(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
放送又は通信を介して番組コンテンツと複数の情報とが多重化されて構成される番組コンテンツ信号を受信すると共にトークンを出力可能な受信機と、前記受信機と連携可能であると共に前記受信機に対して所定アプリケーションプログラムインターフェースの利用を要求する端末装置と、を有する端末連携システムであって、
前記端末装置は、
端末装置側通信部と、
前記端末装置側通信部を介して、前記受信機から出力されたトークンを受け付け可能なトークン受付部と、
前記端末装置側通信部を介して、少なくとも所定アプリケーションプログラムインターフェースを識別するAPI識別情報を含むAPI利用要求情報を前記受信機に出力可能であって、前記トークン受付部がトークンを受け付けた場合には、前記所定API識別情報及び前記トークンを含むAPI利用要求情報を前記受信機に出力するAPI利用要求出力部と、を備え、
前記受信機は、
受信機側通信部と、
前記受信機側通信部を介して、前記API利用要求出力部から出力されたAPI利用要求情報を受け付けるAPI利用要求受付部と、
少なくとも権限レベル情報と、トークンとを関連づけて記憶する権限レベル管理部と、
1又は複数のAPI識別情報と、前記1又は複数のAPI識別情報それぞれに設定された利用レベル情報とを関連づけて記憶するAPI利用レベル管理部と、
前記API利用要求情報にトークンが含まれているか否かを判定すると共に、前記API利用要求情報にトークンが含まれていると判定した場合には有効な該トークンが前記権限レベル管理部に記憶されているか否かを判定するAPI利用可否判定部であって、
前記API利用要求情報にトークンが含まれていると判定すると共に該トークンが前記権限レベル管理部に記憶されていると判定した場合、前記権限レベル管理部において有効な該トークンに関連づけられた権限レベル情報と、前記API利用レベル管理部において前記API利用要求情報に含まれるAPI識別情報に関連づけられた利用レベル情報とに基づいて、該API識別情報により特定されるアプリケーションプログラムインターフェースの利用の可否を判定するAPI利用可否判定部と、を備える
端末連携システム。
放送又は通信を介して番組コンテンツと複数の情報とが多重化されて構成される番組コンテンツ信号を受信すると共にトークンを出力可能な受信機と、前記受信機と連携可能であると共に前記受信機に対して所定アプリケーションプログラムインターフェースの利用を要求する端末装置と、を有する端末連携システムに用いられる受信機であって、
受信機側通信部と、
前記受信機側通信部を介して、前記端末装置から出力された、少なくとも所定アプリケーションプログラムインターフェースを識別するAPI識別情報を含むAPI利用要求情報を受け付けるAPI利用要求受付部と、
少なくとも権限レベル情報と、トークンとを関連づけて記憶する権限レベル管理部と、
1又は複数のAPI識別情報と、前記1又は複数のAPI識別情報それぞれに設定された利用レベル情報とを関連づけて記憶するAPI利用レベル管理部と、
前記API利用要求情報にトークンが含まれているか否かを判定すると共に、前記API利用要求情報にトークンが含まれていると判定した場合には有効な該トークンが前記権限レベル管理部に記憶されているか否かを判定するAPI利用可否判定部であって、
前記API利用要求情報にトークンが含まれていると判定すると共に該トークンが前記権限レベル管理部に記憶されていると判定した場合、前記権限レベル管理部において有効な該トークンに関連づけられた権限レベル情報と、前記API利用レベル管理部において前記API利用要求情報に含まれるAPI識別情報に関連づけられた利用レベル情報とに基づいて、該API識別情報により特定されるアプリケーションプログラムインターフェースの利用の可否を判定するAPI利用可否判定部と、を備える
受信機。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施の形態について図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施形態に係る放送通信連携システム100の全体構成図である。放送通信連携システム100は、放送局1と、放送用アンテナ2と、サービスサーバ3(配信サーバ)と、受信機4とを含んで構成される。この放送通信連携システム100では、受信機4において、ISDB(Integrated Services Digital Broadcasting:統合デジタル放送サービス)方式によって放送局1から提供される放送サービスと、インターネット等により構成される通信ネットワークNを介してサービスサーバ3から提供される通信サービスとを連携し、放送通信連携サービスとして受信機4のユーザに提供する。
また、本実施形態における放送通信連携システム100は、受信機4に連携した端末装置40を含む。
ここで、受信機4を端末装置40とは、互いに連携することで、端末連携システム200を構成する。
【0019】
放送局1は、番組編成設備と、番組送出設備と、送信設備とを含んで構成される一般的なデジタル放送用の放送設備(図示省略)を備える。
放送局1は、放送設備によって、コンテンツや、イベント情報(Event Information Table:EIT)や、アプリケーション管理情報(Application Information Table:AIT)等を制作する。そして、放送局1は、放送設備によって、これらコンテンツ、イベント情報及びAIT等を放送信号に多重化する。そして、放送局1は、放送設備によって、この放送信号を放送波に変調し、放送用アンテナ2を介して放送波を放送する。
【0020】
放送局1から放送される放送波に含まれるコンテンツには、放送スケジュールに従って放送され映像や音声を含んで構成されるコンテンツである番組コンテンツや、番組コンテンツとは非同期に発生する緊急地震速報等のコンテンツである緊急コンテンツ等が含まれる。
【0021】
イベント情報は、番組コンテンツの名称、番組コンテンツの放送日時、番組コンテンツの説明等、コンテンツに関するメタ情報を含む。以下、イベント情報をEITという。
AITは、番組コンテンツに連動するコンテンツを受信機4に提供可能なアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションと記載する)を1又は複数管理するための管理情報である。AITには、1又は複数のアプリケーションそれぞれに対応し、1又は複数のアプリケーションそれぞれを管理するための個別管理情報が、1又は複数含まれる。個別管理情報には、アプリケーションを識別するアプリケーションIDや、アプリケーションのライフサイクルを制御するライフサイクル制御情報や、アプリケーションの所在を示すロケーション情報が含まれている(
図4参照)。
【0022】
アプリケーションにより提供されるコンテンツには、番組コンテンツに連動するコンテンツ及び番組コンテンツに連動しないコンテンツが含まれる。以下、アプリケーションにより提供されるコンテンツをアプリ用コンテンツという。
【0023】
放送信号は、従来のデジタル放送の放送信号と同一であり、ARIB(登録商標)(Association of Radio Industries and Broadcast:社団法人電波産業会)標準規格で規定される。
【0024】
図2は、デジタル放送に係る放送信号の伝送プロトコルのスタックを示す図である。
図2に示すように、デジタル放送によって提供される映像、音声等の各種データは、国際標準規格MPEG−2 Systemsで規定されるTSパケット(トランスポートストリームパケット)に格納されて、時分割で多重伝送される。
【0025】
TSパケットには、
図2に示すように、セクションに対してPSI(Program Specific Information)/SI(Service Information)が規定されている。PSI/SIには、TSパケットに格納されているデータの種別を示す情報や、コンテンツの種別を示す情報が含まれている。上述のEITは、SIに含まれている。
【0026】
TSパケットによるデータ伝送は、セクションを用いてデータを伝送する方式とPES(Packetized Elementary Stream)パケットを用いてデータを伝送する方式(データストリーム伝送方式)とに分類される。
【0027】
セクションを用いてデータを伝送する方式には、データカルーセル伝送方式と、イベントメッセージ伝送方式がある。
【0028】
データカルーセル伝送方式は、1又は複数のデータを一定周期で繰り返し伝送される伝送方式であり、この伝送方式によって伝送される個々のデータ(モジュール)には個々のデータを識別するための識別情報が付されている。データカルーセル伝送方式は、受信機4側に個々のデータを任意のタイミングで取得させることを目的として用いられる。
【0029】
イベントメッセージ伝送方式は、放送局1から受信機4に対して、トリガ信号を送るための方式である。イベントメッセージ伝送方式は、データ量が少ないメッセージを放送局1から受信機4に伝送する場合に用いられる。
【0030】
データストリーム伝送方式は、伝送するデータをPESパケットに収容してストリームとして伝送する伝送方式である。データストリーム伝送方式は、映像、音声、字幕データ等のリアルタイム型のデータや、他のストリームとの同期を要するデータの伝送に用いられる。
【0031】
ここで、AITは、TSパケットを用いて様々な方法によって伝送可能である。
すなわち、AITは、TSパケットのSIに含まれるEITに対して記述することによって伝送可能である。
【0032】
また、AITは、セクションを用いてデータカルーセル伝送方式により伝送可能である。AITをデータカルーセル伝送方式により伝送する場合、受信機4側でAITであることを認識できるようにモジュールに対して識別情報が付される。
【0033】
また、AITは、PESとしてコンテンツの映像や音声に多重させて伝送可能である。
【0034】
また、AITは、バイナリ表現又はXML(Extensible Markup Language)によるテキスト表現で記述して、TSパケットに格納することができる。
本実施形態では、AITの伝送方法は、上記の伝送方法の少なくともいずれかに予め規定されているものとする。
【0035】
マルチメディア符号化(BML:Broadcast Markup Language)は、W3C(登録商標)(World Wide Web Consortium)が定義したxHTMLを基礎とし、手続き型言語にはJavaScript(登録商標)を基礎とした、ECMAScriptを用いて国際標準との整合性を考慮して定義された規格である。
【0036】
サービスサーバ3は、図示は省略するが、番組コンテンツや、アプリケーションに対して配信するコンテンツ(アプリ用コンテンツ)を配信するコンテンツ配信サーバと、受信機4で動作する各種のアプリケーションを配信するアプリケーション配信サーバとを備える。
【0037】
サービスサーバ3は、放送局1の設備と通信可能に接続されており、放送局1から番組コンテンツや、番組コンテンツのメタデータを受信する。
サービスサーバ3は、受信機4から番組コンテンツの取得要求を受け付けたことに応じて、受信機4に対して番組コンテンツを送信する。
【0038】
また、サービスサーバ3は、受信機4からアプリケーションの取得要求を受け付けたことに応じて、受信機4に対してアプリケーションを送信する。更に、サービスサーバ3は、受信機4においてアプリケーションが実行されている場合に、アプリ用コンテンツの映像データや音声データ等を受信機4に送信する。
【0039】
また、サービスサーバ3は、AITを番組コンテンツに対して多重化させて受信機4に送信する。また、サービスサーバ3は、受信機4からAITの取得要求を受け付けたことに応じて、受信機4に対してAITを送信する。
【0040】
受信機4は、放送局1からの放送又はサービスサーバ3との通信を介して受信する番組コンテンツに対して所定の処理を行うことにより、番組コンテンツの映像データ及び音声データを同期して出力する。また、受信機4は、AITに基づいてアプリケーションを取得し、取得したアプリケーションを実行する。続いて、受信機4は、実行されているアプリケーションによってサービスサーバ3からアプリ用コンテンツの映像データや音声データ等を取得し、番組コンテンツの映像データ及び音声データに連携させて出力する。以下に、受信機4の機能について詳述する。
【0041】
図3は、受信機4の機能構成を示すブロック図である。
受信機4は、放送波受信部11と、第1分離部12と、放送AIT取得部13と、受信機側通信部14と、第2分離部15と、通信AIT取得部16と、アプリケーション実行制御部17と、音声制御部18と、表示制御部19と、スピーカ20と、ディスプレイ21と、メモリ22と、AIT記憶部23と、アプリケーション記憶部24と、受信機側連携管理部70と、API利用部91と、リソース管理部95とを備える。
【0042】
放送波受信部11は、放送用アンテナ2を介して放送局1から放送されている放送波を受信する。
【0043】
第1分離部12は、放送波受信部11により受信した放送波を復調し、放送波から放送信号、すなわち、TSパケットを抽出する。そして、第1分離部12は、TSパケットのPSI/SIを参照して、TSパケットに含まれているデータの種別を判別し、映像、音声、EIT等の各種データを抽出する。また、第1分離部12は、予め規定されているAITの伝送方法に応じて、セクション及びPESを参照してAITを抽出する。
【0044】
続いて、第1分離部12は、TSパケットのPESに含まれているデータが音声データである場合、この音声データを音声制御部18に出力する。また、第1分離部12は、TSパケットのPESに含まれているデータが映像データである場合、この映像データを表示制御部19に出力する。
【0045】
また、第1分離部12は、抽出したEITやその他の各種データをメモリ22に記憶させる。また、第1分離部12は、AITを抽出した場合、抽出したAITを放送AIT取得部13に出力する。
【0046】
放送AIT取得部13は、第1分離部12から出力されたAITを取得し、AIT記憶部23に記憶させる。
【0047】
受信機側通信部14は、1又は複数の通信方式によりサービスサーバ3や端末装置40等とデータ等の送受信を行うための通信インタフェースである。
通信方式は特に制限されず、例えば、公衆網やLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介した通信(有線、無線)、赤外線通信、ブルートゥース(Bluetooth)通信を例示できる。
受信機側通信部14は、本実施形態においては、通信ネットワークNを介してサービスサーバ3とデータ等の送受信を行う通信インタフェース機能を有する。
また、受信機側通信部14は、本実施形態においては、赤外線通信やブルートゥース通信などを利用して端末装置40とデータ等の送受信を行う通信インタフェース機能を有する。
【0048】
第2分離部15は、受信機側通信部14により受信されたデータの種別を判別する。第2分離部15は、受信したデータがAITであると判別した場合、このAITを通信AIT取得部16に出力する。また、第2分離部15は、受信したデータがアプリケーションであると判別した場合、このアプリケーションをアプリケーション実行制御部17に出力する。
【0049】
第2分離部15は、AITを抽出した場合、このAITを通信AIT取得部16に出力し、AIT以外のデータを抽出した場合、このデータをアプリケーション実行制御部17に出力する。
【0050】
通信AIT取得部16は、第2分離部15から出力されたAITを取得し、AIT記憶部23に記憶させる。
【0051】
アプリケーション実行制御部17は、AIT又はリモコン(不図示)を介したユーザの実行指示に基づいてアプリケーションを取得し、取得したアプリケーションの実行を制御する。そして、アプリケーション実行制御部17は、アプリケーションの実行によってサービスサーバ3から取得されたアプリ用コンテンツの音声データを音声制御部18に出力するとともに、サービスサーバ3から取得されたアプリ用コンテンツの映像データを表示制御部19に出力する。
【0052】
図4は、XML形式で記述されたAITの一例を示す図である。上述したように、AITには、1又は複数のアプリケーションそれぞれに対応し、1又は複数のアプリケーションそれぞれを管理するための個別管理情報が1又は複数含まれる。
具体的には、
図4に示される<mhp:Application>タグから</mhp:Application>タグまでに記述されているコードは、一のアプリケーションに関する個別管理情報に対応している。AITには、</mhp:Application>タグの後に、他のアプリケーションの個別管理情報を新たに記述することによって、複数の個別管理情報を記述することができる。
【0053】
また、個別管理情報に対応するコードのうち、例えば、<mhp:appId>タグに対応するコードは、アプリケーションのID(識別情報)を示している。また、<mhp:controlCode mhp:type=“ARIB−J”>タグに対応するコードは、このアプリケーションのライフサイクル制御情報を示しており、
図4に示される「AUTOSTART」は、受信機4によってアプリケーションを自動実行させるライフサイクル制御情報である。また、<mhp:location>タグに対応するコードは、このアプリケーションの所在を示すロケーション情報を示している。
図4に示されるように、ロケーション情報には、アプリケーションの所在として、サービスサーバ3のアドレスが記述されている。なお、ロケーション情報には、アプリケーションの所在として、受信機4を指定することもできる。
【0054】
アプリケーション実行制御部17は、AIT記憶部23を監視し、新たにAITが記憶された場合に、このAITに記述されているライフサイクルに係る制御情報を参照する。そして、アプリケーション実行制御部17は、ライフサイクルに係る制御情報が「自動実行」を示すものである場合、AITに記述されているロケーション情報をアプリケーションの取得先として、受信機側通信部14及び第2分離部15を介してサービスサーバ3からアプリケーションを取得し、取得したアプリケーションを実行する。この場合、アプリケーションは、受信機4のユーザから明示的な操作指示を受けることなく自動的に実行される。
【0055】
また、アプリケーション実行制御部17は、受信機4のユーザからリモコンを介してアプリケーションの実行指示を受け付ける。例えば、リモコンには、Hybridcast(登録商標)ボタンが設けられており、アプリケーション実行制御部17は、受信機4のユーザによってHybridcastボタンが押下されたことに応じて、実行するアプリケーションの選択を受け付けるためのメニュー画面の実行指示を受け付ける。アプリケーション実行制御部17は、メニュー画面の実行指示を受け付けたことに応じて、AIT記憶部23を参照し、実行可能なアプリケーションのAITを特定する。そして、アプリケーション実行制御部17は、特定したAITに対応するアプリケーションを選択可能なメニュー画面を構成する映像データを表示制御部19に出力して、このメニュー画面をディスプレイ21に表示させる。この場合、ディスプレイ21には、例えば、アプリケーションに対応したアイコンが所定の表示優先度に応じた位置及び領域に表示される。受信機4のユーザからリモコンを介してアプリケーションの選択操作を受け付けた場合、アプリケーション実行制御部17は、AITに記述された当該アプリケーションのロケーション情報を参照してアプリケーションを取得し、アプリケーションを実行する。
【0056】
アプリケーションは、アプリケーション実行制御部17に対して、アプリ用コンテンツの映像データ及び音声データをサービスサーバ3から取得させる。そして、アプリケーション実行制御部17は、アプリケーションによって取得したアプリ用コンテンツの音声データを音声制御部18に出力するとともに、アプリケーションによって取得したアプリ用コンテンツの映像データを表示制御部19に出力する。ここで、アプリケーションが番組コンテンツに連動するアプリコンテンツを提供するアプリケーションである場合には、アプリ用コンテンツの映像データ及び音声データが番組コンテンツの映像データ及び音声データに連動してディスプレイ21に表示される。
【0057】
また、アプリケーション実行制御部17は、AIT記憶部23を監視し、実行中のアプリケーションに対応する個別管理情報を記述したAITが新たにAIT記憶部23に記憶された場合、この個別管理情報に含まれるライフサイクル制御情報に基づいて、実行中のアプリケーションを制御する。例えば、アプリケーションのライフサイクル制御情報が「終了」を示すものであるとき、アプリケーションを終了させる。
また、アプリケーション実行制御部17は、API17aを含む。
API17aは、複数のAPIを含む。API17aに含まれる複数のAPIそれぞれは、API利用可否判定部(79)により利用が可能と判断された場合、該API利用可否判定部79により呼び出される。呼び出されたAPIは、API利用部91に対して所定の通知をする。そして、呼び出されたAPIは、API利用部91により利用される。
【0058】
音声制御部18は、第1分離部12から出力された音声データを、表示制御部19により表示制御される映像データと同期をとりながらスピーカ20に出力する。また、音声制御部18は、アプリケーション実行制御部17から出力された音声データが表示制御部19により表示制御される映像データと同期可能である場合、この映像データと同期をとりながら音声データをスピーカ20に出力する。
【0059】
表示制御部19は、第1分離部12から出力された映像データを、音声制御部18により出力制御される音声データと同期をとりながらディスプレイ21に表示させる。また、表示制御部19は、アプリケーション実行制御部17から出力された映像データが音声制御部18により出力制御される音声データと同期可能である場合、この音声データと同期をとりながら映像データをディスプレイ21に表示させる。
【0060】
メモリ22は、EIT等の番組コンテンツのメタ情報やその他各種情報を記憶する。
AIT記憶部23は、放送AIT取得部13及び通信AIT取得部16によって取得されたAITを記憶する。
【0061】
アプリケーション記憶部24は、アプリケーションを記憶する。
アプリケーション記憶部24は、予めインストールされたアプリケーションのほか、受信機4が取得したアプリケーションを記憶する。
具体的には、アプリケーション記憶部24は、アプリケーション実行制御部17がAITに基づいて取得したアプリケーションを記憶する。
【0062】
受信機側連携管理部70は、端末装置40との連携を管理する。受信機側連携管理部70は、後述する端末装置側連携管理部50とデータ等の送受信を行い、端末連携システム200を形成する。受信機側連携管理部70については、後に詳述する。
【0063】
API利用部91は、1又は複数のAPIを利用可能である。API利用部91は、例えば、所定のアプリケーションからの要求に応じて、所定のAPIを利用する。
本実施形態において、API利用部91は、
API利用可否判定部79により利用可能と判定されて呼び出された所定のAPIを利用する。API利用部91は、呼び出されたAPIから所定の通知を受ける。そして、API利用部91は、該APIを利用する。
【0064】
リソース管理部95は、受信機リソースを管理する。
リソース管理部95は、例えば、受信機内利用者リソース(ユーザ情報等)や、認証情報等の認証用リソースや、番組コンテンツに利用される画像データや音声データ等の番組用リソース等を管理する。
【0065】
端末装置40は、受信機4とともに端末連携システム200を構成する。
端末装置40は、受信機4と連携可能に構成される。具体的には、端末装置40は、受信機4と連携するための端末装置側連携管理部50を有する。
端末装置40については、後に詳述する。
【0066】
続けて、
図5から
図9により、端末連携システム200について説明する。
図5は、端末連携システム200における受信機側連携管理部70及び端末装置側連携管理部50の機能構成を示すブロック図である。
図6は、アカウント管理部73に記憶されるユーザ識別情報−権限レベル情報テーブル300を示す図である。
図7は、権限レベル管理部75に記憶される権限レベル情報管理テーブル310を示す図である。
図8は、API利用レベル管理部78に記憶されるAPI利用レベル管理テーブル320を示す図である。
【0067】
ここで、端末連携システム200は、放送又は通信を介して番組コンテンツと複数の情報とが多重化されて構成される番組コンテンツ信号を受信すると共にトークンを出力可能な受信機4と、受信機4と連携可能であると共に受信機4に対して所定APIの利用を要求する端末装置40と、を有する。
【0068】
図5に示すように、端末連携システム200は、端末装置40と、受信機4とを有して構成される。
まず、端末装置40について説明する。
端末装置40は、端末装置側通信部41と、操作入力部42と、端末装置側連携管理部50とを有する。
【0069】
端末装置側通信部41は、受信機側通信部14と同様に、1又は複数の通信方式によりサービスサーバ3や受信機4等とデータ等の送受信を行うための通信インタフェースである。また、受信機側通信部14と同様に、通信方式は特に制限されず、例えば、公衆網やLAN(Local Area Network)等の通信ネットワークNを介した通信(有線、無線)、赤外線通信、ブルートゥース(Bluetooth)通信を例示できる。
端末装置側通信部41は、本実施形態においては、通信ネットワークNを介してサービスサーバ3とデータ等の送受信を行う通信インタフェース機能を有する。また、端末装置側通信部41は、本実施形態においては、例えば赤外線通信やブルートゥース通信を利用して受信機4とデータ等の送受信を行う通信インタフェース機能を有する。
【0070】
端末装置側通信部41は、受信機4(受信機側通信部14)に対して、後述するユーザ識別情報を含む連携要求情報や、API利用要求情報を出力可能に構成される。また、端末装置側通信部41は、受信機4(受信機側通信部14)から出力されるトークンや、特定APIの利用ができない旨を示す情報(エラー情報)や、連携要求情報を出力することを要求する連携情報出力要求情報を受信可能に構成される。
【0071】
操作入力部42は、端末装置40の表面に配置された複数のキーや、端末側表示部の表面に配置されたタッチセンサー等により構成される。
操作入力部42は、ユーザからの操作入力を受け付ける。具体的には、操作入力部42は、受信機4に対する連携を要求する操作入力を受け付ける。
操作入力部42は、受信機4における所定アプリケーションの選択や、所定アプリケーションの利用や、所定アプリケーションにおける所定機能の利用を要求する操作入力を受け付けてもよい。
操作入力部42は、受け付けた操作入力に対応する信号(情報)を連携要求出力部52やAPI利用要求出力部54に出力する。
【0072】
端末装置側連携管理部50は、ユーザ識別情報管理部51と、連携要求出力部52と、トークン受付部53と、API利用要求出力部54とを有する。
端末装置側連携管理部50は、受信機4との連携を管理する。端末装置側連携管理部50は、受信機側連携管理部70とデータ等の送受信を行い、端末連携システム200を形成する。
【0073】
ユーザ識別情報管理部51は、ユーザ又は該端末装置を識別するユーザ識別情報を管理する。
ユーザ識別情報としては、例えば、ユーザ名、ユーザID、ユーザが所有する決裁カードの識別情報、端末装置IDや、端末装置の通信アドレス情報(例えば、ブルートゥース(Bluetooth)アドレス情報)等を例示できる。
ユーザ識別情報管理部51は、ユーザ識別情報を連携要求出力部52に出力可能に構成される。
【0074】
連携要求出力部52は、端末装置側通信部41を介して、ユーザ識別情報を含む連携要求情報を受信機4に出力する。連携要求情報は、ユーザ識別情報のほか、例えば、連携を要求する情報や、連携を要求する受信機を識別する受信機識別情報を含む。
連携要求出力部52は、ユーザ識別情報管理部51から取得したユーザ識別情報を含む連携要求情報を受信機4に出力する。
具体的には、連携要求出力部52は、操作入力部42から連携要求の操作入力を受け付けた旨の信号を受信すると、ユーザ識別情報管理部51からユーザ識別情報を取得する。そして、連携要求出力部52は、端末装置側通信部41を介して、取得したユーザ識別情報を含む連携要求情報を受信機4に出力する。
また、連携要求出力部52は、操作入力部42から直接操作入力されたユーザ識別情報を含む連携要求情報を受信機4に出力してもよい。
【0075】
トークン受付部53は、端末装置側通信部41を介して、受信機4から出力されたトークンを受け付け可能に構成される。トークン受付部53は、端末装置側通信部41及び受信機側通信部14を介して、後述するトークン出力部76から出力されたトークンを受け付ける。
具体的には、トークン受付部53は、連携要求出力部52により出力された連携要求情報(ユーザ識別情報)に対して発行されて、トークン出力部76から出力されたトークンを受け付ける。
トークン受付部53は、受け付けたトークンをAPI利用要求出力部54に出力する。
トークン受付部53は、受け付けたトークンを所定期間記憶可能に構成されてもよい。
【0076】
API利用要求出力部54は、端末装置側通信部41を介して、少なくとも所定APIを識別するAPI識別情報を含むAPI利用要求情報を受信機4に出力可能に構成される。
API利用要求情報は、API識別情報のほか、例えば、当該API識別情報により特定されるAPIの利用を要求する情報や、トークン受付部で受け付けたトークン等を含んで構成される。
【0077】
API利用要求出力部54は、操作入力部42を介して受け付けた要求に関する情報を解析して、当該要求を実行するために利用されるAPIを特定する。そして、API利用要求出力部54は、特定されたAPIを識別するAPI識別情報を含むAPI利用要求情報を出力する。
【0078】
API利用要求出力部54は、トークン受付部53がトークンを受け付けた場合には、所定API識別情報及びトークンを含むAPI利用要求情報を受信機4に出力する。
API利用要求出力部54は、トークン受付部53からトークンを取得して、API識別情報及び取得したトークンを含むAPI利用要求情報を受信機4に出力する。
具体的には、API利用要求出力部54は、操作入力部42を介して所定機能の実行が要求されると、所定機能の実行のために利用されるAPIを特定する。また、API利用要求出力部54は、トークン受付部53からトークンを取得する。そして、API利用要求出力部54は、特定されたAPIのAPI識別情報及び、取得したトークンを含む利用要求情報を受信機4に出力する。
【0079】
API利用要求出力部54は、トークン受付部53がトークンを受け付けていない場合には、所定API識別情報を含み、トークンを含まないAPI利用要求情報を受信機4に出力する。
具体的には、API利用要求出力部54は、操作入力部42を介して所定機能の実行が要求されると、所定機能の実行のために利用されるAPIを特定する。また、API利用要求出力部54は、トークン受付部53に対してトークンの出力を要求する。そして、API利用要求出力部54は、トークン受付部53からトークンを取得できない場合、特定されたAPIのAPI識別情報を含む、トークンを含まない利用要求情報を受信機4に出力する。
【0080】
次いで、受信機4について説明する。
受信機4は、受信機側通信部14と、受信機側連携管理部70とを有する。
【0081】
受信機側通信部14は、上述の通り、1又は複数の通信方式によりサービスサーバ3や端末装置40等とデータ等の送受信を行うための通信インタフェースである。
受信機側通信部14は、本実施形態においては、例えば赤外線通信やブルートゥースを利用して端末装置40とデータ等の送受信を行う通信インタフェース機能を有する。
【0082】
受信機側通信部14は、端末装置40(端末装置側通信部41)に対して、トークンや、特定APIの利用ができない旨を示す情報(エラー情報)や、後述する連携情報出力要求情報を出力可能に構成される。また、端末装置側通信部41は、端末装置40(端末装置側通信部41)から出力される連携要求情報や、API利用要求情報を受信可能に構成される。
【0083】
受信機側連携管理部70は、連携要求受付部71と、権限レベル情報取得部72と、アカウント管理部73と、トークン生成部74と、権限レベル管理部75と、トークン出力部76と、API利用要求受付部77と、API利用レベル管理部78と、API利用可否判定部79と、を有する。
上述の通り、受信機側連携管理部70は、端末装置40との連携を管理する。受信機側連携管理部70は、後述する端末装置側連携管理部50とデータ等の送受信を行い、端末連携システム200を形成する。
【0084】
連携要求受付部71は、受信機側通信部14を介して、連携要求出力部52から出力された連携要求情報を受け付ける。
連携要求受付部71は、受け付けた連携要求情報、又は、受け付けた連携要求情報に含まれるユーザ識別情報を権限レベル情報取得部72に出力する。
【0085】
権限レベル情報取得部72は、後述するアカウント管理部73から、連携要求情報に含まれるユーザ識別情報に関連づけられた権限レベル情報を取得する。ここで、権限レベル情報取得部72は、パスワードやPINコードなどの入力を端末装置40に求めて認証し、認証済みのユーザ識別情報に対して、関連づけられた権限レベル情報を取得してもよい。
権限レベル情報取得部72は、連携要求情報に含まれるユーザ識別情報に関連づけられた権限レベル情報を取得した場合、後述するトークン生成部74に対してトークンの生成を指示すると共に、後述する権限レベル管理部75に少なくとも取得した権限レベル情報を出力する。
ここで、権限レベル情報取得部72は、権限レベル情報のほか、ユーザ識別情報等を権限レベル管理部75に出力できる。
【0086】
アカウント管理部73は、1又は複数のユーザ識別情報それぞれに対して権限レベルを設定可能であると共に、1又は複数のユーザ識別情報と、それぞれに対して設定された権限レベル情報とを関連づけて記憶する。
アカウント管理部73は、1又は複数のユーザ識別情報と、それぞれに対して設定された権限レベル情報とを関連づけて記憶する。また、アカウント管理部73は、ユーザ識別情報を認証するためのパスワードやPINコードをあわせて記憶してもよい。
アカウント管理部73は、例えば、ユーザ識別情報−権限レベル情報テーブル300を記憶する。
【0087】
図6に示すように、ユーザ識別情報−権限レベル情報テーブル300は、ユーザ名と、ユーザ識別情報としてのユーザID情報と、権限レベル情報とを関連づけて格納する。
ユーザ識別情報−権限レベル情報テーブル300において、ユーザAのユーザ識別情報(ID:A)に関連づけて記憶される権限レベルは、「0」である。また、ユーザBのユーザ識別情報(ID:B)に関連づけて記憶される権限レベルは、「1」である。また、ユーザCのユーザ識別情報(ID:C)に関連づけて記憶される権限レベルは、「1」である。また、ユーザDのユーザ識別情報(ID:D)に関連づけて記憶される権限レベルは、「1」である。また、ユーザEのユーザ識別情報(ID:E)に関連づけて記憶される権限レベルは、「2」である。また、ユーザFのユーザ識別情報(ID:F)に関連づけて記憶される権限レベルは、「2」である。
【0088】
アカウント管理部73は、ユーザ識別情報を設定可能であると共に、ユーザ識別情報ごとに権限レベルを設定可能に構成される。
アカウント管理部73は、例えば、リモコンを介してユーザから受け付けた情報をユーザ識別情報として設定可能である。また、アカウント管理部73は、UPnP(Universal Plug and Play)や、DLNA(Digital Living Network Alliance)に規定された方式において連携可能な状態にある端末装置を検出すると共に、検出された端末装置の識別情報をユーザ識別情報として自動的に設定可能に構成されてもよい。
【0089】
アカウント管理部73は、設定されたユーザ識別情報それぞれに対して、権限レベルを設定可能に構成される。
アカウント管理部73は、例えば、リモコンを介してユーザから権限レベルの設定や変更を受け付けると共に、受け付けた設定や変更に対応して権限レベルを変更等する。
また、アカウント管理部73は、権限レベルの設定において、初期設定として、予め定められた権限レベル(例えば、最も低い権限レベル「0」)に設定するようにしてもよい。
【0090】
トークン生成部74は、トークンを生成する。トークン生成部74は、権限レベル情報取得部72からの指示に応じて、トークンを生成する。例えば、トークン生成部74は、トークンとして、所定桁の擬似乱数を生成する。
トークン生成部74は、生成したトークンを権限レベル管理部75に出力する。
また、トークン生成部74は、生成したトークンをトークン出力部76に出力する。
【0091】
権限レベル管理部75は、少なくとも権限レベル情報と、トークンとを関連づけて記憶する。権限レベル管理部75は、権限レベル情報取得部72により取得された権限レベル情報と、トークン生成部74から取得したトークンとを関連づけて記憶する。
また、本実施形態において、権限レベル管理部75は、権限レベル情報及びトークンと、これらに対応するユーザ識別情報とを関連付けて記憶してもよい。
また、権限レベル管理部75は、トークンに関連づけられていないゲスト権限レベル情報を記憶する。
また、権限レベル管理部75は、トークンそれぞれに対して、有効期限を設定可能に構成される。
また、権限レベル管理部75は、有効期限切れのトークンを自動的に削除するように構成してもよいし、トークンそれぞれにおける有効/無効状態を管理するようにしてもよい。
権限レベル管理部75は、例えば、権限レベル情報管理テーブル310を記憶する。
【0092】
図7に示すように、権限レベル情報管理テーブル310は、ユーザ名と、ユーザ識別情報としてのユーザID情報と、権限レベル情報と、トークンと、有効期限と、有効/無効の情報と、を関連づけて格納する。
権限レベル情報管理テーブル310において、トークン「abcd」に関連づけられた権限レベルは「0」であり、有効期限は「20aa/bb/cc」であり、状態は「有効」である。また、トークン「ehgh」に関連づけられた権限レベルは「0」であり、有効期限は「20aa/bb/dd」であり、状態は「無効」である。また、トークン「ijk」に関連づけられた権限レベルは「1」であり、有効期限は「20aa/bb/ee」であり、状態は「有効」である。また、トークン「lmno」に関連づけられた権限レベルは「1」であり、有効期限は「20aa/bb/ff」であり、状態は「無効」である。また、トークン「pqrs」に関連づけられた権限レベルは「2」であり、有効期限は「20aa/bb/gg」であり、状態は「有効」である。また、トークン「tuvw」に関連づけられた権限レベルは「2」であり、有効期限は「20aa/bb/hh」であり、状態は「無効」である。また、トークン「―(無し)」の場合には、ゲスト端末装置として扱われ、権限レベルは「0」であり、有効期限は設定されず、状態は常時「有効」である。
【0093】
また、権限レベル管理部75は、後述するAPI利用可否判定部79からの要求に応じて、所定の権限レベル情報を出力する。
【0094】
トークン出力部76は、受信機側通信部14を介して、トークンを出力する。トークン出力部76は、トークン生成部74からトークンを受け付けると共に、受信機側通信部14を介して、該受け付けたトークンを端末装置40に出力する。
トークン出力部76は、権限レベル管理部75において、権限レベル情報と関連づけて記憶されたトークンを出力する。
【0095】
API利用要求受付部77は、受信機側通信部14を介して、API利用要求出力部54から出力されたAPI利用要求情報を受け付ける。
API利用要求受付部77は、受け付けたAPI利用要求情報をAPI利用可否判定部79に出力する。
【0096】
API利用レベル管理部78は、1又は複数のAPI識別情報と、1又は複数のAPI識別情報それぞれに設定された利用レベル情報とを関連づけて記憶する。
API利用レベル管理部78は、例えば、API利用レベル管理テーブル320を記憶する。
【0097】
図8に示すように、API利用レベル管理テーブル320は、API識別情報と、利用レベル情報とを関連づけて格納する。
API利用レベル管理テーブル320において、API識別情報(API−1)に関連づけて記憶される利用レベルは、「0」である。また、API識別情報(API−2)に関連づけて記憶される利用レベルは、「1」である。また、API識別情報(API−3)に関連づけて記憶される利用レベルは、「2」である。また、API識別情報(API−4)に関連づけて記憶される利用レベルは、「0」である。また、API識別情報(API−5)に関連づけて記憶される利用レベルは、「2」である。
【0098】
API利用レベル管理部78は、API利用要求情報に含まれるAPI識別情報に関連づけられた利用レベル情報を、後述するAPI利用可否判定部79に出力する。
【0099】
API利用可否判定部79は、該API識別情報により特定されるAPIの利用の可否を判定する。
具体的には、まず、API利用可否判定部79は、API利用要求情報にトークンが含まれているか否を判定する。
そして、API利用可否判定部79は、API利用要求情報にトークンが含まれていると判定した場合には、有効な該トークンが権限レベル管理部75に記憶されているか否かを判定する。
つまり、API利用可否判定部79は、API利用要求情報にトークンが含まれていると判定した場合には、権限レベル管理部75に有効な該トークンが記憶されているかを確認して、有効な該トークンが権限レベル管理部75に記憶されているかを判定する。
【0100】
詳細には、まず、API利用可否判定部79は、API利用要求情報にトークンが含まれていないと判定した場合、権限レベル管理部75に記憶されるゲスト権限レベル情報と、API利用レベル管理部78においてAPI利用要求情報に含まれるAPI識別情報に関連づけられた利用レベル情報とに基づいて、該API識別情報により特定されるAPIの利用の可否を判定する。
API利用可否判定部79は、API利用要求情報に含まれるAPI識別情報に関連づけられた利用レベル情報をAPI利用レベル管理部78から取得する。
そして、API利用可否判定部79は、トークンに関連づけられていない権限レベル情報であるゲスト権限レベル情報を権限レベル管理部75から取得して、APIの利用の可否を判定する。
ここで、本実施形態においては、API利用可否判定部79は、権限レベルが利用レベル以上の場合には、特定されるAPIの利用を許可と判定し、権限レベルが利用レベル未満の場合には、特定されるAPIの利用を不許可と判定する。
【0101】
また、API利用可否判定部79は、API利用要求情報にトークンが含まれていると判定すると共に該トークンが権限レベル管理部75に有効状態で記憶されていると判定した場合、権限レベル管理部75において該トークンに関連づけられた権限レベル情報と、API利用レベル管理部78においてAPI利用要求情報に含まれるAPI識別情報に関連づけられた利用レベル情報とに基づいて、該API識別情報により特定されるAPIの利用の可否を判定する。
API利用可否判定部79は、上記トークンに対応する権限レベル情報を権限レベル管理部75から取得して、APIの利用の可否を判定する。
【0102】
また、API利用可否判定部79は、API利用要求情報にトークンが含まれていると判定すると共に該トークンが権限レベル管理部75に無効状態で記憶されていると判定した場合、権限レベル管理部75に記憶されるゲスト権限レベル情報と、API利用レベル管理部78においてAPI利用要求情報に含まれるAPI識別情報に関連づけられた利用レベル情報とに基づいて、該API識別情報により特定されるAPIの利用の可否を判定する。
API利用可否判定部79は、権限レベル管理部75に対応するトークンが管理されている(有る)ものの無効状態であるので、ゲスト権限レベル情報を権限レベル管理部75から取得して、APIの利用の可否を判定する。
【0103】
また、API利用可否判定部79は、API利用要求情報にトークンが含まれていると判定すると共に該トークンが権限レベル管理部75に含まれていないと判定した場合、権限レベル管理部75に記憶されるゲスト権限レベル情報と、API利用レベル管理部78においてAPI利用要求情報に含まれるAPI識別情報に関連づけられた利用レベル情報とに基づいて、該API識別情報により特定されるAPIの利用の可否を判定する。
API利用可否判定部79は、権限レベル管理部75に対応するトークンが管理されていない(無い)ので、ゲスト権限レベル情報を権限レベル管理部75から取得して、APIの利用の可否を判定する。
【0104】
API利用可否判定部79は、特定APIについて利用可と判定した場合、アプリケーション実行制御部17に含まれる特定APIを呼び出す。API利用可否判定部79に呼び出された特定APIは、API利用部91により利用される。また、API利用可否判定部79は、特定されたAPIについて利用不可と判定した場合、受信機側通信部14を介して、該特定されたAPIの利用ができない旨を示す情報や、連携要求情報を出力することを要求する連携情報出力要求情報を端末装置40に出力する。
【0105】
具体的には、API利用可否判定部79は、API利用要求情報にトークンが含まれていると判定すると共に該トークンが権限レベル管理部に有効な状態で記憶されていると判定した場合において、権限レベル管理部75において該トークンに関連づけられた権限レベル情報と、API利用レベル管理部78においてAPI識別情報に関連づけられた利用レベル情報とに基づいて、特定されたAPIの利用を不許可と判定すると、受信機側通信部14を介して、特定されたAPIの利用ができない旨を示す情報(エラー情報)を端末装置40に出力する。
【0106】
また、API利用可否判定部79は、前記API利用要求情報にトークンが含まれていないと判定した場合、前記API利用要求情報にトークンが含まれていると判定すると共に該トークンが前記権限レベル管理部に記憶されていないと判定した場合、又は、前記API利用要求情報にトークンが含まれていると判定すると共に該トークンが前記権限レベル管理部に無効状態で記憶されていると判定した場合、権限レベル管理部75に記憶されるゲスト権限レベル情報と、API利用レベル管理部においてAPI識別情報に関連づけられた利用レベル情報とに基づいて、特定されたAPIの利用を不許可と判定すると、受信機側通信部14を介して、特定されたAPIの利用ができない旨を示す情報(エラー情報)と、連携要求情報を出力することを要求する連携情報出力要求情報と、を端末装置40に出力する。
【0107】
続けて、
図9から
図12により、端末連携システム200を構成する端末装置40及び受信機4の動作について説明する。
図9は、受信機内利用者リソース管理アプリケーションにおける起動API、表示API及び変更APIの利用可否の一例を説明するための図である。
図10は、端末装置が受信機に連携する場合における端末装置及び受信機の動作を説明するフロー図である。
図11は、連携済みの端末装置から受信機内利用者リソース管理アプリケーションにおける起動API、表示API及び変更APIの利用が要求された場合における端末装置及び受信機の動作を説明するフロー図である。
図12は、未連携の端末装置から受信機内利用者リソース管理アプリケーションにおける起動API、表示API及び変更APIの利用が要求された場合における端末装置及び受信機の動作を説明するフロー図である。
【0108】
まず、
図10により、端末装置40が受信機4に連携する場合における端末装置40及び受信機4の動作を説明する。
図10に示すように、まず、ステップST101において、端末装置40(連携要求出力部52)は、操作入力部42を介して受信機4との連携を要求する旨の操作入力を受け付けると、受信機4に対してユーザ識別情報を含む連携要求情報を出力する。
【0109】
次いで、ステップST102において、受信機4(連携要求受付部71)は、端末装置40(連携要求出力部52)から出力された連携要求情報を受け付ける。そして、連携要求受付部71は、連携要求情報を権限レベル情報取得部72に出力する。
【0110】
続けて、ステップST103において、権限レベル情報取得部72は、アカウント管理部73において連携要求情報に含まれるユーザ識別情報に関連づけられた権限レベル情報を取得する。権限レベル情報取得部72は、パスワードやPINコードによる本人認証を行い、権限レベル情報を取得してもよい。そして、権限レベル情報取得部72は、権限レベル情報を取得した場合、トークン生成部74にトークンを生成するよう指示すると共に、取得した権限レベル情報を権限レベル管理部75に出力する。
【0111】
続けて、ステップST104において、トークン生成部74は、トークンを生成する。そして、トークン生成部74は、生成したトークンをトークン出力部76及び権限レベル管理部75に出力する。
【0112】
続けて、ステップST105において、権限レベル管理部75は、権限レベル情報取得部72から出力された権限レベル情報と、トークン生成部74から出力されたトークンとを関連づけて記憶する。
【0113】
続けて、ステップST106において、受信機4(トークン出力部76)は、端末装置40(トークン受付部53)にトークンを出力する。
【0114】
そして、ステップST107において、端末装置40(トークン受付部53)は、受信機4(トークン出力部76)から出力されたトークンを受け付ける。
これにより、端末装置40は、受信機4と連携した状態になる。
【0115】
続けて、
図11により、連携済みの端末装置から受信機内利用者リソース管理アプリケーションにおける起動API、表示API及び変更APIの利用が要求された場合における端末装置及び受信機の動作を説明する。
まず、ステップST201において、端末装置40(API利用要求出力部54)は、操作入力部42を介して受信機内利用者リソースの閲覧、変更要求を受け付ける。
具体的には、API利用要求出力部54は、操作入力部42から受信機内利用者リソース管理アプリケーションの起動要求、閲覧要求、変更要求を受け付ける。
そして、API利用要求出力部54は、入力操作内容を解析して、上記要求を実行するために必要なAPIとして、受信機内利用者リソース管理アプリケーションを起動するための起動APIと、閲覧するための表示APIと、変更するための変更APIとを特定する。
【0116】
次いで、ステップST202において、API利用要求出力部54は、受信機内利用者リソース管理アプリケーションの起動API、表示API、及び変更APIそれぞれのAPI識別情報と、トークンとを含むAPI利用要求情報を受信機4(API利用要求受付部)に出力する。
具体的には、API利用要求出力部54は、トークン受付部53からトークンを取得する。そして、API利用要求出力部54は、特定した受信機内利用者リソース管理アプリケーションの起動API、表示API、及び変更APIそれぞれのAPI識別情報と、トークンとを含むAPI利用要求情報を受信機4(API利用要求受付部)に出力する。
【0117】
続けて、ステップST203において、受信機4(API利用要求受付部77)は、端末装置40(API利用要求出力部54)から出力されたAPI利用要求情報を受け付ける。そして、API利用要求受付部77は、API利用要求情報をAPI利用可否判定部79に出力する。
【0118】
続けて、ステップST204において、API利用可否判定部79は、権限レベル情報とAPI利用レベル情報とに基づいて、受信機内利用者リソース管理アプリケーション起動API、表示API及び変更APIそれぞれの利用の可否を判定する。
具体的には、API利用可否判定部79は、権限レベル管理部75からAPI利用要求情報に含まれるトークンに関連づけられた権限レベル情報を取得する。
また、API利用可否判定部79は、API利用レベル管理部78からAPI利用要求情報に含まれる受信機内利用者リソース管理アプリケーションの起動API、表示API、及び変更APIそれぞれのAPI識別情報それぞれに関連づけられた利用レベル情報を取得する。
そして、API利用可否判定部79は、権限レベル管理部75から取得した権限レベル情報と、API利用レベル管理部78から取得した受信機内利用者リソース管理アプリケーションの起動API、表示API、及び変更APIそれぞれのAPI識別情報それぞれに関連づけられた利用レベル情報とに基づいて、起動API、表示API、及び変更APIそれぞれについて、利用の可否を判定する。
【0119】
ここで、
図9に示すように、受信機内利用者リソース管理アプリケーションにおける起動APIは、利用レベルが「0」なので、ゲストユーザを含めて全ユーザに対して利用が許可される。
つまり、権限レベル管理部75において、有効状態で管理されているトークンに関連づけられた権限レベルは「0」「1」「2」であるため、対応するユーザA,C,Eは、起動APIの利用が許可される。
また、いわゆるゲストユーザは、権限レベルが「0」であるため、同様に、上記起動APIを利用できる。
ここで、権限レベル管理部75に管理されていないトークン、及び権限レベル管理部75に無効状態で管理されているトークンに対しては、ゲストユーザの権限レベルが適用されるため、ゲストユーザと同様に、起動APIを利用できる。
つまり、この例では、全ユーザは、受信機内利用者リソース管理アプリケーションを起動できる。
【0120】
また、
図9に示すように、受信機内利用者リソース管理アプリケーションにおける表示APIは、利用レベルが「1」なので、ユーザC,Eのみに対して利用が許可される。
権限レベル管理部75において、トークンが有効状態で管理され、トークンに関連づけられた権限レベルが「1」「2」であるユーザC,Eは、表示APIの利用が許可される。
つまり、この例では、ユーザC,Eは、受信機内利用者リソースを閲覧できる。
【0121】
また、
図9に示すように、受信機内利用者リソース管理アプリケーションにおける変更APIは、利用レベルが「2」なので、ユーザEのみに対して利用が許可される。
権限レベル管理部75において、トークンが有効状態で管理され、トークンに関連づけられた権限レベルが「2」であるユーザEは、変更APIの利用が許可される。
つまり、この例では、ユーザEは、受信機内利用者リソースを変更できる。
【0122】
そして、API利用可否判定部79は、利用可と判定した場合、アプリケーション実行制御部17に含まれる特定APIを呼び出す。 また、API利用可否判定部79は、利用不可と判定した場合、端末装置40に対して、APIが利用できない旨の情報(エラー情報)を出力する。
【0123】
続けて、ステップST205において、端末装置40は、APIが利用できない旨の情報(エラー情報)を受け付けると共に、端末側表示部(不図示)に特定APIの利用できない旨を表示させる。
例えば、端末装置40は、端末側表示部に、表示APIの利用が不許可である旨を示す「表示不許可」や、変更APIの利用が不許可である旨を示す「変更不許可」を表示させる。
【0124】
続けて、ステップST206において、API利用部91は、API利用可否判定部79に呼び出された特定APIを利用する。
例えば、 API利用部91は、表示APIや変更APIを利用する。
【0125】
続けて、ステップST207において、受信機4は、表示APIを利用して、受信機内利用者リソースの内容を表示する。また、受信機4は、変更APIを利用して、受信機内利用者リソースの内容の変更を受け付ける。
【0126】
続けて、
図12により、未連携の端末装置から受信機内利用者リソース管理アプリケーションにおける起動API、表示API及び変更APIの利用が要求された場合における端末装置及び受信機の動作を説明する。
まず、ステップST301において、端末装置40(API利用要求出力部54)は、操作入力部42を介して受信機内利用者リソースの閲覧、変更要求を受け付ける。
具体的には、API利用要求出力部54は、操作入力部42から受信機内利用者リソース管理アプリケーションの起動要求、閲覧要求、変更要求を受け付ける。
そして、API利用要求出力部54は、入力操作内容を解析して、上記要求を実行するために必要なAPIとして、受信機内利用者リソース管理アプリケーションを起動するための起動APIと、閲覧するための表示APIと、変更するための変更APIとを特定する。
【0127】
次いで、ステップST302において、API利用要求出力部54は、受信機内利用者リソース管理アプリケーションの起動API、表示API、及び変更APIそれぞれのAPI識別情報を含むAPI利用要求情報を受信機4(API利用要求受付部)に出力する。
【0128】
続けて、ステップST303において、受信機4(API利用要求受付部77)は、端末装置40(API利用要求出力部54)から出力されたAPI利用要求情報を受け付ける。そして、API利用要求受付部77は、API利用要求情報をAPI利用可否判定部79に出力する。
【0129】
続けて、ステップST304において、API利用可否判定部79は、ゲスト権限レベル情報とAPI利用レベル情報とに基づいて、受信機内利用者リソース管理アプリケーション起動API、表示API及び変更APIそれぞれの利用の可否を判定する。
【0130】
ここで、API利用可否判定部79は、API利用要求情報にトークンが含まれていないと判定した場合、API利用要求情報にトークンが含まれていると判定すると共に該トークンが権限レベル管理部75に記憶されていないと判定した場合、又は、API利用要求情報にトークンが含まれていると判定すると共に該トークンが権限レベル管理部75に無効状態で記憶されていると判定した場合、権限レベル管理部75から権限レベル情報としてゲスト権限レベル情報を取得する。
【0131】
そして、API利用可否判定部79は、権限レベル管理部75から取得したゲスト権限レベル情報と、API利用レベル管理部78から取得した受信機内利用者リソース管理アプリケーションの起動API、表示API、及び変更APIそれぞれのAPI識別情報それぞれに関連づけられた利用レベル情報とに基づいて、起動API、表示API、及び変更APIそれぞれについて、利用の可否を判定する。
ここで、ゲスト権限レベルは、表示API及び変更APIの利用レベル未満であるので、API利用可否判定部79は、表示API及び変更APIにおける利用を不可と判定する。
そして、API利用可否判定部79は、端末装置40に対して、表示API及び変更APIを利用できない旨の情報(エラー情報)と、連携要求情報を出力することを要求する連携情報出力要求情報を出力する。
【0132】
続けて、ステップST305において、端末装置40は、表示API及び変更APIのできない旨の情報(エラー情報)と、連携要求情報を出力することを要求する連携情報出力要求情報とを受け付ける。端末装置40は、上記情報を受け付けたことで、端末側表示(不図示)に「表示不許可」や「変更不許可」を表示させると共に、受信機4に対して連携要求をするように促す連携要求表示(メニュー等)が表示される。
これにより、端末装置40を利用するユーザは、操作入力部42を介して、受信機4に対する連携要求を入力する。
そして、端末装置40(連携要求出力部52)は、操作入力部42を介して受信機4との連携を要求する旨の操作入力を受け付けると、受信機4に対してユーザ識別情報を含む連携要求情報を出力する。
【0133】
続けて、ステップST306において、受信機4(連携要求受付部71)は、端末装置40(連携要求出力部52)から出力された連携要求情報を受け付ける。そして、連携要求受付部71は、連携要求情報を権限レベル情報取得部72に出力する。
【0134】
続けて、ステップST307において、権限レベル情報取得部72は、アカウント管理部73において連携要求情報に含まれるユーザ識別情報に関連づけられた権限レベル情報を取得する。そして、権限レベル情報取得部72は、権限レベル情報を取得した場合、トークン生成部74にトークンを生成するよう指示すると共に、取得した権限レベル情報を権限レベル管理部75に出力する。
【0135】
続けて、ステップST308において、トークン生成部74は、トークンを生成する。そして、トークン生成部74は、生成したトークンをトークン出力部76及び権限レベル管理部75に出力する。
【0136】
続けて、ステップST309において、権限レベル管理部75は、権限レベル情報取得部72から出力された権限レベル情報と、トークン生成部74から出力されたトークンとを関連づけて記憶する。
【0137】
続けて、ステップST310において、受信機4(トークン出力部76)は、端末装置40(トークン受付部53)にトークンを出力する。
【0138】
続けて、ステップST311において、端末装置40(トークン受付部53)は、受信機4(トークン出力部76)から出力されたトークンを受け付ける。
これにより、端末装置40は、受信機4と連携した状態になる。
【0139】
そして、ステップST312において、端末装置40(API利用要求出力部54)は、再度、操作入力部42を介して受信機内利用者リソースの閲覧、変更要求を受け付ける。
【0140】
続けて、ステップST313において、受信機4(API利用要求受付部77)は、端末装置40(API利用要求出力部54)から出力されたAPI利用要求情報を受け付ける。そして、API利用要求受付部77は、API利用要求情報をAPI利用可否判定部79に出力する。
【0141】
続けて、ステップST314において、API利用可否判定部79は、権限レベル情報とAPI利用レベル情報とに基づいて、受信機内利用者リソース管理アプリケーション起動API、表示API及び変更APIそれぞれの利用の可否を判定する。
具体的には、API利用可否判定部79は、権限レベル管理部75からAPI利用要求情報に含まれるトークンに関連づけられた権限レベル情報を取得する。
また、API利用可否判定部79は、API利用レベル管理部78からAPI利用要求情報に含まれる受信機内利用者リソース管理アプリケーションの起動API、表示API、及び変更APIそれぞれのAPI識別情報それぞれに関連づけられた利用レベル情報を取得する。
そして、API利用可否判定部79は、権限レベル管理部75から取得した権限レベル情報と、API利用レベル管理部78から取得した受信機内利用者リソース管理アプリケーションの起動API、表示API、及び変更APIそれぞれのAPI識別情報それぞれに関連づけられた利用レベル情報とに基づいて、起動API、表示API、及び変更APIそれぞれについて、利用の可否を判定する。
【0142】
そして、API利用可否判定部79は、利用可と判定した場合、API17aに含まれる特定APIを呼び出す。呼び出された特定APIは、API利用部91に所定の通知をする。
また、API利用可否判定部79は、利用不可と判定した場合、端末装置40に対して、APIが利用できない旨の情報(エラー情報)を出力する。
【0143】
続けて、ステップST315において、端末装置40は、APIが利用できない旨の情報(エラー情報)を受け付けると、端末側表示部に、「表示不許可」や「変更不許可」を表示させる。
【0144】
続けて、ステップST316において、API利用部91は、API利用可否判定部79に呼び出された特定APIを利用する。API利用部91は、呼び出された特定APIから所定の通知を受けて、該特定APIを利用する。
例えば、API利用部91は、表示APIや変更APIを利用する。
【0145】
続けて、ステップST317において、受信機4は、表示APIを利用して、受信機内利用者リソースの内容を表示する。また、受信機4は、変更APIを利用して、受信機内利用者リソースの内容の変更を受け付ける。
【0146】
本実施形態によれば、受信機と端末装置とを含む端末連携システムであって、受信機におけるAPI(アプリケーション プログラム インフォメーション)の利用を制限することで、受信機内リソースに対する端末装置からのアクセスを制御可能な端末連携システムを提供することができる。
【0147】
また、本実施形態によれば、端末連携システムは、ユーザの権限レベルと、API利用レベルとに基づいて、APIの利用可否を判定しているので、ユーザが利用する端末装置ごとに、受信機内リソースへのアクセスレベルを設定できる。
【0148】
また、本実施形態によれば、端末連携システムは、トークンを利用して端末装置(ユーザ)における権限レベルを特定するよう構成されるので、API利用要求に対してユーザごとに正しい権限レベル情報が提供される。端末連携システムは、高い精度でユーザごとに受信機内リソースへのアクセスを制御できる。
【0149】
また、本実施形態によれば、端末連携システムは、API利用要求情報にトークンが含まれていない場合であってもAPI利用可否判定部がゲスト権限レベル情報に基づいてAPIの利用可否を判定するよう構成されるので、連携していない端末装置に対して最小限のAPI利用を許容することができる。
【0150】
また、本実施形態によれば、端末連携システムは、API利用要求情報に含まれるトークンが無効なトークンである場合(権限レベル管理部で管理されていない場合、管理されているが無効状態である場合)であってもAPI利用可否判定部がゲスト権限レベル情報に基づいてAPIの利用可否を判定するよう構成されるので、同様に、連携していない端末装置に対して最小限のAPI利用を許容することができる。
【0151】
また、本実施形態によれば、API利用可否判定部は、API利用要求情報にトークンが含まれていな場合、又は、API利用要求情報に含まれるトークンが無効なトークンである場合(権限レベル管理部で管理されていない場合、管理されているが無効状態である場合)において、APIの利用を不可と判定した場合、端末装置に連携情報出力要求情報を出力する。
これにより、端末連携システムは、連携すれば特定APIが利用できる可能性があるユーザ(端末装置)に対して、連携を促すことができる。また、端末連携システムは、連携動作の発生を最小限に抑制すると共に、連携が必要な場合にはユーザ(端末装置)に連携を促すことができる。
【0152】
以上、本発明の実施形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることができる。そのような変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれうることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0153】
例えば、受信機は、連携動作時にユーザ識別情報が正しいことを認識する認証部を有していてもよい。
【0154】
また、例えば、トークン生成部は、ユーザ識別情報の内容に関わらずトークンを生成するが、これに限定されず、同じユーザ識別情報に対して生成するトークンを制限するよう構成されていてもよい。