(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5705145
(24)【登録日】2015年3月6日
(45)【発行日】2015年4月22日
(54)【発明の名称】統合コンテンツポスティングの知的システム
(51)【国際特許分類】
G06F 13/00 20060101AFI20150402BHJP
【FI】
G06F13/00 560A
【請求項の数】14
【外国語出願】
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2012-15835(P2012-15835)
(22)【出願日】2012年1月27日
(62)【分割の表示】特願2009-543321(P2009-543321)の分割
【原出願日】2006年12月30日
(65)【公開番号】特開2012-89170(P2012-89170A)
(43)【公開日】2012年5月10日
【審査請求日】2012年2月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】591003943
【氏名又は名称】インテル・コーポレーション
(74)【代理人】
【識別番号】110000877
【氏名又は名称】龍華国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】ディン、ジュンヨン
(72)【発明者】
【氏名】ファン、ボー
【審査官】
田上 隆一
(56)【参考文献】
【文献】
特開2003−196315(JP,A)
【文献】
特開2004−295807(JP,A)
【文献】
平田 真章,携帯電話向けブログクライアントの開発,情報処理学会研究報告,日本,社団法人情報処理学会,2005年 7月22日,Vol.2005 No.71,p.25〜30
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
デバイスが、複数のウェブサイトにログインしてポスティングのためのコンテンツを繰り返し提供することに代えて、1以上の遠隔サーバを介して1以上の前記ウェブサイトにポスティングするコンテンツを、一度のみ受信する段階と、
前記デバイスが、1以上の前記ウェブサイトに1以上の前記遠隔サーバを介してポスティングするためにシグネチャが埋め込まれたポストフォーマットに従って、受信した前記コンテンツをフォーマットする段階と、
前記デバイスが、埋め込まれた前記シグネチャを有するフォーマットされた前記コンテンツを、ブローカサービスサーバに送信する段階と、
前記ブローカサービスサーバが、フォーマットされた前記コンテンツを前記デバイスから受け取る段階、フォーマットされた前記コンテンツを検証する段階、及び、検証された前記コンテンツを1以上の前記遠隔サーバに送信する段階を有するブローカサービスを実行する段階と、
1以上の前記遠隔サーバが、ポストフィードリストに基づいて、フォーマットされた前記コンテンツを1以上の前記ウェブサイトにポスティングするポストサービスを実行する段階と、を備え、
前記ポストフィードリストがポストフィードを含み、前記ポストフィードが前記ポストサービスの記述を含む、
方法。
【請求項2】
前記ポストフィードリストは、複数のポストフィードのインスタンスを単一のリストに統合することにより形成される、
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ポストフォーマットは、タイトル、タイムスタンプ、オーサ、カテゴリ、キーワード、アブストラクト、メディアコンテンツおよびシグネチャの1以上を含む、
請求項1又は2に記載の方法。
【請求項4】
前記ブローカサービスを実行する段階は、前記ブローカサービスサーバが、
前記デバイスからフォーマットされた前記コンテンツ及び秘密鍵を受信する段階と、
受信した前記秘密鍵を分析してユーザを特定する段階と、
フォーマットされた前記コンテンツを検証する段階と、
前記秘密鍵を使用して1以上の前記ウェブサイトにサインインする段階と、
検証された前記コンテンツを1以上の前記遠隔サーバに送信する段階と、
を有する、
請求項1から3のいずれか1項に記載の方法。
【請求項5】
前記ブローカサービスサーバは、フォーマットされた前記コンテンツをフィルタリングする、
請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記ブローカサービスは、多数の位置の多数のサーバで利用可能である、
請求項4または5に記載の方法。
【請求項7】
受信された前記コンテンツは、MMS、SMTTPおよびHTTPの少なくとも1つを含む複数のプロトコルのうちの1つに準拠する、
請求項1から6のいずれか1項に記載の方法。
【請求項8】
前記ブローカサービスサーバが、前記遠隔サーバに送信する前に前記コンテンツを予め定められた基準に適合させるためにレンダリングをする段階を備える、
請求項1から7のいずれか1項に記載の方法。
【請求項9】
埋め込まれた前記シグネチャは、公開鍵により検証される、
請求項1から8のいずれか1項に記載の方法。
【請求項10】
前記コンテンツは、データ構造およびメディアファイルの少なくとも1つ以上の形式である、
請求項1から9のいずれか1項に記載の方法。
【請求項11】
フォーマットされた前記コンテンツは秘密鍵に基づいて1以上のウェブサイトにポスティングされる、
請求項1から10のいずれか1項に記載の方法。
【請求項12】
実行されると1以上のプロセッサに請求項1から11のいずれか1項に記載の方法を実行させる命令を格納するコンピュータ可読記憶媒体。
【請求項13】
請求項1から11のいずれか1項に記載の方法を実行する装置。
【請求項14】
ダイナミックランダムアクセスメモリ(DRAM)と、
前記DRAMに結合され、請求項1から11のいずれか1項に記載の方法を実行するエージェントとを備えるシステム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明の実施形態はポスティング技術に関する。より具体的には、本発明の実施形態は、標準化且つ簡素化された、ウェブサイトにコンテンツをポスティングする処理方法に関する。
【背景技術】
【0002】
インターネット上への情報のポスティングは日常茶飯事である。画像共有サイト、ブログ、その他のメディアサイトは、銘々のウェブサイトにログオンして、異なるウェブサイトに個々にメディアオブジェクトをポスティングすることをユーザに対して要求している。
【0003】
RSS(リアル・シンプル・シンジケーション)技術により、ユーザはインターネットを介して集合コンテンツにアクセスし易くなる。RSSでは、フォーラム、ブログ、ニュースサイト、フォトギャラリー等、様々なウェブサイトから最新の記事を取ってくるのにRSSフィードのアグリゲータを利用する選択肢をユーザに与えることで、データおよび情報へのアクセス面が向上されている。RSSフィーチャを利用すると、ユーザは、アグリゲータが追加するべきウェブサイトを、該ウェブサイトでRSSアイコンをクリックすることで選択することができるようになる。
【図面の簡単な説明】
【0004】
以下で本発明の実施形態を限定ではなく例示によって説明するが、添付図面では同様の参照番号は同様の部材のことを表している。
【
図1】ネットワークを介してポスティングされる1実施形態の情報の概念図である。
【
図2】ポストサービスの1実施形態の概念図である。
【
図3】ポストサービスを介したポスティング技術の1実施形態の概念図である。
【
図4】ポストサービスおよびクライアントソフトウェアを介したポスティング技術の1実施形態の概念図である。
【
図5】ポストサービスおよびブローカサービスを介したポスティング技術の1実施形態の概念図である。
【
図6】ポストフォーマット構造の1実施形態の概念図である。
【
図7】ポストフィードの1実施形態の概念図である。
【
図8】ポストフィードリストの1実施形態の概念図である。
【
図9】ポストブローカサービスの1実施形態の概念図である。
【
図10】配信されたポストブローカサービスの1実施形態の概念図である。
【
図11】ユーザ情報検証技術の1実施形態の概念図である。
【
図12】ポストブローカサービスに予め記憶されている1ユーザの秘密鍵に基づきウェブサイト上に材料をポスティングする技術の1実施形態の概念図である。
【
図13】ポストブローカサービスの秘密鍵に基づきウェブサイトに材料をポスティングする技術の1実施形態の概念図である。
【
図14】ポスティングを決定するデバイスの1実施形態の概念図である。
【発明を実施するための形態】
【0005】
以下の記載においては、多くの特定の詳細を述べる。しかし、本発明の実施形態は、これら特定の詳細がなくても実施可能である。他の場合には、公知の回路、構造、および技術は詳細には示さないことで、本開示の理解を妨げることがないよう努める。
【0006】
インターネットで様々なウェブサイトにコンテンツをポスティングすることは煩わしい作業になりがちである。通常ユーザは、ウェブサイトにログインして、様々な命令に従うことでコンテンツをポスティングする。ここで記載する技術により、ウェブサイトへのコンテンツポスティングを向上させる、標準化され、複雑度が低く、簡略化された処理を実現することができる。1実施形態においては、ユーザは、様々なウェブサイトにログインしてポスティングコンテンツの提供を繰り返すのではなく、コンテンツの提出を一度で済ませることができるようになる。
【0007】
図1は、ポストサービスを介してインターネットにコンテンツをポスティングする1実施形態を示す。1実施形態では、ハンドヘルドデバイス110は、ネットワークを介してポストサービスブローカ120に、ポスト情報を通信する。代替実施形態では、ハンドヘルドデバイス110は、パームヘルドデバイス、携帯電話機、コンピュータ端末、または、情報を格納および通信することのできる他の種類のデバイスであってよい。ポストサービスブローカ120は、受信したポスト情報をウェブサイト130、140にポスティングしてよい。
【0008】
ポストサービスを提供しないサーバに対しては(例えば、ウェブサイト160および150)、ポストブローカサービスのポストプロキシ層はポストサービスをエミュレートしてよい。ハンドヘルドデバイス110は、ポストサービスに直接アクセスしても、ポストブローカサービスを介してポスティングしてもよい。ウェブサイトは多数のポストサービスを提供してよい。代替実施形態においては、ポスティングされるコンテンツは、異なる転送プロトコルで様々なデバイスを介して提出されてよい。
【0009】
ポスティングされるデータの送信元としてハンドヘルドデバイスについて言及することで記載の簡略化を図り、1実施形態についてのみしか言及しない。ポスティングされるデータは、多数のウェブサイトにポスティングされるべきデータを生成、送信、または処理しうる任意の種類の電子デバイスにより提供されてよい。
【0010】
図2は、ポストサービスの1実施形態を示す。1実施形態では、元データコンテンツ210が、ポストフィードリスト215に基づいてポストサービス220に送られる。原データコンテンツ210はファイル、データ構造、メディアファイル、または他の種類のデータの形式であってよい。ポストフィードリスト215は、原データコンテンツ210をポスティングするのに利用されうる1以上のポストサービスの識別子(例えばアドレス)を提供してよい。ポストフィードリスト215は、送信元デバイスまたはポストブローカサービス上のクライアントソフトウェアにより利用されてよい。概して、1つのポストサービスが1つのウェブサイトにより提供されてよい。そしてコンテンツ210は、ポストサービスを提供するウェブサイト、または、ブローカサービス内の対応するポストプロキシを有するウェブサイトにポスティングされてよい。コンテンツ210は、
図1のデバイス110または他の記憶媒体デバイスに記憶されてよい。
【0011】
図3は、ポストサービスを介してウェブサイト上に情報をポスティングする技術の1実施形態を示す。1実施形態では、原コンテンツ320は、デバイス310に記憶されている。デバイス310は、携帯電話機、ノートブック、携帯ハンドヘルドデバイス、または、ハードワイヤードコンピュータ端末であってよい。原コンテンツ320は、画像ファイル、テキストファイル、ビデオファイル、メディアファイル、および他のコンピュータメディアファイルから構成されてよい。1実施形態においては、原コンテンツ320は、ポストフォーマット330に変換されてよい。ポストフォーマット330は、
図6のポストフォーマット610の種類であってよい。
【0012】
ポストサービス340はネットワークを介してポストフォーマット330を受信してよい。ポスト340は
図7のフォーマット式700として記載されていてよい。ポストサービス340は、受信したポストフォーマット330からの原コンテンツ320をウェブサイト350にポスティングしてよい。
【0013】
図4は、ポストサービスおよびクライアントソフトウェアを介して1つのウェブサイト(または幾らかのウェブサイト)上に情報をポスティングする技術の1実施形態を示す。1実施形態においては、原コンテンツ420が携帯デバイス410上に記憶されている。原コンテンツ420は画像ファイル、テキストファイル、ビデオファイル、メディアファイル、および他のコンピュータメディアファイルから構成されてよい。原コンテンツ420はポストフォーマット430に変換されてよい。ポストフォーマット430は、
図6のポストフォーマット610の種類であってよい。
【0014】
1実施形態においては、クライアントソフトウェア440はデバイス410の一部であってよい。クライアントソフトウェア440は、ポストフィード450とポストフィードリスト460とを含んでよい。ポストフィード450は、
図7のポストフィード700の種類であってよい。ポストフィードリスト460は、
図8のポストフィードリスト800の種類であってよい。ポストフィードリストは様々なソースから入手されてよい。例えば、クライアントデバイス上のソフトウェアは、人気のあるウェブサイトのポストフィードリストを含んでよく、またはポストフィードリストが必要に応じて入手されてもよい。ポストフィードリストは、ウェブサイトへのポスティングに関する情報を提供する1以上のウェブサイトから入手可能であってよい。
【0015】
ポストフィード450は、ポストフォーマット430に応じてポストをポストサービス470にフォーマットするおよび/または送ることに利用されてよい。そしてポストサービス470は原コンテンツ420をウェブサイト490へポスティングする。代替実施形態においては、ポストフィードリスト460は、ポストフォーマット420がポスティングされるデータについて利用されうるウェブサイト490および495のリストを含んでよい。
【0016】
図5は、ポストサービスおよびブローカサービスを介して1つのウェブサイト(または幾らかのウェブサイト)上に情報をポスティングする技術の1実施形態を示す。1実施形態においては、原コンテンツ520が携帯デバイス510上に記憶されている。原コンテンツ520は画像ファイル、テキストファイル、ビデオファイル、メディアファイル、および他のコンピュータメディアファイルから構成されてよい。原コンテンツ520はポストフォーマット530に変換されてよい。ポストフォーマット530は、
図6のポストフォーマット600の種類であってよい。
【0017】
1実施形態においては、ポストブローカサービス540は、ポストフォーマット530によりフォーマットされたデータを受信してよい。ポストブローカサービス540は、
図9のポストブローカサービス900に類似した種類であってよい。ポストブローカサービス540は、ポストフィード550またはポストフィードリスト560を利用してポストサービス570および/またはポストサービス580を呼び出してよい。そしてポストサービス570および580はウェブサイト590および595にそれぞれコンテンツをポスティングしてよい。ポストフィード550は、
図7のポストフィード700の種類であってよい。ポストフィードリスト560は、
図8のポストフィードリスト800の種類であってよい。
【0018】
クライアントソフトウェアまたはポストブローカサービスは、ポストフィード550からの情報を利用してポストサービス570の特定および呼び出しをしてよい。そしてポストサービス570は、ウェブサイト590上のポストフォーマット530に従ってフォーマットされた原コンテンツ520をポスティングしてよい。代替実施形態においては、ポストフィードリスト560は、ポストフォーマット530によりフォーマットされた原コンテンツ520が後にポスティングされるウェブサイト590および595のリストを含んでよい。
【0019】
図6は、ポストフォーマット構造の1実施形態を示す。ポスト610は、ポスティングするコンテンツを表すユニファイドおよび拡張フォーマットであってよい。ポストフォーマットにはポストコンテンツに関する一般的な情報が埋め込まれてよい。ポスト610は、ポストのタイトルを記述するタイトルフィールド615を含んでよい。ポスト610はポストの時間を記述するタイムスタンプフィールド620を含んでよい。ポスト610は、ポストのオーサを記述するオーサフィールド625を含んでよい。オーサフィールド625はさらに、名称630およびコンタクト635という情報フィールドを含んでよい。ポスト610はさらに、ポスティングされるコンテンツ660を記述、特定、またはカテゴライズしうるカテゴリフィールド640、キーワードフィールド645、アブストラクトフィールド650、および拡張フィールド655を含んでよい。コンテンツ660は、別個のアイテム665、670、675に分割されて記述されてよい。代替実施形態においては、コンテンツ660はさらに分割されても、全く分割されなくてもよい。ポスト610はさらに、セキュリティ処理でポストを特定するシグネチャフィールド680を含んでよい。代替実施形態においては、ポスト610には、これより多い数の、またはこれより少ない数のフィールド、または異なるフィールドが埋め込まれてよい。
【0020】
図7は、ポストフィード構造の1実施形態を示す。ポストフィード700は、ポストサービスを記述する情報を提供してよい。ポストフィード700は、ポストサービスの名称またはその他の識別子を提供しうるタイトル720を含んでよい。ポストフィード700は、ポストサービスを記述しうる記述フィールド730を含んでよい。ポストフィード700はさらに、ポストサービスのウェブアドレスを含みうるURLフィールド740を含んでよい。ポストフィード700はさらに、ポストサービスの種類を記述するカテゴリフィールド750を含んでよい。ポストフィード700はさらに、拡張フィールド760を含んでよい。代替実施形態においては、これより多い数の、またはこれより少ない数のフィールド、または異なるフィールドがポストフィード700の一部であってよい。
【0021】
図8は、ポストフィードリスト構造の1実施形態を示す。ポストフィードリスト800は、多数のインスタンスポストフィード700を1つのリストに集めてよい。フィードリスト800は、フィードリストのタイトルを記述してよいタイトル820を含んでよい。フィードリスト800はさらに、フィードリストを記述してよい記述830を含んでよい。フィードリスト800は拡張840を含んでよい。フィードリスト800はさらにフィード805を含んでよい。フィード805は
図7のポストフィード700に対応していてよい。フィードリスト800は、フィード805の1以上のインスタンスを含んでよい。タイトル850、記述860、URL(Uniform Resource Locator)870、カテゴリ880、拡張890は、それぞれ、
図7のタイトル720、記述730、URL740、カテゴリ750、および拡張760に対応してよい。代替実施形態においては、これより多い数の、またはこれより少ない数のフィールド、または異なるフィールドがフィードリスト800の一部であってよい。
【0022】
図9は、ポストブローカサービス構造の1実施形態を示す。ポストブローカサービス900は、ユーザから提出されたコンテンツを受け付けるべく多層を含みうる。各層は、コンテンツ処理に関する機能を追加しうる。ポストブローカサービス900は、フロントエンド層910を含みうる。フロントエンド層910は、異なる転送プロトコルの様々なデバイスからのコンテンツのポスティングを可能としうる。1実施形態においては、フロントエンド層910は、コンテンツをコンテンツの元々の種類からポストフォーマットに転送してよい。1実施形態においては、フロントエンド層910は原コンテンツ905およびSMSフォーマットのコンテンツの例を受信して、SMSフロントエンド915におけるポストフォーマットに変換する。代替実施形態においては、ポストブローカサービス900は、フロントエンド層910に埋め込まれた異なる種類のフロントエンドを介して、異なる転送プロトコル(MMS、SMTP、HTTP等)を利用して、異なるデバイスからコンテンツを受け付けてよい。ポストブローカサービス900はフィルタ層920を含んでよい。1実施形態においては、フィルタ層920は、重複する、または許容できないコンテンツをポスティングしないよう除去してよい。代替実施形態においては、フィルタ層920は、他の基準に基づいてコンテンツを除去してもよい。
【0023】
ポストブローカサービス900はレンダリング層930を含んでよい。レンダリング層930は、コンテンツをより良く表現するようコンテンツを適合させたり、美化したりしてよい。代替実施形態においては、レンダリング層930は、他の基準に基づいてコンテンツをレンダリングしてよい。ポストブローカサービス900は配信層940を含んでよい。配信層940は、ポストサービスを呼び出すことでコンテンツを確実にポスティングさせてよい。ポストブローカサービス900はプロキシ層950を含んでよい。プロキシ層950は、ポストサービスフォーマットに準拠したポストサービスを提供しないウェブサイトを作成するために、プロキシサービスをシミュレートしてよい(即ち、たとえ幾らかのウェブサイト(例えば980)がポストサービスを提供しなくても、コンテンツポスティングが確実に行われることを保証する)。1実施形態においては、プロキシ層モジュール955は、ウェブサイト980のポストサービスをシミュレートするアダプタとして機能してよい。1実施形態においては、あるサイトがポストサービスフォーマットをサポートする場合、データはプロキシ層950をバイパスして、直接ウェブサイト970へ向かう。代替実施形態においては、ブローカサービス900は、
図9より少ない数の、またはこれより多い数の層構造、または異なる層構造を有してよい。
【0024】
ポストブローカサービス900は、さらなるフィーチャ層960を含んでよい。層960は、ユーザプロファイルの格納、ポストフィードリストへのカテゴリ毎のポストフィードの集約(aggregate)、ポストサービスのランク付け、および、クエリサービスを介した検索機能の提供をしてよい。代替実施形態においては、これより多い数の、またはこれより少ない数の、または異なるフィーチャがポストサービスにより利用可能であってよい。
【0025】
図10は、配信されたポストブローカサービスの1実施形態を示す。ミラーブローカサービス1010、1020、1030、および1040が、それぞれサーバ1050、1060、1070、および1080に、配信様式で配置されていてよい。例えば、サーバ1050は、北米に配置されてよく、サーバ1060はアジアに配置されてよく、サーバ1070はヨーロッパに配置されてよく、サーバ1080はオーストラリアに配置されてよい。代替実施形態においては、ミラーブローカサービスは、世界の他の場所のサーバに配置されてもよい。1実施形態においては、サーバ1050、1060、1070、および1080は、中央サーバ1090に接続されてよい。
【0026】
図11は、ユーザ情報検証技術を示す。1実施形態においては、処理1120により、原コンテンツ1110をポストフォーマット1130に変換する。ポストフォーマット1130は、ユーザシグネチャを構造内に埋め込んでよい。処理1120はユーザ側で行われてよい。ポストを受信するウェブサイト側では、処理1140は、オーサおよびシグネチャに関するコンテンツ情報を抽出して、ウェブサイト情報と検証する。処理1150は、処理1140で抽出された情報を利用して、登録データベースまたはブローカサービス等の第三者から、オーサ情報に対応する公開鍵を入手してよい。処理1160では、データベースまたは第三者ブローカから入手された公開鍵を用いて、シグネチャが等価であることを確かめることで、情報のインテグリティを検証してよい。処理1170は、ウェブサイトにポスティングする情報を渡す、あるいは、ユーザ側に情報を差し戻すことができる。
【0027】
図12は、ユーザの秘密鍵に基づきウェブサイト上に材料をポスティングする技術の1実施形態を示す。1実施形態においては、ユーザは自身の秘密鍵をポストブローカサービスに格納してよい。デバイス1210は、ポスティングする原データフォーマットを含みうる。原コンテンツは、例えば、マルチメディアメッセージングまたは他の通信方法により、デバイス1210からフロントエンド1220へ送られてよい。フロントエンド1220は、受信した情報を分析してユーザを特定してよい。1実施形態においては、フロントエンド1220は、電話番号によりユーザIDを得てよい。その後、処理1230は原コンテンツをポストフォーマットに変更して、フロントエンド1220で抽出したユーザIDに関連付けられている、予め格納されている秘密鍵を利用してウェブサイトにサインインしてよい。処理1230はその後、ポスティングするポストフォーマットのコンテンツをウェブサイト1250に配信してよい。ウェブサイト1250はその後、受信データのIDおよびセキュリティ情報を検証してよい。
【0028】
図13は、ポストブローカサービスの秘密鍵に基づきウェブサイトに材料をポスティングする技術の1実施形態を示す。1実施形態においては、ユーザは信頼のおけるポストブローカサービスをウェブサイトに登録してよい。デバイス1310はポスティングする原データフォーマットを含んでよい。原コンテンツは、マルチメディアメッセージングまたは他の通信方法により、デバイス1310からフロントエンド1320へ送られてよい。フロントエンド1320は、受信した情報を分析してユーザを特定してよい。1実施形態においては、フロントエンド1320は、電話番号によりユーザIDを得てよい。その後、処理1330は原コンテンツをポストフォーマットに変更して、ポストブローカサービスの秘密鍵を利用してウェブサイトにサインインしてよい。処理1330はその後、ポスティングするポストフォーマットのコンテンツをウェブサイト1360に配信してよい。ウェブサイト1360はその後、受信データのIDおよびセキュリティ情報を検証してよい。
【0029】
図14は、ポストサービス処理を行いうるデバイスの1実施形態を示す。デバイス1400は、受信、送信、無線、ブロードバンド有線、アクセスポイント、またはこれら種類のデバイスの任意の組み合わせで実装されてよい。代替デバイスは、これより多い数の、またはこれより少ない数のコンポーネント、または異なるコンポーネントを含んでよい。デバイス1400は、情報を通信するバス1405または他の通信デバイスと、情報を処理しうるバス1405に連結されたプロセッサ1460とを含んでよい。デバイス1400は単一のプロセッサを含むとして示されているが、デバイス1400は多数のプロセッサおよび/またはコプロセッサを含みうる。
【0030】
デバイス1400はさらに、バス1405に連結されたメモリ1470を含んでよく、プロセッサ1460が実行しうる情報および命令を記憶してよい。メモリ1470は、プロセッサ1460による命令実行中に、一時的数値変数または他の中間情報を記憶するのに利用されうる。メモリ1470は、ダイナミックラム(DRAM)、エスラム(SRAM)、フラッシュメモリ等の、当技術分野で公知な任意の種類のメモリを含んでよい。1実施形態においては、メモリ1470は、電子デバイス(例えばコンピュータ、情報形態端末、セルラー式電話機)が読み取り可能な形式のコンテンツ(例えばコンピュータ実行可能な命令)を提供する任意の種類のコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を含みうる。例えば、機械アクセス可能な媒体は、読み取り専用メモリ(ROM)、ランダムアクセスメモリ(RAM)、磁気ディスク記憶媒体、光学記憶媒体、フラッシュメモリデバイス等を含む。
【0031】
メモリ1470はさらに、上述のポストブローカサービス1471を含みうる。デバイス1400はさらに、情報および命令の格納用にバス1405に連結された、読み取り専用メモリ(ROM)1440および/または他の静的記憶デバイス1430を含みうる。データ記憶デバイス1430は磁気ディスクまたは光学ディスクであってよく、対応するドライブがデバイス1400に連結されてよい。
【0032】
デバイス1400はさらに、ネットワークインタフェース(1以上)1420を含み、ネットワークにアクセスしてよい。ネットワークインタフェース(1以上)は、例えば、1以上の無指向性アンテナ1485を有する無線ネットワークインタフェースを含みうる。ネットワークインタフェース(1以上)1420はさらに、ネットワークケーブル1487(例えば、イサーネットケーブル、同軸ケーブル、光ファイバケーブル、シリアルケーブル、またはパラレルケーブルであってよい)を介して遠隔デバイスと通信する有線ネットワークインタフェースを含みうる。デバイス1400は追加コンポーネント、および/または別のコンポーネントを含むこともできる。
【0033】
本明細書における「1実施形態(one embodiment)」または「1つの実施形態(an embodiment)」といった記載は、その実施形態で記載された特定のフィーチャ、構造、または性質が、本発明の少なくとも1つの実施形態に含まれることを意味する。「1実施形態においては(in one embodiment)」または「1つの実施形態においては(in an embodiment)」といった言い回しは本明細書の随所に現れるが、これは必ずしも全てが同じ実施形態のことを言っているとは限らない。
【0034】
本発明を、発明の幾らかの実施形態の形で記載してきたが、当業者であれば、本発明が記載された実施形態に限定されず、添付図面の精神および範囲内の変形および変更を加えて実施することができることを理解する。故に記載は限定的にではなく例示的に捉えられるべきである。