特許第5726897号(P5726897)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許5726897回転式シャッタを有する脱ガスチャンバのUVランプアセンブリ
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】5726897
(24)【登録日】2015年4月10日
(45)【発行日】2015年6月3日
(54)【発明の名称】回転式シャッタを有する脱ガスチャンバのUVランプアセンブリ
(51)【国際特許分類】
   H01L 21/304 20060101AFI20150514BHJP
   H01L 21/3065 20060101ALI20150514BHJP
【FI】
   H01L21/304 645D
   H01L21/302 101H
【請求項の数】11
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2012-544472(P2012-544472)
(86)(22)【出願日】2010年12月6日
(65)【公表番号】特表2013-514658(P2013-514658A)
(43)【公表日】2013年4月25日
(86)【国際出願番号】US2010003090
(87)【国際公開番号】WO2011084126
(87)【国際公開日】20110714
【審査請求日】2013年12月4日
(31)【優先権主張番号】12/640,910
(32)【優先日】2009年12月17日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】592010081
【氏名又は名称】ラム リサーチ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】LAM RESEARCH CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110000028
【氏名又は名称】特許業務法人明成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】ハート・ウィリアム・ティ−.
(72)【発明者】
【氏名】エグリ・フレッド・デニス
【審査官】 杢 哲次
(56)【参考文献】
【文献】 特開平06−020938(JP,A)
【文献】 特開昭63−244741(JP,A)
【文献】 特開平10−289890(JP,A)
【文献】 特開2001−129391(JP,A)
【文献】 特開平04−239131(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01L 21/304
H01L 21/3065
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
脱ガスチャンバのためのUVランプアセンブリであって、
平行する複数のUVランプ及び回転式シャッタを備え、
各回転式シャッタは、
UVランプを取り巻く凹面壁と、
前記凹面壁の長手方向の縁から外向きに突き出した2つのフランジと、を含み、
前記回転式シャッタは、開位置と閉位置との間で回転するように構成され、
前記回転式シャッタは、前記開位置では、前記UVランプのUV光が前記脱ガスチャンバに入るのを阻まないように前記UVランプの上方に配置され、
前記回転式シャッタは、UV光の漏出を阻止するために隣接する回転式シャッタのフランジが重なり合っている前記閉位置では、前記UVランプのUV光が前記脱ガスチャンバに入るのを阻むように前記UVランプの下方に配置される、UVランプアセンブリ。
【請求項2】
請求項1に記載のUVランプアセンブリであって、
前記凹面壁の陥凹面は、反射面である、UVランプアセンブリ。
【請求項3】
請求項1に記載のUVランプアセンブリであって、
前記凹面壁は、半円筒状である、UVランプアセンブリ。
【請求項4】
請求項1に記載のUVランプアセンブリであって、
各回転式シャッタのフランジは、同一平面上にあり、0.07〜0.09インチ(1.8〜2.3mm)の幅を有し、
前記フランジの長手方向の端は、前記凹面壁の長手方向の端から少なくとも0.1インチ(2.54mm)隔てられている、UVランプアセンブリ。
【請求項5】
請求項1に記載のUVランプアセンブリであって、
前記閉位置では、各回転式シャッタのフランジは、隣接する回転式シャッタのフランジに0.03〜0.05インチ(0.76〜1.3mm)重なっている、UVランプアセンブリ。
【請求項6】
請求項1に記載のUVランプアセンブリであって、更に、
各回転式シャッタのための穴を有するサポートブロックと、
各回転式シャッタのための、幹部を有するスピンドルと、
駆動メカニズムと、を備え、
前記回転式シャッタは、前記スピンドルに取り付けられ、
前記スピンドルの前記幹部は、前記サポートブロックの前記穴のなかで回転式に支えられ、
前記スピンドルの前記幹部は、前記取り付けられた回転式シャッタが前記開位置と前記閉位置との間で回転可能であるように前記駆動メカニズムによって駆動される、UVランプアセンブリ。
【請求項7】
請求項1に記載のUVランプアセンブリであって、
各UVランプは、結合された1対の平行な円筒状の管を含む、UVランプアセンブリ。
【請求項8】
請求項1に記載のUVランプアセンブリであって、
第1の長さを有する4本のUVランプと、
前記第1の長さよりも少なくとも10%は短い第2の長さを有する2本のUVランプと、を備え、
前記4本の長めのランプは、前記2本の短めのランプの間に位置付けられ、
前記6本のランプの前記回転式シャッタは、同時に動作される、UVランプアセンブリ。
【請求項9】
請求項1に記載のUVランプアセンブリを備える脱ガスチャンバ。
【請求項10】
請求項9に記載の脱ガスチャンバであって、
前記UVランプアセンブリのUV光に曝される前記脱ガスチャンバの内部表面は、UV光の反射を減らすために黒くされている、脱ガスチャンバ。
【請求項11】
請求項9に記載の脱ガスチャンバを使用して半導体基板を処理する方法であって、
前記回転式シャッタを前記閉位置に回転させることと、
半導体基板を搬送して前記脱ガスチャンバに入れることと、
前記回転式シャッタを前記開位置に回転させることと、
前記脱ガスチャンバのなかの10ミリトールから10トールの真空圧を維持している間、前記脱ガスチャンバにオゾンガス又はO2ガスを供給することと、
石英窓を通してUV光を前記脱ガスチャンバのなかのオゾンガス又はO2ガスに照射することによって、Oラジカルを生成することと、
前記Oラジカルとの反応によって、前記半導体基板上のハロゲン含有残渣を除去することと、
前記回転式シャッタを前記閉位置に回転させることと、
前記半導体基板を前記脱ガスチャンバから取り出すことと、を備える、方法。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
ハロゲンを含有するプロセスガスに半導体基板が曝される半導体基板のプラズマ処理では、半導体基板の表面上に、プロセスガスの残渣が残ることがある。このような残渣は、下流の処理工程で半導体基板に欠陥を生じさせたり、処理パイプラインのその他の半導体基板を汚染したりする恐れがある。したがって、このような残渣は、脱ガスチャンバのなかで半導体基板から除去されることが望ましい。
【発明の概要】
【0002】
脱ガスチャンバのUVランプアセンブリは、平行する複数のUVランプ及び回転式シャッタを含み、各回転式シャッタは、UVランプを取り巻く凹面壁と、該凹面壁の長手方向の縁から外向きに突き出した2つのフランジとを含み、回転式シャッタは、開位置と閉位置との間で回転するように構成され、回転式シャッタは、開位置では、UVランプのUV光が脱ガスチャンバに入るのを阻まないようにUVランプの上方に配置され、回転式シャッタは、UV光の漏出を阻止するために隣接する回転式シャッタのフランジが重なり合っている閉位置では、UVランプのUV光が脱ガスチャンバに入るのを阻むようにUVランプの下方に配置される。
【図面の簡単な説明】
【0003】
図1】UVランプアセンブリを含む脱ガスチャンバの概略断面図である。
【0004】
図2a】回転式シャッタの斜視図である。
【0005】
図2b図2aの回転式シャッタの端部分の拡大上面図である。
【0006】
図3】回転式シャッタが開位置にあるときの図1のUVランプアセンブリの概略断面図である。
【0007】
図4】回転式シャッタが閉位置にあるときの図1のUVランプアセンブリの概略断面図である。
【0008】
図5a】回転式シャッタが開位置にあるときのUVランプアセンブリの斜視図である。
【0009】
図5b】回転式シャッタが閉位置にあるときのUVランプアセンブリの斜視図である。
【0010】
図6】1つの実施形態にしたがったUVランプアセンブリの部分分解図である。
【0011】
図7】別の実施形態にしたがったUVランプアセンブリの部分分解図である。
【0012】
図8】回転式シャッタが閉位置にあるときの図7のUVランプアセンブリの斜視図である。
【0013】
図9】回転式シャッタが開位置にあるときの図7のUVランプアセンブリの斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0014】
図1は、代表的な脱ガスチャンバ100の概略断面図を示している。脱ガスチャンバ100は、アルミニウムなどの金属材料で作成されたチャンバ壁10を含む。チャンバ壁10の頂部には、複数の留め具40によって石英窓30が留め付けられる。石英窓30は、UV光に対するその高透過率ゆえに、好ましくは人工水晶で作成される。人工水晶は、通常、水熱プロセスを通じてオートクレーブのなかで撚りを解かれ生成される。石英窓30とチャンバ壁10との間の切れ目のないOリング35は、真空シールを提供する。石英窓30の上方には、好ましくは間に隙間を設けた状態でUVランプアセンブリ80が配される。脱ガスチャンバ100には、バルブ65によって閉じることができる排出ポートを通じて真空ポンプ60が接続される。また、脱ガスチャンバ100には、別のバルブ75によって閉じることができるガスラインを通じてガス源70が接続される。
【0015】
石英窓30は、脱ガスチャンバ100の頂部に装着されるように構成され、脱ガスチャンバ100では、脱ガスチャンバ100のなかで支えられている300mmウエハなどの半導体基板50からエッチング副産物などのハロゲン含有残渣を除去するために、オゾン又は酸素などのガスが脱ガスチャンバ100に流れ込む間にUVランプアセンブリ80からのUV光が石英窓30を透過されて入る。石英窓30の詳細は、参照によって本明細書に組み込まれる同一出願人による米国特許出願第12/607,659号に開示されている。しかしながら、UVランプアセンブリ80は、図1に示された以外の脱ガスチャンバシステムでも使用可能である。
【0016】
図1を参照すると、脱ガスチャンバ100のなかでの処理中に、半導体基板50は、チャンバ壁10内の投入ドア20を通って運ばれ、複数の基板サポートピン55の上に配される。脱ガスチャンバ100は、真空ポンプ60によって排気され、ガス源70からのオゾンガス又はO2ガスが、脱ガスチャンバ100に流れ込む。脱ガスチャンバ100のなかのガス圧は、10ミリトールから10トールに維持されることが好ましい。UVランプアセンブリ80は、石英窓30を通して、好ましくは波長が254nmで尚且つ強度が0.05〜5W/cm2であるUV光を10秒から1分の期間にわたって半導体基板50に照射する。オゾンガス又はO2ガスは、UV光を吸収してOラジカル(原子状酸素)に分解し、Oラジカルは、半導体基板50上のハロゲン含有残渣と反応する。反応生成物は、ガス状であり、真空ポンプ60によって脱ガスチャンバ100から排出される。
【0017】
半導体基板50を搬送して脱ガスチャンバ100に対して出し入れするプロセス中は、近くの人間作業員及び機器を保護するために、UVランプアセンブリ80のUV光が脱ガスチャンバ100から漏出するのを防ぐことが望ましい。しかしながら、基板処理における遅延を最短に抑えるとともに、UVランプ85の早期故障を阻止するためには、UVランプアセンブリ80のUVランプ85は、基板の搬送のたびにオンオフ切り替えされるよりも、通電状態を維持しているほうが望ましい。
【0018】
UVランプアセンブリ80は、基板50を搬送して脱ガスチャンバ100に対して出し入れするプロセス中などの、脱ガスチャンバ100のなかでUV光が必要とされないときに、UVランプ85からのUV光を阻むために閉位置に回転させることができる、回転式シャッタ90を含む。脱ガスプロセスのためにUVランプ85からのUV光が必要とされるときは、UVランプアセンブリ80のなかの回転式シャッタ90は、開位置に回転され、UV光が脱ガスチャンバ100のなかの基板50に到達することを可能にすることができる。
【0019】
図2aは、一実施形態にしたがった回転式シャッタ90の斜視図を示している。回転式シャッタ90は、凹面(例えば半円筒状や半角柱状の)壁95と、凹面壁95の長手方向の縁に沿って外向きに突き出した2つの好ましくは同一平面上のフランジ93、94とを含む。フランジ93、94は、約0.07〜0.09インチ(約1.8〜2.3mm)の幅を有することが好ましい。回転式シャッタ90は、アルミニウムなどの、UV光を通さない材料で作成される。凹面壁95の陥凹面91は、反射面(研磨された露出アルミニウム面)であることが好ましい。UVランプアセンブリ80のUV光に曝される脱ガスチャンバ100の内部表面は、望ましくないUV光の反射を減らすために、(例えばアルミニウム面上における陽極酸化によって)黒くされていることが好ましい。
【0020】
好ましくは、フランジ93、94は、凹面壁95がサポート部材の溝に収まることを可能にする隙間を、凹面壁95の各終端から少なくとも約0.1インチ(約2.54mm)長手方向に設けるために、凹面壁95の両端の手前で止まっている。図2bは、回転式シャッタ90の端部分の拡大上面図を示している。
【0021】
図3は、一実施形態にしたがった、回転式シャッタ90が開位置にあるときのUVランプアセンブリ80の概略断面図を示している。UVランプアセンブリ80は、互いに平行に設けられた複数のUVランプ85を含む。UVランプ85は、チャンバのなかで基板上方におけるUV光の強度を均一にするために、互いに平行に配置され、好ましくは石英窓30のほぼ全域を網羅することができる。UVランプ85は、石英窓30を覆うようにサイズ決定された同一又は異なる長さを有することができる。各UVランプ85を、1つの回転式シャッタ90が取り巻いている。各UVランプ85は、筒状、双対筒状、又はその他の適切な形状を有することができる。開位置では、回転式シャッタ90は、UVランプ85の上方に配置され、UVランプ85からのUV光は、石英窓30を直接通り抜けて脱ガスチャンバ100に入ることができる。各回転式シャッタ90の陥凹面91は、UV光を下方へ反射し、UV光の強度及び均一性を向上させる。回転式シャッタ90は、脱ガスプロセス中は開位置に維持される。
【0022】
図4は、一実施形態にしたがった、回転式シャッタ90が閉位置にあるときのUVランプアセンブリ80の概略断面図を示している。閉位置では、回転式シャッタ90は、UVランプ85の下方に配置され、UVランプ85からのUV光の大部分(好ましくは99%を超える)を、石英窓30を通り抜けないように阻む。閉位置では、UV光の漏出を最小限に抑えるために、回転式シャッタ90のフランジ93の下側の面が、隣接する回転式シャッタのフランジ94の上側の面に、好ましくは約0.03〜0.05インチ(約0.76〜1.3mm)、より好ましくは約0.04インチ(約1.0mm)重なっている。
【0023】
回転式シャッタ90は、全ての回転式シャッタ90をUVランプ85の周りで約180°同時に回転させることによって、開位置から閉位置へ回転させることができる。回転式シャッタ90は、全ての回転式シャッタ90を反対の方向に約180°同時に回転させることによって、閉位置から開位置へ回転させることができる。
【0024】
回転式シャッタ90は、任意の適切なメカニズムによって開位置と閉位置との間で駆動することができる。回転式シャッタ90が閉位置から開位置へ動かされるときに、UVランプ85は、静止状態に保持されて回転しないことが好ましい。双対筒状のUVランプ85の場合は、双対筒のうちの1本が石英窓30のより近くに位置し尚且つもう一本が石英窓30のより遠くに位置するように、最も外側のUVランプ85aを傾けることができる。
【0025】
図5aは、互いに平行に位置決めされた6本のUVランプ85を含む代表的なUVランプアセンブリ80の斜視図を示している。回転式シャッタ90は、開位置をとっている。UVランプ85は、White−Rodgers UVP−06207 Germicidal UV Lampsなどの、任意の筒状UVランプであってよい。石英窓30(不図示)の特定の形状に適応するために、最も外側の2本のUVランプ85aは、短めであってよい。例えば、最も外側のランプは、それらの間のその他の4本のランプの長さの30〜90%であってよい。
【0026】
図5bは、回転式シャッタ90が閉位置にあるときの図5aのUVランプアセンブリ80の斜視図を示している。
【0027】
図6は、1つの実施形態にしたがったUVランプアセンブリ80を示している。回転式シャッタ90の一方の端は、回転式環状シャッタサポート601の小径外表面601aに取り付けられ(接着、締結、はんだ付けなど)、シャッタ90の反対側の端は、幹部付きシャッタサポート602の外周602aに取り付けられる。シャッタサポート601の大径外表面601bは、一連の平行なUVランプ85を固定して支えるために横方向に相隔てられた複数の取り付け穴603aを含む軸受けブロック603の内表面内の円筒状凹所(不図示)に、回転式に装着される。軸受けブロック603から間隔を空けて平行に配置された軸受けブロック604のなかの横方向に相隔てられた複数の穴604aの1つには、中心穴605aを有するフランジ付き軸受け605が装着される。幹部付きシャッタサポート602の幹部602bは、フランジ付き軸受け605の中心穴605aのなかで回転式に支えられる。UVランプ85は、軸受けブロック603の装着穴603aに通され、シャッタサポート601の中心を通り抜ける。ランプ85の反対側の端は、サポートピン608の一方の軸方向端によって支えられる。サポートピン608は、幹部付きシャッタサポート602の中心穴602cのなかで回転式に支えられる幹部を有する。この装着構成によって、各UVランプ85は、回転式シャッタ90が開位置と閉位置との間で回転する間、静止した状態にとどまる。UVランプ85には、ランプに電力を提供するための電気ソケット620が接続される。幹部602bは、軸受けブロック604の外表面上に位置する駆動プーリ606に取り付けられ、駆動プーリ606の外表面は、駆動ベルト(不図示)に係合する。駆動ベルトは、駆動プーリ606が駆動ベルトの動きによって幹部付きシャッタサポート602の回転を引き起こしてシャッタを開位置及び閉位置に回転させるように、適切な駆動メカニズムによって前後に移動される。軸受けブロック603及びフランジ付き軸受け605は、Torlon(登録商標)などの、耐熱性のポリマ材料で作成することができる。軸受けブロック604及びシャッタサポート602は、アルミニウムなどの金属材料で作成することができる。
【0028】
図7〜9に示されるような別の実施形態では、各UVランプ85の一方の端は、ソケット620からの電力を受け取るための電気的接続を有する。この端は、Torlon(登録商標)で作成されたソケット板651のなかの横方向に相隔てられた複数の穴661の1つに通されて支えられる。UVランプ85のもう一方の端は、Torlon(登録商標)で作成された幹部付きサポートピン653によって支えられる。双対筒状のUVランプの場合は、ピン653は、双対筒状のUVランプの外表面に沿う湾曲表面を有する取り付け具を含む。UVランプ85を取り巻く回転式シャッタ90は、Torlon(登録商標)で作成された環状軸受け652、及び幹部655bと中心穴655aとを有する駆動スピンドル655に取り付けられる。UVランプ85は、軸受け652の中心穴に通され、軸受け652は、ソケット板651の内表面内の円筒状凹所に回転式に装着される。ソケット板651に平行に配置されたサポート板654のなかの横方向に相隔てられた複数の穴662の1つには、中心穴656aを有するフランジ付き軸受け656が装着される。駆動スピンドル655の幹部655bは、フランジ付き軸受け656の中心穴656aに通されて回転式に装着される。幹部付きサポートピン653の幹部653aは、駆動スピンドル655の中心穴655aのなかで回転式に支えられる。
【0029】
図8〜9を参照すると、各駆動スピンドル655の幹部655bには、サポート板654の外表面よりも外に、片持ち駆動アーム657が固定して取り付けられる。駆動アーム657の端は、駆動アーム657を同時に時計回り及び反時計回りに回転させて回転式シャッタを開閉させるために横方向に行き来する水平広がりのアームリンケージ672の垂直アームに回転式に取り付けられる。アームリンケージ672は、横方向にずれた複数の位置の間で周回アーム681を回転させる回転式アクチュエータ680の周回アーム681の端に回転式に取り付けられた垂直アクチュエータアーム671を有する。回転式アクチュエータ680は、アームリンケージ672を駆動してアームリンケージ672の端673を(図8及び図9にそれぞれ示された)2つのストップに係合させるように動作可能である。各ストップにおいて、アームリンケージ672の端673は、位置スイッチ670をトリガし、これは、回転を停止するように及びアームリンケージ672の余分な駆動(over−driving)を阻止するように回転式アクチュエータ680に合図する。
【0030】
UVランプアセンブリ及び回転式シャッタは、具体的な実施形態を参照にして詳細に説明されてきたが、当業者にならば、添付の特許請求の範囲から逸脱することなく様々な変更及び修正がなされてよいこと並びに均等物が採用されてよいことが明らかである。例えば、UVランプは、その他のタイプのランプで置き換え可能である。
図1
図2a
図2b
図3
図4
図5a
図5b
図6
図7
図8
図9