり、それぞれ、下記の化学構造を有する。
【1157】
【化924】
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【1158】
<実施例1>
<化合物(1−335)を電子輸送層に用いた素子>
スパッタリングにより180nmの厚さに製膜したITOを150nmまで研磨して得られる26mm×28mm×0.7mmのガラス基板((株)オプトサイエンス製)を透明支持基板とした。この透明支持基板を市販の蒸着装置(真空機工(株)製)の基板ホルダーに固定し、CuPcを入れたモリブデン製蒸着用ボート、NPDを入れたモリブデン製蒸着用ボート、化合物(A)を入れたモリブデン製蒸着用ボート、化合物(B)を入れたモリブデン製蒸着用ボート、式(1−335)で表される化合物を入れたモリブデン製蒸着用ボート、弗化リチウムを入れたモリブデン製蒸着用ボート、およびアルミニウムを入れたタングステン製蒸着用ボートを装着した。
【1159】
透明支持基板のITO膜の上に順次、下記各層を形成した。真空槽を5×10
−4Paまで減圧し、まず、CuPcが入った蒸着用ボートを加熱して膜厚100nmになるように蒸着して正孔注入層を形成し、次いで、NPDが入った蒸着用ボートを加熱して膜厚30nmになるように蒸着して正孔輸送層を形成した。次に、化合物(A)が入った蒸着用ボートと化合物(B)の入った蒸着用ボートを同時に加熱して膜厚35nmになるように蒸着して発光層を形成した。化合物(A)と化合物(B)の重量比がおよそ95対5になるように蒸着速度を調節した。次に、式(1−335)で表される化合物の入った蒸着用ボートを加熱して膜厚15nmになるように蒸着して電子輸送層を形成した。各層の蒸着速度は0.01〜1nm/秒であった。
【1160】
その後、弗化リチウム入りの蒸着用ボートを加熱して膜厚0.5nmになるように0.003〜0.1nm/秒の蒸着速度で蒸着し、次いで、アルミニウム入りの蒸着用ボートを加熱して膜厚100nmになるように0.01〜10nm/秒の蒸着速度で蒸着することにより、陰極を形成し、有機電界発光素子を得た。
【1161】
ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、直流電圧を印加すると、波長約455nmの青色発光を得た。また、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は6.10Vで、初期輝度の80%(1600cd/m
2)以上の輝度を保持する時間は600時間だった。
【1162】
<比較例5>
式(1−335)で表される化合物を化合物(C)に替えた以外は実施例1と同様にして有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は4.78Vで、初期値の80%以上の輝度を保持する時間は39時間だった。
【1163】
以上の結果を表2にまとめた。
【表2】
[この文献は図面を表示できません]
【1164】
<実施例2〜11およびその比較例6、7>
実施例2〜11およびその比較例6、7に係る電界発光素子を作製し、それぞれ、定電流駆動試験における駆動開始電圧(V)、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間(h)の測定を行った。以下、実施例およびその比較例について詳細に説明する。
【1165】
作製した実施例2〜11およびその比較例6、7に係る電界発光素子における、各層の材料構成を下記表3に示す。
【表3】
[この文献は図面を表示できません]
【1166】
表3において、「HI」はN
4,N
4’−ジフェニル−N
4,N
4’−ビス(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン、化合物(E)は9−フェニル−10−(4−フェニルナフタレン−1−イル)アントラセン、化合物(G)は2,7−ジ([2,4’−ビピリジン]−6−イル)−9−フェニル−9H−カルバゾール、化合物(H)は3−(3−(10−(ナフタレン−2−イル)アントラセン−9−イル)フェニル)ピリジン、そして「Liq」は8−キノリノールリチウムである。以下に化学構造を示す。
【1167】
【化925】
[この文献は図面を表示できません]
【1168】
<実施例2>
<化合物(1−140)を電子輸送層に用いた素子>
スパッタリングにより180nmの厚さに製膜したITOを150nmまで研磨した、26mm×28mm×0.7mmのガラス基板((株)オプトサイエンス製)を透明支持基板とした。この透明支持基板を市販の蒸着装置(昭和真空(株)製)の基板ホルダーに固定し、HIを入れたモリブデン製蒸着用ボート、NPDを入れたモリブデン製蒸着用ボート、化合物(E)を入れたモリブデン製蒸着用ボート、化合物(B)を入れたモリブデン製蒸着用ボート、式(1−140)で表される化合物を入れたモリブデン製蒸着用ボート、Liqを入れたモリブデン製蒸着用ボート、マグネシウムを入れたモリブデンボートおよび銀を入れたタングステン製蒸着用ボートを装着した。
【1169】
透明支持基板のITO膜の上に順次、下記各層を形成した。真空槽を5×10
−4Paまで減圧し、まず、HIが入った蒸着用ボートを加熱して膜厚40nmになるように蒸着して正孔注入層を形成し、次いで、NPDが入った蒸着用ボートを加熱して膜厚25nmになるように蒸着して正孔輸送層を形成した。次に、化合物(E)が入った蒸着用ボートと化合物(B)の入った蒸着用ボートを同時に加熱して膜厚25nmになるように蒸着して発光層を形成した。化合物(E)と化合物(B)の重量比がおよそ95対5になるように蒸着速度を調節した。次に、式(1−140)で表される化合物の入った蒸着用ボートを加熱して膜厚20nmになるように蒸着して電子輸送層を形成した。各層の蒸着速度は0.01〜1nm/秒であった。
【1170】
その後、Liqが入った蒸着用ボートを加熱して膜厚1nmになるように0.01〜0.1nm/秒の蒸着速度で蒸着した。次いで、マグネシウムの入ったボートと銀の入ったボートを同時に加熱して膜厚100nmになるように蒸着して陰極を形成した。このとき、マグネシウムと銀の原子数比が10対1となるように蒸着速度を調節し、蒸着速度が0.1nmから10nmになるように陰極を形成し有機電界発光素子を得た。
【1171】
ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、直流電圧を印加すると、波長約460nmの青色発光が得られた。また、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施したところ、駆動試験開始電圧は5.21Vで、初期輝度の80%(1600cd/m
2)以上の輝度を保持する時間は240時間であった。
【1172】
<実施例3>
<化合物(1−212)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−140)を化合物(1−212)に替えた以外は実施例2に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は3.31Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は107時間だった。
【1173】
<実施例4>
<化合物(1−431)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−140)を化合物(1−431)に替えた以外は実施例2に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は4.79Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は445時間だった。
【1174】
<実施例5>
<化合物(1−383)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−140)を化合物(1−383)に替えた以外は実施例2に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は6.37Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は379時間だった。
【1175】
<実施例6>
<化合物(1−384)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−140)を化合物(1−384)に替えた以外は実施例2に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は6.20Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は258時間だった。
【1176】
<実施例7>
<化合物(1−376)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−140)を化合物(1−376)に替えた以外は実施例2に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は6.74Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は200時間だった。
【1177】
<実施例8>
<化合物(1−360)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−140)を化合物(1−360)に替えた以外は実施例2に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は5.64Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は352時間だった。
【1178】
<実施例9>
<化合物(1−335)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−140)を化合物(1−335)に替えた以外は実施例2に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は7.25Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は289時間だった。
【1179】
<実施例10>
<化合物(1−237)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−140)を化合物(1−237)に替えた以外は実施例2に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は4.75Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は480時間だった。
【1180】
<実施例11>
<化合物(1−59)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−140)を化合物(1−59)に替えた以外は実施例2に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は5.28Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は275時間だった。
【1181】
<比較例6>
化合物(1−140)を化合物(G)に替えた以外は実施例2に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。その結果、駆動試験開始電圧は3.86Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は114時間であった。
【1182】
<比較例7>
化合物(1−140)を化合物(H)に替えた以外は実施例2に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。その結果、駆動試験開始電圧は3.91Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は131時間であった。
【1183】
以上の結果を表4にまとめた。
【表4】
[この文献は図面を表示できません]
【1184】
<参考例1〜3およびその比較例1、2>
参考例1〜3およびその比較例1、2に係る電界発光素子を作製し、それぞれ、定電流駆動試験における駆動開始電圧(V)、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間(h)の測定を行った。以下、参考例およびその比較例について詳細に説明する。
【1185】
作製した参考例1〜3およびその比較例1、2に係る電界発光素子における、各層の材料構成を下記表5に示す。
【表5】
[この文献は図面を表示できません]
【1186】
表5において、「CuPc」は銅フタロシアニン、「NPD」はN,N’−ジフェニル−N,N’−ジナフチル−4,4’−ジアミノビフェニル、化合物(A)は9−フェニル−10−[6−(1,1’;3,1”)テルフェニル−5’−イル]ナフタレン−2−イルアントラセン、化合物(B)はN
5,N
5,N
9,N
9−7,7−ヘキサフェニル−7H−ベンゾ[c]フルオレン−5,9−ジアミンであり、化合物(C)は5,5’−(2−フェニルアントラセン−9,10−ジイル)ジ−2,2’−ビピリジン、化合物(D)は2−フェニル−9,10−ビス[4−(2−ピリジル)フェニル]アントラセンであり、それぞれ、下記の化学構造を有する。
【1187】
【化926】
[この文献は図面を表示できません]
【1188】
<参考例1>
<化合物(1−10)を電子輸送層に用いた素子>
スパッタリングにより180nmの厚さに製膜したITOを150nmまで研磨して得られる26mm×28mm×0.7mmのガラス基板((株)オプトサイエンス製)を透明支持基板とした。この透明支持基板を市販の蒸着装置(真空機工(株)製)の基板ホルダーに固定し、CuPcを入れたモリブデン製蒸着用ボート、NPDを入れたモリブデン製蒸着用ボート、化合物(A)を入れたモリブデン製蒸着用ボート、化合物(B)を入れたモリブデン製蒸着用ボート、式(1−10)で表される化合物を入れたモリブデン製蒸着用ボート、弗化リチウムを入れたモリブデン製蒸着用ボート、およびアルミニウムを入れたタングステン製蒸着用ボートを装着した。
【1189】
透明支持基板のITO膜の上に順次、下記各層を形成した。真空槽を5×10
−4Paまで減圧し、まず、CuPcが入った蒸着用ボートを加熱して膜厚100nmになるように蒸着して正孔注入層を形成し、次いで、NPDが入った蒸着用ボートを加熱して膜厚30nmになるように蒸着して正孔輸送層を形成した。次に、化合物(A)が入った蒸着用ボートと化合物(B)の入った蒸着用ボートを同時に加熱して膜厚35nmになるように蒸着して発光層を形成した。化合物(A)と化合物(B)の重量比がおよそ95対5になるように蒸着速度を調節した。次に、式(1−10)で表される化合物の入った蒸着用ボートを加熱して膜厚15nmになるように蒸着して電子輸送層を形成した。各層の蒸着速度は0.01〜1nm/秒であった。
【1190】
その後、弗化リチウム入りの蒸着用ボートを加熱して膜厚0.5nmになるように0.003〜0.1nm/秒の蒸着速度で蒸着し、次いで、アルミニウム入りの蒸着用ボートを加熱して膜厚100nmになるように0.01〜10nm/秒の蒸着速度で蒸着することにより、陰極を形成し、有機電界発光素子を得た。
【1191】
ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、直流電圧を印加すると、波長約455nmの青色発光を得た。また、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は5.78Vで、初期輝度の80%(1600cd/m
2)以上の輝度を保持する時間は166時間だった。
【1192】
<参考例2>
<化合物(1−4)を電子輸送層に用いた素子>
式(1−10)で表される化合物を式(1−4)で表される化合物に替えた以外は参考例1と同様にして有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は7.75Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は393時間だった。
【1193】
<参考例3>
<化合物(1−744)を電子輸送層に用いた素子>
式(1−10)で表される化合物を式(1−744)で表される化合物に替えた以外は参考例1と同様にして有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は5.93Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は213時間だった。
【1194】
<比較例1>
式(1−10)で表される化合物を化合物(C)に替えた以外は参考例1と同様にして有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は4.78Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は39時間だった。
【1195】
<比較例2>
式(1−10)で表される化合物を化合物(D)に替えた以外は参考例1と同様にして有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、弗化リチウム/アルミニウム電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は4.74Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は24時間だった。
【1196】
以上の結果を表6にまとめた。
【表6】
[この文献は図面を表示できません]
【1197】
<参考例4〜13およびその比較例3、4>
参考例4〜13およびその比較例3、4に係る電界発光素子を作製し、それぞれ、定電流駆動試験における駆動開始電圧(V)、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間(h)の測定を行った。以下、参考例およびその比較例について詳細に説明する。
【1198】
作製した参考例4〜13およびその比較例3、4に係る電界発光素子における、各層の材料構成を下記表7に示す。
【表7】
[この文献は図面を表示できません]
【1199】
表7において、「HI」はN
4,N
4’−ジフェニル−N
4,N
4’−ビス(9−フェニル−9H−カルバゾール−3−イル)−[1,1’−ビフェニル]−4,4’−ジアミン、化合物(E)は9−フェニル−10−(4−フェニルナフタレン−1−イル)アントラセン、化合物(F)は9,10−ジ([2,2’−ビピリジン]−5−イル)アントラセン、化合物(G)は2,7−ジ([2,4’−ビピリジン]−6−イル)−9−フェニル−9H−カルバゾールである。「Liq」と共に以下に化学構造を示す。
【1200】
【化927】
[この文献は図面を表示できません]
【1201】
<参考例4>
<化合物(1−10)を電子輸送層に用いた素子>
スパッタリングにより180nmの厚さに製膜したITOを150nmまで研磨した、26mm×28mm×0.7mmのガラス基板((株)オプトサイエンス製)を透明支持基板とした。この透明支持基板を市販の蒸着装置(昭和真空(株)製)の基板ホルダーに固定し、HIを入れたモリブデン製蒸着用ボート、NPDを入れたモリブデン製蒸着用ボート、化合物(E)を入れたモリブデン製蒸着用ボート、化合物(B)を入れたモリブデン製蒸着用ボート、式(1−10)で表される化合物を入れたモリブデン製蒸着用ボート、Liqを入れたモリブデン製蒸着用ボート、マグネシウムを入れたモリブデンボートおよび銀を入れたタングステン製蒸着用ボートを装着した。
【1202】
透明支持基板のITO膜の上に順次、下記各層を形成した。真空槽を5×10
−4Paまで減圧し、まず、HIが入った蒸着用ボートを加熱して膜厚40nmになるように蒸着して正孔注入層を形成し、次いで、NPDが入った蒸着用ボートを加熱して膜厚30nmになるように蒸着して正孔輸送層を形成した。次に、化合物(E)が入った蒸着用ボートと化合物(B)の入った蒸着用ボートを同時に加熱して膜厚35nmになるように蒸着して発光層を形成した。化合物(E)と化合物(B)の重量比がおよそ95対5になるように蒸着速度を調節した。次に、式(1−10)で表される化合物の入った蒸着用ボートを加熱して膜厚15nmになるように蒸着して電子輸送層を形成した。各層の蒸着速度は0.01〜1nm/秒であった。
【1203】
その後、Liqが入った蒸着用ボートを加熱して膜厚1nmになるように0.01〜0.1nm/秒の蒸着速度で蒸着した。次いで、マグネシウムの入ったボートと銀の入ったボートを同時に加熱して膜厚100nmになるように蒸着して陰極を形成した。このとき、マグネシウムと銀の原子数比が10対1となるように蒸着速度を調節し、蒸着速度が0.1nmから10nmになるように陰極を形成し有機電界発光素子を得た。
【1204】
ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、直流電圧を印加すると、波長約460nmの青色発光が得られた。また、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施したところ、駆動試験開始電圧は5.09Vで、初期輝度の80%(1600cd/m
2)以上の輝度を保持する時間は245時間であった。
【1205】
<参考例5>
<化合物(1−5)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−10)を化合物(1−5)に替えた以外は参考例4に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は4.13Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は246時間だった。
【1206】
<参考例6>
<化合物(1−634)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−10)を化合物(1−634)に替えた以外は参考例4に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は5.41Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は400時間だった。
【1207】
<参考例7>
<化合物(1−744)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−10)を化合物(1−744)に替えた以外は参考例4に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は4.96Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は231時間だった。
【1208】
<参考例8>
<化合物(1−20)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−10)を化合物(1−20)に替えた以外は参考例4に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は3.54Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は132時間だった。
【1209】
<参考例9>
<化合物(1−24)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−10)を化合物(1−24)に替えた以外は参考例4に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は5.26Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は265時間だった。
【1210】
<参考例10>
<化合物(1−743)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−10)を化合物(1−743)に替えた以外は参考例4に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は4.61Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は315時間だった。
【1211】
<参考例11>
<化合物(1−8710)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−10)を化合物(1−8710)に替えた以外は参考例4に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は4.83Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は430時間だった。
【1212】
<参考例12>
<化合物(1−8711)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−10)を化合物(1−8711)に替えた以外は参考例4に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は3.85Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は229時間だった。
【1213】
<参考例13>
<化合物(1−8712)を電子輸送層に用いた素子>
化合物(1−10)を化合物(1−8712)に替えた以外は参考例4に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。駆動試験開始電圧は4.00Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は240時間だった。
【1214】
<比較例3>
化合物(1−10)を化合物(F)に替えた以外は参考例4に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。その結果、駆動試験開始電圧は3.86Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は196時間であった。
【1215】
<比較例4>
化合物(1−10)を化合物(G)に替えた以外は参考例4に準じた方法で有機EL素子を得た。ITO電極を陽極、マグネシウム/銀電極を陰極として、初期輝度2000cd/m
2を得るための電流密度により、定電流駆動試験を実施した。その結果、駆動試験開始電圧は3.87Vで、初期輝度の80%以上の輝度を保持する時間は120時間であった。
【1216】
以上の結果を表8にまとめた。
【表8】
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