特許第5725183号(P5725183)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5725183エネルギー保存システム及びその制御方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5725183
(24)【登録日】2015年4月10日
(45)【発行日】2015年5月27日
(54)【発明の名称】エネルギー保存システム及びその制御方法
(51)【国際特許分類】
   H02J 3/00 20060101AFI20150507BHJP
   H02J 3/32 20060101ALI20150507BHJP
   H02J 3/38 20060101ALI20150507BHJP
   H02J 7/35 20060101ALI20150507BHJP
【FI】
   H02J3/00 160
   H02J3/32
   H02J3/38 120
   H02J7/35 K
【請求項の数】8
【全頁数】16
(21)【出願番号】特願2013-528098(P2013-528098)
(86)(22)【出願日】2010年10月28日
(65)【公表番号】特表2013-538033(P2013-538033A)
(43)【公表日】2013年10月7日
(86)【国際出願番号】KR2010007438
(87)【国際公開番号】WO2012033254
(87)【国際公開日】20120315
【審査請求日】2013年8月29日
(31)【優先権主張番号】61/381,741
(32)【優先日】2010年9月10日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】590002817
【氏名又は名称】三星エスディアイ株式会社
【氏名又は名称原語表記】Samsung SDI Co.,Ltd.
(74)【代理人】
【識別番号】100070024
【弁理士】
【氏名又は名称】松永 宣行
(74)【代理人】
【識別番号】100159042
【弁理士】
【氏名又は名称】辻 徹二
(72)【発明者】
【氏名】パク、 ジョン−ホ
(72)【発明者】
【氏名】チョイ、 ジョン−キ
【審査官】 坂本 聡生
(56)【参考文献】
【文献】 特開2001−245444(JP,A)
【文献】 特開平11−355974(JP,A)
【文献】 特開2009−100502(JP,A)
【文献】 特開2002−176736(JP,A)
【文献】 特開平10−23671(JP,A)
【文献】 特表2006−509489(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H02J 3/00− 7/12
7/34−11/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
再生可能エネルギーを新たなソースとして用いて電力を生産する発電システムから電力を受信し、及び発電所を含む外部系統と電力を送受信し、前記外部系統から受信した電力を第1経路を介して負荷にリレーする電力変換システムと、
前記電力変換システムが故障した場合、前記外部系統から受信した電力を前記負荷にリレーする第2経路を提供するバイパススイッチと、を備え、
前記電力変換システムは、
前記発電システムから受信した電力を前記負荷に伝達する第1スイッチと、
前記第1経路に配置され、前記外部系統から受信した電力を前記負荷に伝達する第2スイッチと、
前記電力変換システムの動作状態をモニタリングして、前記電力変換システムが故障した場合、前記バイパススイッチのオンオフ状態を制御する統合制御器と、を備えるエネルギー保存システム。
【請求項2】
前記バイパススイッチは、前記電力変換システムに並列配置された請求項1に記載のエネルギー保存システム。
【請求項3】
前記第2スイッチが前記第1経路を遮断する時に前記外部系統から受信された電力は、前記第2経路を介して前記負荷にリレーされる請求項1に記載のエネルギー保存システム。
【請求項4】
前記統合制御器は、前記モニタリングされた動作状態に基づいて、前記バイパススイッチがオフ状態であるうちに前記第2スイッチをオン状態にし、前記バイパススイッチがオン状態であるうちに前記第2スイッチをオフ状態にして交互に制御する請求項1に記載のエネルギー保存システム。
【請求項5】
前記バイパススイッチは、前記電力変換システムと直列に配置され、前記外部系統から受信された電力を、前記第2スイッチの動作状態によって前記第1経路または第2経路に沿って伝送する経路切り替え回路である請求項1に記載のエネルギー保存システム。
【請求項6】
前記バイパススイッチは、前記統合制御器から任意の信号を受信しなければ、オン状態に戻る請求項1に記載のエネルギー保存システム。
【請求項7】
前記外部系統は、配電盤と、前記配電盤と前記負荷との間に配置された遮断器とを備え、
前記バイパススイッチ及び前記電力変換システムは、前記遮断器と前記負荷との間に並
列連結される請求項1に記載のエネルギー保存システム。
【請求項8】
前記負荷は、配電盤と、前記配電盤と前記負荷との間に配置された遮断器とを備え、
前記バイパススイッチ及び前記電力変換システムは、前記配電盤と前記外部系統との間に並列連結される請求項1に記載のエネルギー保存システム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、エネルギー保存システム及びその制御方法に関する。
【背景技術】
【0002】
環境破壊、資源枯渇などが問題になりつつ、電力を保存し、保存された電力を効率的に活用できるシステムへの関心が高まりつつある。また、これと共に発電過程で公害を誘発しない新材生エネルギーへの関心も高まりつつある。エネルギー保存システムは、かかる新材生エネルギー、電力を保存したバッテリー、そして既存の系統電力を連係させるシステムであり、今日の環境変化に合わせて多くの研究開発が行われている。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の実施形態が解決しようとする課題は、負荷に電力を安定的に供給できるエネルギー保存システム及びその制御方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明の一実施形態によるエネルギー保存システムは、ローカル発電システム及びマルチカスタマー電力分配系統からの電力分配を調節する電力変換システムで構成され、ローカル発電システム及び電力分配系統外部系統は、それぞれ電力変換システムの他の端子に連結される。バッテリー基盤保存ユニットは、電力変換システムに別途に連結され、電力変換システムは、電力系統とバッテリー基盤保存ユニットとの間に配置される。電気的に駆動される負荷は、エネルギー保存システムに連結されて電力変換システムから受信した電力によって駆動される。
【0005】
電気的に駆動される負荷はエネルギー保存システムに連結されて、電力系統が電力変換システムに電力を供給する能力、発電システムが電力を電力変換システムに供給する能力、負荷による電力消費、保存バッテリーによって見られる特性及び時間によって、電力変換システムから受信した電力によって駆動される。
【0006】
スイッチングステージは、電力変換システムとシャント連結されて系統と負荷との電力伝送を可能にするバイパスを形成する。
【0007】
本発明の一実施形態は、エネルギー保存システムが故障した場合にも、負荷に電力を安定して供給できるエネルギー保存システム及びその制御方法を提供する。
【0008】
本発明の一実施形態によるエネルギー保存システムは、外部系統と電力を送受信し、前記外部系統から受信した電力を第1経路を介して負荷にリレーする電力変換システムと、前記外部系統から受信した電力を前記負荷にリレーする第2経路を提供するバイパススイッチと、を備える。前記バイパススイッチは、前記電力変換システムに並列配置される。前記電力変換システムは、前記第1経路に沿う第1スイッチを備え、前記第1スイッチが前記第1経路を遮断する時に前記受信された電力は、前記第2経路を介して前記負荷にリレーされる。前記電力変換システムは、前記電力変換システムの動作状態をモニタリングする統合制御器を備え、前記統合制御器は、前記モニタリングされた動作状態に基づいて前記バイパススイッチのオン・オフ状態を制御する。前記バイパススイッチは、手動スイッチである。前記電力変換システムは、前記電力変換システムの動作状態をモニタリングする統合制御器を備え、前記統合制御器は、前記モニタリングされた動作状態に基づいて、前記バイパススイッチがオフ状態であるうちに前記第1スイッチをオン状態にし、前記バイパススイッチがオン状態であるうちに前記第1スイッチをオフ状態にして交互に制御する。
【0009】
前記バイパススイッチは、前記電力変換システムと直列に配置され、前記外部系統から受信された電力を、前記第1スイッチの動作状態によって前記第1経路または第2経路に沿って伝送する経路切り替え回路である。前記バイパススイッチは、前記統合制御器から任意の信号を受信しなければオン状態に戻る。前記外部系統は、配電盤と、前記配電盤と負荷との間に配置された遮断器とを備え、前記バイパススイッチ及び前記電力変換システムは、前記遮断器と前記負荷との間に並列連結される。
【発明の効果】
【0010】
本発明の実施形態によれば、エネルギー保存システムが故障した場合にも負荷に電力を安定して供給できるエネルギー保存システム及びその制御方法を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【0011】
図1】本発明の一実施形態によるエネルギー保存システムの構成を示すブロック図である。
図2図1のエネルギー保存システムの一実施形態による電力供給方法を示す図面である。
図3図1のエネルギー保存システムの他の実施形態による電力供給方法を示す図面である。
図4図1のエネルギー保存システムの一実施形態による電力供給方法を示すフローチャートである。
図5】本発明の他の実施形態によるエネルギー保存システムの構成を示すブロック図である。
図6図5のエネルギー保存システムの一実施形態による電力供給方法を示す図面である。
図7図5のエネルギー保存システムの他の実施形態による電力供給方法を示す図面である。
図8図5のエネルギー保存システムの一実施形態による電力供給方法を示すフローチャートである。
図9】本発明の他の実施形態によるエネルギー保存システムの構成を示すブロック図である。
図10図9のエネルギー保存システムの一実施形態による電力供給方法を示す図面である。
図11図9のエネルギー保存システムの他の実施形態による電力供給方法を示す図面である。
図12図9のエネルギー保存システムの一実施形態による電力供給方法を示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0012】
本発明の一実施形態によるエネルギー保存システムは、外部系統と電力を送受信し、前記外部系統から受信した電力を第1経路を介して負荷にリレーする電力変換システム、及び前記外部系統から受信した電力を前記負荷にリレーする第2経路を提供するバイパススイッチを備える。
【0013】
本発明は、多様な変換を加え、かつ多様な実施形態を持つことができるところ、特定実施形態を図面に例示して詳細な説明で詳細に説明しようとする。しかし、これは本発明を特定の実施形態について限定しようとするものではなく、本発明の思想及び技術範囲に含まれるすべての変換、均等物ないし代替物を含むと理解されねばならない。本発明を説明するに際してかかる公知技術についての具体的な説明が本発明の要旨を不明にすると判断される場合、その詳細な説明を略する。
【0014】
以下、本発明による実施形態を添付図面を参照して詳細に説明し、かつ添付図面を参照して説明するが、同一または対応する構成要素は同じ図面番号をつけ、これについての重なる説明は略する。
【0015】
図1は、本発明の一実施形態によるエネルギー保存システム1の構成を示すブロック図である。
【0016】
図1を参照すれば、本実施形態によるエネルギー保存システム1は、発電システム2、系統3と連係して負荷4に電力を供給する。
【0017】
発電システム2は、エネルギー源を用いて電力を生産するシステムである。発電システム2は、生産した電力をエネルギー保存システム1に供給する。発電システム2は、太陽光発電システム、風力発電システム、潮力発電システムなどであり、その他に太陽熱や地熱などを用いる再生可能エネルギーを新たな源として用いて電力を生産する発電システムのいずれをも含む。特に太陽光を用いて電気エネルギーを生産する太陽電池は、各家庭または工場などに容易に設けられ、各家庭に分散されたエネルギー保存システム1に好適に適用できる。発電システム2は、複数の発電モジュールを並列に備えて発電モジュール別に電力を生産することで大容量エネルギーシステムを構成する。
【0018】
系統3は、電力の生成、伝送及び分配のための発電所、変電所、送電線などを備える。系統3は、正常状態である場合、エネルギー保存システム1に電力を印加して負荷4及び/またはバッテリー30に電力を供給させ、エネルギー保存システム1から電力を供給される。系統3が非正常状態である場合、系統3からエネルギー保存システム1への電力供給は中止され、エネルギー保存システム1から系統3への電力供給も中止される。
【0019】
負荷4は、発電システム2で生産された電力、バッテリー30に保存された電力、または系統3から供給された電力を消費する。家庭、工場などが負荷4の一例でありうる。
【0020】
エネルギー保存システム1は、発電システム2で生産した電力をバッテリー30に保存し、生産した電力を系統3に供給する。またエネルギー保存システム1は、バッテリー30に保存された電力を系統3に供給するか、または、系統3から供給された電力をバッテリー30に保存する。また、エネルギー保存システム1は、異常状況の発生時、例えば、系統3の停電発生時にはUPS(Uninterruptible Power Supply)動作を行って負荷4に電力を供給でき、系統3が正常状態であるときにも、発電システム2が生産した電力やバッテリー30に保存されている電力を負荷4に供給できる。
【0021】
エネルギー保存システム1は、電力変換を制御する電力変換システム(Power Conversion System、以下‘PCS’という)10、バッテリー管理部(Battery Management System:以下‘BMS’という)20、バッテリー30、手動スイッチ40を備える。
【0022】
PCS 10は、発電システム2、系統3、バッテリー30の電力を適切な電力に変換して必要なところに供給する。PCS 10は、電力変換部11、DCリンク部12、双方向インバータ13、双方向コンバータ14、第1スイッチ15、第2スイッチ16、統合制御器17を備える。
【0023】
電力変換部11は、発電システム2とDCリンク部12との間に連結される。電力変換部11は、発電システム2で生産した電力をDCリンク部12に伝達し、この時、出力電圧を直流リンク電圧に変換する。
【0024】
電力変換部11は、発電システム2の種類によってコンバータ、整流回路などで構成される。すなわち、発電システム2が直流の電力を生産する場合、電力変換部11は、直流電力を交流電力に変換するためのコンバータである。逆に、発電システム2が交流の電力を発生させる場合、電力変換部11は、交流電力を直流電力に変換するための整流回路である。特に、発電システム2が太陽光で電力を生産する場合、電力変換部11は、日射量、温度などの変化によって発電システム2で生産する電力を最大に得られるように、最大電力ポイント追跡(Maximum Power Point Tracking)の制御を行うMPPTコンバータを備える。
【0025】
電力変換部11は、発電システム2で生産される電力がない時には、動作を中止してコンバータなどで消費される電力を最小化させる。
【0026】
DCリンク部12は、電力変換部11と双方向インバータ13との間に連結されて直流リンク電圧を一定に維持させる。直流リンク電圧は、発電システム2または系統3の瞬時電圧降下、負荷4におけるピーク負荷発生などによってそのサイズが不安定になる。しかし、直流リンク電圧は、双方向コンバータ14及び双方向インバータ13の正常動作のために安定化する必要がある。DCリンク部12は、直流リンク電圧の安定化のために備えられ、例えば、大容量キャパシタなどで具現される。本実施形態では、DCリンク部12が別途に備えられた例を示すが、DCリンク部12が電力変換部11、双方向インバータ13、または双方向コンバータ14内に設けられてもよい。
【0027】
双方向インバータ13は、DCリンク部12と第1スイッチ15との間に連結される電力変換器である。双方向インバータ13は、放電モードで発電システム2及び/またはバッテリー30から出力された直流リンク電圧を系統3の交流電圧に変換して出力する。一方、双方向インバータ13は、充電モードで系統3の電力をバッテリー30に保存するために、系統3の交流電圧を整流し、直流リンク電圧に変換して出力する。
【0028】
双方向インバータ13は、系統3に出力される交流電圧から高調波aを除去するためのフィルターを備える。また双方向インバータ13は、無効電力の発生を抑制するために、双方向インバータ13から出力される交流電圧の位相と系統3の交流電圧の位相とを同期化させるための位相同期ループ(PLL)回路を備える。その他に、双方向インバータ13は、電圧変動範囲の制限、力率改善、直流成分の除去、過渡現象(transient phenomena)の保護などの機能を行える。
【0029】
双方向インバータ13が、発電システム2で生産された電力やバッテリー30に保存された電力を負荷4や系統3に供給する必要がない場合、または、バッテリー30を充電する時に系統3の電力を必要としない場合には、電力消費を最小化するために双方向インバータ13の動作を中止させる。
【0030】
双方向コンバータ14は、放電モードでバッテリー30に保存された電力を双方向インバータ13で要求する電圧レベル、すなわち、直流リンク電圧にDC−DC変換して出力する。一方、双方向コンバータ14は、充電モードで電力変換部11から出力される電力や双方向インバータ13から出力される電力を、バッテリー30で要求する電圧レベル、すなわち、充電電圧にDC−DC変換する。双方向コンバータ14は、バッテリー30の充電または放電が必要ない場合には、動作を中止させて電力消費を最小化することもある。
【0031】
第1スイッチ15及び第2スイッチ16は、双方向インバータ13と系統3との間に直列連結され、統合制御器17の制御によってオン/オフ動作を行って、発電システム2と系統3との間の電流のフローを制御する。第1スイッチ15及び第2スイッチ16は、発電システム2、系統3、及びバッテリー30の状態によってオン/オフが定められる。以下、第1スイッチ15及び第2スイッチ16の具体的な動作について説明する。しかし、これは例示的なものであり、必ずしもこれに限定されるものではない。
【0032】
発電システム2及び/またはバッテリー30の電力を負荷4に供給する場合、第1スイッチ15はオン状態になる。この時、系統3の電力を負荷4に供給する場合、第2スイッチ16はオン状態になり、そうでない場合には、第2スイッチ16をオフ状態にする。
【0033】
発電システム2及び/またはバッテリー30の電力を系統3に売電する場合、または系統3の電力でバッテリー30を充電する場合には、第1スイッチ15及び第2スイッチ16はオン状態になる。
【0034】
系統3の電力のみ負荷4に供給する場合、第2スイッチ16はオン状態になる。この時、バッテリー40の充電が必要な場合には、第1スイッチ15もオン状態になり、そうでない場合には、第1スイッチ15はオフ状態になる。例えば、深夜電気のように系統3の電力が安い場合に前記のように動作する。
【0035】
一方、系統3で停電が発生した場合、第2スイッチ16をオフ状態にし、第1スイッチ15をオン状態にする。これによって、発電システム2またはバッテリー30からの電力を負荷4に供給でき、負荷4に供給される電力が系統3側に流れる、すなわち、単独運転を防止して系統3の電力線などで作業する人が感電するなどの事故を防止可能にする。
【0036】
統合制御器17は、発電システム2、系統3、バッテリー30、及び負荷4の状態をモニタリングし、モニタリング結果によって電力変換部11、双方向インバータ13、双方向コンバータ14、第1スイッチ15、第2スイッチ16、及びBMS 20を制御する。統合制御器17がモニタリングする事項は、系統3に停電が発生したかどうか、発電システム2で電力が生産されるかどうかを含む。また統合制御器17は、発電システム2の電力生産量、バッテリー30の充電状態、負荷4の電力消費量、時間などをモニタリングできる。
【0037】
また統合制御器17は、系統3に停電が発生してエネルギー保存システム1がUPS(Uninterruptible Power Supply)としての機能を行う場合、負荷4に含まれた複数の装置のうち優先的に電力を供給せねばならない装置に電力が供給されるように負荷4を制御してもよい。例えば、エネルギー保存システム1が家庭に設けられた場合、冷蔵庫などに電力が優先的に供給されるように負荷4を制御してもよい。
【0038】
統合制御器17は、前記のように発電システム2、系統3及び負荷4をモニタリングまたは制御するために通信部(図示せず)を備え、通信部を介して各種データを送受信できる。
【0039】
BMS 20は、バッテリー30に連結され、統合制御器17の制御によってバッテリー30の充電及び放電動作を制御する。BMS 20は、バッテリー30を保護するために、過充電保護機能、過放電保護機能、過電流保護機能、過電圧保護機能、過熱保護機能、セルバランシング機能などを行える。このために、BMS 20は、バッテリー30の電圧、電流、温度、残余電力量、寿命、充電状態などをモニタリングし、モニタリング結果を統合制御器17に伝送する。
【0040】
バッテリー30は、発電システム2で生産された電力または系統3の電力が供給されて保存し、負荷4または系統3に保存している電力を供給する。
【0041】
バッテリー30は、少なくとも一つ以上の直列及び/または並列連結された少なくとも一つのバッテリーラックを備え、それぞれのバッテリーラックは、直列及び/または並列連結された少なくとも一つのバッテリートレーを備える。またそれぞれのバッテリートレーは、複数のバッテリーセルを備える。このようなバッテリー30は、多様な種類のバッテリーセルで具現され、例えば、ニッケル−カドミウム電池、鉛蓄電池、ニッケル−水素電池(NiMH:nickel metal hydride battery)、リチウム−イオン電池、リチウムポリマー電池などである。バッテリー30は、エネルギー保存システム1で要求される電力容量、設計条件などによってバッテリーラックの数を定める。例えば、負荷4の消費電力が大きい場合には、複数のバッテリーラックを備えるようにバッテリー30を構成し、負荷4の消費電力が小さな場合には、一つのバッテリーラックのみを備えるようにバッテリー30を構成してもよい。
【0042】
一方、発電システム2で生産した電力に余剰電力が存在するか、または系統3から電力が供給される場合、バッテリー30の充電状態(SCO:state of charge)によって充電如何を判断する。この時、エネルギー保存システム1の設定によってバッテリー30を充電する基準は相異なる。例えば、UPS機能に重点を置く場合、バッテリー30にできるだけ多くの電力が保存されることが重要であり、したがって、バッテリー30が満充電されていない場合には、いつも充電するように制御する。または、バッテリー30の充電回数を低減させてバッテリー30の寿命を延ばすことに重点を置く場合、バッテリー30が満放電状態になる前にはなるべく充電動作を行わないように制御する。
【0043】
一方、BMS 20は、バッテリー30が複数の階層で構成される場合、各階層に別途のBMS 20を備えてもよい。例えば、バッテリー30が、前述したようにバッテリーセル→バッテリートレー→バッテリーラック→バッテリーの順に階層が形成された場合、BMS 20は、複数のバッテリートレーのそれぞれを制御する複数のトレーBMS、複数のトレーBMSそれぞれを制御する複数のラックBMS、複数のラックBMSをそれぞれ制御するシステムBMSあるいはマスターBMSで形成される。
【0044】
手動スイッチ40は、系統3の電力を負荷4に供給または遮断する。手動スイッチ40は、第2スイッチ40と並列連結されて系統3の電力を、第2スイッチ16を介する経路あるいは手動スイッチ40を介する経路のうちいずれか一つの経路を使って負荷4に供給させる。PCS 10が正常に動作する場合には、手動スイッチ40をオフ状態にし、系統3の電力を第2スイッチ16を介して負荷4に供給させる。しかし、系統3、PCS 10、負荷4が直列連結された状態でPCS 10が正常に動作しない場合、系統3の電力が負荷4に供給されない。したがって、このような場合、ユーザーまたは管理者が手動スイッチ40を直接オン状態に変更し、系統3の電力を負荷4に供給させる。したがって、手動スイッチ40は、人間の物理的力によってオン/オフが調節される物理的スイッチである。
【0045】
図2は、図1のエネルギー保存システム1の一実施形態による電力供給方法を示す図面である。
【0046】
図2を参照すれば、PCS 10と手動スイッチ40とが並列連結され、遮断器51と負荷4との間に配置された構成を示している。本実施形態の場合、PCS 10及び手動スイッチ40は、配電盤50と遮断器51の後端に備えられる。ここで配電盤50及び遮断器51は、系統3の一部である。配電盤50は、発電所から供給された電力をいろいろな経路を介して複数の負荷4に電力を分配する。遮断器51は、配電盤50から出力されて負荷4に供給される電力量を感知し、既定の電力量、すなわち、定格電力以上に電力が負荷4に供給される場合に電力供給経路を遮断(すなわち、対応経路をオープン)する。
【0047】
遮断器51を通過した電力は、PCS 10及び手動スイッチ40に共通に印加される。しかし、PCS 10が正常に動作する場合には、負荷4にPCS 10から出力された電力を供給する。一方、PCS 10が故障して正常な動作を行わない場合には、負荷4に手動スイッチ40から出力された電力を供給する。この時、ユーザーまたは管理者は、PCS 10の故障を認識して手動スイッチ40を、オフ状態からオン状態(すなわち、電気的な導通状態)に切り替えねばならない。
【0048】
図3は、図1のエネルギー保存システム1の他の実施形態による電力供給方法を示す図面である。
【0049】
図3を参照すれば、PCS 10と手動スイッチ40とが並列連結され、配電盤50と系統3との間に配置された他の構成を示している。本実施形態の場合、PCS 10及び手動スイッチ40は配電盤50及び遮断器51の前端に備えられる。ここで配電盤50及び遮断器51は、負荷4の一部である。
【0050】
系統3から供給された電力は、PCS 10及び手動スイッチ40に共通に印加される。しかし、PCS 10が正常に動作する場合には、負荷4にPCS 10から出力された電力を供給する。一方、PCS 10が故障して正常な動作を行わない場合には、負荷4に手動スイッチ40から出力された電力を供給する。この時、ユーザーまたは管理者は、PCS 10の故障を認識して手動スイッチ40を、オフ状態から電気的に導通されるオン状態に切り替えねばならない。
【0051】
PCS 10または手動スイッチ40から出力された電力は、負荷4の配電盤50及び遮断器51に順次に印加され、遮断器51から出力された電力が最終的に負荷4に供給される。
【0052】
図4は、図1のエネルギー保存システム1の一実施形態による電力供給方法を示すフローチャートである。
【0053】
図4を参照すれば、エネルギー保存システム1は、系統3の電力を負荷4に供給する。そしてリアルタイムで、エネルギー保存システム1に異常状況が発生したかどうかを判断する(S10)。
【0054】
エネルギー保存システム1に異常状況が発生しない場合には、PCS 10を介して負荷4に必要な電力を供給し続ける。しかし、エネルギー保存システム1に異常状況が発生した場合には、管理者などによって手動スイッチ40をオン状態に変換し(S11)、手動スイッチ40がオン状態になって、形成された電力供給経路を介して系統3の電力を負荷4に供給する(S12)。
【0055】
前記のような構成によって、エネルギー保存システム1に異常状況が発生して負荷4に系統3の電力を供給できなくなった場合に、系統3から負荷4に連結されるさらなる電力供給経路を並列形成し、前記経路を介して負荷4に系統3の電力を供給するようにし、安定的に負荷4に電力を供給可能になる。
【0056】
図5は、本発明の他の実施形態によるエネルギー保存システム5の構成を示すブロック図である。本実施形態によるエネルギー保存システム5は、図1のエネルギー保存システム1と類似した構成及び機能を持つため、相違点のみについて説明する。
【0057】
図5を参照すれば、本実施形態によるエネルギー保存システム5は、PCS 10、BMS 20、バッテリー30、及びスイッチング回路41を備える。
【0058】
本実施形態による統合制御器17は、スイッチング回路41を制御する制御信号(fault)をスイッチング回路41に印加する。PCS 10が正常に動作する場合には、統合制御器17は制御信号(fault)として、スイッチング回路41で系統3から負荷4への電力供給経路を遮断する信号を生成する。一方、PCS 10が正常に動作しない場合、統合制御器17は制御信号(fault)として、スイッチング回路41で系統3から負荷4への電力供給経路を形成する信号を生成する。例えば、スイッチング回路41として電界効果トランジスタFETが使われる時、統合制御器17は制御信号(fault)として、電界効果トランジスタのオン/オフを制御するハイレベルまたはローレベル信号を生成する。または他の例として、スイッチング回路41としてリレーが使われる時、統合制御器17は制御信号(fault)として、リレーのオン/オフを制御する信号を生成することもできる。
【0059】
スイッチング回路41は、系統3の電力を負荷4に供給または遮断する。スイッチング回路41は、第2スイッチ16と並列連結されて系統3の電力を、第2スイッチ16を介する経路あるいは手動スイッチ40を介する経路のうちいずれか一つの経路を使って負荷4に供給させる。PCS 10が正常に動作する場合には、統合制御器17から印加される制御信号(fault)によってスイッチング回路41はオフ状態になり、系統3の電力が第2スイッチ16を介して負荷4に供給される。しかし、系統3、PCS 10、負荷4が直列連結された状態でPCS 10が正常に動作しない場合、系統3の電力が負荷4に供給されない。したがって、このような場合、統合制御器17から生成される制御信号(fault)は、スイッチング素子41をオン状態にする信号になる。そして、統合制御器17から印加される制御信号(fault)によってスイッチング回路41はオン状態になり、系統3の電力を負荷4に供給させる。本実施形態によるスイッチング回路41としては、電界効果トランジスタ、リレーなどが使われる。
【0060】
図6は、図5のエネルギー保存システム5の一実施形態による電力供給方法を示す図面である。
【0061】
図6を参照すれば、PCS 10とスイッチング回路41とが並列連結された構成を示している。本実施形態の場合、PCS 10及びスイッチング回路41は配電盤50及び遮断器51の後端に備えられる。ここで配電盤50及び遮断器51は、系統3の一部である。
【0062】
遮断器51を通過した電力は、PCS 10及びスイッチング回路41に共通に印加される。しかし、PCS 10が正常に動作する場合には、負荷4にPCS 10から出力された電力を供給する。一方、PCS 10が故障して正常な動作を行わない場合には、負荷4にスイッチング回路41から出力された電力を供給する。この時、スイッチング回路41のオン/オフの状態変化は、PCS 10で生成されてスイッチング回路41に印加される制御信号(fault)によって自動でなされる。
【0063】
図7は、図5のエネルギー保存システム5の他の実施形態による電力供給方法を示す図面である。
【0064】
図7を参照すれば、PCS 10とスイッチング回路41とが並列連結された他の構成を示している。本実施形態の場合、PCS 10及びスイッチング回路41は配電盤50及び遮断器51の前端に備えられる。ここで配電盤50及び遮断器51は、負荷4の一部である。
【0065】
系統3から供給された電力は、PCS 10及びスイッチング回路41に共通に印加される。しかし、PCS 10が正常に動作する場合には、負荷4にPCS 10から出力された電力を供給する。一方、PCS 10が故障して正常な動作を行わない場合には、負荷4にスイッチング回路41から出力された電力を供給する。この時、スイッチング回路41のオン/オフの状態変化は、PCS 10で生成されてスイッチング回路41に印加される制御信号(fault)によって自動でなされる。
【0066】
PCS 10またはスイッチング回路41から出力された電力は負荷4側の配電盤50及び遮断器51に順次に印加され、遮断器51から出力された電力が最終的に負荷4に供給される。
【0067】
図8は、図5のエネルギー保存システム5の一実施形態による電力供給方法を示すフローチャートである。
【0068】
図8を参照すれば、エネルギー保存システム5は系統3の電力を負荷4に供給する。そしてリアルタイムで、エネルギー保存システム1に異常状況が発生したかどうかを判断する(S20)。
【0069】
エネルギー保存システム5に異常状況が発生しない場合には、PCS 10を介して負荷4に必要な電力を供給し続ける。しかし、エネルギー保存システム5に異常状況が発生した場合には、PCS 10ではエネルギー保存システム5の異常状況を示す制御信号(fault)を生成する(S21)。そして、生成した制御信号(fault)をスイッチング回路41に印加して、系統3の電力が負荷4に供給される新たな電力供給経路を形成する(S22)。すなわち、スイッチング回路41をオフ状態からオン状態に変換する。
【0070】
制御信号(fault)によって電力供給経路が形成されれば、形成された経路を介して系統3の電力を負荷4に供給する(S23)。
【0071】
前記のような構成によって、エネルギー保存システム5に異常状況が発生して負荷4に系統3の電力を供給できなくなった場合に、系統3から負荷4に連結されるさらなる電力供給経路を並列形成し、前記経路を介して負荷4に系統3の電力を供給させ、安定して負荷4に電力を供給可能になる。
【0072】
図9は、本発明の他の実施形態によるエネルギー保存システム9の構成を示すブロック図である。本実施形態によるエネルギー保存システム9は、図1のエネルギー保存システム1と類似した構成及び機能を持つため、相違点のみについて説明する。
【0073】
図9を参照すれば、本実施形態によるエネルギー保存システム5は、PCS 10、BMS 20、バッテリー30、及び経路切り替え回路42を備える。
【0074】
経路切り替え回路42は、第2スイッチ16と系統3との間に直列連結される。経路切り替え回路42は系統3から電力を供給され、供給された電力を、第2スイッチ16と連結された第1出力端あるいは負荷と連結される第2出力端のうちいずれか一つの出力端に択一的に出力する。この時、経路切り替え回路42は、PCS 10が正常に動作する場合には、系統3から供給された電力を、第1出力端を介して第2スイッチ16に出力する。一方、経路切り替え回路42は、PCS 10が正常に動作しない場合には、系統3から供給された電力を、第2出力端を介して負荷4に出力する。
【0075】
経路切り替え回路42は、図1による実施形態のように、人間が物理的に電力供給経路を変換する物理的スイッチである。あるいは経路切り替え回路42は、図5による実施形態のように、統合制御器17で生成されて自動で電力供給経路を変換する電界効果トランジスタやリレーなどでありうる。しかし、前記経路切り替え回路42についての構成は例示的なものであり、これに限定されるものではない。すなわち、供給された電力を2つの経路のうちいずれか一つの経路のみに出力可能にする多様な構成が、経路切り替え回路42として使われる。
【0076】
図10は、図9のエネルギー保存システム9の一実施形態による電力供給方法を示す図面である。
【0077】
図10を参照すれば、PCS 10及び経路切り替え回路42は配電盤50及び遮断器51の後端に備えられる。ここで配電盤50及び遮断器51は、系統3側の一部である。
【0078】
本実施形態の場合、系統3から供給される電力は、経路切り替え回路42に印加される。経路切り替え回路42は、内部的に供給された電力を出力できる並列構成された電力供給経路を備え、それぞれの電力供給経路は、第1出力端及び第2出力端を介して外部に出力される。
【0079】
この時、PCS 10が正常に動作する場合には、経路切り替え回路42は、第1出力端を介してPCS 10に電力を出力し、PCS 10は、経路切り替え回路42からの電力を負荷4に供給する。一方、PCS 10が故障して正常な動作を行わない場合には、経路切り替え回路42は、第2出力端を介して供給された電力を出力して直接、負荷4に系統3の電力を供給する。
【0080】
この時、電力変換回路42で電力供給経路の変換は、統合制御器17から印加される制御信号(fault)によって自動でなされ、あるいはユーザーや管理者によって物理的に変換される。
【0081】
図11は、図9のエネルギー保存システム9の他の実施形態による電力供給方法を示す図面である。
【0082】
図11を参照すれば、PCS 10及び経路切り替え回路42は、配電盤50及び遮断器51の前端に備えられる。ここで配電盤50及び遮断器51は、負荷4の一部である。本実施形態による電力供給方法は、図10による電力供給方法と実質的に同一であるので、詳細な説明は略する。
【0083】
図12は、図9のエネルギー保存システム9の一実施形態による電力供給方法を示すフローチャートである。
【0084】
図9を参照すれば、経路切り替え回路42が系統3から電力を供給され、供給された電力はPCS 10を介して負荷4に供給される。そして、エネルギー保存システム9に異常状況が発生したかどうかをリアルタイムで判断する(S30)。
【0085】
エネルギー保存システム9に異常状況が発生しない場合には、経路切り替え回路42の第1出力端を介して系統3の電力を出力する(S31)。そして出力された電力をPCS 10に供給し(S32)、PCS 10は、供給された電力を第2スイッチ16を介して再び出力する(S33)。出力された電力は負荷4に供給される(S35)。
【0086】
一方、エネルギー保存システム9に異常状況が発生した場合には、経路切り替え回路42の第2出力端を介して系統3の電力を出力する(S34)。そして出力された電力を負荷4に直接供給する(S35)。
【0087】
前記のような構成によって、エネルギー保存システム9に異常状況が発生して負荷4に系統3の電力を供給できなくなった場合に、系統3から負荷4に連結されるさらなる電力供給経路を並列形成し、前記経路を介して負荷4に系統3の電力を供給するようにし、安定して負荷4に電力を供給可能になる。
【0088】
本発明は、図面に示した実施形態を参照として説明されたが、これは例示的なものに過ぎず、当業者ならば、これより多様な変形及び均等な他の実施形態が可能であるという点を理解できるであろう。したがって、本発明の真の技術的保護範囲は、特許請求の範囲の技術的思想によって定められねばならない。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12