(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記加熱工程において、前記光ファイバ素線の切断面の温度を47[℃]以上70[℃]以下にする加熱を7[秒]以上の加熱時間で行う請求項1に記載の光ファイバ切断面測定方法。
前記光ファイバ素線の切断面の被覆寸法に関する特性値は、前記二次被覆層の外径及び非円率の少なくとも一つである請求項1又は2に記載の光ファイバ切断面測定方法。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、光ファイバ素線を切断すると、樹脂からなる被覆層は柔らかいため、大きく潰れてしまう。被覆層が潰れた状態での切断面の被覆寸法に関する特性値の測定を行うと、正しく測定できない問題が生じる。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、光ファイバ素線の切断面の被覆寸法に関する特性値の測定において、ばらつきの極めて小さい、真の値を得ることができる測定方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するために、本発明に係る光ファイバ切断面測定方法は、
コア、クラッド、一次被覆層及び二次被覆層を有する光ファイバ素線をカッティング器により切断する切断工程と、
前記切断された光ファイバ素線の切断面を加熱器により加熱する加熱工程と、
前記加熱された光ファイバ素線の切断面の被覆寸法に関する特性値をエンドビュー測定器により測定する測定工程と、を含み、
前記加熱工程において、前記光ファイバ素線の切断面の被覆表面温度を47[℃]以上にする加熱を7[秒]以上の加熱時間で行う。
【0008】
好ましくは、前記加熱工程において、前記光ファイバ素線の切断面の被覆表面温度を47[℃]以上70[℃]以下にする加熱を7[秒]以上の加熱時間で行う。
【0009】
好ましくは、前記光ファイバ素線の切断面の被覆寸法に関する特性値は、前記二次被覆層の外径及び非円率の少なくとも一つである。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、光ファイバ素線の切断面の被覆寸法に関する特性値の測定において、光ファイバ素線の切断による被覆層の潰れの影響を完全に解消させることができ、ばらつきの極めて小さい、より真の値を得ることができる。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下、図面を参照して本発明に係る実施の形態を説明する。但し、本発明は図示例に限定されるものではない。
【0013】
先ず、
図1〜
図4を参照して、本実施の形態で用いる装置の構成を説明する。
図1に、光ファイバ素線10の切断面10aを示す。
図2に、カッティング器20を示す。
図3に、光ファイバ素線10を加熱する加熱器30を示す。
図4に、エンドビュー測定器40を示す。
【0014】
本実施の形態では、作業者が、
図1に示す光ファイバ素線10を切断し、光ファイバ素線10の切断面10aを適切な温度にして適切な時間で加熱する。そして、作業者が、エンドビュー測定法により、光ファイバ素線10の切断面10aの二次被覆径及び二次被覆非円率(二次被覆層12Bの外径及び非円率)を測定する。
【0015】
従来の光ファイバ切断面測定方法では、測定した二次被覆径が真の値よりも小さくなり、測定した二次被覆非円率が真の値よりも大きくなってしまうおそれがあった。このような際、場合によっては切断面の潰れが生じるだけでなく、その潰れ具合も一様ではない。このため、単に加熱器で切断面を加熱して被覆層の窪み部を修復し、その切断面の投影で、ピントが全体的に合ったとしても、被覆寸法の測定値に、まだばらつきが大きいとわかることが多くなるおそれがあった。
【0016】
実際に、ある一定期間での製造した光ファイバ素線におけるコア及びクラッドの測定寸法の標準偏差と、被覆層の測定寸法の標準偏差と、を集計して比較すると、被覆層の測定寸法の標準偏差の方が大きい。このため、測定値のばらつきは、製造した光ファイバ素線そのものの原因とは言い難く、むしろ、測定方法の問題によるものであると推定される。本実施の形態は、測定精度を向上し、より正確な二次被覆径及び二次被覆非円率測定を実施する光ファイバ切断面測定方法を提供するものである。
【0017】
図1に示すように、光ファイバ素線10は、コア及びクラッド11と、被覆層12と、を備える。被覆層12は、一次被覆層12Aと、二次被覆層12Bと、を有する。光ファイバ素線10の切断面10aは、光ファイバ素線10の軸方向に垂直且つ平滑な面とする。光ファイバ素線10は、一般的なシングルモード光ファイバとする。
【0018】
コア及びクラッド11は、石英(ガラス)を材料とし、光ファイバ素線10の軸の中心に配置されている。コア及びクラッド11において、コアに入射された光信号が、クラッドとの境界面で全反射されることにより、コアが光の導波路となる。
【0019】
コア及びクラッド11には、一次被覆層12Aが被覆されている。一次被覆層12Aには、二次被覆層12Bが被覆されている。一次被覆層12A及び二次被覆層12Bの材料は、紫外線(UV:Ultra Violet)硬化型樹脂である。一次被覆層12Aは、二次被覆層12Bよりも柔らかく、コア及びクラッド11に対し、クッション効果及び高い密着性を有する。二次被覆層12Bは、一次被覆層12Aよりも硬く、外部からの圧力、摩擦等からコア及びクラッド11を保護する。
一次被覆層12Aとしてはヤング率が0.3〜1.5[MPa]、二次被覆層12Bとしてはヤング率が300〜1000[MPa]のものが用いられる。
【0020】
一次被覆層12Aの屈折率は、1.495である。二次被覆層12Bの屈折率は、1.510である。これらの屈折率の差は、0.015であり、比較的小さい。被覆径の測定には、エンドビュー測定法と、サイドビュー測定法とがある。サイドビュー測定法は、光ファイバ素線の切断が不要であり、測定精度も高い。しかし、サイドビュー測定法は、測定対象の光ファイバ素線の一次被覆層及び二次被覆層の屈折率の差がない又は小さい場合に、一次被覆層及び二次被覆層の外径(被覆径)の測定を行うことができない。このため、本実施の形態では、エンドビュー測定法により、光ファイバ素線10の二次被覆径及び二次被覆非円率(二次被覆層12Bの外径及び非円率)を測定している。
【0021】
光ファイバ素線10の切断には、
図2に示すカッティング器20を用いる。カッティング器20は、ブレード21と、フォルダ22,23,24と、を備える。ブレード21は、光ファイバ素線10に切込みを入れるダイヤモンドのブレードである。フォルダ22,23,24は、光ファイバ素線10を支持する。ブレード21は、フォルダ22,23,24により支持された光ファイバ素線10の軸方向に垂直な方向に可動する。また、フォルダ23,24は、光ファイバ素線10の軸方向に可動する。
【0022】
光ファイバ素線10の切断時には、フォルダ22,23,24により固定された光ファイバ素線10が、ブレード21により軸方向に垂直な方向から押されて切込みが入れられるとともに、フォルダ23,24により光ファイバ素線10が互いに外側の軸方向に引っ張られる。これにより、切込みが一気に成長し、光ファイバ素線10が軸方向に垂直且つ平滑に切断される。この面を切断面10aとする。
【0023】
光ファイバ素線10の加熱には、
図3に示す加熱器(ヒートガン)30を用いる。加熱器30は、温風を出力して対象物を加熱する。加熱器30は、操作部としての温度調整つまみ(図示略)を備え、この温度調整つまみを切り替え操作することにより、複数の加熱温度に応じた設定値を切り替え可能である。各設定値に対する加熱温度(加熱器30の温風の温度)を次表1に示す。
【表1】
【0024】
光ファイバ素線10の切断面測定には、
図4に示すエンドビュー測定器40を用いる。エンドビュー測定器40は、エンドビュー法を用いた測定器である。測定サンプルとしては、2〜3[m]の長さに切断された光ファイバ素線10を用いる。エンドビュー測定器40は、表示部41と、接続部42,43と、を備える。また、エンドビュー測定器40は、光源、光学系(対物レンズ)、撮像部、画像処理部(いずれも図示略)等を有する。
【0025】
表示部41は、光ファイバ素線10の切断面10aを撮像した画像、二次被覆径及び二次被覆非円率の測定結果等の情報を表示する。切断後の光ファイバ素線10の一端は、接続部42に接続される。また、切断後の光ファイバ素線10の切断面10aを有する他端が接続部43に接続される。接続部42および接続部43は、光ファイバ素線10との光学的な接続部であり、接続部42において、エンドビュー測定器40内の光源から出射された光が光ファイバ素線10に入射される。また、接続部43において、光ファイバ素線10の切断面10aがエンドビュー測定器40内の撮像部により光学系を介して軸方向から撮像される。エンドビュー測定器40内の画像処理部は、撮像部により撮像された切断面10aの画像を解析して、二次被覆径及び二次被覆非円率を算出し、測定結果として表示部41に表示する。
【0026】
次に、光ファイバ素線10の切断面10aの二次被覆径及び二次被覆非円率の測定の方法を説明する。先ず、作業者は、光ファイバ素線10を
図2に示すカッティング器20にセットし、2〜3mの長さで両端を切断する。この切断後に、光ファイバ素線10の切断面10aには潰れが生じている。そして、作業者は、
図3に示す加熱器30を用いて、軸方向から温風を当て、切断した光ファイバ素線10の一端の切断面10aを加熱する。より具体的には、光ファイバ素線10の切断面10aは、その被覆層12の表面温度(被覆表面温度)を47[℃]以上にする加熱が7[秒]以上の加熱時間行われる。加熱時の切断面10aの被覆表面温度及び加熱時間をこれらの範囲にすることで、二次被覆径及び二次被覆非円率の測定における光ファイバ素線10の被覆層12の潰れの影響を低減できるとともに、余分な加熱時間を抑制できる。
【0027】
そして、作業者は、加熱後の光ファイバ素線10を
図4に示すエンドビュー測定器40に接続する。より具体的には、作業者は、光ファイバ素線10の加熱していない一端を接続部42に接続し、加熱した切断面10aを有する一端を接続部43に接続する。そして、エンドビュー測定器40により、接続部42から光ファイバ素線10に光が入射され、接続部43で光ファイバ素線10の加熱した切断面10aが撮像される。そして、エンドビュー測定器40により、撮像された切断面10aの画像が画像処理されて二次被覆径及び二次被覆非円率が算出され、その算出結果及び撮像された切断面10aの画像が表示部41に表示される。このとき、実際には、エンドビュー測定器40により、切断面10aの一次被覆層12Aの外径及び非円率も測定される。
【0028】
次に、
図5〜
図9を参照して、光ファイバ素線10の切断面10aの二次被覆径及び二次被覆非円率の測定に関する実験結果を説明する。
図5に、繰り返し測定回数に対する二次被覆径及び二次被覆非円率を示す。
図6に、被覆表面温度毎の加熱後経過時間に対する二次被覆径を示す。
図7に、加熱時間毎の加熱後経過時間に対する二次被覆径を示す。
図8(a)に、切断直後の光ファイバ素線の切断面の画像を示す。
図8(b)に、切断直後の光ファイバ素線の切断面のエッジデータ(XYデータ)を示す。
図9(a)に、加熱後の光ファイバ素線の切断面の画像を示す。
図9(b)に、加熱後の光ファイバ素線の切断面のエッジデータ(XYデータ)を示す。
【0029】
図5に示すように、カッティング器20による切断直後の光ファイバ素線10の切断面10aの二次被覆径[μm]及び二次被覆非円率[%]をエンドビュー測定器40により繰り返し測定した。このとき、繰り返し測定(回数)の間隔を0.5[秒]とした。また、カッティング器20として、Photon Kinetics製のFK11を使用した。
【0030】
測定結果を経時的に見れば、徐々に二次被覆径が大きくなっていき、ある程度のところで飽和傾向となった。逆に、二次被覆非円率は徐々に小さくなっていった。この測定結果によれば、切断により、被覆層12が潰れるものの、経時的に回復していることが推定できる。
【0031】
次いで、
図6を参照して、光ファイバ素線10の被覆層12の表面(切断面10a)の加熱における適切な被覆層12の被覆表面温度を説明する。光ファイバ素線10を切断し、切断面10aを加熱器30で加熱するとともに、加熱終了後の二次被覆径の経時的な変化を測定した。
【0032】
具体的には、光ファイバ素線10をカッティング器20で切断し、加熱器30の設定値を切り替えて、光ファイバ素線10の切断面10aを加熱器30の稼働時間(7[秒])で加熱し、非接触式熱伝対温度計で切断面10aの被覆層12の被覆表面温度を測定した。加熱器30の設定値と、被覆表面温度との関係を次表2に示す。なお、加熱器30の加熱が無い場合の被覆表面温度は、26[℃]であった。
【表2】
【0033】
そして、加熱器30の設定値を切り替えることにより、表2に示す被覆表面温度(37[℃]、47[℃]、57[℃])の段階毎に切断直後の光ファイバ素線10の切断面10aを所定の加熱時間(加熱器30の稼働時間(7[秒]))で加熱した。そして、切断直後と加熱終了後の経過時間(0(加熱直後)、3、6、9[分])とで、切断面10aの二次被覆径を測定した。すると、
図6に示す測定結果が得られた。
【0034】
図6の測定結果から、加熱をすれば、被覆表面温度47[℃]であれば、加熱直後に二次被覆径が回復し、その後、時間が経っても、二次被覆径がほぼ飽和した値となった。被覆表面温度57[℃]でも同様であるので、切断(カッティング)による潰れがすぐに回復したことが分かった。しかしながら、被覆表面温度37[℃]では、加熱直後は、飽和した値ではなく、加熱後の経過時間6[分]後以降に、二次被覆径の値が安定するので、すぐには、切断による潰れが回復していないことが分かった。
【0035】
つまり、光ファイバ素線10の切断後の加熱において、被覆表面温度を47[℃]以上とすることが好ましい。また、被覆表面温度が70[℃]より大きい値は、光ファイバ素線10を抑えているフォルダ23,24が手で扱うととても熱く、安全面に対策を施さねばならないレベルである。このため、フォルダが手で扱うことができる温度に下がるまで作業を中断する必要があり(60秒程度)、光ファイバ素線10の切断後の加熱において、被覆表面温度を70[℃]以下にすることが好ましい。よって、光ファイバ素線10の切断後の加熱において、適切な被覆表面温度の範囲は、47[℃]以上70[℃]以下である。
【0036】
さらに、被覆表面温度が57[℃]を超える場合は、光ファイバ素線10を抑えているフォルダ23,24が手で扱うと熱く、好ましくは安全面に対策を施さねばならないレベルである。このため、被覆表面温度を57[℃]以下にすることで、フォルダが手で扱うことができる温度に下がるまで作業を中断する必要がなくさらに好ましい。
【0037】
続いて、
図7を参照して、光ファイバ素線10の被覆層12の表面(切断面10a)の加熱における適切な加熱時間を説明する。光ファイバ素線10を切断し、切断面10aを加熱器30で加熱するとともに、二次被覆径の経時的な変化を測定した。
【0038】
具体的には、光ファイバ素線10をカッティング器20で切断し、加熱器30の設定値を切り替えることにより被覆表面温度を47[℃]とし、切断直後の光ファイバ素線10の切断面10aを加熱時間(0(加熱なし)、5、7、11[秒])の段階毎で加熱した。そして、切断直後と加熱後の経過時間(0(加熱直後)、3、6、9[分])とで、切断面10aの二次被覆径を測定した。すると、
図7に示す測定結果が得られた。
【0039】
図7の測定結果から、加熱時間7[秒]又は11[秒]であれば、切断後で加熱直後の二次被覆径が経時的にみても既に飽和しているので、潰れは回復したと判断できる。しかしながら、加熱しない、加熱時間5[秒]の経時的変化では、被覆径の値が上がり続けているので、潰れがすぐに回復できていない。つまり、光ファイバ素線10の切断後に、加熱時間が7[秒]以上の加熱をすることが好ましい。
【0040】
さらに、検査工数に掛かる時間を考慮すると加熱時間は短い方がよい。このため、光ファイバ素線10の切断後に、加熱時間が11[秒]以下の加熱をすることが好ましく、加熱時間が9[秒]以下の加熱をすることがさらに好ましい。
【0041】
図8(a)に示すように、エンドビュー測定器40により、切断直後(加熱前)の光ファイバ素線10の切断面10aを実際に撮像して画像を取得した。また、
図8(b)に示すように、エンドビュー測定器40により、
図8(a)の切断面画像のエッジデータ(画像処理後の二次被覆層12Bの外径のXYデータ)を取り込んで解析を行った。同様にして、
図9(a)に示すように、エンドビュー測定器40により、上記適切な被覆表面温度及び加熱温度の範囲で加熱後の光ファイバ素線10の切断面10aを実際に撮像して画像を取得した。また、
図9(b)に示すように、エンドビュー測定器40により、
図9(a)の切断面画像のエッジデータを取り込んで解析を行った。
【0042】
加熱前後での画像及びエッジデータの違いは明らかで、加熱により被覆層12の潰れが回復することがわかった。経時的にみれば、加熱しなくても、自然と被覆層12の潰れは回復していくが、加熱により、被覆層12の潰れの回復時間を短縮させることが可能である。
【0043】
以上、本実施の形態によれば、作業者は、光ファイバ素線10をカッティング器20により切断し、切断された光ファイバ素線10の切断面10aに、その被覆表面温度を47[℃]以上にする加熱を7[秒]以上の加熱時間で加熱器30により行う。そして、作業者は、加熱された光ファイバ素線10の切断面10aの被覆寸法に関する特性値としての二次被覆径及び二次被覆非円率をエンドビュー測定器40により測定する。このため、光ファイバ素線10の切断面10aの二次被覆径及び二次被覆非円率の測定において、ばらつきの極めて小さい、真の値を得ることができる。
【0044】
また、光ファイバ素線10の切断面10aの加熱における被覆表面温度を70[℃]以下にする。このため、光ファイバ素線10を抑えているフォルダ23,24が熱くなることを防ぎ、作業者の安全性を高めることができる。また、光ファイバ素線10の切断面10aの加熱における被覆表面温度を57[℃]以下にすると、光ファイバ素線10を抑えているフォルダ23,24が熱くなることをさらに防ぎ、作業者の安全性をさらに高めることができる。
【0045】
また、光ファイバ素線10の切断面10aの加熱における加熱時間を11[秒]以下にする。このため、光ファイバ素線10の切断面10aの二次被覆径及び二次被覆非円率の測定において、真の値を得ることができるとともに、測定時間を短縮できる。また、光ファイバ素線10の切断面10aの加熱における加熱時間を9[秒]以下にすると、光ファイバ素線10の切断面10aの二次被覆径及び二次被覆非円率の測定時間をさらに短縮できる。
【0046】
なお、上記実施の形態における記述は、本発明に係る光ファイバ切断面測定方法の一例であり、これに限定されるものではない。
【0047】
例えば、上記実施の形態では、一次被覆層12A,二次被覆層12Bの屈折率差が小さい光ファイバ素線10の二次被覆径及び二次被覆非円率を測定したが、これに限定されるものではない。本実施の形態の光ファイバ被覆寸法測定方法により、一次被覆層,二次被覆層の屈折率差が大きい光ファイバ素線の二次被覆径及び二次被覆非円率を測定することもできる。
【0048】
また、上記実施の形態で説明した光ファイバ被覆寸法測定方法に用いる機器の各構成要素の細部構成、及び細部動作に関しては、本発明の趣旨を逸脱することのない範囲で適宜変更可能であることは勿論である。